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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】通信端末及び情報配信装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/52 20220101AFI20220323BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220323BHJP
   H04W 4/021 20180101ALI20220323BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20220323BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20220323BHJP
【FI】
H04L67/52
G06Q50/10
H04W4/021
H04W64/00 160
H04W92/08 110
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020022831
(22)【出願日】2020-02-13
(62)【分割の表示】P 2017060108の分割
【原出願日】2017-03-24
(65)【公開番号】P2020091891
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2020-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】石谷 雄一郎
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0048567(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0078726(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/52
G06Q 50/10
H04W 4/021
H04W 64/00
H04W 92/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末の所在エリアを示すエリア情報を取得するエリア情報取得部と、
前記エリア情報取得部が取得する前記エリア情報に基づいて、予め定められた複数のエリアの中から、所定のエリアに自装置が位置するか否かを判定するエリア判定部と、
前記エリア判定部が前記所定のエリアに自装置が位置すると判定する場合に、前記所定のエリアに自装置が位置することを示すエリア滞在情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に前記エリア滞在情報が記憶される場合に、複数のエリアのそれぞれに対応付けられた複数の所定の情報の中から、前記エリア滞在情報が示すエリアに対応付けられた所定の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得する前記所定の情報に対応する所定の提示不可エリアに位置しないと前記エリア判定部が判定する場合に前記情報取得部が取得する前記所定の情報の提示を許可する処理と、前記情報取得部が取得する前記所定の情報に対応する所定の提示可能エリアに位置すると前記エリア判定部が判定する場合に前記情報取得部が取得する前記所定の情報の提示を許可する処理とのうち少なくとも一方の処理を実行する提示許可部と、
前記提示許可部が許可した結果に基づいて、前記所定の情報を提示する提示部と
を備える通信端末。
【請求項2】
前記所定の情報は、前記所定の提示不可エリアを示す提示不可エリア情報又は前記所定の提示可能エリアを示す提示可能エリア情報と、前記提示部が提示する提示情報とを含む情報である、
請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記記憶部には、前記所定のエリアに自装置が位置した時刻を示す位置時刻情報と、前記エリア滞在情報とが対応付けられた状態で記憶され、
前記情報取得部は、前記位置時刻情報が所定の条件を満たす場合に、前記所定の情報を取得する
請求項1又は請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
前記所定の条件とは、前記位置時刻情報が現在の時刻に一致することである
請求項3に記載の通信端末。
【請求項5】
前記提示許可部は、現在の時刻に応じて複数の互いに異なる前記所定の情報の提示を許可する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の通信端末。
【請求項6】
前記提示許可部は、
時刻の経過に伴いより多くの前記所定の情報の提示を許可する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の通信端末。
【請求項7】
前記所定の情報は、前記所定のエリアで開催されるイベントに関する情報であって、
前記提示許可部は、さらに前記イベントの時間割に基づいて前記所定の情報の提示を許可する
請求項5又は請求項6に記載の通信端末。
【請求項8】
前記エリア情報には、自装置と無線通信可能な基地局を識別する基地局識別情報が含まれ、
前記エリア判定部は、前記基地局識別情報に基づいて、前記所定のエリアに自装置が位置するか否かを判定する
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の通信端末。
【請求項9】
通信端末の所在エリアを示すエリア情報を前記通信端末から取得するエリア情報取得部と、
前記エリア情報取得部が取得する前記エリア情報に基づいて、予め定められた複数のエリアの中から、前記通信端末が所定のエリアに位置するか否かを判定するエリア判定部と、
前記エリア判定部が前記所定のエリアに前記通信端末が位置すると判定する場合に、前記所定のエリアに前記通信端末が位置することを示すエリア滞在情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に前記エリア滞在情報が記憶される場合に、複数のエリアのそれぞれに対応付けられた複数の所定の情報の中から、前記通信端末に前記エリア滞在情報が示すエリアに対応付けられた所定の情報を配信する情報配信部と、
前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報に対応する所定の提示不可エリアに前記通信端末が位置しないと前記エリア判定部が判定する場合に前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報の提示を許可する処理と、前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報に対応する所定の提示可能エリアに前記通信端末が位置すると前記エリア判定部が判定する場合に前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報の提示を許可する処理とのうち少なくとも一方の処理を実行する提示許可部と、
を備える情報配信装置。
【請求項10】
前記記憶部には、前記所定のエリアに前記通信端末が位置した時刻を示す位置時刻情報と、前記エリア滞在情報が対応付けられた状態で記憶され、
前記情報配信部は、前記位置時刻情報が所定の条件を満たす場合に、前記所定の情報を前記通信端末に配信する
請求項9に記載の情報配信装置。
【請求項11】
前記所定の条件とは、前記位置時刻情報が現在の時刻に一致することである
請求項10に記載の情報配信装置。
【請求項12】
