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7044869消去ゲートを有する分割ゲートフラッシュメモリセルの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】消去ゲートを有する分割ゲートフラッシュメモリセルの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11524 20170101AFI20220323BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20220323BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20220323BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
H01L27/11524
H01L29/78 371
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020519326
(86)(22)【出願日】2018-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-10
(86)【国際出願番号】 US2018052302
(87)【国際公開番号】W WO2019070428
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-07-12
(31)【優先権主張番号】62/567,840
(32)【優先日】2017-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/137,399
(32)【優先日】2018-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ジェン-ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、チュン-ミン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、マン-タン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、チェン-チー
(72)【発明者】
【氏名】ドー、ナン
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0218195(US,A1)
【文献】特開2001-338996(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0218110(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0117285(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/11524
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリデバイスを形成する方法であって、
メモリエリア、第1の周辺エリア、及び第2の周辺エリアを有する半導体基板を提供するステップと、
前記メモリエリア、前記第1の周辺エリア、及び前記第2の周辺エリア内の前記半導体基板の表面上に、第1の絶縁層を形成するステップと、
前記メモリエリア、前記第1の周辺エリア、及び前記第2の周辺エリア内の前記第1の絶縁層上に、第1のポリシリコン層を形成するステップと、
前記第1のポリシリコン層を前記第1の周辺エリア及び前記第2の周辺エリアから除去し、前記メモリエリアから前記第1のポリシリコン層の部分を除去して、前記メモリエリア内の前記第1のポリシリコン層の第1のポリシリコンブロックを残すステップであって、前記第1のポリシリコンブロックは、対向する第1の端部及び第2の端部を有する、ステップと、
前記第1のポリシリコンブロックの下に配設されていない前記第1の絶縁層の部分を除去するステップと、
前記メモリエリア内の前記第1のポリシリコンブロックの前記第1の端部に隣接する前記半導体基板内に、第1のソース領域を形成するステップと、
前記第2の周辺エリア内の前記半導体基板の前記表面上に、第2の絶縁層を形成するステップと、
前記第1のポリシリコンブロックの前記第1の端部の上縁部を包み込む、第3の絶縁層を形成するステップと、
前記メモリエリア内の前記第1のソース領域の上方の前記半導体基板の前記表面上に、第4の絶縁層を形成するステップと、
前記第1のポリシリコンブロックの前記第2の端部に隣接する前記メモリエリア内の前記半導体基板の表面上、及び前記第1の周辺エリア内の前記半導体基板の前記表面上に、第5の絶縁層を形成するステップと、
前記メモリエリア、前記第1の周辺エリア、及び前記第2の周辺エリア内の前記第2、前記第3、前記第4、及び前記第5の絶縁層上に、第2のポリシリコン層を形成するステップと、
前記第2のポリシリコン層の部分を除去し、前記第4の絶縁層上及び前記第1のソース領域の上方の前記第2のポリシリコン層の第2のポリシリコンブロックと、前記第1のポリシリコンブロックの前記第2の端部の横方向に隣接する前記メモリエリア内の前記第5の絶縁層上の、前記第2のポリシリコン層の第3のポリシリコンブロックと、前記第1の周辺エリア内の前記第5の絶縁層上の前記第2のポリシリコン層の第4のポリシリコンブロックと、前記第2の周辺エリア内の前記第2の絶縁層上の前記第2のポリシリコン層の第5のポリシリコンブロックと、を残すステップと、
