IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本航空電子工業株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】コネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/631 20060101AFI20220323BHJP
   H01R 12/91 20110101ALN20220323BHJP
【FI】
H01R13/631
H01R12/91
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018086427
(22)【出願日】2018-04-27
(65)【公開番号】P2019192576
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-12-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】橋口 徹
(72)【発明者】
【氏名】青木 滋晴
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-327288(JP,A)
【文献】特開2016-207362(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/631
H01R 12/70-12/81
H01R 12/91
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタと、第2コネクタとを備えたコネクタ組立体であって、
前記第2コネクタは、上下方向において下方に位置する前記第1コネクタと嵌合可能であり、
前記第1コネクタは、第1保持部材を備えており、
前記第1保持部材は、2つの第1位置決め部を有しており、
前記第1位置決め部は、前記上下方向と直交する水平方向において互いに離れており、
前記第1位置決め部の夫々は、上方に向かって突出しており、前記水平方向の内側に位置する第1内側面と、前記水平方向の外側に位置する第1外側面とを有しており、
前記第2コネクタは、第2保持部材を備えており、
前記第2保持部材は、前記第1位置決め部に夫々対応する2つの第2位置決め部を有しており、
前記第2位置決め部は、前記水平方向において互いに離れており、
前記第2位置決め部の夫々は、上方に向かって凹んでおり、前記水平方向の内側に位置する第2内側面と、前記水平方向の外側に位置する第2外側面とを有しており、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタを互いに嵌合する際、前記第2位置決め部は、前記第1位置決め部を夫々受容し、これにより、前記第2コネクタは、前記水平方向において、前記第1コネクタに対して位置決めされ、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが互いに嵌合した嵌合状態において、前記第1内側面の夫々は、対応する前記第2内側面と前記水平方向において対向し、且つ、前記第1外側面の夫々は、対応する前記第2外側面と前記水平方向において対向し、
前記コネクタ組立体は、前記第1位置決め部に夫々設けられた1対の第1凹部、及び、前記第2位置決め部に夫々設けられた1対の第2凹部のうちの少なくとも一方を備えており、
前記第1位置決め部に前記第1凹部が夫々設けられている場合、前記第1凹部の夫々は、前記第1外側面に形成されており、前記嵌合状態において、前記第1外側面の上端よりも下方に位置しており、且つ、前記水平方向の内側に向かって凹んでおり、
前記第2位置決め部に前記第2凹部が夫々設けられている場合、前記第2凹部の夫々は、前記第2内側面に形成されており、前記嵌合状態において、前記第2内側面の下端よりも上方に位置しており、且つ、前記水平方向の内側に向かって凹んでおり、
前記第1保持部材は、前記第1位置決め部に加えて、島状部と、第1周壁部と、中壁部とを有しており、
前記第1位置決め部は、前記島状部の前記水平方向における両側に夫々位置しており、
前記第1周壁部は、前記上下方向と直交する水平面において、前記島状部及び前記第1位置決め部から離れており、且つ、前記島状部及び前記第1位置決め部を囲んでおり、
前記第1位置決め部、前記島状部、前記第1周壁部及び前記中壁部は、互いに一体に形成されており、
前記第1位置決め部に前記第1凹部が夫々設けられている場合、前記中壁部には、前記第1凹部に夫々対応した2つの抜き孔が形成されており、前記中壁部の前記抜き孔の夫々は、前記上下方向において前記中壁部を貫通しており、
前記第2保持部材は、前記第2位置決め部に加えて、受容部と、第2周壁部と、基部とを有しており、
前記第2位置決め部は、前記受容部の前記水平方向における両端に夫々繋がっており、
前記第2周壁部は、前記水平面において前記受容部及び前記第2位置決め部を囲んでおり、
前記第2周壁部及び前記基部は、互いに一体に形成されており、
前記第2位置決め部に前記第2凹部が夫々設けられている場合、前記基部には、前記第2凹部に夫々対応した2つの抜き孔が形成されており、前記基部の前記抜き孔の夫々は、前記上下方向において前記基部を貫通している
コネクタ組立体。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部には、前記第1凹部が夫々設けられており、
前記第1外側面の夫々は、第1外側平面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第1外側平面の夫々は、前記第1外側面の前記上端から下方に向かって前記上下方向と平行に延びており、前記第1凹部の夫々は、前記第1外側平面の下方に位置している
コネクタ組立体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部には、前記第1凹部が夫々設けられており、
前記第1凹部の夫々は、第1斜面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第1斜面の夫々は、前記水平方向の内側に傾きつつ下方に向かって延びている
コネクタ組立体。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコネクタ組立体であって、
前記第2位置決め部には、前記第2凹部が夫々設けられており、
前記第2内側面の夫々は、第2内側平面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第2内側平面の夫々は、前記第2内側面の前記下端から上方に向かって前記上下方向と平行に延びており、前記第2凹部の夫々は、前記第2内側平面の上方に位置している
コネクタ組立体。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコネクタ組立体であって、
前記第2位置決め部には、前記第2凹部が夫々設けられており、
前記第2凹部の夫々は、第2斜面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第2斜面の夫々は、前記水平方向の内側に傾きつつ上方に向かって延びている
コネクタ組立体。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコネクタ組立体であって、
前記第1コネクタは、複数の第1端子を備えており、
前記第1端子は、前記第1保持部材に保持されており、且つ、前記水平方向に並んでおり、
前記第2コネクタは、複数の第2端子を備えており、
前記第2端子は、前記第2保持部材に保持されており、且つ、前記水平方向に並んでおり、
前記第2保持部材は、前記第2位置決め部を有している
コネクタ組立体。
【請求項7】
