(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】リレー
(51)【国際特許分類】
H01H 50/18 20060101AFI20220323BHJP
【FI】
H01H50/18 H
(21)【出願番号】P 2020556966
(86)(22)【出願日】2019-04-10
(86)【国際出願番号】 EP2019059108
(87)【国際公開番号】W WO2019206638
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-11-16
(31)【優先権主張番号】102018109864.2
(32)【優先日】2018-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】594070612
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Phoenix Contact GmbH & Co.KG
【住所又は居所原語表記】Flachsmarktstrasse 8, D-32825 Blomberg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン、ラルフ
【審査官】北岡 信恭
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-014489(JP,A)
【文献】特開平03-057129(JP,A)
【文献】特開昭58-121522(JP,A)
【文献】実開昭57-163648(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 50/06、50/18、50/24
H01H 50/56、50/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置スペースを減らした端子台に組み込むためのリレーであって、
アーマチャと、アーマチャ軸受けばねと、ヨークとを有する電磁駆動装置であって、
前記アーマチャは、前記ヨークから少なくとも部分的に離間され、移動可能に装着され、前記アーマチャに作用する電磁力の影響下で前記ヨークと前記アーマチャとの間の距離を減らすように適合され、
前記アーマチャ軸受けばねは、前記電磁力を打ち消すばね力を前記アーマチャに付与するように適合され、
前記ヨークは、前記アーマチャに前記電磁力を付与すべく、前記アーマチャと電磁的に相互作用するように適合される、
電磁駆動装置と、
第1接触面とコンタクトアームとを有する接点ばねであって、前記コンタクトアームは、前記第1接触面から距離を置いて配置され、前記第1接触面と前記コンタクトアームとの間の電気的接続を確立すべく、前記コンタクトアームに作用する圧迫力を用いて前記第1接触面と接触するように適合される、接点ばねと、
前記アーマチャ上に配置され、かつ、前記コンタクトアーム上にある、絶縁要素であって、前記アーマチャを前記コンタクトアームから電気的に分離するように適合され、前記アーマチャを動かすことにより前記コンタクトアームに作用する前記圧迫力を生成すべく、前記コンタクトアームを作動させるように適合される、絶縁要素と
を備え、
前記アーマチャ、前記絶縁要素、前記コンタクトアーム、および前記ヨークはそれぞれ、支持面と平行に配置され、前記アーマチャ、前記絶縁要素、および前記コンタクトアームは、前記支持面に対して垂直に少なくとも部分的に移動可能に装着され
、
前記ヨークはU字型であり、第1ヨーク脚部と第2ヨーク脚部とを含み、前記アーマチャは、前記アーマチャ軸受けばねを用いて前記第1ヨーク脚部上に少なくとも部分的に弾性的に装着され、前記第2ヨーク脚部から距離を置いて配置され、前記第1ヨーク脚部および前記第2ヨーク脚部は、前記支持面に配置され、前記アーマチャは、前記第1ヨーク脚部および/または前記第2ヨーク脚部と垂直に配置される、
リレー。
【請求項2】
前記コンタクトアームは、前記圧迫力を打ち消すばね張力を生成すべく、前記圧迫力が前記支持面と垂直に作用すると弾性的に変形するように適合される、請求項1に記載のリレー。
【請求項3】
前記コンタクトアームは、前記ばね張力が前記圧迫力より大きい場合に、前記コンタクトアームの、前記第1接触面との前記電気的接続を分離するように適合される、請求項2に記載のリレー。
【請求項4】
前記コンタクトアームは、前記絶縁要素と垂直に配置される、請求項1から3の何れか一項に記載のリレー。
【請求項5】
前記アーマチャは、前記電磁力が作用すると、前記第2ヨーク脚部に向かって移動すること、および/または、前記第2ヨーク脚部の方向に変形することにより、前記支持面の垂直軸に沿って前記アーマチャと前記第2ヨーク脚部との間の距離を減らすべく、常磁性または強磁性である、請求項
1から4の何れか一項に記載のリレー。
【請求項6】
電磁コイルとコイルキャリアとを備え、前記ヨーク上には、前記コイルキャリアと共に前記電磁コイルが配置され、前記ヨークは、前記電磁力を生成すべく、前記電磁コイルにより生成される磁場で前記アーマチャを貫通するように適合される、請求項1から
5の何れか一項に記載のリレー。
【請求項7】
前記コイルキャリアは、前記支持面と垂直な幅を減らすべく、前記電磁コイルが前記ヨークに少なくとも部分的に係合する、前記支持面と平行な窪みを含む、請求項
6に記載のリレー。
【請求項8】
前記接点ばねは、第2接触面を含み、前記コンタクトアームは、前記第2接触面上に配置され、前記圧迫力の影響下で前記第2接触面を前記コンタクトアームから電気的に分離するように適合される、請求項1から
7の何れか一項に記載のリレー。
【請求項9】
前記コンタクトアームは、前記圧迫力が収まった後に、前記コンタクトアームの、前記第2接触面への前記電気的接続を復元するように適合される、請求項
8に記載のリレー。
【請求項10】
前記コンタクトアームは、位置方向に前記アーマチャと垂直に配向され、前記第1接触面は、前記第2接触面よりも、前記位置方向に沿った前記絶縁要素からの距離が短い、請求項
8または
9に記載のリレー。
【請求項11】
前記電磁駆動装置を前記絶縁要素および前記接点ばねと共に受け入れるためのシェル型の受け入れニッチを有するリレーハウジングを備え、前記接点ばねは、前記リレーのリレー幅を減らすべく、前記ヨークに横方向に隣接して配置される、請求項1から
10の何れか一項に記載のリレー。
【請求項12】
前記リレー幅に対して、前記第1接触面は、前記リレーハウジングのベース面上にあり、前記コンタクトアームは、前記第1接触面の上方に距離を置いて配置され、前記絶縁要素は、前記コンタクトアームの上方または隣に配置される、請求項
11に記載のリレー。
【請求項13】
前記コンタクトアームは、接触部分と、クランク部分と、固定部分とを含み、前記第1接触面は、前記接触部分上に配置され、前記接触部分は、前記クランク部分を介して前記固定部分に接続され、前記クランク部分は、前記リレー幅と平行に、特に前記支持面と垂直に位置合わせされる軸に沿ってオフセットされた前記固定部分に対して前記接触部分を位置決めするように適合される、請求項
11に記載のリレー。
【請求項14】
前記コンタクトアームは、前記接触部分および/または前記クランク部分上に横方向に形成される受け入れアームを含み、前記受け入れアームは、前記絶縁要素との形状適合接続および/または圧入接続を形成すべく、前記絶縁要素を少なくとも部分的に受け入れるように適合される、請求項
13に記載のリレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設置スペースを減らした端子台に組み込むためのリレーに関する。
