(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-17
(45)【発行日】2022-03-28
(54)【発明の名称】直下型バックライト表示モジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20220318BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20220318BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20220318BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20220318BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220318BHJP
【FI】
F21S2/00 481
F21V5/00 330
F21V33/00 400
G02F1/13357
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020511846
(86)(22)【出願日】2017-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2017103431
(87)【国際公開番号】W WO2018205483
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2019-11-06
(31)【優先権主張番号】201710335386.5
(32)【優先日】2017-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192 Kezhu Road,Guangzhou Science Park,Guangzhou Economic and Technological Development Zone,Guangzhou,Guangdong 510663 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】侯 旻翔
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-054437(JP,A)
【文献】特開2009-266512(JP,A)
【文献】特開2013-247074(JP,A)
【文献】登録実用新案第3159253(JP,U)
【文献】特開2015-056264(JP,A)
【文献】登録実用新案第3166969(JP,U)
【文献】特開2011-248356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G06F 3/041
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向するバックライトモジュール及び液晶パネル、並びに前記バックライトモジュール及び前記液晶パネルに接続された主制御回路を含み、
前記バックライトモジュールは、背面板と、前記背面板に配置された発光構造と、前記発光構造に面した拡散板と、光学シート素子と、前記発光構造と前記液晶パネルとの間に配置された電磁入力モジュールとを含み、
前記電磁入力モジュールは、前記発光構造と前記液晶パネルとの間に配置された電磁シートと、前記電磁シートに電気的に接続された電磁制御回路とを含み、前記電磁シートの光透過率は50%以上であり、前記電磁シートは前記電磁制御回路を介して前記主制御回路に接続され
、
前記電磁シートは、前記拡散板と前記液晶パネルとの間に配置され、
前記光学シート素子は、順次に積層された反射フィルム、輝度増強フィルム及び拡散フィルムを含み、前記反射フィルムは前記拡散板に対向し、前記拡散フィルムは前記液晶パネルに対向し、
前記電磁シートは前記反射フィルム、前記輝度増強フィルム及び前記拡散フィルムのうち何れか2つの間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記反射フィルムと前記拡散板との間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記拡散フィルムと前記液晶パネルとの間に配置されていることを特徴とする直下型バックライト表示モジュール。
【請求項2】
前記輝度増強フィルムは、順次に配置されたプリズムフィルム、マイクロレンズ及び反射偏光シートを含み、前記プリズムフィルムは前記反射フィルムに対向し、前記反射偏光シートは前記拡散フィルムに対向し、
