(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】飛行管理装置及び飛行管理方法
(51)【国際特許分類】
G08G 5/00 20060101AFI20220323BHJP
G01C 21/20 20060101ALI20220323BHJP
G05D 1/10 20060101ALI20220323BHJP
B64F 1/36 20170101ALI20220323BHJP
G01W 1/00 20060101ALI20220323BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20220323BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20220323BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20220323BHJP
【FI】
G08G5/00 A
G01C21/20
G05D1/10
B64F1/36
G01W1/00 Z
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
(21)【出願番号】P 2021007892
(22)【出願日】2021-01-21
【審査請求日】2021-01-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】松木 友明
(72)【発明者】
【氏名】立岩 正之
(72)【発明者】
【氏名】川名 弘志
【審査官】藤村 泰智
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/136822(WO,A1)
【文献】特開2019-032661(JP,A)
【文献】特開2001-110000(JP,A)
【文献】特開2014-025931(JP,A)
【文献】米国特許第7546206(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 5/00 ~ 5/06
G01C 21/20
G05D 1/10
B64F 1/36
G01W 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行装置が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた複数の異なる位置それぞれに関連付けられた、前記飛行装置が飛行する
際の気象に対する判定基準である気象条件を含む条件情報を取得する条件情報取得部と、
前記飛行装置が位置している現在位置又は前記飛行装置が位置する予定の予定位置における
前記気象を含む気象情報を取得する気象情報取得部と、
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が、前記条件情報において前記現在位置又は前記予定位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に対応する情報を出力する出力部と、
を有する、飛行管理装置。
【請求項2】
前記判定部は、現在時刻における前記現在位置の前記気象が、前記条件情報において前記現在位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する、
請求項1に記載の飛行管理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記飛行装置が前記予定位置に到達する予定時刻に対して予測された前記予定位置の前記気象が、前記条件情報において前記予定位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する、
請求項1に記載の飛行管理装置。
【請求項4】
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が前記気象条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行経路又は前記飛行範囲とは異なる代替飛行経路又は代替飛行範囲を特定する特定部をさらに有し、
前記出力部は、前記代替飛行経路又は前記代替飛行範囲を出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の飛行管理装置。
【請求項5】
前記条件情報取得部は、前記位置と、前記飛行装置が行う動作内容又は作業内容とに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得し、
前記判定部は、
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が、前記現在位置又は前記予定位置と、前記飛行装置が前記現在位置又は前記予定位置において行う前記動作内容又は前記作業内容とに関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の飛行管理装置。
【請求項6】
前記条件情報取得部は、前記位置と、前記位置を含む所定領域内を飛行する他の飛行装置の数とに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得し、
前記判定部は、
