(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-17
(45)【発行日】2022-03-28
(54)【発明の名称】ルーバー構造
(51)【国際特許分類】
E04H 17/14 20060101AFI20220318BHJP
【FI】
E04H17/14 102Z
(21)【出願番号】P 2018122870
(22)【出願日】2018-06-28
【審査請求日】2020-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100098523
【氏名又は名称】黒川 恵
(74)【代理人】
【識別番号】100147762
【氏名又は名称】藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】小▲柳▼ ▲徳▼雄
(72)【発明者】
【氏名】丸山 剛
(72)【発明者】
【氏名】村田 憲久
(72)【発明者】
【氏名】諸岡 賢
【審査官】新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-054731(JP,U)
【文献】特開2011-058548(JP,A)
【文献】米国特許第04196552(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 17/14 - 17/16
E04F 13/08
F16B 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向に沿って延びる第1の固定端及び第2の固定端を備え、前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って延びるルーバーと、
前記第2の方向と交わる第3の方向に沿って延びる支持体と、
前記支持体の側面に設けられ、前記第1の方向に沿って対向するように開く少なくとも2つの開口を前記支持体の側面との間に形成する保持部材と
、
前記第1の固定端又は前記第2の固定端と前記保持部材との間に設けられる弾性体を備え、
前記第1の固定端と前記第2の固定端は、少なくとも一部が前記支持体の側面に接触し、かつ前記2つの開口に各々保持されて、前記第2及び前記第3の方向と交わる方向への移動を制限される
ルーバー構造。
【請求項2】
前記第2の固定端は、前記支持体の側面に対して所定の角度を成し、前記第1の固定端の端部は、前記第2及び前記第3の方向と交わる方向へ突出する突出端を有する請求項1に記載のルーバー構造。
【請求項3】
前記保持部材は、前記支持体の側面に取り付けられる取付部と、前記支持体の側面から所定の間隔を開けて前記取付部から前記第1の方向に延びる係合部とを備え、前記支持体の側面と前記係合部との間に前記開口が形成され、
前記第1の固定端の端部は、前記第2及び前記第3の方向と交わる方向へ突出して前記係合部と係合する突出端を有する
請求項1に記載のルーバー構造。
【請求項4】
前記第1の固定端は前記第1の方向の正方向に延び、前記第2の固定端は前記第1の方向の負方向に延び、
前記保持部材は、前記支持体の側面に取り付けられる取付部と、前記支持体の側面から所定の間隔を開けて前記取付部から前記第1の方向の正方向に延びる正方向係合部と、前記支持体の側面から所定の間隔を開けて前記取付部から前記第1の方向の負方向に延びる負方向係合部とをさらに備え、前記支持体の側面と前記正方向係合部との間に正方向開口が形成され、前記支持体の側面と前記負方向係合部との間に負方向開口が形成される
請求項1に記載のルーバー構造。
【請求項5】
前記第2の固定端は、前記支持体の側面に対して所定の角度を成し、
前記ルーバーは板状部材であって、前記第2の固定端は、前記板状部材において、前記支持体と対向する側面から突出する請求項1から4のいずれかに記載のルーバー構造。
【請求項6】
前記第2の方向に沿って所定の間隔を開けて並べられる複数の前記支持体を備える請求項1から5のいずれかに記載のルーバー構造。
【請求項7】
前記ルーバーは板状部材であって、前記板状部材において前記第2の方向に沿って延びる端部を前記支持体の側面に固定する固定部材をさらに備え、前記固定部材は、前記ルーバーの面外方向に対する移動を規制する請求項1から6のいずれかに記載のルーバー構造。
【請求項8】
前記固定部材は、雄ねじが切られたねじ部と雄ねじが切られていない大径部とを備える段付きビスであって、前記大径部の軸方向長さは、前記ルーバーの厚さよりも長い請求項7に記載のルーバー構造。
【請求項9】
前記弾性体はウレタンスポンジを備える請求項1から8のいずれかに記載のルーバー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーバーを保持する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂製格子材の中空部に金属製芯材を挿入してルーバーを構成し、金属製芯材と支柱とをビス止めすることにより、樹脂製格子材を長手方向に移動可能となるように支柱に固定するルーバー構造が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、透明な樹脂製格子材に金属製芯材を挿入すると、金属製芯材が透けて視認されてルーバーの意匠性が低下する可能性がある。また、金属製芯材によりルーバーの重量が増加するという可能性もある。
