IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社YESの特許一覧

<>
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図1
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図2
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図3
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図4
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図5
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図6
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図7
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図8
  • 特許-室内ゴルフ場のリモート管理システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-17
(45)【発行日】2022-03-28
(54)【発明の名称】室内ゴルフ場のリモート管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220318BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021182041
(22)【出願日】2021-11-08
【審査請求日】2021-11-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519128174
【氏名又は名称】株式会社YES
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 保
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-149540(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107942740(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108416946(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の部屋に室内ゴルフ装置が配置されている複数の室内ゴルフ場と管理室とを含んで構成され、
前記複数の室内ゴルフ場には、
利用者の予約状況に応じて前記部屋を利用可能にする利用可能情報を前記利用者に出力可能な出力部を備える出力装置と、
前記利用者による前記部屋の利用状況に応じて前記部屋の利用料金を精算可能な精算装置と、
が設けられ、
前記1又は複数の部屋には、前記部屋の内部を撮影可能な撮影装置が設けられ、
前記管理室には、前記出力装置及び前記撮影装置とネットワークを介して接続されている管理装置が設けられている、
複数の室内ゴルフ場のリモート管理システム。
【請求項2】
前記出力装置は、
前記部屋を利用する人数を入力可能な人数入力部と、
前記人数入力部に入力された入力人数が前記予約状況として登録されている予約人数よりも多く、前記予約状況に応じた前記部屋の定員を上回る場合、前記出力装置が位置する前記室内ゴルフ場にある部屋であって、前記入力人数で利用可能な利用可能部屋を提案可能な提案部と、
を備える、請求項1に記載のリモート管理システム。
【請求項3】
前記出力装置は、
前記予約状況が記録された記録媒体から前記予約状況を読み込み可能な読込部と、
前記部屋の利用に関する希望情報を入力可能な希望情報入力部と、
を備え、
前記出力部は、
前記読込部により前記予約状況が読み込まれた場合には、前記予約状況に応じて前記利用可能情報を出力可能であり、
前記希望情報入力部に前記希望情報が入力された場合には、前記希望情報に応じて前記利用可能情報を出力可能である、請求項1又は2に記載のリモート管理システム。
【請求項4】
前記管理装置は、前記撮影装置から配信される配信画像を用いて、前記部屋の内部に配置された備品が所定位置に配置されているか否かを判別可能な判別部を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載のリモート管理システム。
【請求項5】
前記撮影装置は、前記部屋を利用する利用者の動きを検知可能な検知部を備え、
前記管理装置は、前記撮影装置から送られる前記動きの検知情報に応じて管理者に所定の通知を行うことが可能な通知部を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のリモート管理システム。
【請求項6】
前記1又は複数の部屋の入口には、前記利用可能情報に応じて施錠及び解錠が可能な錠装置が設けられており、
前記管理装置は、前記錠装置と前記ネットワークを介して接続されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載のリモート管理システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内ゴルフ場のリモート管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
室内ゴルフ装置を配置した部屋を会員等に貸し出す室内ゴルフ場がある。室内ゴルフ場に関し、室内ゴルフ場の貸出にかかる管理コストを低減するために、室内ゴルフ装置を配置した部屋の貸出を室内ゴルフ場と異なる場所からリモート管理する要望がある。
【0003】
部屋の貸出をリモート管理することに関し、特許文献1は、ブース、宿泊施設等の客室、会社内等の会議室等、飲食店や理髪店等でサービスの提供を受けるテーブルや座席等を含む施錠可能な場所について予約申込者が行った予約の申し込みを受け付ける受け付け手段と、予約申込者が予約した場所の予約時間における解錠を可能にする解錠権限を、予約申込者の操作に応じて、予約申込者以外の者に付与する権限付与手段と、場所に設置された機器の制御を行う制御手段と、を備え、この制御手段は、予約申込者以外の者が場所を使用する場合、機器の一部又は全部を使用できなくする情報処理システムを開示している。
【0004】
特許文献1の発明によると、予約に応じた場所の貸出を管理することに関し、予約申込者が予約する場所を予約申込者以外の者も使用できるようにすることと、予約申込者以外の者が場所を使用する場合に機器の一部又は全部を使用できなくすることと、を両立し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2021-018498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
室内ゴルフ場のリモート管理では、室内ゴルフ装置を配置した部屋の利用を予約状況に応じて許可する手続きから、部屋の利用状況に応じて精算を行う手続きまでを含む室内ゴルフ場貸出に関する一連の手続きをリモート管理することが求められる。また、室内ゴルフ場のリモート管理では、ゴルフクラブ、ゴルフボール等によって例示される部屋に配置された備品を確認する手続きをリモート管理することも求められ得る。
【0007】
しかしながら、特許文献1の発明は、ブース、客室、会議室、テーブル、座席等の予約された場所について、予約申込者以外の者も使用することが可能であるように当該場所の貸出を管理し得るにとどまり、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理する点において、さらなる改良の余地がある。
