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特許7044867トレーラの後退をアシストするための推定鳥瞰図
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】トレーラの後退をアシストするための推定鳥瞰図
(51)【国際特許分類】
   B62D 13/06 20060101AFI20220323BHJP
   B60R 1/25 20220101ALI20220323BHJP
   B60R 1/26 20220101ALI20220323BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
B62D13/06
B60R1/25
B60R1/26 100
G06T1/00 330B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020516906
(86)(22)【出願日】2018-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-26
(86)【国際出願番号】 US2018052160
(87)【国際公開番号】W WO2019060677
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2020-05-20
(31)【優先権主張番号】62/561,403
(32)【優先日】2017-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】313005662
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CONTINENTAL AUTOMOTIVE SYSTEMS, INC.
【住所又は居所原語表記】1 Continental Drive, Auburn Hills, Michigan 48326-1581, USA
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゴ ゴメス-メンドサ
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン ハーゾグ
(72)【発明者】
【氏名】ジョゼフ ザグロバ
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0160276(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0005932(US,A1)
【文献】国際公開第2017/123880(WO,A3)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 12/00-15/02
B60R 1/00- 1/31
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
牽引車両および前記牽引車両に取り付けられているトレーラの俯瞰図を生成する方法であって、前記方法は、
処理ハードウェアで、前記処理ハードウェアと通信するセンサシステムから、前記牽引車両に対する第1のトレーラ位置に関連付けられている第1のセンサシステムデータを受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記第1のセンサシステムデータに基づいてトレーラ幅を決定するステップと、
前記処理ハードウェアで、前記センサシステムから、前記牽引車両に対する前記トレーラのトレーラ角度が前記第1のトレーラ位置とは異なる第2のトレーラ位置に関連付けられている第2のセンサシステムデータを受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記第2のセンサシステムデータに基づいてトレーラ長を決定するステップと、
前記処理ハードウェアで、前記第1のセンサシステムデータおよび/または前記第2のセンサシステムデータに基づいて、前記トレーラと前記牽引車両との間の分離距離を決定するステップと、
前記処理ハードウェアと通信するハードウェアメモリから、車両長および車両幅を読み出すステップと、
前記処理ハードウェアで、前記トレーラ幅、前記トレーラ長、前記分離距離、前記車両長および前記車両幅に基づいて、車両表現およびトレーラ表現を含む俯瞰画像を生成するステップと、
前記処理ハードウェアから、前記処理ハードウェアと通信するディスプレイに、前記俯瞰画像を表示するための命令を伝送するステップと、
を含
前記処理ハードウェアは、前記第1のセンサシステムデータに含まれる前記トレーラの前端を含む画像に基づいて、前記トレーラ幅を決定し、
前記処理ハードウェアは、前記第2のセンサシステムデータに含まれる前記トレーラの側面と前端とを含む画像に基づいて、前記トレーラ長を決定し、
前記トレーラの前端を含む画像と、前記トレーラの側面と前端とを含む画像とは、同一のカメラにより捕捉される、
方法。
【請求項2】
前記処理ハードウェアで、前記処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記ステアリングホイール角度に基づいて前記俯瞰画像を調整するステップと、
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記処理ハードウェアで、前記処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記ステアリングホイール角度に基づいて、前記トレーラ表現の位置を決定するステップと、
前記処理ハードウェアで、前記車両表現、前記トレーラ表現および投影されたトレーラ表現を含む更新された俯瞰画像を生成するステップと、
をさらに含み、
前記投影されたトレーラ表現は、前記ステアリングホイール角度における前記トレーラの位置を示す、
請求項1記載の方法。
【請求項4】
牽引車両および前記牽引車両に取り付けられているトレーラの俯瞰図を生成する方法であって、前記方法は、
処理ハードウェアで、前記牽引車両の後部環境を捕捉するために、前記牽引車両の後端に配置されているカメラから、前記トレーラの前端を含む第1の画像を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記第1の画像に基づいてトレーラ幅を決定するステップと、
前記処理ハードウェアで、前記カメラから、前記トレーラの側面と前記前端とを含み、前記牽引車両に対する前記トレーラのトレーラ角度が前記第1の画像とは異なる第2の画像を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記第2の画像に基づいてトレーラ長を決定するステップと、
前記処理ハードウェアで、前記牽引車両の前記後端に配置されている1つまたは複数のセンサからセンサ情報を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記センサ情報に基づいて、前記トレーラと前記牽引車両との間の分離距離を決定するステップと、
前記処理ハードウェアと通信するハードウェアメモリから、車両長および車両幅を読み出すステップと、
前記処理ハードウェアで、前記トレーラ幅、前記トレーラ長、前記分離距離、前記車両長および前記車両幅に基づいて、車両表現およびトレーラ表現を含んでいる俯瞰画像を生成するステップと、
前記処理ハードウェアから、前記処理ハードウェアと通信するディスプレイに、前記俯瞰画像を表示するための命令を伝送するステップと、
を含む、方法。
【請求項5】
前記車両表現および前記トレーラ表現は、それぞれ前記牽引車両および前記トレーラに比例している、請求項記載の方法。
【請求項6】
前記処理ハードウェアで、前記処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記ステアリングホイール角度に基づいて前記俯瞰画像を調整するステップと、
