(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-16
(45)【発行日】2022-03-25
(54)【発明の名称】スポーツマスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220317BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
A41D13/11 A
A62B18/02 C
A41D13/11 H
(21)【出願番号】P 2020197152
(22)【出願日】2020-11-27
【審査請求日】2020-11-27
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】520468128
【氏名又は名称】▲クン▼ 榮堂
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【氏名又は名称】山田 武史
(72)【発明者】
【氏名】▲クン▼ 榮堂
【審査官】森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開実用新案第20-2018-0003164(KR,U)
【文献】特開2008-113922(JP,A)
【文献】特開2019-094604(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0321484(KR,Y1)
【文献】実公昭49-042875(JP,Y1)
【文献】米国特許第05331957(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
A62B 18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外層体と、固定ブラケットと、呼気管路とを含むスポーツマスクであって、
前記外層体は、通気材料からなり、空気をろ過するために用いられ、前記外層体の内部には、鼻呼吸に十分な吸気空間を提供するための大空間の吸気ゾーンが設けられ、前記外層体の両側に前記スポーツマスクを利用者の顔に固定する着用部が設けられ、前記外層体の下方には第1ボイドを有し、
前記固定ブラケットは、前記外層体と前記呼気管路との間に位置し、前記呼気管路を前記外層体に固定することができ、
前記呼気管路は、前記外層体の内部に設置され、不通気材料からなり、前記呼気管路の内部は、前記利用者が口から呼気を吐出する空間を提供するための呼気ゾーンであり、
前記呼気管路は、
利用者の口と接触して密着され、吸気ゾーンと呼気ゾーンとを分離する吸気口と、
前記呼気管路と前記外層体とが接続された位置に設置され、前記利用者の口から吐出した呼気を前記スポーツマスクの外に排出するように前記第1ボイドに接続される呼気口とを含むことを特徴とするスポーツマスク。
【請求項2】
前記固定ブラケットは、第1支持構造と第2支持構造とを含み、
前記第1支持構造は、フレーム状であって、前記外層体の外縁を支持するのに用いられ、
前記第2支持構造の中心部は、前記外層体の先端を支持するのに用いられ、
前記中心部と前記第1支持構造とは、ストリップ構造により接続され、
前記ストリップ構造の湾曲弧度は、前記外層体と貼り合わせることができ、
前記ストリップ構造は、左側ストリップ構造と右側ストリップ構造と下方ストリップ構造とを含み、
前記下方ストリップ構造は、前記呼気口を固定するために用いられる第2ボイドを有することを特徴とする請求項1に記載のスポーツマスク。
【請求項3】
前記固定ブラケットは、固定又は着脱可能に前記外層体に接続され、
前記呼気管路は、固定又は着脱可能に前記固定ブラケットに接続されることを特徴とする請求項1に記載のスポーツマスク。
【請求項4】
前記外層体は、顔の鼻筋から下顎の領域を覆うことができ、
前記外層体の上方は上部であって、前記上部は、利用者の視線を妨害しないように、利用者の顔に接近した側から前記利用者の顔から離れた側に向かって下向きに傾斜し、且つ前記利用者が運動する時に十分な吸気空間を提供するための大空間の前記吸気ゾーンが設けられるように、3cm~10cmの長さを有し、
