(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】電動移動体
(51)【国際特許分類】
B62B 3/02 20060101AFI20220323BHJP
A61G 5/00 20060101ALI20220323BHJP
B62B 3/00 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
B62B3/02 C
A61G5/00 701
B62B3/00 B
B62B3/02 G
(21)【出願番号】P 2017241648
(22)【出願日】2017-12-18
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】特許業務法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辻本 孝則
【審査官】久慈 純平
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-516904(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0313845(KR,Y1)
【文献】登録実用新案第3168023(JP,U)
【文献】中国実用新案第202624325(CN,U)
【文献】中国実用新案第201205954(CN,Y)
【文献】米国特許出願公開第2008/0028546(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 1/00-5/08,
A61G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、
ハンドルと、
アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、
前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、
実質的に平らな天面を有する荷台と、
前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、
前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、
前記荷台に設けられる把手部と、
前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、
前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、
前記荷台に設けられて前記収納状態で前記荷台を走行可能に支える第二キャスターと、
を備え、
前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能な電動移動体。
【請求項2】
フレームと、
前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、
ハンドルと、
アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、
前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、
実質的に平らな天面を有する荷台と、
前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、
前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、
前記荷台に設けられる把手部と、
前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、
前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、
前記積載部を揺動可能状態または固定状態に切り替え可能な切替機構と、
前記揺動可能状態において前記積載部の揺れを減衰させる制動機構と、を備え、
前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能な電動移動体。
【請求項3】
フレームと、
前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、
ハンドルと、
アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、
前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、
実質的に平らな天面を有する荷台と、
前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、
前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、
前記荷台に設けられる把手部と、
前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、
