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特許7042357時間領域リソース割り当ての指示情報を使用するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-16
(45)【発行日】2022-03-25
(54)【発明の名称】時間領域リソース割り当ての指示情報を使用するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220317BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 136
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020551337
(86)(22)【出願日】2019-03-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2019077296
(87)【国際公開番号】W WO2019184675
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-12-09
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/080961
(32)【優先日】2018-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/088102
(32)【優先日】2018-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】リン, シホウ
(72)【発明者】
【氏名】リー, チンヤー
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チエンウェイ
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/128274(WO,A1)
【文献】特表2019-503620(JP,A)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On Remaining System Information Delivery[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800804,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800804.zip>,2018年01月22日,第4.2節
【文献】Ericsson,DL/UL resources allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1803231,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1803231.zip>,2018年02月26日,第2節のTable1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスにおいて実施される方法(300)であって、
ネットワークノードから時間領域リソース割り当てフィールドにおいて1又は複数のビットを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信すること(302)であって、前記DCIが最小システム情報制御リソースセット(RMSI CORESET)における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって搬送される、DCIを受信すること(302)と、
前記DCI内の前記時間領域リソース割り当てフィールドに基づいて、1又は複数の同期信号ブロックが前記ネットワークノードから前記端末デバイスに送信されたかを決定すること(304)であって、前記1又は複数の同期信号ブロックが、前記PDCCHによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)にオーバラップする前記RMSI CORESETに関連付けられており、前記時間領域リソース割り当ては、前記PDSCHに適用されている、決定すること(304)
とを含む方法。
【請求項2】
前記DCI内の前記時間領域リソース割り当てフィールドの一部が、前記1又は複数の同期信号ブロックが送信されていないことを示す同期信号のスケジューリング設定を含み、前記DCI内の前記時間領域リソース割り当てフィールドの更なる部分が、前記PDSCHのためのスケジューリング情報を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記同期信号のスケジューリング設定が、
1つまたは複数の同期信号ブロックのグループであって、前記グループの各々において、1つまたは複数の同期信号ブロックが前記ネットワークノードから前記端末デバイスに送信される、1つまたは複数の同期信号ブロックのグループと、
前記ネットワークノードから前記端末デバイスに送信される1つまたは複数の同期信号ブロックと、
同期信号バーストセットの周期性とのうち少なくとも1つを示す、請求項に記載の方法。
【請求項4】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムコード(603)を備える、コンピュータ可読記憶媒体(602)。
【請求項5】
端末デバイスに実装される装置(600)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(601)と、
コンピュータプログラムコード(603)を含む1つまたは複数のメモリ(602)とを備え、
前記1つまたは複数のメモリ(602)および前記コンピュータプログラムコード(603)が、前記1つまたは複数のプロセッサ(601)を用いて、前記装置(600)に、少なくとも、
ネットワークノードから時間領域リソース割り当てフィールドにおいて1又は複数のビットを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信することであって、前記DCIが最小システム情報制御リソースセット(RMSI CORESET)における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって搬送される、DCIを受信することと、
前記DCI内の前記時間領域リソース割り当てフィールドに基づいて、1又は複数の同期信号ブロックが前記ネットワークノードから前記端末デバイスに送信されたかを決定することであって、前記1又は複数の同期信号ブロックが、前記PDCCHによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)にオーバラップする前記RMSI CORESETに関連付けられており、前記時間領域リソース割り当ては、前記PDSCHに適用されている、決定することとを行わせるように設定されている、装置(600)
【請求項6】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサを用いて、前記装置に、請求項2または3に記載の方法を遂行させるように設定されている、請求項に記載の装置。
【請求項7】
ネットワークノードにおいて実施される方法(500)であって、
最小システム情報制御リソースセット(RMSI CORESET)における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって搬送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を決定すること(502)であって、前記DCIは、前記DCI内の時間領域リソース割り当てフィールドに、前記1又は複数の同期信号ブロックが、前記PDCCHによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)にオーバラップする前記RMSI CORESETに関連付けられているときに、1又は複数の同期信号ブロックが前記ネットワークノードから前記端末デバイスに送信されないことを示す1又は複数のビットを含み、前記時間領域リソース割り当ては、前記PDSCHに適用されている、決定すること(502)と、
前記DCIを前記端末デバイスに送信すること(504)とを含む方法。
【請求項8】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項7に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムコード(603)を備える、コンピュータ可読記憶媒体(602)。
【請求項9】
ネットワークノードに実装される装置(600)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(601)と、
コンピュータプログラムコード(603)を含む1つまたは複数のメモリ(602)とを備え、前記1つまたは複数のメモリ(602)および前記コンピュータプログラムコード(603)が、前記1つまたは複数のプロセッサ(601)を用いて、前記装置(600)に、少なくとも、
最小システム情報制御リソースセット(RMSI CORESET)における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって搬送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を決定することであって、前記DCIは、前記DCI内の時間領域リソース割り当てフィールドに、前記1又は複数の同期信号ブロックが、前記PDCCHによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)にオーバラップする前記RMSI CORESETに関連付けられているときに、1又は複数の同期信号ブロックが前記ネットワークノードから前記端末デバイスに送信されないことを示す1又は複数のビットを含み、前記時間領域リソース割り当ては、前記PDSCHに適用されている、決定することと、
前記DCIを前記端末デバイスに送信することとを行わせるように設定されている、装置(600)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に通信ネットワークに関し、より具体的には通信ネットワークにおける制御情報の使用法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この段落は、本開示のより良い理解を助長し得る態様を紹介する。それゆえに、この段落の記述はこの観点から読み取られるべきであり、従来技術に含まれるものと含まれないものとに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
通信サービスプロバイダおよびネットワークオペレータは、たとえば圧倒的なネットワークサービスおよび性能を提供することによって消費者に価値および便宜を届けるという課題に絶えず直面している。ネットワーキングおよび通信技術の急速な発展に伴って、端末デバイスは、複数のタイプのサービスを取得するためにLong Term Evolution(LTE)/第4世代(4G)ネットワークまたは新無線(NR)/第5世代(5G)ネットワークなどの種々の無線通信ネットワークに接続され得る。端末デバイスは、ネットワークに接続するために、ネットワーク同期を獲得して、必須のシステム情報(SI)を取得しなければならないことがある。たとえば、端末デバイスは、マスタ情報ブロック(MIB)の中のSIおよび残りの最小システム情報(RMSI)を得ることができる。ネットワークに対する端末デバイスの動作周波数を調節して、ネットワークから受信する信号の適切なタイミングを見いだすために、同期信号が使用され得る。無線リソースならびにSIおよび同期信号の送信設定が、制御情報によってネットワークから端末デバイスに通知されてよい。