前記メモリエリア内の前記第3のポリシリコンブロックに隣接する前記半導体基板内に、第1のドレイン領域を形成するステップと、
前記第4のポリシリコンブロックの第1の側に隣接する前記半導体基板内に、第2のソース領域を形成するステップと、
前記第4のポリシリコンブロックの前記第1の側の反対側の、前記第4のポリシリコンブロックの第2の側に隣接する前記半導体基板内に、第2のドレイン領域を形成するステップと、
前記第5のポリシリコンブロックの第1の側に隣接する前記半導体基板内に、第3のソース領域を形成するステップと、
前記第5のポリシリコンブロックの前記第1の側の反対側の、前記第5のポリシリコンブロックの第2の側に隣接する前記半導体基板内に、第のドレイン領域を形成するステップと、を含み、
前記第5の絶縁層の厚さは、前記第2の絶縁層の厚さより小さく、
前記第5の絶縁層の前記厚さは、前記第3の絶縁層の厚さより小さく、
前記第3の絶縁層の前記厚さは、前記第4の絶縁層の厚さより小さい、方法。
【請求項2】
前記第1のポリシリコンブロックの上面は傾斜し、前記第1のポリシリコンブロックの前記第1の端部の鋭い縁部で終端するように、前記第1のポリシリコンブロックの上面の一部分を除去するステップと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のポリシリコンブロックは、前記鋭い縁部を包み込むノッチを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2、前記第3、前記第4、及び前記第5のポリシリコンブロックを残す、前記第2のポリシリコン層の前記部分を前記除去するステップは、単一のポリシリコンエッチングを使用して実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の周辺エリア及び前記第2の周辺エリアから前記第1のポリシリコン層を除去し、前記メモリエリアから前記第1のポリシリコン層の前記部分の前記除去して、前記メモリエリア内の前記第1のポリシリコン層の前記第1のポリシリコンブロックを残すステップは、単一のポリシリコンエッチングを使用して実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のポリシリコンブロックの前記第1及び前記第2の端部上に絶縁材料のスペーサを形成するステップと、
前記第3の絶縁層を形成する前に、前記第1のポリシリコンブロックの前記第1の端部上の前記絶縁材料のスペーサを除去するステップと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2、前記第3、前記第4、及び前記第5のポリシリコンブロックの上面に、シリケートを形成するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1、前記第2及び前記第3のドレイン領域、並びに前記第及び前記第のソース領域の上方にある前記半導体基板の前記表面の部分上に、シリケートを形成するステップを更に含む、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2017年10月4日出願の米国特許仮出願第62/567,840号及び2018年9月20日出願の米国特許出願第16/137,399号の利益を主張するものである。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、不揮発性メモリアレイに関する。
【背景技術】
【0003】
分割ゲート不揮発性メモリセル、及びかかるセルのアレイは周知である。例えば、米国特許第5,029,130号(「’130号特許」)は、分割ゲート不揮発性メモリセルのアレイを開示し、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。メモリセルを図1に示す。各メモリセル10は、半導体基板12内に形成され、チャネル領域18をその間に有するソース領域及びドレイン領域14/16を含む。浮遊ゲート20は、チャネル領域18の第1の部分の上方及びドレイン領域16の一部分の上方に形成され、それから絶縁される(かつその伝導率を制御する)。制御ゲート22は、チャネル領域18の第2の部分の上方に配設され、そこから絶縁される(かつその伝導率を制御する)第1の部分22aと、浮遊ゲート20の上方に延在する第2の部分22bと、を有する。浮遊ゲート20及び制御ゲート22は、ゲート酸化物26によって基板12から絶縁される。
【0004】
メモリセルは、制御ゲート22上に高圧正電圧を印加することによって消去され(ここで電子は、浮遊ゲートから除去される)、それにより、ファウラーノルドハイムトンネリングによって浮遊ゲート20から制御ゲート22まで中間絶縁体24を通って浮遊ゲート20上の電子をトンネリングさせる。
【0005】
