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特許7041243アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータ
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/622 20150101AFI20220315BHJP
   B60J 5/10 20060101ALI20220315BHJP
【FI】
E05F15/622
B60J5/10 K
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020205878
(22)【出願日】2020-12-11
(62)【分割の表示】P 2018125894の分割
【原出願日】2018-07-02
(65)【公開番号】P2021046785
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2020-12-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】関根 義隆
(72)【発明者】
【氏名】瀧澤 貴史
(72)【発明者】
【氏名】先山 孝洋
(72)【発明者】
【氏名】望月 雅守
【審査官】芝沼 隆太
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-62177(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第107524365(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00-15/79
B60J 5/10- 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の第1ハウジングと、
回転軸線周りに回転するシャフト、及び筒状のヨークを有し、前記第1ハウジングの内周面に同軸上に収納されるモータ部と、
前記シャフトに連結されるとともに前記回転軸線と同軸上に設けられ、前記シャフトの回転を減速して出力する出力部を有する減速部と、
前記出力部に連結されるとともに前記回転軸線と同軸上に設けられる駆動軸と、
前記減速部に対して前記モータ部とは反対側に設けられ前記駆動軸を回転自在に支持する軸受と、
前記軸受を保持するとともに、前記減速部側に形成された凹部を有し、前記第1ハウジングの内周面に固定される軸受ホルダと、
を備え、
前記減速部は、前記回転軸線方向の一端が前記軸受ホルダの前記凹部に収納されており、前記回転軸線方向の他端が前記ヨークに収納されており、
前記減速部の外周面のうち、前記軸受ホルダ及び前記ヨークに収納された箇所を除いた箇所と前記第1ハウジングとの間に、クリアランスが設けられている
ことを特徴とするアクチュエータ。
【請求項2】
請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
記第1ハウジングの前記一端側の内周面に嵌合され、前記駆動軸を収納する第2ハウジング備える
ことを特徴とするアクチュエータ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータを、開口部に対して開閉可能に設けられたドアを開閉駆動するために用いた
ことを特徴とする車両ドア開閉用アクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両ドア開閉装置として、車体側の開口部の周囲と、この開口部に開閉可能に設けられたテールゲートとの間に、軸方向に伸縮駆動することによってテールゲートを開閉動作させるアクチュエータを設ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のアクチュエータは、筒状の第1ハウジングと、第1ハウジングの一端側の内周面に嵌合され、第1ハウジングに出没可能に設けられた第2ハウジングと、を備えている。また、アクチュエータは、第1ハウジングの他端側内に設けられたモータと、モータの回転力を受けて回転駆動する駆動軸(スクリュー軸)と、を備えている。駆動軸は、第1ハウジング及び第2ハウジング内に、軸方向に沿って配置されている。
また、駆動軸は、モータ側の端部が軸受を介して回転自在に支持されている。駆動軸には、従動部(ナット部材)が螺合されている。さらに、従動部は、第2ハウジングの径方向内側に設けられたインナーチューブに固定されており、駆動軸に対して相対回転不能である。
【0004】
このような構成のもと、駆動軸が回転すると、従動部が駆動軸の軸方向に沿ってスライド移動する。すると、従動部が固定されているインナーチューブ、及びインナーチューブと一体化されている第2ハウジングが、第1ハウジングに対して出没移動する。
