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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-15
(45)【発行日】2022-03-24
(54)【発明の名称】ゼラチン支持体を用いた細胞培養方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 5/071 20100101AFI20220316BHJP
   C12N 11/02 20060101ALI20220316BHJP
   C12M 1/00 20060101ALN20220316BHJP
   C12M 3/00 20060101ALN20220316BHJP
【FI】
C12N5/071
C12N11/02
C12M1/00 A
C12M3/00 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018034216
(22)【出願日】2018-02-28
(65)【公開番号】P2019146534
(43)【公開日】2019-09-05
【審査請求日】2021-01-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(72)【発明者】
【氏名】本多 宗隆
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼桑 建樹
(72)【発明者】
【氏名】東 徹也
【審査官】原 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特許第6256853(JP,B1)
【文献】特開2009-082005(JP,A)
【文献】特表2007-537314(JP,A)
【文献】特開2004-148014(JP,A)
【文献】特開2014-183772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N
C12M
A61K
MEDLINE/BIOSIS/EMBASE/CAplus(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞凝集塊を保持する保持部が形成されるとともに架橋されたゼラチン支持体に、複数の細胞凝集塊を整列させた状態で支持させ、さらに当該ゼラチン支持体ごと上記細胞凝集塊を培養液に浸漬して、ゼラチン支持体を溶解させながら細胞凝集塊を培養することにより、隣接する細胞凝集塊を融合させることを特徴とするゼラチン支持体を用いた細胞培養方法。
【請求項2】
複数の上記ゼラチン支持体によって上記複数の細胞凝集塊を挟んだ状態で支持することを特徴とする請求項1に記載のゼラチン支持体を用いた細胞培養方法。
【請求項3】
上記複数のゼラチン支持体と上記複数の細胞凝集塊とを交互に積層することを特徴とする請求項2に記載のゼラチン支持体を用いた細胞培養方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゼラチン支持体を用いた細胞培養方法に関し、詳しくは複数の細胞凝集塊をゼラチン支持体によって支持しながら培養して、これらが相互に融合した細胞の集合構造体を作成するゼラチン支持体を用いた細胞培養方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、予め細胞を略球状に培養した細胞凝集塊(スフェロイド)を相互に接触させて培養を行い、細胞凝集塊同士を融合させることで所要の形状を有した細胞の立体構造体を作成させる方法が知られている(特許文献1、2)。
特許文献1では立設させた多数のピンに細胞凝集塊を貫通させ、特許文献2では立設させた多数のピンの間に細胞塊を挿入することで、それぞれ細胞凝集塊を所要の形状に整列させ、その状態で培養を行うことにより細胞凝集塊同士を融合させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4517125号公報
【文献】特開2017-79719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1、2において、上記ピンに細胞凝集塊を貫通させる作業や、ピンとピンとの間に細胞凝集塊を挿入する作業には、高い精度が必要であり、多大な時間を要するという問題があった。
また上記方法では、細胞凝集塊を保持するピンが密集しているため、ピンとピンとの間での培養液の流通が滞り、整列した細胞凝集塊のうち、中央部分に配置された細胞凝集塊の培養不良が生じやすいという問題があった。