前記呼気管路は、吐出された呼気が前記呼気口から排出されるようにガイドするように前記吸気口の位置から前記呼気口の位置に向かって下向きに傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のスポーツマスク。
【請求項5】
前記外層体の内側には、切り替え式フィルター層が設置されており、前記スポーツマスクを清潔に保つように、取り外して洗濯又は交換することができる
ことを特徴とする請求項1に記載のスポーツマスク。
【請求項6】
前記着用部は、ゴムバンド、耳掛け紐、掛け紐又は他の弾性材料を含み、
前記着用部は、固定素子を有し、
前記固定素子は、フック、バックル、又は面ファスナーを含むことを特徴とする請求項1に記載のスポーツマスク。
【請求項7】
前記呼気口は、前記利用者の口から吐出された呼気をろ過するためのフィルターに接続されることを特徴とする請求項1に記載のスポーツマスク。
【請求項8】
前記フィルターは、フィルターハウジングを有し、
前記フィルターハウジングは、不通気材料からなり、
前記フィルターハウジングの上側には、前記呼気管路の前記呼気口と接続されている第3ボイドを有し、
前記フィルターハウジングの下側には、複数の小穴を有し、吐出された呼気は前記呼気口から前記フィルターに入り、前記複数の小穴により排出され、
前記複数の小穴の総面積は、前記呼気口の面積と同程度以上であるため、吐出された呼気をスムーズに排出することができ、
前記フィルターハウジングは、開けられるようになっており、前記フィルターの中にあるフィルタースポンジを交換することができることを特徴とする請求項7に記載のスポーツマスク。
【請求項9】
前記呼気管路の長さは6cm~8cmであり、
前記吸気口の幅は6cm~8cmであって、高さは4cm~6cmであり、
前記呼気口の径は0.7cm~2cmであり、
前記フィルターの幅は5cm~8cmであって、深さは2.5cm~5cmであって、
高さは0.5cm~1.5cmであることを特徴とする請求項
7に記載のスポーツマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツマスクに関するものであり、特に運動中に使用するのに便利な呼気と吸気とが分離されたゾーンを有するマスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
運動は常に人々が重視することであり、心肺機能の強化、筋肉の増加、筋肉の柔軟性の向上、新陳代謝の促進、骨の強化、エネルギーの消耗、脂肪の蓄積の防止、心身のストレッチ、ストレスの軽減、身体の抵抗力の向上などに寄与する。
【0003】
今の社会では、大気汚染が日々悪化しており、空気の中に様々な汚染源とPM2.5が含まれている。したがって、運動する際の空気中にある有害物質を取り除くとともに適切な酸素量も摂取することができることは、当業者にとって重要な課題となっている。
【0004】
通常のマスクは、外からの空気から有害物質を取り除くために利用者に提供され、主に利用者の口と鼻とを同時に覆うように構成されている。しかし、利用者が呼吸する際に、吐出された呼気には大量の二酸化炭素が含まれており、マスクのバリアにより大量の二酸化炭素がマスクの内部空間に溜まり易く、排出され難くなるため、利用者が再び呼吸すると、マスクに残存した二酸化炭素を吸い込むことになり、利用者が取り入れる新鮮な空気の量が大幅に減少してしまい、利用者に十分な酸素を供給することができない。さらに、この問題は、利用者が有酸素運動する際に、より深刻になる。
【0005】
運動中では、体の姿勢、準備運動の有無、筋肉の伸展、栄養補給などを注意するだけでなく、さらに運動中の呼吸にも注意を払うべきである。呼吸は、体の代謝に必要な酸素を取り込む同時に、二酸化炭素を排出するためのものである。特に、有酸素運動をするとき、筋肉は大量の酸素を消費するため、呼吸を通じて適切な酸素量を運動者が取り入れることがより必要となる。
【0006】
十分な酸素を取り入れることで、スポーツ傷害を減らし、細胞にパワーを供給し、脂肪燃焼を加速するなどができる。しかし、空気中の有害物質の吸入を防ぐためにマスクを着用すると、利用者は十分な酸素を取り込むことができず、健康に損害を及ぼす恐れがある。
【0007】
したがって、運動する時の空気中の有害物質を取り除くとともに、吐出された呼気を吸い戻さないように適切な酸素量を取り入れることができること、またスムーズの呼気管路も有することは、当業者にとって、改善する必要がある課題である。