【0002】
リレーは、観察される最小絶縁距離に対して最小間隔を有する電気的接続接点を含むことができる。リレーの電気的接続接点は通常、最小絶縁距離に従って一列に配置される。絶縁距離が最小絶縁距離を下回るのを防止する必要があるかもしれない。それに応じて、特に端子台に相互に隣接して配置されるリレーの充填密度の増加は、電気的接続接点の列と垂直な幅を減らすことにより実現することができる。リレー内の従来の開閉装置は例えば、最小幅が5~6mmであり、最小台幅6mmの端子台に使用され得る。故に、これらのリレーは幅3mmの端子台には適さず、これらの端子台を使用できないかもしれないという欠点がある。
【0003】
本開示の目的は、特により少ない設置スペースを占めるマグネットシステムを含む、より効率的なリレーを提供することである。
【0004】
この目的は、独立請求項の特徴により実現される。有利な実施形態は、従属請求項の主題、本明細書、および添付の図である。
【0005】
本開示は、上記の目的が、アーマチャと、アーマチャ軸受けばねと、ヨークとを含むリレーにより実現されるという知識に基づいている。アーマチャおよびヨークは支持面と平行に配置され、アーマチャは、アーマチャ軸受けばねを用いてヨーク上の支持面と垂直な作動方向に保持される。アーマチャは、アーマチャを少なくとも部分的に作動方向に沿って動かすべく、ヨークと電磁的に相互作用することができる。アーマチャの動きに伴い、絶縁要素との結合を介して機械的な開閉接点を開閉することができる。開閉接点は、作動方向と平行な方向に切り替えることができる。
【0006】
第1態様によれば、本開示は、設置スペースを減らした端子台に組み込むためのリレーに関する。リレーは、アーマチャと、アーマチャ軸受けばねと、ヨークとを含む電磁駆動装置を有する。アーマチャは、ヨークから少なくとも部分的に離間され、移動可能に装着され、アーマチャに作用する電磁力の影響下でヨークとアーマチャとの間の距離を減らすように適合される。更に、アーマチャ軸受けばねは、アーマチャにばね力を付与するように適合され、当該ばね力によって電磁力は打ち消される。ヨークは、アーマチャに電磁力を付与すべく、アーマチャと電磁的に相互作用するように適合される。
【0007】
更に、リレーは、第1接触面とコンタクトアームとを含む接点ばねを有する。コンタクトアームは、第1接触面から距離を置いて配置され、第1接触面とコンタクトアームとの間の電気的接続を確立すべく、コンタクトアームに作用する圧迫力を用いて第1接触面と接触するように適合される。更に、リレーは、アーマチャ上に配置され、かつ、コンタクトアーム上にある、絶縁要素を含む。絶縁要素は、アーマチャをコンタクトアームから電気的に分離するように適合され、アーマチャを動かすことによりコンタクトアームに作用する圧迫力を生成すべく、コンタクトアームを作動させるように適合される。
【0008】
アーマチャ、絶縁要素、コンタクトアーム、およびヨークはそれぞれ、支持面と平行に配置され、アーマチャ、絶縁要素、およびコンタクトアームは、支持面に対して垂直に少なくとも部分的に移動可能に装着される。
【0009】
リレーは特に、リレーの高さ、幅、奥行き、および/または接続接点構成を定義する際に用いる、標準化された構造寸法および/または設置面積を有するリレーに対応することができる。例えば、リレーは、幅の狭いネットワークリレー(SNR)であってよい。特に、リレーの幅は、6mmから3mmまたは3.5mmに減らすことができる。
【0010】
電磁駆動装置は、電気エネルギーを吸収することによりアーマチャの回転を生成するように適合されてよく、当該アーマチャは、絶縁要素を介して接点ばねに結合される。故に、接触面とコンタクトアームとの間の電気的接触を遮断または確立すべく、接点ばねのコンタクトアームを動かすことができる。
【0011】
アーマチャの回転量は、コンタクトアームの並進量に対して異なっていてよい。なぜなら、絶縁要素は、アーマチャの回転に対してコンタクトアームの並進を増加および/または減少させる際に用いられるテコを形成できるからである。更には、アーマチャに作用する電磁力を絶縁要素によってコンタクトアームに伝達することができるため、コンタクトアームは例えばテコ力で接触面に作用する。テコ力は、電磁力より大きくても小さくてもよい。
【0012】
有利なことに、コンタクトアーム、絶縁要素、およびアーマチャは、アーマチャからコンタクトアームへの力の効率的な伝達を実現すべく、ガタつきなく支持される。特に、コンタクトアームにより生成されるばね力を用いて、コンタクトアームと絶縁要素との間の結合に圧縮応力を与えることができる。絶縁要素は、特に形状適合(form-fitting)接続および/または圧入接続によって、アーマチャにしっかりと接続することもできる。
【0013】
アーマチャは、第1面がヨーク上に静止してよく、第2面がヨークから離間され得る。その結果、第2面とヨークとの間の距離によって加工間隙が形成され、加工間隙は、アーマチャとヨークとの間の電磁力の作用に起因するアーマチャの回転によって克服することができる。アーマチャは、特に傾動および/または屈曲により、加工間隙を克服することができる。
【0014】
絶縁要素は例えば、アーマチャの延長部を形成することができ、絶縁要素は特に、アーマチャの第1面からの距離の方が第2面からの距離より長い。その結果、絶縁要素は、加工間隙を克服するときに、加工間隙によって定義される距離より長い距離をカバーする。
【0015】
一実施形態では、コンタクトアームは、圧迫力を打ち消すばね張力を生成すべく、圧迫力が支持面と垂直に作用すると弾性的に変形するように適合される。
【0016】
コンタクトアームの弾性および/または柔軟性は、絶縁要素がコンタクトアームを圧迫する圧迫力が、ばね張力と反対の方向、特に支持面と垂直な方向へのコンタクトアームの並進を実現するのに十分な大きさになるように設定することができる。コンタクトアームの並進によって克服され得る距離は、コンタクトアームと第1接触面との間の機械的接触によって電気的接続を確立すべく、少なくともコンタクトアームと第1接触面との間の距離に対応する。
【0017】
更に、コンタクトアームは、特に圧迫力が作用しているときに移動可能に装着されてよく、回動または傾動で第1接触面と接触すべく、回転軸または傾斜軸を介して回転可能に装着されてよい。第1接触面との接触を解除すべく、コンタクトアームを、特に圧入接続および/または形状適合接続によって、絶縁要素に接続できるため、コンタクトアームは両方向への絶縁要素の動きに追従することができる。
【0018】
一実施形態では、コンタクトアームは、ばね張力が圧迫力より大きい場合にコンタクトアームと第1接触面との間の電気的接続を分離するように適合される。これには、ヨークとアーマチャとの間に作用する電磁力が減衰した場合に、コンタクトアームを第1接触面から電気的に分離すべく、第1接触面でのコンタクトアームの支持を解消できるという利点がある。
【0019】
特に、アーマチャ軸受けばねを用いてアーマチャに作用するばね力に加えて、ばね張力があると、ヨークとアーマチャとの間に加工間隙を作ることで、ヨークからのアーマチャの復動を実現することができる。弾性変形の結果として、アーマチャは、ばね力および/またはばね張力に加えて、ヨークからのアーマチャの戻りを実現する張力を有することができる。
【0020】
一実施形態では、コンタクトアームが絶縁要素と垂直に配置される。結果として、絶縁要素またはアーマチャの方向におけるリレーのリレー全長を減らすことができる。コンタクトアームを支持面に垂直に並べることで、リレーハウジングの外側に配置され得るコンタクトアームの電気的接続接点を、コンタクトアームの並び方に沿って配置することができる。故に、リレーのリレー全長は、コンタクトアームの幅の分のみ増やすことができる。