このように、従動部とともに第2ハウジング、及びインナーチューブが駆動軸に対してスライド移動するので、駆動軸のモータとは反対側の先端側は、軸受等を介して支持されていない。つまり、駆動軸は、片持ち支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-30501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、駆動軸が片持ち支持であるので、従動軸の移動に伴う負荷により、軸方向に対して駆動軸が僅かに傾くことがあった。このような場合、インナーチューブに駆動軸の先端部が衝突し、これによって騒音(たたき音)が発生する場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、駆動時の騒音を低減できるアクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、筒状の第1ハウジングと、回転軸線周りに回転するシャフト、及び筒状のヨークを有し、前記第1ハウジングの内周面に同軸上に収納されるモータ部と、前記シャフトに連結されるとともに前記回転軸線と同軸上に設けられ、前記シャフトの回転を減速して出力する出力部を有する減速部と、前記出力部に連結されるとともに前記回転軸線と同軸上に設けられる駆動軸と、前記減速部に対して前記モータ部とは反対側に設けられ前記駆動軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受を保持するとともに、前記減速部側に形成された凹部を有し、前記第1ハウジングの内周面に固定される軸受ホルダと、を備え、前記減速部は、前記回転軸線方向の一端が前記軸受ホルダの前記凹部に収納されており、前記回転軸線方向の他端が前記ヨークに収納されており、前記減速部の外周面のうち、前記軸受ホルダ及び前記ヨークに収納された箇所を除いた箇所と前記第1ハウジングとの間に、クリアランスが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インナーチューブの内周面に、駆動軸の先端部に設けられたストッパの規制部材を常時摺接させることにより、あたかも駆動軸が両持ち支持されている形になり、軸方向に対して駆動軸が傾くことを防止できる。このため、インナーチューブの内周面に駆動軸の先端部が衝突することもなく、アクチュエータ駆動時の騒音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータを備えた自動車の例を示す斜視図。
図2】本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータの斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータの軸方向に沿う断面図である。
図4】本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータの一方側の部分拡大断面図である。
図5】本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータの他方側の部分拡大断面図である。
図6】本発明の第1実施形態における規制部材を軸方向からみた平面図である。
図7】本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータの伸縮動作の途中の状態を示す軸方向に沿う断面図である。
図8】本発明の第1実施形態の変形例における規制部材を軸方向からみた平面図である。
図9】本発明の第2実施形態における規制部材を軸方向からみた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1実施形態)
(車両ドア開閉用アクチュエータ)
図1は、本発明の第1実施形態における車両ドア開閉用アクチュエータ100(以下、単にアクチュエータ100という)を備えた自動車1の例を示す斜視図である。
図1に示すように、アクチュエータ100は、自動車1の例えばテールゲート(ドア)2を開閉する。テールゲート2は、自動車1の車体後部に形成された開口部3の上部3aに、不図示のヒンジ機構を介して開口部3を開閉可能に設けられている。
【0013】
アクチュエータ100は、開口部3の左右両側又は片側にそれぞれ設けられている。そして、開口部3の外枠部3sに、不図示のボールスタッドを介してアクチュエータ100の一端100aが回動可能に連結されている。また、テールゲート2に、不図示のボールスタッドを介してアクチュエータ100の他端100bが回動可能に連結されている。
なお、以下では、アクチュエータ100の開口部3側を、一端側または一方と称し、テールゲート2側を、他端側、または他方と称して説明する場合がある。
【0014】
図2は、アクチュエータ100の斜視図である。図3は、アクチュエータ100の軸方向に沿う断面図である。
図2図3に示すように、アクチュエータ100は、略円筒状の第1ハウジング(請求項における第1ハウジングに相当)6と、第1ハウジング6の他端6b(図2図3における右側端)の内周面に、一端7a(図2図3における左側端)が嵌合固定されている略円筒状の第2ハウジング(請求項における第1ハウジングに相当)7と、第2ハウジング7の他端7bの内周面に、出没可能に嵌合されている略円筒状の第3ハウジング(請求項における第2ハウジングに相当)8と、の3つのハウジング6~8を備えた棒状体である。