請求項記載のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部の夫々は、前記上下方向及び前記水平方向の双方と直交する前後方向において前記島状部の外側に張り出した張出部を有している
コネクタ組立体。
【請求項8】
請求項7記載のコネクタ組立体であって、
記第2位置決め部は、前記第2周壁部の前記水平方向における両側に夫々位置しており、
前記第2位置決め部の夫々は、前記前後方向の外側に向かって凹んだ凹み部を有しており、
前記嵌合状態において、前記受容部は、前記島状部を受容し、前記凹み部は、前記張出部を夫々受容する
コネクタ組立体。
【請求項9】
請求項1から請求項までのいずれかに記載のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部に前記第1凹部が夫々設けられている一方、前記第2位置決め部には、前記第2凹部が設けられておらず、
前記嵌合状態において、前記第2内側面の夫々は、前記上下方向と平行に延びている
コネクタ組立体。
【請求項10】
請求項1から請求項までのいずれかに記載のコネクタ組立体であって、
前記第2位置決め部に前記第2凹部が夫々設けられている一方、前記第1位置決め部には、前記第1凹部が設けられておらず、
前記嵌合状態において、前記第1外側面の夫々は、前記上下方向と平行に延びている
コネクタ組立体。
【請求項11】
請求項1から請求項までのいずれかに記載のコネクタ組立体における前記第1コネクタとして使用可能なコネクタであって、
前記第1凹部が夫々設けられた2つの前記第1位置決め部を備えている
コネクタ。
【請求項12】
請求項1から請求項までのいずれかに記載又は請求項10記載のコネクタ組立体における第2コネクタとして使用可能なコネクタであって、
前記第2凹部が夫々設けられた2つの前記第2位置決め部を備えている
コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに嵌合可能な2つのコネクタを備えたコネクタ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなコネクタ組立体は、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
図29を参照すると、特許文献1に開示されたコネクタ組立体90は、レセプタクルコネクタ(第1コネクタ)92と、プラグコネクタ(第2コネクタ)94とを備えている。第1コネクタ92は、複数のコンタクト920と、コンタクト920を保持するハウジング930とを備えている。ハウジング930には、2つのガイド溝932が形成されている。一方、第2コネクタ94は、複数のコンタクト940と、コンタクト940を保持するハウジング950とを備えている。ハウジング950は、2つの被ガイド部952を有している。第2コネクタ94を第1コネクタ92と嵌合する際、被ガイド部952は、ガイド溝932に夫々受容され、これにより、第2コネクタ94は、水平方向(Y方向)において、第1コネクタ92に対して位置決めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-146472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図30を参照すると、嵌合状態にある第2コネクタ94に対して上方(+Z方向)に向かう抜去力FRを加えると、第1コネクタ92から第2コネクタ94を抜去できる。このとき、第2コネクタ94に対して、Y方向においてバランスよく抜去力FRを加えることが好ましい。しかしながら、抜去力FRは、Y方向の一方側に偏ることが多い。このように抜去力FRが偏ると、第2コネクタ94のY方向における他方側(図30において+Y側)を中心とする回転モーメントが生じ(図30の破線参照)、第2コネクタ94が第1コネクタ92に対して傾斜する。傾斜が大きい場合、Y方向の他方側の被ガイド部952(図29参照)が、ガイド溝932の外壁934に強く押し付けられ、これによりハウジング930やハウジング950が破損するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、互いに嵌合可能な第1コネクタ及び第2コネクタを備えたコネクタ組立体において、第2コネクタを第1コネクタから抜去する際の第2コネクタの傾斜に起因する破損を抑制可能な構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のコネクタ組立体として、
第1コネクタと、第2コネクタとを備えたコネクタ組立体であって、
前記第2コネクタは、上下方向において下方に位置する前記第1コネクタと嵌合可能であり、
前記第1コネクタは、2つの第1位置決め部を備えており、
前記第1位置決め部は、前記上下方向と直交する水平方向において互いに離れており、
前記第1位置決め部の夫々は、上方に向かって突出しており、前記水平方向の内側に位置する第1内側面と、前記水平方向の外側に位置する第1外側面とを有しており、
前記第2コネクタは、前記第1位置決め部に夫々対応する2つの第2位置決め部を備えており、
前記第2位置決め部は、前記水平方向において互いに離れており、
前記第2位置決め部の夫々は、上方に向かって凹んでおり、前記水平方向の内側に位置する第2内側面と、前記水平方向の外側に位置する第2外側面とを有しており、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタを互いに嵌合する際、前記第2位置決め部は、前記第1位置決め部を夫々受容し、これにより、前記第2コネクタは、前記水平方向において、前記第1コネクタに対して位置決めされ、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが互いに嵌合した嵌合状態において、前記第1内側面の夫々は、対応する前記第2内側面と前記水平方向において対向し、且つ、前記第1外側面の夫々は、対応する前記第2外側面と前記水平方向において対向し、
前記コネクタ組立体は、前記第1位置決め部に夫々設けられた1対の第1凹部、及び、前記第2位置決め部に夫々設けられた1対の第2凹部のうちの少なくとも一方を備えており、
前記第1位置決め部に前記第1凹部が夫々設けられている場合、前記第1凹部の夫々は、前記第1外側面に形成されており、前記嵌合状態において、前記第1外側面の上端よりも下方に位置しており、且つ、前記水平方向の内側に向かって凹んでおり、
前記第2位置決め部に前記第2凹部が夫々設けられている場合、前記第2凹部の夫々は、前記第2内側面に形成されており、前記嵌合状態において、前記第2内側面の下端よりも上方に位置しており、且つ、前記水平方向の内側に向かって凹んでいる
コネクタ組立体を提供する。
【0008】
また、本発明は、第2のコネクタ組立体として、第1のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部には、前記第1凹部が夫々設けられており、
前記第1外側面の夫々は、第1外側平面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第1外側平面の夫々は、前記第1外側面の前記上端から下方に向かって前記上下方向と平行に延びており、前記第1凹部の夫々は、前記第1外側平面の下方に位置している
コネクタ組立体を提供する。
【0009】
また、本発明は、第3のコネクタ組立体として、第1又は第2のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部には、前記第1凹部が夫々設けられており、
前記第1凹部の夫々は、第1斜面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第1斜面の夫々は、前記水平方向の内側に傾きつつ下方に向かって延びている
