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特許7041861表示更新装置、表示更新方法、プログラム、および記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-16
(45)【発行日】2022-03-25
(54)【発明の名称】表示更新装置、表示更新方法、プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04883 20220101AFI20220317BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20220317BHJP
   G09B 7/02 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
G06F3/0488 130
G06F3/041 595
G09B7/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020546712
(86)(22)【出願日】2019-07-02
(86)【国際出願番号】 JP2019026298
(87)【国際公開番号】W WO2020054185
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-03-05
(31)【優先権主張番号】P 2018172855
(32)【優先日】2018-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】501061319
【氏名又は名称】学校法人 東洋大学
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100194515
【弁理士】
【氏名又は名称】南野 研人
(72)【発明者】
【氏名】細川 豊
(72)【発明者】
【氏名】五箇 栄理佳
(72)【発明者】
【氏名】川口 英夫
(72)【発明者】
【氏名】眞塩 悠平
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-48585(JP,A)
【文献】特開2017-182822(JP,A)
【文献】特開2013-222220(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04883
G06F 3/041
G09B 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段、表示手段、入力判定手段、経過時間取得手段、および更新手段を有し、
前記記憶手段は、
複数の設問、および更新時間nを記憶し、
前記表示手段は、
表示部に、前記設問と、前記設問への回答の入力領域とを表示し、
前記入力領域は、タッチパネルであり、
前記入力判定手段は、
ユーザによる前記入力領域へのタッチの開始および終了を判定し、
前記経過時間取得手段は、
前記タッチの終了からの経過時間を取得し、
前記更新手段は、
前記経過時間が前記更新時間nになった場合、前記表示部における前記入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新し、
前記更新時間nは、下記式(1)を満たす時間に設定されていることを特徴とする表示更新装置。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
【請求項2】
さらに、更新時間調整手段を含み、
前記更新時間調整手段は、設定された前記更新時間nを、より短い時間またはより長い時間に調整する、請求項1記載の表示更新装置。
【請求項3】
さらに、更新時間調整手段を含み、
前記更新時間調整手段は、
ユーザごとに、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間(t1’)と、設問への回答入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間(t2’)と、を算出し、
前記間隔時間t1’と前記間隔時間t2’とから、前記ユーザごとに、前記式(1)を満たす更新時間n’を算出し、
設定された前記更新時間nを、前記ユーザごとに、前記更新時間n’に再設定する、請求項1または2記載の表示更新装置。
【請求項4】
さらに、入力認識手段を含み、
前記入力認識手段は、前記ユーザにより入力された前記回答の文字認識を行う、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示更新装置。
【請求項5】
さらに、履歴表示手段を含み、
前記履歴表示手段は、前記表示部に、前記ユーザによる前記設問への回答の入力履歴を表示する、請求項1から4のいずれか一項に記載の表示更新装置。
【請求項6】
さらに、間隔時間分析手段を含み、
前記間隔時間分析手段は、前記ユーザによる前記回答の入力時における前記ストローク間の間隔時間を分析する、請求項1から5のいずれか一項に記載の表示更新装置。
【請求項7】
表示工程、入力判定工程、経過時間取得工程、および更新工程を有し、
前記表示工程は、
表示更新装置の表示部に、設問と、前記設問への回答の入力領域とを表示し、
前記入力領域は、タッチパネルであり、
前記入力判定工程は、
ユーザによる前記入力領域へのタッチの開始および終了を判定し、
前記経過時間取得工程は、
前記タッチの終了からの経過時間を取得し、
前記更新工程は、
前記経過時間が更新時間nになった場合、前記表示部における前記入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新し、
