(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-15
(45)【発行日】2022-03-24
(54)【発明の名称】デコフィルム、デコフィルムを含むカバーパネル、カバーパネルを含む表示装置、及びデコフィルムの製造方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220316BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20220316BHJP
B32B 3/30 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
G09F9/00 342
G09F9/00 302
G02F1/1333
B32B3/30
(21)【出願番号】P 2017233195
(22)【出願日】2017-12-05
【審査請求日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】10-2016-0164515
(32)【優先日】2016-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】韓 尚 佑
(72)【発明者】
【氏名】李 東 昊
(72)【発明者】
【氏名】李 賢 熙
(72)【発明者】
【氏名】趙 進 鎬
【審査官】橋本 有佳
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/130102(WO,A1)
【文献】特開2014-092788(JP,A)
【文献】特開2013-025297(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1512185(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0113933(KR,A)
【文献】特開昭49-068814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B1/00-43/00
G02F1/133-1/1347
C23C14/00-14/58
G09F9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部及び非表示部を有する表示パネル上に配置されたデコ(デコレーション:装飾)フィルムであって、
前記表示パネル上の全面に配置されたベースフィルム
と、
前記ベースフィルムの一面
の前記表示パネルの前記非表示部に重畳する領域に配置された第1デコ部
と、
前記第1デコ部
に重畳して前記ベースフィルムの他面
の前記非表示部に重畳する領域に配置された第2デコ部
と、を
備え、
前記第1デコ部は
、前記ベースフィルム
の前記非表示部に重畳する領域に配置された第1凹凸部を含み、
前記第2デコ部は
、前記第1凹凸部に対応して
前記ベースフィルム
の前記非表示部に重畳する領域に配置された第2凹凸部を含み、
前記第1凹凸部上に配置された第1蒸着層及び前記第2凹凸部上に配置された第2蒸着層
を更に含
むことを特徴とするデコフィルム。
【請求項2】
前記第2デコ部は、前記第2凹凸部上に配置された遮光印刷層を更に含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項3】
前記第1蒸着層は、金属、金属酸化物
、及び金属窒化物の
中の少なくとも一つを含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項4】
前記第2蒸着層は、金属、金属酸化物
、及び金属窒化物の
中の少なくとも一つを含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項5】
前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部は
、高分子樹脂からな
ることを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項6】
前記第1凹凸部は
、1.7~2.8の屈折率を有す
ることを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項7】
前記第1デコ部は、前記第1凹凸部上に配置された光透過性印刷層を更に含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項8】
前記第1デコ部は、前記ベースフィルムと前記第1凹凸部
との間に配置された光透過性印刷層を更に含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項9】
前記ベースフィルムと前記第1凹凸部
との間に配置された第1高分子樹脂層を更に含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項10】
前記第1凹凸部は
、前記第1高分子樹脂層と一体に形成され
ることを特徴とする請求項9に記載のデコフィルム。
【請求項11】
前記ベースフィルムと前記第2凹凸部
との間に配置された第2高分子樹脂層を更に含
むことを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項12】
前記第2凹凸部は
、前記第2高分子樹脂層と一体に形成され
ることを特徴とする請求項11に記載のデコフィルム。
【請求項13】
前記第1凹凸部は
、互いに離隔
する複数の第1ライン状の凸部を有し、
前記第2凹凸部は
、互いに離隔
する複数の第2ライン状の凸部を有す
ることを特徴とする請求項1に記載のデコフィルム。
【請求項14】
前記第1ライン状の凸部と前記第2ライン状の凸部
とは
、互いに平行であ
ることを特徴とする請求項13に記載のデコフィルム。
【請求項15】
前記第1ライン状の凸部と前記第2ライン状の凸部
とは
、互いに平行で
はな
いことを特徴とする請求項13に記載のデコフィルム。
【請求項16】
表示部及び非表示部を有する表示パネル上に配置されるデコ(デコレーション:装飾)フィルムの製造方法であって、
前記表示パネル上の全面に配置されるベースフィルムの一面に第1高分子樹脂層を形成する段階
と、
前記第1高分子樹脂層
の前記表示パネルの前記非表示部に重畳する領域に第1凹凸部を形成する段階
と、
前記ベースフィルムの他面に高分子樹脂を塗布して第2高分子樹脂層を形成する段階
と、
前記第2高分子樹脂層
の前記非表示部に重畳する領域に第2凹凸部を形成する段階
と、
前記第1凹凸部上に第1蒸着層を形成する段階及び前記第2凹凸部上に第2蒸着層を形成する段階
と、を
有することを特徴とするデコフィルムの製造方法。
【請求項17】
前記第1凹凸部上に第1蒸着層を形成する段階は、
前記第1凹凸部を含む前記第1高分子樹脂層の全面に蒸着層を形成する段階
と、
前記第1凹凸部
に重畳する前記蒸着層上にマスクを形成する段階
と、
前記第1凹凸部の上部以外の蒸着層を除去する段階
と、を含
むことを特徴とする請求項16に記載のデコフィルムの製造方法。
【請求項18】
前記第2凹凸部上に第2蒸着層を形成する段階は、
前記第2凹凸部を含む前記第2高分子樹脂層の全面に蒸着層を形成する段階
と、
前記第2凹凸部
に重畳する前記蒸着層上に遮光印刷層を形成する段階
と、
前記遮光印刷層をマスクとして、前記第2凹凸部の上部以外の蒸着層を除去する段階
と、を含
むことを特徴とする請求項16に記載のデコフィルムの製造方法。
【請求項19】
前記ベースフィルムの一面に第1高分子樹脂層を形成する段階に先立ち、
前記ベースフィルムの一面に光透過性印刷層を形成する段階を更に含
むことを特徴とする請求項16に記載のデコフィルムの製造方法。
【請求項20】
前記第1蒸着層上に光透過性印刷層を形成する段階を更に含
むことを特徴とする請求項17に記載のデコフィルムの製造方法。
【請求項21】
表示部及び非表示部を有する表示パネル上に配置されたカバーパネルであって、
プレート基材
と、
前記プレート基材上に配置された粘着層
と、
前記粘着層上に配置されたデコ
(デコレーション:装飾)フィルム
と、を
備え、
前記デコフィルムは、
前記表示パネル上の全面に配置されたベースフィルム
と、
前記ベースフィルムの一面
の前記表示パネルの非表示部に重畳する領域に配置された第1デコ部
と、
前記第1デコ部
に重畳して前記ベースフィルムの他面
の前記非表示部に重畳する領域に配置された第2デコ部
と、を含み、
前記第1デコ部は、前記ベースフィルム
の前記非表示部に重畳する領域に配置された第1凹凸部を含み、
前記第2デコ部は、前記第1凹凸部に対応して
前記非表示部に重畳する領域に配置され
た第2凹凸部を含み、
前記デコフィルムは、前記第1凹凸部上に配置された第1蒸着層及び前記第2凹凸部上に配置された第2蒸着層
を含
むことを特徴とするカバーパネル。
【請求項22】
前記第1デコ部は
、前記粘着層
に対向して配置され