【0021】
更には、第1接触面の更なる電気的接続接点を、コンタクトアームに少なくとも部分的に平行なリレーハウジングから導出することができる。故に、リレー全長の増加に寄与し得るのは、更なる電気的接続接点の幅だけである。加えて、接続接点間に必要とされる可能性のある絶縁距離を考慮しなければならない。これには接点間の最小距離が必要なため、最小距離はリレー全長の増加に寄与し得る。
【0022】
一実施形態では、ヨークはU字型であり、第1ヨーク脚部と第2ヨーク脚部とを含み、アーマチャは、アーマチャ軸受けばねを用いて第1ヨーク脚部上に少なくとも部分的に弾性的に装着され、第2ヨーク脚部から距離を置いて配置され、第1ヨーク脚部および第2ヨーク脚部は、支持面に配置され、アーマチャは、第1ヨーク脚部および/または第2ヨーク脚部と垂直に配置される。
【0023】
アーマチャは例えば、第1面が第1ヨーク脚部上にあってよい、および/または、第2面が第2ヨーク脚部と位置合わせされ得る。その結果、アーマチャがヨークと電磁的相互作用をしている間、アーマチャは第2ヨーク脚部上で第2面と接触する。
【0024】
アーマチャは、アーマチャ軸受けばねを介して圧入により第1ヨーク脚部に取り付けることができる。特に、アーマチャ軸受けばねは、アーマチャの第1面を第1ヨーク脚部上に押し付けるように適合され得る。アーマチャ軸受けばねは、アーマチャがばね張力により静止位置を超えてヨークから遠ざけられている場合に、コンタクトアームのばね張力を打ち消すこともできる。故に、この場合は、アーマチャ軸受けばねのばね力がコンタクトアームのばね張力を打ち消すことができる。
【0025】
アーマチャは例えば、第1ヨーク脚部および第2ヨーク脚部のそれぞれの端部と接触してもよいし、これらのヨーク脚部と位置合わせされてもよい。アーマチャは、ヨーク脚部が平行に位置合わせされるリレーのリレー高に対してヨークと面一に配置されてもよいし、アーマチャによりリレーの高さが増加するのを防止すべく、よく低く配置されてもよい。
【0026】
一実施形態では、アーマチャは、電磁力が作用すると、第2ヨーク脚部に向かって移動すること、および/または、第2ヨーク脚部の方向に変形することにより、支持面の垂直軸に沿ってアーマチャと第2ヨーク脚部との間の距離を減らすべく、常磁性または強磁性である。これには、絶縁要素を介して接点ばねを作動させるべく、アーマチャと第2ヨーク脚部との間の加工間隙をアーマチャが克服できるという利点がある。アーマチャの復動は、コンタクトアームにより付与されるばね張力、および/または、アーマチャ軸受けばねにより付与されるばね力によって実現することもできる。一実施形態では、リレーは、電磁コイルとコイルキャリアとを備え、ヨーク上には、コイルキャリアと共に電磁コイルが配置され、ヨークは、電磁力を生成すべく、電磁コイルにより生成される磁場でアーマチャを貫通するように適合される。ヨークは特に、電磁コイルのコイル芯を形成することができ、電磁コイルに電流が流れると、磁場がコイル芯を貫通する。
【0027】
ヨークは強磁性であっても常磁性であってもよいため、磁場をヨークに誘導することができる。ヨークは、ヨークの、アーマチャへの磁気結合を高めるべく、第2ヨーク脚部とアーマチャとの間、特に第2面上の磁場強度を高めることができるように有利に形作られる。
【0028】
一実施形態では、コイルキャリアは、支持面と平行な窪みを含み、この窪みにおいて、支持面と垂直な幅を減らすべく、電磁コイルがヨークに少なくとも部分的に係合する。
【0029】
これには、ヨークと電磁コイルとの複合体が最小幅を有するため、リレーの幅が有利なことに増加することも最小になることもないという利点がある。電磁駆動装置により生成でき、かつ、アーマチャとヨークとを結合できる磁力は、電磁コイルのインダクタンスと、相互の透磁率および/または並び方と、アーマチャおよびヨークの形状とに依存することができる。電磁コイルのインダクタンスはコイル巻線の数に比例してよく、リレー幅の方向におけるコイルに必要な空きスペースはまた、コイル巻線の数によって増加する。
【0030】
それに応じて、アーマチャの、ヨークとの電磁結合強度は、ヨークの幅に依存することができる。故に、アーマチャとヨークとの間の電磁結合強度を、所定の最大リレー幅で最大化する必要があるかもしれない。従って、リレー幅の方向において可能な限り広い幅をヨークおよび/またはコイル巻線で満たすのが有利である。それに応じて、リレー幅の方向における窪みを持つコイルキャリアの幅が最小化されるため、電磁コイルまたはヨークに利用可能な設置スペースを最大化することができる。
【0031】
コイルホルダは、電磁コイルを第1ヨーク脚部の側面に、特に、リレー幅と垂直に配向される第1ヨーク脚部の側面上に保持するように適合され得る。
【0032】
リレーは更に、更なる電磁コイルを含むことができ、電磁コイルは第1ヨーク脚部上に配置され、更なる電磁コイルは第2ヨーク脚部上に配置される。これらの電磁コイルは、直列または並列に相互に電気的に接続することができる。コイルには、2つのリレー接続接点を介して電気信号を供給することができる。
【0033】
一実施形態では、接点ばねは、第2接触面を含み、コンタクトアームは、第2接触面上に配置され、圧迫力の影響下で第2接触面をコンタクトアームから電気的に分離するように適合される。これには、リレーが2つの閉接点を含むことができるという利点がある。第1開閉状態では、リレーが第1接触面とコンタクトアームとの間の電気的接続を確立することができ、第2開閉状態では、リレーが第2接触面とコンタクトアームとの間の電気的接続を確立することができる。
【0034】
一実施形態では、コンタクトアームは、圧迫力が収まった後に、コンタクトアームの、第2接触面への電気的接続を復元するように適合される。これには、リレーが第1開閉状態または第2開閉状態の何れか一方にあることから、特に、コンタクトアームが第1接触面とも第2接触面とも電気的接触を行わない位置にコンタクトアームが留まることを防止できるという利点がある。
【0035】
一実施形態では、コンタクトアームは、位置方向にアーマチャと垂直に配向され、第1接触面は、第2接触面よりも、位置方向に沿った絶縁要素からの距離が短い。これには、リレーのリレー長を有利に減らすことができるという利点がある。コンタクトアームは特に、第1ヨーク脚部および/または第2ヨーク脚部と平行に位置合わせされてよく、絶縁要素および/またはアーマチャとの直角を含むことができる。
【0036】
第1接触面および第2接触面は特に、相互にオフセットされたコンタクトアームと電気的に接触することができる。第1接触面および/または第2接触面の、コンタクトアームとの接触面では、それぞれの接触面および/またはコンタクトアーム上に、リレー幅の方向においてある幅を有する接触点を設けることができる。故に、第2接触面の接触点に対する第1接触面の接触点のオフセット配置によって、これらの接触点が上下に配置されるのを防止し、その結果、このような接触点の配置でリレー幅を有利に減らすことができる。
【0037】