をさらに含む、請求項または記載の方法。
【請求項7】
前記処理ハードウェアで、前記処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記ステアリングホイール角度に基づいて、前記トレーラ表現の位置を決定するステップと、
前記処理ハードウェアで、前記車両表現、前記トレーラ表現および投影されたトレーラ表現を含む更新された俯瞰画像を生成するステップと、
を含み、
前記投影されたトレーラ表現は、前記ステアリングホイール角度での前記トレーラの位置を示す、
請求項または記載の方法。
【請求項8】
前記カメラは、前記牽引車両および前記トレーラが第1の位置にあるときに前記第1の画像を捕捉し、前記牽引車両および前記トレーラが第2の位置にあるときに前記第2の画像を捕捉する、請求項からまでのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記分離距離を決定するステップは、センサ信号が前記1つまたは複数のセンサから前記1つまたは複数のセンサに戻るまでの経過時間を計算するステップを含む、請求項からまでのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記処理ハードウェアで、ネットワークを介して、前記処理ハードウェアと通信する1つまたは複数の車両から車両センサデータを受け取るステップと、
前記処理ハードウェアで、前記トレーラ幅、前記トレーラ長、前記分離距離、前記車両長、前記車両幅および前記車両センサデータに基づいて前記俯瞰画像を生成するステップと、
をさらに含む、請求項からまでのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークは、前記処理ハードウェアと他の車両との間に車車間通信を提供するように構成されている、請求項10記載の方法。
【請求項12】
牽引車両および前記牽引車両に取り付けられているトレーラの俯瞰図を生成するシステムであって、前記システムは、
運転者ディスプレイと、
前記運転者ディスプレイと通信する処理ハードウェアと、
前記処理ハードウェアと通信するハードウェアメモリと、
を含み、
前記ハードウェアメモリは命令を格納しており、前記命令は実行時に、前記処理ハードウェアに方法を実施させ、前記方法は、
前記牽引車両の後部環境を捕捉するために、前記牽引車両の後端に配置されているカメラから、前記トレーラの前端を含む第1の画像を受け取るステップと、
前記第1の画像に基づいてトレーラ幅を決定するステップと、
前記カメラから、前記トレーラの側面と前記前端とを含み、前記牽引車両に対する前記トレーラのトレーラ角度が前記第1の画像とは異なる第2の画像を受け取るステップと、
前記第2の画像に基づいてトレーラ長を決定するステップと、
前記牽引車両の前記後端に配置されている1つまたは複数のセンサからセンサデータを受け取るステップと、
前記センサデータに基づいて、前記トレーラと前記牽引車両との間の分離距離を決定するステップと、
前記ハードウェアメモリから、車両長および車両幅を読み出すステップと、
前記トレーラ幅、前記トレーラ長、前記分離距離、前記車両長および前記車両幅に基づいて、車両表現およびトレーラ表現を含む俯瞰画像を生成するステップと、
前記運転者ディスプレイに、前記俯瞰画像を表示するための命令を伝送するステップと、
を含む、
システム。
【請求項13】
前記車両表現および前記トレーラ表現は、それぞれ前記牽引車両および前記トレーラに比例している、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記方法はさらに、
前記処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取るステップと、
前記ステアリングホイール角度に基づいて前記俯瞰画像を調整するステップと、
を含む、請求項12または13記載のシステム。
【請求項15】
前記方法はさらに、
前記処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取るステップと、
前記ステアリングホイール角度に基づいて前記トレーラ表現の位置を決定するステップと、
前記車両表現、前記トレーラ表現および投影されたトレーラ表現を含む更新された俯瞰画像を生成するステップと、
を含み、
前記投影されたトレーラ表現は、前記ステアリングホイール角度での前記トレーラの位置を示す、
請求項12または13記載のシステム。
【請求項16】
前記カメラは、前記牽引車両および前記トレーラが第1の位置にあるときに前記第1の画像を捕捉し、前記牽引車両および前記トレーラが第2の位置にあるときに前記第2の画像を捕捉する、請求項12から15までのいずれか1項記載のシステム。
【請求項17】
前記分離距離を決定するステップは、センサ信号が前記1つまたは複数のセンサから前記1つまたは複数のセンサに戻るまでの経過時間を計算するステップを含む、請求項12から16までのいずれか1項記載のシステム。
【請求項18】
前記方法はさらに、
ネットワークを介して、前記処理ハードウェアと通信する1つまたは複数の車両から車両センサデータを受け取るステップと、
前記トレーラ幅、前記トレーラ長、前記分離距離、前記車両長、前記車両幅および前記車両センサデータに基づいて前記俯瞰画像を生成するステップと、
を含む、請求項12から17までのいずれか1項記載のシステム。
【請求項19】
前記ネットワークは、前記処理ハードウェアと他の車両との間の車車間通信を提供するように構成されている、請求項18記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年9月21日に出願された米国仮特許出願第62/561,403号明細書の利益を主張するものであり、この仮特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、トレーラの後退をアシストするためにトレーラに取り付けられている牽引車両に関連付けられた推定鳥瞰図を生成する方法に関する。
【0003】
背景
トレーラは、通常、動力を有する牽引車両によって牽引される、動力を有していない車両である。トレーラは、ユーティリティー・トレーラ、ポップアップキャンピングカー、トラベルトレーラ、家畜用トレーラ、フラットベッドトレーラ、密閉型自動車運搬車、ボートトレーラ等であってよい。牽引車両は、自動車、クロスオーバー、トラック、バン、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)、レクリエーショナル・ビークル(RV)またはトレーラに取り付けられており、トレーラを牽引するように構成されている任意の他の車両であってよい。トレーラは、トレーラヒッチを使用して動力車に取り付けられてよい。レシーバーヒッチが牽引車両に取り付けられ、トレーラヒッチにつながり、接続を形成する。トレーラヒッチは、ボールおよびソケット、第5のホイールおよびグースネックまたはトレーラジャックであってよい。他の取り付け機構が使用されてもよい。いくつかの例では、トレーラと動力車との間の機械的な接続に加えて、トレーラは牽引車両に電気的に接続されている。そのため、電気的な接続によってトレーラは動力車の尾灯回路から給電され、これによってトレーラは動力車のライトと同期するテールランプ、方向指示灯およびブレーキライトを有することができる。
【0004】
現在、多くの車両には、後向きのカメラが設けられている。このようなカメラは、運転者に、車両の後ろの景色を提供する。しかし、車両がトレーラを牽引しているときは、後向きのカメラの「景色」は本質的に遮られる。トレーラが牽引車両に取り付けられているときに、車両とトレーラとが空間内へバック(後退または後方移動)するとステアリングホイールの回転に応じてトレーラがどのように動くのかを認識するのは困難な場合がある。車両を動かす必要なく、トレーラがホイールの動きに応じてどのように動くのかを示すだろう、トレーラとその牽引車両との「鳥瞰」図を提供する方法および装置は、従来技術に対する改善になるだろう。
