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特許7044754CRTH2阻害剤としてのインドール誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】CRTH2阻害剤としてのインドール誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 409/04 20060101AFI20220323BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20220323BHJP
   C07D 409/06 20060101ALI20220323BHJP
   C07D 417/06 20060101ALI20220323BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20220323BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20220323BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220323BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20220323BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20220323BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/405 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/4365 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/4155 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/5415 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/549 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20220323BHJP
   A61K 31/41 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
C07D409/04 CSP
C07D409/14
C07D409/06
C07D417/06
C07D495/04 105A
C07D471/04 104Z
A61P43/00 111
A61P37/08
A61P37/02
A61P11/00
A61K31/405
A61K31/4365
A61K31/4439
A61K31/4155
A61K31/5415
A61K31/549
A61K31/437
A61K31/41
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019502584
(86)(22)【出願日】2017-07-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-25
(86)【国際出願番号】 CN2017093860
(87)【国際公開番号】W WO2018014869
(87)【国際公開日】2018-01-25
【審査請求日】2020-07-10
(31)【優先権主張番号】201610581831.1
(32)【優先日】2016-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516089784
【氏名又は名称】チア タイ ティエンチン ファーマシューティカル グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.369 Yuzhou South Rd.,Lianyungang,Jiangsu 222062 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ,ユェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ビン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユアン
(72)【発明者】
【氏名】リ,アオ
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ラン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,チェンシェン
(72)【発明者】
【氏名】ティエン,ドンドン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホンウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,チェンシャイ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シュホイ
【審査官】前田 憲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-513512(JP,A)
【文献】特表2011-503045(JP,A)
【文献】特表2015-500326(JP,A)
【文献】国際公開第2009/063215(WO,A2)
【文献】国際公開第2015/092372(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/084798(WO,A1)
【文献】国際公開第2009/041453(WO,A1)
【文献】特表2004-527544(JP,A)
【文献】Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2010年,20(11),P.3287-3290
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 409/00
C07D 417/00
C07D 495/00
C07D 471/00
A61K 31/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化2】

からなる群より選ばれ、
各Rは、F、Cl、Br、I、-OH及び1、2若しくは3個のRで置換されているC1-3アルキルからなる群より独立して選ばれるか、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている以下の1-3アルキル-S(=O)-、C3-6シクロアルキル、フェニル、及び1若しくは2個の窒素原子を含む5~6員のヘテロアリールから独立して選ばれ、
各Tは、C(R)からなる群より独立して選ばれ、
各Rは、H、F、Cl、Br、I、-OH及び-NOからなる群より独立して選ばれるか、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている以下の1-3アルキル、C1-3アルキルアミド、及びC3-6シクロアルキルアミドから独立して選ばれ、
は、テトラゾリル、-COOH、及び-C(O)-O-C1-3アルキルからなる群より選ばれ、
は、H、C1-3アルキル、及びフェニルからなる群より選ばれ、
Lは、単結合、及び任意に 1-4 アルキルで置換されているメチレンからなる群より選ばれ、
各Rは、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、及び-COOHからなる群より独立して選ばれるか、又は1、2若しくは3個のR’で任意に置換されている-NH 及び1- アルキルからなる群より独立して選ばれ、且つ
各R’は、F、Cl、Br、I、-OH、-CN、-NH、-COOH、Me、Et、-CF、-CHF、-CHF、-NHCH、及び-N(CHからなる群より独立して選ばれる。]で表される化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物。
【請求項2】
Rは、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-NH、-COOH、Me、Et、-CF、-CHF、-CHF、-NHCH、-N(CH
【化3】

からなる群より独立して選ばれる、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項3】
は、F、Cl、Br、I、-OH及び1、2若しくは3個のRで置換されているC1-3アルキルからなる群より独立して選ばれるか、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている以下の1-3アルキル-S(=O)-、C3-6シクロアルキル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、及びイソオキサゾリルから独立して選ばれる請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項4】
各R は、F、Cl、Br、I、-OH、及び1、2若しくは3個のRで置換されているMeからなる群より独立して選ばれるか、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている以下の基:
【化4】

から独立して選ばれる、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物。
【請求項5】
各R は、F、Cl、Br、I、-OH、-CF
【化5】

からなる群より独立して選ばれる、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物。
【請求項6】
は、Fである、請求項1~のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項7】
は、H、F、Cl、Br、I、-OH及び-NOからなる群より独立して選ばれるか、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている以下のMe、Et、Cアルキルアミド、及びシクロプロピルカルボキサミドから独立して選ばれる請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項8】
各R は、H、F、Cl、Br、I、-OH、-NO 、Me、-CF 、C アルキルアミド、及びシクロプロピルカルボキサミドからなる群より独立して選ばれる、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物。
【請求項9】
は、単結合、-CH-、及び-CH(CH)-から選ばれる、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項10】
は、-COOHである;及び/又はRは、-CHである、請求項1~のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項11】
Aは、
【化6】

である、請求項1~10のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【請求項12】
式(I)で表される化合物が、式(VI)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物
【化7】

[式中、R、L及びAは、請求項1で定義した通りである。]
【請求項13】
次の化合物:
【化8】




からなる群より選ばれる化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物と、薬学的に許容され得る補助剤とを含む、医薬組成物。
【請求項15】
CRTH2受容体媒介性疾患予防又は治療における使用のための、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いは請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
CRTH2受容体媒介性疾患が、喘息又はアレルギー性鼻炎である、請求項15に記載の使用のための、化合物又はその薬学的に許容されうる塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いは医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2016年07月21日に中華人民共和国国家知的財産局に出願された出願番号が201610581831.1である中国特許出願に基づく優先権及び利益を主張し、当該出願の全文を引用により本願に組み込む。
【0002】
本発明は、CRTH2阻害剤としてのインドール系化合物及びそれらのCRTH2受容体関連疾患の治療における使用に関する。
【背景技術】
【0003】
CRTH2(DP2又はGPR44)は、Gタンパク質共役受容体であり、プロスタグランジン(Prostaglandin)(PGD2)と組み合わせた後、それはTh2リンパ球、好酸球及び好塩基球の活性化及び走化性に関与し、Th2リンパ球のアポトーシスを阻害し、そしてIL4、IL5及びIL13の産生を刺激する。これらのインターロイキンは、好酸球の動員及び生存、粘液分泌、気道過敏症、ならびに免疫グロブリンE(IgE)産生を含む重要な生物学的反応に関与している。
【0004】
ラマトロバン(Ramatroban)は、TP受容体(thromboxane-type prostanoid receptor:トロンボキサン型プロスタノイド受容体)拮抗薬であり、非常に強力な血管及び気管支平滑筋収縮、ならびに血小板活性化の作用を持っている。ラマトロバンは、比較的弱いCRTh2受容体拮抗薬である。ラマトロバンは、アレルギー性鼻炎の治療薬として日本で承認されている。
【0005】
特許文献1は化合物OC459を報告しており、且つ、特許文献2は化合物QAW-039を報告している。
【0006】
【化1】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】国際公開第2005/044260号
【文献】国際公開第2005/123731号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一態様によれば、本発明は、次の式(I)で表される化合物(以下、「式(I)化合物」とも呼ばれる)、その薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物を提供する。
【化2】

[式中、
Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化3】

であり、
各T’は、それぞれN、CH、及びCからなる群より独立して選ばれ、
、T、T及びTは、それぞれN、-NH-、-CH-、CH及びCからなる群より独立して選ばれ、
mは0及び1からなる群より選ばれ、
nは0、1及び2からなる群より選ばれ、
各Rは、F、Cl、Br、I、及び-OHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基である-NH、C1-3アルキル、C1-3アルキル-S(=O)-、C3-6シクロアルキル、フェニル、及び5~6員のヘテロアリールからなる群より独立して選ばれ、
各Tは、それぞれN及びC(R)からなる群より独立して選ばれ、
各Rは、H、F、Cl、Br、I、-OH及び-NOからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基である-NH、C1-3アルキル、C1-3アルキルアミド、及びC3-6シクロアルキルアミドからなる群より独立して選ばれ、
は、テトラゾリル、-COOH、及び-C(O)-O-C1-3アルキルからなる群より選ばれ、
は、H、C1-3アルキル、及びフェニルからなる群より選ばれ、
Lは、単結合、及び任意にRで置換されているメチレンからなる群より選ばれ、
各Rは、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、及び-COOHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のR’で任意に置換されている基である-NH、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、及び5~6員のヘテロアリールからなる群より独立して選ばれ、且つ
各R’は、F、Cl、Br、I、-OH、-CN、-NH、-COOH、Me、Et、-CF、-CHF、-CHF、-NHCH、及び-N(CHからなる群より独立して選ばれる。]
【0009】
その他の態様によれば、本発明は、本発明に係る式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物と、薬学的に許容され得る補助剤とを含む医薬組成物を提供する。
【0010】
その他の態様によれば、本発明は、治療有効量の式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いはその医薬組成物を、それを必要とする哺乳類、好ましくはヒトに投与することを含む、哺乳類のCRTH2受容体媒介性疾患の治療方法を提供する。
【0011】
その他の態様によれば、本発明は、式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いはその医薬組成物の、CRTH2受容体媒介性疾患を予防又は治療するための医薬の製造における使用に関する。
【0012】
その他の態様によれば、本発明は、CRTH2受容体媒介性疾患を予防又は治療するための式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いはその医薬組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔発明の詳細な説明〕
以下、それぞれ開示された実施形態を全体的に理解するために、具体的な詳細を含んで説明したが、当業者は、これらの詳細の一部又は複数の部分を用いずに他の方法、部品、材料などを用いても、これらの実施形態を実現することができると理解すべきである。
【0014】
本明細書及び添付の特許請求の範囲の全てにわたって、特に断りのない限り、「含む/含有する(comprise)」のような用語、及びその英語の変形(例えば「comprises」や「comprising」など)は、いずれも開放(オープンエンド)式の、包含式の意味、すなわち「…を含むがこれらに限定されない」として解釈されるべきである。
【0015】
本明細書にわたって記載された「一実施形態」又は「実施形態」、或いは「別の実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」とは、少なくとも1つの実施形態に、当該実施形態に記載の関連する具体的な参照要素、構造又は特徴を含むことを意味する。従って、明細書の全体にわたって異なる位置に記載の「一実施形態において」、「実施形態において(実施形態では)」、「他の実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」という語句は、必ずしも同じ実施形態を指すことではない。また、具体的な要素、構造又は特徴は、任意の適切な方式で1つ以上の実施形態の中に組み合せられる。
【0016】
本願の明細書及び添付の特許請求の範囲に用いられた単数形の冠詞「一」、「1つ(の)」、「1個(の)」(英語の「a」、「an」、及び「the」などに相当する)は、特に断りのない限り、複数の対象(オブジェクト)が含まれていると理解すべきである。従って、例えば、前記「触媒」が含まれる反応には、1種の触媒、又は2種以上の触媒が含まれている。また、用語「又は(若しくは/或いは)」などは、特に断りのない限り、通常「及び/又は」の意味を含んで用いられる。
【0017】
本発明は、次の式(I)で表される化合物、その薬学的に許容され得る塩、互変異性体若しくは溶媒和物を提供する。
【化4】

[式中、
Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化5】

であり、
各T’は、それぞれN、CH、及びCからなる群より独立して選ばれ、
、T、T及びTは、それぞれN、-NH-、-CH-、CH及びCからなる群より独立して選ばれ、
mは0及び1からなる群より選ばれ、
nは0、1及び2からなる群より選ばれ、
各Rは、F、Cl、Br、I、及び-OHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基である-NH、C1-3アルキル、C1-3アルキル-S(=O)-、C3-6シクロアルキル、フェニル、及び5~6員のヘテロアリールからなる群より独立して選ばれ、
各Tは、それぞれN及びC(R)からなる群より独立して選ばれ、
各Rは、H、F、Cl、Br、I、-OH及び-NOからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基である-NH、C1-3アルキル、C1-3アルキルアミド、及びC3-6シクロアルキルアミドからなる群より独立して選ばれ、
は、テトラゾリル、-COOH、及び-C(O)-O-C1-3アルキルからなる群より選ばれ、
は、H、C1-3アルキル、及びフェニルからなる群より選ばれ、
Lは、単結合、及び任意にRで置換されているメチレンからなる群より選ばれ、
各Rは、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、及び-COOHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のR’で任意に置換されている基である-NH、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、及び5~6員のヘテロアリールからなる群より独立して選ばれ、且つ
各R’は、F、Cl、Br、I、-OH、-CN、-NH、-COOH、Me、Et、-CF、-CHF、-CHF、-NHCH、及び-N(CHからなる群より独立して選ばれる。]
【0018】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、及び-COOHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のR’で任意に置換されている-NH及びC1-4アルキルからなる群より独立して選ばれる。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-NH、-COOH、Me、Et、-CF、-CHF、-CHF、-NHCH、-N(CH
【化6】

からなる群より独立して選ばれる。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態において、Lは、Aの-S(=O)-部分以外の原子価要件を満たす任意の位置に結合していてもよい。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、F、Cl、Br、I、及び-OHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基である-NH、C1-3アルキル、C1-3アルキル-S(=O)-、C3-6シクロアルキル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、及びイソオキサゾリルからなる群より独立して選ばれる。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、F、Cl、Br、I、及び-OHからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基であるMe、NH
【化7】

からなる群より独立して選ばれる。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、F、Cl、Br、I、-OH、-NH、Me、-CF
【化8】

からなる群より独立して選ばれる。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、F、Cl、Me、-CF
【化9】

からなる群より独立して選ばれる。
【0025】
本発明のいくつかの実施形態において、Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化10】

からなる群より選ばれる。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態において、Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化11】

からなる群より選ばれる。
【0027】
本発明のいくつかの実施形態において、Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化12】

からなる群より選ばれる。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態において、Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化13】

からなる群より選ばれる。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態において、Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化14】

からなる群より選ばれる。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態において、Aは、1個以上のRで任意に置換されている
【化15】

からなる群より選ばれる。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、H、F、Cl、Br、I、-OH及び-NOからなる群より独立して選ばれ、又は1、2若しくは3個のRで任意に置換されている基である-NH、Me、Et、ホルムアミド、及びシクロプロピルカルボキサミドからなる群より独立して選ばれる。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、H、F、Cl、Br、I、-OH、-NO、-NH、Me、-CF、ホルムアミド、及びシクロプロピルカルボキサミドからなる群より独立して選ばれる。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態において、各Rは、H、F、Cl、Br、Me、-CF、-NO、ホルムアミド、及びシクロプロピルカルボキサミドからなる群より独立して選ばれる。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態において、Lは、単結合、-CH-、及び-CH(CH)-からなる群より選ばれる。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態において、式(I)化合物は、次の式(II)化合物である。
【化16】

[式中、R、R、R、L及びAは、式(I)で定義される通りであり、且つ、Lは、Aの-S(=O)-部分以外の原子価要件を満たす任意の位置に結合していてもよい。]
【0036】
本発明のいくつかの実施形態において、式(I)化合物は、次の式(III)化合物である。
【化17】

[式中、R、R、R、L及びAは、式(I)で定義される通りであり、且つ、Lは、Aの-S(=O)-部分以外の原子価要件を満たす任意の位置に結合していてもよい。]
【0037】
本発明のいくつかの実施形態において、式(I)化合物は、次の式(IV)化合物である。
【化18】

[式中、R、R、R、L及びAは、式(I)で定義される通りであり、且つ、Lは、Aの-S(=O)-部分以外の原子価要件を満たす任意の位置に結合していてもよい。]
【0038】
本発明のいくつかの実施形態において、式(I)化合物は、次の式(V)化合物である。
【化19】

[式中、R、R、R、L及びAは、式(I)で定義される通りであり、且つ、Lは、Aの-S(=O)-部分以外の原子価要件を満たす任意の位置に結合していてもよい。]
【0039】
本発明のいくつかの実施形態において、式(I)化合物は、次の式(IV)化合物である。
【化20】

[式中、R、L及びAは、式(I)で定義される通りであり、且つLは、Aの-S(=O)-部分以外の原子価要件を満たす任意の位置に結合していてもよい。]
【0040】
本発明のいくつかの実施形態において、式(I)で表される化合物は、
【化21】