【発明の概要】
【0004】
この概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される簡素化した形態の概念の選択を導入するために提供されるものである。この概要は、特許請求される主題の主な特徴または基本的な特徴を識別することや、特許請求される主題の範囲を限定するように使用されることを意図するものではない。
【0005】
NR/5Gネットワークなどの無線通信ネットワークは、融通性のあるネットワーク設定をサポートし得る。時間領域および周波数領域における無線リソースの利用を促進するために、ネットワークから端末デバイスへの種々の信号送信用に様々な多重化タイプが利用可能であり得る。たとえば、同期信号を用いるRMSI制御リソースセット(CORESET)と物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCHブロック、略してSSBとしても知られている)の間に、3つの多重化タイプがあり得る。多重化信号のリソース設定が互いに関連しているとき、ユーザ機器(UE)などの端末デバイスは、一方のリソース設定を他方に応じて決定することができる。この場合、端末デバイスにとって、リソース設定を示すためのネットワークからのいくつかの制御情報は冗長または無用なものになり得る。したがって、通信ネットワークにおけるリソース設定に関する制御情報を、より効率的に利用しなければならないであろう。
【0006】
本開示の様々な実施形態は、通信ネットワークのシステム性能およびエネルギー効率を改善するために、通信ネットワークにおける制御情報の効果的な使用法の解決策を提案することにより、端末デバイスが、時間領域リソース割り当ての指示情報などのいくつかの制御情報を利用することによって、ネットワークノードからより有効な情報を取得することを可能にするものである。
【0007】
本開示の第1の態様によれば、端末デバイスにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ネットワークノードから時間領域リソース割り当ての指示情報を受信することを含む。いくつかの例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分は、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を少なくとも一部示すことを許容され得る。この方法は、指示情報に少なくとも一部基づいて端末デバイスに関する通信設定を決定することをさらに含む。
【0008】
本開示の第2の態様によれば、端末デバイスに実装される装置が提供される。この装置は、コンピュータプログラムコードを含む1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリを備える。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサを用いて、装置に、少なくとも本開示の第1の態様による方法の任意のステップを遂行させるように設定されている。
【0009】
本開示の第3の態様によれば、コンピュータプログラムコードを組み入れたコンピュータ可読媒体が提供され、このコンピュータプログラムコードは、コンピュータ上で実行されると、コンピュータを本開示の第1の態様による方法の任意のステップを遂行させる。
【0010】
本開示の第4の態様によれば、端末デバイスに実装される装置が提供される。この装置は受信ユニットおよび決定ユニットを備える。いくつかの例示的実施形態によれば、受信ユニットは、本開示の第1の態様による方法のうち少なくとも受信ステップを実施するように動作可能である。決定ユニットは、本開示の第1の態様による方法のうち少なくとも決定ステップを実施するように動作可能である。
【0011】
本開示の第5の態様によれば、ネットワークノードにおいて実施される方法が提供される。この方法は、端末デバイスに対する時間領域リソース割り当ての指示情報を決定することを含む。いくつかの例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分は、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を少なくとも一部示すことを許容され得る。この方法は、端末デバイスに指示情報を送信することをさらに含む。
【0012】
本開示の第6の態様によれば、ネットワークノードに実装される装置が提供される。この装置は、コンピュータプログラムコードを含む1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のメモリを備える。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサを用いて、装置に、少なくとも本開示の第5の態様による方法の任意のステップを遂行させるように設定されている。
【0013】
本開示の第7の態様によれば、コンピュータプログラムコードを組み入れたコンピュータ可読媒体が提供され、このコンピュータプログラムコードは、コンピュータ上で実行されると、コンピュータを本開示の第5の態様による方法の任意のステップを遂行させる。
【0014】
本開示の第8の態様によれば、ネットワークノードに実装される装置が提供される。この装置は決定ユニットおよび送信ユニットを備える。いくつかの例示的実施形態によれば、決定ユニットは、本開示の第5の態様による方法のうち少なくとも決定ステップを実施するように動作可能である。送信ユニットは、本開示の第5の態様による方法のうち少なくとも送信ステップを実施するように動作可能である。
【0015】
例示的実施形態によれば、通信設定は同期信号のスケジューリング設定を含み得る。
【0016】
例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分が、通信設定を少なくとも一部示すために再利用または保存され得る。
【0017】
例示的実施形態によれば、同期信号のスケジューリング設定は、1つまたは複数の同期信号ブロックのグループであって、グループの各々において、1つまたは複数の同期信号ブロックがネットワークノードから端末デバイスに送信される、1つまたは複数の同期信号ブロックのグループと、ネットワークノードから端末デバイスに送信される1つまたは複数の同期信号ブロックと、同期信号バーストセットの周期性とのうち少なくとも1つを示し得る。
【0018】
例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分が、通信設定および時間領域リソース割り当てを示すために使用され得る。
【0019】
例示的実施形態によれば、同期信号スケジューリング設定などの通信設定が、ネットワークノードから端末デバイスに送信されない1つまたは複数の同期信号ブロックを示してよい。
【0020】
例示的実施形態によれば、システム情報に関する1つまたは複数の制御リソースセットとオーバラップするチャネルに、時間領域リソース割り当てが適用され得る。システム情報に関する、オーバラップされる1つまたは複数の制御リソースセットは、送信されない同期信号ブロックなどの1つまたは複数の同期信号ブロックに関連づけられてよい。
【0021】
例示的実施形態によれば、指示情報はダウンリンク制御情報(DCI)の一部分でよい。例示的実施形態によれば、DCIの一部分としての指示情報は、システム情報用にセットされた制御リソースの中のチャネルによって搬送され得る。
【0022】
例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分は、DCIの時間領域リソース割り当てフィールドに1つまたは複数のビットを含み得る。
【0023】
例示的実施形態によれば、通信設定は、指示情報の少なくとも一部分およびDCIの中の1つまたは複数の所定のインジケータによって示され得る。
【0024】
本開示の第9の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを供給することを含み得る。任意選択で、この方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを遂行し得る基地局を備えるセルラーネットワークを通じてUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを含み得る。
【0025】
本開示の第10の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを供給するように設定された処理サーキットリと、ユーザデータを、UEに送信するために、セルラーネットワークに転送するように設定された通信インターフェースとを備え得る。セルラーネットワークは、無線インターフェースと処理サーキットリとを有する基地局を備え得る。基地局の処理サーキットリは、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを遂行するように設定され得る。
【0026】
本開示の第11の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを供給することを含み得る。任意選択で、この方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを通じてUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを含み得る。UEは、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを遂行し得る。
【0027】
本開示の第12の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを供給するように設定された処理サーキットリと、ユーザデータを、UEに送信するために、セルラーネットワークに転送するように設定された通信インターフェースとを備え得る。UEは無線インターフェースおよび処理サーキットリを備え得る。UEの処理サーキットリは、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを遂行するように設定され得る。
【0028】
本開示の第13の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを遂行し得るUEから基地局に送信されたユーザデータを、ホストコンピュータにおいて受信することを含み得る。
【0029】
本開示の第14の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。UEは無線インターフェースおよび処理サーキットリを備え得る。UEの処理サーキットリは、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを遂行するように設定され得る。
【0030】
本開示の第15の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含み得る通信システムにおいて実施される方法が提供される。この方法は、基地局がUEから受信した送信に由来するユーザデータを、ホストコンピュータにおいて基地局から受信することを含み得る。基地局は、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを遂行し得る。