メモリセルは、制御ゲート22上に正電圧、及びドレイン16上に正電圧を印加することによってプログラミングされる(ここで電子は、浮遊ゲート上に印加される)。電子電流は、ソース14からドレイン16に向かって流れることになる。電子は、制御ゲート22と浮遊ゲート20との間の間隙に達すると、加速し発熱する。熱せられた電子のいくらかは、浮遊ゲート20からの静電引力に起因してゲート酸化物26を通って浮遊ゲート20の上に注入される。
【0006】
メモリセルは、ドレイン16及び制御ゲート22上に正の読み出し電圧を印加することによって読み出される(制御ゲート下のチャネル領域をオンにする)。浮遊ゲート20が正に帯電する(すなわち、電子を消去し、ドレイン16に正に結合する)場合、浮遊ゲート20下のチャネル領域の部分は、次に同様にオンになり、電流は、チャネル領域18を流れ、これは、消去された状態つまり「1」の状態として検知される。浮遊ゲート20が負に帯電する(すなわち、電子でプログラミングされる)場合、次に浮遊ゲート20下のチャネル領域の部分は、ほとんど又は完全にオフになり、電流は、チャネル領域18を流れず(又はわずかに流れる)、プログラミングされた状態又は「0」の状態として検出される。当業者は、ソース及びドレインに互換性があり得ることを理解しており、ここで浮遊ゲートは、図2に示されるようにドレインの代わりにソースの上方に部分的に延在し得る。
【0007】
3つ以上のゲートを有する分割ゲートメモリセルもまた既知である。例えば、米国特許第8,711,636号(「’636特許」)は、浮遊ゲートにより良好に容量結合するために、ソース領域の上方に配設され、ソース領域から絶縁された追加の結合ゲートを有するメモリセルを開示している。例えば、ソース領域14の上方に配設された結合ゲート24を示す図3を参照されたい。
【0008】
米国特許第6,747,310号(「’310特許」)には、4ゲートメモリが開示されている。例えば、図4に示されるように、メモリセルは、ソース領域14、ドレイン領域16、チャネル領域18の第1の部分の上方にある浮遊ゲート20、チャネル領域18の第2の部分の上方にある選択ゲート28、浮遊ゲート20の上方にある制御ゲート22、及びソース領域14の上方にある消去ゲート30を有する。プログラミングは、浮遊ゲート20上にそれ自体を注入するチャネル領域18からの熱せられた電子によって示される。消去は、浮遊ゲート20から消去ゲート30へトンネリングする電子によって示される。
【0009】
図1及び図2のメモリセルは、いくつかの技術ノードのフラッシュメモリとしてうまく使用されてきた。これは、低コストのプロセスで比較的容易に実装され、優れた性能を示す。1つの欠点は、セルサイズが大きく、したがって先進技術ノードに対して競合的であり得ることである。図4のメモリセルは、いくつかの先進技術ノードの埋め込みフラッシュとしてうまく使用されてきた。これは、非常に優れた品質及び競合力のあるセルサイズを有する。しかしながら、プロセスコストは、図1及び図2中のセルのプロセスコストより高く、より複雑である。図3のメモリセルは、図4のメモリセルより複雑ではない。これは、それぞれのセル内のゲートが1つ少ないためである。しかし、従来の製造技術は、依然として複雑であり、メモリセルサイズの縮小を完全には可能にしない。
【発明の概要】
【0010】
上述した問題及び必要性は、メモリデバイスを形成する方法によって対処され、この方法は、
メモリエリア、第1の周辺エリア、及び第2の周辺エリアを有する半導体基板を提供するステップと、
メモリエリア、第1の周辺エリア、及び第2の周辺エリア内の基板の表面上に、第1の絶縁層を形成するステップと、
メモリエリア、第1の周辺エリア、及び第2の周辺エリア内の第1の絶縁層上に、第1のポリシリコン層を形成するステップと、
第1のポリシリコン層を第1の周辺エリア及び第2の周辺エリアから除去し、メモリエリアから第1のポリシリコン層の部分を除去して、メモリエリア内の第1のポリシリコン層の第1のポリシリコンブロックを残すことステップであって、第1のポリシリコンブロックは、対向する第1の端部及び第2の端部を有する、ステップと、
第1のポリシリコンブロックの下に配設されていない第1の絶縁層の部分を除去するステップと、
メモリエリア内の第1のポリシリコンブロックの第1の端部に隣接する基板内に、ソース領域を形成するステップと、
第2の周辺エリア内の基板の表面上に、第2の絶縁層を形成するステップと、
第1のポリシリコンブロックの第1の端部の上縁部を包み込む、第3の絶縁層を形成するステップと、
メモリエリア内のソース領域の上方の基板の表面上に、第4の絶縁層を形成するステップと、
第1のポリシリコンブロックの第2の端部に隣接するメモリエリア内の基板の表面上、及び第1の周辺エリア内の基板の表面上に、第5の絶縁層を形成するステップと、
メモリエリア、第1の周辺エリア、及び第2の周辺エリア内の第2、第3、第4、及び第5の絶縁層上に、第2のポリシリコン層を形成するステップと、
第2のポリシリコン層の部分を除去して、第4の絶縁層上及びソース領域の上方の第2のポリシリコン層の第2のポリシリコンブロックと、第1のポリシリコンブロックの第2の端部の横方向に隣接するメモリエリア内の第5の絶縁層上の、第2のポリシリコン層の第3のポリシリコンブロックと、第1の周辺エリア内の第5の絶縁層上の第2のポリシリコン層の第4のポリシリコンブロックと、第2の周辺エリア内の第2の絶縁層上の第2のポリシリコン層の第5のポリシリコンブロックと、を残すステップと、
