(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】情報表示物ホルダ接続装置
(51)【国際特許分類】
G09F 1/10 20060101AFI20220323BHJP
B60C 19/00 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
G09F1/10 S
B60C19/00 J
G09F1/10 V
(21)【出願番号】P 2020139391
(22)【出願日】2020-08-20
【審査請求日】2020-08-20
(73)【特許権者】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
【審査官】稲荷 宗良
(56)【参考文献】
【文献】特許第6603784(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3196959(JP,U)
【文献】特開平09-097013(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/10
B60C 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物を支持するための情報表示物ホルダを、垂直方向に積層された複数のタイヤに接続する情報表示物ホルダ接続装置であって、
前記垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれる被挟持部と、
前記情報表示物ホルダに連結され、前記被挟持部を前記垂直方向にスライド可能に支持する支持部とを備
え、
前記支持部が、
前記情報表示物ホルダに配置される第1のプレートと、
前記第1のプレートに配置される第2のプレートとを有し、
前記第1のプレートが、前記垂直方向へ延びる孔を有し、
前記第2のプレートが、前記孔に通じる、前記垂直方向へ延びる一対の溝を有し、
前記被挟持部が、
被挟持部本体と、
前記被挟持部本体に折り曲げ可能に連なる連結部と、
前記連結部に連結され、前記第2のプレートの前記一対の溝から前記第1のプレートの前記孔に挿入されて前記第2のプレートに摺動可能に装着される摺動部材とを有する
ことを特徴とする情報表示物ホルダ接続装置。
【請求項2】
前記支持部に対して位置決めされた前記被挟持部を前記支持部に固定する固定手段を、更に備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ接続装置。
【請求項3】
前記被挟持部が、
前記隣り合う2つのタイヤの少なくとも一方のタイヤの中心孔に入り込み、前記隣り合う2つのタイヤ間から前記被挟持部本体の抜けを妨げるストッパ部を、更に有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示物ホルダ接続装置。
【請求項4】
前記ストッパ部が前記被挟持部本体に折り曲げ可能に連なるとともに、前記ストッパ部が山形に折れ曲げ可能であり、
山形に折り曲げられた前記ストッパ部の先端部が、前記被挟持部本体に形成された挿入孔に挿入されて前記被挟持部本体に連結される
ことを特徴とする請求項3に記載の情報表示物ホルダ接続装置。
【請求項5】
前記ストッパ部に、前記挿入孔の周縁部に引っ掛ける切欠きが設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の情報表示物ホルダ接続装置。
【請求項6】
前記支持部を前記情報表示物ホルダに着脱可能に連結する連結手段を、更に備えている
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ接続装置。
【請求項7】
前記被挟持部と前記支持部とがそれぞれプラスチックダンボール製である
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報表示物を支持するための情報表示物ホルダを垂直方向に積層された複数のタイヤに接続する情報表示物ホルダ接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報表示物を支持する三角筒状の支持部材と、垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれる板状のホルダ本体と、ホルダ本体に折り曲げ可能に設けられ、隣り合う2つのタイヤの少なくとも一方のタイヤの中心孔に入り込み、隣り合う2つのタイヤ間からホルダ本体の抜けを妨げるストッパ部と、ホルダ本体に折り曲げ可能に設けられ、支持部材に固定されて支持部材とホルダ本体とを連結する連結部とを備えている情報表示物ホルダがある(下記特許文献1参照)。
【0003】
ストッパ部は山形に折れ曲げ可能である。ストッパ部の先端部は、ホルダ本体に形成された孔の周縁部に引っ掛けられ、ストッパ部の山形の形状が維持される。
【0004】
