(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】ポイント付与システム及びポイント付与方法
(51)【国際特許分類】
G07F 9/00 20060101AFI20220315BHJP
G06Q 20/18 20120101ALI20220315BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220315BHJP
【FI】
G07F9/00 Z
G06Q20/18
G06Q30/02 322
(21)【出願番号】P 2018014113
(22)【出願日】2018-01-30
【審査請求日】2021-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】591112522
【氏名又は名称】株式会社ACCESS
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 充司
(72)【発明者】
【氏名】安藤 彰二
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-312752(JP,A)
【文献】特開2011-154615(JP,A)
【文献】特開2008-262313(JP,A)
【文献】特開2010-066911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 9/00
G06Q 20/18
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーコン装置と、自動販売機と、サーバと、
携帯端末と、を備えるポイント付与システムであって、
前記ビーコン装置は、
操作入力を受け付け、
前記操作入力が受け付けられた後に前記ビーコン装置を識別するための識別情報を発信し、
前記自動販売機は、
前記ビーコン装置の識別情報を受信し、
前記ビーコン装置の識別情報及び購入された物品の情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
第1の識別情報と、前記ビーコン装置を用いた物品の購入に基づく累積ポイントと、を保持し、
前記ビーコン装置の識別情報を受信し、
前記ビーコン装置の識別情報と前記第1の識別情報とが一致するか否かに応じて、前記ビーコン装置を認証し、
前記ビーコン装置の認証に成功した場合、前記購入された物品に対応するポイントを基に、前記累積ポイントを更新
し、
前記携帯端末は、
前記ビーコン装置の識別情報を受信し、
前記ビーコン装置の識別情報を前記サーバに登録するための登録指示信号を送信し、
前記サーバは、
前記登録指示信号を受信し、
前記登録指示信号に基づいて、前記ビーコン装置の識別情報を前記第1の識別情報として保持する、
ポイント付与システム。
【請求項2】
請求項1に記載のポイント付与システムであって、
前記サーバは、前記購入された物品に対応するポイントを前記累積ポイントに加算する、
ポイント付与システム。
【請求項3】
請求項1に記載のポイント付与システムであって、
前記サーバは、前記購入された物品に対応するポイントを前記累積ポイントから減算する、
ポイント付与システム。
【請求項4】
請求項
1から3のいずれか1項に記載のポイント付与システムであって、
前記携帯端末は、
前記ビーコン装置の識別情報を前記サーバから削除するための削除指示信号を送信し、
前記サーバは、
前記削除指示信号を受信し、
前記削除指示信号に基づいて、前記ビーコン装置の識別情報としての前記第1の識別情報を削除する、
ポイント付与システム。
【請求項5】
請求項
1から3のいずれか1項に記載のポイント付与システムであって、
前記ビーコン装置は、
複数の入力態様による前記操作入力を受け付け、
受け付けられた前記操作入力の前記入力態様に応じて、前記自動販売機が備蓄する異なる物品の購入を指示するための異なる物品識別情報を生成し、
前記ビーコン装置の識別情報と共に前記物品識別情報を発信する、
ポイント付与システム。
【請求項6】
請求項
1から3のいずれか1項に記載のポイント付与システムであって、
前記サーバは、前記自動販売機を介して前記累積ポイントの情報を前記ビーコン装置へ送信し、
前記ビーコン装置は、
前記累積ポイントの情報を受信し、
前記累積ポイントの情報を表示する、
ポイント付与システム。
【請求項7】
請求項
1から3のいずれか1項に記載のポイント付与システムであって、
前記ビーコン装置は、前記ビーコン装置の状態に応じて、異なる表示態様で前記ビーコン装置の状態の情報を表示する、
ポイント付与システム。
【請求項8】
ビーコン装置が、操作入力を受け付け、
ビーコン装置が、前記操作入力が受け付けられた後に前記ビーコン装置を識別するための識別情報を発信し、
自動販売機が、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、
自動販売機が、前記ビーコン装置の識別情報及び購入された物品の情報をサーバへ送信し、
前記サーバが、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、
前記サーバが、前記ビーコン装置の識別情報と、前記サーバに保持された第1の識別情報とが一致するか否かに応じて、前記ビーコン装置を認証し、
前記サーバが、前記ビーコン装置の認証に成功した場合、前記購入された物品に対応するポイントを基に、前記サーバに保持された、前記ビーコン装置を用いた物品の購入に基づく累積ポイントを更新
し、
携帯端末が、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、
前記携帯端末が、前記ビーコン装置の識別情報を前記サーバに登録するための登録指示信号を送信し、
前記サーバが、前記登録指示信号を受信し、
前記サーバが、前記登録指示信号に基づいて、前記ビーコン装置の識別情報を前記第1の識別情報として保持する、
ポイント付与方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ポイント付与システム及びポイント付与方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動販売機における飲料の購買意欲を促進できる自動販売機システムが知られている。この自動販売機システムでは、携帯端末は、飲料を販売する自動販売機との通信を確立し、飲料の購入に応じて付与されるポイントを自動販売機から受信し、自動販売機から受信したポイントを携帯端末に表示する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、自動販売機で飲料の購入に応じたポイントの付与を希望する場合、ユーザは、携帯端末を所持しておくことが必須である。したがって、ユーザは、携帯端末を常に携帯する必要がある。また、セキュリティチェックが厳しい環境に自動販売機が設置されている場合、ユーザは、携帯端末を持ち込めず、ポイントの付与を受けられないこともあり得る。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、携帯端末が不在の場合でも、自動販売機での物品の購入に基づいてポイントを容易に付与できるポイント付与システム及びポイント付与方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ビーコン装置と、自動販売機と、サーバと、を備えるポイント付与システムであって、前記ビーコン装置は、操作入力を受け付け、前記操作入力が受け付けられた後に前記ビーコン装置を識別するための識別情報を発信し、前記自動販売機は、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、前記ビーコン装置の識別情報及び購入された物品の情報を前記サーバへ送信し、前記サーバは、第1の識別情報と、前記ビーコン装置を用いた物品の購入に基づく累積ポイントと、を保持し、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、前記ビーコン装置の識別情報と前記第1の識別情報とが一致するか否かに応じて、前記ビーコン装置を認証し、前記ビーコン装置の認証に成功した場合、前記購入された物品に対応するポイントを基に、前記累積ポイントを更新し、前記携帯端末は、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、前記ビーコン装置の識別情報を前記サーバに登録するための登録指示信号を送信し、前記サーバは、前記登録指示信号を受信し、前記登録指示信号に基づいて、前記ビーコン装置の識別情報を前記第1の識別情報として保持する、ポイント付与システムである。