さらに、上記方法によって得られた細胞の立体構造体には、上記細胞凝集塊を保持していたピンによる貫通穴が形成されるため、この貫通穴を処理する作業が別途必要になるという問題もあった。
このような問題に鑑み、上記ピンによって保持することなく容易に細胞凝集塊の融合を行うことが可能なゼラチン支持体を用いた細胞培養方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかるゼラチン支持体を用いた細胞培養方法は、細胞凝集塊を保持する保持部が形成されるとともに架橋されたゼラチン支持体に、複数の細胞凝集塊を整列させた状態で支持させ、さらに当該ゼラチン支持体ごと上記細胞凝集塊を培養液に浸漬して、ゼラチン支持体を溶解させながら細胞凝集塊を培養することにより、隣接する細胞凝集塊を融合させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、細胞凝集塊をピンによって保持せず、ゼラチン支持体によって支持させればよいため、高精度な作業が不要となり、より迅速に細胞凝集塊を整列させることができる。また得られる細胞の立体構造体に貫通穴が形成されることもない。
さらに、架橋されたゼラチン支持体には空間が形成され、当該空間に培養液を取り込むことが可能であることから、ゼラチン支持体に支持された細胞凝集塊に対して上記空間を介して培養液を供給することができ、支持されたすべての細胞凝集塊に対して良好に培養液を供給することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施例における作成装置の構成図
図2】アイソレータの内部を示した図
図3】収容容器についての拡大図
図4】培養容器の内部を説明する図
図5】ゼラチンシートおよび細胞凝集塊についての斜視図
図6】ゼラチンシートを作成するための型の断面図
図7】インキュベータの内部を示した図
図8】第2実施例における供給工程を説明する図
図9】第3実施例における供給工程を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示実施例について説明すると、図1図7は第1実施例にかかるゼラチン支持体を用いた細胞培養方法に使用する作成装置1を説明するものであって、複数の細胞凝集塊2(スフェロイド:図3参照)を培養容器3の内部で整列させ、上記細胞凝集塊2が培養されて相互に接合した細胞の集合構造体としての癒合パッド4(図7参照)を作成するものとなっている。
上記細胞凝集塊2は、例えば特許第4517125号に開示される方法で作成することができる。すなわち、内面が非接着性の容器に細胞を播種して培養すると、細胞は足場を求めて互いに接着し合うことで凝集して細胞凝集塊2が形成され、これらがさらに融合することで略球状の細胞凝集塊2が形成される。
より効率的には、ウエルプレートの非接着性のウエル(略半球状の収容部)で培養することにより容易に細胞凝集塊2を得ることができる。なお、細胞凝集塊2の作成方法はこれに限らず、旋回している培養液中に細胞懸濁液を入れる旋回培養法、試験管に細胞懸濁液を入れて遠心分離器で沈殿させる方法、あるいはアルギン酸ビーズを用いて培養する方法など公知の様々な方法で作製することができる。
このように、細胞凝集塊2は、細胞同士が集合し凝集化した100~500μm程度の外径寸法を有した略球状の細胞集合体となり、これらの細胞凝集塊2を平面的または立体的に接触または接近させて配置すると、各細胞凝集塊2の細胞が増殖または結合して隣接する細胞凝集塊2と融合し、平面的または立体的な細胞の集合構造体が得られるようになっている。
本実施例で作製する癒合パッド4は、複数の細胞凝集塊2を平面的に配置して融合させたものとなっている。厚さは用いる細胞凝集塊2の寸法に応じて100~500μm程度のものを作製することが可能で、平面的なサイズは整列させる細胞凝集塊2の個数によって調節可能となっている。
このように作製される上記癒合パッド4は、細胞懸濁液を平面的に培養することで細胞単体をシート状に培養して得られる細胞シートとは異なるものである。
【0009】
本実施例の細胞の集合構造体の作成装置1は、図1に示す内部が無菌状態に維持されたアイソレータ5と、当該アイソレータ5に接続可能に設けられたインキュベータ6との内部に設けられている。また、アイソレータ5には、搬入物を除染するためのパスボックス5aが設けられている。
図2は上記アイソレータ5の内部に設けられた構成を示し、細胞凝集塊2を収容する収容容器7を支持する収容容器支持部8と、癒合パッド4の培養される培養容器3を支持する培養容器支持部9と、上記細胞凝集塊2を保持する複数の吸引ノズル10と、上記吸引ノズル10を上記収容容器7および培養容器3に対して相対的に移動させるノズル移動手段11とを備えている。
