(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-16
(45)【発行日】2022-03-25
(54)【発明の名称】駐車場精算システム、その方法、そのプログラム及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220317BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20220317BHJP
【FI】
G06Q50/10
G07B15/00 N
(21)【出願番号】P 2020196623
(22)【出願日】2020-11-27
【審査請求日】2020-11-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500052314
【氏名又は名称】パラカ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】516081917
【氏名又は名称】株式会社SPOT
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】間嶋 正明
(72)【発明者】
【氏名】花房 寛
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-070966(JP,A)
【文献】特開2006-127493(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/10
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行う管理サーバ装置と、
前記駐車料金の精算に用いられる画面を端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置と、
前記駐車場の利用者によって使用され
る前記端末装置と
を用いて行う駐車精算処理方法であって、
前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、
前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記アプリサーバ装置が前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、
前記管理サーバ装置が
前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に、駐車料金の計算を行い、当該計算した駐車料金を前記アプリサーバ装置に送信する第2の工程と、
前記アプリサーバ装置が、前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第
3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、
前記端末装置の前記第
3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末
装置が前記アプリサーバ装置に送信する第4の工程と、
前記アプリサーバ装置は、前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で計算した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、
前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記アプリサーバ装置が前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程と
を有し、
前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、
前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、
前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される、
駐車精算処理方法。
【請求項2】
前記第2の画面には、
前記利用者の車両を駐車した駐車場の地図情報表示欄がさらに表示され、
前記第1の駐車場名表示欄は、前記利用者の車両を駐車した駐車場を入力可能である
請求項1に記載の駐車精算処理方法。
【請求項3】
前記第1の画面には、ナビに設定するための指示入力画像がさらに表示される
請求項1又は請求項2に記載の駐車精算処理方法。
【請求項4】
前記管理サーバ装置または前記端末装置が、前記第5の工程で前記決済処理が終了した場合、前記車両の出庫を制限する出庫制限装置を制御して、前記車両の出庫の制限を解除する第6の工程
をさらに有する請求項1~3のいずれかに記載の駐車場精算方法。
【請求項5】
前記管理サーバ装置は、前記出庫制限装置から受信した入庫通知の時刻と、前記端末装置で前記精算指示が出された時刻を基に、前記車両の駐車料金を計算する
請求項4に記載の駐車場精算方法。
【請求項6】
駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行う管理サーバ装置と、
前記駐車場の利用者によって使用さ
れる端末装置と、
通信を行い、前記駐車料金の精算に用いられる画面を前記端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置で実行されるプログラムであって、
前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、
前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、
前記管理サーバ装置が