前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、を備え、
前記積載部は、座面と背もたれとを有する座席であり、
前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能な電動移動体。
【請求項4】
フレームと、
前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、
ハンドルと、
アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、
前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、
実質的に平らな天面を有する荷台と、
前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、
前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、
前記荷台に設けられる把手部と、
前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、
前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、
前記荷台に着脱可能であり、かつ伸縮可能な支柱部と、
前記支柱部の突出端部に設けられる第二座席と、を備え、
前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能な電動移動体。
【請求項5】
前記荷台に着脱可能であり、かつ伸縮可能な支柱部と、
前記支柱部の突出端部に設けられる第二座席と、を備える請求項1から
3のいずれか1項に記載の電動移動体。
【請求項6】
前記フレームは、前記積載部を支える左右一対のメインフレームを備える請求項1から
4のいずれか1項に記載の電動移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電動移動体に関する。
【背景技術】
【0002】
折畳み可能な電動台車が知られている。従来の電動台車は、荷物を載せる前台車部と、折畳み可能に前台車部の後部側に設けた逆U字状のハンドル部と、ハンドル部に設けて前台車部の車輪を制動する手動ブレーキと、前台車部に対して左右方向に回動自在に連結しかつ前台車部側に折畳み可能とした車輪付き後台車部と、後台車部に設けて車輪を駆動させる電気駆動手段と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電動台車は、荷物を載せる台車部(前台車部、および後台車部)が蝶番を介してほぼ同じ高さに連結されている。そして台車部の高さは、高々、台車部を支える車輪の直径程度である。つまり、台車部は、極めて地面に近い。
【0005】
そのため、従来の電動台車は、荷物を積んだり下ろしたりするために、腰を屈めるような労力を必要とする場合があって、使い勝手に改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、使用者の労力を軽減し、使い勝手の向上した電動移動体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するため本発明に係る電動移動体は、フレームと、前記フレームを走
行可能に支える複数の第一車輪と、ハンドルと、アクセル操作を受け付けるアクセル操作
部と、前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくと
も1つを駆動させる電動機と、実質的に平らな天面を有する荷台と、前記フレームに前記
荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支
持軸部と、前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスター
と、前記荷台に設けられる把手部と、前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり
、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、前記フレームま
たは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台
固定部と、前記荷台に設けられて前記収納状態で前記荷台を走行可能に支える第二キャスターと、を備え、前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能である。
