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特許7041980印刷ローラのローラ表面を洗浄する結合機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-16
(45)【発行日】2022-03-25
(54)【発明の名称】印刷ローラのローラ表面を洗浄する結合機構
(51)【国際特許分類】
   B41F 35/04 20060101AFI20220317BHJP
   B08B 1/04 20060101ALI20220317BHJP
   B08B 5/02 20060101ALI20220317BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20220317BHJP
   B41F 35/00 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
B41F35/04
B08B1/04
B08B5/02 A
B08B3/02 F
B41F35/00 E
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020212369
(22)【出願日】2020-12-22
【審査請求日】2020-12-23
(31)【優先権主張番号】109141669
(32)【優先日】2020-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506069527
【氏名又は名称】全利機械股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】蔡松霖
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-146939(JP,U)
【文献】国際公開第2011/122204(WO,A1)
【文献】実開平05-013745(JP,U)
【文献】実開平07-002057(JP,U)
【文献】特開平05-077412(JP,A)
【文献】特開2011-189691(JP,A)
【文献】特開2013-163368(JP,A)
【文献】特開平06-063478(JP,A)
【文献】国際公開第2003/000436(WO,A1)
【文献】米国特許第06951172(US,B2)
【文献】実開昭50-054203(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 31/00-35/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ローラのローラ表面に付着している粘着性の物体を洗浄する結合機構であって、
前記ローラの前記ローラ表面に対応する位置に配置されており、モータによって回転するように駆動可能なホイールブラシ、
前記ローラの前記ローラ表面に面する位置に配置されており、前記ローラ表面から或る距離だけ離間されているスプレーノズル、
前記ホイールブラシ及び前記スプレーノズルを担持するとともに支持する支持ベース
記支持ベースに連結されており、前記支持ベースを下降位置又は上昇位置に駆動する昇降機構、並びに、
前記支持ベースの軸ピラーに接続されている端を有する接続板を備えるホイールブラシ調整機構を備え、
前記支持ベースが前記昇降機構によって駆動されて前記上昇位置に位置付けられると、前記ホイールブラシは、そのホイール表面が前記ローラの前記ローラ表面と接触し、前記モータによって駆動されて回転し、同時に、前記スプレーノズルは、前記ローラの前記ローラ表面に向かって噴射するミストを発生させ、前記ローラ表面に付着している前記粘着性の物体を洗浄及び除去し、
前記ホイールブラシは、前記接続板の反対端に取り付けられており、
前記ホイールブラシ調整機構の接続板は、被駆動力を受け取るように構成されており、それによって、前記ホイールブラシの位置を、上方に調整された位置又は下方に調整された位置に選択的に設定されるように、前記ローラの前記ローラ表面に対して調整するよう、前記軸ピラーによって画成される回転中心を中心として回転することを特徴とする、
結合機構。
【請求項2】
前記支持ベースに連結されており、前記ホイールブラシ及び前記スプレーノズルを駆動して、前記ローラに対して平行なローラの軸方向に移動させるように、前記支持ベースを駆動して前記ローラの軸方向に沿って移動させる水平方向移動機構をさらに備える、請求項1に記載の結合機構。
【請求項3】
前記水平方向移動機構は、前記ローラに対応するように前記ローラの軸方向に配置されているガイドレール、前記ガイドレールの一端に配置されている移動駆動ユニット、前記ガイドレールの反対端に配置されており、前記移動駆動ユニットに対応するガイドローラ、前記ガイドレールに取り付けられており、前記移動駆動ユニットと前記ガイドローラとの間に位置付けられているベルト、並びに、前記支持ベース及び前記ベルトに接続されている可動シート、を備え、前記移動駆動ユニットは、前記支持ベースを駆動して前記ローラの軸方向に移動させるように、前記ベルトによって、前記可動シートを駆動して前記ローラの軸方向に移動させることを特徴とする、請求項2に記載の結合機構。
