(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】熱伝達機器
(51)【国際特許分類】
F28D 20/02 20060101AFI20220323BHJP
H01L 35/32 20060101ALI20220323BHJP
H02N 11/00 20060101ALI20220323BHJP
F28D 17/04 20060101ALI20220323BHJP
F28D 7/10 20060101ALN20220323BHJP
【FI】
F28D20/02 E
H01L35/32 Z
H02N11/00 A
F28D17/04
F28D7/10 Z
(21)【出願番号】P 2019528472
(86)(22)【出願日】2017-11-24
(86)【国際出願番号】 EP2017080373
(87)【国際公開番号】W WO2018104081
(87)【国際公開日】2018-06-14
【審査請求日】2020-09-23
(31)【優先権主張番号】202016106782.0
(32)【優先日】2016-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】509307989
【氏名又は名称】ドイチェス ツェントルム フュール ルフト-ウント ラウムファールト エー ファウ
【氏名又は名称原語表記】DEUTSCHES ZENTRUM FUER LUFT-UND RAUMFAHRT E.V.
【住所又は居所原語表記】Linder Hoehe, 51147 Koeln, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】特許業務法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ハーフェレ
(72)【発明者】
【氏名】トビアス ヴァイラー
(72)【発明者】
【氏名】フランク リンデルクネヒト
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ブレイグ
【審査官】河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-111459(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102010042603(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102013100396(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102013112911(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102011114102(DE,A1)
【文献】独国特許発明第102006040853(DE,B3)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 20/02
H01L 35/32
H02N 11/00
F28D 17/04
F28D 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液密の第1ハウジング(12)と、少なくとも1つの液密の第2ハウジング(20)とを含む熱伝達機器であって、
前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)が、前記第1ハウジング(12)内に配置され、
液密の第3ハウジング(36)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)内に配置され、
第1媒体流(54)が、前記第1ハウジング(12)と前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)との間を案内され、
第2媒体流(48)が、前記第3ハウジング(36)内を案内される、熱伝達機器において、
前記熱伝達機器が、熱伝導媒体(74)を備えた蓄熱装置(38;112)を含むこと、
前記蓄熱装置(34;112)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と前記第3ハウジング(36)との間に配置されること
、
前記蓄熱装置(34;112)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)及び前記第3ハウジング(36)と熱的に接触していること、
前記蓄熱装置(38;112)の少なくとも1つの蓄熱要素(60)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と熱的に接触している第1の面(62)と、前記第3ハウジング(36)と熱的に接触している第2の面(64)とを備えていること、
前記少なくとも1つの蓄熱要素(60)が、ハウジング(70)を含むこと、及び
前記熱伝導媒体(74)が、前記ハウジング(70)の内部空間(72)に配置されること、
を特徴とする熱伝達機器。
【請求項2】
請求項1に記載の熱伝達機器であって、前記熱伝導媒体(74)が、相変化媒体である又は相変化媒体を含むこと、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項3】
請求項1から2のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、液密のやり方で分離された複数の平行なチャネル(104)が、前記第1ハウジング(12)内に形成されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項4】
請求項3に記載の熱伝達機器であって、前記第1ハウジング(12)の内部空間(28)の第1小区域(30)内の前記チャネル(104)が、前記第1ハウジング(12)と前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)との間に形成されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項5】
請求項3又は4のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第1ハウジング(12)の内部空間(28)の第2小区域(32)内の前記チャネル(104)が、複数の第2ハウジング(20)間に形成されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、液密のやり方で分離された複数のチャネル(44)が、前記第3ハウジング(36)の内部空間(42)に形成されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第1媒体流(54)用の少なくとも1つの入口ポート(66)及び少なくとも1つの出口ポート(68)が、前記第1ハウジング(12)に関連づけられること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第2媒体流(48)用の少なくとも1つの入口ポート及び少なくとも1つの出口ポートが、前記第3ハウジング(36)に関連づけられること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第1媒体流(54)用ポート及び前記第2媒体流(48)用ポートが、前記第1ハウジング(12)の互いに対して交差方向に位置する面に配置されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第1媒体流(54)の流れ方向