(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-15
(45)【発行日】2022-03-24
(54)【発明の名称】印刷装置および印刷方法
(51)【国際特許分類】
B41J 11/70 20060101AFI20220316BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
B41J11/70
B41J2/01 305
B41J2/01 401
(21)【出願番号】P 2017220860
(22)【出願日】2017-11-16
【審査請求日】2020-06-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】高橋 晋
(72)【発明者】
【氏名】片岡 広幸
(72)【発明者】
【氏名】安田 悟
(72)【発明者】
【氏名】石田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】相馬 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】西出 浩
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-123114(JP,A)
【文献】特開2016-153234(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/00-11/70
B65H 35/00-35/10
G03G 15/00
B26D 5/00-5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷装置であって、
前記連続シートを長手方向に搬送する搬送機構と、
前記搬送機構による前記連続シートの搬送経路に対向して設けられ、前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送機構が搬送している前記連続シート上に順次に印刷する印刷ヘッドと、
を備え、
前記印刷ヘッドは、
前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷ヘッドによる印刷が行われる際の前記搬送機構による前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷し、
前記印刷装置は、
前記ページの前記先端部と前記後端部とのうち一方の部分を、カットマークを印刷すべき対象部分とする指定を受け付ける受付部、
をさらに備え、
前記受付部が前記ページの前記先端部を前記対象部分とする指定を受け付けた場合には、前記印刷ヘッドは前記ページの前記先端部にカットマークを印刷し、前記受付部が前記ページの前記後端部を前記対象部分とする指定を受け付けた場合には、前記印刷ヘッドは前記ページの前記後端部にカットマークを印刷する、印刷装置。
【請求項2】
長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷装置であって、
前記連続シートを長手方向に搬送する搬送機構と、
前記搬送機構による前記連続シートの搬送経路に対向して設けられ、前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送機構が搬送している前記連続シート上に順次に印刷する印刷ヘッドと、
を備え、
前記印刷ヘッドは、
前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷ヘッドによる印刷が行われる際の前記搬送機構による前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷し、
前記印刷装置は、
前記印刷ヘッドによる印刷が行われる際の前記搬送機構による前記連続シートの第1搬送方向と、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの第2搬送方向とが同じであるか否かを示す情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記情報において前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが同じ場合には、前記ページの前記先端部を、前記カットマークを印刷すべき対象部分として決定し、前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが異なる場合には、前記ページの前記後端部を当該対象部分として決定する決定部と、
をさらに備え
前記印刷ヘッドは、前記ページの前記対象部分にカットマークを印刷する、印刷装置。
【請求項3】
長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷装置であって、
前記連続シートを長手方向に搬送する搬送機構と、
前記搬送機構による前記連続シートの搬送経路に対向して設けられ、前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送機構が搬送している前記連続シート上に順次に印刷する印刷ヘッドと、
を備え、
前記印刷ヘッドは、
前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷ヘッドによる印刷が行われる際の前記搬送機構による前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷し、
前記印刷ヘッドは、
複数のノズルが前記連続シートの長手方向と交差する方向に配列されたノズル列を含んでおり、
前記印刷ヘッドは、
前記連続シートにおける前記ページの前記後端部にカットマークを印刷するとともに、前記複数のノズルから印刷液を吐出するフラッシングを前記ページの前記後端部に向けて行うことによって前記連続シートの幅方向に延在するライン状のフラッシングパターンを前記後端部に形成し、
前記フラッシングパターンは、前記カットマークとは異なるパターンであり、
前記印刷ヘッドは、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの搬送方向における前記カットマークの第1先端と、前記フラッシングパターンの第2先端とについて、前記第1先端と前記第2先端とが当該搬送方向において同じ位置であるか、または、前記第1先端が前記第2先端よりも前方に位置するように前記フラッシングパターンを形成する、印刷装置。
【請求項4】
請求項
2に記載の印刷装置であって、
前記情報取得部は、前記印刷ヘッドによる印刷済みの連続シートを処理する後加工機に関する後加工機関連情報を受け付けるとともに、当該後加工機関連情報に基づいて前記カットマークを印刷すべき対象部分を決定する、印刷装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の印刷装置であって、
前記後加工機関連情報は画像情報として前記印刷装置に与えられるジョブに書き込まれており、前記ジョブから抽出した前記後加工機関連情報に基づいて前
記対象部分が決定される、印刷装置。
【請求項6】
請求項
4に記載の印刷装置であって、
前記後加工機関連情報は前記印刷装置に接続される後加工機を検出する検出センサが出力する、印刷装置。
【請求項7】
長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷方法であって、
前記連続シートを長手方向に搬送する搬送工程と、
前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送工程において搬送されている前記連続シート上に順次に印刷する印刷工程と、