【0015】
なお、以下の説明では、各ハウジング6~8の中心軸に沿う方向を単に軸方向と称し、各ハウジング6~8の径方向を単に径方向と称し、各ハウジング6~8の外周面に沿う方向を単に周方向と称して説明する。
【0016】
(第1ハウジング)
図4は、アクチュエータ100の一方側(図3の左側)の部分拡大断面図である。
図4に示すように、第1ハウジング6は、例えば鉄等の金属製材料により形成されている。この第1ハウジング6の一端6aに、開口部3の外枠部3s(図1参照)に設けられたボールスタッド(不図示)に連結されるジョイント部9が設けられている。ジョイント部9は、第1ハウジング6の一端6aに内嵌された略円板状のプレート部9aと、プレート部9aから第1ハウジング6の軸方向一方(外方)に突出するソケット部9bと、が一体成形されている。プレート部9aには、後述するハーネスカバー26を挿通可能な不図示の挿通孔が形成されている。
【0017】
また、第1ハウジング6の一端6aには、略円筒状のエンドカバー10が装着されている。エンドカバー10は、第1ハウジング6の一端6aの外周面に嵌合固定されている。また、エンドカバー10は、ジョイント部9におけるプレート部9aの外周面に嵌合固定されている。これにより、第1ハウジング6の一端6aからジョイント部9が脱落してしまうことを防止できる。
【0018】
(モータ部)
第1ハウジング6には、モータ部11が収納されている。
モータ部11は、略円筒状のヨーク12と、ヨーク12の内周面に固定されているマグネット5と、ヨーク12の径方向内側に回転自在に設けられたアーマチュア13と、アーマチュア13に給電を行うブラシホルダユニット16と、を備えている。ヨーク12は、導電性を有する金属により形成されている。ヨーク12の外径は、第1ハウジング6の内径よりも所定寸法小さく設定されている。
【0019】
ヨーク12の径方向内側に設けられたアーマチュア13は、ヨーク12内で回転可能となるように設けられたシャフト14と、シャフト14に外嵌固定され、磁性材からなるアーマチュアコア15と、アーマチュアコア15に巻回されているコイル20と、シャフト14にアーマチュアコア15と隣接して外嵌固定され、コイル20の端末部が接続されるコンミテータ17と、を備えている。
【0020】
シャフト14は、ヨーク12の径方向中心で軸方向に沿って延びている。そして、シャフト14は、一端がブラシホルダユニット16に挿通されてこのブラシホルダユニット16に回転自在に支持されている。また、シャフト14は、他端が後述の減速ギヤ部27に連結されている。また、シャフト14の一端には、センサマグネット21が取り付けられている。センサマグネット21は、シャフト14の回転位置を検出するための回転位置検出装置23の一方を構成している。
【0021】
アーマチュア13に給電を行うブラシホルダユニット16は、ヨーク12の一端12aにカシメ固定されている樹脂製のブラシホルダ18と、ブラシホルダ18に保持されているブラシ19と、を備えている。このブラシ19が、コンミテータ17に摺接されている。また、ブラシ19は、不図示のハーネスを介して外部電源(例えば、バッテリ)と電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力が、ブラシ19、コンミテータ17を介してコイル20に供給される。
【0022】
また、ブラシホルダ18には、シャフト14に設けられたセンサマグネット21の外周面と径方向でするように、不図示のセンサ基板が設けられている。センサ基板は、回転位置検出装置23の他方を構成している。センサ基板には、センサマグネット21の外周面の磁気変化を検出する不図示の磁気検出素子が実装されている。この結果、回転位置検出装置23によって、シャフト14の回転位置を検出できる。
【0023】
ブラシホルダユニット16のジョイント部9側には、シール部24が装着されている。シール部24は、弾性を有したゴム系材料により形成されている。シール部24は、ブラシホルダユニット16をジョイント部9側から覆うように略有底筒状に形成されたシール本体25を有している。すなわち、シール本体25は、ブラシホルダ18とジョイント部9のプレート部9aとにより挟持された底部25aと、底部25aの外周縁からジョイント部9とは反対側に延び、ブラシホルダユニット16と第1ハウジング6の内周面との間に介在される略円筒状の周壁部25bと、により構成されている。
【0024】
シール本体25の底部25aには、ハーネスカバー26が軸方向一方(外方)に向かって突出形成されている。ハーネスカバー26は、略パイプ状に形成されており、シール本体25の内外を連通している。このように構成されたハーネスカバー26内に、不図示の外部電源とブラシ19とを電気的に接続するための不図示のハーネスが挿通される。
【0025】