前記電磁シートは前記プリズムフィルム、前記マイクロレンズ及び前記反射偏光シートのうち何れか2つの間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記プリズムフィルムと前記反射フィルムとの間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記反射偏光シートと前記拡散フィルムとの間に配置されていることを特徴とする請求項
1に記載の直下型バックライト表示モジュール。
【請求項3】
互いに対向するバックライトモジュール及び液晶パネル、並びに前記バックライトモジュール及び前記液晶パネルに接続された主制御回路を含み、
前記バックライトモジュールは、背面板と、前記背面板に配置された発光構造と、前記発光構造に面した拡散板と、光学シート素子と、前記発光構造と前記液晶パネルとの間に配置された電磁入力モジュールとを含み、
前記電磁入力モジュールは、前記発光構造と前記液晶パネルとの間に配置された電磁シートと、前記電磁シートに電気的に接続された電磁制御回路とを含み、前記電磁シートの光透過率は50%以上であり、前記電磁シートは前記電磁制御回路を介して前記主制御回路に接続され、
前記電磁シートは、前記拡散板内に配置されていることを特徴とす
る直下型バックライト表示モジュール。
【請求項4】
前記電磁シート、前記液晶パネル及び前記光学シート素子の形状及び面積は何れも同一であり、前記電磁シートの縁部と前記液晶パネル及び前記光学シート素子の縁部と位置合わせされていることを特徴とする請求項1
又は2に記載の直下型バックライト表示モジュール。
【請求項5】
前記電磁シートの面積は前記液晶パネル又は前記光学シート素子の面積よりも小さく、前記電磁シートは前記液晶パネル又は前記光学シート素子の周縁側に位置することを特徴とする請求項1
又は2に記載の直下型バックライト表示モジュール。
【請求項6】
前記液晶パネルに配置されたタッチ入力モジュールをさらに含み、前記タッチ入力モジュールは、前記液晶パネルに配置されたタッチ入力板と、前記タッチ入力板に接続されたタッチ制御回路とを含み、前記タッチ制御回路は前記主制御回路に接続されていることを特徴とする請求項1乃至
3の何れかに記載の直下型バックライト表示モジュール。
【請求項7】
前記発光構造は、前記背面板に配置され、且つ前記拡散板に面した直下型ライトバーと、前記直下型ライトバーの底面側及び周縁側を囲むように設けられた反射シートとを含み、前記反射シートは前記拡散板に対向することを特徴とする請求項1乃至
3の何れかに記載の直下型バックライト表示モジュール。
【請求項8】
請求項1乃至
7の何れかに記載の直下型バックライト表示モジュールを含むことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術分野に関し、特に直下型バックライト表示モジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、液晶ディスプレイは、低電磁放射、低消費電力、低発熱、軽量などの特徴を有し、既に市場における主流のディスプレイとなり、LEDバックライトディスプレイも幅広く使われている。現在、市場におけるLEDバックライトディスプレイは、光入射方式により、主にサイドライト方式と直下型方式の2種類に分けられている。ここで、サイドライト方式では、バックライトモジュールであるLEDストリングが液晶スクリーンの周囲に取り付けられ、直下型方式では、バックライトモジュールであるLEDストリングが液晶スクリーンの背面に取り付けられ、そのうち、直下型バックライトディスプレイは、コストが比較的に低く、より幅広く使われている。
【0003】
しかし、従来技術では、直下型バックライトディスプレイは、ディスプレイとしてしか使用することができず、単一の機能を有するものである。入力技術及びディスプレイ技術の発展に伴い、一般的に使用されている液晶ディスプレイとタッチデバイスとの組み合わせが市場の発展傾向である。また、タッチ入力に対する市場の体験上の要求、例えば元の手書きの筆跡の入力効果に対する追求も益々高まっているので、電磁誘導方式のスクリーンの技術は広く使われている。しかし、電磁誘導方式のスクリーンの技術では、通常電磁板を液晶スクリーンに取り付ける必要があり、サイドライト方式のLEDバックライトディスプレイの場合は、その光源が液晶スクリーンの周囲に配置されているため、電磁板を液晶スクリーンに取り付けても、光源の液晶スクリーンに対する作用効果に影響を及ぼすことがない。