【0008】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであり、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、利用者の予約状況に応じて室内ゴルフ装置を配置した部屋を利用可能にする利用可能情報を利用者に出力可能な出力部を備える出力装置と、精算装置と、利用可能情報に応じて施錠及び解錠が可能な錠装置と、部屋の内部を撮影可能な撮影装置と、これらの装置とネットワークを介して接続されている管理装置と、を室内ゴルフ場に設けることによって上述の課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、1又は複数の部屋に室内ゴルフ装置が配置されている複数の室内ゴルフ場と管理室とを含んで構成され、前記複数の室内ゴルフ場には、利用者の予約状況に応じて前記部屋を利用可能にする利用可能情報を前記利用者に出力可能な出力部を備える出力装置と、前記利用者による前記部屋の利用状況に応じて前記部屋の利用料金を精算可能な精算装置と、が設けられ、前記1又は複数の部屋には、前記部屋の内部を撮影可能な撮影装置が設けられ、前記管理室には、前記出力装置及び前記撮影装置とネットワークを介して接続されている管理装置が設けられている、複数の室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、リモート管理システムは、管理室から複数の室内ゴルフ場をリモート管理できる。室内ゴルフ場には、出力装置及び精算装置が設けられているため、リモート管理システムは、室内ゴルフ装置を配置した部屋の利用を予約状況に応じて許可する手続きから、部屋の利用状況に応じて精算を行う手続きまでを含む室内ゴルフ場貸出に関する一連の手続きをリモート管理できる。
【0012】
第1の特徴に係る発明によれば、部屋の内部を撮影可能な撮影装置が部屋に設けられているため、リモート管理システムは、ネットワークを介して撮影装置が撮影した画像を管理装置に配信できる。これにより、リモート管理システムは、ゴルフクラブ、ゴルフボール等によって例示される部屋に配置された備品を確認する手続きを撮影装置から配信される配信画像を介してリモート管理し得る。
【0013】
また、第1の特徴に係る発明によれば、部屋の内部を撮影可能な撮影装置が部屋に設けられているため、リモート管理システムは、部屋が予約した利用者によって利用されているかを確認する手続き、部屋が適切な人数の利用者によって利用されているかを確認する手続き等を撮影装置から配信される配信画像を介してリモート管理し得る。
【0014】
したがって、第1の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【0015】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記出力装置は、前記部屋を利用する人数を入力可能な人数入力部と、前記人数入力部に入力された入力人数が前記予約状況として登録されている予約人数よりも多く、前記予約状況に応じた前記部屋の定員を上回る場合、前記出力装置が位置する前記室内ゴルフ場にある部屋であって、前記入力人数で利用可能な利用可能部屋を提案可能な提案部と、を備える、リモート管理システムを提供する。
【0016】
第2の特徴に係る発明によれば、リモート管理システムは、室内ゴルフ場を利用する人数が予約人数より多く、予約に応じて用意した部屋の定員を上回る場合に適切な部屋を提案する手続きをリモート管理できる。これにより、室内ゴルフ場を利用する人数が予約人数より多い場合においても、室内ゴルフ場が適切にリモート管理される。
【0017】
したがって、第2の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【0018】
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、前記出力装置は、前記予約状況が記録された記録媒体から前記予約状況を読み込み可能な読込部と、前記部屋の利用に関する希望情報を入力可能な希望情報入力部と、を備え、前記出力部は、前記読込部により前記予約状況が読み込まれた場合には、前記予約状況に応じて前記利用可能情報を出力可能であり、前記希望情報入力部に前記希望情報が入力された場合には、前記希望情報に応じて前記利用可能情報を出力可能である、リモート管理システムを提供する。
【0019】
部屋の予約に関し、利用者が予約番号を入力する手順によって予約に関する情報を出力可能な出力装置に予約状況を提供することが行われている。しかしながら、利用者が予約番号を入力する手順では、利用者は、予約番号の入力に時間及び/又は労力を要し得る。また、利用者が予約番号を入力する手順では、予約番号の入力間違いが起こることも懸念される。
【0020】
第3の特徴に係る発明によれば、リモート管理システムは、記録媒体から予約状況を読み込むことにより、利用者の労力等を低減し、入力間違いのリスクを低減できる。また、出力装置が希望情報入力部を備えていることにより、利用者が予約を行っていない場合、利用者が記録媒体を持つ会員でない場合等の予約状況が記録された記録媒体がない場合であっても、利用可能情報を出力できる。
【0021】
したがって、第3の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【0022】
第4の特徴に係る発明は、第1の特徴から第3の特徴のいずれかに係る発明であって、前記管理装置は、前記撮影装置から配信される配信画像を用いて、前記部屋の内部に配置された備品が所定位置に配置されているか否かを判別可能な判別部を備える、リモート管理システムを提供する。
【0023】
撮影装置から配信される配信画像を用いてゴルフクラブ、ゴルフボール等によって例示される部屋に配置された備品を確認する手続きは、管理室において管理装置を利用する管理者に多大な労力を要求し得る。
【0024】
第4の特徴に係る発明によれば、判別部が部屋の内部に配置された備品が所定位置に配置されているか否かを判別可能であるため、管理者は、判別の結果を用いて備品を容易に確認できる。これにより、管理者が備品の確認に要する労力が軽減される。
【0025】
したがって、第4の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【0026】
第5の特徴に係る発明は、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明であって、前記撮影装置は、前記部屋を利用する利用者の動きを検知可能な検知部を備え、前記管理装置は、前記撮影装置から送られる前記動きの検知情報に応じて管理者に所定の通知を行うことが可能な通知部を備える、リモート管理システムを提供する。
【0027】
撮影装置から配信される配信画像は、撮影装置の撮影範囲に利用者がいないときに撮影された画像を含み得る。利用者を撮影した画像を含んでいない配信画像は、部屋が予約した利用者によって利用されているかを確認する手続き、部屋が適切な人数の利用者によって利用されているかを確認する手続き等の利用者に関する各種の確認を行う手続きに用いることができない。配信画像が利用者を撮影した画像であるかを逐一判別して上述の手続きを行うことは、管理室において管理装置を利用する管理者に多大な労力を要求し得る。
【0028】
第5の特徴に係る発明によれば、検知部が利用者の動きを検知した場合に所定の通知を行うため、配信画像が利用者を撮影した画像であるかを判別する労力を低減できる。これにより、管理者が利用者に関する各種の確認を行う手続きに要する労力が軽減される。
【0029】
したがって、第5の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【0030】
第6の特徴に係る発明は、第1の特徴から第5の特徴のいずれかに係る発明であって、前記1又は複数の部屋の入口には、前記利用可能情報に応じて施錠及び解錠が可能な錠装置が設けられており、前記管理装置は、前記錠装置と前記ネットワークを介して接続されている、リモート管理システムを提供する。
【0031】
第6の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場において、部屋の入口には、利用可能情報に応じて施錠及び解錠が可能な錠装置が設けられている。これにより、リモート管理システムは、利用者が錠装置を解錠して室内ゴルフ装置を配置した部屋を利用することをリモート管理できる。
【0032】
したがって、第6の特徴に係る発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、実施形態のリモート管理システムSによってリモート管理される室内ゴルフ場Lの概略を示す平面図である。
図2図2は、実施形態のリモート管理システムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、予約テーブル521の一例である。
