(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-18
(45)【発行日】2022-03-29
(54)【発明の名称】収納庫
(51)【国際特許分類】
A47B 77/14 20060101AFI20220322BHJP
A47B 88/994 20170101ALI20220322BHJP
【FI】
A47B77/14
A47B88/994
(21)【出願番号】P 2018089827
(22)【出願日】2018-05-08
【審査請求日】2021-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000104973
【氏名又は名称】クリナップ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【氏名又は名称】飛田 高介
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【氏名又は名称】鈴木 大介
(72)【発明者】
【氏名】三上山 怜
(72)【発明者】
【氏名】竹内 祥馬
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-157392(JP,A)
【文献】特開2018-094316(JP,A)
【文献】特開平10-179294(JP,A)
【文献】実開平04-027850(JP,U)
【文献】特開2003-299532(JP,A)
【文献】特開2003-164346(JP,A)
【文献】特開2013-009745(JP,A)
【文献】特開2012-120787(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1336356(EP,A2)
【文献】特開2018-094315(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 77/14-77/18
A47B 88/975-88/994
A47G 29/00-29/30
B26B 3/00
A47J 47/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被収納物を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫であって、
前記引出の前板の裏側に配置される複数のポケットと、
前記複数のポケットの上部を連結するスペーサーと、
を備え、
前記ポケットには前記スペーサーを取り付ける位置に切欠きが設けられていて、
前記スペーサーをポケットに取り付けたときの該スペーサーの上面の高さは、前記複数のポケットの上縁の高さと同じであることを特徴とする収納庫。
【請求項2】
前記スペーサーは、上面から前記ポケットの内側に向かって下降する傾斜面を有していることを特徴とする請求項1に記載の収納庫。
【請求項3】
前記複数のポケットのうち、前記引出の側板に面する2つのポケットは、該引出のギャラリーパイプに係止する係止部を有し、
前記2つのポケットのうち、一方のポケットの前記係止部の幅は前記ギャラリーパイプの直径に倣う幅であり、他方のポケットの前記係止部の幅は該一方のポケットの係止部の幅より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の収納庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被収納物を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫に関する。
【背景技術】
【0002】
キッチンには、調理器具や調理材料、食器などを収納しておくために、多くの収納スペースが設けられている。このため天板(システムキッチンにおいてはワークトップ)の下には、引出や開き戸が設けられるのが通常である。近年はキッチンの使用態様の研究がすすみ、引出などに収納される被収納物をある程度想定し、引出の大きさや仕切りの形状を工夫することにより、使い勝手の向上を図られている。
【0003】
例えば特許文献1では、上面開口の引出箱体内に複数の収納器体を複数並設した引出し装置が開示されている。特許文献1では、複数の収納器体にU字連結部材を嵌合挟着することにより、それらを連結している。特許文献1のように引出の内部の収納空間を収納器体等によって区画することにより、被収納物を用途や種類別に整理して収納可能となるため、使用者の利便性の向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、収納器体の奥行きは引出の奥行きとほぼ同じであり、2つの収納器体によって引出の内部を幅方向に2つの収納空間に区画している。しかしながら、引出において奥側の空間は、引出を全開とした状態にようやく被収納物の取り出しが可能となる空間である。このため、引出を手前側の空間および奥側の空間に区画すれば、頻繁に使用する物品は手前側の空間に収納し、使用頻度が低い物品は奥側の空間に収納するというように使い分けができ、使用者の利便性を更に高められるものと考えられる。
【0006】