前記更新時間nは、下記式(1)を満たす時間に設定されていることを特徴とする表示更新方法。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
【請求項8】
さらに、更新時間調整工程を含み、
前記更新時間調整工程において、設定された前記更新時間nを、より短い時間またはより長い時間に調整する、請求項7記載の表示更新方法。
【請求項9】
請求項7または8記載の表示更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示更新装置、表示更新方法、プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
計算やゲーム等のアプリケーションにおいて、ユーザが、タッチパネルへの入力により設問に回答するものが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-102302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、ユーザによる入力画面への入力後、次の入力画面が表示されるためには、「完了」のボタンを押す等、ユーザによる操作が必要であった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザによる回答の入力をよりスムーズに行うことが可能なシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の表示更新装置は、
記憶手段、表示手段、入力判定手段、経過時間取得手段、および更新手段を有し、
前記記憶手段は、
複数の設問、および更新時間nを記憶し、
前記表示手段は、
表示部に、前記設問と、前記設問への回答の入力領域とを表示し、
前記入力領域は、タッチパネルであり、
前記入力判定手段は、
ユーザによる前記入力領域へのタッチの開始および終了を判定し、
前記経過時間取得手段は、
前記タッチの終了からの経過時間を取得し、
前記更新手段は、
前記経過時間が前記更新時間nになった場合、前記表示部における前記入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新し、
前記更新時間nは、下記式(1)を満たす時間に設定されていることを特徴とする。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
【0007】
本発明の表示更新方法は、
表示工程、入力判定工程、経過時間取得工程、および更新工程を有し、
前記表示工程は、
表示更新装置の表示部に、設問と、前記設問への回答の入力領域とを表示し、
前記入力領域は、タッチパネルであり、
前記入力判定工程は、
ユーザによる前記入力領域へのタッチの開始および終了を判定し、
前記経過時間取得工程は、
前記タッチの終了からの経過時間を取得し、
前記更新工程は、
前記経過時間が更新時間nになった場合、前記表示部における前記入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新し、
前記更新時間nは、下記式(1)を満たす時間に設定されていることを特徴とする。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
【0008】
本発明のプログラムは、前記本発明の表示更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザによる入力領域への回答の入力後、ユーザによる操作を必要とせずに、前記入力領域の表示を新たな表示に更新できる。さらに、本発明によれば、タッチの終了からの経過時間に基づき、前記更新を行う。このため、本発明によれば、ユーザによる回答の入力をよりスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の表示更新装置の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の表示更新装置の一例を示すブロック図である。
図3図3は、表示更新装置10がスマートフォンである場合の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態1の表示更新方法の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態1の表示更新方法の各工程における、ディスプレイ104の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態には限定されない。なお、以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の表示更新装置10の一例の構成を示すブロック図である。表示更新装置10は、記憶手段11、表示手段12、入力判定手段13、経過時間取得手段14、および更新手段15を有する。表示更新装置10は、例えば、表示システムともいう。
【0014】
表示更新装置10は、例えば、前記各部を含む1つの表示更新装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な表示更新装置であってもよい。表示更新装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされた端末でもよい。前記端末は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター(PC)等があげられる。表示更新装置10は、例えば、端末とサーバとを含み、前記端末とサーバとが、ネットワークを介して接続可能でもよい。前記ネットワークは、例えば、インターネット回線、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)等があげられる。