【0005】
概要
本開示のある態様は、牽引車両および牽引車両に取り付けられているトレーラの俯瞰図を生成する方法を提供する。この方法は、処理ハードウェアで、牽引車両の後部環境を捕捉するために、牽引車両の後端に配置されているカメラから第1の画像を受け取ることを含んでいる。第1の画像は、トレーラの前端を含んでいる。この方法はまた、処理ハードウェアで、第1の画像に基づいてトレーラ幅を決定することを含んでいる。この方法は、処理ハードウェアで、カメラから第2の画像を受け取ることを含んでいる。第2の画像は、トレーラの側面と前端とを含んでいる。この方法はまた、処理ハードウェアで、第2の画像に基づいてトレーラ長を決定することを含んでいる。この方法は、処理ハードウェアで、牽引車両の後端に配置されている1つまたは複数のセンサからセンサデータを受け取ることを含んでいる。この方法は、処理ハードウェアで、センサデータに基づいてトレーラと牽引車両との間の分離距離を決定することを含んでいる。さらに、この方法は、処理ハードウェアと通信するハードウェアメモリから、車両長および車両幅を読み出すことを含んでいる。この方法はまた、処理ハードウェアで、トレーラ幅、トレーラ長、分離距離、車両長および車両幅に基づいて、車両表現およびトレーラ表現を含んでいる俯瞰画像を生成することを含んでいる。この方法は、処理ハードウェアから、処理ハードウェアと通信するディスプレイに、俯瞰画像を表示するための命令を伝送することを含んでいる。
【0006】
本開示のこの態様の実施形態は、以下の自由選択的な特徴のうちの1つまたは複数を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、車両表現およびトレーラ表現は、牽引車両およびトレーラにそれぞれ比例している。
【0007】
いくつかの実施形態では、この方法はさらに、処理ハードウェアで、処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取ることを含んでいる。この方法は、処理ハードウェアで、このステアリングホイール角度に基づいて俯瞰画像を調整することを含んでいる。
【0008】
いくつかの例では、この方法は、処理ハードウェアで、処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取ることを含んでいる。この方法は、処理ハードウェアで、ステアリングホイール角度に基づいてトレーラ表現の位置を決定することを含んでいる。この方法はまた、処理ハードウェアで、車両表現、トレーラ表現および投影されたトレーラ表現を含んでいる更新された俯瞰画像を生成することを含んでいる。投影されたトレーラ表現は、ステアリングホイール角度でのトレーラの位置を示す。
【0009】
いくつかの実施形態では、カメラは、牽引車両およびトレーラが第1の位置にあるときに第1の画像を捕捉し、牽引車両およびトレーラが第2の位置にあるときに第2の画像を捕捉する。いくつかの例では、分離距離を決定することは、センサ信号が1つまたは複数のセンサから1つまたは複数のセンサに戻るまでの経過時間を計算することを含んでいる。
【0010】
この方法はさらに、処理ハードウェアで、ネットワークを介して、処理ハードウェアと通信する1つまたは複数の車両から車両センサデータを受け取ることを含んでいてよい。この方法はまた、処理ハードウェアで、トレーラ幅、トレーラ長、分離距離、車両長、車両幅および車両センサデータに基づいて俯瞰画像を生成することを含んでいる。ネットワークは、処理ハードウェアと他の車両との間の車車間通信を提供するように構成されていてよい。
【0011】
本開示の別の態様は、牽引車両および牽引車両に取り付けられているトレーラの俯瞰図を生成するシステムを提供する。このシステムは、運転者ディスプレイと、運転者ディスプレイと通信する処理ハードウェアと、処理ハードウェアと通信するハードウェアメモリとを含んでいる。ハードウェアメモリは、実行時に処理ハードウェアに方法を実施させる命令を格納している。この方法は、牽引車両の後部環境を捕捉するために、牽引車両の後端に配置されているカメラから第1の画像を受け取ることを含んでいる。第1の画像は、トレーラの前端を含んでいる。この方法は、第1の画像に基づいてトレーラ幅を決定することを含んでいる。この方法は、カメラから第2の画像を受け取ることを含んでいる。ここで第2の画像は、トレーラの側面と前端とを含んでいる。この方法はまた、第2の画像に基づいてトレーラ長を決定することを含んでいる。この方法はまた、牽引車両の後端に配置されている1つまたは複数のセンサからセンサデータを受け取ることを含んでいる。この方法はまた、センサデータに基づいてトレーラと牽引車両との間の分離距離を決定することを含んでいる。この方法はまた、ハードウェアメモリから、車両長および車両幅を読み出すことを含んでいる。この方法はまた、トレーラ幅、トレーラ長、分離距離、車両長および車両幅に基づいて、車両表現およびトレーラ表現を含んでいる俯瞰画像を生成することを含んでいる。この方法はまた、運転者ディスプレイに、俯瞰画像を表示するための命令を伝送することを含んでいる。
【0012】
本開示のこの態様の実施形態は、以下の自由選択的な特徴のうちの1つまたは複数を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、車両表現およびトレーラ表現は、それぞれ牽引車両およびトレーラに比例している。この方法はさらに、処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取ることを含んでいてよい。この方法は、ステアリングホイール角度に基づいて俯瞰画像を調整することを含んでいてよい。この方法はさらに、処理ハードウェアと通信するステアリングホイール角度入力デバイスからステアリングホイール角度を受け取ることを含んでいる。この方法は、ステアリングホイール角度に基づいてトレーラ表現の位置を決定することを含んでいる。この方法はまた、車両表現、トレーラ表現および投影されたトレーラ表現を含んでいる更新された俯瞰画像を生成することを含んでおり、投影されたトレーラ表現は、ステアリングホイール角度におけるトレーラの位置を示す。いくつかの例では、カメラは、牽引車両およびトレーラが第1の位置にあるときに第1の画像を捕捉し、牽引車両およびトレーラが第2の位置にあるときに第2の画像を捕捉する。分離距離を決定することは、センサ信号が1つまたは複数のセンサから1つまたは複数のセンサに戻るまでの経過時間を計算することを含んでいてよい。この方法はさらに、ネットワークを介して、処理ハードウェアと通信する1つまたは複数の車両から車両センサデータを受け取ることを含んでいてよい。この方法はまた、トレーラ幅、トレーラ長、分離距離、車両長、車両幅および車両センサデータに基づいて俯瞰画像を生成することを含んでいてよい。ネットワークは、処理ハードウェアと他の車両との間の車車間通信を提供するように構成されていてよい。
【0013】
本開示のさらに別の態様は、牽引車両およびトレーラの俯瞰図をシミュレートする方法を提供する。牽引車両は、中心線、前端、カメラが付いている後端、長さ、幅およびホイールベースを有している。トレーラは、ヒッチ、ヒッチの後ろの前端、前端の後ろの後端、ヒッチと後端との間の長さ、幅、軸上の少なくとも2つのホイールおよび実質的に軸とヒッチとの間の距離に等しいホイールベースを含んでいる。この方法は、牽引車両の後端に取り付けられているカメラからトレーラの前端の画像を捕捉すること、および捕捉した画像をプロセッサに提供することを含んでいる。プロセッサは、非一過性のメモリデバイスに格納されているプログラム命令を実行し、実行時にこれによってプロセッサは、トレーラ幅を決定し、牽引車両とトレーラとの間の距離を決定し、中心線と軸との間の角度を決定し、牽引車両の後端に取り付けられているトレーラの上面図のアニメーションを生成し、生成されたアニメーションを、プロセッサに結合されているディスプレイデバイスに表示する。生成されたアニメーションは、牽引車両が後方に向けて移動するときに牽引車両およびトレーラがたどるだろう経路を表す。