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が、前記現在位置又は前記予定位置と、前記現在位置又は前記予定位置を含む前記所定領域内の前記数とに関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の飛行管理装置。
【請求項7】
前記条件情報取得部は、前記位置と、前記飛行装置の機体の種別とに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得し、
前記判定部は、
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が、前記現在位置又は前記予定位置と、前記種別とに関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の飛行管理装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記飛行装置の離陸前に、前記飛行経路又は前記飛行範囲における前記気象に基づいて前記飛行装置が離陸できるか否かを判定し、
前記判定部は、前記飛行装置が離陸できると判定した後、前記飛行装置の飛行中に、
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が前記気象条件を満たすか否かを判定する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の飛行管理装置。
【請求項9】
プロセッサが実行する、
飛行装置が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた複数の異なる位置それぞれに関連付けられた、前記飛行装置が飛行する
際の気象に対する判定基準である気象条件を含む条件情報を取得するステップと、
前記飛行装置が位置している現在位置又は前記飛行装置が位置する予定の予定位置における
前記気象を含む気象情報を取得するステップと、
前記現在位置又は前記予定位置の前記気象が、前記条件情報において前記現在位置又は前記予定位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定するステップと、
前記判定するステップにおける判定結果に対応する情報を出力するステップと、
を有する、飛行管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行装置の飛行に関する情報を管理するための飛行管理装置及び飛行管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドローンが離着陸を行うポートに設けられた風センサを用いてポート付近の風向及び風速を取得し、風向及び風速を用いてポートにおける離着陸の可否を判断するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドローンや有人航空機等の飛行装置は、建造物に近い場所を飛行したり、場所によって異なる作業又は動作をしたりする。そのため、飛行装置の離着陸時に問題が生じていない場合であっても、飛行装置が飛行する場所によっては気象に起因する問題が生じるおそれがあった。一方、特許文献1に記載されたシステムは、ポート周辺の風向及び風速を用いるため、飛行装置が飛行する場所を考慮して気象に関する判断をすることはできない。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、飛行装置が飛行する際に気象に起因する問題の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の飛行管理装置は、飛行装置が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた、前記飛行装置が飛行するための気象条件を含む条件情報を取得する条件情報取得部と、前記飛行装置が位置している現在位置又は前記飛行装置が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を取得する気象情報取得部と、前記気象が、前記条件情報において前記現在位置又は前記予定位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に対応する情報を出力する出力部と、を有する。
【0007】
前記判定部は、現在時刻における前記現在位置の前記気象が、前記条件情報において前記現在位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0008】
前記判定部は、前記飛行装置が前記予定位置に到達する予定時刻に対して予測された前記予定位置の前記気象が、前記条件情報において前記予定位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0009】
前記飛行管理装置は、前記気象が前記気象条件を満たさないと前記判定部が判定した場合に、前記飛行経路又は前記飛行範囲とは異なる代替飛行経路又は代替飛行範囲を特定する特定部をさらに有し、前記出力部は、前記代替飛行経路又は前記代替飛行範囲を出力してもよい。
【0010】