【0015】
さらに、図2に、表示更新装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。表示更新装置10は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、バス103、前記表示部であるディスプレイ104、入力装置105、通信デバイス106、記憶装置107等を有する。表示更新装置10の各部は、例えば、それぞれのインターフェイス(I/F)により、バス103を介して、接続されている。
【0016】
CPU101は、表示更新装置10の全体の制御を担う。表示更新装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的に、表示更新装置10は、例えば、CPU101が、表示手段12、入力判定手段13、経過時間取得手段14、および更新手段15として機能する。また、CPU101が、例えば、後述する、履歴表示手段、入力認識手段、更新時間調整手段、チュートリアル表示手段、間隔時間分析手段として機能してもよい。
【0017】
バス103は、例えば、CPU101、メモリ102等のそれぞれの機能部間を接続する。バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。表示更新装置10は、バス103に接続された通信デバイス106により、前記ネットワークに接続でき、前記ネットワークを介して、前記外部機器と接続することもできる。前記外部機器としては、例えば、表示更新装置10がディスプレイ104および入力装置105を含まない場合、ディスプレイおよび入力装置があげられる。
【0018】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含み、前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する補助記憶装置に記憶されている、本発明のプログラム等の種々の動作プログラム108を、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラム108を実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0019】
記憶装置107は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。記憶装置107は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置107は、例えば、記憶媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)も例示できる。記憶装置107には、例えば、前述のように、動作プログラム108が格納される。また、記憶装置107は、例えば、記憶手段11であり、後述する、設問1041、および更新時間n等が格納されてもよい。
【0020】
ディスプレイ104は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等である。ディスプレイ104には、後述する、ユーザへの設問1041と、設問1041への回答の入力領域1042とが表示される。ディスプレイ104において、少なくとも、入力領域1042は、タッチパネルである。ユーザは、入力領域1042にタッチすることにより、設問1041への回答を入力できる。なお、設問1041と入力領域1042とは、例えば、それぞれ異なるディスプレイ104に表示されてもよい。
【0021】
前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチは、特に制限されず、例えば、前記ユーザの指によるタッチでもよいし、タッチペン等のスタイラスによるタッチでもよい。前記タッチにより、ユーザが、入力領域1042に回答を入力できる。本発明において、前記タッチの開始から終了までを、ストロークともいう。
【0022】
記憶手段11は、ユーザへの複数の設問、および、後述する更新時間nを記憶する。前記設問は、ユーザが前記入力領域に前記タッチすることにより回答を入力できる設問であればよく、特に制限されず、例えば、計算問題、クイズ、ゲーム、アンケート等があげられる。前記設問は、ユーザが認知プロセスを介して回答するものであればよく、「問題」には限定されない。前記計算問題としては、内田クレペリン検査(登録商標)(以下、クレペリン検査ともいう。)があげられる。クレペリン検査は、例えば、1桁の足し算を、前半15分、休憩5分、後半15分の順に行い、1分ごとの作業量の継時的な変化のパターンから、被験者の性格や適性を診断するものである。
【0023】
本発明において、「回答」は、前記設問への回答であればよく、特に制限されず、例えば、問題への「解答」の意味を含む。前記設問への回答は、特に制限されず、例えば、文字による回答である。前記文字は、例えば、数字、記号等を含んでもよい。前記回答の文字数は、例えば、1文字である。前記回答は、例えば、2画以上の文字を含む。本発明は、後述するように、ストローク間の間隔時間から、ユーザによる回答の入力完了を予測し、前記入力領域を更新できる。このため、例えば、前記更新において、回答そのものに要する時間、および文字の書き方(画数、書き順)等は影響しないため、前記回答の字数および画数等は、特に制限されない。