また、前記の課題を解決するため本発明に係る電動移動体は、フレームと、前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、ハンドルと、アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、実質的に平らな天面を有する荷台と、前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、前記荷台に設けられる把手部と、前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、前記積載部を揺動可能状態または固定状態に切り替え可能な切替機構と、前記揺動可能状態において前記積載部の揺れを減衰させる制動機構と、を備え、前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能である。
さらに、前記の課題を解決するため本発明に係る電動移動体は、フレームと、前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、ハンドルと、アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、実質的に平らな天面を有する荷台と、前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、前記荷台に設けられる把手部と、前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、を備え、前記積載部は、座面と背もたれとを有する座席であり、前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能である。
また、前記の課題を解決するため本発明に係る電動移動体は、フレームと、前記フレームを走行可能に支える複数の第一車輪と、ハンドルと、アクセル操作を受け付けるアクセル操作部と、前記アクセル操作部が受け付けるアクセル操作に基づいて前記第一車輪の少なくとも1つを駆動させる電動機と、実質的に平らな天面を有する荷台と、前記フレームに前記荷台を揺動可能に接続し、前記荷台を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部と、前記荷台に設けられて前記展開状態の前記荷台を走行可能に支えるキャスターと、前記荷台に設けられる把手部と、前記フレームに支えられて重量物を積載可能であり、かつ前記荷台よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部と、前記フレームまたは前記積載部に設けられて前記収納状態で前記把手部に連結して前記荷台を支える荷台固定部と、前記荷台に着脱可能であり、かつ伸縮可能な支柱部と、前記支柱部の突出端部に設けられる第二座席と、を備え、前記荷台の前記収納状態および前記展開状態のいずれであっても前記電動機の駆動で走行可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、使用者の労力を軽減し、使い勝手の向上した電動移動体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る電動移動体を前方左側から見た斜視図。
【
図2】本発明の実施形態に係る電動移動体を後方左側から見た斜視図。
【
図3】本発明の実施形態に係る電動移動体を後方左側から見た斜視図。
【
図4】本発明の実施形態に係る電動移動体の左側面図。
【
図5】本発明の実施形態に係る電動移動体の左側面図。
【
図6】本発明の実施形態に係る電動移動体の他の例を前方左側から見た斜視図。
【
図7】本発明の実施形態に係る電動移動体の他の例を後方左側から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る電動移動体の実施の形態について、
図1から
図7を参照して説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号が付されている。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る電動移動体を前方左側から見た斜視図である。
【0012】
図2および
図3は、本発明の実施形態に係る電動移動体を後方左側から見た斜視図である。
【0013】
なお、
図2は荷台を展開した状態を示し、
図3は荷台を収納した状態を示している。
【0014】
図4および
図5は、本発明の実施形態に係る電動移動体の左側面図である。
【0015】
なお、
図4は荷台を展開した状態を示し、
図5は荷台を収納した状態を示している。
【0016】
図1中の実線矢Fを電動移動体1の前方(つまり前進方向)、その反対方向を電動移動体1の後方(後退方向)とする。地面に接地した電動移動体1から前方を見て左方向を電動移動体1の左方、その反対方向を電動移動体1の右方とする。地面に接地した電動移動体1から前方を見て上方向を電動移動体1の上方、その反対方向を電動移動体1の下方とする。電動移動体1を構成する各部位の方向については電動移動体1の方向の定義に準じる。
【0017】
図1から
図5に示すように、本実施形態に係る電動移動体1は、人が乗ったり荷物を載せておいたりする積載部5を備え、かつ、荷台6の展開状態(
