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特許7041751玩具及びユーザカスタマイズ玩具システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-15
(45)【発行日】2022-03-24
(54)【発明の名称】玩具及びユーザカスタマイズ玩具システム
(51)【国際特許分類】
   A63H 5/00 20060101AFI20220316BHJP
   A63H 33/26 20060101ALI20220316BHJP
   G10K 15/04 20060101ALI20220316BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
A63H5/00 C
A63H33/26 A
G10K15/04 302G
G10K15/04 303Z
H04R3/00 310
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020538973
(86)(22)【出願日】2019-02-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 KR2019001971
(87)【国際公開番号】W WO2019164216
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0022822
(32)【優先日】2018-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520253203
【氏名又は名称】カン ジュンタエク
【氏名又は名称原語表記】KANG, Jun Taek
(74)【代理人】
【識別番号】100074273
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫
(74)【代理人】
【識別番号】100173222
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100151149
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 幸城
(72)【発明者】
【氏名】カン ジュンタエク
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-177656(JP,A)
【文献】特開2011-115936(JP,A)
【文献】特表2017-504996(JP,A)
【文献】特開2008-023127(JP,A)
【文献】特開2004-236758(JP,A)
【文献】特開2013-123524(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00-37/00
G10K 15/04
H04R 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音源を出力する玩具において、
音源出力部と、
前記玩具の位置情報、位置移動情報、位置移動時間情報、移動速度情報、及び移動加速度情報のうちの少なくとも一つを含む位置及び動き情報を測定するセンサ部と、
前記センサ部によって測定された位置及び動き情報を電子機器に伝送し、前記電子機器から音源及び制御命令を受信する通信部と、
前記音源出力部を制御して、前記受信された音源を前記制御命令に従って調節して再生する制御部と、を含み、
前記制御部は、前記測定された位置及び動き情報に基づいてユーザの状態を判断し、前記判断結果に従って前記電子機器から前記音源以外の他の音源を受信して再生するように制御し、
前記制御命令は、既に設定された位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルを用いて提供された、前記測定された位置及び動き情報に対する音源の音量及び音速の値を含む、玩具。
【請求項2】
前記制御部は、前記測定された位置及び動き情報に基づいて生成された動きパターンを用いて前記ユーザの年齢を推定し、前記推定されたユーザの年齢に応じて既に設定された年齢別の音源グループ内の音源を受信して再生するように制御する、請求項1に記載の玩具。
【請求項3】
前記制御部は、前記位置移動情報及び前記移動速度情報を介して、前記玩具の位置変動と位置移動速度が既に設定された範囲内で一定の時間維持される場合、前記ユーザの状態を眠気状態と判断し、前記電子機器から前記音源以外の他の音源を受信して再生するように制御する、請求項1に記載の玩具。
【請求項4】
外部音声を収集する外部音声収集部と、
ユーザ生体情報を測定する生体情報測定部と、をさらに含み、
前記電子機器は、前記測定された位置及び動き情報が既に設定された値を一定の時間維持し、前記外部音声収集部によって収集された音声データ及び前記生体情報測定部によって測定された生体情報データが既に設定された値を超過する場合、当該音源を問題音源として管理する、請求項1に記載の玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具及びユーザカスタマイズ玩具システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、多様な分野でユーザカスタマイズ製品に対する技術開発が活発になされており、これに伴う様々な種類のユーザカスタマイズ製品が発売されている。
【0003】
