IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱重工メカトロシステムズ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-車線処理装置 図1
  • 特許-車線処理装置 図2
  • 特許-車線処理装置 図3
  • 特許-車線処理装置 図4
  • 特許-車線処理装置 図5
  • 特許-車線処理装置 図6
  • 特許-車線処理装置 図7
  • 特許-車線処理装置 図8
  • 特許-車線処理装置 図9
  • 特許-車線処理装置 図10
  • 特許-車線処理装置 図11
  • 特許-車線処理装置 図12
  • 特許-車線処理装置 図13
  • 特許-車線処理装置 図14
  • 特許-車線処理装置 図15
  • 特許-車線処理装置 図16
  • 特許-車線処理装置 図17
  • 特許-車線処理装置 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-17
(45)【発行日】2022-03-28
(54)【発明の名称】車線処理装置
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20220318BHJP
   G08G 1/015 20060101ALI20220318BHJP
【FI】
G07B15/00 L
G08G1/015 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019000736
(22)【出願日】2019-01-07
(65)【公開番号】P2020109586
(43)【公開日】2020-07-16
【審査請求日】2020-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(72)【発明者】
【氏名】小島 洋平
(72)【発明者】
【氏名】山西 直哉
(72)【発明者】
【氏名】中山 博之
(72)【発明者】
【氏名】尾張 伸行
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-075841(JP,A)
【文献】特開平09-084218(JP,A)
【文献】特開2012-032050(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
G08G 1/015
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内蔵ユニットと、前記内蔵ユニットを収容するための筐体とを備え、車線を走行する車両に対して所定の処理を行う車線処理装置であって、
前記筐体は、
前記内蔵ユニットを収容可能な空間を形成し、かつ、幅方向左側及び幅方向右側の両方に開口を有するベース部材と、
前記開口を開閉可能とする閉塞部材と、
を備え、
前記ベース部材は、
前記内蔵ユニットを幅方向における両方から出し入れ可能とするユニット支持部材を備え、
前記ユニット支持部材は、
幅方向左側及び幅方向右側の両方に、前記内蔵ユニットを固定するためのユニット固定片を有し、
前記内蔵ユニットは、
幅方向左側から前記ベース部材の内部に挿入された際に、前記ユニット支持部材の幅方向左側に配された前記ユニット固定片に取り付け可能な左取付状態、及び、
幅方向右側から前記ベース部材の内部に挿入された際に、前記ユニット支持部材の幅方向右側に配された前記ユニット固定片に取り付け可能な右取付状態
のいずれかに切り替え可能とされ、
前記閉塞部材は、前記ベース部材の幅方向左側からの取り扱いを可能とする第1の使用状態と、前記ベース部材の幅方向右側からの取り扱いを可能とする第2の使用状態と、を切り替え可能に構成されている
車線処理装置。
【請求項2】
前記ベース部材は、
前記閉塞部材を前記第1の使用状態で用いる場合に、当該閉塞部材を取り付けるための左側取付部と、
前記閉塞部材を前記第2の使用状態で用いる場合に、当該閉塞部材を取り付けるための右側取付部と、
を備える請求項1に記載の車線処理装置。
【請求項3】
前記ベース部材は、前記左側取付部及び前記右側取付部が、高さ方向における中心を基準に対称となるように設けられており、
前記閉塞部材は、前記左側取付部及び前記右側取付部のいずれかと連結される被取付部が、高さ方向における中心を基準に対称となるように取り付けられている
請求項2に記載の車線処理装置。
【請求項4】
前記閉塞部材は、ハンドルを着脱可能なハンドル取付部を備えている
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車線処理装置。
【請求項5】
前記内蔵ユニットは、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行わない第1内蔵ユニットと、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行う第2内蔵ユニットとを含み、
前記第2内蔵ユニットは、前記所定の処理を行うユニット本体の、前記ベース部材に対する向きを変えずに、前記左取付状態、及び、前記右取付状態を切り替え可能とする
請求項5に記載の車線処理装置。
【請求項6】
前記所定の処理として、前記車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するナンバープレート認識装置である
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車線処理装置。
【請求項7】
内蔵ユニットと、前記内蔵ユニットを収容するための筐体とを備え、車線を走行する車両に対して所定の処理を行う車線処理装置であって、
前記筐体は、
前記内蔵ユニットを収容可能な空間を形成し、かつ、幅方向左側及び幅方向右側の両方に開口を有するベース部材と、
二つの前記開口の各々に取り付けられて当該開口を開閉可能とする第1閉塞部材および第2閉塞部材と、
前記第1閉塞部材および前記第2閉塞部材の各々の表面を覆うように取り付けられるカバー板であって、当該第1閉塞部材および当該第2閉塞部材との間で互いに付け替え可能とされた第1カバー板及び第2カバー板と、
を備え、
前記第1閉塞部材および前記第2閉塞部材は、ハンドルを着脱可能なハンドル取付部を備えており、
前記第1カバー板は切り欠き部を有することで、前記第1閉塞部材または前記第2閉塞部材に取り付けられた際に、当該第1閉塞部材または当該第2閉塞部材のハンドル取付部を表面に露出させ、
前記第2カバー板は、前記第1閉塞部材または前記第2閉塞部材に取り付けられた際に、当該第1閉塞部材または当該第2閉塞部材のハンドル取付部を覆う、
車線処理装置。
【請求項8】
内蔵ユニットと、前記内蔵ユニットを収容するための筐体とを備え、車線を走行する車両に対して所定の処理を行う車線処理装置であって、
前記筐体は、
前記内蔵ユニットを収容可能な空間を形成し、かつ、幅方向左側及び幅方向右側の両方に開口を有するベース部材と、
前記開口を開閉可能とする閉塞部材と、
を備え、
前記ベース部材は、
前記内蔵ユニットを幅方向における両方から出し入れ可能とするユニット支持部材を備え、
前記ユニット支持部材は、前記ベース部材の幅方向に延在し、前記内蔵ユニットを下側から支えるユニット支持片と、前記ベース部材の幅方向に延在し、前記内蔵ユニットを、奥行方向の移動を規制しながら前記ユニット支持片の上を幅方向の両側からスライド移動可能に形成されたガイド片と、を備え、
前記閉塞部材は、前記ベース部材の幅方向左側からの取り扱いを可能とする第1の使用状態と、前記ベース部材の幅方向右側からの取り扱いを可能とする第2の使用状態と、を切り替え可能に構成されている
車線処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車線処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、有料道路の料金所に設けられる料金収受設備について記載されている。料金収受設備は、料金所に進入してきた車両に対して所定の処理を行う車線処理装置の一つとして、当該車両のナンバープレートを撮影して、この車両のナンバープレート情報を取得するナンバープレート認識装置を備えている場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-075841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ナンバープレート認識装置等の車線処理装置は、製造コストを抑えることが求められる。
【0005】
本発明は、製造コストを抑えることができる車線処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、車線処理装置(13)は、内蔵ユニット(P1、P2)と、前記内蔵ユニットを収容するための筐体(13A)とを備え、車線(L)を走行する車両(A)に対して所定の処理を行う車線処理装置であって、前記筐体は、前記内蔵ユニットを収容可能な空間を形成し、かつ、幅方向左側及び幅方向右側の両方に開口を有するベース部材(20)と、前記開口を開閉可能とする閉塞部材(31)と、を備える。前記閉塞部材は、前記ベース部材の幅方向左側からの取り扱いを可能とする第1の使用状態と、前記ベース部材の幅方向右側からの取り扱いを可能とする第2の使用状態と、を切り替え可能に構成されている。
このようにすることで、作業者は、ベース部材の開口を開閉する閉塞部材について、ベース部材の幅方向左側からの取り扱いを可能とする第1の使用状態と、ベース部材の幅方向右側からの取り扱いを可能とする第2の使用状態とを自由に切り替えることができる。これにより、作業者は、アイランド上における設置スペース等の事情に応じて、ナンバープレート認識装置13を左開きタイプとするか、右開きタイプとするかを柔軟に変更することができる。