一方、図7は上記インキュベータ6の内部に設けられた構成を示し、培養容器3の細胞凝集塊2もしくは癒合パッド4に培養液を供給する培養液供給手段12を備えている。
なお、以下の説明において、図2における図示左右方向をX方向、前後方向をY方向、上下方向をZ方向とする。
【0010】
上記アイソレータ5は内部が無菌環境に維持され、また無菌エア供給手段によって上方から下方へと向かう無菌エアによる一方向流が形成されるようになっている。
またアイソレータ5の正面には作業者が装着可能なグローブ5bが設けられており、各種の作業を行うことが可能となっている。なお、アイソレータ5の内部にロボットや所要の構成を有した移送手段を設けて、これらの作業を自動的に行うようにすることもできる。
次に、上記インキュベータ6は、内部が無菌環境に維持されるとともに、癒合パッド4の培養に適した所定の温度および湿度に維持され、細胞凝集塊2が融合して癒合パッド4へと形成される間、上記インキュベータ6を上記アイソレータ5より分離して、当該アイソレータ5より離れた場所に載置することが可能となっている。
そのため、上記アイソレータ5とインキュベータ6とは接続手段13によって接続されており、例えば特許第4656485号公報に記載されるような、インキュベータ6とアイソレータ5とを無菌状態を維持したまま接離させる接続手段13を使用することができる。
【0011】
図3は上記収容容器7の断面図を示し、上述したウエルプレートを使用することができる。収容容器7は平面視において縦横に複数の収容凹部7aを備え、各収容凹部7aの内部には培養液とともに略球状の細胞凝集塊2が一個ずつ収容されている。
上記収容容器7の収容凹部7aは、平面視におけるX方向およびY方向にそれぞれ所定個数ずつ整列しており、本実施例では培養容器3において作製する癒合パッド4を構成する細胞凝集塊2のX方向およびY方向の個数と同数、すなわちX方向に5個、Y方向に5個それぞれ設けられている。
【0012】
上記収容容器7を支持する収容容器支持部8は、位置決め片8bによってその上面で上記収容容器7を位置決めするとともに、上記ノズル移動手段11を構成するY方向テーブル8aによって構成されている。
後述するように、本実施例の吸引ノズル10はX方向に5個設けられ、またX方向およびZ方向にのみ移動可能となっていることから、上記Y方向テーブル8aが収容容器7をY方向に移動させることで、吸引ノズル10と収容容器7とをXYZの各方向で相対的に移動させることができる。
具体的に説明すると、最初に上記Y方向テーブル8aが収容容器7の1列目の収容凹部7aを吸引ノズル10の下方に位置させて、当該一列目の収容凹部7aから吸引ノズル10が細胞凝集塊2を吸着保持すると、Y方向テーブル8aが1列分だけY方向に収容容器7を移動させて、2列目の収容凹部7aを吸引ノズル10の下方に位置させるようになっている。
【0013】
図4に示すように、培養容器3は有底箱状を有しており、内部には所定の深さで培養液が収容され、当該培養液中には細胞凝集塊2を支持するゼラチン支持体としてのゼラチンシート14が収容され、当該ゼラチンシート14は培養容器3の底面に設けられた支持部材15に位置決めされた状態で支持されている。
また上記ゼラチンシート14は、図5に示すように略正方形の板状に形成されており、後に詳述するように製造過程で架橋を行うことで乾燥状態では固化しており、また内部には微細な空間が多数形成されている。
上記ゼラチンシート14には複数の保持部としての貫通穴14aが形成されており、当該貫通穴14aの位置に細胞凝集塊2を載置すると、当該細胞凝集塊2の下部が貫通穴14aに嵌合して移動が阻止されるようになっている。
上記貫通穴14aは作成する癒合パッド4の形状に合わせて配置され、隣接する貫通穴14aの間隔は、各貫通穴14aに載置された細胞凝集塊2同士が接触するか、もしくは極力接近するような間隔に設定されている。
上記貫通穴14aは任意の形状とすることが可能であり、円形であってもよいが四角形や三角形等の形状を採用することが望ましい。このような形状を採用することで、載置された細胞凝集塊2と貫通穴14aの開口縁との間に隙間が形成され、当該隙間を介して細胞凝集塊2に新鮮な培養液を供給することが可能となる。
また本実施例では、上記ゼラチンシート14に載置されて整列した上記細胞凝集塊2のさらに上部に2枚目のゼラチンシート14を載置して、細胞凝集塊2の移動を阻止するようになっており、当該2枚目のゼラチンシート14にも細胞凝集塊2の位置に合わせて貫通穴14aが形成されている。
本実施例では、細胞凝集塊2の載置されるゼラチンシート14と、細胞凝集塊2の上部に載置される2枚目のゼラチンシート14とには同形状のものを使用しているが、上下で異なる形状を有したゼラチンシート14を使用してもよい。