【0005】
本発明はこれらの課題に鑑みてなされたものであり、軽量かつ意匠性が高いルーバー構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明によるルーバー構造は、第1の方向に沿って延びる第1の固定端及び第2の固定端を備え、第1の方向と交わる第2の方向に沿って延びるルーバーと、第2の方向と交わる第3の方向に沿って延びる支持体と、支持体の側面に設けられ、第1の方向に沿って対向するように開く少なくとも2つの開口を支持体の側面との間に形成する保持部材とを備え、第1の固定端と第2の固定端は、少なくとも一部が支持体の側面に接触し、かつ2つの開口に各々保持されて、第2の方向及び第3の方向と交わる方向への移動を制限されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、軽量かつ意匠性が高いルーバー構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施形態によるルーバー構造の正面図である。
【
図2】
図1のIIa-IIa線及びIIb-IIb線におけるルーバー構造の断面図である。
【
図3】
図1のIII-III線におけるルーバー構造の断面図である。
【
図4】ルーバーを中骨に取り付ける手順を示した図である。
【
図5】第2の実施形態による、
図1のIII-III線におけるルーバー構造の断面図である。
【
図6】第3の実施形態によるルーバー構造の正面図である。
【
図7】
図6のVIIa-VIIa線及びVIIb-VIIb線における第3の実施形態によるルーバー構造の断面図である。
【
図8】
図6のVIII-VIII線における第3の実施形態によるルーバー構造の断面図である。
【
図9】第3の実施形態によるルーバーを中骨に取り付ける手順を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施形態による第1のルーバー構造について
図1から4を用いて説明する。第1のルーバー構造は、第1の採光ルーバーフェンス20の一部として用いられる。以下、第1の採光ルーバーフェンス20の一部として用いられている状態において鉛直方向に沿う長さを高さ、第1の採光ルーバーフェンス20の壁面と平行かつ水平方向に沿う長さを幅、第1の採光ルーバーフェンス20の壁面と直角かつ水平方向に沿う長さを厚さという。なお、鉛直方向が第3の方向に対応し、第1の採光ルーバーフェンス20の壁面と平行かつ水平である方向が第2の方向に対応する。
【0010】
図1から3を参照すると、第1の採光ルーバーフェンス20は、上枠210と、下枠220と、右側カバー130と、左側カバー140と、支持体を成す第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bと、第1のパネル材280と、第2のパネル材290と、保持部材を成す押さえ金具272とを主に備える。上枠210、下枠220、右側カバー130、左側カバー140、第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bは、例えばアルミ押出材等の軽金属から成り、第1のパネル材280及び第2のパネル材290は例えばポリカーボネート等の樹脂から成り、ルーバーを形成する。
【0011】
上枠210は、略矩形の鉛直断面を有する管状部材であって水平方向に延びる上枠管状部材211と、上枠管状部材211の外側底面から重力下方に向けて突出する上枠板状部材212及び第2のパネル受け部213とを主に備える。
【0012】
下枠220は、略矩形の鉛直断面を有する管状部材であって水平方向に延びる下枠管状部材221と、下枠管状部材221の外側頂面から重力上方に向けて突出する板状部材であって、下枠管状部材221の全長に渡って延びる下枠板状部材222とを主に備える。
【0013】
右側カバー130は、全長に渡ってL字型の水平断面を有する長手部材であって、L字型断面の2辺のうち、1辺は第1の採光ルーバーフェンス20の右側面を覆う右側カバー側面131を成し、1辺は第1の採光ルーバーフェンス20の正面に延びる右側カバー正面132を成す。
【0014】
左側カバー140は、第1の採光ルーバーフェンス20を水平方向に二等分する平面に対して右側カバー130と対称な形状であって、左側カバー140におけるL字型断面の2辺のうち、1辺は第1の採光ルーバーフェンス20の左側面を覆う左側カバー側面141を成し、1辺は第1の採光ルーバーフェンス20の正面に延びる左側カバー正面142を成す。
【0015】
下枠板状部材222の鉛直上方端部には、所定の長さだけ正面側にシフトして設けられる上方フランジ222bが設けられる。上方フランジ222bにおける鉛直上方の端部は、背面側に向けて突出する上方フランジ端部222dを備える。下枠板状部材222は、ビス174を用いて第2の中骨270の正面側側面に取り付けられ、これにより、下枠220が第2の中骨270に取り付けられる。この状態において、上方フランジ222bと第2の中骨270の正面側側面との間には、所定の間隔が開けられる。上方フランジ222bと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直上方に向けて開口する。
【0016】