からなる群より選ばれてもよい化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物。
【0041】
その他の態様によれば、本発明は、本発明に係る式(I)化合物又はその薬学的に許容され得る塩又はその互変異性体又はその溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態において、本発明に係る医薬組成物は、薬学的に許容され得る補助剤をさらに含む。
【0042】
その他の態様によれば、本発明は、治療有効量の式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いはその医薬組成物を、それを必要とする哺乳類、好ましくはヒトに投与することを含む、哺乳類のCRTH2受容体媒介性疾患の治療方法を提供する。
【0043】
その他の態様によれば、本発明は、式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いはその医薬組成物の、CRTH2受容体媒介性疾患を予防又は治療するための医薬の製造における使用に関する。
【0044】
その他の態様によれば、本発明は、CRTH2受容体媒介性疾患を予防又は治療するための式(I)化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくはその互変異性体若しくはその溶媒和物、或いはその医薬組成物に関する。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態において、CRTH2受容体関連疾患は、好ましくはアレルギー疾患、例えば喘息及びアレルギー性鼻炎である。
【0046】
定義及び説明
特に断りのない限り、本発明における下記の用語及びフレーズは、次の意味を有する。ある1つの特定の用語やフレーズは、特に定義されない場合、不確定又は不明確とが認定されておらず、一般的な意味とが理解されるべきである。本明細書では、商品名が記載される場合、その対応の商品又はその活性成分を示すことである。
【0047】
用語「薬学的に許容され得る」とは、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対して信頼性を有する医学的判断の範囲においてヒト及び動物の組織とを接触して使用することに適用するが、過剰な毒性、刺激性、アレルギー性の反応、又は他の問題や合併症がなく、合理的なベネフィット・リスク比に見合うことを意味する。
【0048】
用語「薬学的に許容され得る塩」とは、本発明の化合物の塩を意味し、本発明に発見された、特定の置換基を有する化合物と相対的に無毒の酸又はアルカリとによって調製されるものである。本発明における化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、それらの化合物を十分量の塩基と接触することにより塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容され得る塩基付加塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム塩、マグネシウム塩、又は類似の塩を含む。本発明における化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、それらの化合物を十分量の酸と接触することにより酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容され得る酸付加塩の例としては、無機酸塩及び有機酸塩を含み、前記無機酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素基(炭酸水素イオン)、リン酸、リン酸水素基(リン酸水素イオン)、リン酸二水素基(リン酸二水素イオン)、硫酸、硫酸水素基(硫酸水素イオン)、ヨウ化水素酸、亜リン酸等が挙げられ、前記有機酸は、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソブタン酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、琥珀酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸等の類似の酸が挙げられ、更にアミノ酸(例えば、アルギニン等)の塩、及びクルクロン酸等の有機酸の塩を含む(Berge et al.、「Pharmaceutical Salts」、Journal of Pharmaceutical Science 66: 1-19 (1977)を参照する)。本発明における幾つか特定の化合物は、塩基性の官能基と酸性の官能基を含むため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に変換されることができる。
【0049】
好ましくは、通常な方式で塩と塩基又は酸とを接触させ、さらに親化合物を分離することにより、化合物の親形態を再生する。化合物の親形態とその各塩の形態との相違点は、例えば、極性溶媒への溶解度が異なることなど幾つかの物理的性質にある。
【0050】
本明細書で採用されている「薬学的に許容され得る塩」は、本発明の化合物の誘導体に属し、ただし、酸と塩化したり、塩基と塩化したりする方式により前記親化合物を修飾する。薬学的に許容され得る塩の例としては、塩基(例えば、アミン)の無機酸塩又は有機酸塩、酸基(例えば、カルボン酸)のアルカリ金属塩又は有機塩等を含むが、これらに限定されるものではない薬学的に許容され得る塩は、通常の無毒性の塩又は親化合物の第4級アンモニウム塩、例えば無毒の無機酸又は有機酸と形成された塩を含む。通常の無毒性の塩は、無機酸及び有機酸から誘導された塩を含むが、これに限定されるものではない。前記無機酸又は有機酸は、2-アセトキシ安息香酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、炭酸水素基、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、乳糖、ドデシルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、スバセチン酸(subacetic acid)、琥珀酸、スルファミン酸、p-アミノベンゼンスルホン酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、及びp-トルエンスルホン酸から選ばれる。
【0051】
本発明に係る薬学的に許容され得る塩は、酸性基又は塩基を含有する親化合物から通常の化学的方法で合成することができる。一般的には、このような塩の調製方法は、水や有機溶媒又は両者の混合物に、遊離酸又は遊離塩基の形態のこれらの化合物と適当の化学量論の塩基又は酸とを反応させて調製することである。通常、好ましくは、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール又はアセトニトリル等の非水媒体である。
【0052】
本発明に係るいくつかの化合物は、水和物形態を含む、非溶媒和形態又は溶媒和形態で存在することができる。一般的に言えば、溶媒和形態と非溶媒和形態とが相当し、いずれも本発明の請求の範囲に含まれる。
【0053】
本発明に係る化合物は、特定の幾何異性体又は立体異性体の形態で存在してもよい。本発明に想定された全ての化合物は、互変異性体、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-鏡像異性体、(R)-及び(S)-鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体と、それらのラセミ体混合物及び他の混合物とを含み、例えば、鏡像異性体又はジアステレオマーに富む混合物であり、これらのいずれも本発明の範囲に含まれる。アルキル基などの置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。これらの異性体の全て及びそれらの混合物は、いずれも本発明の範囲に含まれる。
【0054】
キラル合成又はキラル試薬、或いは他の通常の技術により、光学活性の(R)-及び(S)-異性体、並びにD及びL異性体を調製することができる。本発明のある化合物の1種の鏡像異性体を取得しようとする場合、不斉合成、又はキラル補助剤を有する誘導作用により調製することができ、取得されたジアステレオマー混合物を分離し、補助基を切断させて所望の純粋な鏡像異性体を提供する。或いは、分子に塩基性官能基(例えば、アミノ基)又は酸性官能基(例えば、カルボキシル基)を含む場合、適当な光学活性の酸又は塩基によりジアステレオマー塩を形成し、次に本分野に周知の通常法によりジアステレオマーを分割し、その後、回収して純粋な鏡像異性体を得る。なお、鏡像異性体とジアステレオマーとの分離は、通常、クロマトグラフィーにより完成され、前記クロマトグラフィーは、キラル固定相を採用し、且つ必要に応じて化学誘導体化とを組み合わせる(例えば、アミンによりカルバミン酸塩を生成する)。
【0055】
本発明に係る化合物は、当該化合物を構成する1つ以上の原子の上に、不自然な割合の原子同位体を含むことができる。例えば、放射性同位体で化合物を標識することができ、例えば三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)が挙げられる。本発明に係る化合物の全ての同位体構成の変更は、放射性であるか否やかを問わず、いずれも本発明の範囲に含まれる。
【0056】
用語「薬学的に許容され得る担体(キャリア)」は、本発明の有効量の活性物質を配送でき、該活性物質の生物活性を干渉せず、且つ宿主(ホスト)又は患者に対する毒性・副作用を持たない任意の製剤又は担体媒体を意味する。典型的な担体は、水、油及び鉱物質、クリームベース、洗剤ベース、軟膏ベース等を含む。これらのベースは、懸濁剤、沈殿防止剤、粘着付与剤、経皮吸収促進剤等を含む。担体(キャリア)についての他の情報としては、Remington: The Science and Practice of Pharmacy、 21st Ed.、 Lippincott、 Williams & Wilkins (2005)を参照すればよく、該文献の内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0057】
用語「補助剤」は、通常、有効な医薬組成物の調製に必要な担体、希釈剤及び/又は媒体を意味する。
【0058】
薬物又は薬理活性剤について、用語「有効量」又は「治療有効量」は、無毒なのに望ましい効果を達成可能な薬物・薬剤の十分な投与量を意味する。有効量の決定は、個人差があり、受験者の年齢及び一般的な状況に依存し、具体的な活性物質にも依存して変化し、個別のケースに適合な有効量は、当業者により通常の実験に基づいて決定される。
【0059】
用語「活性成分」、「治療剤」、「活性物質」又は「活性剤」は、標的の不調(障害)、病気又は病症を効果的に治療可能な化学実体(chemical entity)を意味する。
【0060】
「任意の(optional)」又は「任意に/必要に応じて(optionally)(してもよい)」とは、その後に記載の状況が出現する可能性があり、必ず出現することではなく、かつ当該説明の内容には、前記事項又は状況が発生する場合と発生しない場合とを含むことを指す。用語「~で置換されている/置換された」とは、特定原子の電子価状態が正常であり且つ置換されている化合物が安定的なものであれば、特定原子における任意の1つ以上の、重水素及び水素の変異体を含んでもよい水素原子が置換基に置換されていることを意味する。用語「任意に(~で)置換されている(必要に応じて置換された)」とは、置換されたとしてもよく、置換されていなくてもよく、特に断りのない限り、化学的に達成できるという前提の下で、置換基の種類や数が任意であってもよいことを意味する。
【0061】
任意の変数(例えば、R)は、化合物の組成や構造に1回以上現れる場合、その各状況における定義がそれぞれ独立している。そのため、例えば、1個の基は0~2個のRで置換される場合、前記基は、必要に応じて多くとも2個のRで置換されてもよく、且つ各状況におけるRは、いずれも独立して選択肢を持っている。また、置換基及び/又はその変異体の組み合わせは、このような組合せが安定な化合物をもたらす場合のみ許可される。
【0062】
ある連結基の数が0であり、例えば-(CR-である場合、該連結基は単結合であることを意味する
【0063】
その中の1つの変数が単結合であれば、接続された2つの基が直接に接続することを示しており、例えば、A-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、当該構造は、実際にA-Zであることを意味する。
【0064】
ある置換基が存在しない場合、例えば、A-XのXが存在しない場合は、その置換基が存在しなく、前記例の構造が実際にAであることを意味する。ある置換基の結合が1つの環における2個の原子に交差接続する場合、当該置換基とこの環における任意の原子とを結合することができる。例示された置換基について、化学構造式に含まれるが具体的に記載されていない化合物に、どの原子を介して接続されていることを指定していない場合、このような置換基がその任意の原子を介して結合してもよい。置換基及び/又はその変異体の組み合わせは、このような組合せが安定な化合物をもたらす場合のみ許可される。例えば、構成単位
【化22】