【0014】
上記ゼラチンシート14の作成方法について説明すると、原料ゼラチンを液体に溶解してゼラチン溶解液とする溶解工程と、上記ゼラチン溶解液を所定形状のゼラチン形成物として形成する形成工程と、上記ゼラチン形成物を架橋してゼラチン架橋体を作製する架橋工程とを経て作成することができ、これらの工程は無菌環境下で行われるようになっている。
上記溶解工程では、原料ゼラチンとして、粉末、顆粒、粒子、固形、ゲル、ジェル等、液体に溶解可能な様々な態様のものを用いることができ、これを純水、生理食塩水、注射用水等の溶媒で溶解させる。
上記形成工程では、最初に上記ゼラチン溶解液を図6に示すような型101に注入し、このとき上記型101の内部に上記貫通穴14aに相当する保持部形成部101aを形成しておくことで、得られるゼラチン形成物に上記貫通穴14aを形成することができる。
ここで、ゼラチンシート14に上記貫通穴14aを形成するには、ゼラチン溶解液の液面を図6において点線で示す高さ、すなわち上記保持部形成部101aが液面よりも上方に突出するようにすればよい。
また、保持部は貫通穴である必要はなく、細胞凝集塊2を保持して位置を規制することができれば、貫通しない窪みや凹部であってもよい。このような窪みや凹部からなる保持部を形成するには、ゼラチン溶解液の液面を上記保持部形成部101aよりも高くすればよい。
【0015】
続いて、ゼラチン溶解液が注入された型101を凍結乾燥機に投入し、冷却により上記ゼラチン溶解液をゲル化するとともに、さらに凍結乾燥機の内部を減圧しながら低温乾燥することで、型101の内部に上記貫通穴14aの形成された板状のゼラチン形成物を形成させる。
続いて上記架橋工程では、上記板状のゼラチン形成物を真空オーブンに収容し、これを減圧しながら加熱することで、上記ゼラチン形成物を熱によって架橋し、ゼラチン架橋体としてのゼラチンシート14を得ることができる。
この架橋工程では、加熱温度や加熱時間を変更することで、ゼラチンシート14が培養液中において溶解する速度を制御することができる。例えば、ゼラチンシート14が溶解する速度を、隣接する細胞凝集塊2と細胞凝集塊2とが融合するタイミングに合わせて設定することができる。
なお上記架橋工程において、真空オーブンにおいて減圧下で加熱するのに代えて、不活性ガス中において加熱する方法を用いてもよく、その他にも、ガンマ線や電子線による放射線架橋や、薬剤を用いる化学架橋を採用してもよい。
【0016】
上記培養容器3に設けられた支持部材15は、例えばゼラチンシート14の四隅を下方から支持するとともに、上記吸引ノズル10が細胞凝集塊2を上記貫通穴14aに載置できるよう、当該ゼラチンシート14を所定の位置に保持するようになっている。
上記支持部材15によってゼラチンシート14を培養容器3の底面より上方となる位置で支持することで、ゼラチンシート14の下方に培養液が流通する空間を確保するようになっている。
また支持部材15については、ゼラチンシート14の下面側が培養液に極力接触できるような構成であればよく、例えば四隅に設けた支持部材15の上部に網目状のネットを設けて、当該ネット上にゼラチンシート14を載置するようにしてもよい。
【0017】
図2に示すように、培養容器支持部9は上記ノズル移動手段11を構成するY方向テーブル9aによって構成され、上記収容容器支持部8を構成するY方向テーブル8aと同様、吸引ノズル10に吸着保持された細胞凝集塊2が上記ゼラチンシート14の貫通穴14aに載置されるたびに、培養容器3ごと上記貫通穴14aをY方向に一列ずつ移動させるものとなっている。
【0018】
次に、上記吸引ノズル10について説明すると、図3に示すように図示しない負圧発生手段に接続された本体部10aと、当該本体部10aの下端部に設けられた管状の吸着部10bとを備えている。
また本実施例の吸引ノズル10は図2に示すようにX方向に5個整列して設けられ、これら吸引ノズル10は間隔変更手段16によってX方向にその間隔が変更することが可能となっている。
上記吸着部10bの内径は上記細胞凝集塊2より小径となっており、上記収容容器7の収容凹部7aにおいて吸着部10bの先端に細胞凝集塊2を吸着保持した際に、細胞凝集塊2が当該吸着部10bの内部に吸い込まれないようになっている。
また培養容器3においては、上記吸着部10bの中心位置を上記ゼラチンシート14の貫通穴14aに位置させ、上記負圧発生手段による負圧を解消することで、細胞凝集塊2をゼラチンシート14に載置するようになっている。
上記間隔変更手段16は、上記吸引ノズル10を上記収容容器7の収容凹部7aと同じ間隔か、もしくはゼラチンシート14に形成された貫通穴14aと同じ間隔に変更するようになっている。