【0024】
表示手段12は、ディスプレイ104に、記憶手段11に記憶された設問1041と、設問1041への回答の入力領域1042とを表示する。図3に、表示更新装置10が、スマートフォンであり、ディスプレイ104が、前記スマートフォンのディスプレイである場合を一例として示す。ディスプレイ104には、設問1041、入力領域1042、および進行度情報1043が表示されている。図3において、入力領域1042は、四角い枠により表示されている。ただし、これには制限されず、入力領域1042は、ユーザが前記タッチにより回答を入力できればよく、ディスプレイ104において、入力領域1042の範囲が前記枠等により明示されなくてもよい。
【0025】
図3は、本発明をクレペリン検査に適用した場合の、ディスプレイ104における表示例である。すなわち、ディスプレイ104には、設問1041として、1桁の数字の列(図3における、「5 7 8 6 5」の数字の列)が表示されている。前記数字の列において、下線の付された隣接する2つの数字が、回答対象の設問であり、前記2つの数字より後の数字が、次の回答対象の設問として予定されている数字である。ユーザは、前記数字の列を見て、回答対象の設問である、下線の付された隣接する2つの数字を足し算し、和が1桁であればその値を、和が2桁であれば前記和における1の位の値を、回答として入力領域1042に入力する。図3は、前記数字の列のうち、下線の付された「5」と隣接する「7」とを足し算すると「12」になることから、回答として入力領域1042に「2」が入力されたことを示す。なお、図3の例では、回答対象の数字に下線が付されており、後述する、入力領域1042の表示を新たな表示に更新する際に、連動して、設問1041の表示も更新され、新たな回答対象の数字に前記下線が付された設問1041’が表示される。ただし、回答対象の設問の表示は、これには制限されず、ユーザが前記回答対象の設問を把握できればよい。前記回答対象の設問は、例えば、ディスプレイ104における、横方向中央よりも左側に表示される。これにより、例えば、次の回答対象の設問として予定されている設問を、より多く表示できる。設問1041が、次の回答対象の設問を含む場合、次の回答対象の設問として表示される設問の数は、特に制限されず、ディスプレイ104のサイズ等に応じて適宜設定でき、例えば、1~10個である。
【0026】
進行度情報1043には、回答開始からの経過時間が示されてもよい。図3では、進行度情報1043において、黒丸(●)と白丸(○)とを合計した丸の数(15個)が、回答開始から終了までの全作業時間(15分)を示している。そして、回答開始時点では、前記丸は、全て白丸の表示であり、回答開始後、1分経過するごとに、前記白丸の表示が、前記黒丸の表示に変化する。図3では、前記黒丸の数が、1個であることから、回答開始後、1分が経過したことがわかる。このように、ディスプレイ104に、前記回答開始からの経過時間等の進行状況を示すことで、例えば、前記ユーザが、前記回答の進捗を把握できる。
【0027】
また、図3の例では、設問1041における前記1桁の数字の列が、所定時間(この場合、1分)経過ごとに、新たな前記1桁の数字の列に更新される。すなわち、紙による設問形式における、「改行」が行われる。この際、表示更新装置10において、待機時間として、ディスプレイ104に、新たな設問を表示しない時間を設けてもよい。具体的には、例えば、前記ユーザによるタッチの終了後、更新時間nに前記待機時間を加えた時間の経過後に、ディスプレイ104における、入力領域1042、および設問1041の表示を更新してもよい。これにより、例えば、表示更新装置10における設問形式が、紙による設問形式に近くなる。このため、例えば、回答の分析等において、紙による設問形式における分析手法等を用いることができる。
【0028】
入力判定手段13は、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチの開始および終了を判定する。前記タッチの開始および終了は、既知の方法により判定できる。具体的には、例えば、タッチパネルである入力領域1042において、前記ユーザの指および前記スタイラス等の接触が検出された時点を、前記タッチの開始と判断でき、前記タッチの開始後、前記接触が検出されなくなった時点を、前記タッチの終了と判定できる。
【0029】
経過時間取得手段14は、前記タッチの終了からの経過時間を取得する。
【0030】
更新手段15は、前記経過時間と、記憶手段11に記憶された更新時間nとを比較し、前記経過時間が更新時間nになった場合、ディスプレイ104における入力領域1042の表示を新たな入力領域の表示に更新する。前記更新により、前記ユーザが、入力領域1042に、次の設問1041’への回答を入力できる。前記更新は、例えば、前記ユーザによるそれまでの入力内容を消してもよいし、前記入力内容をスライドさせる等により、新たな回答の入力を可能にするものでもよい。
【0031】