図4図4は、部屋テーブル522の一例である。
図5図5は、出力装置3で実行される出力処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。
図6図6は、管理装置5で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、人数を入力するときの表示部36の一例を示す図である。
図8図8は、出力部34から出力された利用可能情報の一例を示す図である。
図9図9は、希望情報を入力するときの表示部36の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0036】
<<リモート管理システムS>>
<室内ゴルフ場L>
図1は、実施形態のリモート管理システムSによってリモート管理される室内ゴルフ場Lの概略を示す平面図である。図2は、実施形態のリモート管理システムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。以下、図1及び図2を用いて、実施形態のリモート管理システムSの好ましい態様の一例を説明する。
【0037】
1以上の室内ゴルフ場Lは、管理室Mに設けられた管理装置5によって管理される。リモート管理システムSの管理対象は、複数の室内ゴルフ場L(例えば、図1の第1室内ゴルフ場L1及び第2室内ゴルフ場L2等)を含むことが好ましい。これにより、リモート管理システムSは、より多くの室内ゴルフ場Lをリモート管理し、管理にかかる労力をよりいっそう軽減できる。
【0038】
室内ゴルフ場Lは、室内ゴルフ装置Gが配置されている複数の部屋R(例えば、図1の第1部屋R1と第2部屋R2と第3部屋R3等)を含む。また、室内ゴルフ場Lには、出力装置3と精算装置4とが設けられている。
【0039】
〔部屋R〕
入口Dを介して出入り可能な部屋Rには、少なくとも、室内ゴルフ装置Gと、部屋Rの内部を撮影可能な撮影装置2と、が設けられている。また、部屋Rが利用されていない場合において、部屋Rの所定位置Pには、ゴルフボールB及びゴルフクラブC等によって例示される備品が配置されている。
【0040】
[室内ゴルフ装置G]
室内ゴルフ装置Gは、室内ゴルフをプレー可能な装置であれば、特に限定されない。室内ゴルフ装置Gは、例えば、室内ゴルフをプレーする室内ゴルフプレー領域GG、プレーされた打球の速度、向き、及び/又は回転等を測定する測定器GM、測定結果に基づいてプレーの結果を表示する室内ゴルフ表示部GS、打球が室内ゴルフ表示部GS等を傷つけることを防ぐネットGN、室内ゴルフのプレー内容等を指定可能な室内ゴルフ端末GT等を備える。
【0041】
[錠装置1]
部屋Rの入口Dには、入口Dを施錠及び解錠することが可能な錠装置1が設けられていることが好ましい。これにより、リモート管理システムSは、利用者が錠装置1を解錠して室内ゴルフ装置Gを配置した部屋Rを利用することをリモート管理できる。
【0042】
錠装置1は、部屋Rの入口Dに設けられ、部屋Rの入口Dを施錠及び解錠することが可能であり、暗証番号等によって例示される利用可能情報によって解錠可能な装置であれば、特に限定されない。錠装置1は、例えば、スマートロック、電子錠、符号錠等でよい。
【0043】
なかでも、錠装置1は、ネットワークNを介して管理装置5と接続可能なスマートロックであることが好ましい。これにより、管理装置5は、予約状況に応じて解錠に用いる情報を変更し、部屋Rのセキュリティを高めることができる。
【0044】
[撮影装置2]
撮影装置2は、部屋Rの内部を撮影可能であり、ネットワークNを介して撮影した画像を管理装置5に送信可能であれば、特に限定されない。撮影装置2は、部屋Rの内部を撮影可能である撮影部21及び撮影した画像等を管理装置5に配信可能な撮影装置通信部22を有する(図2)。
【0045】
(撮影部21)
撮影部21は、部屋Rの内部を撮影したデータであって、ネットワークNを介して送信可能なデータを生成可能であれば特に限定されず、静止画データ及び/又は動画データを生成可能な各種のデジタル式カメラ等でよい。
【0046】
(撮影装置通信部22)
撮影装置通信部22は、撮影装置2をネットワークNに接続して管理装置5と通信可能にするものであれば特に限定されず、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、IEEE802.11に準拠したWi-Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0047】
(検知部23)
撮影装置2は、部屋Rを利用する利用者の動きを検知可能な検知部23をさらに有することが好ましい。これにより、撮影装置2は、利用者の動きを検知した場合に、利用者の動きに関する検知情報を管理装置5に送信できる。
【0048】
〔共有部屋E〕
図1に戻る。室内ゴルフ場Lは、部屋Rより室内ゴルフ場Lの入口に近い場所に設けられ、出力装置3及び/又は精算装置4が配置された共有部屋Eを含むことが好ましい。これにより、室内ゴルフ場Lを利用する利用者は、室内ゴルフ場Lの入口から入ってから部屋Rへ移動するまでの間に、部屋Rに立ち寄る労力を費やすことなく、共有部屋Eにおいて利用可能情報を出力すること、及び/又は、共有部屋Eにおいて精算を行うこと、ができる。
【0049】
〔出力装置3〕
室内ゴルフ場Lには、出力装置3が設けられている。出力装置3は、据え置き型の装置でもよく、後述する出力処理を実現可能な所定のプログラムを実行可能な携帯端末でもよい。
【0050】
出力装置3が据え置き型の装置である場合、出力装置3を設ける場所は、室内ゴルフ場Lの内部又は周辺であって、部屋Rの外部であれば特に限定されず、例えば、共有部屋E、部屋Rの周辺、室内ゴルフ場Lの入口の屋外側周辺及び/又は屋内側周辺等でよい。これにより、利用者は、室内ゴルフ場Lの内部又は周辺であって、部屋Rの外部である場所において、出力装置3が出力する利用可能情報を得ることができる。
【0051】
出力装置3が据え置き型の装置である場合、出力装置3を設ける場所は、なかでも、部屋Rより室内ゴルフ場Lの入口に近い場所に設けられた共有部屋Eであることが好ましい。これにより、利用者は、室内ゴルフ場Lの入口から入ってから部屋Rへ移動するまでの間に、部屋Rに立ち寄る労力を費やすことなく、出力装置3が出力する利用可能情報を得ることができる。
【0052】
出力装置3が携帯端末である場合、出力装置3は、利用者が携帯可能であることが好ましい。出力装置3が、利用者が携帯可能な携帯端末であることにより、利用者は、任意の場所において、出力装置3が出力する利用可能情報を得ることができる。
【0053】
出力装置3は、出力装置制御部31、出力装置記憶部32、出力装置通信部33、及び出力部34を備える(図2)。
【0054】
出力装置3は、部屋Rを利用する人数、部屋Rの利用に関する希望情報等を入力可能な入力部35をさらに備えることが好ましい。これにより、利用者は、これらの情報等を出力装置3に入力できる。
【0055】
出力装置3は、部屋Rの利用に関する情報等を表示可能な表示部36をさらに備えることが好ましい。これにより、利用者は、表示部36に表示された部屋Rの利用に関する情報等を利用できる。
【0056】
出力装置3は、予約状況が記録された記録媒体から予約状況を読み込み可能な読込部37をさらに備えることが好ましい。これにより、出力装置3は、予約状況に関する入力を行う労力等を低減し、入力間違いのリスクを低減できる。
【0057】
[出力装置制御部31]
出力装置制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
【0058】
出力装置制御部31は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて出力装置記憶部32及び/又は出力装置通信部33と協働することで、出力装置3におけるソフトウェア構成の要素である、利用可能情報出力部311、希望情報入力部312、人数入力部313、提案部314等を実現する。
【0059】
[出力装置記憶部32]
出力装置記憶部32は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によるデータのストレージ部を有する。出力装置記憶部32は、ネットワークNを介してNAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
