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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-15
(45)【発行日】2022-03-24
(54)【発明の名称】車両用磁気懸架
(51)【国際特許分類】
   B60L 13/04 20060101AFI20220316BHJP
【FI】
B60L13/04 B
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2018561718
(86)(22)【出願日】2017-05-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-08-08
(86)【国際出願番号】 IB2017052588
(87)【国際公開番号】W WO2017216656
(87)【国際公開日】2017-12-21
【審査請求日】2020-05-01
(31)【優先権主張番号】102016000061720
(32)【優先日】2016-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】518411844
【氏名又は名称】アイロンボックス エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジロット,アドリアーノ
【審査官】篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】特表昭63-502555(JP,A)
【文献】特開2013-128380(JP,A)
【文献】特開2012-040957(JP,A)
【文献】欧州特許第3471996(EP,B1)
【文献】米国特許第11167647(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 58/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(20)用の磁気懸架システム(MC1;MC2;MC3)であって:
2つの反対側側面(R1、R2)を含む、第1の要素(30);
前記第1の要素に対して摺動可能でかつ実質的にU字形であり、その対向面(P1、P2)が前記第1の要素により占有される空き空間(G)を画定する2つの平行アーム部(54)を有する第2の要素(50)であって、前記第1の要素の前記2つの反対側側面の各々は、前記2つの平行アーム部の前記対向面の一方にそれぞれ対向する、第2の要素(50);
前記対向面及び前記反対側側面に到達してこれらを貫通する磁界を発生させる磁界発生器であって、前記磁界の極性軸(Q)は前記対向面及び前記反対側側面に直交する、磁界発生器;
を備え、
前記第1及び第2の要素は、発生された前記磁界に対して、前記第2の要素の前記空き空間内で垂直に懸架された前記第1の要素を維持するのに十分な力を発生させ得る閉回路を構成する、システム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項2】
発生された前記磁界に反作用的な材料で作製された、2つの反対側側面(R1、R2)を備える第1の要素としての、レール(30);
前記レール上で摺動可能であり、かつ実質的にU字形であり、その対向面(P1、P2)が前記レールにより部分的に占有される空き空間(G)を画成する2つの平行アーム部(54)を有する、滑走台(50)の形態の第2の要素としての、摺動要素、を備え、
前記レールの前記2つの反対側側面の各々は、前記2つの平行アーム部の前記対向面の一方にそれぞれ対向し、
前記滑走台は前記対向面に直角な極性軸(Q)を有する磁界を発生させ得る、請求項1に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項3】
前記摺動要素は前記車両と一体であり、前記レールは前記車両の軌道用の支持構造体(10)と一体である、請求項2に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項4】
発生された前記磁界に反作用的な前記材料は、強磁性材料、例えば、C10鉄または鋼または低炭素鉄または低導電性珪素鋼、である、請求項2または3に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項5】
前記摺動要素(50)は:
前記2つの平行アーム部(54)を有するU字形片の強磁性材料、及び
各アーム部の端部に配置された磁石(56)であって、前記2つの磁石(56)は対向した反対側に存在する磁極(N、S)を有し、それらのそれぞれの極性軸(Q)は実質的に、
互いに平行であり、
前記アーム部の端面に直行して方向づけられ、
好ましくは整合される、
磁石(56)、
を備える、請求項2または3または4に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項6】
前記レール(130)は、前記レールの長手軸に直交する横断面中で視て、
第1の部分、及び
その端部に存在する第2の部分、を含み、該第2の部分の厚さは
前記第1の部分より大きく、
前記2つの反対側側面(1R1;1R2)により画定される、