が、前記第2媒体流(48)の流れ方向(50)に対して交差方向に配向されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第1媒体流(54)の流れ方向が、前記第2媒体流(48)の流れ方向(50)と平行に配向されること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第1媒体流(54)及び前記第2媒体流(50)のうち一方の媒体流が低温媒体流であり、他方の媒体流が高温媒体流であること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第3ハウジング(36)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)の方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域(56a、56b)を有すること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)が、前記第3ハウジング(36)の方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域(58a、58b)を有すること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項15】
請求項13又は14のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記蓄熱装置(38;112)の少なくとも1つの蓄熱要素(60)が、1つ以上の前記平坦状壁材領域(56a、56b、58a、58b)に置かれること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、
少なくとも1つの蓄熱要素(60)が、前記第3ハウジング(36)の両側(56a、56b)にそれぞれ位置決めされ、
特に、前記第3ハウジング(36)が、対向する蓄熱要素(60)間に位置決めされ、
特に、前記対向する蓄熱要素(60)が、前記第3ハウジング(36)を前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)内に位置決めするためのスペーサを形成すること、
を特徴とする熱伝達機器。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記蓄熱装置(38;112)の前記熱伝導媒体(74)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と前記第3ハウジング(36)との間に形成される内部空間(52)に位置決めされること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項18】
請求項17に記載の熱伝達機器であって、前記熱伝導媒体(74)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と前記第3ハウジング(36)との間の前記内部空間(52)を完全に占めること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記蓄熱装置(38;112)及び前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と熱的に接触している熱電モジュール装置(78)を特徴とする熱伝達機器。
【請求項20】
請求項19に記載の熱伝達機器であって、
前記熱電モジュール装置(78)が、少なくとも1つの熱電モジュール(80)を含むこと、及び
前記少なくとも1つの熱電モジュール(80)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と熱的に接触している第1の面(82)と、前記蓄熱装置(38;112)と熱的に接触している第2の面(84)とを備えていること、
を特徴とする熱伝達機器。
【請求項21】
請求項20に記載の熱伝達機器であって、前記熱電モジュール装置(78)の少なくとも1つの熱電モジュール(80)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)の両側(58a、58b)にそれぞれ位置決めされること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項22】
請求項20又は21のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、
前記第3ハウジング(36)が、熱電モジュール(80)と前記蓄熱装置(38;112)の蓄熱要素(60)との対向する組み合わせ間に位置決めされ、
特に、その対向する組み合わせが、前記第3ハウジング(36)を前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)内に位置決めするためのスペーサを形成すること、
を特徴とする熱伝達機器。
【請求項23】
請求項19~22のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、
前記蓄熱装置(38;112)及び前記熱電モジュール装置(78)と熱的に接触している第4ハウジング(120)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)と前記第3ハウジング(36)との間に配置されること、
前記第3ハウジング(36)が、前記第4ハウジング(120)内に配置されること、
前記蓄熱装置(38;112)が、前記第3ハウジング(36)と前記第4ハウジング(120)との間に配置されること、及び
前記熱電モジュール装置(78)が、前記第4ハウジング(120)と前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)との間に配置されること、
を特徴とする熱伝達機器。
【請求項24】
請求項23に記載の熱伝達機器であって、前記蓄熱装置(38;112)の前記熱伝導媒体(74)が、前記第3ハウジング(36)と前記第4ハウジング(120)との間に形成される内部空間(124)に位置決めされること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項25】
請求項24に記載の熱伝達機器であって、前記熱伝導媒体(74)が、前記第3ハウジング(36)と前記第4ハウジング(120)との間の前記内部空間(124)を完全に占めること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項26】
請求項23~25のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、
前記第4ハウジング(120)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)内で、前記熱電モジュール装置(78)の対向する熱電モジュール(80)間に位置決めされ、
特に、前記対向する熱電モジュール(80)が、前記第4ハウジング(120)を前記第2ハウジング(20)内に位置決めするためのスペーサを形成すること、
を特徴とする熱伝達機器。
【請求項27】
請求項23~26のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第4ハウジング(120)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)の方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域(128a、128b)を有すること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項28】