図2、
図4)で荷台6に人が搭乗可能な電動の荷台である。電動移動体1は、荷台6が折り畳まれた収納状態(
図3、
図6)で人が手押しすることもできる。つまり、電動移動体1を手押しする人の足元を確保するために荷台6を折り畳むことができる。
【0018】
電動移動体1は、積載部5を有する前荷台部7と、折り畳んで収納可能な後荷台部8と、前荷台部7に後荷台部8を揺動可能に接続し、後荷台部8を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持する支持軸部9と、を備えている。前荷台部7の積載部5は、後荷台部8の荷台6よりも高い位置、つまり荷台6よりも地面から離れた位置に配置されている。
【0019】
先ず、前荷台部7は、フレーム11と、フレーム11を走行可能に支える複数の第一車輪12と、ハンドル13と、アクセル操作を受け付けるアクセル操作部15と、アクセル操作部15が受け付けるアクセル操作に基づいて第一車輪12の少なくとも1つを駆動させる電動機16と、フレーム11に支えられて重量物を積載可能な積載部5と、を備えている。
【0020】
次いで、後荷台部8は、実質的に平らな天面を有する荷台6と、荷台6に設けられて展開状態の荷台6を走行可能に支える第一キャスター21と、荷台6に設けられる把手部22と、を備えている。
【0021】
また、前荷台部7は、積載部5に設けられて収納状態で把手部22に連結して荷台6を支える荷台固定部25を備えている。
【0022】
さらに、前荷台部7は、積載部5を揺動可能状態または固定状態に切り替え可能な切替機構26と、揺動可能状態において積載部5の揺れを減衰させる制動機構27と、を備えている。
【0023】
後荷台部8は、荷台6に設けられて収納状態で荷台6を走行可能に支える第二キャスター29を備えている。
【0024】
フレーム11は、積載部5を支える左右一対のメインフレーム31と、左右のメインフレーム31に架け渡される複数のクロスメンバー32と、を備えている。
【0025】
左右それぞれのメインフレーム31は、電動移動体1の前後方向に長尺なメインパイプ33と、メインパイプ33の前端部から斜め後ろ上方へ向かって長尺であり、かつ頂部で折れ曲がって水平方向へ伸びる第一荷台パイプ35と、第一荷台パイプ35の水平部分から上方へ伸びる第二荷台パイプ36と、を備えている。
【0026】
左右のメインパイプ33の前端部には、第一板部47、例えば板金が架け渡されている。第一板部47の天面(上方を臨む面)は、積載部5を臨んでいる。
【0027】
左右のメインパイプ33の中央部から後端部には、機器搭載板41、例えば板金が架け渡されている。機器搭載板41には、バッテリー42、バッテリー42の充電器43、および電動機16の制御部としてのコントローラー45が搭載されている。機器搭載板41の上方は、第二板部48で閉じられている。つまり、バッテリー42、充電器43、およびコントローラー45は、第二板部48に覆い隠されている。第二板部48の天面(上方を臨む面)は、積載部5を臨んでいる。
【0028】
第一板部47および第二板部48は、積載部5および荷台6以外に荷物を搭載可能な第二荷台49である。第二荷台49は、電動移動体1の高さ方向において積載部5および荷台6の間に、荷物を積載可能である。換言すると、電動移動体1は、積載部5、荷台6、および第二荷台49に荷物を積載可能であって、従来の電動台車よりも、より多くの荷物を積載することができる。
【0029】
複数のクロスメンバー32は、電動移動体1の左右方向(幅方向)に長尺である。複数のクロスメンバー32は、左右のメインフレーム31を連結して一体化している。
【0030】
左右の第二荷台パイプ36の頂部には、ハンドル13を支えるハンドルパイプ51が架け渡されている。
【0031】
複数のクロスメンバー32は、左右のメインフレーム31の第一荷台パイプ35の水平部分に架け渡される上クロスメンバー32aを含んでいる。
【0032】
上クロスメンバー32aの中央部には、制動機構27を支える制動パイプ52が設けられている。制動パイプ52は、上クロスメンバー32aに交差し、積載部5の揺動方向へ伸びている。
【0033】
ハンドル13は、ハンドルパイプ51の頂部に設けられている。ハンドル13は、電子的に操舵を検知してコントローラー45へ出力する。
【0034】
第一車輪12は、前荷台部7の左右に一対ある。
【0035】
電動機16は第一車輪12と同数ある。それぞれの電動機16はクラッチ機構55および減速機56を介して第一車輪12に接続されている。それぞれの電動機16は、それぞれの第一車輪12を独立に駆動させる。
【0036】
減速機56のケーシング57は、第一車輪12、電動機16、クラッチ機構55、および減速機56自体を一体に支えている。左右それぞれのケーシング57は、フレーム11の左右それぞれのメインフレーム31の前端部に揺動可能に支持されている。一体化された第一車輪12、電動機16、クラッチ機構55、および減速機56を駆動輪ユニット58と呼ぶ。
【0037】
