(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-17
(45)【発行日】2022-03-28
(54)【発明の名称】パケットフローディスクリプタの送受信を管理するための方法および管理ノード
(51)【国際特許分類】
H04L 41/044 20220101AFI20220318BHJP
【FI】
H04L41/044
(21)【出願番号】P 2020530523
(86)(22)【出願日】2018-01-10
(86)【国際出願番号】 EP2018050566
(87)【国際公開番号】W WO2019120628
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2020-06-22
(32)【優先日】2017-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(72)【発明者】
【氏名】カネテ マルティネス, アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】ゴチ ガルシア, イボン
(72)【発明者】
【氏名】マス ロシク, マリア ルイザ
(72)【発明者】
【氏名】ムノズ デ ラ トレ アロンソ, ミゲル アンヘル
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/025152(WO,A1)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; T8 reference point for Northbound APIs (Release 15),3GPP TS 29.122,V0.4.0,2017年12月09日,pp. 1-106,https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/29_series/29.122/29122-040.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/00-41/5074
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのアプリケーションサーバ(120)と
、オペレータネットワーク(140)の少なくとも1つのネットワーク公開ノード(130)との間のパケットフローディスクリプタ(PFD)に関する情報の交換を管理するための、管理ノード(110)によって実行される方法であって、前記方法は、
前記アプリケーションサーバ(120)から発信されたメッセージを受信することであって、当該メッセージは、PFD識別情報を有するPFDと、当該PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、当該メッセージを発信する前記アプリケーションサーバ(120)のサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、前記オペレータネットワーク(140)を識別するネットワーク公開識別情報とを有する、こと(520)と、
メモリに、前記PFD識別情報に関連する前記PFDと、前記外部アプリケーション識別情報と、前記サーバ識別情報と、前記ネットワーク公開識別情報とを記憶することであって、それによって、
前記外部アプリケーション識別情報と、前記サーバ識別情報と、前記ネットワーク公開識別情報と、当該記憶されたPFDのセットが当該メモリから取得可能となる、こと(530)と、
前記ネットワーク公開識別情報に基づいて、前記少なくとも1つのネットワーク公開ノード(130)からネットワーク公開ノード(130)を選択することであって、それによって、前記管理ノード(110)が、前記外部アプリケーション識別情報に関連するPFDを、前記ネットワーク公開ノード(130)に転送するように構成される、こと(540)と、
を有し、
前記方法は、PFD選択識別情報が前記メッセージに含まれる場合に、
前記PFD選択識別情報に基づいて、前記記憶されているPFDのセットの中から
PFDを選択すること(550)と、
前記選択されたPFDについて実行されるべきアクションを決定することであって、当該アクションは、転送、更新、および削除のうちの1つである、こと(560)と、
前記選択されたネットワーク公開ノードに向けて、前記選択されたPFDと、前記決定されたアクションのインジケーションとを送信すること(570)と、
を有し、
そうでない場合に、前記方法は、
前記選択されたネットワーク公開ノード(130)に向けて、前記PFD識別情報を有するPFD、前記外部アプリケーション識別情報、前記サーバ識別情報、および前記ネットワーク公開識別情報を送信すること(580)を、有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記管理ノード(110)で前記メッセージがサードパーティから受信され、前記PFD選択識別情報は、当該サードパーティを識別するPFDソース識別情報に対応する、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法であって、前記PFD選択識別情報は、PFDについての変更リビジョンを識別するPFDリビジョン識別情報に対応し、前記管理ノード(110)は、前記PFDに関連付けられた前記PFDリビジョン識別情報も記憶するように構成される、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、前記PFD選択識別情報は、PFDに対する変更日を識別するPFDリビジョン日付識別情報に対応し、前記管理ノード(110)は、前記PFDに関連するPFDリビジョン日付識別情報も記憶するように構成される、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、前記記憶すること(530)は、前記PFDに関連付けられた前記PFDソース識別情報を前記メモリに記憶することをさらに有する、方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法であって、前記管理ノード(110)は、サービス能力公開機能(SCEF)およびパケットフローディスクリプタ機能(PFDF)のうちの少なくとも1つを実装している、方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の方法であって、前記アプリケーションサーバ(120)は、サービス能力サーバ(SCS)に対応する、方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法であって、前記ネットワーク公開ノード(130)は、サービス能力公開機能(SCEF)およびパケットフローディスクリプタ機能(PFDF)のうちの少なくとも1つを実装している、方法。
【請求項9】
少なくとも1つのアプリケーションサーバ(120)と
、オペレータネットワーク(140)の少なくとも1つのネットワーク公開ノード(130)との間のパケットフローディスクリプタ(PFD)に関する情報の交換を管理するように構成された管理ノード(110)であって、前記管理ノード(110)は、
前記アプリケーションサーバ(120)から発信されたメッセージを受信することであって、当該メッセージは、PFD識別情報を有するPFDと、当該PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、当該メッセージを発信する前記アプリケーションサーバ(120)のサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、前記オペレータネットワーク(140)を識別するネットワーク公開識別情報とを有する、ことと、
メモリに、前記PFD識別情報に関連する前記PFDと、前記外部アプリケーション識別情報と、前記サーバ識別情報と、前記ネットワーク公開識別情報とを記憶することであって、それによって、
前記外部アプリケーション識別情報と、前記サーバ識別情報と、前記ネットワーク公開識別情報と、当該記憶されたPFDのセットが当該メモリから取得可能となる、ことと、
前記ネットワーク公開識別情報に基づいて、前記少なくとも1つのネットワーク公開ノード(130)からネットワーク公開ノード(130)を選択することであって、それによって、前記管理ノード(110)が、前記外部アプリケーション識別情報に関連するPFDを、前記ネットワーク公開ノード(130)に転送するように構成される、ことと、
を実行するように構成され、
前記管理ノード(110)は、PFD選択識別情報が前記メッセージに含まれる場合に、
前記PFD選択識別情報に基づいて、前記記憶されているPFDのセットの中から
PFDを選択することと、
前記選択されたPFDについて実行されるべきアクションを決定することであって、当該アクションは、転送、更新、および削除のうちの1つである、ことと、
前記選択されたネットワーク公開ノードに向けて、前記選択されたPFDと、前記決定されたアクションのインジケーションとを送信することと、
を実行するように構成され、
そうでない場合に、前記管理ノード(110)は、
前記選択されたネットワーク公開ノード(130)に向けて、前記PFD識別情報を有するPFD、前記外部アプリケーション識別情報、前記サーバ識別情報、および前記ネットワーク公開識別情報を送信するように構成される、管理ノード(110)。