請求項23~27のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)が、前記第4ハウジング(36)の方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域(58a、58b)を有すること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項29】
請求項27又は28のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記熱電モジュール装置(78)が、前記少なくとも1つの第2ハウジング(20)の1つ以上の前記平坦状壁材領域(58a、58b)に及び/又は前記第4ハウジング(120)の1つ以上の前記平坦状壁材領域(128a、128b)に置かれること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項30】
請求項23~29のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記第4ハウジング(120)が、前記第3ハウジング(36)の方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域(128a、128b)を有すること、を特徴とする熱伝達機器。
【請求項31】
請求項19~30のいずれか1項に記載の熱伝達機器であって、前記熱伝導媒体(74)の融解温度が、前記熱電モジュール装置(78)の動作温度に、特に最大動作温度に対応すること、を特徴とする熱伝達機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液密の第1ハウジングと少なくとも1つの液密の第2ハウジングとを含む熱伝達機器であって、第1ハウジング内に少なくとも1つの第2ハウジングが配置され、少なくとも1つの第2ハウジング内に液密の第3ハウジングが配置され、第1ハウジングと少なくとも1つの第2ハウジングとの間を第1媒体流が案内され、第3ハウジング内を第2媒体流が案内される、熱伝達機器に関する。
【背景技術】
【0002】
熱電発電機器がDE 10 2010 042 603 A1から知られている。この熱電発電機器は、液密の第1ハウジングと、第1ハウジング内に配置される少なくとも1つの液密の第2ハウジングと、少なくとも1つの第2ハウジング内に配置される液密の第3ハウジングと、少なくとも1つの第2ハウジングと第3ハウジングとの間に配置される少なくとも1つの熱電モジュールとを含み、第1ハウジングと少なくとも1つの第2ハウジングとの間を第1媒体流が案内され、第3ハウジング内を第2媒体流が案内される。少なくとも1つの熱電モジュールは、第2ハウジングと熱的に接触している面と第3ハウジングと熱的に接触している第2の面とを備えている。
【0003】
ハウジングと、第1低温熱交換器、第2低温熱交換器、第1熱電層、第2熱電層、及び高温熱交換器という構成要素同士の少なくとも1つの組み合わせとを含む熱電発電機器であって、少なくとも1つの組み合わせにおいて、第1熱電層と第2熱電層との間に高温熱交換器が配置され、第1熱電層上に第1低温熱交換器が配置され、第2熱電層上に第2低温熱交換器が配置されるのであり、この少なくとも1つの組み合わせがハウジング内に位置決めされる、熱電発電機器が、DE 10 2013 112 911 A1から知られている。この熱電発電機器では、ハウジングの第1の壁の第1内面が、この少なくとも1つの組み合わせの第1低温熱交換器と、平面的に直接、機械的に接触しており、又は第1の壁が第1低温熱交換器の壁材を形成し、ハウジングの第2の壁の第2内面が、少なくとも1つの組み合わせの又は更なる組み合わせの第2低温熱交換器と、平面的に直接、機械的に接触しており、又は第2の壁が第2低温熱交換器の壁材を形成し、第2内面は第1内面に対向しており、ハウジングが、少なくとも熱電発電機器の動作点又は動作点範囲にてポジティブロックによる接触圧を提供し、接触圧が、少なくとも1つの組み合わせの構成要素を互いに固定し、これらの構成要素をハウジング内で緊締することが実現される。
【0004】
少なくとも1つの熱伝達要素を備えた熱交換器がDE 10 2013 105 294 A1から知られている。少なくとも1つの熱伝達要素は金属材料から製造され、この少なくとも1つの熱伝達要素により熱が伝達可能である。少なくとも1つの熱伝達要素上には、熱流を、それを通して伝導することのできる電気絶縁層が物質間結合により配置される。
【0005】
低温側及び高温側を備えた熱電モジュール装置と、熱電モジュール装置の高温側に配置される潜熱蓄熱装置とを含む熱電機器であって、潜熱蓄熱装置が、相変化媒体用の受け空間を備えた少なくとも1つのハウジングを有し、少なくとも1つのハウジングが、第1壁材と、対向する第2壁材とを有し、第1壁材が熱電モジュール装置の高温側と接触しており、第1壁材と第2壁材との間に、少なくとも1つの支持要素を備えた支持構造体が配置され、この支持要素が第1壁材上及び第2壁材上で支持される、熱電機器が、DE 10 2013 100 396 A1から知られている。
【0006】
熱電機器がDE 10 2011 114 102 A1から知られている。熱電機器は、自動車推進用の燃焼機関からの高温状態で流れる排ガス流を一時的に受けて排出するための排ガスシステム内に配置されるように適合され構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】DE 10 2010 042 603 A1
【文献】DE 10 2013 112 911 A1
【文献】DE 10 2013 105 294 A1
【文献】DE 10 2013 100 396 A1
【文献】DE 10 2011 114 102 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の根底にある目的は、構造上単純なやり方で設計されるとともにその動作中の構成要素間の熱伝達が改良される熱伝達機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
冒頭で述べた前記熱伝達機器において、前記目的は、本発明によれば前記熱伝達機器が熱伝導媒体を備えた蓄熱装置を含み、前記蓄熱装置が前記少なくとも1つの第2ハウジングと前記第3ハウジングとの間に配置され、前記蓄熱装置が前記少なくとも1つの第2ハウジング及び前記第3ハウジングと熱的に接触しているという点で達成される。
【0010】
例えば前記第2媒体流は、高温媒体流であり、例えば燃焼機関の排ガス流である。その際、前記第1媒体流は、例えば冷却媒体としての冷却水を備えた低温媒体流である。
【0011】
前記第1媒体流と前記第2媒体流とを互いに接触させることなく単純なやり方で案内し、接触を防止するための構造的支出を最小にすることができる。
【0012】
更に、前記少なくとも1つの第2ハウジングの周りに前記第1媒体流が流されることにより、第2ハウジングの冷却を達成することができる。
【0013】
前記蓄熱装置の結果として、前記高温媒体流の熱放射の変動を少なくとも部分的に補償することができる。これによって、例えば熱電モジュールのような他の構成要素への前記熱放射の変動が低減される。前記蓄熱装置は、前記高温媒体流による熱放射が多いときには熱を蓄え、前記高温媒体流による熱放射が少ないときには前記蓄えられた熱を放射することができる。これによって、例えば前記熱電モジュールでの熱流の変動が低減される。これによって、前記熱電モジュールの効率が向上する。