駆動輪ユニット58は、第一車輪12、電動機16、クラッチ機構55、および減速機56に加えてブレーキ(図示省略)を備えている。
【0038】
電動機16は、回転子(図示省略)、固定子(図示省略)、回転子と固定子とを覆い隠すケース(図示省略)、および回転子に一体化された出力軸(図示省略)を備えている。出力軸は回転子に圧入されている。出力軸は、その回転中心線方向(軸方向)に移動することができる。
【0039】
減速機56は、電動機16から第一車輪12へ駆動力を伝える。減速機56は、例えば遊星歯車減速機である。減速機56は、電動機16の出力軸に一体化された太陽歯車(図示省略)と、太陽歯車に噛み合わされる複数の遊星歯車(図示省略)と、複数の遊星歯車を支える遊星キャリアー(図示省略)と、複数の遊星歯車を囲み、複数の遊星歯車に噛み合わされる内歯車(図示省略)と、を備えている。
【0040】
また、減速機56は、太陽歯車が一体化された電動機16の出力軸を支える太陽軸受(図示省略)と、遊星キャリアーを支える遊星キャリアー軸受(図示省略)と、第一車輪12の車軸(図示省略)を支える車軸軸受(図示省略)と、を備えている。
【0041】
さらに、減速機56は、電動機16の出力軸と減速機56のケーシング57との隙間をシールする太陽歯車オイルシール(図示省略)と、遊星キャリアーと減速機56のケーシング57との隙間をシールするキャリアーオイルシール(図示省略)と、を備えている。
【0042】
太陽歯車は、電動機16の出力軸の一方の端部に一体化されている。つまり、太陽歯車は、電動機16の出力軸と一体で、その回転中心線方向へ移動可能である。太陽歯車は、遊星歯車と噛み合って電動機16から第一車輪12へ駆動力を伝える一方、遊星歯車との噛み合わせを解除して電動機16から第一車輪12への駆動力の伝達を遮断する。
【0043】
遊星キャリアーは第一車輪12の車軸に一体化されている。つまり、遊星キャリアー軸受は、車軸軸受と協働して遊星キャリアーおよび第一車輪12を支えている。
【0044】
内歯車は、減速機56のケーシング57に固定されて一体化している。
【0045】
クラッチ機構55は、例えば減速機56の太陽歯車が一体化された電動機16の出力軸を、出力軸の軸方向へ移動させて遊星歯車と太陽歯車とを噛み合わせたり、遊星歯車と太陽歯車との噛み合わせを解いたりして、電動機16と第一車輪12との動力の伝達を接続したり、断絶したりする。クラッチ機構55は、例えばボール螺子を利用したものである。クラッチ機構55は、電動機16の出力軸の他方の端部(太陽歯車が一体化された端部の反対の端部)に設けられるナット部(図示省略)と、ナット部に挿入される螺子軸(図示省略)と、ナット部と螺子軸との間に転動可能に介在する球体(図示省略)と、螺子軸の回転にともなって球体を循環させる循環部(図示省略)と、を備えている。
【0046】
クラッチ機構55は、手動式であっても良いし、電動式であっても良い。電動式のクラッチ機構55は、螺子軸を回転させる電動機(図示省略)と、電動機から螺子軸へ動力を伝達する動力伝達機構、例えば噛み合わされた2つの歯車(図示省略)と、を備えている。
【0047】
電動移動体1を手押しで使用する場合には、ボール螺子を回転させて電動機16の出力軸を移動させ、遊星歯車から太陽歯車を離脱させて、電動機16と第一車輪12との動力の伝達を断絶させる。電動機16と第一車輪12との動力の伝達が断絶すると、第一車輪12は自由に転がる。電動移動体1を電動機16の動力で走行させる場合には、ボール螺子を回転させて電動機16の出力軸を移動させ、遊星歯車に太陽歯車を噛み合わせて、電動機16と第一車輪12との動力の伝達を接続させる。
【0048】
ブレーキは、例えば電磁ブレーキである。ブレーキは、電動機16の出力軸の回転抵抗を増加させて第一車輪12にブレーキを掛ける。
【0049】
左右それぞれの駆動輪ユニット58とメインフレーム31との間には、サスペンション機構59が架設されている。サスペンション機構59は、揺動可能な駆動輪ユニット58からフレーム11へ伝わる衝撃を緩衝し、かつ第一車輪12の接地力を高める。
【0050】
積載部5は、荷台6よりも上方に第一距離以上離されて配置されている。積載部5は、座面61と背もたれ62とを有する座席63である。積載部5は、フレーム11の左右の第二荷台パイプ36の頂部に揺動可能に支えられている。積載部5は、フレーム11の第二荷台パイプ36に支えられる左右一対の軸部65を備え、第二荷台パイプ36は、積載部5の軸部65を支える軸受部66を備えている。
【0051】
切替機構26は、フレーム11の軸受部66に併設されている。切替機構26は、積載部5の軸部65に連結して積載部5の揺動を規制するロックピン(図示省略)と、ロックピンによる積載部5の揺動の規制と規制解除とを操作するための切り替えレバー67と、積載部5の揺動の規制を解除する方向へロックピンを移動させる力を発生させるスプリング(図示省略)と、レバー67に入力される操作をロックピンに伝えるカム機構(図示省略)と、ロックピン、スプリング、およびカム機構を覆い隠すカバー68と、を備えている。