支持部材に接続されたホルダ本体が複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれるので、支持部材はホルダ本体によって支持される。もし、なんらかの原因によって外力が情報表示物に作用したり、積層された複数のタイヤに作用したりして、タイヤの整列状態が不安定になりホルダ本体が水平方向へ移動しようとしても、ストッパ部が上から一番目のタイヤの中心孔に入り込んでおり、ストッパ部が一番目のタイヤの内周縁に引っ掛かるので、ホルダ本体の水平方向の移動は妨げられ、ホルダ本体は積層された複数のタイヤから抜けない。その結果、タイヤの整列状態の安定性が保たれ、情報表示物ホルダの離脱や位置ずれが妨げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の情報表示物ホルダには、タイヤのサイズが変わる度に、情報表示物ホルダを廃棄して新たな情報表示物ホルダを使用するか、新たな別の雌側ファスナ部を支持部材に装着しなければならないので、費用面と作業面との大きな負担が生じるという問題がある。
【0007】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、情報表示物ホルダをサイズの異なる様々なタイヤに使用することができるようにして費用面と作業面との大きな負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明は、情報表示物を支持するための情報表示物ホルダを、垂直方向に積層された複数のタイヤに接続する情報表示物ホルダ接続装置であって、前記垂直方向に積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれる被挟持部と、前記情報表示物ホルダに連結され、前記被挟持部を前記垂直方向にスライド可能に支持する支持部とを備え、前記支持部が、
前記情報表示物ホルダに配置される第1のプレートと、前記第1のプレートに配置される第2のプレートとを有し、前記第1のプレートが、前記垂直方向へ延びる孔を有し、前記第2のプレートが、前記孔に通じる、前記垂直方向へ延びる一対の溝を有し、前記被挟持部が、被挟持部本体と、前記被挟持部本体に折り曲げ可能に連なる連結部と、前記連結部に連結され、前記第2のプレートの前記一対の溝から前記第1のプレートの前記孔に挿入されて前記第2のプレートに摺動可能に装着される摺動部材とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報表示物ホルダ接続装置において、前記支持部に対して位置決めされた前記被挟持部を前記支持部に固定する固定手段を、更に備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の情報表示物ホルダ接続装置において、前記被挟持部が、前記隣り合う2つのタイヤの少なくとも一方のタイヤの中心孔に入り込み、前記隣り合う2つのタイヤ間から前記被挟持部本体の抜けを妨げるストッパ部を、更に有することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明の情報表示物ホルダ接続装置において、前記ストッパ部が前記被挟持部本体に折り曲げ可能に連なるとともに、前記ストッパ部が山形に折れ曲げ可能であり、 山形に折り曲げられた前記ストッパ部の先端部が、前記被挟持部本体に形成された挿入孔に挿入されて前記被挟持部本体に連結されることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明の情報表示物ホルダ接続装置において、前記ストッパ部に、前記挿入孔の周縁部に引っ掛ける切欠きが設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ接続装置において、前記支持部を前記情報表示物ホルダに着脱可能に連結する連結手段を、更に備えていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ接続装置において、前記被挟持部と前記支持部とがそれぞれプラスチックダンボール製であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
この発明は、情報表示物ホルダをサイズの異なる様々なタイヤに使用することができるようにして費用面と作業面との大きな負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1はこの発明の第1実施形態に係る情報表示物ホルダ接続装置の斜視図である。
【
図2】
図2は
図1の情報表示物ホルダ接続装置の支持部の分解斜視図である。
【
図3】
図3は
図1の情報表示物ホルダ接続装置の被挟持部の分解斜視図である。
【
図4】
図4は
図1の情報表示物ホルダ接続装置の被挟持部の被挟持部本体の展開図である。
【
図5】
図5は
図1の情報表示物ホルダ接続装置の被挟持部の摺動部材の展開図である。
【
図6】
図6は
図1の情報表示物ホルダ接続装置の支持部を情報表示物ホルダに連結した状態を示す斜視図である。
【
図7】
図7はこの発明の第2実施態に係る情報表示物ホルダ接続装置の支持部を他の情報表示物ホルダに連結した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図6はこの発明の第1実施態に係る情報表示物ホルダ接続装置2の支持部4を情報表示物ホルダ1に連結した状態を示す斜視図である。情報表示物ホルダ接続装置2は、情報表示物Pを支持するための情報表示物ホルダ1を、垂直方向Vに積層された複数のタイヤ(図示せず)に接続する装置である。
【0020】
情報表示物Pは、例えば、垂直方向Vに積層されて展示されたタイヤの商品名、価格、サイズ、コピー等の様々な情報が表示された紙(その紙が台紙に貼り付けられたものも含む。)や、いわゆるシート型の液晶や有機ELのディスプレイ等である。
【0021】
