(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-16
(45)【発行日】2022-03-25
(54)【発明の名称】表示装置及び表示方法並びに表示システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220317BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20220317BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20220317BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20220317BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06F3/14 310A
G09G5/00 550C
G09G5/00 530M
G09G5/36 520M
G09G5/38 A
(21)【出願番号】P 2017163042
(22)【出願日】2017-08-28
【審査請求日】2020-07-02
(73)【特許権者】
【識別番号】516059145
【氏名又は名称】株式会社ヒナタデザイン
(73)【特許権者】
【識別番号】517301450
【氏名又は名称】株式会社テクノファ
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】大谷 佳弘
(72)【発明者】
【氏名】山上 秀幸
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-197342(JP,A)
【文献】特開2002-236941(JP,A)
【文献】特開2004-318359(JP,A)
【文献】国際公開第2014/034188(WO,A1)
【文献】特開平07-210608(JP,A)
【文献】特開2003-256876(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0134594(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/14
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像情報を取得する撮像部と、
前記撮像部により取得された前記撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる画像表示部と、
を有し、
前記画像表示部は、前記撮像部によりマーカーが読み取られると、前記マーカーのサイズと商品のサイズとの比率に基づき、商品の画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させ
、
前記画像表示部は、表示モードが第4の表示モードである場合、
マーカーサイズ情報を構成する、マーカーの幅とマーカーの高さとを対比し、マーカーの幅がマーカーの高さよりも大きい場合は、マーカーを横画像と判定し、互いに隣り合うマーカーの測辺と画像の測辺が接触した状態で画像を表示させ、
前記マーカーサイズ情報を構成する、マーカーの幅とマーカーの高さとを対比し、マーカーの高さがマーカーの幅よりも大きい場合は、マーカーを縦画像と判定し、マーカーの幅だけ水平方向に隔離した状態で画像を表示させる、
表示装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の表示装置において、
前記表示モードが第2の表示モードである場合、前記画像表示部は、前記マーカーと前記画像とが重ならない状態で、前記マーカーに対して垂直方向に移動させた位置に前記画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させる、
表示装置。
【請求項3】
請求項
1に記載の表示装置において、
前記表示モードが第1の表示モードである場合、マーカーの位置の上方向の位置を、商品の画像が表示される位置として決定し、正面画像と平面画像のうち、前記正面画像を選択して、前記マーカーと前記画像との全部または一部が重なった状態で、前記マーカーに対して垂直方向に移動させた位置に前記画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させ、
前記表示モードが第3の表示モードである場合、マーカーの位置の水平方向の位置を、商品の画像が表示される位置として決定し、前記正面画像と前記平面画像のうち、前記平面画像を選択して、前記マーカーと前記画像との全部または一部が重なった状態で、前記マーカーに対して水平方向に移動させた位置に前記画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させる、