【請求項10】
請求項9に記載の管理ノード(110)であって、前記管理ノード(110)で前記メッセージがサードパーティから受信され、前記PFD選択識別情報は、当該サードパーティを識別するPFDソース識別情報に対応する、管理ノード(110)。
【請求項11】
請求項9または10に記載の管理ノード(110)であって、前記PFD選択識別情報は、PFDについての変更リビジョンを識別するPFDリビジョン識別情報に対応し、前記管理ノード(110)は、前記PFDに関連するPFDリビジョン識別情報も記憶するように構成される、管理ノード(110)。
【請求項12】
請求項9から11のいずれか1項に記載の管理ノード(110)であって、前記PFD選択識別情報は、PFDの変更日付を識別するPFDリビジョン日付識別情報に対応し、前記管理ノード(110)は、PFDに関連付けられたPFDリビジョン日付識別情報も記憶するように構成される、管理ノード(110)。
【請求項13】
請求項10に記載の管理ノード(110)であって、前記管理ノード(110)は、前記PFDに関連付けられた前記PFDソース
識別情報も記憶するように構成される、管理ノード(110)。
【請求項14】
請求項9~13のいずれか1項に記載の管理ノード(110)であって、前記管理ノード(110)は、サービス能力公開機能(SCEF)、およびパケットフローディスクリプタ機能(PFDF)のうちの少なくとも1つを実装する、管理ノード(110)。
【請求項15】
請求項9から14のいずれか1項に記載の管理ノード(110)であって、前記アプリケーションサーバ(120)はサービス能力サーバ(SCS)に対応する、管理ノード(110)。
【請求項16】
請求項9から15のいずれか1項に記載の管理ノード(110)であって、前記ネットワーク公開ノード(130)は、サービス能力公開機能(SCEF)およびパケットフローディスクリプタ機能(PFDF)のうちの少なくとも1つを実装する、管理ノード(110)。
【請求項17】
コンピュータプログラム(903)であって、管理ノード(110)上で実行されたときに、前記管理ノード(110)に請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ可読コードユニットを含むコンピュータプログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のコンピュータプログラム(903)を備えるコンピュータ可読媒体(905)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、サーバおよびクライアントなどを含むコンピュータネットワークなどの通信ネットワークに関し、OTT(オーバーザトップ)コラボレーションが、コンテンツプロバイダとオペレータネットワークとの間でケイパビリティエクスポージャ(能力公開)および分類情報の交換(送受信)を提供する。特に、パケットフローディスクリプタ(PFD)に関する情報のやり取りを管理する方法と管理ノードが開示される。対応するコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムキャリアも開示される。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって開発された技術仕様(TS)29.122は、OTTプロバイダのサービス能力サーバ(SCS)またはアプリケーションサーバ(AS)と、オペレータ(通信事業者)ネットワーク内のサービス能力公開機能(SCEF)およびパケットフローディスクリプタ機能(PFDF)との間のT8と呼ばれるインターフェースを標準化する。
【0003】
第5世代(5G)通信ネットワークによれば、ネットワーク公開機能(NEF)は、第4世代(4G)で定義された次の機能、すなわちSCEFとPFDFをカプセル化することが期待されている。
【0004】
TS 29.122のセクション「4.4.10 PFD管理のための手順」は、OTTとオペレータネットワークとの間のユーザデータトラフィック分類支援情報の送受信を扱う。このセクションでは、PFDが、SCS/ASを介してOTTからオペレータネットワーク、たとえば、そのパケットコア(PC)にSCEFを介して送信され、次いで、PFDをPFDFに格納することを説明している。PFD は、OTT サービスによって使用されるさまざまなタイプのトラフィックを記述し、たとえば、ゼロレーティングを実装したり、ユースケースを最適化したりするためにネットワークと送受信される。ユースケースは、OTTのトラフィックの識別情報、およびOTTのトラフィックを割当通信量にカウントしないこと、またはOTTのトラフィックの識別情報、および改善されたサービス品質(QoS)などを使用してOTTのトラフィックを送信することを含むことができる。
【0005】
PFD の例には、IPv4 またはIPv6 に従った宛先アドレス、ハイパーテキストマークアップランゲージトランスファープロトコル(HTTP)ユニバーサルリソースロケータ (URL)、またはトラフィックの識別に使用できるその他のパラメータが含まれる。
宛先アドレスへのすべてのトラフィックはPFD によって照合され、このユースケースで考慮される。
【0006】
図1は、1:1構成の既存のTS 29.122による現行技術水準を示す概要図である。したがって、
図1は、単一のオペレータネットワークとインターフェースする単一のOTTを示す。
【0007】
図2を参照すると、1:N構成の既存のTS 29.122によるさらなる例の概要が示されている。したがって、
図2は、複数のオペレータネットワークとインターフェースする単一のOTTを示す。
【0008】
したがって、現行技術水準は、SCS/ASなどのOTTがオペレータネットワークと直接対話すると仮定する。
【0009】
不都合なことに、そのような直接対話は、OTTがT8を実装してオペレータネットワークと対話することを必要とし、すなわち、OTTが対話することを望み得る各オペレータネットワークに対して特定のインプリメンテーション(実装)が必要とされ得る。同様に、オペレータネットワークは、特にそれが対話することを望みうる各OTTのために、T8を実装することを要求されうる。
【0010】
さらに、繰り返し、衝突または不一致などについてのPFDの検証などの高度な機能は、OTTが協働するすべての単一オペレータネットワーク、たとえばすべての単一オペレータネットワークのNEF上で、複製される必要がある。
【0011】
TS 29.122によれば、PFDをSCEF/NEFにプッシュするときにSCS/ASとSCEFとの間で送受信される情報については、セクション4.4.10を参照されたい。PFD管理の手順は、次のようにすることができる:
・PFDと、それに対応するPFD識別情報とのセット、
・PFDに関連する外部アプリケーション識別情報、
・OTT識別情報であるSCS/AS識別情報、および
・(PATCH(パッチ)またはDELETE(削除)操作のための)トランザクション識別情報であるT8トランザクション基準ID (TTRI)。
【0012】
したがって、上記に鑑みて、既存の解決策の欠点は、OTTが1つまたは複数の異なるオペレータのネットワークにT8インターフェースを適応させ、実装することが煩わしく、費用がかかることであり得る。
【発明の概要】
【0013】
目的は、現在の技術水準による解決策の上述の欠点のいくつかを少なくとも低減することであり得る。特に、目的は、OTTとオペレータネットワークとの間で共有される情報の交換(送受信)、管理、および/または追跡を改善することであり得る。
【0014】
一態様によれば、目的は、管理ノードによって実行され、少なくとも1つのアプリケーションサーバとオペレータネットワークにおける少なくとも1つのネットワーク公開ノードとの間のパケットフローディスクリプタ(PFD)に関する情報の送受信を管理する方法によって達成される。管理ノードは、アプリケーションサーバから発信されたメッセージを受信する。メッセージは、PFD識別情報をもつPFDと、PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、メッセージを発信するアプリケーションサーバのサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、オペレータネットワークを識別するネットワーク公開識別情報とを含む。管理ノードは、メモリに、PFD識別情報に関連するPFD、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を格納し、それによって、格納されたPFDとアソシエーション(関連情報)とのセットがメモリから取得可能となる。管理ノードは、ネットワーク公開識別情報に基づいて、少なくとも1つのネットワーク公開ノードの中からネットワーク公開ノードを選択する。これにより、管理ノードは、外部アプリケーション識別情報に関連するPFDをネットワーク公開ノードに転送するように構成される。
【0015】
PFD選択識別情報がメッセージに含まれるとき、管理ノードは、PFD選択識別情報に基づいて、記憶されたPFDのセットの中からさらなるPFDを選択する。さらに、管理ノードは、選択されたPFDついて実行されるアクション(動作)を決定する。アクションは、転送、更新、削除のいずれかである。さらに、管理ノードは、選択されたネットワーク公開ノードに向けて、選択されたPFDおよび決定されたアクションのインジケーションを送信する。