一方、直下型方式のLEDバックライトディスプレイの場合は、その光源が液晶スクリーンの背面に配置されているため、電磁板を液晶スクリーンに取り付けると、光源の液晶スクリーンに対する作用効果に大きな影響を及ぼしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点を鑑み、電磁タッチ入力を直下型バックライト表示モジュールに一体的に統合することができ、液晶スクリーンの良好な表示効果を確保することができる直下型バックライト表示モジュール及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様では、互いに対向するバックライトモジュール及び液晶パネル、並びに前記バックライトモジュール及び前記液晶パネルに接続された主制御回路を含み、前記バックライトモジュールは、背面板と、前記背面板に配置された発光構造と、前記発光構造に面した拡散板と、前記発光構造と前記液晶パネルとの間に配置された電磁入力モジュールとを含み、前記電磁入力モジュールは、前記発光構造と前記液晶パネルとの間に配置された電磁シートと、前記電磁シートに電気的に接続された電磁制御回路とを含み、前記電磁シートの光透過率は50%以上であり、前記電磁シートは前記電磁制御回路を介して前記主制御回路に接続されている、直下型バックライト表示モジュールを提供する。
【0006】
本発明の更なる態様は以下の通りである。
【0007】
さらに、前記電磁シートは、前記拡散板と前記液晶パネルとの間に配置されている。
【0008】
さらに、前記光学シート素子は、順次に積層された反射フィルム、輝度増強フィルム及び拡散フィルムを含み、前記反射フィルムは前記拡散板に対向し、前記拡散フィルムは前記液晶パネルに対向し、前記電磁シートは前記反射フィルム、前記輝度増強フィルム及び前記拡散フィルムのうち何れか2つの間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記反射フィルムと前記拡散板との間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記拡散フィルムと前記液晶パネルとの間に配置されている。
【0009】
さらに、前記輝度増強フィルムは、順次に配置されたプリズムフィルム、マイクロレンズ及び反射偏光シートを含み、前記プリズムフィルムは前記反射フィルムに対向し、前記反射偏光シートは前記拡散フィルムに対向し、前記電磁シートは前記プリズムフィルム、前記マイクロレンズ及び前記反射偏光シートのうち何れか2つの間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記プリズムフィルムと前記反射フィルムとの間に配置され、或いは、前記電磁シートは前記反射偏光シートと前記拡散フィルムとの間に配置されている。
【0010】
さらに、前記電磁シートは、前記拡散板内に配置されている。
【0011】
さらに、前記電磁シート、前記液晶パネル及び前記光学シート素子の形状及び面積は何れも同一であり、前記電磁シートの縁部と前記液晶パネル及び前記光学シート素子の縁部と位置合わせされている。
【0012】
さらに、前記電磁シートの面積は前記液晶パネル又は前記光学シート素子の面積よりも小さく、前記電磁シートは前記液晶パネル又は前記光学シート素子の周縁側に位置する。
【0013】
さらに、前記液晶パネルに配置されたタッチ入力モジュールをさらに含み、前記タッチ入力モジュールは、前記液晶パネルに配置されたタッチ入力板と、前記タッチ入力板に接続されたタッチ制御回路とを含み、前記タッチ制御回路は前記主制御回路に接続されている。
【0014】
さらに、中間フレーム構造をさらに含み、前記拡散板、前記光学シート素子、前記電磁シート及び前記液晶パネルは何れも前記中間フレーム構造内に固定されている。
【0015】
さらに、前記発光構造は、前記背面板に配置され、且つ前記拡散板に面した直下型ライトバーと、前記直下型ライトバーの底面側及び周縁側を囲むように設けられた反射シートとを含み、前記反射シートは前記拡散板に対向する。
【0016】
また、本発明は、上記の直下型バックライト表示モジュールを含む、表示装置をさらに提供する。
【0017】
本発明の有利な効果としては、電磁入力技術と直下型バックライト表示モジュールとを組み合わせることで、直下型バックライトモードにおいて低コストで電磁入力とバックライト表示の一体化を実現することができ、直下型バックライト表示モジュールの多機能化を実現することができる。また、液晶表示機能を実現することができると共に、タッチ及び軌跡のシミュレーションを実現することができ、本物の筆跡を真似て手書きを行うことができ、ユーザの体験効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係る直下型バックライト表示装置の構成を示す概略図である。
【