ここで、入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新することにより、ユーザが、前記入力領域に、次の設問への回答を入力できるようになる。しかし、前記更新のタイミングとして、例えば、単に、ユーザによるタッチの終了後すぐとすると、先の設問1041への回答が複数のストロークにより入力されるものである場合、前記複数のストローク間においても前記更新が行われてしまい、回答を完了できない可能性がある。一方、前記更新のタイミングとして、例えば、ユーザによるタッチの終了後の経過時間を長く設定すると、ユーザが回答を完了したにも関わらず、次の設問への回答を入力できない待機時間が発生する。本発明者らは、鋭意研究の結果、ユーザが、前記設問を知覚してから回答の入力を開始するまでの間には、「認知プロセス」を介するため、ユーザが、前記認知プロセスを介する入力を行う場合のストローク間の間隔時間、すなわち、1つの設問への回答の入力終了から、次の設問への回答入力開始までにおける間隔時間(t2)は、前記認知プロセスを必要としない入力を行う場合のストローク間の間隔時間、すなわち、設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間(t1)と比較して、より長くなるとの知見を得た。認知プロセスとは、例えば、知覚、記憶、思考、言語化等の心的な情報処理プロセスをいう。このことから、本発明者らは、前記更新時間nの設定において、前記t1およびt2を用いることにより、更新のタイミングに関する前記問題を解消可能であることを見いだすに至った。本発明は、前記更新時間nが、下記式(1)を満たすように設定することにより、ユーザによる回答の入力途中におけるストローク間の間隔時間より長く、前記回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までにおけるストローク間の間隔時間より短い時間において、前記入力領域の表示を新たな表示に更新できる。このため、前記更新までのユーザの待機時間を低減でき、且つ、ユーザによる回答が完了する前に前記入力領域が更新されてしまうことを防止できる。
【0032】
すなわち、前記更新時間nは、下記式(1)を満たす。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
【0033】
前記間隔時間の算出方法は、特に制限されない。前記間隔時間は、例えば、公知の統計的手法により算出できる。前記間隔時間の算出において、前記算出のための入力を行うユーザと、表示更新装置10の前記ユーザとは、同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0034】
前記更新時間nは、前記式(1)を満たせばよく、特に制限されない。なお、本発明者らは、鋭意研究の結果、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間は、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間と比較して、測定した数値のばらつきがより大きい傾向があるとの知見を得た。このため、前記更新時間は、例えば、t1により近い値に設定することが好ましい。
【0035】
前記t1および前記t2の組合せは、特に制限されず、例えば、前記t1が、0.1~0.2秒、前記t2が、0.3~1.0秒の組合せ、および、前記t1が、0.2~0.4秒、前記t2が、0.5~2.0秒の組合せ等があげられる。前記更新時間nは、例えば、前記それぞれの組合せに対し、前記式(1)を満たすように決定できる。
【0036】
前記t1、前記t2、および前記nは、具体的には、例えば、前記t1が、0.2秒であり、前記t2が、0.3秒であった場合、前記nは、例えば、0.21秒とすることができる。
【0037】
表示更新装置10は、例えば、さらに、履歴表示手段を含み、前記履歴表示手段が、ディスプレイ104に、前記ユーザによる設問1041への回答の入力履歴を表示してもよい。
【0038】
表示更新装置10は、例えば、さらに、入力認識手段を含んでもよい。前記入力認識手段は、例えば、前記ユーザにより入力された前記回答の文字認識を行う。これにより、例えば、前記回答について、正誤判定、および画数判定等ができる。
【0039】
表示更新装置10は、例えば、さらに、更新時間調整手段を含んでもよい。前記更新時間調整手段は、例えば、設定された前記更新時間nを、より短い時間またはより長い時間に調整する。前記更新時間調整手段は、例えば、ユーザによる表示更新装置10への所定の入力に応じて、前記調整を行うことができる。前記所定の入力は、例えば、表示更新装置10本体の操作ボタン等からの入力、ディスプレイ104における前記調整用の表示画面等からの入力があげられる。前者の場合、例えば、表示更新装置10本体の音声ボリューム調整用のボタン(例えば、「+」、および「-」ボタン)等を用いることができる。後者の場合、例えば、ディスプレイ104に、「速い」、「標準」、および「遅い」等の選択肢を表示し、前記選択肢のいずれかをユーザが選択することにより、前記調整を行うことができる。
【0040】
前記更新時間調整手段は、例えば、ユーザごとに、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間(t1’)と、設問への回答入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間(t2’)と、を算出し、前記間隔時間t1’と前記間隔時間t2’とから、前記ユーザごとに、前記式(1)を満たす更新時間n’を算出し、設定された前記更新時間nを、前記ユーザごとに、前記更新時間n’に再設定してもよい。前記間隔時間t1’およびt2’の算出は、具体的には、例えば、前記入力認識手段により、前記ユーザの入力した複数の回答について、文字認識を行い、前記複数の回答における各ストロークについて、どの文字の何画目に対応しているかを判定し、これにより、各ストローク間の間隔時間として算出された時間について、前記間隔時間t1’およびt2’のいずれであるかを決定できる。