は、シクロヘキシル基、シクロヘキサジエン基における任意の位置で置換されてもよいことを示す。
【0065】
特に断りのない限り、「ヘテロ」は、ヘテロ原子、又はヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子含有原子団である)を示し、炭素(C)及び水素(H)以外の原子並びにそれらのヘテロ原子含有原子団、例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、-O-、-S-、=O、=S、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、及び必要に応じて置換された-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-又は-S(=O)N(H)-を含む。
【0066】
特に断りのない限り、「環」は、単環、連結環(linked ring)、スピロ環、縮合環、又は架橋環を含むことを意味する。環における原子の数は、通常、環を構成するメンバーの数として定義され、例えば、「5~7員環」は、5~7個の原子からなる環を意味する。特に断りのない限り、当該環は、必要に応じて1~3個のヘテロ原子を含む。そのため、「5~7員の環」には、例えばフェニル、ピリジニル及びピぺリジニルを含む。一方、用語「5~7員のヘテロシクリル」には、ピリジニル及びピぺリジニルを含むが、フェニルを含まない。用語「環」にも、少なくとも1つの環を有する環系を含み、その中の「環」のいずれも独立して上記定義に合致する。
【0067】
特に断りのない限り、用語「ヘテロ環」又は「ヘテロ環基」とは、安定的なヘテロ原子又はヘテロ原子団を有する単環、二環又は三環を意味する。それらは、飽和、部分不飽和又は不飽和(芳香族)のものである。それらは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選ばれるヘテロ原子1、2、3及び4個とを含む。ただし、前記任意のヘテロ環は、1つのベンゼン環に縮合されて二環を形成してもよい。窒素原子及び硫黄原子は、必要に応じて酸化されてもよい(即ち、NO及びS(O)(式中、pは1又は2である))。窒素原子は、置換若しくは無置換のもの(即ち、N及びNR、その中で、RはH、又は本明細書に既に定義された他の置換基である)であってもよい。当該ヘテロ環は、ヘテロ原子又は炭素原子の側基に付着されて安定的な構成になってもよい。このように産生した化合物が安定的なものであれば、本明細書におけるヘテロ環は、炭素サイト又は窒素サイトでの置換を発生することができる。ヘテロ環における窒素原子は、必要に応じて4級化される。1つの好ましい形態において、ヘテロ環におけるS及びO原子の合計数が1を超える場合、これらのヘテロ原子同士が隣接していない。また、もう1つの好ましい形態において、ヘテロ環におけるS及びO原子の合計数が1を超えない。本明細書に記載のように、用語「芳香族ヘテロ環基」又は「ヘテロ芳香族基」とは、安定的な5、6、7員の単環基や二環基、又は7、8、9若しくは10員のビシクロヘテロ環基含有芳香環を意味し、その中で、炭素原子と、1、2、3及び4個の独立してN、O及びSから選ばれるヘテロ原子とを含む。窒素原子は、置換若しくは無置換のもの(即ち、N及びNR、その中で、RはH、又は本明細書に既に定義された他の置換基である)であってもよい。窒素原子及び硫黄原子は、必要に応じて酸化されてもよい(即ち、NO及びS(O)(式中、pは1又は2である))。芳香族ヘテロ環におけるS原子とO原子との合計数が1を超えないように注意すべきである。架橋環もヘテロ環の定義に含まれる。1つ以上の原子(即ち、C、O、N又はS)が2つの隣接していない炭素原子又は窒素原子とを接続する際に、架橋環を形成する。架橋が常に単環を三環に変換することは注目に値する。架橋環において、環における置換基も架橋上に位置してもよい。
【0068】
ヘテロ環基(ヘテロ環化合物)の例としては、アクリジニル基、アゾシニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾメルカプトフラニル基、ベンゾメルカプトフェニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾテトラゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾイミダゾリニル基、カルバゾリル基、4aH-カルバゾリル基、カルボリニル基、クロマニル基、クロメン、シンノリニル基、デカヒドロキノリニル基、2H,6H-1,5,2-ジチアジニル基、ジヒドロフロ[2,3-b]テトラヒドロフラニル基、フラニル基、フラザニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、イミダゾリル基、1H-インダゾリル基、インドレニル基(インドールアルケニル基)、インドリニル基、インドリジニル基、インドリル基、3H-インダゾリル基、イソベンゾフラニル基、イソインドリル基、イソインドリニル基、イソキノリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、メチレンジオキシフェニル基、モルホリニル基、ナフチリジニル基、オクタヒドロイソキノリル基、オキサジアゾリル基、1,2,3-オキサジアゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、1,2,5-オキサジアゾリル基、1,3,4-オキサジアゾリル基、オキサゾリジニル基、オキサゾリル基、オキシインドリル基、ピリミジニル基、フェナントリジニル基、フェナントロリニル基、フェナジン、フェノチアジン、ベンゾキサンチニル基、フェノキサジニル基、フタラジニル基、ピペラジニル基、ピぺリジニル基、ピペリドニル基、4-ピペリドニル基、ピペロニル基、プテリジニル基、プリニル基、ピラニル基、ピラジニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリル基、ピリダジニル基、ピリドオキサゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル基、ピロリニル基、ピラゾリニル基、2H-ピロリル基、ピロリル基、キナゾリニル基、キノリニル基、4H-キノリジニル基、キノキサリニル基、キヌクリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロイソキノリニル基、テトラヒドロキノリニル基、テトラゾリル基、6H-1,2,5-チアジアジニル基、1,2,3-チアジアゾリル基、1,2,4-チアジアゾリル基、1,2,5-チアジアゾリル基、1,3,4-チアジアゾリル基、チアントレニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チエニル基、チエノオキサゾリル基、チエノチアゾリル基、チエノイミダゾリル基、チエニル基、トリアジニル基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基、1,2,5トリアゾリル基、1,3,4-トリアゾリル基、及びキサンテニル基を含むが、これらに限定されるものではない。さらに、縮合環化合物及びスピロ化合物を含む。
【0069】
「炭素水素基」は、脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化水素基を含むが、これらに限定されるものではない。前記脂肪族炭化水素基は、鎖状及び環状を含み、具体的には、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含むが、これらに限定されるものではない。前記芳香族炭化水素基は、6~12員の芳香族炭化水素基、例えばフェニル基、ナフタレニル基等を含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施例において、用語「アルキル基」は、直鎖や分岐鎖の原子団、又はそれらの組み合わせを示し、完全飽和のものであっても、一価又は多価不飽和のものでもよく、二価及び多価の原子団を含んでもよい。飽和炭化水素の原子団の例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、t-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、シクロヘキシル基、(シクロヘキシル)メチル基、シクロプロピルメチル基、及びn-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基等の原子団の同族体や異性体を含むが、これらに限定されるものではない。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合又は三重結合を有し、その例として、ビニル基、2-プロペニル基、ブテニル基、クロチル基、2-イソペンテニル基、2-ブタジエニル基、2,4-ペンタジエニル基、3-(1,4-ペンタジエニル基)、エチニル基、1-プロピニル基及び3-プロピニル基、3-ブチニル基などを含むが、これらに限定されるものではない。
【0070】
特に断りのない限り、用語「ヘテロ炭化水素基」又はその下位概念(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロフェニル基等)自体、或いは他の用語と併用して表される安定的な直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素の原子団その組み合わせは、一定数の炭素原子と、少なくとも1つのヘテロ原子から構成される。いくつかの実施例において、用語「ヘテロアルキル基」その自体、或いは他の用語と併用して表される安定的な直鎖、分岐鎖の炭化水素の原子団その組成物は、一定数の炭素原子と、少なくとも1つのヘテロ原子から構成される。1つの典型的な実施例において、ヘテロ原子は、B、O、N及びSから選ばれ、その中で、窒素原子及び硫黄原子は、必要に応じて酸化され、窒素原子は、必要に応じて4級化される。ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、ヘテロ炭化水素基における任意位置(当該炭化水素基が分子の他の部分に付着する位置を含む)にあってもよく、しかしながら、用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」、「アルキルチオ基」(又はチオアルコキシ基)は、慣用表現に属し、それぞれ1つの酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を介して分子の他の部分に接続されるそれらのアルキル基であることを意味する。例としては、-CH-CH-O-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(O)-CH、-CH-CH-S(O)-CH、-CH=CH-O-CH、-CH-CH=N-OCH和-CH=CH-N(CH)-CHを含むが、これらに限定されるものではない。多くとも2つのヘテロ原子は、例えば、-CH-NH-OCHのように、連続的なものであってもよい。
【0071】
特に断りのない限り、用語「シクロ炭化水素基」、「ヘテロシクロ炭化水素基」又はその下位概念(例えば、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロアルキニル基等)自体、或いは他の用語と併用してそれぞれ環状の「炭化水素」、「ヘテロ炭化水素」を示す。また、ヘテロ炭化水素又はヘテロシクロ炭化水素(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)について、ヘテロ原子は、当該ヘテロ環が分子の残り部分に付着する位置を占めることができる。シクロ炭化水素基(cyclohydrocarbyl)の例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1-シクロヘキセニル基、3-シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基等を含むが、これらに限定されるものではない。ヘテロシクロ炭化水素基(heterocyclohydrocarbyl)の非制限的例としては、1-(1,2,5,6-テトラヒドロピリジニル基)、1-ピぺリジニル基、2-ピぺリジニル基、3-ピぺリジニル基、4-モルホリニル基、3-モルホリニル基、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラニルインドール-3-イル、テトラヒドロチオフェン-2-イル、テトラヒドロチオフェン-3-イル、1-ピペラジニル基、及び2-ピペラジニル基を含む。
【0072】
特に断りのない限り、用語「アルキル基」は、直鎖又は分岐の飽和炭化水素基を示すために用いられ、一置換(例えば、-CHF)又は多置換(例えば、-CF)のものであってもよく、そして一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)又は多価(例えば、メチン)のものであってもよい。アルキル基の例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n-プロピル及びイソプロピル)、ブチル(例えば、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル)、ペンチル(例えば、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)などを含む。
【0073】
特に断りのない限り、シクロアルキル基は、任意の安定な単環式又は多環式炭化水素基を含み、任意の炭素原子が飽和しており、一置換又は多置換のいずれかであってもよく、一価、二価又は多価であってもよい。そのようなシクロアルキルの例としては、シクロプロピル、ノルボルナニル、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0074】
特に断りのない限り、用語「アリール基」は、多価不飽和芳香族炭化水素置換基を表し、一置換又は多置換のものであってもよく、そして一価、二価又は多価のものであってもよく、単環式又は多環式(好ましくは、1~3個の環であって、少なくとも1個の環は芳香族である)であってもよく、それらは一緒に縮合されたり共有結合されたりしている。
【0075】
用語「ヘテロアリール基」は、1~4個のヘテロ原子のアリール基を意味する。一実施形態において、ヘテロ原子はB、N、O及びSから選ばれ、その中で、必要に応じて、窒素原子及び硫黄原子は酸化され、窒素原子は4級化される。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残り部分に接続されてもよい。アリール基又はヘテロアリール基の非制限的な実施例は、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、4-ビフェニル基、1-ピロリル基、2-ピロリル基、3-ピロリル基、3-ピラゾリル基、2-ピラゾリル基、4-ピラゾリル基、ピラジニル基、2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基、2-フェニル基-4-オキサゾリル基、5-オキサゾリル基、3-イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基、5-イソオキサゾリル基、2-チアゾリル基、4-チアゾリル基、5-チアゾリル基、2-フラニル基、3-フラニル基、2-チエニル基、3-チエニル基、2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピリジル基、2-ピリミジニル基、4-ピリミジニル基、5-ベンゾチアゾリル基、プリニル基、2-ベンゾチアゾリル基、5-インドリル基、1-イソキノリニル基、5-イソキノリニル基、2-キノキサリニル基、5-キノキサリニル基、3-キノリニル基、及び6-キノリニル基を含む。
【0076】
本発明の化合物は、下記に記載の具体的な実施形態、及び具体的な実施形態と他の化学合成方法との組合せでなる実施形態、並びに当業者にとってよく知られた均等な形態を含む、当業者にとってよく知られている多種類の合成方法により調製することができる。好ましい実施形態には本発明の実施例を含むが、これらに限定されるものではない。
【0077】
本発明で使用される溶媒は、市販されているものから入手できる。本発明では、下記の略語が用いられており、すなわち、水をaqで示し、Oー(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートをHATUで示し、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩をEDCで示し、3-クロロ過安息香酸をm-CPBAで示し、当量、等量をeqで示し、カルボニルジイミダゾールをCDIで示し、ジクロロメタンをDCMで示し、石油エーテルをPEで示し、アゾジカルボン酸ジイソプロピルをDIADで示し、N,N-ジメチルホルムアミドをDMFで示し、ジメチルスルホキシドをDMSOとし、酢酸エチルをEtOAcとし、エタノールをEtOHで示し、メタノールをMeOHで示し、アミノ保護基の一種であるベンジルオキシカルボニルをCBzで示し、アミノ保護基の一種であるt-ブチルカルボニル基をBOCで示し、酢酸をHOAcで示し、シアノ水素化ホウ素ナトリウムをNaCNBHで示し、室温をr.t.で示し、一晩放置することをO/Nで示し、テトラヒドロフランをTHFで示し、二炭酸ジ-t-ブチルをBocOで示し、トリフルオロ酢酸をTFAで示し、ジイソプロピルエチルアミンをDIPEAで示し、チオニルクロリドをSOClで示し、二硫化炭素をCSで示し、p-トルエンスルホン酸をTsOHで示し、N-フルオロ-N-(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドをNFSIで示し、1-クロロピロリジン-2,5-ジオンをNCSで示し、フッ化テトラブチルアンモニウムをn-Bu4NFで示し、2-プロパノールをiPrOHで示し、融点をmpで示し、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを示している。
【0078】
化合物は、人工的に命名されたり、ChemDraw(登録商標)ソフトウェアで命名されたりし、市販の化合物は、販売元のカタログ名称が用いられる。
【実施例
【0079】
以下、実施例により本発明を詳細に説明し、本発明に対していかなる限定を意味するものではない。本明細書で本発明を詳細に説明し、具体的な実施形態をも開示したが、当業者にとって本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の実施形態に対する様々な変更や修正は、明らかであろう。
【0080】
実施例1
【化23】
【0081】
第1のステップ
化合物1a(50.00g、324.28mmol)をメタノール(1L)に溶解し、水酸化ナトリウム(38.91g、972.84mmol)の水(150mL)溶液を加え、5~10℃で15分間撹拌した後、ヨードメタン(80.54g、567.49mmol)を加えた。得られた反応液を加熱還流し、16時間撹拌した。反応液を濃縮乾固した後、水(300mL)を加え、1N塩酸でpH3~4に調整し、析出した固体を濾過して収集し、化合物1b(51.00g、淡黄色固体、収率91%)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 12.97 (br. s., 1H), 7.94 - 7.86 (m, 1H), 7.58 - 7.50 (m, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24 - 7.16 (m, 1H), 2.39 (s, 3H).
【0082】
第2のステップ
化合物1b(51.00g、303.19mmol)をメタノール(1L)に溶解し、塩化チオニル(108.21g、909.57mmol)を加え、反応液を加熱還流し、16時間撹拌した。反応液を濃縮乾固して酢酸エチル(500mL)に溶解し、そして飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、pH7に調整した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、減圧下で濃縮乾固させて化合物1c(55.00g、淡黄色固体、94%)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.62 - 7.54 (m, 1H), 7.39 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.42 (s, 3H).
【0083】
第3のステップ
化合物1c(55.00g、301.80mmol)をジクロロメタン(1L)に溶解し、m-クロロペルオキシ安息香酸(153.18g、754.50mmol、80%)を0℃で加え、反応液を5~15℃で5時間撹拌した後、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(150mL)を加えて反応をクエンチし、炭酸ナトリウム溶液でpH8~9に調整した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)でさらに洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得た。粗生成物を石油エーテル/酢酸エチル(200mL、v/v=10/1)の混合溶媒でスラリー化(叩解)し、濾過して化合物1d(62.90g、白色固体、97%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.15-8.10 (m, 1H), 7.72-7.64 (m, 3H), 3.97 (s, 3H), 3.34 (s, 3H).
【0084】
第4のステップ
化合物1d(55.00g、256.72mmol)をテトラヒドロフラン(1L)に溶解し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(308.06mmol、1M、308.06mL)を-78℃で徐々に滴下した。反応液を5~15℃に加熱し、3時間撹拌した後、水(500mL)を加えて反応をクエンチしし、1N塩酸溶液でpH6~7に調整し、そして酢酸エチル(800mL×2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて粗生成物を得、該粗生成物を酢酸エチル(200mL)で再結晶して化合物1e(39.00g、黄色固体、74%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.06 - 7.99 (m, 2H), 7.99 - 7.93 (m, 1H), 7.87 - 7.81 (m, 1H), 4.11 (s, 2H).
【0085】
第5のステップ
化合物1e(3.50g、23.46mmol)及び化合物1f(4.28g、23.46mmol)を1,2-ジクロロエタン(250mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(70mg、0.62mmol)を加えた。反応液を50℃で16時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(250mL)で洗浄し、そしてジクロロメタン(150mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~60%)により分離精製して化合物1g(4.4g、黄色の固体、収率36%)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 314、実測値314。
【0086】
第6のステップ
化合物1g(4.40g、14.04mmol)をN、N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、炭酸セシウム(6.86g、21.06mmol)を加え、撹拌しながら、ブロモ酢酸エチル(2.81g、16.85mmol)を徐々に滴下した。反応液を15~20℃で16時間撹拌した後、水(300mL)に注ぎ、得られた混合物を酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて化合物1h(5.5g、黄色固体、収率98%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.85-7.78 (m, 1H), 7.61-7.48 (m, 2H), 7.36 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 1H), 7.12-7.08 (m, 1H), 7.04-6.96 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.87 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 400、実測値400。
【0087】
第7のステップ
化合物1h(1.60g、4.01mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、水(10mL)中の水酸化リチウム(840.40mg、20.03mmol)の溶液を加え、反応液を25℃で2時間撹拌し、1N塩酸を滴下してpH4~5に中和し、そして酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そして石油エーテル/酢酸エチルの混合溶媒(20mL、v/v=2/1)により精製して化合物1(1.4g、収率94%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.87-7.78 (m, 1H), 7.69-7.59 (m, 2H), 7.47-7.37 (m, 2H), 7.09-6.95 (m, 2H), 6.93 (s, 1H), 5.07 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 372、実測値372。
【0088】
実施例2
【化24】
【0089】
第1のステップ
化合物1h(1.50g、3.76mmol)をエタノール/酢酸エチル(150mL、v/v=2/1)の混合溶媒に溶解し、湿ったパラジウム炭素(150mg、10%、水分含有量:50%)を加えた。反応液を水素ガス(15psi)雰囲気下で25℃で16時間撹拌した後、セライトを通して濾過し、濾液を濃縮して化合物2a(1.50g、黄色固体、収率94%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.91-7.81 (m, 1H), 7.58-7.44 (m, 2H), 7.17-7.05 (m, 2H), 6.92-6.84 (m, 1H), 6.44 (br. s., 1H), 5.06 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.88 - 3.60 (m, 2H), 2.38 (br. s., 3H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 402、実測値402。
【0090】
第2のステップ
化合物2a(1.50g、3.74mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、水酸化リチウム(783.91mg、18.68mmol)の水(10mL)溶液を加え、反応液を25℃で2時間撹拌した後、1N塩酸を滴下してpH4~5に中和し、そして酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そして石油エーテル/酢酸エチルの混合溶媒(20mL、v/v=2/1)により精製して化合物2(1.30g、収率89%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.89-7.79 (m, 1H), 7.64-7.53 (m, 2H), 7.31-7.23 (m, 1H), 7.21-7.11 (m, 1H), 6.89-6.75 (m, 1H), 6.37 (br. s., 1H), 5.19 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.04-3.94 (m, 1H), 3.64-3.54 (m, 1H), 2.40 (br. s., 3H). MS-ESI算出値[M + H] 374、実測値374。
【0091】
実施例3
【化25】
【0092】
実施例1の方法に従って化合物1e及び化合物3aから合成して化合物3(22mg、収率35%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.82-7.80 (m, 1H), 7.67-7.55 (m, 2H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.22-7.16 (m, 1H), 6.90 (br.s., 2H), 5.02 (br.s., 2H), 2.43 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 372、実測値372。
【0093】
実施例4
【化26】
【0094】
実施例1の方法に従って化合物1e及び化合物4aから合成して化合物4(12mg、収率34%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.86-7.79 (m, 1H), 7.70-7.56 (m, 2H), 7.48 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.44-7.38 (m, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 7.13-7.07 (m, 1H), 6.94 (s, 1H), 5.06-5.05 (d, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 388、実測値388。
【0095】
実施例5
【化27】
【0096】
実施例1の方法に従って化合物1e及び化合物5aから合成して化合物5(24mg、収率39%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.88-7.79 (m, 1H), 7.70-7.59 (m, 2H), 7.42-7.40 (m, 2H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.22-7.16 (m, 1H), 6.95 (s, 1H), 5.07-5.06 (m, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 388、実測値388。
【0097】
実施例6
【化28】
【0098】
第1のステップ
室温で、化合物1f(10.00g、67.04mmol)及び炭酸セシウム(32.77g、100.56mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド溶液100mLに、ブロモ酢酸エチル(13.44g、80.45mmol)を滴下した。反応液を60℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mLを加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~50%)により精製して、目的化合物6a(15.00g、淡黄色油状物、収率95%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.19-7.17 (m, 1H), 7.07-7.05 (m, 1H), 6.89-6.87 (m, 1H), 6.26 (s, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.23 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.25 (m, 3H).
【0099】
第2のステップ
実施例1の方法に従って化合物6a及び化合物6bから合成して化合物6c(60mg、白色固体、60%)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 414、実測値414。
【0100】
第3のステップ
実施例1の方法に従って化合物6cから合成して化合物6(10mg、収率18%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.06-7.99 (m, 1H), 7.60-7.50 (m, 2H), 7.36-7.28 (m, 1H), 7.21-7.13 (m, 1H), 6.93-6.87 (m, 1H), 6.84-6.78 (m, 1H), 6.29-6.27 (m, 1H), 4.99-4.98 (m, 2H), 4.27-4.26 (m, 2H), 2.27 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 386、実測値386。
【0101】
実施例7
【化29】
【0102】
実施例2の方法に従って化合物6cから合成して化合物7(54mg、収率71%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.94-7.92 (m, 1H), 7.49-7.41 (m, 1H), 7.40-7.33 (m, 1H), 7.28-7.18 (m, 1H), 7.06-7.05 (m, 1H), 6.86-6.75 (m, 1H), 6.49 (br.s., 1H), 4.96 (s, 2H), 4.64 (br.s., 1H), 3.71-3.60 (m, 1H), 3.54-3.44 (m, 1H), 2.90 (br.s., 1H), 2.59-2.33 (m, 4H). MS-ESI算出値[M + H] 388、実測値388。
【0103】
実施例8
【化30】
【0104】
実施例1の方法に従って化合物6a及び化合物8aから合成して化合物8(19mg、収率33%)を得た。H NMR (400MHz, CDOD) δ 8.02-8.00 (m, 1H), 7.59-7.56 (m, 1H), 7.33-7.32 (m, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.93-6.82 (m, 1H), 6.83-6.80 (m, 1H), 6.36-6.33 (m, 1H), 5.01-5.00 (m, 2H), 4.31-4.29 (m, 2H), 2.28 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 422、実測値422。
【0105】
実施例9
【化31】
【0106】
トリフルオロ酢酸の代わりにp-トルエンスルホン酸を用いた以外、実施例1の方法に従って化合物1f及び化合物9aから合成して化合物9(4mg、収率10%)を得た。H NMR (400MHz, CDOD) δ 8.18-8.08 (m, 1H), 7.63-7.47 (m, 2H), 7.29-7.19 (m, 1H), 7.14-7.12 (m, 1H), 6.94-6.88 (m, 1H), 6.86-6.82 (m, 1H), 6.33-6.31 (m, 1H), 4.94 (s, 2H), 3.95-3.92 (m, 2H), 2.70-2.57 (m, 2H), 2.19 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 400、実測値400。
【0107】
実施例10
【化32】
【0108】
第1のステップ