【0008】
さらに、通常のマスクは、呼吸に含まれる水分が内部空間に溜まり易いため、スムーズに呼吸ができるように呼吸の快適さを高めるとともに、水分の溜まりによるマスク内が高湿となることを防ぐなどの課題も、当業者にとって改善する必要がある課題である。
【0009】
本発明者らは、上記の課題に鑑み、従来技術に対して改善に着手し、長期の研究・開発及び実験の結果、本発明のスポーツマスクを完成するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来技術の課題を解決するため、本発明の主な目的は、空気中の各種の汚染源及びPM2.5を取り除くことができるとともに、運動する際に十分な吸気空間を有することによって、利用者が適切な酸素量を取り入れるようにするため、スムーズな呼気管路も有する運動に便利なスポーツマスクを提供することである。
【0011】
本発明のもう一つの目的は、利用者から吐出された呼気に含まれる二酸化炭素がマスク内に残留することを防止するとともに、利用者が自ら吐出した呼気を吸い戻さないようにすることを確保できる呼気ゾーンと吸気ゾーンとが分離されたスポーツマスクを提供することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、大きく呼気をしても水分が残留しないスムーズな呼吸を確保する呼気管路を有するスポーツマスクを提供することである。
【0013】
本発明のさらなる目的は、運動する際の呼吸調節に寄与する呼気ゾーンと吸気ゾーンとが分離されたスポーツマスクを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、本発明は、呼気と吸気とが分離されたゾーンを有するスポーツマスクを提供する。前記スポーツマスクは、外層体と、固定ブラケットと、呼気管路とを含む。前記外層体は、通気材料からなり、空気をろ過するために用いられ、前記外層体の内部には鼻呼吸に十分な吸気空間を提供するための大空間の吸気ゾーンが設けられる。前記外層体の両側には、前記スポーツマスクを利用者の顔に固定する着用部が設けられる。前記外層体の下方には、第1ボイドを有する。前記固定ブラケットは、前記外層体と前記呼気管路との間に位置しており、前記呼気管路を前記外層体に固定することができる。前記呼気管路は、前記外層体の内部に設置され、不通気材料からなり、前記呼気管路の内部は、前記利用者が口から呼気を吐出する空間を提供するための呼気ゾーンである。前記呼気管路は、利用者の口と接触して密着され、吸気ゾーンと呼気ゾーンとを分離する吸気口と、前記呼気管路と前記外層体とが接続された位置に設置され、前記利用者の口から吐出される呼気を前記スポーツマスクの外に排出するように前記第1ボイドに接続される呼気口とを含む。
【0015】
前記固定ブラケットは、第1支持構造と第2支持構造とを含む。前記第1支持構造は、フレーム状であって、前記外層体の外縁を支持するために用いられる。前記第2支持構造の中心部は、前記外層体の先端を支持するために用いられる。前記中心部と前記第1支持構造とは、ストリップ構造により接続される。前記ストリップ構造の湾曲弧度は、前記外層体と貼り合わせることができる。前記ストリップ構造は、左側ストリップ構造と右側ストリップ構造と下方ストリップ構造とを含む。前記下方ストリップ構造は、前記呼気口を固定するために用いられる第2ボイドを有する。前記固定ブラケットは、固定又は着脱可能に前記外層体に接続される。前記呼気管路は、固定又は着脱可能に前記固定ブラケットに接続される。
【0016】
前記外層体の上方は上部であって、前記上部は、利用者の視線を妨害しないように、利用者の顔に接近した側から前記利用者の顔から離れた側に向かって下向きに傾斜し、且つ前記利用者が運動時に十分な吸気空間を提供するための大空間の前記吸気ゾーンが設けられるように、3cm~10cmの長さを有する。前記呼気管路は、吐出された呼気が前記呼気口から排出されるようにガイドすべく、前記吸気口の位置から前記呼気口の位置に向かって下向きに傾斜している。
【0017】
前記外層体の内側には、切り替え式フィルター層が設置されており、前記スポーツマスクを清潔に保つように、取り外して洗濯又は交換することができる。
【0018】