【0007】
本発明の一態様は、ビーコン装置が、操作入力を受け付け、ビーコン装置が、前記操作入力が受け付けられた後に前記ビーコン装置を識別するための識別情報を発信し、自動販売機が、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、自動販売機が、前記ビーコン装置の識別情報及び購入された物品の情報をサーバへ送信し、前記サーバが、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、前記サーバが、前記ビーコン装置の識別情報と、前記サーバに保持された第1の識別情報とが一致するか否かに応じて、前記ビーコン装置を認証し、前記サーバが、前記ビーコン装置の認証に成功した場合、前記購入された物品に対応するポイントを基に、前記サーバに保持された、前記ビーコン装置を用いた物品の購入に基づく累積ポイントを更新し、携帯端末が、前記ビーコン装置の識別情報を受信し、前記携帯端末が、前記ビーコン装置の識別情報を前記サーバに登録するための登録指示信号を送信し、前記サーバが、前記登録指示信号を受信し、前記サーバが、前記登録指示信号に基づいて、前記ビーコン装置の識別情報を前記第1の識別情報として保持する、ポイント付与方法である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、携帯端末が不在の場合でも、自動販売機での物品の購入に基づいてポイントを容易に付与できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態におけるポイント付与システムの概要を示す図
【
図2】ポイント付与システムのハードウェア構成を示すブロック図
【
図5】第2の実施形態におけるポイント付与システムの構成を示すブロック図
【
図7】ポイント確認モードの動作手順を示すシーケンス図
【
図8】登録解除モードの動作手順を示すシーケンス図
【
図9】第3の実施形態におけるビーコン装置の外観を示す正面図
【
図10】ビーコン装置のハードウェア構成を示すブロック図
【
図12】(A)、(B)はそれぞれ認証が成功した場合及び累積ポイントを受信した場合のビーコン装置の外観を示す正面図
【
図13】(A),(B),(C)はそれぞれビーコン装置の表示部におけるインジケータ表示を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るポイント付与システム及びポイント付与方法の各実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態におけるポイント付与システム5の概要の一例を示す図である。ポイント付与システム5は、ビーコン装置10と、自動販売機30と、サーバ50とを含む構成を有する。
【0012】
ビーコン装置10は、例えば筐体の前面に配置された押下自在な押しボタン18を有する。ユーザが自動販売機30で物品を購入する際に押しボタン18を押下すると、ビーコン装置10は、近距離無線通信で自装置の識別するためのビーコンIDを含むビーコン信号を発信する。ビーコンIDは、例えば、UUID、Major、Minor、の情報を含んでよい。Major及びMinorには、任意のデータが含まれてよい。ビーコンIDは、自装置の識別情報であるので、ビーコン装置10毎に異なることになる。なお、ビーコンIDに含まれるUUID単独で、自装置の識別情報を示してよい。この場合、ビーコンIDに関する処理には、Major及びMinorを含まないUUIDに関する処理が含まれてよい。
【0013】
自動販売機30は、例えば縦長の箱形に成形された筐体30zを有し、筐体30zの内部に、多量の物品60を備蓄する。筐体30zの前面には、例えば透明部材で覆われた物品60の陳列棚41、選択ボタン42、コイン投入口43、物品排出口45、表示部33等が配置される。また、自動販売機30は、ビーコン装置10から近距離無線通信によるビーコン信号を受信し、モバイル通信でネットワーク90に接続可能なゲートウェイ35を有する。近距離無線通信には、例えばBLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)通信が用いられる。また、自動販売機30は、ゲートウェイ35を介して、ネットワーク90に接続されたサーバ50と通信可能であり、ビーコン装置10のビーコン信号に含まれるビーコンIDをサーバ50に送信する。ネットワーク90に接続することで、クラウド上の装置に接続可能である。
【0014】
サーバ50は、自動販売機30から送信されたビーコンIDを受信し、受信したビーコンIDが自装置の累積ポイントDB(データベース)55z(
図2参照)に登録されたビーコンIDと一致する場合、自動販売機30に対し認証OKであることを通知する。また、サーバ50は、自動販売機30から物品の購入情報が通知されると、ビーコンIDに対応する累積ポイントを加算または減算する処理を行う。
【0015】
なお、上記認証では、ビーコンIDの一致の代わりに、UUIDの一致を基に、認証OK/NGが判別されてよい。つまり、サーバ50は、自動販売機30から送信されたUUIDを受信し、受信したUUIDが自装置の累積ポイントDB55z(
図2参照)に登録されたUUIDと一致する場合、自動販売機30に対し認証OKであることを通知してよい。
【0016】
図2はポイント付与システム5のハードウェア構成例を示すブロック図である。ビーコン装置10は、制御部11、送信部13、メモリ14及びボタンSW(スイッチ)12を有する。
【0017】
メモリ14は、各種データ、情報、プログラムを保持する。メモリ14は、例えば、制御部11が実行する制御プログラムの他、ビーコンIDを記憶する。また、メモリ14は、電波の発信電力、電波の発信間隔、バッテリ残量、及び電波の発信時間の情報を保持してよい。メモリ14に保持された情報は、制御部11による各種処理に用いられ得る。
【0018】
ボタンSW12は、例えば、押しボタン18を含み、押しボタン18が押下されている間、オンになるプッシュ式のスイッチでよい。また、ボタンSW12は、押しボタン18が押される度にオンとオフを切り替えるスイッチでもよい。押しボタン18は、操作部の一例である。
【0019】
制御部11は、プロセッサが制御プログラムを実行することで各種機能を実現する。プロセッサは、例えばMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)を含んでよい。制御部11は、ボタンSW12のオン時、メモリ14に記憶されたビーコンIDを読み出し、送信部13にビーコンIDの送信を指示する。
【0020】