図2】本発明に係る直下型バックライト表示装置(電磁シートが拡散板と液晶パネルとの間に配置されている場合)の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明に係る直下型バックライト表示装置(電磁シートが発光構造と拡散板との間に配置されている場合)の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明に係る直下型バックライト表示装置(電磁シートが拡散板内に配置されている場合)の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明の実施例に係る直下型バックライト表示モジュールは、互いに対向するバックライトモジュール100及び液晶パネル300、並びにバックライトモジュール100及び液晶パネル300に接続された主制御回路を含む。バックライトモジュール100及び液晶パネル300に接続された主制御回路を設けることで、バックライトモジュール100及び液晶パネル300を制御することができ、液晶表示又は他の機能を容易に実現することができる。
【0021】
また、
図2乃至
図4に示すように、バックライトモジュール100は、背面板110と、背面板110に配置された発光構造と、発光構造に面した拡散板140と、発光構造と液晶パネル300との間に配置された電磁入力モジュール200とを含む。背面板110はバックライトモジュール100全体の取り付けのために用いられ、発光構造は光線を発し、液晶パネル300を照射する。また、バックライトモジュール100と液晶パネル300との間に電磁入力モジュール200を設けることで、直下型バックライト表示モジュールにおいて電磁入力を実現することができる。これによって、電磁入力技術と直下型バックライト表示モジュールとを組み合わせることができ、直下型バックライトモードにおいて低コストで電磁入力とバックライト表示の一体化を実現することができ、直下型バックライト表示モジュールの多機能化を実現することができる。また、このような直下型バックライト表示モジュールは、液晶表示機能を実現することができると共に、タッチ及び軌跡のシミュレーションを実現することができ、本物の筆跡を真似て手書きを行うことができ、ユーザの体験効果を向上させることができる。
【0022】
また、該発光構造は、背面板110に配置され、且つ拡散板140に面した直下型ライトバー120と、直下型ライトバー120の底面側及び周縁側を囲むように設けられた反射シート130とを含み、反射シート130は拡散板140に対向する。直下型ライトバー120は拡散板140に光線を発し、拡散板140は光線のビーム角度を変更することができ、光線が拡散板140を通過した後にビーム角度が160~170度に変わる。また、拡散板140は、画面をフォグ(fog)化し、画面の均一性を向上させることができる。また、拡散板140は、光学シート素子150を支持するために、一定の剛性をさらに有する。また、反射シート130は、反射光線が拡散板140に達するように、露出された光線の一部を反射し、光線を二次的に利用し、光の利用効率を向上させ、輝度を向上させることができる。また、反射シート130は、直下型ライトバー120を半包囲するように直下型ライトバー120の一方側に設けられることで、直下型ライトバー120から発せられた光線を十分に反射し、光線の利用率を好適に向上させることができる。
【0023】
また、光学シート素子150は、順次に積層された反射フィルム、輝度増強フィルム及び拡散フィルムを含み、該反射フィルムは拡散板140に対向し、該拡散フィルムは電磁入力モジュール200に対向している。光学シート素子150は、光線に対して更なる処理を行うことで、より良く光線効果を得ることができる。反射フィルムを用いて光線を複数回で反射することで、光の利用効率を向上させ、輝度を向上させることができる。また、輝度増強フィルムを用いて光線の輝度をさらに増強させることができ、表示強度の効果を向上させることができる。また、拡散シートを用いることで、画面をさらにフォグ化し、視野角を向上させ、輝度を向上させることができる。また、該輝度増強フィルムは、プリズムフィルム、マイクロレンズ又は反射偏光シートを含む。プリズムフィルム、マイクロレンズ及び反射偏光シートを用いて光線に対して更なる処理を行うことで、輝度をさらに向上させ、視野角を確保することができる。
【0024】
また、電磁入力モジュール200は、該発光構造と液晶パネル300との間に配置された電磁シート210と、電磁シート210に電気的に接続された電磁制御回路とを含み、該電磁シートの光透過率は50%以上であり、電磁シート210は該電磁制御回路を介して主制御回路400に接続されている。また、電磁入力モジュール200は、電磁シート210と協働するための電磁ペンをさらに含む。透明の電磁シート210を設けることで、直下型バックライト表示モジュールが電磁入力能力を得ることができ、液晶パネルの良好な光透過度を確保することができ、画質及び輝度が電磁シート210の影響を受けることがなく、正確なタッチを図ることができると共に、スクリーンの最適な画像性能及び表示効果を確保することができる。電磁ペンにより液晶パネル300に入力することができ、液晶パネル300上の電磁シート210が電磁ペンの書き込みを検知することができ、正確な手書きモードを伝達することができ、本物のペンで書き込む場合の筆跡の効果をシミュレートすることができ、良好な元の筆跡の入力体験を得ることができる。また、電磁制御回路を用いて電磁シート210を制御することができ、電磁入力機能を容易にオン/オフ、調整することができる。