表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置において、
前記撮像部は、前記マーカーとしてポイントカードを読み取る、
表示装置。
【請求項5】
撮像部が、撮像情報を取得する撮像ステップと、
画像表示部が、前記撮像部により取得された前記撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる撮像画像表示ステップと、
画像表示部が、前記撮像部によりマーカーが読み取られると、前記マーカーのサイズと商品のサイズとの比率に基づき、商品の画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させる実寸大画像表示ステップと、
を有し、
前記実寸大画像表示ステップは、
前記表示モードが第4の表示モードである場合、前記画像表示部が、マーカーサイズ情報を構成する、マーカーの幅とマーカーの高さとを対比し、マーカーの幅がマーカーの高さよりも大きい場合は、マーカーを横画像と判定し、互いに隣り合うマーカーの測辺と画像の測辺が接触した状態で画像を表示させ、
前記マーカーサイズ情報を構成する、マーカーの幅とマーカーの高さとを対比し、マーカーの高さがマーカーの幅よりも大きい場合は、マーカーを縦画像と判定し、マーカーの幅だけ水平方向に隔離した状態で画像を表示させる、
表示方法。
【請求項6】
縮尺情報共有サーバと、前記縮尺情報共有サーバとネットワークを介して接続される表示装置と、を有する表示システムであって、
前記縮尺情報共有サーバは、前記表示装置に商品の縮尺情報を提供し、
前記表示装置は、
撮像情報を取得する撮像部と、
前記撮像部により取得された前記撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる画像表示部と、
を有し、
前記画像表示部は、
前記撮像部によりマーカーが読み取られると、前記マーカーのサイズと前記縮尺情報に基づき特定される商品のサイズとの比率に基づき、商品の画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させ
、
前記表示モードが第4の表示モードである場合、前記画像表示部が、マーカーサイズ情報を構成する、マーカーの幅とマーカーの高さとを対比し、マーカーの幅がマーカーの高さよりも大きい場合は、マーカーを横画像と判定し、互いに隣り合うマーカーの測辺と画像の測辺が接触した状態で画像を表示させ、
前記マーカーサイズ情報を構成する、マーカーの幅とマーカーの高さとを対比し、マーカーの高さがマーカーの幅よりも大きい場合は、マーカーを縦画像と判定し、マーカーの幅だけ水平方向に隔離した状態で画像を表示させる、
表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、示装置及び表示方法並びに表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
設計図面などの画像に縮尺情報を設定し、対応する大きさで表示する技術が知られている。
【0003】
例えば、特開2013-73603号公報(特許文献1)には、「タブレット型端末装置のCPUは、表示画面に所定の縮尺でのデジタル図面の図面データを表示する。このときCPUは、デジタル図面のデータの属性情報を参照し、タブレット型端末装置の表示密度と比較して、選択された固定縮尺での設計図面を表示画面に表示する。こうすることで、端末装置の表示画面に、正確に実寸に準拠した縮尺で図面データを表示できる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術では、実寸に準拠した縮尺でデジタル図面を表示できる。しかしながら、従来の技術は、ディスプレイにデジタル図面のみが表示されている。そのため、他の物品との対比で物品の大きさを把握することが困難という問題があった。
本発明の目的は、物品の大きさを把握可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0007】
本発明の一実施の形態は、撮像情報を取得する撮像部を有する。また、前記撮像部により取得された前記撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる画像表示部を有する。また、前記画像表示部は、前記撮像部によりマーカーが読み取られると、前記マーカーのサイズと商品のサイズとの比率に基づき、商品の画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させる。
【0008】