前記提示許可部は、現在の時刻に応じて複数の互いに異なる前記所定の情報の提示を許可する
請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の情報配信装置。
【請求項13】
前記提示許可部は、時刻の経過に伴いより多くの前記所定の情報の提示を許可する
請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の情報配信装置。
【請求項14】
前記所定の情報は、前記所定のエリアで開催されるイベントに関する情報であって、
前記提示許可部は、さらに前記イベントの時間割に基づいて前記所定の情報の提示を許可する
請求項12又は請求項13に記載の情報配信装置。
【請求項15】
前記エリア情報には、前記通信端末と無線通信可能な基地局を識別する基地局識別情報が含まれ、
前記エリア判定部は、前記基地局識別情報に基づいて、前記所定のエリアに前記通信端末が位置するか否かを判定する
請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の情報配信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末及び情報配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷物を用いたコンテンツ情報の配信サービス技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2016-534444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、印刷物に印刷されたコードを通信端末によってデコードすることによりコンテンツ情報を取得する。一方、イベント会場などの所定の場所に来場した人に限定してコンテンツ情報を配信したいという要望がある。印刷物を用いてコンテンツ情報を配信する場合には、所定の場所に来場した人がこの印刷物を取得し、取得した印刷物を他者に渡すことがある。この印刷物を渡された所定の場所に訪れていない他者は、印刷物からコンテンツ情報を取得できてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、所定の場所を訪れた通信端末にコンテンツ情報を配信する通信端末及び情報配信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の一態様は、通信端末の所在エリアを示すエリア情報を取得するエリア情報取得部と、前記エリア情報取得部が取得する前記エリア情報に基づいて、予め定められた複数のエリアの中から、所定のエリアに自装置が位置するか否かを判定するエリア判定部と、前記エリア判定部が前記所定のエリアに自装置が位置すると判定する場合に、前記所定のエリアに自装置が位置することを示すエリア滞在情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に前記エリア滞在情報が記憶される場合に、複数のエリアのそれぞれに対応付けられた複数の所定の情報の中から、前記エリア滞在情報が示すエリアに対応付けられた所定の情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得する前記所定の情報に対応する所定の提示不可エリアに位置しないと前記エリア判定部が判定する場合に前記情報取得部が取得する前記所定の情報の提示を許可する処理と、前記情報取得部が取得する前記所定の情報に対応する所定の提示可能エリアに位置すると前記エリア判定部が判定する場合に前記情報取得部が取得する前記所定の情報の提示を許可する処理とのうち少なくとも一方の処理を実行する提示許可部と、前記提示許可部が許可した結果に基づいて、前記所定の情報を提示する提示部とを備える通信端末である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)の通信端末において、前記所定の情報は、前記所定の提示不可エリアを示す提示不可エリア情報又は前記所定の提示可能エリアを示す提示可能エリア情報と、前記提示部が提示する提示情報とを含む情報である、通信端末である。
【0006】
)本発明の一態様は、上記(1)又は(2)の通信端末において、前記記憶部には、前記所定のエリアに自装置が位置した時刻を示す位置時刻情報と、前記エリア滞在情報とが対応付けられた状態で記憶され、前記情報取得部は、前記位置時刻情報が所定の条件を満たす場合に、前記所定の情報を取得する、通信端末である。
【0007】
)本発明の一態様は、上記()に記載の通信端末において、前記所定の条件とは、前記位置時刻情報が現在の時刻に一致することである、通信端末である。
【0008】
)本発明の一態様は、上記(1)から()のいずれか一に記載の通信端末において、前記提示許可部は、現在の時刻に応じて複数の互いに異なる前記所定の情報の提示を許可する、通信端末である。
【0009】
)本発明の一態様は、上記(1)から()のいずれか一に記載の通信端末において、前記提示許可部は、時刻の経過に伴いより多くの前記所定の情報の提示を許可する、通信端末である。
【0010】
)本発明の一態様は、上記()又は()に記載の通信端末において、所定の情報は、前記所定のエリアで開催されるイベントに関する情報であって、前記提示許可部は、さらに前記イベントの時間割に基づいて前記所定の情報の提示を許可する、通信端末である。
【0011】
)本発明の一態様は、上記(1)から()のいずれか一に記載の通信端末において、前記エリア情報には、自装置と無線通信可能な基地局を識別する基地局識別情報が含まれ、前記エリア判定部は、前記基地局識別情報に基づいて、前記所定のエリアに自装置が位置するか否かを判定する、通信端末である。
【0012】
(9)本発明の一態様は、通信端末の所在エリアを示すエリア情報を前記通信端末から取得するエリア情報取得部と、前記エリア情報取得部が取得する前記エリア情報に基づいて、予め定められた複数のエリアの中から、前記通信端末が所定のエリアに位置するか否かを判定するエリア判定部と、前記エリア判定部が前記所定のエリアに前記通信端末が位置すると判定する場合に、前記所定のエリアに前記通信端末が位置することを示すエリア滞在情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に前記エリア滞在情報が記憶される場合に、複数のエリアのそれぞれに対応付けられた複数の所定の情報の中から、前記通信端末に前記エリア滞在情報が示すエリアに対応付けられた所定の情報を配信する情報配信部と、前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報に対応する所定の提示不可エリアに前記通信端末が位置しないと前記エリア判定部が判定する場合に前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報の提示を許可する処理と、前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報に対応する所定の提示可能エリアに前記通信端末が位置すると前記エリア判定部が判定する場合に前記通信端末に対して前記情報配信部が配信した前記所定の情報の提示を許可する処理とのうち少なくとも一方の処理を実行する提示許可部と、を備える情報配信装置である。
【0013】
10)本発明の一態様は、上記()に記載の情報配信装置において、前記記憶部には、前記所定のエリアに前記通信端末が位置した時刻を示す位置時刻情報と、前記エリア滞在情報が対応付けられた状態で記憶され、前記情報配信部は、前記位置時刻情報が所定の条件を満たす場合に、前記所定の情報を前記通信端末に配信する、情報配信装置である。
【0014】