【0031】
本開示の第16の態様によれば、ホストコンピュータを含み得る通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。基地局は無線インターフェースおよび処理サーキットリを備え得る。基地局の処理サーキットリは、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを遂行するように設定され得る。
【0032】
本開示の第17の態様によれば、端末デバイスにおいて実施される方法が提供される。この方法は、ネットワークノードから時間領域リソース割り当ての指示情報を受信することであって、指示情報の少なくとも一部分は、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を少なくとも一部示すこと、または時間領域リソース割り当てと他の情報の両方に関する通信設定を示すことを許容される、指示情報を受信することと、指示情報に少なくとも一部基づいて端末デバイスに関する通信設定を決定することとを含む。
【0033】
本開示の第18の態様によれば、ネットワークノードにおいて実施される方法が提供される。この方法は、端末デバイスに対する時間領域リソース割り当ての指示情報を決定することであって、指示情報の少なくとも一部分は、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を少なくとも一部示すこと、または時間領域リソース割り当てと他の情報の両方に関する通信設定を示すことを許容される、指示情報を決定することと、指示情報を端末デバイスに送信することとを含む。
【0034】
本開示自体、使用法の望ましいモードおよびさらなる目的は、実施形態の以下の詳細な説明を参照して添付図面とともに読み取れば最も良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1A】本開示のいくつかの実施形態による例示的SSBのマッピングを図示する図である。
図1B】本開示のいくつかの実施形態による例示的SSバーストセットのマッピングを図示する図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、SSBおよびRMSI CORESETの例示的多重化タイプを図示する図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による方法を図示する流れ図である。
図4A】本開示のいくつかの実施形態による時間領域リソース割り当てビットの再利用の一例を図示する図である。
図4B】本開示のいくつかの実施形態による時間領域リソース割り当てビットの再利用の別の例を図示する図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による別の方法を図示する流れ図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態による装置を図示するブロック図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による別の装置を図示するブロック図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態によるもう1つの装置を図示するブロック図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを図示するブロック図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続を通じて基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを図示するブロック図である。
図11】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
図12】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
図13】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
図14】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本開示の実施形態が、添付図面を参照しながら詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対するいかなる制限も示唆するものではなく、当業者が本開示をより良く理解して実施することを可能にするためにのみ議論されることを理解されたい。本明細書の全体にわたって、特徴、利点、または類似の言語に対する参照は、本開示を用いて実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示のいずれかの単一の実施形態の中にあるべきであること、またはあることを意味するわけではない。むしろ、特徴および利点を指す言語は、一実施形態に関連して説明された特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するように理解される。その上、本開示の説明された特徴、利点および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切なやり方で組み合わされ得る。当業者なら、特別な実施形態の特定の特徴または利点のうち1つまたは複数がなくとも、本開示が実施され得ることを認識するであろう。他の事例では、ある特定の実施形態では、本開示のすべての実施形態にあるとは限らない追加の特徴および利点が認められる可能性がある。
【0037】
本明細書で使用されるように、「通信ネットワーク」という用語は、新無線(NR)、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)などの何らかの適切な通信規格に準拠するネットワークを指す。その上、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークノードの間の通信は、それだけではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、4G、4.5G、5Gの通信プロトコル、および/または現在既知の、もしくは今後開発される、その他のプロトコルを含む任意の適切な世代の通信プロトコルによって遂行され得る。
【0038】
「ネットワークノード」という用語は通信ネットワークにおけるネットワークデバイスを指すものであり、端末デバイスは、ネットワークノードを介してネットワークにアクセスし、サービスを受信する。ネットワークノードは、無線通信ネットワークにおける、基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コントローラまたは任意の他の適切なデバイスを指し得る。BSは、たとえばノードB(NodeBすなわちNB)、エボルブドNodeB(eNodeBすなわちeNB)、次世代NodeB(gNodeBすなわちgNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、中継器、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードでよい。
【0039】
ネットワークノードのまたさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)の無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)などのネットワークコントローラまたは基地局コントローラ(BSC)、ベーストランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードおよび/または同類のものを備える。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、端末デバイス向けの無線通信ネットワークへのアクセス、または無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイス向けのいくつかのサービスを、使用可能にするように、かつ/または提供するように、できる、設定された、構成された、かつ/または動作可能な、任意の適切なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0040】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスしてサービスを受信することができる任意の終端デバイスを指す。限定しない例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、または他の適切なデバイスを指し得る。UEは、たとえば加入者ステーション、携帯用の加入者ステーション、移動ステーション(MS)またはアクセス端末(AT)でよい。端末デバイスは、それだけではないが、携帯型コンピュータ、デジタルカメラなどの画像取り込み端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽の記憶および再生機器、携帯電話、セル式電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両および同類のものを含み得る。
【0041】
もう1つの特定の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、端末デバイスはIoTデバイスとも呼ばれ、監視、感知および/または測定などを遂行して、そのような監視、感知および/または測定などの結果を、別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信するマシンまたは他のデバイスを表現し得る。端末デバイスは、この場合マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の状況ではマシン型通信(MTC)デバイスと称され得る。
【0042】
特別な一例として、端末デバイスは、3GPPの狭帯域のモノのインターネット(NB-IoT)規格を実施するUEでよい。そのようなマシンまたはデバイスの特別な例には、センサ、電力計などの計量デバイス、産業機械、または、たとえば冷蔵庫、テレビ、腕時計などの個人用装着品など、家庭器具もしくは個人用器具である。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、それ自体の稼働状況の監視、感知および/または報告など、あるいはそれ自体の動作に関連した他の機能が可能な医療機器を表現し得る。
【0043】
本明細書で使用されるように、「第1の」、「第2の」などの用語は別々の要素を指す。単数形「1つの(a)」および「1つの(an)」は、文脈がそうでないことを明白に示さない限り複数形も含むことが意図されている。本明細書で使用されるように、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」といった用語は、明示された特徴、要素、および/または構成要素および同類のものの存在を規定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素および/またはこれらの組合せの存在や付加を排除するわけではない。「~に基づいて」という用語は、「少なくとも一部~に基づいて」と読み取られるべきである。「1つの実施形態」および「一実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読み取られるべきである。以下には明示的な他の定義や暗示的な他の定義が含まれている可能性がある。