玩具分野においても、従来の物理的装置を用いた製品及び一部に電子装置を用いて動作する形態の製品から脱して、多様な形態のユーザカスタマイズ製品が開発されている。
【0004】
特に、音源を出力する玩具製品の場合には、いかなる方式でユーザの状態を確認し、これを考慮した音源を再生するのかについて、様々な側面における接近が試みられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明においては、玩具及びユーザカスタマイズ玩具システム、具体的には、音源を出力し、ユーザの状態及び環境を考慮した玩具及び玩具システムを提供しようと思う。
【0006】
本発明において成そうとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような課題を解決するため、本発明は、音源を出力する玩具において、音源出力部、玩具の位置及び動き情報を測定するセンサ部、センサ部によって測定された位置及び動き情報を電子機器に伝送し、電子機器から音源及び制御命令を受信する通信部及び音源出力部を制御して、受信された音源を制御命令に従って調節して再生する制御部を含む玩具を提供する。
【0008】
また、位置及び動き情報は、位置情報、位置移動情報、位置移動時間情報、移動速度情報、及び移動加速度情報のうちの少なくとも一つを含む玩具を提供する。
【0009】
また、制御命令は、既に設定された位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルを用いて提供された、測定された位置及び動き情報に対する音源の音量及び音速の値を含む玩具を提供する。
【0010】
また、制御部は、通信部を制御して、測定された位置及び動き情報が既に設定された値を一定の時間維持する場合、電子機器から音源以外の他の音源を受信する玩具を提供する。
【0011】
また、外部音声を収集する外部音声収集部及びユーザ生体情報を測定する生体情報測定部をさらに含み、電子機器は、測定された位置及び動き情報が既に設定された値を一定の時間維持し、外部音声収集部によって受信された音声データ及び生体情報測定部によって受信された生体情報データが既に設定された値を超過する場合、当該音源を問題音源として管理する玩具を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態による、音源を出力し、ユーザの状態及び環境を考慮した玩具及び玩具システムによれば、ユーザ一人一人の特性または周辺環境を考慮して音源を選択し調節して出力することができ、リアル感のある音源によるユーザの没入度を増加させ、ユーザの活用度を増加させることができる。
【0013】
また、ユーザの反応を考慮した音源の提供を通じて、ユーザの感性を刺激し、ユーザの感情変化に対応して適切な音源を提供することにより、ユーザに安定感を提供することができる。
【0014】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態によるユーザカスタマイズ玩具システムを示したものである。
図2】本発明の一実施形態による玩具の構成を示したものである。
図3】本発明の一実施形態による玩具の斜視図を示したものである。
図4】本発明の一実施形態による位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルの構成を示したものである。
図5】本発明の他の実施形態による位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルの構成を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明による好ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
添付の図面と共に、以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施され得る唯一の実施形態を示そうとするものではない。
【0018】
図面において、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略することができ、明細書全体を通じて同一または類似の構成要素に対しては同一の参照符号を使用することができる。
【0019】
本発明の一実施形態において、「または」、「少なくとも一つ」などの表現は、共に羅列された単語のうち一つを示したり、または、2以上の組み合わせを示したりすることができる。
【0020】
例えば、「AまたはB」、「A及びBのうちの少なくとも一つ」は、AまたはBのうちの一つだけを含むことができ、AとBを全て含むこともできる。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態によるユーザカスタマイズ玩具システムを示したものである。
【0022】
図1を参照すると、本発明のユーザカスタマイズ玩具システム1は、玩具10、電子機器20、及びサーバ30を含んでよい。
【0023】
以下、実施形態では、玩具10をガラガラ10を中心に説明するが、本発明がこれに制限されるわけではなく、多様な玩具に同一な技術的思想を適用できることは自明である。
【0024】
ガラガラ10は、位置及び動き情報を測定するセンサ部を備え、ガラガラ10の位置、位置移動、位置移動時間、位置移動速度、及び位置移動加速度などの位置及び動き情報を測定し、測定された位置及び動き情報を電子機器20に伝送することができる。
【0025】
電子機器20は、ガラガラ10から受信した位置及び動き情報を用いて、音源を決定し、決定された音源をガラガラ10に伝送することができる。