コネクタ組立体を提供する。
【0010】
また、本発明は、第4のコネクタ組立体として、第1から第3までのいずれかのコネクタ組立体であって、
前記第2位置決め部には、前記第2凹部が夫々設けられており、
前記第2内側面の夫々は、第2内側平面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第2内側平面の夫々は、前記第2内側面の前記下端から上方に向かって前記上下方向と平行に延びており、前記第2凹部の夫々は、前記第2内側平面の上方に位置している
コネクタ組立体を提供する。
【0011】
また、本発明は、第5のコネクタ組立体として、第1から第4までのいずれかのコネクタ組立体であって、
前記第2位置決め部には、前記第2凹部が夫々設けられており、
前記第2凹部の夫々は、第2斜面を有しており、
前記嵌合状態において、前記第2斜面の夫々は、前記水平方向の内側に傾きつつ上方に向かって延びている
コネクタ組立体を提供する。
【0012】
また、本発明は、第6のコネクタ組立体として、第1から第5までのいずれかのコネクタ組立体であって、
前記第1コネクタは、第1保持部材と、複数の第1端子とを備えており、
前記第1端子は、前記第1保持部材に保持されており、且つ、前記水平方向に並んでおり、
前記第1保持部材は、前記第1位置決め部を有しており、
前記第2コネクタは、第2保持部材と、複数の第2端子とを備えており、
前記第2端子は、前記第2保持部材に保持されており、且つ、前記水平方向に並んでおり、
前記第2保持部材は、前記第2位置決め部を有している
コネクタ組立体を提供する。
【0013】
また、本発明は、第7のコネクタ組立体として、第6のコネクタ組立体であって、
前記第1保持部材は、島状部と、第1周壁部とを有しており、
前記第1位置決め部は、前記島状部の前記水平方向における両側に夫々位置しており、
前記第1周壁部は、前記上下方向と直交する水平面において、前記島状部及び前記第1位置決め部から離れており、且つ、前記島状部及び前記第1位置決め部を囲んでいる
コネクタ組立体を提供する。
【0014】
また、本発明は、第8のコネクタ組立体として、第7のコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部の夫々は、前記上下方向及び前記水平方向の双方と直交する前後方向において前記島状部の外側に張り出した張出部を有している
コネクタ組立体を提供する。
【0015】
また、本発明は、第9のコネクタ組立体として、第8のコネクタ組立体であって、
前記第2保持部材は、受容部と、第2周壁部とを有しており、
前記第2周壁部は、前記水平面において前記受容部を囲んでおり、
前記第2位置決め部は、前記第2周壁部の前記水平方向における両側に夫々位置しており、
前記第2位置決め部の夫々は、前記前後方向の外側に向かって凹んだ凹み部を有しており、
前記嵌合状態において、前記受容部は、前記島状部を受容し、前記凹み部は、前記張出部を夫々受容する
コネクタ組立体を提供する。
【0016】
また、本発明は、第10のコネクタ組立体として、第1から第9までのいずれかのコネクタ組立体であって、
前記第1位置決め部に前記第1凹部が夫々設けられている一方、前記第2位置決め部には、前記第2凹部が設けられておらず、
前記嵌合状態において、前記第2内側面の夫々は、前記上下方向と平行に延びている
コネクタ組立体を提供する。
【0017】
また、本発明は、第11のコネクタ組立体として、第1から第9までのいずれかのコネクタ組立体であって、
前記第2位置決め部に前記第2凹部が夫々設けられている一方、前記第1位置決め部には、前記第1凹部が設けられておらず、
前記嵌合状態において、前記第1外側面の夫々は、前記上下方向と平行に延びている
コネクタ組立体を提供する。
【0018】
また、本発明は、コネクタとして、第1から第10までのいずれかのコネクタ組立体における前記第1コネクタとして使用可能なコネクタであって、
前記第1凹部が夫々設けられた2つの前記第1位置決め部を備えている
コネクタを提供する。
【0019】
また、本発明は、別のコネクタとして、第1から第9までのいずれかのコネクタ組立体又は第11のコネクタ組立体における前記第2コネクタとして使用可能なコネクタであって、
前記第2凹部が夫々設けられた2つの前記第2位置決め部を備えている
コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明のコネクタ組立体は、互いに嵌合可能な第1コネクタ及び第2コネクタを備えている。また、本発明によれば、第1コネクタの第1位置決め部が第1凹部を夫々有している場合、嵌合状態において、第1凹部の夫々は、第1外側面の上端よりも下方に位置しており、且つ、水平方向の内側に向かって凹んでいる。この構造によれば、第2コネクタが抜去時に第1コネクタに対して傾斜したとしても、第2コネクタの第2外側面の一方は、対応する第1外側面の第1凹部に受容され、第2外側面に対して過度な力が加わらない。同様に、第2コネクタの第2位置決め部が第2凹部を夫々有している場合、嵌合状態において、第2凹部の夫々は、第2内側面の下端よりも上方に位置しており、且つ、水平方向の内側に向かって凹んでいる。この構造によれば、第2コネクタが抜去時に第1コネクタに対して傾斜したとしても、第1コネクタの第1内側面の一方は、対応する第2内側面の第2凹部に受容され、第2内側面に対して過度な力が加わらない。即ち、本発明によれば、第2コネクタを第1コネクタから抜去する際の第2コネクタの傾斜に起因する破損を抑制可能な構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態によるコネクタ組立体を示す側面図である。コネクタ組立体の第1コネクタ及び第2コネクタは互いに離れている。第1コネクタが搭載される第1回路基板の一部及び第2コネクタが搭載される第2回路基板の一部を1点鎖線で描画している。
図2図1のコネクタ組立体を示す側面図である。第1コネクタ及び第2コネクタは互いに嵌合している。
図3図2のコネクタ組立体を示す前面図である。
図4図1のコネクタ組立体の第1コネクタを示す斜視図である。第1コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図5図4の第1コネクタを示す平面図である。第1コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図6図5の第1コネクタをVI-VI線に沿って示す断面図である。第1コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図7図4の第1コネクタの水平方向における両側部を示す斜視図である。
図8図1のコネクタ組立体の第2コネクタを示す斜視図である。
図9図8の第2コネクタを示す平面図である。第2コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図10図9の第2コネクタをX-X線に沿って示す断面図である。第2コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図11図8の第2コネクタの水平方向における両側部を示す斜視図である。