そして、このようにすることで、ナンバープレート認識装置の製造者は、右開きタイプのナンバープレート認識装置、及び、左開きタイプのナンバープレート認識装置を専用品として作り分ける必要がない。そのため、部品コストが抑えられ、ナンバープレート認識装置の製造コストを抑えることができる。
【0007】
また、本発明の第2の態様によれば、前記ベース部材は、前記閉塞部材を前記第1の使用状態で用いる場合に、当該閉塞部材を取り付けるための左側取付部(27L)と、前記閉塞部材を前記第2の使用状態で用いる場合に、当該閉塞部材を取り付けるための右側取付部(27R)と、を備える。
このようにすることで、作業者は、ベース部材における閉塞部材の取り付け位置を変更するだけで、閉塞部材の使用状態を所望に切り替えることができる。
【0008】
また、本発明の第3の態様によれば、前記ベース部材は、前記左側取付部及び前記右側取付部が、高さ方向における中心を基準に対称となるように設けられている。また、前記閉塞部材は、前記左側取付部及び前記右側取付部のいずれかと連結される被取付部(37)が、高さ方向における中心を基準に対称となるように取り付けられている。
このようにすることで、作業者は、閉塞部材の上下を反転させながら左右の取付位置を付け替えるだけで、閉塞部材の使用状態を切り替えることができる。したがって、作業者の作業負担を軽減することができる。
【0009】
また、本発明の第4の態様によれば、前記閉塞部材は、ハンドル(48)を着脱可能なハンドル取付部(36)を備えている。
このようにすることで、幅方向右側及び幅方向左側の両方に閉塞部材が設けられる場合において、作業者は、いずれの閉塞部材にハンドルを取り付け、扉として機能させるかを所望に選択することができる。
【0010】
また、本発明の第5の態様によれば、前記ベース部材は、前記内蔵ユニットを幅方向における両方から出し入れ可能に支持するユニット支持部材(80A、80B、80C)を更に備える。
このようにすることで、作業者は、ナンバープレート認識装置が左開きタイプの場合、右開きタイプの場合のいずれの場合でも、内蔵ユニットを、ベース部材の左開口、右開口のそれぞれから出し入れすることができる。
【0011】
また、本発明の第6の態様によれば、前記ユニット支持部材は、幅方向左側及び幅方向右側の両方に、前記内蔵ユニットを固定するためのユニット固定片(83A、83B、83C)を有し、前記内蔵ユニットは、幅方向左側から前記ベース部材の内部に挿入された際に、前記ユニット支持部材の幅方向左側に配された前記ユニット固定片に取り付け可能な左取付状態、及び、幅方向右側から前記ベース部材の内部に挿入された際に、前記ユニット支持部材の幅方向右側に配された前記ユニット固定片に取り付け可能な右取付状態のいずれかに切り替え可能とされる。
このようにすることで、作業者は、内蔵ユニットをベース部材の左開口、右開口のいずれかから挿入した場合においても、その側面に設けられたユニット固定片を用いて各内蔵ユニットを容易に固定することができる。
【0012】
また、本発明の第7の態様によれば、前記内蔵ユニットは、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行わない第1内蔵ユニット(P1)と、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行う第2内蔵ユニット(P2)とを含み、前記第2内蔵ユニットは、前記所定の処理を行うユニット本体の、前記ベース部材に対する向きを変えずに、前記左取付状態、及び、前記右取付状態を切り替え可能とする。
このようにすることで、作業者は、第2内蔵ユニットについて、その処理方向を変更させることなく、第1の使用状態及び第2の使用状態を切り替えることができる。
【0013】
また、本発明の第8の態様によれば、前記車線処理装置は、前記所定の処理として、前記車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するナンバープレート認識装置(13)である。
【0014】
また、本発明の第9の態様によれば、内蔵ユニットは、車線を走行する車両に対して所定の処理を行う車線処理装置の筐体に収容される内蔵ユニットであって、前記筐体の幅方向左側から当該筐体の内部に挿入された際に、前記筐体の幅方向左側に配されたユニット固定片に取り付け可能な左取付状態、及び、前記筐体の幅方向右側から当該筐体の内部に挿入された際に、前記筐体の幅方向右側に配されたユニット固定片に取り付け可能な右取付状態のいずれかに切り替え可能に構成されている。
【発明の効果】
【0015】
上述の発明の各態様によれば、製造コストを抑えることができる車線処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図2】第1の実施形態に係る左開きタイプのナンバープレート認識装置の左斜視図である。
図3】第1の実施形態に係る左開きタイプのナンバープレート認識装置の右斜視図である。
図4】第1の実施形態に係る左開きタイプのナンバープレート認識装置を示す図である。
図5】第1の実施形態に係る左開きタイプのナンバープレート認識装置(開状態)の左側面図である。
図6】第1の実施形態に係る側板及びカバー板の斜視図である。
図7】第1の実施形態に係る左開きタイプのハンドル及びロック機構の斜視図である。
図8】第1の実施形態に係る信号処理ユニットの斜視図である。
図9】第1の実施形態に係る電源ユニットの斜視図である。
図10】第1の実施形態係るカメラユニットの斜視図である。
図11】左開きタイプのナンバープレート認識装置及び右開きタイプのナンバープレート認識装置の必要性を説明するための図である。
図12】第1の実施形態に係る右開きタイプのナンバープレート認識装置を示す図である。
図13】第1の実施形態に係る右開きタイプのナンバープレート認識装置(開状態)の右側面図である。
図14】第1の実施形態に係る第1側板の使用状態を変化させる方法を示す説明図である。
図15】第1の実施形態に係る右開きタイプのハンドル及びロック機構の斜視図である。
図16】第1の実施形態に係る信号処理ユニットの斜視図である。
図17】第1の実施形態に係る電源ユニットの斜視図である。
図18】第1の実施形態に係るカメラユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置について、図1図18を参照しながら詳しく説明する。
【0018】
(料金収受システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図1に示す料金収受システム1は、例えば、有料道路の入口料金所に設置される。図1に示すように、料金収受システム1は、入口料金所において一般道路から有料道路へと続く車線Lと、当該車線Lの路側に敷設された右側アイランドIR及び左側アイランドIL上に設置されている。
【0019】
なお、以下の説明では、車線Lが延在する方向を「車線方向」とも記載し、車線方向に水平に直交する方向を「車線幅方向」とも記載する。また、入口料金所の車線Lの車線方向における一般道路側を車線Lの「上流側」とも記載し、車線Lの車線方向における有料道路側を車線Lの「下流側」とも記載する。車両Aは、車線Lを上流側から下流側に走行する。また、車両Aが走行する方向を基準に、その右側を「車線幅方向右側」とも記載し、その左側を「車線幅方向左側」とも記載する。
【0020】
図1に示すように、料金収受システム1は、通行券発行機1Aと、車種判別装置1Bと、とを有してなる。
【0021】
通行券発行機1Aは、車両Aに搭乗する利用者に有料道路の通行券を発行する。通行券発行機1Aは、車種判別装置1Bの下流側において、例えば、右側アイランドIR上に設けられている。通行券には、入口料金所を示す情報の他、車種判別装置1Bによって自動的に判別された車両Aの車種区分等が記録される。
【0022】
車種判別装置1Bは、通行券発行機1Aの上流側に設置される。車種判別装置1Bは、車線Lに進入した車両Aの車種区分を判別する。車種区分とは、利用者から収受すべき料金に対応して規定されるものであって、例えば、「軽/二輪」、「普通車」、「中型車」、「大型車」、「特大車」等に区分される。
車種判別装置1Bは、車線Lに進入した車両Aの車両情報を取得し、この車両情報に基づいて車両Aの車種区分を特定する。本実施形態において、「車両情報」とは、具体的には、車両Aの車軸数、トレッド、ナンバープレート情報(以下、「NP情報」とも記載する。)である。なお、ナンバープレート情報とは、ナンバープレートのサイズ、色、ナンバープレートに表記されている分類番号等である。車種区分は、予め、これらの車両情報の組み合わせに関連付けられて規定されている。
【0023】
車種判別装置1Bは、演算処理装置10と、車両検知器11と、踏板12とナンバープレート認識装置13と、を有している。
【0024】
演算処理装置10は、車両検知器11、踏板12及びナンバープレート認識装置13から受け付ける信号に基づいて車両情報を特定する。そして、演算処理装置10は、特定された車両情報の組み合わせに応じて、車両Aの車種区分を一意に判別する処理を行う。
【0025】
車両検知器11は、車線Lの最も上流側に設けられ、主に、車両Aの車線Lへの進入を検知する目的で設置される。車両検知器11は、左側アイランドILに配置されている投光塔と、右アイランドIRに配置されている受光塔と、を有してなる透過型の車両検知器である。車両検知器11は、投光塔の投光素子から投光された光を受光塔の受光素子が受光した否かに応じて、車両Aの進入を検知する。
【0026】
踏板12は、車線L上で、車線方向において車両検知器11と同じ位置に配置されている。上述の演算処理装置10は、この踏板12から受け付ける信号に基づいて、車両Aの車軸数を取得する。具体的には、演算処理装置10は、演算処理装置10は、車両検知器11から車両Aの存在を示す検知信号を受け付けている間に、踏板12に荷重がかかった回数を計数し、これを車軸数として取得する。
【0027】