ることを特徴とする請求項21に記載のカバーパネル。
【請求項23】
前記第1凹凸部は
、前記粘着層より
も大きな屈折率を有す
ることを特徴とする請求項21に記載のカバーパネル。
【請求項24】
前記第1凹凸部は
、前記粘着層より
も0.3以上大きな屈折率を有す
ることを特徴とする請求項23に記載のカバーパネル。
【請求項25】
前記第2デコ部は、前記第2凹凸部上に配置された遮光印刷層を更に含
むことを特徴とする請求項21に記載のカバーパネル。
【請求項26】
前記プレート基材は
、光透過性を有す
ることを特徴とする請求項25に記載のカバーパネル。
【請求項27】
表示部
及び非表示部を有する表示パネル
と、
前記表示パネル上に配置されたカバーパネル
と、を
備え、
前記カバーパネルは、
プレート基材
と、
前記プレート基材上に配置された粘着層
と、
前記粘着層上に配置されたデコ
(デコレーション:装飾)フィルム
と、を含み、
前記デコフィルムは、
前記表示パネル上の全面に配置されたベースフィルム
と、
前記ベースフィルムの一面
の前記表示パネルの非表示部に重畳する領域に配置された第1凹凸部
と、
前記第1凹凸部に対応して前記ベースフィルム
の他面
の前記非表示部に重畳する領域に配置された第2凹凸部
と、
前記第1凹凸部上に配置された第1蒸着層及び前記第2凹凸部上に配置された第2蒸着層
を含
むことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデコフィルム(decoration_film、装飾フィルム)、デコフィルムを含むカバーパネル、カバーパネルを含む表示装置、及びデコフィルムの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置又は液晶表示装置のようなフラットパネル表示装置は、複数対の電場生成電極とその間に配置された電気光学(electro-optical)活性層を含む。有機発光表示装置は電気光学活性層として有機発光層を含み、液晶表示装置は電気光学活性層として液晶層を含む。
【0003】
一般に、表示装置は、映像を生成して表示する表示パネル及び表示パネル上に配置されて表示パネルを保護するカバーパネルを含む。このようなカバーパネルとしては、映像が表示される面に配置されるウィンドウパネルと映像が表示されない面に配置される背面パネルがある。
【0004】
最近、表示装置の外観の審美性向上のために、多様な色相又はパターンを有するカバーパネルが製造されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、表示装置の審美性に優れたカバーパネルとして使用可能な、安価なデコフィルム及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、このようなデコフィルムを含む審美性に優れたカバーパネルを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、このような審美性に優れたカバーパネルを含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例に係るデコフィルムは、ベースフィルム、前記ベースフィルムの一面に配置された第1デコ部、及び前記第1デコ部と重畳して前記ベースフィルムの他面に配置された第2デコ部、を含み、前記第1デコ部は前記ベースフィルムの少なくとも一部に配置された第1凹凸部を含み、前記第2デコ部は前記第1凹凸部に対応してベースフィルムの少なくとも一部に配置された第2凹凸部を含み、前記第1凹凸部上に配置された第1蒸着層及び前記第2凹凸部上に配置された第2蒸着層の少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする。
【0007】
前記第2デコ部は、前記第2凹凸部上に配置された遮光印刷層をさらに含むことができる。
前記第1蒸着層は、金属、金属酸化物及び金属窒化物の少なくとも一つを含むことができる。
前記第2蒸着層は、金属、金属酸化物及び金属窒化物の少なくとも一つを含むことができる。
前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部は高分子樹脂からなってもよい。
前記第1凹凸部は1.7~2.8の屈折率を有してもよい。
前記第1デコ部は、前記第1凹凸部上に配置された光透過性印刷層をさらに含むことができる。
前記第1デコ部は、前記ベースフィルムと前記第1凹凸部の間に配置された光透過性印刷層をさらに含むことができる。
前記デコフィルムは、前記ベースフィルムと前記第1凹凸部の間に配置された第1高分子樹脂層をさらに含むことができる。
前記第1凹凸部は前記第1高分子樹脂層と一体に形成されることができる。
前記デコフィルムは、前記ベースフィルムと前記第2凹凸部の間に配置された第2高分子樹脂層をさらに含むことができる。
前記第2凹凸部は前記第2高分子樹脂層と一体に形成されることができる。
前記第1凹凸部は互いに離隔した複数の第1ライン状の凸部を有し、前記第2凹凸部は互いに離隔した複数の第2ライン状の凸部を有することができる。
前記第1ライン状の凸部と前記第2ライン状の凸部は互いに平行であってもよい。
前記第1ライン状の凸部と前記第2ライン状の凸部は互いに平行でなくてもよい。
【0008】
本発明の他の一実施例は、ベースフィルムの一面に第1高分子樹脂層を形成する段階、前記第1高分子樹脂層の少なくとも一部に第1凹凸部を形成する段階、前記ベースフィルムの他面に高分子樹脂を塗布して第2高分子樹脂層を形成する段階、前記第2高分子樹脂層の少なくとも一部に第2凹凸部を形成する段階、及び前記第1凹凸部上に第1蒸着層を形成する段階及び前記第2凹凸部上に第2蒸着層を形成する段階の少なくとも一つの段階、を含むデコフィルムの製造方法を提供する。
【0009】
前記第1凹凸部上に第1蒸着層を形成する段階は、前記第1凹凸部を含む前記第1高分子樹脂層の全面に蒸着層を形成する段階、前記第1凹凸部と重畳する前記蒸着層上にマスクを形成する段階、及び前記第1凹凸部の上部以外の蒸着層を除去する段階、を含むことができる。
前記第2凹凸部上に第2蒸着層を形成する段階は、前記第2凹凸部を含む前記第2高分子樹脂層の全面に蒸着層を形成する段階、前記第2凹凸部と重畳する前記蒸着層上に遮光印刷層を形成する段階、及び前記遮光印刷層をマスクとして、前記第2凹凸部の上部以外の蒸着層を除去する段階、を含むことができる。
前記製造方法は、前記ベースフィルムの一面に第1高分子樹脂層を形成する段階に先立ち、前記ベースフィルムの一面に光透過性印刷層を形成する段階をさらに含むことができる。
前記製造方法は、前記第1蒸着層上に光透過性印刷層を形成する段階をさらに含むことができる。
【0010】
本発明のさらに他の一実施例は、プレート基材、前記プレート基材上に配置された粘着層、及び前記粘着層上に配置されたデコフィルム、を含み、前記デコフィルムは、ベースフィルム、前記ベースフィルムの一面に配置された第1デコ部、及び前記第1デコ部と重畳して前記ベースフィルムの他面に配置された第2デコ部、を含み、前記第1デコ部は、前記ベースフィルムの少なくとも一部に配置された第1凹凸部を含み、前記第2デコ部は、前記第1凹凸部に対応して配置された前記ベースフィルムの少なくとも一部上に第2凹凸部を含み、前記デコフィルムは、前記第1凹凸部上に配置された第1蒸着層及び前記第2凹凸部上に配置された第2蒸着層の少なくとも一つを含むカバーパネルを提供する。
【0011】
前記第1デコ部は前記粘着層と対向して配置されることができる。
前記第1凹凸部は前記粘着層より大きな屈折率を有することができる。
前記第1凹凸部は前記粘着層より0.3以上大きな屈折率を有することができる。
前記第2デコ部は、前記第2凹凸部上に配置された遮光印刷層をさらに含むことができる。
前記プレート基材は光透過性を有することができる。
【0012】
本発明のさらに他の一実施例は、表示部と非表示部を有する表示パネル、及び前記表示パネル上に配置されたカバーパネル、を含み、前記カバーパネルは、プレート基材、前記平板プレート上に配置された粘着層、及び前記粘着層上に配置されたデコフィルム、を含み、前記デコフィルムは、ベースフィルム、前記前記ベースフィルムの一面の少なくとも一部に配置された第1凹凸部、前記第1凹凸部に対応して前記ベースフィルム他面の少なくとも一部に配置された第2凹凸部、及び前記第1凹凸部上に配置された第1蒸着層及び前記第2凹凸部上に配置された第2蒸着層の少なくとも一つ、を含む表示装置を提供する。
【0013】
前記第1凹凸部と前記第2凹凸部は前記表示パネルの前記非表示部と重畳することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施例によるデコフィルムは第1デコ部と第2デコ部を含むので、デコフィルムで反射された光が二重に干渉する。よって、使用者の視野角によって多様な形状又はパターンを観察することができ、ホログラム効果を奏することができる。このようなデコフィルムを含むカバーフィルムを有する表示装置は、半導体/液晶量産技術のみを利用して安価に製造できるにも拘らず、高価な装飾部材を使用した場合に勝るとも劣らない、美麗な外観を呈する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施例による表示装置の斜視図である。