化合物10a(13.30g、84.42mmol)をジクロロメタン(75mL)及びメタノール(30mL)に溶解し、トリメチルシリルジアゾメタン(126.64mmol、63.32mL、2M)を0℃で徐々に滴下した。反応液を5~15℃に加熱し、2時間撹拌した。反応液を直接濃縮乾固した後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~60%)で分離精製して化合物10b(9.80g、褐色油状物、収率68%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.03 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 172、実測値172。
【0109】
第2のステップ
化合物10b(9.80g、57.12mmol)及びメタンスルフィン酸ナトリウム(14.58g、142.80mmol)をジメチルスルホキシド(100mL)に溶解し、反応液を100℃に加熱し、3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、そして水(600mL)に注ぎ、酢酸エチル(400mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(400mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して化合物10c(8.10g、ピンク色の固体、収率66%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.05 (s, 1H), 9.01 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.41 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 216、実測値216。
【0110】
第3のステップ
化合物10c(8.00g、37.17mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(44.60mmol、1M、44.60mL)を-78℃で徐々に滴下した。反応液を室温に加熱し、3時間撹拌した後、水(200mL)を加えて反応をクエンチし、1N塩酸でpH6~7に調整し、そして酢酸エチル(250mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して化合物10d(4.36g、黄色固体、収率64%)を得た。H NMR (400MHz, CDCl) δ 9.36 (s, 1H), 9.19 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.92-7.90 (m, 1H), 4.12 (s, 2H). MS-ESI算出値[M + H] 184、実測値184。
【0111】
第4のステップ
化合物10d(78mg、0.43mmol)及び化合物6a(100mg、0.43mmol)を1,2-ジクロロエタン(10mL)に溶解し、トリエチルシラン(247mg、2.13mmol)及びp-トルエンスルホン酸一水和物(121mg、0.64mmol)を加えた。得られた反応液を60℃に加熱して16時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、そしてジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固し、そして薄層シリカゲルクロマトプレート(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により分離精製して化合物10e(98mg、黄色固体、収率20%))を得た。MS-ESI算出値[M + H] 401、実測値401。
【0112】
第5のステップ
実施例1の方法に従って化合物10eから合成して化合物10(10mg、収率19%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.91 (br. s., 1H), 8.67 (br. s., 1H), 7.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.51-7.40 (m, 1H), 7.11-6.99 (m, 3H), 5.06 (br. s., 1H), 3.83 (s, 1H), 2.55-2.47 (m, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 373、実測値373。
【0113】
実施例11
【化33】
【0114】
実施例10の方法に従い、化合物11aから3段階反応により化合物11bを合成した後、実施例1の方法により化合物11b及び化合物6aから合成して化合物11(17mg、収率29%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.69 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.66-7.58 (m, 1H), 7.46-7.38 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.07-6.97 (m, 2H), 5.08 (s, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 373、実測値373。
【0115】
実施例12
【化34】
【0116】
第1のステップ
化合物12a(2.00g、9.61mmol)を塩化チオニル(2.29g、19.20mmol)のメタノール(20mL)溶液に0℃で加え、30℃に加熱して16時間撹拌した。反応液から溶媒を減圧留去した後、酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)及び飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液から溶媒を減圧下で留去し、無色液体として化合物12b(1.20g、無色液体、収率56%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.25-8.24 (m, 1H), 7.80-7.78 (m, 1H), 7.30-7.25 (m, 1H), 3.97 (s, 3H).
【0117】
第2のステップ
メタンスルフィン酸ナトリウム(827mg、8.10mmol)を、化合物12bのN、N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に加え、90℃に加熱し、そして2時間撹拌した。反応液を水(30mL)に注ぎ込み、10分間撹拌し、濾過して、化合物12c(910mg、白色固体、収率60%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.30-8.28 (m, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.95-7.93 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.39 (s, 3H).
【0118】
第3のステップ
水素化ナトリウム(135mg、3.39mmol、60%)を、化合物12c(910mg、3.22mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に0℃で加え、20℃に加熱し、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を用いて反応をクエンチした後、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液から溶媒を減圧下で留去した。残渣を酢酸エチル(0.5mL)と石油エーテル(20mL)の混合液に加え、10分間撹拌し、濾過して、化合物12d(650mg、黄色固体、収率81%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.30 (s, 1H), 8.22-8.15 (m, 2H), 4.19 (s, 2H).
【0119】
第4のステップ
実施例1の方法に従って化合物12d及び化合物1fから合成して化合物12e(50mg、黄色固体、収率52%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.94-7.92 (m, 1H), 7.86-7.84 (m, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.33-7.30 (m, 1H), 7.05-7.03 (m, 1H), 6.99-6.98 (m, 1H), 6.66 (s, 1H), 2.51 (s, 3H).
【0120】
第5のステップ
炭酸セシウム(64mg、0.20mmol)を、化合物12e(50mg、0.13mmol)及びt-ブチルブロモアセテート(31mg、0.16mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に加え、30℃で16時間撹拌した。反応液を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させた。乾燥剤を濾去し、濾液から溶媒を減圧下で留去した。残渣を厚層クロマトプレート(石油エーテル/酢酸エチル=4/1)で精製し、化合物12f(40mg、黄色固体、収率40%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.95-7.93 (m, 1H), 7.86-7.84 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.22-7.21 (m, 1H), 7.09-7.03 (m, 2H), 6.69 (s, 1H), 4.78 (s, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.47 (s, 9H).
【0121】
第6のステップ
トリフルオロ酢酸(0.2mL)を、化合物12f(50mg、0.10mmol)のジクロロメタン溶液2mLに0℃で加え、得られた反応液を30℃に加熱し、4時間撹拌した。減圧下で反応液から溶媒を除去した。残渣を分取用高速液体クロマトグラフィーカラムにより精製して化合物12(23mg、収率52%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.98-7.96 (m, 1H), 7.89-7.87 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.27-7.24 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 4.98 (s, 2H), 2.48 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 440、実測値440。
【0122】
実施例13
【化35】
【0123】
実施例12の方法に従って、多段階反応により、化合物13aから化合物13(20mg、収率42%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.09 (s, 1H), 7.83-7.81 (m, 1H), 7.52-7.50 (m, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.09-7.06 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 4.97 (s, 2H), 2.48 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 440、実測値440。
【0124】
実施例14
【化36】
【0125】
実施例12の方法に従って、化合物12d及び化合物4aから合成して化合物14(10mg、収率12%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.95-7.93 (m, 1H), 7.86-7.84 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.32-7.30 (m, 2H), 7.17-7.15 (m, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.89 (s, 2H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 456、実測値456。
【0126】
実施例15
【化37】
【0127】
実施例12の方法に従って、化合物12d及び化合物15aから合成して化合物15(20mg、収率25%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.95-7.93 (m, 1H), 7.85-7.83 (m, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.22-7.18 (m, 2H), 7.13-7.11 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.94 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.40 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 436、実測値436。
【0128】
実施例16
【化38】
【0129】
実施例12の方法に従って、化合物12d及び化合物3aから合成して化合物16(25mg、収率31%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.97-7.95 (m, 1H), 7.88-7.86 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 7.03-6.98 (m, 2H), 6.72 (s, 1H), 4.93 (s, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 440、実測値440。
【0130】
実施例17
【化39】
【0131】
実施例12の方法に従って、化合物13b及び化合物5aから合成して化合物17(30mg、収率81%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.07 (s, 1H), 7.82-7.80 (m, 1H), 7.48-7.46 (m, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.24-7.22 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 456、実測値456。
【0132】
実施例18
【化40】
【0133】
実施例12の方法に従って、化合物13b及び化合物4aから合成して化合物18(20mg、収率45%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.06 (s, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.46-7.45 (m, 1H), 7.32-7.30 (m, 2H), 7.16-7.14 (m, 1H), 6.72 (s, 1H), 4.92 (s, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 456、実測値456。
【0134】
実施例19
【化41】
【0135】
実施例12の方法に従って、化合物13b及び化合物15aから合成して化合物19(9mg、収率33%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.06 (s, 1H), 7.78-7.76 (m, 1H), 7.53-7.51 (m, 1H), 7.20-7.18 (m, 2H), 7.13-7.11 (m, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.93 (s, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.41 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 436、実測値436。
【0136】
実施例20
【化42】
【0137】
実施例12の方法に従って、化合物13b及び化合物3aから合成して化合物20(7mg、収率26%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.06 (s, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.49-7.47 (m, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.02-6.92 (m, 2H), 6.72 (s, 1H), 4.91 (s, 2H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 440、実測値440。
【0138】
実施例21
【化43】
【0139】
第1のステップ
実施例12の方法に従って、多段階反応により、化合物21aから化合物21b(1.00g、淡黄色固体、収率83%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.93 (s, 1H), 7.66-7.64 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 2H), 7.07-7.01 (m, 2H), 6.55 (s, 1H), 4.77 (s, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.47 (s, 9H).
【0140】
第2のステップ
窒素ガスの保護下、1,1’-ビス(ジ-t-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(9mg、0.01mmol)を、化合物21a(70mg、0.14mmol)と4-ピリジニルホウ酸(19mg、0.15mmol)とリン酸カリウム(73mg、0.35mmol)とのテトラヒドロフラン(1mL)及び水(0.2mL)の混合溶液に加え、得られた混合物を60℃に加熱し、1.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和食塩水(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液から溶媒を減圧下で留去した。残渣を厚層クロマトプレート(石油エーテル/酢酸エチル=4/1)で精製し、化合物21b(65mg、黄色固体、収率92%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.08 (s, 1H), 7.80-7.70 (m, 3H), 7.50-7.48 (m, 1H), 7.21-7.20 (m, 1H), 7.13-7.10 (m, 1H), 7.02-7.00 (m, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.79 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.48 (s, 9H).
【0141】
第3のステップ
実施例12の方法に従って、化合物21bから化合物21(25mg、収率47%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.86-8.85 (m, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.30-8.28 (m, 2H), 8.21-8.19 (m, 1H), 7.68-7.66 (m, 1H), 7.46-7.44 (m, 1H), 7.14-7.04 (m, 3H), 5.13 (s, 2H), 2.51 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 449、実測値449。
【0142】
実施例22
【化44】
【0143】
実施例21の方法に従って、化合物21b及び化合物22aから合成して化合物22(20mg、収率44%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.98 (s, 1H), 7.69-7.67 (m, 1H), 7.44-7.41 (m, 2H), 7.23-7.21 (m, 2H), 7.17-7.13 (m, 2H), 7.05-7.03 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 500、実測値500。
【0144】
実施例23
【化45】
【0145】
実施例21の方法に従って、化合物21b及び化合物23aから合成して化合物23(15mg、収率48%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.19 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.84-7.82 (m, 1H), 7.44-7.42 (m, 2H), 7.11-7.08 (m, 1H), 7.04-7.01 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 3.97 (s, 3H), 2.49 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 452、実測値452。
【0146】
実施例24
【化46】
【0147】
実施例21の方法に従って、化合物21b及び化合物24aから合成して化合物24(7mg、収率52%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.62-8.61 (m, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.29-8.26 (m, 1H), 8.09-8.08 (m, 1H), 7.74-7.72 (m, 1H), 7.55-7.53 (m, 1H), 7.43-7.42 (m, 1H), 7.11-7.09 (m, 1H), 7.02-7.01 (m, 2H), 5.10 (s, 2H), 2.50 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 467、実測値467。
【0148】
実施例25
【化47】
【0149】
実施例21の方法に従って、化合物21b及び化合物25aから合成して化合物25(30mg、収率56%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.76 (s, 1H), 8.62-8.60 (m, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.82-7.80 (m, 1H), 7.60-7.59 (m, 2H), 7.46-7.44 (m, 1H), 7.13-7.11 (m, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.08-7.03 (m, 1H), 5.12 (s, 2H), 2.51 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 483、実測値483。
【0150】
実施例26
【化48】
【0151】
第1のステップ
塩化オキサリル(20.72g、163.26mmol、14.29mL)及びN、N-ジメチルホルムアミド1mLを、化合物26a(15.20g、81.63mmol)のジクロロメタン溶液150mLに0℃で滴下した。反応液を0℃で1時間反応させた後、濃縮した。濃縮物にジクロロメタン200mL及び三塩化アルミニウム(32.65g、244.89mmol)を加え、室温で16時間撹拌し、反応終了後、反応液を氷水200mLに注ぎ込み、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、濾過し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~50%)により精製して、目的化合物26b(9.1g、黄色固体、収率71%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.44 (dd, J = 2.6, J = 7.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.34 - 7.28 (m, 1H), 3.87 (s, 2H).
【0152】
第2のステップ
0℃で、m-クロロペルオキシ安息香酸(32.71g、151.62mmol、80%)を、化合物26b(8.50g、50.54mmol)のジクロロメタン溶液150mLに加えた。反応液を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液600mLを加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~50%)により精製して、目的化合物26c(7.90g、淡黄色固体、収率78%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.12-8.10 (m, 1H), 8.04-8.02 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 4.16 (s, 2H).
【0153】
第3のステップ
実施例1の方法に従って、化合物26c及び化合物1fから合成して化合物26d(85mg、淡黄色油状液体、収率42%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.75-7.68 (m, 1H), 7.27-7.24 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.03-6.95 (m, 2H), 6.89-6.81 (m, 2H), 6.55 (s, 1H), 2.43 (s, 3H).
【0154】
第4のステップ
実施例1の方法に従って、多段階反応により、化合物26dから化合物26(18mg、収率19%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.91-7.85 (m, 1H), 7.37 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 7.26-7.16 (m, 2H), 7.02 (s, 1H), 6.92 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + Na] 412、実測値412。
【0155】
実施例27
【化49】
【0156】
実施例1の方法に従って化合物26c及び化合物4aから合成して化合物27(40mg、収率25%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.93-7.86 (m, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.43-7.33 (m, 2H), 7.19-7.11 (m, 2H), 7.05 (s, 1H), 5.02-4.97 (m, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + Na] 428、実測値428。
【0157】
実施例28
【化50】
【0158】
実施例1の方法に従って、化合物26c及び化合物15aから合成して化合物28(35mg、収率20%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.89-7.83 (m, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.31-7.26 (m, 1H), 7.19-7.12 (m, 2H), 7.10-7.05 (m, 1H), 6.97 (s, 1H), 5.02 (s, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.39 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + Na] 408、実測値408。
【0159】
実施例29
【化51】
【0160】
実施例1の方法に従って、化合物26c及び化合物5aから合成して化合物29(15mg、収率12%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.94-7.87 (m, 1H), 7.46-7.40 (m, 2H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.25-7.22 (m, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 5.10-5.04 (m, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + Na] 428、実測値428。
【0161】
実施例30
【化52】
【0162】
実施例1の方法に従って、化合物26c及び化合物3aから合成して化合物30(23mg、収率18%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.92-7.86 (m, 1H), 7.48-7.35 (m, 2H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.08-7.03 (m, 2H), 7.03-6.96 (m, 1H), 4.99-4.94 (m, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 390、実測値390。
【0163】
実施例31
【化53】
【0164】
実施例21の方法に従って、化合物31(20mg、収率28%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.36 (s, 1H), 8.13-8.11 (m, 1H), 7.57-7.55 (m, 1H), 7.20-7.28 (m, 1H), 7.07-7.03 (m, 2H), 6.77 (s, 1H), 4.96 (s, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 450、実測値450。
【0165】
実施例32
【化54】
【0166】
実施例1の方法に従って、化合物1e及び化合物32aから合成して化合物32(35mg、収率30%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.83-7.81 (m, 2H), 7.66-7.60 (m, 2H), 7.475-7.458 (m, 1H), 7.414-7.381 (m, 2H), 7.24-7.21 (m, 1H), 7.13-7.09 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.05 (s, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 354、実測値354。
【0167】
実施例33
【化55】
【0168】
第1のステップ
実施例26の方法に従って、化合物33aから化合物33b(粗生成物、2.00g、赤色固体)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.99-7.90 (m, 3H), 4.15 (s, 2H).
【0169】
第2のステップ
実施例12の方法に従って、化合物33b及び化合物1fから合成して化合物33(14mg、収率22%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.76-7.74 (m, 1H), 7.55-7.53 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.23-7.20 (m, 1H), 7.12-7.00 (m, 2H), 6.63 (s, 1H), 4.93 (s, 2H), 2.44 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 406、実測値406。
【0170】
実施例34
【化56】
【0171】
実施例12の方法に従って、化合物33b及び化合物5aから合成して化合物34(7mg、収率8%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.87-7.85 (m, 1H), 7.70-7.68 (m, 1H), 7.46-7.44 (m, 1H), 7.38-7.35 (m, 2H), 7.25-7.22 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 422, 実測値422。
【0172】
実施例35
【化57】
【0173】
実施例12の方法に従って、化合物33b及び化合物3aから合成して化合物35(47mg、収率45%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.84-7.82 (m, 1H), 7.67-7.65 (m, 1H), 7.39-7.32 (m, 2H), 7.25-7.21 (m, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.96-6.91 (m, 1H), 5.07 (s, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 406、実測値406。
【0174】
実施例36
【化58】
【0175】
実施例12の方法に従って、化合物33b及び化合物15aから合成して化合物36(52mg、収率51%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.82-7.80 (m, 1H), 7.66-7.63 (m, 1H), 7.41-7.39 (m, 1H), 7.31-7.28 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.08-7.06 (m, 1H), 6.95 (s, 1H), 5.03 (s, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.38 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 402、実測値402。
【0176】
実施例37
【化59】
【0177】
実施例12の方法に従って、化合物33b及び化合物4aから合成して化合物37(32mg、収率32%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.85-7.83 (m, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.53-7.51 (m, 1H), 7.38-7.32 (m, 2H), 7.15-7.13 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 422、実測値422。
【0178】
実施例38
【化60】
【0179】