送信部13は、ボタンSW12のオン時、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標))を用いて、ビーコンIDを含むビーコン信号を繰り返し発信する。
【0021】
自動販売機30は、制御部31、メモリ32、表示部33、ゲートウェイ35、及び物品販売機構部40を有する。
【0022】
制御部31は、プロセッサが制御プログラムを実行することで各種機能を実現する。制御部31は、自動販売機30の各部の動作を制御する。
【0023】
メモリ32は、各種データ、情報、プログラムを保持する。メモリ32は、例えば、制御部31が実行する制御プログラムの他、ビーコンID、累積ポイント等の情報を記憶してよい。表示部33は、投入金額、認証OK(接続OK)、累積ポイント等の情報を表示する。認証OKは、サーバ50による認証処理に成功した旨を示す情報である。
【0024】
ゲートウェイ35は、ビーコン装置10からのビーコン信号を受信する等の通信機能、サーバ50にビーコン信号に含まれるビーコンID等の情報を送信する等の通信機能を含む。ゲートウェイ35は、例えばネットワーク90を介して、ビーコン装置10及びサーバ50間の通信を中継する。ゲートウェイ35は、ビーコン装置10との間で近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)してよい。
【0025】
物品販売機構部40は、コイン投入口43にコインが投入される等により現金が購入に使用されあるいは累積ポイントが購入に使用され、かつ、物品60を選択する選択ボタン42が押下された場合、物品排出口45に物品60を排出する機能を有する。つまり、物品販売機構部40は、物品販売時に購入者に物品60を提供する。
【0026】
サーバ50は、制御部51、メモリ52、通信部53、及びストレージ55を有する。
【0027】
通信部53は、ネットワーク90を介して自動販売機30のゲートウェイ35と通信可能である。メモリ52は、各種データ、情報、プログラムを保持する。
【0028】
ストレージ55は、累積ポイントDB55zを保持する。累積ポイントDB55zには、ビーコン装置10を識別するためのビーコンIDに対応する累積ポイントが登録される。つまり、累積ポイントDB55zは、ビーコン装置10毎又はビーコン装置10のユーザ毎に、累積ポイントの情報を保持する。
【0029】
また、ストレージ55は、物品情報データベース(DB)を保持してよい。物品情報DBは、物品60の情報が登録される。物品情報DBには、物品60の識別情報(物品ID)、物品60を現金で購入するための購入金額情報、物品60をポイントを用いて購入するための購入ポイント情報、物品60の購入により付与される付与ポイントの情報、等が保持される。また、物品情報DBには、物品60を在庫管理するための情報(例えば自動販売機30に蓄積された物品60の残個数の情報)、等が保持されてもよい。物品情報DBは、物品60毎に、これらの情報を有してよい。これにより、サーバ50は、例えば購入された物品60の識別情報を取得すると、物品60を購入するための購入金額情報、購入ポイント情報、付与ポイントの情報を抽出できる。
【0030】
なお、物品60を現金で購入する場合の金額と、物品60をポイントで購入する場合のポイントとは、一致しなくてもよい。例えば、ポイントで購入する場合には、現金で購入する場合の10%引きとしてもよい。また、物品60を現金やポイントで購入する場合の金額やポイントと、物品60の購入により付与されるポイントとは、一致しなくてもよい。例えば、購入金額の1%がポイント付与されてよい。また、付与ポイントは、任意の算出式を用いて、購入に必要な金額やポイントを基に決定されてよい。
【0031】
制御部51は、プロセッサが制御プログラムを実行することで各種機能を実現する。制御部51は、通信部53を介して自動販売機30からビーコンIDを受信すると、このビーコンIDと累積ポイントDB55zに登録されているビーコンIDとを照合する。照合の結果、一致している場合(認証OKの場合)、制御部51は、物品60の購入情報に基づき、累積ポイントを加算あるいは減算する。例えば、物品60が現金で購入された場合、制御部51は、物品60の価格に応じたポイントを累積ポイントに加算する。例えば、物品60が累積ポイントで購入された場合、制御部51は、物品60の価格に応じたポイントを累積ポイントから減算する。なお、制御部51は、累積ポイントで購入する場合においても、新たにポイントを加算してもよい。
【0032】
なお、ストレージ55に保持された累積ポイントDB55z及び物品情報DBは、1つのサーバ50に保持されてもよいし、異なるサーバ50に保持されてもよい。つまり、累積ポイントDB55z及び物品情報DBは、分散配置されてもよい。
【0033】
図3はビーコン装置10の外観例を示す正面図である。ビーコン装置10は、例えば円盤状の筐体10zを有する。筐体10zの上部には、ユーザがビーコン装置10を保持したりユーザの持ち物に取り付けたりし易いように、リングホルダ10yが取り付けられてよい。筐体10zの前面には、ユーザによって押下自在な押しボタン18が配置されてよい。なお、ボタンの形状はこれに限らないし、ボタンの配置位置が筐体10zの前面でなくてもよいし、押しボタン以外のスイッチでもよい。また、ビーコン装置10の外観は、第3の実施形態で説明するビーコン装置10Aの外観と同じであってもよい。
【0034】
次に、ポイント付与システム5の動作例について説明する。
【0035】
ここでは、ユーザがビーコン装置10を用いて自動販売機30で物品60を購入する際の、ポイント付与システム5による購入モードの動作を示す。購入モードは、ポイント付与システム5の動作モードの1つである。
【0036】
図4はポイント付与システム5による購入モードでの動作手順の一例を示すシーケンス図である。ここでは、累積ポイントDB55zに、1つ以上のビーコンIDが予め登録され保持されている状態であることを想定する。
【0037】
ビーコン装置10の制御部11は、例えば自動販売機30の前で、ユーザによる押しボタン18の押下を受け付ける(T1)。送信部13は、ビーコンIDを含むビーコン信号を発信する(T2)。送信部13による送信可能範囲に自動販売機30が所在すると、自動販売機30によりビーコン信号受信可能である。自動販売機30のゲートウェイ35は、ビーコン信号を受信すると、ビーコン信号に含まれるビーコンIDを取得してサーバ50に送信する(T3)。
【0038】
サーバ50の制御部51は、通信部53を介してビーコンIDを受信すると、受信したビーコンIDと累積ポイントDB55zに登録されているビーコンIDと照合して認証を行う(T4)。認証の結果、認証が成功した(認証OKである)場合、制御部51は、通信部53を介して認証OKである旨を自動販売機30に通知する(T5)。自動販売機30の表示部33は、認証OKであること、つまり購入可能であること(例えば、「購入可能です」のメッセージや特定色のLED点灯)を表示する。これにより、ユーザは購入可能であることを把握できる。
【0039】
ユーザは、自動販売機30に対し、物品60を購入する操作を行う(T6)。物品の購入は、ユーザがコイン投入口43にコインを投入する等により現金を使用して物品60の選択ボタン42を押下する操作で行われてもよいし、サーバ50の累積ポイントDB55zに蓄積された累積ポイントを使用する操作で行われてもよい。累積ポイントを使用する操作としては、例えば、ユーザが、押しボタン18の操作に基づきビーコン装置10の送信部13に再度ビーコン信号を発信させると同時に、自動販売機30の選択ボタン42を押下する操作であってもよい。また、ポイント付与システム5の動作モードとして、ポイント利用モードが設定されている場合に、制御部31が累積ポイントを用いて物品60を購入する処理を行ってよい。ポイント利用モードは、例えば、累積ポイントが物品60の購入金額を上回る場合に、累積ポイントを使用して物品60を購入処理するための動作モードでよい。