前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に計算した駐車料金を前記管理サーバ装置から受信する第2の工程と、
前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第
3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、
前記端末装置の前記第
3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末
装置から受信する第4の工程と、
前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で受信した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、
前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程と
を前記アプリサーバ装置に実行させ、
前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、
前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、
前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される、
前記アプリサーバ装置に実行させるプログラム。
【請求項7】
前記第2の画面には、
前記利用者の車両を駐車した駐車場の地図情報表示欄がさらに表示され、
前記駐車場名表示欄は、前記利用者の車両を駐車した駐車場を入力可能である
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
複数の前記管理サーバ装置と通信を行い、
前記第2の工程は、
前記端末装置から受信した前記駐車場識別情報を基に、当該駐車場識別情報に対応する前記管理サーバ装置を特定し、当該特定した管理サーバ装置に、前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を送信する
請求項
6又は請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行
う管理サーバ装置と、
前記駐車料金の精算に用いられる画面を端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置と、
前記駐車場の利用者によって使用され、前記精算処理に必要な情報を前記アプリサーバ装置に送信する前記端末装置と
を有し、
前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、
前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記アプリサーバ装置が前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、
前記管理サーバ装置が
前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に、駐車料金の計算を行い、当該計算した駐車料金を前記アプリサーバ装置に送信する第2の工程と、
前記アプリサーバ装置が、前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第
3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、
前記端末装置の前記第
3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末
装置が前記アプリサーバ装置に送信する第4の工程と、
前記アプリサーバ装置は、前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で計算した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、
前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記アプリサーバ装置が前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程と
を実行し、
前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、
前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、
前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される、
駐車場精算システム。
【請求項10】
駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行
う管理サーバ装置と、
前記駐車場の利用者によって使用さ
れる端末装置と、
通信を行い、前記駐車料金の精算に用いられる画面を前記端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置であって、
前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、
前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、
前記管理サーバ装置が
前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に計算した駐車料金を前記管理サーバ装置から受信する第2の工程と、
