(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】オンラインサービス接続制御装置および方法
(51)【国際特許分類】
G06F 15/00 20060101AFI20220315BHJP
【FI】
G06F15/00 420Z
(21)【出願番号】P 2020104420
(22)【出願日】2020-06-17
【審査請求日】2020-06-17
(31)【優先権主張番号】10-2019-0167975
(32)【優先日】2019-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519199657
【氏名又は名称】エヌシーソフト・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】NCSOFT CORPORATION
【住所又は居所原語表記】(SAMSEONG‐DONG) 509, TEHERAN‐RO, GANGNAM‐GU, SEOUL 06169, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】テク・ホン・キム
【審査官】井上 宏一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-143548(JP,A)
【文献】特開2000-050242(JP,A)
【文献】特開2013-029960(JP,A)
【文献】特開2012-115461(JP,A)
【文献】特開2012-075885(JP,A)
【文献】特開2014-140557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 15/00
A63F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを含むオンラインサービス接続制御装置に適用されるオンラインサービス接続制御方法であって、
前記プロセッサによって実行される、
オンラインサービスについてのユーザーのアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、前記オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定する動作と、
前記オンラインサービスのためにサーバーによって生成されたデータを前記複数のユーザー装置に提供する動作と、
前記オンラインサービスのために前記制御権を有する装置によって生成されたデータを前記サーバーに提供する動作と、
前記制御権を有する装置に現在前記ユーザーのアカウントに接続しているユーザー装置と係る情報を提供する動作と、を含むオンラインサービス接続制御方法。
【請求項2】
前記決定する動作は、前記複数のユーザー装置の間に事前設定された優先順位に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項3】
前記決定する動作は、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続時点に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項4】
前記決定する動作は、前記複数のユーザー装置のそれぞれの種類に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項5】
前記決定する動作は、前記ユーザーの選択に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項6】
前記決定する動作は、前記複数のユーザー装置のそれぞれの性能情報に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項7】
前記プロセッサによって実行される、
前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続がすべて終了した場合、前記ユーザーのアカウントをログオフ(Log-Off)状態に変換する動作をさらに含む請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項8】
前記プロセッサによって実行される、
追加的なユーザー装置が前記ユーザーのアカウントに接続した場合、前記制御権を有する装置に前記ユーザーのアカウントについての前記追加的なユーザー装置の接続を通知する動作をさらに含む請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項9】
前記プロセッサによって実行される、
前記複数のユーザー装置のうち、少なくとも1つの装置の前記ユーザーのアカウントについての接続が終了した場合、前記制御権を有する装置に前記少なくとも1つの装置の接続終了を通知する動作をさらに含む請求項1に記載のオンラインサービス接続制御方法。
【請求項10】
1つ以上の通信インターフェースと、
1つ以上の命令語を格納するメモリと、
前記1つ以上の命令語を実行する1つ以上のプロセッサと、を含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
オンラインサービスについてのユーザーのアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、前記オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し、
前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記オンラインサービスのためにサーバーによって生成されたデータを前記複数のユーザー装置に提供し、
前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記オンラインサービスのために前記制御権を有する装置によって生成されたデータを前記サーバーに提供
し、