11)本発明の一態様は、上記(9)に記載の情報配信装置において、前記所定の条件とは、前記位置時刻情報が現在の時刻に一致することである、情報配信装置である。
【0015】
12)本発明の一態様は、上記()から(11)のいずれか一に記載の情報配信装置において、前記提示許可部は、現在の時刻に応じて複数の互いに異なる前記所定の情報の提示を許可する、情報配信装置である。
【0016】
13)本発明の一態様は、上記()から(11)のいずれか一に記載の情報配信装置において、提示許可部は、時刻の経過に伴いより多くの前記所定の情報の提示を許可する、情報配信装置である。
【0017】
14)本発明の一態様は、上記(12)又は(13)に記載の情報配信装置において、前記所定の情報は、前記所定のエリアで開催されるイベントに関する情報であって、前記提示許可部は、さらに前記イベントの時間割に基づいて前記所定の情報の提示を許可する、情報配信装置である。
【0018】
15)本発明の一態様は、上記()から(14)のいずれか一に記載の情報配信装置において、前記エリア情報には、前記通信端末と無線通信可能な基地局を識別する基地局識別情報が含まれ、前記エリア判定部は、前記基地局識別情報に基づいて、前記所定のエリアに前記通信端末が位置するか否かを判定する、情報配信装置である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、所定の場所を訪れた通信端末にコンテンツ情報を配信する通信端末及び情報配信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1の実施形態に係る通信システムの概要の一例を示す図である。
図2】通信端末と、情報配信装置との機能構成の一例を示す図である。
図3】エリア滞在情報の一例を示す図である。
図4】コンテンツ情報の一例を示す図である。
図5】通信端末のエリア滞在情報を記憶させる動作の一例を示す図である。
図6】通信端末が情報配信装置からコンテンツ情報を取得する動作の一例を示す図である。
図7】通信端末が情報配信装置からコンテンツ情報を取得し、取得したコンテンツ情報を提示する動作の一例を示す図である。
図8】通信端末と、情報配信装置との機能構成の一例を示す図である。
図9】通信端末のエリア滞在情報を記憶させる動作の一例を示す図である。
図10】通信端末が情報配信装置からコンテンツ情報を取得し、取得したコンテンツ情報を提示する動作の一例を示す図である。
図11】イベントの時間割を示す時間割情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して通信システムの第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る通信システム100の概要の一例を示す図である。
【0022】
通信システム100は、情報配信装置3と、アクセスポイント4と、通信端末2とを備える。アクセスポイント4は、基地局の一例である。
情報配信装置3と、アクセスポイント4と、通信端末2とは、それぞれネットワークNWに接続される。
情報配信装置3は、所定のエリアに滞在した通信端末2に対してコンテンツ情報を配信する。この所定のエリアは、予めコンテンツ情報と対応付けられた状態で、情報配信装置3に記憶される。コンテンツ情報は、所定の情報の一例である。コンテンツ情報は、通信端末2が提示する情報である。以下の説明では、通信端末2がコンテンツ情報を提示することを、コンテンツ情報を再生するとも記載する。コンテンツ情報には、具体的には、テキストデータや、画像データ、動画データ、音声データなどのデータが含まれる。コンテンツ情報の詳細は後述する。
【0023】
アクセスポイント4は、この一例では、スタジアムなどの施設内をサービスエリアWAとするアクセスポイントである。サービスエリアは、このサービスエリアの範囲内に位置する通信端末2と、アクセスポイント4とが無線通信が可能なエリアのことである。
アクセスポイント4は、サービスエリアWAに位置する通信端末2と無線通信する。アクセスポイント4は、この一例では、無線LAN(Wireless Local Area Network)のアクセスポイントである。
【0024】
通信端末2は、情報配信装置3と、ネットワークNWを介して無線通信する。通信端末2は、例えば携帯電話、スマートフォン及びタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)等の携帯型のパーソナルコンピュータ等である。ネットワークNWは、無線通信網、当該無線通信網と接続される有線通信網及びインターネット等の通信網である。無線通信網は、例えば、LTE(Long Term Evolution)方式等の通信方式の通信を行う携帯電話ネットワークである。無線通信は、LTE方式にしたがって構築された通信網に限られず、LTE方式にしたがって構築された通信網以外の3G方式等の通信網であってもよい。有線通信網は、有線接続により接続された機器が構成する通信網である。
通信端末2は、表示部21を備える。表示部21は、この一例では、液晶ディスプレイなどの表示装置である。
通信端末2は、情報配信装置3からコンテンツ情報を取得する。通信端末2は、情報配信装置3から取得したコンテンツ情報を、表示部21に表示させる。
【0025】
本実施形態では、スタジアムに滞在した通信端末2は、情報配信装置3からコンテンツ情報を取得する。通信端末2は、このコンテンツ情報を、スタジアムとは異なる位置において再生する。
具体的には、情報配信装置3は、位置PL1に滞在した通信端末2に対して、コンテンツ情報を送信する。位置PL1は、上述したサービスエリアWAの範囲内の位置である。位置PL1は、所定のエリアの一例である。通信端末2は、情報配信装置3から取得したコンテンツ情報を、位置PL1とは異なる位置において再生する。通信端末2は、この一例では、位置PL2においてコンテンツ情報を再生する。位置PL2は、サービスエリアWAとは異なる位置である。位置PL2は、この一例では、サービスエリアWAとは異なる位置にある飲食店である。
【0026】
<通信システム100の構成について>
次に、図2を参照して、通信端末2と、情報配信装置3との構成の一例について説明する。
図2は、通信端末2と、情報配信装置3との機能構成の一例を示す図である。
【0027】
通信端末2は、表示部21と、検出部23と、制御部20と、記憶部22とを備える。表示部21は、上述した説明と同様である。検出部23は、例えば、タッチパネルを備えており、通信端末2のユーザーによって操作される。検出部23は、このユーザーの操作を検出する。
制御部20は、例えば、CPUを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部20は、通信部206と、エリア情報取得部201と、エリア判定部202と、情報取得部203と、提示許可部204と、提示部205とを、その機能部として備える。
【0028】
エリア情報取得部201は、通信端末2の所在エリアを示すエリア情報を取得する。エリア情報取得部201は、この一例では、エリア情報をアクセスポイント4から取得する。このエリア情報には、通信端末2と無線通信可能な基地局4を識別する基地局識別情報が含まれる。基地局識別情報とは、アクセスポイント4と通信端末2とが無線通信によって接続されたときに、接続されたアクセスポイント4を識別する情報である。基地局識別情報は、一例として、アクセスポイント4のSSID(Service Set Identifier)やアクセスポイント4との接続の履歴や、アクセスポイント4のIPアドレス(Internet Protocol Address)、アクセスポイント4のMAC(Media Access Control address)アドレス、アクセスポイント4との接続の確認に用いられるウェブサイトから供給されるHTTP cookieなどである。