引出の手前側の空間と奥側の空間を区画する手法としては、区画する部材の奥行きを引出の奥行きよりも浅くすることが考えられる。すると、区画する部材は、特許文献1のような上面が開口したコの字状の仕切ではなく、4つの側面を有するポケット形状の部材となる。このため、特許文献1のように収納器体の縁に単に嵌合するU字連結部材であると、ポケット形状の部材の奥側側面の縁よりも連結部材が突出した状態となってしまうため、美観が損ねてしまうという。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、引出の内部の収納空間を区画する部材として複数のポケットを設ける際に美観を好適に維持することが可能な収納庫を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる収納庫の代表的な構成は、被収納物を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫であって、引出の前板の裏側に配置される複数のポケットと、複数のポケットの上部を連結するスペーサーと、を備え、ポケットにはスペーサーを取り付ける位置に切欠きが設けられていて、スペーサーをポケットに取り付けたときのスペーサーの上面の高さは、複数のポケットの上縁の高さと同じであることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、収納庫の引出の内部の収納空間は、引出の前板の裏側に配置される複数のポケットによって区画される。このとき、複数のポケットの上部を連結するスペーサーの上面の高さは、複数のポケットの上縁の高さと同じである。このため、連結部材であるスペーサーの上面が複数のポケットの上縁よりも突出することがなく、それらが面一(つらいち)となる。したがって、引出の内部に複数のポケットを設ける際の美観を好適に維持することが可能となる。
【0010】
上記スペーサーは、上面からポケットの内側に向かって下降する傾斜面を有しているとよい。かかる構成によれば、ポケットへの被収納物の出し入れの際にスペーサーが干渉しにくくなる。したがって、ポケットへの被収納物の出し入れをスムーズに行うことができる。
【0011】
上記複数のポケットのうち、引出の側板に面する2つのポケットは、引出のギャラリーパイプに係止する係止部を有し、2つのポケットのうち、一方のポケットの係止部の幅はギャラリーパイプの直径に倣う幅であり、他方のポケットの係止部の幅は一方のポケットの係止部の幅より大きいとよい。
【0012】
かかる構成によれば、一方のポケットの係止部の幅はギャラリーパイプの直径とほぼ同一であり、他方のポケットの係止部の幅は、ギャラリーパイプの直径よりも大きくなる。したがって、引出の側板に面する2つのポケットのうち、一方のポケットの係止部はギャラリーパイプにほぼ隙間なく係止し、他方のポケットの係止部はギャラリーパイプに遊びを持った状態で係止することになる。これにより、ポケットやスペーサー、ギャラリーパイプの寸法誤差を他方のポケットの係止部において吸収することが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、引出の内部の収納空間を区画する部材として複数のポケットを設ける際に美観を好適に維持することが可能な収納庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施形態にかかる収納庫を備えるキッチンを示す図である。
【
図2】ベースキャビネットの引出を説明する図である。
【
図3】スペーサーによる複数のポケットの連結について説明する図である。
【
図6】引出の前板へのポケットの固定について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0016】
(キッチン)
図1は、本実施形態にかかる収納庫を備えるキッチン100を示す図である。なお、本実施形態では、キッチン100に備えられる収納庫(ベースキャビネット130)を例示するが、これに限定するものではなく、被収納物(不図示)を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫であれば、キッチン100に備えられる収納庫以外にも本発明を適用することが可能である。
【0017】
キッチン100は1枚の天板110(ワークトップ)の下に複数の収納庫(キャビネット)を備えた、いわゆるシステムキッチンである。天板110は合成樹脂(人工大理石)やステンレスなどからなり、キッチン100の全体の上面を覆っている。天板110には、組み込み式に取り付けられたコンロ112、調理スペース114、天板110に一体形成されたシンク116が設けられる。シンク116とコンロ112の間に位置する調理スペース114は平坦なテーブル面であり、主に調理を行うのに利用される。
【0018】
天板110の下は、コンロ112本体が設置されているコンロキャビネット120と、調理スペース114に対応したベースキャビネット130と、シンク116が設置されているシンクキャビネット140といった各収納庫で構成される。各収納庫は収納スペースとして機能し、収納庫内の空きスペースには、コンロ112への配線や、シンク116および水栓への給排水管なども収容されている。このように、天板110の下では、天板110の上のシンク116やコンロ112といった各構成に対応した収納庫がその高さおよび奥行きを等しくして複数設けられている。