実施例12の方法に従って、化合物33b及び化合物38aから合成して化合物38(10mg、収率18%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.87-7.82 (m, 2H), 7.70-7.68 (m, 1H), 7.56-7.53 (m, 1H), 7.44-7.42 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.12 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 2.51 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 456、実測値456。
【0180】
実施例39
【化61】
【0181】
第1のステップ
化合物39a(10.00g、69.15mmol)をアセトニトリル(180mL)に溶解し、炭酸カリウム(28.67g、207.44mmol)及びブロモ酢酸エチル(12.70g、76.06mmol)を反応液に加え、反応液をさらに50℃で10時間撹拌した。反応液を直接濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、化合物39b(粗生成物、16.00g、黄色油状物)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.41 (s, 1H), 7.31-7.21 (m, 3H), 4.21 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.67 (s, 2H), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0182】
第2のステップ
化合物39b(16.00g、69.35mmol)をメタノール(200mL)及び水(40mL)に溶解し、そして水酸化リチウム一水和物(11.64g、277.40mmol)を加え、反応液を25℃で10時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、2N塩酸水溶液でpH=4に調整し、濾過し、濾過ケーキを乾燥して化合物39c(11.00g、白色固体、収率78%)を得た。H NMR(400 MHz, CDCl)δ 7.39 (s, 1H), 7.29-7.20 (m, 3H), 3.69 (s, 2H).
【0183】
第3のステップ
実施例26の方法に従って、化合物39cから化合物39d(粗生成物、420mg、赤色固体)を得た。H NMR(400 MHz, CDCl)δ 7.98-7.96 (m, 2H), 7.80-7.78(m, 1H), 4.13(s, 2H).
【0184】
第4のステップ
実施例12の方法に従って、化合物39d及び化合物1fから合成して化合物39(21mg、収率22%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.91-7.90 (m, 1H), 7.67-7.64 (m, 1H), 7.44-7.40 (m, 2H), 7.06-6.99 (m, 3H), 5.09 (s, 2H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 406、実測値406。
【0185】
実施例40
【化62】
【0186】
実施例12の方法に従って化合物39d及び化合物4aから合成して化合物40(12mg、収率21%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.91-7.90 (m, 1H), 7.66-7.63 (m, 1H), 7.51-7.50 (m, 1H), 7.41-7.34 (m, 2H), 7.15-7.12 (m, 1H), 7.00 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 2.46 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 422、実測値422。
【0187】
実施例41
【化63】
【0188】
実施例12の方法に従って化合物39d及び化合物3aから合成して化合物41(17mg、収率26%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.89-7.88 (m, 1H), 7.64-7.61 (m, 1H), 7.40-7.38 (m, 1H), 7.35-7.32 (m, 1H), 7.22-7.19(m, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.93-6.88 (m, 1H), 5.04 (s, 2H), 2.43 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 406、実測値406。
【0189】
実施例42
【化64】
【0190】
実施例12の方法に従って、化合物39d及び化合物15aから合成して化合物42(52mg、収率56%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.89-7.88 (m, 1H), 7.64-7.62 (m, 1H), 7.45-7.43 (m, 1H), 7.31-7.28 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.08-7.06 (m, 1H), 6.92 (s, 1H), 5.04 (s, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.39 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 402、実測値402。
【0191】
実施例43
【化65】
【0192】
第1のステップ
化合物43a(1.32g、7.41mmol)をメタノール(35mL)に溶解し、塩化チオニル(1.32g、11.12mmol)をバッチで加え、反応液を60℃に加熱し、4時間撹拌し、そして乾燥まで直接濃縮して化合物43b(1.40g、白色固体、収率97%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.54 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.03 - 7.98 (m, 1H), 7.95 - 7.90 (m, 1H), 7.52 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H).
【0193】
第2のステップ
化合物43b(1.40g、7.28mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、0℃でm-クロロペルオキシ安息香酸(4.43g、21.84mmol、80%)を加え、反応液を30℃で16時間撹拌した後、チオ硫酸ナトリウムの飽和溶液(20mL)を加えて反応をクエンチし、炭酸ナトリウム溶液でpH7~8に調整した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて、化合物43c(1.73g、白色固体、収率89%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.26 - 8.18 (m, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H).
【0194】
第3のステップ
化合物43c(200mg、0.89mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、湿ったパラジウム炭素(20mg、10%、水分含有量:50%)を加え、反応液を水素ガス(15psi)雰囲気下、室温で16時間撹拌し、次いで濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固させて化合物43d(200mg、白色固体、収率99%)を得た。H NMR (400MHz, CDOD) δ 8.16 - 8.11 (m, 2H), 7.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.62 - 3.56 (m, 2H), 3.48 - 3.43 (m, 2H).
【0195】
第4のステップ
化合物43d(150mg、0.66mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、水素化ジイソブチルアルミニウム(2.65mmol、1M、2.65mL)の溶液を5~15℃で徐々に滴下し、反応液を4時間撹拌した後、水(10mL)と1N塩酸(5mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固し、そして薄層シリカゲルクロマトプレート(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により分離精製して化合物43e(80mg、白色固体、収率60%)を得た。H NMR (400MHz, CDOD) δ 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52-7.46 (m, 2H), 4.70 (s, 2H), 3.58-3.50 (m, 2H), 3.43-3.36 (m, 2H).
【0196】
第5のステップ
化合物43e(80.00mg、403.55mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、二酸化マンガン(281mg、3.23mmol)を加え、反応液を室温で3時間撹拌した後、濾過し、濾液を直接濃縮乾固させて化合物43f(71mg、白色固体、収率89%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.10 (s, 1H), 8.02-7.96 (m, 1H), 7.95-7.89 (m, 2H), 3.62-3.45 (m, 4H).
【0197】
第6のステップ
実施例1の方法に従って、化合物43f及び化合物6bから合成して化合物43(44mg、収率31%)を得た。H NMR (400MHz, CDOD) δ 7.57-7.55 (m, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.00-6.92 (m, 1H), 6.87-6.79 (m, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.15 (s, 2H), 3.51-3.43 (m, 2H), 3.30-3.26 (m, 2H), 2.35 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 388、実測値388。
【0198】
実施例44
【化66】
【0199】
第1のステップ
実施例43の方法に従って、二段階反応により、化合物43cから化合物44a(71mg、白色固体、収率41%)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 195、実測値195。
【0200】
第2のステップ
実施例1の方法に従って化合物44a及び化合物6aから合成して化合物44(4mg、収率7%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.58 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.26-7.20 (m, 1H), 7.02-6.96 (m, 1H), 6.90 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.88-6.82 (m, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.17 (s, 2H), 2.35 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 386、実測値386。
【0201】
実施例45
【化67】
【0202】
第1のステップ
実施例1の方法に従って、化合物45a及び化合物1fから合成して化合物45b(100mg、収率39%)を得た。
【0203】
第2のステップ
室温で、過ホウ酸ナトリウム四水和物(292mg、1.90mmol)を化合物45b(300mg、0.76mmol)の酢酸溶液1mLに加えた。反応液を45℃で1時間反応させた。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液30mLを加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そして薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~10%)により精製して、目的化合物45c(45mg、淡黄色油状物、収率15%)を得た。
【0204】
第3のステップ
実施例1の方法に従って化合物45cから合成して化合物45(7mg、収率18%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.66 (s, 1H), 7.50-7.44 (m, 1H), 7.42-7.37 (m, 1H), 7.28-7.20 (m, 3H), 7.12-7.11 (m, 1H), 6.89-6.84 (m, 1H), 4.93-4.92 (m, 2H), 4.55-4.44 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.71-1.69 (m, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 400、実測値400。
【0205】
実施例46
【化68】
【0206】
第1のステップ
化合物46a(25.00g、114.15mmol)をメタノール(250mL)に溶解し、そして濃硫酸(5.60g、57.08mmol)を徐々に滴下した。得られた反応液を70℃で5時間撹拌しながら還流した。反応終了後、反応系を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7に調整し、減圧下で濃縮して大部分のメタノールを除去した後、酢酸エチル(250mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により精製して化合物46b(25.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 3.93 (s, 3H) 7.04 (t, J = 8.8 Hz, 1H) 7.59-7.62 (m, 1H), 8.04-8.07 (m, 1H)。MS-ESI算出値[M + H] 234、実測値234。
【0207】
第2のステップ
化合物46b(24.00g、102.99mmol)をメタノール(300mL)に溶解し、そしてN、N-ジメチルホルムアミド(100mL)、トリエチルアミン(100mL)、及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(12.62g、15.45mmol)を加えた。反応液を一酸化炭素雰囲気(50psi)下で80℃で16時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮し、そして酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により精製して、化合物46c(11.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 3.95(s, 3H), 3.97(s, 3H), 7.20-7.24 (m, 1H), 8.21-8.23 (m, 1H), 8.63-8.65 (m, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 213、実測値213。
【0208】
第3のステップ
化合物46c(11.00g、51.85mmol)をジメチルスルホキシド(50mL)に溶解し、メタンスルフィン酸ナトリウム(5.82g、57.04mmol)を加えた。得られた反応液を90℃で16時間撹拌した後、氷水(300mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(400mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物46d(11.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 3.93 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 8.21-8.29 (m, 1H), 8.30-8.36 (m, 1H), 8.37 (s, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 273、実測値273。
【0209】
第4のステップ
化合物46d(10.00g、36.73mmol)をテトラヒドロフラン(300mL)に溶解し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(7.99g、47.75mmol)を-78℃で徐々に滴下した。得られた反応液を-78℃で3時間撹拌した後、塩化アンモニウムの飽和溶液を加えて反応をクエンチし、pH7に調整し、次いで減圧下で濃縮することによって大部分のテトラヒドロフランを除去し、酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、そして減圧下で濃縮乾固させて、化合物46e(8.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 4.02(s, 3H), 4.17(s, 2H), 3.97(s, 3H), 8.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.59-8.61 (m, 1H), 8.66 (s, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 241、実測値241。
【0210】
第5のステップ
化合物46e(4.00g、16.65mmol)をアセトニトリル(50mL)に溶解し、無水炭酸ナトリウム(5.29g、49.95mmol)を加え、添加終了後、得られた混合物を20℃で0.5時間撹拌し、さらに1-クロロメチル-4-フルオロ-1,4-ジアゾニアビシクロ[2,2,2]オクタンビス(テトラフルオロホウ酸)塩(12.98g、36.63mmol)を加えた。得られた反応液を20℃で0.5時間撹拌した。塩化アンモニウムの飽和溶液を加えて反応をクエンチし、pH7に調整し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせて乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物46f(3.40g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 4.05(s, 3H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.77 (s, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 277、実測値277。
【0211】
第6のステップ
化合物46f(1.50g、5.43mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(230mg、6.08mmol)を0℃で徐々に加えた。得られた反応液を0℃で2時間撹拌した後、1N塩酸を加えて反応をクエンチし、pH7に調整し、大部分のテトラヒドロフランを減圧下での濃縮により除去し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物46g(1.20g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 3.93 (s, 3H), 5.72 (m, 1H), 8.24-8.25 (m, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 279、実測値279。
【0212】
第7のステップ
化合物46g(1.20g、4.31mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、ジエチル三フッ化硫黄(1.39g、8.62mmol)を0℃で徐々に滴下した。得られた反応液を20℃で16時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて反応をクエンチし、pH7に調整し、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物46h(180mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 4.02 (s, 3H), 5.95-6.13 (m, 1H), 8.00 (dd, J = 8.4 Hz, J = 1.2 Hz, 1H), 8.40-8.46 (m, 2H). MS-ESI算出値[M + H] 277、実測値277。
【0213】
第8のステップ
化合物46h(480mg、1.71mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、水素化ジイソブチルアルミニウム(603.67mg、4.28mmol)を0℃で徐々に滴下した。得られた反応液を20℃で5時間撹拌した。1N塩酸を加えて反応をクエンチし、pH7に調整し、酢酸エチル(60mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルプレート上でのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により分離精製して化合物46i(180mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.89-6.08 (m, 1H), 4.90 (s, 2H). MS-ESI算出値[M + H] 253、実測値253。
【0214】
第9のステップ
化合物46i(180mg、0.71mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、次いで二酸化マンガン(496mg、5.71mmol)を加えた。得られた反応液を20℃で2時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて化合物46j(160mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.17 (s, 1H), 8.24-8.33 (m, 2H), 8.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.99-6.18 (m, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 251、実測値251。
【0215】
第10のステップ
化合物46j(52mg、0.21mmol)及び化合物46k(60mg、0.23mmol)を1,2-ジクロロエタン(5mL)に溶解し、0℃でトリエチルシラン(193mg、1.66mmol)及びトリフルオロ酢酸(118mg、1.04mmol)を加えた。反応液を60℃で2時間撹拌し、次いで水(5mL)を加えて反応をクエンチし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7に調整し、そしてジクロロメタン(50ml×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルプレート上でのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1)により分離しそして精製して化合物46l(50mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 498、実測値498。
【0216】
第11のステップ
化合物46l(40mg、0.08mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、次いでトリフルオロ酢酸(9mg、0.0091mmol)を加え、反応液を20℃で2時間撹拌した後、減圧下で濃縮乾固し、高速液体クロマトグラフィーで分離精製して化合物46(24mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.12 ( d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.71-7.80 (m, 2H) 7.38 (dd, J = 8.4, J = 4.4 Hz, 1H) 7.22 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.89 ( t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.67-6.85 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 2.33 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 442、実測値442。
【0217】
実施例47
【化69】
【0218】
第1のステップ
化合物47a(18.60g、80.85mmol)を濃塩酸(200mL、12N)に溶解し、亜硝酸ナトリウム水溶液(6.69g、97.02mmol)を-10℃~0℃で徐々に滴下し、反応液を0℃で1時間撹拌した。反応液を0℃で塩化第一銅(800mg、8.09mmol)及び二酸化硫黄(15.54g、242.55mmol)の混合物に滴下した。得られた反応液を0℃で1時間撹拌し、20℃に加熱し、そして3時間撹拌し、反応終了後、反応液を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物47b(4.10g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.03 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83-7.91 (m, 2H), 4.01 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 314、実測値314。
【0219】
第2のステップ
20℃で、ジイソプロピルエチルアミン(1.28g、9.89mmol)を、化合物47b(3.10g、9.89mmol)及び化合物47c(1.74g、10.38mmol)のジクロロメタン溶液30mLに滴下した。得られた反応液を1時間続けて撹拌した。反応終了後、溶媒を除去して粗生成物を得、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物47d(2.80g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.81 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.4, J = 2.0 Hz, 1H) 6.96 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.61 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 8.0, J = 2.0 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.62 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 445、実測値445。
【0220】
第3のステップ
実施例46における化合物46iの合成方法に従って、化合物47dから合成して化合物47e(1.85g)を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H) 7.45 (dd, J = 8.4, J = 2.0 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.25-6.33 (m, 2H), 5.55 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.83 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 4.07-4.12 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 2.63-2.72 (m, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 417、実測値417。
【0221】
第4のステップ
化合物47e(1.85g、4.44mmol)をテトラヒドロフラン(300mL)に溶解し、窒素ガスの保護下でトリフェニルホスフィン(2.33g、8.88mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.80g、8.88mmol)を加え、反応液を20℃で16時間撹拌した。反応終了後、水(30mL)を加えて反応をクエンチし、減圧濃縮により大部分のテトラヒドロフランを除去した後、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物47f(2.80g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.62-7.71 (m, 2H), 7.48 (brs, 1H), 7.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.47-6.52 (m, 2H), 4.44 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.82 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 399、実測値399。
【0222】
第5のステップ
実施例46における化合物46cの合成方法に従って、化合物47fから合成して化合物47g(2.11g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 8.14-8.21 (m, 1 H), 8.01 (s, 1 H), 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.48-6.53 (m, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.82 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 378、実測値378。
【0223】
第6のステップ
実施例46における化合物46iの合成方法に従って、化合物47gから合成して化合物47h(810mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31-7.36 (m, 2H), 6.47-6.53 (m, 2H), 5.31 (s, 1H), 4.77 (brs, 2H), 4.44 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.82 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 350、実測値350。
【0224】
第7のステップ
実施例43における化合物43fの合成方法に従って、化合物47hから合成して化合物47i(640mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.09 (s, 1H), 7.98-8.05 (m, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.34 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.48-6.53 (m, 2H), 4.49 (s, 2H), 4.34 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.83 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 348、実測値348。
【0225】
第8のステップ
実施例6における化合物6cの合成方法に従って、化合物47i及び化合物6aから合成して化合物47j(13mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 417、実測値417。
【0226】
第9のステップ
実施例1の合成方法に従って、化合物47jから合成して化合物47(9mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.39 (brs, J = 8.8 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 9.6, J = 2.4 Hz, 1H), 6.87 (td, J = 9.6, J = 2.4 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.32 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.12 (s, 2H), 2.35-2.35 (m, 1H), 2.32 (s, 2H), 2.07 (s, 1 H). MS-ESI算出値[M + H] 389、実測値389。
【0227】
実施例48
【化70】
【0228】
第1のステップ
化合物48a(5.80g、19.25mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(1.54g、38.50mmol、60%)をバッチで加えた。得られた反応液を20℃で3時間撹拌し、反応終了後、飽和塩化アンモニウム溶液を加えて反応をクエンチし、pH6~7に調整し、大部分のテトラヒドロフランを減圧濃縮により除去した後、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、そして減圧下で濃縮乾固させて化合物48b(5.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.06-8.12 (m, 1H), 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.95-4.01 (m, 3H), 3.00 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 270、実測値270。
【0229】
第2のステップ
化合物48b(3.00g、11.14mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(506mg、13.37mmol)をバッチで加えた。得られた反応液を20℃で0.5時間撹拌し、反応終了後、飽和塩化アンモニウム溶液を加えて反応をクエンチし、pH6~7に調整し、減圧濃縮により大部分のテトラヒドロフランを除去した後、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせて乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物48c(2.70g)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 272、実測値272。
【0230】
第3のステップ