【0060】
出力装置記憶部32には、マイクロコンピューターで実行される制御プログラム、予約状況等が記憶されている。
【0061】
[出力装置通信部33]
出力装置通信部33は、出力装置3をネットワークNに接続して管理装置5等と通信可能にするものであれば特に限定されず、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、IEEE802.11に準拠したWi-Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0062】
[出力部34]
出力部34は、部屋Rを利用可能にする利用可能情報を出力可能であれば、特に限定されない。出力部34は、例えば、利用可能情報を印刷可能なプリンタ、利用者が利用する端末に利用可能情報を送信可能な近距離無線装置及び/又は通信装置、利用可能情報を表示可能なディスプレイ等を含んで構成される。
【0063】
なかでも、出力部34は、利用可能情報を印刷可能なプリンタを含んで構成されることが好ましい。これにより、利用者は、錠装置1の近傍において、印刷された利用可能情報を参照しながら、確実に錠装置1を解錠できる。
【0064】
[入力部35]
入力部35は、部屋Rを利用する人数、部屋Rの利用に関する希望情報等を入力可能であれば特に限定されず、例えば、キーボード及び音声入力等によって例示される文字入力手段、並びに、マウス、トラックボール、及びタッチパネル等によって例示される位置指定手段の1以上を含むものでよい。
【0065】
入力部35は、なかでも、表示部36と一体に構成されたタッチパネルを含むことが好ましい。これにより、利用者は、表示部36に表示された入力を促す各種の表示を用いた直観的な入力を行うことができる。
【0066】
[表示部36]
表示部36は、部屋Rの利用に関する情報等を表示可能であれば特に限定されず、ブラウン管ディスプレイ、液晶ディスプレイ、及び有機ELディスプレイ等によって例示される従来技術の表示手段を含むものでよい。
【0067】
[読込部37]
読込部37は、予約状況が記録された記録媒体から予約状況を読み込み可能であれば、特に限定されず、例えば、近距離無線通信を用いて記録媒体から予約状況を読み込み可能な近距離無線通信装置、電気信号を用いて記録媒体から予約状況を読み込み可能な読取装置、磁気を用いて記録媒体から予約状況を読み込み可能な磁気読取装置、光学的手段で予約状況を読み取り可能な光学読取装置、ネットワークNを介して記録媒体から予約状況を読込可能な通信装置等を含むものでよい。
【0068】
読込部37は、なかでも、近距離無線通信を用いて記録媒体から予約状況を読み込み可能な近距離無線通信装置を含むことが好ましい。これにより、利用者は、読込部37に記録媒体を近づける簡易な手順によって、予約状況を読み込ませることができる。
【0069】
(記録媒体)
予約状況を記録する記録媒体は、特に限定されない。記録媒体は、例えば、近距離無線通信に対応したICカード、予約状況を磁気情報として記録可能な磁気カード、予約状況が印刷された印刷物、利用者が利用する端末が備える記憶装置等を含む。
【0070】
記録媒体は、なかでも、近距離無線通信に対応したICカードを含むことが好ましい。これにより、利用者は、近距離無線通信に対応した読込部37に記録媒体を近づける簡易な手順によって、予約状況を読み込ませることができる。
【0071】
〔精算装置4〕
精算装置4は、部屋Rの利用状況に応じた利用料金を精算可能であれば、特に限定されない。精算装置4は、据え置き型の装置でもよく、後述する精算処理を実現可能な所定のプログラムを実行可能な携帯端末でもよい。
【0072】
精算装置4が据え置き型の装置である場合、精算装置4を設ける場所は、室内ゴルフ場Lの内部又は周辺であれば特に限定されず、例えば、共有部屋E、部屋Rの周辺、室内ゴルフ場Lの入口の屋外側周辺及び/又は屋内側周辺等でよい。これにより、利用者は、室内ゴルフ場Lの内部又は周辺において、利用料金を精算できる。
【0073】
精算装置4が携帯端末である場合、精算装置4は、利用者が携帯可能であることが好ましい。精算装置4が、利用者が携帯可能な携帯端末であることにより、利用者は、任意の場所において、利用料金を精算できる。利用状況は、例えば、会員であるか否か等によって例示される利用者それぞれの属性、利用者の人数、利用時間、予約の有無等を含む。
【0074】
精算装置4は、利用者それぞれについて、利用料金を精算可能であることが好ましい。これにより、利用者は、それぞれに応じた利用料金を支払うことができる。また、これにより、利用者は、同じ部屋Rを利用した複数の利用者で利用料金を分担する精算(「割り勘」とも称する。)を行うことができる。
【0075】
精算装置4は、ネットワークNを介して管理装置5から利用状況を受信可能であることが好ましい。これにより、精算装置4は、管理装置5から受信した利用状況を用いて利用料金を精算できる。
【0076】
精算装置4は、ネットワークNを介して管理装置5から利用料金を受信可能であることが好ましい。これにより、精算装置4は、利用料金を計算する複雑な処理を行うことなく、管理装置5から受信した利用料金を用いて精算できる。
【0077】
精算装置4を設ける場所は、特に限定されず、例えば、共有部屋E、部屋Rの周辺、部屋Rの内部、室内ゴルフ場Lの入口の屋外側周辺及び/又は屋内側周辺等でよい。
【0078】
精算装置4を設ける場所は、なかでも、部屋Rより室内ゴルフ場Lの入口に近い場所に設けられた共有部屋Eであることが好ましい。これにより、利用者は、部屋Rを出て室内ゴルフ場Lの入口まで移動するまでの間に、室内ゴルフ場Lの入口から部屋Rまでより離れた場所に立ち寄る労力を費やすことなく、精算装置4を用いて精算することができる。
【0079】
<管理室M>
図1に戻る。管理室Mには、撮影装置2、出力装置3、精算装置4等とネットワークNを介して接続された管理装置5が設けられている。これにより、リモート管理システムSは、管理室Mから複数の室内ゴルフ場Lをリモート管理できる。
【0080】
管理室Mは、室内ゴルフ場Lとは異なる建物に配置されていることが好ましい。これにより、リモート管理システムSは、室内ゴルフ場Lとは異なる建物に配置されている管理室Mから複数の室内ゴルフ場Lをリモート管理できる。
【0081】
〔管理装置5〕
管理装置5は、管理室Mに設けられ、撮影装置2及び出力装置3とネットワークNを介して接続されている装置であり、管理装置制御部51と、管理装置記憶部52と、管理装置通信部53と、を備える(図2)。
【0082】
錠装置1がネットワークNを介して管理装置5と接続可能なスマートロックである場合、管理装置5は、錠装置1とネットワークNを介して接続されていることが好ましい。これにより、管理装置5は、予約状況に応じて解錠に用いる情報を変更し、部屋Rのセキュリティを高めることができる。
【0083】
[管理装置制御部51]
管理装置制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
【0084】
管理装置制御部51は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて管理装置記憶部52及び/又は管理装置通信部53と協働することで、管理装置5におけるソフトウェア構成の要素である、予約管理部511、判別部512、通知部513等を実現する。
【0085】
[管理装置記憶部52]
管理装置記憶部52は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によるデータのストレージ部を有する。管理装置記憶部52は、ネットワークNを介してNAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
【0086】
管理装置記憶部52には、マイクロコンピューターで実行される制御プログラム、予約テーブル521、部屋テーブル522、利用者の情報(例えば、利用者の氏名、住所、利用しているゴルフ場の情報、ビデオ通話システムのID等)等が記憶されている。
【0087】
(予約テーブル521)
図3は、予約テーブル521の一例である。予約テーブル521は、室内ゴルフ場Lを利用する予約状況を格納する。
【0088】