【0040】
物品購入では、制御部31は、例えば選択ボタン42への操作入力を検出すると、選択ボタン42の操作入力により特定された物品60を識別し。物品の識別情報を生成する。物品60が購入されると、自動販売機30のゲートウェイ35は、例えばネットワーク90を介して、サーバ50に購入情報を送信する(T7)。購入情報は、例えば、選択ボタン42の押下に基づき特定される物品60の識別情報を含んでよい。
【0041】
サーバ50の制御部51は、通信部53を介して購入情報を受信すると、累積ポイントDB55zに登録されている、ビーコンIDに対応する累積ポイントを加算あるいは減算する(T8)。例えば、制御部51は、現金で物品60が購入された場合、物品情報DBを参照して、物品60に応じたポイントを累積ポイントに加算してよい。一方、例えば、制御部51は、累積ポイントを使用して物品が購入された場合、物品情報DBを山椒して、物品60に応じたポイントを累積ポイントから減算してよい。これにより、累積ポイントDB55zが、物品60の購入に応じて更新される。
【0042】
このように、第1の実施形態のポイント付与システム5は、ビーコン装置10と自動販売機30とサーバ50とを備える。ビーコン装置10は、押しボタン18の操作入力を受け付けると、操作入力が受け付けられた後にビーコンID(ビーコン装置10を識別するための識別情報の一例)を発信する。自動販売機30は、ビーコン装置10のビーコンIDを受信する。自動販売機30は、ビーコン装置10のビーコンID及び購入情報(購入された物品60の識別情報等を含む情報)をサーバ50へ送信する。サーバ50は、ビーコンID(第1の識別情報の一例)と、ビーコン装置10を用いた物品60の購入に基づく累積ポイントと、を保持する。ビーコンIDと累積ポイントの情報は、累積ポイントDB55zに保持されてよい。サーバ50は、ビーコン装置10のビーコンIDを受信する。サーバ50は、ビーコン装置10のビーコンIDと累積ポイントDB55zに登録されたビーコンIDとが一致するか否かに応じて、ビーコン装置10を認証する。ビーコン装置10の認証に成功した場合(認証OKの場合)、サーバ50は、購入された物品60に対応するポイントを基に、累積ポイントを更新する。
【0043】
これにより、ポイント付与システム5は、自動販売機30で飲料等の物品60の購入に応じたポイントの付与を希望する場合でも、ユーザは、携帯端末を所持することが不要となる。したがって、ユーザは、携帯端末を常時携帯する必要がない。また、秘密情報が保管されているようなセキュリティチェックが厳しい環境に自動販売機30が設置されている場合に、ユーザは、携帯端末を持ち込めなくても、ポイントの付与を受けることができる。
【0044】
また、ポイント付与システム5は、ユーザ操作に基づくビーコン装置10によるビーコン信号の発信に基づいて、自動販売機30及びサーバ50が物品60の購入に必要な購入処理や物品60の購入に伴うポイントの加算や減算の処理を行う。よって、ポイント付与システム5は、ユーザがビーコン装置10を操作するという単純な操作で、物品60の購入に伴うポイントの管理を行うことができる。この場合、携帯端末においてアプリケーションを起動させる操作も必要なく、煩雑性が低減する。また、ユーザは、単純なビーコン操作により物品60の購入希望の意思表示を行うことができる。また、ビーコン装置10は、ユーザの意思表示に伴ってビーコン信号の発信を開始でき、常時電波を発信し続ける場合と比較すると、省電力化可能である。
【0045】
このように、ポイント付与システム5は、携帯端末を設けておらず携帯端末が不在の場合でも、自動販売機30での物品60の購入に基づいてポイントを容易に付与できる。
【0046】
また、サーバ50は、購入された物品60に対応するポイントを累積ポイントに加算してよい。
【0047】
これにより、ポイント付与システム5は、例えばビーコン装置10を用いた物品の購入操作に伴って、ビーコン装置10やユーザの識別情報に関連付けられた累積ポイントを貯めることができる。また、ポイント付与システム5は、サーバ50においてビーコン装置10やユーザの識別情報に紐づけて購入情報を管理することで、ユーザに対し、次回の物品60の購入やお勧めの物品60の購入を促すことができ、物品60の販促に貢献できる。
【0048】
また、サーバ50は、購入された物品に対応するポイントを累積ポイントから減算してよい。
【0049】
これにより、ポイント付与システム5は、例えばビーコン装置10を用いた物品60の購入操作に伴って、ビーコン装置10やユーザの識別情報に関連付けられた累積ポイントを使用して、物品60を購入できる。ユーザは、現金で物品60を購入しなくてもポイントで物品60を購入することができ、利便性が向上する。
【0050】
なお、本実施形態では、ビーコン装置10の制御部11は、ビーコン信号を発信する際の押しボタン18の入力態様(長押し、短押し、シングルクリック、ダブルクリック、等)に応じて、購入の仕方を指示してもよい。
【0051】
例えば、押しボタン18の操作が短押しである場合、現金での購入を選択し、長押しである場合、累積ポイントでの購入を選択したとしてもよい。つまり、ビーコン装置10の制御部11は、押しボタン18の入力態様(例えば短押し、長押し、シンブルクリック、ダブルクリック)に基づいて、物品60を購入するための支払方法(例えば現金、ポイント)を決定してよい。また、制御部11は、押しボタン18の入力態様(例えば短押し、長押し、シンブルクリック、ダブルクリック)に基づいて、ビーコン信号に含まれるビーコンID(例えばビーコンIDに含まれるMajor、Minor、又はその他の領域のデータ)を変更してもよい。これにより、自動販売機30の制御部31やサーバ50の制御部51は、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号に含まれるビーコンIDを確認することで、支払方法を把握できる。
【0052】
したがって、ポイント付与システム5は、短押しや長押しという単純な操作で、支払方法(例えば、現金での購入、ポイントでの購入)を決定でき、ユーザの利便性が向上する。なお、現金による購入と累積ポイントによる購入との切り替えは、ビーコン装置10あるいは自動販売機30でなく、サーバ50が行ってもよい。例えば、累積ポイントDB55zに登録されている累積ポイントが少ない場合(累積ポイントが閾値th1以下である場合)、サーバ50の制御部51は、現金で購入するように、通信部53を介して自動販売機30に促してもよい。また、サーバ50の制御部51は、累積ポイントの有効期限が迫っている場合、サーバ50の制御部51は、通信部53を介して、累積ポイントを使用するように、自動販売機30に促してもよい。また、自動販売機30の制御部31は、現金を使用すべきことや累積ポイントを使用すべきことの情報を、表示部33を介して表示したり音声出力したりしてよい。これにより、サーバ50による判断情報がユーザが認識可能な形で表現され、ユーザの利便性が向上する。
【0053】