-10℃で、塩化メタンスルホニル(1.70g、14.84mmol)を化合物48c(1.30g、4.79mmol)及びトリエチルアミン(2.42g、23.96mmol)のジクロロメタン溶液30mLに徐々に滴加した。得られた反応液を20℃に加熱し、さらに1時間撹拌した。次に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(3.65g、23.96mmol)を加えた。得られた反応液をさらに20℃で1時間撹拌した。反応終了後、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応をクエンチし、pH6~7に調整し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物48d(1.13g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.75-7.91 (m, 2H), 7.51 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 10 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.58 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 254、実測値254。
【0231】
第4のステップ
実施例43における化合物43eの合成方法に従って、化合物48dから合成して化合物48e(90mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.13-7.18 (m, 1H), 6.99-7.06 (m, 1H), 6.75 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 4.81 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.70 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.52 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 226、実測値226。
【0232】
第5のステップ
実施例43における化合物43fの合成方法に従って、化合物48eから合成して化合物48f(40mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.4 (s, 1H), 7.67-7.72 (m, 2H), 7.60-7.66 (m, 1H), 7.35 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 224、実測値224。
【0233】
第6のステップ
実施例6における化合物6cの合成方法に従って、化合物48f及び化合物6aから合成して化合物48g(23mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 443、実測値443。
【0234】
第7のステップ
実施例1の合成方法に従って、化合物48gから合成して化合物48(9mg)を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.44-7.54 (m, 2H), 7.36 (dd, J = 9.2, J = 4.4 Hz, 1H), 7.19-7.26 (m, 2H), 7.15 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.81-6.91 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.12 (s, 2H) , 2.35 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 415、実測値415。
【0235】
実施例49
【化71】
【0236】
第1のステップ
実施例46における化合物46cの合成方法に従って、化合物49aから合成して化合物49b(5.80g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.25-5.24 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.15-8.08 (m, 2H), 7.64-7.63 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.43-7.39 (t, J = 8.0, 1H), 4.00 (s, 3H).
【0237】
第2のステップ
実施例43の合成方法に従って、多段階反応により、化合物49bから合成して化合物49c(105mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.94 (s, 1H), 7.63-7.62 (m, 1H), 7.40-7.36 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 6.88-6.87 (m, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.54-3.51 (m, 2H), 3.36-3.32 (m, 2H), 2.34 (s, 3H).
【0238】
第3のステップ
炭酸セシウム(156mg、0.48mmol)及びブロモ酢酸t-ブチル(93mg、0.48mmol)を、25℃で、化合物49c(105mg、0.32mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド(5mL溶液に加えた。さらに1時間撹拌した後、反応系に飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)を加えて反応をクエンチした後、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して化合物49d(141mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 443、実測値443。
【0239】
第4のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物49cから合成して化合物49(25mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.56-7.54 (m, 1H), 7.40-7.35 (m, 2H), 7.26-7.24 (m, 1H), 7.05-7.03 (m, 1H), 7.02-6.86 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.60-3.57 (m, 2H), 3.35-3.30 (m, 2H), 2.27 (m, 3H). MS-ESI算出値[M + H]388、実測値388。
【0240】
実施例50
【化72】
【0241】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物32a及び化合物43fから合成して化合物50(16mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.61-7.59 (m, 1H), 7.38-7.32 (m, 4H), 7.04-7.02 (m, 1H), 6.97-6.95 (m, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.53-3.51 (m, 2H), 3.27-3.23 (m, 2H), 2.34(s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]370、実測値370。
【0242】
実施例51
【化73】
【0243】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物5a及び化合物43fから合成して化合物51(84mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.63-7.61 (m, 1H), 7.43-7.30 (m, 3H), 7.05 (s, 1H), 7.05-7.03 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.54-3.51 (m, 2H), 3.26-3.24 (m, 2H), 2.32 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]404、実測値404。
【0244】
実施例52
【化74】
【0245】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物15a及び化合物43fから合成して化合物52(28mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.61-7.59 (m, 1H), 7.35-7.33 (m, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.23-7.21 (m, 1H), 7.16 (s, 1H), 6.87-6.85 (m, 1H), 4.90 (s, 2H), 4.10 (s, 2H), 3.54-3.52 (m, 2H), 3.25 (s, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.30 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]384、実測値384。
【0246】
実施例53
【化75】
【0247】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物53a及び化合物43fから合成して化合物53(21mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.56-7.39 (m, 8H), 7.39-7.20 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.52-3.49 (m, 2H), 3.24-3.20 (m, 2H). MS-ESI算出値[M + H]432、実測値432。
【0248】
実施例54
【化76】
【0249】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物4a及び化合物43fから合成して化合物54(43mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.57-7.55 (m, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.31-7.30 (m, 2H), 7.26-7.24 (m, 1H), 6.96-6.93 (m, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.50-3.46 (m, 2H), 3.28 (s, 2H), 2.35 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]404、実測値404。
【0250】
実施例55
【化77】
【0251】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物55a及び化合物43fから合成して化合物55(47mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.63-7.57 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.37-7.34 (m, 2H), 7.29 (s, 1H), 7.17-7.15 (m, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.54-3.51 (m, 2H), 3.28-3.24 (m, 2H), 2.32 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]449、実測値449。
【0252】
実施例56
【化78】
【0253】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物56a及び化合物43fから合成して化合物56(47mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.80 (s, 1H), 7.61-7.56 (m, 2H), 7.36-7.32 (m, 2H), 7.25-7.23 (m, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.51 (s, 2H), 3.27-3.23 (m, 2H), 2.37 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]438、実測値438。
【0254】
実施例57
【化79】
【0255】
第1のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物57a及び化合物43fから合成して化合物57b(480mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 471、実測値471。
【0256】
第2のステップ
実施例12における化合物12の合成方法に従って、化合物57bから合成して化合物57(28mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.34 (s, 1H), 7.91-7.89 (m, 1H), 7.63-7.61 (m, 1H), 7.44-7.42 (m, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.54-3.50 (m, 2H), 3.28 (m, 2H), 2.35 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]415、実測値415。
【0257】
実施例58
【化80】
【0258】
第1のステップ
化合物57b(390mg、0.83mmol)のアセトン溶液5mLに、亜鉛粉末(1.08g、16.58mmol)及び塩化アンモニウム溶液(5mL、6M)を加え、25℃で1時間撹拌し、そして濾過し、濾液を酢酸エチル(100mL×5)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物58a(320mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 441、実測値441。
【0259】
第2のステップ
塩化シクロプロパンカルボニル(24mg、0.24mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(41mg、0.32mmol)を、化合物58a(70mg、0.16mmol)のジクロロメタン溶液5mLに加えた。反応液を25℃で2時間撹拌した後、反応系に飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)を加えて反応をクエンチした後、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を薄層シリカゲルクロマトプレート(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で分離精製して化合物58b(60mg)を得た。
【0260】
第3のステップ
実施例12の合成方法に従って、化合物58bから合成して化合物58(4mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.54 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.61-7.60 (m, 2H), 7.34-7.32 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.18 (s, 2H), 4.60 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.68-3.60 (m, 2H), 3.28-3.24 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.76-1.74 (m, 1H), 0.75-0.71 (m, 4H). MS-ESI算出値[M + H]453、実測値453。
【0261】
実施例59
【化81】
【0262】
第1のステップ
実施例58の合成方法に従って、化合物58aから合成して化合物59(18mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.68 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.62-7.56 (m, 2H), 7.34-7.30 (m, 2H), 7.12 (s, 2H), 4.61 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.52-3.50 (m, 2H), 3.28-3.26 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.98 (m, 3H). MS-ESI算出値[M + H]427、実測値427。
【0263】
実施例60
【化82】
【0264】
第1のステップ
実施例6における化合物6aの合成方法に従って、化合物60aから合成して化合物60b(1.50g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.31-7.29 (m, 1H), 7.18-7.15 (m, 2H), 6.99-6.98 (m, 1H), 6.54-6.54 (m, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.29-4.16 (m, 2H), 1.30-1.23 (m, 3H).
【0265】
第2のステップ
実施例1の合成方法に従って、化合物60b及び化合物43fから合成して化合物60 (15mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.62-7.60 (m, 1H), 7.47-7.46 (m, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.27-7.26 (m, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.07-7.05 (m, 1H), 6.96-6.93 (m, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.52-3.49 (m, 2H), 3.34-3.33 (m, 2H). MS-ESI算出値[M + H]374、実測値374。
【0266】
実施例61
【化83】
【0267】
第1のステップ
0℃で、液体臭素(21.68g、135.66mmol)を、化合物61a(25.00g、134.31mmol)のメタノール(200mL)溶液に徐々に滴加した。得られた反応液を0.5時間続けて撹拌した後、0℃で飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(200mL)を反応系に加えて反応をクエンチした後、水(1000mL)で希釈し、そして濾過して得られた固体を水(200mL×3)で洗浄した後、減圧乾燥して化合物61b(34.30g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.14 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.90 (brs, 2H).
【0268】
第2のステップ
0℃で、ジイソプロピルエチルアミン(2.54g、19.62mmol)及び無水トリフルオロ酢酸(3.49g、16.60mmol)を、化合物61b(4.00g、15.09mmol)のチオ硫酸ナトリウム溶液50mLに加えた。得られた反応液を25℃で10時間撹拌した後、0℃で反応系に飽和食塩水(100mL)を加えて反応をクエンチし100mLの塩化ナトリウム飽和溶液で希釈し、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物61c(5.20g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.78 (brs, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.56 (s, 1H).
【0269】
第3のステップ
実施例46における化合物46cの合成方法に従って、化合物61cから合成して化合物61d(2.87g)を得た。
【0270】
第4のステップ
0℃で、亜硝酸ナトリウム(1.21g、17.51mmol)の水溶液20mLを、化合物61d(2.85g、11.67mmol)の濃塩酸(42.89mL、12N)及び酢酸50mLの溶液に徐々に滴下した。。得られた反応液を1時間撹拌した後、塩化第一銅(3.47g、35.01mmol)の濃塩酸(42.89mL、12N)懸濁液を反応系に加え、1時間撹拌した。反応系を飽和食塩水200mL及び酢酸エチル250mLに分散させた。有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×5)及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL×3)で連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物61e(2.60g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.59 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 3.93 (s, 3H).
【0271】
第5のステップ
メタンスルフィン酸ナトリウム(3.02g、29.58mmol)を、化合物61e(2.60g、9.86mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド(30mL)溶液に加えた。得られた反応液を50℃で1時間撹拌した後、反応系に水(100mL)を加えて反応をクエンチし、濾過して得られた固体を水で洗浄し、そして酢酸エチル(100mL)に溶解し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物61f(2.50g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.68 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.50 (s, 3H).
【0272】
第6のステップ
実施例1における化合物1eの合成方法に従って、化合物61fから合成して化合物61g (1.45g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.99 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 4.76 (s, 2H).
【0273】
第7のステップ
0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(219mg、5.80mmol)を、化合物61g(1.45g、5.27mmol)のメタノール(30mL)溶液にバッチで加えた。得られた反応液をさらに0.5時間撹拌した後、反応系に0℃で飽和塩化アンモニウム溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物61h(1.20g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.57 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 6.68-6.66 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.54-5.50 (m, 1H), 4.20-4.15 (m, 1H), 4.20-4.15 (m, 1H).
【0274】
第8のステップ
0℃で、塩化メタンスルホニル(595mg、5.20mmol)及びトリエチルアミン(876mg、8.66mmol)を、化合物61h(1.20g、4.33mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に加えた。得られた反応液を25℃で1時間撹拌した後、反応系に飽和食塩水(100mL)を加えて反応をクエンチし、得られた系を酢酸エチル(200mL)で希釈した。有機相を分離し、塩化ナトリウム飽和溶液(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物61i(1.10g)を得た。
【0275】
第9のステップ
実施例43における化合物43dの合成方法に従って、化合物61iから合成して化合物61j(900mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.50 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 3.79-3.76 (m, 2H), 3.52-3.49 (m, 2H).
【0276】
第10のステップ
窒素ガスの保護下及び-78℃で、化合物61j(200mg、0.77mmol)のジクロロメタン溶液5mLに、DIBAL-H(1.15mL、1.15mmol、1M)を徐々に滴下した。反応液を-78℃で1時間撹拌した後、反応系に飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)を加えて反応をクエンチした後、酢酸エチル(50mL×3))で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物61k(150mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.31-10.30 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 3.77-3.74 (m, 2H), 3.55-3.52 (m, 2H).
【0277】
第11のステップ
実施例1における合成方法に従って、化合物61k及び化合物1fから合成して化合物61(26mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.03 (s, 1H), 7.30-7.27 (m, 1H), 7.13 (s, 1H), 6.87-6.80 (m, 2H), 4.98 (s, 2H), 4.31 (s, 2H), 3.52-3.48 (m, 2H), 3.24-3.21 (m, 2H), 2.31 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]456、実測値456。
【0278】
実施例62
【化84】
【0279】
第1のステップ
イソブチレンオキシド(4.20g、58.18mmol)及び炭酸カリウム(10.96g、79.34mmol)を、化合物62a(10.00g、52.89mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド溶液100mLに加えた。得られた反応液を20℃で0.5時間撹拌した後、反応系に飽和食塩水(500mL)を加えて反応をクエンチした後、酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物62b(8.50g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.33-7.31 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.21-7.19 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.02 (s, 2H), 1.24 (s, 6H).
【0280】
第2のステップ
-10℃で、三塩化アルミニウム(14.32g、107.28mmol)の二硫化炭素(160mL)懸濁液に、化合物62b(8.00g、30.64mmol)の二硫化炭素(160mL)溶液を加えた。得られた反応液を75℃で0.5時間撹拌した後、0℃に冷却した。反応系に1N希塩酸(200mL)を加えた後、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物62c(2.20g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.24-7.22 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.06-7.03 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.19 (s, 2H), 1.37 (s, 6H).
【0281】
第3のステップ
実施例1における化合物1dの合成方法に従って、化合物62cから合成して化合物62d(900mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.64-7.56 (m, 3H), 3.36 (s, 2H), 1.55 (s, 6H).
【0282】
第4のステップ
実施例47における合成方法に従って、化合物62dから合成して化合物62e(340mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.12 (s, 1H), 8.00-7.99 (m, 2H), 7.90-7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.43 (s, 2H), 1.61 (s, 6H).
【0283】
第5のステップ
実施例6における合成方法に従って、化合物62e及び化合物6aから合成して化合物62(40mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.51-7.47 (m, 2H), 7.35-7.33 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21-7.20 (m, 1H), 6.98-6.97 (m, 1H), 6.95-6.82 (m, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.38 (s, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.47 (s, 6H). MS-ESI算出値[M + H]416、実測値416。
【0284】
実施例63
【化85】
【0285】
第1のステップ
0℃で、トリメチルシリルジアゾメタン(55.57mL、2M、111.15mmol)を、150mLのメタノール及び150mLのジクロロメタン中の化合物63a(19.00g、92.62mmol)の混合溶液に徐々に滴下した。得られた反応液を0℃で1時間撹拌し、そして水10mLを加えて反応をクエンチし、直接減圧濃縮して化合物63b(20.30g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.78-7.76 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.99-6.98 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.78-6.75 (dd, J = 8.4 Hz, J = 2.4 Hz, 1H), 4.21 (s, 2H), 3.88 (s, 3H).
【0286】
第2のステップ
0℃で、液体臭素(15.54g、97.26mmol)のメタノール溶液200mLを、化合物63b(20.30g、92.63mmol)のメタノール溶液200mLに徐々に滴下した。得られた反応液を0℃で1時間撹拌した後、減圧濃縮して残渣を得た。残渣を酢酸エチル200mL及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mLで希釈し、次いで得られた混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、化合物63c(27.00g)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 298、実測値298。
【0287】
第3のステップ
実施例61における化合物61eの合成方法に従って、化合物63cから合成して化合物63d(3.40g)を得た。
【0288】
第4のステップ
0℃で、ナトリウムチオメトキシド(1.84g、26.21mmol)を、化合物63d(6.40g、20.16mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド溶液70mLに加えた。得られた反応液を0℃で1時間撹拌した後、反応液に1N希塩酸(20mL)を加え、塩化ナトリウムの飽和溶液(50mL)で希釈し、そして酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物63e(5.80g)を得た。
【0289】
第5のステップ
窒素ガスの保護下、化合物63e(5.80g、17.62mmol)のジメチルスルホキシド溶液100mLに、銅粉末(8.96g、140.98mmol)及びブロモジフルオロ酢酸エチル(14.31g、70.49mmol)を加えた。得られた反応液を80℃で5時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、濾過し、そして酢酸エチル(50mL×3)で洗浄した後、濾液を飽和食塩水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウムの飽和溶液(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物63f(5.60g)を得た。
【0290】
第6のステップ
実施例1における化合物1dの合成方法に従って、化合物63fから合成して化合物63g (4.60g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.52 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 4.36 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.22 (s, 3H).
【0291】
第7のステップ
実施例61における化合物61jの合成方法に従って、化合物63gから合成して化合物63h(540mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.32 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 4.02 (s, 3H), 4.01-3.66 (m, 2H), 3.15-3.09 (m, 2H).
【0292】
第8のステップ
0℃で、水素化アルミニウムリチウム(46mg、1.22mmol)を、化合物63h(420mg、1.22mmol)のテトラヒドロフラン溶液5mLに加えた。得られた反応液を0.5時間撹拌した。反応系に0℃で水(50μL)、15%水酸化ナトリウム溶液(50μL)、水(150μL)を順次加え、さらに0.5時間続けて撹拌した。濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物63i(100mg)を得た。
【0293】
第9のステップ