図3を参照すると、上枠板状部材212は、L字型の鉛直断面を有し、上枠管状部材211の外側底面から重力下方に向けて突出する固定板212aと、固定板212aの突出端から正面側に向けて直角に突出する底端パネル受け部212bとを備える。底端パネル受け部212bの突出端には、鉛直上方に突出する底端突出部212cが設けられる。上枠板状部材212及び第2のパネル受け部213は、上枠管状部材211の長手方向全長に渡って延びる。
【0017】
第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bは、略矩形の水平断面を有する。第2の中骨270の幅は、第1の中骨260a及び第3の中骨260bの幅よりも長く、各々の見込方向長さは同じである。
【0018】
第2の中骨270の正面側側面には、押さえ金具272がビス283を用いて取り付けられる。
図3を参照すると、押さえ金具272は、背面側に位置する押さえ金具背面部272aと、正面側上方に位置する上方フランジ272bと、正面側下方に位置する下方フランジ272cとを主に備える。押さえ金具272のうち、金具背面部272aが取付部を成し、上方フランジ272bが正方向係合部を成し、下方フランジ272cが負方向係合部を成す。ここで、鉛直方向が第1の方向を成し、鉛直上方が第1の方向における正方向であり、鉛直下方が第1の方向における負方向である。
【0019】
上方フランジ272b及び下方フランジ272cは、押さえ金具背面部272aの上端及び下端から正面側に向けて直角に延びる部位を介して、押さえ金具背面部272aに接続される。上方フランジ272bにおける鉛直上方の端部は、背面側に向けて突出する上方フランジ端部272dを備える。下方フランジ272cにおける鉛直下方の端部は、背面側に向けて突出する下方フランジ端部272eを備える。押さえ金具背面部272aは、ビス283を用いて第2の中骨270の正面側側面に取り付けられ、これにより、押さえ金具272が第2の中骨270に取り付けられる。この状態において、上方フランジ272b及び下方フランジ272cと第2の中骨270の正面側側面との間には、所定の間隔が各々開けられる。上方フランジ272bと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直上方に向けて開口して正方向開口を形成し、下方フランジ272cと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直下方に向けて開口して負方向開口を形成する。
【0020】
鉛直方向上方に設けられる押さえ金具272において、下方フランジ272cと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される負方向開口と、鉛直方向下方に設けられる押さえ金具272において、上方フランジ272bと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される正方向開口とは、互いに鉛直方向に沿って対向するように開口する。このとき、鉛直方向が第1の方向を成す。
【0021】
図3を参照すると、第1のパネル材280は、頂端に設けられる上部接続部281と、正面側に突出する山部280aと、背面側に突出する谷部280bと、山部280aの背面側から突出する下部接続部282を有する。山部280aは、第1のパネル材280の底端側に位置し、平坦面を成す。谷部280bは、第1のパネル材280の頂端側に位置し、
図3に示される鉛直断面に於いて、わずかに正面側に対して突出するように湾曲する。上部接続部281は、第1の方向の正方向に延びる第1の固定端を成し、
図3の鉛直断面において中央が正面側に突出するように湾曲して、その頂端が正面側及び背面側に向けてわずかに突出し、下端が背面側に向けてわずかに突出する。頂端のうち、正面側に突出する部位が正面上側突出端281bを成し、背面側に突出する部位が背面上側突出端281aを成す。下端のうち、背面側に突出する部位が背面下側突出端280bを成す。下部接続部282は、
図3の鉛直断面において山部280aと所定の角度を成して背面側に設けられる下部係合部282aを備える。下部係合部282aは、第1の方向の負方向に延びる第2の固定端を成し、下部係合部282aの正面から突出する係合凸部282bと、背面側にむけてわずかに突出する下部凸部282cとを備える。第1のパネル材280は、
図3に記載の鉛直断面形状と同様の形状を長手方向全長に渡って有する。
【0022】
第2のパネル材290は、第1の採光ルーバーフェンス20の幅方向に走る板状の第2の正面部材291と、第2の正面部材291の背面から直角に突出する第1の係合板292及び第2の係合板293とを備える。第1の係合板292の突出端部付近には、鉛直上方に突出する第1の返し292aが設けられ、第2の係合板293の突出端部付近には、鉛直下方に突出する第2の返し293aが設けられる。
【0023】
上枠210、第1のパネル材280、及び第2のパネル材290は、第1の採光ルーバーフェンス20の幅方向全長に渡って延び、第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bは、第1の採光ルーバーフェンス20の高さ方向全長に渡って延びる。
【0024】