前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記制御権を有する装置に現在前記ユーザーのアカウントに接続しているユーザー装置と係る情報を提供するオンラインサービス接続制御装置。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置の間に事前設定された優先順位に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続時点に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項13】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置のそれぞれの種類に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ユーザーの選択に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項15】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置のそれぞれの性能情報に基づいて、前記制御権を有する装置を決定する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項16】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続がすべて終了した場合、前記ユーザーのアカウントをログオフ(Log-Off)状態に変換する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項17】
前記1つ以上のプロセッサは、追加的なユーザー装置が前記ユーザーのアカウントに接続した場合、前記制御権を有する装置に前記ユーザーのアカウントについての前記追加的なユーザー装置の接続を通知する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【請求項18】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置のうち、少なくとも1つの装置の前記ユーザーのアカウントについての接続が終了した場合、前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記制御権を有する装置に前記少なくとも1つの装置の接続終了を通知する請求項
10に記載のオンラインサービス接続制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインサービス接続を制御するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
演算装置および格納装置の発達により、PCのみならず、タブレット(Tablet)、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートホン(Smartphone)などユーザーの利便性に合わせた様々な電子製品が登場するに従い、様々な電子機器を行き来して、オンラインサービスの提供の必要性が急増している。
【0003】
これにより、最近、PC環境およびモバイル環境の両方でオンラインサービスを提供するサービスが多く登場したが、既存に接続されていた機器から他機器への転換が発生する場合、既存の機器とオンラインサービスを提供するサーバー間の通信セッション(Session)が終了してユーザーに不便をもたらす短所がある。
【0004】
例えば、オンラインサービスユーザーがPCを介して自分のアカウントにログインしてオンラインサービス内で自動狩り機能を使用しながら、スマートホンで同じ自分のアカウントにログインする場合、PCとオンラインサービスサーバーの間の通信セッションが終了され、既存の自動狩り機能が解除されてしまう問題点がある。
【0005】
これにより、ユーザーが、再び既存の機器を用いてオンラインサービスの提供を受けようとする場合には、通信セッションを、再び生成して作業を処理しなければならない不便さがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開示される実施例は、オンラインサービス接続制御装置および方法を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施例によるオンラインサービス接続制御方法は、オンラインサービスについてのユーザーのアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、前記オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定する動作と、前記オンラインサービスのためにサーバーによって生成されたデータを前記複数のユーザー装置に提供する動作と、前記オンラインサービスのために前記制御権を有する装置によって生成されたデータを前記サーバーに提供する動作と、を含む。
【0008】
前記決定する動作は、前記複数のユーザー装置の間に事前設定された優先順位に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0009】
前記決定する動作は、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続時点に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0010】
前記決定する動作は、前記複数のユーザー装置のそれぞれの種類に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0011】
前記決定する動作は、前記ユーザーの選択に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0012】
前記決定する動作は、前記複数のユーザー装置のそれぞれの性能情報に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0013】
前記オンラインサービス接続制御方法は、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続がすべて終了した場合、前記ユーザーのアカウントをログオフ(Log-Off)状態に変換する動作をさらに含み得る。
【0014】
前記オンラインサービス接続制御方法は、追加的なユーザー装置が前記ユーザーのアカウントに接続した場合、前記制御権を有する装置に前記ユーザーのアカウントについての前記追加的なユーザー装置の接続を通知する動作をさらに含み得る。
【0015】
前記オンラインサービス接続制御方法は、前記複数のユーザー装置のうち、少なくとも1つの装置の前記ユーザーのアカウントについての接続が終了した場合、前記制御権を有する装置に前記少なくとも1つの装置の接続終了を通知する動作をさらに含み得る。
【0016】