【0026】
具体的に、電子機器20は、ガラガラ10の位置移動が確認されれば、これをガラガラ10の使用モードと認識し、ガラガラ音源をガラガラ10に伝送することができ、ガラガラ10は受信された音源を再生することができる。
【0027】
また、電子機器20は、ガラガラ10の位置移動速度と位置移動加速度とを考慮し、位置移動速度または位置移動加速度が特定の区間に該当する場合、音源の音量及び音速を調節して、再生するための制御命令をガラガラ10に伝送することができる。
【0028】
すなわち、ガラガラ10の移動速度が速かったり、移動速度の変化が大きく増加したりする場合、当該変化に対応して音源の音量と音速を調節することにより、ガラガラ10で再生される音源のリアル感を増加させることができる。
【0029】
電子機器20は、位置及び動き情報に対する音源の音量及び音速の関係テーブルを既に設定して格納したり、サーバ30から受信して格納したりすることができ、受信された位置及び動き情報を関係テーブルに適用し、当該音源の音量及び音速の値を抽出することができ、抽出された音源の音量及び音速の値を制御命令に含めて伝送することができる。
【0030】
ガラガラ10は、受信した制御命令に従って、受信された音源の音量と音速などをリアルタイムに調節して再生することができる。
【0031】
一方、電子機器20は、位置及び動き情報を介して、一定の時間位置移動がなかったり、一定の時間位置移動速度及び位置移動加速度が設定範囲以下であったりする場合、ガラガラ音源の伝送を中断し、他の音源をガラガラ10に伝送することができる。
【0032】
具体的に、当該他の音源は、風の音の音源、波の音の音源、小川の流れる音の音源などの聴覚を発達させる音源グループのうちの一つであってもよく、子犬の音源、猫の音源、小鳥の音源などの聴覚を刺激する音源グループのうちの一つであってもよく、お母さんの音声の音源、お父さんの音声の音源、家族の音声の音源などのユーザに安定感を提供する音源グループのうちの一つであってもよく、子守歌の音源、スリーピングアルファの音源、クラシックの音源などの睡眠を誘導する音源グループのうちの一つであってもよい。
【0033】
当該グループのうち、どのような音源を選択するのかは、既に設定されて格納されたり、サーバ30から受信された動きパターンによるユーザの現在の状態をビッグデータ分析資料を用いて決定されたりしてもよい。
【0034】
例えば、ガラガラ10の位置が一定の範囲で移動するものの、特定の周期で速度が増加する場合、これをユーザの眠気状態と判断し、睡眠を誘導する音源グループのうちの一つの音源を提供することができる。
【0035】
また、ガラガラ10の移動加速度が大きく増加する場合、ユーザの怒り及び不安状態と判断し、安定感を提供する音源グループのうちの一つの音源を提供することができる。
【0036】
当該パターンの決定は、ビッグデータ分析資料を用いて決定するものの、リアルタイムまたは一定の間隔でアップデートされてよく、提供された音源によるユーザの反応もまたビッグデータ分析資料に反映されてよい。
【0037】
また、ガラガラ10は、ユーザの生体情報を測定し、ユーザの音声を収集し、測定され収集されたデータを電子機器20に伝送することができる。
【0038】
ユーザの生体情報は体温情報及び脈拍情報を含んでよく、電子機器20は、既に受信された位置及び動き情報に追加的にユーザの体温情報、脈拍情報、及び音声情報を用いて、現在のユーザの状態、状況、及び環境を正確に認知し、当該状態、状況、及び環境に応じて最も適切な音源をガラガラ10に提供することができる。
【0039】
例えば、ガラガラ10の移動加速度が大きく増加しているが、ユーザの泣き声が感知されず、脈拍が多少増加する場合には、ユーザの怒り及び不安状態ではないユーザの楽しい状態と認識し、ガラガラ音源の伝送を維持するものの、ガラガラ音源の音速を増加させるように制御することができる。
【0040】
一方、音源、音量、及び音速の変化によって、ユーザの状態が既に設定された範囲以上に急激に変動する場合には、当該音源、音量、及び音速の変化に対するユーザの否定的な反応と認識することができる。
【0041】
具体的に、音源を変更した時、急激にガラガラ10の位置が移動したり、ガラガラ10の移動速度が急激に変化したりする場合、ユーザが当該音源を嫌がっていると判断し、当該音源を変更することができる。
【0042】
電子機器20は、否定的な音源と当該音源が再生される時、対応する位置及び動き情報、ユーザの生体情報、及びユーザの音声をサーバ30に伝送して、ビッグデータ分析資料として活用することができる。
【0043】
また、電子機器20は、サーバ30から受信したビッグデータ分析資料を介してユーザに提供された音源、音量、音速情報による反応情報を格納することができ、当該格納された情報を用いて、ユーザカスタマイズ形態のガラガラ10を提供することができる。
【0044】
例えば、ユーザそれぞれに対して既に格納された反応情報を用いて、虎の音源に対しては再生を排除し、象の音源に対しては再生の頻度を増加させることができる。
【0045】
また、ガラガラ10から受信される位置及び動き情報とこれを用いた動きパターン情報を用いて、ユーザを特定し、特定されたユーザに合う音源を提供することができる。
【0046】
例えば、電子機器20にユーザに関する情報を入力していない場合にも、ガラガラ10の動き情報とパターン情報などを用いてユーザを特定することができ、当該ユーザに対してグループ化された選好音源と非選好音源とを区分し、選好音源が再生され得るように制御されてよい。