前記条件情報取得部は、前記位置と、前記飛行装置が行う動作内容又は作業内容とに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得し、前記判定部は、前記気象が、前記現在位置又は前記予定位置と、前記飛行装置が前記現在位置又は前記予定位置において行う前記動作内容又は前記作業内容とに関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0011】
前記条件情報取得部は、前記位置と、前記位置を含む所定領域内を飛行する他の飛行装置の数とに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得し、前記判定部は、前記気象が、前記現在位置又は前記予定位置と、前記現在位置又は前記予定位置を含む前記所定領域内の前記数とに関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0012】
前記条件情報取得部は、前記位置と、前記飛行装置の機体の種別とに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得し、前記判定部は、前記気象が、前記現在位置又は前記予定位置と、前記種別とに関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0013】
前記条件情報取得部は、前記飛行経路又は前記飛行範囲上に設けられた複数の異なる前記位置それぞれに関連付けられた前記気象条件を含む前記条件情報を取得してもよい。
【0014】
前記判定部は、前記飛行装置の離陸前に、前記飛行経路又は前記飛行範囲における前記気象に基づいて前記飛行装置が離陸できるか否かを判定し、前記判定部は、前記飛行装置が離陸できると判定した後、前記飛行装置の飛行中に、前記気象が前記気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0015】
本発明の第2の態様の飛行管理方法は、プロセッサが実行する、飛行装置が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた、前記飛行装置が飛行するための気象条件を含む条件情報を取得するステップと、前記飛行装置が位置している現在位置又は前記飛行装置が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を取得するステップと、前記気象が、前記条件情報において前記現在位置又は前記予定位置に関連付けられた前記気象条件を満たすか否かを判定するステップと、前記判定するステップにおける判定結果に対応する情報を出力するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、飛行装置が飛行する際に気象に起因する問題の発生を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態に係る飛行管理システムの模式図である。
【
図2】実施形態に係る飛行管理装置のブロック図である。
【
図3】ユーザ端末において飛行予定情報の入力を受け付けるための飛行予定画面の模式図である。
【
図5】判定部が現在位置又は予定位置に対する判定を行う場合の処理を説明するための模式図である。
【
図6】特定部が特定する代替飛行経路又は代替飛行範囲を説明するための模式図である。
【
図7】飛行管理システムが実行する飛行管理方法のシーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[飛行管理システムの概要]
図1は、本実施形態に係る飛行管理システムの模式図である。飛行管理システムは、飛行管理装置1と、ユーザ端末2と、飛行装置3と、気象情報提供装置4と、を含む。飛行管理システムは、その他の端末、装置等を含んでもよい。
【0019】
飛行管理装置1は、飛行装置3が飛行する位置における気象が所定の気象条件を満たすか否かを判定し、判定結果をユーザ端末に出力するコンピュータである。飛行管理装置1は、単一の装置、又は複数の装置である。また、飛行管理装置1は、コンピュータ資源の集合であるクラウド上で動作する一又は複数の仮想的なサーバであってもよい。
【0020】
ユーザ端末2は、ユーザが使用するコンピュータである。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報端末である。ユーザは、例えば、飛行装置3を操縦し、管理し、又は所有する人である。ユーザ端末2は、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部と、ユーザによる操作を受け付けるためのタッチパネル等の操作部と、を有する。ユーザ端末2は、通信によって飛行管理装置1との間で情報を送受信する。
【0021】
飛行装置3は、ユーザによって指定された飛行経路又は飛行範囲を飛行し、所定の作業を行うドローン等の無人飛行装置である。また、飛行装置3は、航空機や飛行可能車両等の有人飛行装置であってもよい。飛行装置3が行う作業は、例えば、飛行経路又は飛行範囲における物の輸送、飛行経路又は飛行範囲周辺の撮像、飛行経路又は飛行範囲における物(農薬等)の放出、飛行経路又は飛行範囲における情報(音声、光等)の出力等である。また、飛行装置3は、SIM(Subscriber Identity Module)及びアンテナ等の通信設備を有しており、携帯通信網の基地局を介して通信することができる。また、飛行装置3は、飛行管理装置1が実行する機能の少なくとも一部を実行することにより、飛行管理装置1として機能してもよい。