【0014】
前記熱伝導媒体は、特に相変化媒体である又は相変化媒体を含む。前記相変化媒体の結果として、単純なやり方で熱を蓄え、前記蓄えられた熱を再度放出することができる。これによって、前記蓄熱装置を技術的に単純なやり方で現実化することができる。
【0015】
前記第1ハウジング内に、液密のやり方で分離された複数の平行なチャネルが形成されると好ましい。これによって大量の熱を伝達することができる。
【0016】
前記第1ハウジングの内部空間の第1小区域内の前記チャネルが、前記第1ハウジングと前記少なくとも1つの第2ハウジングとの間に形成されると有利である。これによって、前記第1ハウジングと前記少なくとも1つの第2ハウジングとの間の改良された熱伝達を達成することができる。これによって、前記第1媒体流と前記熱伝達機器との間の熱伝達が改良される。
【0017】
特に、前記第1ハウジングの内部空間の第2小区域内の前記チャネルは、複数の第2ハウジング間に形成される。これによって、複数の第2ハウジング間の改良された熱伝達が達成される。これによって、前記第1媒体流と前記熱伝達機器との間の熱伝達を更に改良することができる。
【0018】
特に、前記第3ハウジングの内部空間に、液密のやり方で分離された複数のチャネルが形成される。これによって、前記第2媒体流から前記第3ハウジングへ大量の熱を伝達することができる。
【0019】
前記第1媒体流用の少なくとも1つの入口ポート及び少なくとも1つのアウトレットポートが、前記第1ハウジングに関連づけられると好ましい。結果として、前記第1ハウジングを通して前記第1媒体流を案内することができ、そして例えば、前記第1媒体流を前記第1ハウジング内の前記少なくとも1つの第2ハウジングの周りに流すことができる。
【0020】
特に、前記第2媒体流用の少なくとも1つの入口ポート及び少なくとも1つの出口ポートが前記第3ハウジングに関連づけられる。これによって、前記第2媒体流を前記第3ハウジングを通して流すことができる。
【0021】
例えば、前記第1媒体流用ポート及び前記第2媒体流用ポートが、前記第1ハウジングの互いに対して交差方向に位置する面に配置される。これによって、分配機器の前記支出を最小にすることができる。更に前記第1媒体流と前記第2媒体流とを、互いに接触しないように単純なやり方で分離することができる。
【0022】
前記第1流れ媒体の流れ方向が、前記第2媒体流の流れ方向に対して交差方向に配向されると更に好ましい。これによって、前記熱伝達機器を通して前記第1媒体流及び前記第2媒体流を、単純なやり方で流すことができる。その際、前記第1媒体流及び前記第2媒体流は、異なる方向からそれぞれ前記熱伝達機器の内外へと流れることができる。
【0023】
特に前記第1媒体流の流れ方向が、前記第2媒体流の流れ方向と平行に配向される。これによって前記熱伝達機器を通して、前記第1媒体流及び前記第2媒体流を単純なやり方で流すことができる。その際前記第1媒体流及び前記第2媒体流は、同じ方向からそれぞれ前記熱伝達機器の内外へと流れることができる。
【0024】
特に、前記第1媒体流及び前記第2媒体流のうち一方の媒体流は低温媒体流であり、他方の媒体流は高温媒体流である。結果として、前記少なくとも1つの第2ハウジングと前記第3ハウジングとの間の熱流を達成することができる。熱流を、例えば熱電モジュール装置により利用することができる。
【0025】
前記第3ハウジングが、前記少なくとも1つの第2ハウジングの方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域を有すると好ましい。熱電モジュール及び/又は蓄熱要素が、平坦面でもって前記平坦状壁材領域に寄りかかることができる。これによって、表面全体にわたる均一な接触圧を達成することができる。これによって、特に熱機械張力を最小にし、前記構成要素間の熱伝導を改良することができる。
【0026】
同じ理由で、前記少なくとも1つの第2ハウジングが、前記第3ハウジングの方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域を有すると好ましい。前記熱電モジュール及び/又は前記蓄熱要素は、平坦面でもってこの平坦状壁材領域に寄りかかることができる。
【0027】
特に前記蓄熱装置の少なくとも1つの蓄熱要素が、1つ以上の前記平坦状壁材領域に置かれる。これによって、前記少なくとも1つの蓄熱要素と前記平坦状壁材領域との間の機械的な熱的接触を、単純なやり方で生成することができる。これによって前記少なくとも1つの蓄熱要素を、前記第3ハウジングと前記少なくとも1つの第2ハウジングとの間で、前記表面全体にわたる接触圧でもって、単純なやり方で緊締することができる。このことは、前記熱機械張力を低減するとともに熱伝導性を改良する。
【0028】
特に前記蓄熱装置の少なくとも1つの蓄熱要素は、前記少なくとも1つの第2ハウジングと熱的に接触している第1の面と、前記第3ハウジングと熱的に接触している第2の面とを備えている。これによって、前記蓄熱要素と前記第1媒体流ならびに前記第2媒体流との間の熱的接触を、単純なやり方で生成することができる。これによって、熱を前記蓄熱装置に単純なやり方で供給し、前記蓄熱装置から単純なやり方で除去することができる。
【0029】
その際いずれの場合も少なくとも1つの蓄熱要素が、前記第3ハウジングの両側に位置決めされ、特に前記第3ハウジングが、対向する蓄熱要素間に位置決めされ、特に前記対向する蓄熱要素が、前記第3ハウジングを前記少なくとも1つの第2ハウジング内に位置決めするためのスペーサを形成すると好ましい。従って前記熱伝達機器は、単純なやり方で構成することができる。
【0030】
特に前記少なくとも1つの蓄熱要素はハウジングを含み、前記熱伝導媒体は前記ハウジングの内部空間に配置される。結果として、前記蓄熱要素及び前記蓄熱装置はそれぞれ、単純かつコンパクトに現実化することができる。
【0031】
前記蓄熱装置の前記熱伝導媒体が、前記少なくとも1つの第2ハウジングと前記第3ハウジングとの間に形成される内部空間に位置決めされると好ましい。これによって、前記少なくとも1つの第2ハウジングと前記第3ハウジングとの間の熱的接触を、単純なやり方で生成することができる。これによって前記熱伝達機器はコンパクトに構成される。
【0032】
その際、前記伝導媒体が前記内部空間を完全に占めると好ましい。その際、例えば前記第3ハウジングは、前記第2ハウジング内で前記熱伝導媒体により保持することができる。更にこれによって、前記熱伝導媒体と、前記第2ハウジングならびに前記第3ハウジングとの間の前記熱的接触を更に改良することができる。
【0033】
有利な実施形態において、前記熱伝達機器は前記蓄熱装置及び前記少なくとも1つの第2ハウジングと熱的に接触している熱電モジュール装置を有する。ゼーベック効果の結果として、前記熱電モジュール装置により、前記第1媒体流と前記第2媒体流との温度差に起因して存在している熱流を利用して、電気エネルギーを直接発生させることができる。
【0034】
特に前記熱電モジュール装置は少なくとも1つの熱電モジュールを含み、前記少なくとも1つの熱電モジュールは、前記少なくとも1つの第2ハウジングと熱的に接触している第1の面と、前記蓄熱装置と熱的に接触している第2の面とを備えている。これによって、前記熱電モジュール装置を前記熱伝達機器に、単純なやり方で一体化することができる。その際前記熱電モジュールは、前記第2媒体流と前記蓄熱装置を介して間接的に熱的に接触している。このようにして、例えば前記第2媒体流による温度送達の経時的変動を、前記蓄熱装置により少なくとも大規模に補償することができる。この事例では、前記熱電モジュール装置での前記温度変動及び熱流の変動がこれによって低減される。これによって、前記熱電モジュール装置の前記効率が向上する。