前記オンラインサービス接続制御方法は、前記制御権を有する装置に現在前記ユーザーのアカウントに接続しているユーザー装置と係る情報を提供する動作をさらに含み得る。
【0017】
一実施例によるオンラインサービス接続制御装置は、1つ以上の通信インターフェースと、1つ以上の命令語を格納するメモリと、前記1つ以上の命令語を実行する1つ以上のプロセッサと、を含み、前記1つ以上のプロセッサは、オンラインサービスについてのユーザーのアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、前記オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し、前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記オンラインサービスのためにサーバーによって生成されたデータを前記複数のユーザー装置に提供し、前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記オンラインサービスのために前記制御権を有する装置によって生成されたデータを前記サーバーに提供する。
【0018】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置の間に事前設定された優先順位に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0019】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続時点に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0020】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置のそれぞれの種類に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0021】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ユーザーの選択に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0022】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置のそれぞれの性能情報に基づいて、前記制御権を有する装置を決定し得る。
【0023】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ユーザーのアカウントについての前記複数のユーザー装置のそれぞれの接続がすべて終了した場合、前記ユーザーのアカウントをログオフ(Log-Off)状態に変換し得る。
【0024】
前記1つ以上のプロセッサは、追加的なユーザー装置が前記ユーザーのアカウントに接続した場合、前記制御権を有する装置に前記ユーザーのアカウントについての前記追加的なユーザー装置の接続を通知し得る。
【0025】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザー装置のうち、少なくとも1つの装置の前記ユーザーのアカウントについての接続が終了した場合、前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記制御権を有する装置に前記少なくとも1つの装置の接続終了を通知し得る。
【0026】
前記1つ以上のプロセッサは、前記1つ以上の通信インターフェースを介して、前記制御権を有する装置に現在前記ユーザーのアカウントに接続しているユーザー装置と係る情報を提供し得る。
【発明の効果】
【0027】
本発明によると、オンラインサービスについてのユーザーのアカウントに複数のユーザー装置が接続した場合、各ユーザー装置との接続を維持しつつ、オンラインサービスのためのデータをユーザーのアカウントに接続している複数のユーザー装置のそれぞれに提供することにより、複数のユーザー装置のうち、オンラインサービスについての制御権を有するユーザー装置が変更されても途切れない(Seamless)オンラインサービスを提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】一実施例によるオンラインサービス接続制御システムを説明するためのブロック図である。
【
図2】一実施例によるオンラインサービス接続制御装置のブロック図である。
【
図3】一実施例によるオンラインサービス接続制御方法を説明するための流れ図である。
【
図4】一実施例によるオンラインサービス接続制御方法の詳細流れ図である。
【
図5】一実施例による接続状態の管理手続きを説明するための流れ図である。
【
図6】他の実施例による接続状態の管理手続きを説明するための流れ図である。
【
図7】例示的な実施例で使用されるのに適したコンピューティング装置を含むコンピューティング環境を例示して説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して具体的な実施形態を説明する。以下の具体的な説明は、本明細書で記述された方法、装置および/またはシステムについての包括的な理解を助けるために提供される。しかし、これは例示に過ぎず、開示される実施例は、これに限定されない。
【0030】
実施例を説明するにおいて、係る公知技術についての具体的な説明が開示される実施例の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述される用語は、開示される実施例での機能を考慮して定義された用語として、これはユーザー、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、その定義は、本明細書の全般にわたる内容に基づいてなされるべきである。詳細な説明で使用される用語は、単に本発明の実施例を記述するためのものであり、決して制限的であってはならない。明確に別の方法で使用されていない限り、単数形の表現は、複数形の意味を含む。本説明において、「含み」または「備え」のような表現は、ある特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組み合せを示すためのものであり、記述されたもの以外に、1つまたはそれ以上の他の特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組み合せの存在または可能性を排除するように解釈されてはならない。