前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第
3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、
前記端末装置の前記第
3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末
装置から受信する第4の工程と、
前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で受信した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、
前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程と
を実行し、
前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、
前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、
前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される、
アプリサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場の費用の精算を行う駐車場精算システム、その方法、そのプログラム及びサーバ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンのアプリから空き駐車場を検索し、利用後の駐車代を登録済みのクレジットカートから自動で精算するシステムがある。
駐車場管理システムは、駐車場に駐車している車両の出庫を制限するフラップ装置とネットワークを介して通信を行うことでフラップ装置を制御する管理サーバ装置と、車両の駐車料金の精算処理に必要な決済情報をサーバ装置に送信する端末装置とを備える。管理サーバ装置または端末装置は、車両の駐車料金の精算処理が終了した場合、フラップ装置を制御して、車両の出庫を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のシステムでは、駐車場のフラップ装置の制御を行う管理サーバ装置が端末装置と直接通信をして、駐車料金の精算処理を行うため、管理サーバ装置を運用する管理事業者毎にサービスを提供することになる。そのため、駐車場を管理する管理事業者毎にサービスを利用することになり、不便であるという問題がある。
また、上述した従来のシステムでは、端末装置に表示される操作画面についての開示がない。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駐車場の複数の管理事業者がある場合でも、一つのサービスで駐車料金の精算を端末装置で容易に行うことができる駐車場精算システム、その方法、そのプログラム及びサーバ装置を提供することにある。
また、本発明は、駐車料金精算に適した画面を端末装置に提供できるプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の駐車場精算方法は、駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行う管理サーバ装置と、前記駐車料金の精算に用いられる画面を端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置と、前記駐車場の利用者によって使用される前記端末装置とを用いて行う駐車精算処理方法であって、前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記アプリサーバ装置が前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、前記管理サーバ装置が前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に、駐車料金の計算を行い、当該計算した駐車料金を前記アプリサーバ装置に送信する第2の工程と、前記アプリサーバ装置が、前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、前記端末装置の前記第3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末装置が前記アプリサーバ装置に送信する第4の工程と、前記アプリサーバ装置は、前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で計算した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、
前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記アプリサーバ装置が前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程とを有し、前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される。
【0007】
好適には、前記管理サーバ装置または前記端末装置が、前記第5の工程で前記決算処理が終了した場合、前記車両の出庫を制限する出庫制限装置を制御して、前記車両の出庫の制限を解除する第6の工程をさらに有する。
【0008】
好適には、前記管理サーバ装置は、前記出庫制限装置から受信した入庫通知の時刻と、前記端末装置で前記精算指示が出された時刻を基に、前記車両の駐車料金を計算する。
【0009】