なお、吸引ノズル10は少なくとも1本備えられていれば良く、また、細胞凝集塊2の供給手段としては、本実施例のように細胞凝集塊2を移載する構成の他、多数の細胞凝集塊2を収容した容器から1個ずつ繰り出すような構成であっても良い。
また細胞凝集塊2を吸着保持する吸引ノズル10に代えて、グリッパなどによって細胞凝集塊2を保持する等の構成を有したものを用いて細胞凝集塊2を保持するようにしてもよい。
【0019】
そして上記吸引ノズル10を移動させるノズル移動手段11は、上記収容容器支持部8および培養容器支持部9にかけてX方向に設けられたX方向レール21と、当該X方向レール21に沿って吸引ノズル10をX方向に移動させるX方向移動手段22と、当該X方向移動手段22に設けられてZ方向に吸引ノズル10を昇降させるZ方向移動手段23と、上記収容容器支持部8および培養容器支持部9における上記Y方向テーブル8a、9aとによって構成されている。
なお、ノズル移動手段11としては、Y方向テーブル8a、9aに代えて、上記X方向レール21をY方向に移動させる構成を有したものであってもよい。このような構成とすることで、上記吸引ノズル10や後述するカメラ24をX-Y方向に移動させることができる。
また上記X方向レール21にはX方向に移動するカメラ24が設けられており、上記カメラ24は上記吸引ノズル10によって細胞凝集塊2がゼラチンシート14に載置されると、培養容器支持部9の上方まで移動して培養容器3内のゼラチンシート14を撮影するようになっている。
撮影された画像により、上記全ての貫通穴14aに細胞凝集塊2が載置されているか否かが確認され、必要に応じて細胞凝集塊2の載置されていない貫通穴14aに対して細胞凝集塊2を供給するよう、指示することができる。
またカメラ24は、上記ノズル移動手段11が吸引ノズル10を培養容器支持部9の上方に位置させる際には、吸引ノズル10との接触を避けるために培養容器支持部9の上方から退避するようになっている。
【0020】
図7はインキュベータ6の内部に設けられた、培養途中の癒合パッド4に培養液を供給する培養液供給手段12を示し、インキュベータ6の内部に複数の培養容器3を収容する場合には、各培養容器3のそれぞれについて上記培養液供給手段12を設けることができる。
上記培養液供給手段12は、培養液を送液する送液ポンプ31と、当該送液ポンプ31に接続された配管31a、31bとから構成されている。
上記送液ポンプ31は、配管31aにより培養容器3における上方側から培養液を吸引するとともに、当該培養液を配管31bにより培養容器3へと流入させ、培養容器3内において培養液を循環させるようになっている。
また、これら培養液の供給動作の前処理として、必要に応じて培養液の栄養分の補給や、酸素や炭酸ガスの供給、およびpHの調整を行うようにしてもよい。
【0021】
以下、上記構成を有する細胞の集合構造体の作成装置1を用いた癒合パッド4の作成方法を説明する。
最初に、上記パスボックス5aを介して上記細胞凝集塊2が収容された収容容器7や培養容器3、上記ゼラチンシート14を上記アイソレータ5内に搬入したり、その他の培養操作に必要な準備を行う準備工程を行う。
上記準備工程では、培養容器3に所定量の培養液を収容するとともに、上記支持部材15に上記ゼラチンシート14を設置する作業を行い、このとき培養容器3に収容する培養液は、当該培養液の液面からゼラチンシート14の上面までの深さを極力浅く、例えば細胞凝集塊2約一個分の深さとなるようにすることが望ましい。
さらに準備工程において、アイソレータ5の内部に上記収容容器7や培養容器3を複数搬入すれば、複数の培養容器3を用いて複数の癒合パッド4を連続して作成することが可能となる。
【0022】
上記準備工程が完了したら、続いて上記吸引ノズル10を用いて、上記培養容器3に収容された上記ゼラチンシート14に細胞凝集塊2を載置して整列させる供給工程を行う。
まず、上記ノズル移動手段11が吸引ノズル10を移動させ、また間隔変更手段16が吸引ノズル10の間隔を変更して、吸引ノズル10が上記収容容器支持部8において収容容器7の収容凹部7aから細胞凝集塊2を吸着保持する。
続いて、ノズル移動手段11が吸引ノズル10を培養容器支持部9へと移動させ、また間隔変更手段16がゼラチンシート14の貫通穴14aの間隔に合わせて吸引ノズル10の間隔を変更し、吸引ノズル10を下降させる。
すると、吸引ノズル10に保持された各細胞凝集塊2はゼラチンシート14の貫通穴14aに載置され、細胞凝集塊2は上記貫通穴14aによって移動が規制されることから、細胞凝集塊2が所要の形状に整列されることとなる。