【0031】
以下で「ゲーム」とは、1人またはそれ以上のゲーマーがゲーミングデバイスに搭載されるか、または接続された入力装置を用いて楽しむことができるソフトウェアを意味する。通常、プレーヤーキャラクターを直接操作するか、またはゲーム内のオブジェクトの動きを操作するなどの方式で進行し、ロールプレーイング、アドベンチャー、アーケードなどでジャンルが区分される。
【0032】
以下で「ユーザー装置」とは、オンラインサービスの提供を受けるために、ユーザーによって用いられる装置である。例えば、ユーザー装置は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、ラップトップ(Laptop Computer)、ゲームコンソール(Game Console)、スマートホン(Smart Phone)、タブレット(Tablet)、スマートバンド(Smart Band)やスマートウォッチ(Smart Watch)などのウエアラブルデバイス(Wearable Device)の形であり得る。しかし、前述した例のほかにもユーザーの入力に応じて演算およびデータ処理を行い、有無線通信ネットワークを介してデータの送受信が可能な装置であれば、ユーザー装置に属するものと解釈される。
【0033】
以下で「オンラインサービス」とは、有無線通信ネットワークを介してユーザー装置に提供されるサービスを意味する。一実施例において、オンラインサービスは、例えば、オンラインゲームサービスであり得るが、必ず特定の形態のサービスに限定されるものではない。
【0034】
以下で「入力装置(Input Device)」とは、ユーザー装置にデータを入力するための装置を意味する。例えば、ジョイスティック、マウス、キーボード、タッチスクリーン、ハードウェアボタンまたはステアリングホイール、楽器、銃、手袋、足場などの形で製造された操作専用入力装置を挙げられる。以外にも、ユーザー装置に搭載されるか、または連動する各種センサー(温度センサー、赤外線センサー、モーションセンサー、ジャイロセンサー、加速度センサー、重力センサーなど)やグローバルポジショニングシステム(GPS:Global Positioning System)、室内位置確認システム(Indoor Positioning System)などの位置確認手段も入力装置の一例として挙げられる。
【0035】
一方、本発明の実施例は、本明細書で記述した方法をコンピューター上で実行するためのプログラム、およびこのプログラムを含むコンピューター読み取り可能な記録媒体を含み得る。前記コンピューター読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令、ローカルデータファイル、ローカルデータ構造などを単独または組み合わせて含み得る。前記媒体は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、またはコンピューターソフトウェア分野で通常的に使用可能なものであり得る。コンピューター読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラムの例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを使用してコンピューターによって実行できる高級言語コードを含み得る。
【0036】
図1は、一実施例によるオンラインサービス接続制御システムを説明するためのブロック図である。
【0037】
図1を参照すると、一実施例によるオンラインサービス接続制御システム100は、第1ユーザー装置110、第2ユーザー装置120、オンラインサービス接続制御装置130(以下、「接続制御装置」という)およびサーバー140を含む。
【0038】
第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120は、オンラインサービスについてのユーザーのアカウント(以下、簡単に「ユーザーアカウント」という)に接続し、サーバー140からオンラインサービスの提供を受けるために用いられるユーザー装置である。
【0039】
一方、
図1に示された例では、説明の利便性のために第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120を含む2つのユーザー装置がユーザーによって用いられるものと仮定して説明するが、ユーザー装置の数は、1つ以上であり得、必ず特定の数に限定されるものではない。
【0040】
一方、ユーザー装置がユーザーアカウントに接続するということは、ユーザー装置がユーザーアカウントについての認証情報を用いたログイン手続きを通じてユーザーアカウントにログイン(Log-In)することを意味し得る。例えば、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120には、それぞれサーバー140と連動してオンラインサービスの提供を受けるためのオンラインサービスアプリケーションが設置され得る。この場合、第1ユーザー装置110または第2ユーザー装置120に設置されたオンラインサービスアプリケーションを介してログイン手続きを実行することにより、ユーザーアカウントに接続し得る。
【0041】
接続制御装置130は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、少なくとも1つがユーザーアカウントに接続した場合、ユーザーアカウントに接続した各ユーザー装置と通信セッション(Communication Session)を生成し、生成した通信セッションを介してユーザーアカウントに接続したユーザー装置とサーバー140との間に送受信されるデータを中継するための装置である。
【0042】
このとき、通信セッションは、ネットワーク上でデータの送受信のための論理的接続を意味し、「通信セッションが生成」されるということは、「通信セッションが接続」されるということと同じ意味で使用できる。
【0043】
一方、接続制御装置130は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、ユーザーアカウントに接続した少なくとも1つのユーザー装置のそれぞれとデータの送受信のための通信セッションを生成し得る。例えば、第1ユーザー装置110がユーザーアカウントに接続して第1ユーザー装置110との通信セッションが生成された状態で、第2ユーザー装置120がユーザーアカウントに接続した場合、接続制御装置130は、第1ユーザー装置110との通信セッションを維持しつつ、第2ユーザー装置120との通信セッションを生成し得る。