【0016】
そうでない場合、たとえば、PFD選択識別情報がメッセージに存在しない場合、管理ノードは、選択されたネットワーク公開ノードに向けて、PFD識別情報、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を有するPFDを送信する。
【0017】
別の態様によれば、目的は、少なくとも1つのアプリケーションサーバとオペレータネットワークの少なくとも1つのネットワーク公開ノードとの間で、PFDに関する情報の送受信を管理するように構成された管理ノードによって達成される。管理ノードは、アプリケーションサーバから発信されたメッセージを受信するように構成されている。メッセージは、PFD識別情報をもつPFDと、PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、メッセージを発信するアプリケーションサーバのサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、オペレータネットワークを識別するネットワーク公開識別情報とを含む。管理ノードは、メモリ内に、PFD識別情報に関連するPFD、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を記憶するように構成され、それによって、記憶されたPFDとアソシエーションとのセットがメモリから取得可能である。管理ノードは、ネットワーク公開識別情報に基づいて、少なくとも1つのネットワーク公開ノードの中からネットワーク公開ノードを選択するように構成される。これにより、管理ノードは、外部アプリケーション識別情報に関連するPFDをネットワーク公開ノードに転送するように構成される。
【0018】
管理ノードは、PFD選択識別情報がメッセージに含まれるとき、PFD選択識別情報に基づいて、記憶されたPFDのセットの中からさらなるPFDを選択するように構成される。さらに、管理ノードは、選択されたPFD上で実行されるべきアクション、たとえば、PFD選択識別情報がメッセージに含まれるときに実行されるべきアクションを決定するように構成される。アクションは、転送、更新、削除のいずれかである。さらに、管理ノードは、選択されたPFDと、決定された動作のインジケーションとを、たとえば、PFD選択識別情報がメッセージに含まれる場合にも、選択されたネットワーク公開ノードに向けて送信するように構成される。
【0019】
さらに、管理ノードは、たとえば、PFD選択識別情報がメッセージ中に存在しないときに、選択されたネットワーク公開ノードに向けて、PFD識別情報、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を有する受信されたPFDを送信するように構成される。
【0020】
実施形態では、PFD選択識別情報は、管理ノードでメッセージが受信されるサードパーティを識別するPFDソース識別情報を含んでもよく、管理ノードは、PFDに関連するPFDソース識別情報も記憶するように構成されてもよい。代替的にまたは追加的に、一実施形態では、PFD選択識別情報は、PFDの変更リビジョンを識別するPFDリビジョン識別情報を含むことができ、管理ノードは、PFDに関連付けられたPFDリビジョン識別情報も記憶するように構成されてもよい。代替的にまたは追加的に、一実施形態では、PFD選択識別情報は、PFDの変更日を識別するPFDリビジョン日付識別情報を含むことができ、管理ノードは、PFDに関連付けられたPFDリビジョン日付識別情報も記憶するように構成されてもよい。適用可能なサブ実施形態では、管理ノードは、選択されたネットワーク公開ノードに向けて、PFDソース識別情報、PFDリビジョン識別情報、およびPFDリビジョン日付識別情報のうちのいずれかを送信するように構成されてもよい。
【0021】
さらなる態様によれば、上記目的は、上記態様に対応するコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムキャリアによって達成される。
【0022】
管理ノードがネットワーク公開識別情報を受信することにより、管理ノードは、PFDが適用され得るオペレータネットワークを識別することができる。アプリケーションサーバは、OTTの一例として、アプリケーションサーバがPFDと共に使用することを望んでいるオペレータネットワークについて管理ノードに通知することができる。有利には、アプリケーションサーバは、複数のオペレータネットワークの代わりに、管理ノードのみとインターフェースすることができる。
【0023】
さらに、管理ノードがPFD選択識別情報を受信することにより、管理ノードは、アプリケーションサーバから発信されたPFD選択識別情報に基づいて、さらなるPFDを選択することができる。したがって、アプリケーションサーバは、管理ノードによってどのPFDが選択されるかを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本明細書に開示される実施形態の様々な態様は、その特定の特徴および利点を含めて、以下の詳細な説明および添付の図面から容易に理解されるであろう。
【
図1】現行技術水準による例示的なシステムの概略図である。
【
図2】現行技術水準による例示的なシステムの概略図である。
【
図3】本明細書の実施形態が実施される例示的なシステムのさらなる概略図である。
【
図4】本明細書の実施形態が実施される詳細な例示的なシステムのさらに別の概略図である。
【
図5】本明細書の方法を示す複合シグナリングおよびフローチャートである。
【
図6】本明細書の実施形態による例示的な方法を示すさらなる複合シグナリングおよびフローチャートである。
【
図7】本明細書の実施形態によるさらなる例示的な方法を示す別の複合シグナリングおよびフローチャートである。
【
図8】本明細書の実施形態によるさらに別の例示的なシグナリングおよびフローチャートある。
【
図9】管理ノードの実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の説明を通して、同様の参照符号は、適用可能な場合、ノード、アクション、モジュール、回路、部分、アイテム、要素、ユニットなどの同様の特徴を示すために使用されている。図において、いくつかの実施形態に現れる特徴は、破線によって示される。
【0026】
図3は、本明細書の実施形態を実施することができる例示的なシステム100を示す。
一般に、システム100は、5Gコアネットワーク技術に基づく電気通信システムに関する。
【0027】
システム100は、以下の技術に基づく1つ以上のネットワークを含む通信システムであってもよい。ロングタームエボリューション(LTE)、たとえば、LTE 周波数分割デュープレックス(FDD)、LTE時分割デュープレックス(TDD)、ハーフデュープレックス周波数分割デュープレックス(HD‐FDD)、免許が不要なバンドで動作するLTE、または、ワイドバンド符号分割多元接続(WCDMA)、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA) TDD、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、移動通信のためのグローバルシステム(GSM)ネットワーク、GSM/GSMエボリューションのための拡張データレート (EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)ネットワーク、マルチスタンダード無線(MSR)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)セルラーネットワーク、Wi‐Fiネットワーク、ワールドワイドインターオペラビリティマイクロウエーブアクセス(WiMAX)、5Gシステム、銅線、および/または光リンク、有線および/または光リンクを使用する有線技術、または他の任意の適切な通信技術。
【0028】
システム100は、本明細書の実施形態による管理ノード110を含む。管理ノード110は、オペレータネットワークのNEFとアプリケーションサーバ(以下でさらに説明される)などとの間の通信を仲介するブローカーと考えられてもよい。管理ノード110は、たとえば、SCEFおよびPFDFを含むNEFの機能を実装することができる。代替的にまたは追加的に、NEFは、同様であるが非標準的な機能を実装することができる。
【0029】
これは、管理ノード110が、サービス能力公開機能(SCEF)およびパケットフローディスクリプタ機能(PFDF)の少なくとも1つを実装してもよく、これは、5Gネットワークなどに関連付けられてもよいことを意味する。言い換えると、管理ノード110は、SCEF、PFDFなどのうちの1つまたは複数を備えることができる。
【0030】
さらに、システム100は、OTT、OTTサーバなどのアプリケーションサーバ120を備えると言うことができる。アプリケーションサーバ120は、サービス能力サーバ(SCS)等に対応してもよい。言い換えれば、アプリケーションサーバ120は、SCS等を備えていてもよい。
【0031】
さらに、システム100は、ネットワーク公開ノード130を含むことができるオペレータネットワーク140を含む。ネットワーク公開ノード130は、SCEF(サービス能力公開機能)およびPFDF(パケットフローディスクリプタ機能)などのうち少なくとも一つを実装することができる。言い換えると、ネットワーク公開ノード130は、SCEF、PFDFなどのうちの1つまたは複数を備えることができる。