【
図2】
図1の線I-I’に沿って切断した断面図である。
【
図3】本発明の一実施例によるウィンドウパネルの平面図である。
【
図4】
図3のウィンドウパネルを線II-II’に沿って切断した断面図である。
【
図5】本発明の一実施例による背面パネルを、
図3の線II-II’に対応する線に沿って切断した断面図である。
【
図6】本発明の第1凹凸部と第2凹凸部の一実施例の斜視図である。
【
図7】本発明の第1凹凸部と第2凹凸部の他の実施例の斜視図である。
【
図8】(A)及び(B)は各々、本発明の他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図9】(A)及び(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図10】(A)及び(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図11】(A)及び(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図12】(A)及び(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図13】(A)及び(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図14】(A)及び(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例による、ウィンドウパネル及び背面パネルのデコフィルムの断面図である。
【
図15】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第1工程図である。
【
図16】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第2工程図である。
【
図17】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第3工程図である。
【
図18】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第4工程図である。
【
図19】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第5工程図である。
【
図20】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第6工程図である。
【
図21】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第7工程図である。
【
図22】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第8工程図である。
【
図23】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第9工程図である。
【
図24】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第10工程図である。
【
図25】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第11工程図である。
【
図26】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第12工程図である。
【
図27】本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第13工程図である。
【
図28】本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルムの製造工程の第1工程図である。
【
図29】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第2工程図である。
【
図30】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第3工程図である。
【
図31】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第4工程図である。
【
図32】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第5工程図である。
【
図33】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第6工程図である。
【
図34】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第7工程図である。
【
図35】本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程の第8工程図である。
【
図36】本発明の一実施例による表示パネルの画素配置を示す平面図である。
【
図37】
図36の線III-III’に沿って切断した断面図である。
【
図38】本発明の他の一実施例による表示パネルの断面図である。
【
図39】本発明のさらに他の一実施例による表示パネルの画素配置を示す平面図である。
【
図40】
図39の線IV-IV’に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明は多様な変更が可能であり、さまざまな形態に実施可能であるが、特定の実施例のみを図面に例示し、これに基づいて本発明を説明する。しかし、本発明の範囲がこのような特定の実施例に限定されるものではない。本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物又は代替物は本発明の範囲に含まれるものと理解されなければならない。
【0017】
図面において、各構成要素及びその形状などは簡略に図示されるか、及び/又は誇張して図示されることもあり、実際製品の構成要素が表現されずに省略されることもある。従って、図面は発明の理解に役立てるためのものと解釈されなければならない。また、同じ機能をする構成要素は同じ符号で表示する。
【0018】
ある層又は構成要素が他の層又は構成要素の‘上’にあると記載されている場合、これはある層又は構成要素が他の層又は構成要素と直接接触して配置された場合だけではなく、その間に第3の層が介在された場合まで含む意味である。
【0019】
ある部分が他の部分と連結されていると言うとき、これは直接的に連結されている場合だけではなく、その中間に他の構成要素を介して電気的に連結されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を含むというとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を排除するものではなくて他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0020】
本明細書において、第1、第2、第3などの用語は多様な構成要素を説明するのに使われるが、構成要素がこのような用語に限定されるものではない。前記用語は一構成要素を他の構成要素から区別する目的で使われる。例えば、本発明の権利範囲から逸脱しない範疇内で、第1構成要素を第2又は第3構成要素などと名付けることができ、同様に第2又は第3構成要素も取り替えて名付けることができる。例えば、“A”という構成要素は“第1A”、“第2A”又は“第3A”と表現することができる。
【0021】
空間的に相対的な用語である“下方(below)”、“下方(beneath)”、“下部(lower)”、“上方(above)”、“上部(upper)”などは、図面に示しているように、一つの素子又は構成要素などと他の素子又は構成要素などとの相関関係を容易に記述するために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加え、使用時又は動作時の素子の互いに異なる方向を含む用語と理解されなければならない。例えば、図面に示されている素子を覆す場合は、他の素子の“下方(below)”又は“下方(beneath)”に配置されていると記述された素子は、他の素子の“上方(above)”に置かれることができる。従って、例示的な用語である“下”は、下と上の方向の何れも含むことができる。素子は、他の方向にも配向されることができ、よって空間的に相対的な用語は配向によって解釈され得る。
【0022】