【請求項4】
吸引フード、埃収集装置、及び、前記吸引フードと前記埃収集装置との間に接続されている吸引管を備える空気吸引及び埃収集装置であって、前記吸引フードは前記ホイールブラシを少なくとも部分的に覆い、前記ホイールブラシによって除去された前記粘着性の物体を吸引し、次に、前記粘着性の物体を、前記吸引管を通して前記埃収集装置まで通過させる、空気吸引及び埃収集装置をさらに備える、請求項1に記載の結合機構。
【請求項5】
前記スプレーノズルは空気管及び給水管に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の結合機構。
【請求項6】
印刷ローラのローラ表面に付着している粘着性の物体を洗浄する結合機構であって、
前記ローラの前記ローラ表面に対応する位置に配置されており、モータによって回転するように駆動可能なホイールブラシ、
前記ローラの前記ローラ表面に面する位置に配置されており、前記ローラ表面から或る距離だけ離間されているスプレーノズル、
前記ホイールブラシ及び前記スプレーノズルを担持するとともに支持する支持ベース、 前記支持ベースに連結されており、前記ホイールブラシ及び前記スプレーノズルを駆動して、前記ローラに対して平行なローラの軸方向に移動させるように、前記支持ベースを駆動して前記ローラの軸方向に沿って移動させる水平方向移動機構、
並びに、
前記支持ベースの軸ピラーに接続されている端を有する接続板を備えるホイールブラシ調整機構を備え、
前記ホイールブラシは、そのホイール表面が前記ローラの前記ローラ表面と接触し、前記モータによって駆動されて回転し、同時に、前記スプレーノズルは、前記ローラの前記ローラ表面に向かって噴射するミストを発生させ、前記ローラ表面に付着している前記粘着性の物体を洗浄及び除去し、
前記ホイールブラシは、前記接続板の反対端に取り付けられており、
前記ホイールブラシ調整機構の接続板は、被駆動力を受け取るように構成されており、それによって、前記ホイールブラシの位置を、上方に調整された位置又は下方に調整された位置に選択的に設定されるように、前記ローラの前記ローラ表面に対して調整するよう、前記軸ピラーによって画成される回転中心を中心として回転することを特徴とする、
結合機構。
【請求項7】
前記水平方向移動機構は、前記ローラに対応するように前記ローラの軸方向に配置されているガイドレール、前記ガイドレールの一端に配置されている移動駆動ユニット、前記ガイドレールの反対端に配置されており、前記移動駆動ユニットに対応するガイドローラ、前記ガイドレールに取り付けられており、前記移動駆動ユニットと前記ガイドローラとの間に位置付けられているベルト、並びに、前記支持ベース及び前記ベルトに接続されている可動シート、を備え、前記移動駆動ユニットは、前記支持ベースを駆動して前記ローラの軸方向に移動させるように、前記ベルトによって、前記可動シートを駆動して前記ローラの軸方向に移動させることを特徴とする、請求項に記載の結合機構。
【請求項8】
吸引フード、埃収集装置、及び、前記吸引フードと前記埃収集装置との間に接続されている吸引管を備える空気吸引及び埃収集装置であって、前記吸引フードは前記ホイールブラシを少なくとも部分的に覆い、前記ホイールブラシによって除去された前記粘着性の物体を吸引し、次に、前記粘着性の物体を、前記吸引管を通して前記埃収集装置まで通過させる、空気吸引及び埃収集装置をさらに備える、請求項に記載の結合機構。
【請求項9】
前記スプレーノズルは空気管及び給水管に接続されていることを特徴とする、請求項に記載の結合機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローラ洗浄機構に関し、詳細には、ローラの表面に付着する粘着性の物体を洗浄及び除去するように互いに組み合わせて使用されるホイールブラシ及びスプレーノズルを含む、結合機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ローラアセンブリは、種々の産業分野において一般的に使用されている。多くの場合、種々の粘着性の物体が、動作中にローラのローラ表面に貼り付くか又は付着する。例えば、印刷の分野において使用される印刷ローラの場合、種々の印刷顔料、糊、埃及び微細な粒子が、多くの場合、印刷動作において印刷ローラのローラ表面に付着する。これは、印刷の質に影響を及ぼす。
【0003】
ローラの表面に付着している粘着性の物体を洗浄及び除去するために、ホイールブラシが使用される。しかし、ローラの洗浄のためにホイールブラシを単一の器具として使用するだけでは、粘着性の物体を効果的に除去できない。さらに、一定期間使用すると、多くの場合ホイールブラシから毛が落ち、ホイールブラシを頻繁に交換しなければならなくなる。これによってコストが増す。
【0004】