【0022】
気象情報提供装置4は、飛行装置3が位置している現在位置又は飛行装置3が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を提供する装置である。気象情報提供装置4は、通信によって飛行管理装置1に気象情報を送信する。気象情報提供装置4は、例えば、気象を測定するための気象センサを備える、携帯通信網の基地局である。飛行経路又は飛行範囲の近傍には、一又は複数の気象情報提供装置4が設けられ、飛行経路又は飛行範囲内の各地点の気象が測定される。
【0023】
また、気象情報提供装置4は、気象を測定可能なその他の装置であってもよく、例えば気象センサを備えるドローン、車両等の移動可能な装置であってもよい。また、気象情報提供装置4は、将来において予測された気象、すなわち天気予報を含む気象情報を提供する装置であってもよい。
【0024】
本実施形態に係る飛行管理装置1が実行する処理の概要を以下に説明する。飛行管理装置1は、ユーザ端末2から、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲と、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行する予定の飛行予定期間と、を含む飛行予定情報を受信する(
図1の(1))。飛行管理装置1は、受信した飛行予定情報を記憶部に記憶させる。
【0025】
飛行管理装置1は、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた気象条件を含む条件情報を取得する(
図1の(2))。気象条件は、飛行経路又は飛行範囲内の位置(地点)ごとに予め関連付けられている。
【0026】
飛行管理装置1は、気象情報提供装置4から、飛行装置3が位置している現在位置又は飛行装置3が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を取得する(
図1の(3))。飛行管理装置1は、気象情報が含む気象が、条件情報において現在位置又は予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する(
図1の(4))。飛行管理装置1は、判定結果に対応する情報を、ユーザ端末2に出力する(
図1の(5))。
【0027】
このような構成により、飛行管理装置1は、指定された飛行経路又は飛行範囲を飛行する飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、当該現在位置又は当該予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定するため、飛行装置3が飛行する際に気象に起因する問題の発生を抑制できる。
【0028】
[飛行管理装置1の構成]
図2は、本実施形態に係る飛行管理装置1のブロック図である。
図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、
図2に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。
図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、
図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0029】
飛行管理装置1は、記憶部11と、制御部12とを有する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを予め記憶している。また、記憶部11は、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲と、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行する予定の飛行予定期間と、を含む飛行予定情報を記憶する。また、記憶部11は、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた気象条件を含む条件情報を記憶する。また、記憶部11は、飛行装置3の機体に関する機体情報や、飛行装置3を操作する操作者に関する操作者情報を記憶してもよい。
【0030】
制御部12は、飛行予定情報取得部121と、条件情報取得部122と、気象情報取得部123と、判定部124と、特定部125と、出力部126と、を有する。制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、飛行予定情報取得部121、条件情報取得部122、気象情報取得部123、判定部124、特定部125及び出力部126として機能する。制御部12の各部は、飛行管理装置1を構成する複数の装置に分かれて実装されてもよい。
【0031】
飛行管理装置1が本実施形態に係る処理を実行するための構成を以下に説明する。飛行予定情報取得部121は、ユーザ端末2から、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲と、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行する予定の飛行予定期間と、を含む飛行予定情報を受信する。