他の定義がない限り、本明細書で使われる全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解可能な意味として使用可能であろう。また、一般的に使われる前もって定義されている用語は特に定義しない限り、過度に解釈されてはいけない。
【0023】
本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全般にわたって同一又は類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付ける。
【0024】
図1は本発明の一実施例による表示装置101の斜視図、
図2は
図1のI-I’に沿って切断した断面図である。
【0025】
図1及び
図2に示した表示装置101は、カバーパネル201、301、側面支持部材120及び表示パネル110を含む。
【0026】
カバーパネル201、301は、映像が表示される面に配置されるウィンドウパネル201、及び映像が表示される面の反対側に配置された背面パネル301を含む。側面支持部材120は2枚のカバーパネル201、301を連結する。
【0027】
表示パネル110は支持部140と一緒に背面パネル301に装着される。支持部140は、例えばクッション部材であってもよいが、これに限定されるものではない。支持部140に表示パネル110の駆動のための部材、例えばバッテリなどが配置され得る。
【0028】
表示パネル110は、表示部DAと非表示部NDAを有する。表示部DAは画像が表示される部分である。非表示部NDAは、例えば表示部DAを取り囲む形態を有する。表示パネル110としては、例えば液晶表示パネル、有機発光表示パネルがある。表示パネル110の詳細な構造は後述する。
【0029】
図2を参照すると、表示パネル110とウィンドウパネル201の間にタッチパネル170と粘着層160が配置される。
【0030】
図3は本発明の一実施例によるウィンドウパネル201の平面図、
図4は
図3の線II-II’に沿って切断した断面図、
図5は本発明の一実施例による背面パネル301の、
図3の線II-II’に対応する線に沿って切断した断面図である。
【0031】
図4を参照すると、カバーパネル201、301の内の一つであるウィンドウパネル201は、プレート基材150、プレート基材150上に配置された粘着層181、及び粘着層181上に配置されたデコフィルム501を含む。
【0032】
図4に示したプレート基材150は光透過性を有し、ガラス、プラスチックなどの光透過性部材からなる。
図2を参照すると、プレート基材150は、第1面150aと第2面150bを有する。プレート基材150の第1面150aは使用者と対向し、第2面150bは表示パネル110と対向する。
【0033】
また、ウィンドウパネル201はベゼル部551を含む。ベゼル部551は、表示パネル110の非表示部NDAと重畳するようにプレート基材150上に配置される。ベゼル部551は不透明層であって、光を遮断する。よって、ベゼル部551の下方は使用者に視認されない。表示パネル110の表示部DAと重畳する部分において、ウィンドウパネル201は光透過性を有する。
【0034】
デコフィルム501は、ベースフィルム510、ベースフィルム510の一面に配置された第1デコ部520a、及び第1デコ部520aと重畳するようにベースフィルム510の他面に配置された第2デコ部530aを含む。
【0035】
図4を参照すると、ベースフィルム510は透光領域511と遮光領域520を有し、ベースフィルム510の透光領域511は表示パネル110の表示部DAと重畳し、遮光領域520は表示パネル110の非表示部NDAと重畳する。第1デコ部520aと第2デコ部530aは遮光領域520に配置される。
【0036】
第1デコ部520aは、ベースフィルム510の少なくとも一部に配置された第1凹凸部522を含む。第2デコ部530aは、第1凹凸部522に対応して、ベースフィルム510の少なくとも一部に第2凹凸部532を含む。
【0037】
本発明の一実施例によれば、デコフィルム501は、第1凹凸部522上に配置された第1蒸着層523及び第2凹凸部532上に配置された第2蒸着層533の少なくとも一つをさらに含む。
【0038】
図4を参照すると、第1デコ部520aは第1凹凸部522上に配置された第1蒸着層523を含み、第2デコ部530aは第2凹凸部532上に配置された第2蒸着層533を含む。
【0039】
また、デコフィルム501はベースフィルム510と第1凹凸部522の間に配置された第1高分子樹脂層521を含み、ベースフィルム510と第2凹凸部532の間に配置された第2高分子樹脂層531を含む。
【0040】
第1凹凸部522と第2凹凸部532は高分子樹脂からなる。高分子樹脂をパターニングすることによって第1凹凸部522と第2凹凸部532が形成される。パターニング方法に特に制限はなく、公知の多様なパターニング法が適用可能である。例えば、インプリンティング法によって第1凹凸部522と第2凹凸部532が形成される。
【0041】
第1凹凸部522は第1高分子樹脂層521と一体に形成される。また、第2凹凸部532は第2高分子樹脂層531と一体に形成される。
第1高分子樹脂層521及び第2高分子樹脂層531は各々、ベースフィルム510上を透光領域511に亘って延伸される。
なお、第2高分子樹脂層531の透光領域511に亘って延伸された部分に第2凹凸部532が延伸されているが、この凹凸は、後の
図27に示すように、透明性を高めるためには、無い方が好ましい。
【0042】
第1凹凸部522と第2凹凸部532は同じ材料からなるか、相異なる材料からなる。第1凹凸部522は例えば、1.7~2.8の屈折率を有する。第2凹凸部532も例えば、1.7~2.8の屈折率を有する。
【0043】
第2蒸着層533は金属を含み得る。第2蒸着層533の形成のための金属として、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)などが使用可能である。
【0044】
第2蒸着層533は、例えば、金属層、金属酸化物層及び金属窒化物層の少なくとも一つを含む。
【0045】
第2蒸着層533は光を反射する。第2蒸着層533が第2凹凸部532上に形成されているから、第2蒸着層533で光が多様な方向に反射される。
【0046】
本発明の一実施例によれば、第1凹凸部522上に第1蒸着層523が配置される。第1蒸着層523は光透過性及び光反射性の両者を有する。第1蒸着層523も、第2蒸着層533と同様に、金属を含み得る。
【0047】
第1凹凸部522上に形成された第1蒸着層523と第2凹凸部532上に形成された第2蒸着層533によって光が二重に反射されて干渉するから、使用者の視野角によって多様な模様又はパターンを観察でき、ホログラム効果を奏する。従って、表示装置101が美麗な外観を呈する。
【0048】
第1蒸着層523と第2蒸着層533は互いに同じ色を呈するか、相異なる色を呈する。第1蒸着層523と第2蒸着層533の何れでも光が反射されるから、深い色感を表現でき、立体感を現わす。また、第1蒸着層523と第2蒸着層533によって混色効果を奏し得る。
【0049】
遮光のために、第2デコ部530aは、第2蒸着層533上に配置された遮光印刷層534を含む。第2蒸着層533の光遮断機能が優れている場合、遮光印刷層534は省略できる。
【0050】
第1デコ部520aと第2デコ部530aによってベゼル部551が形成される。ベゼル部551は光を遮断し、ウィンドウパネル201に色感及び審美性を提供する。
【0051】
図5は本発明の一実施例による背面パネル301を、
図3の線II-II’に対応する線に沿って切断した断面図である。
【0052】
カバーパネル201、301の一つである背面パネル301は、プレート基材130、プレート基材130上に配置された粘着層182、及び粘着層182上に配置されたデコフィルム601を含む。
【0053】
デコフィルム601は、ベースフィルム610、ベースフィルム610の一面に配置された第1デコ部620a、及び第1デコ部620aと重畳するようにベースフィルム610の他面に配置された第2デコ部630aを含む。
【0054】
ベースフィルム610は光透過性を有してもよく、有しなくてもよい。
【0055】
第1デコ部620aは、ベースフィルム610の一面に配置された第1凹凸部622を含む。また、第1凹凸部622上に第1蒸着層623が配置される。本発明の一実施例によれば、第1デコ部620aは使用者と対向して配置される。
【0056】
第2デコ部630aは、ベースフィルム610の他面に配置された第2凹凸部632、及び第2凹凸部632上に配置された第2蒸着層633を含む。
【0057】
図5を参照すると、第1デコ部620aはベースフィルム610の一面の全面に配置され、第2デコ部630aはベースフィルム610の他面の全面に配置される。
【0058】
また、デコフィルム601は、ベースフィルム610と第1凹凸部622の間に配置された第1高分子樹脂層621を含み、ベースフィルム610と第2凹凸部632の間に配置された第2高分子樹脂層631を含む。