予約テーブル521が格納する予約状況は、室内ゴルフ場Lを利用する予約であれば特に限定されず、例えば、利用者のうち会員を識別可能な会員ID、予約時間帯、予約人数、予約した部屋Rを識別可能な情報等の1以上を含む予約状況でよい。
【0089】
予約テーブル521は、予約状況を識別可能な予約IDと予約状況とを関連付けて格納可能であることが好ましい。これにより、管理装置5は、予約IDを用いて複数の予約状況を格納及び/又は取得できる。
【0090】
図3に示す予約テーブル521は、予約IDと関連付けられた予約状況を格納している。図3に示す予約テーブル521が格納する予約ID「B0001」によって識別される予約状況は、以下の情報を含んでいる:
予約した会員を識別可能な会員ID「M0001」、
予約時間帯「2021/10/10 12:00-17:00」、
予約人数「4人」。
【0091】
これにより、管理装置5は、会員を識別可能な情報と、予約時間帯と、予約人数とを含む上記の予約状況等を出力装置3に送信できる。
【0092】
(部屋テーブル522)
図4は、部屋テーブル522の一例である。部屋テーブル522は、リモート管理システムSの管理対象である室内ゴルフ場Lの部屋Rに関する部屋情報を格納する。
【0093】
部屋テーブル522が格納する部屋情報は、リモート管理システムSの管理対象である室内ゴルフ場Lの部屋Rに関する情報であれば特に限定されず、例えば、部屋Rの定員、部屋Rが設けられている室内ゴルフ場Lを識別可能な情報、部屋Rの利用状況等を含む。
【0094】
なかでも、部屋テーブル522が格納する部屋情報は、部屋Rの定員を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、部屋Rの定員に応じて予約を管理し得る。
【0095】
部屋テーブル522は、部屋情報を識別可能な部屋IDと部屋情報とを関連付けて格納可能であることが好ましい。これにより、管理装置5は、部屋IDを用いて複数の部屋情報を格納及び/又は取得できる。
【0096】
図3に示す部屋テーブル522は、部屋IDと関連付けられた部屋情報を格納している。図3に示す部屋テーブル522が格納する部屋ID「R0001」によって識別される部屋情報は、以下の情報を含んでいる:
部屋Rの定員「2人」、
部屋Rが設けられている室内ゴルフ場Lを識別可能な室内ゴルフ場ID「L0001」、
部屋Rの利用状況「利用可能」。
【0097】
これにより、管理装置5は、部屋Rの定員と、部屋Rが設けられている室内ゴルフ場Lを識別可能な室内ゴルフ場IDと、部屋Rの利用状況等を出力装置3に送信できる。
【0098】
[管理装置通信部53]
管理装置通信部53は、出力装置3をネットワークNに接続して撮影装置2及び出力装置3等と通信可能にする通信部であれば特に限定されず、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、IEEE802.11に準拠したWi-Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0099】
〔照明装置6〕
必須の態様ではないが、リモート管理システムSは、管理装置5がネットワークNを介して管理可能であり、室内ゴルフ場Lに設置された照明装置6を含むことが好ましい。これにより、管理者は、撮影装置2を介して室内ゴルフ場Lにおける照明の状態等を管理室Mから確認しつつ、室内ゴルフ場Lに設置された照明装置6をリモート管理できる。照明装置6は、管理装置5がネットワークNを介して管理可能であれば特に限定されず、例えば、スマート家電の機能を有する照明等でよい。
【0100】
〔空調装置7〕
必須の態様ではないが、リモート管理システムSは、管理装置5がネットワークNを介して管理可能であり、室内ゴルフ場Lに設置された空調装置7を含むことが好ましい。これにより、管理者は、撮影装置2を介して室内ゴルフ場Lにおける利用者の状態等を管理室Mから確認しつつ、室内ゴルフ場Lに設置された空調装置7をリモート管理できる。したがって、管理者は、季節が変わっても、リモート管理によって室内ゴルフ場Lを快適な環境に保ち得る。空調装置7は、管理装置5がネットワークNを介して管理可能であれば特に限定されず、例えば、スマート家電の機能を有するエアコン等でよい。
【0101】
〔収納装置8〕
必須の態様ではないが、リモート管理システムSは、ゴルフクラブ等を収納可能な収納装置8を含むことが好ましい。これにより、管理者は、撮影装置2を介して収納装置8の状況を確かめつつ、利用者が管理者を介さずに収納装置8に収納したゴルフクラブ等をゴルフ場等へ配送できる。また、ゴルフ場等に預けられた利用者のゴルフクラブ等を収納装置8に配送し、撮影装置2を介して収納装置8の状況を確かめつつ、管理者が立ち会うことなく当該ゴルフクラブ等を利用者に引き渡すことができる。
【0102】
収納装置8は、管理装置5がネットワークNを介して管理可能であり、室内ゴルフ場Lに設置されたスマートロッカーであることが好ましい。これにより、管理者は、管理室Mから収納装置8をリモート管理できる。管理装置5における収納装置8のリモート管理は、管理装置5が記憶する利用者の情報を用いた管理であることが好ましい。これにより、利用者の情報を用いた配送及び/又は受け取りの手配を行える。
【0103】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、撮影装置2及び出力装置3等と管理装置5とを通信可能にするものであれば特に限定されず、例えば、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、イントラネット、エクストラネット、インターネット、Wi-Fiネットワーク、携帯電話ネットワーク、あるいはこれらのネットワークを複数組み合わせたネットワーク等が挙げられる。
【0104】
[ゲートウェイW]
ネットワークNは、室内ゴルフ場L内部のネットワークと室内ゴルフ場L外部のネットワークとを中継するゲートウェイWを含んで構成されることが好ましい(図2)。これにより、リモート管理システムSは、互いに異なる建物に配置された室内ゴルフ場Lに設けられた各種装置と管理室Mに設けられた管理装置5とをインターネットを介して接続する場合によって例示される、室内ゴルフ場L内部のネットワークと室内ゴルフ場L外部のネットワークとが異なる種類のネットワークである場合でも、撮影装置2及び出力装置3等と管理装置5とを通信可能にできる。
【0105】
ゲートウェイWは、ゲートウェイWが中継する通信及び/又は中継しない通信の種類等を、リモート管理システムSを利用する管理者等が指定可能に構成されていることが好ましい。これにより、リモート管理システムSは、リモート管理システムSに関する通信以外の通信がゲートウェイWによって中継されることを防ぎ得る。これにより、リモート管理システムSは、通信を介してリモート管理システムSが不正に利用されることを防ぎ得る。
【0106】
<出力処理のフローチャート>
図5は、出力装置3で実行される出力処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。以下、図5を用いて出力処理の好ましい流れの一例を説明する。
【0107】
必須の態様ではないが、出力処理は、ステップS1からステップS2の読込処理を含むことが好ましい。
【0108】
[ステップS1:予約状況を読み込んだか判別]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び読込部37と協働して利用可能情報出力部311を実行し、読込部37において記憶媒体から予約状況を読み込んだか判別する処理を実行する(ステップS1)。読み込んだと判別したならば、出力装置制御部31は、処理をステップS2に移す。読み込んだと判別していないならば、出力装置制御部31は、処理をステップS3に移す。
【0109】
読込部37において記憶媒体から読み込む予約状況は、管理装置5の予約テーブル521に格納された予約状況を識別可能な情報であれば、特に限定されない。
【0110】
出力装置3が入力部35を備える場合、予約状況を読み込んだか判別する処理は、入力部35を介して予約状況が入力された場合に予約状況を読み込んだと判別する処理を含むことが好ましい。これにより、利用者は、記憶媒体を所持していない場合であっても、予約状況を出力装置3に提供できる。
【0111】