エリア情報取得部201は、アクセスポイント4から取得したエリア情報を、エリア判定部202に対して供給する。
【0029】
エリア判定部202は、エリア情報取得部201が取得するエリア情報に基づいて、所定のエリアに自装置が位置するか否かを判定する。具体的には、エリア判定部202は、エリア情報取得部201からエリア情報を取得する。エリア判定部202は、位置PL1に自装置が位置するか否かを判定する。記憶部22には、予め複数のエリア情報が記憶されている。具体的には、通信端末2が、所定のエリアのアクセスポイント4の基地局識別情報を取得すると、通信端末2が備えるアプリケーションは、アクセスポイント4から取得した基地局識別情報に対応する複数のエリア情報をダウンロードする。通信端末2が備えるアプリケーションは、この複数のエリア情報を、記憶部22に記憶させる。
【0030】
エリア判定部202は、記憶部22に予め記憶される複数のエリア情報の中から、エリア情報取得部201から取得したエリア情報と一致するものがある場合には、自装置が所定のエリアに位置すると判定する。
【0031】
エリア判定部202は、位置PL1に自装置が位置すると判定する場合に、エリア滞在情報ASIを記憶部22に記憶させる。このエリア滞在情報ASIは、位置PL1に自装置が位置したことを示す情報である。エリア判定部202は、提示許可部204の要求に応じて、現在、位置PL1に自装置が位置するか否かを判定した結果を示すエリア判定結果情報を、提示許可部204に対して供給する。
【0032】
情報取得部203は、記憶部22にエリア滞在情報ASIが記憶される場合に、コンテンツ情報CIを、情報配信装置3から取得する。
具体的には、情報取得部203は、記憶部22からエリア滞在情報ASIを取得する。情報取得部203は、コンテンツ情報CIの要求と共に、記憶部22から取得したエリア滞在情報ASIを、情報配信装置3が備える情報配信部32に対して送信する。情報配信部32は、エリア滞在情報ASIが示す位置と対応付けられたコンテンツ情報CIを、記憶部31から取得する。情報取得部203は、記憶部31から取得したコンテンツ情報CIを、提示不可エリア情報と対応付けた状態で、記憶部22に記憶させる。提示不可エリア情報とは、このコンテンツ情報CIの提示を許可しないエリアを示す情報である。
【0033】
提示許可部204は、自装置が所定のエリアに位置しないとエリア判定部202が判定する場合に、情報取得部203が取得するコンテンツ情報CIの提示を許可する。具体的には、提示許可部204は、提示を許可するか否かを判定するコンテンツ情報CIを特定する。本実施形態では、提示許可部204は、検出部23が検出するコンテンツ情報CIを指定するユーザーの操作に基づいて、ユーザーが提示したいコンテンツ情報CIを特定する。なお、このコンテンツ情報CIの特定方法は、これに限られない。
【0034】
提示許可部204は、記憶部22から、ユーザーによって指定されたコンテンツ情報CIと対応付けられた状態で記憶される提示不可エリア情報を取得する。提示許可部204は、エリア判定部202に対して、提示不可エリア情報を供給し、エリア判定を要求する。提示許可部204は、エリア判定部202からエリア判定結果情報を取得する。提示許可部204は、エリア判定部202から取得したエリア判定結果情報に基づいて、ユーザーによって指定されたコンテンツ情報CIの提示を許可するか否かを判定した結果を示す提示可否情報を生成する。提示許可部204は、生成した提示可否情報を提示部205に対して供給する。
【0035】
なお、提示許可部204は、上述したエリア判定結果情報に加えて、時刻の情報に基づいて、ユーザーによって指定されたコンテンツ情報CIの提示を許可するか否かを判定してもよい。
【0036】
提示部205は、提示許可部204が許可した結果に基づいて、コンテンツ情報CIを提示する。具体的には、提示部205は、提示許可部204から提示可否情報を取得する。提示部205は、提示許可部204から取得した提示可否情報が、提示を許可することを示す場合には、表示部21に、コンテンツ情報CIを表示させる。
【0037】
<第1の実施形態の情報配信装置の機能構成について>
情報配信装置3は、制御部30と、記憶部31とを備える。制御部30は、例えば、CPUを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部30は、情報配信部32を、その機能部として備える。
記憶部31には、コンテンツ情報CIと配信可能エリア情報とが対応付けられた状態で記憶される。配信可能エリア情報は、上述した位置を示す情報が含まれる。
情報配信部32は、通信端末2からの配信の要求に応じて、コンテンツ情報CIを配信する。具体的には、情報配信部32は、情報取得部203から、エリア滞在情報ASIを取得する。情報配信部32は、情報取得部203から取得したエリア滞在情報ASIが示す位置と対応するコンテンツ情報CIを、記憶部31から取得する。情報配信部32は、記憶部31から取得した、エリア滞在情報ASIが示す位置と対応するコンテンツ情報CIを、情報取得部203に対して供給する。
【0038】
<第1の実施形態のエリア滞在情報について>
ここで、図3を参照して記憶部22に記憶されるエリア滞在情報ASIの一例について説明する。
図3は、エリア滞在情報ASIの一例を示す図である。
この一例では、記憶部22には、エリア滞在情報ASIと、位置時刻情報PTIとが対応付けられた状態で記憶される。位置時刻情報PTIは、所定のエリアに通信端末2が位置した時刻を示す情報である。具体的には、位置時刻情報PTIは、エリア滞在情報ASIが示す位置に通信端末2が位置した時刻を示す情報である。
記憶部22には、エリア滞在情報ASI1として“位置PL1”と、位置時刻情報PTI1として“17:00~20:00”とが対応付けられた状態で記憶される。記憶部22には、エリア滞在情報ASI2として“位置PL2”と、位置時刻情報PTI2として“21:30~現在時刻”とが対応付けられた状態で記憶される。ここで、現在時刻とは、通信端末2がエリア滞在情報ASI2に滞在中であることを示す情報である。なお、位置時刻情報PTIには、所定のエリアに自装置が位置した時刻と、所定のエリアの範囲外に自装置が位置した時刻とが記憶されてもよい。つまり、位置時刻情報PTIは、所定のエリアの範囲内に滞在中に、常に更新される必要はない。
【0039】
<コンテンツ情報について>
次に、図4を参照してコンテンツ情報CIの一例について詳細に説明する。
図4は、コンテンツ情報CIの一例を示す図である。
【0040】
この一例では、コンテンツ情報CIは、提示情報と、提示不可エリア情報と、提示許可時刻情報とが対応付けられた情報である。
提示情報は、提示部205が再生する情報である。
提示不可エリア情報は、この提示不可エリア情報と対応付けられた提示情報の再生ができない位置を示す情報である。ここで、提示情報に“提示情報1”と、提示不可エリア情報に“位置PL1”とが対応付けられている場合について説明する。この場合には、通信端末2は“位置PL1”とは異なる位置に自装置が位置する場合に“提示情報1”の再生ができる。言い換えると、通信端末2は“位置PL1”に位置する場合には“提示情報1”の再生ができない。
【0041】
なお、この実施形態では、この提示不可エリア情報は、記憶部22に記憶されるコンテンツ情報CIが有する場合について説明するが、これに限られない。提示許可部204は、通信端末2が備えるアプリケーションに記憶されるエリア情報に基づいて、提示情報の可否を判定してもよい。つまり、提示不可エリア情報は、通信端末2のアプリケーションに規定されていてもよい。