図12図3のコネクタ組立体を示す平面図である。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図13図12のコネクタ組立体をXIII-XIII線に沿って示す断面図である。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図14図12のコネクタ組立体をXIV-XIV線に沿って示す断面図である。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図15図13のコネクタ組立体を示す断面図である。第2コネクタは、第1コネクタに対して傾斜している。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図16図14のコネクタ組立体を示す断面図である。第2コネクタは、第1コネクタに対して傾斜している。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図17図14のコネクタ組立体を示す断面図である。第2コネクタは、第1コネクタから概ね抜去されている。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図18図4の第1コネクタの変形例を示す斜視図である。第1コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図19図18の第1コネクタの水平方向における両側部を示す斜視図である。
図20図9の第2コネクタの変形例を示す平面図である。第2コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図21図20の第2コネクタをXXI-XXI線に沿って示す断面図である。第2コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図22図20の第2コネクタの水平方向における両側部を示す斜視図である。第2コネクタの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図23図18の第1コネクタと図20の第2コネクタとを備えたコネクタ組立体を示す平面図である。第2コネクタは、第1コネクタに対して傾斜している。
図24図23のコネクタ組立体をXXIV-XXIV線に沿って示す断面図である。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図25図23のコネクタ組立体をXXV-XXV線に沿って示す断面図である。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図26図25のコネクタ組立体を示す断面図である。第2コネクタは、第1コネクタから概ね抜去されている。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図27図25のコネクタ組立体を示す断面図である。第1コネクタ及び第2コネクタは互いに嵌合している。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図28図25のコネクタ組立体の変形例を示す断面図である。コネクタ組立体の一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。
図29】特許文献1のコネクタ組立体を示す斜視図である。コネクタ組立体のレセプタクルコネクト及びプラグコネクタは互いに離れている。
図30図29のコネクタ組立体を示す斜視図である。レセプタクルコネクト及びプラグコネクタは互いに嵌合している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1から図3までに示されるように、本発明の実施の形態によるコネクタ組立体10は、第1コネクタ12と、第2コネクタ15とを備えている。第2コネクタ15は、上下方向(Z方向)において下方(-Z側)に位置する第1コネクタ12と、Z方向に沿って嵌合可能である。第1コネクタ12と嵌合した第2コネクタ15は、Z方向に沿って第1コネクタ12から抜去可能である。
【0023】
本実施の形態において、第1コネクタ12は、第1回路基板82に搭載される基板コネクタであり、第2コネクタ15は、第2回路基板85に搭載される基板コネクタである。第1コネクタ12は、プラグであり、第2コネクタ15は、レセプタクルである。但し、本発明は、これに限られず、様々な第1コネクタ及び第2コネクタを備えたコネクタ組立体に適用可能である。例えば、第1コネクタ12は、レセプタクルであってもよく、第2コネクタ15は、プラグであってもよい。
【0024】
以下、本実施の形態のコネクタ組立体10について、後述する変形例によるコネクタ組立体10A及びコネクタ組立体10Bと共通する基本的な構造を説明する。
【0025】
図4から図7までを参照すると、第1コネクタ12は、絶縁体からなる第1保持部材(可動ハウジング)20と、絶縁体からなる固定ハウジング20Xと、導電体からなる複数の第1端子40とを備えている。第1保持部材20は、全体として固定ハウジング20Xの上方(+Z側)に配置されている。第1保持部材20は、固定ハウジング20Xに支持されており、Z方向と直交する水平面(XY平面)において、固定ハウジング20Xに対して多少移動可能である。第1端子40は、第1保持部材20に保持されており、且つ、Z方向と直交する水平方向(Y方向:ピッチ方向)に並んでいる。詳しくは、第1端子40は、Y方向及びZ方向の双方と直交する前後方向(X方向)において2列に分けられている。各列の第1端子40は、Y方向に沿って等間隔に並んでいる。
【0026】
第1保持部材20は、中壁部22と、島状部24と、第1周壁部26と、脚部28とを有している。中壁部22は、第1保持部材20のZ方向における中間部に位置しており、XY平面と平行に延びている。島状部24は、XY平面において中壁部22の中間部に位置しており、Y方向に沿って長く延びている。第1周壁部26は、中壁部22のXY平面における縁からZ方向に沿って上方(+Z方向)に向かって延びている。第1周壁部26は、Y方向における第1周壁部26の両端に夫々位置する2つの端壁262を有している。島状部24は、中壁部22から上方に向かって延びており、第1周壁部26を越えて突出している。脚部28は、中壁部22のY方向における両端部から下方に向かって延びている。
【0027】
図7を参照すると、第1端子40は、互いに同じ形状及び同じサイズを有している。詳しくは、第1端子40の夫々は、曲げを有する1枚の金属板であり、第1バネ部42と、第1接触部44と、第1被固定部48とを有している。第1バネ部42は、島状部24に沿って延びており、弾性変形可能である。第1接触部44は、第1バネ部42に支持されており、X方向に移動可能である。図1を参照すると、第1被固定部48は、第1コネクタ12の使用時に、第1回路基板82の導電パッド(図示せず)に半田付け等によって固定され接続される。
【0028】
図4から図7までを参照すると、第1コネクタ12は、上述したように、Y方向に並べられた2列の第1端子40を備えている。2列の第1端子40は、島状部24を挟んで、YZ平面について鏡対称に配置されている。一方の列の第1端子40の夫々は、島状部24の上端24U(+Z側の端)近傍まで、島状部24の前面(+X側の面)に沿って上方に向かって延びている。他方の列の第1端子40の夫々は、島状部24の上端24U近傍まで、島状部24の後面(-X側の面)に沿って上方に向かって延びている。Y方向において互いに隣接する2つの第1端子40の間の距離は、Y方向における第1端子40のサイズと同程度である。即ち、各列の第1端子40は、Y方向において狭ピッチで配置されている。
【0029】
図8から図11までを参照すると、第2コネクタ15は、絶縁体からなる第2保持部材50と、導電体からなる複数の第2端子70とを備えている。第2端子70は、第2保持部材50に保持されており、且つ、第1コネクタ12(図4参照)の第1端子40(図7参照)と夫々対応するようにしてY方向に並んでいる。詳しくは、第2端子70は、X方向において2列に分けられている。各列の第2端子70は、Y方向に沿って等間隔に並んでいる。
【0030】