を備え、
前記印刷工程は、
前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷工程における前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷する工程であり、
前記印刷方法は、
前記ページの前記先端部と前記後端部とのうち一方の部分を、カットマークを印刷すべき対象部分とする指定を受け付ける受付工程、
をさらに備え、
前記印刷工程は、
前記受付工程において前記ページの前記先端部を前記対象部分とする指定が受け付けられた場合に前記ページの前記先端部にカットマークを印刷する工程を含むとともに、前記受付工程において前記ページの前記後端部を前記対象部分とする指定が受け付けられた場合に前記ページの前記後端部にカットマークを印刷する工程を含む、印刷方法。
【請求項8】
長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷方法であって、
前記連続シートを長手方向に搬送する搬送工程と、
前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送工程において搬送されている前記連続シート上に順次に印刷する印刷工程と、
を備え、
前記印刷工程は、
前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷工程における前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷する工程であり、
前記印刷方法は、
前記搬送工程における前記連続シートの第1搬送方向と、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの第2搬送方向とが同じであるか否かを示す情報を取得する情報取得工程と、
前記情報取得工程にて取得された前記情報において前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが同じ場合には、前記ページの前記先端部を、前記カットマークを印刷すべき対象部分として決定し、前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが異なる場合には、前記ページの前記後端部を当該対象部分として決定する決定工程と、
をさらに備え
前記印刷工程は、前記ページの前記対象部分にカットマークを印刷する工程である、印刷方法。
【請求項9】
長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷方法であって、
前記連続シートを長手方向に搬送する搬送工程と、
前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送工程において搬送されている前記連続シート上に順次に印刷する印刷工程と、
を備え、
前記印刷工程は、
前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷工程における前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷する工程であり、
前記印刷工程は、
前記連続シートにおける前記ページの前記後端部にカットマークを印刷する工程を含むとともに、前記連続シートの長手方向と交差する方向に配列された複数のノズルから印刷液を吐出するフラッシングを前記ページの前記後端部に向けて行うことによって前記連続シートの幅方向に延在するライン状のフラッシングパターンを前記後端部に形成する工程を含み、
前記フラッシングパターンは、前記カットマークとは異なるパターンであり、
前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの搬送方向における前記カットマークの第1先端と、前記フラッシングパターンの第2先端とについて、前記第1先端と前記第2先端とが当該搬送方向において同じ位置であるか、または、前記第1先端が前記第2先端よりも前方に位置するように前記フラッシングパターンが形成される、印刷方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺状の連続シートを切断する切断位置を示すカットマークを印刷する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、長尺状の連続シートを搬送しつつ、非画像領域にカットマークを印刷する処理と、当該カットマークに対して連続シートの搬送方向の後方の画像領域に画像を印刷する処理との双方の処理を連続シートの長手方向に沿って繰り返し行う印刷装置が開示されている。当該装置は、各画像領域に対して搬送方向の前方に位置する各非画像領域を、各非画像領域に形成された各カットマークに基づいてカッターで切断することによって複数のカートシートを得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の印刷装置は、複数のカットシートに対応した連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、連続シートの搬送方向における当該ページの先端部のみにカットマークを印刷する。
図16には、当該印刷装置によって、2つのカットマークCMD1、CMD2を印刷された連続シートWPDが示されている。カットマークCMD1(CMD2)は、当該2つのカットシートにそれぞれ対応する連続シートWPD上の各ページPD1(PD2)について、当該印刷時の連続シートWPDの搬送方向Y1におけるページPD1(PD2)の先端部に印刷されている。当該印刷装置は、各ページにおいて、搬送方向Y1におけるカットマークの後方側に、ホストコンピュータ等から供給された画像データに対応する画像(不図示)を印刷する。
【0005】
当該印刷装置は、連続シートWPDを搬送しつつ、カットマークの移動経路に対向するフォトセンサー等の出力信号SGD1に基づいてカットマークCMD1(CMD2)を検出し、カットマークCMD1(CMD2)に基づいて切断位置HD1(HD2)を特定できる。仮に、切断時の連続シートWPDの搬送方向Y2が、印刷時の搬送方向Y1と同じ場合には、当該印刷装置は、順次に、切断位置HD1、HD2において連続シートWPDを切断してページPD1に対応するカットシートCPD1を切り出す。さらに、当該印刷装置は、ページPD1、PD2の長さが等しいと仮定して、搬送方向Y1におけるページPD2の後端をなす切断位置HD3を特定し、切断位置HD3において連続シートWPDを切断することによってページPD2に対応するカットシートCPD2を切り出すことができる。
【0006】
しかしながら、
図16に示されるように、搬送方向Y1、Y2が逆方向である場合には、当該印刷装置は、切断位置HD3、HD2、HD1の順に、当該各切断位置において連続シートWPDを切断し、カットシートCPD2、CPD1の順に切り出す必要が有る。搬送方向Y2に沿って連続シートWPDを搬送すると、フォトセンサーの測定値をカットマークCMD2、CMD1がこの順に通過する。また、切断位置HD3に対応したカットマークは形成されていない。
【0007】
このため、当該印刷装置は、切断位置HD3を検出することができず、カットシートCPD2を切り出すことができない。
【0008】
搬送方向Y2に搬送される連続シートWPDから、当該印刷装置によって、カットシートCPD2を切り出すためには、