【0014】
本開示のこの態様の実施形態は、以下の自由選択的な特徴のうちの1つまたは複数を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、牽引車両内のコントロールデバイスからの可変ステアリング角度信号の受信に応じて、生成されたアニメーションを変更する。変更された生成されたアニメーションは、牽引車両が後方に向けて移動するときにトレーラがたどるだろうさまざまな経路を表す。牽引車両とトレーラとの間の距離を決定することは、超音波信号を使用してこの距離を決定することを含んでいる。
【0015】
いくつかの例では、トレーラは、軸に対して実質的に垂直になるようなサイズ、形状および配置を有する第1および第2の平行な側面を有している。車両の中心線と軸との間の角度を決定することは、第1の超音波信号を使用して、第1の側面と車両の後端との間の第1の距離を決定すること、第2の超音波信号を使用して、第2の側面と車両の後端との間の第2の距離を決定すること、および第1の距離と第2の距離との間の差を使用して、車両の中心線とトレーラの軸との間の上述した角度を計算することを含んでいる。
【0016】
本開示の別の態様は、牽引車両およびトレーラの俯瞰図をシミュレートする装置を提供する。牽引車両は、中心線、前端、カメラ(またはレーダー等の他のセンサ)が付いている後端、長さ、幅およびホイールベースを有している。トレーラは、ヒッチ、ヒッチの後ろの前端、前端の後ろの後端、ヒッチと後端との間の長さ、幅、軸上の少なくとも2つのホイールおよび実質的に軸とヒッチとの間の距離に等しいホイールベースを含んでいる。この装置は、トレーラの前端の画像を捕捉するように構成されているカメラと、ディスプレイデバイスと、カメラおよびディスプレイデバイスに結合されているプロセッサと、プロセッサに結合され、プログラム命令を格納する非一過性のメモリデバイスとを含んでいる。命令が実行されると、プロセッサは、捕捉された画像を使用してトレーラ幅を決定し、捕捉された画像から牽引車両とトレーラとの間の距離を決定し、捕捉された画像から、中心線とトレーラの軸との間の角度を決定し、牽引車両の後端に取り付けられているトレーラの上面図のアニメーションを生成し、生成されたアニメーションを、プロセッサに結合されているディスプレイデバイスに表示するように構成されている。生成されたアニメーションは、牽引車両が後方に向けて移動するときに牽引車両およびトレーラがたどるだろう経路を表す。
【0017】
本開示の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に示されている。他の態様、特徴および利点は、これらの説明および図面ならびに特許請求の範囲から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】牽引車両に取り付けられているトレーラの平面図である。
図2】トレーラおよび牽引車両の両方の外寸を示している、牽引車両に取り付けられているトレーラの別の平面図である。
図3A】牽引車両に取り付けられているトレーラの第1の位置を示す図である。
図3B】牽引車両に取り付けられているトレーラの第2の位置を示す図である。
図3C図3Aに即した、牽引車両に取り付けられているトレーラの鳥瞰図の例示的なレンダリングまたは表示を示す図である。
図3D図3Bに即した、牽引車両に取り付けられているトレーラの鳥瞰図の例示的なレンダリングまたは表示を示す図である。
図3E】入力ステアリング角度に基づいて、牽引車両に取り付けられているトレーラの鳥瞰図の例示的なレンダリングまたは表示を示す図である。
図4】牽引車両および取り付けられているトレーラの鳥瞰図を提供するための例示的なシステムのブロック図である。
図5】車両に取り付けられているトレーラの鳥瞰図を運転者に提供する、牽引車両およびトレーラの俯瞰図をシミュレートする例示的な方法を示す図である。
図6】俯瞰図を生成および表示するための動作の例示的な段取りの概略図である。
図7】俯瞰図を生成および表示するための動作の例示的な段取りの概略図である。
【0019】
種々の図面における同じ参照符号は、同じ要素を示している。
【0020】
詳細な説明
限定ではないが、自動車、クロスオーバー、トラック、バン、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)およびレクリエーショナル・ビークル(RV)等の牽引車両は、トレーラを牽引するように構成されていてよい。牽引車両は、トレーラヒッチを介してトレーラにつながる。ディスプレイに表示される、牽引車両およびトレーラの鳥瞰図画像を生成することができる牽引車両を実現することが望まれる。生成された画像は、それぞれ車両およびトレーラの寸法に比例する車両およびトレーラの車両表現およびトレーラ表現を含んでいる。さらに、生成された画像によって、車両がターンしているときに、車両に対するトレーラの位置を運転者はより良く見ることができるだろう。
【0021】
図1図4を参照する。牽引車両10は、トレーラヒッチ27でトレーラ80に取り付けられている。牽引車両10は、前端12、後端14、乗員または右側16および運転者または左側18を含んでいる。いくつかの実施形態では、車両10は、センサシステム19を含んでおり、これは1つまたは複数の測定値を決定するために使用され得るセンサシステムデータ29を提供するセンサ20、22を含んでいる。センサシステム19は、1つまたは複数のセンサ20、22および/または1つまたは複数のカメラ26を含んでいてよい。センサ20、22はセンサデータ23を提供し、カメラは画像25を提供する。センサシステムデータ29はセンサデータ23および/または画像25を含んでいてよい。1つまたは複数のセンサ20、22には、超音波距離計、レーダー、ソナー、LIDAR(Light Detection and Ranging、これは遠隔ターゲットの距離および/または他の情報を見つけるために散乱光の特性を測定する光学リモートセンシングを必要とし得る)、LADAR(Laser Detection and Ranging)等が含まれ得るが、これらに限定されない。示されるように、第1のセンサ20および第2のセンサ22は、左側18および右側16の両方に沿って、牽引車両10の後端14に取り付けられている。しかし、車両10が、たとえば、車両の中心線28に沿って配置されている1つのセンサ20だけを支持してよい。付加的なセンサも可能であり得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、後向きカメラ26は、牽引車両10の後端14にも取り付けられているトレーラヒッチ27の上に取り付けられている。後向きカメラ26は、単眼カメラ、双眼カメラ、または牽引車両10の後方の走行経路の景色を提供することができる別のタイプのセンシングデバイスであってよい。後向きカメラ26は、車両10の後部環境の画像25を捕捉する。たとえば、トレーラ80が車両10に、トレーラヒッチ27で取り付けられている場合、カメラ26によって捕捉された画像25は、トレーラ80の前端90の表現を含んでいる。
【0023】
牽引車両10は、車両の全長を通り、右側16および左側18から実質的に等距離にある仮想線28である「中心線」を有している。いくつかの例では、トレーラヒッチ27はこの中心線28上に配置されている。したがって、トレーラ80は、牽引車両10に、牽引車両の中心線28で取り付けられている。
【0024】
図1において、参照番号60によって識別される基準線は、中心線28に対して実質的に垂直であり、かつ牽引車両10の後端14と実質的に同一平面上にある「鉛直線」または想像上の線である。基準線62Aおよび62Bによって、カメラ26の視野が識別される。車両10とトレーラ80とが整列されているとき、すなわち、車両10とトレーラ80とが中心線28に沿って実質的に整列されているとき、車両10とトレーラ80との間のトレーラ角度αはゼロに等しい。しかし、トレーラ80と車両10とが整列されていない場合、車両10に対するトレーラ80の位置に応じて、このトレーラ角度αはゼロより大きいかまたは小さくなる。