【0044】
無線通信ネットワークは、音声、映像、データ、メッセージング、および一斉送信などの様々な電気通信サービスを提供するために広く配備されている。以前に説明されたように、端末デバイスは、無線通信ネットワークに接続するために、ネットワーク同期を獲得して、RMSIなどの必須のSIを取得しなければならないことがある。NRなどの無線通信ネットワークでは、同期およびアクセスのプロシージャは、たとえば1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)といったいくつかの信号を包含し得る。
【0045】
PSSは、たとえば数十ppmまでの高い初期周波数誤差の存在下でネットワーク検知を可能にし得る。SSSは、セル識別子(ID)などの基本的なネットワーク情報をもたらす一方で、より正確な周波数調整およびチャネル推定を可能にし得る。
【0046】
物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、ランダムアクセスのための最小システム情報のサブセット、およびRMSIにおける残りの最小システム情報を取り込むための設定をもたらし得る。PBCHは、たとえば、セルから送信されたビームの間のタイミングを分離するためのセルの内部のタイミング情報ももたらし得る。もちろん、PBCHに収まる情報量はサイズを小さく保つために高度に限定されている。その上、PBCHを適切に受信するために、復調用参照信号(DMRS)がPBCHリソースと交互配置され得る。
【0047】
SS/PBCHブロックまたはSSBは、上記の信号(PSS、SSSおよびDMRSなど)およびPBCHを含み得る。たとえば、SSBは、周波数範囲に依拠して、15kHz、30kHz、120kHzまたは240kHzのサブキャリア間隔(SCS)を有し得る。
【0048】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的SSBのマッピングを図示する図である。図1Aでは、番号を付けられたそれぞれの小さいボックスは直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを表現し、網掛けのシンボルはSSBが送信される可能性がある候補SSBの位置のマッピングを表す。図1Aに図示されるように、1つの候補SSBの位置が4つのOFDMシンボルに対応し得る。図1Aは、15kHzのSCS、30kHzのSCS(パターン1およびパターン2を含む)および120kHzのSCSの事例に関する2つのスロットの内部、および240kHzのSCSの事例に関する4つのスロットの内部のいくつかの例示的候補SSBの位置を示すものである。
【0049】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的SSバーストセットのマッピングを図示する図である。図1Bでは、各ボックスはスロットを表現し、各行のスロットは5ミリ秒のハーフフレームを構成する。例示的実施形態によれば、複数の(一般的には時間的にかなり近い)SSBがSSバーストセットを構成する。図1Bに図示されるように、L=4(LはSSバーストセットにおけるSSBの最大数である)の15kHzのSCSについては、最初の2つのスロットがSSBを(たとえば各スロットが2つのSSBを)送信するために使用されてよく、残りの3つのスロットはSSB送信に使用されなくてよい。同様に、L=8の15kHzのSCSについては、最初の4つのスロットはSSBを送信するために使用されてよく、最後のスロットはSSB送信に使用されなくてよい。
【0050】
図1Bは、たとえば30kHzのSCS、120kHzのSCS、240kHzのSCSといった他の可能なSCS数秘学または値に関する、5ミリ秒以内のスロットにマッピングするSSバーストセットも示す。「数秘学」という用語は、SCS、サイクリックプレフィックス(CP)の長さすなわち期間、OFDMシンボルの長さすなわち期間、タイムスロットの中に含有されるシンボルの数、タイムスロット期間および/または同類のものなど、信号送信のための無線リソースに関連したいくつかのパラメータを指すために使用され得る。
【0051】
例示的実施形態によれば、SSバーストセットは、RMSIにおいて設定された周期性を用いて一定期間ごとに送信されてよい。たとえば、初期のアクセス用には20ミリ秒のSSバーストセットの周期性が想定され得る。UEは、SSバーストセットにおけるSSBを使用することにより、ダウンリンクタイミング、周波数オフセットおよび/または同類のものを決定して、PBCHからいくつかの基本システム情報を獲得することができる。UEは、ダウンリンク同期を取得したとき、どのスロットにおいてSSB送信を予期するかを知り得る。したがって、サブフレームレベルの同期を導出するために、SSバーストセットにおけるSSBのロケーションをUEに与える必要があり得る。
【0052】
ネットワークに接続するためには、ネットワーク同期に加えて、RMSIなどのいくつかのSIもUEにとって重要になり得る。RMSIは、NRのPBCHによって設定されたCORESETの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によってスケジューリングされる、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)で搬送され得る。RMSIは、たとえば実際に送信されるSSBを示すビットマップといった、最小システム情報の残りのサブセットを含有し得る。
【0053】
PBCHによって設定されたCORESETは、他のシステム情報(OSI)、ページング、ランダムアクセス応答(RAR)、および/または同類のものにも使用され得る。例示的実施形態によれば、PBCHによって設定されたCORESETは、周波数領域におけるリソースブロックの数
および時間領域におけるOFDMシンボルの数
から成り得る。たとえば、
は24、48または96でよく、
は1、2または3でよい。
【0054】
UEは、1つのSSBを検知した後に、PBCHの中に存在している場合には、CORESET設定に少なくとも一部基づいて、可能なPDCCH候補の探索を試みてよい。例示的実施形態によれば、SSBとPBCHによって設定されたCORESET(RMSI CORESETとしても知られている)との間に、いくつかの可能な多重化タイプがあり得る。
【0055】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、SSBおよびRMSI CORESETの例示的多重化タイプを図示する図である。図2に図示されるように、時間領域および/または周波数領域において、SSBおよびRMSI CORESETに対して、3つの多重化タイプ(タイプ1、タイプ2およびタイプ3と表される)が適用可能であり得る。これらの多重化タイプの中で、タイプ1はサブ6GHzおよび/または6GHz超の周波数帯域でサポートされ得るが、タイプ2およびタイプ3は6GHz超の周波数帯域でのみサポートされる。
【0056】
例示的実施形態によれば、それぞれの多重化タイプが、サポートされる数秘学の組合せのセット{SSB SCS,RMSI SCS}を有し得る。たとえば、サブ6GHz周波数帯域においてタイプ1によってサポートされる数秘学の組合せのセット{SSB SCS,RMSI SCS}は、{15kHz,15kHz}、{15kHz,30kHz}、{30kHz,15kHz}および{30kHz,30kHz}を含み得、また、6GHz超の周波数帯域においてタイプ1によってサポートされる数秘学の組合せのセット{SSB SCS,RMSI SCS}は、{120kHz,60kHz}、{120kHz,120kHz}、{240kHz,60kHz}および{240kHz,120kHz}を含み得る。同様に、6GHz超の周波数帯域においてタイプ2によってサポートされる数秘学の組合せのセット{SSB SCS,RMSI SCS}は、{120kHz,60kHz}および{240kHz,120kHz}を含み得、また、6GHz超の周波数帯域においてタイプ3によってサポートされる数秘学の組合せのセット{SSB SCS,RMSI SCS}は、{120kHz,120kHz}を含み得る。
【0057】
いくつかの例示的実施形態によれば、Type0-PDCCHの通常の探索空間(C-SS)は、RMSI/システム情報ブロック1(SIB1)スケジューリングに使用される探索空間であり得る。Type0-PDCCH C-SSの設定は、3GPP TS 38.213の13節に規定されている。加えて、タイプ1、タイプ2およびタイプ3について、いくつかのPDCCHを監視する機会および関連する設定(監視の周期性、監視するウィンドウなど)も、3GPP TS 38.213に規定されている。
【0058】
図2は、PDSCHの帯域幅と、このPDSCHをスケジューリングするPDCCHを含有しているCORESETの帯域幅の間の関係も示す。例示的実施形態によれば、初期のアクティブダウンリンク(DL)の帯域幅部分(BWP)は、RMSI CORESETの周波数ロケーションおよび帯域幅、ならびにRMSIの数秘学として規定され得る。RMSIを配送するPDSCHは、初期のアクティブDLのBWPの範囲内に制限され得る。UEは、ダウンリンク制御情報(DCI)から(時間領域および/または周波数領域のリソース割り当てなどの)特定のリソース設定を学習することができる。DCIは、ページング、ランダムアクセスなどのためにRMSI/OSIをスケジューリングするように使用され得る。
【0059】
例示的実施形態によれば、DCIのサイズはあらかじめ規定され得、すべてのSSBおよびRMSI CORESETの多重化タイプについて一定でよい。たとえば、DCIのフォーマットは、DCIフォーマット1_0と同一のサイズでよい。PBCHによって設定されたCORESETのPDCCHによって搬送されるDCIは、たとえば時間領域リソース割り当てを示す1つまたは複数のビットといった時間領域リソース割り当ての指示情報を含み得る。
【0060】
SSBとRMSI CORESETの間の異なる多重化タイプについては、時間領域リソース割り当てを示すビットの総数が異なり得る。PDSCHがタイプ2およびタイプ3の多重化のためにSSBと時間整合されると想定される場合、時間領域リソース割り当てビットは不要になり得る。加えて、SSBとRMSI CORESETの間の異なる多重化タイプのために、DCIの時間領域リソース割り当てビットの数に対する要件が異なる可能性がある。たとえば、タイプ2およびタイプ3を多重化する場合、RMSI CORESETのPDCCHによって搬送されるDCIの時間領域リソース割り当てビットの数は、タイプ1を多重化する場合よりも少ないはずである。他方では、多重化タイプ2およびタイプ3に関して、PDSCHが、関連するSSBと時間整合するように常にスケジューリングされる場合には、時間領域リソース割り当ての融通性に対する直接的な制約となり得る。したがって、時間領域リソース割り当ての指示情報をより効率的に設定して利用するために効果的な解決策を導入することが望ましいであろう。
【0061】