図17に示されるように、ページPD2に対して搬送方向Y1の後方に、ダミーのページPDXを規定し、ダミーのページPDXにおける搬送方向Y1の先端部に切断位置HDXを示すカットマークCMDXを印刷する必要が有る。この場合、カットマークCMDXに基づいて切断位置HDXを特定し、切断位置HDXにて連続シートWPDを切断できる。しかしながら、カットマークCMDXを印刷するために、印刷時に、連続シートWPDからダミーのページPDXが余計に消費されてしまい、シートの消費量が増大する。
【0009】
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、印刷時の連続シートの搬送方向と、カットシートに切断されるときの連続シートの搬送方向とが異なる(逆である)場合においても、連続シートをカットシートに切断可能なカットマークを、連続シートの消費量を抑制しつつ、連続シート上に形成できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、第1の態様、第2の態様、第3の態様に係る印刷装置は、長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷装置であって、前記連続シートを長手方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構による前記連続シートの搬送経路に対向して設けられ、前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送機構が搬送している前記連続シート上に順次に印刷する印刷ヘッドと、を備え、前記印刷ヘッドは、前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷ヘッドによる印刷が行われる際の前記搬送機構による前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷する。
第1の態様に係る印刷装置は、前記ページの前記先端部と前記後端部とのうち一方の部分を、カットマークを印刷すべき対象部分とする指定を受け付ける受付部、をさらに備え、前記受付部が前記ページの前記先端部を前記対象部分とする指定を受け付けた場合には、前記印刷ヘッドは前記ページの前記先端部にカットマークを印刷し、前記受付部が前記ページの前記後端部を前記対象部分とする指定を受け付けた場合には、前記印刷ヘッドは前記ページの前記後端部にカットマークを印刷する。
【0012】
第2の態様に係る印刷装置は、前記印刷ヘッドによる印刷が行われる際の前記搬送機構による前記連続シートの第1搬送方向と、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの第2搬送方向とが同じであるか否かを示す情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記情報において前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが同じ場合には、前記ページの前記先端部を、前記カットマークを印刷すべき対象部分として決定し、前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが異なる場合には、前記ページの前記後端部を当該対象部分として決定する決定部と、をさらに備え前記印刷ヘッドは、前記ページの前記対象部分にカットマークを印刷する。
【0013】
第3の態様に係る印刷装置においては、前記印刷ヘッドは、複数のノズルが前記連続シートの長手方向と交差する方向に配列されたノズル列を含んでおり、前記印刷ヘッドは、前記連続シートにおける前記ページの前記後端部にカットマークを印刷するとともに、前記複数のノズルから印刷液を吐出するフラッシングを前記ページの前記後端部に向けて行うことによって前記連続シートの幅方向に延在するライン状のフラッシングパターンを前記後端部に形成する。前記フラッシングパターンは、前記カットマークとは異なるパターンであり、前記印刷ヘッドは、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの搬送方向における前記カットマークの第1先端と、前記フラッシングパターンの第2先端とについて、前記第1先端と前記第2先端とが当該搬送方向において同じ位置であるか、または、前記第1先端が前記第2先端よりも前方に位置するように前記フラッシングパターンを形成する。
【0014】
第4の態様に係る印刷装置は、第2の態様に係る印刷装置であって、前記情報取得部は、前記印刷ヘッドによる印刷済みの連続シートを処理する後加工機に関する後加工機関連情報を受け付けるとともに、当該後加工機関連情報に基づいて前記カットマークを印刷すべき対象部分を決定する。
【0015】
第5の態様に係る印刷装置は、第4の態様に係る印刷装置であって、前記後加工機関連情報は画像情報として前記印刷装置に与えられるジョブに書き込まれており、前記ジョブから抽出した前記後加工機関連情報に基づいて前記対象部分が決定される。
【0016】
第6の態様に係る印刷装置は、第4の態様に係る印刷装置であって、前記後加工機関連情報は前記印刷装置に接続される後加工機を検出する検出センサが出力する。
【0018】
第7の態様、第8の態様、第9の態様に係る印刷方法は、長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される長尺状の連続シートに印刷を行う印刷方法であって、前記連続シートを長手方向に搬送する搬送工程と、前記複数の切断位置を示す複数のカットマークを前記搬送工程において搬送されている前記連続シート上に順次に印刷する印刷工程と、を備え、前記印刷工程は、前記複数のカットシートに対応した前記連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、前記印刷工程における前記連続シートの搬送方向における当該ページの先端部と後端部とのうち前記後端部にカットマークを印刷する工程である。
第7の態様に係る印刷方法は、前記ページの前記先端部と前記後端部とのうち一方の部分を、カットマークを印刷すべき対象部分とする指定を受け付ける受付工程、をさらに備え、前記印刷工程は、前記受付工程において前記ページの前記先端部を前記対象部分とする指定が受け付けられた場合に前記ページの前記先端部にカットマークを印刷する工程を含むとともに、前記受付工程において前記ページの前記後端部を前記対象部分とする指定が受け付けられた場合に前記ページの前記後端部にカットマークを印刷する工程を含む。
【0019】
第8の態様に係る印刷方法は、前記搬送工程における前記連続シートの第1搬送方向と、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの第2搬送方向とが同じであるか否かを示す情報を取得する情報取得工程と、前記情報取得工程にて取得された前記情報において前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが同じ場合には、前記ページの前記先端部を、前記カットマークを印刷すべき対象部分として決定し、前記第1搬送方向と前記第2搬送方向とが異なる場合には、前記ページの前記後端部を当該対象部分として決定する決定工程と、をさらに備え前記印刷工程は、前記ページの前記対象部分にカットマークを印刷する工程である。
【0020】