請求項2、3、4または5に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項7】
前記レール(130)は積層板(360)または焼結材料により被覆または形成される、請求項2、3、4、5または6に記載のシステム(MC1、MC2、MC3)。
【請求項8】
各板(360)は前記レール(130)の前記第2の部分(136)を抱持する、請求項7に記載のシステム(MC1、MC2、MC3)。
【請求項9】
前記レールは一側または各側に配置された線形ゴム帯を備える、請求項~8のうちいずれか一項に記載のシステム(MC1、MC2、MC3)。
【請求項10】
前記第2の要素の上流に装着された第1の対の位置決め要素(64a、b)、及び
前記第2の要素の下流に装着された第2の対の位置決め要素(64a、b)を備え、各対の前記位置決め要素は、
前記レールの反対側に対応して配置され、
前記第2の要素に接続され;
前記レールの各側に力を加え得る、
請求項~8のうちいずれか一項に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項11】
各対の前記位置決め要素は、該位置決め要素を結びかつ前記レールの前記側面に実質的に直交する幾何学軸(Z)に沿って独立に移動可能である、請求項10に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項12】
前記対の位置決め要素は、2つの車輪(64a、b)、2つの圧縮空気クッション(90)、2つの電磁石、または2つのハルバッハ配列から成る、請求項11に記載のシステム(MC2)。
【請求項13】
各対の前記要素(64a、b)は、独立した2つの運動:
該要素を共に結ぶ前記幾何学軸(Z)に沿って互いに相対的であり、かつ
いずれも前記滑走台に対する、
にのみ従って変位可能である、請求項11または12に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項14】
各対の前記要素を、これらを結ぶ前記幾何学軸(Z)に沿って互いに接近する方向に押入れる力、及び前記要素を前記滑走台に対して押入れる力を検出するための圧力及び/または誘導センサ、及び
前記センサに接続されて2つの前記力を制御するようにプログラムされたマイクロプロセッサ、を備える、請求項11、12または13に記載のシステム(MC1;MC2;MC3)。
【請求項15】
前記対の位置決め要素は、前記車両に対する制動力を発生するように構成される、請求項10、11、12、13または14に記載のシステム(MC1、MC2、MC3)。
【請求項16】
アクチュエータを介して前記第2の要素の前記空き空間を占有しまたは空にするように移動可能である可動部材(302)を備える、請求項1~15のうちいずれか一項に記載のシステム(MC1、MC2、MC3)。
【請求項17】
車両(20)用の磁気懸架方法であって:
実質的にU字形状を有すると共に、第1の要素用の空き空間を画定する2つの平行アーム部(54)を有する第2の要素(50)内に挿入することにより、好ましくは磁界に対して反作用的な材料で作製され、2つの反対側側面を含む第1の要素(30)をこれに摺動可能に結合させること、
前記2つの平行アーム部の対向面(P1、P2)間に、
前記対向面及び前記反対側側面(R1、R2)に直角な極性軸(Q)を有し、かつ
前記対向面及び前記反対側側面に到達してこれらを貫通する、
磁界を発生させること;
を含み、
前記第1及び第2の要素は、前記第2の要素の前記空き空間内で垂直に懸架された前記第1の要素を維持するのに十分な力を前記磁界に対して発生させ得る閉回路を構成する、
方法。
【請求項18】
請求項1~16のうち一項に記載のシステムを備える磁気懸架形車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、車両または車室用磁気懸架、特に本明細書中で以下に実施例として採用する列車等の公共輸送手段、に関する。
【背景技術】
【0002】
走行速度を増大させるために、一部の列車は浮揚システムによる離陸により走行する。この浮揚システムは、2つの類型:圧縮空気システム(特許文献1を参照)及び磁界システム(特許文献2またはインダクトラックシステムを参照)に分類される。圧縮空気システムは列車の真下に高圧空気を噴出してクッションを形成するものであり;磁界システムでは列車真下の磁石が軌道に収容された巻線内に渦電流を発生することにより支持磁界を誘起させている。これらのシステムはいずれにも欠点がある。
【0003】
圧縮空気は、多量のエネルギーが動力供給される高価で嵩高なタービンにより発生される。軌道上の巻線もまた、嵩高で高価(例えば、銅)であり、磁気クッションの出現は列車が十分に高速である場合に限られ、これを除けば列車は車輪上を低速度で走行しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第5909710号明細書
【文献】米国特許第6664880号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、代替的な構成、特にエネルギー消散や内在した複雑さがほとんどない安価な磁気懸架システム、を提案することによりこれらの問題のうちの1つまたは複数を克服することにある。このシステムは添付の請求項中に定義付けるが、従属項では有益な変形例を定義付ける。