【0032】
管理ノード110は、たとえば、本明細書の実施形態に従ったT8インターフェースの実施形態を介して、アプリケーションサーバ120と通信151することができる。
【0033】
管理ノード110はまた、たとえば、本明細書の実施形態によるT8インターフェースの実装を介して、オペレータネットワーク140のネットワーク公開ノード130と通信152することができる。
【0034】
図4は、
図3のシステムなど、本明細書の実施形態によるシステムのより詳細な図を示す。
図4から、本明細書の実施形態によるN:M構成が達成され得ることが分かる。Nはいくつかのアプリケーションサーバを表すことができ、Mはいくつかのオペレータネットワークを表すことができる。アプリケーションサーバは、略してOTT(複数可)と呼ばれることがある。
【0035】
この詳細な例では、管理ノード110は、T8インターフェースをサポートするOTTのために、いわゆるノースバウンド方向にT8を実装する。この例によれば、OTT#1およびOTT#2は、T8インターフェースをサポートする。さらに、管理ノード110は、PFDの交換(送受信)のためのレガシーメカニズムを使用して、OTTのための異なるセットのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を実装してもよい。
たとえば、OTT#3を参照されたい。
【0036】
さらに、
図4に示すように、管理ノード110は、OTT#4およびOTT#5などの他のOTTと対話するサードパーティのためのT8インターフェースをサポートすることもでき、場合によっては、他のサードパーティのための独自APIを実装することもできる。
【0037】
また、いわゆるサウスバウンド方向では、T8インターフェースをサポートすることができる。しかしながら、追加的または代替的に、管理ノード110は、オペレータネットワークに向けて他のインターフェースまたはAPIを実装してもよい。
【0038】
この例では、管理ノード110は、以下の1つ以上の情報を受信してもよい。
・PFDとそのPFD識別情報との1つ以上のセット、
・PFDに関連する外部アプリケーション識別情報、
・SCS/AS識別情報、すなわちOTT識別情報、TTRI、すなわちトランザクション識別情報(プッシュまたは削除操作のためのもの)、
・NEF識別情報、すなわちオペレータネットワーク識別情報、
・PFDソース識別情報、PFDリビジョン識別情報、PFD日付情報などの1つ以上のようなPFD選択識別情報。
【0039】
この情報のおかげで、管理ノード110は、PFDを正しく識別することが可能である。
【0040】
この文脈では、本明細書で説明するNEF識別情報およびPFD選択識別情報は、既知のTS 29.122仕様による現行技術水準を構成しないことに留意されたい。例として、NEF識別情報とPFD選択識別情報の定義は、それゆえ、T8インターフェースの将来の仕様に含まれる可能性がある。NEF識別情報とPFD選択識別情報が整数として定義されることが好ましいかもしれない。
【0041】
特定の例では、PFD選択識別情報は、PFDソース識別情報、PFDリビジョン識別情報、およびPFD日付を含み、これらは次のように定義されてもよい。ここで、PFDソース識別情報、PFDリビジョン識別情報、およびPFD日付は、フィールド、情報ピース、情報要素などと呼ばれることがある。
【0042】
NEF識別情報
NEF識別情報は、PFDを受信するNEF (SCEFまたはSCEF+PFDF)、すなわちターゲットオペレータネットワークを識別するものであってもよい。一例として、アプリケーションサーバ120は、異なるPFDを、オペレータネットワーク140などの異なるオペレータネットワーク、またはNEF識別情報にしたがって異なる地理的位置に分配してもよく、ここでNEF識別情報は、その選択をマークすることができるものであり、管理ノード110へ送信されてもよい。管理ノード110は、アプリケーションサーバ120によって配布されたPFDのトータルリストの中から、特定のPFDを特定のNEFに配布することができる。一例として、各NEFは、各オペレータネットワークにおいて、利用可能なPFDのサブセットのみを受信する可能性がある。
【0043】
さらに、アプリケーションサーバから直接、または管理ノード110を介して、PFDのリストを受信するNEFは、NEF識別情報に基づいて、PFDがNEFが位置するオペレータネットワークに適用可能であるかどうか、すなわち、PFDが他の何らかのオペレータネットワークに適用可能であるかどうかを確認することができる。
【0044】
このようにして、アプリケーションサーバ120は、異なるオペレータネットワークと異なるPFDを共有することができてもよいが、または、これは、サードパーティが、選択されたオペレータネットワークにのみ(おそらく、このサードパーティと商業的関係を有するオペレータネットワークにのみ)適用可能なPFDのセットを提供することができる場合でもよい。言い換えれば、NEF識別情報は、特定のネットワークにいくつかのPFDのみを送信するために使用されてもよい。
【0045】
PFDソース(発信元)識別情報
PFDのディストリビューション(配布)が、PFDを発信するアプリケーションサーバ120以外のエンティティによって実行される場合(SCS/AS識別情報がPFDソース識別情報と一致しない場合、たとえば、サードパーティが配布に使用される場合)、管理ノード110は、PFDソース識別情報を使用して、配布されるPFDを選択するか、または特定のPFDを除去し、他のPFDを保持するかのいずれかを行うことができる。エンティティは、たとえば、サードパーティであってもよい。これらの一連のアクションは、NEF サーバによって実行することもできる。
【0046】
たとえば、管理ノード110またはNEFサーバが、
a) SCS/AS識別情報と一致するPFDソース識別情報をもつ、所定のアプリケーションサーバ(SCS/AS識別情報による識別情報)からのPFDのセット、または、
b) SCS/AS識別情報と一致しないPFDソース識別情報を用いて、SCS/AS識別情報によって識別される所定のOTTからの別のPFDのセットを、受信または格納している場合である。
【0047】
このような場合、管理ノード110またはNEFサーバは、
・アプリケーションサーバ120をソースとして発信および配布されるPFDのリスト、または
・アプリケーションサーバ120をソースとして発信されたものではないPFDのリスト
を保持することを決定してもよい。
【0048】
アプリケーションサーバ120によって発信され、配布されたPFDのリストが、より権威ある(優先されるべき)ものと考えられる場合、そのリストが使用されてもよい。しかしながら、時には、アプリケーションサーバ120から供給されていないPFDのリストが使用されてもよいが、これは、ローカルでの訂正、修正または拡張を含むように使用されうる、ローカルのカスタマイズされたリストであるためである。
【0049】
このようにして、たとえば、サードパーティは、複数のアプリケーションサーバのためにPFDを提供することを許可されることがある。
【0050】
時には、アプリケーションサーバ120が自身のサービスのためにPFDを提供する場合、PFDソース識別情報はSCS/AS識別情報と同一になりうるが、サードパーティがアプリケーションサーバ120からPFDを収集する場合、PFDソース識別情報は異なることがある。
【0051】
これは、単一のサードパーティが複数のアプリケーションサーバからPFDを提供することを望む場合に必要とされることがある。PFDソース識別情報はサードパーティを識別することができ、SCS/AS識別情報はアプリケーションサーバ120を識別することができる。PFDソース識別情報は、PFDについての送信元、典型的にはアプリケーションサーバの識別を可能にする。
【0052】
PFDリビジョン識別情報
PFDのソースおよび分配にかかわらず、PFDリビジョン識別情報は、PFDのリビジョン制御のために使用されてもよい。たとえば、PFDが変更されるたびに、リビジョン識別情報がインクリメントされ、より新しい、そして最新の PFDを検出するために、より高いリビジョンの識別情報が使用されてもよい。
【0053】
管理ノード110またはNEFサーバが2つの類似したPFDを識別する場合、より新しいものを見つけるためにリビジョン識別情報を使用してもよく、その場合、古いものまたは期限切れのものと見なされるため、既存のPFDを置き換えることによって、処理を続行してもよい。
【0054】
PFD日付-PFDリビジョン(改訂)日付
リビジョン識別情報を使用してPFD にリビジョン管理システムを実装するのと同じ方法で、リビジョンデート(日付)を使用して古い/新しいPFD を追跡することも可能である。リビジョン日付を実装できるユースケースは、リビジョン識別情報を実装されたユースケースと似ているかもしれないが、リビジョン日付には、PFDがいつ更新されたかに関する時間的な情報が提供されるという利点がある。リビジョン日付の変更は、いつ変更が発生したかを知らせ、一方、リビジョン識別情報の変更は、変更が発生したことを知らせるだけである。
【0055】
前述の2つのフィールドのおかげで、トラッキング(追跡)およびデバッグ機能を実装することができる。