また、本発明の一実施の形態は、撮像部が、撮像情報を取得する撮像ステップを有する。また、画像表示部が、前記撮像部により取得された前記撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる撮像画像表示ステップを有する。また、画像表示部が、前記撮像部によりマーカーが読み取られると、前記マーカーのサイズと商品のサイズとの比率に基づき、商品の画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させる実寸大画像表示ステップとを有する。
【0009】
また、本発明の一実施の形態は、縮尺情報共有サーバと、前記縮尺情報共有サーバとネットワークを介して接続される表示装置と、を有する表示システムであって、前記縮尺情報共有サーバは、前記表示装置に商品の縮尺情報を提供する。また、前記表示装置は、撮像情報を取得する撮像部と、前記撮像部により取得された前記撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる画像表示部と、を有し、前記画像表示部は、前記撮像部によりマーカーが読み取られると、前記マーカーのサイズと前記縮尺情報に基づき特定される商品のサイズとの比率に基づき、商品の画像を前記撮像画像に対し、実寸大で重畳表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の一実施の形態によれば、物品の大きさを把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施の形態における表示システムの構成例の概要を示す図である。
【
図2】本発明の一実施の形態における、共有縮尺情報記憶部および縮尺情報記憶部に記憶されている縮尺情報の構成例の概要を示す図である。
【
図3】本発明の一実施の形態における、マーカー情報記憶部に記憶されているマーカー情報の構成例の概要を示す図である。
【
図4】本発明の一実施の形態における、縮尺情報設定画面の構成例の概要を示す図である。
【
図5】本発明の一実施の形態における、画像リスト表示画面の構成例の概要を示す図である。
【
図6】本発明の一実施の形態における、QRコード読取画面の構成例の概要を示す図である。
【
図7】本発明の一実施の形態における、実寸大画像重畳表示画面の構成例の概要を示す図である。
【
図8】本発明の一実施の形態における、実寸大画像重畳表示画面の構成例の概要を示す図である。
【
図9】本発明の一実施の形態における、実寸大画像重畳表示画面の構成例の概要を示す図である。
【
図10】本発明の一実施の形態における、実寸大画像重畳表示画面の構成例の概要を示す図である。
【
図11】本発明の一実施の形態における、実寸大画像重畳表示画面の構成例の概要を示す図である。
【
図12】本発明の一実施の形態における、全体処理の概要を示す図である。
【
図13】本発明の一実施の形態における、商品データ登録処理の概要を示す図である。
【
図14】本発明の一実施の形態における、実寸大画像表示処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<システム構成>
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態における表示システム10の構成例の概要を示す図である。
図1に示されるように、表示システム10は、縮尺情報共有サーバ100と、縮尺情報共有サーバ100とネットワークを介して接続される表示装置200と、表示装置200とネットワークを介して接続される商品画像提供端末300とを有する。
【0014】
表示装置200は、画像表示部210と、縮尺設定部220と、縮尺情報記憶部230と、縮尺指定部240と、QRコード読取処理部250と、撮像部260と、マーカー情報記憶部270と、登録情報記憶部280とを有する。
【0015】
表示装置200には、ARプラットフォームが搭載されており、空間認識とともにARアプリケーションなどの稼働が可能である。また、表示装置200には、ARアプリケーションが予めインストールされている。
【0016】
画像表示部210は、撮像部260により取得された撮像情報に基づく撮像画像をディスプレイに表示させる。また、画像表示部210は、汎用的なWebブラウザソフトウェアのように、Webページをディスプレイに表示させる。また、画像表示部210は、商品画像URLに対応する画像(商品の画像)を外部のサーバから取得してディスプレイに表示させる。
【0017】
画像表示部210は、マーカーに表示されている特徴点を抽出することで、撮像画像内にマーカーが含まれていることを認識する。マーカーには複数の特徴点が存在し、例えば、ある特徴点が手などによって隠れている場合には、画像表示部210は、隠れていない特徴点を抽出することで撮像画像内にマーカーが含まれていることを認識する。