【課題を解決するための手段】
【0006】
車両または車室用の磁気懸架システムであって、
2つの反対側側面を備える、第1の要素;
第1の要素に対して摺動可能で実質的にU字形であり、その対向面が第1の要素により占有される空き空間を画定する2つの平行アーム部を有し、第1の要素の2つの反対側側面の各々は、2つの平行アーム部の対向面の一方にそれぞれ対向する、第2の要素;
対向面及び反対側側面に到達してこれらを貫通する磁界を発生させる磁界発生器であって、磁界の極性軸はそのような側面に直交する、磁界発生器;
を備え、
第1及び第2の要素は、発生磁界に対して、第2の要素の空き空間内で垂直に懸架された第1の要素を維持するのに十分な力を発生させ得る閉回路を構成する、
システム。
【0007】
本発明の別の態様は、車両または車室用の磁気懸架方法であって:
実質的にU字形状を有すると共に第1の要素用の空き空間を画定する2つの平行アーム部を有する第2の要素内に挿入することにより、好ましくは磁界に対して抵抗性の材料で作製された第1の要素を、これに摺動可能に結合させること、
2つの平行アーム部の対向面(P1,P2)間に、
第1及び第2の要素の対向面に直角な極性軸を有すると共に
そのような表面に到達してこれを貫通する
磁界を発生させること;
を含み、
第1及び第2の要素は、第2の要素の空き空間内で垂直に懸架された第1の要素を維持するのに十分な力を磁界に対して発生させ得る閉回路を構成する、
方法。
【0008】
好ましい実施形態は、システムであって、
2つの反対側側面を備える、レールの形態をした第1の要素;
レールに対して摺動可能で実質的にU字形であり、その対向面がレールにより(たとえば部分的に)占有される空き空間を画成する2つの平行アーム部を備え、レールの2つの反対側側面の各々は、2つの平行アーム部の対向面の一方にそれぞれ対向する、第2の要素、

対向面及び反対側側面に直交する極性軸を有すると共に対向面及び反対側側面に到達してこれらを貫通する磁界を発生させる、磁界発生器、
を備え、
レール及び摺動要素は、発生磁界に対して、第2の要素の空き空間内で垂直に懸架された第1の要素を維持するのに十分な力を発生させ得る閉回路を構成する、
システム、
を想定する。
【0009】
別の好ましい実施形態は、システムであって、
発生磁界に反作用的な材料で作製され、2つの反対側側面を備える、レール;
レール上で摺動可能な滑走台の形態であり、その対向面がレールにより(例えば部分的に)占有される空き空間を画定する2つの平行アーム部を備える、実質的にU字形である、摺動要素、
を備え、
レールの2つの反対側側面の各々は2つの平行アーム部の対向面の一方にそれぞれ対向し、
滑走台は対向面に直角な極性軸を有する磁界を発生させ得る、
システム
を想定する。
【0010】
好ましくは、上記一般的定義及び本文中で説明する変形例では、レールは第1の要素に対応し摺動要素または滑走台は第2の要素に対応するものとする。
【0011】
好ましくは、摺動要素、滑走台、または第2の要素は、車室または車両と一体であり、第1の要素またはレールは、車室または車両の軌道用の支持構造体と一体である。しかし、位置の入れ替えは可能である。
【0012】
第1の要素またはレール及び摺動要素の構造の簡素化のために、第1の要素またはレールが実質的に平坦であると共に第2の要素または滑走台がU字形であるのが好ましいが、これとは反対の解決策も利用可能である。
【0013】
レールまたは第1の要素の構造の簡素化のために、磁界発生器は摺動要素または第2の要素上に搭載するまたは存在するのが好ましい。好ましくは、構造上の簡素化のために、磁界発生器は少なくとも1つの永久磁石または電磁石を備えるかまたはこれらで構成される。具体的には、磁界発生器は、平行アーム部に沿って及び/またはそれらの端部に設置された永久磁石を備えるかまたはこれらから構成される.
【0014】
第2の要素から第1の要素を引出すように作用する、第2の要素(または摺動要素または滑走台)及び第1の要素(またはレール)の相対動作では、極性軸は実質的に一定に維持されると共に相対動作方向及び第1の要素またはレールの反対側側面に実質的に直交状に維持される。これにより第1の要素またはレールに作用する磁界の強度を一定値またはほぼ一定値にでき、相互作用する磁極間の距離に反比例する従来の動向とはならない。
【0015】
本発明が浮揚に対して、磁気制動装置の原理、即ち、磁界がそのような導体に作用したときの導体内の渦電流の生成、を利用しないことに留意すべきである。
【0016】
磁界に反作用的な材料は、強磁性材料、例えば、好都合なものとして安価で極めて堅牢な材料(例えば、鉄またはC10鋼)、または磁界発生源、例えば、磁石、であればよい。
【0017】
好ましくは、第1の要素またはレールは、第1の要素またはレールの長手軸(即ち、車両または車室の走行軸に平行な軸)に直交する横断面中に見て、
第1の部分、及び、
その端部に存在する第2の部分、該第2の部分は、
その厚さが第1の部分の厚さより大きく、かつ
2つの反対側側面により画成される、
を含む.