このような構成のもと、外部電源の電力が、不図示のハーネス、ブラシ19、及びコンミテータ17を介してコイル20に供給されると、アーマチュアコア15に磁界が形成される。そして、この磁界とヨーク12に固定されたマグネットとの間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって、シャフト14がその中心軸回りに回転駆動する。また、シャフト14と一体となってセンサマグネット21が回転する。このセンサマグネット21が回転した際の磁気変化を回転位置検出装置23によって検出し、シャフト14の回転位置が検出される。
【0026】
(減速ギヤ部)
シャフト14の他端に連結されている減速ギヤ部27は、第1段遊星ギヤ部35と、第2段遊星ギヤ部36と、を有する2段遊星減速機構として構成されている。そして、減速ギヤ部27は、シャフト14の回転を、第1段遊星ギヤ部35と第2段遊星ギヤ部36とにより2段で減速して出力する。減速ギヤ部27の出力は、第2段遊星ギヤ部36に連結されているスクリュー軸38に伝達される。
【0027】
スクリュー軸38は、モータ部11におけるシャフト14の中心軸回りに回転駆動する。スクリュー軸38の減速ギヤ部27側の一端38aは、軸受ホルダ39に回転自在に支持されている。また、第1ハウジング6の減速ギヤ部27側の他端6bは、軸受ホルダ39よりも他方(図4における右方)に向かって突出している。
【0028】
軸受ホルダ39は、略円環状に形成されており、第1ハウジング6の減速ギヤ部27よりも他端側(図4における右側)の内周面に嵌合され、かしめ固定されている。このような軸受ホルダ39の内周面に、軸受40が挿入、または圧入されている。この軸受40を介し、軸受ホルダ39がスクリュー軸38の一端38aを回転自在に支持している。
また、軸受ホルダ39の減速ギヤ部27側の端面には、径方向中央の大部分に凹部39bが形成されている。この凹部39bに、減速ギヤ部27の他端側が挿入されている。
【0029】
スクリュー軸38は、軸受ホルダ39から軸方向他方に向かって突出するように延出されている。スクリュー軸38は、いわゆる台形ネジであって、外周面にネジ条が形成されている。このように構成されたスクリュー軸38の周囲を覆うように、第2ハウジング7が設けられている。
【0030】
(第2ハウジング)
図3図4に示すように、第2ハウジング7は、樹脂材料等により形成されている。第2ハウジング7の外径は、第1ハウジング6の他端6bに嵌合されている一端7a側を除いて、第1ハウジング6の外径とほぼ同一に設定されている。第2ハウジング7の一端7a側は、段差により縮径形成されて縮径部7cとされている。この縮径部7cが、第1ハウジング6の他端6bに圧入されて固定されている。これにより、第1ハウジング6の外周面と第2ハウジング7の外周面とがほぼ面一の状態で、第1ハウジング6と第2ハウジング7とが一体化される。
【0031】
また、第2ハウジング7は、この第2ハウジング7の一端7a側を第1ハウジング6の他端6bに嵌合固定させた状態で、スクリュー軸38の他端(先端部)38bよりも第2ハウジング7の他端7bが若干突出するように形成されている。さらに、第2ハウジング7の縮径部7cの長さは、第1ハウジング6の他端6bに圧入した際、軸受ホルダ39に縮径部7cが当接されない長さに設定されている。
第2ハウジング7の一端7aには、径方向内側に曲折させてなる内フランジ46が形成されている。この内フランジ46には、後述するコイルスプリング47の一端が当接される。
【0032】
第2ハウジング7には、この第2ハウジング7の内周面に沿うように螺旋状に形成されたコイルスプリング47が設けられている。このコイルスプリング47の一端が、第2ハウジング7の内フランジ46に当接されている。また、コイルスプリング47の自由長は、第2ハウジング7の長さよりも十分長く設定されている。このため、第2ハウジング7の内フランジ46にコイルスプリング47の一端を当接させた状態で、コイルスプリング47の他端が、第2ハウジング7の他端7bから突出している。
【0033】
(第3ハウジング)
第2ハウジング7の他端7bに出没可能に設けられた略円筒状の第3ハウジング8は、その外径が第2ハウジング7の外径よりも若干小さく設定されている。そして、第2ハウジング7の他端7bに、第3ハウジング8のモータ部11側の一端8a側が挿入されている。これにより、第2ハウジング7の他端7bから、第3ハウジング8が出没可能になる。そして、第3ハウジング8にコイルスプリング47の他端側が収納される。
第3ハウジング8の他端8bには、径方向内側に曲折させてなる内フランジ53が形成されている。この内フランジ53には、内面側にコイルスプリング47の他端が当接されるとともに、外面側にジョイント部54が当接される。
【0034】
ジョイント部54は、テールゲート2(図1参照)に設けられたボールスタッド(不図示)に連結される。ジョイント部54は、第3ハウジング8の内フランジ53に当接する略円板状のプレート部54aと、プレート部54aから軸方向他方(外方)に突出するソケット部54bと、が一体成形されている。
【0035】
