IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社水田製作所の特許一覧

<>
  • 特許-回路基板を用いた間接照明ユニット 図1
  • 特許-回路基板を用いた間接照明ユニット 図2
  • 特許-回路基板を用いた間接照明ユニット 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】回路基板を用いた間接照明ユニット
(51)【国際特許分類】
   F21S 6/00 20060101AFI20220315BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20220315BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20220315BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20220315BHJP
   F21W 131/30 20060101ALN20220315BHJP
   F21Y 105/10 20160101ALN20220315BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220315BHJP
【FI】
F21S6/00 500
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21S6/00 100
F21V3/02 500
F21V3/02 600
F21V23/00 150
F21V23/00 120
F21W131:30
F21Y105:10
F21Y115:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018108371
(22)【出願日】2018-06-06
(65)【公開番号】P2019212506
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-03-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年3月6日から3月9日、店舗総合見本市JAPAN SHOP 2018(東京ビッグサイト)にて株式会社水田製作所が間接照明ユニットを公開
(73)【特許権者】
【識別番号】516054689
【氏名又は名称】株式会社水田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100149836
【弁理士】
【氏名又は名称】森定 勇二
(72)【発明者】
【氏名】水田 太郎
(72)【発明者】
【氏名】富山 馨
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-170868(JP,A)
【文献】実開平2-101415(JP,U)
【文献】特開昭64-15377(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 6/00
F21V 19/00
F21V 3/02
F21V 23/00
F21W 131/30
F21Y 105/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
背面側に複数のLEDを実装した回路基板と、
前記回路基板に電気を供給する給電部と、
を少なくとも備え、
前記回路基板の正面側に、銅を付着させた銅付着面部分と銅を付着させていない銅不着面部分とで模様を描いた間接照明ユニット。
【請求項2】
さらに、起立補助体を付加した請求項1の間接照明ユニット。
【請求項3】
前記起立補助体の内部に前記給電部を配設した請求項2の間接照明ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、所定の回路基板を用いた間接照明ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の回路基板は、装置や設備の一部に組み込まれて当該装置等の一部の機能を担うパーツとして用いられることがほとんどであった。
【0003】
ところで、照明を兼ねた影絵ユニットに関し、透明アクリル板と白色アクリル板との間に影絵を挟んだ影絵ユニットの後方に通常市販されているAC電源によって発光する板状光源を設置した極薄状の板状光源付影絵ユニットの発明が存在する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開平3-126198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の回路基板あるいはその製造技術を利活用して、新たな価値を付加した回路基板を包含した製品を提供することを課題とした。
【0006】
上述した板状光源付影絵ユニットは、影絵をアクリル板で挟む構造であるため、強度面においては構造上の限界があるものと想定する。
【0007】
そこで、新たな価値を付加した所定の回路基板を用い、強度面にも優れた間接照明ユニットを提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、上述の課題を解決するために、背面側に複数のLEDを実装した回路基板と、前記回路基板に電気を供給する給電部と、を少なくとも備え、前記回路基板の正面側に、銅を付着させた銅付着面部分と銅を付着させていない銅不着面部分とで模様を描いた間接照明ユニットを提供する。
【0009】