【0018】
このように、磁界は第2の部分を誘引して2つの平行アーム部の対向面を分離する空間内にこれを常時滞留させる。したがって、磁界は、第1の要素またはレールを第2の要素から引出すとき、及び第1の要素またはレールを第2の要素内に押入れるとき、のいずれにも、復帰力を発生させる。
【0019】
好ましくは、第1の部分は直線状でありかつ/または一定厚でありかつ/または概ね当該部分のコアにより構成される。
【0020】
磁界に反作用的な材料に対して、低炭素鉄、の使用が特に有益であり、磁性鋼とも呼ばれる低導電性の珪素鋼を使用すれば更に良い。これにより、磁力線が列車の前方または後方で第1の要素またはレールの反対側側面に到達する場合に磁気制動の効果が回避される。当該箇所では、第1の要素またはレールに可変磁界が到達する。
【0021】
本システムの利点は、エネルギーを漏洩または消散させないことにあり、保持力の発生に外部エネルギーの消費を伴わないことから実際には受動的である。保持力は部品の形状に依存し、反作用磁力である。本システムの別の利点は、低品質材料から精巧にではなく作製した第1の要素またはレールを使用可能とすることである。
【0022】
簡素で堅牢な好ましい構造として、第2の要素または滑走台は:
2つの平行アーム部を備える、U字形片の強磁性材料、及び
各アーム部の端部に配置された磁石であって、2つの磁石は対向すると共に反対側にある磁極を有し、それらのそれぞれの極性軸は実質的に、
互いに平行であり、
アーム部の端面に直行して方向づけられ、
好ましくは整合される、
磁石、
を備える。
【0023】
第1及び第2の要素(特に、レール及び滑走台)は相対的な位置にあるため、第1の要素またはレールの反対側の表面と第2の要素または滑走台の対向表面とは、2対2で重なるかまたは隣接して磁気的に最大に相互作用を及ぼして相互の誘引力を生じる。
【0024】
表面間の距離は本明細書中では、例えば、それらの中央部間距離または延在平面間距離として意図され、例えば、1~20mmの間で変更可能である。
【0025】
第1の要素またはレールの反対側側面及び第2の要素または滑走台の反対側側面は好ましくは、(方向変化に入る区間での僅かなレール湾曲を除いて)互いに平行である。こうして、これらの側面は磁石による磁気流の全部または生じ得る最大部分を覆い得、こうして浮揚力を最大化する。
【0026】
上述の第2の要素または滑走台により車室または車両のみの懸架が可能になる。本発明の別の独立態様は、車室または車両に対する牽引の付与の仕方の問題を解決し得る。
【0027】
本発明の別の独立態様は、第1の要素及び第2の要素(または滑走台とレールとの間)の各作動状態での正確な相対的位置決めを確実にする方法に関する問題を解決する。このため、システムは好ましくは:
摺動要素または滑走台の上流に装着された第1の対の位置決め要素、及び
摺動要素または滑走台の下流に装着された第2の対の位置決め要素、を備え、各対の位置決め要素は、
レールまたは第1の要素の反対側に対応して配置され、
レールの各側に力を加え得、
これらの側面を結びかつレールまたは第1の要素の側面に実質的に直交する幾何学軸に沿って独立に移動可能である。
【0028】
上記最後の特徴は、位置決め要素が電磁石である場合には必要ではない。
【0029】
位置決め要素の位置制御を介して、第2の要素または滑走台内の第1の要素またはレールの位置を決定可能であり、これらの要素を相対的に調心させて、不安定化させる力を均衡させるか、または滑走台中に横方向に作用する磁力を不均衡化させて車室または車両に作用する外力を補償する利点がある。
【0030】
各対の位置決め要素は、例えば、
車室または車両に好ましくは牽引及び/または制動をも及ぼす車輪、及び/または
圧縮空気クッション、及び/または
レールの側面に直交する極性軸を有する磁界を発生させ得る電磁石またはハルバッハ配列、であり得る。
【0031】
各対の位置決め要素は、例えば、線形案内上に装着され、アクチュエータ、例えば、電動機、により作動され得る。
【0032】
一般に、4つの位置決め要素はまた、相互に独立した位置制御器により制御可能である。4つの位置決め要素の座標位置制御器の簡素化のために、各対の位置決め要素は、2つの独立した制御方法よってのみ移動可能であり、即ち、それらは、
1.一方を他方に対して、かつ/または
2.互いに一定距離に維持しながら両方を滑走台に対して、
のみ移動可能である。
【0033】
項目1の上記結合語「及び/または」は、変位1及び2が互いに独立的であることを示す。
【0034】
第1の制御では、レール上の位置決め要素の締結力、またはこの位置決め要素により及ぼされる圧力も定め得る。第2の制御では、U字形滑走台内のレール位置を確定させ得る。
【0035】