一実施形態において、リレーは、電磁駆動装置を絶縁要素および接点ばねと共に受け入れるためのシェル型の受け入れニッチを有するリレーハウジングを備え、接点ばねは、リレーのリレー幅を減らすべく、ヨークに横方向に隣接して配置される。リレーハウジングは特に、電磁駆動装置および/または接点ばねを外部の影響、特に湿気および/または汚染から保護すべく、リレーを塵密および/または液密に閉じるように適合され得る。従って、リレーは、爆発の可能性がある領域でも使用することができる。更には、リレーを保護雰囲気下で組み立て、かつ、リレーハウジングで密封することができるため、リレーハウジング内に保護雰囲気が維持される。リレーは例えば、接点の侵食および/またはアーク、および/または接触点における腐食を防止すべく、保護流体、特に保護ガスで満たすことができる。
【0038】
ハウジングは、形状適合接続および/または圧入接続によってリレーハウジング内の接点ばねおよび/または電磁駆動装置の部品を保持するように適合される保持用の凹部およびラッチ要素を含むことができる。
【0039】
一実施形態では、リレー幅に対して、第1接触面は、リレーハウジングのベース面上に配置され、コンタクトアームは、第1接触面の上方に距離を置いて配置され、絶縁要素は、コンタクトアームの上方または隣に配置される。特に、コンタクトアームは、第1接触面の上方および/または第2接触面の下方に、支持面と垂直な開閉方向に配置される。絶縁要素は、この開閉方向において、コンタクトアームの上方でそれと接触してもよいし、それに接続されてもよい。リレー幅を更に減らすべく、絶縁要素をコンタクトアームと横方向に接続することで、開閉方向においてコンタクトアームを超えて突出しないようにすることができる。
【0040】
一実施形態において、コンタクトアームは、接触部分と、クランク部分と、固定部分とを含み、第1接触面は、接触部分上に配置され、接触部分は、クランク部分を介して固定部分に接続され、クランク部分は、リレー幅と平行に、特に支持面と垂直に位置合わせされる軸に沿ってオフセットされた固定部分に対して接触部分を位置決めするように適合される。
【0041】
コンタクトアーム、特にクランク部分は、第2接触面と固定部分との間のリレー高の方向における距離を克服すべく、階段状、例えばZ字型またはS字型であってよい。更に、クランク部分は、ばね要素を含むことができる、および/または、ばねアームが絶縁要素を介して偏向されたときに復元力を生成すべく、弾性的になるように適合されてよい。この静止力によってコンタクトアームは開始位置内に戻る。
【0042】
固定部分は、リベット、溶接、はんだ、接着剤、および/またはスナップ接続で部分レセプタクルに固定されるように適合され得る。部分レセプタクルは、特に導電性を有するように適合され、開閉接続接点に接続され、コンタクトアームは、開閉接続接点を介して電気信号を受けることができる。
【0043】
更には、クランク部分により実現されるオフセット部分と接触部分との間のオフセットを、特にリレー幅より小さくすることができる。接触部分は、第1接触領域および第2接触領域への電気的接続のための接触点を含む。
【0044】
一実施形態では、コンタクトアームは、接触部分および/またはクランク部分上に横方向に形成される受け入れアームを含み、受け入れアームは、絶縁要素との形状適合接続および/または圧入接続を形成すべく、絶縁要素を少なくとも部分的に受け入れるように適合される。
【0045】
これには、絶縁要素への機械的接続を、コンタクトアームの、第1接触面および/または第2接触面との電気的接触から空間的に切り離すことができるという利点がある。それに応じて、受け入れアームは、利用可能な設置スペースを最適に使用できるように、特に、リレーの必要スペース(設置面積)および/またはリレー幅が増加しないように配置することができる。
【0046】
受け入れアームは、コンタクトアームから四分円状に、特に支持面と平行に延在することができる。更に、受け入れアームは形状適合コネクタを含むことができ、形状適合コネクタを用いて、受け入れアームを形状適合方式および/または圧入方式で絶縁要素に接続することができる。受け入れアームは半円を形成することもでき、受け入れアームが半円の頂点でコンタクトアームと交差するため、コンタクトアームは、コンタクトアームの両側で、支持面と平行に、湾曲したアーム、特に四分円状のアームを形成する。コンタクトアームは、特にリレーハウジングのベースプレート寄りに、またはリレーを終了させる側壁寄りにコンタクトアームを配置すべく、リレー高と平行な軸に沿ってコンタクトアームの接触部分に対して距離を置いて配置することができる。結果として、リレー幅および/またはリレー高を有利に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
添付の図を参照しながら、更なる例示的な実施形態について説明する。添付の図は以下を示す。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1は、設置スペースを減らした端子台に組み込むためのリレー100の概略図を示す。リレー100は電磁駆動装置101を含み、電磁駆動装置101は、アーマチャ103と、アーマチャ軸受けばね105と、ヨーク107とを含む。アーマチャ103は、ヨーク107から少なくとも部分的に離間され、移動可能に装着され、アーマチャ103に作用する電磁力の影響下でヨーク107とアーマチャ103との間の距離を減らすように適合される。
【0049】
アーマチャ軸受けばね105は、アーマチャ103にばね力を付与するように適合され、当該ばね力によって電磁力は打ち消される。更に、ヨーク107は、アーマチャ103に電磁力を付与すべく、アーマチャ103と電磁的に相互作用するように適合される。
【0050】
リレー100は更に、第1接触面111-1とコンタクトアーム113とを含む接点ばね109を有する。コンタクトアーム113は、第1接触面111-1から距離を置いて配置され、第1接触面111-1とコンタクトアーム113との間の電気的接続を確立すべく、コンタクトアーム113に作用する圧迫力を用いて第1接触面111-1と接触するように適合される。
【0051】
リレー100は更に、アーマチャ103上に配置され、かつ、コンタクトアーム113上にある、絶縁要素115を含む。絶縁要素115は、アーマチャ103をコンタクトアーム113から電気的に分離するように適合され、アーマチャ103を動かすことによりコンタクトアーム113に作用する圧迫力を生成すべく、コンタクトアーム113を作動させるように適合される。アーマチャ103、絶縁要素115、コンタクトアーム113、およびヨーク107はそれぞれ、支持面117と平行に配置され、アーマチャ103、絶縁要素115、およびコンタクトアーム113は、支持面117に対して垂直に少なくとも部分的に移動可能に装着される。
【0052】
コンタクトアーム113は、圧迫力を打ち消すばね張力を生成すべく、圧迫力が作用すると支持面117と垂直に弾性的に変形するように適合される。更に、コンタクトアーム113は、ばね張力が圧迫力より大きい場合にコンタクトアーム113と第1接触面111-1との間の電気的接続を分離するように適合される。コンタクトアーム113は絶縁要素115と垂直に配置される。
【0053】
ヨーク107はU字型であり、第1ヨーク脚部119-1と第2ヨーク脚部119-2とを含み、アーマチャ103は、アーマチャ軸受けばね105を用いて第1ヨーク脚部119-1上に弾性的に装着される。第1ヨーク脚部119-1および第2ヨーク脚部119-2は、支持面117に配置され、アーマチャ103は、第1ヨーク脚部119-1および第2ヨーク脚部119-2と垂直に配置される。
【0054】