【0047】
また、ガラガラ10の動き情報とパターン情報などを用いてユーザの年齢を推定し、推定された年齢に対応する既に設定された年齢別の音源グループ内で音源が再生され得るように制御されてよい。
【0048】
また、電子機器20は、ガラガラ10から収集されたユーザの生体情報とユーザの音声情報を介して、ユーザの状態を確認し、確認されたユーザの状態と位置及び動き情報との関係及び比較を通じて、特定の動きパターンとユーザの状態との関係情報を確認することができる。
【0049】
その後、確認された特定の動きパターンとユーザの状態との関係情報を用いて、特定の音源に対して否定的な反応を示す場合、当該音源を問題音源に分類することができる。
【0050】
動きパターンとユーザの状態との関係情報は、当該情報が累積する毎にまたはリアルタイムにアップデートされてよく、特定のユーザの関係情報または特定の年齢帯の関係情報として活用されてもよい。
【0051】
当該情報は、電子機器20からサーバ30に伝送され、ビッグデータ分析のためのデータとして活用されてよい。
【0052】
図2は、本発明の一実施形態による玩具10の構成を示したものである。
【0053】
先に言及したように、玩具10は、説明の便宜のためにガラガラ10を一例として説明するが、本発明がこれに制限されるわけではない。
【0054】
図2を参照すると、ガラガラ10は、音源出力部100、センサ部110、通信部120、外部音声収集部130、生体情報測定部140、及び制御部150を含んでよい。
【0055】
音源出力部100は、多様な種類の音源を再生することができ、同一の音源に対して音速または音量をリアルタイムに調節して出力することができる。
【0056】
センサ部110は、位置及び動き情報、具体的には、ガラガラ10の位置、位置移動、位置移動時間、位置移動速度、及び位置移動加速度などの位置及び動き情報を測定することができる。
【0057】
一例として、センサ部110はジャイロセンサ及び加速度センサを含んでよい。
【0058】
通信部120は、ネットワークを介して電子機器20と有線/無線で連結され、センサ部110で測定された位置及び動き情報を電子機器20に伝送したり、電子機器20から音源または制御命令などのデータを受信したりすることができる。
【0059】
一例として、通信部120は、LTE(long-term evolution)モジュール、LTE-A(LTE Advance)モジュール、CDMA(code division multipleaccess)モジュール、WCDMA(wideband CDMA)(登録商標)モジュール、UMTS(universal mobile telecommunications system)モジュール、WiBro(Wireless Broadband)モジュール、GSM(Global System for Mobile Communications)モジュール、WiFi(wireless fidelity)モジュール、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)モジュール、NFC(near field communication)モジュール、GNSS(global navigation satellite system)モジュール、USB(universal serial bus)モジュール、HDMI(high definition multimediainterface)(登録商標)モジュール、RS-232(recommended standard232)モジュール、及びPOTS(plain old telephone service)モジュールのうちの少なくとも一つを含んでよい。
【0060】
外部音声収集部130は、ユーザの音声またはユーザの周辺環境の音などの音声データを収集し、ユーザまたは周辺環境の状態を確認することができる。
【0061】
一例として、外部音声収集部130は、子供の泣き声、ユーザの音声の急激な変動、雷鳴などの音を収集することができる。
【0062】
生体情報測定部140は、ユーザの生体情報を測定して、ユーザの現在の状態を確認することができる。
【0063】
一例として、生体情報測定部140は、脈拍センサ及び体温センサを含んでよく、ユーザの脈拍の変化、ユーザの体温の変化などを測定して、現在のユーザの状態、具体的には、不安状態、興奮状態などを確認することができる。
【0064】
制御部150は、電子機器20から受信される音源及び制御命令に従って音源出力部100を制御し、音源を調節して再生することができる。
【0065】
制御命令は、センサ部110によって測定された位置及び動き情報に従って、電子機器20内の格納された位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルを用いて提供された、音源の音量及び音速の値を含み、制御部150は音源の音量及び音速の値に従って受信された音源が当該音量または当該音速で出力され得るように制御することができる。
【0066】
また、制御部150は、測定された位置及び動き情報が既に設定された値を一定の時間維持する場合には通信部120を介して、電子機器20から、現在再生される音源以外の他の音源を受信するように制御することができる。
【0067】
一例として、ガラガラ音源が位置及び動き情報に従って音速と音量がリアルタイムに調節され再生される間、特定の区間において位置移動速度が減少して位置の変動が均一な状態が一定の時間維持される場合、ユーザの眠気状態と認知し、電子機器20から受信された誘導する音源グループ内の音源を再生するように制御することができる。