【0025】
また、1つの実施例では、
図2に示すように、電磁シート210は、拡散板140と液晶パネル300との間に配置されてもよい。また、具体的には、1つの実施例では、電磁シート210は、該反射フィルム、輝度増強フィルム及び拡散フィルムのうち何れか2つの間に配置されてもよい。即ち、電磁シート210は、該反射フィルムと輝度増強フィルムとの間に配置されてもよいし、該輝度増強フィルムと拡散フィルムとの間に配置されてもよい。より具体的には、電磁シート210は、該プリズムフィルム、マイクロレンズ及び反射偏光シートのうち何れか2つの間に配置されてもよい。即ち、電磁シート210は、該プリズムフィルムとマイクロレンズとの間に配置されてもよいし、該マイクロレンズと反射偏光シートとの間に配置されてもよい。或いは、電磁シート210は該プリズムフィルムと反射フィルムとの間に配置され、或いは、電磁シート210は該反射偏光シートと拡散フィルムとの間に配置されてもよい。また、他の実施例では、電磁シート210は該反射フィルムと拡散板140との間に配置され、或いは、該拡散フィルムと液晶パネル300との間に配置されてもよい。電磁シート210をこれらの位置に設けることで、良好な電磁入力効果を達成することができ、液晶パネルの表示効果に影響を及ぼすことがない。
【0026】
また、1つの実施例では、電磁シート210、液晶パネル300及び光学シート素子150の形状及び面積は何れも同一であり、電磁シート210の縁部と液晶パネル300及び光学シート素子150の縁部と位置合わせされている。即ち、電磁シート210が液晶パネル300及び光学シート素子150と完全に位置合わせされ、電磁シート210が液晶パネル300に対応する位置を完全に覆い、液晶パネル300全体に対応する位置は全て電磁入力の効果を得ることができる。また、他の実施例では、電磁シート210の面積は液晶パネル300又は光学シート素子150の面積よりも小さく、電磁シート210は液晶パネル300又は光学シート素子150の周縁側に位置する。即ち、電磁シート210は液晶パネル300及び光学シート素子150と完全に位置合わせされることではなく、単に液晶パネル300の一部と対応し、該対応部分のみが電磁入力の効果を有し、様々な使用需要を満たす。
【0027】
また、他の実施例では、
図3に示すように、電磁シート
210は、発光構造と拡散板140との間に配置されてもよい。即ち、電磁シート
210と拡散板140との間で一定の距離を有してもよいし、電磁シート
210は拡散板140に貼り付けられてもよい。電磁シート
210が発光構造と拡散板140との間に配置されている場合は、電磁入力の機能を同様に実現することができる。また、電磁シート
210と発光構造との間の距離は10cm以上である。具体的には、電磁シート
210と直下型ライトバー120との距離は10cm以上である。電磁シート
210内に電磁コイルが設けられ、電磁コイルに渦電流が発生するため、直下型ライトバー120と電磁シートの距離が10cmよりも小さくなると、電磁コイル内の渦電流に影響を及ぼすため、電磁シート
210の正常動作に影響を及ぼす。また、直下型ライトバー120の電磁シート
210に対する影響を遮蔽するために、電磁シート
210と直下型ライトバー120との間に珪素鋼板をさらに設けてもよい。
【0028】
また、1つの実施例では、電磁シート210と拡散板140とは形状及び面積が何れも同一であり、電磁シート210の縁部と拡散板140の縁部と位置合わせされている。即ち、電磁シート210が拡散板140と完全に位置合わせされ、電磁シート210が拡散板140を完全に覆い、拡散板140全体に対応する位置は全て電磁入力の効果を得ることができる。また、他の実施例では、電磁シート210の面積は拡散板140の面積よりも小さく、電磁シート210は拡散板140の周縁側に位置する。即ち、電磁シート210は拡散板140と完全に位置合わせされることではなく、単に拡散板140の一部と対応し、該対応部分のみが電磁入力の効果を有し、様々な使用需要を満たす。
【0029】
また、他の実施例では、
図4に示すように、電磁シート
210は、直接拡散板140内に配置されてもよく、これによって、同様に電磁入力の機能を実現することができる。
【0030】