別の既知の解決策は、高圧ノズルアセンブリを使用する器具を伴う。高圧ノズルには小さな孔が形成されている。しかし、印刷ローラには、長期間使用した後、油性の印刷インクが付着する可能性があるため、そのような油性の印刷インクは、ローラ洗浄のための単一の器具として高圧ノズルを単に使用するだけでは、効果的に除去できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記を考慮して、本発明の主な目的は、ブラシホイール及びスプレーノズルを同時に使用するローラを組み合わせた洗浄機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明において採用される技術的な解決策は、支持ベースにともに取り付けられるホイールブラシ及びスプレーノズルを備える。昇降機構が、支持ベースを下降位置又は上昇位置に駆動する。支持ベースが上昇位置にあるとき、ホイールブラシは回転し、同時に、スプレーノズルは、ローラのローラ表面に向かって噴射する高圧ミストを発生させ、ローラ表面に付着している粘着性の物体を洗浄及び除去する。
【0007】
好ましくは、本発明は、ホイールブラシ及びスプレーノズルを駆動して、ローラに対して平行なローラの軸方向に移動させる水平方向移動機構をさらに備える。
【0008】
好ましくは、本発明は、ローラから除去された粘着性の物体を吸引して収集する空気吸引及び埃収集装置を備える。
【0009】
好ましくは、本発明は、ホイールブラシとローラのローラ表面との間の距離を微調整することを可能にするホイールブラシ調整機構をさらに備える。
【0010】
好ましくは、スプレーノズルは、空気管及び給水管に接続されている。
【0011】
本発明の別の実施形態では、結合機構は、支持ベースにともに取り付けられているホイールブラシ及びスプレーノズルを備える。水平方向移動機構は、ホイールブラシ及びスプレーノズルを駆動してローラの軸方向に移動させるように、支持ベースを駆動して、ローラに対して平行なローラの軸方向に沿って移動させることが可能である。
【0012】
本発明は、ホイールブラシの回転及びブラシがけと、スプレーノズルからの高圧ミスト噴射とを同時に使用し、ローラに対する高性能洗浄効果を達成する。
【0013】
ホイールブラシが粘着性の物体を払い落とすように回転するとき、スプレーノズルも、同時に高圧ミストを噴射し、粘着性の物体をローラから分離して剥がすことを助ける。ミストは、ローラと接触するホイールブラシの毛の湿潤及び摩耗の軽減という効果も提供する。
【0014】
したがって、本発明は、従来の機構の欠点を効果的に克服できる。
【0015】
本発明は、印刷ローラの洗浄に適用される場合、印刷ローラに付着している種々のタイプの粘着性の物体(例えば、印刷顔料、糊、埃及び微細粒子)の洗浄及び除去において特に有効性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】印刷ローラと本発明の結合機構との間の空間的な関係を示す正面図である。
図2図1において示されている結合機構の拡大図である。
図3図2において示されている結合機構の左側面図である。
図4】スプレーノズルが流れ供給管及び空気管に接続されているところを示す概略図である。
図5】ホイールブラシが下降位置にあるところを示す概略図である。
図6】ホイールブラシが上昇位置にあるところを示す概略図である。
図7】本発明の結合機構がローラに対して異なる位置に移動したところを示す概略図である。
図8】ホイールブラシが通常の位置にあるところを示す概略図である。
図9】ホイールブラシが上方に調整された位置にあるところを示す概略図である。
図10】ホイールブラシが下方に調整されたところを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照する。本発明は、ローラ1のローラ表面11に付着するか又は貼り付く粘着性の物体を効果的に洗浄及び除去するように動作可能な結合機構100を提供する。実施形態の以下の説明においては、ローラ1が印刷ローラの洗浄に使用される例を説明するが、他の分野のローラの洗浄動作においても使用できる。
【0018】
図2及び図3をまとめて参照する。結合機構100は、支持ベース4上に隣接して配置されているホイールブラシ2及びスプレーノズル3を備える。ホイールブラシ2は、軸受アセンブリ21(図2を参照のこと)によって支持ベース4上に取り付けられており、モータ22によって回転するように駆動可能である。スプレーノズル3は、ローラ1とホイールブラシ2との間の部位に面するように配置されており、ローラ1のローラ表面11から適切な距離だけ離間されている。
【0019】
スプレーノズル3は、水及び空気の双方を含む高圧ミストを発生させてローラ1のローラ表面11に向かって噴霧及び噴射するように、水タンク及び水ポンプ(図示せず)等の他の既知の装置と組み合わせて動作するよう、空気管31及び給水管32(図4を参照のこと)に接続されている。
【0020】
支持ベース4は昇降機構5に接続されている。昇降機構5は、駆動ロッド52によって支持ベース4に連結されている昇降駆動ユニット51を備える。昇降駆動ユニット51は、油圧シリンダ、空気圧シリンダ又は同等の構成要素であり得る。
【0021】
水平方向移動機構6が、支持ベース4を駆動し、ローラ1に対して平行なローラの軸方向M1に移動させるのに使用される。水平方向移動機構6は、可動座部61、ガイドレール62、移動駆動ユニット63、ガイドローラ64及びベルト65を備える。
【0022】