【0019】
次に、本実施形態の特徴である収納庫について説明する。上記説明したコンロキャビネット120、ベースキャビネット130、シンクキャビネット140のうち、ベースキャビネット130を例にとって説明する。
図1に示すように、本実施形態の収納庫である130は、被収納物(不図示)を収納可能な引出132をスライド自在に収容可能である。
【0020】
(収納庫)
図2は、ベースキャビネット130の引出132を説明する図である。本実施形態の収納庫であるベースキャビネット130(
図1参照)は、
図2に示す複数のポケット(左ポケット150aおよび右ポケット150b)およびスペーサー160を備える。左ポケット150aおよび右ポケット150bは、引出132の前板134の裏側に配置される。左ポケット150aは、ベースキャビネット130を前方から観察した際に前板134の裏側において左側に配置される幅が狭いポケットである。右ポケット150bは、ベースキャビネット130を前方から観察した際に前板134の裏側において右側に配置される幅が広いポケットである。これらの左ポケット150aおよび右ポケット150bの上部は、スペーサー160によって連結される。
【0021】
図3は、スペーサー160による複数のポケットの連結について説明する図である。
図3(a)は、引出132から取り外した状態の左ポケット150a、右ポケット150bおよびスペーサー160を示す斜視図であり、
図3(b)は、左ポケット150aおよび右ポケット150bのスペーサー160によって連結された連結箇所の拡大斜視図である。
【0022】
図3(a)に示すように、左ポケット150aおよび右ポケット150bの幅方向に延びる縁には、逆L字状の係止リブ152が形成されている。左ポケット150aおよび右ポケット150bの奥行き方向に延びる縁では、互いに隣接する側において係止リブ152が切り欠かれた切欠き154が形成されている。すなわち、左ポケット150aおよび右ポケット150bには、スペーサー160を取り付ける位置に切欠き154が設けられている。これにより、
図3(b)に示すように、左ポケット150aおよび右ポケット150bをスペーサー160によって連結したときに、スペーサー160が切欠き154に入りこみ、スペーサー160の上面160aの高さは、左ポケット150aおよび右ポケット150bの上縁151の高さと同じとなる。
【0023】
上記構成によれば、
図2に示すように、スペーサー160によって連結された左ポケット150aおよび右ポケット150bが引出132の前板134の裏側に配置されることにより、引出132の内部の収納空間は、左ポケット150aおよび右ポケット150bによって区画される。このとき上述したように、スペーサー160の上面160aは、左ポケット150aおよび右ポケット150bの上縁151と同じ高さに位置する。したがって、スペーサー160の上面160aが左ポケット150aおよび右ポケット150bの上縁151よりも突出することがなく、それらが面一となる。これにより、引出132の内部に左ポケット150aおよび右ポケット150bを設けた際の美観を好適に維持することが可能となる。
【0024】
また本実施形態では、
図3(b)に示すように、スペーサー160は、その上面160aから左ポケット150aおよび右ポケット150bそれぞれの内側に向かって下降する傾斜面162を有している。これにより、左ポケット150aおよび右ポケット150bへの被収納物の出し入れの際にスペーサー160が干渉しにくくなる。このため、左ポケット150aおよび右ポケット150bへの被収納物の出し入れをスムーズに行うことができる。
【0025】
図4は、スペーサー160の詳細図である。
図4(a)は、スペーサー160の4面図およびB-B断面図であり、
図4(b)および
図4(c)は、左ポケット150aおよび右ポケット150bおよびスペーサー160の模式的な断面図である。
図4(a)に示すように、スペーサー160は、引出132の幅方向に延びる2つの横嵌合部164、および引出132の奥行き方向に延びて2つの横嵌合部164を接続する縦嵌合部166を有する。すなわち本実施形態のスペーサー160は、平面視では全体としてH字形状を有する。
【0026】
図4(a)に示すように、縦嵌合部166の内部(下面)には所定間隔ごとにリブ166aが形成されている。これにより、奥行き方向に長い縦嵌合部166の剛性を十分に担保することができる。またリブ166aには、凹部166bが形成されている。一方、
図4(b)および
図4(c)に示すように、左ポケット150aおよび右ポケット150bの縁には凸部156が形成されている。この凸部156がスペーサー160の凹部166bに挿入されることにより、スペーサー160が左ポケット150aおよび右ポケット150bを確実に連結することが可能となる。さらに、スペーサー160の横嵌合部164には係止壁168が設けられている。かかる係止壁168は、後述する前板134の裏面のモール136に係止する。
【0027】
図4(b)に示す例では、左ポケット150aと右ポケット150bとの隙間D1が狭い。この場合には、
図4(b)に示すように幅の小さいスペーサー160によって左ポケット150aおよび右ポケット150bを連結する。一方、