【0052】
ロックピンの先端部にはスプラインが設けられ、積載部5の軸部65の先端部にはロックピンのスプラインを挿抜可能なスプライン穴が設けられている。切替機構26は、ロックピンのスプラインを積載部5の軸部65のスプライン穴に差し込んで積載部5の揺動を規制する。また、切替機構26は、ロックピンのスプラインを積載部5の軸部65のスプライン穴から抜き出して積載部5の揺動を許可する。
【0053】
レバー67は、実質的に積載部5の軸部65の中心線上で揺動する。
【0054】
スプリングは、ロックピンのスプラインが積載部5の軸部65のスプライン穴から抜け出る方向へばね力を発生させている。
【0055】
カム機構は、レバー67の揺動をロックピンの直線運動に変換する。カム機構は、例えばロックピンの端面にある凹部(図示省略)と、レバー67に設けられてロックピンの凹部に嵌め込み可能な凸部(図示省略)と、を備えている。
【0056】
レバー67を揺動させてロックピンの凹部にレバー67の凸部を嵌め込むと、ロックピンはスプリングのばね力によって移動し、ロックピンのスプラインは積載部5の軸部65のスプライン穴から抜け出る。そうすると、積載部5の揺動は許可される。
【0057】
レバー67を揺動させてロックピンの凹部からレバー67の凸部を離脱させると、ロックピンはスプリングのばね力に抗して移動し、ロックピンのスプラインは積載部5の軸部65のスプライン穴に差し込まれる。そうすると、積載部5の揺動は規制される。
【0058】
制動機構27は、フレーム11の上クロスメンバー32aから伸びる制動パイプ52の2つの端部のそれぞれから積載部5へ架設されている。制動機構27は、所謂ダンパー(ショックアブソーバー)である。
【0059】
ハンドル13には、アクセル操作部15の他に、緊急停止操作部71、前後進切替操作部72、モード切替操作部73が設けられている。
【0060】
アクセル操作部15は、右側のハンドル13に設けられている。アクセル操作部15は、右側のハンドル13を握る使用者の手指で握り込んで操作することができるように配置されている。
【0061】
緊急停止操作部71は、左側のハンドル13に設けられている。緊急停止操作部71は、左側のハンドル13を握る使用者の手指で握り込んで操作することができるように配置されている。
【0062】
前後進切替操作部72は、右側のハンドル13に設けられている。前後進切替操作部72は、右側のハンドル13を握る使用者の親指で押し込んで操作することができるように配置されている。
【0063】
モード切替操作部73は、左側のハンドル13に設けられている。モード切替操作部73は、左側のハンドル13を握る使用者の親指で押し込んで操作することができるように配置されている。
【0064】
コントローラー45は、アクセル操作部15が受け付けるアクセル操作に基づいて電動機16を駆動させる。つまり、コントローラー45は、アクセル操作部15から取得するアクセル信号に基づいて左右の電動機16の出力を増減させて電動移動体1の移動速度を加速または減速する。
【0065】
コントローラー45は、ハンドル13から取得する操舵信号に基づいて左右の電動機16の出力に差を生じさせて電動移動体1の進行方向を変える。つまり、コントローラー45は、ハンドル13が右方向へ操舵されると右側の第一車輪12よりも左側の第一車輪12を強く駆動させ、ハンドル13が左方向へ操舵されると左側の第一車輪12よりも右側の第一車輪12を強く駆動させる。
【0066】
コントローラー45は、緊急停止操作部71が受け付ける緊急停止操作に基づいて左右の電動機16を停止させて電動移動体1を停止させる。つまり、コントローラー45は、緊急停止操作部71から取得する緊急停止信号に基づいて左右の電動機16を停止させて電動移動体1を停止させる。
【0067】
コントローラー45は、前後進切替操作部72が受け付ける前後進切替操作に基づいて左右の電動機16の回転方向を切り替え、電動移動体1を前進モードまたは後退モードへ移行する。つまり、コントローラー45は、前後進切替操作部72から取得する前後進切替信号に基づいて左右の電動機16の回転方向を切り替え、電動移動体1を前進モードまたは後退モードへ移行する。
【0068】
コントローラー45は、モード切替操作部73が受け付ける電動・手押しモード切替操作に基づいてクラッチ機構を接続または切断して、電動移動体1を電動モードまたは手押しモードへ移行する。つまり、コントローラー45は、モード切替操作部73から取得するモード切替信号に基づいてクラッチ機構を接続または切断して、電動移動体1を電動モードまたは手押しモードへ移行する。
【0069】
荷台6は、左右一対の第二メインフレーム81と、左右の第二メインフレーム81に架け渡される第二クロスメンバー82と、左右の第二メインフレーム81に架け渡され、かつ第二クロスメンバー82に支えられる搭乗板83と、を備えている。
【0070】
搭乗板83は、例えば板金である。搭乗板83は、展開状態において人が立って搭乗することができる。
【0071】