本発明のアプリサーバ装置に実行させるプログラムは、 駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行う管理サーバ装置と、前記駐車場の利用者によって使用される端末装置と、通信を行い、前記駐車料金の精算に用いられる画面を前記端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置で実行されるプログラムであって、前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、前記管理サーバ装置が前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に計算した駐車料金を前記管理サーバから受信する第2の工程と、前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、前記端末装置の前記第3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末装置から受信する第4の工程と、前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で受信した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程とを前記アプリサーバ装置に実行させ、前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される。
【0010】
好適には、前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の地図情報表示欄がさらに表示され、前記駐車場名表示欄は、前記利用者の車両を駐車した駐車場を入力可能である。
【0011】
本発明の駐車場精算システムは、駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行う管理サーバ装置と、前記駐車料金の精算に用いられる画面を端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置と、前記駐車場の利用者によって使用され、前記精算処理に必要な情報を前記アプリサーバ装置に送信する前記端末装置とを有し、前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記アプリサーバ装置が前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記アプリサーバ装置が前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、前記管理サーバ装置が前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に、駐車料金の計算を行い、当該計算した駐車料金を前記アプリサーバ装置に送信する第2の工程と、前記アプリサーバ装置が、前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、前記端末装置の前記第3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末装置が前記アプリサーバ装置に送信する第4の工程と、前記アプリサーバ装置は、前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で計算した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記アプリサーバ装置が前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程とを実行し、前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される。
【0012】
本発明のアプリサーバ装置は、駐車場運営会社が管理する駐車場に駐車している車両の駐車料金の精算処理を行う管理サーバ装置と、前記駐車場の利用者によって使用される端末装置と、通信を行い、前記駐車料金の精算に用いられる画面を前記端末装置に提供し、前記管理サーバ装置とは独立して設けられたアプリサーバ装置であって、前記端末装置に表示した第1の画面を用いた前記利用者による前記端末装置の操作により精算指示が入力されると、前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報と前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報とを入力するための第2の画面を前記端末装置に表示し、前記第2の画面で入力された料金確認指示に応じて前記端末装置から受信した前記第2の画面で入力された前記利用者の駐車車両を駐車した駐車場を識別する駐車場識別情報及び前記車両を駐車した車室を識別する車室識別情報又は車両識別情報を前記管理サーバ装置に送信する第1の工程と、前記管理サーバ装置が前記第1の工程で受信した前記駐車場識別情報及び前記車室識別情報又は車両識別情報を基に計算した駐車料金を前記管理サーバから受信する第2の工程と、前記第2の工程で受信した前記駐車料金を含む第3の画面を前記端末装置に表示する第3の工程と、前記端末装置の前記第3の画面上で前記利用者が入力した支払い指示を前記端末装置から受信する第4の工程と、前記第4の工程で受信した支払い指示を基に、前記第2の工程で受信した駐車料金の決済処理を行う第5の工程と、前記第5の工程で前記決済処理が成功すると、前記管理サーバ装置に決済成功通知を送信し、前記アプリサーバ装置が当該決済成功通知を前記端末装置に表示させる第6の工程とを実行し、前記第1の画面には、地図情報と、前記精算指示をするたに指定操作される精算指示入力画像とが表示され、前記第2の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第1の駐車場名表示欄と、前記車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄と、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記料金確認指示を入力するための料金確認指示入力欄とが表示され、前記第3の画面には、前記利用者の車両を駐車した駐車場の駐車場名を表示するための第2の駐車場名表示欄と、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄と、指定されたサービス券情報を表示するためのサービス券表示欄と、前記第3の工程で受信した前記駐車料金を示す支払金額表示欄と、決済方法入力欄と、前記支払い指示を入力するための支払指示入力欄とが表示される。