図4(c)に示す例では、左ポケット150aと右ポケット150bとの隙間D2が広い。このような場合には、
図4(b)に示すように幅の大きいスペーサー160によって左ポケット150aと右ポケット150bを連結する。このように幅の異なるスペーサー160を複数用意しておくことにより、引出132の幅によって左ポケット150aと右ポケット150bとの隙間が狭い場合および広い場合のいずれにも対応することができる。したがって、引出132の幅が異なる場合であっても共通の左ポケット150aおよび右ポケット150bを採用することが可能となる。
【0028】
図5は、ポケットの係止部156a・156bを説明する図である。
図2、
図5(a)に示すように、本実施形態の左ポケット150aおよび右ポケット150bは、それぞれ係止部156a・156bを有する。係止部156a・156bは、引出132のギャラリーパイプ102に係止し、左ポケット150aおよび右ポケット150bの幅方向への移動を規制する。
【0029】
図5(b)に示すように、引出132内に配置される2つのポケット(左ポケット150aおよび右ポケット150b)のうち、一方のポケットである右ポケット150bの係止部156bの幅W2は、ギャラリーパイプ102の直径Rに倣う幅である。これに対し、他方のポケットである左ポケット150aの係止部156aの幅W1は、右ポケット150bの係止部156bの幅W2より大きい、すなわちギャラリーパイプ102の直径Rよりも大きい。
【0030】
上記構成によれば、引出132の側板138(
図2参照)に面する2つのポケットのうち、右ポケット150bの係止部156bはギャラリーパイプ102にほぼ隙間なく係止し、左ポケット150aの係止部156aはギャラリーパイプ102に遊びを持った状態で係止することになる。したがって、ポケットやスペーサー160、ギャラリーパイプ102の寸法誤差を、ギャラリーパイプ102の直径よりも幅が広い係止部156aにおいて吸収することが可能となる。
【0031】
図6は、引出132の前板134へのポケットの固定について説明する図である。
図6(a)は、
図2のA-A断面図であり、ポケットを引出132の前板134に固定した状態を示している。
図6(b)は、ポケットを引出132の前板134に固定していない状態での斜視図である。
図6(a)および(b)に示すように、引出132の前板134の裏面には、断面がクランク形状のモール136が取り付けられている。
【0032】
左ポケット150aおよび右ポケット150bを引出132に取り付ける際には、
図6(a)に示すように、左ポケット150aおよび右ポケット150bの係止リブ152をモール136に係止する。これにより、左ポケット150aおよび右ポケット150bが前板134に取り付けられ、左ポケット150aおよび右ポケット150bの奥行き方向への移動が規制される。前板134に取り付けられた状態において、左ポケット150aおよび右ポケット150bの底面は引出132の底板139に接している。このため、左ポケット150aおよび右ポケット150b、ならびにそれらの内部に収納された被収納物の荷重は底面139によって支持される。
【0033】
また本実施形態では、左ポケット150aおよび右ポケット150bを連結するスペーサー160の係止壁168の断面形状(
図4(a)参照)を、左ポケット150aおよび右ポケット150bの係止リブ152の断面形状と同一としている。このため、左ポケット150aおよび右ポケット150bをモール136に係止する際には、スペーサー160の168もモール136に係止する。したがって、モール136のスペーサー160に相当する位置に切欠きを形成する必要がなく、モール136の製造工程を簡略化することが可能となる。
【0034】
また
図6(a)に示すように、左ポケット150aおよび右ポケット150bには、幅方向に延びる2つの縁(手前側と奥側の両方の縁)に係止リブ152が形成されている。したがって、本実施形態では、左ポケット150aおよび右ポケット150bの左右を反転させてもモール136に取り付けることができる。これにより、使用者は自分が使いやすいようにポケットの配置を変更することができるため、利便性を高めることが可能となる。
【0035】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、被収納物を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫に利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
100…キッチン、102…ギャラリーパイプ、110…天板、112…コンロ、114…調理スペース、116…シンク、120…コンロキャビネット、130…ベースキャビネット、132…引出、134…前板、136…モール、138…側板、139…底面、140…シンクキャビネット、150a…左ポケット、150b…右ポケット、151…上縁、152…係止リブ、154…切欠き、156…凸部、156a…係止部、156b…係止部、160…スペーサー、160a…上面、162…傾斜面、164…横嵌合部、166…縦嵌合部、166a…リブ、166b…凹部、168…係止壁