【0025】
車両10は、車両プロセッサ402、たとえば計算デバイスまたはデータ処理ハードウェアを含んでいる。これは、計算プロセッサ402上で実行可能な命令を格納することができる非一過性のメモリまたはハードウェアメモリ404、たとえばハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリと通信する1つまたは複数の計算プロセッサを有する中央処理ユニット等であるがこれらに限定されない。いくつかの例では、非一過性のメモリ404は命令を格納しており、この命令によって実行時にプロセッサ402は、受け取ったセンサシステムデータ29に基づいてトレーラ80の寸法を決定し、決定した寸法に基づいて、牽引車両10の後端14に取り付けられているトレーラ80の上面図のアニメーションを生成する。
【0026】
ここでトレーラ80を参照すると、これも後端82、右側84、左側86、軸88および前端90を有している。前端90から延びるバー91がトレーラヒッチ27で牽引車両10に取り付けられる。
【0027】
いくつかの実施形態では、センサ20および22からの信号21(たとえば、音響信号または波)は、トレーラ80の左側86および右側84の前端90に当たり、反射される。信号21がセンサ20、22を出てトレーラの側面84、86に当たり、センサ20、22に戻るまでの経過時間は、「往復」時間を提供し、これによってプロセッサ402は、既知の音速を使用して、センサ20、22とトレーラ80の側面84、86との間の分離距離を計算することができる。いくつかの例では、各センサ20、22に対して、信号21の経過時間が異なる場合がある。これは、トレーラ80と車両10とが整列されておらず、車両10に対するトレーラ80の位置に応じて、トレーラ角度αがゼロより大きいまたはゼロより小さいことを示している。しかし、信号21に対する経過時間が等しい場合、プロセッサ402は、トレーラ80と車両10とが整列されており、トレーラ角度αがゼロに等しいことを決定する。さらに、プロセッサ402は、各信号21の経過時間に基づいてトレーラ角度αを決定してよい。したがって、基準線60ならびに中心線28に対する軸88の角度またはトレーラ角度αを、センサ20、22によって作成された距離または間隔測定値から決定することができる。他の実施形態では、プロセッサ402は、画像25を分析し、分離距離SDおよび/またはトレーラ角度αを決定してよい。
【0028】
引き続き図1および図2を参照する。牽引車両10は、全長L、全幅Wおよび車両の軸の中心線28の間の距離であるホイールベースWBを有している。トレーラ80は、全長Lおよび全幅Wを有している。トレーラ80は、トレーラ80の前端90とトレーラヒッチ27または牽引車両10の後端14との間の距離として定義される分離距離SDによって、牽引車両10から分離されている。
【0029】
いくつかの実施形態では、プロセッサ402は、センサシステム19から受け取ったセンサシステムデータ29(たとえば、センサデータ23および/または画像25)を分析することによって、トレーラ80の幅Wを決定する。いくつかの例では、プロセッサ402は、牽引車両10の後端14に取り付けられているカメラ26から受け取った画像25を分析することによってトレーラ80の幅Wを決定する。カメラ26は、トレーラの前端90のビデオの1つのフレームを捕捉し、プロセッサ402は、この捕捉された画像を、既知のトレーラ幅の1つまたは複数のテンプレート画像と比較する。例として、トレーラ80と牽引車両10との間の距離SDが長くなると、その捕捉された画像25によって表されるトレーラ80の見かけのサイズは低減するだろう。同じトレーラ80がカメラ26に近づくと、画像25によって捕捉される見かけのサイズは増大するだろう。既知の幅を有するトレーラの画像25が、牽引車両10の後方のトレーラの捕捉された画像と比較される場合、これらの2つの画像を比較することによってトレーラ幅を少なくとも推定することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、運転者は、トレーラ幅Wを、乗員室に配置されている端末、たとえばユーザ運転者入力412に手動で入力してよく、またはその製造業者のモデル番号によって、トレーラの仕様または識別も入力されてよい。
【0031】
さらに別の例では、プロセッサ402が、受け取った画像25を分析することによって、トレーラ80の幅Wを決定してよい。これはたとえば、画像25内のピクセルを分析することによって行われる。プロセッサ402がどのように幅Wを決定するのかに関係なく、トレーラ80の幅Wおよび長さLを決定することは、牽引車両10およびトレーラ80のシミュレートされた俯瞰図を生成できるようにするために重要である。
【0032】
トレーラ80の長さLが測定され、ユーザ運転者入力412を介して手動で入力されてよい。またトレーラ80の長さLが、非一過性のメモリ404内に常駐する牽引車両データベース406内で「検索」されてよい。いくつかの例では、プロセッサ402は、センサシステムデータ29(たとえば、センサデータ23および/または画像25)を分析することによって、トレーラ80の長さLを推定する。たとえば、トレーラ80が牽引車両10に対して、センサシステム19がトレーラの前端90および後端82の両方を「見る」ことができる角度αで配置されている場合、プロセッサ402は、トレーラ80の長さLを推定することができる。いくつかの例では、プロセッサ402は、トレーラ80が牽引車両10に対して所定の角度αにあるときに捕捉された1つまたは複数の画像25を分析することによって、トレーラ80の長さLを推定する。
【0033】
プロセッサ402が、トレーラ80の寸法を決定すると、すなわち、長さLおよび幅W、牽引車両10の後端14からの距離SDおよび車両の中心線28とトレーラの中心線89との間の角度αを決定すると、プロセッサ402は、牽引車両の中心線28に対するトレーラ80の位置を計算して、トレーラプロファイルまたはフットプリントの画像を生成することによって、牽引車両10の後端14に取り付けられているトレーラ80の上面図のアニメーションを生成する。
【0034】
図3Aは、車両10がトレーラ80と実質的に整列されている第1の位置P1における牽引車両10およびトレーラ80を示している。換言すると、トレーラ角度はゼロである。図4Aを参照する。プロセッサが車両10およびトレーラ80の測定値を決定すると、プロセッサ402は、車両表現415aおよびトレーラ表現415bを含んでいる車両トレーラ表現415を生成する。車両トレーラ表現415は、車両10およびトレーラ80に比例している。たとえば、トレーラが車両長Lを上回る長さLを有している場合、車両トレーラ表現415は、ディスプレイに示されるように、車両表現よりも長いトレーラ表現を示す。逆に、トレーラが車両長Lを下回る長さLを有している場合、車両トレーラ表現415は、ディスプレイに示されるように、車両表現よりも短いトレーラ表現を示す。
【0035】
図3Bは、トレーラ80が車両10に対してトレーラ角度αで配置されている第2の位置P2における牽引車両10およびトレーラ80を示している。図4Bは、図3Bに関連する車両トレーラ表現415を示している。示されているように、プロセッサ402は、トレーラ80の位置が車両10に対して変化するとき、またはトレーラ角度αが第1の位置P1から第2の位置P2に変化するとき、ディスプレイ414を更新する。プロセッサ402は、第1の信号21を使用して、トレーラ80の第1の側面前端84、90と車両後端14、すなわち第2のセンサ22との間の第1の距離を決定することによってトレーラ角度αを決定してよい。プロセッサ402は、第2の超音波信号21を使用して、第2の側面前端86、90と車両後端14、すなわち第1のセンサ20との間の第2の距離を決定してよい。次にプロセッサ402は、第1の距離と第2の距離との間の差に基づいて、トレーラ角度αを計算することができる。