前記着用部は、ゴムバンド、耳掛け紐、掛け紐又は他の弾性材料を含む。前記着用部は、固定素子を有する。前記固定素子は、フック、バックル、又は面ファスナーを含む。
【0019】
前記呼気口は、利用者の口から吐出された呼気をろ過するためのフィルターに接続される。
【0020】
フィルターハウジングは、不通気材料からなり、前記フィルターハウジングの下側には、複数の小穴を有し、吐出された呼気は前記呼気口から前記フィルターに入り、前記複数の小穴により排出される。前記フィルターハウジングは、開けられるようになっており、前記フィルターの中にあるフィルタースポンジを交換することができる。
【0021】
前記呼気管路の長さは6cm~8cmである。前記吸気口の幅は6cm~8cmであって、高さは4cm~6cmである。前記呼気口の径は0.7cm~2cmである。前記フィルターの幅は5cm~8cmであって、深さは2.5cm~5cmであって、高さは0.5cm~1.5cmである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明に係るスポーツマスクを示す断面図である。
【
図2】本発明に係るスポーツマスクの使用を示す模式的な断面図である。
【
図3】本発明に係るスポーツマスクを示す分解図である。
【
図4】本発明に係るフィルターを示す斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るスポーツマスクを示す斜視図である。
【
図6】本発明のもう一つの実施形態に係るスポーツマスクを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下で本発明の実施例を説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではない。
【0024】
図1、
図2に示すように、本発明は、呼気と吸気とが分離されたゾーンを有するスポーツマスクを提供する。
マスク本体1は、通気材料からなり、空気をろ過するために用いられ、内部には鼻呼吸に十分な吸気空間を提供するための大空間の吸気ゾーン21が設けられ、上方は上部22であって、下方には第1ボイド23を有する外層体2と、外層体2の内部に設置され、不通気材料からなり、内部は利用者が口から呼気を吐出する空間を提供するための呼気ゾーン31である呼気管路3とを含む。
呼気管路3は、利用者の口と接触して密着され、吸気ゾーン21と呼気ゾーン31とを分離する吸気口32と、呼気管路3と外層体2とが接続された位置に設置され、利用者の口から吐出した呼気を排出するように第1ボイド23に接続される呼気口33とを含む。
【0025】
図3、
図4に示すように、本発明に係るスポーツマスクは、固定ブラケット4をさらに含む。固定ブラケット4は、外層体2と呼気管路3との間に位置し、呼気管路3を外層体2に固定することができる。固定ブラケット4は、第1支持構造と第2支持構造とを含み、これらのうち、第1支持構造は、フレーム状であって、外層体2の外縁を支持するのに用いられ、第2支持構造の中心部は、外層体2の先端を支持するのに用いられる。中心部と第1支持構造とは、ストリップ構造により接続される。ストリップ構造の湾曲弧度は、外層体2と貼り合わせることができる。ストリップ構造は、左側ストリップ構造と右側ストリップ構造と下方ストリップ構造とを含み、下方ストリップ構造は、呼気口33を固定するのに用いられる第2ボイド41を有する。固定ブラケット4は、固定又は着脱可能に外層体2に接続される。呼気管路3は、固定又は着脱可能に固定ブラケット4に接続される。
【0026】
呼気管路3は、シリカゲル又はプラスチックなどの材料からなり、これらのうち、吸気口32はシリカゲルからなり、呼気口33はプラスチックからなることが好ましい。固定ブラケット4は、金属又はプラスチックなどの材料からなり、これらのうち、固定ブラケット4は、スチールリングからなるのが好ましい。フィルター7は、シリカゲル又はプラスチックなどの材料からなり、これらのうち、フィルター7はプラスチックからなり、呼気口33との接続箇所はシリカゲルからなるのが好ましい。
【0027】
外層体2の内側には、切り替え式フィルター層5が設置されており、スポーツマスクを清潔に保つように、取り外して洗濯又は交換することができる。
【0028】