【0032】
図3は、ユーザ端末2において飛行予定情報の入力を受け付けるための飛行予定画面の模式図である。ユーザ端末2は、例えば、飛行予定画面に表示された地図上で指定された面状の範囲(フライトエリア)を、飛行範囲Rとして受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行予定画面に表示された地図上の飛行範囲Rの中で指定された線状の経路を、飛行経路Fとして受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行経路F又は飛行範囲Rのうちどちらか一方のみの指定を受け付けてもよい。また、ユーザ端末2は、位置及び高度を含む三次元の飛行経路F又は飛行範囲Rの指定を受け付けてもよい。
【0033】
また、ユーザ端末2は、飛行装置3を飛行させる飛行予定期間の指定を受け付ける。飛行予定期間は、例えば、開始日時及び終了日時によって指定される期間である。また、ユーザ端末2は、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲において行う動作内容又は作業内容の指定を受け付けてもよい。動作内容は、例えば、ホバリング、離着陸、旋回等、飛行装置3が行う動作の種類である。作業内容は、例えば、撮影、監視、配送等、飛行装置3が行う作業の種類である。動作内容又は作業内容は、飛行経路又は飛行範囲の全体に対して指定されてもよく、飛行経路又は飛行範囲内の各地点に対して指定されてもよい。ユーザ端末2は、その他の情報の入力を受け付けてもよい。
【0034】
飛行管理装置1において、飛行予定情報取得部121は、飛行経路又は飛行範囲と、飛行予定期間と、を含む飛行予定情報を、ユーザ端末2から取得する。飛行予定情報取得部121は、ユーザ端末2から受信した飛行予定情報を、記憶部11に記憶させる。
【0035】
条件情報取得部122は、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた気象条件を含む条件情報を取得する。条件情報は、例えば、飛行管理装置1の管理者又はユーザ端末2のユーザによって予め設定され、記憶部11に記憶されている。
【0036】
気象条件は、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行するための、気象に関する条件である。気象条件は、例えば、風速、風向及び降水量のうち少なくとも1つによって表される。風速に関する気象条件は、例えば、風速が所定の基準値以下であることである。風向に関する気象条件は、例えば、風向が所定の向き(進行方向に対して追い風、向かい風、左右方向の風等)であること又は所定の向きでないことである。降水量に関する気象条件は、例えば、降水量(すなわち、単位時間当たりの雨の量)が所定の基準値以下であることである。気象条件は、ここに示した具体的な条件に限られず、気象に関するその他の条件を含んでもよい。
【0037】
気象条件は、飛行経路又は飛行範囲上の複数の異なる位置それぞれに関連付けられている。飛行経路又は飛行範囲上の位置は、例えば、飛行装置3が位置する座標(緯度及び経度)の範囲、飛行装置3が位置する住所、飛行装置3が通信可能な基地局等によって特定される。これにより、飛行管理装置1は、位置ごとに指定された気象条件を用いて、飛行装置3が飛行するための判定を行うことができる。
【0038】
図4(a)は、複数の異なる位置それぞれに関連付けられた気象条件を説明するための模式図である。
図4(a)の例では、飛行経路の前半と飛行経路の後半とに互いに異なる気象条件が関連付けられている。気象条件は、飛行経路の前半及び後半に限られず、飛行経路又は飛行範囲をその他の単位で分割した位置に関連付けられてもよい。
【0039】
また、気象条件は、動作内容又は作業内容に関連付けられてもよい。動作内容は、例えば、ホバリング、離着陸、旋回等、飛行装置3が行う動作の種類である。作業内容は、例えば、撮影、監視、配送等、飛行装置3が行う作業の種類である。また、気象条件は、動作又は作業の対象物の重さ(例えば、飛行装置が運搬する荷物の重さ)に関連付けられてもよい。
【0040】
図4(b)は、動作内容又は作業内容に関連付けられた気象条件を説明するための模式図である。
図4(b)の例では、「撮影」の作業内容と、「ホバリング」の動作内容とに互いに異なる気象条件が関連付けられている。また、飛行経路又は飛行範囲上の位置と、作業内容又は動作内容との組み合わせに、気象条件が関連付けられてもよい。
【0041】
また、気象条件は、飛行予定期間に飛行経路又は飛行範囲上の位置を含む所定領域内を飛行する他の飛行装置3(すなわち、判定対象の飛行装置3とは異なる一又は複数の飛行装置3)の数に関連付けられてもよい。他の飛行装置3の数をカウントする所定領域は、例えば、飛行装置3を含む所定の大きさの領域や、飛行装置3が同じ基地局と通信する領域(セル)である。
【0042】
また、気象条件は、飛行装置3の機体の種別に関連付けられてもよい。機体の種別は、飛行速度、大きさ、重量等、飛行に影響する飛行装置3の特性に対応する、機体の種類である。また、機体の種別は、飛行装置3が自動操作(オートパイロット)又は手動操作のどちらであるかを示してもよい。また、飛行装置3が手動操作の場合に、気象条件は、飛行装置3を操作する操作者の習熟度(操作レベル)に関連付けられてもよい。