情報表示物ホルダ1は、
図6に示すように、三角筒状であり、側面部11と、側面部11に折り曲げ可能に連結される側面部12と、側面部12に折り曲げ可能に連結される側面部13と、側面部13に折り曲げ可能に連結される接続部14とを有する。側面部13には、情報表示物ホルダ接続装置2の後述する支持部4を連結するための留め部材Fを通すための4つの留め部材通し孔(図示せず)が形成されている。接続部14を側面部11に接着することにより三角筒状の情報表示物ホルダ1が形成される。
【0022】
情報表示物ホルダ接続装置2は、
図1に示すように、垂直方向Vに積層された複数のタイヤのうちの隣り合う2つのタイヤに挟まれる被挟持部3と、情報表示物ホルダ1に連結され、被挟持部3を垂直方向Vにスライド可能に支持する支持部4とを備えている。
【0023】
支持部4は、
図2に示すように、情報表示物ホルダ1に配置される第1のプレート41と、第1のプレート41に配置される第2のプレート42とを有する。
【0024】
第1のプレート41は、垂直方向Vへ延びる2つの孔41aと、留め部材Fを通す4つの留め部材通し孔41bとを有する。2つの孔41aは互いに平行である。
【0025】
第2のプレート42は、垂直方向Vへ延びる一対の溝42aと、留め部材Fを通す4つの留め部材通し孔42bとを有する。一対の溝42aは互いに平行である。一方の溝42aは一方の孔41aに通じ、他方の溝42aは他方の孔41aに通じる。
【0026】
この実施形態の被挟持部3は、
図3に示すように、隣り合う2つのタイヤに挟持される被挟持部本体31と、第2のプレート42の一対の溝42aから第1のプレート41の2つの孔41aに挿入されて第2のプレート42に摺動可能に装着される摺動部材32と、被挟持部本体31に第1折曲線N1を介して折り曲げ可能に連なる連結部33とを有する。
【0027】
摺動部材32は長板状のプラスチックダンボールを
図3に示すように折り曲げて形成される。摺動部材32は、
図5に示すように、連結部33が接着される第1領域部321と、第1領域部321に第4折曲線N4を介して折り曲げ可能に連なる第2領域部322と、第2領域部322に第5折曲線N5を介して折り曲げ可能に連なる第3領域部323とを有する。
【0028】
この実施形態の被挟持部3は、隣り合う2つのタイヤの少なくとも一方のタイヤの中心孔に入り込み、隣り合う2つのタイヤ間から被挟持部本体31の抜けを妨げるストッパ部34を、更に有する。
【0029】
ストッパ部34は、被挟持部本体31に第2折曲線N2を介して折り曲げ可能に連なるとともに、第3折曲線N3で折れ曲げ可能である。山形に折り曲げられたストッパ部34の先端部341は、被挟持部本体31に形成された挿入孔31aに挿入されて被挟持部本体31に連結される。
【0030】
ストッパ部34に、挿入孔31aの周縁部に引っ掛ける切欠き34aが形成されている。
【0031】
情報表示物ホルダ1と被挟持部3と支持部4とはそれぞれプラスチックダンボール製である。この実施形態では、表側のライナとそのライナに対向する裏側のライナと両ライナ間に等間隔に配置される複数のリブとで構成されるプラスチックダンボール(図示せず)が使用されている。
【0032】
次に、情報表示物ホルダ接続装置2の組立方法と使用方法との一例を説明する。
【0033】
まず、被挟持部3のストッパ部34を起こして山形に折り曲げ、ストッパ部34の先端部341を被挟持部本体31の挿入孔31aに挿入する。ストッパ部34の先端部341を被挟持部本体31の挿入孔31aに挿入すると、ストッパ部34の先端部341の切欠き34aが挿入孔31aの周縁部に引っ掛かり、ストッパ部34が被挟持部本体31に連結される。
【0034】
その後、被挟持部3の連結部33を摺動部材32の第1領域部321(
図5参照)に接着して連結部33と摺動部材32とを連結する。その結果、被挟持部3が完成する。
【0035】
次に、摺動部材32の一方の第2領域部322と一方の第3領域部323とを第2のプレート42の一方の溝42aに挿入するとともに、他方の第2領域部322と他方の第3領域部323とを第2のプレート42の他方の溝42aに挿入した後、一方の第3領域部323と他方の第3領域部323とを互いに折り曲げる(
図1、
図3参照)。
【0036】
その後、第1のプレート41の一方の面の少なくとも中央部41cに接着剤を塗布し、第1のプレート41の留め部材通し孔41bと第2のプレート42の留め部材通し孔42bとが対向するように、第1のプレート41の一方の面に第2のプレート42を重ねて、第1のプレート41と第2のプレート42とを互いに貼り合わせる。その結果、被挟持部3が支持部4にスライド可能に支持される。
【0037】
次に、情報表示物ホルダ1の側面部13に支持部4を留め部材Fで連結し、情報表示物ホルダ1を三角筒状に折り曲げ、側面部11に接続部14を接着する。その結果、情報表示物ホルダ接続装置2が連結された三角筒状の情報表示物ホルダ1の組立が完了する。
【0038】
その後、床に垂直方向Vに積層された4つのタイヤのうちの上から一番目のタイヤを持ち上げ、被挟持部3を上から二番目のタイヤに載せる。このとき山形のストッパ部34の頂点を上方へ向ける。
【0039】
最後に、上から一番目のタイヤをもとに戻し、その一番目のタイヤと二番目のタイヤとで被挟持部3を挟む。被挟持部3は支持部4にスライド可能に支持されるので、情報表示物ホルダ1は自重により下がり、床に接する。このようにして情報表示物ホルダ1は床に垂直方向Vに積層された4つのタイヤに接続される。