【0056】
図5は、
図1のネットワーク100に実装された場合の、本明細書の実施形態による例示的な方法を示す。
【0057】
管理ノード110は、オペレータネットワーク140の少なくとも1つのアプリケーションサーバ120と少なくとも1つのネットワーク公開ノード130との間で、パケットフローディスクリプタ(PFD)に関する情報の送受信を管理するための手法を実行する。
【0058】
以下のアクション(動作)のうちの1つまたは複数は、任意の適切な順序で実行され得る。
【0059】
アクション510
アプリケーションサーバ120は、管理ノード110またはサードパーティ(
図4に示す)にメッセージを送信してもよい。
【0060】
メッセージは、PFD識別情報を有するPFDと、PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、メッセージを発信するアプリケーションサーバ120のサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、オペレータネットワーク140を識別するネットワーク公開識別情報とを含む。
【0061】
アクション520
アクション510に続いて、管理ノード110は、サードパーティ等を介して、アプリケーションサーバ120から発信された、すなわちアプリケーションサーバ120から直接的に発信されたメッセージを受信する。
【0062】
アクション530
管理ノード110は、メモリに、PFD識別情報に関連するPFD、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を格納し、これにより、格納されたPFDとアソシエーションとのセットがメモリから取得可能となる。
【0063】
ある実施形態では、管理ノード110はまた、任意のPFD選択識別情報として、PFDソース識別情報、PFDリビジョン識別情報および/またはPFDリビジョン日付を、メモリ内のPFDに関連して示すことができる。
【0064】
アクション540
管理ノード110は、ネットワーク公開識別情報に基づいて、少なくとも1つのネットワーク公開ノード130の中からネットワーク公開ノード130を選択する。その結果、管理ノード110は、外部アプリケーション識別情報に関連するPFDをネットワーク公開ノード130に転送するように構成されてもよい。PFD は、PFD 識別情報によって識別される受信されたPFD であってもよく、メッセージで受信された場合は、PFD 選択識別情報に従って選択されたPFD であってもかまわない。
【0065】
このようにして、管理ノード110は、使用するオペレータネットワークを識別することができる。
【0066】
ここで、管理ノード110は、2つの異なる場合を処理することができる。第1のケースは、PFD選択識別情報がメッセージに含まれる場合に関するものであり、これはアクション550~570を参照されてもよく、第2のケースは、PFD選択識別情報がメッセージに存在しない場合に関するものであり、これはアクション580を参照されてもよく、これは、すなわち、メッセージから除外されるか、メッセージに存在しない等である。
【0067】
アクション550
第1のケースによれば、管理ノード110は、PFD選択識別情報に基づいて、記憶されたPFDのセットの中からさらなるPFDを選択する。
【0068】
PFD選択識別情報は、メッセージを送信してくるサードパーティを識別するPFDソース識別情報に対応してもよい。したがって、PFDソース識別情報は、管理ノード110で受信される。第3の部分は、アプリケーションサーバ120からPFD選択識別情報を受信した可能性がある。これは、PFD選択識別情報がPFDソース識別情報を含むことができることを意味しうる。
【0069】
PFD選択識別情報は、さらに、PFDのための変更リビジョンを識別するPFDリビジョン識別情報に対応してもよく、管理ノード110は、PFDに関連するPFDリビジョン識別情報も記憶するように構成される。これは、PFD選択識別情報がPFDリビジョン識別情報を含むことができることを意味しうる。
【0070】
PFD選択識別情報は、さらに、PFDのための変更日付を識別するPFDリビジョン日付識別情報に対応してもよく、管理ノード110は、次に、PFDに関連するPFDリビジョン日付識別情報を記憶するように構成されてもよい。これは、PFD選択識別情報がPFDリビジョン日付を含むことができることを意味しうる。
【0071】
上記を考慮すると、PFD選択識別情報は、PFDソース識別情報、PFDリビジョン識別情報、PFDリビジョン日付などの1つ以上を含むことができる。
【0072】
アクション560
また、第1のケースによれば、管理ノード110は、選択されたPFDに対して実行されるアクション(動作)を決定する。アクションは、転送、更新、削除のいずれかである。
転送は、プッシュと呼ばれることもある。
図6、
図7、および
図8では、転送、更新、および削除に関する例が説明されている。
【0073】
アクション570
第1のケースの一部として、管理ノード110は、選択されたネットワーク公開ノードに向けて、選択されたPFDおよび決定されたアクションのインジケーションを送信する。
そして、ここで、本方法は、他の点では、を含む。
【0074】
アクション580
アクション550、560、および570とは対照的に、第2のケースは、管理ノード110が、選択されたネットワーク公開ノード130に向けて、PFD識別情報(PFD ID)、外部アプリケーション識別情報(EA ID)、サーバ識別情報(SID)、およびネットワーク公開識別情報(NEF ID)を有するPFDを送信することを規定する。
【0075】
前述のように、アクションは転送、更新、削除のいずれかである。以下では、前述の動作のそれぞれについて、いくつかの非限定的かつ非網羅的な例が与えられる。
【0076】
図6は、管理ノードがPFDをオペレータネットワークの選択されたセットに転送またはプッシュする例を示している。この例では、NEF識別情報、すなわちオペレータネットワーク識別情報が使用される。NEF識別情報は、整数、およびオペレータネットワークまたは運営企業(OPCO)を表す整数を使用して表現されてもよい。各異なるOTTにおいて識別される地理的な位置またはオペレータネットワークと、管理ノード110によって使用されるNEF識別情報との間にアライメントが存在する可能性は低いため、変換が必要とされてもよい。
【0077】
アプリケーションサーバとしては、OTTが例示される。
【0078】
OTTは、異なる地理的な位置または異なるオペレータに対して異なるコンテンツを提供することができる。たとえば、OTTが、異なる地域にサービスを提供する異なるデータセンターを有している合や、いくつかのオペレータネットワークにCDN (コンテンツ配信ネットワーク)を有している場合もあるし、それ以外の場合はそうではないこともある。PFDは宛先(すなわち宛先IPサブネット)に基づいてトラフィックを分類するかもしれないため、異なるデータセンタ、あるいはCDNの有無は、異なる領域とオペレータネットワークにわたって、同一のOTTに対して異なるPFDをもたらすであろう。
【0079】
NEF識別情報情報要素を使用して、管理ノード110は、指定されたPFDを送信するオペレータネットワークを選択することができる。PFD(OTT)のソースが、たとえば、地理的な位置またはオペレータネットワーク名に基づいて、オペレータネットワークのセグメント化を可能にする情報を含む場合、管理ノード110は、a)所望の地理的領域外のオペレータネットワークとはPFDを共有しない、もしくはリスト化されない、またはb)オペレータネットワークが異なる地理的領域を介してスポーンする場合、もしくはいくつかのOPCOを有する場合、それぞれのローカルOPCOに対してプッシュされるPFDの選択を助けることによって、宛先オペレータネットワークの選択を強制することができる。以下の動作のうちの1つまたは複数は、任意の適切な順序で実行され得る。
【0080】
アクション610
管理ノード110は、アプリケーションサーバ120からPFDを検索する。PFDは、オペレータネットワーク情報または地理的情報、即ち、ターゲット(目標)オペレータネットワークを含むことができる。アプリケーションサーバ120と管理ノード110との間のインターフェースは、専有であり、標準化されていないものとする。これは、異なるOTTが、この情報、すなわち、上述のメッセージに含まれる情報を、異なる方法で公開することができることを意味する。
【0081】
アクション620
管理ノード110は、たとえば、新しいNEF識別情報フィールドに値を関連付けることによって、PFDの定義と共に、目標オペレータネットワークまたは地理的対象領域記憶することができる。このようにして、29.122で定義されたPOST、PATCHまたはDELETE操作を実行するときに、オペレータネットワーク選択を有効にすることができる。
【0082】
その結果、管理ノード110は、地理に基づいて、および/またはアクション610で取得された可能性のあるNEF識別情報に基づいて、オペレータを選択することができる。
【0083】
アクション630
したがって、管理ノード110は、PFDをオペレータネットワークAにPOST(ポスト)するのではなく、PFDに関連するNEF識別情報に基づいて決定を行う。
【0084】
アクション640