【0018】
撮像部260によりマーカーが読み取られると、画像表示部210は、マーカーのサイズと商品のサイズとの比率に基づき、撮像画像に対し商品の画像を実寸大で重畳表示させる。
【0019】
撮像部260により読み取られるマーカーは、シート状であって大きさは、縦3cm~100cm、横3cm~100である。マーカーとしては買い物の際に提示され、一定購入金額ごとにポイント(商品の値引きや、特典との交換に使用される)が加算されるポイントカードなどが該当する。また、マーカーとしては、スタンプ式、バーコード式、カードリーダー式のすべてのポイントカードを含む。また、クレジットカードや電子マネーの機能を有するポイントカードを含む。なお、マーカーは、必ずしもシート状であることは必要なく、マーカーとして認識されるあらゆる形状のものを含む。
【0020】
画像表示部210は、撮像部260により読み取られるマーカーの位置(マーカーの中心位置や、四隅の座標など、マーカー内のいずれか1点以上座標)と、表示モードとに基づき、商品の画像を表示させる位置を決定する。例えば、表示モードが第1の表示モードである場合、画像表示部210は、マーカーの位置の上方向の位置を、商品の画像が表示される位置として決定する。
【0021】
また、表示モードが第2の表示モードである場合、画像表示部210は、マーカーの位置の上方向に商品の画像の下辺が表示される位置を、商品の画像が表示される位置として決定する。
また、表示モードが第3の表示モードである場合、画像表示部210は、マーカーの位置の水平方向の位置を、商品の画像が表示される位置として決定する。
【0022】
また、表示モードが第4の表示モードである場合、画像表示部210は、マーカーの位置の水平方向に商品の画像の測辺(右測辺または左測辺のいずれか)が表示される位置を、商品の画像が表示される位置として決定する。
縮尺設定部220は、画像表示部210が提供する画像に対する縮尺情報を設定する。
縮尺情報記憶部230には、画像に設定されている縮尺情報と、画像の商品画像URLとが対応付けて記憶されている。
【0023】
縮尺指定部240は、縮尺情報記憶部230に記憶されている商品画像URLと商品画像URLに対応する縮尺情報とを取得する。そして、縮尺指定部240は、縮尺情報に基づき、商品画像URLにアクセスすることで取得する画像をディスプレイに表示させる。
【0024】
縮尺指定部240は、ユーザから縮尺を指定する入力を受け付け、ディスプレイに表示されている縮尺情報設定画面(後述、
図4)に含まれる画像の拡大および縮小を行う。また、縮尺指定部240は、縮尺情報設定画面に表示されている画像を計測するための定規を、縮尺情報設定画面に表示させる。
【0025】
撮像部260は、空間を撮像し、リアルタイムで撮像情報を取得する。また、撮像部260は、リアルタイムで取得する撮像情報に基づく撮像画像(例えば、撮像している空間の画像など)をディスプレイに表示させる。
マーカー情報記憶部270には、マーカーの画像データとともに、マーカーのサイズを特定するための情報が記憶されている。
【0026】
なお、表示装置200は、演算装置(CPU)、主記憶装置(RAM)、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、電子ペーパーなどのディスプレイ装置、有線及び/又は無線によるインターネットへの接続手段、キーボードやマウス、タッチパネル装置などの入力装置を備える。これは、表示装置200を実現するための専用の端末を用いてもよいし、パーソナルコンピュータや携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット端末などのような汎用的なコンピュータ装置の補助記憶装置に、表示装置200としての機能を実現するためのプログラムを記録し、実行可能な構成とすることによって実現してもよい。また、一般的なブラウザソフトウェアを利用可能なコンピュータ装置において、ブラウザソフトウェアによって表示装置200としての機能を実現するためのプラグインプログラムを付加するような形態によって実現してもよい。
【0027】
また、本実施形態においては、表示装置200は入力装置としてタッチパネル装置を有するものとして説明するが、上述した通り、入力装置はこれに限る物ではない。
縮尺情報共有サーバ100は、縮尺情報受信部110と、共有縮尺情報記憶部120と、縮尺情報配信部130とを有する。
【0028】
縮尺情報受信部110は、表示装置200から送信される縮尺情報を受信する。縮尺情報受信部110は、受信した縮尺情報をWebページの商品画像URLと対応付けて共有縮尺情報記憶部120に記憶する。なお、Webページの商品画像URLは、表示装置200から縮尺情報ともに送信されても良いし、外部のサーバから取得するようにしても良い。