昇降駆動ユニット51は、可動座部61に取り付けられている。ガイドレール62は、ローラ1の下方のローラ1に対応する位置においてローラの軸方向M1に延在するように配置されている。(モータ等の)移動駆動ユニット63は、ガイドレール62の一端に配置されており、ガイドローラ64は、ガイドレール62の反対端に配置されている。ベルト65は、(例えば、スライドブロック66及びベルトプレッサボード67を含む)補助的な構成要素と組み合わせて、ガイドレール62に取り付けられており、移動駆動ユニット63とガイドローラ64との間に位置付けられている。
【0023】
空気吸引及び埃収集装置7が、吸引フード71、埃収集装置72及び吸引管73を備える。吸引フード71は、ホイールブラシ2の周辺領域を少なくとも部分的に覆うか又は囲むように配置されており、吸引管73によって埃収集装置72に接続されている。
【0024】
図5及び図6を参照する。昇降駆動ユニット51の非動作時には、支持ベース4は下降位置P1(図5を参照のこと)に位置付けられており、この場合、ホイールブラシ2はローラ表面11と接触していない。昇降駆動ユニット51の動作時には、駆動ロッド52は、支持ベース4を駆動して上昇位置P2(図6を参照のこと)まで押し、ホイールブラシ2のブラシ面をローラ表面11と接触させる。この状況下において、ホイールブラシ2がモータ22によって駆動されて回転すると、ローラ1の回転とともに、粘着性の物体がローラ1のローラ表面11から払い落とされて除去される。
【0025】
同時に、スプレーノズル3は、ローラ表面11に噴霧及び噴射される高圧ミストを発生させ、ローラ表面を洗浄する。このようにして、ローラ表面11に対する組み合わせた洗浄の効果を達成できる。ホイールブラシ2によって払い落とされた粘着性の物体は、吸引フード71によって吸引して離され、続いて、吸引管73を通して埃収集装置72まで通過することが可能である。
【0026】
図7を参照する。上述した洗浄動作の間に、移動駆動ユニット63は、ベルト65を通じて可動座部61を駆動させて移動させ、可動座部61は次に、支持ベース4をローラの軸方向M1に移動させる。したがって、ホイールブラシ2及びスプレーノズル3は、ローラ1のローラ表面11の全体的な領域の洗浄を行うために、1回又は複数回左右へ移動するように支持ベース4とともに移動される。
【0027】
洗浄動作が完了した後、スプレーノズル3からのミストが停止され、ホイールブラシ2の回転が止まる。次に、昇降駆動ユニット51は支持ベース4を駆動し、図5において示されている下降位置P1に戻す。
【0028】
ホイールブラシ2は、一定期間使用された後、毛が無くなり、曲がる可能性があり、この場合、そのホイール表面を、ローラ1のローラ表面11に対して所望の最良の位置に保持できなくなる。
これに対し、本発明は、ホイールブラシ2とローラ1のローラ表面11との間の距離の微調整を可能にするホイールブラシ調整機構8を含む。ホイールブラシ調整機構8は、支持ベース4の軸ピラー82に接続されている端を有する接続板81を備える。ホイールブラシ2は、軸受アセンブリ21によって、接続板81の反対端に取り付けられている(図2及び図3を参照のこと)。
【0029】
図8図9及び図10を参照する。図8は、ホイールブラシ2が、ローラ1のローラ表面11に対して通常の位置にあるところを示している。微調整を行うために、図9において示されているように、駆動モータ、油圧シリンダ、空気圧シリンダ又は手動操作装置を使用して力を加え、接続板81を、軸ピラー82を中心として上方の回転方向M2に回転させる。それによって、接続板81はホイールブラシ2を駆動して移動させ、したがって、ホイールブラシ2を上方に調整された位置P3に設定する。必要であれば、図10において示されているように、接続板81を、軸ピラー82を中心として下方の回転方向M3に回転させるように力を加え、それによって、ホイールブラシ2を下方に調整された位置P4に設定する。したがって、ホイールブラシ2の位置の微調整を達成できる。
【0030】
上述した実施形態は、本発明の説明のために提供したものであり、本発明が求める保護範囲を過度に制約する意図はない。
【要約】      (修正有)
【課題】ローラの表面に付着する粘着性の物体を洗浄及び除去するように互いに組み合わせて使用されるホイールブラシ及びスプレーノズルを含む、結合機構を提供する。
【解決手段】印刷ローラのローラ表面を洗浄する結合機構が、印刷ローラのローラ表面に対応する位置に配置されており、モータによって回転するように駆動可能なホイールブラシ2を含む。スプレーノズル3が、ローラ表面に面する位置に配置されており、ローラ表面から或る距離だけ離間されている。ホイールブラシ2及びスプレーノズル3は、支持ベース4に取り付けられている。昇降機構5が支持ベース4を下降位置又は上昇位置に駆動する。支持ベース4が上昇位置にあるとき、ホイールブラシ2は、ローラ表面と接触し、モータによって駆動されて回転し、同時に、スプレーノズル3は、ローラ表面に向かって噴射するミストを発生させ、ローラ表面に付着している粘着性の物体を洗浄及び除去する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10