アクション630とは対照的に、管理ノード110は、PFDに関連付けられたNEF識別情報に基づいて、オペレータネットワークBのみにPFDをポストする判定を行う。
【0085】
アクション650
これで、オペレータB はPFD とそれに関連付けられたNEF 識別情報を受信する。したがって、オペレータBは、さらなる選択を行い、たとえば地理に基づいてOPCOを選択することができる。オペレータBは、いくつかのPFDをいくつかのOPCOと共有し、いくつかの他のOPCOと共有しないことを決定してもよい。この例では、オペレータネットワークB のOPCO 2 のみがPFD を受信する。
【0086】
NEF識別情報情報要素を介して宛先オペレータネットワークを選択することは、OTTが異なる場所からコンテンツを提供する場合に、PFDセグメンテーション(分割)を可能にする。
【0087】
アクション660
したがって、オペレータBは、PFDをOPCO 1にポストしない。
【0088】
アクション670
したがって、オペレータBは、PFDをOPCO 2にポストする。
【0089】
図7は、管理ノードが新しいリビジョンを持つPFDでPFDをアップデート(更新)する例を示している。この例では、2つの情報要素、すなわち、PFDリビジョン識別情報とPFDリビジョン日付の使用法が図示されている。これらの2つの情報要素を使用して、出て行くPFDを追跡し、位置特定し、それらを新しい/より最近のPFDと区別することができる。
【0090】
上図は、リビジョン日付を使用して、管理ノード110によってPFDがどのように更新されるかを示している。代替的にまたは追加的に、リビジョン識別情報を使用して、より後の/より新しいPFDを識別することもできる。
【0091】
以下の動作のうちの1つまたは複数は、任意の適切な順序で実行され得る。
【0092】
アクション710
管理ノード110は、PFDを手動で検索する。あるいは、管理ノード110は、自動的に検索されたPFDを検索してもよい。
【0093】
アクション720
したがって、管理ノード110は、リビジョン日付date1でPFDをオペレータネットワークにポストする。
【0094】
アクション730
アプリケーションサーバ120では、PFDが更新される。
【0095】
アクション740
管理ノード110は、アプリケーションサーバ120内のPFDの更新を検出し、新しいリビジョン日付情報要素、すなわちdate2を、異なるPFDのセットに割り当てる。
【0096】
管理ノード110はまた、アプリケーションサーバ120からPFD、すなわち更新されたPFDを検索して抽出する。
【0097】
アクション750
管理ノード110は、リビジョン日付に基づいて古いPFDを消去することを決定してもよい。このようにして、管理ノード110は、古い情報が保持されないこと、および新しいPFDのセットが古いセットを完全に置き換えることを保証してもよい。
【0098】
アクション760
したがって、管理ノード110は、更新されたPFDをリビジョン日付date2と共にオペレータネットワークにポストしてもよい。
【0099】
図8は、管理ノードが選択されたソース、たとえば、外部パーティおよび接続されたOTT (アプリケーションサーバ120)からPFDを削除する例を示す。この例では、PFD ソース識別情報が使用される。
【0100】
外部パーティが管理ノード110(または宛先オペレータネットワーク)へPOSTされたPFDについてのソースである場合、PFDの複製と制御を回避するために、ソースの識別が役立つことがある。たとえば、管理ノード110またはオペレータネットワークは、アプリケーションサーバ120から直接PFDへのアクセスがない場合、外部パーティのPFDを使用してもよいが、直接アクセスが得られたら(複製を避けるために)、外部パーティからPFDを削除したい場合がある。
【0101】
以下の動作のうちの1つまたは複数は、任意の適切な順序で実行され得る。
【0102】
アクション810
外部パーティは、アプリケーションサーバ120からPFDを取得する。外部パーティは、PFDをPFDソース識別情報と関連づけてもよい。
【0103】
アクション820
次に、外部パーティは、管理ノード110にPFDをポストする。
【0104】
アクション830
管理ノード110は、たとえばNEF識別情報に従って、PFDをオペレータにポストする。
【0105】
アクション840
アプリケーションサーバ120は、PFDを管理ノード110等と自動的に共有することを可能にするAPIの実装により更新される。
【0106】
アクション850
したがって、管理ノード110は、APIを利用し、アプリケーションサーバ120を識別するPFDソース識別情報に関連付けられたPFDを自動的に取得しうる。
【0107】
アクション860
管理ノード110は、外部パーティから取得したPFDを削除してもよく、このPFDは、外部パーティを識別するPFDソース識別情報に関連付けられている。
【0108】
アクション870
続いて、管理ノード110は、アプリケーションサーバ120を識別するPFDソース識別情報を有するPFDをプッシュまたはポストする。
【0109】
上記から分かるように、PFD (いずれの場合も外部アプリケーション識別情報への参照を含む)とソース識別情報との関連付けは、複製(重複)の場合に、PFDの追加の制御を可能にする。図は、外部パーティ(たとえば、管理ノード110を実装する会社の従業員)が、たとえば、OTTの別の従業員から電子メールを受信することによって、自動化または制御されない方法で、アプリケーションサーバ120からPFDへのアクセスを得ることができるシナリオを表している。このように送受信されたPFDは有効であり得るが、追跡、更新、および維持が非常に困難である。それらに特定のソース識別情報を割り当てることにより、それらを追跡することができる。
【0110】
後に、同じアプリケーションサーバ120と管理ノード110との間でPFDを送受信するために、新しい可能な自動化メカニズム(API)が存在する場合、新しいPFDは、手動で取得されたオリジナルのPFDと区別するために異なるソース識別情報でタグ付けされてもよい。
【0111】
本明細書の実施形態は、複数の異なるオペレータネットワークにおいて、パケットフローディスクリプタ-PFD-サービス能力サーバまたはアプリケーションサーバ- SCS/AS-から複数のネットワーク公開機能-NEF(サービス能力公開機能SCEFおよびパケットフローディスクリプタ機能PFDFを含む)-を共有するために、5Gにおける既存のT8インターフェース(29.122)に対する拡張として実現されてもよい。
【0112】
本明細書の少なくともいくつかの実施形態によれば、以下の利点のうちの1つまたは複数を想定することができる。
【0113】
OTTなどの様々なアプリケーションサーバからの情報は、配布のための単一のポイント、すなわち管理ノードに集中させることができる。
【0114】
様々なアプリケーションサーバからの情報は、複数のオペレータネットワークに容易に配布され、デプロイメント(設置)を単純化することができる。
【0115】
地理的位置に基づいて、アプリケーションサーバからオペレータネットワークへのPFDの配布を可能にすることは、異なる位置にあるオペレータネットワークが異なるPFDを得ることができることを意味する。
【0116】
管理ノードは、必ずしも現行技術水準に従ったT8インターフェースを実装しているとは限らない、マルチプルシステムに適応してインターフェースしてもよい。
【0117】
管理ノードは、さらに、特定のインターフェースの実装によって、T8インターフェースを実装しないアプリケーションサーバをサポートする可能性がある。
【0118】
管理ノードは、T8 インターフェースの特定のバージョンを実装していないアプリケーションサーバに対応している場合がある。
【0119】
管理ノードは、NEF (SCEF およびPFDF)内にT8インターフェースを実装していないアプリケーションサーバをサポートしている場合がある。
【0120】
管理ノードは、アプリケーションサーバでサポートされていないバージョンのT8インターフェースのみを実装するオペレータネットワークをサポートする場合がある。
【0121】
管理ノードは、アプリケーションサーバが、本明細書の実施形態によるブローカーとして働く1つの組織、すなわち管理ノードのみにコンタクトすることを可能にし、この組織に複数のオペレータネットワークとの対話を残すことができる。
【0122】
管理ノードは、オペレータネットワークが、本明細書の実施形態によるブローカーとして働く1つの組織、すなわち管理ノードのみにコンタクトすることを可能にし、この組織に、OTTなどの多数のアプリケーションサーバとの対話を残すことができる。
【0123】
管理ノードは、重複(複製)の検出、OTT間の衝突等のような付加価値PFD確認機能を提供し、実装の細部に注意を払う必要なしに、PFDの単純化されたセットをオペレータネットワークに提供してもよい。
【0124】
管理ノードは、異なるセットのPFDを異なるオペレータネットワークにOTTがプッシュすることを可能にし、同一のOTTについて、異なるセットのユースケースが異なるオペレータネットワークに配備されることを可能にしてもよい。
【0125】
管理ノードは、サードパーティ(OTTではない)が、これらのOTTに代わって、動作しているまたは動作していない複数のOTTにPFDを提供することを可能にしてもよい。
【0126】