ナンバープレート認識装置13は、例えば、右側アイランドIR上であって、車両検知器11よりも下流側に配置されている。ナンバープレート認識装置13は、車線Lを走行する車両Aに対して所定の処理を行う車線処理装置の一態様である。具体的には、ナンバープレート認識装置13は、車両検知器11からの車両Aの進入を示す検知信号を受け付けたタイミングで撮影を行い、進入した車両Aのナンバープレートを含む画像を取得する。そして、ナンバープレート認識装置13は、取得した画像に所定の画像処理を施すことにより、車両AのNP情報を取得する。
図1に示すように、ナンバープレート認識装置13は、内蔵ユニット(後述)を収容するための筐体13Aと、当該筐体13Aを支持する支柱13Bとを有してなる。
【0028】
なお、図1に示す例では、ナンバープレート認識装置13は、右側アイランドIRに設置される例を示しているが、車線やアイランド等の構造的事情により、ナンバープレート認識装置13は、左側アイランドILに設置される場合もある。
【0029】
また、第1の実施形態に係る料金収受システム1は、有料道路の入口料金所に設置され、通行券を発行する通行券発行機1Aを具備するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、入口料金所にて均一料金の支払いを求める場合、他の実施形態に係る料金収受システム1は、通行券発行機1Aに代えて、利用者から、車種区分に応じた料金を収受する料金自動収受機を具備する態様であってもよい。
また、通行券発行機1Aに代えて料金自動収受機を具備する場合、料金収受システム1は、有料道路の出口料金所に設置されてもよい。
【0030】
(ナンバープレート認識装置の構造)
図2図10は、第1の実施形態に係る左開きタイプのナンバープレート認識装置の構造を示す図である。
以下の説明においては、図2図10における±X方向をナンバープレート認識装置13の奥行方向とも記載し、+X方向側を奥行方向手前側、-X方向を奥行方向奥側とも記載する。また、図2図10における±Y方向をナンバープレート認識装置13の幅方向とも記載し、+Y方向を幅方向右側、-Y方向を幅方向左側とも記載する。また、図2図10における±Z方向をナンバープレート認識装置13の高さ方向とも記載し、+Z方向を高さ方向上側、-Z方向を高さ方向下側とも記載する。
【0031】
ナンバープレート認識装置13は、複数の内蔵ユニットを収容するための筐体13Aと、当該筐体13Aを支持する支柱13Bとを備えている。
【0032】
筐体13Aは、ベース部材20と、閉塞部材31(第1閉塞部材31A及び第2閉塞部材31B)とを備えている。
ベース部材20は、複数の内蔵ユニット(後述する第1内蔵ユニットP1及び第2内蔵ユニットP2)を収容可能な空間を形成する。
閉塞部材31は、ベース部材20の開口(後述する左開口26L及び右開口26R)を閉塞するための側板である。閉塞部材31は、ベース部材20に対し開閉可能に取り付けられる。この際、閉塞部材31は、板支持部材41(第1板支持部材41A及び第2板支持部材41B)を介してベース部材20に取り付けられる。また、閉塞部材31は、ベース部材20の開口を閉状態でロックするためのロック機構50を有している。
【0033】
(ベース部材の構造)
ベース部材20の構造について詳しく説明する。
ベース部材20は、前板21、後板22、天板23及び底板24を有している。また、ベース部材20は、左開口枠25L及び右開口枠25Rを有している。ベース部材20は、左右対称(幅方向における中心を基準に対称)に形成されている。
【0034】
前板21、後板22、天板23及び底板24は、筐体13Aの内側に、複数の内蔵ユニットを収容可能な空間を形成する板である。前板21には、撮影用開口21a及び照明用開口21bが形成されている。
左開口枠25Lは、前板21の左縁(-Y方向側の縁)、後板22の左縁、天板23の左縁、及び、底板24の左縁を接続し、ベース部材20の左開口26Lを形成する。同様に、右開口枠25Rは、前板21の右縁(+Y方向側の縁)、後板22の右縁、天板23の右縁、及び、底板24の右縁を接続し、ベース部材20の右開口26Rを形成する。左開口26L及び右開口26Rは、ナンバープレート認識装置13の組立作業者が内蔵ユニットにアクセスするために設けられている。
以下、左開口枠25L及び右開口枠25Rを総称して開口枠25とも表記し、左開口26L及び右開口26Rを総称して開口26とも表記する。
【0035】
ベース部材Bは左右対称に形成されていることから、右開口26Rの開口形状と左開口26Lの開口形状とは同一とされている。また、開口26は、上下対称(高さ方向における中心を基準に対称)な形状とされる。具体的には、開口26は、例えば、長方形状とされる。なお、開口26は、上下対称な形状であれば、長方形状でなくてもよく、他の形状であってもよい。
【0036】
ベース部材20は、複数の左側取付部27Lと、複数の右側取付部27Rとを備えている。
複数の左側取付部27Lは、ベース部材20の左開口枠25Lの奥行方向奥側(-X方向側)の縁に沿って設けられている。複数の左側取付部27Lは、左開口枠25Lの高さ方向における中心線CZで対称となるように配置されている。
複数の右側取付部27Rは、ベース部材20の右開口枠25Rの奥行方向奥側(-X方向側)の縁に沿って設けられている。複数の右側取付部27Rは、右開口枠25Rの高さ方向における中心線CZで対称となるように配置されている。
以下、左側取付部27L及び右側取付部27Rを総称して取付部27とも表記する。
【0037】
(閉塞部材の構造)
閉塞部材31の構造について詳しく説明する。
第1閉塞部材31A及び第2閉塞部材31Bは、それぞれ、ベース部材20の左開口26L及び右開口26Rを閉塞可能とする側板である。
第1閉塞部材31A及び第2閉塞部材31Bは、それぞれ、上下対称な形状とされている。具体的には、第1閉塞部材31A及び第2閉塞部材31Bは、それぞれ、左開口26L及び右開口26Rの形状に合わせて長方形状とされる。
【0038】
閉塞部材31は、それぞれ、第1前後縁32、第2前後縁33、第1上下縁34及び第2上下縁35を有している。第1前後縁32及び第2前後縁33は、それぞれ、閉塞部材31の奥行方向手前側(+X方向側)及び奥行方向奥側(-X方向側)の縁である。また、第1上下縁34及び第2上下縁35は、それぞれ、閉塞部材31の高さ方向上側(+Z方向側)及び高さ方向下側(-Z方向側)の縁である。
【0039】
図6に示すように、閉塞部材31は、ハンドル取付部36と、複数(2個)の被取付部37とを有している。
ハンドル取付部36は、ハンドル48(図4参照)を着脱可能な接続口である。ハンドル取付部36は、閉塞部材31の高さ方向における中心線CZ上に設けられている。
複数の被取付部37は、閉塞部材31の第2前後縁33の近傍に設けられている。図6に示すように、被取付部37は、閉塞部材31を貫通する複数のネジ孔38を有する。2つの被取付部37は、中心線CZを基準に、上下対称となるように配置されている。
【0040】
図4図6に示すように、第1閉塞部材31A及び第2閉塞部材31Bには、各々の表面を更に覆う第1カバー板45A、第2カバー板45Bが取り付けられる。第1カバー板45Aは、第1閉塞部材31Aの表面にネジ等で固定される。また、第2カバー板45Bは、第2閉塞部材31Bの表面にネジ等で固定される。
第1カバー板45Aには、第1閉塞部材31Aに固定された状態で、第1閉塞部材31Aのハンドル取付部36と対向する位置の周辺が欠けている切り欠き部46が設けられている。
【0041】
(板支持部材の構造)
板支持部材41の構造について詳しく説明する。
複数の板支持部材41は、閉塞部材31が開口26を開閉可能となるように、閉塞部材31をベース部材20に対して回転可能に連結する部材である。複数の板支持部材41は、図14に示すように、例えば、蝶番である。
【0042】
蝶番である板支持部材41は、ピン42と、ピン42を回転軸線にして回動可能に連結された2つの蝶番片43a、43bとを有する。蝶番片43a、43bには、それぞれ、ネジ孔44が形成されている。板支持部材41は、ピン42の延在方向の中心を基準にして対称となるように形成されている。
【0043】
第1板支持部材41Aの蝶番片43aは、ネジ孔44及びネジを介して、第1閉塞部材31Aの被取付部37に取り付けられる。また、第1板支持部材41Aの蝶番片43bは、ネジ孔44及びネジを介して、ベース部材20の左側取付部27Lに取り付けられる。
第2板支持部材41Bの蝶番片43aは、ネジ孔44及びネジを介して、第2閉塞部材31Bの被取付部37に取り付けられる。また、第2板支持部材41Bの蝶番片43bは、ネジ孔44及びネジを介して、ベース部材20の右側取付部27Rに取り付けられる。
【0044】
以上の通り、図2図5に示す例では、第1閉塞部材31Aは、第1板支持部材41Aを通じてベース部材20に連結されることで、ベース部材20の左開口26Lを開閉可能に取り付けられる。また、第2閉塞部材31Bは、第2板支持部材41Bを通じてベース部材20に連結されることで、ベース部材20の右開口26Rを開閉可能に取り付けられる。したがって、図2図5に示す例では、第1閉塞部材31Aは、ベース部材20の左開口26Lを開閉可能とする使用状態にある。換言すると、第1閉塞部材31Aは、幅方向左側(-Y方向側)からの取り扱いを可能とする第1の使用状態にある。また、第2閉塞部材31Bは、ベース部材20の右開口26Rを開閉可能とする使用状態にある。換言すると、第2閉塞部材31Bは、幅方向右側(+Y方向側)からの取り扱いを可能とする第2の使用状態にある。
【0045】
(ロック機構の構造)
ロック機構50の構造について詳しく説明する。
図7に示すように、第1閉塞部材31Aに設けられたロック機構50は、着脱可能なハンドル48が装着されて使用される。ロック機構50は、ハンドル48が接続され、かつ、ハンドル48を回転可能に支持するハンドル接続部51と、ハンドル48の回転に伴って回転する掛け金52とを備えている。