【0042】
提示許可時刻情報は、この提示許可時刻情報と対応付けられた提示情報の再生が許可される時刻を示す情報である。ここで、提示情報に“提示情報2”と、提示不可エリア情報に“位置PL1”と、提示許可時刻情報に“18:00~”とが対応付けられている場合について説明する。この場合には、通信端末2は時刻が“18:00”以降かつ、“位置PL1”とは異なる位置に自装置が位置する場合に“提示情報2”を再生することができる。
次に、提示情報に“提示情報3”と、提示不可エリア情報に“位置PL1”と、提示許可時刻情報に“19:00~23:00”とが対応付けられている場合について説明する。この場合には、通信端末2は時刻が“19:00~23:00”かつ、“位置PL1”とは異なる位置に自装置が位置する場合に“提示情報3”を再生することができる。
【0043】
<通信端末2及び情報配信装置3の動作の概要>
次に、図5から図7を参照して、通信端末2及び情報配信装置3の動作の概要について説明する。なお、ここに示す動作手順は、一例であって、動作手順の省略や動作手順の追加が行われてもよい。
図5は、通信端末2のエリア滞在情報ASIを記憶させる動作の一例を示す図である。
【0044】
エリア情報取得部201は、アクセスポイント4からエリア情報を取得する(ステップS100)。エリア情報取得部201は、アクセスポイント4から取得したエリア情報を、エリア判定部202に対して供給する。
エリア判定部202は、エリア情報取得部201からエリア情報を取得する。エリア判定部202は、所定のエリアに自装置が位置するか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、エリア判定部202は、エリア情報取得部201から取得したエリア情報が示す位置と、予め記憶された所定のエリアとが一致するか否かを判定する。
エリア判定部202は、エリア情報が示す位置と、所定のエリアとが一致すると判定する場合(ステップS110;YES)には、記憶部22にエリア情報が示す位置を含むエリア滞在情報ASIを記憶させる(ステップS120)。
エリア判定部202は、エリア情報が示す位置と、所定のエリアとが一致しないと判定する場合(ステップS110;NO)には、何もしない。
【0045】
次に、図6を参照して、通信端末2が情報配信装置3からコンテンツ情報CIを取得する動作の概要について説明する。
図6は、通信端末2が情報配信装置3からコンテンツ情報CIを取得する動作の一例を示す図である。
【0046】
情報取得部203は、記憶部22にエリア滞在情報ASIが記憶されているか否かを判定する(ステップS200)。
記憶部22にエリア滞在情報ASIが記憶されていない場合(ステップS200;NO)には、情報取得部203は、処理を終了する。
記憶部22にエリア滞在情報ASIが記憶されている場合(ステップS200;YES)には、情報取得部203は、情報配信装置3に対してコンテンツ情報CIの配信を要求する。具体的には、情報取得部203は、情報配信部32に対してエリア滞在情報ASIを供給する。
【0047】
情報配信部32は、情報取得部203からコンテンツ情報CIの配信要求を受信する(ステップS300)。具体的には、情報配信部32は、情報取得部203からエリア滞在情報ASIを受信する。情報配信部32は、情報取得部203から取得したエリア滞在情報ASIに基づいて、記憶部31から、エリア滞在情報ASIに含まれる位置と対応するコンテンツ情報CIを取得する。
情報配信部32は、記憶部31から取得したコンテンツ情報CIを、情報取得部203に対して送信する(ステップS310)。
【0048】
情報取得部203は、情報配信部32からコンテンツ情報CIを受信する(ステップS220)。
情報取得部203は、情報配信部32から受信したコンテンツ情報CIを、記憶部22に記憶させる(ステップS230)。
【0049】
次に、図7を参照して、通信端末2が情報配信装置3から取得したコンテンツ情報CIを提示する動作の概要について説明する。
図7は、通信端末2が情報配信装置3からコンテンツ情報CIを取得し、取得したコンテンツ情報CIを提示する動作の一例を示す図である。
【0050】
通信端末2を操作するユーザーは、提示するコンテンツ情報CIを指定する操作を行う。検出部23は、このユーザーの操作を検出する。提示部205は、ユーザーが指定したコンテンツ情報CIの提示許可を、提示許可部204に対して要求する(ステップS240)。
提示許可部204は、提示部205からコンテンツ情報CIの提示許可の要求を取得する。提示許可部204は、エリア判定部202に対して、コンテンツ情報CIが提示可能なエリアであるか否かの判定を要求する(ステップS250)。
【0051】
エリア判定部202は、コンテンツ情報CIが示す提示不可エリアに、自装置が位置するか否かを判定する(ステップS260)。具体的には、エリア判定部202は、記憶部22に予め記憶される複数のエリア情報の中から、エリア情報取得部201から取得したエリア情報と一致するものがある場合には、自装置が所定のエリアに位置すると判定する。エリア判定部202は、記憶部22に予め記憶される複数のエリア情報の中から、エリア情報取得部201から取得したエリア情報と一致するものがない場合には、自装置が所定のエリアに位置しないと判定する。
エリア判定部202は、提示許可部204に対して、エリア判定結果情報を供給する。
【0052】
提示許可部204は、エリア判定部202からエリア判定結果情報を取得する。提示許可部204は、エリア判定部202から取得したエリア判定結果情報に基づいて、提示を許可するか否かを判定した結果を示す提示可否情報を生成する(ステップS270)。具体的には、提示許可部204は、エリア判定部202から取得したエリア判定結果情報が、所定のエリアに位置することを示す場合には、提示を許可しないことを示す提示可否情報を生成する。提示許可部204は、エリア判定部202から取得したエリア判定結果情報が、所定のエリアに位置することを示す場合には、提示を許可することを示す提示可否情報を生成する。提示許可部204は、生成した提示許可情報を提示部205に対して供給する。
【0053】
提示部205は、コンテンツ情報CIの提示が許可されているか否かを判定する(ステップS280)。具体的には、提示部205は、提示許可部204から提示許可情報を取得する。
提示部205は、提示許可部204から取得した提示許可情報が、提示を許可しないことを示す場合(ステップS280;NO)には、メッセージを表示部21に表示する(ステップS291)。メッセージとは、例えば、「会場を出てから、再生してください」などの、提示が許可されなかったことを示すメッセージである。
提示部205は、提示許可部204から取得した提示可否情報が、提示を許可することを示す場合(ステップS280;YES)には、コンテンツ情報CIを提示する(ステップS290)。
【0054】
<第1の実施形態のまとめ>
以上説明したように、通信端末2は、エリア判定部202と、情報取得部203とを備える。情報取得部203が、自装置が所定のエリアに位置すると判定する場合に、エリア滞在情報ASIを記憶部22に記憶させる。情報取得部203は、記憶部22にエリア滞在情報ASIが記憶される場合に、情報配信装置3からエリア滞在情報ASIが示す位置と対応するコンテンツ情報CIを取得する。言い換えると、情報配信装置3は、所定のエリアに滞在した通信端末2に対して、コンテンツ情報CIを供給する。これにより、情報配信装置3は、所定の場所を訪れた通信端末2にコンテンツ情報を配信することができる。
【0055】