固定板212aは、第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bの頂端付近にビス173eを用いて固定され、これにより、上枠210が第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bに固定される。下枠板状部材222は、第1の中骨260a及び第3の中骨260bの底端付近にビス174を用いて固定され、これにより、下枠220が第1の中骨260a及び第3の中骨260bに固定される。
【0025】
図3を用いて、第1のパネル材280が第2の中骨270に固定された状態について説明する。
【0026】
下部接続部282と押さえ金具272との係合状態について説明すると、上方フランジ端部272dが下部係合部282aと係合し、係合凸部282bが上方フランジ272bと係合し、下部凸部282cが第2の中骨270の正面側側面と係合する。下部接続部282が第2の中骨270及び押さえ金具272と3点で係合することにより、見込方向に対する第1のパネル材280の動きが規制される。また、何らかの要因により、下部接続部282が鉛直上方に移動したとしても、係合凸部282bが上方フランジ端部272dと係合して、下部接続部282が押さえ金具272から外れることがない。
【0027】
上部係合部281と押さえ金具272との係合状態について説明すると、正面上側突出端281bが下方フランジ272cと係合し、上部接続部281のうち正面側に対して突出する面が下方フランジ端部272eと係合し、背面上側突出端281a及び背面下側突出端280bが第2の中骨270の正面側側面と係合する。上部接続部281が第2の中骨270及び押さえ金具272と4点で係合することにより、見込方向に対する第1のパネル材280の動きが規制される。また、何らかの要因により、上部接続部281が鉛直下方に移動したとしても、正面上側突出端281bが下方フランジ端部272eと係合して、上部接続部281が押さえ金具272から外れることがない。さらに、押さえ金具272と上部接続部281の頂面との鉛直方向に対する距離を適切に狭く取ることにより、第1のパネル材280の鉛直上方に対する移動を制限する。
【0028】
また、
図2を参照すると、複数の第2の中骨270は、互いに水平方向に対して所定の間隔を空けて、また第2の中骨260a及び第3の中骨260bとの間に所定の間隔を開けて、上枠210及び下枠220に固定される。幅1970mmの第1の採光ルーバーフェンス10において、第2の中骨270は、例えば3本設けられる。
【0029】
右側カバー側面131は、第1の中骨260aの右側面に、鉛直方向に所定の間隔を開けて設けられる複数のビス133を用いて固定され、これにより、右側カバー130が第1の中骨260aに固定される。同様に、左側カバー側面141は、第2の中骨260bの左側面に、鉛直方向に所定の間隔を開けて設けられる複数のビス143を用いて固定され、これにより、左側カバー140が第2の中骨260bに固定される。
【0030】
次に、
図4を用いて、第1のパネル材280を第2の中骨270に固定する手法について説明する。
【0031】
まず、(a)を参照すると、第1のパネル材280を鉛直方向に対して傾け、下部係合部282aを、第2の中骨270の正面側から第2の上方受け部272bと第2の中骨270との間に挿入する。前述のように、鉛直断面において下部係合部282aは山部280aに対して所定の角度を成す。また、上方フランジ端部272dと第2の中骨270の正面側側面との間には、所定の間隔が開けられている。これらの構成により、挿入時において、第1のパネル材280を鉛直方向に対して所定の角度傾ければ、係合凸部282bは、上方フランジ端部272dと接触せず、上方フランジ端部272dとの間に間隔を開けて挿入される。
【0032】
次に、(b)を参照すると、下部係合部282aを、第2の中骨270の正面側から第2の上方受け部272bと第2の中骨270との間に十分に挿入した後、第1のパネル材280の頂部を第2の中骨270に押し当てる。
【0033】
次に、(c)を参照すると、第2の中骨270の正面側側面にビス283を用いて押さえ金具272を取り付け、これにより、第1のパネル材280を湾曲させずに、第1のパネル材280を鉛直方向に対して所定の角度傾けるのみで、第1のパネル材280を第2の中骨270に固定できる。この状態において、山部280a及び上部接続部281は第2の中骨270の正面側側面と実質的に略平行であり、下部係合部282aは第2の中骨270の正面側側面に対して所定の角度を成す。
【0034】
これらの作業を複数の第1のパネル材280に対して行うことにより、複数の第1のパネル材280が、第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bに固定される。
【0035】
第1のパネル材180及び第2のパネル材190は、芯材を備えないことにより、外部から芯材が透けて見えることがないため意匠性が低下せず、かつ軽量である。また、第2の中骨170を所定の間隔で設けることにより、第1のパネル材180及び第2のパネル材190のたわみを防ぐことができる。すなわち、本実施形態によれば、軽量かつ意匠性が高いルーバー構造を得る。また、第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bの形状が単純な矩形断面を有する管状であるため、これらの部材を容易に形成できる。