実施例47における合成方法に従って、化合物63iから合成して化合物63(30mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.14 (s, 1H), 7.42-7.39 (m, 2H), 6.96-6.89 (m, 2H), 4.87 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 3.91-3.88 (m, 2H), 3.03-2.96 (m, 2H), 2.25 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]506、実測値506。
【0294】
実施例64
【化86】
【0295】
第1のステップ
濃塩酸(100mL、12N)を、化合物63cの酢酸(100mL)溶液に徐々に滴下し、そして得られた混合物を0.5時間撹拌した後、0℃で反応系に亜硝酸ナトリウム(8.80g、127.49mmol)の水溶液5mLを徐々に滴下した。滴下終了後、得られた反応液を0.5時間続けて撹拌した。反応液を塩化第一銅(1.89g、19.12mmol)と液体二酸化硫黄(200g、3.12mol)との混合物に0℃で滴下した後、0.5時間続けて撹拌した。反応液を500mLの水で希釈し、酢酸エチル(200mL×4)で抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液(150mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、化合物64a(24.32g)を得た。
【0296】
第2のステップ
0℃で、化合物64a(24.32g、63.74mmol)のアセトニトリル(200mL)溶液を、メチルアミン(319.98mmol、2M)のテトラヒドロフラン溶液160mLに徐々に滴下した。得られた反応液を1時間撹拌した後、減圧濃縮して残渣を得た。残渣を酢酸エチル/石油エーテル=10/1の混合溶媒50mL中でスラリー化(叩解)して化合物64b(15.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.48 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 5.10-5.09 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 2.71-2.70 (d, J = 5.2 Hz, 3H).
【0297】
第3のステップ
実施例63における化合物63fの合成方法に従って、化合物64bから合成して化合物64c(8.00g)を得た。
【0298】
第4のステップ
実施例63における化合物63iの合成方法に従って、化合物64cから合成して化合物64d(630mg)を得た。
【0299】
第5のステップ
実施例47における化合物47fの合成方法に従って、化合物64dから合成して化合物64e(15mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.14 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.31-7.29 (m, 1H), 6.85-6.83 (m, 2H), 4.99 (s, 2H), 4.36 (s, 2H), 4.23 (t, J =12.4 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.32 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]521、実測値521。
【0300】
実施例65
【化87】
【0301】
第1のステップ
実施例63における化合物63fの合成方法に従って、化合物65aから合成して化合物65b(19.00g)を得た。
【0302】
第2のステップ
実施例63における化合物63eの合成方法に従って、化合物65bから合成して化合物65c(17.00g)を得た。
【0303】
第3のステップ
実施例1における化合物1dの合成方法に従って、化合物65cから合成して化合物65d(15.00g)を得た。
【0304】
第4のステップ
実施例61における化合物61iの合成方法に従って、化合物65dから合成して化合物65e(5.40g)を得た。
【0305】
第5のステップ
0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(2.00g、52.86mmol)を、化合物65e(5.80g、26.70mmol)のテトラヒドロフラン40mLとメタノール40mLとの混合溶液にバッチで加えた。得られた反応液をさらに1時間撹拌した後、反応系に0℃で水(1mL)を徐々に加えた後、反応系を減圧濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物65f(4.80g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.04-9.03 (m, 1H), 8.47-8.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.92-7.89 (m, 1H), 3.98-3.95 (m, 2H), 3.12-3.02 (m, 2H).
【0306】
第6のステップ
0℃で、過酸化尿素(21.46g、228.09mmol)及び無水トリフルオロ酢酸(47.91g、228.09mmol)を、化合物65f(5.00g、22.81mmol)のジクロロメタン(35mL)とアセトニトリル(35mL)との溶液に加えた。得られた反応液を50℃で5時間撹拌した後、0℃に冷却した。反応系に飽和食塩水(200mL)を加えて反応をクエンチした後、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和溶液(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物65g(3.50g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.59-8.57 (m, 1H), 7.82-7.77 (m, 2H), 3.97-3.94 (m, 2H), 3.08-2.97 (m, 2H).
【0307】
第7のステップ
化合物65g(3.45g、14.67mmol)をオキシ塩化リン(70mL)に溶解し、得られた反応液を70℃で3時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を水(200mL)に徐々に滴下した後、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウムの飽和溶液(100mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物65h(1.60g)を得た。
【0308】
第8のステップ
窒素ガスの保護下で、化合物65h(150mg、0.59mmol)のN、N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(65mg、0.89mmol)、炭酸カリウム(245mg、1.77mmol)、及びエテニルトリフルオロホウ酸カリウム(119mg、0.89mmol)を加えた。得られた反応液を80℃で3時間撹拌した後、室温に冷却した。反応系を酢酸エチル(80mL)で希釈し、濾過し、濾液を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物65i(320mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.23-8.21(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 6.49-6.45 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.79-5.76 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.65-3.62 (m, 2H), 3.13-3.06 (m, 2H). MS-ESI算出値[M + H]246、実測値246。
【0309】
第9のステップ
0℃で、化合物65i(290mg、1.18mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)と水(3mL)との溶液に、四酸化オスミウム(30mg、0.12mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(1.01g、4.73mmol)を順次加えた。得られた反応系を1時間撹拌した後、反応系にチオ硫酸ナトリウム飽和溶液(20mL)を加えて反応をクエンチした。反応液を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウムの飽和溶液(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、化合物65j(80mg)を得た。
【0310】
第10のステップ
実施例6aにおける合成方法に従って、化合物65j及び化合物6aから合成して化合物65(65mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.27-8.24 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56-7.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.26-7.21 (m, 2H), 6.84-6.80 (m, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 3.91-3.88 (m, 2H), 3.05-3.02 (m, 2H), 2.34 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]439、実測値439。
【0311】
実施例66
【化88】
【0312】
第1のステップ
化合物66a(25.00g、115.96mmol)のジメチルホルムアミド(200mL)溶液に、硫化ナトリウム(10.86g、139.15mmol)を加え、得られた反応液を20℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(500mL)に注ぎ込み、1N塩酸水溶液でpH5に調整し、固体が析出した。濾過により固体を得た後、石油エーテルと酢酸エチルの混合溶媒(200mL、v/v=3/1)中でスラリー化して、化合物66b(16.70g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.89 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 1.6, J = 8.4 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.21 (s, 1H), 3.96 (s, 3H).
【0313】
第2のステップ
化合物66b(16.7g、78.33mmol)をクロロスクシンイミド(52.29g、391.63mmol)及び塩酸(2M、83.42mL)のアセトニトリル(500mL)溶液にバッチで加え、反応系を反応器に入れた。添加の過程において氷浴で反応系の温度を20℃未満に維持した。添加終了後、得られた反応液を20℃に加熱し、16時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(200mL)で希釈し、大部分のアセトニトリルを蒸発させて除去し、そして酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL×2)及び飽和食塩水(500mL×2)を用いて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して化合物66c(25.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.49- 8.43 (m, 2H), 8.33 (m, 1H), 4.03 (m, 3H).
【0314】
第3のステップ
化合物66c(15g、53.64mmol)のアセトニトリル(250mL)溶液に、アンモニアのアセトニトリル(6M、44.70mL)溶液を加えた。得られた反応液を25℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(500mL)で希釈し、大部分のアセトニトリルを蒸発させて除去し、そして酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、化合物66d(9.60g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.46-8.34 (m, 2H), 8.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 2H), 3.92 (s, 3H).
【0315】
第4のステップ
化合物66d(9.60g、36.89mmol)及びラネーニッケル(316mg)のメタノール(100mL)とテトラヒドロフラン(100mL)との溶液を、水素ガス(50PSI)雰囲気下、20℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過、濃縮し、化合物66e(8.45g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.42 (s, 2H), 7.13 (m, 1H), 6.09 (s, 2H), 3.83 (s, 3H).
【0316】
第5のステップ
化合物66e(1.00g、4.34mmol)のギ酸(50mL)溶液を100℃に加熱し、0.5時間撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮乾固させ、石油エーテルと酢酸エチルとの混合溶媒(20mL、v/v=5/1)中で残渣をスラリー化し、濾過して化合物66f(800mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.03 (s, 1H), 7.97-7.89 (m, 3H), 3.91 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 241、実測値241。
【0317】
第6のステップ
実施例63における化合物63iの合成方法に従って、化合物66fから合成して化合物66g (0.35g)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 213、実測値213。
【0318】
第7のステップ
実施例43における化合物43fの合成方法に従って、化合物66gから合成して化合物66h(0.08g)を得た。
【0319】
第8のステップ
実施例1における方法に従って、化合物66h及び化合物6aから合成して化合物66 (61mg)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 7.88 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.33 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.92 - 6.84 (m, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.11 (s, 2H), 2.31 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 402、実測値402。
【0320】
実施例67
【化89】
【0321】
第1のステップ
化合物66h(0.08g、0.38mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、炭酸セシウム(248mg、0.76mmol)及びヨードメタン(81mg、0.57mmol)を加えた。得られた反応液を50℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を直接濾過し、濾液を濃縮して化合物67a(0.09g)を得た。
【0322】
第2のステップ
実施例1における方法に従って、化合物67a及び化合物6aから合成して化合物67 (13mg)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.03 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.38-7.34 (m, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (m, 1H), 6.87 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.57 (s, 3H), 2.34 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 416、実測値416。
【0323】
実施例68
【化90】
【0324】
第1のステップ
化合物66f(520mg、2.16mmol)のジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、炭酸セシウム(1.76g、5.41mmol)及びヨードメタン(461mg、3.25mmol)を加えた。得られた反応液を50℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(100mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、次いでメチルt-ブチルエーテル(5mL×1)で洗浄して化合物68a(330mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 255、実測値255。
【0325】
第2のステップ
0℃で、化合物68a(330mg、0.91mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(34mg、0.91mmol)を加えた。得られた反応液を25℃に加熱し、さらに1時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物68b(214mg)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.24-8.22 (m, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.32 (m, 2H), 4.73 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 3 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 257、実測値257。
【0326】
第3のステップ
0℃で、化合物68b(214mg、0.84mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、水素化ナトリウム(33mg、0.84mmol、純度:60%)を加えた。得られた反応液を0.5時間続けて撹拌した。ヨードメタン(178mg、1.25mmol)を加え、得られた反応液を20℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(100mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、化合物68c(200mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 271、実測値271。
【0327】
第4のステップ
実施例43における合成方法に従って、化合物68cから合成して化合物68d(161mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 241、実測値241。
【0328】
第6のステップ
実施例1における方法に従って、化合物68d及び化合物6aから合成して化合物68 (63mg)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 7.40 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 6.86 (m, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 2.93 (s, 3H), 2.63 (s, 3H), 2.33 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 432、実測値432。
【0329】
実施例69
【化91】
【0330】
第1のステップ
化合物66e(1.20g、5.21mmol)の無水酢酸(50mL)溶液を120℃に加熱し、2時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)で洗浄し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、次いでメチルt-ブチルエーテル(10mL)で洗浄して化合物69a(370mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 255、実測値255。
【0331】
第2のステップ
実施例66における合成方法に従って、化合物69aから合成して化合物69b(200mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 225、実測値225。
【0332】
第3のステップ
実施例1における方法に従って、化合物69b及び化合物6aから合成して化合物69 (13mg)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 11.87 (brs, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16 (m, 1H), 7 (s, 1H), 6.89 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.11 (s, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.22 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 416、実測値416。
【0333】
実施例70
【化92】
【0334】
第1のステップ
化合物66c(2.50g、8.94mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液に、シクロプロピルアミン(2.55g、44.70mmol)を加えた。得られた反応液を25℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(100mL)で希釈し、大部分のアセトニトリルを蒸発させて除去し、そして酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(250mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して化合物70a(2.40g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.46 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.40-8.35 (m, 1H), 8.31-8.27 (m, 1H), 5.60 (s, 1H), 4.01 (s, 3H), 2.43 - 2.32 (m, 1H), 0.77 - 0.68 (m, 4H).
【0335】
第2のステップ
実施例66における方法に従って、化合物70aから合成して化合物70b(1.80g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.02 (brs, 1H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.15 (m, 1H), 6.15 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.08 (m, 1H), 0.48-0.41 (m, 2H), 0.40-0.33 (m, 2H). MS-ESI算出値[M + H] 271、実測値271。
【0336】
第3のステップ
化合物70b(1.80g、6.66mmol)のギ酸(50mL)溶液を100℃に加熱し、12時間撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮乾固し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物70c(1.25g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.55 (brs, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.40 (br s, 1H), 7.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.87 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.22-2.12 (m, 1H), 0.53-0.46 (m, 2H), 0.39-0.32 (m, 2H). MS-ESI算出値[M + H] 299、実測値299。
【0337】
第4のステップ
水酸化ナトリウム(1.07g、26.82mmol)の水(10mL)溶液を、化合物70c(1.00g、3.35mmol)のメタノール(50mL)溶液に加えた。得られた反応液を80℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(30mL)で希釈し、大部分のメタノールを蒸発させて除去し、希塩酸でpH5に調整し、そして酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、化合物70d(850mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 257、実測値257。
【0338】
第5のステップ
化合物70d(850mg、3.32mmol)のオルトギ酸トリエチル(40mL)溶液を140℃に加熱し、8時間撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮乾固し、残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL×1)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して化合物70e(950mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.20 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 4.42 (m, 2H), 3.20 (m, 1H), 1.42 (m, 3H), 1.20-1.14 (m, 4H). MS-ESI算出値[M + H] 295、実測値295。
【0339】
第6のステップ
実施例68における方法に従って、化合物70eから4つの段階(ステップ)を経て化合物70f(85mg)を合成した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10 (s, 1H), 7.92 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.24 (s, 1H), 4.91 (s, 2H), 3.14 (s, 3H), 2.30 (m, 1H), 0.91 (m, 2H), 0.79 (m, 2H).
【0340】
第7のステップ
実施例1における方法に従って、化合物70f及び化合物6aから合成して化合物70 (42mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.20-7.08 (m, 1H), 6.80 (m, 2H), 6.65 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.65 (brs, 2H), 3.99 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.31 (brs, 3H), 2.19-2.10 (m, 1H), 0.76-0.61 (m, 4H). MS-ESI算出値[M + H] 458、実測値458。
【0341】
実施例71
【化93】
【0342】
第1のステップ
化合物66c(5g、17.88mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液に、メチルアミンのエタノール溶液(9.26g、89.40mmol、純度:30%)を加えた。得られた反応液を25℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(100mL)で希釈し、大部分のアセトニトリルを蒸発させて除去し、そして酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100~0%)により分離精製して化合物71a(2.30g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.47 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.37 (m, 1H), 8.21 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.28-5.26 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 2.82-2.81 (m, 3H).
【0343】
第2のステップ
実施例66における方法に従って、化合物71aから合成して化合物71b(2.00g)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 245、実測値245。
【0344】
第3のステップ
化合物71b(1.95g、7.98mmol)のオルト酢酸トリエチル(50mL)溶液を、130℃に加熱し、16時間撹拌した。反応終了後、反応液を濃縮乾固し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物71c(1.50g)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.08-8.04 (m, 1H), 8.02-7.98 (m, 1H), 7.94 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 2.51 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 269、実測値269。
【0345】
第4のステップ
実施例66における方法に従って、化合物71cから合成して化合物71d(300mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.10 (s, 1H), 8.12-7.83 (m, 3H), 3.51 (s, 3H), 2.52 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 239、実測値239。
【0346】
第6のステップ
実施例1における方法に従って、化合物71e及び化合物6aから合成して化合物71 (198mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.24 (s, 1H), 8.09 (brs, 1H), 7.68-7.59 (m, 2H), 7.35 (m, 1H), 7.18-7.08 (m, 2H), 6.91-6.81 (m, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.05 (s, 2H), 2.39-2.37 (m, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.09 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + MeCN] 430、実測値430。
【0347】
実施例72
【化94】
【0348】
第1のステップ
化合物64a(2.00g、5.32mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、メチルアミン(エタノール溶液、10.01g、106.34mmol、30%)を加え、反応液を65℃で13時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水(30mL)を加えて反応をクエンチし、ジクロロメタン(120mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物72a(950mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.05 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.41 (brs, 1H), 4.58 (brs, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.97 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 2.63 (d, J = 5.6 Hz, 3H).
【0349】
第2のステップ
化合物72a(950mg、2.91mmol)をエタノール(15mL)及び1,2-ジクロロエタン(8mL)に溶解し、ポリホルムアルデヒド(600mg、2.91mmol)及び濃硫酸(0.2mL)を加えた。得られた反応液を80℃で3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えて反応をクエンチし、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物72b(820mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.05 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.93 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.82 (s, 3H).
【0350】
第3のステップ
実施例43の方法に従って、化合物72bから2段階を経て化合物72c(350mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.35 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 3.17 (s, 3H), 2.83 (s, 3H).
【0351】
第4のステップ
実施例1における方法に従って、化合物72c及び化合物6aから合成して化合物72 (58mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.86 (s, 1H), 7.32-7.28 (m, 1H), 6.91-6.86 (m, 2H), 6.43 (s, 1H), 5.04 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 2.69-2.67 (m, 6H), 2.33 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]500、実測値500。