メモリエリア内の第3のポリシリコンブロックに隣接する基板内に、ドレイン領域を形成するステップと、
第4のポリシリコンブロックの第1の側に隣接する基板内に、第2のソース領域を形成するステップと、
第4のポリシリコンブロックの第1の側の反対側の、第4のポリシリコンブロックの第2の側に隣接する基板内に、第2のドレイン領域を形成するステップと、
第5のポリシリコンブロックの第1の側に隣接する基板内に、第3のソース領域を形成するステップと、
第5のポリシリコンブロックの第1の側の反対側の、第5のポリシリコンブロックの第2の側に隣接する基板内に、第2のドレイン領域を形成するステップと、を含む。
【0011】
本発明の他の目的及び特徴は、明細書、請求項、添付図面を精読することによって明らかになるであろう。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来の2ゲートメモリセルの断面図である。
図2】従来の2ゲートメモリセルの断面図である。
図3】従来の3ゲートメモリセルの断面図である。
図4】従来の4ゲートメモリセルの断面図である。
図5A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図5B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図6A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図6B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図7A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図7B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図8A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図8B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図9A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図9B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図10A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図10B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図11A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図11B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図12A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図12B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図13A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図13B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図14A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図14B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図15A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図15B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図16A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図16B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図17A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図17B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図18A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図18B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図19A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図19B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図20A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図20B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図21A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