リレー100は更に、2つの電磁コイル121-1、121-2と、2つのコイルキャリア123-1、123-2とを含む。第1ヨーク脚部119-1上には、コイルキャリア123-1と共に電磁コイル121-1が配置され、第2ヨーク脚部119-2上には、更なるコイルキャリア123-2と共に更なる電磁コイル121-2が配置される。ヨーク107は、電磁力を生成すべく、電磁コイル121-1により生成される磁場でアーマチャ103を貫通するように適合される。コイルキャリア123-1、123-2はそれぞれ、支持面117と平行な窪み125を含み、窪み125において、支持面117と垂直な、それぞれのヨーク脚部119-1、119-2と、それぞれの電磁コイル121-1、121-2と、それぞれのコイルキャリア123-1、123-2とで構成される複合体の幅を減らすべく、それぞれの電磁コイル121-1、121-2がそれぞれのヨーク脚部119-1、119-2に係合する。
【0055】
接点ばね109は、第2接触面111-2を含み、コンタクトアーム113は、第2接触面111-2上に配置され、圧迫力の影響下で第2接触面111-2をコンタクトアーム113から電気的に分離するように適合される。コンタクトアーム113は、圧迫力が収まった後に、コンタクトアーム113の、第2接触面111-2への電気的接続を復元するようにも適合される。更に、コンタクトアーム113は、位置方向127にアーマチャ103と垂直に配向され、第1接触面111-1は、第2接触面111-2よりも、方位方向127に沿った絶縁要素115からの距離が短い。
【0056】
リレー100は更にリレーハウジング129を含み、リレーハウジング129は、電磁駆動装置101を絶縁要素115および接点ばね109と共に受け入れるためのシェル型の受け入れ窪み131を含む。接点ばね109は、リレー100のリレー幅を減らすべく、ヨーク107に横方向に隣接して配置される。リレー幅に対して、第1接触面111-1は、リレーハウジング129のベース面133上に配置され、コンタクトアーム113は、第1接触面111-1の上方に距離を置いて配置され、絶縁要素115は、コンタクトアーム113の上方または隣に配置される。
【0057】
コンタクトアーム113は、接触部分135と、クランク部分137と、固定部分139とを含み、第1接触面111-1は接触部分135の下方に配置され、第2接触面111-2は接触部分135の上方に配置される。接触部分135は、クランク部分137を介して固定部分139に接続され、クランク部分137は、リレー幅と平行かつ支持面117と垂直な軸に沿って固定部分139に対してオフセットされた接触部分135を位置決めするように適合される。
【0058】
更に、コンタクトアーム113は、接触部分135および/またはクランク部分137上に横方向に形成される受け入れアーム307を含み、受け入れアーム307は、絶縁要素115との形状適合接続および/または圧入接続を確立すべく、絶縁要素115を少なくとも部分的に受け入れるように適合される。
【0059】
第1接触面111-1および第2接触面111-2はそれぞれ、円形の固定点、特にリベット留め点を含む、導電性を有するシートメタルブランクから一体に形成される。第1接触面111-1はL字形であり、短い方の脚部の一端がコンタクトアーム113と位置合わせされる。長い方の脚部上には開閉接続接点145-1が形成され、開閉接続接点145-1は、リレーハウジング129から突出し、第1接触面111-1に電気信号を付与すべく、コンタクトプラグに挿入されるように適合される。
【0060】
第2接触面111-2は、ある角度で形作られ、第1角度付き脚部149が、コンタクトアーム113と位置合わせされ、更なる角度付き脚部150が、コンタクトアーム113と平行に距離を置いて配置される。更なる角度付き脚部150上には更なる開閉接続接点145-3が形成され、更なる開閉接続接点145-3は、リレーハウジング129から突出し、第2接触面111-2に電気信号を付与すべく、コンタクトプラグに挿入されるように適合される。
【0061】
第2接触面111-2は、角度付き脚部149、150を接続し、かつ、リレー幅に沿ってまたは支持面117と垂直にオフセットされたこれら2つの角度付き脚部149、150を配置するように適合される、オフセット部分147も含む。それに応じて、角度付き脚部149は、コンタクトアーム113の上方に配置され、更なる角度付き脚部150は、1つの平面、特に第1接触面111-1を含む支持面117に配置される。それに応じて、支持面117には、第1接触面111-1および第2接触面111-2のそれぞれの固定点が幾つか配置される。
【0062】
リレー100は更なる開閉接続接点145-2も含み、更なる開閉接続接点145-2は、開閉接続接点145-1および145-3と平行に配置され、リレーハウジング129から突出する。更なる開閉接続接点145-2は、コンタクトアーム113と電気的に接続される。
【0063】
リレー100は2つのリレー接続接点143-1、143-2も含み、リレー接続接点143-1、143-2は、電磁コイル121-1、121-2に電気信号を付与すべく、電磁コイル121-1、121-2と電気的に接続される。
【0064】
図2aは、リレー100の概略的な断面図を示す。断面は、
図1に示す切断面141に沿ったものである。リレー100は、電磁駆動装置101を第1ヨーク脚部119-1および第2ヨーク脚部119-2と共に受け入れるためのシェル型の受け入れニッチ131を含むリレーハウジング129を有する。
【0065】
第2ヨーク脚部119-2上には、コイルキャリア123-2と共に電磁コイル121-2が配置される。ヨーク107は、電磁力を生成すべく、電磁コイル121-1により生成される磁場でアーマチャ103を貫通するように適合される。コイルキャリア123-2は、支持面117と平行な窪み125を含み、窪み125において、支持面117と垂直な幅を減らすべく、電磁コイル121-2が第2ヨーク脚部119-2に係合する。
【0066】
アーマチャ103が第2ヨーク脚部119-2から距離を置いて配置されるため、アーマチャ103と第2ヨーク脚部119-2との間には加工間隙201が存在する。電磁力の影響下では、アーマチャ103の動きで加工間隙201を克服できるため、アーマチャ103は第2ヨーク脚部119-2上に静止する。支持面117と平行して延在するリレー接続接点143-1も示されている。
【0067】
図2bは、リレー100の概略的な断面図を示す。断面は、
図1に示す切断面127に沿ったものである。リレー100はリレーハウジング129を含み、リレーハウジング129は、電磁駆動装置101を絶縁要素115および接点ばね109と共に受け入れるためのシェル型の受け入れ窪み131を含む。リレー幅に対して、第1接触面111-1は、リレーハウジング129のベース面133上にあり、コンタクトアーム113は、第1接触面111-1の上方に距離を置いて配置され、絶縁要素115は、コンタクトアーム113の上方または隣に配置される。
【0068】
第1接触面111-1および第2接触面111-2は、相互にオフセットされたコンタクトアーム113と接触する。第1接触面111-1および第2接触面111-2の、コンタクトアーム113との接触面では、それぞれの接触面111-1、111-2およびコンタクトアーム113上に、リレー幅の方向においてある幅を有する接触点203-1、203-2、203-3、203-4が設けられる。故に、第1接触面111-1の接触点203-3を第2接触面111-2の更なる接触点203-4にオフセット配置すること、および、接触点203-1、203-3の対および接触点203-2、203-4の対を互いの上方に配置することを防止することができる。それに応じて、このような接触点203-1、203-2、203-3、203-4の配置で、リレー幅が有利に減少する。
【0069】