[ステップS2:予約を識別可能な情報を送信]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び出力装置通信部33と協働して利用可能情報出力部311を実行し、ステップS1で読み込んだ予約状況等に基づいて予約を識別可能な情報を管理装置5に送信する処理を実行する(ステップS2)。出力装置制御部31は、処理をステップS1に移し、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0112】
予約を識別可能な情報は、特に限定されず、例えば、予約を識別可能な予約ID、記憶媒体から読み取った予約状況、会員を識別可能な会員ID等でよい。
【0113】
出力処理がステップS1からステップS2の読込処理を含む場合、出力処理は、ステップS3の希望情報入力処理を含むことが好ましい。
【0114】
[ステップS3:希望情報を入力されたか判別]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び入力部35と協働して希望情報入力部312を実行し、希望情報を入力されたか判別する処理を実行する(ステップS3)。入力されたと判別したならば、出力装置制御部31は、処理をステップS5に移す。入力されたと判別していないならば、出力装置制御部31は、処理をステップS4に移す。
【0115】
[ステップS4:予約状況を受信したか判別]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び入力部35と協働して利用可能情報出力部311を実行し、管理装置5から予約状況を受信したか判別する処理を実行する(ステップS4)。受信したと判別したならば、出力装置制御部31は、処理をステップS5に移す。受信したと判別していないならば、出力装置制御部31は、処理をステップS9に移す。
【0116】
出力処理は、ステップS5の人数入力処理を含むことが好ましい。
【0117】
[ステップS5:人数を入力されたか判別]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び入力部35と協働して人数入力部313を実行し、人数を入力されたか判別する処理を実行する(ステップS5)。入力されたと判別したならば、出力装置制御部31は、処理をステップS6に移す。入力されたと判別していないならば、出力装置制御部31は、処理をステップS7に移す。
【0118】
出力処理がステップS5の人数入力処理を含む場合、出力処理は、ステップS6及びステップS8の提案処理を含むことが好ましい。
【0119】
[ステップS6:人数が予約人数を上回るか判別]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び入力部35と協働して提案部314を実行し、ステップS5で入力された人数(入力人数)が予約人数を上回るか判別する処理を実行する(ステップS6)。上回ると判別したならば、出力装置制御部31は、処理をステップS8に移す。上回ると判別していないならば、出力装置制御部31は、処理をステップS7に移す。
【0120】
[ステップS7:利用可能情報を含む部屋情報の送信を要求]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び出力装置通信部33と協働して利用可能情報出力部311を実行し、ステップS4で受信した予約状況に対応する部屋Rの部屋情報を送信するよう要求する送信要求情報を管理装置5に送信する処理を実行する(ステップS7)。出力装置制御部31は、処理をステップS1に移し、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0121】
[ステップS8:利用可能情報及び提案情報を含む部屋情報の送信を要求]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び出力装置通信部33と協働して提案部314を実行し、ステップS5で入力された人数で利用可能な部屋の提案情報を送信するよう要求する提案要求情報を管理装置5に送信する処理を実行する(ステップS8)。出力装置制御部31は、処理をステップS1に移し、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0122】
[ステップS9:部屋情報を受信したか判別]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び入力部35と協働して利用可能情報出力部311を実行し、利用可能情報を含む部屋情報を管理装置5から受信したか判別する処理を実行する(ステップS9)。受信したと判別したならば、出力装置制御部31は、処理をステップS10に移す。受信したと判別していないならば、出力装置制御部31は、処理をステップS1に移し、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0123】
[ステップS10:利用可能情報を出力]
出力装置制御部31は、出力装置記憶部32及び出力装置通信部33と協働して利用可能情報出力部311を実行し、ステップS9で受信した部屋情報が含む利用可能情報を出力部34を用いて出力する処理を実行する(ステップS10)。出力装置制御部31は、処理をステップS1に移し、ステップS1からステップS10の処理を繰り返す。
【0124】
利用可能情報を出力する処理は、部屋Rの予約に関する情報等を出力する処理を含んでもよい。予約に関する情報として、例えば、予約時間帯の終了時刻、予約時間帯の長さ、予約人数等があげられる。また、利用可能情報を出力する処理は、利用を開始した時刻、利用人数等を出力する処理を含んでもよい。これにより、利用者は、出力された情報を用いて、部屋Rを利用できる。
【0125】
<管理処理のフローチャート>
図6は、管理装置5で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すフローチャートである。以下、図6を用いて管理処理の好ましい流れの一例を説明する。
【0126】
[ステップS11:予約を識別可能な情報を受信したか判別]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して予約管理部511を実行し、予約を識別可能な情報を出力装置3から受信したか判別する処理を実行する(ステップS11)。受信したならば、管理装置制御部51は、処理をステップS12に移す。受信していないならば、管理装置制御部51は、処理をステップS13に移す。
【0127】
予約を識別可能な情報は、特に限定されず、例えば、予約を識別可能な予約ID、記憶媒体から読み取った予約状況、会員を識別可能な会員ID等でよい。
【0128】
[ステップS12:予約状況を送信]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して予約管理部511を実行し、ステップS11で受信した情報の送信元の出力装置3に予約状況を送信する処理を実行する(ステップS12)。管理装置制御部51は、処理をステップS11に移し、ステップS11からステップS19の処理を繰り返す。
【0129】
[ステップS13:部屋情報の送信を要求されたか判別]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して予約管理部511を実行し、部屋情報の送信を出力装置3から要求する要求情報を受信した判別する処理を実行する(ステップS13)。受信したならば、管理装置制御部51は、処理をステップS14に移す。受信していないならば、管理装置制御部51は、処理をステップS15に移す。
【0130】
[ステップS14:部屋情報を送信]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して予約管理部511を実行し、ステップS13で送信を要求した出力装置3に、部屋Rの利用可能情報を含む部屋情報を送信する処理を実行する(ステップS14)。管理装置制御部51は、処理をステップS11に移し、ステップS11からステップS19の処理を繰り返す。
【0131】
ステップS14で送信される利用可能情報に対応する部屋Rは、ステップS12で送信した予約状況に対応する部屋Rであることが好ましい。これにより、利用者は、予約した部屋Rを利用できる。
【0132】