なお、図面では説明のため細胞凝集塊2を縦横に5個ずつ正方形に整列させているが、例えば縦横2cm四方の寸法からなるゼラチンシート14を用いた場合、細胞凝集塊2を縦横に数十~百数十個ずつ整列させることが可能である。
【0023】
ここで、図4に示すように培養液の液面からゼラチンシート14の上面までの深さを細胞凝集塊2約一個分となるようにしたことで、ゼラチンシート14に載置された細胞凝集塊2の全体が直ちに培養液中に浸漬されて、細胞凝集塊2の乾燥が防止されるようになっている。
また液面までの深さを極力浅くしたことで、ゼラチンシート14の上面に細胞凝集塊2を載置する際に、既にゼラチンシート14に載置されている細胞凝集塊2の移動を極力防止することができる。
このようにして全ての貫通穴14aに細胞凝集塊2が載置されると、その後上記カメラ24が培養容器支持部9の上方に移動して培養容器3内の細胞凝集塊2を撮影し、細胞凝集塊2が全ての貫通穴14aに収容されているか否かを確認する。
【0024】
さらに上記供給工程では、上記ゼラチンシート14に細胞凝集塊2を整列させた後に、整列した細胞凝集塊2の上部に2枚目のゼラチンシート14を載置し、細胞凝集塊2の移動を防止するようになっている。
このゼラチンシート14にも細胞凝集塊2の位置に合わせて貫通穴14aが穿設されていることから、当該ゼラチンシート14を整列した細胞凝集塊2の上部に載置することで、上記貫通穴14aが細胞凝集塊2の上部に嵌合し、細胞凝集塊2の移動が阻止されるようになっている。
細胞凝集塊2の上部にゼラチンシート14を載置したら、続いて上記培養容器3に培養液を追加投入し、これにより整列した細胞凝集塊2の上方に培養液が満たされ、培養容器3内に十分な量の培養液が収容されることとなる。
【0025】
上記供給工程によって培養容器3内に細胞凝集塊2が配置されると、ロボットもしくは作業者の手作業により、上記培養容器3をインキュベータ6に移送し、当該培養容器3内の細胞凝集塊2を培養する培養工程を行う。
まず上記培養容器3をインキュベータ6に移送すると、図7に示すように上記培養液供給手段12の配管31a、31bをそれぞれ培養容器3の内部に設置し、培養液の循環を開始する。
その後、インキュベータ6を上記アイソレータ5より分離して、アイソレータ5より離隔した位置に載置し、内部を所定の温度、湿度に維持するとともに、所定の炭酸ガスや酸素の濃度を維持する。
これにより、培養容器3内では細胞凝集塊2が培養され、細胞凝集塊2が平面的に配置された形状を維持したまま相互に融合し、細胞の集合構造体としての癒合パッド4を得ることができる。
つまり、細胞凝集塊2を配置した通りに任意の形状の癒合パッド4を作成することが可能であり、また細胞凝集塊2は上記ゼラチンシート14に形成した貫通穴14aによって隙間なく整列しているため、上記癒合パッド4の厚さは略均一となる。
【0026】
この培養工程において、本実施例では上記細胞凝集塊2をゼラチンシート14の上面に載置して整列させることで、細胞凝集塊2の培養を良好に行うことが可能となっている。
すなわち、形成した貫通穴14aの隙間を培養液が流通することに加え、上記ゼラチンシート14は架橋により内部に微小な空間が形成されていることから、当該空間に培養液が流入し、当該空間を介してゼラチンシート14に接触している細胞凝集塊2に培養液を供給することが可能となっている。
ここで、ゼラチンシート14の厚さを薄くした場合には、上記培養液供給手段12によって培養容器3を流通する培養液がゼラチンシート14の上記空間を通過し、またゼラチンシート14を厚くした場合には、ゼラチンシート14に形成された空間に培養液を取り込むことにより、培養液を細胞凝集塊2に供給することができる。
このように、ゼラチンシート14の空間に培養液を取り込むことで、整列した細胞凝集塊2のうち、特に中央部分に配置された細胞凝集塊2に対しても培養液を供給することができ、癒合パッド4を確実に得ることができる。
そして、上記培養工程を開始し、上記細胞凝集塊2が培養されると、図7に示すように上記ゼラチンシート14は徐々に溶解するが、このとき上記ゼラチンシート14を作成する際の架橋工程において架橋の度合いを調整しておくことで、隣接する細胞凝集塊2と細胞凝集塊2とが接合するタイミングに合わせてゼラチンシート14を消滅させることができる。
また上記ゼラチンシート14については、無菌状態下で製造しているため、仮に得られた癒合パッド4にゼラチンシート14の成分が残存していても、安全に使用することができる。
【0027】
上記培養工程により細胞凝集塊2が培養されて癒合パッド4が作成されると、インキュベータ6をアイソレータ5に接続して、当該癒合パッド4を培養容器3から回収する回収工程を行う。