また、通信端末2は、提示許可部204と、提示部205とを備える。提示許可部204は、自装置の位置に応じて、記憶部22に記憶されるコンテンツ情報CIの提示の可否を判定する。提示許可部204は、コンテンツ情報CIを、自装置が所定のエリア以外に位置する場合に、コンテンツ情報CIの提示を許可する。提示部205は、提示許可部204の提示の可否の判定に基づいて、コンテンツ情報CIを提示する。これにより、通信端末2は、コンテンツ情報CIを提示するエリアを制御することができる。
【0056】
具体的には、情報配信装置3は、スタジアムなどのイベント会場に位置した通信端末2に対して、コンテンツ情報CIを供給することができる。また、コンテンツ情報CIを取得した通信端末2は、このコンテンツ情報をスタジアム以外のエリアに自装置が位置する場合に再生する。つまり、コンテンツ情報CIを提供する提供者は、イベント会場に来場した来場者が持参する通信端末2にコンテンツ情報CIを提供し、提供したコンテンツ情報CIをイベント会場以外のエリアに位置する飲食店などにおいて再生させることができる。これにより、通信端末2及び情報配信装置3は、イベント会場に来場する観客の増加や、来場による付加価値を提供することができる。また、イベント会場では、取得したコンテンツ情報CIの再生が許可されないため、来場者はイベント会場で行われているイベントに集中することができる。
【0057】
また、通信端末2が、コンテンツ情報CIを取得する条件の制御を行ってもよい。情報取得部203は、位置時刻情報PTIが所定の条件を満たす場合に、コンテンツ情報CIを取得する。所定の条件とは、例えば、現在の時刻の所定時間以内である。所定時間とは、予め定められた時間である。
本実施形態の、所定の条件は、一例として、位置時刻情報PTIが現在の時刻と一致することである。この場合には、情報取得部203は、所定のエリアに、自装置が位置する場合に、コンテンツ情報CIを取得する。これにより、情報取得部203は、コンテンツ情報CIを、情報配信装置3から取得するタイミングを制御することができる。
【0058】
<第2の実施形態>
ここまでは、通信端末がコンテンツ情報CIの取得及び提示を制御する構成について説明した。次に、図8を参照して情報配信装置がコンテンツ情報CIの取得及び提示を制御する構成について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8は、通信端末2aと、情報配信装置3aとの機能構成の一例を示す図である。
【0059】
<通信端末2aの機能構成>
通信端末2aは、上述した記憶部22と、表示部21と、検出部23とに加え、制御部20aを備える。制御部20aは、例えば、CPUを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部20aは、エリア情報取得部201と、通信部206と、情報取得部203aと、提示許可情報取得部207と、提示部205とを、その機能部として備える。 通信部206は、情報配信装置3aと通信する。
【0060】
エリア情報取得部201は、上述したように、アクセスポイント4から基地局識別情報を取得する。エリア情報取得部201は、アクセスポイント4から取得した基地局識別情報をエリア情報として、エリア情報取得部301に対して、通信部206介して供給する。
【0061】
情報取得部203aは、情報配信部32aから、通信部206を介して通信することにより、コンテンツ情報CIを取得する。
提示許可情報取得部207は、提示許可部304から、通信部206を介して通信することにより、提示可否情報を取得する。提示許可情報取得部207は、提示許可部304から取得した提示可否情報を、提示部205に対して供給する。
【0062】
提示部205は、提示許可情報取得部207から提示可否情報を取得する。提示部205は、提示許可情報取得部207から取得した提示可否情報が提示を許可することを示す場合には、コンテンツ情報CIを、表示部21に表示させる。
【0063】
<情報配信装置3aの機能構成>
情報配信装置3aは、制御部30aと、記憶部31aとを備える。制御部30aは、例えば、CPUを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部30aは、エリア情報取得部301と、エリア判定部302と、情報配信部32aと、提示許可部304とを、その機能部として備える。
【0064】
エリア情報取得部301は、通信部206を介して、エリア情報取得部201からエリア情報を取得する。エリア情報取得部301は、エリア情報取得部201から取得したエリア情報を、エリア判定部302に対して供給する。
エリア判定部302は、エリア情報取得部301からエリア情報を取得する。エリア判定部302は、エリア情報取得部301から取得したエリア情報に基づいて、通信端末2aが所定のエリアに位置するか否かを判定する。エリア判定部302の判定の方法は、上述したエリア判定部202の判定の方法と同様である。
【0065】
エリア判定部302は、情報配信装置3aが所定のエリアに位置すると判定する場合には、記憶部31aに、エリア滞在情報ASIを記憶させる。
エリア判定部302は、エリア判定結果情報を提示許可部304に対して供給する。
【0066】
情報配信部32aは、記憶部31aにエリア滞在情報ASIが記憶される場合に、記憶部31aに記憶されたコンテンツ情報CIを、情報取得部203aに対して配信する。
【0067】
提示許可部304は、エリア判定部302からエリア判定結果情報を取得する。
提示許可部304は、所定のエリアに通信端末2aが位置しないとエリア判定部302が判定する場合に、通信端末2aに対して情報配信部32aが配信したコンテンツ情報CIの提示を許可する。具体的には、提示許可部304は、上述した提示許可部204と同様に、提示可否情報を生成する。提示許可部304は、生成した提示可否情報を、提示許可情報取得部207に対して供給する。
【0068】
記憶部31aには、上述したエリア滞在情報ASIと、コンテンツ情報CIとが記憶される。
【0069】
<第2の実施形態の通信端末2aと、情報配信装置3aとの動作の概要>
次に、図9から図10を参照して、通信端末2a及び情報配信装置3aの動作の概要について説明する。なお、ここに示す動作手順は、一例であって、動作手順の省略や動作手順の追加が行われてもよい。
図9は、通信端末2aのエリア滞在情報ASIを記憶させる動作の一例を示す図である。
【0070】
エリア情報取得部201は、アクセスポイント4からエリア情報を取得する。エリア情報取得部201は、アクセスポイント4から取得したエリア情報を、通信部206を介して、エリア情報取得部301に対して送信する(ステップS400)。
【0071】
情報配信装置3aが備えるエリア情報取得部301は、通信部206を介してエリア情報取得部201からエリア情報を取得する。エリア情報取得部301は、エリア情報取得部201から取得したエリア情報を、エリア判定部302に対して供給する。エリア判定部302は、所定のエリアに通信端末2aが位置するか否かを判定する(ステップS510)。
【0072】
エリア判定部302は、エリア情報が示す通信端末2aが現在位置するエリアと所定のエリアとが一致すると判定する場合(ステップS510;YES)には、記憶部31aに通信端末2aを識別する情報と、エリア滞在情報ASIとを対応付けた状態で記憶させる(ステップS520)。
エリア判定部302は、エリア情報が示す位置と、所定のエリアとが一致しないと判定する場合(ステップS510;NO)には、何もしない。
【0073】
次に、図10を参照して、通信端末2aが情報配信装置3aからコンテンツ情報CIを取得し、取得したコンテンツ情報CIを提示する動作の概要について説明する。
図10は、通信端末2aが情報配信装置3aからコンテンツ情報CIを取得し、取得したコンテンツ情報CIを提示する動作の一例を示す図である。