図21B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図22A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図22B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図23A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図23B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図24A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図24B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図25A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図25B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図26A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図26B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図27A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図27B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図28A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図28B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
図29A】半導体基板のメモリエリアの断面図であり、メモリセルの対を形成する工程を示す。
図29B】半導体基板の低電圧論理回路エリア及び高電圧論理回路エリアの断面図であり、低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成する工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、論理デバイスも形成される基板上に3ゲートメモリセルを作製するための新しい技術を伴う。図5A図29Aは、基板のメモリエリア内のメモリセルの形成を示し、図5B図29Bは、同じ基板の周辺エリア内の低(例えば、1.2V)及び高(HV)論理回路、すなわち低電圧論理回路(周辺)エリア(LVエリア)及び高電圧論理回路(周辺)エリア(HVエリア)の形成を示す。このプロセスは、図5A図5Bに示すように、半導体基板40上に(パッド)二酸化ケイ素(酸化物)層42を形成し、続いて、パッド酸化物層42上に窒化ケイ素(窒化物)層44を形成することによって開始する。マスキング工程(すなわち、フォトリソグラフィフォトレジスト堆積、露光、選択的フォトレジスト除去)及びエッチングを実施して、基板内に延在する溝部46を形成する。溝部46は、LVエリア及びHVエリアを分離し、メモリセルがメモリエリア内に形成される活性領域の列を分離する。次いで、フォトレジストを除去する。図5A図5Bを参照されたい。
【0019】
溝部46に酸化物48を充填し、上面をCMPによって窒化物層44と同じ高さに平坦化する(すなわちSTI絶縁技術)。図6A図6Bを参照されたい。窒化物44を窒化物エッチングによって除去し、パッド酸化物42を露出させたままにする。図7A図7Bを参照されたい。パッド酸化物42を酸化物エッチングによって除去し、任意の犠牲酸化物層50を基板表面上に形成する。この時点で、インプラントも実施することができる(例えば、ZMOSインプラント)。図8A図8Bを参照されたい。基板の異なる領域に異なる材料を選択的に埋め込むために、マスキング材料の形成及びインプラントを複数回繰り返し実施する。例えば、図9A図9Bを参照されたい。フォトレジスト52が3つのエリア全てに形成され、メモリエリア及びHVエリアから除去されており、それによってインプランテーションは、基板のメモリエリア及びHVエリアに影響を及ぼすが、LVエリアには影響を及ぼさない。フォトレジストの除去後、酸化物エッチングを使用して犠牲酸化物50を除去する。酸化物層54(浮遊ゲートと基板との間の絶縁体の働きをすることになるため、浮遊ゲート酸化物とも呼ばれる)を基板40上に形成し、ポリシリコン層56(その部分が浮遊ゲートの働きをすることになるため、浮遊ゲートポリとも呼ばれる)を酸化物層54の上方に形成する。図10A図10Bを参照されたい。この構造は、化学機械研磨(CMP)によって平坦化される。図11A図11Bを参照されたい。STI酸化物48の頂部を酸化物エッチングによって陥凹させ、それにより、それらの上面をポリ層56の上面より下方に陥凹させる。次いで、窒化物層58を構造上に形成する。図12A図12Bを参照されたい。マスキング工程(フォトレジスト60を堆積し、フォトレジスト60の部分を選択的に露出させ、かつ除去する)、続いて窒化物エッチングを使用して、メモリエリア内の窒化物層58内に溝部62を形成する(溝部62の底部の下のポリ層56を露出させる)。図13Aを参照されたい。周辺LV及びHVエリア内の窒化物58が維持される。図13Bを参照されたい。この時点で、適切なインプラントを実施することができる。酸化プロセスを実施して、溝部62の底部のポリ層56の露出部分を酸化させ、ポリ層56の酸化領域64を生成し、それにより、ポリ層56のこれらの部分のそれぞれに、湾曲/傾斜した上面をもたせる。図14Aを参照されたい。周辺領域内のポリ層56が維持される。図14Bを参照されたい。