【0035】
いずれの場合も前記熱電モジュール装置の熱電モジュールが、前記少なくとも1つの第2ハウジングの両側に位置決めされると好ましい。その際前記蓄熱装置及び前記第3ハウジングは、前記第2ハウジング内で対向する熱電モジュール間に位置決めされ、特にこれらの熱電モジュール間で緊締される。その際前記対向する熱電モジュールは、前記蓄熱機器及び前記第3ハウジングを前記第2ハウジング内に位置決めするためのスペーサを形成する。
【0036】
前記同じ理由で、前記第3ハウジングが、熱電モジュール及び前記蓄熱装置の蓄熱要素の対向する組み合わせ間に位置決めされ、特に、前記対向する組み合わせが、前記第3ハウジングを前記少なくとも1つの第2ハウジング内に位置決めするためのスペーサを形成すると好ましい。その際前記第3ハウジングは、前記第2ハウジング内で、対向する熱電モジュール及び蓄熱要素同士の間に位置決めされ、特にこれらの熱電モジュール及び蓄熱要素同士の間で緊締される。その際、前記対向する熱電モジュール及び蓄熱要素は、前記第3ハウジングを前記第2ハウジング内に位置決めするためのスペーサを形成する。
【0037】
特に、前記少なくとも1つの第2ハウジングと前記第3ハウジングとの間に配置されるのは、前記熱電モジュール装置の前記蓄熱装置と熱的に接触している第4ハウジングであり、前記第3ハウジングは前記第4ハウジング内に配置され、前記蓄熱装置は前記第3ハウジングと前記第4ハウジングとの間に配置され、前記熱電モジュール装置は前記第4ハウジングと前記少なくとも1つの第2ハウジングとの間に配置される。前記蓄熱装置が前記第3ハウジングと前記第4ハウジングとの間に配置される結果として、前記第2媒体流と前記蓄熱装置との間の熱伝達を更に改良することができる。その際、例えば前記蓄熱装置の前記熱伝導媒体は、前記第3ハウジングを完全に包囲するような仕方で配置することができる。これによって前記熱伝達機器を単純かつコンパクトに構成し、前記構成要素間の前記熱伝導を改良することができる。
【0038】
前記蓄熱装置の前記熱伝導媒体が、前記第3ハウジングと前記第4ハウジングとの間に形成される内部空間に位置決めされると好ましい。これによって、前記蓄熱装置の前記熱伝導媒体を前記熱伝達機器に、単純なやり方で一体化することができる。これによって前記熱伝達機器を単純かつコンパクトに構成することができる。
【0039】
その際前記熱伝導媒体が、前記第3ハウジングと前記第4ハウジングとの間の前記内部空間を完全に占めると好ましい。その際、例えば前記第3ハウジングは前記第4ハウジング内部で前記熱伝導媒体により保持することができる。これによって、更に前記第2媒体流と前記蓄熱装置との間の前記熱伝達が改良される。
【0040】
特に前記第4ハウジングは、前記少なくとも1つの第2ハウジング内で、前記熱電モジュール装置の前記対向する熱電モジュール間に位置決めされ、特に前記対向する熱電モジュールは、前記第4ハウジングを前記第2ハウジング内に位置決めするためのスペーサを形成する。結果として前記熱電モジュールは、一種の前記第4ハウジング用スペーサとして機能するのであり、前記第4ハウジングは前記熱電モジュール間で緊締することができる。これによって、前記表面全体にわたる前記熱電モジュールに当たっている接触力を達成することができる。これによって、前記構成要素間の前記熱的接触を更に改良することができる。
【0041】
前記第4ハウジングが、前記少なくとも1つの第2ハウジングの方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域を有すると好ましい。熱電モジュールが、平坦面でもって前記平坦状壁材領域に寄りかかることができる。これによって、前記表面全体にわたる均一な接触圧を達成することができる。これによって、特に熱機械張力を最小にすることができる。これによって、前記構成要素間の前記熱的接触が更に改良される。
【0042】
前記同じ理由で、前記少なくとも1つの第2ハウジングが、前記第4ハウジングの方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域を有すると好ましい。前記熱電モジュールは、平坦面でもってこの平坦状壁材領域に寄りかかることができる。
【0043】
特に前記熱電モジュール装置は、前記少なくとも1つの第2ハウジングの1つ以上の前記平坦状壁材領域に及び/又は前記第4ハウジングの1つ以上の前記平坦状壁材領域に置かれる。これによって、前記第2ハウジングと前記第4ハウジングとの間で熱電モジュールを単純なやり方で緊締することができる。その際前記熱電モジュールは、前記表面全体にわたる接触圧でもって緊締することができる。接触圧は前記熱機械張力を低減する。更に、これによって前記第4ハウジングも、前記第2ハウジング内の対向する熱電モジュール間で緊締することができる。
【0044】
前記第4ハウジングが、前記第3ハウジングの方を向く少なくとも1つの平坦状壁材領域を有すると好ましい。これによって、前記第4ハウジングと前記第3ハウジングとの間に、例えば熱電モジュール又は蓄熱要素のような構成要素を、単純なやり方で配置することができる。その際、例えば前記第3ハウジングを、前記第4ハウジング内部で前記熱電モジュール及び/又は前記蓄熱要素により保持することができる。
【0045】
前記熱伝導媒体の融解温度が、前記熱電モジュール装置の動作温度に特に最大動作温度に対応すると好ましい。結果として例えば第2媒体流が過度に高温である場合に、前記熱電モジュール装置の熱電モジュールの過熱を回避することができる。これによって、前記熱電モジュール装置の前記効率を更に向上させることができる。
【0046】
好適な実施形態の後続の記載は、図面と合わせると本発明を更に説明するように働く。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図2】熱電モジュールを備えた熱伝達機器の第2実施形態の略断面図。
【
図5】熱電モジュールを備えた熱伝達機器の第4実施形態の略断面図。
【
図8】熱電モジュールを備えた熱伝達機器の第7実施形態の略断面図。
【
図9】熱電モジュールを備えた熱伝達機器の第8実施形態の略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0048】
熱電熱伝達機器の実施形態が第1ハウジング12を含む。実施形態を、
図1に断面図において概略的に示し、そこで10で表す。
【0049】
第1ハウジング12は外側ハウジングである。このハウジングは、パイプ、例えば箱型パイプによって形成される。一実施形態において第1ハウジングは、互いに平行に配向される対向する壁16a、16bと、互いに平行に配向される対向する壁18a、18bとを備えた壁材14を有する。壁18a、18bは、壁16a、16bに対して交差方向であり特に垂直である。壁18aは、壁16a及び16bに接続される。壁18bは、壁16a及び16bに接続される。壁材14は、その壁16a、16b、18a、18bでもって、第1ハウジング12の周方向ハウジング部を形成する。第1ハウジング12、はその端面上を対向する端壁により閉鎖される。
【0050】
第1ハウジング12内に配置されるのは、特にカプセル型パイプとして構成される複数の第2ハウジング20である。図示する実施形態では、第1ハウジング12内に2つの第2ハウジング20(ハウジング20a、ハウジング20b)が配置される。原則として、第1ハウジング12内に3つ以上の第2ハウジング20が配置されること又は第1ハウジング12内に唯1つの第2ハウジング20が配置されることも可能である。
【0051】