【0036】
図4は、図1図3Cにおいて説明したような、牽引車両10およびトレーラ80の俯瞰図415をシミュレートする装置400のブロック図である。以下に説明するように、さまざまなコンポーネントが必然的に車両の後端に配置されており、また他のコンポーネントは乗員室内に配置されている。プロセッサおよび関連するメモリデバイスは、事実上どこにでも配置可能である。
【0037】
装置400は、車両プロセッサ402と、プロセッサ402のためのプログラム命令を格納する非一過性のメモリ404とを含んでいる。上述したように、プロセッサ402が、格納されている命令を実行すると、命令によって、プロセッサ402はとりわけ、上述したように、俯瞰図415の計算および生成を実行する。
【0038】
プログラム命令を格納することに加えて、非一過性のメモリ404は、牽引車両データベース406を含んでいてよく、その内容は、トレーラを牽引することができる自動車の物理的特性を含んでいる。このような特性には、車両の全長L、その全幅WおよびそのホイールベースWBが含まれ得るが、これらに限定されない。プロセッサ402は、これらの特性を使用して、俯瞰画像415を生成する。
【0039】
非一過性のメモリ404はまた、トレーラデータベース408を格納してよい。これは、牽引車両データベース406と同様に、製造業者によるトレーラのリストまたはテーブルであり、トレーラ長、幅、軸の数および牽引バーの長さを含んでいる。牽引バーは、トレーラの前端およびそのヒッチから延在する。容易なアクセスのために、データベースを、以前に使用されたトレーラのみを含むように縮小してよい。ここでこれは、運転者によって入力された値か、またはユーザが入力せずにシステムによって決定された値を備える。
【0040】
いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス414は、プロセッサ402と通信する。ディスプレイデバイス414は、牽引車両10のダッシュボードに配置されていてよい。ディスプレイデバイス414は、タッチスクリーンディスプレイであってよい。
【0041】
プロセッサ402、非一過性のメモリ404およびディスプレイデバイス414は、従来のアドレス/データ/コントロールバス410を介して相互に通信してよい。いくつかの例では、バス410は、プロセッサ402をユーザ入力デバイスに結合する。これは、同様に乗員室内、たとえばダッシュボードに配置されているキーボード412等である。ユーザ入力デバイス412は、車両10の運転者または他の乗員が、牽引車両10、トレーラ80の物理的な特性および牽引車両10とトレーラ80との間の間隔SDを手動で入力することを可能にする。
【0042】
いくつかの例では、左側のセンサ20および右側のセンサ22ならびにカメラ26も、同じコントロールバス416を介してプロセッサ402と通信する。上述したように、センサ20および22によって、両方の車両10、80の側面16、18、84、86に沿った、牽引車両10の後端14とトレーラ80の前端90との間の距離が正確に決定される。プロセッサ402は、カメラ26から画像を受け取り、受け取った画像に基づいて、プロセッサ402は、トレーラ幅W、牽引車両10とトレーラ80との間の分離距離SDを決定する。さらに、プロセッサ402は、カメラ26によって捕捉された画像に基づいて、牽引車両10の中心線28とトレーラ80との間の角度を決定してよい。
【0043】
いくつかの例では、車両10は運転者ステアリングホイール角度入力デバイス418を含んでおり、これはたとえば、車両ダッシュボード上の回転ノブまたは車両のステアリングホイールに結合されている位置センサ等である。ステアリングホイール角度入力デバイス418は、プロセッサ402と通信する。いくつかの例では、ステアリングホイール角度入力デバイス418は、コントロールバス410を介してプロセッサに結合されている。ステアリングホイール角度入力デバイス418は、牽引車両10のステアリング角度の変化を表す信号を提供する。
【0044】
牽引車両が前方に駆動されているときに、ステアリングホイールを時計回りに回転させると、車両が右に曲がるか右に「進む」ことは当業者に既知である。逆に、ステアリングホイールを反時計回りに回転させると、車両が左に曲がるか左に「進む」。
【0045】
トレーラ80が取り付けられている牽引車両10が後退するとき、すなわち、後ろ向きに駆動されているときには、車両10のステアリングホイールの時計回りまたは反時計回りの回転によって、取り付けられているトレーラ80は反対方向に向けられる。換言すると、ステアリングホイールを時計回りに回転させると、牽引車両10が後ろ向きに動き、取り付けられているトレーラ80を「左」に押す。ステアリングホイールを反時計回りに回転させると、牽引車両10が後ろ向きに動き、取り付けられているトレーラ80を「右」に押す。
【0046】
いくつかの実施形態では、ステアリングホイール角度入力デバイス418は、ステアリングホイール角度信号をプロセッサ402に伝送する。プロセッサ402は、車両の中心線28とトレーラの軸88との間の角度の変化を計算する。さらに、プロセッサ402は、トレーラ角度αの変化に基づいて、トレーラ80および車両10の上面図のアニメーションを生成する。したがって、運転者は、ステアリングホイール角度に応じてトレーラ80がどのように動くのかをディスプレイ414上で見ることができる。いくつかの例では、運転者がステアリングホイール角度を変更するときに、トレーラ角度αおよび俯瞰図415がリアルタイムで更新される。しかし、図3Eに示されているような他の例では、運転者がステアリングホイール角度を変更するときに、俯瞰図415だけが更新され、その後、運転者の入力後に、牽引車両10が後方または前方に移動している間にトレーラ角度αも変化する。このような場合、トレーラ80のゴースト画像145bb(すなわち、第2のトレーラ表現)が、実際のトレーラ表現415bの位置に重なる場合がある。示されているように、プロセッサ402は、車両10およびトレーラ80の寸法を考慮するので、プロセッサ402は、ジャックナイフ現象に関する警告を運転者に提供し得る。
【0047】
ここで図5を参照する。図5は、図1図4において説明した牽引車両10およびトレーラ80の俯瞰図をシミュレートする方法500を示す。ブロック502で、車両10の後端14に配置されているカメラ26が、牽引車両10の後ろに配置されているトレーラ80の画像を捕捉する。カメラ26は、捕捉された画像の少なくとも1つのフレームをプロセッサ402に送る。
【0048】
ブロック504で、トレーラ80の幅Wが決定される。トレーラ80の幅Wは、たとえば、運転者によって入力されるキーボード等の入力デバイス412を介して受け取られてよい。いくつかの例では、トレーラ80の幅Wは、トレーラ80の画像をデータベース408内に格納されている1つまたは複数の事前に捕捉された画像と比較することによって決定される。プロセッサ402は、捕捉された画像を、関連付けられたトレーラ長を有するトレーラを識別する、事前に捕捉された画像と比較する。他の例では、プロセッサ402は、車両10の後端14に配置されている1つまたは複数のセンサからセンサデータ23を受け取る。プロセッサ402は、受け取ったセンサデータ23に基づいてトレーラ80の幅Wを決定する。ブロック506で、プロセッサ402は、牽引車両10とトレーラ80との間の距離SDを決定する。いくつかの例では、プロセッサ402は、運転者入力を介してキーボード412から、牽引車両10とトレーラ80との間の距離SDを受け取る。他の例では、プロセッサ402は、車両10の後端14に配置されている1つまたは複数のセンサからセンサデータ23を受け取り、受け取ったセンサデータ23に基づいて、プロセッサ402は牽引車両10とトレーラ80との間の距離SDを決定する。
【0049】