【0059】
第1凹凸部622は第1高分子樹脂層621と一体に形成され得る。また、第2凹凸部632は第2高分子樹脂層631と一体に形成され得る。
【0060】
遮光のために、第2デコ部630aの第2蒸着層633上に遮光印刷層634が配置される。
【0061】
第1凹凸部622上に形成された第1蒸着層623と第2凹凸部632上に形成された第2蒸着層633によって光が反射されて二重に干渉するから、視野角によって多様な模様又はパターンを観察でき、ホログラム効果を奏する。よって、表示装置101の背面パネル301が優れた審美性を有する。
【0062】
図6は第1凹凸部522及び第2凹凸部532の一実施例による斜視図、
図7は第1凹凸部522及び第2凹凸部532の他の実施例による斜視図である。
【0063】
第1凹凸部522は互いに離隔した複数の第1ライン状の凸部522aを有する。同様に、第2凹凸部532もやはり互いに離隔した複数の第1ライン状の凸部532aを有する。
【0064】
図6に示すように、第1凹凸部522を構成する第1ライン状の凸部522aと第2凹凸部532を構成する第2ライン状の凸部532aは、互いに平行である。代案として、
図7に示すように、第1凹凸部522を構成する第1ライン状の凸部522aと第2凹凸部532を構成する第2ライン状の凸部532aは、互いに直交する。
【0065】
しかし、本発明の実施例がこれに限定されるものではなく、第1凹凸部522と第2凹凸部532は各々、柱状、角柱状、ピラミッド状、半球状などの多様な形状を有し得る。
【0066】
図8(A)及び
図8(B)は各々、本発明の他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム502、及び背面パネルのデコフィルム602の断面図である。以下、重複説明を避けるために、既に説明した構成要素についての説明は省略する。
【0067】
図8(A)及び
図8(B)に示したデコフィルム502、602は、
図4及び
図5に示したデコフィルム501、601と比較すると、第1蒸着層523、623を含んでいない。
【0068】
図8(A)を参照すると、本発明の他の一実施例によるデコフィルム502の第1デコ部520bは第1凹凸部522を含み、第2デコ部530bは第2凹凸部532及び第2凹凸部532上に配置された第2蒸着層533を含む。
【0069】
図8(A)のデコフィルム502はプレート基材150に付着されてウィンドウパネル201の構成要素として使われることができる。この際、第1デコ部520bは粘着層181と対向して配置される。即ち、第1デコ部520bが粘着層181と接触する。
【0070】
第1デコ部520bを構成する第1凹凸部522は粘着層181より大きな屈折率を有する。具体的に、第1凹凸部522は粘着層181より0.3以上大きな屈折率を有する。より具体的に、粘着層181は1.4~1.6の屈折率を有し、第1凹凸部522は1.7~2.8の屈折率を有する。例えば、第1凹凸部522は粘着層より0.3~1.4だけ大きな屈折率を有する。
【0071】
第1凹凸部522と粘着層181の屈折率差が大きい場合、第1凹凸部522と粘着層181の界面で光の反射及び屈折が円滑になされる。
【0072】
よって、第1凹凸部522と第2蒸着層533で反射された光が二重に干渉し、また第1凹凸部522で屈折した光が第2蒸着層533で再反射される。その結果、視野角によって多様な模様又はパターンを観察でき、ホログラム効果を奏する。
【0073】
また、第2蒸着層533が色相を有する場合、特定色の光が使用者に視認される。
【0074】
図8(B)を参照すると、本発明の別の一実施例によるデコフィルム602は、第1凹凸部622を含む第1デコ部620bと、第2凹凸部632を含む第2デコ部630bとを含み、第2凹凸部632上に配置された第2蒸着層633を含む。
【0075】
図8(B)のデコフィルム602は背面パネル301のプレート基材130に付着されて使われる。この際、第1デコ部620bが粘着層182と接触する。
【0076】
図9(A)及び
図9(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム503、及び背面パネルのデコフィルム603の断面図である。
【0077】
図9(A)を参照すると、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム503は第1デコ部520c及び第2デコ部530cを含み、デコフィルム503の第1デコ部520cは第1蒸着層523上に配置された光透過性印刷層524を含む。光透過性印刷層524は光透過性を有し、多様な色相を有する。光透過性印刷層524はまた、多様なパターンを有し得る。光透過性印刷層524によってデコフィルム503の審美性が向上する。
【0078】
図9(B)を参照すると、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム603は第1デコ部620c及び第2デコ部630cを含み、デコフィルム603の第1デコ部620cは第1蒸着層623上に配置された光透過性印刷層624を含む。光透過性印刷層624は光透過性を有し、多様な色相を有する。また、光透過性印刷層624は多様なパターンを有し得る。光透過性印刷層624によってデコフィルム603の審美性が向上する。
【0079】
図10(A)及び
図10(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム504、及び背面パネルのデコフィルム604の断面図である。
【0080】
図10(A)を参照すると、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム504は第1デコ部520d及び第2デコ部530dを含み、デコフィルム504の第1デコ部520dは第1蒸着層523を含まず、第1凹凸部522上に配置された光透過性印刷層524を含む。光透過性印刷層524は第1凹凸部522とは相異なる屈折率を有する。光透過性印刷層524は第1凹凸部522より大きい屈折率を有するか、又は、小さい屈折率を有する。例えば、光透過性印刷層524と第1凹凸部522は0.3以上の屈折率差を有する。よって、光透過性印刷層524と第1凹凸部522の界面で光が反射及び屈折してデコフィルム504の審美性が向上する。
【0081】
図10(B)を参照すると、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム604は第1デコ部620d及び第2デコ部630dを含み、デコフィルム604の第1デコ部620dは第1蒸着層623を含まず、第1凹凸部622上に配置された光透過性印刷層624を含む。光透過性印刷層624は第1凹凸部622とは相異なる屈折率を有し、上記のデコフィルム504と同様にデコフィルム604の審美性を向上する。
【0082】
図11(A)及び
図11(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム505、及び背面パネルのデコフィルム605の断面図である。
【0083】
図11(A)を参照すると、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム505は第1デコ部520e及び第2デコ部530eを含み、デコフィルム505の第1デコ部520eはベースフィルム510と第1凹凸部522の間に配置された光透過性印刷層525を含む。光透過性印刷層525は第1高分子樹脂層521の下方に配置される。
【0084】
光透過性印刷層525は光透過性を有し、多様な色相を有する。また、光透過性印刷層525は多様なパターンを有し得る。光透過性印刷層525によってデコフィルム505の審美性が向上する。
【0085】
図11(B)を参照すると、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム605は、第1デコ部620e及び第1デコ部630eを含み、デコフィルム605の第1デコ部620eはベースフィルム610と第1凹凸部622の間に配置された光透過性印刷層625を含む。光透過性印刷層625は第1高分子樹脂層621の下方に配置される。光透過性印刷層625は多様な色相、及び/又は多様なパターンを有し得る。
【0086】
図12(A)及び
図12(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム506、及び背面パネルのデコフィルム606の断面図である。
【0087】
デコフィルム506は第1デコ部520f及び第2デコ部530fを含み、デコフィルム606は第1デコ部620f及び第2デコ部630fを含む。デコフィルム506、606は、
図11(A)及び
図11(B)に示したデコフィルム505、605と比較して、第1蒸着層523、623を含んでいない。
【0088】
図13(A)及び