【0036】
また、第1のパネル材280は、押さえ金具272によって、見込方向に対する移動を規制されているのみであって、鉛直方向に対して移動可能である。そのため、第1のパネル材280が熱等の理由により伸縮しても、第1のパネル材280に割れ、曲がり、歪みが発生しない。第1のパネル材280は、押さえ金具272のみによって固定可能であって、ネジ等を用いて固定する必要がない。そのため、第1のパネル材280にねじ穴等を設ける加工を施す必要がない。
【0037】
次に、
図5を用いて、第2の実施形態による第2のルーバー構造を備える第2の採光ルーバーフェンス30について説明する。第1の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0038】
第2の採光ルーバーフェンス30は、上枠210と、下枠220と、右側カバー130と、左側カバー140と、支持体を成す第1の中骨260a、第2の中骨270、及び第3の中骨260bと、第1のパネル材280と、第2のパネル材290と、保持部材を成す押さえ金具372とを主に備える。第2の採光ルーバーフェンス30は、押さえ金具372に関する構成において、第1の採光ルーバーフェンス20と異なる。以下、主に押さえ金具372について説明する。
【0039】
第2の中骨270の正面側側面には、押さえ金具372がビス283を用いて取り付けられる。
図5を参照すると、押さえ金具372は、背面側に位置する押さえ金具背面部372aと、正面側上方に位置する上方フランジ372bと、正面側下方に位置する下方フランジ372cとを主に備える。押さえ金具372のうち、金具背面部372aが取付部を成し、上方フランジ372b及び下方フランジ372cが係合部を成す。
【0040】
上方フランジ372b及び下方フランジ372cは、押さえ金具背面部372aの上端及び下端から正面側に向けて直角に延びる部位を介して、押さえ金具背面部372aに接続される。上方フランジ372bにおける鉛直上方の端部は、背面側に向けて突出する上方フランジ端部372dを備える。下方フランジ372cにおける鉛直下方の端部は、背面側に向けて突出する下方フランジ端部372eを備える。押さえ金具背面部372aは、ビス283を用いて第2の中骨270の正面側側面に取り付けられ、これにより、押さえ金具372が第2の中骨270に取り付けられる。この状態において、上方フランジ372b及び下方フランジ372cと第2の中骨270の正面側側面との間には、所定の間隔が開けられる。上方フランジ372bと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直上方に向けて開口し、下方フランジ372cと第2の中骨270の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直下方に向けて開口する。このとき、鉛直方向が第1の方向を成す。
【0041】
上方フランジ372bの背面側側面に、弾性体であるウレタンスポンジ385が取り付けられる。ウレタンスポンジ385の厚さ、すなわち見込方向長さは、上方フランジ372bと第2の中骨270の正面側側面との距離の約1/2である。
【0042】
第1のパネル材280が第2の中骨270に固定された状態について説明する。下部接続部282と押さえ金具372との係合状態について説明すると、下部係合部282aの正面側側面がウレタンスポンジ385と係合し、下部凸部282cが第2の中骨270の正面側側面と係合する。すなわち、下部接続部282と押さえ金具372とは、ウレタンスポンジ385を介して係合する。これにより、下部接続部282と押さえ金具372との間で音鳴りが生じない。また、見込方向に対する第1のパネル材280の動きを規制することができる。上部接続部281と押さえ金具372との係合状態は、第1の採光ルーバーフェンス20と同様であるため、説明を省略する。
【0043】
第1のパネル材280を第2の中骨270に固定する手法については、第2の中骨270の正面側からウレタンスポンジ385と第2の中骨270との間に下部係合部282aを挿入する点においてのみ、第1の採光ルーバーフェンス20と異なる。よって、説明を省略する。
【0044】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得る。
【0045】
本発明の第3の実施形態による第3のルーバー構造について
図6から
図9を用いて説明する。第3のルーバー構造は、第3の採光ルーバーフェンス10の一部として用いられる。
第1及び第2の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0046】
図6から8を参照すると、第3の採光ルーバーフェンス10は、上枠110と、下枠120と、右側カバー130と、左側カバー140と、支持体を成す第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bと、第1のパネル材180と、第2のパネル材190とを主に備える。上枠110、下枠120、右側カバー130、左側カバー140、第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bは、例えばアルミ押出材等の軽金属から成り、第1のパネル材180及び第2のパネル材190は例えばポリカーボネート等の樹脂から成り、ルーバーを形成する。