コンタクトアーム113は、接触部分135と、クランク部分137と、固定部分139とを含み、第1接触面111-1は接触部分135の下方に配置され、第2接触面111-2は接触部分135の上方に配置される。接触部分135は、クランク部分137を介して固定部分139に接続され、クランク部分137は、リレー幅と平行かつ支持面117と垂直な軸に沿って固定部分139に対してオフセットされた接触部分135を位置決めするように適合される。更に、開閉接続接点145-2は、導電性を有するように、リベット接続205を介してコンタクトアーム113の固定部分139に接続される。
【0070】
図3は、設置スペースを減らした端子台に組み込むためのリレー100の概略図を示す。リレー100は電磁駆動装置101を含み、電磁駆動装置101は、アーマチャ103と、アーマチャ軸受けばね105と、ヨーク107とを含む。アーマチャ103は、ヨーク107から少なくとも部分的に距離を置いて移動可能に装着される。
【0071】
リレー100は更に接点ばね109を含み、接点ばね109は、第1接触面111-1と、第2接触面111-2と、コンタクトアーム113とを含む。コンタクトアーム113は、第1接触面111-1から距離を置いて配置される。更に、リレーは、アーマチャ103上に配置され、かつ、コンタクトアーム113の受け入れアーム307上にある、絶縁要素115を含む。絶縁要素115は、アーマチャ103をコンタクトアーム113から電気的に分離するように適合され、アーマチャ103を動かすことによりコンタクトアーム113に作用する圧迫力を提供すべく、受け入れアーム307を介してコンタクトアーム113を作動させるように適合される。アーマチャ103、絶縁要素115、コンタクトアーム113、およびヨーク107はそれぞれ、支持面117と平行に配置され、アーマチャ103、絶縁要素115、およびコンタクトアーム113は、支持面117に対して垂直に少なくとも部分的に移動可能に装着される。
【0072】
ヨーク107はU字型であり、第1ヨーク脚部119-1と第2ヨーク脚部119-2とを含み、アーマチャ103は、アーマチャ軸受けばね105を用いて第1ヨーク脚部119-1上に弾性的に装着される。第1ヨーク脚部119-1および第2ヨーク脚部119-2は、支持面117に配置され、アーマチャ103は、第1ヨーク脚部119-1および第2ヨーク脚部119-2と垂直に配置される。
【0073】
リレー100は更に、2つの電磁コイル121-1、121-2と、2つのコイルキャリア123-1、123-2とを含む。第1ヨーク脚部119-1上には、コイルキャリア123-1と共に電磁コイル121-1が配置され、第2ヨーク脚部119-2上には、更なるコイルキャリア123-2と共に更なる電磁コイル121-2が配置される。コイルキャリア123-1、123-2はそれぞれ、支持面117と平行な窪み125を含み、窪み125において、支持面117と垂直な幅を減らすべく、それぞれの電磁コイル121-1、121-2がそれぞれのヨーク脚部119-1、119-2に係合する。
【0074】
リレー100は更にリレーハウジング129を含み、リレーハウジング129は、電磁駆動装置101を絶縁要素115および接点ばね109と共に受け入れるためのシェル型の受け入れニッチ131を含む。更に、コンタクトアーム113は、方位方向127にアーマチャ103と垂直に配向され、第1接触面111-1および第2接触面111-2は、支持面117と平行な共通軸に沿って相互に配向される。故に、第1接触面111-1から始まるばね接点開閉器109の装置が積層され、第1接触面111-1は、リレーハウジング129のベース面133上に配置され、コンタクトアーム113は、その上にあるかまたは離間され、第2接触面111-2は、コンタクトアーム113上にあるかまたは離間される。
【0075】
コンタクトアーム113は、接触部分135と、クランク部分137と、固定部分139とを含み、第1接触面111-1は接触部分135の下方に配置され、第2接触面111-2は接触部分135の上方に配置される。接触部分135は、オフセット部分137を介して固定部分139に接続され、オフセット部分137は、リレー幅と平行かつ支持面117と垂直な軸に沿って固定部分139に対してオフセットされた接触部分135を位置決めするように適合される。
【0076】
更に、コンタクトアーム113は、接触部分135および/またはクランク部分137上に横方向に形成される受け入れアーム307を含み、受け入れアーム307は、絶縁要素115との形状適合接続および/または圧入接続を確立すべく、絶縁要素115を少なくとも部分的に受け入れるように適合される。
【0077】
第1接触面111-1はL字形であり、短い方の脚部の一端がコンタクトアーム113と位置合わせされる。長い方の脚部上には、リレーハウジング129から突出する開閉接続接点145-1が成形される。第2接触面111-2には、特にZ字型の角があり、第1角度付き脚部149が、コンタクトアーム113と位置合わせされ、更なる角度付き脚部150が、コンタクトアーム113と平行に距離を置いて配置される。更なる角度付き脚部150上には、更なる開閉接続接点145-3が成形される。
【0078】
第2接触面111-2は、角度付き脚部149、150を接続し、かつ、リレー全幅に沿ってまたは支持面117と垂直にオフセットされたこれら2つの角度付き脚部149、150を配置するように適合される、オフセット部分147も含む。それに応じて、角度付き脚部149は、コンタクトアーム113の上方に配置され、更なる角度付き脚部150は、1つの平面、特に第1接触面111-1を含む支持面117に配置される。
【0079】
リレー100は更なる開閉接続接点145-2も含み、更なる開閉接続接点145-2は、開閉接続接点145-1および145-3と平行に配置され、リレーハウジング129から突出する。更なる開閉接続接点145-2は、コンタクトアーム113と電気的に接続される。
【0080】
リレー100は2つのリレー接続接点143-1、143-2も含み、リレー接続接点143-1、143-2は、電磁コイル121-1、121-2に電気信号を付与すべく、電磁コイル121-1、121-2と電気的に接続される。
【0081】
図4aは、リレー100の概略的な断面図を示す。断面は、
図3に示す切断線301に沿ったものである。リレー100は、電磁駆動装置101を第1ヨーク脚部119-1および第2ヨーク脚部119-2と共に受け入れるためのシェル型の受け入れ窪み131を含むリレーハウジング129を有する。
【0082】
アーマチャ103が第2ヨーク脚部119-2から距離を置いて、かつ、第1ヨーク脚部119-1から部分的に距離を置いて配置されるため、アーマチャ103と第2ヨーク脚部119-2との間には加工間隙201が存在する。電磁力の影響下では、アーマチャ103の動きで加工間隙201を克服できるため、アーマチャ103は第2ヨーク脚部119-2上に静止する。
【0083】
第1接触面111-1および第2接触面111-2は、相互に合同的にコンタクトアーム113と接触する。第1接触面111-1および第2接触面111-2の、コンタクトアーム113との接触面では、それぞれの接触面111-1、111-2およびコンタクトアーム113-4上に、リレー幅の方向においてある幅を有する接触点203-1、203-2、203-3、203-4が設けられる。ここでは、接点ばね109の幅がリレー幅を下回る。接触点203-1、203-3の対および接触点203-2、203-4の対は、共通の対称軸403を有する。
【0084】