第2保持部材50は、基部52と、受容部54と、第2周壁部56とを有している。基部52は、第2保持部材50の上端に位置しており、XY平面と平行に延びている。受容部54は、XY平面において基部52の中間部に位置する空間である。受容部54は、Y方向に沿って長く延びており、且つ、下方に向かって開口している。第2周壁部56は、基部52のXY平面における縁からZ方向に沿って下方に向かって延びている。第2周壁部56は、XY平面において受容部54を囲んでいる。また、第2周壁部56は、Y方向における第2周壁部56の両端に夫々位置する2つの端壁562を有している。
【0031】
図11を参照すると、第2端子70は、互いに同じ形状及び同じサイズを有している。詳しくは、第2端子70の夫々は、曲げを有する1枚の金属板であり、第2バネ部72と、第2接触部74と、第2被固定部78とを有している。第2バネ部72は、第2周壁部56の内壁面に沿って延びており、弾性変形可能である。第2接触部74は、第2バネ部72に支持されており、X方向に移動可能である。図1を参照すると、第2被固定部78は、第2コネクタ15の使用時に、第2回路基板85の導電パッド(図示せず)に半田付け等によって固定され接続される。
【0032】
図8から図11までを参照すると、第2コネクタ15は、上述したように、Y方向に並べられた2列の第2端子70を備えている。2列の第2端子70は、受容部54を挟んで、YZ平面について鏡対称に配置されている。一方の列の第2端子70の夫々は、第2周壁部56の下端(-Z側の端)近傍まで、第2周壁部56の前壁部(+X側の壁部)の内壁面に沿って下方に向かって延びている。他方の列の第2端子70の夫々は、第2周壁部56の下端近傍まで、第2周壁部56の後壁部(-X側の壁部)の内壁面に沿って下方に向かって延びている。Y方向において互いに隣接する2つの第2端子70の間の距離は、Y方向における第2端子70のサイズと同程度である。即ち、各列の第2端子70は、第1端子40(図4参照)と同様に、Y方向において狭ピッチで配置されている。
【0033】
図7及び図11を参照すると、第1コネクタ12の島状部24及び第1周壁部26は、第2コネクタ15の受容部54及び第2周壁部56と対応している。加えて、第1端子40と第2端子70とは、互いに対応している。より具体的には、第1コネクタ12及び第2コネクタ15が互いに嵌合した嵌合状態において、受容部54は、第1端子40の第1接触部44と共に島状部24を受容し、島状部24と第1周壁部26との間の空間は、第2周壁部56を受容する。また、嵌合状態において、第1端子40の夫々は、対応する第2端子70と、第1接触部44及び第2接触部74において接触し、第1回路基板82(図3参照)は、第2回路基板85(図3参照)と電気的に接続される。
【0034】
本実施の形態において、第1コネクタ12及び第2コネクタ15の夫々は、上述の構造を有している。特に、本実施の形態の第1コネクタ12は、フローティングコネクタである。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1コネクタ12は、フローティングコネクタでなくてもよい。第1コネクタ12及び第2コネクタ15の夫々は、上述した部材に加えて、更に様々な部材を備えていてもよい。また、第1保持部材20、第1端子40、第2保持部材50及び第2端子70の夫々の構造は、第1コネクタ12及び第2コネクタ15が互いに嵌合可能である限り、様々に変形可能である。
【0035】
以上のように構成されたコネクタ組立体10は、第2コネクタ15を、第1コネクタ12に対して位置決めする位置決め機構を有している。第2コネクタ15を第1コネクタ12に対して嵌合させる際、第2コネクタ15は、コネクタ組立体10の位置決め機構によって、XY平面において(特に、Y方向において)位置決めされる。この結果、狭ピッチで配置された第1端子40は、狭ピッチで配置された第2端子70と確実に夫々接触する。以下、コネクタ組立体10の位置決め機構について説明する。
【0036】
図4から図7までを参照すると、第1コネクタ12は、2つの第1位置決め部30を備えている。第1位置決め部30は、Y方向において互いに離れている。第1位置決め部30の夫々は、中壁部22から上方に向かって突出している。即ち、第1位置決め部30の夫々は、上方に向かって突出した突出部である。第1位置決め部30の夫々の前部(+X側の部位)は、後方(-X方向)に向かって部分的に凹んでおり、これにより第1キー38が形成されている。即ち、第1位置決め部30の夫々は、第1キー38を有している。第1キー38の夫々は、上方に向かって開いた四角柱形状の空間であり、第1位置決め部30の前側(+X側)且つY方向外側の角に位置している。
【0037】
第1位置決め部30の夫々は、Y方向の内側に位置する第1内側面32と、Y方向の外側に位置する第1外側面34とを有している。即ち、第1内側面32及び第1外側面34は、第1位置決め部30のY方向における反対側に夫々位置している。第1内側面32の夫々は、Y方向と直交する直交平面である。第1外側面34の夫々は、上端部(第1外側平面342)を有している。第1外側平面342の夫々は、Y方向と直交する直交平面である。
【0038】
図8から図11までを参照すると、第2コネクタ15は、第1位置決め部30(図5参照)に夫々対応する2つの第2位置決め部60を備えている。第2位置決め部60は、Y方向において互いに離れている。第2位置決め部60の夫々は、上方に向かって基部52まで凹んでいる。即ち、第2位置決め部60の夫々は、下方に向かって開いた凹みである。第2位置決め部60の夫々の前部には、第2キー68が形成されている。即ち、第2位置決め部60の夫々は、第2キー68を有している。第2キー68の夫々は、基部52から下方に向かって延びる四角柱形状の柱であり、第2周壁部56の内壁面の前側の角に位置している。
【0039】
図9から図11までを参照すると、第2位置決め部60の夫々は、Y方向の内側に位置する第2内側面64と、Y方向の外側に位置する第2外側面62とを有している。即ち、第2内側面64及び第2外側面62は、第2位置決め部60のY方向における反対側に夫々位置している。第2内側面64及び第2外側面62の夫々は、Y方向と直交する直交平面である。
【0040】
図7及び図11を参照すると、本実施の形態による第1位置決め部30及び第2位置決め部60の夫々は、上述の構造を有している。第2位置決め部60の構造は、第1位置決め部30の構造と夫々対応している。また、2つの第1位置決め部30は、XZ平面について鏡対称に配置されており、2つの第2位置決め部60は、XZ平面について鏡対称に配置されている。但し、本発明は、これに限られず、第1位置決め部30及び第2位置決め部60の夫々の構造は、様々に変形可能である。
【0041】
図13及び図14を参照すると、第1コネクタ12及び第2コネクタ15を互いに嵌合する際、第2位置決め部60は、第1位置決め部30を夫々受容し、これにより、第2コネクタ15は、XY平面において(特に、Y方向において)、第1コネクタ12に対して位置決めされる。第1コネクタ12及び第2コネクタ15が互いに嵌合する嵌合時において、第1内側面32の夫々は、対応する第2内側面64とY方向において近接して対向し、且つ、第1外側面34の第1外側平面342の夫々は、対応する第2外側面62とY方向において近接して対向する。この結果、図12から理解されるように、第1端子40の夫々は、対応する第2端子70に対して、Y方向において殆ど位置ずれすることなく接触する。即ち、コネクタ組立体10の位置決め機構は、第1位置決め部30及び第2位置決め部60から構成されている。
【0042】
図1及び図6を参照すると、本実施の形態において、第1位置決め部30の夫々は、第1周壁部26の上端26U及び島状部24の上端24Uを越えて上方に向かって突出している。従って、第1コネクタ12及び第2コネクタ15を互いに嵌合する際、まず、第1位置決め部30が第2位置決め部60(図10参照)に夫々受容され、これにより、第2コネクタ15は位置決めされる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コネクタ組立体10の位置決め機構は、第1位置決め部30及び第2位置決め部60に加えて、更に別の位置決め部を有していてもよい。