回収工程では、培養容器3中のゼラチンシート14が溶解して消滅しているため、培養容器3から癒合パッド4のみを容易に取り出すことが可能となっており、ロボットや作業者によって所要の容器に移し替えて回収することができる。
なお、上記培養工程と回収工程との間に、所定期間ごとにインキュベータ6をアイソレータ5に接続して、培養途中の癒合パッド4の培養状態を検査する検査工程や、培地の交換を行う培地交換工程を行うようにしてもよい。
【0028】
上記実施例によれば、培養容器3に細胞凝集塊2を収容する際に、上記ゼラチンシート14で細胞凝集塊2を支持することで効率的に作業を行うことができる。
つまり、特許文献1、2のようにピンを用いずに培養を行うため、当該ピンに細胞凝集塊2を貫通させたり、ピンとピンとの間に細胞凝集塊2を挿入するといった、高精度な作業が不要となり、細胞凝集塊2を収容する動作を高速化することができる。
また培養工程においては、培養液が流通する貫通穴14aに加え、細胞凝集塊2に接触しているゼラチンシート14に形成された空間から培養液を供給することができるため、整列した細胞凝集塊2の全体に対して良好に培養液を供給することができる。
さらに、特許文献1、2では得られた癒合パッド4に上記ピンによる貫通穴が形成されてしまい、当該貫通穴がふさがるまで再度培養を行う必要があるが、本実施例で得られる癒合パッド4にはこのような貫通穴は形成されることはなく、直ちに癒合パッド4を回収することができる。
【0029】
図8は第2実施例にかかる細胞培養方法について、培養容器3に細胞凝集塊3を供給する供給工程を説明する図であり、上記第1実施例ではシート状の癒合パッド4を作成するものであるのに対し、本実施例ではより厚みのある細胞の立体構造体を作成する方法を説明するものである。
なお、本実施例において使用する細胞凝集塊2やゼラチンシート14には上記第1実施例と同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
本実施例における上記収容工程においても、上記第1実施例と同様、最初にゼラチンシート14に形成した貫通穴14aに細胞凝集塊2を載置し、その後当該整列した細胞凝集塊2の上部に2枚目のゼラチンシート14を載置する。
そして本実施例では、載置されたゼラチンシート14のさらに上部に、細胞凝集塊2を載置して整列させるようになっており、ここでも上記ゼラチンシート14の貫通穴14aに細胞凝集塊2を載置することで、細胞凝集塊2を所要の配置に整列させることができる。
その後、載置した2段目の細胞凝集塊2の上部に、さらに3枚目のゼラチンシート14を載置して、細胞凝集塊2の移動を防止するとともに、以後は所要の立体構造に合わせて、さらに多層の細胞凝集塊2およびゼラチンシート14を交互に積層させてゆけばよい。
【0030】
このようにして細胞凝集塊2が収容された培養容器3は、その後インキュベータ6に移送されて培養工程を行うと、ゼラチンシート14が溶解して細胞凝集塊2と細胞凝集塊2との間に設けたゼラチンシート14が消滅するため、上段と下段の細胞凝集塊2が接合して所望の形状を有した細胞の立体構造体を得ることができる。
この場合も、積層させる細胞凝集塊2の間に上記2枚目のゼラチンシート14を介在させることで、各段における細胞凝集塊2の移動を防止し、またゼラチンシート14に形成された空間により、上下に位置する細胞凝集塊2に培養液を供給することができ、上段と下段の細胞凝集塊2の接合を良好に行うことができる。
本実施例では、上段と下段の細胞凝集塊2の接合を良好に行うため、細胞凝集塊2と細胞凝集塊2との間に設けるゼラチンシート14には、保持部として貫通穴14aを設け、またその厚さを薄めに設定することが望ましい。
このようにすることで、上記貫通穴14aを介して下段の細胞凝集塊2と上段の細胞凝集塊2とを接触または接近させることが可能となり、細胞凝集塊2同士の接合を容易に行うことが可能となる。
【0031】
図9は第3実施例にかかる細胞培養方法について、使用するゼラチン支持体としてのゼラチン収容体114と、当該ゼラチン収容体114を収容した培養容器3に細胞凝集塊3を供給する供給工程とを説明する図となっている。
本実施例においても、上記第1実施例と同様、アイソレータ5において培養容器3に収容されたゼラチン収容体114に細胞凝集塊2を載置する作業を行い、その後上記培養容器3ごと整列された細胞凝集塊2をインキュベータ6に移送して、培養工程を行うようになっている。
ただし、本実施例では、上記供給工程を上記第1実施例のような吸引ノズル10や当該吸引ノズル10を移動させるノズル移動手段11を用いず、作業者の手作業によって行うものとなっている。
なお、以下に詳述する点を除き、上記第1実施例で使用した器具等を用いることが可能であり、また工程自体もほぼ同じであるため、詳細な説明については省略する。