受け入れアーム307は、絶縁要素115とコンタクトアーム113との間の形状適合接続を実現すべく絶縁要素115の結合要素401が係合する窪みを含む。絶縁要素115および第2接触面111-2は、リレー高の方向においてアーマチャ103の最大高さを超えないため、第2接触面111-2および絶縁要素115によって、リレーの構造高さが増加することはない。
【0085】
図4bは、リレー100の概略的な断面図を示す。断面は、
図3に示す断面線303に沿ったものである。リレー100は、電磁駆動装置101を第2ヨーク脚部119-2と共に受け入れるためのシェル型の受け入れニッチ131を含むリレーハウジング129を有する。結合要素401は、形状が半球状であり、受け入れアーム307内の窪みに係合する。結合要素401と受け入れアーム307の窪みとはそれぞれ、半径が0.5mmである。
【0086】
電磁コイル121-2は、コイルキャリア123-2上に配置され、円筒状の第2ヨーク脚部119-2を囲む。更には、電磁コイル121-2に電気信号を供給できるリレー接続接点143-1が示されている。
【0087】
図5は、リレーハウジング129を含むリレー100の概略図を示す。リレーハウジング129は特にトラフ状であり、リレー接続接点143-1、143-2および開閉接続接点145-1、145-2、145-3の方向に開いている。リレーハウジング129上には、リレーハウジング129を横方向に閉鎖する側壁505も配置される。開閉接続接点145-1、145-2、145-3の領域では、側壁505が窪み501を含む。窪み501があると、特に、開閉接続接点145-1、145-2、145-3の領域に相互に隣接して配置されるリレー100間の絶縁距離および漏れ距離を、特にそれぞれのリレー幅を増やすことなく、増やすことができる。
【0088】
リレーハウジング129と側壁505との複合体はベースプレート503により閉ざされているため、側壁505とベースプレート503とを含むリレーハウジング129は、内側が密閉されている。リレーハウジング129を埃、湿気、または他の環境の影響から密封すべく、側壁505を含むベースプレート503とリレーハウジング129との間の当接縁は特に密封することができる。
【0089】
リレーハウジング129上には固定要素509-1、509-2、509-4が形成され、側壁505上には固定要素509-3が形成される。固定要素509-1、509-2、509-3、509-4は特に、ラッチラグ、バーブ、スナップインコネクタ、クランプコネクタ、および/またはプラグコネクタであってよい。更には、固定要素509-1、509-2、509-3、509-4を使用してベースプレート503とリレープラグインコネクタとの間の距離を定義できるため、リレー100をリレープラグインコネクタ、特に端子台に差し込んだ後、リレーハウジング129とリレープラグコネクタとの間には間隙が形成される。
【0090】
リレーハウジング129、側壁505、およびベースプレート503は、接続接点側にトラフを形成することができ、ベースプレート503は、特にリレーハウジング129および側壁505に対して、リレーハウジング129の内側の方向にオフセットされる。このトラフは、リレーハウジング129、開閉接続接点145-1、145-2、145-3、および/またはリレー接続接点143-1、143-2を密封すべく、流動性の絶縁材料または密封材料で満たすことができる。絶縁材料または密封材料は、リレー100の強力なシールおよび/または弾性シールを生成すべく、充填後に硬化させることができる。
【0091】
ベースプレート503は、接点受け入れニッチ513-1、513-2、513-3、513-4、513-5を含み、接点受け入れニッチ513-1、513-2、513-3、513-4、513-5には、開閉接続接点145-1、145-2、145-3およびリレー接続接点143-1、143-2がそれぞれ係合する。側壁505はエンボス加工507も含む。リレーハウジング129は、側壁505内の案内溝に係合し、かつ、側壁505を形状適合方式でリレーハウジング129に接続する、形状適合コネクタ511も含む。形状適合コネクタ511を用いた、側壁505の、リレーハウジング129への形状適合接続は特に、側壁505の外周を取り巻くことができる。更に、形状適合接続は、シーリング材を導入することにより密封することができる。形状適合コネクタ511はL字形であり、リレーハウジング129と一体に形成される。
【0092】
特にリレー100は、開閉接続接点145-1、145-2、145-3の接続線と平行な線および/またはリレーハウジング129の長手方向縁部に沿って定義されるリレー全長515を有する。リレー長515は特に28mmである。更に、リレーは、リレーハウジング129の更なる長手方向縁部に沿って定義され、かつ、特に固定要素509-1を含み得る、リレー全高517を有する。リレー全高517は特に、15mmから15.5mmである。
【0093】
図6aは、
図5に示す実施形態に係るリレーの概略的な側面図を示す。リレーハウジング129の幅および側壁505の幅を介して、リレー幅601が定義される。リレー全幅601は特に、3mmである。リレーハウジング129は固定要素509-1を含み、固定要素509-1はリレーハウジング129と一体に形成される。開閉接続接点145-1は、リレー100のベース領域133上にある。
【0094】
図6bは、底壁503を含む側壁505の概略的な斜視図を示す。窪み501によって、側壁を閉鎖し、かつ、リレーハウジング129の内側に突出する、段差が形成される。底壁503は、側壁505に垂直に取り付けられる。側壁505はへこみ507も含む。固定要素509-2は、1つの平面のある平面内で側壁505に取り付けられる。ベースプレート503は、接点受け入れニッチ513-1、513-2、513-3、513-4、513-5を含み、接点受け入れニッチ513-1、513-2、513-3、513-4、513-5を用いて、リレーの開閉接続接点および/またはリレー接点を外側に導出することができる。
【0095】
図7は、
図3に示す実施形態に係るリレー100の概略図を示す。コンタクトアーム113は、接触部分135および/またはクランク部分137の上に横方向に形成される受け入れアーム307を含む。受け入れアーム307は、絶縁要素115との形状適合接続および/または圧入接続を形成すべく絶縁要素115を少なくとも部分的に受け入れるように適合される開口部701を含む。絶縁要素115は、特に細長い孔状開口部701を少なくとも部分的に貫通することができる。開口部701は、例えば受け入れアーム307内のエンボス加工により形成することができる。
【0096】
コイルキャリア123-1および更なるコイルキャリア123-2は、接続要素707を介して相互に接続される。コイルキャリア123-1、123-2は、接続要素707と一体に形成することができる。
【0097】
図8aは、
図7に示す実施形態に係るリレー100の概略的な断面図を示す。断面は、
図7に示す断面線703に沿ったものである。受け入れアーム307は、絶縁要素115と受け入れアーム307との間の形状適合接続を実現すべく絶縁要素115の結合要素401が係合する開口部701を含む。結合要素401は、円筒状および/または円錐状であり、絶縁要素115と受け入れアーム307との間の圧入接続および/または形状適合接続を実現すべく、開口部701を通過するように適合される。特に結合要素401が開口部701を貫通するように結合要素401が開口部701に挿入された後、結合要素401は、リレーハウジング129の方向に突出する。結合要素401は、絶縁要素115と受け入れアーム307との間の接続が解除されるのを防止すべく、スナップイン接続によって開口部701に固定することができる。突出部は、0.05mmから0.5mmの範囲であってよい。