【0043】
図4から図7までを参照すると、第1位置決め部30は、島状部24のY方向における両側に夫々位置している。詳しくは、第1位置決め部30の夫々において、第1内側面32は、島状部24のY方向における端に位置しており、第1外側面34は、第1周壁部26の端壁262のY方向における近傍に位置している。図8から図11までを参照すると、第2位置決め部60は、第2周壁部56のY方向における両側に夫々位置している。詳しくは、図9から図11までを参照すると、第2位置決め部60の夫々において、第2内側面64は、受容部54のY方向における端に位置しており、第2外側面62は、第2周壁部56の端壁562に設けられている。
【0044】
図5及び図9を参照すると、本実施の形態によれば、上述のように、第1位置決め部30は、第1コネクタ12のY方向における両端近傍に夫々位置しており、第2位置決め部60は、第2コネクタ15のY方向における両端近傍に夫々位置している。即ち、2つの第1位置決め部30(2つの第2位置決め部60)の間のY方向における距離(位置決め距離)は、できるだけ長くなるように設定されている。加えて、本実施の形態において、第1端子40及び第2端子70は、Y方向に並べられている。即ち、第1端子40(第2端子70)が並べられたピッチ方向は、2つの第1位置決め部30(2つの第2位置決め部60)が並べられた水平方向と一致している。
【0045】
上述の構造により、第1端子40の夫々は、多少の公差があったとしても、対応する第2端子70に対して、Y方向において正確に位置決めできる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、2つの第1位置決め部30は、第1保持部材20のX方向における両側に夫々位置していてもよく、2つの第2位置決め部60は、第2保持部材50のX方向における両側に夫々位置していてもよい。即ち、水平方向は、ピッチ方向(Y方向)と直交する前後方向(X方向)であってもよい。
【0046】
図7及び図11を参照すると、本実施の形態において、第1コネクタ12及び第2コネクタ15を互いに嵌合する際、第2位置決め部60の第2キー68は、第1位置決め部30の第1キー38に夫々受容される。即ち、第1キー38及び第2キー68は、嵌合キーとして機能する。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1キー38及び第2キー68は、必要に応じて設ければよい。また、第1キー38及び第2キー68の形状や配置は、必要に応じて様々に設定すればよい。
【0047】
図5から図7までを参照すると、本実施の形態において、第1位置決め部30は、島状部24のY方向における両端に夫々繋がっている。即ち、島状部24及び第1位置決め部30は、連続した1つの構造体を形成している。第1周壁部26は、XY平面において、島状部24及び第1位置決め部30から離れており、且つ、島状部24及び第1位置決め部30を囲んでいる。図9及び図11を参照すると、本実施の形態において、第2位置決め部60は、受容部54のY方向における両端に夫々繋がっている。即ち、受容部54及び第2位置決め部60は、連続した1つの空間を形成している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、図7及び図11を参照すると、第1位置決め部30は、島状部24のY方向における両端から夫々離れていてもよい。この場合、第2位置決め部60の夫々と受容部54との間に、仕切壁が設けられていてもよい。
【0048】
図5及び図7を参照すると、本実施の形態において、第1位置決め部30の夫々は、島状部24を越えてX方向外側に張り出している。即ち、第1位置決め部30の夫々は、X方向において島状部24の外側に張り出した2つの張出部302を有している。第1位置決め部30の夫々において、第1内側面32は、2つの張出部302のY方向内側の面を含んでいる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1位置決め部30が島状部24のY方向における両端から夫々離れている場合、第1内側面32の夫々は、Y方向において島状部24と対向する面であってもよい。
【0049】
本実施の形態において、第2位置決め部60の夫々は、X方向の外側に向かって凹んだ2つの凹み部602を有している。凹み部602の夫々は、第2周壁部56におけるX方向内側を向いた内壁面を、X方向外側に向かって凹ますようにして形成されている。第2位置決め部60の夫々において、第2内側面64は、2つの凹み部602のY方向外側を向いた面を含んでいる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第2位置決め部60の夫々と受容部54との間に仕切壁が設けられている場合、第2内側面64は、仕切壁のY方向外側の面であってもよい。
【0050】
図7図11及び図14を参照すると、本実施の形態によれば、嵌合状態において、第2位置決め部60の凹み部602は、第1位置決め部30の張出部302を夫々受容する。但し、本発明は、これに限られず、凹み部602及び張出部302は、必要に応じて設ければよい。
【0051】
図5及び図7を参照すると、本実施の形態によれば、第1位置決め部30の夫々において、第1キー38が形成されており、これにより、第1外側面34は、Y方向において第1周壁部26と対向する2つの面(対向面)を含んでいる。第1外側面34の夫々の2つの対向面は、Y方向において互いに離れている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1キー38が形成されていない場合、第1外側面34の夫々は、Y方向において第1周壁部26と対向する1つの面であってもよい。
【0052】
図9及び図11を参照すると、本実施の形態によれば、第2位置決め部60の夫々において、第2キー68が形成されており、これにより、第2外側面62は、Y方向内側を向いた2つの面を含んでいる。詳しくは、第2外側面62の夫々は、第2周壁部56のY方向内側を向いた内壁面と、第2キー68のY方向内側を向いた面とを含んでいる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第2キー68が形成されていない場合、第2外側面62の夫々は、第2周壁部56のY方向内側を向いた内壁面のみであってもよい。
【0053】
図4及び図8を参照すると、本実施の形態において、第1位置決め部30の夫々は、第1保持部材20と一体に形成された突出部であり、第2位置決め部60の夫々は、第2保持部材50に形成された凹みである。即ち、第1保持部材20は、第1位置決め部30を有しており、第2保持部材50は、第2位置決め部60を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1位置決め部30の夫々は、凹みであってもよく、第2位置決め部60の夫々は、突出部であってもよい。
【0054】
図6及び図10を参照すると、以下、本実施の形態における第1位置決め部30の第1外側面34および第2位置決め部60の第2内側面64について更に詳しく説明する。
【0055】
図6及び図7を参照すると、第1位置決め部30には、第1凹部344が夫々設けられている。詳しくは、第1位置決め部30の第1外側面34の夫々は、第1外側平面342に加えて、第1凹部344を有している。換言すれば、第1外側平面342及び第1凹部344の夫々は、第1外側面34に形成されている。図13及び図14を参照すると、嵌合状態において、第1外側平面342及び第1凹部344の夫々は、第1外側面34の上端34Uよりも下方に位置している。また、嵌合状態において、第1外側平面342の夫々は、Z方向と平行に延びており、第1凹部344の夫々は、Y方向の内側に向かって凹んでいる。一方、嵌合状態において、第2位置決め部60の第2内側面64の夫々は、Z方向と平行に延びている。