図13(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム507、及び背面パネルのデコフィルム607の断面図である。
【0089】
デコフィルム507は第1デコ部520g及び第2デコ部530gを含み、デコフィルム607は第1デコ部620g及び第2デコ部630gを含む。
図13(A)及び
図13(B)に示したデコフィルム507、607は、
図11(A)及び
図11(B)に示したデコフィルム505、605と比較し、遮光印刷層534、634を含んでいない。この場合、第2蒸着層533、633によってのみ光が遮断される。遮光のためには、第2蒸着層533、633は200nm以上の厚さを有しなければならない。
【0090】
図14(A)及び
図14(B)は各々、本発明のさらに他の一実施例によるウィンドウパネルのデコフィルム508、及び背面パネルのデコフィルム608の断面図である。
【0091】
デコフィルム508は第1デコ部520h及び第2デコ部530hを含み、デコフィルム608は第1デコ部620h及び第2デコ部630hを含む。
図14(A)及び
図14(B)に示したデコフィルム508、608は、
図4及び
図5に示したデコフィルム505、605と比較し、第2蒸着層533、633を含んでいない。この場合、遮光印刷層534、634によって光が遮光される。また、第2凹凸部532、632で光が反射される。よって、第2凹凸部532、632で反射された光と第1蒸着層523、623で反射された光の干渉が発生できる。
【0092】
以下、本発明の一実施例によるデコフィルムの製造方法を説明する。
【0093】
一実施例によるデコフィルムの製造方法は、ベースフィルム510の一面に第1凹凸部522を形成する段階、ベースフィルム510の他面に第2凹凸部532を形成する段階、第1凹凸部522に第1蒸着層523を形成する段階、及び第2凹凸部532上に第2蒸着層533を形成する段階の少なくとも一つを含む。
【0094】
図15~
図27は本発明の一実施例によるデコフィルムの製造工程図である。
【0095】
本発明の一実施例によれば、ベースフィルム510上に第1デコ部520aを先に形成した後、第2デコ部530aを形成できるが、逆に、第2デコ部530aを先に形成した後、第1デコ部520aを形成することもできる。
【0096】
図15~27はベースフィルム510上に第2デコ部530aを先に形成した後、第1デコ部520aを形成する場合を例示している。しかし、本発明の一実施例はこれに限定されない。
【0097】
図15を参照すると、ベースフィルム510の他面に高分子樹脂を塗布して第2高分子樹脂層531を形成する。第2高分子樹脂層531は熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂からなる。
【0098】
図16を参照すると、インプリンタ710で第2高分子樹脂層531を加圧する。インプリンタ710は凹凸パターン711を有する。よって、第2高分子樹脂層531に凹凸パターン711に対応するパターンを有する第2凹凸部532が形成される。
【0099】
図17には、インプリンタ710による加圧によって形成された第2凹凸部532が示されている。ついで、第2高分子樹脂層531(第2凹凸部532を含む)が硬化(be_cured)する。この時、熱硬化又は光硬化の何れかがなされる。
【0100】
図18を参照すると、第2凹凸部532を含む第2高分子樹脂層531の全面に蒸着層533、533bを形成する。
【0101】
図19を参照すると、第2凹凸部532と重畳する蒸着層上に遮光印刷層534を形成する。
【0102】
図20を参照すると、遮光印刷層534をマスクとして、第2凹凸部532の上方以外の蒸着層533bを除去して第2蒸着層533を形成する。
【0103】
図21を参照すると、ベースフィルム510の一面に第1高分子樹脂層521を形成する。第1高分子樹脂層521は熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂からなる。
【0104】
図22を参照すると、インプリンタ720で第1高分子樹脂層521を加圧する。インプリンタ720は凹凸パターン721を有する。よって、第1高分子樹脂層521に凹凸パターン721に対応するパターンを有する第1凹凸部522が形成される。
【0105】
図23には、インプリンタ720の加圧によって形成された第1凹凸部522が示されている。ついで、第1高分子樹脂層521(第2凹凸部522を含む)が硬化する。この時、熱硬化又は光硬化の何れかがなされる。
【0106】
図24を参照すると、第1凹凸部522を含む第1高分子樹脂層521の全面に蒸着層523、523bを形成する。
【0107】
図25を参照すると、第1凹凸部522と重畳する蒸着層上にマスク529を形成する。
【0108】
図26を参照すると、マスク529を用いて第1凹凸部522の上方以外の蒸着層523bを除去して第1蒸着層523を形成する。
【0109】
図27を参照すると、マスク529を除去することにより、本発明の一実施例によるデコフィルムを製造する。製造したデコフィルムは、第2高分子樹脂層531の透光領域511に第2凹凸部が形成されていないことを除いてデコフィルム501と同一である。
【0110】
また、第1蒸着層523上に光透過性印刷層524を形成する場合、
図9(A)に示したデコフィルム503を形成できる。
【0111】
図28~
図35は本発明の他の実施例によるデコフィルムの製造工程図である。
【0112】
図28を参照すると、ベースフィルム510の他面に第2デコ部530eを形成した後、ベースフィルム510の一面に光透過性印刷層525を形成する。
【0113】
図29を参照すると、光透過性印刷層525を含むベースフィルム510の一面に第1高分子樹脂層521を形成する。第1高分子樹脂層521は熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂からなる。
【0114】
図30を参照すると、インプリンタ730で第1高分子樹脂層521を加圧する。インプリンタ730は凹凸パターン731を有する。よって、第1高分子樹脂層521に凹凸パターン731に対応するパターンを有する第1凹凸部522が形成される。
【0115】
図31には、インプリンタ730の加圧によって形成された第1凹凸部522が示されている。ついで、第1高分子樹脂層521(第2凹凸部522を含む)が硬化する。この時、熱硬化又は光硬化の何れかがなされる。
【0116】
図32を参照すると、第1凹凸部522を含む第1高分子樹脂層521の全面に蒸着層523、523bを形成する。
【0117】
図33を参照すると、第1凹凸部522と重畳する蒸着層上にマスク529を形成する。
【0118】
図34を参照すると、マスク529を用いて第1凹凸部522の上方以外の蒸着層523bを除去して第1蒸着層523を形成する。
【0119】
図35を参照すると、マスク529を除去することにより、本発明のさらに他の一実施例によるデコフィルム505を製造する。
【0120】
図36は本発明の一実施例による表示パネル110の画素配置を示す平面図、
図37は
図36の線III-III’に沿って切断した断面図である。
【0121】
具体的に、
図36及び
図37に示した表示パネル110は有機発光表示パネルである。有機発光表示パネルは、第1基板211、駆動回路部230及び有機発光素子310を含む。
【0122】
第1基板211は、ガラス、石英、セラミック、及びプラスチックを含む群から選択された絶縁性材料からなる。第1基板211として高分子フィルムも使用可能である。
【0123】
第1基板211上にバッファ層220が配置される。バッファ層220は多様な無機膜及び有機膜から選択された一つ以上の膜を含む。バッファ層220は省略される場合がある。
【0124】
駆動回路部230はバッファ層220上に配置される。駆動回路部230は複数の薄膜トランジスタ10、20を含み、有機発光素子310を駆動する。即ち、有機発光素子310は駆動回路部230から受けた駆動信号に応じて光を放出して画像を表示する。
【0125】
図36及び
図37には、一つの画素に二つの薄膜トランジスタTFT(10、20)と一つの蓄電素子(capacitor)80を備えた2Tr-1Cap構造の能動駆動(active matrix、AM)型有機発光表示パネルが示されている。しかし、本発明の実施例はこのような構造に限定されない。例えば、有機発光表示パネルは、一つの画素に三つ以上の薄膜トランジスタと二つ以上の蓄電素子を含み、及び/又は、別途の配線をさらに含む場合がある。ここで、画素は画像を表示する最小単位を言い、有機発光表示パネルは複数の画素を介して画像を表示する。
【0126】