【0020】
次いで、溝部62に、酸化物堆積及びCMPによって酸化物66を充填する。図15A図15Bを参照されたい。窒化物層58を窒化物エッチングによって除去し、ポリ層56を露出させる。図16A図16Bを参照されたい。ポリエッチングを使用して、ポリ層56の全ての露出部分を除去する(残りの酸化物66の下のメモリエリア内の部分を残す)。ポリ層56のその残りの部分は、湾曲した/傾斜した上面を有し、浮遊ゲートとなるポリ層56のブロック56aである。1対のみが図に示されているが、複数の対が形成される。ポリ層56を論理エリアから完全に除去する。図17A図17Bを参照されたい。酸化物スペーサ68を、酸化物堆積(例えば、高温酸化物HTOによる)及びエッチングによってポリブロック56aの側面に形成する。酸化物エッチングにより、露出した基板表面に残っているあらゆる酸化物が除去される。図18A図18Bを参照されたい。酸化物層70(例えば、急速熱酸化RTO及び/又はHTO)を基板上に形成する。図19A図19Bを参照されたい。マスキング工程を実施して、メモリエリア内のポリブロック56aの対の間の空間を除く、構造をフォトレジスト72で覆う。インプラントの後、酸化物エッチングを使用して、互いに対向するポリブロック56aの側面から離れる方向に酸化物を陥凹させる。また、インプラントを実施して、ポリブロック56aの対の間の基板内にソース領域74を形成する。図20A図20Bを参照されたい。フォトレジストの除去後、酸化物堆積(例えば、HTO)を使用して、メモリエリア内のポリブロック56aの露出した縁部の周囲に酸化物層76を形成する。この酸化物層は、消去トンネル酸化物となり、最近エッチングされたポリブロック56aの露出した側面/角部上に直接形成されるため、有利に薄くなり得る。酸化物70は、他の場所では厚くなる。図21A図21Bを参照されたい。一連のマスキング及びインプラント工程を使用して、構造をフォトレジストPRで選択的に覆い、基板の異なるエリアを埋め込む。図22A図22B(論理ウェルインプラント)、図23A図23B(論理ウェルインプラント)及び図24A図24B(LVOX Dip)を参照されたい。
【0021】
マスキング工程を実施して、HVエリアと、ポリブロック56aの対の間のメモリエリアの部分とをフォトレジスト80で覆う。次いで、酸化物エッチングを使用して、酸化物70の露出部分(すなわち、メモリエリア内及びLVエリア内のポリブロック56aの対の外側のエリア内)を除去する。図25A図25Bを参照されたい。基板40の露出部分を酸化させて、メモリエリア及びLVエリア内に酸化物82の薄層を形成し、ソース領域74上の酸化物を厚くする。次いで、構造上にポリシリコン84の層を堆積し、続いてポリシリコン84上にSION層86を堆積する。図26A図26Bを参照されたい。次いで、マスキング工程を実行して、構造の部分をフォトレジスト88で覆い、メモリ及び周辺エリアからSION層86及びポリ層84の露出部分を選択的に除去する。この工程により、メモリエリア内の浮遊ゲートポリブロック56aのそれぞれの対に対するソース領域の上方のポリブロック84a(消去ゲートとなる)及び基板の外側部分の上方のポリブロック84b(ワード線ゲートとなる)と、LVエリア内のポリブロック84c(LV周辺回路の論理ゲートとなる)及びHVエリア内のポリブロック84d(HV周辺回路の論理ゲートとなる)とが残される。図27A図27Bを参照されたい。フォトレジスト88及びSION層86を除去し、構造をアニールする。図28A図28Bを参照されたい。マスキング及びインプラントを実施して、メモリエリア内のポリブロック84bに隣接する基板内にドレイン領域90を形成し、LVエリア及びHVエリア内のゲート84c/84dに隣接する基板内にソース/ドレイン領域92/94を形成する。絶縁スペーサ96を、酸化物堆積及びエッチングによって全てのエリア内に形成する。シリケート98を露出したポリ層/ブロック及び基板表面に形成する。構造をILD絶縁体100で覆い、そこを貫通するコンタクトホール102を形成する。最終構造を図29A図29Bに示す。
【0022】
メモリエリアに、メモリセルの対が形成され、それぞれのメモリセルは、ソース領域74及びドレイン領域90と、それらの間に延在する基板のチャネル領域104と、チャネル領域104の第1の部分の上方に配設され、その導電性を制御する(かつ、ソース領域74の一部分の上方に配設される)浮遊ゲート56aと、チャネル領域104の第2の部分の上方に配設され、その導電性を制御するワード線ゲート84bと、ソース領域74の上方に配設される(かつ、メモリセルの対の間で共有される)消去ゲート84aと、を含む。消去ゲート84aは、浮遊ゲート56aの一部分の上方に延在する上部を有し、浮遊ゲート56aの縁部に形成された鋭い先端56bを包み込むノッチ85を有する(消去中のトンネリングの強化のため)。