【0074】
通信端末2aは、通信部206を介して情報配信装置3aに対してコンテンツ情報CIの配信を要求する(ステップS600)。なお、通信端末2aは、情報配信装置3aに対して、このコンテンツ情報CIの配信の要求と共に、自装置が位置するエリア情報を送信してもよい。この場合には、エリア判定部302は、通信端末2aが、要求されたコンテンツ情報CIの配信が許可されるエリアに位置するか否かを判定してもよい。
【0075】
情報配信装置3aは、通信端末2aからコンテンツ情報CIの配信要求を受ける(ステップS700)。
情報配信部32aは、記憶部31aにエリア滞在情報ASIが記憶されているか否かを判定する(ステップS710)。
【0076】
記憶部31aにエリア滞在情報ASIが記憶されていない場合(ステップS710;NO)には、情報配信部32aは、処理を終了する。
記憶部31aにエリア滞在情報ASIが記憶されている場合(ステップS710;YES)には、情報配信部32aは、情報取得部203aに対してコンテンツ情報CIを配信する(ステップS720)。
【0077】
情報取得部203aは、情報配信部32aから、通信部206を介して、コンテンツ情報CIを受信する(ステップS610)。情報取得部203aは、情報配信部32aから受信したコンテンツ情報CIを、記憶部22に記憶させる(ステップS620)。
【0078】
通信端末2aを操作するユーザーは、提示したいコンテンツ情報CIを選択する操作を行う。検出部23は、このユーザーの操作を検出する。通信端末2aは、ユーザーによって選択されたコンテンツ情報CIの提示許可を、情報配信装置3aに対して要求する。具体的には、通信端末2aは、エリア情報取得部301に対して、通信部206を介して、ユーザーによって選択されたコンテンツ情報CIを識別する情報と、自装置が現在位置するエリア情報とを送信する。提示許可情報取得部207は、提示許可部304に対して、通信部206を介して、提示可否情報を要求する(ステップS630)。
エリア情報取得部301は、エリア情報取得部201から、通信部206を介してエリア情報を取得する。提示許可部304は、提示許可情報取得部207からコンテンツ情報CIの提示許可の要求と、通信端末2aの現在位置を示すエリア情報とを取得する(ステップS730)。
提示許可部304は、エリア判定部302に対して、コンテンツ情報CIが提示可能なエリアであるか否かの判定を要求する。エリア判定部302は、コンテンツ情報CIが示す提示不可エリアに、通信端末2aが位置するか否かを判定する(ステップS740)。エリア判定部302は、提示許可部304に対して、エリア判定結果情報を供給する。
【0079】
提示許可部304は、エリア判定部302からエリア判定結果情報を取得する。提示許可部304は、エリア判定部302から取得したエリア判定結果情報に基づいて、提示を許可するか否かを判定した結果を示す提示可否情報を生成する。具体的には、提示許可部304は、エリア判定部302から取得したエリア判定結果情報が、所定のエリアに位置することを示す場合には、提示を許可しないことを示す提示可否情報を生成する。提示許可部304は、エリア判定部302から取得したエリア判定結果情報が、所定のエリアに位置することを示す場合には、提示を許可することを示す提示可否情報を生成する。
提示許可部304は、生成した提示許可情報を提示許可情報取得部207に対して供給する(ステップS750)。
【0080】
提示許可情報取得部207は、提示許可部304から提示可否情報を取得する。提示許可情報取得部207は、提示許可部304から取得した提示可否情報を、提示部205に対して供給する。提示部205は、提示許可情報取得部207から提示可否情報を取得する。提示部205は、提示許可情報取得部207から取得した提示可否情報が、提示を許可することを示す場合には、コンテンツ情報CIを提示する(ステップS650)。
【0081】
<第2の実施形態のまとめ>
以上説明したように、通信端末2aは、情報配信装置3aに対してエリア情報を送信することにより、コンテンツ情報CIの配信を要求する。また、通信端末2aは、情報配信装置3aに対してエリア情報を送信することにより、コンテンツ情報CIの提示の可否を要求する。コンテンツ情報CIの配信及び提示の制御を、情報配信装置3aが行うことができる。これにより、通信端末2aの処理の負荷を軽減することができる。
【0082】
上述した、第2の実施形態では、エリア滞在情報ASIを情報配信装置3a側で生成したが、これに限られない。エリア滞在情報ASIは、通信端末2aによって生成されてもよい。この場合には、通信端末2aは、情報配信装置3aに対してコンテンツ情報CIを要求する時に、エリア滞在情報ASIを配信装置に送信し、情報配信装置3a側で、エリア滞在情報ASIを検証することにより、エリア滞在情報ASIと対応するコンテンツ情報CIを配信する。また、この場合には、提示許可情報取得部207は、提示許可部304に対して、このコンテンツ情報CIの提示許可を要求する際に、自装置の現在位置を示すエリア情報を送信する。
【0083】
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の説明では、エリア情報取得部201が取得するエリア情報が、基地局識別情報の場合について説明したがこれに限られない。通信端末2は、接続されたLTE基地局から出力される基地局の位置を示す情報又は基地局を識別する情報を、エリア情報としてもよい。また、エリア情報は、通信端末2が測定する自装置の位置の情報であってもよい。具体的には、通信端末2は、A-GPS(Assisted-Global Positioning System)によって自装置の位置を測定してエリア情報を生成してもよい。なお、通信端末2は、A-GPSによって通信端末2の位置を測定する構成に代えて、GPS(Global Positioning System)又は、準天頂衛星(quasi-zenith satellites: QZS)等の全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(s):GNSS)よって自装置の位置を測定してもよい。通信端末2は、上述した位置測定方法に限られず、自装置が検出する無線電波から取得する情報に基づいて、自装置の位置を測定してもよい。
【0084】
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の説明では、エリア情報取得部201が取得した基地局識別情報に基づいてエリア滞在情報ASIを生成する構成について説明したがこれに限られない。以下の説明では、通信端末2と、通信端末2aとを区別しない場合には、単に通信端末と記載する。また、以下の説明では、情報配信装置3と、情報配信装置3aとを区別しない場合には、単に情報配信装置と記載する。
【0085】
例えば、通信端末は、自装置記憶される電子チケットによって、イベント会場などの所定のエリアに入場する。通信端末は、所定のアクセスポイント4が出力する電波を、受信する。通信端末はこの電波を受信したときに、情報配信装置に対して電子チケットを識別する電子チケット識別情報を送信する。電子チケット識別情報を受信した情報配信装置は、コンテンツ情報CIを、通信端末に対して供給してもよい。また、情報配信装置は、このコンテンツ情報CIを取得するURL(Uniform Resource Locator)を通信端末に対して供給してもよい。この場合には、通信端末は、情報配信装置から供給されるURLにアクセスして、コンテンツ情報CIを取得する。
【0086】