また、本実施形態では、選択ボタン42を押下して物品60を選択していたが、ビーコン信号を発信する際の押しボタン18(入力デバイス)の入力態様を変えることで、物品60の種類を選択する(物品の識別情報を生成する)ことも可能である。例えば、複数の入力態様の一例として、ビーコン装置10の制御部11は、押しボタン18の操作が短押しである場合、ウーロン茶(一例)の購入を選択するためのビーコンIDを生成し、このビーコンIDを含むビーコン信号を発信してよい。ビーコン装置10の制御部11は、押しボタン18の操作が長押しである場合、珈琲(一例)の購入を選択するためのビーコンIDを生成し、このビーコンIDを含むビーコン信号を発信してよい。また、ビーコン装置10の制御部11は、押しボタン18の操作が長押しの操作の場合、ユーザが過去に沢山購入している物品60を選択するためのビーコンIDを生成し、このビーコンIDを含むビーコン信号を発信してよい。自動販売機30の制御部31は、ゲートウェイ35を介してビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれるビーコンIDを基に、物品60の種別を判別してよい。この場合、制御部11は、押しボタン18の入力態様(例えば短押し、長押し、シンブルクリック、ダブルクリック)に基づいて、ビーコン信号に含まれるビーコンID(例えばビーコンIDに含まれるMajor、Minor、又はその他の領域のデータ)を変更してもよい。
【0054】
このように、ビーコン装置10は、複数の入力態様による操作入力を受け付けてよく、押しボタン18の押下操作(入力態様)に基づき、自動販売機30が備蓄する異なる物品60の購入を指示するための異なる物品識別情報を生成してよい。ビーコン装置10は、ビーコン装置10のビーコンIDと共に、物品識別情報を含む物品購入情報を発信してよい。つまり、ビーコン装置10は、ビーコン信号にビーコンIDの他、物品識別情報を含む物品購入情報を含めて、ビーコン信号を送信してよい。
【0055】
したがって、物品60を購入する際に、自動販売機30の選択ボタン42を実際に押下して物品60を選択することなく、ビーコン装置10への操作入力に基づいて、所望の物品60を選択できる。よって、物品60を購入する際のユーザ操作が簡略化され、ユーザ利便性が向上する。また、例えば自動販売機30の選択ボタン42の位置がユーザが操作可能な範囲になくてもよく、ポイント付与システム5は、自動販売機30の設置位置の自由度を向上できる。
【0056】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、ポイント付与システムが携帯端末を含む場合を示す。携帯端末はスマートフォンやタブレット端末等であってよい。ここでは、スマートフォンを用いる場合を示す。また、第2の実施形態のポイント付与システムは、携帯端末を除き、第1の実施形態とほぼ同一の構成を有する。第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を省略又は簡略化する。
【0057】
図5は第2の実施形態におけるポイント付与システム5Aの構成を示すブロック図である。ポイント付与システム5Aは、ビーコン装置10と、自動販売機30と、サーバ50と、スマートフォン70を含む構成を有する。スマートフォン70は、制御部71、メモリ72、表示部73、通信部74、及び操作部75を有する。表示部73と操作部75は、例えばタッチパネルTPで構成されてよい。
【0058】
メモリ72は、各種データ、情報、プログラム、等を保持する。メモリ72は、例えば、制御部71が実行する制御プログラムの他、物品の購入に応じてポイントを付与するためのアプリケーション(ポイント付与アプリ、)を記憶する。また、メモリ72は、ビーコン装置10の情報の登録時に、ビーコン装置10から受信したビーコンIDを保存する。
【0059】
制御部71は、プロセッサが制御プログラムを実行することで各種機能を実現する。制御部71は、プロセッサが制御プログラムを実行することで各種機能を実現する。また、制御部71は、プロセッサがポイント付与アプリケーションのプログラムを実行することで、ポイント付与に係る各種機能を実現する。制御部71は、スマートフォン70の各部の動作を制御する。
【0060】
表示部73は、各種データ、情報を表示する。表示部73は、累積ポイント等の情報を表示してよい。
【0061】
通信部74は、ビーコン装置10及び自動販売機30と近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標))で通信してよい。通信部74は、モバイル通信網を介して他の携帯端末やサーバ50と通信してよい。なお、通信部74は、自動販売機30との間でネットワーク90を介して通信可能としてもよい。
【0062】
次に、ポイント付与システム5Aの動作例について説明する。
【0063】
ここでは、スマートフォン70は、あらかじめポイント付与アプリケーションをダウンロードし、インストール済みであることを想定する。ポイント付与アプリケーションは、メモリ72に保持されていてよい。
【0064】
制御部71がポイント付与アプリを起動させると、ポイント付与アプリの初期画面には、例えば、登録モード、購入モード、ポイント確認モード、及び登録解除モードを選択する操作ボタンがクリック操作可能に表示されてよい。操作ボタンは、タッチパネルTPにより操作可能でよい。登録モード、購入モード、ポイント確認モード、及び登録解除モードは、ポイント付与システム5Aの動作モードに含まれてよい。制御部71が、動作モードを設定し、設定情報をメモリ72に保持させる。
【0065】
なお、物品60の購入モードでの動作は、第1の実施形態と同様でよい(
図4参照)。つまり、ポイント付与システム5は、ビーコン装置10を用いて物品60を購入し、サーバ50において物品購入に基づくポイント管理を行ってよい。
【0066】
ここではまず、ビーコン装置10の情報をサーバ50に登録するための登録モードの動作を示す。
図6はポイント付与システム5Aによる登録モードでの動作手順の一例を示すシーケンス図である。この登録動作時、スマートフォン70は、ポイント付与アプリケーションを起動している状態にある。
【0067】
ビーコン装置10の制御部11は、ユーザによる押しボタン18の押下操作を受け付ける(T11)。制御部11は、送信部13を介して、スマートフォン70に対し、ビーコンIDを含むビーコン信号を発信する(T12)。
【0068】
スマートフォン70の制御部71は、ビーコン信号を受信すると、ビーコン信号に含まれるビーコンIDと自機の識別情報(スマートフォンID)とを含む登録情報を生成する(T13)。登録情報は、ビーコンIDとスマートフォンIDとを別々のデータ(信号)としたものでもよいし、ビーコンIDとスマートフォンIDとを1つのデータ(信号)に含めたものでもよい。制御部71は、通信部74を介してサーバ50に登録情報を送信する(T14)。なお、制御部71は、受信されたビーコン信号に含まれるビーコンIDを、メモリ72に保持しておいてよい。
【0069】
サーバ50の制御部51は、通信部53を介して、スマートフォン70から登録情報を受信すると、ストレージ55に保持される累積ポイントDB55zに、登録情報に含まれるビーコンIDを登録する(T15)。また、制御部51は、累積ポイントDB55zに、ビーコンIDに対応する、登録情報に含まれるスマートフォンIDを登録してもよい。スマートフォンIDがビーコンIDとともに含まれることで、スマートフォンIDにより識別されるスマートフォン70を使用して登録が行われたことが認識可能である。制御部51は、通信部53を介して、スマートフォン70に登録完了を通知する(T16)。
【0070】
スマートフォン70の制御部71は、通信部74を介してサーバ50から登録完了の情報を受信すると、表示部73に登録完了を表す情報(例えば画像、文字情報)を表示する(T17)。登録完了を表す画像として、例えば、「登録完了しました」のメッセージと初期の累積ポイント(0ポイント等)を表す画面が表示されてよい。なお、登録情報に、事前に獲得(購入)したポイントを併せて登録しておくことも可能である。この場合、初期の累積ポイントは、事前に獲得したポイントが表示され得る。また、登録時に初期ポイントがプレゼントされる場合、初期の累積ポイントには、プレゼントされたポイントが表示されてよい。登録時の初期ポイントについては、サーバ50において管理されていてよい。