縮尺情報配信部130は、縮尺情報と商品画像URLとを対応付けて表示装置200に送信する。
【0029】
縮尺情報共有サーバ100は、演算装置(CPU)、主記憶装置(RAM)、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置、有線及び/又は無線によるインターネットへの接続手段や、各種の入出力手段などを備える、汎用的なサーバ装置の補助記憶装置に、縮尺情報共有サーバ100の各手段を実現するためのプログラムを記録し、実行可能な実行することにより、実現できる。また、複数のサーバ装置の組み合わせによって、縮尺情報共有サーバ100を実現するような構成としてもよい。
<縮尺情報記憶部>
【0030】
図2は、本発明の一実施の形態における、共有縮尺情報記憶部120および縮尺情報記憶部230に記憶されている縮尺情報の構成例の概要を示す図である。
図2に示されるように、縮尺情報は、 [商品名]、[スロット番号]、[商品画像URL]、[縮尺情報]、[商品サイズ情報]などのデータ項目により構成される。
【0031】
[商品名]は、商品の名称を示す。[スロット番号]は、商品の画像が割り当てられるスロットを識別するための番号を示す。[商品画像URL]は、商品画像が記憶されているアドレスを特定するためのURLを示す。
【0032】
[縮尺情報]は、商品画像を実寸大表示するための倍率を示す。縮尺情報は、スケール値(表示倍率)が該当する。例えば、72dotを1inchで表示する場合のスケール値を基準値「1.0」として、当該基準値に掛け合わされる値がスケール値となる。
【0033】
[商品サイズ情報]は、商品のサイズを特定するための情報であり、商品の幅(ディスプレイに表示される商品画像の横方向の長さ)および商品の高さ(ディスプレイに表示される商品画像の縦方向の長さ)とからなる。なお、[商品サイズ情報]は、商品の幅(ディスプレイに表示される商品画像の横方向の長さ)または商品の高さ(ディスプレイに表示される商品画像の縦方向の長さ)のいずれか一方から構成されるようにしても良い。
<マーカー情報記憶部>
【0034】
図3は、本発明の一実施の形態における、マーカー情報記憶部270に記憶されているマーカー情報の構成例の概要を示す図である。
図3に示されるように、マーカー情報は、[商品名]、[スロット番号]、[マーカー画像] 、[マーカーサイズ情報]などのデータ項目により構成される。[マーカー画像]は、マーカー画像を表示するための画像データである。
【0035】
[マーカーサイズ情報]は、マーカーのサイズを特定するための情報であり、マーカーの幅(ディスプレイに表示されるマーカー画像の横方向の長さ)およびマーカーの高さ(ディスプレイに表示されるマーカー画像の縦方向の長さ)とからなる。なお、[マーカーサイズ情報]は、マーカーの幅(ディスプレイに表示されるマーカー画像の横方向の長さ)およびマーカーの高さ(ディスプレイに表示されるマーカー画像の縦方向の長さ)のいずれか一方から構成されるようにしても良い。
<縮尺情報設定画面>
【0036】
図4は、本発明の一実施の形態における縮尺情報設定画面の構成例の概要を示す図である。
図4に示されるように、縮尺情報設定画面は、計測ボタン610と、サイズ入力ボタン620とが表示される。
【0037】
縮尺情報設定画面がピンチインやピンチアウトなどの操作を受け付けると、縮尺指定部240は、縮尺情報設定画面に表示されている画像650の拡大または縮小を行う。例えば、縮尺情報設定画面がピンチインされる操作を受け付けると、縮尺指定部240は、縮尺情報設定画面に表示されている画像650を縮小する。一方、縮尺情報設定画面がピンチアウトされる操作を受け付けると、縮尺指定部240は、縮尺情報設定画面に表示されている画像650を縮小する。
例えば、縮尺情報が設定される対象が画像650である場合、画像650が領域内に収まるように、拡大または縮小される。
計測ボタン610が押下されると、縮尺指定部240は、計測対象の範囲を指定するための計測対象指定図形630を縮尺情報設定画面に表示させる。
【0038】
計測対象指定図形630の一端631は、ドラッグされることで、計測対象の一端(上辺)に移動される。また、計測対象指定図形630の他端632がドラッグされることで、計測対象の他端(下辺)に移動される。これによって、計測対象指定図形630の一端631から他端632までが計測対象として特定される。
【0039】
サイズ入力ボタン620が押下されると、計測対象のサイズの入力を受け付けると、縮尺指定部240は、計測対象(一端631から他端632までの間隔)のサイズの入力を受け付けるサイズ入力欄660を、縮尺情報設定画面に表示させる。
【0040】