いくつかの例示的実施形態によって提案される解決策では、ネットワークノードは、端末デバイスに、時間領域リソース割り当ての指示情報を供給することができる。SSBとRMSI CORESETの間の様々な多重化タイプのために、たとえば1つまたは複数のビットなどの指示情報が、RMSI CORESETのPDCCHによって搬送されるDCIの時間領域リソース割り当てフィールドに含有され得る。規定された多重化タイプ(たとえば多重化タイプ2および/またはタイプ3)については、時間領域リソース割り当てビットのいくつかまたはすべてが、時間領域リソース割り当ての指示とは別の目的のために再利用され得る。任意選択で、時間領域リソース割り当てビットの少なくとも一部分が、他の情報を示すためにも、RMSI CORESETのPDCCHによって搬送されるDCIの1つまたは複数の他のインジケータ(たとえば1つまたは複数の予約ビット/コードポイント、使用中の1つまたは複数のビット/コードポイントなど)とともに使用され得る。
【0062】
いくつかの例示的実施形態によれば、提案された解決策により、スケジューリングされたPDSCHが、RMSI CORESETとオーバラップするか、またはRMSI CORESETの少なくとも一部分を占有することが可能になり得る。したがって、スケジューリングされたPDSCHとオーバラップするRMSI CORESET(複数可)に関連した1つまたは複数のSSBは送信されないと想定され得る。この場合、スケジューリングされたPDSCHに関する時間領域リソース割り当ての指示情報は、スケジューリングされたPDSCHの時間領域リソース割り当てを示すことに加えて、送信されない1つまたは複数のSSBを示すためにも使用され得る。
【0063】
このようにして情報設定の融通性が向上し得、端末デバイスは、ネットワークノードから、より役に立つ情報をより迅速に得ることができる。それゆえに、システム性能およびエネルギー効率が改善され得る。
【0064】
5G/NRなどの無線通信ネットワークでは、サブ6GHzの周波数帯域と6GHz超の周波数帯域の両方の場合について、実際に送信されるSSBを示すために、UEに特有の、全体のビットマップを用いる無線リソース制御(RRC)シグナリングが使用され得る。あるいは、サブ6GHzと6GHz超の両方の場合のRMSIについて、実際に送信されるSSBが示されてもよく、サブ6GHzの場合には全体のビットマップが使用され、6GHz超の場合には、グループビットマップ(8ビット)に加えてグループ内のビットマップ(8ビット)が使用される。
【0065】
実際に送信されるSSBを示すために、グループビットマップ(8ビット)に加えてグループ内のビットマップ(8ビット)が使用される例示的実施形態では、グループは連続したSSBとして規定される。グループ内のビットマップは、グループの中で実際に送信されるSSBを示すことができる。各グループがSSB送信の同一パターンを有し得、グループビットマップは実際に送信されるグループを示すことができる。(タイプ2またはタイプ3などの)SSBとRMSIの多重化タイプが、周波数範囲2(FR2)において使用される場合については、SSバーストセットにおけるSSBの最大数は64である。対応して、RMSIにおいて実際に送信されるSSBを示すために、8つのSSBグループおよびそれぞれのSSBグループにおける8つのSSB候補が規定され得る。任意選択で、SSB候補位置のどのサブセットが実際に送信されるSSBを有する指示かは、6GHz超の場合には圧縮形式でよい。
【0066】
SSBのどのセットが実際に送信されるかを決定するために、UEは、実際に送信されるSSBのビットマップを含有しているRMSIおよび/またはRRCメッセージを得なければならないことがある。加えて、UEは、RMSIおよび/またはRRCメッセージに従ってSSバーストセットの周期性も知らなければならないことがある。しかしながら、これは多大な時間を要する可能性がある。たとえば、UEは、SSバーストセットの期間内に、SSバーストセットの周期性を導出するためのRMSIおよびRRCメッセージを得られない可能性がある。
【0067】
いくつかの例示的実施形態によれば、RMSI CORESETのPDCCHによって搬送されるDCIの中の時間領域リソース割り当ての指示情報は、SSB候補位置のどのサブセットが実際に送信されるSSB(複数可)を有するかを示すために再利用され得る。これによって、UEは、実際に送信されるSSBのビットマップを含有しているRMSIおよびRRCメッセージを得る前に、SSBのどのセットが実際に送信されるかを知ることができる。その代わりに、またはそれに加えて、時間領域リソース割り当ての指示情報の少なくとも一部分がSSバーストセットの周期性を示すために使用され得、その結果、UEは、SSバーストセットの期間内にRMSIおよびRRCメッセージからSSバーストセット周期性を得ることができない場合にも、1つのSSバーストセットの持続時間を知ることができる。
【0068】
いくつかの例示的実施形態によれば、RMSI CORESETのPDCCHのようなチャネルによって搬送されるDCIの時間領域リソース割り当ての指示情報が、送信されない時間領域リソース割り当てと1つまたは複数のSSBの両方を示すために使用され得る。時間領域リソース割り当ては、RMSI CORESETのPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHに適用され得る。時間領域リソース割り当てにより、スケジューリングされたPDSCHが他のRMSI CORESET(複数可)とオーバラップし得る。PDSCHとオーバラップするRMSI CORESET(複数可)が異なるSSBに関連づけられ得るので、UEは、オーバラップしたRMSI CORESET(複数可)に関連づけられたSSBは送信されないと想定し得る。したがって、時間領域リソース割り当ての4ビットなど、DCIの中の時間領域リソース割り当ての指示情報も、送信されない1つまたは複数のSSBの指示として使用され得る。
【0069】
本開示のいくつかの実施形態は、主として、ある特定の例示的ネットワーク設定およびシステム展開に関する非限定的な例として使用される5GまたはNRの規格に関連して説明されることが注意される。そのため、本明細書で与えられた例示的実施形態の説明は、特に、これらの規格に直接関連した専門用語を指す。そのような専門用語は、提示された非限定的な例および実施形態の状況でのみ使用され、当然、本開示を多少なりとも制限するものではない。むしろ、本明細書で説明された例示的実施形態が適用可能である限り、その他のシステム設定または無線技術も同様に利用され得る。
【0070】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による方法300を図示する流れ図である。図3に図示された方法300は、端末デバイスにおいて実施された装置によって遂行されてよく、端末デバイスに対して通信可能に結合されてもよい。いくつかの例示的実施形態によれば、UEなどの端末デバイスは、RMSI CORESETとオーバラップするようにスケジューリングされたPDSCHをサポートすることができる。任意選択で、端末デバイスは、SSBとRMSI CORESETの間の、たとえば図2に示されるような多重化のタイプ1、タイプ2、タイプ3といった様々な多重化タイプをサポートすることができる。本開示のいくつかの実施形態は、たとえば他の異なる信号送信間の多重化タイプといった他の使用事例にも適用され得ることが理解されよう。
【0071】
図3に図示された例示的方法300によれば、端末デバイスは、ブロック302に示されるように、ネットワークノードから時間領域リソース割り当ての指示情報を受信してよい。いくつかの例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分は、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を少なくとも一部示すことを許容され得る。その代わりに、またはそれに加えて、指示情報の少なくとも一部分が、時間領域リソース割り当てと、送信されない1つまたは複数のSSBなど他の情報の両方に関する通信設定を少なくとも一部示すことを許容され得る。
【0072】
いくつかの例示的実施形態では、指示情報の少なくとも一部分が、時間領域リソース割り当てを示すこと以外の目的に再利用されるかまたは確保されてよい。任意選択で、いくつかの例示的実施形態では、指示情報の少なくとも一部分が、時間領域リソース割り当てを示すことに加えて他の目的に利用されてよい。
【0073】
例示的実施形態によれば、指示情報はDCIの一部分として受信され得る。たとえば、DCIはシステム情報に関する制御リソースセットのチャネルによって搬送され得る。DCIは、RMSI CORESETのPDCCHによって搬送されるDCIまたは他の適切なタイプのDCIを含み得る。たとえば、DCIは、各種パラメータ、インジケータなどを含有している1つまたは複数のフィールドを有し得る。
【0074】
例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分は、DCIの時間領域リソース割り当てフィールドに1つまたは複数のビットを含み得る。指示情報の少なくとも一部分が、他の適切な形態でもDCIに含まれ得ることが理解されよう。たとえば、時間領域リソース割り当てフィールドの中の指示情報の少なくとも一部分が、DCIの他のフィールドにおける1つまたは複数のビットとともにDCIの新規のフィールドを形成し得る。
【0075】
例示的実施形態によれば、通信設定は、指示情報の少なくとも一部分およびDCIの中の1つまたは複数の所定のインジケータによって示され得る。たとえば、所定のインジケータは、使用中の、または保存された1つまたは複数のビットまたはコードポイントを含み得る。任意選択で、指示情報の少なくとも一部分が、通信設定を示すために、DCIにおける1つまたは複数の有効ビットまたは無効ビットと組み合わせて再利用され得る。
【0076】
図3に図示された例示的方法300によれば、端末デバイスは、ブロック304に示されるように、指示情報に少なくとも一部基づいて通信設定を決定することができる。例示的実施形態によれば、通信設定は同期信号のスケジューリング設定を含み得る。通信設定は、他の可能な送信スケジューリングおよびシステム設定も含み得ることが理解されよう。
【0077】
例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分が、時間領域リソース割り当ての代わりに通信設定を少なくとも一部示すために再利用または保存され得る。この場合、同期信号のスケジューリング設定は、1つまたは複数の同期信号ブロックのグループ(SS/PBCHブロックのグループなど)であって、これらのグループの各々において、1つまたは複数の同期信号ブロック(SS/PBCHブロックなど)がネットワークノードから端末デバイスに送信される、1つまたは複数の同期信号ブロックのグループと、ネットワークノードから端末デバイスに送信される1つまたは複数の同期信号ブロックと、同期信号バーストセットの周期性とのうち少なくとも1つを示し得る。
【0078】
例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分が、通信設定と時間領域リソース割り当ての両方を示すために使用され得る。この場合、同期信号スケジューリング設定などの通信設定が、ネットワークノードから端末デバイスに送信されない1つまたは複数の同期信号ブロック(SS/PBCHブロックなど)を示し得る。この例示的実施形態では、時間領域リソース割り当ては、システム情報に関する1つまたは複数の制御リソースセット(RMSI CORESETなど)とオーバラップするチャネル(PDSCHなど)に適用されてよい。システム情報に関するオーバラップした1つまたは複数の制御リソースセットは、送信されない1つまたは複数の同期信号ブロックなどの1つまたは複数の同期信号ブロックに関連づけられてよい。任意選択で、システム情報に関するオーバラップした1つまたは複数の制御リソースセットは、PDSCHなどのチャネルをスケジューリングするPDCCHなどのチャネルを含有しているシステム情報に関する制御リソースセットに続く、システム情報に関する少なくとも1つの制御リソースセットを含み得る。