【0047】
上枠110は、略矩形の鉛直断面を有する管状部材であって水平方向に延びる上枠管状部材111と、上枠管状部材111の外側底面から重力下方に向けて突出する板状部材であって、上枠管状部材111の長手方向全長に渡って延びる上枠板状部材112とを主に備える。
【0048】
下枠120は、略矩形の鉛直断面を有する管状部材であって水平方向に延びる下枠管状部材121と、下枠管状部材121の外側頂面から重力上方に向けて突出する板状部材であって、下枠管状部材121の全長に渡って延びる下枠板状部材122とを主に備える。
【0049】
第1の中骨160aは、略矩形の水平断面を有する第1の中骨管状部材161aと、第1の中骨管状部材161aの正面から直角に突出する第1の正面板状部材162aとを主に備える。第3の中骨160bは、第3の採光ルーバーフェンス10を水平方向に二等分する平面に対して第1の中骨160aと対称な形状であって、第3の中骨管状部材161bと第3の正面板状部材162bとを主に備える。
【0050】
第2の中骨170は、略矩形の水平断面を有する第2の中骨管状部材171と、第2の中骨管状部材171の正面から直角に突出する第2の正面板状部材172とを主に備える。
図8を参照すると、第2の正面板状部材172は鉛直断面においてトの字型を成す保持部材であって、鉛直上方に突出する第2の下方受け部172aと、鉛直下方に突出する第2の上方受け部172bとを備える。第2の正面板状部材172のうち、第2の中骨管状部材171の側面に取り付けられる部位が取付部を成し、第2の下方受け部172a及び第2の上方受け部172bが係合部を成す。
【0051】
第2の下方受け部172a及び第2の上方受け部172bは、第2の中骨管状部材171の正面側側面との間に所定の間隔を開ける。第2の下方受け部172aと第2の中骨管状部材171の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直上方に向けて開口し、第2の上方受け部172bと第2の中骨管状部材171の正面側側面との間に形成される空間は、鉛直下方に向けて開口する。第2の中骨管状部材171の幅は、第1の中骨管状部材161a及び第3の中骨管状部材161bの幅よりも長く、各々の見込方向長さは同じである。第1の正面板状部材162aと第3の正面板状部材162bもまた、第2の正面板状部材172と同様の構成を有するため、説明を省略する。
【0052】
図8を参照すると、第1のパネル材180は、長手方向全長に渡って波型の鉛直断面を有する長手部材である。波型断面は、正面側に突出する2つの山部180a、180bと、背面側に突出する2つの谷部180c、180dとを有する。2つの山部180a、180bは、同一平面上に設けられる平坦面を成し、2つの谷部180c、180dの背面側頂部は同一平面上に設けられる。波型断面において、第1のパネル材180の頂端181は、谷部180cに含まれるとともに、その端部が正面側に向けてわずかに突出する。第1のパネル材180には、谷部180dと山部180bとの間から背面側に向けて突出する下部接続部182が設けられる。下部接続部182は、山部180bと平行かつ背面側に設けられる下部係合部182aを備える。下部係合部182aは、下部係合部182aの正面から半球状に突出する係合球部182bと、下部係合部182aの突出端から背面側にむけてわずかに突出する下部返し182cとを備える。
【0053】
第2のパネル材190は、第3の採光ルーバーフェンス10の幅方向に走る板状の第2の正面部材191と、第2の正面部材191の背面から直角に突出する第1の係合板192及び第2の係合板193とを備える。第1の係合板192の突出端部付近には、鉛直上方に突出する第1の返し192aが設けられ、第2の係合板193の突出端部付近には、鉛直下方に突出する第2の返し193aが設けられる。
【0054】
第2の中骨170の頂端に、パネル取付部材173が設けられる。パネル取付部材173は鉛直断面においてコの字型を有し、パネル取付部材173の頂端には、正面に向けて直角に突出する第2のパネル受け部173aが設けられ、底端付近には、正面に向けて直角に突出する底端パネル受け部173bが設けられる。第2のパネル受け部173aの突出端部付近には、鉛直上方に突出する第1の返し173cが設けられ、底端パネル受け部173bの突出端部付近には、鉛直下方に突出する第2の返し173dが設けられる。パネル取付部材173は、ビス173eを用いて、上枠板状部材112と共に、第2の中骨170に固定される。第1の中骨160a及び第3の中骨160bの頂端にも、パネル取付部材173と同様の構成を有する部材が取り付けられる。この部材の構成については説明を省略する。
【0055】
上枠110、下枠120、第1のパネル材180、及び第2のパネル材190は、第3の採光ルーバーフェンス10の幅方向全長に渡って延び、右側カバー130、左側カバー140、第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bは、第3の採光ルーバーフェンス10の高さ方向全長に渡って延びる。
【0056】