また、本願発明は、上述の課題を解決するために、さらに、起立補助体を付加した間接照明ユニットを提供する。
【0010】
また、本願発明は、上述の課題を解決するために、前記起立補助体の内部に前記給電部を配設した間接照明ユニットを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の間接照明ユニットは、回路基板の正面側に銅不着面部分を設けているため、複数のLEDを点灯した際に前記銅不着面部分から光が照らされ間接照明として利用できる。
【0012】
また、前記LEDを点灯した際に前記銅不着面部分と銅付着面部分とで明暗があらわれるため、まるで影絵を鑑賞しているようにも楽しむことができる。さらに、前記銅付着面部分において、銅の自然経年変化による味わい、深みを時間とともに感じることもできる。
【0013】
また、本願の間接照明ユニットは、前記LEDを点灯した際に前記銅付着面部分と前記銅不着面部分とが明暗であらわれるため影絵のようにも見える。しかしながら、前述した板状光源付影絵ユニットとは異なり、影絵をアクリル板等で挟む構造ではないため少なくとも強度面で優れているものと考える。
【0014】
本願発明の間接照明ユニットは、さらに、起立補助体を配設しているため、机などの平坦面に載置して利用することもできる。
【0015】
本願発明の間接照明ユニットは、起立補助体の内部に給電部(例えば、充電池)を配設しているため、当該間接照明ユニットを任意の場所に容易に移動させて利用することもできる。前述した板状光源付影絵ユニットは、AC電源のコードが届く範囲内でしか利用できなかったものと想定され、任意の場所(電源コンセントがない場所を含む。)に容易に移動をさせて利用することができるという点でも優れているものと考える。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は間接照明ユニットの構成を示す斜視図である。
図2図2は回路基板の背面側を示す構成図である。
図3図3は回路基板の正面側を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
机などの平坦面に載置して卓上用の間接照明として利用する。
【実施例1】
【0018】
まずは、間接照明ユニットの構成について、図1から図3に従い説明する。
【0019】
間接照明ユニット(1)は、長方形形状をした所定の回路基板(10)と、前記回路基板の下端側に配設する直方体形状の起立補助体(20)と、前記起立補助体の内部に配設する給電部(30)とで構成する(図1)。
【0020】
前記回路基板(10)の背面側には、長手方向の縁端部に等間隔で3個ずつ、合計で6個のLED(11)を実装している(図2)。
【0021】
前記回路基板(10)の正面側には、銅を付着させた銅付着面部分(12)と銅を付着させていない銅不着面部分(13)とで植物の葉脈パターンを模した模様を描いている(図3)。
【0022】
前記模様について、本実施例では植物の葉脈パターンを模した模様としているが、前記LED(11)が点灯した際にその光が多く透過する(明るくあらわれる)前記銅不着面部分(13)が一定程度の範囲で存在し間接照明として機能し得る模様であれば良く、幾何学模様や特定のキャラクターイラストをあらわした模様等であっても良い(図3)。
【0023】
前記起立補助体(20)について、本実施例では前記回路基板(10)の下端側に前記回路基板の短手辺の長さと同一の直方体形状の起立補助体を設けているが、机などの平坦面に載置した際に背面側に倒れることなく起立した状態を保持し得るような構造体であれば良いものとする(図1)。
【0024】
前記給電部(30)について、本実施例では充電池を採用し、かつ、前記起立補助体(20)の内部に配設しているが、前記回路基板(10)に電気を供給し作動させるものであれば許容し得る。
【0025】
次に、間接照明ユニットを机に載置して使用した際の作動イメージについて説明する
【0026】
間接照明ユニット(1)を机に載置し、図示しない作動スイッチをONに切りかえると、回路基板(10)の背面側に実装したLED(11)が点灯する(図1及び図2)。
【0027】
前記LED(11)を点灯した際(ライトオン時)には、前記回路基板(10)正面側の銅不着面部分(13)から光が照らされるため、間接照明設備として利用できる(図1及び図3)。
【0028】
また、前記回路基板(10)正面側の銅付着面部分(12)は暗く、前記銅不着面部分(13)は明るくあらわれるため、その明暗で植物の葉脈パターン模様の影絵のようにも見える(図1及び図3)。
【0029】
なお、前記LEDを消灯した際(ライトオフ時)には、前記回路基板(10)正面側の銅不着面部分(13)から光が照らされないため、間接照明設備としては機能しないが、周囲が一定程度の明るさであれば、植物の葉脈パターン模様のオブジェのように見える。前記植物の葉脈パターン模様を構成する銅付着面部分(12)は、銅の自然経年変化による味わい、深みを時間とともに感じることができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本願発明の間接照明ユニットは、新たな価値を付加した意匠性に優れた回路基板を用いた間接照明設備であり、強度面や設置性、移動性に優れた間接照明ユニットであるので産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0031】
1 間接照明ユニット
10 回路基板
11 LED
12 銅付着面部分
13 銅不着面部分
20 起立補助体
30 給電部
図1
図2
図3