【0079】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による時間領域リソース割り当てビットの再利用の一例を図示する図である。図4Aは、SSBとRMSI CORESETの間でタイプ2およびタイプ3の多重化が使用されるときのFR2に関するSSBグループを示す。SSBグループは、SSB0、SSB1、SSB2、SSB3、SSB4、SSB5、SSB6およびSSB7と表される8つの連続したSSB候補を含有し得る。SSB対は、SSBグループの内部の2つの連続したSSBから成り得る。したがって、図4Aに示されたSSBグループの内部には、{SSB0,SSB1}、{SSB2,SSB3}、{SSB4,SSB5}および{SSB6,SSB7}と表される4つのSSB対がある。
【0080】
この例では、DCIの時間領域リソース割り当てフィールドにおける4ビット(B0、B1、B2およびB3と表される)が、実際に送信される1つまたは複数のSSBがある可能な位置を示すビットマップを規定するために再利用され得る。たとえば、Bi=0(i=0、1、2および3)は、SSB対{SSBj,SSBj+1}(ただしj=2×i)における少なくとも1つのSSBが実際に送信されることを意味し、Bi=1は、SSB対{SSBj,SSBj+1}におけるどちらのSSBも実際には送信されないことを意味する。このようにして、4つの時間領域リソース割り当てビット{B0、B1、B2、B3}は、SSBグループにおいてどのSSB対が実際に送信される少なくとも1つのSSBを有するかを示すことができる。図4Aに示されたSSB対は単に例示であり、時間領域リソース割り当てビットは2つよりも多くのSSBを含むSSBグループを示すためにも使用され得ることが理解されよう。対応して、どのSSBグループ(複数可)が実際に送信される1つまたは複数のSSBを有するかを示すための時間領域リソース割り当てビットの使用法は、適応的に調節されてよい。
【0081】
その代わりに、またはそれに加えて、時間領域リソース割り当てビットのうちいくつかまたはすべてが、他の情報を示すためにDCIの他のビットとともに使用されてもよい。たとえば、SSBグループの中のどのSSBが実際に送信されるかを示すために、時間領域リソース割り当てビットの少なくとも一部分とDCIの他のビットとの組合せが使用され得る。
【0082】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による時間領域リソース割り当てビットの再利用の別の例を図示する図である。図4Bは、表の中に、5ミリ秒、10ミリ秒、20ミリ秒、40ミリ秒、80ミリ秒および160ミリ秒を含むSSバーストセットの周期性の6つの可能な値を示すものである。これらの実際の周期性の値は、それぞれ、6つの所定のSSB周期性の値0、1、2、3、4および5に対応し得る。したがって、DCIの時間領域リソース割り当てフィールドの3ビットは、6つのSSB周期性の値を示すために再利用され得る。端末デバイスは、SSバーストセットの期間内にRMSIおよびRRCメッセージからSSバーストセットの周期性を得ることができなくても、3つの時間領域リソース割り当てビットによって1つのSSバーストセットの持続時間を知ることができる。
【0083】
図4A図4Bにおける時間領域リソース割り当てビットの使用法および対応するセッティングは単に例として示されたものであり、本開示の実施形態によれば、端末デバイスとネットワークノードの間の通信には、様々な代替の使用法およびパラメータセッティングが適用され得ることが理解されよう。
【0084】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による方法500を図示する流れ図である。図5に図示された方法500は、ネットワークノードに実装された装置によって遂行されてよく、ネットワークノードに対して通信可能に結合されてもよい。例示的実施形態によれば、gNBなどのネットワークノードは、RMSI CORESETとオーバラップするようにスケジューリングされたPDSCHをサポートすることができる。任意選択で、ネットワークノードは、SSBとRMSI CORESETの間の、たとえば図2に示されるような多重化のタイプ1、タイプ2、タイプ3といった様々な多重化タイプをサポートすることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、ネットワークノードの通信に対して、他の異なる信号送信間の多重化タイプも適用され得ることが理解されよう。
【0085】
図5に図示された例示的方法500によれば、ネットワークノードは、ブロック502に示されるように、端末デバイス向けの時間領域リソース割り当ての指示情報を決定することができる。いくつかの例示的実施形態によれば、指示情報の少なくとも一部分は、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を少なくとも一部示すことを許容され得る。その代わりに、またはそれに加えて、指示情報の少なくとも一部分が、時間領域リソース割り当てと、送信されない1つまたは複数のSSBなど他の情報の両方に関する通信設定を少なくとも一部示すことを許容され得る。
【0086】
図3に関連して説明されたように、指示情報の少なくとも一部分が、ネットワークノードから端末デバイスへのDCIの時間領域リソース割り当てフィールドにおける1つまたは複数のビットを含み得る。例示的実施形態では、指示情報はDCIの一部分として送信され得る。たとえば、DCIはRMSI CORESETのPDCCHによって搬送され得る。任意選択で、DCIの時間領域リソース割り当てフィールドにおけるビット数は、SSBとRMSI CORESETの間の様々な多重化タイプに関して同一でも異なってもよい。
【0087】
いくつかの例示的実施形態によれば、ブロック504に示されるように、ネットワークノードは端末デバイスに指示情報を送信してよい。いくつかの例示的実施形態によれば、ネットワークノードは、指示情報を、任意選択で1つまたは複数の他のインジケータおよび/またはパラメータと組み合わせて使用することにより、時間領域リソース割り当てと異なる通信設定を端末デバイスに通知することができる。他の例示的実施形態によれば、ネットワークノードは、指示情報を使用することにより、端末デバイスに、時間領域リソース割り当てに加えて通信設定を通知することができる。通信設定は、同期信号スケジューリング設定および/または他の可能なシステム設定を含み得る。
【0088】
指示情報の少なくとも一部分が同期信号スケジューリング設定を示すために再利用されるかまたは保存される例示的実施形態によれば、ネットワークノードは、端末デバイスに、実際に送信される1つまたは複数のSS/PBCHブロックが各々にある、1つまたは複数のSS/PBCHブロックのグループと、実際に送信される1つまたは複数のSS/PBCHと、SSバーストセットの周期性とのうち少なくとも1つを通知することができる。任意選択で、ネットワークノードは、より役立つ情報をより短い期間で端末デバイスに供給するように、指示情報の少なくとも一部分を、DCIの1つまたは複数の所定のインジケータ(ビットおよび/またはコードポイントなど)と組み合わせて、1つまたは複数の通信設定を示してよい。
【0089】
時間領域リソース割り当てに加えて同期信号スケジューリング設定などの通信設定を示すために指示情報の少なくとも一部分が使用される例示的実施形態によれば、ネットワークノードは、端末デバイスに、ネットワークノードから端末デバイスに送信されない1つまたは複数の同期信号ブロック(SS/PBCHブロックなど)を通知することができる。この例示的実施形態では、1つまたは複数の同期信号ブロックが、時間領域リソース割り当てに関連したチャネル(PDSCHなど)とオーバラップする、システム情報に関する1つまたは複数の制御リソースセット(RMSI CORESETなど)に関連づけられてよい。
【0090】
本明細書で説明された送信スケジューリングおよびリソース割り当てに関連したパラメータ、変数およびセッティングは、単なる例であることが理解されよう。提案された方法を実施するために、他の適切なネットワークセッティング、関連する設定パラメータおよびその特定の値も適用され得る。
【0091】
1つまたは複数の例示的実施形態によって提案された解決策により、ネットワークノード(gNBなど)は、たとえば時間領域リソース割り当ての指示情報といったいくつかの制御情報を利用して、端末デバイス(UEなど)に、ネットワークセッティングおよびスケジューリング設定をより効率的に通知することができるようになる。本開示によって提案された解決策を適用することにより、UEが受信し得る指示情報は、時間領域リソース割り当てとは別の設定を示すために、または時間領域リソース割り当てに加えて使用される。たとえば、RMSIが正確に復号される前に、実際に送信されるSSBおよび/またはSSBの周期性がDCIでUEに示される場合には、UEの処理時間が短縮され得、UEの電力が節約され得る一方で、DCIビットの利用効率も改善され得る。時間領域リソース割り当ての指示情報を利用すると、伝送品質およびエネルギー効率を改善するように、gNBは無線リソースを十分に利用することができ、UEはネットワークサービスへの高速アクセスが可能になることが分かる。
【0092】
図3および図5に示される様々なブロックは、方法のステップ、および/またはコンピュータプログラムコードの動作に由来する動作、および/または関連する機能(複数可)を実行するように構築された複数の結合された論理回路素子と見なされ得る。前述の概略流れ図は、一般に論理流れ図と明記される。そのため、表現された順番およびラベル付きのステップは、提示された方法の特定の実施形態を表す。図示された方法の1つまたは複数のステップまたはその一部分に対して、機能、論理または効果において等しい他のステップおよび方法が考えられ得る。加えて、特別な方法が起こる順番は、示された対応するステップの順番に厳密に付随しても付随しなくてもよい。
【0093】
図6は、本開示の様々な実施形態による装置600を図示するブロック図である。図6に示されるように、装置600は、プロセッサ601などの1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコード603を記憶するメモリ602などの1つまたは複数のメモリとを備え得る。メモリ602は、非一時的なマシン可読/プロセッサ可読/コンピュータ可読の記憶媒体でよい。いくつかの例示的実施形態によれば、装置600は、図3に関して説明されたような端末デバイスまたは図5に関して説明されたようなネットワークノードに差し込むかまたはインストールすることができる集積回路のチップまたはモジュールとして実施され得る。
【0094】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601を用いて、装置600に、図3に関連して説明されたような方法の少なくともいずれかの動作を遂行させるように設定され得る。他の実装形態では、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601を用いて、装置600に、図5に関連して説明されたような方法の少なくともいずれかの動作を遂行させるように設定され得る。