掛け金52は、掛け金52がベース部材20の縁に掛かっているロック状態と、掛け金52がベース部材20の縁に掛かっていない非ロック状態との間で回転する。図7に示す例では、ハンドル48を反時計回りに回転させることで、掛け金が反時計回りに回転し、ロック状態から非ロック状態に移行させることができる。また、ハンドル48を時計回りに回転させることで、掛け金が時計回りに回転し、非ロック状態からロック状態に移行させることができる。
【0046】
第1閉塞部材31Aに固定される第1カバー板45Aの切り欠き部46は、図4に示すように、第1閉塞部材31Aに取り付けられるハンドル48に干渉しないよう形成されている。作業者は、ハンドル48を把持して、左開口26Lに対して第1閉塞部材31Aを開閉動作させることができる。また、作業者は、ハンドル48を回転操作することで、第1閉塞部材31Aをロック状態にすることもできる。よって、第1閉塞部材31Aは、左開口26Lに対して開閉可能な扉として機能する。
【0047】
なお、図7には、第1閉塞部材31Aに設けられたロック機構50を図示しているが、第2閉塞部材31Bにも同等の構造を有するロック機構50が設けられている。
【0048】
図4に示すように、第2閉塞部材31Bは、第2閉塞部材31Bに設けられているロック機構50により閉状態に維持されている。第2閉塞部材31Bに固定されている第2カバー板45Bには第1カバー板45Aの切り欠き部46に相当する切り欠き部が設けられておらず、第2カバー板45Bは、第2閉塞部材31Bのハンドル取付部36の全体を覆っている。このため、第2閉塞部材31Bに第2カバー板45Bが固定されている状態では、第2閉塞部材31Bのロック機構50にハンドル48を接続することができず、第2閉塞部材31Bを開閉動作させることはできない。よって、第2閉塞部材31Bは、右開口26Rに対して扉として機能せず、専ら、右開口26Rを閉塞するだけの(開閉できない)固定板として機能する。
【0049】
(内蔵ユニット及び支持部材の構造)
内蔵ユニット及び支持部材の構造について詳しく説明する。
図2図3図5に示すように、ナンバープレート認識装置13は、ベース部材20の内部に、複数の内蔵ユニット、即ち、信号処理ユニット60A、電源ユニット60B、カメラユニット60C、及び、2つの照明ユニット60Dを備えている。
2つの照明ユニット60Dは、ベース部材20の内部空間のうち、最も奥行方向手前側(+X方向側)であって、かつ、最も高さ方向下側(-Z方向側)及び高さ方向上側(+Z方向側)の隅に、それぞれ1つずつ配置されている。
カメラユニット60Cは、ベース部材20の内部空間のうち、最も奥行方向手前側(+X方向側)であって、かつ、高さ方向における中央付近(2つの照明ユニット60Dの間)に配置されている。
電源ユニット60Bは、カメラユニット60Cよりも奥行方向奥側(-X方向)であって、かつ、高さ方向上側(+Z方向側)の位置に配置されている。電源ユニット60Bは、信号処理ユニット60A、カメラユニット60C、及び、2つの照明ユニット60Dに電力を供給する機能を有する。
信号処理ユニット60Aは、電源ユニット60Bよりも奥行方向奥側(-X方向)に配置されている。つまり、信号処理ユニット60Aは、ベース部材20内の最も奥行方向奥側に配置されている。この信号処理ユニット60Aは、カメラユニット60Cによる撮影で得られた画像データを処理して、この画像処理結果を外部に送信する機能を有する。
【0050】
以下、上述の内蔵ユニットのうち、奥行方向手前側(+X方向側)に向けて所定の処理を行うカメラユニット60C及び2つの照明ユニット60Dを「第2内蔵ユニットP2」とし、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行わない信号処理ユニット60A及び電源ユニット60Bを「第1内蔵ユニットP1」として区別して説明する。
なお、「所定の処理」とは、ナンバープレートを含む画像を取得するための処理であって、具体的には、カメラユニット60Cがその奥行方向手前側(+X方向側)に位置する物体(車両)を撮影する処理であり、また、2つの照明ユニット60Dがその奥行方向手前側に位置する物体を照射する処理である。
【0051】
(信号処理ユニット及びその支持部材の構造)
信号処理ユニット60A、及び、当該信号処理ユニット60Aを支持するユニット支持部材80Aについて詳しく説明する。
図8に示すように、ベース部材20は、信号処理ユニット60Aをベース部材20内で支持するユニット支持部材80Aを有する。ユニット支持部材80Aは、一対のガイド片81Aと、ユニット支持片82Aと、2つのユニット固定片83Aとを有する。一対のガイド片81Aは、奥行方向(±X方向)に間隔を開けて幅方向(±Y方向)に延在している。ユニット支持片82Aは、一対のガイド片81Aの間に配置されて、ガイド片81Aと同様に幅方向(±Y方向)に延在している。信号処理ユニット60Aは、ガイド片81Aによって奥行方向(±X方向)の移動を規制されながら、ユニット支持片82A上を幅方向(±Y方向)にスライド移動可能に支持される。
2つのユニット固定片83Aのうち、一方のユニット固定片83Aは、ユニット支持片82Aの左端に設けられ、他方のユニット固定片83Aは、ユニット支持片82Aの右端に設けられる。2つのユニット固定片83Aは、それぞれ、奥行方向(±X方向)に並ぶ複数の固定部84Aを有する。各固定部84Aは、例えば、ネジ孔である。複数の固定部84Aは、ユニット支持部材80Aの奥行方向(±X方向)における中心を基準に、対称となるように配置されている。
【0052】
図8に示すように、信号処理ユニット60Aは、ユニット本体61Aと、このユニット本体61Aに取り付けられている本体座71Aとを有する。ユニット本体61Aは、信号処理回路62Aと、ユニット筐体63Aと、通信インタフェース67Aと、避雷器68Aと、内部通信ケーブル69Aiとを有する。
通信インタフェース67Aは、信号処理回路62Aが外部との間で通信するための接続インタフェースである。
ユニット筐体63Aは、信号処理回路62Aを覆い、物理的に保護するカバーであって、信号処理回路62Aが配置される内部空間を形成する。ユニット筐体63Aは、信号処理回路62Aをこの内部空間内に固定する。ユニット筐体63Aは、奥行方向(±X方向)で互いに対向する第1前後板64Aa及び第2前後板64Abと、幅方向(±Y方向)で互いに対向する第1側板66Aa及び第2側板66Abと、を有する。
第1前後板64Aa及び第2前後板64Abは、避雷器68Aがネジ等で取付可能な避雷器取付部65Aを有する。避雷器68Aは、第1前後板64Aaの避雷器取付部65Aと第2前後板64Abの避雷器取付部65Aとのうち、一方の避雷器取付部65Aに取り付けられている。この避雷器68Aには、外部の通信インタフェース67Aと接続するための外部通信ケーブル69Aoが接続されている。
【0053】
本体座71Aは、ユニット本体61Aを支持する本体支持片72Aと、本体支持片72Aの幅方向左側(-Y方向)の縁に設けられている被取付片73Aとを有する。被取付片73Aは、複数の被取付部74Aを有する。被取付部74Aは、例えば、丸穴である。複数の被取付部74Aは、被取付片73A上に、奥行方向(±X方向)に複数並べて配置されている。
【0054】
信号処理ユニット60Aがユニット支持部材80Aに支持されている状態では、信号処理ユニット60Aの本体支持片72Aと、ユニット支持部材80Aのユニット支持片82Aとが高さ方向(±Z方向)で接している。また、この状態では、信号処理ユニット60Aの被取付片73Aと、ユニット支持部材80Aのユニット固定片83Aとが幅方向(±Y方向)に接し、被取付部74A及び固定部84Aを介してネジ等によって連結される。
【0055】
外部通信ケーブル69Aoは、信号処理ユニット60Aよりも奥行方向手前側(+X方向側)の位置からベース部材20の外部に延びている。避雷器68Aは、ベース部材20が形成する空間内において引き回される外部信号ケーブルの長さを短くするために、第2前後板64Abより奥行方向手前側(+X方向側)に位置している第1前後板64Aaの避雷器取付部65Aに取り付けられている。
【0056】
信号処理ユニット60Aは、ユニット支持部材80Aの幅方向左側(-Y方向側)から当該ユニット支持部材80Aに取り付けられる。この際、作業者は、信号処理ユニット60Aを、左開口26Lからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向右側(+Y方向側)にスライド移動させる。
作業者が信号処理ユニット60Aを幅方向右側(+Y方向側)にスライド移動させると、信号処理ユニット60Aの被取付片73Aがユニット支持部材80Aの幅方向左側(-Y方向側)のユニット固定片83Aに接する。これにより、信号処理ユニット60Aの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。被取付片73Aがユニット固定片83Aに接すると、作業者は、複数の被取付部74Aと複数の固定部84Aとをそれぞれネジ等で連結し、信号処理ユニット60Aを固定する。
【0057】
以上のように、左開きタイプのナンバープレート認識装置13では、信号処理ユニット60Aは、第1閉塞部材31Aと同様、幅方向左側(-Y方向側)からの取り扱いを可能とする第1の使用状態にある。
【0058】
(電源ユニット及びその支持部材の構造)
電源ユニット60B、及び、当該電源ユニット60Bを支持するユニット支持部材80Bについて詳しく説明する。
図9に示すように、ベース部材20は、この電源ユニット60Bをベース部材20内で支持するユニット支持部材80Bを有する。このユニット支持部材80Bは、信号処理ユニット60Aを支持するユニット支持部材80Aと同様に、一対のガイド片81Bと、ユニット支持片82Bと、2つのユニット固定片83Bとを有する。一対のガイド片81Bは、奥行方向(±X方向)に間隔を開けて幅方向(±Y方向)に延在している。ユニット支持片82Bは、一対のガイド片81Bの間に配置されて、ガイド片81Bと同様に幅方向(±Y方向)に延在している。電源ユニット60Bは、ガイド片81Bによって奥行方向(±X方向)の移動を規制されながら、ユニット支持片82B上を幅方向(±Y方向)にスライド移動可能に支持される。