プレート部54aの外径は、第3ハウジング8の外径よりも若干小さい程度に設定されている。また、プレート部54aの径方向略中央には、第3ハウジング8の内フランジ53を介して第3ハウジング8内に突出する略円柱状の固定凸部55が一体成形されている。固定凸部55の軸方向略中央には、全周に渡って係合溝55aが形成されている。このように構成された固定凸部55に、インナーチューブ56の他端56bが固定されている。
【0036】
(インナーチューブ)
第3ハウジング8は、この第3ハウジング8の径方向内側に配置された略円筒状のインナーチューブ56を備えている。インナーチューブ56は、例えばアルミに引き抜き加工を施して形成されている。インナーチューブ56の他端56bの外周面は、第3ハウジング8の内フランジ53の内周面に嵌合されている。インナーチューブ56と第3ハウジング8との間に形成された空間に、コイルスプリング47の他端側が収納される。
また、インナーチューブ56の他端56bの内周面に、ジョイント部54の固定凸部55の外周面が嵌合されている。インナーチューブ56の他端56bには、固定凸部55の係合溝55aに嵌る係合凸部71が全周に渡って形成されている。これにより、固定凸部55にインナーチューブ56の他端56bが固定される。
【0037】
インナーチューブ56の軸方向の長さは、第3ハウジング8の軸方向の長さよりもやや長く設定されている。このため、インナーチューブ56の一端56aは、第3ハウジング8の一端8aを介して第2ハウジング7内に臨まされている。
インナーチューブ56の一端56aには、径方向内側に曲折させてなる内フランジ72が形成されている。この内フランジ72の径方向内側に、スクリュー軸38が挿通されている。また、インナーチューブ56の内周面には、内フランジ72の内側(他方側)に、ナット部材58が固定されている。
【0038】
ナット部材58は、このナット部材58の軸方向両側に配置されたインナーチューブ56の内周面に固定された2つの止め輪73a,73bによって、軸方向への移動が規制されている。これにより、インナーチューブ56に、ナット部材58が固定される。ナット部材58には、スクリュー軸38の他端38b側が螺合されている。
【0039】
ここで、ナット部材58は、インナーチューブ56に固定されており、さらに、インナーチューブ56は、ジョイント部54に固定されている。ジョイント部54は、テールゲート2(図1参照)に設けられたボールスタッド(不図示)に連結される。このため、スクリュー軸38を回転させたとき、ナット部材58がスクリュー軸38と共回りすることがない。このため、スクリュー軸38を回転させると、ナット部材58がスクリュー軸38に沿って移動する。
【0040】
(ストッパ)
図5は、アクチュエータ100の他方側(図3の右側)の部分拡大断面図である。
図5に示すように、スクリュー軸38の他端38bには、座屈変形させた外フランジ部38cが形成されている。スクリュー軸38の他端38bにおいて、外フランジ部38cが形成されている手前は、台形ネジが形成されていない断面略円形状の取付部38dとされている。この取付部38dに、ストッパ60が設けられている。ストッパ60は、スクリュー軸38からのナット部材58の抜けを防止する役割を有するとともに、スクリュー軸38が軸方向に対して傾くのを防止する役割を有している。
【0041】
ストッパ60は、スクリュー軸38の外周面に嵌合されている略円環状で、弾性変形可能なゴム製の規制部材61と、規制部材61の軸方向両側に配置され、スクリュー軸38に取り付けられている2つの止め輪62a,62bと、を備えている。
【0042】
図6は、規制部材61を軸方向からみた平面図である。
図5図6に示すように、規制部材61の外径は、インナーチューブ56の内径とほぼ同一に設定されている。一方、規制部材61の径方向中央に形成され、スクリュー軸38が挿通される貫通孔61aの直径は、スクリュー軸38の取付部38dの外径とほぼ同一に設定されている。また、規制部材61の外周面61bには、複数(本第1実施形態)の凹部63が形成されている。凹部63は、周方向に等間隔で配置されている。また、凹部63は、軸方向からみて略矩形状に形成されている。すなわち、凹部63は、底辺63aと、底辺63aの周方向両端に配置され、周方向で対向する2つの内側辺63bと、を有している。凹部63が形成されることにより、規制部材61によって隔てられたインナーチューブ56内の2つの空間K1,K2(図7参照)が凹部63を介して連通される。
【0043】
ここで、第3ハウジング8の長さは、スクリュー軸38の最も他端38b側にナット部材58が位置している状態で、内フランジ53によってコイルスプリング47を若干圧縮する程度の長さに設定されている。つまり、コイルスプリング47は、常に第3ハウジング8を第2ハウジング7から突出させる方向に向かって付勢している。
また、第3ハウジング8は、インナーチューブ56及びナット部材58を介してスクリュー軸38に連結されており、第2ハウジング7から突出する方向への移動が規制されている。このため、コイルスプリング47は、常に第2ハウジング7の内フランジ46をモータ部11側に向かって付勢している。