第1及び/または第2の制御は、好ましくは、上記の位置制御方法を遂行させる命令を実行するようにプログラムされた、例えば、マイクロプロセッサによって達成可能である。
【0036】
本発明の別の態様は、上記対の位置決め要素に対する位置制御方法である。この位置制御方法は、対の2つの位置決め要素の一方のみを他方に対して、または滑走台に対して両方を互いに一定距離に維持しながら移動させるステップを含む。
【0037】
好ましくは、システムは、第2の要素の空き空間を占有しまたは空虚にするように移動可能な可動部材を備える。可動機構の主要機能は、磁界による無制御状態の吸着を防止するよう滑走台座部を占有することにより、レール上への滑走台の据付け作業を容易にし得ることである。
【0038】
可動部材の付加的機能は、車両動作時に可動部材がレールに対して押圧された場合、緊急制動装置として作用し得ることである。
【0039】
可動部材は、例えば、水圧式、電気式、または空力式のアクチュエータによって移動される。
【0040】
磁界によりレール中に誘起された渦電流による制動作用を最小化するために、レールは好ましくは、積層板または焼結材料(例えば、フェライト)により被覆または形成される。厚板の合計厚はレールの長さに対応する。特に、任意のまたは各厚板はレールの第2の部分を抱持する。
【0041】
位置決め要素、例えば、燃料消費及び騒音を低減させる上で高速システムに特に有用な金属車輪等、として車輪を使用可能とするために、レールには車輪に接触する線形帯体状の(加硫)ゴムが張合わされる。一般的には、レールはその一または各側面に配置された線形ゴム帯を有する。
【0042】
本発明の別の態様は、浮揚システムを備えた磁気浮揚車両である。
【0043】
システムの機構は好ましくは、電子制御ユニットまたはプログラム可能なマイクロプロセッサを介して制御され得る。適当なソフトウェアプログラムの使用により、制御装置またはマイクロプロセッサは、例えば、センサからのデータ検出ならびに/もしくは可動部材のアクチュエータまたは位置決め要素のアクチュエータの駆動によりシステムの動作を管理する。
【0044】
本発明の利点は、添付の図面を参照することにより懸架に関する好ましい実施形態の以下の説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1図1は車室に対する本発明に従った浮揚システムの垂直横断面を示す。
図2図2図1の拡大を示す。
図3図3は車室に対する本発明に従った第2の浮揚システムの垂直横断面を示す。
図4図4図3の浮揚滑走台の拡大を示す。
図5図5図4の滑走台の上面図を示す。
図6図6図4の滑走台の側面図を示す。
図7図7図5の円部の拡大図を示す。
図8図8は車室に対する本発明に従った第3の浮揚システムの上面図を示す。
図9図9は車室の側面図を示す。
図10図10はレールの変形例の側面図を示す。
図11図11は車両の変形例の側面図を示す。
図12図12は車両の変形例の側面図を示す。
図13図13は車両の変形例の側面図を示す。
図14図14は車両の変形例の側面図を示す。
図15図15は車両の変形例の側面図を示す。
図16図16は車両の変形例の側面図を示す。
図17図17は2つの異なる動作構成での滑走台の変形例を横方向から示す。
図18図18は2つの異なる動作構成での滑走台の変形例を横方向から示す。
図19図19は軌道の変形例を示す。
図20図20は軌道の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本文中で、垂直または水平の語は使用中のシステムを指すものとする。図中:
同一の番号は同一または概念上類似した部品を示し;
N及びSの文字は北または南の磁極を示すものとする。
【0047】
人または物Uを輸送するための浮揚システムMCは、僅かに小径の円筒状車室20を軸方向に摺動させる管状の案内または構造体10を内部に備える。これらの間には間隙Vが維持される。
【0048】
案内10の頂部にはレール30(図2)が内向きに装着され、車室20に装着された磁気式滑走台50と摺動可能に嵌合される。レール30は案内10との嵌合用のフランジ部32を含み、案内頭部36を支持する垂直な首部34がここから延出する。案内頭部36は実質的に矩形横断面であり、互いに反対側となる2つの主要側面R1、R2を含む。
【0049】
滑走台50は車室20の座席に装着され、実質的にU字形状である。したがって、滑走台50は、空き空間または溝Gを画成する2つの平行アーム部54を接続する中央部分52を含む。
【0050】
頭部36は、垂直軸Yに沿って延在する車室20外面中の、実際には垂直スロットである溝Gをほぼ完全に占有する。
【0051】
アーム部54は、空間または溝Gの境界を構造上画定する対向面P1、P2を含み、これらの対向面の各々は各アーム部54の端部に配置された磁石ブロック56で構成される。