。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、駐車場の複数の管理事業者がある場合でも、一つのサービスで駐車料金の精算を端末装置で容易に行うことができる駐車場精算システム、その方法、そのプログラム及びサーバ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、駐車料金精算に適した画面を端末装置に提供できるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る駐車場精算システム1の全体構成図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す各構成要素の機能ブロック図である。
【
図3】
図3は、
図2に示す端末装置21に表示される第1の画面を説明するための図である。
【
図4】
図4は、
図2に示す端末装置21に表示される第2の画面140-1を説明するための図である。
【
図5】
図5は、
図2に示す端末装置21に表示される第2の画面140-2を説明するための図である。
【
図6】
図6は、
図2に示す端末装置21に表示される車室番号入力欄143を説明するための図である。
【
図7】
図7は、
図2に示す端末装置21に表示される第2の画面140-1を説明するための図である。
【
図8】
図8は、
図2に示す端末装置21に表示されるサービス券確認画面161を説明するための図である。
【
図9】
図9は、
図2に示す端末装置21に表示されるネット決済確認画面181を説明するための図である。
【
図10】
図10は、
図2に示す端末装置21に表示される利用履歴画面191を説明するための図である。
【
図11】
図11は、
図2に示す端末装置21に表示される利用履歴画面191を説明するための図である。
【
図12】
図12は、
図2に示す端末装置21に表示される利用履歴詳細画面201を説明するための図である。
【
図13】
図13は、
図1に示す駐車場精算システム1の全体動作を説明するための図である。
【
図14】
図14は、
図1に示す駐車場精算システム1の全体動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に関する駐車場精算システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る駐車場精算システム1の全体構成図である。
駐車場精算システム1は、自動車等の車両のドライバである利用者が、移動先の所定の場所で時間貸しの駐車場を検索し、当該検索した駐車場に車両を移動して駐車し、出庫時に精算する際に用いられる。
【0019】
図1に示すように、駐車場精算システム1は、例えば、管理サーバ装置13、決済サーバ装置15、フラップ装置17、端末装置21及びアプリサーバ装置23を有する。
管理サーバ装置13、決済サーバ装置15、フラップ装置17、端末装置21及びアプリサーバ装置23は、ネットワークを介して相互に通信可能である。
【0020】
管理サーバ装置13は、例えば、フラップ装置17の入庫、出庫及び精算を管理する管理会社が運用している。
決済サーバ装置15は、各種クレジットカード会社である。
端末装置21は、利用者の例えば、スマートフォンであり、その他、タブレット端末、PDA (Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム機など、ネットワークを介した通信を行う機器である。
アプリサーバ装置23は、駐車場提供・精算サービスを提供する会社が運用する。
通常は、アプリサーバ装置23は、管理サーバ装置13とは異なる会社が運用している。
【0021】
端末装置21は複数である。また、管理サーバ装置13及び決済サーバ装置15は、単数複数いずれでもよい。
【0022】
[管理サーバ装置13]
管理サーバ13は、例えば、自らが管理する駐車場内に設置されたフラップ装置17と通信を行い、1以上の駐車場の空き情報および予約情報を管理する。また、管理サーバ12は、駐車された自動車の駐車料金を管理するとともに、決済サーバ装置15と通信をして駐車料金の決済処理も行う。
【0023】
図2は、
図1に示す各構成要素の機能ブロック図である。
図2に示すように、管理サーバ装置13は、例えば、通信部51、メモリ53及び処理部55を有する。
管理サーバ装置13の処理部55は、フラップ装置17から受信した入庫通知に含まれる駐車場ID及び車室IDと、入庫時刻情報とを関連付けて入庫情報としてメモリ53に記録する。当該入庫時刻情報は、フラップ装置17のタイマで生成して入庫通知に含まれたものを用いてもよいし、管理サーバ装置13のタイマを用いて入庫通知の受信時刻を基に生成してもよい。
【0024】
処理部55は、アプリサーバ装置23から受信した駐車料金計算要求に含まれる駐車場IDと車室IDと、メモリ53に記録された入庫時刻情報とを基に、当該車両の駐車料金を計算する。