【0044】
サーバー140は、ユーザーアカウントに接続したユーザー装置にオンラインサービスを提供するためのものである。
【0045】
具体的に、サーバー140は、ユーザーアカウントに接続した第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、少なくとも1つとオンラインサービスのためのデータを送受信することにより、オンラインサービスを提供し得る。
【0046】
例えば、オンラインサービスがオンラインゲームサービスである場合、サーバー140は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のそれぞれに設置されたゲームアプリケーションと連動してオンラインゲームサービスを提供するゲームサーバーであり得る。
【0047】
一方、
図1に示された実施例において、接続制御装置130をサーバー140とは分離した別の構成として例示しているが、実施例によって接続制御装置130は、サーバー140内に含まれた一構成として具現できる。
【0048】
図2は、一実施例による接続制御装置130のブロック図である。
【0049】
図2を参照すると、一実施例による接続制御装置130は、制御権決定部131、データ中継部132および接続管理部133を含む。
【0050】
制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定する。
【0051】
例えば、
図1に示された例において、第1ユーザー装置110と第2ユーザー装置120がユーザーアカウントに接続した場合、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し得る。
【0052】
一実施例によると、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置の間に事前設定された優先順位に基づいて、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、制御権を有する装置を決定し得る。
【0053】
例えば、ユーザーは、オンラインサービスの提供を受けるために用いる複数のユーザー装置のそれぞれについての識別情報および優先順位の情報を、自分のユーザーアカウントについての設定情報としてあらかじめ登録し得る。このとき、複数のユーザー装置のそれぞれについての識別情報は、例えば、マックアドレス(MAC Address)であり得るが、有無線ネットワークを介して各ユーザー装置から取得可能であり、各ユーザー装置を固有に識別できる情報であれば、必ず特定の情報として限定されるものではない。
【0054】
具体的な例として、ユーザーアカウントに接続した第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120がユーザーによってあらかじめ登録された装置であり、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120との間に優先順位が設定されている場合、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、設定された優先順位が高いユーザー装置をオンラインサービスについての制御権を有する装置として決定し得る。
【0055】
一方、一実施例によると、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のそれぞれの接続時点に基づいて、複数のユーザー装置のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し得る。
【0056】
例えば、第1ユーザー装置110がユーザーアカウントに接続された状態で第2ユーザー装置120がユーザーアカウントに接続した場合、制御権決定部131は、第2ユーザー装置120をオンラインサービスについての制御権を有する装置として決定し得る。
【0057】
また、一実施例によると、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のそれぞれの種類に基づいて、複数のユーザー装置のうち、制御権を有する装置を決定し得る。
【0058】
このとき、ユーザー装置の種類は、例えば、スマートホン、タブレットPC、デスクトップPCなどであり得るが、必ず前述した例に限定されるものではなく、実施例によって様々に設定され得る。
【0059】
具体的に、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに複数のユーザー装置が接続した場合、各ユーザー装置の種類を基づいて、既設定された優先順位によって制御権を有する装置を決定し得る。
【0060】
例えば、ユーザーは、ユーザー装置の種類別優先順位の情報、オンラインサービスの提供を受けるために用いる複数のユーザー装置のそれぞれについての識別情報、および、種類識別情報を自分のユーザーアカウントについての設定情報としてあらかじめ登録し得る。この場合、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに複数のユーザー装置が接続した場合、各ユーザー装置の識別情報とユーザーアカウントに登録された設定情報に基づいて、各ユーザー装置の種類を識別できる。その後、制御権決定部131は、ユーザー装置の種類別優先順位の情報および識別された各ユーザー装置の種類に基づいて、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し得る。
【0061】
具体的な例として、ユーザーによって設定された種類別優先順位がスマートホン、タブレットPC、デスクトップPCの順であり、第1ユーザー装置110がスマートホン、第2ユーザー装置120がデスクトップPCの場合、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110をオンラインサービスについての制御権を有する装置として決定し得る。
【0062】
一方、一実施例によると、制御権決定部131は、ユーザーの選択に基づいて、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し得る。
【0063】