2つのユニット固定片83Bのうち、一方のユニット固定片83Bは、ユニット支持片82Bの左端に設けられ、他方のユニット固定片83Bは、ユニット支持片82Bの右端に設けられる。2つのユニット固定片83Bは、ユニット支持部材80Aのユニット固定片83Aと同様に、それぞれ、奥行方向(±X方向)に並ぶ複数の固定部84Bを有する。各固定部84Bは、例えば、ネジ孔である。複数の固定部84Bは、ユニット支持部材80Bの奥行方向(±X方向)における中心を基準に、対称となるように配置されている。
【0059】
図9に示すように、電源ユニット60Bは、ユニット本体61Bと、このユニット本体61Bに取り付けられている本体座71Bとを有する。ユニット本体61Bは、電源回路62Bと、電源回路62Bが搭載されるユニット筐体63Bと、ベース部材20の内部空間で空気を循環させて、電源回路62Bに風を送る送風ファン67Bとを有する。
【0060】
ユニット筐体63Bは、電源回路62Bを覆い、物理的に保護するカバーであって電源回路62Bが配置される内部空間を形成する。このユニット筐体63Bは、奥行方向(±X方向)で互いに対向する第1前後板64Ba及び第2前後板64Bbと、幅方向(±Y方向)で互いに対向する第1側板66Ba及び第2側板66Bbとを有する。第1前後板64Ba及び第2前後板64Bbは、送風ファン67Bにより風を流通させる目的で、板面の中央の一部が開口されている。また、第1前後板64Ba及び第2前後板64Bbは、送風ファン67Bがネジ等で取付可能なファン取付部65Bを有する。
【0061】
送風ファン67Bは、ファン本体68Bと、ファン本体68Bを支持するファン支持板69Bと、を有する。図9に示すように、ファン支持板69Bは、第1前後板64Baのファン取付部65Bに取り付けられている。なお、このファン支持板69Bは、第2前後板64Bbのファン取付部65Bのいずれにも取り付け可能とされている。
【0062】
本体座71Bは、ユニット本体61Bを支持する本体支持片72Bと、本体支持片72Bの幅方向左側(-Y方向)の縁に設けられている被取付片73Bとを有する。被取付片73Bは、複数の被取付部74Bを有する。被取付部74Bは、例えば、丸穴である。複数の被取付部74Bは、被取付片73B上に、奥行方向(±X方向)に複数並べて配置されている。
【0063】
電源ユニット60Bがユニット支持部材80Bに支持されている状態では、電源ユニット60Bの本体支持片72Bと、ユニット支持部材80Bのユニット支持片82Bとが高さ方向(±Z方向)で接している。また、この状態では、電源ユニット60Bの被取付片73Bと、ユニット支持部材80Bのユニット固定片83Bとが幅方向(±Y方向)で接し、被取付部74B及び固定部84Bを介してネジ等によって連結される。
【0064】
電源ユニット60Bは、ユニット支持部材80Bの幅方向左側(-Y方向側)から当該ユニット支持部材80Bに取り付けられる。この際、作業者は、電源ユニット60Bを、左開口26Lからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向右側(+Y方向側)にスライド移動させる。
作業者が電源ユニット60Bを幅方向右側(+Y方向側)にスライド移動させると、電源ユニット60Bの被取付片73Bがユニット支持部材80Bの幅方向左側(-Y方向側)に設けられたユニット固定片83Bに接する。これにより、電源ユニット60Bの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。被取付片73Bがユニット固定片83Bに接すると、作業者は、複数の被取付部74Bと複数の固定部84Bとをそれぞれネジ等で連結し、電源ユニット60Bを固定する。
【0065】
以上のように、左開きタイプのナンバープレート認識装置13では、電源ユニット60Bは、第1閉塞部材31A及び信号処理ユニット60Aと同様に、幅方向左側(-Y方向側)からの取り扱いを可能とする第1の使用状態にある。
【0066】
(カメラユニット及びその支持部材の構造)
カメラユニット60C、及び、当該カメラユニット60Cを支持するユニット支持部材80Cについて詳しく説明する。
図10に示すように、ベース部材20は、カメラユニット60Cをベース部材20内で支持するユニット支持部材80Cを有する。ユニット支持部材80Cは、信号処理ユニット60Aを支持するユニット支持部材80Aや電源ユニット60Bを支持するユニット支持部材80Bと同様に、一対のガイド片81Cと、ユニット支持片82Cと、2つのユニット固定片83Cとを有する。一対のガイド片81Cは、奥行方向(±X方向)に間隔を開けて幅方向(±Y方向)に延在している。ユニット支持片82Cは、一対のガイド片81Cの間に配置されて、幅方向(±Y方向)に延在している。カメラユニット60Cは、ガイド片81Cによって奥行方向(±X方向)の移動を規制されながら、ユニット支持片82C上を幅方向(±Y方向)にスライド移動可能に支持される。
2つのユニット固定片83Cのうち、一方のユニット固定片83Cは、ユニット支持片82Cの左端に設けられ、他方のユニット固定片83Cは、ユニット支持片82Cの右端に設けられる。2つのユニット固定片83Cは、ユニット支持部材80A、80Bのユニット固定片83A、83Bと同様に、それぞれ、奥行方向(±X方向)に並ぶ複数の固定部84Cを有する。各固定部84Cは、例えば、ネジ孔である。複数の固定部84Cは、ユニット支持部材80Cの奥行方向(±X方向)における中心を基準に、対称となるように配置されている。
【0067】
カメラユニット60Cは、ユニット本体61Cと、このユニット本体61Cに取り付けられている本体座71Cとを有する。ユニット本体61Cは、カメラ62Cと、カメラ台63Cとを有する。カメラ62Cは、カメラ台63Cの上に取り付けられている。カメラ62Cは、光軸が+X方向に一致するように配置されている。
【0068】
本体座71Cは、ユニット本体61Cを支持する本体支持片72Cと、本体支持片72Cの幅方向左側(-Y方向)の縁に設けられている被取付片73Cとを有する。被取付片73Cは、複数の被取付部74Cを有する。被取付部74Cは、例えば、丸穴である。複数の被取付部74Cは、奥行方向(±X方向)に複数並べて配置されている。
図10に示すように、本体座71Cは、被取付片73Cがユニット本体61Cの幅方向左側(-Y方向側)に位置するように、ユニット本体61Cに取り付けられている。なお、後述するように、この本体座71Cは、被取付片73Cがユニット本体61Cの幅方向左側(-Y方向側)に配置される左取付状態、及び、被取付片73Cがユニット本体61Cの幅方向右側(+Y方向側)に配置される右取付状態のいずれにも付け替え可能とされている。
【0069】
カメラユニット60Cがユニット支持部材80Cに支持されている状態では、カメラ62Cは、奥行方向手前側(+X方向側)の物体を撮影することができる。この状態では、カメラユニット60Cの本体支持片72Cと、ユニット支持部材80Cのユニット支持片82Cとが高さ方向で接している。また、この状態では、カメラユニット60Cの被取付片73Cと、ユニット支持部材80Cのユニット固定片83Cとが幅方向(±Y方向)で接し、被取付部74C及び固定部84Cを介してネジ等によって連結される。
【0070】
以上のように、左開きタイプのナンバープレート認識装置13では、本体座71Cは、被取付片73Cがユニット本体61Cの幅方向左側(-Y方向側)に配置されている左取付状態にある。
【0071】
カメラユニット60Cは、ユニット支持部材80Cの幅方向左側(-Y方向側)から当該ユニット支持部材80Cに取り付けられる。この際、作業者は、カメラユニット60Cを、左開口26Lからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向右側(+Y方向側)にスライド移動させる。
作業者がカメラユニット60Cを幅方向右側(+Y方向側)にスライド移動させると、カメラユニット60Cの被取付片73Cがユニット支持部材80Cの幅方向左側(-Y方向側)に設けられたユニット固定片83Cに接する。これにより、カメラユニット60Cの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。被取付片73Cがユニット固定片83Cに接すると、作業者は、複数の被取付部74Cと複数の固定部84Cとをそれぞれネジ等で連結し、カメラユニット60Cを固定する。
【0072】
以上のように、左開きタイプのナンバープレート認識装置13では、カメラユニット60Cは、第1閉塞部材31A、信号処理ユニット60A及び電源ユニット60Bと同様に、幅方向左側(-Y方向側)からの取り扱いを可能とする第1の使用状態にある。
なお、第1の使用状態にあるカメラユニット60Cは、ユニット支持部材80Cに連結された際、カメラ62Cの光軸がユニット支持部材80Cの幅方向(±Y方向)における中心に位置するように構成されている。
【0073】
(照明ユニット及びその支持部材の構造)
照明ユニット60Dをベース部材20内で支持するユニット支持部材については、図10に示した、カメラユニット60Cを支持するユニット支持部材80Cと同様の構成である。即ち、照明ユニット60Dを支持するユニット支持部材は、ユニット支持部材80Cと同様に、一対のガイド片と、ユニット支持片と、2つのユニット固定片とを有する。
照明ユニット60Dを支持するユニット支持部材については図示及び詳細な説明を省略する。
【0074】
照明ユニット60Dは、図10に示した、カメラユニット60Cと同様に、ユニット本体であるライトと、このライトに取り付けられている本体座とを有する。
【0075】