処理部55は、上記計算した駐車料金情報を含む駐車料金通知をアプリサーバ装置23に送信する。
【0025】
管理サーバ装置13の処理部55は、アプリサーバ装置23から通信部51が受信した支払い指示を基に、指定された決済先の決済サーバ装置15と通信をして決済処理を行う。
また、処理部55は、決済処理が終了すると、決済結果を示す決済完了通知をアプリサーバ装置23を介して端末装置21に送信する。
また、処理部55は、決済に関係する利用者の車両が駐車された駐車場の車室のフラップ装置17にフラップ下降指示を出力する。
【0026】
[フラップ装置17]
フラップ装置17は、駐車場内において、各駐車スペース(車室)毎に設置さている。フラップ装置17は、自動車が駐車された状態で自動車の移動を制限するためのフラップ板を有する。駐車場は複数の自動車が駐車可能なスペースがあり、駐車場には、複数のフラップ装置17が設けられている。
【0027】
図2に示すように、フラップ装置17は、例えば、フラップ41、車両検出センサ43、通信部45、及び処理部47を有する。
処理部47は、管理サーバ装置13から通信部45が受信したフラップ下降指示を基に、フラップ41を下降させ、出庫可能にする。
【0028】
[端末装置21]
前述したように、端末装置21は、利用者が使用するスマートフォン等の通信装置である。
端末装置21は、
図2に示すように、例えば、操作部71、ディスプレイ73、通信部75、メモリ77及び処理部79を有する。
【0029】
端末装置21には、駐車場提供・精算サービス専用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリと称する。)がインストールされており、その専用アプリを実行することにより、後述する機能が実現される。
【0030】
なお、端末装置21に専用アプリをインストールするのではなく、ウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバとの間で所定の情報をやりとりすることが可能なブラウザソフトウエアをインストールし、当該ブラウザソフトウエアを介して管理サーバ13と通信することで、専用アプリと同様の機能を実現することもできる。
以下に示す端末装置21の機能は、例えば、上述した専用アプリとアプリサーバ装置23とが通信しながら協働して実現される。
【0031】
端末装置21の処理部79は、専用アプリの起動中のトップ画面として、
図3に示す第1の画面121をディスプレイ73に表示する。
第1の画面121は、例えば、地図表示領域131と、端末装置21の位置の周辺の駐車場を地図上で表示するための第1の指示入力画像133と、道路ナビゲーション動作に切り換え指示を入力するための第2の指示入力画像135と、精算指示を入力するための第3の指示入力画像137とを有する。
【0032】
処理部79は、第1の画面121上で第3の指示入力画像137が指定操作されると、
図4に示す第2の画面140-1をディスプレイ73に表示する。
第2の画面140-1には、利用者の車両を駐車した駐車場の地図情報表示欄141、その駐車場名を入力するための駐車場名入力欄142、車両を駐車した車室番号を入力するための車室番号入力欄143、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄144、料金確認指示入力欄145が表示されている。
【0033】
処理部79は、
図4に示す第2の画面140-1の駐車場名入力欄142、車室番号入力欄143及びサービス券入力欄144のそれぞれに対応する情報が入力(指定)された後に、料金確認指示入力欄145が指定されると、入力された情報に対応する駐車場ID、車室ID、サービス券情報を含む駐車料金計算要求を通信部75を介してアプリサーバ装置23に送信する。
【0034】
処理部79は、通信部75がアプリサーバ装置23から駐車料金通知を受信すると、
図5に示す第2の画面140-2をディスプレイ73に表示する。
第2の画面140-2には、利用者の車両を駐車した駐車場の地図情報表示欄151、その駐車場名の駐車場名表示欄152、車両を駐車した車室番号を表示する車室番号表示欄153、サービス券情報を表示するためのサービス券表示欄154、支払金額表示欄155、入出庫時刻表示欄156、決済方法入力欄157、料金再確認指示入力欄158、支払指示入力欄159が表示されている。
処理部79は、アプリサーバ装置23から受信した駐車料金通知が示す駐車料金を支払金額表示欄155に表示する。
【0035】
処理部79は、決済方法入力欄157に決済方法が入力されると、当該入力された決済方法情報を含む支払い指示を、通信部75を介してアプリサーバ装置23に送信する。
また、処理部79は、サービス券表示欄154で使用するサービス券が利用者によって指定された場合には、サービス券表示欄154に指定されたサービス券情報を表示すると共に、アプリサーバ装置23から受信した駐車料金通知が示す駐車料金を支払額として支払金額表示欄155に表示する。
なお、駐車料金から、指定されたサービス券の金額を差し引いた額を支払い金額として支払金額表示欄155に表示するようにしてもよい。
【0036】
処理部79は、第2の画面140-2上で支払指示入力欄159が指定されると、
図6に示す確認画面140-3をディスプレイ73に表示し、利用者の確認操作(「ok」を指定操作)を経て、第2の画面140-2で指定されたサービス券情報と決済方法情報とを含む支払い指示を、通信部75を介してアプリサーバ装置23に送信する。
【0037】
端末装置21の処理部79は、適切に決済処理が完了したことを示す決済結果を示す決済完了通知をアプリサーバ装置23から通信部75が受信すると、