【0044】
(車両ドア開閉用アクチュエータの動作)
次に、アクチュエータ100の動作について説明する。
操作者の操作によって、不図示の外部電源の電力がモータ部11に供給され、モータ部11のシャフト14を回転駆動させると、シャフト14が回転する。さらに、シャフト14の回転が減速ギヤ部27によって減速されてスクリュー軸38に伝達される。
スクリュー軸38が回転すると、このスクリュー軸38に沿ってナット部材58がスライド移動する。ナット部材58は、第3ハウジング8が備えるインナーチューブ56に固定されているので、これによって、第2ハウジング7に対して第3ハウジング8が出没し、アクチュエータ100が伸縮する。
【0045】
第2ハウジング7に対して第3ハウジング8が没入すると、自動車1の開口部3に設けられたテールゲート2(図1参照)が閉じられる。一方、第2ハウジング7に対して第3ハウジング8が突出すると、自動車1の開口部3に設けられたテールゲート2が開けられる。このとき、アクチュエータ100を伸ばした状態でモータ部11の動作を停止させても、コイルスプリング70の付勢力によって、第2ハウジング7に対し第3ハウジング8の突出した状態が維持される。
【0046】
(ストッパの作用)
次に、ストッパ60の作用について説明する。
ストッパ60は、スクリュー軸38に形成されている外フランジ部38cと、2つの止め輪62a,62bのうちの外フランジ部38c側に配置された止め輪62aと、で協働して、スクリュー軸38からの規制部材61の抜けを確実に防止できる。この結果、スクリュー軸38からナット部材58の抜けを確実に防止できる。
【0047】
また、ストッパ60を構成する規制部材61の外径は、インナーチューブ56の内径とほぼ同一に設定されている。一方、規制部材61の径方向中央に形成され、スクリュー軸38が挿通される貫通孔61aの直径は、スクリュー軸38の取付部38dの外径とほぼ同一に設定されている。このため、インナーチューブ56に対して規制部材61が径方向にがたつくことがない。また、規制部材61に対してスクリュー軸38の他端38bが、径方向にがたつくことがない。さらに、規制部材61は、弾性変形可能なゴムにより形成されている。つまり、規制部材61によって、スクリュー軸38の軸方向に対する傾きが弾性的に規制されている。
【0048】
また、規制部材61は、外径がインナーチューブ56の内径とほぼ同一になるように形成されていることから、スクリュー軸38に沿ってナット部材58がスライド移動することに伴い、インナーチューブ56の内周面と常時摺接することになる。規制部材61は、弾性変形可能なゴムにより形成されているので、インナーチューブ56の内周面と規制部材61の外周面61bとの間の摺動摩擦抵抗が極力小さくなる。
【0049】
図7は、アクチュエータ100の伸縮動作の途中の状態を示す軸方向に沿う断面図である。
ここで、図7に示すように、アクチュエータ100の伸縮動作の途中では、インナーチューブ56の内部空間が、規制部材61によって2つの空間K1,K2に隔てられる。規制部材61は、外径がインナーチューブ56の内径とほぼ同一になるように形成されているので、仮に規制部材61に凹部63が形成されていないとした場合、ナット部材58(インナーチューブ56)のスライド移動に伴って、空間K1,K2のいずれかが圧縮されることになってしまう。
【0050】
しかしながら、本第1実施形態では、規制部材61の外周面61bに、複数の凹部63が形成されている。このため、規制部材61によって隔てられたインナーチューブ56内の2つの空間K1,K2が凹部63を介して連通される。よって、ナット部材58(インナーチューブ56)のスライド移動に伴って、空間K1,K2のいずれかが圧縮され、アクチュエータ100の動作に不具合が生じてしまうことを防止できる。
【0051】
このように、上述の第1実施形態では、スクリュー軸38からのナット部材58の抜けを防止するためのストッパ60に、ゴム製の規制部材61を設けた。規制部材61の外周面61bは、インナーチューブ56の内周面に常時摺接されている。このため、軸受40とストッパ60とにより、あたかもスクリュー軸38が両持ち支持されている形になる。したがって、簡素な構造でスクリュー軸38が軸方向に対して傾いてしまうことを防止できる。よって、インナーチューブ56の内周面に、スクリュー軸38の他端38bが衝突することもなく、アクチュエータ100の駆動時の騒音を低減できる。
また、規制部材61は、スクリュー軸38の傾きを弾性的に規制するので、インナーチューブ56の内周面と規制部材61との間の摺動摩擦抵抗を極力小さくできる。このため、簡素な構造でアクチュエータ100の駆動時の騒音を低減しつつ、モータ部11への負荷をできる限り小さくできる。
【0052】
しかも、規制部材61を略円環状に形成し、凹部63を除く外周面61bの全体がインナーチューブ56の内周面に摺接されている。このため、スクリュー軸38の傾き方向に関わらず、スクリュー軸38の傾きを確実に防止することができる。