【0068】
図3は、本発明の一実施形態による玩具10の斜視図を示したものである。
【0069】
図3を参照すると、ガラガラ(玩具)10は、本体部200の外観を合成樹脂材、具体的には、艶のあるABS(acrylonitrile butadienestyrene)樹脂を使用して、人体に直接接触する領域の有害性及び衛生問題を解決することができる。
【0070】
また、本体部200の上端部と下端部にはシリコン材質のカバー210が分離可能に備えられ、ガラガラ10がユーザから離脱する場合に発生し得る衝突などの問題に備えることができ、特定のユーザに対しては、当該シリコン材質のカバーが歯の発育期の用途として活用されてよい。
【0071】
また、当該カバー210は、ユーザの必要に応じて交替可能なように備えられてよい。
【0072】
一方、本実施形態においては、本体部200の外観材料をABS樹脂で、カバー210の材料をシリコンが適用されることを一例として説明したが、本発明がこれに制限されるわけではなく、本発明の技術的特徴が具現され得る多様な材料を適用することができ、ガラガラ(玩具)10の外形もまた必要に応じて多様な形態に変更されてよいことは自明である。
【0073】
図4は、本発明の一実施形態による位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルの構成を示したものである。
【0074】
図4を参照すると、位置及び動き情報のうち、位置移動情報と移動速度情報による音量及び音速の加重値が記載されている。
【0075】
位置移動情報は、ガラガラ(玩具)10の位置移動距離の値を含んでよく、移動速度情報は、ガラガラ(玩具)10の移動速度の値を含んでよい。
【0076】
位置移動が50mm以下である場合と移動速度が1cm/s以下である場合には、正常原音の音量と音速をそのまま維持することができる。
【0077】
また、位置移動が200mmと250mmとの間の範囲にあって、移動速度が8cm/sと9cm/sとの間の範囲である場合には、正常原音の音量と音速とを1.85倍増加させて再生することができる。
【0078】
同じ方式で、位置移動が600mm以上であって移動速度が12cm/sである場合には、正常原音の音量と音速とを5倍増加させて再生することができる。
【0079】
一方、本実施形態においては、位置移動情報と移動速度情報による音量及び音速の加重値の値をテーブル内に記載しているが、位置情報、位置移動情報、位置移動時間情報、移動速度情報、移動加速度情報のうちの少なくとも一つを含む入力値による音量及び音速のうちの少なくとも一つを含む出力値をテーブル内に記載できることは自明である。
【0080】
また、音量と音速の値は、正常音源の音量と音速による相対加重値の値に指定されてもよく、絶対値に指定されてもよい。
【0081】
また、音量と音速の値は、従属的な関係、例えば同一の相対加重値または同一の絶対値に指定されてよく、独立的な関係、具体的には、位置情報、位置移動情報、移動速度情報、移動加速度情報のうちの少なくとも一つを含む入力値に従って音量と音速の値がそれぞれ個別的に分離して指定されてもよい。
【0082】
また、図4の関係テーブルに対して、位置移動情報と位置移動時間情報を受信し、これを移動速度情報に変換した後に結果の値を導出することもできる。
【0083】
すなわち、関係テーブルの入力値に従って、受信された入力情報を演算またはデータ処理して、該当する入力値に変換して適用できることは自明である。
【0084】
図5は、本発明の他の実施形態による位置及び動き情報と音源の音量及び音速の関係テーブルの構成を示したものである。
【0085】
図5を参照すると、位置及び動き情報のうち位置移動情報と位置移動時間情報による音量及び音速の加重値を確認することができる。
【0086】
位置移動情報は、ガラガラ(玩具)10の位置移動距離の値を含んでよく、位置移動時間情報は、ガラガラ(玩具)10の位置移動によって要した時間の値を含んでよい。
【0087】
具体的に、ガラガラ(玩具)10の位置移動が300mmと350mmとの間の範囲にあり、位置移動に要した時間が0.4秒と0.5秒との間の範囲である場合には、正常原音の音量と音速とを2.5倍増加させて再生することができる。
【0088】
また、位置移動が600mm以上であり、位置移動に要した時間が0.2秒と0.3秒との間の範囲である場合には、正常原音の音量と音速を4.6倍増加させて再生することができる。
【0089】
一方、本実施形態においては、位置移動と位置移動に要した時間の値によって同一の音量と音速の値が適用される場合を記載しているが、本発明がこれに制限されるわけではなく、位置移動と位置移動に要した時間の値による音量値のテーブルと、位置移動と位置移動に要した音速の値のテーブルとが別途に備えられてよいことは自明である。
【0090】
また、図4を通じて記載された技術的構成は、図5にも同一に適用されてよいことは自明である。
【0091】
本明細書と図面に開示された本発明の実施形態は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定の例を提示したに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするわけではない。
【0092】
したがって、本発明の範囲は、ここに開示された実施形態以外にも本発明の技術的思想をもとに導出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5