【0043】
気象情報取得部123は、飛行装置3が位置している現在位置又は飛行装置3が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を、気象情報提供装置4から取得する。気象情報取得部123は、例えば、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行している間に、飛行装置3が位置している現在位置を特定する。この場合に、気象情報取得部123は、飛行装置3がGPS(Global Positioning System)の信号、又は飛行装置3が通信可能な基地局(セル)に基づいて特定した現在位置を、現在時刻と関連付けて飛行装置3から受信する。
【0044】
また、気象情報取得部123は、例えば、飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行する前、又は飛行装置3が飛行経路又は飛行範囲を飛行している間に、飛行装置3が位置する予定の予定位置を特定する。この場合に、気象情報取得部123は、飛行予定情報に基づいて、飛行予定期間の各時刻における飛行経路又は飛行範囲内の位置を推定し、推定した位置を予定位置として飛行予定期間内の各時刻に関連付けて特定する。
【0045】
そして気象情報取得部123は、特定した現在位置又は予定位置における気象を含む気象情報を取得する。気象情報取得部123は、例えば、特定した現在位置又は予定位置から所定範囲内において気象情報提供装置4が気象センサを用いて測定した気象を含む気象情報を、気象情報提供装置4から取得する。また、気象情報取得部123は、特定した現在位置又は予定位置に対して予測された気象(すなわち、天気予報)を含む気象情報を、気象情報提供装置4から取得してもよい。
【0046】
判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、条件情報取得部122が取得した条件情報において当該現在位置又は当該予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する。判定部124は、判定結果を出力部126に渡す。
【0047】
現在位置に対する判定を行う場合に、判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、現在時刻における飛行装置3の現在位置の気象が、条件情報において当該現在位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する。
【0048】
図5(a)は、判定部124が現在位置に対する判定を行う場合の処理を説明するための模式図である。
図5(a)の例では、飛行装置3の現在位置P1は、気象条件eに関連付けられている。判定部124は、現在時刻において、気象情報に含まれている現在位置P1の気象が気象条件eを満たすか否かを判定する。
【0049】
一方、予定位置に対する判定を行う場合に、判定部124は、飛行装置3が予定位置に到達する予定時刻を、飛行装置3の現在位置から予定位置までの距離又は経路と、飛行装置3の速度とに基づいて推定する。判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、予定時刻に対して予測された予定位置の気象が、条件情報において当該予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する。
【0050】
図5(b)は、判定部124が予定位置に対する判定を行う場合の処理を説明するための模式図である。
図5(b)の例では、飛行装置3の予定位置P2は、気象条件fに関連付けられている。判定部124は、飛行装置3が予定位置P2に到達する予定時刻において、気象情報に含まれている予定位置P2の気象が気象条件fを満たすか否かを判定する。
【0051】
また、判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、当該現在位置又は当該予定位置と、飛行装置3が当該現在位置又は当該予定位置において行う動作内容又は作業内容と、に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0052】
この場合に、判定部124は、飛行予定情報に基づいて、飛行装置3が現在位置又は予定位置において行う動作内容又は作業内容を特定し、特定した動作内容又は作業内容を用いて判定を行う。これにより、飛行管理装置1は、飛行装置3が行う動作内容又は作業内容ごとに設定された気象条件を用いて、飛行装置3が飛行するための判定を行うことができる。
【0053】
さらに判定部124は、動作内容又は作業内容に加えて、動作又は作業の対象物の重さ(例えば、飛行装置が運搬する荷物の重さ)に関連付けられた気象条件を用いて判定を行ってもよい。これにより、飛行管理装置1は、飛行装置3が重い荷物を運搬している場合等に、飛行装置3が気象の影響を受けやすくなるため、より厳しい気象条件を用いて飛行装置3が飛行するための判定を行うことができる。
【0054】