例えば、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120がユーザーアカウントに接続中であり、第1ユーザー装置110がオンラインサービスについての制御権を有する状態で、ユーザーが第1ユーザー装置110または第2ユーザー装置120を介してオンラインサービスについての制御権を第2ユーザー装置120に変更することを要請した場合、制御権決定部131は、ユーザーの要請に応じて制御権を有する装置を第1ユーザー装置110から第2ユーザー装置120に変更できる。
【0064】
一実施例によると、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のそれぞれの性能情報に基づいて、複数のユーザー装置のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し得る。
【0065】
このとき、性能情報は、例えば、CPU性能、CPU使用量、メモリサイズ、格納空間のサイズ、格納空間の使用量、メモリ使用量、バッテリー容量、バッテリー残量のように、ユーザーアカウントに接続している各ユーザー装置の性能を評価するために利用できる様々な情報を含み得る。
【0066】
例えば、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120がユーザーアカウントに接続している場合、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120から性能情報を収集し、収集された性能情報に基づいて、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定し得る。
【0067】
より具体的な例として、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110のCPU性能が第2ユーザー装置120のCPU性能よりも高く、第1ユーザー装置110のCPU使用量が第2ユーザー装置120のCPU使用量よりも低い場合、第1ユーザー装置110をオンラインサービスについての制御権を有する装置として決定し得る。
【0068】
他の例として、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110のメモリサイズおよびメモリ使用量と第2ユーザー装置120のメモリサイズおよびメモリ使用量と、を比較し、より多くのメモリ空き容量を有するユーザー装置をオンラインサービスについての制御権を有する装置として決定し得る。
【0069】
また他の例として、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、バッテリー残量がより高いユーザー装置をオンラインサービスについての制御権を有する装置として決定し得る。
【0070】
一方、実施例によって、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続している複数のユーザー装置のうち、バッテリー残量が既設定されたパーセンテージ(%)以下のユーザー装置がある場合、当該のユーザー装置は、オンラインサービスのユーザーの選択とは関係なく、制御権を有し得ないように制限できる。
【0071】
一実施例によると、制御権決定部131は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のそれぞれにオンラインサービスについての各ユーザー装置の制御権保有の有無についての情報を提供し得る。
【0072】
例えば、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120がユーザーアカウントに接続中であり、第1ユーザー装置110が制御権を有する装置として決定された場合、制御権決定部131は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120に第1ユーザー装置110が現在制御権を保有していることを通知し得る。
【0073】
この場合、第1ユーザー装置110は、第1ユーザー装置110のディスプレー画面上にオンラインサービスについての制御権があることを案内するグラフィック(Graphic)オブジェクト、フレーズまたは記号などを表示し得る。
【0074】
また、第2ユーザー装置120は、第2ユーザー装置120のディスプレー画面上にオンラインサービスについての制御権がないことを案内するグラフィックオブジェクト、フレーズまたは記号などを表示し得る。
【0075】
データ中継部132は、オンラインサービスのためにサーバー140によって生成されたデータをユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置に提供する。また、データ中継部132は、オンラインサービスのために複数のユーザー装置のうち、制御権を有する装置によって生成されたデータをサーバー140に提供する。
【0076】
一実施例によると、データ中継部132は、オンラインサービスのためにサーバー140によって生成されたデータをサーバー140から受信し、受信されたデータをユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のそれぞれに送信し得る。このとき、データ中継部132は、サーバーから受信されたデータを複数のユーザー装置のそれぞれと生成した通信セッションを介して複数のユーザー装置のそれぞれに送信し得る。
【0077】
また、一実施例によると、データ中継部132は、オンラインサービスのために制御権を有する装置によって生成されたデータを制御権を有する装置から受信し、受信されたデータをサーバー140に送信し得る。このとき、データ中継部132は、例えば、制御権を有する装置と生成した通信セッションを介して制御権を有する装置からデータを受信し得、受信されたデータをサーバー140に送信し得る。
【0078】
例えば、ユーザーアカウントに第1ユーザー装置110と第2ユーザー装置120が接続中であり、第1ユーザー装置110が制御権を有する装置の場合、データ中継部132は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のそれぞれとデータの送受信のための通信セッションを生成し得る。また、データ中継部132は、オンラインサービスのためにサーバー140によって生成されたデータを、第1ユーザー装置110と生成した第1通信セッションおよび第2ユーザー装置120と生成した第2通信セッションを介して、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のそれぞれに提供し得る。また、データ中継部132は、オンラインサービスのために第1ユーザー装置110によって生成されたデータを、第1通信セッションを介して第1ユーザー装置110から受信してサーバー140に提供し得る。