【0052】
2つの磁石56は、表面P1、P2に対向する磁極、及びアーム部54の内側面に対向する他の磁極を有する。反対側のアーム部54上に配置された磁石56の対向磁極は、反対極型(N極はS極に対向するか、またはその逆)となり、それぞれの極性軸は実質的に平行で共通軸Qと一致する。
【0053】
頭部36の側面R1、R2は、互いに平行であると共に、磁石56の表面R1、R2に実質的にも平行である。表面P1、P2もまた互いに実質的に平行である。
【0054】
このため、磁石56はQ軸に沿って表面P1、P2間に磁界を発生し、これが側面R1、R2に直交状に到達する一方、頭部36は対応する磁気回路の空隙を占有及び形成する。
【0055】
システムMCの動作原理の理解のために、表面P1、P2の縁が側面R1、R2の縁部と水平方向に整合されている図2の如き静止位置でこのシステムを検討する。表面P1、P2はまた、側面R1、R2から部分的に離脱し得るが:これらの表面はその後磁界により(図1のような)均衡位置に復帰される。車室20の重量は、頭部36をYに沿って空間G外に移動させる(車室20が図2中下方に移動する)よう働くが、そのような相対的摺動には重量力と対抗する磁気吸着力の発生が反作用として含まれる。反作用力は、側面R1、R2が表面P1、P2と部分的であっても重なり合う限りは、または頭部36が溝G中に少なくとも一部分挿入されている限りは、ほぼ一定である。頭部36が反対側で、即ち図2中下方に、溝Gから出ようとしても、磁石56の中央に(即ち、極性軸Q方向に)常時向けられた同様の反作用力が発生することになる。これは、車室20に直径方向反対位置に対称的に装着したとき(図1)システムMCが支持装置として機能することによるものである。
【0056】
磁石56の極性軸Q及び頭部36の摺動方向Yの特有の幾何学的配置により、
側面R1、R2及び表面P1、P2の両者間に重なり合いが存在する限り磁気吸着反作用は一定またはほぼ一定であり;かつ
磁石56は軸Qに沿って頭部36を反対方向の力で絶えず誘引し、対称状の調心(頭部36の対称軸が溝Gの対称軸と一致)の場合には均等な誘引になる、
ことが保証されることに留意されたい。
【0057】
側面R1、R2及び表面P1、P2を重なり合わせることにより、第2の要素での非ゼロ領域での第1の要素の直交方向の(Qに沿う)非ゼロ領域が表される。
【0058】
反作用磁力は滑走台50の長さに比例するため、任意の車室を支持するために適度な力を生じるように長さを決定すれば十分である。図7は、より小型の磁石を使用するときまたはより大きい力が必要であるときに滑走台50を形成するための磁石56の連続の実施例を示す。
【0059】
解決すべき全般的課題は、高コストの線形電動機及び過度に技巧を凝らしたレールの公知の使用に鑑みて、車室20に対する牽引を如何に付与するかにある。
【0060】
図3は車室20用の牽引手段60を備えたシステムMC2の実施例を示す。牽引手段60は図4~6中に最良に示されており、実施例としてレール30が軸Xに沿って線形に延在している。
【0061】
厚板62には滑走台50及び車室20が一体化されており、2対の車輪64a、64bがレール30の頭部36を把持した状態で装着されて電動機74により回転され得る。両対共同様に作動するため、一方のみについて説明を行う。
【0062】
車輪64aは2つの各電動機66a、66bによる位置制御を受ける。各車輪64a、64b共に垂直方向の回転軸を有するが、この軸(Yに平行)はX及びY軸を含む平面に直交しかつ極性軸Qに平行である水平軸Zに沿って垂直のまま直線状に移動可能である。特に、各車輪64a、64bは線形案内72上の厚板62に対して移動し得る触輪70a、70bにそれぞれ枢支される(図5中一部のみ透かしで見える)。
【0063】
車輪64aの触輪70aは、電動機66aにより、厚板62及び触輪70aを係合するネジ68を介して厚板62に対し移動し得る。
【0064】
触輪70a、70bは、電動機66bにより、触輪70a、70bに係合するネジを介して互いに相対的に変位され得る。
【0065】
荷重計がネジ68に装着され、レール30に対する車輪64aの圧力を間接的に検出する。
【0066】
別の双方向荷重計もまた電動機66bにより駆動されるネジに装着され、2つの触輪70a、70b上のネジにより受ける圧力を検出する。
【0067】
電動機66a、66bを制御することにより、軸Zに沿って、即ちレール30に接近及び離反する方向に車輪64a、64bを独立に移動させ得る。この目的で、荷重計及び電動機66a、66bの両方に接続された電子制御ユニット(図示せず)も装着されている。
【0068】