第9の態様に係る印刷方法においては、前記印刷工程は、前記連続シートにおける前記ページの前記後端部にカットマークを印刷する工程を含むとともに、前記連続シートの長手方向と交差する方向に配列された複数のノズルから印刷液を吐出するフラッシングを前記ページの前記後端部に向けて行うことによって前記連続シートの幅方向に延在するライン状のフラッシングパターンを前記後端部に形成する工程を含む。前記フラッシングパターンは、前記カットマークとは異なるパターンであり、前記連続シートが前記複数のカットシートに切断される際の前記連続シートの搬送方向における前記カットマークの第1先端と、前記フラッシングパターンの第2先端とについて、前記第1先端と前記第2先端とが当該搬送方向において同じ位置であるか、または、前記第1先端が前記第2先端よりも前方に位置するように前記フラッシングパターンが形成される。
【発明の効果】
【0021】
本願明細書に記載の発明によれば、印刷装置の印刷ヘッドは、複数のカットシートに対応した連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、搬送機構による連続シートの搬送方向における当該ページの後端部にカットマークを印刷する。印刷時の連続シートの搬送方向と、複数のカットシートに切断されるときの連続シートの搬送方向とが異なる(逆である)場合、印刷時に最後のページの後端部に印刷された最後のカットマークは、連続シートの切断時には、当該最後に印刷されたページ(最初に切断されるページ)の先端部において最初に検出される。従って、連続シートをカットシートに切断可能なカットマークを、連続シートの消費量を抑制しつつ、連続シート上に形成できる。
【0022】
第1の態様に係る発明によれば、印刷装置は、ページの先端部と後端部とのうちカットマークを印刷すべき対象部分の指定を受け付けて、当該指定された部分にカットマークを印刷することができる。
【0023】
第2の態様に係る発明によれば、印刷時の連続シートの第1搬送方向と、複数のカットシートに切断される際の連続シートの第2搬送方向との異同に拘わらず、連続シートをカットシートに切断可能なカットマークを、連続シートの消費量を抑制しつつ、連続シート上に形成できる。
【0024】
第3の態様に係る発明によれば、連続シートにおけるページの後端部にカットマークが印刷される場合に、フラッシングパターンも当該後端部に形成されるので、フラッシングパターンが、カットマークとは反対側の端部に形成される場合に比べて、連続シートの消費量を抑制できる。
【0025】
本願明細書に記載の発明によれば、複数のカットシートに対応した連続シート上の複数のページのそれぞれのページについて、搬送工程における連続シートの搬送方向における当該ページの後端部にカットマークが印刷される。印刷時の連続シートの搬送方向と、複数のカットシートに切断されるときの連続シートの搬送方向とが異なる(逆である)場合、印刷時に最後のページの後端部に印刷された最後のカットマークは、連続シートの切断時には、当該最後に印刷されたページ(最初に切断されるページ)の先端部において最初に検出される。従って、連続シートをカットシートに切断可能なカットマークを、連続シートの消費量を抑制しつつ、連続シート上に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施形態に係る印刷装置を備える印刷システムの全体構成の一例を示す模式図である。
【
図2】実施形態に係る印刷装置を備える印刷システムの他の構成例の一部を示す模式図である。
【
図3】
図2の印刷システムの一部を示す模式図である。
【
図4】実施形態に係る印刷装置によって、複数のカットシートに対応する複数のページに複数のカットマークを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図5】実施形態に係る印刷装置によって、複数のカットシートに対応する複数のページに複数のカットマークを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図6】実施形態に係る印刷装置によって、カットシートに対応するページにカットマークとフラッシングパターンとを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図7】実施形態に係る印刷装置によって、カットシートに対応するページにカットマークとフラッシングパターンとを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図8】実施形態に係る印刷装置によって、カットシートに対応するページにカットマークとフラッシングパターンとを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図9】実施形態に係る印刷装置によって、カットシートに対応するページにカットマークとフラッシングパターンとを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図10】実施形態に係る印刷装置によって、カットシートに対応するページにカットマークとフラッシングパターンとを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図11】実施形態に係る印刷装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態に係る印刷装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図13】実施形態に係る印刷装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図14】実施形態に係る印刷装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図15】実施形態に係る印刷装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図16】従来技術に係る印刷装置によって、複数のカットシートに対応する複数のページに複数のカットマークを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図17】従来技術に係る印刷装置によって、複数のカットシートに対応する複数のページと、ダミーのページとに複数のカットマークを印刷された連続シートを示す平面図である。
【
図18】第1決定部がカットマークの位置を決定する過程を説明するための機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0028】
<印刷システム100Aの構成>
図1は、実施形態に係る印刷装置3を備える印刷システム100Aの全体の構成例を示す模式図である。
【0029】
印刷システム(「インクジェット印刷システム」)100Aは、給紙部1と、実施形態に係る印刷装置3と、裁断部7とを備えている。印刷システム100Aは、給紙部1、印刷装置3、および裁断部7のそれぞれの動作を制御する制御部130も備えている。印刷システム100Aでは、印刷装置3にオンライン接続された裁断部7が印刷後の連続紙WPを複数のカットシートに切断する。
【0030】
給紙部1は、ロール状の連続紙(「連続シート」)WPを水平軸周りに回転可能に保持し、印刷装置3に対して連続紙WPを巻き出して供給する。連続紙WPは、長尺状の印刷媒体である。連続紙WPは、その長手方向に搬送されつつ、長手方向に並ぶ複数の切断位置において複数のカットシートに切断される。
【0031】
印刷装置3は、給紙部1から裁断部7に向けて連続紙WPを搬送する搬送機構4と、搬送機構4により搬送される連続紙WPに対して印刷を行う印刷ヘッド20とを備える。裁断部7は、印刷が行われた連続紙WPを取り込むとともに、ページごとにカットして、ジョブ毎にまとめて収納する。連続紙WPの供給側を上流とし、連続紙WPの排紙側を下流とすると、給紙部1は印刷装置3の上流側に配置され、裁断部7は印刷装置3の下流側に配置されている。裁断部7は印刷装置3に対して着脱自在に接続されている。