【0095】
その代わりに、またはそれに加えて、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601を用いて、装置600に、本開示の例示的実施形態によって提案された方法を実施するための少なくとも多少の動作を遂行させるように設定され得る。
【0096】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による装置700を図示するブロック図である。図7に示されるように、装置700は受信ユニット701および決定ユニット702を備え得る。例示的実施形態では、装置700はUEなどの端末デバイスにおいて実施され得る。受信ユニット701はブロック302の動作を実施するように動作可能であり得、決定ユニット702はブロック304の動作を実施するように動作可能であり得る。任意選択で、受信ユニット701および/または決定ユニット702は、本開示の例示的実施形態によって提案された方法を実施するための多少の動作を実施するように動作可能であり得る。
【0097】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による装置800を図示するブロック図である。図8に示されるように、装置800は決定ユニット801および送信ユニット802を備え得る。例示的実施形態では、装置800はgNBなどのネットワークノードにおいて実施され得る。決定ユニット801はブロック502の動作を実施するように動作可能であり得、送信ユニット802はブロック504の動作を実施するように動作可能であり得る。任意選択で、決定ユニット801および/または送信ユニット802は、本開示の例示的実施形態によって提案された方法を実施するための多少の動作を実施するように動作可能であり得る。
【0098】
図9は、本開示のいくつかの実施形態に従って、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを図示するブロック図である。
【0099】
図9を参照して、一実施形態によれば、通信システムが含む3GPPタイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク910は、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク911およびコアネットワーク914を備える。アクセスネットワーク911には、NB、eNB、gNBなどの複数の基地局912a、912b、912cまたは他のタイプの無線アクセスポイントが含まれ、それぞれが、対応するカバレッジエリア913a、913b、913cを規定する。各基地局912a、912b、912cは、有線または無線の接続915を通じてコアネットワーク914に接続可能である。カバレッジエリア913cに配置された第1のUE 991は、対応する基地局912cに無線で接続するかまたは基地局912cによってページングされるように設定されている。カバレッジエリア913aにおける第2のUE 992は、対応する基地局912aに無線で接続可能である。この例では複数のUE 991、992が図示されているが、開示された実施形態は、カバレッジエリアにUEが単独である状況や、単独のUEが対応する基地局912に接続されている状況にも同様に適用可能である。
【0100】
電気通信ネットワーク910自体がホストコンピュータ930に接続されており、このことは、ハードウェアおよび/またはスタンドアロンのサーバ、クラウドで実施されたサーバ、分散型サーバのソフトウェア、もしくはサーバファームにおける処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ930は、サービスプロバイダに所有されるかもしくは制御されてよく、またはサービスプロバイダによって、もしくはサービスプロバイダのために運営されてよい。電気通信ネットワーク910とホストコンピュータ930の間の接続921および922は、コアネットワーク914からホストコンピュータ930に直接届いてよく、または任意選択の中間ネットワーク920を介してもよい。中間ネットワーク920は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、ホスティングされたネットワークのうち1つでよく、または2つ以上の組合せでもよく、存在する場合には、バックボーンネットワークまたはインターネットでよく、詳細には、中間ネットワーク920は2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0101】
全体としての図9の通信システムにより、接続されたUE 991、992とホストコンピュータ930の間の接続が可能になる。接続はオーバーザトップ(OTT)接続950として説明され得る。ホストコンピュータ930および接続されたUE 991、992は、仲介物としてアクセスネットワーク911、コアネットワーク914、任意の中間ネットワーク920および可能なさらなるインフラストラクチュア(図示せず)を使用して、OTT接続950を通じてデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定されている。OTT接続950は、OTT接続950を通す、関与する通信デバイスが、アップリンク通信やダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。たとえば、基地局912は、接続されたUE 991に転送される(たとえばハンドオーバされる)、ホストコンピュータ930由来のデータを伴う入来ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して通知されなくてよく、通知される必要もない。同様に、基地局912は、UE 991由来の出力の、ホストコンピュータ930へのアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0102】
図10は、本開示のいくつかの実施形態に従って、部分的無線接続を通じて基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを図示するブロック図である。
【0103】
次に、前節で論じられた一実施形態によるUE、基地局、およびホストコンピュータの例示の実装形態が、図10を参照しながら説明される。通信システム1000において、ホストコンピュータ1010が備えるハードウェア1015に含まれる通信インターフェース1016は、通信システム1000の別々の通信デバイスのインターフェースとの有線または無線の接続をセットアップして維持するように設定されている。ホストコンピュータ1010がさらに備える処理サーキットリ1018は、記憶能力および/または処理能力を有し得る。詳細には、処理サーキットリ1018は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1010がさらに含むソフトウェア1011は、ホストコンピュータ1010に記憶される、またはアクセスが可能であり、処理サーキットリ1018によって実行可能である。ソフトウェア1011はホストアプリケーション1012を含む。ホストアプリケーション1012は、UE 1030およびホストコンピュータ1010において終結するOTT接続1050を介して接続するUE 1030などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1012は、OTT接続1050を使用して送信されるユーザデータを供給してよい。
【0104】
通信システム1000がさらに含む基地局1020は、電気通信システムに設けられており、ホストコンピュータ1010およびUE 1030との通信を可能にするハードウェア1025を備える。ハードウェア1025は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線の接続をセットアップして維持するための通信インターフェース1026、ならびに、基地局1020によってサーブされるカバレッジエリア(図10には示されていない)にあるUE 1030との少なくとも無線接続1070をセットアップして維持するための無線インターフェース1027を含み得る。通信インターフェース1026は、ホストコンピュータ1010に対する接続1060を容易にするように設定されてよい。接続1060は直接的でよく、あるいは、電気通信システムのコアネットワーク(図10には示されていない)および/または電気通信システムの外部の1つまたは複数の中間のネットワークを介してもよい。示された実施形態では、基地局1020のハードウェア1025がさらに含む処理サーキットリ1028は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1020がさらに有するソフトウェア1021は、内部に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセスされ得る。
【0105】
通信システム1000は、既に言及されたUE 1030をさらに備える。UE 1330のハードウェア1035が含み得る無線インターフェース1037は、UE 1030が今のところ位置するカバレッジエリアにサーブしている基地局との無線接続1070をセットアップして維持するように設定されている。UE 1030のハードウェア1035がさらに含む処理サーキットリ1038は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1030がさらに含むソフトウェア1031は、UE 1030に記憶される、またはアクセスが可能であり、処理サーキットリ1038によって実行可能である。ソフトウェア1031はクライアントアプリケーション1032を含む。クライアントアプリケーション1032は、ホストコンピュータ1010の支援の下に、UE 1030を介して、人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1010において実行中のホストアプリケーション1012は、UE 1030およびホストコンピュータ1010において終結するOTT接続1050を介して、実行中のクライアントアプリケーション1032と通信し得る。クライアントアプリケーション1032は、ユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを供給してよい。OTT接続1050は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1032は、ユーザと相互作用して、供給するユーザデータを生成し得る。
【0106】
図10に図示されたホストコンピュータ1010、基地局1020およびUE 1030は、それぞれ図9のホストコンピュータ930、基地局912a、912b、912cのうち1つ、およびUE 991および992のうち1つに類似のものまたは同一のものでよいことが注意される。つまり、これらのエンティティの内部作用は図10に示された通りでよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは図9のものでよい。
【0107】