上枠板状部材112は、第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bの頂端付近にビス173eを用いて固定され、これにより、上枠110が第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bに固定される。下枠板状部材122は、第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bの底端付近にビス174を用いて固定され、これにより、下枠120が第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bに固定される。
【0057】
また、
図7を参照すると、複数の第2の中骨170は、互いに水平方向に対して所定の間隔を空けて、また第1の中骨160a及び第3の中骨160bとの間に所定の間隔を開けて、上枠110及び下枠120に固定される。幅1970mmの第3の採光ルーバーフェンス10において、第2の中骨170は、例えば2本又は3本設けられる。
【0058】
右側カバー側面131は、第1の中骨160aの右側面に、鉛直方向に所定の間隔を開けて設けられる複数のビス133を用いて固定され、これにより、右側カバー130が第1の中骨160aに固定される。同様に、左側カバー側面141は、第2の中骨160bの左側面に、鉛直方向に所定の間隔を開けて設けられる複数のビス143を用いて固定され、これにより、左側カバー140が第2の中骨160bに固定される。
【0059】
図8を参照すると、固定部材を成す段付きビス183が第2の中骨管状部材171に取り付けられる。段付きビス183の軸部183aは、雄ねじが切られたねじ部183bと、ねじ部183bよりも太い軸径を有し、雄ねじが切られていない大径部183cとを備える。大径部183cの軸方向長さは、第1のパネル材180の板厚よりも長い。軸部183aには、座金184及び弾性体であるウレタンスポンジ185が取り付けられる。ウレタンスポンジ185は貫通孔を有し、この貫通孔に軸部183aが挿入される。第2の中骨管状部材171に設けられた雌ねじ孔にねじ部183bを螺合させ、ねじ部183bの全長が雌ねじ孔と螺合すると、大径部183cが第2の中骨管状部材171と係合する。これにより、段付きビス183の頭部と第2の中骨管状部材171との間に間隔を開け、かつこの間隔に座金184及びウレタンスポンジ185を挟むようにして、段付きビス183が第2の中骨管状部材171に取り付けられる。
【0060】
次に、
図9を用いて、第1のパネル材180を第2の中骨170に固定する手法について説明する。
【0061】
まず、(a)を参照すると、第2の中骨管状部材171の正面から、第1のパネル材180の頂端を、第2の上方受け部172bと第2の中骨管状部材171との間に挿入する。
【0062】
次に、(b)を参照すると、第1のパネル材180の頂端を、第2の上方受け部172bと第2の中骨管状部材171との間に十分に挿入した後、下部係合部182aが第2の下方受け部172aの頂面と係合することを避けながら、第1のパネル材180を第2の中骨管状部材171に向けて押し込む。
【0063】
次に、(c)を参照すると、第1のパネル材180が第2の中骨管状部材171に向けて完全に押し込まれる。
【0064】
次に、(d)を参照すると、下部係合部182aが第2の下方受け部172aと第2の中骨管状部材171との間の空間であって、重力方向下方に落とし込まれる。このとき、係合球部182bが第2の下方受け部172aと係合し、下部返し182cが第2の中骨管状部材171の正面と係合する。これにより、下部係合部182aは、正面の面外方向に対する移動が制限される。他方、正面の面内方向に対する移動は、係合球部182bと第2の下方受け部172aとの係合による摩擦力、及び下部返し182cと第2の中骨管状部材171との係合による摩擦力によって、若干制限される。そして、段付きビス183及びウレタンスポンジ185が準備される。
【0065】
次に、(e)を参照すると、段付きビス183が第2の中骨管状部材171に取り付けられる。このとき、段付きビス183は、その頭部と第2の中骨管状部材171との間に間隔を開け、かつこの間隔に挟まれた座金184及びウレタンスポンジ185が、第1のパネル材180の頂端181を第2の中骨管状部材171に押さえつける。このとき、頂端181が正面に向けて突出しているため、正面の面外方向に対する移動が制限される。他方、正面の面内方向に対する移動は、ウレタンスポンジ185による摩擦力によって、若干制限される。
【0066】
これにより、複数の第1のパネル材180が、第1の中骨160a、第2の中骨170、及び第3の中骨160bに保持又は固定される。
【0067】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得る。
【0068】
なお、下部係合部182a及び第2の上方受け部172bにおいて第2の中骨管状部材171と対向する面にウレタンスポンジが設けられてもよい。
【0069】
第1の実施形態における第1の採光ルーバーフェンス20は、上枠210及び第2のパネル材290の代わりに、上枠110及び第2のパネル材190を用いてもよい。あるいは、第3の実施形態における第3の採光ルーバーフェンス10は、上枠110及び第2のパネル材190の代わりに、上枠210及び第2のパネル材290を用いてもよい。
【0070】