【0032】
印刷装置3には裁断部7等の後加工機を検出する検出センサ150を有している。検出センサ150は、印刷装置3に裁断部7等の後加工機が接続されているか否かの検出、および接続されている場合にはその後加工機の種類(連続紙WPをオンラインで裁断可能か否かを示す情報含む)に関する情報を取得し、後加工機関連情報d1として制御部130に入力する。
【0033】
印刷装置3の搬送機構4は、給紙部1からの連続紙WPを取り込むための駆動ローラ47を上流側に備えている。駆動ローラ47によって給紙部1から巻き出された連続紙WPは、複数個の搬送ローラ46に沿って下流側の裁断部7に向かって搬送される。最下流の搬送ローラ46と裁断部7との間には、駆動ローラ48が配置されている。この駆動ローラ48は、搬送ローラ46上を搬送されている連続紙WPを裁断部7に向かって送り出す。このように、連続紙WPは印刷装置3に対して、搬送方向Y1に沿って相対的に移動する。搬送ローラ46と、駆動ローラ47、48とは、連続紙WPを、その長手方向に搬送する搬送機構4である。
【0034】
印刷装置3は、駆動ローラ47と駆動ローラ48との間に、印刷ヘッド20と、不図示の乾燥部とを上流側からその順で備えている。乾燥部は、印刷ヘッド20によって印刷されたインクの乾燥を行う。
【0035】
印刷ヘッド(「インクジェットヘッド」)20は、インク(「印刷液」)の液滴を吐出する複数個のノズル21を備えている。複数のノズル21は、連続紙WPの長手方向と交差する方向に配列されており、ノズル列を形成している。印刷ヘッド20は、連続紙WPの搬送方向Y1に沿って複数個配置されているのが一般的である。例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)について個別に4個の印刷ヘッド20を備えている。しかし、以下の説明においては、発明の理解を容易にするために、
図1と、後述する
図2では1個の印刷ヘッド20だけを図示し、これに沿って説明する。印刷ヘッド20は、連続紙WPにおけるページの後端部にカットマークを印刷するとともに、複数のノズル21からインクを吐出するフラッシングも行う。印刷ヘッド20は、フラッシングを行うことによって連続シートの幅方向に延在するライン状のフラッシングパターンをページ上に形成する。
【0036】
印刷ヘッド20は、後述する
図4に示すように、連続紙WPの搬送方向Y1(搬送経路)に直交する方向に長手方向が向けられた姿勢で配置されている。印刷ヘッド20は、搬送機構4による連続紙WPの搬送方向に対向して設けられている。印刷ヘッド20は、好ましくは、連続紙WPの幅以上の長さを有する。連続紙WPの搬送方向Y1と印字方向Y3とは逆方向となる。すなわち、搬送方向Y1の上流側は印字方向Y3の下流側となり、搬送方向Y1の下流側は印字方向Y3の上流側となる。各印刷ヘッド20のうち、好ましくは、ブラック(K)の印刷ヘッド20が、複数のページのそれぞれのページに、連続紙WPの切断位置を示すカットマークを印刷する。切断位置は、隣り合うページの境界である。すなわち、印刷ヘッド20は、複数の切断位置を示す複数のカットマークを搬送機構4が搬送している連続紙WP上に順次に印刷する。
【0037】
各ページの上部は、例えば、搬送方向Y1(搬送経路)の下流側(印字方向Y3の上流側)に設定され、各ページの下部は、例えば、搬送方向Y1(搬送経路)の上流側(印字方向Y3の下流側)に設定される。印刷ヘッド20は、各ページに印刷される画像の上下と、各ページの上下とが、一致するように印刷を行う。
【0038】
裁断部7は、駆動ローラ49と、台71と、センサ72と、カッターユニット73と、制御部74とを備えている。裁断部7は、駆動ローラ48によって送り込まれた連続紙WPを取り込んで、駆動ローラ49によって搬送方向Y2に沿って台71の上に送り出す。センサ72は、例えば、反射式のフォトセンサー等によって構成され、カットマークの移動経路に光を照射し、連続紙WPからの反射光の強度に応じた大きさの電気信号を出力する。当該電気信号は、所定の閾値で2値化されて出力される。当該電気信号は、裁断部7の制御部74に供給される。制御部74は、当該電気信号に基づいて各カットマークを順次に検出する。制御部74は、各カットマークに対して予め設定されている各切断位置においてカッターユニット73が連続紙WPを切断するように、カッターユニット73による切断タイミングを調整する。カッターユニット73は、制御部74により制御されたタイミングで連続紙WPを各切断位置において幅方向に切断し、複数のカットシートCPを得る。裁断部7は、裁断された複数のカットシートCPをジョブごとに分けて収納する。
【0039】
制御部130は、印刷システム100Aの給紙部1、および印刷装置3のそれぞれと電気的に接続されており、これらの動作を制御する。制御部130のハードウエアとしての構成は、一般的なコンピュータと同様のものを採用できる。すなわち、制御部130は、例えば、各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM162、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM163およびプログラムPGやデータなどを記憶しておく磁気ディスク161をバスライン29に電気的に接続して構成されている。
【0040】
バスライン29には、液晶パネルなどの表示部141およびキーボードなどの入力部(「受付部」)142も電気的に接続されている。入力部142は、外部のホストコンピュータ等が供給する信号を制御部130に入力するインタフェースも備えている。制御部130は、外部のホストコンピュータ等に信号を出力する出力インタフェース(不図示)も備えている。磁気ディスク161には、カットマーク、およびフラッシングパターンを示すマーク画像データK1なども記憶されている。磁気ディスク161には、操作者が入力部142を操作することによって入力した種々の情報も記憶される。当該情報の例としては、例えば、連続紙WPの仕様(用紙幅、用紙厚さ、用紙長さなど)や、印刷ヘッド20により印刷される画像データ等が挙げられる。当該画像データはジョブとして、例えば、外部のホストコンピュータ等から入力部142を介して制御部130に供給される。
【0041】
入力部142は、連続紙WPの搬送方向Y1におけるページの先端部と同方向における後端部とのうち一方の部分を、カットマークを印刷すべき対象部分とする指定も受け付ける。入力部142が、ページの先端部を対象部分とする指定を受け付けた場合には、印刷ヘッド20はページの先端部にカットマークを印刷し、入力部142がページの後端部を対象部分とする指定を受け付けた場合には、印刷ヘッド20はページの後端部にカットマークを印刷する。
【0042】
制御部130において、プログラムPGに記述された手順に従って主制御部としてのCPU11が演算処理を行うことにより、印刷システム100Aの各部を制御する各種の機能部が実現される。具体的には、CPU11は、例えば、印刷装置3の動作を制御する印刷制御部12、表示部141の表示動作を制御する表示制御部13、方向情報取得部14、各頁におけるカットマークの位置を決定する第1決定部(「カットマーク位置決定部」)15、およびフラッシング位置(フラッシングパターンの位置)を決定する第2決定部(「フラッシング位置決定部」)16などの各機能部として動作する。方向情報取得部(「情報取得部」)14は、搬送機構4により搬送されながら印刷ヘッド20により印刷が行われる際の連続紙WPの搬送方向Y1(「第1搬送方向」、「第1方向」)と、連続紙WPが複数のカットシートCPに切断される際の連続紙WPの搬送方向Y2(「第2搬送方向」、「第2方向」)とが同じであるか否かを示す情報、すなわち、連続紙WPがオンラインで裁断されるか否かを示す情報を取得する。