把手部22は、第二クロスメンバー82の中央部に一体化されている。把手部22には電動式の固定機構を作動させる、つまりロックピンを進退させるスイッチまたはボタンが設けられていても良い。
【0072】
第一キャスター21は、後荷台部8の左右に一対ある。第一キャスター21は、第二クロスメンバー82の後端部に設けられている。荷台6の展開状態において、第一キャスター21は、第一車輪12と協働して電動移動体1を走行可能に支えている。荷台6の収納状態において、第一キャスター21は、接地面から離れる。第一キャスター21は、例えばボールキャスターである。地面に接地する球体21aと、球体21aを転動可能に保持するハウジング21bと、を備えている。
【0073】
第二キャスター29は、後荷台部8の左右に一対ある。第二キャスター29は、第二クロスメンバー82の前端部に設けられている。荷台6の展開状態において、第二キャスター29は、第二キャスター29は、接地面から離れる。荷台6の収納状態において、第二キャスター29は、第一車輪12と協働して電動移動体1を走行可能に支えている。第二キャスター29は、例えばボールキャスターである。地面に接地する球体29aと、球体29aを転動可能に保持するハウジング29bと、を備えている。
【0074】
なお、第二キャスター29は、荷台6の揺動位置によらず、常に接地していても良い。例えば、第二キャスター29は、荷台6に対して揺動可能に設けられて、常に接地面に接地する。また、第二キャスター29は、前荷台部7の左右のメインパイプ33の後端部に設けられて、荷台6の揺動位置によらず、常に接地していても良い。
【0075】
支持軸部9は、フレーム11に荷台6を揺動可能に接続し、荷台6を展開状態と収納状態との間で揺動可能に支持している。支持軸部9は、例えば前荷台部7のメインフレーム31に設けられる第一軸受(図示省略)と、後荷台部8の第二メインフレーム81に設けられる第二軸受(図示省略)と、第一軸受および第二軸受に挿し通されてフレーム11と荷台6とを揺動可能に連結するボルト(図示省略)と、フレーム11と荷台6とを一体化させるナット(図示省略)と、を備えている。
【0076】
なお、電動移動体1は、折り畳まれた荷台6を固定する固定機構(図示省略)を備えていても良い。固定機構は、例えば、前荷台部7に設けられて進退可能なロックピン(図示省略)と、後荷台部8の第二メインフレーム81に設けられてロックピンを抜き差し可能なロック穴(図示省略)と、を備えている。ロックピンは、手動式でも良いし、電動でロック穴に抜き差しされるものであっても良い。ロックピンがロック穴に差し込まれると、後荷台部8は収納状態で固定される。ロックピンがロック穴から抜け出ると、後荷台部8は揺動可能になって展開状態に展開可能になる。
【0077】
荷台固定部25は、例えば積載部5に設けられる一対のフック85を備えている。フック85は、荷台6の把手部22を引っ掛けて荷台6を収納状態に保持する。荷台固定部25は、ハンドル13のモード切替操作部73に代えて、または加えてモード切替検知器(図示省略)を備えていても良い。モード切替検知器は、例えば荷台6の把手部22がフック85に引っ掛かっているか否かを検知するマイクロスイッチである。コントローラー45は、モード切替検知器から取得するモード切替信号に基づいてクラッチ機構を接続または切断して、電動移動体1を電動モードまたは手押しモードへ移行する。
【0078】
なお、荷台6の把手部22をフック85に引っ掛けて荷台6を収納状態に保持する際、積載部5は、切替機構26によって固定状態に切り換えられている方が好ましい。
【0079】
また、荷台固定部25は、フレーム11に設けられていても良い。
【0080】
次に、本実施形態に係る電動移動体1の他の例を説明する。なお、以下で説明する電動移動体1Aにおいて電動移動体1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0081】
図6は、本発明の実施形態に係る電動移動体の他の例を前方左側から見た斜視図である。
【0082】
図7は、本発明の実施形態に係る電動移動体の他の例を後方左側から見た斜視図である。
【0083】
図6および
図7に示すように、本実施形態に係る電動移動体1Aは、荷台6に着脱可能であり、かつ伸縮可能な支柱部141と、支柱部141の突出端部に設けられる第二座席142と、を備えている。
【0084】
支柱部141は、複数の管をスライド可能に重ね合わせた、所謂テレスコピック構造を有している。
【0085】
支柱部141の一方の端部、例えばより管径が大きい方の端部は、荷台6に着脱自在に装着することができる。荷台6の搭乗板83には、支柱部141の一方の端部を着脱自在に固定可能な第一支柱固定部(図示省略)が設けられている。支柱部141の他方の端部、例えばより管径が小さい方の端部は、第二座席142に着脱自在に装着することができる。第二座席142には、支柱部141の他方の端部を着脱自在に固定可能な第二支柱固定部(図示省略)が設けられている。換言すると、支柱部141および第二座席142は、荷台6から取り外してそれぞれ別々にできる。