また、判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、当該現在位置又は当該予定位置と、当該現在位置又は当該予定位置を含む所定領域内の他の飛行装置3の数とに関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0055】
この場合に、判定部124は、記憶部11に記憶された複数の飛行装置3の飛行予定情報を用いて、現在時刻又は予定時刻において、現在位置又は予定位置を含む所定領域内(例えば、飛行装置3が通信可能な基地局のセル内)に位置する他の飛行装置3の数を算出する。判定部124は、算出した他の飛行装置3の数を用いて判定を行う。これにより、飛行管理装置1は、多数の飛行装置3が近い領域を飛行する場合等に、飛行装置3の飛行制御をするための通信帯域が逼迫する可能性があるため、より厳しい気象条件を用いて飛行装置3が飛行するための判定を行うことができる。
【0056】
また、判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、当該現在位置又は当該予定位置と、飛行装置3の種別とに関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する。
【0057】
この場合に、判定部124は、記憶部11に予め記憶された飛行装置3の機体情報に基づいて飛行装置3の種別を特定し、特定した種別を用いて判定を行う。また、特定した飛行装置3の種別が手動操作であることを示す場合に、判定部124は、記憶部11に予め記憶された飛行装置3を操作する操作者に関する操作者情報に基づいて操作者の習熟度(操作レベル)を特定し、特定した習熟度に関連付けられた気象条件を用いて判定を行ってもよい。これにより、飛行管理装置1は、飛行装置3の機体の種別によって気象の影響が異なるため、より適した気象条件を用いて飛行装置3が飛行するための判定を行うことができる。
【0058】
判定部124は、飛行装置3の離陸前と、飛行中と、着陸前との少なくとも1つにおいて判定を行う。離陸前と飛行中との両方において判定を行う場合に、判定部124は、飛行装置3が離陸する前に、指定された飛行経路又は飛行範囲における気象が気象条件を満たすか否かに基づいて飛行装置3が離陸できるか否かを判定し、気象条件を満たすと判定したことを条件として、飛行装置3が離陸できると判定する。そして判定部124は、飛行装置3が離陸して飛行している間に、指定された飛行経路又は飛行範囲における気象が気象条件を満たすか否かを再び判定する。これにより、飛行管理装置1は、飛行装置3が離陸した後であっても気象が気象条件を満たしているかを判定することができ、飛行装置3の飛行に対する気象変化の影響を抑制できる。同様に、判定部124は、飛行装置3が着陸する前に、指定された飛行経路又は飛行範囲における気象が気象条件を満たすか否かを判定する。
【0059】
飛行経路又は飛行範囲が気象条件を満たさないと判定部124が判定した場合に、特定部125は、飛行経路又は飛行範囲とは異なる代替飛行経路又は代替飛行範囲を特定する。この場合に、判定部124は、飛行経路又は飛行範囲とは異なる経路又は範囲における気象に対して、上述の方法により気象条件を満たすか否かを判定する。飛行経路又は飛行範囲とは異なる経路又は範囲は、例えば、指定された飛行経路又は飛行範囲と共通の目的地を有する別の経路、指定された飛行経路又は飛行範囲を飛行中の飛行装置3が所定のポートに退避するための経路である。
【0060】
特定部125は、判定部124が、当該経路又は当該範囲における気象が気象条件を満たすと判定した場合に、当該経路又は当該範囲を代替飛行経路又は代替飛行範囲として特定する。特定部125は、特定した代替飛行経路又は代替飛行範囲を示す情報を出力部126に渡す。また、飛行経路又は飛行範囲とは異なる経路又は範囲における気象が、気象条件を満たさない場合であっても、飛行経路又は飛行範囲における気象と比較して良い場合(すなわち、気象条件との差異が小さい場合)に、特定部125は当該経路又は当該範囲を代替飛行経路又は代替飛行範囲として特定してもよい。
【0061】
図6は、特定部125が特定する代替飛行経路又は代替飛行範囲を説明するための模式図である。
図6の例では、判定部124が飛行経路における気象が気象条件gを満たさないと判定したため、特定部125が代替飛行経路を特定した状態を表している。この場合に、判定部124は、代替飛行経路における気象が気象条件hを満たすと判定している。これにより、飛行管理装置1は、指定された飛行経路又は飛行範囲が気象条件を満たさないと判定した場合であっても、気象条件を満たす代替の飛行経路又は飛行範囲を提案することができる。
【0062】
出力部126は、判定部124による判定結果に対応する情報を、ユーザ端末2に出力する。判定結果に対応する情報は、例えば、判定部124による判定結果を表す文字又は画像を含む。また、出力部126は、判定部124による判定結果に対応する情報として、特定部125が特定した代替飛行経路又は代替飛行範囲を示す情報を出力してもよい。ユーザ端末2は、飛行管理装置1が出力した判定結果に対応する情報を、表示部上に表示する。
【0063】