ステップS13で受信した要求情報が利用者の人数を含む場合、ステップS14で送信される利用可能情報に対応する部屋Rは、当該人数で利用可能な部屋Rであることが好ましい。これにより、利用者は、当該人数で利用可能な部屋Rを利用できる。
【0133】
ステップS13で受信した要求情報が利用者の人数を含み、ステップS12で送信した予約状況に対応する部屋Rの定員が当該人数を上回る場合、ステップS14で送信される利用可能情報に対応する部屋Rは、当該人数で利用可能な部屋Rの提案情報を含むことが好ましい。これにより、利用者は、当該人数で利用可能な部屋Rの提案情報に基づいて部屋Rを利用できる。
【0134】
ステップS13で受信した要求情報が利用者の人数と提案情報を含む部屋情報の送信を要求する情報とを含む場合、ステップS14で送信される利用可能情報に対応する部屋Rは、当該人数で利用可能な部屋Rの提案情報を含むことが好ましい。これにより、利用者は、当該人数で利用可能な部屋Rの提案情報に基づいて部屋Rを利用できる。
【0135】
利用可能情報及び/又は提案情報に対応する部屋Rを選択する方法は、特に限定されない。部屋Rを選択する方法は、部屋Rの定員及び利用状況を用いて機械学習したニューラルネットワークを用いて部屋Rを選択する方法を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、利用者がよりプレーしやすい部屋Rを選択し得る。
【0136】
必須の態様ではないが、管理処理は、ステップS15からステップS17の判別処理を含むことが好ましい。
【0137】
[ステップS15:配信画像を受信したか判別]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して判別部512を実行し、撮影装置2が部屋Rの内部を撮影した配信画像を撮影装置2から受信したか判別する処理を実行する(ステップS15)。受信したならば、管理装置制御部51は、処理をステップS16に移す。受信していないならば、管理装置制御部51は、処理をステップS11に移し、ステップS11からステップS19の処理を繰り返す。
【0138】
[ステップS16:備品が所定位置に配置されているか判別]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して判別部512を実行し、部屋Rの備品が所定位置Pに配置されているか判別する処理を実行する(ステップS16)。配置されていると判別したならば、管理装置制御部51は、処理をステップS18に移す。配置されていると判別されなかったならば、管理装置制御部51は、処理をステップS17に移す。
【0139】
判別対象となる備品は、特に限定されず、例えば、ゴルフボールB及び/又はゴルフクラブC等でよい。所定位置Pの数は、1以上であれば、特に限定されない。所定位置Pは、備品が配置される所定面及び/又は所定空間であってもよい。
【0140】
備品が所定位置Pに配置されているか判別する処理は、特に限定されず、例えば、備品が所定位置Pに配置されている場合の画像を用いた画像処理によって判別する処理等でよい。備品が所定位置Pに配置されているか判別する処理は、備品が所定位置Pに配置されている場合の画像を用いて機械学習したニューラルネットワークを用いて判別する処理を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、判別の精度を高め得る。機械学習は、画像認識に関する深層学習を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、画像認識に関する深層学習により学習したニューラルネットワークによる柔軟な判別を行い得る。
【0141】
[ステップS17:備品に関する通知を実行]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して判別部512を実行し、備品に関する通知を実行する処理を実行する(ステップS17)。管理装置制御部51は、処理をステップS11に移し、ステップS11からステップS19の処理を繰り返す。
【0142】
通知を実行する手段は、特に限定されず、例えば、管理者が利用する端末に備品に関する所定の通知を送信する手段等でよい。備品に関する通知は、ステップS15で受信した配信画像の一部又は全部を含むことが好ましい。これにより、管理者は、配信画像を用いて備品に関する対応を行い得る。所定の通知を送信する手段は、特に限定されず、例えば、電子メール、チャットメッセージ、及びテキストメッセージ等の従来技術の通知を送信する手段を含む手段でよい。
【0143】
必須の態様ではないが、管理処理は、ステップS15、ステップS18、及びステップS19を有する検知処理を含むことが好ましい。
【0144】
[ステップS18:所定の条件を満たす検知情報を受信したか判別]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して通知部513を実行し、所定の条件を満たす動きの検知情報を撮影装置2から受信したか判別する処理を実行する(ステップS18)。受信したならば、管理装置制御部51は、処理をステップS19に移す。受信していないならば、管理装置制御部51は、処理をステップS11に移し、ステップS11からステップS19の処理を繰り返す。
【0145】
所定の条件は、特に限定されず、例えば、入口Dを通過する動きがある場合に満たされる条件、室内ゴルフ装置Gを利用する動きがある場合に満たされる条件等の1以上を含む条件でよい。所定の条件が入口Dを通過する動きがある場合に満たされる条件を含むことにより、管理装置5は、入口Dを通過して部屋Rを利用する利用者を確認する管理を支援できる。所定の条件が室内ゴルフ装置Gを利用する動きがある場合に満たされる条件を含むことにより、管理装置5は、入口Dを通過して室内ゴルフ装置Gを利用する利用者を確認する管理を支援できる。
【0146】
所定の条件は、顔認識アルゴリズムが会員以外の顔を認識した場合に満たされる条件を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、会員が利用しているかを確認する管理を支援できる。
【0147】
所定の条件は、顔認識アルゴリズムが会員の顔を認識した場合に満たされる条件を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、利用している会員が予約した会員と一致するかを確認する管理を支援できる。
【0148】
顔認識アルゴリズムは、会員の顔の画像を用いて機械学習したニューラルネットワークを用いて顔を認識するアルゴリズムを含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、顔認識の精度を高め得る。機械学習は、顔認識に関する深層学習を含むことが好ましい。これにより、管理装置5は、顔認識に関する深層学習により学習したニューラルネットワークによる柔軟な顔認識を行い得る。
【0149】
[ステップS19:動きに関する通知を実行]
管理装置制御部51は、管理装置記憶部52及び管理装置通信部53と協働して通知部513を実行し、動きに関する通知を実行する処理を実行する(ステップS19)。管理装置制御部51は、処理をステップS11に移し、ステップS11からステップS19の処理を繰り返す。
【0150】
通知を実行する手段は、特に限定されず、例えば、管理者が利用する端末に動きに関する特定の通知を送信する手段等でよい。特定の通知は、ステップS15で受信した配信画像の一部又は全部を含むことが好ましい。これにより、管理者は、配信画像を用いて動きに関する対応を行い得る。特定の通知は、ステップS18で受信した検知情報の一部又は全部を含むことが好ましい。これにより、管理者は、検知情報を用いて動きに関する対応を行い得る。特定の通知を送信する手段は、特に限定されず、例えば、電子メール、チャットメッセージ、及びテキストメッセージ等の従来技術の通知を送信する手段を含む手段でよい。
【0151】
必須の態様ではないが、管理処理は、配信画像及び撮影装置2の場所において取得された音を管理装置5及び/又は管理室M外部にある端末に送信し、送信先の端末から受信した画像及び音を部屋R内部に設けられた表示装置(例えば、室内ゴルフ端末GTが備えるディスプレイ、室内ゴルフ表示部GS等)において再生する画像等中継処理を含むことが好ましい。これにより、管理者は、室内ゴルフ装置Gの利用に習熟していない利用者に室内ゴルフ装置Gの利用方法等を教える管理をリモート管理にて行える。