【0086】
第二座席142は、第二座面145と第二背もたれ146とを有している。第二背もたれ146は、折り畳むことができる。
【0087】
なお、積載部5Aは、
図6および
図7に示すように、矩形の籠であって、座席でなくても良い。
【0088】
本実施形態に係る電動移動体1は、フレーム11に支えられて重量物を積載可能であり、かつ荷台6よりも上方に第一距離以上離されて配置される積載部5を備えている。そのため、電動移動体1は、積載部5に人を乗降させたり、積載部5に荷物を積んだり、積載部5から荷物を下ろしたりする際に、使用者が腰を屈める必要がなく、使用者の労力を軽減できる。卑近な説明であるが、電動移動体1は、例えば、使用者が買い物時に、腰を屈めることなく買い物を積載部5に積んだり、買い物を積載部5から下ろしたりすることができる。
【0089】
また、本実施形態に係る電動移動体1は、展開状態の荷台6に搭乗することができる。そのため、電動移動体1は、必要に応じて使用者が電動移動体1を手押しする労力を軽減できる。電動移動体1は、例えば、使用者が買い物時に歩き疲れた際の移動手段として活用できる。
【0090】
さらに、本実施形態に係る電動移動体1は、荷台6を収納することによって全長を短縮することが可能である。そのため、電動移動体1は、より狭隘な駐車スペースに駐車しておくことができる。
【0091】
さらにまた、本実施形態に係る電動移動体1は、荷台6に設けられる把手部22と、把手部22に連結して荷台6を支える荷台固定部25と、を備えている。そのため、電動移動体1は、荷台6の収納状態で積載部5を荷台6で支えることができる。つまり、電動移動体1は、荷台6の収納状態において、積載部5の支持をより強固にして積載部5の積載重量を増加させることができる。
【0092】
また、本実施形態に係る電動移動体1は、荷台6に設けられて収納状態で荷台6を走行可能に支える第二キャスター29を備えている。そのため、電動移動体1は、荷台6を折り畳んだ状態(つまり収納状態)であっても走行可能である。つまり、電動移動体1は、荷台6の展開状態において第一車輪12および第一キャスター21に支えられ、荷台6の収納状態において第一車輪12および第二キャスター29に支えられている。そのため、電動移動体1は、荷台6の状態毎(電動移動体1の形態毎)に第一キャスター21および第二キャスター29の負荷を分担させて、それぞれの第一キャスター21および第二キャスター29の負荷を軽減できる。
【0093】
さらに、本実施形態に係る電動移動体1は、積載部5を揺動可能状態または固定状態に切り替え可能な切替機構26と、揺動可能状態において積載部5の揺れを減衰させる制動機構27と、を備えている。そのため、電動移動体1は、例えば段差を乗り越える際の衝撃から積載部5を緩衝する。また、電動移動体1は、積載部5を座席63にする場合には、座席63を揺動可能状態に切り替えて乗り心地を向上させることができる。
【0094】
さらにまた、本実施形態に係る電動移動体1Aは、荷台6に着脱可能であり、かつ伸縮可能な支柱部141と、支柱部141の突出端部に設けられる第二座席142と、を備えている。そのため、電動移動体1Aは、荷台6に立ち乗りするばかりでなく、荷台6の第二座席142に座ることによって、使用者の負担をさらに軽減できる。
【0095】
また、本実施形態に係る電動移動体1、1Aは、積載部5を支える左右一対のメインフレーム31を備えている。そのため、電動移動体1、1Aは、積載部5の下方、かつ左右のメインフレーム31の間に積載部5、および荷台6以外に荷物を積載可能な空間を確保しておくことができる。この空間は、その前方からも後方からも荷物を積載することができる。
【0096】
したがって、本実施形態に係る電動移動体1、1Aは、使用者の労力を軽減し、使い勝手を向上させる。
【符号の説明】
【0097】
1、1A…電動移動体、5、5A…積載部、6…荷台、7…前荷台部、8…後荷台部、9…支持軸部、11…フレーム、12…第一車輪、13…ハンドル、15…アクセル操作部、16…電動機、21…第一キャスター、21a…球体、21b…ハウジング、22…把手部、25…荷台固定部、26…切替機構、27…制動機構、29…第二キャスター、29a…球体、29b…ハウジング、31…メインフレーム、32…クロスメンバー、32a…上クロスメンバー、33…メインパイプ、35…第一荷台パイプ、36…第二荷台パイプ、41…機器搭載板、42…バッテリー、43…充電器、45…コントローラー、47…第一板部、48…第二板部、49…第二荷台、51…ハンドルパイプ、52…制動パイプ、55…クラッチ機構、56…減速機、57…ケーシング、58…駆動輪ユニット、59…サスペンション機構、61…座面、62…背もたれ、63…座席、65…軸部、66…軸受部、67…レバー、68…カバー、71…緊急停止操作部、72…前後進切替操作部、73…モード切替操作部、81…第二メインフレーム、82…第二クロスメンバー、83…搭乗板、85…フック、141…支柱部、142…第二座席、145…第二座面、146…第二背もたれ。