特に、電動機66bを制御してそれぞれの荷重計の信号を検出することにより、車輪64a、64bの相対距離を制御可能であり、それによって車輪64a、64bのレール30に対する締結圧が制御可能である。電動機66aを制御してそれぞれの荷重計の信号を検出することにより、車輪64a、64bの回転軸の位置、換言すると、回転軸の中点位置を制御可能である。これにより例えば、水平方向の片寄り及び/または溝G内の頭部36の位置の制御が可能となる。
【0069】
車輪64a、64bのレール30に対する締結圧の制御は、部品の摩擦及び摩耗を低減させる利点がある。制御装置は、車室20が静止していてこれから動き始めたとき、滑りの生じない始動に対するよりも大きい締付圧を発生するようにプログラムされている。制御装置はまた、車室20が安定速度のとき、レール30上で滑りを生じさせることなく車輪64a、64bから必要な機械動力を負荷卸しするのに十分な最小圧力を発生させるようにプログラムされている。
【0070】
第2の制御(電動機66a経由)には2つの利点:溝G中に調心させた頭部36の維持及び湾曲軌道での走行時の遠心力の補償、がある。
【0071】
車室20の直線レール上の走行時には、頭部36が磁石56方向に移動せずに均等で反対向きの力により誘引されるのを確実にすることが重要である。さもないと、磁界中の不均衡が不均等な側方力を生じて、これが車輪64a、64bの一方に対して摩擦を増大させることになる。したがって、制御装置は、頭部36を溝Gの中央に、横の磁石56から等距離、即ち距離D1及びD2が均等、に位置付けるようプログラムされている(図2)。
【0072】
これ以外にも車室20が湾曲部レールを走行するとき、車輪64a、64bの対のうち湾曲部の内側に位置する一方は遠心力によりレール30に向けて押圧される一方、他方の車輪は外方に離反することになる。より大きい押圧の車輪によるより大きい摩擦の発生を防止するために、制御装置は、直線路の場合の均衡位置から頭部36を移動させるよう電動機66aを駆動、即ちこれによりD1<>D2に、するようにプログラムされている。そのような切換えはレールの曲率中心方向で(Q及びXに平行)あるため、頭部36は曲率中心側の磁石56に接近してそれらの磁石によりより強く誘引される。磁石56の誘引力の差異により遠心推力を補償して車輪64a、64b上の摩擦を最小に戻すよう配備を行う。
【0073】
車輪を要さない牽引及び/または制動システムの別の実施例は、線形誘導電動機により達成可能である。
【0074】
図8は、システムのMC2変形例としての、車室20用牽引手段を用いない別の実施例のシステムMC3を示す。
【0075】
システムMC2と比較して、車輪64a、64bが、レール30に圧縮空気を噴出可能な装置である、空力式滑走台90で置換されている。好ましくは、空気の圧力または流量は一定である。
【0076】
触輪70a、70bの位置制御は、前述の触輪と同様であり、利点もこれに類似する。
【0077】
図9は上述の浮揚システムの列車への適用の仕方の実施例を示す。
【0078】
本発明の態様はレール30の構造に関する。車輪64a、64bに対する低摩耗及び無音動作を確実にするために、レール30には好ましくはゴム引き、例えば、首部34または一般的には車輪64a、64bの摺動用の帯に対する加硫ゴムによる被覆、が施される。
【0079】
車輪64a、64bはこうしてそれらの高角速度に抗し得る材料で製造し得る一方、レール上30のゴム体は高速回転の車輪64a、64bによる瞬時の加熱しか受けない。
【0080】
システムMC、MC2、MC3では、車室20の安定性をより高くするために、頂部滑走台50、60、90のみ、または底部滑走台、のいずれかもしくは両方が想定される(図1、3、または8の実施例を参照)。
【0081】
図10以降を参照して、上述の変形例のうちの1つまたは各々に適用可能な上記システムの好適な変形例について説明する。
【0082】
図10は、本例ではレール130と称するレール30の好ましい形状を示す。レール130は案内頭部136を支持する垂直首部134を含む。案内頭部136は首部134の断面より大きい横断面を有し、互いに反対側の平行な2つの主要側面1R1、1R2を有する。側面1R1、1R2は、滑走台140の磁極に直接対向するが、本例では磁界発生器により発生されたN、S磁極及び磁束を閉鎖する環状部品142を用いてこれを模式的に示す。
【0083】
レール130幾何学形状は、滑走台140内でのレール130に対する均衡位置の創成を可能にする。極N、S間の磁界は、側面1R1、1R2をこれらの極N、Sに整合させる(磁気抵抗が最小の回路条件)ように極N、S間で頭部136を誘引するように働く。このため、レール130は、これを滑走台140から引出すかまたは押し入れようとしても極N、S間で調状態に維持される。この結果、滑走台140によって負荷は上下双方からレール130に加えられ得ることになる。