管理ノードは、PFDの発信元(管理ノードそのものではなく、上記のサードパーティである可能性がある)の識別情報と、古いPFDまたは誤ったPFDを検出するためのバージョン管理システムを可能にするPFD追跡およびデバッグ技術を提供してもよい。
【0127】
管理ノードは、PFD をバージョン管理し、PFD ソースの識別情報を提供することで、トラブルシューティングとデバッグ運用を向上させてもよい。
【0128】
また、通常、管理ノードは、PFDの柔軟な運用と配布を可能にし、アプリケーションサーバとオペレータネットワーク間の通信を簡略化する。
【0129】
図9を参照すると、
図1の管理ノード110の実施形態の概略ブロック図が示されている。
【0130】
管理ノード110は、本明細書で説明される方法を実行するための手段などの処理ユニット901を備えることができる。手段は、1つ以上のハードウェアユニットおよび/または1つ以上のソフトウェアユニットの形式で具現化されてもよい。したがって、用語「ユニット」は、以下で説明されるような様々な実施形態による回路、ソフトウェアブロックなどを指すことができる。
【0131】
管理ノード110は、メモリ902をさらに含むことができる。メモリは、たとえば、コンピュータ可読コードユニットを備えることができるコンピュータプログラム903の形式で、命令を、たとえば、含むか、または記憶することができる。
【0132】
本明細書のいくつかの実施形態によれば、管理ノード110および/または処理ユニット901は、1つまたは複数のプロセッサを備えることができる例示的なハードウェアユニットとしての処理回路904を備える。従って、処理ユニット901は、処理回路904の形式で具現化されるか、または「実現される」ことが可能である。命令は、処理回路904によって実行可能であってもよく、それによって、管理ノード110は、
図5-8の方法を実行するように動作可能である。別の例として、命令は、管理ノード110および/または処理回路904によって実行されると、管理ノード110に
図5-8による方法を実行させることができる。
【0133】
上記の観点から、一実施形態では、オペレータネットワーク140の少なくとも1つのアプリケーションサーバ120と少なくとも1つのネットワーク公開ノード130との間のパケットフローディスクリプタ(PFD)に関する情報のやり取りを管理するための管理ノード110が提供される。この場合も、メモリ902は、処理回路904によって実行可能な命令を含み、これより管理ノード110は、
アプリケーションサーバ120から発信されたメッセージを受信することであって、当該メッセージは、PFD識別情報を有するPFDと、PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、当該メッセージを発信したアプリケーションサーバ120のサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、オペレータネットワーク140を識別するネットワーク公開識別情報とを有する、ことと、
メモリに、PFD識別情報と関連するPFDと、外部アプリケーション識別情報と、サーバ識別情報と、ネットワーク公開識別情報とを記憶することであって、それによって、記憶されたPFDとアソシエーション(関連情報)とのセットがメモリから取得可能となることと、
ネットワーク公開識別情報に基づいて、少なくとも1つのネットワーク公開ノード130のうちのネットワーク公開ノード130を選択することと、を実行するように動作可能であり、これによって、管理ノード110は、外部アプリケーション識別情報に関連するPFDをネットワーク公開ノード130に転送するように構成され、
本方法は、PFD選択識別情報がメッセージに含まれる場合に、
PFD選択識別情報に基づいて、記憶されたPFDのセットの中からさらなるPFDを選択することと、
選択されたPFDに対して実行されるべきアクションを決定することであって、当該アクションは、転送、更新、および削除のうちの1つであることと、
選択されたネットワーク公開ノードに向けて、選択されたPFDおよび決定されたアクションのインジケーションを送信することと、を有し、
そうでない場合に、本方法は、
選択されたネットワーク公開ノード130に向けて、PFD識別情報、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を有する受信されたPFDを送信すること、を有する。
【0134】
図9は、さらに、キャリア905、またはプログラムキャリアを示し、これは、上記に直接記載されるようなコンピュータプログラム903を備える。キャリア905は、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ可読媒体のうちの1つであってもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、管理ノード110および/または処理ユニット901は、例示的なハードウェアユニットとして、受信ユニット910、記憶ユニット920、選択ユニット930、決定ユニット940、および送信ユニット990のうちの1つまたは複数を備えることができる。用語「ユニット」は、用語「ユニット」がハードウェアユニットを指す場合、回路を指すことができる。他の例では、前述の例示的なハードウェアユニットのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のソフトウェアユニットとして実装され得る。
【0136】
さらに、管理ノード110および/または処理ユニット901は、入出力(I/O)回路906を含んでもよいが、これは、受信ユニットおよび/または、該当する場合には送信ユニットによって例示されうる。
【0137】
したがって、管理ノード110は、少なくとも1つのアプリケーションサーバ120とオペレータネットワーク140の少なくとも1つのネットワーク公開ノード130との間のパケットフローディスクリプタであるPFDに関する情報の送受信(交換)を管理するように構成される。
【0138】
したがって、上述の様々な実施形態によれば、管理ノード110および/または処理ユニット901および/または受信ユニット910は、アプリケーションサーバ120から発信されたメッセージを受信するように構成される。メッセージは、PFD識別情報を有するPFDと、PFDに関連する外部アプリケーション識別情報と、メッセージを発信するアプリケーションサーバ120のサーバ識別情報と、トランザクション識別情報と、オペレータネットワーク140を識別するネットワーク公開識別情報とを含む。
【0139】
管理ノード110および/または処理ユニット901および/または記憶ユニット920は、PFD識別情報、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報に関連付けられたPFDをメモリに記憶するように構成され、それによって、記憶されたPFDと関連情報とのセットがメモリから取得可能である。
【0140】
管理ノード110および/または処理ユニット901および/または選択ユニット930は、ネットワーク公開識別情報に基づいて、少なくとも1つのネットワーク公開ノード130の中からネットワーク公開ノード130を選択するように構成される。これにより、管理ノード110は、外部アプリケーション識別情報に関連するPFDをネットワーク公開ノード130に転送するように構成される。
【0141】
管理ノード110および/または処理ユニット901および/または選択ユニット930、またはさらなる選択ユニット(図示せず)は、PFD選択識別情報がメッセージに含まれる場合、PFD選択識別情報に基づいて、格納されたPFDのセットの中からさらなるPFDを選択するように構成される。
【0142】
管理ノード110および/または処理ユニット901および/または決定ユニット940は、PFD選択識別情報がメッセージに含まれる場合、選択されたPFDに対して実行されるべきアクション(動作)を決定するように構成される。アクションは、転送、更新、削除のいずれかである。
【0143】
管理ノード110および/または処理ユニット901および/または送信ユニット950は、PFD選択識別情報がメッセージに含まれる場合、選択されたPFDおよび決定されたアクションのインジケーションを、選択されたネットワーク公開ノードに向けて送信するように構成される。すなわち、PFD選択識別情報がメッセージから除外される場合を除き、管理ノード110および/または処理ユニット901および/または送信ユニット950は、PFD識別情報、外部アプリケーション識別情報、サーバ識別情報、およびネットワーク公開識別情報を有する受信されたPFDを、選択されたネットワーク公開ノード130に向けて送信するように、構成される。
【0144】
PFD選択識別情報は、メッセージを送信してくるサードパーティを識別するPFDソース識別情報に対応していてもよい。したがって、PFDソース識別情報は、管理ノード110で受信される。
【0145】
PFD選択識別情報は、PFDの変更リビジョンを識別するPFDリビジョン識別情報に対応することができ、管理ノード110は、PFDに関連するPFDリビジョン識別情報も記憶するように構成される。
【0146】
PFD選択識別情報は、PFDについての変更日付を識別するPFDリビジョン日付識別情報に対応することができ、管理ノード110は、PFDに関連するPFDリビジョン日付識別情報も記憶するように構成される。
【0147】