一つの画素は、スイッチング薄膜トランジスタ10、駆動薄膜トランジスタ20、蓄電素子80、及び有機発光素子(organic light emitting diode、OLED)310を含む。また、一方向に伸びるゲートライン251、ゲートライン251と絶縁状態で交差するデータライン271及び共通電源ライン272も駆動回路部230に配置される。一つの画素はゲートライン251、データライン271及び共通電源ライン272を境界として定義可能であるが、必ずしもこれに限定されない。画素定義膜290又はブラックマトリックスによって画素が定義される場合もある。
【0127】
有機発光素子310は、第1電極311、第1電極311上に配置された有機発光層312、及び有機発光層312上に配置された第2電極313を含む。有機発光層312は低分子有機物又は高分子有機物からなる。第1電極311及び第2電極313から各々、正孔と電子が有機発光層312の内部に注入され、このように注入された正孔と電子が結合して形成されたエキシトン(exiton)が励起状態から基底状態に落ちるときに発光する。
【0128】
蓄電素子80は層間絶縁膜260を挟んで配置された一対の蓄電板258、278を含む。ここで、層間絶縁膜260は誘電体からなる。蓄電素子80に蓄電された電荷と両蓄電板258、278間の電圧によって蓄電容量が決定される。
【0129】
スイッチング薄膜トランジスタ10は、スイッチング半導体層231、スイッチングゲート電極252、スイッチングソース電極273、及びスイッチングドレイン電極274を含む。駆動薄膜トランジスタ20は、駆動半導体層232、駆動ゲート電極255、駆動ソース電極276、及び駆動ドレイン電極277を含む。半導体層231、232とゲート電極252、255はゲート絶縁膜240によって絶縁される。
【0130】
スイッチング薄膜トランジスタ10は発光させようとする画素を選択するスイッチング素子として使われる。スイッチングゲート電極252はゲートライン251に連結される。スイッチングソース電極273はデータライン271に連結される。スイッチングドレイン電極274はスイッチングソース電極273から離隔して配置され、何れか一つの蓄電板、例えば蓄電板258と連結される。
【0131】
駆動薄膜トランジスタ20は選択された画素内の有機発光素子310の有機発光層312を発光させるための駆動電力を画素電極である第1電極311に印加する。駆動ゲート電極255はスイッチングドレイン電極274と連結された蓄電板258と連結される。駆動ソース電極276及び他の蓄電板278は各々、共通電源ライン272と連結される。駆動ドレイン電極277は平坦化膜265に備えられたコンタクトホール(contact hole)を介して有機発光素子310の第1電極311と連結される。
【0132】
このような構造によって、スイッチング薄膜トランジスタ10は、ゲートライン251に印加されるゲート電圧によって作動して、データライン271に印加されるデータ電圧を駆動薄膜トランジスタ20に伝達する役目をする。共通電源ライン272から駆動薄膜トランジスタ20に印加される共通電圧とスイッチング薄膜トランジスタ10から伝達されたデータ電圧の差に相当する電圧が蓄電素子80に保存され、蓄電素子80に保存された電圧に対応する電流が駆動薄膜トランジスタ20を介して有機発光素子310に流れることで有機発光素子310が発光する。
【0133】
第1電極311は光透過性を有する透光性電極であるか、又は、光反射性を有する反射電極である。第2電極313は半透過膜から形成されるか、又は、反射膜から形成される。
【0134】
図37を参照すると、第1電極311は反射電極であり、第2電極313は半透過電極である。有機発光層312から発生した光は第2電極313を通じて放出される。しかし、本発明の一実施例がこれに限定されない。例えば、第1電極311は光透過性電極、第2電極313は反射電極であり、有機発光層312から発生した光は第1電極311を通じて放出される。
【0135】
第1電極311と有機発光層312の間に正孔注入層(hole injection layer、HIL)及び正孔輸送層(hole transporting layer、HTL)の少なくとも一つがさらに配置され得る。また、有機発光層312と第2電極313の間に電子輸送層(electron transporting layer、ETL)及び電子注入層(electron injection layer、EIL)の少なくとも一つがさらに配置され得る。有機発光層312、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)は有機物質からなるので、これらを有機層とも言う。
【0136】
画素定義膜290は開口部を有する。画素定義膜290の開口部は第1電極311の一部を露出させる。画素定義膜290の開口部において第1電極311上に有機発光層312及び第2電極313が順次積層される。ここで、前記第2電極313は有機発光層312の上だけでなく画素定義膜290の上にも形成される。有機発光素子310は画素定義膜290の開口部内に位置する有機発光層312から光を発生させる。このように、画素定義膜290は発光領域を定義できる。
【0137】
外部環境から有機発光素子310を保護するために、第2電極313上にキャッピング層(図示せず)が配置され得る。
【0138】
図37を参照すると、第2電極313上に薄膜封止層350が配置される。
【0139】
薄膜封止層350は一つ以上の無機膜351、353及び一つ以上の有機膜352を含み、水分又は酸素のような外気が有機発光素子310に浸透することを防止する。
【0140】
薄膜封止層350は無機膜351、353と有機膜352が交互に積層された構造を有する。
図37に示した薄膜封止層350は2個の無機膜351、353と1個の有機膜352を含んでいるが、薄膜封止層350の構造はこれに限定されない。
【0141】
無機膜351、353は、Al2O3、TiO2、ZrO、SiO2、AlON、AlN、SiON、Si3N4、ZnO、及びTa2O5の何れか1種以上の無機物を含み得る。無機膜351、353は化学蒸着(chemical vapor deposition、CVD)法又は原子層蒸着(atomic layer depostion、ALD)法によって形成される。無機膜351、353は当該技術分野の当業者に知られた多様な方法によって形成される。
【0142】
有機膜352は高分子(polymer)系の素材からなる。ここで、高分子系の素材は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド、及びポリエチレンなどを含む。また、有機膜352は熱蒸着工程を通じて形成される。有機膜352を形成するための熱蒸着工程は有機発光素子310を損傷させない温度範囲内で行われる。有機膜352は当該技術分野の当業者に知られた多様な方法によって形成される。
【0143】
薄膜の密度が高く形成された無機膜351、353が主に水分又は酸素の浸透を抑制する。大部分の水分及び酸素の有機発光素子310への浸透は無機膜351、353によって遮断される。
【0144】
無機膜351、353を通過した水分及び酸素は有機膜352によって再び遮断される。有機膜352は透湿抑制の外に、無機膜351、353の間で各層間の応力を減らす緩衝層の役目もする。また、有機膜352は平坦化特性を有するので、薄膜封止層350の最上面が平坦になる。
【0145】
薄膜封止層350は小さい厚さを有する。従って、有機発光表示パネルも小さい厚さを有する。このような薄膜封止層350が適用されることにより、有機発光表示パネルはフレキシブルな特性を有する。
【0146】
図38は本発明の他の一実施例による表示パネルの断面図である。
【0147】
図38を参照すると、有機発光素子310を保護するために、第2電極313上に第2基板212が配置される。第2基板212は第1基板211と一緒に有機発光素子310を密封する役目をする。第2基板212は、第1基板211と同様に、ガラス、石英、セラミック、及びプラスチックを含む群から選択された絶縁性材料からなる。また、有機発光素子310と第2基板212の間に充填材213が配置され得る。
【0148】
図39は本発明のさらに他の一実施例による表示パネルの画素配置を示す平面図、
図40は
図39の線IV-IV’に沿って切断した断面図である。具体的に、
図39及び
図40は液晶表示パネルを示す。
【0149】
図39及び
図40に示した液晶表示パネルは、表示基板410、対向基板420、及び表示基板410と対向基板420の間に配置された液晶層LCを含む。
【0150】
表示基板410は、第1基板411、薄膜トランジスタTFT、画素電極PE、ゲート絶縁膜431及び保護層432を含む。薄膜トランジスタTFTは、半導体層SM、抵抗性接触層OC、ゲート電極GE、ソース電極SE及びドレイン電極DEを含む。
【0151】
第1基板411はガラス又はプラスチックを含む透明部材からなる。
【0152】