【0041】
表示更新装置10は、例えば、さらに、チュートリアル表示手段を含んでもよい。前記チュートリアル表示手段は、例えば、ディスプレイ104に、チュートリアル用の設問と、前記チュートリアル用の設問への回答の入力領域とを表示する。前記チュートリアル用の設問、および前記チュートリアル用の設問への回答の前記入力領域は、例えば、前述の設問1041および入力領域1042と同様である。表示更新装置10が、前記チュートリアル表示手段を含むことにより、例えば、ユーザが、設問1041への回答を開始する前に、チュートリアルを行うことができる。前記チュートリアルにおいて、例えば、設問1041への回答練習、文字の入力練習等を行うことができる。また、前記チュートリアルにおいて、例えば、前記更新時間調整手段により、ユーザごとに、前記更新時間nの調整および設定等を行うことができる。
【0042】
表示更新装置10は、例えば、さらに、間隔時間分析手段を含んでもよい。前記間隔時間分析手段は、例えば、前記間隔時間t1’およびt2’を分析する。前記分析は、例えば、前述のようにして、前記ユーザの前記間隔時間t1’およびt2’の数値を取得し、前記数値を、全ユーザの平均値等と比較することにより、前記ユーザに関する情報を取得できる。前記ユーザに関する情報は、例えば、前記ユーザのメンタル面での不調の有無等があげられる。
【0043】
つぎに、本実施形態の表示更新方法について、図4および図5を用いて説明する。図4は、前記表示更新方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態の表示更新方法は、例えば、図1および図2に示す表示更新装置10を用いて実施できる。なお、本実施形態の表示更新方法は、これらの図面に示す表示更新装置10の使用には限定されない。また、本実施形態の表示更新方法における記載は、前述した表示更新装置10に援用できる。
【0044】
表示更新装置10の表示手段12は、ディスプレイ104に、記憶手段11に記憶された設問1041と、前記設問への回答の入力領域1042とを表示する(S101)。
【0045】
表示更新装置10の入力判定手段13は、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが開始したかを判定する(S102)。前記工程(S102)において、前記タッチの開始が判定された場合(YES)、工程(S103)に進む。一方、前記工程(S102)において、前記タッチの開始が判定されなかった場合(NO)、再度、前記工程(S102)を行う。なお、前記工程(S102)において、前記工程(S102)を所定回数繰り返す、または所定時間経過した場合、終了してもよい(END)。前記所定時間は、例えば、5~10秒である。ただし、これには制限されず、前記工程(S102)を所定回数繰り返す、または所定時間経過した場合、例えば、後述する工程(S106)に進み、ディスプレイ104における設問の表示を更新し、次の設問1041’を表示してもよい。
【0046】
表示更新装置10の入力判定手段13は、さらに、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが終了したかを判定する(S103)。前記工程(S103)において、前記タッチの終了が判定された場合(YES)、工程(S104)に進む。一方、前記工程(S103)において、前記タッチの終了が判定されなかった場合(NO)、再度、前記工程(S103)を行う。
【0047】
表示更新装置10の経過時間取得手段14は、前記タッチの終了からの経過時間を取得する(S104)。
【0048】
表示更新装置10の入力判定手段13は、前記タッチの終了後、記憶手段11に記憶された更新時間nまでに、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが開始したかを判定する(S102’)。そして、更新時間nまでに、前記タッチの開始が判定された場合(YES)、前記工程(S103)に戻り、再度、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが終了したかを判定する。一方、前記工程(S102’)において、前記タッチの開始が判定されず、且つ、更新時間nになった場合(NO)、工程(S105)に進む。
【0049】
表示更新装置10の更新手段15は、ディスプレイ104における入力領域1042の表示を更新する(S105)。
【0050】
表示更新装置10の表示手段12は、次の設問1041’があるかを判定する(S106)。そして、次の設問1041’がある場合(YES)、ディスプレイ104における設問の表示を更新し、次の設問1041’を表示する(S101’)。前記工程(S101’)における設問の更新と、前記工程(S105)における入力領域1042の更新とは、例えば、同時に実施される。なお、例えば、設問1041の更新が不要である場合等において、前記工程(S106)および前記工程(S101’)における設問の更新は、行わなくてもよい。
【0051】
そして、前記工程(S101’)後、前記工程(S102)に戻り、再度、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが開始したかを判定する。一方、前記工程(S106)において、次の設問1041’がない場合(NO)、終了する(END)。なお、前記工程(S106)および前記工程(S101’)を行わない場合は、前記工程(S105)における、入力領域1042の更新後に、同様に、前記工程(S102)に戻る。