照明ユニット60Dの本体座は、カメラユニット60Cの本体座71Cと同様の構成である。即ち、照明ユニット60Dの本体座は、本体支持片と、本体支持片における幅方向左側(-Y方向)の縁に設けられている被取付片とを有する。照明ユニット60Dの本体座は、その被取付片がユニット本体(ライト)の幅方向左側(-Y方向側)に位置するように、ユニット本体に取り付けられている。なお、この本体座も、後述するように、カメラユニット60Cの本体座71Cと同様に、被取付片がユニット本体(ライト)の幅方向左側(-Y方向側)に配置される左取付状態、及び、被取付片がユニット本体の幅方向右側(+Y方向側)に配置される右取付状態のいずれにも付け替え可能とされている。
【0076】
以上のように、左開きタイプのナンバープレート認識装置13では、照明ユニット60Dは、第1閉塞部材31A、信号処理ユニット60A及び電源ユニット60Bと同様に、幅方向左側(-Y方向側)からの取り扱いを可能とする第1の使用状態にある。
【0077】
以上に説明した通り、第1閉塞部材31Aと、各内蔵ユニット(信号処理ユニット60A、電源ユニット60B、カメラユニット60C及び照明ユニット60D)とが第1の使用状態にある場合、作業者は、左開口26Lからベース部材20内の全ての内蔵ユニットにアクセスし、取り扱うことができる。したがって、この場合、本実施形態に係るナンバープレート認識装置13は、幅方向左側(-Y方向側)から内蔵ユニットの取り扱いを可能とする、左開きタイプのナンバープレート認識装置となる。
【0078】
ベース部材20内の全ての内蔵ユニットが第1の使用状態にある場合、送風ファン67Bの幅方向左側(-Y方向側)、及び、カメラユニット60Cの幅方向左側には、図2に示すように、パネル49が配置される。このパネル49は、送風ファン67Bからの空気の流れをベース部材20内の内部空間で効率よく流通させるために設けられている。なお、図5においては、パネル49の図示を省略している。
パネル49は、自由に取り外し可能とされている。左開口26Lを介して送風ファン67B及びカメラユニット60Cへアクセスする場合、作業者は、このパネル49を取り外してから、送風ファン67B及びカメラユニット60Cへアクセスする。
【0079】
(左開きタイプ及び右開きタイプの必要性について)
図11は、左開きタイプのナンバープレート認識装置及び右開きタイプのナンバープレート認識装置の必要性を説明するための図である。
図11に示すように、ナンバープレート認識装置13が右側アイランドIRに配置されている場合、例えば、作業者の安全上の理由から、ベース部材20の幅方向左側(-Y方向側)の側板が開く左開きタイプの方が好ましい場合がある(図11(a)参照)。しかしながら、ナンバープレート認識装置13は、アイランド上に設置された他の装置や構造物(例えば、構造物K)等との位置関係から、ベース部材20の幅方向右側(+Y方向側)の側板が開く右開きタイプの方が好ましい場合もある(図11(b)参照)。
このような事情に鑑みて、本実施形態に係るナンバープレート認識装置13は、左開きタイプの状態から右開きタイプの状態に容易に変更することができる。
【0080】
(左開きタイプから右開きタイプへの変更作業)
図12図18は、ナンバープレート認識装置を左開きタイプから右開きタイプに変更する際の作業工程を説明するための図である。
以下、図12図18を参照しながら、ナンバープレート認識装置13を左開きタイプから右開きタイプに変更する際の作業工程、及び、変更後(右開きタイプ)のナンバープレート認識装置13の構造について説明する。
【0081】
左開きタイプのナンバープレート認識装置13を右開きタイプに変更する場合、図12及び図13に示すように、作業者は、第1閉塞部材31Aを、ベース部材20の幅方向左側(-Y方向側)から、ベース部材20の幅方向右側(+Y方向側)に付け替える。また、作業者は、第2閉塞部材31Bを、ベース部材20の幅方向右側(+Y方向側)から、ベース部材20の幅方向左側(-Y方向側)に付け替える。つまり、作業者は、第1閉塞部材31Aと第2閉塞部材31Bとを入れ替える。
【0082】
(第1閉塞部材と第2閉塞部材との入れ替え作業)
第1閉塞部材31Aと第2閉塞部材31Bとを入れ替える作業について詳しく説明する。
【0083】
第1閉塞部材31Aをベース部材20の幅方向左側(-Y方向側)から幅方向右側(+Y方向側)に付け替える際、図14に示すように、作業者は、第1閉塞部材31Aを高さ方向に反転させる。即ち、作業者は、第1閉塞部材31Aの第1上下縁34が第2上下縁35に対して下側になるようにする。この結果、第1閉塞部材31Aの第2前後縁33は、第1前後縁32に対して奥行方向奥側(-X方向側)に位置する。この際、第1板支持部材41Aは、第1閉塞部材31Aの被取付部37と、ベース部材20の右側取付部27Rとを連結する。
【0084】
ここで、上述した通り、本実施形態に係る複数の左側取付部27L及び右側取付部27Rは、それぞれ、左開口枠25L及び右開口枠25Rの高さ方向における中心線CZを基準に、上下対称に配置されている。また、被取付部37は、第1閉塞部材31Aの高さ方向における中心線CZを基準に、上下対称となるように配置されている。したがって、第1閉塞部材31Aを付け替える際に、当該第1閉塞部材31Aを高さ方向に反転させたとしても、ベース部材20の幅方向右側(+Y方向側)に設けられている複数の右側取付部27Rのそれぞれに、第1閉塞部材31Aに設けられている複数の被取付部37を合わせることができる。そして、複数の右側取付部27R及び被取付部37の対のそれぞれを、複数の第1板支持部材41Aで連結すると、第1閉塞部材31Aは、ベース部材20の右開口26Rを開閉可能となる。即ち、第1閉塞部材31Aは、幅方向右側(+Y方向側)から取り扱い可能な第2の使用状態になる。
【0085】
また、第2閉塞部材31Bをベース部材20の幅方向右側(+Y方向側)から幅方向左側(-Y方向側)に付け替える際、作業者は、第2閉塞部材31Bを高さ方向に反転させる。即ち、作業者は、第2閉塞部材31Bの第1上下縁34が第2上下縁35に対して下側になるようにする。この結果、第2閉塞部材31Bの第2前後縁33は、第1前後縁32に対して奥行方向奥側(-X方向側)に位置する。この際、第2板支持部材41Bは、第2閉塞部材31Bの被取付部37と、ベース部材20の左側取付部27Lとを連結する。
【0086】
第2閉塞部材31Bを付け替える際に、当該第2閉塞部材31Bを高さ方向に反転させたとしても、ベース部材20の幅方向左側(-Y方向側)に設けられている複数の左側取付部27Lのそれぞれに、第2閉塞部材31Bに設けられている複数の被取付部37を合わせることができる。そして、複数の左側取付部27L及び被取付部37の対のそれぞれを、第2板支持部材41Bで連結すると、第2閉塞部材31Bは、ベース部材20の左開口26Lを開閉可能となる。即ち、第2閉塞部材31Bは、幅方向左側(-Y方向側)から取り扱い可能な第1の使用状態になる。
【0087】
第1閉塞部材31Aを第2の使用状態に切り替える場合、図15に示すように、この第1閉塞部材31Aのハンドル取付部36には、掛け金52をロック状態から非ロック状態へ変える際の掛け金52の回転方向が時計回り方向であるロック機構50bを取り付ける。即ち、作業者は、左開きタイプのナンバープレート認識装置13において第2の使用状態にあった第2閉塞部材31Bの第2ロック機構50bを、第1閉塞部材31Aに付け替える。第2ロック機構50bにはハンドル48が接続される。第1閉塞部材31Aに固定される第1カバー板45Aの切り欠き部46は、第1閉塞部材31Aに取り付けられているハンドル48に干渉しないよう形成されている。作業者は、ハンドル48を把持して、右開口26Rに対して第1閉塞部材31Aを開閉動作させることができる。また、作業者は、ハンドル48を回転操作することで、第1閉塞部材31Aをロック状態にすることもできる。よって、第1閉塞部材31Aは、右開口26Rに対して開閉可能な扉として機能する。
【0088】
また、第2閉塞部材31Bを第1の使用状態に切り替える場合、この第2閉塞部材31Bのハンドル取付部36には、掛け金52をロック状態から非ロック状態へ変える際の掛け金52の回転方向が反時計回り方向であるロック機構50aを取り付ける。即ち、作業者は、左開きタイプのナンバープレート認識装置13において第1の使用状態にあった第1閉塞部材31Aの第1ロック機構50aを、第2閉塞部材31Bに付け替える。第2閉塞部材31Bに固定される第2カバー板45Bには、第1カバー板45Aの切り欠き部46に相当する切り欠き部は設けられていない。したがって、第2閉塞部材31Bの第1ロック機構50aにはハンドル48を接続することができず、第2閉塞部材31Bを開閉動作させることはできない。よって、第2閉塞部材31Bは、左開口26Lに対して扉として機能せず、専ら、左開口26Lを閉塞するだけの(開閉できない)固定板として機能する。
【0089】
(内蔵ユニットの変更作業)
各内蔵ユニットに対する変更作業について詳しく説明する。
第1閉塞部材31Aが第2の状態に切り替えられた場合、これに併せて、ベース部材20内の全ての内蔵ユニットを、幅方向右側(+Y方向側)から作業者が取り扱い可能な第2の使用状態に切り替える必要がある。
【0090】
(信号処理ユニットの変更作業)
信号処理ユニット60Aを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する場合、図16に示すように、作業者は、信号処理ユニット60AをZ軸線周りに半回転させる。この結果、信号処理ユニット60Aにおけるユニット筐体63Aの第2前後板64Abは、第1前後板64Aaよりも奥行方向手前側(+X方向側)に位置する。また、ユニット筐体63Aの第1側板66Aaは、第2側板66Abよりも幅方向右側(+Y方向側)に位置する。更に、信号処理ユニット60Aにおける本体座71Aの被取付片73Aは、本体支持片72Aの幅方向右側(+Y方向側)の縁に設けられた状態になる。