【0040】
なんらかの原因により外力が情報表示物ホルダ1や積層された4つのタイヤに作用して、被挟持部3が水平方向へ移動しようとしても、被挟持部3が2つのタイヤに挟持されているだけでなく、ストッパ部34が上から一番目のタイヤの中心孔に入り込んでおり、ストッパ部34が一番目のタイヤの内周縁に引っ掛かるので、被挟持部3の水平方向への移動は妨げられ、被挟持部3は上から一番目のタイヤと二番目のタイヤとの間から抜けない。
【0041】
この実施形態は、タイヤのサイズが変わる度に、情報表示物ホルダ1を廃棄して新たな情報表示物ホルダ1を使用することを強いられたり、情報表示物ホルダ1の煩雑な改変を強いられたりしないので、情報表示物ホルダ1のユーザの費用面と作業面との大きな負担を軽減することができる。
【0042】
上述の情報表示物ホルダ1と被挟持部3と支持部4とはそれぞれプラスチックダンボール製であるが、それらの材質はプラスチックダンボールに限定されるものではなく、他の合成樹脂等でもよい。
【0043】
次に、この発明の第2実施形態に係る情報表示物ホルダ接続装置102を
図7に基づいて説明する。
図7は第2実施形態の情報表示物ホルダ接続装置102が情報表示物ホルダ6に連結された状態を示す斜視図である。
【0044】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第2実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0045】
第2実施形態の情報表示物ホルダ接続装置102は、情報表示物Pを支持するための情報表示物ホルダ6を、垂直方向Vに積層された複数のタイヤ(図示せず)に接続する装置である点で第1実施形態の情報表示物ホルダ接続装置2と同じであるが、支持部4に対して位置決めされた被挟持部3を支持部4に固定する固定手段としての粘着テープ5を、更に備えている点で第1実施形態の情報表示物ホルダ接続装置2と相違する。
【0046】
情報表示物ホルダ6はプラスチックダンボール製であり、折り曲げ形成されるものである。
【0047】
情報表示物ホルダ6は、情報表示物Pが配置されるプレート部61と、プレート部61に連結され、山形に折り曲げられてプレート部61上の情報表示物Pを支持する一対の情報表示物支持部62とを備えている。プレート部61は4つの留め部材通し孔を有する。4つの留め部材通し孔は
図7では情報表示物ホルダ接続装置102の支持部4の背後に隠れている。また、情報表示物Pはプレート部61の表面に配置されるので
図7中に表れない。
【0048】
各情報表示物支持部62は、プレート部61に折り曲げ可能に連なる1つの第1板体部621と、第1板体部621に折り曲げ可能に連なる1つの第2板体部622と、第2板体部622に連なり、プレート部61上の情報表示物Pの縁部をプレート部61の表面に押しつける複数の第1突出部623と、第2板体部622に折り曲げ可能に連なる複数の第2突出部624とを有する。
【0049】
プレート部61の裏面には、情報表示物ホルダ接続装置102の支持部4が留め部材Fで連結されている。
【0050】
第2実施形態は、支持部4に被挟持部3が垂直方向Vにスライド可能に支持されているので、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0051】
被挟持部3の摺動部材32の連結部33の第1領域部321から第2のプレート42に固定手段としての粘着テープ5が貼り付けてある。
【0052】
粘着テープ5を用いることにより、タイヤのサイズに合わせて、支持部4に対して位置決めされた被挟持部3を支持部4に固定することができるので、垂直方向Vに積層された複数のタイヤ(図示せず)に接続された情報表示物ホルダ6を任意の位置(情報表示物ホルダ6の垂直方向Vにおける任意の位置)に維持することができる。したがって、情報表示物ホルダ6が接続されたタイヤ群(垂直方向に積層された複数のタイヤで構成されるタイヤの集合体)のタイヤのサイズと、このタイヤ群に隣接する、情報表示物ホルダ6が接続された他のタイヤ群のタイヤのサイズとが異なるとき、その2つの情報表示物ホルダ6の垂直方向Vの位置を一致させることができる。
【0053】
なお、上述の実施形態では、第1のプレート41は摺動部材32の第3領域部323を収容する2つの孔41aを有するが、摺動部材32の第3領域部323を収容することができるのであれば、その孔(図示せず)は1つでもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 情報表示物ホルダ
11 側面部
12 側面部
13 側面部
14 接続部
2,102 情報表示物ホルダ接続装置
3 被挟持部
31 被挟持部本体
31a 挿入孔
32 摺動部材
321 第1領域部
322 第2領域部
323 第3領域部
33 連結部
34 ストッパ部
34a 切欠き
341 ストッパ部の先端部
4 支持部
41 第1のプレート
41a 孔
41b 留め部材通し孔
41c 中央部
42 第2のプレート
42a 溝
42b 留め部材通し孔
5 粘着テープ(固定手段)
6 情報表示物ホルダ
61 プレート部
62 情報表示物支持部
621 第1板体部
622 第2板体部
623 第1突出部
624 第2突出部
N1~N5 第1折曲線~第5折曲線
F 留め部材(連結手段)
P 情報表示物
V 垂直方向