【0352】
実施例73
【化95】
【0353】
第1のステップ
実施例46における化合物46cの合成方法に従って、化合物73aから合成して化合物73b(7.80g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.75(s, 1H), 8.03-8.00 (dd, J = 6.0 Hz, J = 8.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.93(s, 3H), 3.32-3.28 (m, 2H), 3.04-3.00 (m, 2H).
【0354】
第2のステップ
化合物73b(7.00g、31.49mmol)を、ビス(2-メトキシエチル)アミノの三フッ化硫黄溶液(35mL)にバッチで徐々に加えた。得られた反応液を90℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を室温に冷却し、ジクロロメタン(40mL)で希釈し、得られた反応液を0℃で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)に徐々に加えて反応をクエンチした。得られた混合物をジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物73c(5.80g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.38(s, 1H), 7.94-7.91 (m, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 3.93(s, 3H), 3.22-3.19 (m, 2H), 2.65-2.54 (m, 2H).
【0355】
第3のステップ
化合物73c(5.56g、22.93mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解し、m-クロロペルオキシ安息香酸(9.31g、45.85mmol、85%)を0℃で加えた。得られた反応液を25℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液にチオ硫酸ナトリウムの飽和溶液(20mL)を加えて反応をクエンチした。有機相を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物73d(4.40g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.47(s, 1H), 8.36-8.34 (m,1H), 8.05-8.03 (m,1H), 4.00(s, 3H), 3.65-3.62 (m, 2H), 3.12-3.06 (m, 2H).
【0356】
第4のステップ
実施例43における化合物43fの合成方法に従って、化合物73dから合成して化合物73e(3.70g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.14(s, 1H), 8.31(s, 1H), 8.23-8.21 (m,1H), 8.15-8.13 (m,1H), 3.68-3.64 (m, 2H),3.12-3.06 (m, 2H).
【0357】
第5のステップ
実施例1における方法に従って3つの段階の反応を経て化合物73d及び化合物1fから合成して化合物73(2.75g)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.02(s,1H), 7.84-7.82 (m, 1H), 7.71-7.70 (m, 1H),7.64-7.61 (m, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.90-6.86 (m, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 3.81-3.78 (m, 2H), 3.02-2.94 (m, 2H), 2.32 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 438、実測値438。
【0358】
実施例74
【化96】
【0359】
第1のステップ
実施例46における化合物46cの合成方法に従って、化合物74aから合成して化合物74b(2.60g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.62(s, 1H), 8.05-8.02 (m,1H), 7.88-7.85 (m,1H),7.66-7.64(m,1H), 7.41-7.39 (m, 1H), 3.97(s, 3H).
【0360】
第2のステップ
実施例43における合成方法に従って、化合物74bから合成して化合物74c(180mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.06(s, 1H), 8.23(s, 1H), 8.13-8.10 (m, 1H), 7.58-7.56 (m, 1H), 3.60-3.56 (m, 2H),3.51-3.48 (m, 2H).
【0361】
第3のステップ
実施例12における方法に従って、化合物74c及び化合物1fから合成して化合物74(41mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.54-7.45 (m, 2H), 7.41-7.39 (m, 1H), 7.38-7.34 (m, 1H), 7.20-7.16 (m, 1H), 6.90-6.84 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.57-3.50 (m, 2H), 3.26 (s, 2H), 2.33 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 388、実測値388。
【0362】
実施例75
【化97】
【0363】
第1のステップ
実施例74における合成方法に従って、化合物75aから合成して化合物75b(80mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.59 (s, 1H), 8.03 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.74 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.64-7.62 (m, 1H), 3.64-3.61 (m, 2H), 3.52-3.48 (m, 2H).
【0364】
第2のステップ
実施例1における方法に従って、化合物75b及び化合物1fから合成して化合物75(44mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.37-7.35 (m, 1H), 7.25-7.21 (m, 2H), 6.99-6.91 (m, 2H), 6.83 (m, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.38 (s, 2H), 3.63-3.59 (m, 2H), 3.42-3.39 (m, 2H), 2.34 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 388、実測値388。
【0365】
実施例76
【化98】
【0366】
第1のステップ
化合物76a(9.00g、36.28mmol)を酢酸(25mL)に溶解し、濃塩酸(100mL、12N)を徐々に滴下し、得られた反応液を-10℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(2.63g、38.10mmol)を水(5mL)に溶解し、得られた溶液を反応液に徐々に滴下し、反応液を-10℃で1時間反応させた。-10℃で、反応液を塩化第一銅(1.46g、10.88mmol)及びナトリウムチオメトキシド(5.09g、72.57mmol)の濃塩酸(30mL、12N)溶液に滴下した。滴下終了後、得られた反応液を20℃に加熱し、2時間反応させた。反応液に水(400mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(200mL×2)で洗浄した。有機相を合わせ、飽和食塩水(60mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物76b(3.60g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.09-8.07(m,1H), 6.88-6.84 (m,1H), 3.93 (s,3H), 2.50(s, 3H).
【0367】
第2のステップ
化合物76b(3.60g、12.90mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、m-クロロペルオキシ安息香酸(6.55g、32.24mmol、85%)を0℃で加えた。得られた反応液を25℃で3時間撹拌し、そして濾過した。濾液にチオ硫酸ナトリウムの飽和溶液(30mL)を加えて反応をクエンチした。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物76c(2.90g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.33-8.31(m,1H), 8.03-8.01 (m,1H), 3.99 (s,3H), 3.32(s, 3H).
【0368】
第3のステップ
化合物76c(2.80g、9.00mmol)をジメチルスルホキシド(40mL)に溶解し、銅粉末(4.58g、72.00mmol)及びブロモジフルオロ酢酸エチル(7.31g、36.00mmol)をN囲気下で加え、得られた反応液を70℃で6時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水(50mL)及び酢酸エチル(40mL)を加え、濾過し、濾液を分液して水相を酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物76d(2.40g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.50-8.47 (m, 1H), 7.99-7.96 (m, 1H), 4.34 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0369】
第4のステップ
化合物76d(2.20g、6.21mmol)を無水テトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、-78℃でリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン溶液(1M、8.69mmol、8.69mL)を徐々に滴下した。得られた反応液を-78℃で0.5時間続けて撹拌した。反応液に希塩酸(4N、20mL)を加え、得られた反応液を室温まで加熱し、さらに0.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(30mL)を加え、分液して水相を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、化合物76e(1.90g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.48-8.43(m,1H), 7.74-7.70 (m,1H), 4.05-3.91 (m, 5H), 3.53(s, 2H).
【0370】
第5のステップ
化合物76e(1.90g、5.82mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(20mL)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(440mg、11.65mmol)を加え、得られた反応液を25℃で4時間撹拌し、そして塩酸水溶液(1M、30mL)を加えて反応をクエンチした。有機溶媒を減圧下で除去し、残った水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物76f(900mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.09-8.07 (m, 1H), 7.64-7.62 (m, 1H), 4.77(s, 2H), 4.74-4.68 (m,1H), 3.90-3.77 (m, 2H).
【0371】
第6のステップ
化合物76f(800mg、2.83mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、活性化二酸化マンガン(1.72g、19.84mmol)を加え、得られた反応液を40℃で2時間撹拌した後、濾過し、濾液を直接濃縮して化合物76g(560mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.42(s, 1H), 8.44-8.42(m, 1H), 7.82-7.79 (m, 1H), 4.88-4.79 (m,1H), 3.93-3.83 (m, 2H),3.28 (brs, 1H)。
【0372】
第7のステップ
実施例1における方法に従って、化合物76g及び化合物1fから合成して化合物76h(640mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.94 (br s, 1H), 7.65-7.54 (m, 2H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.01-6.98 (m, 1H), 6.91-6.86 (m, 1H), 4.74 (br s, 1H), 4.11 (s, 2H), 3.83-3.67 (m, 2H), 3.19-3.17 (m, 1H), 2.42 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 414、実測値414。
【0373】
第8のステップ
化合物76h(640mg、1.55mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、そして0℃でトリエチルアミン(626mg、6.19mmol)及びメタンスルホニルクロリド(230mg、2.01mmol)を加え、得られた反応液を0℃で0.5時間撹拌し、水(20mL)を加えて反応をクエンチし、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、化合物76i(560mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.95 (br s, 1H), 7.68-7.65 (m, 1H), 7.57-7.55 (m, 1H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.03-6.85 (m, 3H), 6.67-6.59 (m, 1H), 4.12 (s, 2H), 2.42 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 396、実測値396。
【0374】
第9のステップ
化合物76i(560mg、1.42mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)及びメタノール(5mL)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(80mg、2.12mmol)を加え、得られた反応液を0℃で1時間撹拌し、そして水(10mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物76j(410mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.91 (brs, 1H), 7.61-7.58 (m, 1H), 7.50-7.48 (m, 1H), 7.23-7.19 (m, 1H), 7.01-6.98 (m, 1H), 6.90-6.85 (m, 1H), 4.10 (s, 2H), 3.58-3.52 (m, 2H), 3.02-2.91 (m, 2H), 2.41 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 398、実測値398。
【0375】
第10のステップ
実施例1における方法に従って、化合物76jから合成して化合物76 (63mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.79-7.76 (m, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.40-7.36 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.91-6.86 (m, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.85-3.82 (m, 2H), 3.01-2.91 (m, 2H), 2.31 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 456、実測値456。
【0376】
実施例77
【化99】
【0377】
第1のステップ
0℃で、化合物77a(15.00g、90.81mmol)を無水メタノール(200mL)に溶解し、窒素ガスの保護下で液体臭素(13.06g、81.72mmol)のメタノール(100mL)溶液を滴加した。得られた反応液を20℃で2時間反応させた。反応終了後、反応液を直接濃縮し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物77b(11.8g)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.99 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.72-7.70 (m, 1H), 6.78 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.32-4.26 (m, 2H), 1.37-1.33 (m, 3H).
【0378】
第2のステップ
-10℃で、化合物77b(11.8g、48.34mmol)を濃塩酸(60.43mL、12N)に溶解し、次いで亜硝酸ナトリウム(4.00g、58.01mmol)の水(300mL)溶液を滴下した。得られた反応液を0℃で0.5時間反応させた後、-10℃で塩化第一銅(1.44g、14.50mmol)及び液体二酸化硫黄(9.29g、145.03mmol)を入れている別の反応フラスコにバッチで加えた。得られた反応液を0℃で0.5時間反応させた。反応液を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して化合物77c(14.00g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.48 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.18-8.16 (m,1H), 4.48-4.43 (m, 2H), 1.46-1.41 (m, 3H).
【0379】
第3のステップ
20℃で、化合物77c(14.00g、42.74mmol)をアセトニトリル(200mL)に溶解し、窒素ガスの保護下でメチルアミンの溶液(427mmol、213.69mL)を滴加した。得られた反応液を20℃で12時間反応させた。水(100mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物77d(10.8g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.39 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.13-8.11 (m, 1H), 5.13-5.09 (m, 1H), 4.44 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.65-2.64 (m, 3H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0380】
第4のステップ
実施例76における化合物76dの合成方法に従って、化合物77e(11.10g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.55 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.71-4.70 (m, 1H), 4.46 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.34 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.75-2.69 (m, 3H), 1.44 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0381】
第5のステップ
0℃で、化合物77e(11.00g、30.11mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、水素化アルミニウムリチウム(5.71g、150.54mmol)を加えた。得られた反応液を窒素ガスの保護下に20℃で2時間反応させた。0℃で水(150mL)を徐々に加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物77f(3.90g)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.18 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.59 (s, 3H).
【0382】
第6のステップ
実施例43における化合物43fの合成方法に従って、化合物77fから合成して化合物77g(1.15g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.15 (s, 1H), 8.37 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.12 (dd, J = 1.6, 8.0 Hz, 1H), 4.72 (brs, 1H), 4.35-4.26 (m, 2H), 2.72 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 2.51 (t, J = 7.2 Hz, 1H)。
【0383】
第7のステップ
実施例1における方法に従って、化合物6a及び化合物77gから合成して化合物77h(535mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 499、実測値499。
【0384】
第8のステップ
25℃で、化合物77h(535mg、1.07mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、そしてp-トルエンスルホニルクロリド(225mg、1.18mmol)及びトリエチルアミン(326mg、3.22mmol)を加えた。得られた反応液を窒素ガスの保護下、25℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液を直接濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)で分離精製して化合物77i(440mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 654、実測値654。
【0385】
第9のステップ
0℃で、化合物77i(440mg、0.67mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そして水素化ナトリウム(54mg、1.35mmol、60%)を加えた。得られた反応液を窒素ガスの保護下、20℃で2時間反応させた後、水(5mL)を加えた。反応終了後、反応液を直接濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラムで分離して化合物77(48mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 4.0, J = 8.8 Hz, 1H), 7.01-6.98 (m, 1H), 6.94-6.93 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.20-4.17 (m, 2H), 4.16-4.14 (m, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。MS-ESI算出値[M + H] 453、実測値453。
【0386】
実施例78
【化100】
【0387】
第1のステップ
化合物78a(24g、154.71mmol)を25℃でメタノール(300mL)に溶解し、次いで塩化チオニル(27.61g、232.07mmol)を0℃で加え、得られた反応液を窒素ガスの保護下、50℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液を直接濃縮し、水(300mL)で希釈し、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して化合物78b(23.8g)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.77 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 6.34 (dd, J = 2.4, 12.8 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 3.87 (s, 3H)。
【0388】
第2のステップ
実施例77における方法に従って、化合物78bから合成して化合物78 (2mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 4.4, 8.8 Hz, 1H), 7.02-7.01 (m, 1H), 6.90-6.83 (m, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.24-4.18 (m, 4H), 2.96 (s, 3H), 2.37 (s, 3H)。MS-ESI算出値[M + H] 471、実測値471。
【0389】
実施例79
【化101】
【0390】
第1のステップ
化合物79a(200mg、1.51mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、化合物73e(372mg、1.51mmol)及び水酸化カリウム(254mg、4.54mmol)を加えた。反応液を25℃で12時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣にメタノール(5mL)を加え、濾過して化合物79b(320mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.30 (brs, 1H), 8.22-8.20 (m, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.90-7.88 (m, 1H), 7.76-7.74 (m,1H), 7.56-7.54 (m, 1H), 7.00-6.96 (m, 1H), 6.21 (s, 1H), 3.64-3.54 (m, 2H), 3.11-2.98 (m, 2H), 2.55 (s, 3H).
【0391】
第2のステップ
化合物79b(320mg、0.845mmol)を1,2-ジクロロメタン(5mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(578mg、5.07mmol)及びトリエチルシラン(196mg、1.69mmol)を加えた。反応液を60℃で2時間撹拌した。水(10mL)を反応液に加えて反応をクエンチし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7に調整し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣を薄層クロマトプレート(ジクロロメタン/メタノール=10/1)で分離精製して化合物79c(220mg)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.52 (brs, 1H), 8.23-8.21 (m, 1H), 7.84-7.81 (m, 1H), 7.65 - 7.54 (m, 2H), 7.50- 7.47 (m, 1H), 7.04-7.00 (m, 1H), 4.17 (s, 2H), 3.63-3.53 (m, 2H), 3.09-2.93 (m, 2H), 2.47 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H] 363、実測値363。
【0392】
第3のステップ
実施例1における方法に従って、多段階反応により化合物79cから合成して化合物79(120mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.06-8.04 (m, 1H), 7.82-7.79 (m, 1H), 7.74-7.68 (m, 2H), 7.62-7.61(m, 1H), 6.94-6.90 (m, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 3.83-3.75 (m, 2H), 3.05-2.92 (m, 2H), 2.34 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]421、実測値421。
【0393】
実施例80
【化102】
【0394】
第1のステップ
実施例79における方法に従って、多段階反応により化合物80a及び化合物73eから合成して化合物80(25mg)を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.65-8.62 (m, 1H), 8.58-8.56 (m, 1H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.77(s, 1H), 7.65-7.58 (m, 2H), 5.30 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 3.82-3.79 (m, 2H), 3.04-2.94 (m, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]421、実測値421。
【0395】
実施例81
【化103】
【0396】
第1のステップ
実施例79における方法に従って、多段階反応により化合物81a及び化合物73eから合成して化合物81を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 9.23 (s, 1H),8.47-8.44 (m, 1H), 8.15-8.13 (m, 1H), 7.86-7.84 (m, 1H), 7.79-7.77(m, 1H), 7.66-7.64 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.43 (s, 2H), 3.82-3.79 (m, 2H), 3.04-2.94 (m, 2H), 2.45 (s, 3H). MS-ESI算出値[M + H]421、実測値421。
【0397】
実施例82
【化104】
【0398】
第1のステップ
化合物1f(500mg、3.35mmol)のジメチルホルムアミド(50mL)溶液に、炭酸セシウム(3.28g、10.06mmol)及び化合物82a(804mg、6.70mmol)を加えた。得られた反応液を100℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(500mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100~0%)により分離精製して化合物82b(125mg)を得る。MS-ESI算出値[M + H] 189、実測値189。
【0399】
第2のステップ
実施例1における方法に従って、化合物82b及び化合物73eから合成して化合物82c(220mg)を得た。MS-ESI算出値[M + H] 419、実測値419。
【0400】
第3のステップ
化合物82c(50mg、0.12mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、トリエチルアミン塩酸塩(49mg、0.36mmol)及びアジ化ナトリウム(12mg、0.18mmol)を加えた。得られた反応液を120℃で6時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(100mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そして高速液体クロマトグラフィーにより精製して化合物82(8mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.61-7.59 (m, J = 8.4 Hz, 1H), 7.50 (brs, 1H), 7.15 (m, 1H), 7.10 (br s, 1H), 6.87 (br s, 1H), 5.48 (br s, 1H), 4.17 (s, 2H), 3.78 (m, 2H), 3.05 - 2.90 (m, 2H), 2.52-2.51 (m, 3H), 2.07 (s, 1H). MS-ESI算出値[M + H] 462、実測値462。
【0401】
生物学的活性測定
実験方法:
PathHunter(登録商標)のCHO-K1 CRTH2 β-arrestin細胞(DiscoverX、カタログ番号93-0291C2)を標準条件下で増殖させ、5,000細胞/ウェルの密度で白壁384ウェルマイクロプレートに接種した。各ウェルに20μLのCell Plating Reagent 1を使用した。試験前に、細胞を37℃/5%COで一晩インキュベートした。試験化合物を3倍の希釈率でDMSO中に連続希釈して8つの濃度の試験化合物を得た。試験直前に、段階希釈した試験化合物を試験緩衝液でさらに試験濃度の5倍に希釈した。さらに希釈した試験化合物5μLを細胞に加え、細胞を37℃で30分間インキュベートした。溶媒濃度は1%であった。6X EC80アゴニスト(PGD2)緩衝液5μLを細胞に加え、そして細胞を37℃で90分間インキュベートした。測定されたシグナルは、PathHunter検出混合試薬15μL(50%v/v)を一括して加え、続いて1時間インキュベートして生成された。PerkinElmer EnvisionTM(商標)リーダー機器の化学発光シグナルを通してマイクロプレートを読み取った。試験化合物の生物学的活性を、CBISデータ分析スイート(ChemInnovation、CA)によって分析し、そしてIC50値として表した。実験結果を表1に示した。
【0402】
【表1】


【0403】
結論:本発明の化合物は、CRTH2受容体に対して強い拮抗作用を有する。