また、規制部材61の外周面61bには、複数の凹部63が形成されている。このため、ストッパ60(規制部材61)によって、インナーチューブ56内の空間を完全に隔ててしまうことがない。このため、ストッパ60によってインナーチューブ56内の空気が圧縮されてしまうなどして、アクチュエータ100の動作不良が生じてしまうことを防止できる。
【0053】
なお、上述の第1実施形態では、規制部材61は、凹部63を除く外周面61bの全体がインナーチューブ56の内周面に摺接されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、規制部材61の外周面61bのうち、少なくとも一部がインナーチューブ56の内周面に常時摺接されていればよい。このように構成することで、スクリュー軸38の軸方向に対する傾き方向が常に一定である場合、アクチュエータ100の駆動時の騒音を低減できる。
【0054】
(第1実施形態の変形例)
また、上述の第1実施形態では、規制部材61は、弾性変形可能なゴム製である場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、規制部材61を、以下のように構成してもよい。
【0055】
図8は、第1実施形態の変形例における規制部材61を軸方向からみた平面図である。
図8に示すように、規制部材61は、金属製のストッパ本体64の外周面64aに設けられた複数(本変形例では4つ)の弾性変形可能なゴム製の凸部65と、が一体成形されたものである。
ストッパ本体64は略円環状に形成されており、スクリュー軸38の取付部38dの外周面に嵌合固定されている。
【0056】
凸部65は、ストッパ本体64の外周面64aに沿って軸方向からみて円弧状に形成されている。また、各凸部65は、周方向に等間隔で配置されている。このため、規制部材61の全体としては、周方向に隣接する凸部65間に、複数(本変形例では4つ)の凹部66が形成された形になる。
さらに、凸部65は、径方向外側の先端面65aが常時インナーチューブ56の内周面に摺接する大きさに形成されている。
したがって、上述の変形例によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0057】
なお、上述の第1実施形態の変形例では、凸部65が周方向に等間隔で配置されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくともストッパ本体64の外周面64aの一部に、凸部65が設けられていればよい。このように構成することで、スクリュー軸38の軸方向に対する傾き方向が常に一定である場合、アクチュエータ100の駆動時の騒音を低減できる。
【0058】
また、上述の第1実施形態、及び第1実施形態の変形例では、規制部材61に凹部63,66を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、規制部材61に厚さ方向に貫通する貫通孔(例えば、図6に2点鎖線で示す貫通孔67)を形成してもよい。さらに、この貫通孔と凹部63,66との両者を形成してもよい。すなわち、規制部材61は、この規制部材61によって隔てられるインナーチューブ56内の2つの空間K1,K2を連通可能なように、かつ、常時インナーチューブ56の内周面に摺接可能に形成されていればよい。
【0059】
また、上述の第1実施形態、及び第1実施形態の変形例では、規制部材61に4つの凹部63,66を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凹部63,66の個数を任意に設定することが可能である。
【0060】
(第2実施形態)
次に、図3図5を援用し、図9に基づいて、第2実施形態について説明する。
ここで、第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態のストッパ60における規制部材61と、第2実施形態のストッパ260における規制部材261との構成が異なる点のみである。このため、以下の説明では、第2実施形態の規制部材261についてのみ説明し、その他の構成についての説明を省略する。
【0061】
図9は、第2実施形態の規制部材261を軸方向からみた平面図である。
図9に示すように、規制部材261は、スクリュー軸38の取付部38dの外周面に嵌合固定される略円環状の固定部81と、固定部81の周囲を取り囲むように略円環状に形成され、インナーチューブ56の内周面に摺接される摺接部82と、固定部81と摺接部82との間に設けられた複数のコイルスプリング83と、により構成されている。
【0062】
固定部81、及び摺接部82は、金属等により形成されている。固定部81、及び摺接部82は、同心円上に配置されている。摺接部82の外径は、インナーチューブ56の内径とほぼ同一になるように設定されている。
コイルスプリング83は、径方向に沿って配置されている。また、各コイルスプリング83は、周方向に等間隔で配置されている。換言すれば、複数のコイルスプリング83は、放射状に配置されている。このように、配置されたコイルスプリング83は、各々若干圧縮された状態である。すなわち、固定部81、及び摺接部82は、コイルスプリング83によって、互いに離間する方向に向かって付勢されている。