【0052】
本実施形態の表示更新方法について、図5を用いて具体的に説明する。図5は、本実施形態の表示更新方法の各工程における、ディスプレイ104の表示画面の一例を示す図である。図5(A)~(C)は、ユーザによるタッチの終了後、更新時間nまでに次のタッチが開始されない場合の一例を示す図であり、具体的には、本実施形態の表示更新方法における前記各工程を、前記工程(S101)、(S102):(YES)、(S103):(YES)、(S104)、(S102’):(NO)、(S105)、(S106):(YES)、(S101’)の順に実施する場合にあたる。図5(A)は、前記工程(S101)において、ディスプレイ104に、設問1041である「5 7 8 6 5」と、設問1041への回答の入力領域1042とが表示された状態を示す。図5(B)は、前記工程(S103)において、前記ユーザによる前記タッチによる回答の入力が終了したときのディスプレイ104の表示画面であり、入力領域1042に、回答「2」が入力されており、図中、丸で囲んだ部分において、前記タッチが終了したことがわかる。そして、図5(C)に示すように、前記タッチの終了後、記憶手段11に記憶された更新時間nまでに、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが開始されなかったことから((S102’):(NO))、前記工程(S105)において、ディスプレイ104における入力領域1042の表示が更新されたことがわかる。図5(C)において、前記更新により、入力領域1042において、それまでの入力内容「2」が消され、空欄になっている。さらに、図5(C)に示すように、前記工程(S101’)において、ディスプレイ104における設問1041の表示も更新され、新たに、設問1041’である「5 7 8 6 5 4」が表示されている。また、ディスプレイ104に、前記ユーザによる設問1041への回答の入力履歴として、小さく「2」が表示されている。
【0053】
図5(D)~(F)は、ユーザによるタッチの終了後、更新時間nまでに次のタッチが開始される場合の一例を示す図であり、具体的には、本実施形態の表示更新方法における前記各工程を、図5(C)における前記工程(S101’)の実施後、(S102):(YES)、(S103):(YES)、(S104)、(S102’):(YES)、(S103):(YES)、(S104)、(S102’):(NO)、(S105)、(S106):(YES)、(S101’)の順に実施する場合にあたる。図5(D)は、1回目の前記工程(S103)において、前記ユーザによる前記タッチが終了したときのディスプレイ104の表示画面であり、入力領域1042に、回答「5」の1画目が入力されており、図中、実線の丸で囲んだ部分において、前記タッチが終了したことがわかる。そして、図5(E)に示すように、前記タッチの終了後、記憶手段11に記憶された更新時間nまでに、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチ、すなわち、回答「5」の2画目の入力(図中、点線の丸で囲んだ部分)が開始されたことから((S102’):(YES))、前記工程(S103)に戻り、再度、前記ユーザによる前記タッチの終了を判定する。図5(E)は、2回目の前記工程(S103)において、前記ユーザによる前記タッチが終了したときのディスプレイ104の表示画面であり、図中、入力領域1042に、回答「5」の2画目が入力されており、図中、実線の丸で囲んだ部分において、前記タッチが終了したことがわかる。そして、図5(F)に示すように、前記タッチの終了後、記憶手段11に記憶された更新時間nまでに、前記ユーザによる入力領域1042への前記タッチが開始されなかったことから((S102’):(NO))、前記工程(S105)において、ディスプレイ104における入力領域1042の表示が更新されたことがわかる。さらに、図5(F)に示すように、前記工程(S101’)において、ディスプレイ104における設問1041’の表示も更新され、新たに、次の設問1041’’である「5 7 8 6 5 4 8」が表示されている。また、ディスプレイ104に、前記ユーザによる設問1041および設問1041’への回答の入力履歴として、小さく「2」および「5」が表示されている。
【0054】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前記各実施形態の表示更新方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。または、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0055】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0056】
この出願は、2018年9月14日に出願された日本出願特願2018―172855を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明によれば、ユーザによる入力領域への回答の入力後、ユーザによる操作を必要とせずに、前記入力領域の表示を新たな表示に更新できる。さらに、本発明によれば、ユーザによる回答の入力途中におけるストローク間の間隔時間より長く、前記回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までにおけるストローク間の間隔時間より短い時間において、前記入力領域を更新できる。このため、本発明によれば、例えば、設問への回答速度が重要となるような、計算やゲーム等のアプリケーションに適用することにより、ユーザによる回答の入力をよりスムーズに行うことができる。