ブロック508で、プロセッサ402は、運転者入力デバイス418によるステアリング角度の変化に応じて、車両の中心線28とトレーラの軸88との間の角度の変化を計算する。ステップ512で、プロセッサ402は、アニメーションまたはビデオ画像を生成する。上述したアニメーションは、それがビデオであろうと1つの静止画像であろうと、ステップ514において、たとえば、乗員室のダッシュボード上にあるディスプレイパネル上に表示される。最後に、ステップ516で、プロセッサ402は、車両10が駐車されているか否かを判定する。本明細書で使用されるとき、用語「駐車されている」とは、車両が保管されるだろう最終的な場所へ移動されていることを意味する。車両10が駐車されていない場合、この方法500はステップ510に戻り、ダッシュボードに取り付けられている入力デバイスまたはステアリングホイール自体から異なるステアリング角度入力信号を受信する。
【0050】
いくつかの実施形態では、車両10は、共有ネットワーク(図示せず)を介して他の車両またはデバイスと通信する。共有ネットワークは、通信信号の送信および受信を可能にする任意のタイプのネットワークを含んでいてよく、これは無線通信ネットワーク、携帯電話ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、第3世代移動通信システム(3G)ネットワーク、第4世代移動通信システム(4G)ネットワーク、衛星通信網および他の通信ネットワーク等である。共有ネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)およびパーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)のうちの1つまたは複数を含んでいてよい。いくつかの例では、共有ネットワークは、データネットワーク、電気通信ネットワークおよびデータと電気通信ネットワークとの組み合わせを含んでいる。共有ネットワークは、処理ユニットおよび/またはストレージリソース等のクラウド計算リソースへのアクセスを提供する。用語「クラウド」サービスは一般的に、車両上でローカルに実行されるサービスではなく、1つまたは複数のネットワークを介してアクセス可能な1つまたは複数のリモートデバイスから配信されるサービスを指す。
【0051】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、車両10と他の車両との間の車車間(V2V)通信を提供する。車両10、すなわちプロセッサ402は、ネットワークを介して1つまたは複数の車両からデータを受け取り、受け取ったデータを分析するように構成されている。いくつかの例では、受け取ったデータは、現在の牽引車両10に関連する情報を含んでいる。このようなケースでは、プロセッサ402は、受け取ったデータを使用して鳥瞰図を生成し、車両およびトレーラのより正確なレンダリングを提供する。いくつかの例では、プロセッサ402は、車両10によってサポートされるセンサ20、22からセンサデータ23を受け取り、受け取ったセンサデータ23およびV2V通信を介して他の車両から提供されたデータに基づいて、プロセッサ402は、鳥瞰図のより良いレンダリングを提供する。
【0052】
図6は、図1図5のシステムを使用して牽引車両10および牽引車両10に取り付けられているトレーラ80の俯瞰図415を生成する方法600の動作の例示的な段取りを提供する。ブロック602で、方法600は、処理ハードウェア402、402で、処理ハードウェア402と通信するセンサシステム19から第1のセンサシステムデータ29を受け取る。センサシステム19は、センサ20、22および/またはカメラ26を含んでいる。第1のセンサシステムデータ29は、牽引車両10に対する第1のトレーラ位置P1に関連付けられている。ブロック604で、方法600は、処理ハードウェア402で、第1のセンサシステムデータ29に基づいてトレーラ幅Wを決定することを含んでいる。ブロック606で、方法600は、処理ハードウェア402で、センサシステム19から第2のセンサシステムデータ29を受け取ることを含んでいる。第2のセンサシステムデータ29は、牽引車両10に対する第2のトレーラ位置P2に関連付けられている。ブロック608で、方法600は、処理ハードウェア402で、第2のセンサデータに基づいてトレーラ長Lを決定することを含んでいる。ブロック610で、方法600は、処理ハードウェア402で、第1のセンサシステムデータ29および/または第2のセンサシステムデータ29に基づいて、トレーラ80と牽引車両10との間の分離距離SDを決定することを含んでいる。ブロック612で、方法600は、処理ハードウェア402と通信するハードウェアメモリ404から、車両長Lおよび車両幅Wを読み出すことを含んでいる。ブロック614で、方法600は、処理ハードウェア402で、トレーラ幅W、トレーラ長L、分離距離SD、車両長Lおよび車両幅Wに基づいて、車両表現415aおよびトレーラ表現415bを含んでいる俯瞰画像415を生成することを含んでいる。ブロック616で、方法600は、処理ハードウェア402から、処理ハードウェア402と通信するディスプレイ414に、俯瞰画像415を表示するための命令を伝送することを含んでいる。
【0053】
いくつかの実施形態では、方法600はさらに、処理ハードウェア402で、処理ハードウェア402と通信するステアリングホイール角度入力デバイス418(たとえば、回転ノブ)からステアリングホイール角度419を受け取ることを含んでいる。方法700は、処理ハードウェア402で、ステアリングホイール角度に基づいて俯瞰画像25を調整することを含んでいる。
【0054】
いくつかの例では、方法600は、処理ハードウェア402で、処理ハードウェア402と通信するステアリングホイール角度入力デバイス418(たとえば、回転ノブ)からステアリングホイール角度419を受け取ることを含んでいる。方法600は、処理ハードウェア402で、ステアリングホイール角度419に基づいてトレーラ表現415bの位置を決定することを含んでいる。方法600はまた、処理ハードウェア402で、車両表現415a、トレーラ表現415bおよび投影されたトレーラ表現415bbを含んでいる更新された俯瞰画像415を生成することを含んでいる。投影されたトレーラ表現415bbは、ステアリングホイール角度419を実行した後のトレーラの位置を示す。
【0055】
図7は、図1図5のシステムを使用して牽引車両10および牽引車両10に取り付けられているトレーラ80の俯瞰図415を生成する方法700の動作の例示的な段取りを提供する。ブロック702で、方法700は、処理ハードウェア402で、牽引車両10の後部環境を捕捉するために、牽引車両10の後端14に配置されているカメラ26から、第1の画像25を受け取ることを含んでいる。第1の画像25は、トレーラ80の前端90を含んでいる。ブロック704で、方法700は、処理ハードウェア402で、第1の画像25に基づいてトレーラ幅Wを決定することを含んでいる。ブロック706で、方法700は、処理ハードウェア402で、カメラ26からの第2の画像25を受け取ることを含んでいる。第2の画像25は、トレーラ80の側面84、86および前端90を含んでいる。ブロック708で、方法700は、処理ハードウェア402で、第2の画像25に基づいてトレーラ長Lを決定することを含んでいる。ブロック710で、方法700は、処理ハードウェア402で、牽引車両10の後端14に配置されている1つまたは複数のセンサ20、22からセンサデータ23を受け取ることを含んでいる。ブロック712で、方法700は、処理ハードウェア402で、センサデータ23に基づいて、トレーラ80と牽引車両10との間の分離距離SDを決定することを含んでいる。さらに、ブロック714で、方法700は、処理ハードウェア402と通信するハードウェアメモリ404から、車両長Lおよび車両幅Wを読み出すことを含んでいる。ブロック716で、方法700は、処理ハードウェア402で、トレーラ幅W、トレーラ長L、分離距離SD、車両長Lおよび車両幅Wに基づいて、車両表現415aおよびトレーラ表現415bを含んでいる俯瞰画像415を生成することを含んでいる。ブロック718で、方法700は、処理ハードウェア402から、処理ハードウェア402と通信するディスプレイ414に、俯瞰画像415を表示するための命令を伝送することを含んでいる。