また、直下型バックライト表示モジュールは、液晶パネル300に配置されたタッチ入力モジュールをさらに含み、該タッチ入力モジュールは、液晶パネル300(空気側)に配置されたタッチ入力板と、該タッチ入力板に接続されたタッチ制御回路とを含み、該タッチ制御回路は主制御回路に接続されている。タッチ制御回路を用いてタッチ入力板を制御することができ、タッチ入力機能のオン/オフ、調整を制御することができるため、直下型バックライト表示モジュールが通常のタッチ入力機能を得ることができる。また、タッチ入力モジュールのタッチ入力板も良好な光透過性を有するため、直下型バックライト表示モジュールの表示効果に影響を及ぼすことがない。また、通常のタッチ入力モジュールは、入力された圧力の大きさに応じて反応する必要がなく、手及び専用のペンの何れかを用いて操作を行うことができる。一方、電磁入力モジュールは、入力圧力の大きさを検知することができ、本物の筆跡を真似して手書きを行うことができるが、その特徴を発揮するために、専用の電磁ペンを必要とする。タッチ入力モジュールは、電磁入力モジュールと共に液晶パネル300の両側に設けられてもよいし、液晶パネル300の空気側の表面に単独で設けられてもよい。これによって、様々な使用需要を同時に満たすことができる。
【0031】
また、タッチ入力モジュールは、静電容量入力モジュール又は赤外線入力モジュールとされてもよい。タッチ入力モジュールが静電容量入力モジュールである場合は、該静電容量入力モジュールは、液晶パネル300(空気側)に配置された静電容量入力板と、該静電容量入力板に接続された静電容量制御回路とを含み、該静電容量制御回路は主制御回路に接続されている。タッチ入力モジュールが赤外線入力モジュールである場合は、該赤外線入力モジュールは、液晶パネル300(空気側)に配置された赤外線検知板と、該赤外線検知板に接続された赤外線制御回路とを含み、該赤外線制御回路は主制御回路に接続されている。
【0032】
また、直下型バックライト表示モジュールは、タッチ入力板の表面に配置された強化ガラス310をさらに含む。強化ガラス310を用いることで、タッチ入力板及び液晶パネル300を保護することができる。また、静電容量入力構造を有しない場合は、強化ガラス310は、直接液晶パネル300を保護するように、直接液晶パネル300の空気側の表面に設けられてもよい。
【0033】
また、直下型バックライト表示モジュールは中間フレーム構造をさらに含み、拡散板、光学シート素子、電磁シート及び液晶パネルは何れも該中間フレーム構造内に固定されている。中間フレーム構造を用いることで、拡散板140、光学シート素子150、電磁シート210及び液晶パネル300のために取り付け台及び保護筐体を提供することができ、より強固で信頼性の高い構造を図ることができる。また、主制御回路、電磁制御回路及びタッチ制御回路は、該中間フレーム構造に設けられてもよい。
【0034】
また、本発明は、上述した直下型バックライト表示モジュールを含む表示装置をさらに提供する。本発明に係る直下型バックライト表示モジュール及び表示装置によれば、電磁入力技術と直下型バックライト表示モジュールとを組み合わせることで、直下型バックライトモードにおいて低コストで電磁入力とバックライト表示の一体化を実現することができ、直下型バックライト表示モジュールの多機能化を実現することができる。また、液晶表示機能を実現することができると共に、タッチ及び軌跡のシミュレーションを実現することができ、本物の筆跡を真似て手書きを行うことができ、ユーザの体験効果を向上させることができる。
【0035】
上述した各実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせてもよく、簡潔に説明するために、上述した各実施例の各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合せに矛盾がない限り、これらの組み合わせは全て本明細書に記載された範囲に属する。
【0036】
以上は具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の特許の範囲を限定するものではない。なお、当業者にとって、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び改良を行ってもよく、これらの変形及び修正も本発明の範囲に属する。よって、本発明の特許の保護範囲は、添付する特許請求の範囲に依るものである。
【符号の説明】
【0037】
100 バックライトモジュール
110 背面板
120 直下型ライトバー
130 反射シート
140 拡散板
150 光学シート素子
200 電磁入力モジュール
210 電磁シート
300 液晶パネル
310 強化ガラス
400 主制御回路