【0058】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載しうるが、以下には限定されない。
(付記1)
記憶手段、表示手段、入力判定手段、経過時間取得手段、および更新手段を有し、
前記記憶手段は、
複数の設問、および更新時間nを記憶し、
前記表示手段は、
表示部に、前記設問と、前記設問への回答の入力領域とを表示し、
前記入力領域は、タッチパネルであり、
前記入力判定手段は、
ユーザによる前記入力領域へのタッチの開始および終了を判定し、
前記経過時間取得手段は、
前記タッチの終了からの経過時間を取得し、
前記更新手段は、
前記経過時間が前記更新時間nになった場合、前記表示部における前記入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新し、
前記更新時間nは、下記式(1)を満たす時間に設定されていることを特徴とする表示更新装置。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
(付記2)
さらに、更新時間調整手段を含み、
前記更新時間調整手段は、設定された前記更新時間nを、より短い時間またはより長い時間に調整する、付記1記載の表示更新装置。
(付記3)
さらに、更新時間調整手段を含み、
前記更新時間調整手段は、
ユーザごとに、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間(t1’)と、設問への回答入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間(t2’)と、を算出し、
前記間隔時間t1’と前記間隔時間t2’とから、前記ユーザごとに、前記式(1)を満たす更新時間n’を算出し、
設定された前記更新時間nを、前記ユーザごとに、前記更新時間n’に再設定する、付記1または2記載の表示更新装置。
(付記4)
さらに、入力認識手段を含み、
前記入力認識手段は、前記ユーザにより入力された前記回答の文字認識を行う、付記1から3のいずれかに記載の表示更新装置。
(付記5)
さらに、履歴表示手段を含み、
前記履歴表示手段は、前記表示部に、前記ユーザによる前記設問への回答の入力履歴を表示する、付記1から4のいずれかに記載の表示更新装置。
(付記6)
さらに、間隔時間分析手段を含み、
前記間隔時間分析手段は、前記ユーザによる前記回答の入力時における前記ストローク間の間隔時間を分析する、付記1から5のいずれかに記載の表示更新装置。
(付記7)
表示工程、入力判定工程、経過時間取得工程、および更新工程を有し、
前記表示工程は、
表示更新装置の表示部に、設問と、前記設問への回答の入力領域とを表示し、
前記入力領域は、タッチパネルであり、
前記入力判定工程は、
ユーザによる前記入力領域へのタッチの開始および終了を判定し、
前記経過時間取得工程は、
前記タッチの終了からの経過時間を取得し、
前記更新工程は、
前記経過時間が更新時間nになった場合、前記表示部における前記入力領域の表示を新たな入力領域の表示に更新し、
前記更新時間nは、下記式(1)を満たす時間に設定されていることを特徴とする表示更新方法。
t1<n<t2 ・・・(1)
n:前記更新時間
t1:予め算出した、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間
t2:予め算出した、設問への回答の入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間
(付記8)
さらに、更新時間調整工程を含み、
前記更新時間調整工程において、設定された前記更新時間nを、より短い時間またはより長い時間に調整する、付記7記載の表示更新方法。
(付記9)
さらに、更新時間調整工程を含み、
前記更新時間調整工程は、
ユーザごとに、1つの設問への回答が複数のストロークにより入力される場合における、前記複数のストローク間の間隔時間(t1’)と、設問への回答入力終了から次の設問への回答入力開始までの間隔時間(t2’)と、を算出し、
前記間隔時間t1’と前記間隔時間t2’とから、前記ユーザごとに、前記式(1)を満たす更新時間n’を算出し、
設定された前記更新時間nを、前記ユーザごとに、前記更新時間n’に再設定する、付記7または8記載の表示更新方法。
(付記10)
さらに、入力認識工程を含み、
前記入力認識工程において、前記ユーザにより入力された前記回答の文字認識を行う、付記7から9のいずれかに記載の表示更新方法。
(付記11)
さらに、履歴表示工程を含み、
前記履歴表示工程において、前記表示部に、前記ユーザによる前記設問への回答の入力履歴を表示する、付記7から10のいずれかに記載の表示更新方法。
(付記12)
さらに、間隔時間分析工程を含み、
前記間隔時間分析工程において、前記ユーザによる前記回答の入力時における前記ストローク間の間隔時間を分析する、付記7から11のいずれかに記載の表示更新方法。
(付記13)
付記7から12のいずれかに記載の表示更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記14)
付記13記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0059】
10 表示更新装置
11 記憶手段
12 表示手段
13 入力判定手段
14 経過時間取得手段
15 更新手段
図1
図2
図3
図4
図5