第1ハウジング12は、(以下で、より詳細に言及するポートを除いて)液密のやり方で閉鎖される。
【0052】
各第2ハウジング20は壁材22を含む。壁材22は、周方向で閉鎖されるように構成される。この壁材は、軸24が第1ハウジング12の長手方向26と平行になるように配向される。これによって長手方向26は、特に壁材14の壁16a、16b、18a、18bと平行になり、第1ハウジング12の端壁に対して交差方向に特に垂直になる。
【0053】
それぞれの第2ハウジング20の壁材22は、壁材14から距離をおいたところにある。更に、異なる第2ハウジング20a、20bの壁材22同士が、互いから距離をおいたところにある。
【0054】
第1ハウジング12内に内部空間28が形成される。内部空間28は、それぞれの第2ハウジング20a、20bと壁材14との間に位置する複数の小区域30を有する。内部空間28は、隣接している第2ハウジング20a、20b間に、1つの又は複数の第2小区域32を有する。
【0055】
それぞれの第2ハウジング20は、液密のやり方で閉鎖される。それぞれの第2ハウジング20内には、第3ハウジング36と蓄熱装置38との組み合わせ34が配置される。
【0056】
第3ハウジング36は、(以下に記載するポートを除いて)液密であるように構成される。第3ハウジング36は、軸24と少なくとも略同軸である軸を備えた周方向の壁材40を有する。
【0057】
第3ハウジング36は、細分されて複数の離間チャネル44になる内部空間42を有し、これらのチャネルの全て又はサブセットが、互いに平行に整列し、特に長手方向26において配向される。隣接しているチャネル44a、44bが、共通の液密の壁材46により互いから分離される。
【0058】
全ての第3ハウジング36は、第1ハウジング12の端壁に形成される1つの又は複数の入口ポート及び1つの又は複数の出口ポートを有する。媒体の流れを、入口ポートを介してそれぞれの第3ハウジング36に取り込むことができる。媒体の流れを以下で第2媒体流48と称する。第2媒体流48は、出口ポートを介して切り離すことができる。
【0059】
第2媒体流48は、流れ方向50において第3ハウジング36を通って流れる。流れ方向50は、少なくとも長手方向26と略平行である。
【0060】
第3ハウジング36の壁材40と第2ハウジング20の壁材22との間に、内部空間52が形成される。前記内部空間52は、内部空間28及び内部空間42に対して液密のやり方で、完全に閉じ込められる。
【0061】
内部空間28に、媒体の更なる流れが流れ込む。媒体の更なる流れを以下で第1媒体流54と称する。第2媒体48は、内部空間42に流れ込む。第1媒体流54も第2媒体流48も、内部空間52に進入することはできない。
【0062】
更に第2ハウジング20は、第1媒体流54が第3ハウジング36の内部空間42に進入できないように閉鎖される。更に第3ハウジング36は、第2媒体流48が内部空間28に進入できないような仕方で、第2ハウジング20に対して閉鎖される。
【0063】
第3ハウジング36の壁材40は、第1壁材領域56aと、第1壁材領域56aに対向する第2壁材領域56bとを有する。壁材領域56a及び56bは互いに平行に整列する。これらの壁材領域の間に形成されるのは、同じ高さを有するチャネル44である(高さ方向というのは第1壁材領域56aと第2壁材領域56bとの間の距離方向のことである)。第1壁材領域56a及び第2壁材領域56bは、好ましくは少なくとも第1ハウジング12の壁16a、16bと略平行である。
【0064】
第1壁材領域56a及び第2壁材領域56bは、第2ハウジング20の方に向けて平坦に形成される。
【0065】
第2ハウジング20の壁材22は、第1壁材領域58aと第1壁材領域58aに対向する第2壁材領域58bとを有する。第1壁材領域58aは第1壁材領域56a付近にあり、第2壁材領域58bは第2壁材領域56b付近にある。
【0066】
第1壁材領域58aと第2壁材領域58bとは、少なくとも互いに略平行に整列する。これらの壁材領域は、好ましくは壁16a、16bと平行であり、壁材領域56a及び56bと平行である。第1壁材領域56aと第1壁材領域58aとの間の距離、ならびに、第2壁材領域56bと第2壁材領域58bとの間の距離は少なくとも略一定である。
【0067】
第1壁材領域58a及び第2壁材領域58bは、第3ハウジング36の方に向けて平坦に形成される。
【0068】
蓄熱装置38は複数の蓄熱要素60を含む。いずれの場合も1つの蓄熱要素60が、第3ハウジング36の第1壁材領域56aと第2ハウジング20の第1壁材領域58aとの間、ならびに、第3ハウジング36の第2壁材領域56bと第2ハウジング20の第2壁材領域58bとの間に位置決めされる。
【0069】
第3ハウジング36と第2ハウジング20との間では蓄熱要素60a、60bが互いに対向して位置し、このような一対の蓄熱要素60a、60b間に第3ハウジング36が位置する。このような蓄熱要素60a、60bは、第3ハウジング36を第2ハウジング20内に位置決めするためのスペーサとして作用する。
【0070】
蓄熱要素60は内部空間52に配置される。これらの蓄熱要素は各々、第2ハウジング20と熱的に接触している第1の面62と、第3ハウジング36と熱的に接触している第2の面64とを備えている。それぞれの蓄熱要素60は、第1の面62でもって第2ハウジング20の壁材22に寄りかかり、第2の面64でもって第3ハウジング36の壁材40に寄りかかる。このようにして、蓄熱要素60、第2ハウジング20、及び第3ハウジング36間に熱的接触が生成される。
【0071】
この文脈において、第1ハウジング12、第2ハウジング20、及び第3ハウジング36の製造及び設計に関して、ならびに個々の構成要素間に熱的接触を生成することの更なる詳細に関して、同じ出願者のDE 20 2010 018 101 U1(出願日:2010年10月19日)の参照を行う。この文献の全体としての明示的な参照を行う。
【0072】
第1ハウジング12上に、第1媒体流54用の入口ポート66及び出口ポート68が配置される。これに応じて入口ポート66により第1媒体を取り込み、出口ポート68により排出することができる。
【0073】
入口ポート66は壁18a上に配置され、出口ポート68は壁18b上に配置される。入口ポート66及び出口ポート68は、第3ハウジング36の入口ポート及び出口ポートに対して交差方向に位置する。これによって第1媒体流54は、流れ方向において第2媒体流48の流れ方向に対して交差方向に案内可能である。
【0074】
第2ハウジング20は第1ハウジング12内で、壁材14から距離をおいたところに位置決めされる。これによって、入口ポート66を介して取り込まれる第1媒体流54及び、出口ポート68を介して切り離される第1媒体流54が、第2ハウジング22の周りに流れることができる。
【0075】
蓄熱要素60がハウジング70を含む。ハウジング70内に内部空間72が形成される。
【0076】
内部空間72に熱伝導媒体74が配置される。熱伝導媒体74は、ハウジング70と熱的に接触している。ハウジング70は、第2ハウジング20及び第3ハウジング36と、第1の面62及び第2の面64を介して熱的に接触している。
【0077】
熱伝導媒体74は、特に金属の熱伝導性を有する。熱伝導媒体74は、特に相変化媒体から生成される。相変化媒体の結果として、熱伝達機器10を介して伝えられる熱流が経時的に均一になる。
【0078】
熱伝達機器の第2実施形態において、熱伝達機器は熱電モジュール装置78を含む。第2実施形態を、
図2に示し、そこで76として表す。その他の点では、構造は基本的に熱伝達機器10におけるものと同じである。同じ要素には同じ参照符号を使用する。前の実施形態の記載を、これらの要素に適用し続けることにする。