作業者は、ベース部材20内における外部通信ケーブル69Aoの長さを短くするため、第1前後板64Aaより奥行方向手前側(+X方向側)に位置している第2前後板64Abの避雷器取付部65Aに、避雷器68Aを付け替える。
【0091】
図16に示すように、第2の使用状態にある信号処理ユニット60Aは、ユニット支持部材80Aの幅方向右側(+Y方向側)から当該ユニット支持部材80Aに取り付けられる。この際、作業者は、信号処理ユニット60Aを、右開口26Rからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させる。
作業者が信号処理ユニット60Aを幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させると、信号処理ユニット60Aの被取付片73Aがユニット支持部材80Aの幅方向右側(+Y方向側)のユニット固定片83Aに接する。これにより、信号処理ユニット60Aの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。被取付片73Aがユニット固定片83Aに接すると、作業者は、複数の被取付部74Aと複数の固定部84Aとをそれぞれネジ等で連結し、信号処理ユニット60Aを固定する。
【0092】
以上の通り、左開きタイプのナンバープレート認識装置13を右開きタイプに変更する際、作業者は、信号処理ユニット60Aを、幅方向左側(-Y方向側)から取り扱い可能な第1の使用状態から、幅方向右側(+Y方向側)から取り扱い可能な第2の使用状態に変更することができる。
【0093】
(電源ユニットの変更作業)
電源ユニット60Bを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する場合、図17に示すように、作業者は、電源ユニット60BをZ軸線周りに半回転させる。この結果、電源ユニット60Bにおけるユニット筐体63Bの第2前後板64Bbは、第1前後板64Baよりも奥行方向手前側(+X方向側)に位置する。また、ユニット筐体63Bの第1側板66Baは、第2側板66Bbよりも幅方向右側(+Y方向側)に位置する。更に、電源ユニット60Bにおける本体座71Bの被取付片73Bは、本体支持片72Bの幅方向右側(+Y方向側)の縁に設けられた状態になる。
なお、作業者は、第1前後板64Baより奥行方向手前側(+X方向側)に位置している第2前後板64Bbのファン取付部65Bに送風ファン67Bを付け替える。
【0094】
図17に示すように、第2の使用状態にある電源ユニット60Bは、ユニット支持部材80Bの幅方向右側(+Y方向側)から当該ユニット支持部材80Bに取り付けられる。この際、作業者は、電源ユニット60Bを、右開口26Rからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させる。
作業者が電源ユニット60Bを幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させると、電源ユニット60Bの被取付片73Bがユニット支持部材80Bの幅方向右側(+Y方向側)のユニット固定片83Bに接する。これにより、電源ユニット60Bの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。被取付片73Bがユニット固定片83Bに接すると、作業者は、複数の被取付部74Bと複数の固定部84Bとをそれぞれネジ等で連結し、電源ユニット60Bを固定する。
【0095】
以上の通り、左開きタイプのナンバープレート認識装置13を右開きタイプに変更する際、作業者は、電源ユニット60Bを、幅方向左側(-Y方向側)から取り扱い可能な第1の使用状態から、幅方向右側(+Y方向側)から取り扱い可能な第2の使用状態に変更することができる。
【0096】
(カメラユニットの変更作業)
カメラユニット60Cを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する場合、図18に示すように、作業者は、カメラ62Cを含むユニット本体61Cの向き(カメラ62Cの撮影方向)を変更することなく本体座71Cのみを半回転させて、被取付片73Cがユニット本体61Cの幅方向右側(+Y方向側)に配置されている状態にする。即ち、作業者は、本体座71Cを左取付状態から右取付状態に変更する。
【0097】
図18に示すように、第2の使用状態にあるカメラユニット60Cは、ユニット支持部材80Cの幅方向右側(+Y方向側)から当該ユニット支持部材80Cに取り付けられる。この際、作業者は、カメラユニット60Cを、右開口26Rからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させる。
作業者がカメラユニット60Cを幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させると、カメラユニット60Cの被取付片73Cがユニット支持部材80Cの幅方向右側(+Y方向側)のユニット固定片83Cに接する。これにより、カメラユニット60Cの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。被取付片73Cがユニット固定片83Cに接すると、作業者は、複数の被取付部74Cと複数の固定部84Cとをそれぞれネジ等で連結し、カメラユニット60Cを固定する。
なお、第2の使用状態にあるカメラユニット60Cは、ユニット支持部材80Cに連結された際に、カメラ62Cの光軸がユニット支持部材80Cの幅方向(±Y方向)における中心に位置するように構成されている。すなわち、カメラユニット60Cは、第1の使用状態にあって幅方向左側から取り付けられる場合も、第2の使用状態にあって幅方向右側から取り付けられる場合も、カメラ62Cの光軸がユニット支持部材80Cの幅方向における中心に位置するように構成される。このようにすることで、ナンバープレート認識装置13のタイプ(左開きタイプ、右開きタイプ)を変更した際に、カメラ62Cの光軸の幅方向(±Y方向)における位置が変わってしまうことを防止することができる。
【0098】
(照明ユニットの変更作業)
照明ユニット60Dを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する作業は、カメラユニット60Cを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する作業と同様であるため、図示を省略する。
照明ユニット60Dを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する場合、作業者は、ライトを含むユニット本体の向き(ライトの照射方向)を変更することなく、その本体座のみを半回転させて、被取付片がユニット本体の幅方向右側(+Y方向側)に配置されている状態にする。即ち、作業者は、照明ユニット60Dの本体座を左取付状態から右取付状態に変更する。
【0099】
第2の使用状態にある照明ユニット60Dは、照明ユニット60Dを支持するユニット支持部材の幅方向右側(+Y方向側)から当該ユニット支持部材に取り付けられる。この際、作業者は、照明ユニット60Dを、右開口26Rからベース部材20の内部に押し込むようにして、幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させる。
作業者が照明ユニット60Dを幅方向左側(-Y方向側)にスライド移動させると、照明ユニット60Dの被取付片がユニット支持部材の幅方向右側(+Y方向側)のユニット固定片に接する。これにより、照明ユニット60Dの、更なる幅方向左側(-Y方向側)へのスライド移動が規制される。照明ユニット60Dの被取付片がそのユニット支持部材のユニット固定片に接すると、作業者は、複数の被取付部と複数の固定部とをそれぞれネジ等で連結し、照明ユニット60Dを固定する。
なお、照明ユニット60Dも、カメラユニット60Cと同様に、第1の使用状態にあって幅方向左側から取り付けられる場合、及び、第2の使用状態にあって幅方向右側から取り付けられる場合のいずれであっても、ユニット本体であるライトの幅方向(±Y方向)における中心がユニット支持部材の幅方向における中心に位置するように構成される。このようにすることで、ナンバープレート認識装置13のタイプ(左開きタイプ、右開きタイプ)を変更した際に、ライトの幅方向における位置が変わってしまうことを防止することができる。
【0100】
(作用、効果)
以上の通り、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、作業者は、ベース部材20の開口26を開閉する閉塞部材31について、ベース部材20の幅方向左側(-Y方向側)からの取り扱いを可能とする第1の使用状態と、ベース部材20の幅方向右側(+Y方向側)からの取り扱いを可能とする第2の使用状態とを自由に切り替えることができる。これにより、作業者は、アイランド上における設置スペース等の状況に応じて、ナンバープレート認識装置13を左開きタイプとするか、右開きタイプとするかを柔軟に変更することができる。
そして、このようにすることで、ナンバープレート認識装置の製造者は、右開きタイプのナンバープレート認識装置、及び、左開きタイプのナンバープレート認識装置を専用品として作り分ける必要がない。そのため、部品コストが抑えられ、ナンバープレート認識装置の製造コストを抑えることができる。
【0101】
また、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、ベース部材20は、閉塞部材31を第1の使用状態で用いる場合に、当該閉塞部材31を取り付けるための左側取付部27Lと、閉塞部材31を第2の使用状態で用いる場合に、当該閉塞部材31を取り付けるための右側取付部27Rと、を備える。
このようにすることで、作業者は、閉塞部材31の取り付け位置を変更するだけで、閉塞部材31の使用状態を所望に切り替えることができる。