【0032】
本実施例で使用するゼラチン収容体114は、上記第1実施例で使用したゼラチンシート14の外周に枠部114bを形成した構成を有しており、上記枠部114bによって保持部としての貫通穴114aで保持した細胞凝集塊2の脱落を防止するようになっている。
具体的には、ゼラチン収容体114には細胞凝集塊2を保持する保持部としての貫通穴114aが縦横に整列した状態で形成されており、これら貫通穴114aを囲繞するように、上記細胞凝集塊2と略同じ高さで上記枠部114bを形成したものとなっている。
本実施例のゼラチン収容体114も、第1実施例で使用したゼラチンシートの製造方法で作成することが可能であり、上述した形成工程で使用する型101に、上記枠部114bに相当する形状を形成しておくことで、上記枠部114bと上記貫通穴114aとを同時に形成することが可能となっている。
【0033】
本実施例において、アイソレータ5の内で培養容器3等の準備をする準備工程では、上記細胞凝集塊2を上記収容容器7に収容した状態でアイソレータ5に供給する必要はなく、図9に示すように複数の細胞凝集塊2を筒状の容器111に収容した状態で供給することができる。
上記容器111には細胞凝集塊2とともに培養液が収容され、図示しないが当該容器111に蓋部を装着した状態でアイソレータ5の内部に搬入するようになっており、その際には上記パスボックス5aにおいて容器111の外部を滅菌するようになっている。
また準備工程では、上記ゼラチン収容体114を培養容器3に収容する際、培養容器3に培養液を供給する必要はない。なお、培養容器3に培養液を供給してもよいが、その場合には培養液の液面からゼラチン収容体114が露出するように液面を設定することが望ましい。
【0034】
そして供給工程では、作業者が上記ゼラチン収容体114の上記枠部114bの内側に、上記容器111から培養液ごと細胞凝集塊2を供給し、その後ピンセット等の器具を利用して各貫通穴114aの位置に細胞凝集塊2を移動させ、これによりゼラチン収容体114上に細胞凝集塊2を整列させる。
このとき、細胞凝集塊2とともに上記容器111に収容された培養液が培養容器3に供給され、これによりゼラチン収容体114ごと細胞凝集塊2を培養液中に浸漬させることができる。なお、培養液が足りない場合には適宜培養液を供給して細胞凝集塊2が完全に浸漬されるようにする。
続いて作業者は、上記ゼラチン収容体114に支持された細胞凝集塊2の上部に、第1実施例で用いたのと同じゼラチンシート14を載置し、これにより細胞凝集塊2の移動を防止する。
なお、上記ゼラチン収容体114の枠部114bによって細胞凝集塊2の移動を防止することができるため、上記細胞凝集塊2の上部に載置するゼラチンシート14についてはこれを省略してもよく、また所要の個数の細胞凝集塊2をゼラチン収容体114に供給すれば、上記枠部114bの内側で細胞凝集塊2が接近した状態である程度は整列するため、上記貫通穴114aを省略するとともに当該細胞凝集塊を整列させる作業を簡略化することができる。
その後は、上記実施例同様、上記培養容器3をインキュベータ6に移送して当該培養容器3内の細胞凝集塊2を培養する培養工程を行い、細胞凝集塊2が平面的に配置された形状を維持したまま相互に融合し、細胞の集合構造体としての癒合パッド4を得ることができる。
【0035】
なお、上記実施例の培養工程では、培養に伴ってゼラチンシート14やゼラチン収容体114が溶解するようになっているが、ゼラチンシート14やゼラチン収容体114を培養容器3中で消滅させないようにしてもよい。
この場合、培養された癒合パッドと共に上記ゼラチンも患者の体内に移植し、当該ゼラチンを体内で吸収させることができる。そして当該ゼラチンが体内に吸収されるまでの期間は、上記ゼラチン収容体114を製造する際の架橋の度合いによって調節することができる。
また上記実施例では、上記供給工程においてゼラチンシート14またはゼラチン収容体114に細胞凝集塊2を載置し、さらに当該細胞凝集塊2の上部にゼラチンシート14を載置したら、そのままの状態で培養容器3ごとインキュベータ6に移送し、細胞凝集塊2の培養を行うようになっているが、細胞凝集塊2を上記ゼラチンシート14またはゼラチン収容体114によって挟持したまま、これを垂直方向に起立させたり、所要の角度に傾斜させた状態で培養してもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 作成装置 2 細胞凝集塊
3 培養容器 4 癒合パッド
14 ゼラチンシート(ゼラチン支持体) 14a 貫通穴(保持部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9