図10において、OTT接続1050は、基地局1020を介したホストコンピュータ1010とUE 1030の間の通信を、いかなる中間デバイスも、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングも、明示的に参照することなく抽象的に図示するものである。ネットワークインフラストラクチャは、ネットワークインフラストラクチャの設定が、UE 1030、もしくはホストコンピュータ1010を運営するサービスプロバイダ、または両方から隠すべきルーティングを決定してよい。OTT接続1050がアクティブである間に、ネットワークインフラストラクチャは(たとえばネットワークのロードバランシングの検討または再設定を基に)ルーティングを動的に変更することをさらに裁定してよい。
【0108】
UE 1030と基地局1020の間の無線接続1070は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従うものである。様々な実施形態のうち1つまたは複数が、最後のセグメントが無線接続1070で形成されているOTT接続1050を使用してUE 1030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示がレイテンシおよび電力消費を改善し得、それによって、複雑さの低下、セルにアクセスするのに必要な時間の短縮、より優れた応答性、バッテリー寿命の延長などの利点をもたらす。
【0109】
データレート、レイテンシならびに1つまたは複数の実施形態を改善する他の要因を監視するための測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変化に応答してホストコンピュータ1010とUE 1030の間のOTT接続1050を再設定するための任意選択のネットワーク機能がさらにあってよい。OTT接続1050を再設定するための測定プロシージャおよび/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ1010のソフトウェア1011およびハードウェア1015、またはUE 1030のソフトウェア1031およびハードウェア1035、あるいは両方で実施されてよい。実施形態では、センサ(図示せず)が、OTT接続1050を通す通信デバイスの中に、または同デバイスに関連して配備されてよく、センサは、上記の例の監視された量の値または他の物理量の値を供給することよって測定プロシージャに関与してよく、ソフトウェア1011、1031は、これらの値から、監視された量を計算するかまたは推定してよい。OTT接続1050の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、望ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1020に影響を及ぼす必要はなく、基地局1020にとって未知のものまたは感知できないものでよい。そのようなプロシージャおよび機能性は、当技術において既知の実施され得るものである。ある特定の実施形態では、測定は専用のUEシグナリングを包含し得、ホストコンピュータ1010の測定のスループット、伝播時間、レイテンシおよび同類のものを助長する。実施され得る測定では、ソフトウェア1011および1031が、伝播時間、誤差などを監視しながら、OTT接続1050を使用して、メッセージ、詳細には空すなわち「ダミー」のメッセージを送信する。
【0110】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムに含まれるホストコンピュータ、基地局およびUEは、図9および図10を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図11のみである。ステップ1110において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。ステップ1110の(任意選択であり得る)サブステップ1111において、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。ステップ1120において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、(任意選択であり得る)ステップ1130において、基地局は、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1140(これも任意選択であり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連したクライアントアプリケーションを実行する。
【0111】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムに含まれるホストコンピュータ、基地局およびUEは、図9および図10を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図12のみである。この方法のステップ1210において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。任意選択のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信は、本開示を通じて説明された実施形態の教示に従って、基地局を介したものでよい。(任意選択であり得る)ステップ1230において、UEは送信によって搬送されたユーザデータを受信する。
【0112】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムに含まれるホストコンピュータ、基地局およびUEは、図9および図10を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図13のみである。(任意選択であり得る)ステップ1310において、UEはホストコンピュータによって供給された入力データを受信する。それに加えて、またはその代わりに、UEは、ステップ1320においてユーザデータを供給する。ステップ1320の(任意選択であり得る)サブステップ1321において、UEはクライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。ステップ1310の(任意選択であり得る)サブステップ1311において、UEは、ホストコンピュータによって供給された受信入力データに反応してユーザデータを供給するクライアントアプリケーションを実行する。実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザデータを供給するとき、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮に入れてよい。ユーザデータが供給された特定のやり方に関係なく、UEは、(任意選択であり得る)サブステップ1330において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。この方法のステップ1340において、ホストコンピュータは、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0113】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムに含まれるホストコンピュータ、基地局およびUEは、図9および図10を参照しながら説明されたものでよい。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは図14のみである。(任意選択であり得る)ステップ1410において、基地局は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、UEからユーザデータを受信する。(任意選択であり得る)ステップ1420において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。(任意選択であり得る)ステップ1430において、ホストコンピュータは、基地局が開始した送信によって搬送されたユーザデータを受信する。
【0114】
一般に、様々な例示的実施形態は、ハードウェアもしくは専用チップ、回路、ソフトウェア、ロジックまたはこれらの任意の組合せで実施され得る。たとえば、いくつかの態様はハードウェアで実施され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施され得るが、本開示はこれらに限定されない。本開示の例示的実施形態の様々な態様が、ブロック図、流れ図、またはいくつかの他の図的表現を使用して図示されかつ説明され得るが、本明細書で説明されたこれらのブロック、装置、システム、技術または方法が、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用の回路もしくはロジック、汎用のハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、またはこれらのうちいくつかの組合せとして実施され得ることが十分に理解される。
【0115】
そのため、本開示の例示的実施形態のうち少なくともいくつかの態様が、集積回路のチップおよびモジュールなどの様々な構成要素で実施され得ることを理解されたい。したがって、本開示の例示的実施形態は、本開示の例示的実施形態に従って動作するように設定可能なデータプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンドサーキットリおよび無線周波数サーキットリのうち少なくとも1つまたは複数を具現するためのサーキットリ(ならびに、場合によりファームウェア)を備え得る集積回路として具現される装置で実現され得ることを理解されたい。
【0116】
本開示の例示的実施形態の少なくともいくつかの態様は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される1つまたは複数のプログラムモジュールなどにおけるコンピュータ実行可能命令で具現され得ることを理解されたい。一般に、は、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイスのプロセッサによって実行されると、特別なタスクを遂行するかまたは特別な抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、取外し可能記憶媒体、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのコンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者には理解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるような組合せまたは分散が可能である。加えて、この機能は、全体または一部が、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のファームウェアまたはハードウェアの等価物で具現され得る。
【0117】
本開示は、本明細書で開示された任意の斬新な特徴または特徴の組合せを、明示的に、または何らかの一般化をして含む。当業者には、本開示の前述の例示的実施形態に対する様々な修正形態および改作が、前述の説明を考慮して、添付の図面とともに読み取られたとき、明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびあらゆる修正形態が、依然として本開示の非限定的な例示的実施形態の範囲に含まれることになる。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14