【0043】
方向情報取得部14が取得した情報において搬送方向Y1と搬送方向Y2とが同じ場合には、第1決定部15は、ページの先端部を、カットマークを印刷すべき対象部分として決定し、搬送方向Y1と搬送方向Y2とが異なる場合には、第1決定部15は、ページの後端部を当該対象部分として決定する。また、印刷ヘッド20は、ページの当該対象部分にカットマークを印刷する。
【0044】
印刷システム100Aにおいては、連続紙WPは、オンラインで裁断される、すなわち、印刷装置3には裁断部7がオンライン接続されているため、印刷装置3内の搬送方向Y1と裁断部7内の搬送方向Y2とは同じである。よって、第1決定部15は、ページの先端部を、カットマークを印刷すべき対象部分として決定する。そして、印刷ヘッド20は、複数のカットシートCPに対応した連続紙WP上の複数のページのそれぞれのページについて、搬送機構4による連続紙WPの搬送方向Y1における当該ページの先端部にカットマークを印刷する。第2決定部16は、ページの先端部と後端部のうち、カットマークが形成される側をフラッシング位置として決定する。よって、印刷システム100Aでは、第2決定部16は、ページの先端部を、フラッシング位置として決定する。印刷ヘッド20は、当該先端部にフラッシングパターンを形成する。
【0045】
なお、制御部130において実現される一部あるいは全部の機能部は、専用の論理回路などでハードウエア的に実現されてもよい。
【0046】
<印刷システム100Bの構成>
図2、
図3は、印刷装置3を備える印刷システム100Bの一部の構成例をそれぞれ示す模式図である。
【0047】
印刷システム(「インクジェット印刷システム」)100Bは、給紙部1と、実施形態に係る印刷装置3と、排紙部5とを備えている。さらに、印刷システム100Bは、裁断部7を備えている。印刷システム100Bは、給紙部1および印刷装置3のそれぞれの動作を制御する制御部130も備えている。
【0048】
印刷システム100Bと、印刷システム100Aとの相違点は、裁断部7の代わりに排紙部5が印刷装置3に対して接続されており、排紙部5は印刷後の連続紙WPを水平軸周りにロール状に巻き取って回収することである。
【0049】
さらに印刷装置3は駆動ローラ48の下流にカッター61を備えている。印刷装置3において1つのジョブの印刷が終了すると、カッター61は連続紙WPの後端を切断する。排紙部5は連続紙WPの後端が連続紙WPのロールRに巻き取られるまで連続紙WPの巻き取り回収を継続する。これらの相違点を除いて、印刷システム100Bは、印刷システム100Aと同様に構成されている。
【0050】
排紙部5は、印刷装置3で印刷された連続紙WPを水平軸周りに巻き取って回収する。連続紙WPの供給側を上流とし、連続紙WPの排紙側を下流とすると、給紙部1は印刷装置3の上流側に配置され、排紙部5は印刷装置3の下流側に配置されている。
【0051】
駆動ローラ48が、最下流の搬送ローラ46と排紙部5との間に配置されている。この駆動ローラ48は、搬送ローラ46上を搬送されている連続紙WPを排紙部5に向かって送り出す。
【0052】
連続紙WPの巻き取り回収が完了すると、操作者は連続紙WPのロールRを排紙部5から取り外す。操作者は、次に、該ロールRを印刷装置3に接続されていない裁断機(例えば
図1の裁断部7)まで搬送し、
図3に示すように裁断部7のロール保持部75にセットする。裁断部7はロールRから連続紙WPを巻き出しながら、すなわち、印刷時の搬送方向とは逆方向である搬送方向Y2に連続紙WPを引き出しながら、各カットマークに基づいて決定される切断位置において、連続紙WPを複数のカットシートCPに切断し、ジョブ毎にまとめて収納する。
【0053】
印刷システム100Bにおいては、連続紙WPは印刷装置3に接続されていない裁断部7によりオフラインで裁断される、すなわち、搬送方向Y1と搬送方向Y2とは異なる(より正確には、逆方向である)。よって、第1決定部15は、ページの後端部を、カットマークを印刷すべき対象部分として決定する。そして、印刷ヘッド20は、複数のカットシートCPに対応した連続紙WP上の複数のページのそれぞれのページについて、搬送機構4による連続紙WPの搬送方向Y1における当該ページの後端部にカットマークを印刷する。また、第2決定部16は、カットマークが印刷されるページの後端部を、フラッシング位置として決定する。印刷ヘッド20は、当該後端部にフラッシングパターンを形成する。
【0054】
<印刷装置3が形成するカットマークについて>
図4、
図5は、印刷装置3によって、複数のカットシートに対応する複数のページに複数のカットマークを印刷された連続シートを示す平面図である。
【0055】
より詳細には、
図4は、印刷システム100Aの印刷装置3がカットマークCM1、CM2を印刷した連続紙WPを示している。
図5は、印刷システム100Bの印刷装置3がカットマークCM1、CM2を印刷した連続紙WPを示している。
【0056】
図4に示されるように、印刷システム100Aにおいては、連続紙WPの複数のカットシートCPへの裁断は、連続紙WPの印刷とオンラインで行われる。印刷時の連続紙WPの搬送方向Y1と、裁断時の連続紙WPの搬送方向Y2とは同じである。すなわち、搬送方向Y1、搬送方向Y2は、連続紙WPの各ページP1(P2)の上部を先頭にして、下部がこれに続くように連続紙WPが移動する方向である。
【0057】
図18は第1決定部15によるカットマークCMの位置を決定する過程を説明するための機能ブロック図である。先述の通り、検出センサ150は後加工機関連情報d1(印刷装置3への裁断部7等の後加工機の接続の有無、接続されている場合にはオンライン裁断可能か否かを含む後加工機に関する情報)を方向情報取得部14に与える。方向情報取得部14は該情報d1に基づいて搬送方向Y1が搬送方向Y2と同一であるか否かを示す情報Q1を第1決定部15に与える。
【0058】
後加工機関連情報d1は、予めジョブに埋め込まれていてもよい。この場合、入力部142はジョブから後加工機関連情報d1を抽出して方向情報取得部14に与える。あるいは、後加工機関連情報d1は、入力部142のGUIを介して作業者から入力されてもよい。
【0059】
作業者は入力部142のGUIからカットシートCPにおけるカットマークCMの印刷位置に関する情報(カットマーク位置情報d2)を直接指定することもできる。カットマーク位置情報(「カットマーク印刷位置情報」とも称する)d2はカットマークCMがカットシートCPの先端部(上部)または後端部(下部)のいずれに形成されるのかを示す情報を含む。
【0060】
この場合、第1決定部15は方向情報取得部14からの情報Q1によらず、カットマーク位置情報d2に基づいてカットマークCMを形成(印刷)すべき位置(「カットマーク位置」)Q2を決定する。
【0061】
以上のようにして第1決定部15がカットマーク位置Q2を決定すると、印刷制御部12は連続紙WPの当該位置にカットマークCMを形成するようにマーク画像データK1を参照して印刷ヘッド20を駆動する。
【0062】
第1決定部15が決定したカットマーク位置Q2は第2決定部16にも与えられる。第2決定部16はカットシートCPの先端部および後端部のうちカットマークが形成される側の端部にフラッシングパターンを形成(印刷)すべきフラッシング位置Q3を決定する。印刷制御部12は、フラッシング位置Q3にフラッシングパターンを形成するようにマーク画像データK1を参照して印刷ヘッド20を駆動する。
【0063】