また、電子チケット識別情報に、座席位置などが含まれる場合には、この座席位置によって供給されるコンテンツ情報CIに含まれる提示情報の種類や、提示可能期間や、提示可能回数を変えてもよい。この場合には、コンテンツ情報CIに、提示可能期間を示す情報や、提示可能回数を示す情報が含まれていればよい。提示許可部204又は提示許可部304は、この提示可能期間を示す情報や、提示可能回数を示す情報に基づいて、コンテンツ情報CIに含まれる提示情報の提示の可否を判定する。
【0087】
通信端末は、エリア情報取得部201がアクセスポイント4から取得するエリア情報に変えて、あるいは加えて、電子チケット番号を情報配信装置に送信してもよい。この場合には、情報配信装置は、電子チケットにより入場した通信端末を識別する端末IDを電子チケットシステムから受信する。情報配信装置は、通信端末から、この端末IDと共に、コンテンツ情報CIの取得要求を受けた場合には、コンテンツ情報CIを配信してもよい。
【0088】
なお、上述した説明では、記憶部22、記憶部31又は、記憶部31aに、エリア滞在情報ASIと、位置時刻情報PTIとが対応付けられた状態で記憶される場合について説明したが、エリア滞在情報ASIと、位置時刻情報PTIとが対応付けられた状態で記憶されることは必須ではない。
【0089】
位置時刻情報PTIと、エリア滞在情報ASIとが対応付けられた状態で記憶される場合には、情報配信装置は、所定のエリアに滞在した時刻に更に基づいてコンテンツ情報CIを配信する。この場合には、情報配信部32及び情報配信部32aには、コンテンツ情報CIと、配信可能エリア情報と、配信可能位置時刻情報とが対応付けられた状態で記憶される。配信可能位置時刻情報は、時刻の情報である。時刻の情報とは、日付、時刻、時間を示す情報である。情報配信装置は、エリア滞在情報ASIの他に、配信可能位置時刻情報が示す時刻が、通信端末から取得する位置時刻情報が示す時刻に含まれる場合に、コンテンツ情報CIを、通信端末に対して配信する。これにより、情報配信装置は、通信端末が取得するコンテンツ情報CIを、より細かく分類して配信することができる。
【0090】
また、提示許可部204又は提示許可部304は、現在の時刻に応じて複数の互いに異なるコンテンツ情報CIの提示を許可してもよい。この場合には、記憶部22、記憶部31又は、記憶部31aには、複数のコンテンツ情報CIが記憶されていればよい。提示許可部204又は提示許可部304は、コンテンツ情報毎に設定される提示許可時刻情報と、現在の時刻とに基づいて、コンテンツ情報CI毎に提示の可否を判定する。
【0091】
また、提示許可部204又は提示許可部304は、時刻の経過に伴いより多くのコンテンツ情報CIの提示を許可してもよい。この複数のコンテンツ情報CIは、予め記憶部31又は記憶部31aに記憶されたものであってもよく、時刻の経過に伴い追加されるコンテンツ情報CIであってもよい。具体的には、複数のコンテンツ情報CIは、所定のエリアにおいて開催されるイベントの進行に応じて追加されるコンテンツ情報CIであってもよい。また、複数のコンテンツ情報CIは、所定のエリアにおいて開催されるイベントのコンテンツ情報であって、予め定められたイベントの進行に応じて提示が許可されるコンテンツ情報であってもよい。
【0092】
具体的には、コンテンツ情報CIは、所定のエリアで開催されるイベントに関する情報であって、提示許可部204は、さらにイベントの時間割に基づいてコンテンツ情報CIの提示を許可する。イベントの時間割の一例を、図11に示す。
図11は、イベントの時間割を示す時間割情報TCの一例を示す図である。
【0093】
時間割情報TCには、提示情報と、時間割の時刻の情報とが対応付けられた状態で記憶される。この一例では、“イベント序盤の提示情報”と、“12:00~”とが対応付けられた状態で記憶される。また、“イベント中盤の提示情報”と、“13:30~”とが対応付けられた状態で記憶される。“イベント終盤の提示情報”と、“15:00~”とが対応付けられた状態で記憶される。提示許可部204は、予め時間割情報TCと、時間割情報TCと対応する提示情報を、情報配信装置3から取得することにより、イベントの進行に応じてコンテンツ情報CIの提示を制御することができる。これにより、コンテンツ情報CIを提供する提供者は、イベントの進行に応じた内容のコンテンツ情報CIを通信端末2に対して提供することができる。
【0094】
また、上述した説明では、提示許可部204又は提示許可部304は、通信端末2が所定のエリア以外のエリアに位置する場合に、コンテンツ情報CIの提示を許可する構成について説明したがこれに限られない。提示許可部204又は提示許可部304は、通信端末が所定のエリア内に位置する場合に、コンテンツ情報CIの提示を許可してもよい。この場合には、コンテンツ情報CIに、提示が可能な位置を示す提示可能エリア情報が含まれていればよい。提示許可部204又は提示許可部304は、この提示可能エリア情報が示す位置に基づいて、コンテンツ情報CIの提示を許可する。これにより、情報配信装置は、所定のエリア内に位置する通信端末のみが提示可能なコンテンツ情報CIを配信することができる。
【0095】
なお、上述した説明では、コンテンツ情報CIに提示許可時刻情報が含まれる場合について説明したが、必須ではない。コンテンツ情報CIに、提示許可時刻情報が含まれる場合には、通信端末は、コンテンツ情報CIの再生時刻を制御することができる。これにより、コンテンツ情報CIを提供する提供者は、意図した期間に提示情報の再生を許可することができる。
【0096】
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の情報配信装置は、コンテンツ情報CIに含まれる提示情報が動画データである場合には、この動画データをストリーミングによって配信してもよい。この場合、通信端末は、情報配信装置から配信される提示情報を記憶部に記憶させなくてもよい。情報配信装置は、ストリーミング配信することにより、通信端末の記憶部に収めることができない大きさの動画データを、配信することができる。
【0097】
なお、上記の各実施形態における通信端末2、通信端末2a、情報配信装置3及び情報配信装置3aが備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0098】
なお、通信端末2、通信端末2a、情報配信装置3及び情報配信装置3aが備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、情報配信装置3、情報配信装置3aが備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0099】
また、通信端末2、通信端末2a、情報配信装置3及び情報配信装置3aが備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0100】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0101】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0102】
100…通信システム、2,2a…通信端末、3,3a…情報配信装置、4…アクセスポイント、20,20a,30,30a…制御部、21…表示部、22,31,31a…記憶部、32,32a…情報配信部、201,301…エリア情報取得部、202,302…エリア判定部、203,203a…情報取得部、204,304…提示許可部、205…提示部、206…通信部、207…提示許可情報取得部、CI…コンテンツ情報、ASI,ASI1,ASI2…エリア滞在情報、PTI,PTI1,PTI2…位置時刻情報、TC…時間割情報、PL1,PL2…位置
図1
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