【0079】
一方、一実施例によると、オンラインサービスのためにサーバー140によって生成されたデータは、オンラインサービスのために要求される演算およびデータ処理のうち、サーバー140側で実行されるべき演算およびデータ処理についての結果データであり得る。また、オンラインサービスのために制御権を有するユーザー装置によって生成されたデータは、オンラインサービスのために要求される演算およびデータ処理のうち、制御権を有するユーザー装置側で実行されるべき演算およびデータ処理についての結果データであり得る。このとき、オンラインサービスのためにサーバー140と制御権を有するユーザー装置のそれぞれで実行されるべき演算およびデータ処理は、オンラインサービスによって異なり得る。
【0080】
接続管理部133は、ユーザーアカウントに接続した各ユーザー装置の接続状態をモニタリングする。
【0081】
一実施例によると、接続管理部133は、現在ユーザーアカウントに接続しているユーザー装置と係る情報を、ユーザーアカウントに接続している装置のうち、制御権を有する装置に提供し得る。このとき、ユーザーアカウントに接続しているユーザー装置と係る情報は、例えば、ユーザーアカウントに接続しているユーザー装置の数、ユーザーのアカウントに接続しているユーザー装置のそれぞれの種類、識別情報、接続時点のような情報を含み得る。
【0082】
一方、一実施例によると、ユーザーアカウントに接続していた複数のユーザー装置のうち、少なくとも1つの接続が終了した場合、接続管理部133は、複数のユーザー装置のうち、制御権を有する装置に接続終了したユーザー装置の接続終了を通知し得る。例えば、接続管理部133は、ユーザーアカウントについての接続が終了したユーザー装置の種類、識別情報、接続終了時点のように、ユーザーアカウントに接続していたユーザー装置の接続が終了したことをユーザーに知らせるための様々な情報を、制御権を有する装置に提供し得る。
【0083】
また、一実施例によると、接続管理部133は、ユーザーアカウントについての複数のユーザー装置のそれぞれの接続がすべて終了した場合、ユーザーアカウントをログオフ(Log-Off)状態に変換し得る。例えば、接続管理部133は、ユーザーアカウントに接続した各ユーザー装置と生成した通信セッションがすべて終了した場合、ユーザーアカウントについてのすべてのユーザー装置の接続が終了したと判断し、ユーザーアカウントをログオフ状態に変換し得る。
【0084】
また、一実施例によると、接続管理部133は、複数のユーザー装置がユーザーアカウントに接続している状態で追加的なユーザー装置がユーザーアカウントに接続した場合、複数のユーザー装置のうち、制御権を有する装置にユーザーアカウントについての追加的なユーザー装置の接続を通知し得る。例えば、接続管理部133は、ユーザーアカウントに接続した追加的なユーザー装置の種類、識別情報、接続時点のように、新しいユーザー装置がユーザーアカウントに接続されたことをユーザーに知らせるための様々な情報を、制御権を有する装置に提供し得る。
【0085】
図3は、一実施例によるオンラインサービス接続制御方法を説明するための流れ図である。
【0086】
図3に示された方法は、例えば、前述した接続制御装置130によって実行され得る。
【0087】
図3を参照すると、まず、接続制御装置130は、ユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定する(310)。
【0088】
その後、接続制御装置130は、オンラインサービスのためにサーバー140によって生成されたデータをユーザーアカウントに接続した複数のユーザー装置に提供する(320)。
【0089】
その後、接続制御装置130は、オンラインサービスのために制御権を有するユーザー装置によって生成されたデータをサーバー140に提供する(330)。
【0090】
一方、
図3に示された流れ図において、少なくとも一部の動作は、手順を変えて実行されるか、他の動作と結合してともに実行されるか、省略されるか、詳細動作に分かれて実行されるか、または図示されていない1つ以上の動作が付加されて実行され得る。
【0091】
図4は、一実施例によるオンラインサービス接続制御方法の詳細流れ図である。
【0092】
図4に示された方法は、例えば、前述した接続制御装置130によって実行され得る。
【0093】
図4を参照すると、まず、接続制御装置130は、第1ユーザー装置110がユーザーアカウントに接続した場合、第1ユーザー装置110と第1通信セッションを生成する(410)。
【0094】
その後、接続制御装置130は、第2ユーザー装置120が同じユーザーアカウントに接続した場合、第1通信セッションを維持しつつ、第2ユーザー装置120と第2通信セッションを生成する(420)。
【0095】
その後、接続制御装置130は、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、オンラインサービスについての制御権を有する装置を決定する(430)。
【0096】
その後、接続制御装置130は、オンラインサービスのためにサーバー140によって生成されたデータを第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120に提供する(440)。
【0097】
その後、接続制御装置130は、オンラインサービスのために第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、制御権を有する装置によって生成されたデータをサーバー140に提供する(450)。
【0098】
一方、
図4に示された流れ図において、少なくとも一部の動作は、手順を変えて実行されるか、他の動作と結合してともに実行されるか、省略されるか、詳細動作に分かれて実行されるか、または図示されていない1つ以上の動作が付加されて実行され得る。
【0099】
図5は、一実施例による接続状態の管理手続きを説明するための流れ図である。
【0100】
図5に示された方法は、例えば、前述した接続制御装置130によって実行され得る。
【0101】
図5を参照すると、接続制御装置130は、ユーザーアカウントに接続している第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のそれぞれについての接続状態を確認する(510)。