【0071】
このようなポイント付与システム5Aによる登録モードの動作によれば、ビーコン装置10の情報(例えばビーコンID)がサーバ50に登録される(アクティベーション)。これにより、ビーコン装置10を用いた物品60の購入が可能となり、物品60の購入に応じてビーコン装置10とポイント(累積ポイント)との紐づけが可能となる。よって、ポイント付与システム5Aは、ポイントを用いた物品60の購入サービスやポイント付与サービスやポイントの参照サービスをユーザに容易に提供できる。
【0072】
次に、スマートフォン70を使ってサーバ50に登録されている累積ポイントを確認するためのポイント確認モードの動作を示す。
図7はポイント付与システム5によるポイント確認モードの動作手順の一例を示すシーケンス図である。スマートフォン70は、ポイント付与アプリケーションが起動している状態にある。
【0073】
スマートフォン70の制御部71は、操作部75を介して、ポイント付与アプリケーションの初期画面で、ユーザによるポイント確認のためのタッチ操作(ポイント確認操作)を受け付ける(T21)。つまり、制御部71は、動作モードとしてポイント確認モードの設定を受け付ける。制御部71は、通信部74を介してサーバ50に対し、ポイント確認要求を送信する(T22)。このポイント確認要求は、スマートフォンID及びビーコンIDを含む。この場合、制御部81が、メモリ72に保持されたスマートフォンID及びビーコンIDを取得して用いてよい。
【0074】
サーバ50の制御部51は、ポイント確認要求を受信すると、ポイント確認要求に含まれるビーコンIDを用いて、累積ポイントDB55zに登録されているビーコンIDに対応する累積ポイントを読み出す(T23)。制御部51は、通信部53を介して、ポイント確認要求に含まれるスマートフォンIDで識別されるスマートフォン70に、累積ポイントの情報を送信する(T24)。
【0075】
スマートフォン70の制御部71は、累積ポイントの情報を受信すると、表示部73に累積ポイント(例えば、1029ポイント)を表示する(T25)。
【0076】
なお、第2の実施形態及び第1の実施形態において、累積ポイントを確認する場合、スマートフォン70ではなく自動販売機30が累積ポイントの情報を受け取り、制御部31が、自動販売機30の表示部33を介して累積ポイントを表示してもよい。自動販売機30が累積ポイントの情報を取得する場合においても、
図7に示した処理と同様の処理が実施されてよい。
【0077】
このようなポイント付与システム5Aによるポイント確認モードの動作によれば、ユーザは、スマートフォン70や自動販売機の表示により、累積ポイントを確認できる。したがって、ポイント付与システム5では、表示部及び受信機能を有していないビーコン装置10を備える場合でも、累積ポイントをユーザに提示可能である。
【0078】
次に、スマートフォン70を使ってサーバ50の登録情報を削除するための登録解除モードの動作を示す。
図8はポイント付与システム5による登録解除モードの動作手順の一例を示すシーケンス図である。ビーコン装置10の登録解除は、例えば、ユーザがビーコン装置10を紛失した場合に、累積ポイントが不正に使用される等の悪用を防ぐために行われる。この登録解除モードの動作が行われる場合、スマートフォン70は、ポイント付与アプリケーションが起動している状態にある。
【0079】
スマートフォン70の制御部71は、操作部75を介して、ポイント付与アプリケーションの初期画面における、ユーザによる登録を解除するためのタッチ操作(登録解除操作)を受け付ける(T31)。つまり、制御部71は、動作モードとして登録解除モードの設定を受け付ける。例えば、制御部71は、ユーザがスマートフォン70のタッチパネルTPに入力した登録解除操作に対し、表示部73を介して確認画面を表示し、再度、解除操作を受け付けると、ビーコン装置10の登録解除動作に移行する。なお、再度の解除操作の受け付けは、誤操作の防止のためであり、T31において登録解除操作を受け付けた際に、登録解除動作に移行してよい。
【0080】
制御部71は、登録解除操作を受け付けると、通信部74を介して、サーバ50に対し、登録解除を指示する登録解除情報を送信する(T32)。登録解除情報は、ビーコンID及びスマートフォンIDを含んでよい。このビーコンID及びスマートフォンIDは、メモリ72に保持されたものが取得されたものでよい。
【0081】
サーバ50の制御部51は、通信部53を介して、スマートフォン70から登録解除情報を受信すると、登録解除情報に含まれるビーコンIDに対応する、累積ポイントDB55zに登録されているビーコンIDと累積ポイントのデータを削除する(T33)。これにより、ビーコン装置10の登録が解除される。また、制御部51は、削除したビーコンIDと累積ポイントのデータを後で復活できるように、メモリ52の不揮発メモリ領域に一時的に保管しておいてもよい。なお、ビーコンIDと累積ポイントのデータを削除する代わりに、制御部51は、削除対象のビーコンIDと累積ポイントのデータに対するアクセス(読み書きや参照)を不可にする設定をしてもよい。
【0082】
制御部51は、通信部53を介して、スマートフォン70に登録解除完了を通知する(T34)。
【0083】
スマートフォン70の制御部71は、登録解除完了が通知されると、表示部73に登録解除完了を表す情報(例えば画像、文字情報)を表示する(T35)。登録解除完了を表す画像として、例えば、「ビーコン装置の登録を解除しました」のメッセージが表示されてよい。これにより、ユーザはビーコン装置10の登録解除を確認できる。
【0084】
このようなポイント付与システム5Aによる登録解除モードの動作によれば、ビーコン装置10の情報(例えばビーコンID)やポイント情報がサーバ50から削除又は無効化される(ディアクティベーション)。これにより、ビーコン装置10の情報とポイントの情報との紐付けが解除され、ビーコン装置10を用いた物品60の購入に基づくポイントの管理を不可能にできる。よって、ポイント付与システム5Aは、ポイントを用いた物品60の購入サービスやポイント付与サービスやポイントの参照サービスをユーザに提供できない状態にできる。よって、例えばビーコン装置10が盗難にあったりビーコン装置10を紛失したりしても、ビーコン装置10に対応するポイントの情報が不正使用されることを抑制できる。
【0085】
このように、第2の実施形態のポイント付与システム5Aは、第1の実施形態の構成に、更に、スマートフォン70(携帯端末の一例)を備える。スマートフォン70は、ビーコン装置10のビーコンIDを受信し、ビーコン装置10のビーコンIDをサーバ50に登録するための登録情報(登録指示信号の一例)を送信してよい。サーバ50は、登録情報を受信してよい。サーバ50は、登録情報に基づいて、ビーコン装置10のビーコンIDを、累積ポイントDB55zのビーコンIDとして登録し保持してよい。
【0086】
これにより、ユーザは、スマートフォン70を用いて、ビーコン装置10のビーコンIDをサーバ50に簡単に登録できる。また、スマートフォン70を用いることで、ビーコン装置10のビーコンIDにスマートフォンIDを対応付けることも可能である。これにより、サーバ50におけるビーコンIDの管理が、スマートフォン70を用いて簡単に実施され得る。また、ポイント付与システム5は、登録されたビーコンIDと一致するビーコンIDを有するビーコン装置10による購入要求が発生した場合に、ビーコンIDを用いて簡単にポイント管理できる。また、例えばポイント付与システム5のシステム構築時に、累積ポイントDB55zに予めビーコンIDを備えていなくても、ビーコン装置10とスマートフォン70を用いて簡単にビーコンIDの登録をできる。よって、新たなビーコン装置10をポイント付与システム5Aに追加しても、自動的にビーコン装置10の情報をサーバ50に登録できる。