【0063】
このように、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
これに加え、規制部材261には、固定部81と摺接部82との間に間隙が形成される。この間隙により、前述の第1実施形態、及び変形例のように、規制部材61に凹部63等を形成することなく、規制部材261によって隔てられるインナーチューブ56内の2つの空間K1,K2を連通させることができる。
また、インナーチューブ56と摺接される摺接部82を金属製としつつ、規制部材261によって、スクリュー軸38の軸方向に対する傾きを弾性的に規制することができる。よって、規制部材261の摩耗等により、製品寿命が低下してしまうことを抑制できる。
【0064】
なお、上述の第2実施形態では、固定部81、及び摺接部82は、コイルスプリング83によって、互いに離間する方向に向かって付勢されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、コイルスプリング83に代わってさまざまな弾性部材を採用することができる。
【0065】
また、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、アクチュエータ100は、自動車1の例えばテールゲート2を開閉する車両ドア開閉用アクチュエータ100である場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな装置にアクチュエータ100を採用することが可能である。
【0066】
また、上述の実施形態では、モータ部11のシャフト14の回転力を、減速ギヤ部27を介してスクリュー軸38に伝達させている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、シャフト14にスクリュー軸38を直接連結してもよい。この場合、軸受ホルダ39に設けられた軸受40によって、スクリュー軸38を回転自在に支持してもよいし、シャフト14を回転自在に支持してもよい。
さらに、減速ギヤ部27は、2段遊星減速機構に限られるものではなく、さまざまな減速機構を採用することが可能である。
【0067】
また、上述の実施形態では、アクチュエータ100は、略円筒状の第1ハウジング(請求項における第1ハウジングに相当)6と、第1ハウジング6の他端6b(図2図3における右側端)の内周面に、一端7a(図2図3における左側端)が嵌合固定されている略円筒状の第2ハウジング(請求項における第1ハウジングに相当)7と、第2ハウジング7の他端7bの内周面に、出没可能に嵌合されている略円筒状の第3ハウジング(請求項における第2ハウジングに相当)8と、の3つのハウジング6~8を備えた棒状体である場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第1ハウジング6と、第2ハウジング7と、を一体とし、1つのハウジングとしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…自動車、2…テールゲート(ドア)、3…開口部、3a…上部、3s…外枠部、5…マグネット、6…第1ハウジング、6a…一端、6b…他端、7…第2ハウジング、7a…一端、7b…他端、7c…縮径部、8…第3ハウジング、8a…一端、8b…他端、9…ジョイント部、9a…プレート部、9b…ソケット部、10…エンドカバー、11…モータ部、12…ヨーク、12a…一端、13…アーマチュア、14…シャフト、15…アーマチュアコア、16…ブラシホルダユニット、17…コンミテータ、18…ブラシホルダ、19…ブラシ、20…コイル、21…センサマグネット、23…回転位置検出装置、24…シール部、25…シール本体、25a…底部、25b…周壁部、26…ハーネスカバー、27…減速ギヤ部(減速部)、35…第1段遊星ギヤ部、36…第2段遊星ギヤ部(出力部)、38…スクリュー軸(駆動軸)、38a…一端、38b…他端、38c…外フランジ部、38d…取付部、39…軸受ホルダ、39b…凹部、40…軸受、46…内フランジ、47…コイルスプリング、53…内フランジ、54…ジョイント部、54a…プレート部、54b…ソケット部、55…固定凸部、55a…係合溝、56…インナーチューブ、56a…一端、56b…他端、58…ナット部材、60…ストッパ、61…規制部材、61a…貫通孔、61b…外周面、62a,62b…止め輪、63…凹部、63a…底辺、63b…内側辺、64…ストッパ本体、64a…外周面、65…凸部、65a…先端面、66…凹部、67…貫通孔、70…コイルスプリング、71…係合凸部、72…内フランジ、73a,73b…止め輪、81…固定部、82…摺接部、83…コイルスプリング、100…車両ドア開閉用アクチュエータ(アクチュエータ)、100a…一端、100b…他端、260…ストッパ、261…規制部材
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図9