第1基板411上には複数のゲートラインGL及びゲート電極GEが配置される。ゲート電極GEはゲートラインGLと連結される。ゲートラインGL及びゲート電極GEはアルミニウム(Al)又はアルミニウム合金を含むアルミニウム系の金属、銀(Ag)又は銀合金を含む銀系の金属、銅(Cu)又は銅合金を含む銅系の金属、モリブデン(Mo)又はモリブデン合金を含むモリブデン系の金属、クロム(Cr)、タンタル(Ta)及びチタン(Ti)の内の何れか1種からなる。ゲートラインGL及びゲート電極GEの少なくとも一つは物理的性質の相異なる少なくとも二つの導電膜を含む多重膜構造を有し得る。
【0153】
ゲート絶縁膜431はゲートラインGL及びゲート電極GEを含めた第1基板411の全面の上に配置される。ゲート絶縁膜431は窒化珪素(SiNx)又は酸化珪素(SiOx)などからなることができる。若しくは、ゲート絶縁膜431は物理的性質の相異なる少なくとも二つの絶縁層を含む多重膜構造を有し得る。
【0154】
半導体層SMはゲート絶縁膜431の上に配置される。この時、半導体層SMはゲート絶縁膜431の下方に位置するゲート電極GEと重畳する。半導体層SMは例えば非晶質珪素又は多結晶珪素からなる。半導体層SMは酸化物半導体からなる場合がある。
【0155】
抵抗性接触層OCは半導体層SM上に配置される。例えば、抵抗性接触層OCはチャネル部分以外の半導体層SM上に配置される。
【0156】
また、ゲート絶縁膜431上に複数のデータラインDLが配置される。データラインDLはゲートラインGLと交差する。ソース電極SEはデータラインDLと連結され、抵抗性接触層OC上に配置される。ドレイン電極DEはソース電極SEから離隔して抵抗性接触層OC上に配置され、画素電極PEに連結される。
【0157】
データラインDL、ソース電極SE、及びドレイン電極DEの少なくとも一つはモリブデン、クロム、タンタル、及びチタンを含む高融点金属(refractory metal)又はこれらの合金からなる。若しくは、データラインDL、ソース電極SE、及びドレイン電極DEの少なくとも一つは高融点金属膜と低抵抗導電膜を含む多重膜構造を有し得る。
【0158】
ゲート絶縁膜431、半導体層SM、データラインDL、ソース電極SE、及びドレイン電極DEを含む第1基板411の全面の上に層間絶縁膜469が配置される。層間絶縁膜469は絶縁性材料からなり、特に、半導体層SMの露出部位であるチャネル領域を保護する。
【0159】
層間絶縁膜469上に保護層432が配置される。保護層432は薄膜トランジスタTFTの上方を平坦化する役目をする。従って、保護層432は平坦化膜とも言う。
【0160】
保護層432は窒化珪素(SiNx)又は酸化珪素(SiOx)のような無機絶縁物からなる。これとは相異なり、保護層432は有機膜からなる場合がある。保護層432は下部無機膜と上部有機膜からなる二重膜構造を有する場合がある。
【0161】
画素電極PEは保護層432上に配置される。この時、画素電極PEは保護層432及び層間絶縁膜469を通じて形成されたコンタクトホールCHを介してドレイン電極DEと連結される。画素電極PEはITO(Indium tin oxide)又はIZO(Indium zinc oxide)を含む透明な導電性物質からなる。
【0162】
対向基板420は、第2基板421、カラーフィルタ層470及び共通電極CEを含む。
【0163】
第2基板421はガラス又はプラスチックを含む透明部材からなる。
【0164】
第2基板421上に遮光部BMが配置される。遮光部BMは複数の開口部を有する。開口部は第1、第2及び第3画素PX1、PX2、PX3の各画素電極PEに対応して配置される。遮光部BMは、開口部を除いた部分で光を遮断する。例えば、遮光部BMは、薄膜トランジスタTFT、ゲートラインGL及びデータラインDL上に位置して、これらを通過した光が外部に放出されることを遮断する。遮光部BMは必須ではなく、省略可能である。
【0165】
カラーフィルタ層470は第2基板421上に配置され、バックライト部(図示せず)から入射した光の波長を選択的に遮断する。
【0166】
カラーフィルタ層470は、第1カラーフィルタCF1、第2カラーフィルタCF2及び第3カラーフィルタCF3を含み得る。
【0167】
第1、第2及び第3カラーフィルタCF1、CF2、CF3は、遮光部BMによって互いに区分される。
図39及び
図40を参照すると、第1、第2及び第3カラーフィルタCF1、CF2、CF3は各々、画素PX1、PX2、PX3と重畳して配置される。第1、第2及び第3カラーフィルタCF1、CF2、CF3は各々、赤色、緑色及び青色の何れか一つの色を表現する。カラーフィルタ層470は白色カラーフィルタ(図示せず)を含む場合もありき、赤色、緑色、青色以外の色を有するカラーフィルタを含む場合もある。
【0168】
カラーフィルタ層470と共通電極CEの間にパッシベーション膜450が配置される。パッシベーション膜450は省略され得る。
【0169】
共通電極CEはパッシベーション膜450上に配置される。例えば、共通電極CEは第2基板421の全面上に配置され得る。共通電極CEはITO又はIZOを含む透明な導電物質からなる。
【0170】
共通電極CEは画素電極PEと一緒に液晶層LCに電界を印加する。
【0171】
図示されていないが、画素電極PE上に下部配向膜が配置され得る。下部配向膜は例えば垂直配向膜であって、光反応物質を含み得る。同様に、図示されていないが、共通電極CE上に上部配向膜が配置され得る。上部配向膜は下部配向膜と同一の物質からなり得る。
【0172】
第1基板411と第2基板421の間の対向面を各々、該当基板の上面と定義し、その上面の反対側に位置する面を各々、該当基板の下面と定義するとき、第1基板411の下面と第2基板421の下面に各々、偏光板が配置され得る。
【0173】
以上で説明した本発明は、上述した実施例及び添付図面に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範疇内で多様な置換、変形及び変更が可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。
【符号の説明】
【0174】
DA 表示部
NDA 非表示部
GL ゲートライン
DL データライン
SM 半導体層
TFT 薄膜トランジスタ
101 表示装置
110 表示パネル
10、20 薄膜トランジスタ(TFT)
10 スイッチング薄膜トランジスタ
20 駆動薄膜トランジスタ
80 蓄電素子
211 第1基板
212 第2基板
213 充填材
220 バッファ層
230 駆動回路部
231 スイッチング半導体層
232 駆動半導体層
240 ゲート絶縁膜
251 ゲートライン
252 スイッチングゲート電極
255 駆動ゲート電極
258、278 一対の蓄電板
260 層間絶縁膜
265 平坦化膜
273 スイッチングソース電極
274 スイッチングドレイン電極
276 駆動ソース電極
277 駆動ドレイン電極
271 データライン
272 共通電源ライン
290 画素定義膜
310 有機発光素子(OLED)
311 第1電極
312 有機発光層
313 第2電極
350 薄膜封止層
351、353 無機膜
352 有機膜
BM 遮光部
CE 共通電極
CF1,CF2、CF3 第1、第2、第3カラーフィルタ
CH コンタクトホール
DE ドレイン電極
DL データライン
GL ゲートライン
LC 液晶層
OC 抵抗性接触層
PE 画素電極
PX1、PX2、PX3 画素
SE ソース電極
SM 半導体層
TFT 薄膜トランジスタ
410 表示基板
411 第1基板
420 対向基板
421 第2基板
431 ゲート絶縁膜
432 保護層(保護膜)
450 パッシベーション膜
469 層間絶縁膜
470 カラーフィルタ層
120 側面支持部材
130、150 プレート基材
140 支持部
150a、150b プレート基材の第1面、第2面
160 粘着層
170 タッチパネル
181、182 粘着層 201 カバーパネル、ウィンドウパネル
301 カバーパネル、背面パネル
501、502、503、504、505、506、507、508 デコフィルム
601、602、603、604、605、606、607、608 デコフィルム
510、610 ベースフィルム
511 透光領域
520 遮光領域
520a、520b、520c、520d、520e、520f、520g、520h 第1デコ部
620a、620b、620c、620d、620e、620f、620g、620h 第1デコ部
530a、530b、530c、530d、530e、530f、530g、530h 第2デコ部
630a、630b、630c、630d、630e、630f、630g、630h 第2デコ部
521、621 第1高分子樹脂層
531、631 第2高分子樹脂層
522、622 第1凹凸部
532、632 第2凹凸部
523、523b、623 第1蒸着層
533、533b、633、 第2蒸着層
524、624 光透過性印刷層
525、625 光透過性印刷層
529 マスク
534、634 遮光印刷層
551 ベゼル部
710、720、730 インプリンタ
711、721、731 凹凸パターン