【0079】
熱電モジュール装置78は、複数の熱電モジュール80を含む。第3ハウジング36と蓄熱装置38の組み合わせ34は、熱電モジュール装置78の熱電モジュール80同士の間に位置決めされる。
【0080】
第2ハウジング20の第1壁材領域58aと蓄熱要素60の第1の面62との間には、いずれの場合も1つの熱電モジュール80が位置決めされる。同じように、第2ハウジング20の第2壁材領域58aと蓄熱要素60の第1の面62との間には、いずれの場合も1つの熱電モジュール80が位置決めされる。これによって、蓄熱装置38上で長手方向26において複数の熱電モジュール80を配置することができる。
【0081】
第3ハウジング36と第2ハウジング20との間では、熱電モジュール80a、80bが互いに対向するように位置し、このような一対の熱電モジュール80a、80b間に、組み合わせ34が位置する。
【0082】
熱電モジュール80は、内部空間52に配置される。これらの熱電モジュールは各々、第2ハウジング20と熱的に接触している第1の面82と、蓄熱装置38と熱的に接触している第2の面84とを備えている。特に、それぞれの熱電モジュール80は、第1の面82でもって第2ハウジング20の壁材22に寄りかかり、第2の面84でもって蓄熱要素60の第1の面62に寄りかかる。このようにして、熱電モジュール装置78を介して、蓄熱装置38と第2ハウジング20との間の熱的接触が生成される。
【0083】
一実施形態において、熱電モジュール80が、第1ハウジング要素86と、第1ハウジング要素86に対向する第2ハウジング要素88とを含む。熱電モジュール80を
図3に示す。第1の面82は第1ハウジング要素86上に形成され、第2の面84は第2ハウジング要素88上に形成される。第1ハウジング要素86及び第2ハウジング要素88は、特に金属の熱伝導性をもつ材料から形成される。
【0084】
第1の面82及び第2の面84は、特に平坦な構成である。このことにより、第1の面82及び第2の面84の第2ハウジング20の第1壁材領域58a及び第2壁材領域58bへの当接、ならびに蓄熱要素60の第1の面62への当接をそれぞれ最適化することができる。
【0085】
第1ハウジング要素86及び第2ハウジング要素88は、電気絶縁材料から製造される。特に第1ハウジング要素86と第2ハウジング要素88との間に電気絶縁体が、内部空間90の方に向けて配置される。
【0086】
例えば、内部空間90にN型導体92及びP型導体94が位置決めされるのであり、隣接しているN型導体92とP型導体94とが、(例えば金属材料の)導電性ブリッジ96を介して互いに接続される。
【0087】
例えば第1の面82が低温側であり、第2の面84が高温側である場合、熱電モジュール80では第1ハウジング要素86と第2ハウジング要素88との間に熱流98が発生する。ゼーベック効果により、この熱流から利用可能な電流を発生させることができる。
【0088】
例えば熱電モジュール80を介して、燃焼機関からの排ガス熱を使用することができる。そこでは、排ガスは第2媒体流48である。このようにして、廃熱を利用可能な電気エネルギーに直接変換することができる。
【0089】
熱伝達機器76は、以下のように機能する。
【0090】
一実施形態において、第2媒体流48は高温媒体流であり、第1媒体流54は低温媒体流である。
【0091】
例えば第2媒体流48は、燃焼機関の排ガス流である。
【0092】
第2媒体流48は、第3ハウジング36により案内される。蓄熱装置38が、第3ハウジング36と熱的に直接接触している。蓄熱装置38は、熱電モジュール装置78とも熱的に直接接触している。これによって、熱電モジュール80の第2の面84が加熱される。
【0093】
低温媒体流である第1媒体流54は、第1ハウジング12内を案内される。これによって低温媒体流の流れ方向が、第2媒体流48の流れ方向50に対して交差方向に、特に垂直になる。
【0094】
第1ハウジング12内で、第2ハウジング20の周りに第1媒体流54が流される。熱電モジュール80の第1の面82は、第2ハウジング20と熱的に接触している。これによって第1の面82は冷却される。第1の面82は低温側である。これによって、各熱電モジュール80の第2の面84と第1の面82との間に熱流98を形成させることができる。これによって熱的エネルギーを、利用可能な電気エネルギーに直接変換することができる。
【0095】
第2媒体流48は、例えば燃焼機関の排ガス流である。この事例において、第2媒体流は経時的温度変動を受ける。これによって、熱電モジュール80での熱流98は、時間の関数として増加又は低減される。
【0096】
一方、熱流98が特定の値域内にある場合にのみ、その組立により、熱電モジュール80の最適な効率が達成される。熱流98が過度に多い又は過度に少ない場合、熱電モジュール80及び熱電モジュール装置78の効率は低下する。
【0097】
熱電モジュール80での熱流98の変動が、蓄熱装置38により低減される。この目的で蓄熱装置38は、特に相変化媒体である熱伝導媒体74を含む。相変化媒体は、第2媒体流48による熱放射が多いときには熱を蓄え、第2媒体流48による熱放射が少ないときには蓄えられた熱を放出することができる。これによって第2媒体流48の温度が経時的に変動する場合、熱電モジュール装置78の効率は著しく向上する。
【0098】
更に例えば過度に高温である第2媒体流48により引き起こされる熱流98が過度に多い場合、熱電モジュール80の最大動作温度を超えることがある。これによって、熱電モジュール80は過熱することがある。蓄熱装置38の緩衝効果の結果として、少なくとも一定期間内に、その種類の温度超過を回避することができる。
【0099】
一実施形態において、内部空間28及び52と比較すると、内部空間42には負圧が存在している。これによって構成要素である蓄熱装置38及び熱電モジュール装置78は、第2ハウジング20及び第3ハウジング36に押し付けられる。このことにより、構成要素間に平面的な機械的接触が生じる。従って、構成要素間の熱的接触を非常に良好なものにすることが確実になる。
【0100】
熱伝達機器76の構造に起因して、熱電モジュール装置をほとんど複雑にせずに現実化することができる。ブラケット又は同様のもののような支え要素を設ける必要はない。
【0101】
熱伝達機器の第3実施形態を
図4に示し、そこで100で表す。この実施形態では、第1媒体流54の流れ方向が、少なくとも第2媒体流48の流れ方向50と略平行であることが実現される。
【0102】
熱伝達機器100は、基本的に熱伝達機器10の第1ハウジング12と同じように構成される第1ハウジング102を含む。一方第1ハウジング102の場合、第1ハウジング102の端面に第1媒体流54用の入口ポート及び出口ポートが、第2媒体流48用入口ポート及びアウトレットポートと同様に配置される。これによって、第1媒体流54を第2媒体流48の流れ方向50と平行に、取り込み及び切り離すことができる。
【0103】
第1ハウジング102の内部空間28では、第1小区域30内及び第2小区域32内にチャネル104が形成される。チャネル104の全て又はサブセットが、互いに平行に整列され、特に長手方向26において配向される。特に隣接しているチャネル104a、104bが、共通の液密の壁材106により互いから分離される。
【0104】
チャネル104の壁材106は、特に第3ハウジング36のチャネル44の壁材46と平行である。
【0105】
チャネル104を通して第1媒体流54が流される。チャネル104により、熱伝達機器100と第1媒体流54との間の熱伝達が改良される。
【0106】