管理ノード110は、PFDに関連するPFDソース識別情報も記憶するように構成してもよい。
【0148】
管理ノード110は、サービス能力公開機能であるSCEFと、パケットフローディスクリプタ機能であるPFDFとのうちの少なくとも1つを実装することができる。
【0149】
アプリケーションサーバ120は、サービス能力サーバであるSCSに対応してもよい。
【0150】
ネットワーク公開ノード130は、サービス能力公開機能であるSCEF、およびパケットフローディスクリプタ機能であるPFDFなどのうちの少なくとも1つを実装することができる。
【0151】
本明細書で使用する「ノード」または「ネットワークノード」という用語は、デバイス、装置、コンピュータ、サーバなどの1つまたは複数の物理エンティティを指すことがある。これは、本明細書の実施形態が1つの物理的エンティティで実施され得ることを意味し得る。あるいは、本明細書の実施形態は、1つまたは複数の物理エンティティを備えるアレンジメント(構成)などの複数の物理エンティティで実施することができ、すなわち、実施形態は、1組のサーバマシンを備えることができるクラウドシステムなどの分散方式で実施することができる。クラウドシステムの場合、「ノード」という語は、コンテナ、仮想実行環境などの仮想マシンを指すことがある。仮想マシンは、メモリ、プロセッシング、ネットワークおよびストレージリソースなどのハードウェアリソースから組み立てられてもよく、これらは異なる物理マシン、たとえば異なるコンピュータに存在してもよい。
【0152】
本明細書で使用されるように、「ユニット」という語は、1つまたは複数の機能ユニットを指すことができ、その各々は、ノード内の1つまたは複数のハードウェアユニットおよび/または1つまたは複数のソフトウェアユニットおよび/または組み合わされたソフトウェア/ハードウェアユニットとして実装され得る。いくつかの実施例では、ユニットは、ノードのソフトウエアおよび/またはハードウエアとして実現される機能ユニットを表すことができる。
【0153】
本明細書で使用されるように、用語「コンピュータプログラムキャリア」、「プログラムキャリア」、または「キャリア」は、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ可読媒体のうちの1つを指すことができる。いくつかの例では、コンピュータプログラムキャリアは、電気信号、光信号、および/または無線信号などの一時的な搬送信号を除外することができる。したがって、これらの例では、コンピュータプログラムキャリアは、非一時的なコンピュータ可読媒体などの非一時的なキャリアとすることができる。
【0154】
本明細書で使用される場合、「処理ユニット」という用語は、1つまたは複数のハードウェアユニット、1つまたは複数のソフトウェアユニット、またはそれらの組合せを含むことができる。そのようなユニットは、ハードウェア、ソフトウェア、または組み合わせられたハードウェア-ソフトウェアユニットであってもよく、本明細書で開示されるような決定手段、推定手段、キャプチャ手段、関連付け手段、比較手段、識別手段、選択手段、受信手段、送信手段などであってもよい。一例として、「手段」という表現は、図に関連して上記で列挙されたユニットに対応するユニットであってもよい。
【0155】
本明細書で使用される場合、「ソフトウェアユニット」という用語は、ソフトウェアアプリケーション、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)、ソフトウェアコンポーネント、ソフトウェアオブジェクト、コンポーネントオブジェクトモデル(COM)に従ったオブジェクト、ソフトウェア機能、ソフトウェアエンジン、実行可能なバイナリソフトウェアファイルなどを指すことがある。
【0156】
用語「処理ユニット」または「プロセッシング(処理)回路」は、ここでは、たとえば1つまたは複数のプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等を含む処理ユニットを包含し得る。処理回路などは、1つまたは複数のプロセッサカーネルを備えることができる。
【0157】
本明細書で使用されるように、「構成される/する」という表現は、処理回路が、ソフトウェア構成および/またはハードウェア構成によって、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数を実行するように構成され、そのように構成されるか、またはそのように構成されるように動作することを意味しうる。
【0158】
本明細書で使用される「アクション」という用語は、アクション、ステップ、オペレーション(操作)、レスポンス(応答)、リアクション(反応)、アクティビティなどを指すことができる。本明細書のアクションは、適用可能な2つ以上のサブアクションに分割されてもよいことに留意されたい。さらに、適用可能なように、本明細書で説明される動作のうちの2つ以上は、単一の動作にマージされ得ることに留意されたい。
【0159】
ここで使用される「メモリ」という用語は、ハードディスク、磁気記憶媒体、ポータブルコンピュータディスケットまたはディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)などを意味し、さらに「メモリ」という用語は、プロセッサなどの内部レジスタメモリを意味してもよい。
【0160】
本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリ、デジタル汎用ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、データのストリームとして受信されるソフトウェアユニット、フラッシュメモリ、ハードドライブ、メモリスティック、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)カードなどのメモリカードであってもよい。コンピュータ可読媒体の前述の例のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品として提供され得る。
【0161】
本明細書で使用されるように、「コンピュータ可読コードユニット」という用語は、コンピュータプログラムのテキスト、コンパイルされたフォーマットでコンピュータプログラムを表すバイナリファイルの一部または全体、あるいはその間にあるものであってもよい。
【0162】
本明細書で使用されるように、用語「無線リソース」は、信号のある符号化、および/または信号が送信される時間フレームおよび/または周波数範囲を指すことができ、いくつかの例では、リソースは、信号を送信するときに使用される1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)を指すことができ、より詳細には、PRBは、直交周波数分割多重(OFDM) 物理層リソースブロック(PRB)の形態であることができ、用語「物理リソースブロック」は、たとえば、ロングタームエボリューションシステムに関する3GPPの用語から知られている。
【0163】
本明細書で使用されるように、「送信する(トランスミット)」および「送信する(センド)」という表現は、互換性があると考えられる。これらの表現には、ブロードキャスティング、ユニキャスティング、グループキャスティング等による送信が含まれる。この文脈では、ブロードキャストによる送信は、範囲内の任意の許可されたデバイスによって受信され、復号され得る。ユニキャスティングの場合、1つの特別にアドレス指定されたデバイスが、送信を受信し、復号することができる。グループキャスティングの場合、特にアドレス指定されたデバイスのグループは、送信を受信し、デコードすることができる。
【0164】
本明細書で使用されるように、用語「数」および/または「値」は、2進数、実数、虚数、または有理数などの任意の種類の桁であってもよい。さらに、「数」および/または「値」は、文字または文字列などの1つまたは複数の文字であってもよい。「数」および/または「値」は、ビット列、すなわち、0および/または1によって表されてもよい。
【0165】
本明細書で使用されるように、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」などは、文脈から特に明らかでない限り、単に特徴、装置、要素、ユニットなどを互いに区別するために使用されている。
【0166】
本明細書で使用されるように、用語「後続のアクション」は、1つのアクションが前のアクションの後に実行されることを指すことができ、一方、追加のアクションは、1つのアクションの前であるが、前のアクションの後に実行されてもされなくてもよい。
【0167】
本明細書で使用されるように、用語「セット」は、何かのうちの1つまたは複数を指し得る。たとえば、デバイスのセットは、1つまたは複数のデバイスを指すことができ、パラメータのセットは、本明細書の実施形態による1つまたは複数のパラメータなどを指すことができる。
【0168】
本明細書で使用されるように、「いくつかの実施形態において」という表現は、説明される実施形態の特徴が、本明細書で開示される任意の他の実施形態と組み合わされ得ることを示すために使用されている。
【0169】
様々な態様の実施形態を説明したが、当業者には、その多くの異なる変更、修正などが明らかになるであろう。したがって、記載された実施形態は、本開示の範囲を限定することを意図していない。