【0056】
中壁部22には、第1凹部344に夫々対応した2つの抜き孔36が形成されている。抜き孔36の夫々は、第1凹部344を形成する際に金型を引き抜いた跡であり、Z方向において中壁部22を貫通している。
【0057】
図15及び図16を参照すると、第2コネクタ15に対して、上方を向いた抜去力を加えると、第1コネクタ12から第2コネクタ15を抜去できる。抜去力は、Y方向においてバランスよく加えることが好ましい。しかしながら、抜去力は、第2コネクタ15のY方向における一方側に偏ることが多い。例えば、図15及び図16において、抜去力は、第2コネクタ15の-Y側に偏っている。抜去力が図15及び図16に示したように偏ると、第2コネクタ15の+Y側を中心とする回転モーメントが生じ、第2コネクタ15は、第1コネクタ12に対して傾斜する。このとき、第2周壁部56の+Y側の端壁562が、第1位置決め部30に強く押し付けられると、例えば第2周壁部56(特に、+Y側の端壁562)が破損するおそれがある。
【0058】
本実施の形態によれば、第2コネクタ15を第1コネクタ12から抜去する抜去時において、第2コネクタ15が第1コネクタ12に対して傾斜しても、第2コネクタ15の第2外側面62の他方は、対応する第1外側面34の第1凹部344に受容される。例えば、図15及び図16において、+Y側の第2外側面62は、+Y側の第1外側面34の第1凹部344に受容される。この結果、第2外側面62に対して、第2周壁部56が破損するほどの過度な力が加わらない。即ち、本実施の形態によれば、第2コネクタ15を第1コネクタ12から抜去する際の第2コネクタ15の傾斜に起因する破損を抑制可能な構造を提供できる。
【0059】
図13及び図14を参照すると、嵌合状態において、第1外側面34の上端34Uは、Y方向外側に向かって張り出しており、上端34Uと第2外側面62との間の距離は、第1凹部344の下端と第2外側面62との間の距離に比べて短い。図17を参照すると、この構造により、抜去時及び嵌合時において、第1コネクタ12に対する第2コネクタ15のY方向の移動が僅かな範囲に抑制される。即ち、本実施の形態によれば、嵌合時及び抜去時において、第1端子40の夫々と、対応する第2端子70との間のY方向(ピッチ方向)における位置ずれを小さく保ちつつ、第2コネクタ15の傾斜に起因する破損を抑制できる。
【0060】
図6及び図7を参照すると、本実施の形態において、第1凹部344の夫々は、第1斜面346と、第1下側平面348とを有している。図13及び図14を参照すると、嵌合状態において、第1斜面346の夫々は、Y方向の内側に傾きつつ下方に向かって延びており、第1下側平面348の夫々は、第1斜面346の下端からZ方向に平行に下方に向かって延びている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1凹部344の夫々は、第1下側平面348を有しておらず、第1斜面346のみを有していてもよい。また、第1凹部344の夫々は、第1斜面346に代えて、Y方向の内側に傾きつつ下方に向かって延びる曲面を有していてもよい。
【0061】
本実施の形態によれば、嵌合状態において、第1外側平面342の夫々は、第1外側面34の上端34Uから下方に向かってZ方向と平行に延びており、第1凹部344の夫々は、第1外側平面342の下方に位置している。特に、本実施の形態の第1外側平面342の夫々は、嵌合状態において、Y方向と直交している。第1外側平面342が設けられているため、嵌合時及び抜去時において上端34Uが第2コネクタ15と突き当たった場合でも、上端34U近傍の部位の摩耗を低減できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1外側平面342の夫々は、嵌合状態において、Y方向と多少斜交していてもよい。即ち、第1外側平面342の夫々は、嵌合状態においてY方向と交差する平面であってもよい。また、第1外側面34の夫々は、第1外側平面342を必要に応じて有していればよい。即ち、第1凹部344の夫々は、第1外側面34の上端34Uから延びていてもよい。
【0062】
図14を参照すると、上述した実施の形態によれば、第1位置決め部30に第1凹部344が夫々設けられている。一方、第2位置決め部60には、このような凹部が設けられていない。詳しくは、第1外側面34の夫々が第1凹部344を有している一方、第1内側面32、第2外側面62及び第2内側面64の夫々は、このような凹部を有しておらず、嵌合状態においてY方向と直交している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1内側面32、第2外側面62及び第2内側面64の夫々は、嵌合状態においてY方向と多少斜交していてもよい。また、以下の変形例によるコネクタ組立体10Aのように、第2内側面64の夫々に凹部を設けてもよい。
【0063】
図27を参照すると、本変形例によるコネクタ組立体10Aは、第1コネクタ12Aと、第2コネクタ15Aとを備えている。第2コネクタ15Aは、Z方向において下方に位置する第1コネクタ12Aと、Z方向に沿って嵌合可能である。第1コネクタ12Aと嵌合した第2コネクタ15Aは、Z方向に沿って第1コネクタ12Aから抜去可能である。
【0064】
図18及び図19を参照すると、第1コネクタ12Aは、第1コネクタ12(図4参照)と同じ固定ハウジング20X及び複数の第1端子40を備えている一方、第1コネクタ12の第1保持部材20(図4参照)と異なる第1保持部材(可動ハウジング)20Aを備えている。第1保持部材20Aは、第1保持部材20の第1位置決め部30(図4参照)と異なる2つの第1位置決め部30Aを有している。上述の相違点を除き、第1コネクタ12Aは、第1コネクタ12と同様に形成されている。
【0065】
図19を参照すると、第1位置決め部30Aの夫々は、第1外側面34(図7参照)と異なる第1外側面34Aを有している。この相違点を除き、第1位置決め部30Aは、第1位置決め部30(図7参照)と同様に形成されている。第1外側面34Aの夫々は、第1外側面34と同様に、Y方向において離れて位置する2つの面を含んでいる。但し、第1外側面34Aの夫々は、第1外側面34と異なり、第1凹部344(図7参照)を有しておらず、Y方向と直交する直交平面である。
【0066】
図20から図22までを参照すると、第2コネクタ15Aは、第2コネクタ15(図9参照)と同一の複数の第2端子70を備えている一方、第2コネクタ15の第2保持部材50(図9参照)と異なる第2保持部材50Aを備えている。第2保持部材50Aは、第2保持部材50の第2位置決め部60(図9参照)と異なる2つの第2位置決め部60Aを有している。上述の相違点を除き、第2コネクタ15Aは、第2コネクタ15と同様に形成されている。
【0067】
図21及び図22を参照すると、第2位置決め部60Aの夫々は、第2内側面64(図10参照)と異なる第2内側面64Aを有している。この相違点を除き、第2位置決め部60Aは、第2位置決め部60(図10参照)と同様に形成されている。第2位置決め部60Aの夫々は、第2位置決め部60と同様に、2つの凹み部602を有している。第2位置決め部60Aの夫々において、第2内側面64Aは、第2内側面64と同様に、2つの凹み部602のY方向外側を向いた面を含んでいる。但し、第2内側面64Aの夫々は、第2内側面64と異なり、第2内側平面642と、第2凹部644とを有している。即ち、第2位置決め部60Aには、第2凹部644が夫々設けられている。