このように、飛行管理装置1は、飛行経路又は飛行範囲を飛行する飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、当該現在位置又は当該予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定し、判定結果に対応する情報をユーザに提供する。ユーザは、判定結果に対応する情報に基づいて、飛行装置3の飛行を中止又は中断したり、飛行装置3を代替飛行経路又は代替飛行範囲において飛行させたりできるため、飛行装置3が飛行する際に気象に起因する問題の発生を抑制できる。
【0064】
[飛行管理方法のシーケンス]
図7は、飛行管理システムが実行する飛行管理方法のシーケンスを示す図である。ユーザ端末2は、飛行予定画面において、飛行予定情報の入力を受け付ける(S11)。ユーザ端末2は、例えば、飛行予定画面に表示された地図上で指定された面状の範囲(フライトエリア)を、飛行範囲として受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行予定画面に表示された地図上の飛行範囲の中で指定された線状の経路を、飛行経路として受け付ける。
【0065】
飛行管理装置1において、飛行予定情報取得部121は、飛行経路又は飛行範囲と、飛行予定期間と、を含む飛行予定情報を、ユーザ端末2から取得する。飛行予定情報取得部121は、ユーザ端末2から受信した飛行予定情報を、記憶部11に記憶させる。
【0066】
条件情報取得部122は、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた気象条件を含む条件情報を取得する(S12)。気象情報取得部123は、飛行装置3が位置している現在位置又は飛行装置3が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を、気象情報提供装置4から取得する(S13)。
【0067】
判定部124は、気象情報取得部123が取得した気象情報に基づいて、飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、条件情報取得部122が取得した条件情報において当該現在位置又は当該予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する(S14)。飛行経路又は飛行範囲が気象条件を満たさないと判定部124が判定した場合に、特定部125は、飛行経路又は飛行範囲とは異なる代替飛行経路又は代替飛行範囲を特定する(S15)。
【0068】
出力部126は、判定部124による判定結果に対応する情報を、ユーザ端末2に出力する(S16)。判定結果に対応する情報は、例えば、判定部124による判定結果を表す文字又は画像を含む。また、出力部126は、判定部124による判定結果に対応する情報として、特定部125が特定した代替飛行経路又は代替飛行範囲を示す情報を出力してもよい。ユーザ端末2は、飛行管理装置1が出力した判定結果に対応する情報を、表示部上に表示する。
【0069】
[実施形態の効果]
本実施形態に係る飛行管理装置1は、飛行経路又は飛行範囲を飛行する飛行装置3の現在位置又は予定位置における気象が、当該現在位置又は当該予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する。したがって、飛行管理装置1は、飛行装置3が建造物に近い場所を飛行したり、場所によって異なる作業又は動作をしたりする場合であっても、飛行管理装置1は、飛行経路又は飛行範囲における飛行装置3の現在位置又は予定位置ごとに気象条件を満たすか否かを判定するため、飛行装置3が飛行する際に気象に起因する問題の発生を抑制できる。
【0070】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0071】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0072】
飛行管理装置1及びユーザ端末2のプロセッサは、
図7に示す飛行管理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、飛行管理装置1及びユーザ端末2のプロセッサは、
図7に示す飛行管理方法を実行するためのプログラムを記憶部から読み出し、該プログラムを実行することによって、
図7に示す飛行管理方法を実行する。
図7に示す飛行管理方法に含まれるステップは一部省略されてもよく、ステップ間の順番が変更されてもよく、複数のステップが並行して行われてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 飛行管理装置
11 記憶部
12 制御部
121 飛行予定情報取得部
122 条件情報取得部
123 気象情報取得部
124 判定部
125 特定部
126 出力部
2 ユーザ端末
3 飛行装置
4 気象情報提供装置
【要約】
【課題】飛行装置が飛行する際に気象に起因する問題の発生を抑制できるようにする。
【解決手段】飛行管理装置1は、飛行装置が飛行する予定の飛行経路又は飛行範囲上に設けられた位置に関連付けられた、飛行装置が飛行するための気象条件を含む条件情報を取得する条件情報取得部122と、飛行装置が位置している現在位置又は飛行装置が位置する予定の予定位置における気象を含む気象情報を取得する気象情報取得部123と、気象が、条件情報において現在位置又は予定位置に関連付けられた気象条件を満たすか否かを判定する判定部124と、判定部による判定結果に対応する情報を出力する出力部126と、を有する。
【選択図】
図2