図7に示す支払い完了通知画面140-4をディスプレイ73に表示する。
【0038】
処理部79は、
図4に示す第2の画面140-1のサービス券表示欄144、又は
図5に示す第2の画面140-2のサービス券表示欄154が利用者によって指定操作されると、
図8に示すサービス券確認画面151をディスプレイ73に表示する。
【0039】
図8に示すように、サービス券確認画面161は、例えば、サービス券コード入力欄163、登録されているサービス券一覧を示すサービス券一覧表示欄165、QRコード(登録商標)取得指示入力欄167、サービス券使用指示入力欄169を有する。
【0040】
利用者は、サービス券確認画面161上でサービス券一覧表示欄165に表示されたサービス券のうち使用するサービス券を指定操作した後に、サービス券使用指示入力欄169を指定すると、
図4に示すサービス券表示欄144及び
図5に示すサービス券表示欄154に使用するサービス券の金額等が表示される。
また、第2の画面140-2でサービス券使用指示入力欄159が指定操作されると、当該サービス券の金額等を含む支払い指示が端末装置21からアプリサーバ装置23に送信される。
【0041】
処理部79は、
図5に示す第2の画面140-2上で決済方法入力欄157が指定操作されると
図9に示すネット決済確認画面181をディスプレイ73に表示する。
利用者は、ネット決済確認画面181上で使用するクレジットカード等の指定操作を行う。
【0042】
処理部79は、例えば、メニュー画面(図示せず)において利用履歴表示が入力指示さえると、
図10に示す利用履歴画面191をディスプレイ73に表示する。
利用履歴画面191には、利用者が過去に利用した駐車場名と決済方法が表示されている。なお、利用履歴がない場合は、利用履歴画面191は
図11に示すような表示となる。
【0043】
利用者が、
図10に示す利用履歴画面191で過去に利用した駐車場名に対応する箇所を指定操作すると、処理部79は、
図12に示すようにその詳細を示す利用履歴詳細画面201をディスプレイ73に表示する。
【0044】
[アプリサーバ装置23]
図2に示すように、アプリサーバ装置23は、例えば、通信部61、メモリ63及び処理部65を有する。
アプリサーバ装置23の処理部65は、端末装置21と通信を行いながら、上述した端末装置21のディスプレイ73に画面を表示する。また、処理部65は、利用者の操作部71の操作に応じた指示・要求に応じて、管理サーバ装置13と通信を行い、管理サーバ装置13に精算処理等を行わせる。
【0045】
[動作例]
以下、駐車場精算システム1の全体動作を説明する。
図13及び
図14は、
図1に示す駐車場精算システム1の全体動作を説明するための図である。
ステップST1:
駐車場内のそれぞれの車室に設けられたフラップ装置17の車両検出センサ43が車両が当該車室に入庫したことを検出すると、ステップST2に進む。
【0046】
ステップST2:
フラップ装置17の処理部47は、フラップ41を上げて入庫した車両の出庫を制限する。
【0047】
ステップST3:
処理部47は、駐車場ID及び車室IDを含む入庫通知を管理サーバ装置13に送信する。
【0048】
ステップST4:
管理サーバ装置13の処理部55は、ステップST3で受信した入庫通知に含まれる駐車場ID及び車室IDと、入庫時刻情報とを関連付けて入庫情報としてメモリ53に記録する。
【0049】
ステップST5:
端末装置21の処理部79は、専用アプリの起動中のトップ画面として、図?に示す第1の画面121をディスプレイ73に表示する。
アプリサーバ装置23の処理部65及び端末装置21の処理部79は、第1の画面121上で第3の指示入力画像137が指定操作されると、ステップST6に進む。
【0050】
ステップST6:
端末装置21の処理部79は、図?に示す第2の画面140-1をディスプレイ73に表示する。
そして、利用者が第2の画面140-1上で駐車場名入力欄142に駐車場名を入力し、車室番号入力欄143に車両を駐車した車室番号を入力する。
【0051】
ステップST7:
端末装置21の処理部79は、第2の画面140-1上で利用者が料金確認指示入力欄145を指定すると、入力された駐車場IDと車室IDを含む駐車料金計算要求を、通信部75を介してアプリサーバ装置23に送信する。
【0052】
ステップST8:
管理サーバ装置13の処理部55は、ステップST7で通信部51が受信した駐車料金計算要求に含まれる駐車場IDと車室IDと、ステップST4でメモリ53に記録した入庫時刻情報とを基に、当該車両の駐車料金を計算する。
【0053】
ステップST9:
処理部55は、ステップST8で計算した駐車料金情報を含む駐車料金通知をアプリサーバ装置23に送信する。このとき、アプリサーバ装置23は、ステップST8で計算した駐車料金情報に対して、ポイントや所定の割引等の計算をし、計算後の駐車料金情報を含む駐車料金通知を端末措置21に送信するようにしてもよい。
【0054】
ステップST10
端末装置21の処理部79は、ステップST9で通信部75がアプリサーバ装置23から駐車料金通知を受信すると、図?に示す第2の画面140-2をディスプレイ73に表示する。
【0055】
ステップST11:
利用者の操作によって、決済方法入力欄157に決済方法が入力される。
また、処理部79は、サービス券表示欄154で使用するサービス券が利用者によって指定された場合には、サービス券表示欄154に指定されたサービス券情報を表示すると共に、アプリサーバ装置23から受信した駐車料金通知が示す駐車料金から、指定されたサービス券の金額を差し引いた額を支払い金額として支払金額表示欄155に表示する。
処理部79は、第2の画面140-2上で支払指示入力欄159が指定されると、ステップST12に進む。