【0102】
その後、接続制御装置130は、ユーザーアカウントについての第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120の接続がすべて終了した場合、当該のユーザーアカウントをログオフ状態に変換する(520,530)。
【0103】
一方、
図5に示された流れ図において、少なくとも一部の動作は、手順を変えて実行されるか、他の動作と結合してともに実行されるか、省略されるか、詳細動作に分かれて実行されるか、または図示されていない1つ以上の動作が付加されて実行され得る。
【0104】
図6は、他の実施例による接続状態の管理手続きを説明するための流れ図である。
【0105】
図6に示された方法は、例えば、前述した接続制御装置130によって実行され得る。
【0106】
図6を参照すると、接続制御装置130は、ユーザーアカウントに接続している第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のそれぞれについての接続状態を確認する(610)。
【0107】
その後、接続制御装置130は、ユーザーアカウントについての第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、1つの接続が終了した場合、第1ユーザー装置110および第2ユーザー装置120のうち、ユーザーアカウントについての接続を維持しているユーザー装置に残り1つのユーザー装置の接続が終了したことを通知する(620,630)。
【0108】
一方、
図6に示された流れ図において、少なくとも一部の動作は、手順を変えて実行されるか、他の動作と結合してともに実行されるか、省略されるか、詳細動作に分かれて実行されるか、または図示されていない1つ以上の動作が付加されて実行され得る。
【0109】
図7は、例示的な実施例で使用されるのに適したコンピューティング装置を含むコンピューティング環境10を例示して説明するためのブロック図である。示された実施例において、各コンポーネントは、以下に記述されたものに加えて、異なる機能および能力を有し得、以下に記述されたものに加えて、追加的なコンポーネントを含み得る。
【0110】
示されたコンピューティング環境10は、コンピューティング装置12を含む。一実施例において、コンピューティング装置12は、接続制御装置130であり得る。
【0111】
コンピューティング装置12は、少なくとも1つのプロセッサ14、コンピューター読み取り可能な格納媒体16および通信バス18を含む。プロセッサ14は、コンピューティング装置12によって前述した例示的な実施例によって動作させることができる。例えば、プロセッサ14は、コンピューター読み取り可能な格納媒体16に格納された1つ以上のプログラムを実行し得る。前記1つ以上のプログラムは、1つ以上のコンピューター実行可能な命令語を含み得、前記コンピューター実行可能な命令語は、プロセッサ14によって実行される場合、コンピューティング装置12によって例示的な実施例による動作を実行させるように構成できる。
【0112】
コンピューター読み取り可能な格納媒体16は、コンピューター実行可能な命令語ないしプログラムコード、プログラムデータおよび/または他の適した形態の情報を格納するように構成される。コンピューター読み取り可能な格納媒体16に格納されたプログラム20は、プロセッサ14によって実行可能な命令語の集合を含む。一実施例において、コンピューター読み取り可能な格納媒体16は、メモリ(ランダムアクセスメモリのような揮発性メモリ、不揮発性メモリ、またはこれらの適切な組み合わせ)、1つ以上の磁気ディスク格納デバイス、光学ディスク格納デバイス、フラッシュメモリデバイス、その他、コンピューティング装置12によってアクセスされ、欲しい情報を格納できる他の形態の格納媒体、またはこれらの適した組み合わせであり得る。
【0113】
通信バス18は、プロセッサ14、コンピューター読み取り可能な格納媒体16を含み、コンピューティング装置12の他の様々なコンポーネントを相互接続する。
【0114】
コンピューティング装置12は、また1つ以上の入出力装置24のためのインターフェースを提供する1つ以上の入出力インターフェース22および1つ以上のネットワーク通信インターフェース26を含み得る。入出力インターフェース22およびネットワーク通信インターフェース26は、通信バス18に接続される。入出力装置24は、入出力インターフェース22を介してコンピューティング装置12の他のコンポーネントに接続され得る。例示的な入出力装置24は、ポインティング装置(マウスまたはトラックパッドなど)、キーボード、タッチ入力装置(タッチパッドまたはタッチスクリーンなど)、音声または音入力装置、様々な種類のセンサー装置および/または撮影装置のような入力装置、および/またはディスプレー装置、プリンター、スピーカーおよび/またはネットワークカードのような出力装置を含み得る。例示的な入出力装置24は、コンピューティング装置12を構成する一コンポーネントとしてコンピューティング装置12の内部に含まれ得、コンピューティング装置12とは区別される別の装置としてコンピューティング装置12と接続され得る。
【0115】
以上で、本発明の代表的な実施例を具体的に説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、前述した実施例について本発明の範疇から逸脱しない範囲内で様々な変形が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明の権利の範囲は、説明された実施例に限定されて定められてはならず、後述する請求の範囲だけでなく、この請求の範囲と均等なものなどによって定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、オンラインサービス接続を制御するための技術に利用できる。
【符号の説明】
【0117】
10 コンピューティング環境
12 コンピューティング装置
14 プロセッサ
16 コンピューター読み取り可能な格納媒体
18 通信バス
20 プログラム
22 出力インターフェース
24 入出力装置
26 ネットワーク通信インターフェース
100 オンラインサービス接続制御システム
110 第1ユーザー装置
120 第2ユーザー装置
130 オンラインサービス接続制御装置
131 制御権決定部
132 データ中継部
133 接続管理部
140 サーバー