【0068】
図27を参照すると、コネクタ組立体10Aにおいて、第2内側平面642及び第2凹部644の夫々は、第2コネクタ15Aの第2内側面64Aに形成されている。第1コネクタ12A及び第2コネクタ15Aが互いに嵌合した嵌合状態において、第2内側平面642及び第2凹部644の夫々は、第2内側面64Aの下端64Lよりも上方に位置している。また、嵌合状態において、第2内側平面642の夫々は、Z方向と平行に延びており、第2凹部644の夫々は、Y方向の内側に向かって凹んでいる。一方、嵌合状態において、第1位置決め部30Aの第1内側面32の夫々は、Z方向と平行に延びている。
【0069】
図20から図22までを参照すると、第2コネクタ15Aの基部52には、第2凹部644に夫々対応した2つの抜き孔66が形成されている。抜き孔66の夫々は、第2凹部644を形成する際に金型を引き抜いた跡であり、Z方向において基部52を貫通している。
【0070】
図23から図25までを参照すると、本変形例によれば、第2コネクタ15Aを第1コネクタ12Aから抜去する抜去時における抜去力がY方向において偏ると、第2コネクタ15Aは、第1コネクタ12Aに対して傾斜する。例えば、図24及び図25において、抜去力は、第2コネクタ15の-Y側に偏っている。
【0071】
図24図15と比較すると、第2コネクタ15Aが第1コネクタ12Aに対して図示したように傾斜すると、第2コネクタ15Aの+Y側の第2外側面62の下端は、第1コネクタ12Aの第1外側面34Aと突き当たり、第2コネクタ15Aは、僅かに+Y方向に移動する。図25を参照すると、このとき、第1コネクタ12Aの+Y側の第1内側面32は、第2コネクタ15Aの+Y側の第2内側面64Aの第2凹部644に受容される。この結果、第2内側面64Aに対して、第2内側面64Aが破損するほどの過度な力が加わらない。即ち、本変形例によれば、第2コネクタ15Aを第1コネクタ12Aから抜去する際の第2コネクタ15Aの傾斜に起因する破損を抑制可能な構造を提供できる。
【0072】
図27を参照すると、嵌合状態において、第2内側面64Aの下端64Lは、Y方向外側に向かって張り出しており、下端64Lと第1内側面32との間の距離は、第2凹部644の上端と第1内側面32との間の距離に比べて短い。この構造により、抜去時及び嵌合時において、第1コネクタ12Aに対する第2コネクタ15AのY方向の移動が僅かな範囲に抑制される。即ち、本変形例によれば、抜去時及び嵌合時において、第1端子40の夫々と、対応する第2端子70との間のY方向(ピッチ方向)における位置ずれを小さく保ちつつ、第2コネクタ15Aの傾斜に起因する破損を抑制できる。
【0073】
図21及び図22を参照すると、本変形例において、第2凹部644の夫々は、第2斜面646と、第2上側平面648とを有している。図27を参照すると、嵌合状態において、第2斜面646の夫々は、Y方向の内側に傾きつつ上方に向かって延びており、第2上側平面648の夫々は、第2斜面646の上端からZ方向に平行に上方に向かって延びている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第2凹部644の夫々は、第2上側平面648を有しておらず、第2斜面646のみを有していてもよい。また、第2凹部644の夫々は、第2斜面646に代えて、Y方向の内側に傾きつつ上方に向かって延びる曲面を有していてもよい。
【0074】
本変形例によれば、嵌合状態において、第2内側平面642の夫々は、第2内側面64Aの下端64Lから上方に向かってZ方向と平行に延びており、第2凹部644の夫々は、第2内側平面642の上方に位置している。特に、本変形例の第2内側平面642の夫々は、嵌合状態において、Y方向と直交している。第2内側平面642が設けられているため、嵌合時及び抜去時における下端64L近傍の部位の摩耗を抑制できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第2内側平面642の夫々は、嵌合状態においてY方向と交差する平面であってもよい。また、第2内側面64Aの夫々は、第2内側平面642を必要に応じて有していればよい。即ち、第2凹部644の夫々は、第2内側面64Aの下端64Lから延びていてもよい。
【0075】
図14を参照すると、コネクタ組立体10の第2位置決め部60には、第2凹部が設けられておらず、嵌合状態において、第2内側面64の夫々は、Z方向と平行に延びている。図27を参照すると、コネクタ組立体10Aの第2位置決め部60Aには、第2凹部644が夫々設けられている。一方、第1位置決め部30Aには、第1凹部が設けられておらず、嵌合状態において、第1外側面34Aの夫々は、Z方向と平行に延びている。
【0076】
上述した実施の形態や変形例は、様々に組み合わせ可能である。例えば、図28を参照すると、別の変形例によるコネクタ組立体10Bは、第1コネクタ12と、第2コネクタ15Aとを備えている。第2コネクタ15Aは、Z方向に沿って第1コネクタ12と嵌合可能であり、Z方向に沿って第1コネクタ12から抜去可能である。コネクタ組立体10Bにおいて、第1位置決め部30には、第1凹部344が夫々設けられており、第2位置決め部60Aには、第2凹部644が夫々設けられている。
【0077】
第2コネクタの傾斜に起因する破損を抑制するという観点からは、本変形例のコネクタ組立体10Bが好ましい。但し、コネクタ組立体10Bによれば、第2コネクタ15Aは、嵌合時及び抜去時において(特に、第1コネクタ12に対して傾斜したとき)、第1コネクタ12に対してY方向において比較的移動し易い。従って、第1端子40の夫々と、対応する第2端子70との間のY方向(ピッチ方向)における位置ずれを小さく保つという観点からは、コネクタ組立体10(図14参照)及びコネクタ組立体10A(図27参照)が好ましい。
【0078】
以上に説明したように、本発明によるコネクタ組立体は、第1位置決め部に夫々設けられた1対の第1凹部、及び、第2位置決め部に夫々設けられた1対の第2凹部のうちの少なくとも一方を備えている。第1位置決め部に第1凹部が夫々設けられている場合、第1凹部の夫々は、第1位置決め部の第1外側面に形成されている。一方、第2位置決め部に第2凹部が夫々設けられている場合、第2凹部の夫々は、第2位置決め部の第2内側面に形成されている。第1凹部が夫々設けられた2つの第1位置決め部を備えているコネクタは、本発明の第1コネクタとして使用可能である。同様に、第2凹部が夫々設けられた2つの第2位置決め部を備えているコネクタは、本発明の第2コネクタとして使用可能である。
【符号の説明】
【0079】
10,10A,10B コネクタ組立体
12,12A 第1コネクタ
15,15A 第2コネクタ
20,20A 第1保持部材(可動ハウジング)
20X 固定ハウジング
22 中壁部
24 島状部
24U 上端
26 第1周壁部
26U 上端
262 端壁
28 脚部
30,30A 第1位置決め部
302 張出部
32 第1内側面
34,34A 第1外側面
34U 上端
342 第1外側平面
344 第1凹部
346 第1斜面
348 第1下側平面
36 抜き孔
38 第1キー
40 第1端子
42 第1バネ部
44 第1接触部
48 第1被固定部
50,50A 第2保持部材
52 基部
54 受容部
56 第2周壁部
562 端壁
60,60A 第2位置決め部
602 凹み部
62 第2外側面
64,64A 第2内側面
64L 下端
642 第2内側平面
644 第2凹部
646 第2斜面
648 第2上側平面
66 抜き孔
68 第2キー
70 第2端子
72 第2バネ部
74 第2接触部
78 第2被固定部
82 第1回路基板
85 第2回路基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30