サイズ入力欄660は、計測対象のサイズの入力を受け付ける。これにより、計測対象のピクセル数と実寸が明らかになる。サイズ入力欄660に、計測対象のサイズが入力されると、縮尺指定部240は、特定された計測対象の範囲(計測対象指定図形630の一端631から他端632までの間隔)と、入力されたサイズとに基づき、縮尺情報であるスケール値(表示倍率)を算出する。そして、縮尺指定部240は、算出した縮尺情報と、画像を特定するための商品画像URLとを対応付けて縮尺情報記憶部230に記憶する。なお、縮尺指定部240は、商品画像URLと、縮尺情報に加えて、縮尺情報設定画面を介して入力を受け付ける件名やタグなどの付加情報を縮尺情報記憶部230に記憶しても良い。
<画像リスト表示画面>
【0041】
図5は、本発明の一実施の形態における画像リスト表示画面の構成例の概要を示す図である。
図5に示されるように、画像リスト表示画面には、QRコード読取ボタン710と、削除ボタン730とが表示される。また、画像リスト表示画面には、登録されている画像720が一覧で表示される。削除したい画像720が選択された後に削除ボタン730が押下されると、選択された画像720が削除され、対応する画像720の登録情報が登録情報記憶部280から削除される。
【0042】
QRコード読取ボタン710が押下されると、表示装置200のQRコード読取処理部250は、QRコード読取画面(後述、
図6)ディスプレイに表示させる。
<QRコード読取画面>
【0043】
図6は、本発明の一実施の形態におけるQRコード読取画面の構成例の概要を示す図である。
図6に示されるように、QRコード読取画面には、表示装置200の撮像部260により撮像される撮像画像600が表示される。
【0044】
表示装置200の撮像部260によりQRコード(登録商標)820が読み取られると、QRコード820から特定される商品画像URLが登録情報記憶部280に記憶される。これによって、表示装置200に新たな画像と画像が登録される。
<実寸大画像重畳表示画面>
【0045】
図7~
図11は、本発明の一実施の形態における実寸大画像重畳表示画面の構成例の概要を示す図である。
図7に示されるように、実寸大画像重畳表示画面には、第1のモード切替ボタン7100と、第2のモード切替ボタン7200と、第3のモード切替ボタン7300と、第4のモード切替ボタン7400と、重畳表示される候補画像750とが表示される。
【0046】
まず、表示装置200の撮像部260により、マーカー810が読み取られる。正常にマーカー810が読み取られると、
図8に示されるように、マーカー810に対して、商品の画像820が重畳して表示される。このように、ディスプレイ装置上に実寸に基づいた縮尺表示を行うことで、ユーザはサイズ感などを容易に得ることができる。
【0047】
ここで、縮尺情報記憶部230に記憶されている縮尺情報と、表示装置200のディスプレイの表示領域の寸法及び縦横のピクセル数が明らかであれば、それに基づいて、実寸に基づいた縮尺表示を行うことができる。例えば、Webページ中に含まれる画像において、実際の長さが5cmである部位を1分の1の縮尺(等倍)で表示する際に、表示装置200のディスプレイ装置上でも5cmの長さとなるように表示する、というような表示が可能となる。
【0048】
図8では、第1の表示モードで表示されている例を示したものであり、第1の表示モードでは、画像表示部210は、マーカー810と画像820との全部または一部が重なった状態で、マーカー810に対して垂直方向に移動させた位置に画像820を表示させる。
【0049】
なお、第1の表示モードでは、画像820をマーカー810の上方向に表示させても良い。また、画像820をマーカー810の下方向に表示させても良い。また、第1の表示モードでは、画像表示部210は、正面画像(商品を正面方向から観察した状態を示す)と平面画像(商品を平面方向(上方向)から観察した状態を示す)のうち、正面画像を選択して実寸大画像重畳表示画面に表示させるようにしても良い。また、第1の表示モードでは、画像表示部210は、画像820の下辺をマーカー810の上端に接触させて表示させるようにしても良い。
【0050】
第2のモード切替ボタン7200が押下されると、画像表示部210は、表示モードを第2の表示モードへと切り替え、
図9に示される実寸大画像重畳表示画面が表示される。
図9に示されるように、第2の表示モードでは、画像表示部210は、マーカー810と画像820とが重ならない状態(隔離した状態)で、マーカー810に対して上方向に移動させた位置に画像820を表示させる。また、第2の表示モードでは、画像表示部210は、正面画像と平面画像のうち、正面画像を選択して実寸大画像重畳表示画面に表示させるようにしても良い。
【0051】
第3のモード切替ボタン7300が押下されると、画像表示部210は、表示モードを第3の表示モードへと切り替え、