【0023】
LVエリアには、低電圧論理デバイスが形成され、それぞれ、ソース領域92及びドレイン領域94と、それらの間に延在する基板のチャネル領域106と、チャネル領域106の上方に配設され、その導電性を制御する論理ゲート84cと、を有する。HVエリアには、高電圧論理デバイスが形成され、それぞれ、ソース領域92及びドレイン領域94と、それらの間に延在する基板のチャネル領域108と、チャネル領域108の上方に配設され、その導電性を制御する論理ゲート84dと、を有する。HVエリア内の論理ゲート84dの下の絶縁層は、HVエリア内の論理デバイスにより高い動作電圧を使用するため、LVエリア内の論理ゲート84cの下の絶縁層より厚い。HVエリア内の論理ゲート84dは、好ましくは、横方向寸法に関してLVエリア内の論理ゲート84cより大きい。
【0024】
上記の特定されたメモリデバイス形成プロセスは、多くの利点を有する。まず、ワード線ゲート84bを形成するための同じポリ層が、消去ゲート84a及び論理ゲート84c/84dを形成するために使用される。単一のマスキング工程及びエッチングが、ゲート84a、84b、84c、及び84dの側縁部を画定するために使用され得る。浮遊ゲート56aと消去ゲート84aとの間のトンネル酸化物76は、ワード線ゲート84bと基板40との間の酸化物82から分離しており(すなわち別個に形成されている)、それにより、酸化物82は、より良好な性能のために、相対厚さを単独で縮小され得る。幅方向(ソースとドレインとの間)の浮遊ゲート56aは、自己整合技術によって形成され、それにより、セル幅を確実に拡大縮小することができる。消去ゲート84aがプログラム中に浮遊ゲート56aに結合すると、ソース領域74上の電圧が縮小され得、したがって、チャネル領域104の浮遊ゲート部分(すなわち、浮遊ゲート56aの下の基板の部分)が縮小され得る。ワード線閾値電圧は、1つ以上のウェルインプラントを使用することによって調整され得る。別個の消去ゲート84aを有することにより、消去ゲート84aとソース領域74との間の酸化物は、ワード線ゲート84bの下の酸化物82より厚いトンネル酸化物76より厚くなり得、より良好な耐久性を提供する。ワード線ゲート酸化物82は、ゲート84cの下の低電圧酸化物と組み合わせることができ、それにより、ワード線ゲート84bの下のチャネル領域104の長さが短くなり得る。消去ゲート84aに面する浮遊ゲート56aの鋭い先端/縁部56bは、消去トンネルの性能を向上させる。これらの利点の全てを合わせることによって、メモリデバイスのサイズを縮小することがはるかに容易になる。
【0025】
本発明は、本明細書に図示した上記実施形態(複数可)に限定されるものではなく、任意の請求の範囲にあるあらゆる全ての変形例も包含することが理解されよう。例えば、本明細書における本発明への言及は、いかなる特許請求の範囲又は特許請求の範囲の用語も限定することを意図するものではなく、代わりに特許請求の範囲の1つ以上によって網羅され得る1つ以上の特徴に言及するにすぎない。上述の材料、プロセス、及び数値例は、単なる例示であり、請求項を限定するものと見なされるべきではない。更に、「特許請求の範囲」及び本明細書から明らかであるように、全ての方法の工程が例示又は請求した正確な順序で実施される必要はなく、むしろ任意の順序で本発明のメモリデバイスの適切な形成が可能である。最後に、単一層の材料をそのような又は同様の材料の複数層として形成することができ、逆もまた同様である。
【0026】
本明細書で使用される、用語「~上方に(over)」及び「~の上に(on)」は共に、「直接的に~の上に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)及び「間接的に~の上に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、「隣接した」という用語は、「直接隣接した」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「間接的に隣接した」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を含み、「取り付けられた」は、「直接取り付けられた」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「間接的に取り付けられた」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を含み、「電気的に結合された」は、「直接電気的に結合された」(中間材料又は要素がそれらの間で要素を電気的に連結していない)、及び「間接的に電気的に結合された」(中間材料又は要素がそれらの間で要素を電気的に連結している)を含む。例えば、「基板の上方に」要素を形成することは、中間材料/要素が介在せずに直接的に基板の上にその要素を形成することも、1つ以上の中間材料/要素が介在して間接的に基板の上にその要素を形成することも含む可能性がある。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23A
図23B
図24A
図24B
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B