【0084】
別の利点は、電気列車用の多くの現存のレールを図10のごとく作製することにより磁気式滑走台への据付けを容易でコスト上効率的にし得ることにある。
【0085】
図11~15では、浮揚式滑走台の配置に関するいくつかの車両変形態様を検討可能である。
【0086】
図11では、車室20の下部に2つの手段60を備え、これら手段の各々は突堤150に立設された、対応する1本の下側レール30または130に結合される。
【0087】
図12では、車室20の上部に2つの手段60を備え、これらの手段の各々は突堤150から垂直下方に延在するそれぞれの頂部レール30または130に結合される。
【0088】
図13では、車室20の下部に手段60を備え、この手段が突堤150に立設された対応レール30または130に結合される。加えて、車室20の上部に突堤150から垂直下方に延在するそれぞれの上側レール30、130に結合した手段60を備える。
【0089】
図14では、車室20の上部に突堤150から垂直下方に延在するそれぞれの上側レール30、130に結合された手段60を備える。
【0090】
図15では、車室20は3つの手段60を備え、これらの手段60は車室20の長手軸上に重心を有する正三角形の頂点として配設される。各手段60は突堤150から延在するそれぞれのレール30または130に結合される。
【0091】
図16は変形例のシステムMC3の磁気式滑走台200を示す。ここで、調心システムは公知のハルバッハ配列210を使用する。図16に示すハルバッハ配列210では、矢印の方向は磁石により発生される磁束の方向を示す。この配列210は渦電流をそこに生じるレール30、130の方向に向けられる磁界を発生させる。このような渦電流は、配列210の磁界とは反対方向に磁界を発生して磁気クッションを創成することにより滑走台200をレール30、130から隔間させて維持可能である。
【0092】
別の変形例は、図8の空力式滑走台90を、レール30、130に直交する極性軸を有する磁界を発生させる電磁石により置換することを企図したものである。したがって、本例で全電磁石がレール30、130を撥返すよう作用することを除けば、動作は図16の動作と類似する。
【0093】
図2または図10に示した滑走台に関する問題は、レール30、130上への搭載にある。数トンの車室のレール30、130への設置は、磁界の金属レールへの瞬間的誘引による力を相殺させるかまたは制御する必要がある場合、極めて困難となる。
【0094】
解決策を図17及び18に示す。
【0095】
上述の中で任意の構造を有し得る磁気式滑走台300では、磁石間に空間Gを占有する位置(図17)と空間Gから隔たった別の位置(図18)との間で移動可能な可動要素302(例えば、ピストン)が存在している。この可動要素302は、例えば、水圧式、電気式、または空力式のアクチュエータ304により移動可能である。
【0096】
滑走台300の据付け中は、レール30、130が磁気的に吸着されるのを防止して容易な位置付けを可能とするよう、可動要素302を第1の位置(図17)に移動する。その後、可動要素302を第2の位置(図18)に移動してレール30、130を空間G内に徐々に入れる。
【0097】
可動要素302はまた、この可動要素302をレール30、130に押圧してドラッグによって制動させることにより、緊急制動装置としても使用可能である。
【0098】
別の問題は、車室の動作に制動作用を及ぼすレール内の寄生電流である。特に、滑走台の端部が新たなレール区画に入ると、その箇所で磁束変化がレール内部の寄生電流及び滑走台の速度を下げるように作用する対抗磁界を誘発する。
【0099】
この問題を回避または軽減するために、レール130の頭部136には、レール130の長手軸Xに沿う行に配置されて列に詰めた厚板360が張られる。ブレード360は、例えば、C字状またはU字状であり、X沿いの厚さが他の二寸法に対してはるかに小さい。
【0100】
あるいは、レール130の頭部136を、絶縁性酸化物で被覆された金属粒子で形成された焼結材料(Somaloy(登録商標)型)で被覆する。いずれの場合にも、寄生電流形成に利用され得る自由軌道は大幅に縮小される。
【0101】
別の選択肢として、車輪64a、64bと接触するレール30側壁を加硫ゴムで覆う。このように、手段60中に金属車輪64a、64bを使用可能であり、 燃料消費及び騒音を低減させるべき高速度システムには特に有用である。車輪64a、64b上のゴムの組では応力が過大になる一方、レール上のゴムの組は車輪の素早い通過のみに耐えればよい。
図1-2】
図3-4】
図5.7】
図6
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20