【0087】
また、スマートフォン70は、ビーコン装置10のビーコンIDをサーバ50から削除するための登録解除情報(削除指示信号の一例)を送信してよい。サーバ50は、登録解除情報を受信する。サーバ50は、登録解除情報に基づいて、ビーコン装置10のビーコンIDとしての累積ポイントDB55zに登録されているビーコンIDを削除してよい。
【0088】
これにより、ポイント付与システム5は、ビーコン装置10を紛失した場合等において、サーバ50に蓄積されている累積ポイントが悪用されることを抑制できる。
【0089】
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、ビーコン装置10は、送信機能を有し受信機能を有しないことを説明した。第3の実施形態では、ビーコン装置10が送信機能とともに受信機能を有する場合を示す。
【0090】
また、第3の実施形態のポイント付与システム5Bは第2の実施形態とほぼ同一の構成を有する。ポイント付与システム5Bは、ビーコン装置10Aと、自動販売機30と、サーバ50と、スマートフォン70を含む構成を有する。第1又は第2の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を用いることで、その説明を省略又は簡略化する。
【0091】
図9は第3の実施形態におけるビーコン装置10Aの外観例を示す正面図である。
【0092】
ビーコン装置10Aは、第1の実施形態と同様、例えば円盤状の筐体10zを有する。筐体10zの上部には、ユーザがビーコン装置10Aを保持し易いように、リングホルダ10yが取り付けられてよい。筐体10zの前面には、表示部16が配置される。表示部16は、筐体10zの前面の中央下部に配置された液晶ディスプレイ16zと、筐体10zの前面の周縁に沿うように配置されたリング状のLED16yと、を含んでよい。また、筐体10zの前面の中央部は、弾力性を有する押下自在なラバースイッチ(SW)12Aで形成されてよい。なお、ビーコン装置10Aの形状は、これに限られない。また、ビーコン装置10Aの外観は、第1の実施形態で説明したビーコン装置10の外観と同じであってもよい。
【0093】
図10はビーコン装置10Aのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0094】
ビーコン装置10Aは、第1の実施形態と同様、制御部11及びメモリ14の他、送信機能及び受信機能を有する通信部13A、ラバーSW12A、及び表示部16を有する。
【0095】
ラバーSW12Aは、押下されている間、オンになる弾力性を有するSWでよい。また、ラバーSW12Aは、押下される度にオンとオフを切り替えるスイッチでもよい。ラバーSW12Aは、操作部の一例である。
【0096】
制御部11は、ラバーSW12Aのオン時、メモリ14に記憶されたビーコンIDを読み出し、通信部13AにビーコンIDの送信を指示する。
【0097】
通信部13Aは、ラバーSW12Aのオン時、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標))を用いて、ビーコンIDを含むビーコン信号を繰り返し発信する。通信部13Aは、サーバ50による認証に成功した旨を示す認証OKの情報やポイント(例えば累積ポイント)等の情報を受信する。
【0098】
表示部16の液晶ディスプレイ16zは、各種データや情報を表示し、ポイント等やその他の情報を表示可能である。表示部16のLED16yは、サーバ50によって認証OKが通知されると、点灯してよい。LED16yは、制御部11の制御に従って、各種データや情報を、異なる表示態様(例えば、異なる表示色、表示パターン(例えば点灯、点滅、消灯))で表示してよい。LED16yは、リング状の形状に限らず、他の形状を有してもよい。表示部16による表示に関する設定情報(例えば表示態様の情報)は、メモリ14に保持されてよい。
【0099】
図11はポイント付与システム5Bによる購入モードの動作手順の一例を示すシーケンス図である。購入モードにおける手順T1~T5、及び手順T6~T8は、第1の実施形態の
図4に示した手順と同じであるので、この説明を省略又は簡略化する。
【0100】
手順T5で、自動販売機30の制御部31は、ゲートウェイ35を介して、サーバ50から認証OKが通知されると、近距離無線通信によりビーコン装置10Aに認証OKを転送する(T5A)。
【0101】
ビーコン装置10Aの制御部11は、通信部13Aを介して、自動販売機30から転送された、サーバ50による認証OKを受信すると、LED16yに認証OKを示す旨を点灯させる(T5B)。これにより、ユーザは、リング状のLED16yの点灯を視認して、認証OKであることを確認し、購入可能であることを知ることができる。また、ユーザは、認証OKを確認して、自動販売機30に対し、物品60を購入する操作を行うことができる(T6)。
【0102】
このようなポイント付与システム5Bによる購入モードの動作によれば、ユーザは、ビーコン装置10Aを確認することで、ポイント付与可能な状態かどうかを確認しながら(つまりポイント付与するための認証結果を確認しながら)、物品60を購入できる。また、ビーコン装置10を用いて認証状況を確認できるので、スマートフォン70や自動販売機30により認証状況を確認する場合と比較すると、ユーザは、手軽に認証結果の情報を確認ができる。
【0103】
次に、ビーコン装置10Aによる累積ポイントの提示について説明する。
【0104】
また、ビーコン装置10Aの制御部11は、通信部13Aを介して、スマートフォン70に対し、累積ポイントを要求することも可能である。制御部11Aは、ラバーSW12Aへのユーザ操作を検出した場合に、通信部13Aを介して累積ポイントの要求を含むビーコン信号を送信してよい。累積ポイントの要求のためのビーコン信号と、物品60の購入時のビーコン信号とは、異なるビーコン信号でよい。制御部11は、累積ポイントの要求のためのビーコン信号と、物品60の購入時のビーコン信号とを、ラバーSW12Aに対する異なる入力態様により生成してよい。また、制御部11は、ポイント付与システム5の動作モードとしてビーコン装置10Aによる累積ポイントの提示モードが設定された場合に、ラバーSW12Aへの操作を検出すると、累積ポイントの要求のためのビーコン信号を生成してよい。ビーコン装置10Aによる累積ポイントの提示モードは、ポイント確認モードの1つとして設けられてよい。
【0105】
スマートフォン70の制御部71は、通信部74を介してビーコン装置10Aからの累積ポイントの要求を受信し、この累積ポイントの要求に応じ、サーバ50に対し累積ポイントの確認要求(
図7に示したポイント確認要求に相当)を行う。サーバ50での累積ポイントの確認要求に対応する処理は、
図7に示したT23、T24の手順でよい。
【0106】
制御部71は、通信部74を介して、累積ポイントの確認要求に対してサーバ50から累積ポイントの情報を受信すると、累積ポイントの情報をビーコン装置10Aに送信する。ビーコン装置10Aは、通信部13Aを介して、スマートフォン70から累積ポイントの情報を受信すると、表示部16の液晶ディスプレイ16zに累積ポイント(例えば135)を表示する。
【0107】