【0152】
画像等中継処理は、特に限定されず、例えば、利用者の情報が含むビデオ通話システムのIDを用いて当該ビデオ会議システムに接続する処理等でよい。
【0153】
<リモート管理システムSの使用例>
続いて、実施形態におけるリモート管理システムSの使用例を説明する。
【0154】
〔記録媒体を持っている利用者による使用例〕
まず、予約状況が記録された記録媒体を持っている利用者による使用例を説明する。
【0155】
[記憶媒体に記録された予約状況を読み込ませる]
利用者は、室内ゴルフ場Lの共有部屋Eに設けられた出力装置3の読込部37に記憶媒体に記録された予約状況を読み込ませる。出力装置3は、予約を識別可能な情報を管理装置5に送信する。管理装置5は、当該情報を出力装置3から受信し、対応する予約状況を出力装置3に送信する。出力装置3は、管理装置5から予約状況を受信する。
【0156】
[人数を入力]
図7は、人数を入力するときの表示部36の一例を示す図である。図7に示す例では、出力装置3は、表示部36と一体に構成されたタッチパネルの入力部35を備えている。
【0157】
利用者は、入力部35に表示された人数入力領域AN(第1人数入力領域AN1、第2人数入力領域AN2、第3人数入力領域AN3、及び第4人数入力領域AN4)を介して部屋Rを利用する人数を入力する。また、利用者は、入力部35に表示された利用時間入力領域ATを介して部屋Rを利用する利用時間を入力する。
【0158】
[利用可能情報を出力]
出力装置3は、入力された人数が予約人数を上回るか判別する。入力された人数が予約人数を上回ると判別された場合、出力装置3は、入力された人数で利用可能な利用可能部屋を提案する提案情報を含む部屋情報の送信を管理装置5に要求する。入力された人数が予約人数を上回ると判別されなかった場合、出力装置3は、予約した部屋Rの部屋情報の送信を管理装置5に要求する。
【0159】
管理装置5は、出力装置3の要求に応じて、利用可能情報を含む部屋情報を出力装置3に送信する。出力装置3は、部屋情報を受信し、部屋情報に含まれる利用可能情報を、出力部34を用いて出力する。
【0160】
図8は、出力部34から出力された利用可能情報の一例を示す図である。図8に示す例では、紙に利用可能情報Iが印刷されている。利用者は、印刷された利用可能情報Iを用いて、部屋Rの入口Dに設けられた錠装置1を解錠し、部屋Rを利用できる。
【0161】
[動きの通知]
管理装置5は、部屋Rに入室する利用者の動きを感知し、利用者等が撮影された配信画像を含む通知を行う。管理者は、配信画像を用いて、部屋Rに入室した利用者が予約した利用者であることを確認する。
【0162】
[部屋Rの利用]
利用者は、部屋Rに配置された室内ゴルフ装置Gを用いて、室内ゴルフをプレーする。
【0163】
[精算]
利用者は、部屋Rの利用を終了し、精算装置4を用いて利用料金を精算する。管理装置5は、ゴルフボールB及びゴルフクラブCが所定位置Pに配置されているか判別する。配置されていると判別したならば、管理装置5は、通知を行わず、精算を終了させる。配置されていると判別されなかったならば、管理装置5は、備品に関する通知を行う。管理者は、通知を用いて備品が所定位置Pにない場合の手続きを行う。
【0164】
〔記録媒体を持っていない利用者による使用例〕
続いて、予約状況が記録された記録媒体を持っていない利用者による使用例を説明する。
【0165】
[希望情報の入力]
記録媒体を持っていない利用者は、出力装置3に備えられた入力部35を介して部屋Rの利用に関する希望情報を入力する。
【0166】
図9は、希望情報を入力するときの表示部36の一例を示す図である。図9に示す例では、出力装置3は、表示部36と一体に構成されたタッチパネルの入力部35を備えている。
【0167】
図9に示す例では、室内ゴルフ場Lに設けられた第1部屋R1(図9の「Room 1」と対応。)、第2部屋R2(図9の「Room 2」と対応。)、第3部屋R3(図9の「Room 3」と対応。)それぞれについて、利用状況が表示されている。利用者は、表示された利用状況を用いて、利用可能な部屋Rの利用を希望する希望情報を入力する。
【0168】
[利用可能情報を出力]
そして、利用者は、記録媒体を持っている利用者による使用例と同様に、人数を入力する。そして、利用可能情報が出力され、利用者は、出力された利用可能情報を用いて、部屋Rの入口Dに設けられた錠装置1を解錠し、部屋Rを利用する。利用者は、部屋Rの利用を終了し、精算装置4を用いて利用料金を精算する。
【0169】
上述の実施形態及び使用例において示したとおり、実施形態のリモート管理システムSは、管理室Mから複数の室内ゴルフ場Lをリモート管理できる。室内ゴルフ場Lには、出力装置3及び精算装置4が設けられているため、リモート管理システムSは、室内ゴルフ装置Gを配置した部屋Rの利用を予約状況に応じて許可する手続きから、部屋Rの利用状況に応じて精算を行う手続きまでを含む室内ゴルフ場L貸出に関する一連の手続きをリモート管理できる。
【0170】
実施形態の室内ゴルフ場Lにおいて、部屋Rの入口Dには、利用可能情報に応じて施錠及び解錠が可能な錠装置1を設けることができる。これにより、リモート管理システムSは、利用者が錠装置1を解錠して室内ゴルフ装置Gを配置した部屋Rを利用することをリモート管理できる。
【0171】
実施形態の部屋Rには、部屋Rの内部を撮影可能な撮影装置2が設けられているため、リモート管理システムSは、ネットワークNを介して撮影装置2が撮影した画像を管理装置5に配信できる。これにより、リモート管理システムSは、ゴルフクラブC、ゴルフボールB等によって例示される部屋Rに配置された備品を確認する手続きを撮影装置2から配信される配信画像を介してリモート管理し得る。
【0172】
また、実施形態の部屋Rには、部屋Rの内部を撮影可能な撮影装置2が設けられているため、リモート管理システムSは、部屋Rが予約した利用者によって利用されているかを確認する手続き、部屋Rが適切な人数の利用者によって利用されているかを確認する手続き等を撮影装置2から配信される配信画像を介してリモート管理し得る。
【0173】
したがって、本発明は、室内ゴルフ場L貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場Lのリモート管理システムSを提供できる。
【0174】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0175】
S リモート管理システム
1 錠装置
2 撮影装置
21 撮影部
22 撮影装置通信部
23 検知部
3 出力装置
31 出力装置制御部
311 利用可能情報出力部
312 希望情報入力部
313 人数入力部
314 提案部
32 出力装置記憶部
33 出力装置通信部
34 出力部
35 入力部
36 表示部
37 読込部
4 精算装置
5 管理装置
51 管理装置制御部
511 予約管理部
512 判別部
513 通知部
52 管理装置記憶部
521 予約テーブル
522 部屋テーブル
53 管理装置通信部
6 照明装置
7 空調装置
8 収納装置
B ゴルフボール
C ゴルフクラブ
D 入口
E 共有部屋
G 室内ゴルフ装置
GG 室内ゴルフプレー領域
GM 測定器
GN ネット
GS 室内ゴルフ表示部
GT 室内ゴルフ端末
L1 第1室内ゴルフ場
L2 第2室内ゴルフ場
P 所定位置
R1 第1部屋
R2 第2部屋
R3 第3部屋
W ゲートウェイ
【要約】
【課題】室内ゴルフ場貸出に関する各種の手続きをリモート管理によって実現可能な室内ゴルフ場のリモート管理システムを提供すること。
【解決手段】本発明の室内ゴルフ場Lのリモート管理システムSは、1又は複数の部屋Rに室内ゴルフ装置Gが配置されている複数の室内ゴルフ場Lと、管理室Mと、を含んで構成され、室内ゴルフ場Lには、利用者の予約状況に応じて部屋を利用可能にする利用可能情報を利用者に出力可能な出力部34を備える出力装置3と、部屋Rの利用状況に応じて部屋Rの利用料金を精算可能な精算装置4と、が設けられ、部屋Rには、部屋Rの内部を撮影可能な撮影装置2が設けられ、管理室Mには、出力装置3、錠装置1、及び撮影装置2とネットワークNを介して接続されている管理装置5が設けられている。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9