図10に示される実寸大画像重畳表示画面が表示される。
図10に示されるように、第3の表示モードでは、画像表示部210は、マーカー810と画像820との全部または一部が重なった状態で、マーカー810に対して水平方向(右方向または左方向)に移動させた位置に画像820を表示させる。また、第3の表示モードでは、画像表示部210は、正面画像と平面画像のうち、平面画像を選択して実寸大画像重畳表示画面に表示させるようにしても良い。また、第3の表示モードにて、画像表示部210は、マーカー810の中心位置または重心と画像820の中心位置または重心とが重なる状態で画像820を表示させるようにしても良い。
【0052】
第4のモード切替ボタン7300が押下されると、画像表示部210は、表示モードを第4の表示モードへと切り替え、
図11に示される実寸大画像重畳表示画面が表示される。
図11に示されるように、第4の表示モードでは、画像表示部210は、マーカー810と画像820との全部または一部が重なった状態で、画像820を表示させる。また、第4の表示モードでは、画像表示部210は、正面画像と平面画像のうち、平面画像を選択して実寸大画像重畳表示画面に表示させる。なお、第4の表示モードでは、画像表示部210は、商品を斜め方向から観察した状態を示す斜視画像を実寸大画像重畳表示画面に表示させるようにしても良い。また、第4の表示モードでは、画像表示部210は、マーカー810と画像820とが重ならない状態(隔離した状態)で、マーカー810に対して水平方向(右方向または左方向のいずれかの)に移動させた位置に画像820を表示させるようにしても良い。
【0053】
さらに、第4の表示モードでは、画像表示部210は、マーカーサイズ情報を構成する、マーカー810の幅とマーカー810の高さとを対比し、マーカー810の幅がマーカー810の高さよりも大きい場合は、マーカー810を横画像と判定する。一方で、マーカーサイズ情報を構成する、マーカー810の幅とマーカー810の高さとを対比し、マーカー810の高さがマーカー810の幅よりも大きい場合は、マーカー810を縦画像と判定するようにしても良い。そして、マーカー810が横画像の場合は、画像表示部210は、互いに隣り合うマーカー810の測辺と画像820の測辺が接触した状態で画像820を表示させる。また、マーカー810が縦画像の場合は、画像表示部210は、互いに隣り合うマーカー810の測辺と画像820の測辺とが、マーカー810の幅だけ水平方向に隔離した状態で画像820を表示させる。
【0054】
図8~
図11に示される実寸大画像重畳表示画面にて、マーカー810が移動されると、画像820はマーカー810に追従する。これによって、例えば、画像820がマウスの画像である場合には、カード形状のマーカー820を移動させることで、実寸大画像重畳表示画面を介して実際のマウスを操作している映像を確認できる。
【0055】
なお、スロットに複数の画像820が登録されている場合、実寸大画像重畳表示画面に表示させる画像820を選択する入力を受け付けるようにしても良い。この場合、画像表示部210は、選択された画像820を、実寸大画像重畳表示画面に表示させる。
<全体処理>
図12は、本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
まず、S1201にて、商品データ登録処理(後述、
図13)が実行される。
次に、S1202にて、表示装置200は、画像リスト画面(前述、
図5)を介して、スロットにセットされる画像を選択する入力を受け付ける。
【0056】
次に、S1203にて、実寸大画像表示処理(後述、
図14)が実行され、表示装置200の撮像部260により撮像されたマーカーに対して、S1202にてスロットにセットされた画像が重畳表示される。
<商品データ登録処理>
図13は、本発明の一実施の形態における商品データ登録処理の概要を示す図である。
まず、S1301にて、商品画像提供端末300は、商品画像表示画面をディスプレイに表示させる。
次に、S1302にて、表示装置200の撮像部260は、撮像を開始する。
【0057】
次に、S1303にて、表示装置200のQRコード読取処理部250は、商品画像提供端末300のディスプレイに表示されている商品画像表示画面に含まれるQRコードが撮像部260により撮像されているかを判定する。QRコード読取処理部250が、QRコードが撮像されていないと判定する場合(S1303-No)、S1302へ戻る。一方、QRコード読取処理部250が、QRコードが撮像されていると判定する場合(S1303-Yes)、S1304へ進む。
【0058】