図4に戻って、連続紙WPの裁断時には、裁断部7のセンサ72は出力信号SG1を出力する。制御部130は、出力信号SG1に基づいて、カットマークCM1(CM2)を検出し、カットマークCM1(CM2)に基づいてカット位置H1(H2)を特定し、当該カット位置H1(H2)において、裁断部7のカッターユニット73に連続紙WPの切断を行わせる。また、制御部130は、各ページP1(P2)の長さが等しいとの前提で、切断位置H3を特定し、裁断部7に切断位置H3における切断も行わせる。これにより、連続紙WPの各ページP1(P2)は、カットシートCP1(CP2)に切断される。
【0064】
図5に示されるように、印刷システム100Bにおいては、連続紙WPの複数のカットシートCPへの裁断は、連続紙WPの印刷とオフラインで行われる。印刷時の連続紙WPの搬送方向Y1と、裁断時の連続紙WPの搬送方向Y2とは逆方向である。すなわち、搬送方向Y1は、連続紙WPの各ページP1(P2)の上部を先頭にして、下部がこれに続くように連続紙WPが移動する方向である一方、搬送方向Y2は、連続紙WPの各ページP1(P2)の下部を先頭にして、上部がこれに続くように連続紙WPが移動する方向である。
【0065】
オフラインで裁断するという情報は、印刷を開始する前に予め、入力部142を介して制御部130に入力される。連続紙WPの印刷時には、第1決定部15は、カットマークCM1(CM2)の位置をページP1(P2)の後端部に決定する。印刷ヘッド20は、第1決定部15および第2決定部16の決定にしたがって、ページP1(P2)の後端部にカットマークCM1(CM2)を連続紙WPに印刷する。
【0066】
連続紙WPの裁断時には、裁断部7のセンサ72は出力信号SG1を出力する。制御部130は、出力信号SG1に基づいて、カットマークCM2(CM1)を順に検出し、カットマークCM2(CM1)に基づいてカット位置J2(J1)を順に特定し、当該カット位置J2(J1)において、裁断部7のカッターユニット73に連続紙WPの切断を行わせる。また、制御部130は、各ページP2(P1)の長さが等しいとの前提で、ページP1の上部の切断位置J0を特定し、裁断部7に切断位置J0における切断も行わせる。これにより、連続紙WPの各ページP2(P1)は、カットシートCP2(CP1)に切断される。
【0067】
<印刷装置3が形成するカットマークとフラッシングパターンについて>
図6~
図10は、印刷装置3によって、カットシートに対応する連続シート上のページにカットマークとフラッシングパターンとを印刷された連続シートを示す平面図である。
【0068】
より詳細には、
図6、
図7は、
図4と同様に、印刷システム100Aによるオンライン裁断用のカットマークCM1がページP1の先端部(上部)に形成されている。
【0069】
また、
図8~
図10では、
図5と同様に、印刷システム100Bによるオフライン裁断用のカットマークCM2がページP2の後端部(下部)に形成されている。
【0070】
また、
図6~
図10においては、
図4、
図5と異なり、印刷ヘッド20がフラッシングを行って、フラッシングパターンが各ページの両端部のうちカットマークと同じ端部に形成されている。
図6、
図7においては、フラッシングパターンFL1がページP1の先端部(上部)に形成され、
図8~
図10においては、フラッシングパターンFL2がページP2の後端部(下部)に形成されている。
【0071】
フラッシングパターンFL1、FL2の何れもが、搬送方向Y1における各ページの先端側(上部側)から後端側(下部側)に向けて、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、連続紙WPの幅方向にそれぞれ延在するライン状の各パターンを含んでいる。
【0072】
裁断部7のセンサ72は、出力信号を、所定の閾値によって2値化して出力する。また、センサ72は、当該出力信号の値がカットマークを検出するアルゴリズムの論理に適合するように、マーク等の検出時、すなわち、ON時の信号値と、マーク等の不検出時、すなわちOFF時の信号値とを適宜H、Lの間で変更する。
【0073】
センサ72は、フラッシングパターンFL1、FL2のうち、ブラック(K)のパターンは、通常、確実に検出できる。しかし、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のパターンは、ブラック(K)よりも低濃度であるため検出できる場合もあれば、できない場合もある。
【0074】
制御部130は、例えば、出力信号SG1が立ち上がって、ゴミ等に対する反応時間よりも長い所定の期間(長さ)にわたってON状態が継続し、その後、OFFになったときに、カットマークを検出する。
【0075】
このため、印刷装置3は、フラッシングパターンをカットマークと誤検出しないために、オンライン裁断と、オフライン裁断の場合との何れにおいても、フラッシングパターンが先に、センサ72の測定位置に到達し、その後にカットマークが測定位置に到達することがないようにフラッシングパターンと、カットマークとを形成する。すなわち、フラッシングパターンと、カットマークとは、同時に、測定位置に到達するか、若しくは、フラッシングパターンの方が遅れて到達するように形成される。
【0076】
仮に、フラッシングパターンがページの先頭に形成され、カットマークがページの後端に形成されると、隣り合うページの境界部分において、フラッシングパターンがカットマークよりも先に検出される場合がある。このため、印刷装置3は、フラッシングパターンを、カットマークと同じ側の端部に形成する。これにより、連続紙WPが無駄に消費されることも防ぐことができる。
【0077】
また、
図7(
図9)のように
図6(
図8)よりもフラッシングパターンが搬送方向Y1に長くなると、これに応じて、カットマークも長くされる。
【0078】
また、オフライン裁断では、
図10に示されるように、搬送方向Y2におけるカットマークの後端と、搬送方向Y2におけるフラッシングパターンの先端とが同じになるように、フラッシングパターンとカットマークとが形成されてもよい。この場合は、出力信号SG1のON出力が所定時間以上継続することを検出することによって、カットマークを検出できる。
【0079】
<印刷装置3の動作>
図11~
図15は、印刷装置3が、連続紙WPに印刷を行う動作の一例を示すフローチャートである。
【0080】
図11のステップS10では、印刷装置3の制御部130は、印刷条件の設定を行う。ステップS10の処理が開始されると、処理は、
図12のステップS110に移される。
【0081】
ステップS110では、制御部130のCPU11は、入力部142が受け付けた、カットマークの位置に関する情報を取得する。
【0082】
ステップS120A(S120B)では、第1決定部15が、カットマークの位置決定を行う。ここで、第1決定部15が入力部142または検出センサ150から与えられる後加工機関連情報d1を参照してカットマーク位置を決定する場合は処理がステップS120A(
図13)に移される。一方、第1決定部15が、入力部142から与えられるカットマーク位置情報d2を参照してカットマーク位置を決定する場合は処理がステップS120B(
図14)に移される。
【0083】
図13を参照して、ステップS210では、方向情報取得部14が、入力部142を介して取得した情報に基づいて、第1決定部15がオフライン裁断か否か、すなわち、連続紙WPの印刷時の搬送方向Y1と、連続紙WPの裁断時の搬送方向Y2とが異なるか否か、を判定する。
【0084】