呼気口33は、利用者の口から吐出される呼気をろ過するためのフィルター7に接続される。フィルター7は、フィルターハウジングを有し、フィルターハウジングは、不通気材料からなり、フィルターハウジングの上側71には、呼気管路3の呼気口33と接続されている第3ボイド73を有し、フィルターハウジングの下側72には、複数の小穴74を有し、吐出された呼気は呼気口33からフィルター7に入り、これらの複数の小穴74により排出される。これらの複数の小穴74の総面積は、呼気口33の面積と同程度以上であるため、吐出された呼気はスムーズに排出される。フィルターハウジングは、開けられるようになっており、フィルター7の中にあるフィルタースポンジを交換することができる。
【0029】
呼気管路3の長さは6cm~8cmであり、そのうち、呼気管路3の長さは6.4cm~7.4cmであることが好ましい。吸気口32の幅は6cm~8cmであって、高さは4cm~6cmであり、そのうち、吸気口32の幅は6.7cm~7.6cmであることが好ましく、高さは4.2cm~5cmであることが好ましい。呼気口33の径は0.7cm~2cmであり、そのうち、呼気口33の径は0.9cm~1.4cmであることが好ましい。フィルター7の幅は5cm~8cmであって、深さは2.5cm~5cmであって、高さは0.5cm~1.5cmであり、そのうち、フィルター7の幅は6.0cm~7.2cmであることが好ましく、深さは3.3cm~4.3cmであることが好ましく、高さは0.6cm~1.0cmであることが好ましい。
【0030】
前記の構造において、上部22は、利用者の視線を妨害しないように、利用者の顔に接近した側から利用者の顔から離れた側に向かって下向きに傾斜し、且つ3cm~10cmの長さを有し、好ましくは4.5cm~7cmの長さを有する。それによって、利用者が運動時に十分な吸気空間を提供するための大空間の吸気ゾーン21が設けられ、利用者はスムーズに吸気することができ、適切な酸素量を取り入れることもできるとともに、抵抗力も生じない。
【0031】
呼気管路3は、吐出された呼気が呼気口33から排出されるようにガイドすべく、吸気口32の位置から呼気口33の位置に向かって下向きに傾斜している。
【0032】
本発明に係る実施形態によれば、外層体2の内側には、切り替え式フィルター層5が設置されており、スポーツマスクを清潔に保つように、取り外して洗濯又は交換することができる。
【0033】
図5に示すように、本発明に係る実施形態によれば、外層体2の両側にスポーツマスクを利用者の顔に固定させる着用部6が設けられている。着用部6は、ゴムバンド、耳掛け紐、掛け紐又は他の弾性材料を含む。
【0034】
本発明に係る実施形態によれば、着用部6は、固定素子61を有し、固定素子61は、フック、バックル、又は面ファスナーを含む。使用の際に、マスク本体1の両側にある着用部6を後ろ側に引っ張り、固定素子61を用いて着用部6を頭部の後ろに組み合わせることにより、本発明のスポーツマスクを利用者の口鼻部位に着用することができ、且つ使用の際の締め具合も調整し易いため、利用者の頭の形や大きさに合わせて着用部6の長さを調整することができる。
【0035】
図6に示すように、本発明に係るもう一つの実施形態によれば、着用部6は、利用者が本発明のスポーツマスクを装着し易いように頭部の後ろに装着する掛け紐62であってもよい。
【0036】
以上の詳細説明は、本発明における代表的な実施例の具体的な説明であり、これをもって特許請求の範囲が限定されるべきではなく、本発明の技術分野における当業者が本発明の趣旨に従い、適度な修飾や変化を加えることで同等の効果を得た場合は、特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【0037】
以上の効能、効果は、新規性、進歩性という発明特許の要件を満たしていると思われることから、ここに特許を出願することとする。
【符号の説明】
【0038】
1 マスク本体
2 外層体
3 呼気管路
4 固定ブラケット
5 切り替え式フィルター層
6 着用部
7 フィルター
21 吸気ゾーン
22 上部
23 第1ボイド
31 呼気ゾーン
32 吸気口
33 呼気口
41 第2ボイド
61 固定素子
62 掛け紐
71 フィルターハウジングの上側
72 フィルターハウジングの下側
73 第3ボイド
74 小穴