【0056】
いくつかの実施形態では、車両表現415aおよびトレーラ表現415bは、牽引車両10およびトレーラ80にそれぞれ比例している。
【0057】
いくつかの実施形態では、方法700はさらに、処理ハードウェア402で、処理ハードウェア402と通信するステアリングホイール角度入力デバイス418(たとえば、回転ノブ)からステアリングホイール角度419を受け取ることを含んでいる。方法700は、処理ハードウェア402で、ステアリングホイール角度に基づいて俯瞰画像25を調整することを含んでいる。
【0058】
いくつかの例では、方法700は、処理ハードウェア402で、処理ハードウェア402と通信するステアリングホイール角度入力デバイス418(たとえば、回転ノブ)からステアリングホイール角度419を受け取ることを含んでいる。方法700は、処理ハードウェア402で、ステアリングホイール角度419に基づいてトレーラ表現415bの位置を決定することを含んでいる。方法700はまた、処理ハードウェア402で、車両表現415a、トレーラ表現415bおよび投影されたトレーラ表現415bbを含んでいる更新された俯瞰画像415を生成することを含んでいる。投影されたトレーラ表現415bbは、ステアリングホイール角度419を成した後のトレーラの位置を示す。
【0059】
いくつかの実施形態では、カメラ26は、牽引車両10およびトレーラ80が第1の位置にあるときに第1の画像25を捕捉し、牽引車両10およびトレーラ80が第2の位置にあるときに第2の画像25を捕捉する。いくつかの例では、分離距離SDを決定することは、センサ信号21が1つまたは複数のセンサ20、22から1つまたは複数のセンサ20、22に戻るまでの経過時間を計算することを含んでいる。
【0060】
方法700はさらに、処理ハードウェア402で、ネットワークを介して、処理ハードウェア402と通信する1つまたは複数の車両から車両センサデータを受け取ることを含んでいてよい。方法700はまた、処理ハードウェア402で、トレーラ幅W、トレーラ長L、分離距離SD、車両長L、車両幅Wおよび車両センサデータに基づいて俯瞰画像415を生成することを含んでいる。ネットワークは、処理ハードウェア402と他の車両との間の車車間通信を提供するように構成されていてよい。
【0061】
本明細書で説明したシステムおよび技法のさまざまな実施形態は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアおよび/またはそれらの組み合わせで実現できる。これらのさまざまな実施形態は、プログラミング可能なシステム上で実行可能、かつ/または解釈可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムでの実施形態を含み得る。これは少なくとも1つのプログラミング可能なプロセッサを含んでおり、このプロセッサは、ストレージシステム、少なくとも1つの入力デバイスおよび少なくとも1つの出力デバイスからデータおよび命令を受け取り、それらにデータおよび命令を伝送するように結合された、特殊なまたは汎用の目的のものであってよい。
【0062】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーションまたはコードとしても知られている)は、プログラミング可能なプロセッサのための機械命令を含み、高水準の手続き型および/またはオブジェクト指向プログラミング言語で、かつ/またはアセンブリ/機械語で実装可能である。本明細書で使用される場合、用語「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」は、機械命令を機械可読信号として受け取る機械可読媒体を含んでいる、プログラミング可能なプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、装置および/またはデバイス(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指す。用語「機械可読信号」は、プログラミング可能なプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意の信号を指す。
【0063】
本明細書で説明された主題および機能動作の実施形態は、本明細書で開示される構造およびそれらの構造的等価物を含んでいる、デジタル電子回路もしくはコンピュータソフトウェア、ファームウェアもしくはハードウェア、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせで実装可能である。さらに、本明細書で説明された主題は、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品、すなわち、コンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装可能である。これは、データ処理装置による実行のため、またはデータ処理装置の動作をコントロールするためにコンピュータ可読媒体に符号化されている。コンピュータ可読媒体は、機械可読ストレージデバイス、機械可読ストレージ基板、メモリデバイス、機械可読伝播信号をもたらす組成物、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせであり得る。用語「データ処理装置」、「計算デバイス」および「計算プロセッサ」は、例として、プログラミング可能なプロセッサ、コンピュータ、またはマルチプロセッサもしくはコンピュータを含んでいる、データを処理するためのすべての装置、デバイスおよび機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、議論されているコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、たとえば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせを構成するコードを含むことができる。伝播信号は、人工的に生成された信号、たとえば、適切な受信装置への伝送のために情報を符号化するために生成された、機械によって生成された電気信号、光学信号または電磁信号である。
【0064】
同様に、動作が特定の順序で図面に示されているが、これは、所望の結果を得るために、そのような動作を示された特定の順序で、または順次に実行すること、またはすべての図示された動作を実行することを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利な場合がある。さらに、上述した実施形態におけるさまざまなシステムコンポーネントの分離は、すべての実施形態におけるそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されたプログラムコンポーネントおよびシステムがともに、一般的に1つのソフトウェア製品に統合可能であること、または複数のソフトウェア製品にパッケージ可能であることが理解されるべきである。
【0065】
いくつかの実施形態が説明されてきたが、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな修正を行うことができることが理解されよう。したがって、他の実施形態は、以降の特許請求の範囲の範囲内にある。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
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図6
図7