【0098】
図8bは、リレー100の概略的な断面図を示す。断面は、
図7に示す切断線705に沿ったものである。結合要素401は、絶縁要素115の方向に先細りになる断面を含む。結合要素401は特に、形状適合方式で開口部701に係合すべく、円錐状、台形状、ピラミッド状、またはピン状であってよい。受け入れアーム307の開口部701は、開口部701との接触領域において、0.1mmから1mmの範囲の半径を有する。
[項目1]
設置スペースを減らした端子台に組み込むためのリレーであって、
アーマチャと、アーマチャ軸受けばねと、ヨークとを有する電磁駆動装置であって、
前記アーマチャは、前記ヨークから少なくとも部分的に離間され、移動可能に装着され、前記アーマチャに作用する電磁力の影響下で前記ヨークと前記アーマチャとの間の距離を減らすように適合され、
前記アーマチャ軸受けばねは、前記電磁力を打ち消すばね力を前記アーマチャに付与するように適合され、
前記ヨークは、前記アーマチャに前記電磁力を付与すべく、前記アーマチャと電磁的に相互作用するように適合される、
電磁駆動装置と、
第1接触面とコンタクトアームとを有する接点ばねであって、前記コンタクトアームは、前記第1接触面から距離を置いて配置され、前記第1接触面と前記コンタクトアームとの間の電気的接続を確立すべく、前記コンタクトアームに作用する圧迫力を用いて前記第1接触面と接触するように適合される、接点ばねと、
前記アーマチャ上に配置され、かつ、前記コンタクトアーム上にある、絶縁要素であって、前記アーマチャを前記コンタクトアームから電気的に分離するように適合され、前記アーマチャを動かすことにより前記コンタクトアームに作用する前記圧迫力を生成すべく、前記コンタクトアームを作動させるように適合される、絶縁要素と、
を備え、
前記アーマチャ、前記絶縁要素、前記コンタクトアーム、および前記ヨークはそれぞれ、支持面と平行に配置され、前記アーマチャ、前記絶縁要素、および前記コンタクトアームは、前記支持面に対して垂直に少なくとも部分的に移動可能に装着される、
リレー。
[項目2]
前記コンタクトアームは、前記圧迫力を打ち消すばね張力を生成すべく、前記圧迫力が前記支持面と垂直に作用すると弾性的に変形するように適合される、項目1に記載のリレー。
[項目3]
前記コンタクトアームは、前記ばね張力が前記圧迫力より大きい場合に、前記コンタクトアームの、前記第1接触面との前記電気的接続を分離するように適合される、項目2に記載のリレー。
[項目4]
前記コンタクトアームは、前記絶縁要素と垂直に配置される、項目1から3の何れか一項に記載のリレー。
[項目5]
前記ヨークはU字型であり、第1ヨーク脚部と第2ヨーク脚部とを含み、前記アーマチャは、前記アーマチャ軸受けばねを用いて前記第1ヨーク脚部上に少なくとも部分的に弾性的に装着され、前記第2ヨーク脚部から距離を置いて配置され、前記第1ヨーク脚部および前記第2ヨーク脚部は、前記支持面に配置され、前記アーマチャは、前記第1ヨーク脚部および/または前記第2ヨーク脚部と垂直に配置される、項目1から4の何れか一項に記載のリレー。
[項目6]
前記アーマチャは、前記電磁力が作用すると、前記第2ヨーク脚部に向かって移動すること、および/または、前記第2ヨーク脚部の方向に変形することにより、前記支持面の垂直軸に沿って前記アーマチャと前記第2ヨーク脚部との間の距離を減らすべく、常磁性または強磁性である、項目5に記載のリレー。
[項目7]
電磁コイルとコイルキャリアとを備え、前記ヨーク上には、前記コイルキャリアと共に前記電磁コイルが配置され、前記ヨークは、前記電磁力を生成すべく、前記電磁コイルにより生成される磁場で前記アーマチャを貫通するように適合される、項目1から6の何れか一項に記載のリレー。
[項目8]
前記コイルキャリアは、前記支持面と垂直な幅を減らすべく、前記電磁コイルが前記ヨークに少なくとも部分的に係合する、前記支持面と平行な窪みを含む、項目7に記載のリレー。
[項目9]
前記接点ばねは、第2接触面を含み、前記コンタクトアームは、前記第2接触面上に配置され、前記圧迫力の影響下で前記第2接触面を前記コンタクトアームから電気的に分離するように適合される、項目1から8の何れか一項に記載のリレー。
[項目10]
前記コンタクトアームは、前記圧迫力が収まった後に、前記コンタクトアームの、前記第2接触面への前記電気的接続を復元するように適合される、項目9に記載のリレー。
[項目11]
前記コンタクトアームは、位置方向に前記アーマチャと垂直に配向され、前記第1接触面は、前記第2接触面よりも、前記位置方向に沿った前記絶縁要素からの距離が短い、項目9または10に記載のリレー。
[項目12]
前記電磁駆動装置を前記絶縁要素および前記接点ばねと共に受け入れるためのシェル型の受け入れニッチを有するリレーハウジングを備え、前記接点ばねは、前記リレーのリレー幅を減らすべく、前記ヨークに横方向に隣接して配置される、項目1から11の何れか一項に記載のリレー。
[項目13]
前記リレー幅に対して、前記第1接触面は、前記リレーハウジングのベース面上にあり、前記コンタクトアームは、前記第1接触面の上方に距離を置いて配置され、前記絶縁要素は、前記コンタクトアームの上方または隣に配置される、項目12に記載のリレー。
[項目14]
前記コンタクトアームは、接触部分と、クランク部分と、固定部分とを含み、前記第1接触面は、前記接触部分上に配置され、前記接触部分は、前記クランク部分を介して前記固定部分に接続され、前記クランク部分は、前記リレー幅と平行に、特に前記支持面と垂直に位置合わせされる軸に沿ってオフセットされた前記固定部分に対して前記接触部分を位置決めするように適合される、項目12に記載のリレー。
[項目15]
前記コンタクトアームは、前記接触部分および/または前記クランク部分上に横方向に形成される受け入れアームを含み、前記受け入れアームは、前記絶縁要素との形状適合接続および/または圧入接続を形成すべく、前記絶縁要素を少なくとも部分的に受け入れるように適合される、項目14に記載のリレー。
【0099】
[参照符号一覧]100:リレー101:電磁駆動アセンブリ103:アーマチャ105:アーマチャ軸受けばね107:ヨーク109:接点ばね111-1:第1接触面111-2:第2接触面113:コンタクトアーム115:絶縁要素117:支持面119-1:第1ヨーク脚部119-2:第2ヨーク脚部121-1:電磁コイル121-2:電磁コイル123-1:コイルキャリア123-2:コイルキャリア125:窪み127:位置方向129:リレーハウジング131:受け入れニッチ133:ベース領域135:接触部分137:クランク部分139:固定部分141:切断面143-1:リレー接続接点143-2:リレー接続接点145-1:開閉接続接点145-2:開閉接続接点145-3:開閉接続接点147:オフセット部分201:加工間隙203-1:接触点203-2:接触点203-3:接触点203-4:接触点205:リベット接続301:切断面303:切断面307:支持アーム401:結合要素403:対称軸501:窪み503:ベースプレート505:側壁507:エンボス加工509-1:固定要素509-2:固定要素509-3:固定要素509-4:固定要素509-5:固定要素511:形状適合コネクタ513-1:受け入れニッチ513-2:受け入れニッチ513-3:受け入れニッチ513-4:受け入れニッチ513-5:受け入れニッチ515:リレー長517:リレー高601:リレー幅701:開口部703:断面705:断面707:コネクタ