幅1970mmの第1、第2、第3の採光ルーバーフェンス20、30、10における、第2の中骨170、270の数は、2本又は3本に限定されず、第1のパネル材180、280及び第2のパネル材190、290の強度、第1の採光ルーバーフェンス10、20、30が設置される場所の環境等の仕様に応じて適宜決定される。
【0071】
また、第1、第2、第3の採光ルーバーフェンス10、20、30の幅は1970mmに限定されず、設計条件等に応じて適宜決定される。
【0072】
いずれの実施形態においても、鉛直方向が第2及び第1の方向に対応し、第1の採光ルーバーフェンス10の壁面と平行かつ水平である方向が第2の方向に対応するとしたが、第1から第1の方向はこれらの方向に限定されず、第2及び第1の方向は少なくとも第2の方向と交わればよく、第3の方向は第1の方向と交わってもよい。
【0073】
なお、本明細書および図中に示した各部材の大きさ、形状。及び数量は例示であって、これらの大きさ、形状。及び数量に限定されない。また、各部材の素材は例示であって、これらの素材に限定されない。
【0074】
ここに付随する図面を参照して本発明の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。
【0075】
本願発明は、以下の発明を含む。
[1]
第1の方向に沿って延びる第1の固定端及び第2の固定端を備え、前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って延びるルーバーと、
前記第2の方向と交わる第3の方向に沿って延びる支持体と、
前記支持体の側面に設けられ、前記第1の方向に沿って対向するように開く少なくとも2つの開口を前記支持体の側面との間に形成する保持部材とを備え、
前記第1の固定端と前記第2の固定端は、少なくとも一部が前記支持体の側面に接触し、かつ前記2つの開口に各々保持されて、前記第2及び前記第3の方向と交わる方向への移動を制限される
ルーバー構造。
[2]
前記第2の固定端は、前記支持体の側面に対して所定の角度を成し、前記第1の固定端の端部は、前記第2及び前記第3の方向と交わる方向へ突出する突出端を有する発明1に記載のルーバー構造。これにより、第2の固定端を開口に容易に挿入できるとともに、第2及び前記第3の方向と交わる方向に対して第1の固定端を拘束できる。
[3]
前記保持部材は、前記支持体の側面に取り付けられる取付部と、前記支持体の側面から所定の間隔を開けて前記取付部から前記第1の方向に延びる係合部とを備え、前記支持体の側面と前記係合部との間に前記開口が形成され、
前記第1の固定端の端部は、前記第2及び前記第3の方向と交わる方向へ突出して前記係合部と係合する突出端を有する
発明1に記載のルーバー構造。
これにより、第2及び前記第3の方向と交わる方向に対して第1の固定端を拘束できる。
[4]
前記第1の固定端は前記第1の方向の正方向に延び、前記第2の固定端は前記第1の方向の負方向に延び、
前記保持部材は、前記支持体の側面に取り付けられる取付部と、前記支持体の側面から所定の間隔を開けて前記取付部から前記第1の方向の正方向に延びる正方向係合部と、前記支持体の側面から所定の間隔を開けて前記取付部から前記第1の方向の負方向に延びる負方向係合部とをさらに備え、前記支持体の側面と前記正方向係合部との間に正方向開口が形成され、前記支持体の側面と前記負方向係合部との間に負方向開口が形成される
発明1に記載のルーバー構造。
これにより、ルーバーを支持体に確実に固定できるとともに、軽量かつ意匠性が高いルーバー構造を得る。
[5]
前記第2の固定端は、前記支持体の側面に対して所定の角度を成し、
前記ルーバーは板状部材であって、前記第2の固定端は、前記板状部材において、前記支持体と対向する側面から突出する発明1から4のいずれかに記載のルーバー構造。
これにより、第2の固定端を開口に容易に挿入できる。
[6]
前記第2の方向に沿って所定の間隔を開けて並べられる複数の前記支持体を備える発明1から5のいずれかに記載のルーバー構造。これにより、ルーバーを確実に固定できる。
[7]
前記ルーバーは板状部材であって、前記板状部材において前記第2の方向に沿って延びる端部を前記支持体の側面に固定する固定部材をさらに備え、前記固定部材は、前記ルーバーの面外方向に対する移動を規制する発明1から6のいずれかに記載のルーバー構造。これにより、ルーバーを支持体に確実に固定できる。
[8]
前記固定部材は、雄ねじが切られたねじ部と雄ねじが切られていない大径部とを備える段付きビスであって、前記大径部の軸方向長さは、前記ルーバーの厚さよりも長い発明7に記載のルーバー構造。これにより、ルーバーを支持体に容易かつ確実に固定できる。
[9]
前記第1の固定端又は前記第2の固定端と前記保持部材との間に設けられる弾性体をさらに備える発明1から8のいずれかに記載のルーバー構造。これにより、ルーバーを支持体に確実に固定できるとともに、ルーバーが開口内で移動することを防止できる。
【符号の説明】
【0076】
20 第1の採光ルーバーフェンス
30 第2の採光ルーバーフェンス
10 第3の採光ルーバーフェンス
210 上枠
211 上枠管状部材
212 上枠板状部材
220 下枠
221 下枠管状部材
222 下枠板状部材
130 右側カバー
140 左側カバー
143 ビス
260a 第1の中骨
260b 第3の中骨
270 第2の中骨
272 押さえ金具
280 第1のパネル材
290 第2のパネル材