【0056】
ステップST12:
端末装置21の処理部79は、第2の画面140-2で指定されたサービス券情報と決済方法情報とを含む支払い指示を、通信部75を介してアプリサーバ装置23に送信する。
【0057】
ステップST13:
アプリサーバ装置23の処理部65は、ステップST12で通信部61が端末装置21から受信した支払い指示を基に、指定された決済先の決済サーバ装置15と通信をして決済処理を行う。
【0058】
ステップST14:
アプリサーバ装置23の処理部65は、ステップST13の決済処理が終了すると、決済結果を示す決済完了通知を端末装置21及び管理サーバ装置13に送信する。端末装置21は、決済完了通知を受信すると、その旨をディスプレイに表示する。
【0059】
ステップST15:
管理サーバ装置13の処理部55は、決済に関係する利用者の車両が駐車された駐車場の車室のフラップ装置17にフラップ下降指示を出力する。
【0060】
ステップST16:
フラップ装置17の処理部47は、ステップST15で通信部45が受信したフラップ下降指示を基に、フラップ41を下降させ、出庫可能にする。
また、フラップ装置17に、フラップが完全に降下したを検出するセンサ等の検出手段を向け、完全に降下したことを検出すると、フラップ降下完了通知をアプリサーバ装置23を介して端末措置21に送信してもよい。
【0061】
以上説明したように、駐車場精算システム1によれば、管理サーバ装置13とアプリサーバ装置23とが個別に設けられているため、アプリサーバ装置23が複数の管理サーバ装置13と通信を行い、複数の駐車場運用会社の駐車場精算処理を一括して行うことができる。そのため、利用者は、アプリサーバ装置23の運用会社のアプリサービスを利用することで、複数の駐車場運用会社の駐車場の精算処理を一つのアプリで行うことができ、便利である。
【0062】
また、駐車場精算システム1によれば、駐車場精算処理に伴う上述した様々な画面を端末装置21のディスプレイ73に表示することから、駐車場精算処理をスムーズに行うことができる。
【0063】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0064】
上述した実施形態では、入庫時には端末装置21の専用アプリによる処理はされないが、当該専用アプリが何等かの入庫処理及び出庫処理をするようにしてもよい。
【0065】
また、上述した実施形態では、決済時に、端末装置21がアプリサーバ装置23及び管理サーバ装置13を介して決済サーバ装置15と決済処理をする場合を例示したが、端末装置21が決済サーバ装置15に直接決済処理したり、アプリサーバ装置23が決済サーバ装置15と決済処理をするようにしてもよい。
【0066】
また、上述した実施形態では、車室識別情報を用いた場合を例示したが、車両のナンバ等の車両識別情報を用いてもよい。この場合には、駐車場に設置されたカメラによって車両の車両識別情報を読み取って駐車料金の精算処理に用いる。
【0067】
また、上述した実施形態では、利用者が
図4に示す第2の画面140-1の駐車場名入力欄142及び車室番号入力欄143で駐車場情報及び車室番号の入力をする場合例示したが、端末装置21の位置検出システムあるいはフラップ装置17との通信等により、これらの情報の少なくとも一つを自動的に設定、あるいは選択できるようにしてもよい。
また、管理サーバ装置13が車室候補を提供するようにしてもよい。
【0068】
また、端末装置21とアプリサーバ装置23との通信を一部を、端末装置21が管理サーバ装置13と直接するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は駐車場管理システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1…駐車場精算システム
13…管理サーバ装置
51…通信部
53…メモリ
55…処理部
15…決済サーバ装置
17…フラップ装置
41…フラップ
43…車両検出センサ
45…通信部
47…処理部
21…端末装置
71…操作部
73…ディスプレイ
75…通信部
77…メモリ
79…処理部
23…アプリサーバ装置
61…通信部
63…メモリ
65…処理部
121…第1の画面
131…地図表示領域
133…第1の指示入力画像
135…第2の指示入力画像
137…第3の指示入力画像
140-1…第2の画面
141…地図情報表示欄
142…駐車場名入力欄
143…車室番号入力欄
144…サービス券表示欄
145…支払い完了通知画面
140-2…第2の画面
151…地図情報表示欄
152…駐車場名表示欄
153…車室番号表示欄
154…サービス券表示欄
155…支払金額表示欄
156…入出庫時刻表示欄
157…決済方法入力欄
158…料金再確認指示入力欄
159…支払指示入力欄
140-3…確認画面
140-4…完了通知画面
161…サービス券確認画面
163…サービス券コード入力欄
165…サービス券一覧表示欄
167…QRコード(登録商標)取得指示入力欄
169…サービス券使用指示入力欄
181…ネット決済確認画面
191…利用履歴画面
201…利用履歴詳細画面
【要約】
【課題】 駐車場の複数の管理事業者がある場合でも、一つのサービスで駐車料金の精算を端末装置で容易に行うことができる駐車場精算システムを提供する。
【解決手段】 端末装置21で、利用者が精算指示を出すと、駐車場ID及び車室IDがアプリサーバ装置23を介して管理サーバ装置13に送信され、駐車料金が計算され、端末装置21に表示される。端末装置21から支払い指示がされると、アプリサーバ装置23が決済処理を行い、その結果を管理サーバ装置13及び端末装置21に送信する。そして、フラップ板が下ろされる。
【選択図】
図14