【0102】
また、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、ベース部材20は、左側取付部27L及び右側取付部27Rが、高さ方向における中心を基準に対称となるように設けられている。そして、閉塞部材31は、左側取付部27L及び右側取付部27Rのいずれかと連結される被取付部37が、高さ方向における中心を基準に対称となるように取り付けられている。
このようにすることで、作業者は、閉塞部材31の上下を反転させながら左右の取付位置を付け替えるだけで、閉塞部材31の使用状態を切り替えることができる。これにより、作業者の作業負担を軽減することができる。
【0103】
また、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、閉塞部材31は、ハンドル48を着脱可能なハンドル取付部36を備えている。
このようにすることで、幅方向右側(+Y方向側)及び方向左側(-Y方向側)の両方に閉塞部材31が設けられる場合において、作業者は、いずれの閉塞部材31にハンドル48を取り付けるか、つまり、いずれの閉塞部材31を扉として機能させるかを所望に選択することができる。
【0104】
また、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、ベース部材20は、内蔵ユニット(第1内蔵ユニットP1、第2内蔵ユニットP2)を幅方向(±Y方向)における両方から出し入れ可能に支持するユニット支持部材80A、80B、80Cを更に備える。
このようにすることで、作業者は、ナンバープレート認識装置13が左開きタイプにある場合、右開きタイプにある場合のいずれの場合でも、内蔵ユニットを、左開口26L、右開口26Rのそれぞれから出し入れすることができる。
【0105】
また、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、ユニット支持部材80A、80B、80Cは、幅方向左側(-Y方向側)及び幅方向右側(+Y方向側)の縁の両方に、内蔵ユニットを固定するためのユニット固定片83A、83B、83Cを有している。そして、内蔵ユニット(第1内蔵ユニットP1、第2内蔵ユニットP2)は、幅方向左側からベース部材20の内部に挿入された際に、ユニット支持部材80A、80B、80Cの幅方向左側に配されたユニット固定片83A、83B、83Cに取り付け可能な左取付状態、及び、幅方向右側からベース部材20の内部に挿入された際に、ユニット支持部材80A、80B、80Cの幅方向右側に配されたユニット固定片83A、83B、83Cに取り付け可能な右取付状態のいずれかに切り替え可能とされる。
このようにすることで、作業者は、内蔵ユニットを左開口26L、右開口26Rのいずれかから挿入した場合においても、その側面に設けられたユニット固定片83A、83B、83Cを用いて各内蔵ユニットを容易に固定することができる。
【0106】
また、第1の実施形態に係るナンバープレート認識装置13によれば、内蔵ユニットは、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行わない第1内蔵ユニットP1と、奥行方向手前側に向けて所定の処理を行う第2内蔵ユニットP2とを含む。そして、第2内蔵ユニットP2は、所定の処理を行うユニット本体61Cの、ベース部材20に対する向きを変えることなく、左取付状態及び右取付状態を切り替え可能とする。
このようにすることで、例えば、カメラユニット60C(照明ユニット60D)について、第1の使用状態及び第2の使用状態を切り替える際に、その撮影方向(照射方向)を変更させずに済む。
【0107】
なお、本実施形態においては、車線処理装置の一態様として、ナンバープレート認識装置13について詳しく説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、筐体を構成するベース部材及び閉塞部材について、ベース部材の幅方向左側からの取り扱いを可能とする第1の使用状態と、ベース部材の幅方向右側からの取り扱いを可能とする第2の使用状態とを自由に切り替え可能とすることは、ナンバープレート認識装置以外の車線処理装置にも適用可能であり、第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。
【0108】
第1の実施形態では、左開きタイプと右開きタイプとを入れ替える際に、作業者は、第1閉塞部材31A及び第2閉塞部材31Bを高さ方向に反転させながら入れ替えることを説明した(図14参照)。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
他の実施形態に係るナンバープレート認識装置13においては、作業者は、例えば以下のような手順で左開きタイプと右開きタイプとを入れ替えてもよい。
【0109】
ナンバープレート認識装置13は左開きタイプとされているものとする。これを右開きタイプに変更する場合、第一に、作業者は、幅方向左側にある第1閉塞部材31Aからハンドル48を取り外す。
第二に、作業者は、第1閉塞部材31Aに取り付けられている第1カバー板45A、及び、第2閉塞部材31Bに取り付けられている第2カバー板45Bを外し、それぞれを入れ替えて取り付ける。ここで、第1カバー板45A及び第2カバー板45Bは、各閉塞部材31に取り付けられている際に、中心線CZを基準に上下対称となる形状とされているものとする。これにより、作業者は、第1カバー板45A及び第2カバー板45Bの上下を反転させることで、左右の取り付け位置を入れ替えることができる。第2カバー板45Bが第1閉塞部材31Aに取り付けられると、第1閉塞部材31Aの第1ロック機構50aが第2カバー板45Bで覆われてハンドル48を接続できない状態となる。即ち、第1閉塞部材31Aは、常時閉状態となる。他方、第1カバー板45Aが第2閉塞部材31Bに取り付けられると、第2閉塞部材31Bの第2ロック機構50bが切り欠き部46から露出するためハンドル48を接続できる状態となる。
第三に、作業者は、第2閉塞部材31Bの第2ロック機構50bにハンドル48を取り付ける。これにより、第2閉塞部材31Bは、ハンドル48によって開閉可能な扉として機能する。
以上の作業により、左開きタイプであったナンバープレート認識装置13が右開きタイプに変更される。
なお、上記の入れ替え作業の例において第1カバー板45A及び第2カバー板45Bを入れ替える際、作業者は、第1カバー板45A及び第2カバー板45Bの上下を反転させながら左右の取り付け位置を入れ替えるものとして説明したが、他の実施形態においてはこれに限られない。例えば、第1カバー板45A及び第2カバー板45Bにおける裏表のいずれの面も、ナンバープレート認識装置13の表側に取り付けることが可能な構成となっていれば、作業者は、第1カバー板45A及び第2カバー板45Bの表裏を反転させることで左右の取り付け位置を入れ替えることができる。
【0110】
また、第1の実施形態において、電源ユニット60Bを第1の使用状態から第2の使用状態に変更する場合、電源ユニット60B全体をZ軸回りに半回転させるとともに、送風ファン67Bを第1前後板64Ba側から第2前後板64Bb側に付け替えるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限られない。
例えば、他の実施形態に係る電源ユニット60Bは、カメラユニット60C及び照明ユニット60Dと同様に、ユニット本体61Bの向きを変更することなく本体座71Bのみを半回転させて付け替え可能とされてもよい。このようにすることで、送風ファン67Bを第1前後板64Ba側から第2前後板64Bb側に付け替える作業を要さずとも、電源ユニット60Bを左取付状態から右取付状態に変更することができる。
【0111】
以上のとおり、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0112】
1 料金収受システム
13 ナンバープレート認識装置
13A 筐体
13B 支柱
20 ベース部材
21 前板
21a 撮影用開口
21b 照明用開口
22 後板
23 天板
24 底板
25 開口枠
25L 左開口枠
25R 右開口枠
26 開口
26L 左開口
26R 右開口
27 取付部
27L 左側取付部
27R 右側取付部
31 閉塞部材
31A 第1閉塞部材
31B 第2閉塞部材
36 ハンドル取付部
37 被取付部
38 ネジ孔
41 板支持部材
41A 第1板支持部材
41B 第2板支持部材
42 ピン
43a、43b 蝶番片
45 カバー板
45A 第1カバー板
45B 第2カバー板
46 切り欠き部
48 ハンドル
49 パネル
50 ロック機構
50a 第1ロック機構
50b 第2ロック機構
51 ハンドル接続部
52 掛け金
60A 信号処理ユニット
61A ユニット本体
62A 信号処理回路
63A ユニット筐体
65A 避雷器取付部
67A 通信インタフェース
68A 避雷器
71A、71B、71C 本体座
72A、72B、72C 本体支持片
73A、73B、73C 被取付片
74A、74B、74C 被取付部
60B 電源ユニット
61B ユニット本体
62B 電源回路
63B ユニット筐体
65B ファン取付部
67B 送風ファン
68B ファン本体
69B ファン支持板
60C カメラユニット
61C ユニット本体
62C カメラ
63C カメラ台
60D 照明ユニット
80A、80B、80C ユニット支持部材
81A、81B、81C ガイド片
82A、82B、82C ユニット支持片
83A、83B、83C ユニット固定片
84A、84B、84C 固定部
A 車両
IL 左側アイランド
IR 右側アイランド
L 車線
P1 第1内蔵ユニット
P2 第2内蔵ユニット
K 構造物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18