次に、S1304にて、表示装置200の画像表示部210は、QRコードから特定される商品画像URLにアクセスする。そして、画像表示部210は、商品名と、商品の縮尺情報と、商品の画像データを取得するための商品画像URLとを取得する。例えば、画像表示部210は、外部のサーバから商品名と、商品の縮尺情報と、商品の画像データとを取得する。また、画像表示部210は、商品名と、商品の縮尺情報とについては縮尺情報共有サーバ100から取得するようにしても良い。また、QRコードから特定される商品画像URLをキーに縮尺情報記憶部230を検索し、対応する商品名と、商品の縮尺情報と商品サイズ情報とを取得するようにしても良い。
【0059】
次に、S1305にて、表示装置200の画像表示部210は、S1305にて取得した商品名と、商品の画像データを取得するための商品画像URLと、商品の縮尺情報とを対応付けて縮尺情報記憶部230に記憶する。
<実寸大画像表示処理>
【0060】
図14は、本発明の一実施の形態における実寸大画像表示処理の概要を示す図である。実寸大画像表示処理は、表示装置200の実寸大画像表示アプリケーションが起動された場合に開始する。
まず、S1401にて、表示装置200は、実寸大画像重畳表示画面をディスプレイに表示させる。
次に、S1402にて、表示装置200の撮像部260は、撮像を開始する。
【0061】
次に、S1403にて、表示装置200の画像表示部210は、実寸大画像重畳表示画面にマーカーが含まれるかを判定する。画像表示部210は、実寸大画像重畳表示画面にマーカーが含まれていないと判定する場合(S1403-No)、S1401へ戻る。一方、画像表示部210は、実寸大画像重畳表示画面にマーカーが含まれていると判定する場合(S1403-Yes)、S1404へ進む。
【0062】
次に、S1404にて、表示装置200の画像表示部210は、実寸大画像重畳表示画面に含まれるマーカーと対応する商品名をキーに、縮尺情報記憶部230を検索し、対応する商品画像URLと、縮尺情報とを取得する。そして、取得した縮尺情報から商品サイズ情報を算出する。例えば、画像表示部210は、表示装置200のディスプレイの表示領域の寸法及び縦横のピクセル数と縮尺情報とに基づき、商品サイズ情報を算出する。
なお、画像表示部210は、縮尺情報に替えて商品サイズ情報を取得するようにしても良い。
【0063】
次に、S1405にて、表示装置200の画像表示部210は、スロット番号をキーに、マーカー情報記憶部270を検索し、対応するマーカーサイズ情報を取得する。
【0064】
次に、S1406にて、表示装置200の画像表示部210は、S1404にて算出または取得した商品サイズ情報とS1405に取得したマーカーサイズ情報とに基づき、マーカーのサイズと商品のサイズとの比率を算出する。
【0065】
例えば、画像表示部210は、マーカーの高さ(ディスプレイに表示されるマーカー画像の縦方向の長さ)と、商品の高さ(ディスプレイに表示される商品画像の縦方向の長さ)との比率を、マーカーのサイズと商品のサイズとの比率として算出する。
【0066】
なお、画像表示部210は、マーカーの幅(ディスプレイに表示されるマーカー画像の横方向の長さ)と、商品の幅(ディスプレイに表示される商品画像の横方向の長さ)との比率を、マーカーのサイズと商品のサイズとの比率として算出するようにしても良い。
【0067】
次に、S1407にて、表示装置200の画像表示部210は、S1406にて算出した比率に基づき、商品画像URLから特定される商品画像を実寸大画像重畳表示画面に表示させる。これによって、S1202にてスロットにセットされた画像が重畳表示される。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本実施の形態における
【0068】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0069】
例えば、表示装置がスマートフォンやタブレット端末である実施形態もある。また、寄付者端末・被寄付者端末は、デスクトップ型のPC(Personal Computer)や、ノート型PUや、スマートフォンや、タブレット端末にも、様々な形態の端末を全て含むものである。
【0070】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
【0071】
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0072】
100…縮尺情報共有サーバ、110…縮尺情報受信部、120…共有縮尺情報記憶部、130…縮尺情報配信部、
【0073】
200…表示装置、210…画像表示部、220…縮尺設定部、230…縮尺情報記憶部、240…縮尺指定部、250…QRコード読取処理部、260…撮像部、270…マーカー情報記憶部、280登録情報記憶部。
300…商品画像提供端末。