チャネル104は、特に第1ハウジング102の壁材14と第2ハウジング20の壁材22との間に形成される。チャネル104は、特に異なる第2ハウジング20a、20bの壁材22同士の間にも形成される。これによって、第1ハウジング102と第2ハウジング20との間の熱伝達が改良される。これによって、更に異なる第2ハウジング20a、20b間の熱伝達が更に改良される。このようにして、第2ハウジング20と第1媒体流54との間の熱伝達も更に改良される。
【0107】
その他の点では、熱伝達機器100は熱伝達機器10と同じ働きを有する。
【0108】
熱伝達機器の第4実施形態が、基本的に熱伝達機器100と同じように構築される。この第4実施形態を
図5に示し、そこで108で表す。一方熱伝達機器108は、付加的に、上述の熱電モジュール装置78を含む。
【0109】
熱伝達機器108では、第1媒体流54の流れ方向が、少なくとも第2媒体流48の流れ方向50と略平行である。
【0110】
熱伝達機器108は、その他の点では熱伝達機器76に基づいて、上述のように機能する。
【0111】
熱伝達機器の第5実施形態を
図6に示し、そこで110で表す。熱伝達機器110は、基本的に熱伝達機器10と同じように構築される。
【0112】
熱伝達機器110は、第2ハウジング20と第3ハウジング36との間の内部空間52に配置される蓄熱装置112を含む。
【0113】
蓄熱装置112は、内部空間52を特に完全に占める熱伝導媒体114を有する。熱伝導媒体114は、基本的に蓄熱装置38の熱伝導媒体74と同じ特性を有する。熱伝導媒体114は、特に相変化媒体である。
【0114】
熱伝導媒体114は、第2ハウジング20の壁材22と及び第3ハウジング36の壁材40と熱的に接触している。結果として、蓄熱装置112、第2ハウジング20、及び第3ハウジング36の間の熱的接触が改良される。
【0115】
熱伝導媒体114が内部空間52を完全に占めることに起因して、熱伝導媒体114、第2ハウジング20、及び第3ハウジング36の間の改良された熱的接触を、単純なやり方で生成することができる。
【0116】
熱伝達機器110において、第1媒体流54の流れ方向は、第2媒体流48の流れ方向50に対して交差方向、特に垂直である。
【0117】
熱伝達機器の第6実施形態を
図7に示し、そこで116で表す。
【0118】
熱伝達機器116は、基本的に前の実施形態の熱伝達機器110と同じ仕方で構築される。ただし熱伝達機器116では、第1媒体流54の流れ方向が、少なくとも第2媒体流48の流れ方向50と略平行である。熱伝達機器116は、熱伝達機器100と同様にチャネル104を有する。
【0119】
熱伝達機器の第7実施形態を
図8に示し、そこで118で表す。
【0120】
熱伝達機器118では、第2ハウジング20と第3ハウジング36との間に第4ハウジング120が配置される。第3ハウジング36は、第4ハウジング120内部に位置決めされる。第4ハウジング120は、液密のやり方で閉鎖される。第4ハウジング120は、第2ハウジング20の軸24と少なくとも略同軸である軸を有する、周方向に閉鎖された壁材122を有する。
【0121】
第2ハウジング20の壁材22と第4ハウジング120の壁材122との間に、内部空間124が形成される。第4ハウジング120の壁材122と第3ハウジング36の壁材40との間に、内部空間126が形成される。この内部空間126は、第3ハウジング36の内部空間124及び内部空間42に対して液密のやり方で完全に閉じ込められる。更に、内部空間124は、第1ハウジング12の内部空間28に対して液密のやり方で完全に閉じ込められる。
【0122】
第4ハウジング120の壁材122は、第1壁材領域128a及び第2壁材領域128bを有する。第1壁材領域128aは、第2ハウジング20の第1壁材領域58a付近に及び第3ハウジング36の第1壁材領域56a付近にある。第2壁材領域128bは、第2ハウジング20の第2壁材領域58b付近に及び第3ハウジング36の第2壁材領域56b付近にある。第1壁材領域128aと第2壁材領域128bとは、少なくとも互いに略平行に整列する。これらの壁材領域は、好ましくは第1ハウジング12の壁16a、16bと平行に、ならびに壁材領域56a、56b、58a、及び58bと平行に整列する。
【0123】
一実施形態において、第1壁材領域128aと第2壁材領域128bとは、第2ハウジング20の方に向けて及び/又は第3ハウジング36の方に向けて、少なくとも略平坦に形成される。
【0124】
熱電モジュール装置78は、内部空間124に配置される。第2ハウジング20の第1壁材領域58aと第4ハウジング120の第1壁材領域128aとの間、ならびに、第2ハウジング20の第2壁材領域58bと第4ハウジング120の第2壁材領域128bとの間に、いずれの場合も1つの熱電モジュール80が位置決めされる。
【0125】
蓄熱装置112は、内部空間126に配置される。蓄熱装置112の熱伝導媒体114は、内部空間126を特に完全に占める。このことは、熱伝達機器110に基づいて既に上述した。
【0126】
熱伝導媒体114は、第4ハウジング120の壁材122と、及び、第3ハウジング36の壁材40と熱的に接触している。
【0127】
熱電モジュール装置78は、第2ハウジング20と熱的に接触している。熱電モジュール装置78は、第4ハウジング120を介して蓄熱装置112と、やはり熱的に接触している。蓄熱装置112は、第3ハウジング36と熱的に接触している。
【0128】
第1媒体流54は、第2媒体流48に対して交差方向に、特に垂直に位置する。
【0129】
熱伝達機器118において、熱電モジュール装置78と蓄熱装置112との間の熱的接触は、第4ハウジング120の壁材122を介して生成される。その他の点では、熱伝達機器118は、上述した実施形態と同様に機能する。
【0130】
熱伝達機器の第8実施形態を、
図9に示し、そこで130で表す。
【0131】
熱伝達機器130において、第1媒体流54は少なくとも第2媒体流48と略平行である。
【0132】
第1ハウジング12の内部空間38の第1小区域30内及び第2小区域32内に、チャネル104が形成される。チャネル104の形成は、上で熱伝達機器100と合わせて既に説明した。
【0133】
熱伝達機器130の働きは、上述の実施形態と同様である。
【符号の説明】
【0134】
10 熱伝達機器
12 第1ハウジング
14 壁材
16a,16b 壁
18a,18b 壁
20 第2ハウジング
20a,20b 第2ハウジング
22 壁材
24 軸
26 長手方向
28 内部空間
30 第1小区域
32 第2小区域
34 組み合わせ
36 第3ハウジング
38 蓄熱装置
40 壁材
42 内部空間
44 チャネル
44a,44b チャネル
46 壁材
48 第2媒体流
50 流れ方向
52 内部空間
54 第1媒体流
56a 第1壁材領域
56b 第2壁材領域
58a 第1壁材領域
58b 第2壁材領域
60 蓄熱要素
60a,60b 蓄熱要素
62 第1の面
64 第2の面
66 入口ポート
68 出口ポート
70 ハウジング
72 内部空間
74 熱伝導媒体
76 熱伝達機器
78 熱電モジュール装置
80 熱電モジュール
80a,80b 熱電モジュール
82 第1の面
84 第2の面
86 第1ハウジング要素
88 第2ハウジング要素
90 内部空間
92 N型導体
94 P型導体
96 ブリッジ
98 熱流
100 熱伝達機器
102 第1ハウジング
104 チャネル
104a,104b チャネル
106 壁材
108 熱伝達機器
110 熱伝達機器
112 蓄熱装置
114 熱伝導媒体
116 熱伝達機器
118 熱伝達機器
120 第4ハウジング
122 壁材
124 内部空間
126 内部空間
128a 第1壁材領域
128b 第2壁材領域
130 熱伝達機器