ここで、表示制御部13は、入力部142のGUIに、カットマークの印刷位置をページの先端(上部)か後端(下部)に直接指定できるボタン、オンライン裁断か、オフライン裁断かを選択できるボタン、フラッシングの有無を選択できるボタン、フラッシングを行う場合に、ページの非画像領域に対して帯状にフラッシングするラインフラッシングか、それとも、画像中に、目立たないように、離散的にフラッシングする離散的フラッシングかを選択するボタンなどを設ける。
【0085】
ステップS210での判定の結果、オフライン裁断でなければ、ステップS220において、第1決定部15は、カットマーク位置をページの先端部に決定する。
【0086】
ステップS210での判定の結果、オフライン裁断であれば、処理はステップS230に移され、第1決定部15は、カットマーク位置をページの後端部に決定する。
【0087】
ステップS220、またはステップS230の処理が終了すると、処理は、
図12のステップS130に移される。
【0088】
また、
図12において、印刷装置3がステップS120Bを実行する場合には、処理は、
図14のステップS310に移される。
【0089】
ステップS310では、第1決定部15は、入力部142のGUIを介して与えられるカットマーク位置情報d2を参照して、直接、カットマークの位置を指定された場合に、指定されたカットマークの印刷対象部分が、ページの先端部であるか否かを判定する。
【0090】
ステップS310の判定の結果、印刷対象部分がページの先端部であれば、処理は、ステップS320に移され、第1決定部15は、カットマーク位置をページの先端部に決定する。
【0091】
ステップS310の判定の結果、印刷対象部分がページの後端部であれば、処理は、ステップS330に移され、第1決定部15は、カットマーク位置をページの後端部に決定する。
【0092】
ステップS320、またはステップS330の処理が終了すると、処理は、
図12のステップS130に移される。
【0093】
図12のステップS130では、第2決定部16が、フラッシング位置(フラッシングパターン位置)の決定を行う。第2決定部16がステップS130の処理を開始すると、処理は、
図15のステップS410に移される。
【0094】
ステップS410では、第2決定部16は、カットマークの位置が、ページの先端部か否かを判定する。
【0095】
ステップS410の判定の結果、カットマークの位置がページの先端部であれば、処理は、ステップS420に移され、第2決定部16は、フラッシング位置をページの先端部に決定する。
【0096】
ステップS410の判定の結果、カットマークの位置がページの先端部でない場合、すなわち、ページの後端部であれば、処理はステップS430に移され、第2決定部16は、フラッシング位置をページの後端部に決定する。
【0097】
上述のように、ステップS130の処理では、フラッシングパターンの位置が、ページの先端部と後端部とのうちカットマークと同じ側に決定される。
【0098】
ステップS420またはステップS430の処理が終了すると、処理は、
図11のステップS20に移される。
【0099】
ステップS20では、搬送機構4が連続紙WPの搬送方向Y1への搬送を開始する。
【0100】
ステップS30では、印刷ヘッド20が、連続紙WPに対する印刷を開始する。当該印刷では、ページの画像領域に印刷される画像、非画像領域に印刷されるカットマーク、フラッシングパターンなどが、設定に従って連続紙WPの各ページに印刷される。
【0101】
印刷ヘッド20は、例えば、オフライン裁断の場合において、フラッシングを行う場合には、連続紙WPにおけるページの後端部にカットマークを印刷するとともに、複数のノズル21からインク(インクの液滴)を吐出するフラッシングを行う。印刷ヘッド20は、フラッシングをページの後端部に向けて行うことによって連続紙WPの幅方向に延在するライン状のフラッシングパターンを後端部に形成する。
【0102】
ステップS40では、印刷ヘッド20は、連続紙WPに対する印刷を終了し、ステップS50では、搬送機構4が連続紙WPの搬送を終了して、印刷装置3は、
図11の動作フローの処理を終了する。
【0103】
以上のように構成された本実施形態に係る印刷装置によれば、印刷ヘッド20は、複数のカットシートCPに対応した連続紙WP上の複数のページのそれぞれのページについて、搬送機構4による連続紙WPの搬送方向における当該ページの後端部にカットマークを印刷する。印刷時の連続紙WPの搬送方向Y1と、複数のカットシートCPに切断されるときの連続紙WPの搬送方向Y2とが異なる(逆である)場合、印刷時に最後のページの後端部に印刷された最後のカットマークは、連続紙WPの切断時には、当該最後に印刷されたページ(最初に切断されるページ)の先端部において最初に検出される。従って、連続紙WPをカットシートCPに切断可能なカットマークを、連続紙WPの消費量を抑制しつつ、連続紙WP上に形成できる。
【0104】
また、本実施形態に係る印刷装置によれば、ページの先端部と後端部とのうちカットマークを印刷すべき対象部分の指定を受け付けて、当該指定された部分にカットマークを印刷することができる。
【0105】
また、本実施形態に係る印刷装置によれば、印刷時の連続紙WPの搬送方向Y1と、複数のカットシートCPに切断される際の連続紙WPの搬送方向Y2との異同に拘わらず、連続紙WPをカットシートCPに切断可能なカットマークを、連続紙WPの消費量を抑制しつつ、連続紙WP上に形成できる。
【0106】
また、本実施形態に係る印刷装置によれば、連続紙WPにおけるページの後端部にカットマークが印刷される場合に、フラッシングパターンも当該後端部に形成されるので、フラッシングパターンが、カットマークとは反対側の端部に形成される場合に比べて、連続紙WPの消費量を抑制できる。
【0107】
以上のような本実施形態に係る印刷方法によれば、複数のカットシートCPに対応した連続紙WP上の複数のページのそれぞれのページについて、搬送工程における連続紙WPの搬送方向における当該ページの後端部にカットマークが印刷される。印刷時の連続紙WPの搬送方向と、複数のカットシートCPに切断されるときの連続紙WPの搬送方向とが異なる(逆である)場合、印刷時に最後のページの後端部に印刷された最後のカットマークは、連続紙WPの切断時には、当該最後に印刷されたページ(最初に切断されるページ)の先端部において最初に検出される。従って、連続紙WPをカットシートCPに切断可能なカットマークを、連続紙WPの消費量を抑制しつつ、連続紙WP上に形成できる。
【0108】
なお、上述した実施形態では印刷装置3に単体の後加工機(裁断部7および排紙部5)を接続していた。しかし、印刷装置3に複数の後加工機を接続してもよい。例えば、印刷装置3にオンライン裁断が行える第1の後加工機とオンライン裁断が行えない第2の後加工機とを接続してもよい。この場合、第1の後加工機に向けて排紙するジョブについては当該ジョブの後加工機関連情報d1の中にオンライン裁断を行う旨の情報を書き込み、第2の後加工機に向けて排紙するジョブについては当該ジョブの後加工機関連情報d1の中にオンライン裁断を行わない旨の情報を書き込んでおく。
【0109】
この場合、ジョブの内容によってカットマークの位置が自動的にページの先端部(上部)または後端部(下部)とに切り替えられることが可能になる。
【0110】
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての態様において例示であって限定的ではない。したがって、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【符号の説明】
【0111】
100A,100B 印刷システム
1 給紙部
3 印刷装置
4 搬送機構
5 排紙部
7 裁断部
72 センサ
73 カッターユニット
20 印刷ヘッド
21 ノズル
WP 連続紙
CP カットシート