このようなビーコン装置10Aによる累積ポイントの提示によれば、ユーザは、スマートフォン70を所持してなくても又は所持不可能な場所でも、ビーコン装置10Aを用いて累積ポイントを確認できる。また、ビーコン装置10Aのユーザ入力をトリガとして累積ポイントの表示を行うので、ビーコン装置10Aに用いる電池の長寿命化に貢献でき、ビーコン装置10Aの長期信頼性が向上する。
【0108】
次に、ビーコン装置10Aの表示部16による具体的な表示例について説明する。
【0109】
図12は認証が成功した場合及び累積ポイントの情報を受信した場合のビーコン装置10Aの外観例を示す正面図である。なお、リングホルダ10yは省略されている。認証が成功した場合、
図12(A)に示すように、ビーコン装置10AのLED16yが点灯してよい。また、累積ポイントの情報を受信した場合、
図12(B)に示すように、ビーコン装置10Aの液晶ディスプレイ16zは、累積ポイント(例えば、135)を表示してよい。なお、LED16y及び液晶ディスプレイ16zは、上記以外のデータや情報を表示してもよい。
【0110】
また、ポイント付与システム5Aの動作モードがビーコン装置10AのビーコンIDをサーバ50に登録する登録モードである場合、第2の実施形態では、
図6に示すように、手順T17において、スマートフォン70の制御部71が、通信部74を介してサーバ50から登録完了を受信すると、表示部73に登録完了を表す画像を表示していた。第3の実施形態では、スマートフォン70の制御部71は、表示部73に登録完了を表す画像を表示すると共に、ビーコン装置10Aに登録完了を表す適当な値(ランダム値)を返信してよい。ビーコン装置10Aは、通信部13Aを介して登録完了を表すランダム値を受信すると、リング状のLED16yを点灯する。これにより、ユーザは、LED16yの点灯で登録完了を知ることができる。また、スマートフォン70の制御部71は、ランダム値を鍵としてビーコンIDを暗号化し、通信部74を介して、暗号化されたビーコンIDをビーコン装置10Aへ送ってもよい。ビーコン装置10Aの制御部11は、通信部13Aを介して暗号化されたビーコンIDを受信し、LED16yを点灯してよい。これによっても、ユーザは、登録完了を認識でき、ビーコンIDを秘匿化でき、セキュリティを向上できる。
【0111】
また、ビーコン装置10Aの表示部16は、ビーコン装置10Aの状態に応じて、異なる表示態様でビーコン装置10Aの状態の情報を表示することも可能である。
図13(A)~(C)はビーコン装置10Aの表示部16におけるインジケータ表示例を示す図である。
図13(A)~(C)では、リングホルダ10yは省略されている。
【0112】
図13(A)に示すように、認証OKの場合、インジケータ表示として液晶ディスプレイ16zに「接続OK」の文字が表示されてよい。接続OKは、例えば自動販売機30又はスマートフォン70との間で近距離無線通信が可能である旨を示してよい。接続OKか否かは、制御部11により判定されてよい。
【0113】
図13(B)に示すように、ビーコン装置10Aが使用中である場合、インジケータ表示として液晶ディスプレイ16zに「使用中」の文字が表示されてよい。ビーコン装置10Aが使用中であるとは、例えば、制御部11により、ビーコン信号を発信中であることやビーコン装置10Aが操作中であること、等が検出されたことを含んでよい。例えば自動販売機30の近傍でビーコン装置10AのラバーSW12Aを押下していないにも関わらず「使用中」の表示されている場合、自装置以外の装置が自動販売機30と近距離無線通信等を用いて接続中であることを、ユーザが把握できる。使用中であるか否かは、制御部11により判定されてよい。
【0114】
図13(C)に示すように、電池寿命に近づいている場合、例えば電池の残容量が閾値th2未満である場合、インジケータ表示として液晶ディスプレイ16zに「電池寿命」の文字が表示されてよい。電池寿命に近づいているか否かは、制御部11により判定されてよい。
【0115】
なお、接続OK、使用中、電池寿命等の状態表示は、液晶ディスプレイ16zでなく、LED16yを用いて行われてもよい。例えば、制御部11は、接続OKを青色の点灯、使用中を黄色の点灯、電池寿命を赤色の点灯で、LED16yに異なる表示態様で表示させてもよい。
【0116】
第3の実施形態のポイント付与システム5では、サーバ50は、自動販売機30を介して累積ポイントの情報をビーコン装置10Aに送信する。ビーコン装置10Aは、累積ポイントの情報を受信し、累積ポイントの情報を表示する。
【0117】
これにより、ユーザは、ビーコン装置10Aに表示される累積ポイントを視認できる。したがって、ユーザは、スマートフォン70や自動販売機30を用いて累積ポイントを確認する場合と比較すると、場所や時間を選ばずに容易に確認することができる。また、ユーザは、累積ポイントの確認結果を、購入する物品60の選択等に役立てることができる。
【0118】
また、ビーコン装置10Aは、ビーコン装置10Aの状態に応じて、ビーコン装置10Aの状態の情報を異なる表示態様で表示してよい。
【0119】
これにより、ユーザは、ビーコン装置10の外観から判別が困難なビーコン装置10Aの現在の状態(例えば通信接続状態、電池状態等)を容易に把握できる。
【0120】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0121】
上記実施形態では、自動販売機30は、モバイル通信網でサーバ50と無線接続されることを例示したが、近距離無線通信や無線LAN(Local Area Network)で無線接続されてもよいし、電力線通信(PLC:Power Line Communication)で有線接続されてもよい。
【0122】
上記実施形態では、サーバ50と、自動販売機30あるいはスマートフォン70との間の通信では、累積ポイントや認証OK/NG等のステータスが送受信されてよい。これらの通信において、サーバ50は、スマートフォン70、自動販売機30、あるいはビーコン装置10,10Aで表示されるステータスの画像データを送信してもよい。
【0123】
上記実施形態では、自動販売機30は、物品60を販売していたが、物品60の販売以外のサービスを提供してもよい。この場合でも、ポイント付与システム5,5A,5Bは、サービス内容に応じてポイントを付与し、管理してよい。例えば、ポイント付与システム5,5A,5Bは、自動販売機30の代わりに自動精算機が駐車サービスを提供する場合に、駐車サービス内容に応じてポイントを付与し、管理してよい。
【0124】
また、本開示は、上記実施形態のポイント付与システム5,5A,5Bの各装置(例えばビーコン装置、自動販売機、サーバ、携帯端末)の機能を実現するプログラムを、ネットワークあるいは各種記憶媒体を介してシステムに供給し、このシステム内のコンピュータが読み出して実行するプログラムも適用範囲である。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本開示は、携帯端末が不在の場合でも、自動販売機での物品の購入に基づいてポイントを容易に付与できるポイント付与システム及びポイント付与方法等に有用である。
【符号の説明】
【0126】
5,5A ポイント付与システム
10,10A ビーコン装置
10y リングホルダ
10z 筐体
11,31,51,71 制御部
12 ボタンSW
12A ラバーSW
13 送信部
13A,53,74 通信部
14,32,52,72 メモリ
16,33,73 表示部
16y LED
16z 液晶ディスプレイ
18 押しボタン
30 自動販売機
35 ゲートウェイ
40 物品販売機構部
41 陳列棚
42 選択ボタン
43 コイン投入口
45 物品排出口
50 サーバ
55 ストレージ
55z 累積ポイントDB
70 スマートフォン
75 操作部
90 ネットワーク
TP タッチパネル