(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-23
(45)【発行日】2022-03-31
(54)【発明の名称】データを処理する方法、装置、及びコンピュータプログラム、並びに階層ドメインネームシステムのゾーンファイル
(51)【国際特許分類】
H04L 67/02 20220101AFI20220324BHJP
H04L 61/00 20220101ALI20220324BHJP
【FI】
H04L67/02
H04L61/00
(21)【出願番号】P 2020192130
(22)【出願日】2020-11-19
(62)【分割の表示】P 2018552918の分割
【原出願日】2016-12-22
【審査請求日】2020-12-15
(32)【優先日】2015-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】518225274
【氏名又は名称】ナム テクノロジー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108604
【氏名又は名称】村松 義人
(72)【発明者】
【氏名】エリオット マイケル ブラウン
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/167516(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0198056(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0320015(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
H04L 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法であって、
前記データ通信ネットワークを介して、ドメインネームと関連付けられたウェブサイトからのウェブサイトコンテンツについての要求を送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記ウェブサイトコンテンツを受信することと、
少なくとも1つの
自動情報構文解析の技術を使用し、前記ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた
情報について、受信された前記ウェブサイトコンテンツを解析することと、
前記情報をゾーンファイルに記録させることと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)である、
請求項
1記載の方法。
【請求項3】
前記記録させることは、
前記情報を、前記ゾーンファイルにおけるTXTタイプの1つ以上のリソースレコードに記録させることを含む、
請求項
1又は
2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
ゾーンファイルは、追加のドメインネームを定義しており、前記追加のドメインは前記ドメインネームとは異なる、
請求項
1~
3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記追加のドメインネームは、前記ドメインネームを含む、
請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記
解析は、
前記情報を潜在的に含む追加のウェブサイトコンテンツに対するリンクについて前記ウェブサイトコンテンツを検査することを含む、
請求項
1~
5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記情報を潜在的に含む
前記追加のウェブサイトコンテンツへの1つ以上のリンクを識別することに応えて、
前記追加のウェブサイトコンテンツに対する要求が前記データ通信ネットワークを介して送信される、
請求項
6記載の方法。
【請求項8】
前記追加のウェブサイトコンテンツに対する前記
情報についての検査を含む、
請求項
7記載の方法。
【請求項9】
前記ウェブサイトコンテンツに対する
前記要求が、前記ドメインネームを含む、
請求項
1~
8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記ウェブサイトコンテンツに対する
前記要求が、HTTP GET要求を含む、
請求項
1~
9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記ウェブサイトコンテンツが、HTMLを含む、
請求項
1~
10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの
自動情報構文解析の技術は、少なくとも1つのパターンマッチング技術を含む、
請求項
1~
11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの
自動情報構文解析の技術は、
少なくとも1つの正規表現マッチング技術を含む、
請求項
1~
12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
ユーザデバイス
とサーバ装置との少なくとも一方で実行される、
請求項
1~
13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記ウェブサイトコンテンツについての前記要求の送信は、
要求を受信することに応えて行われ、
当該要求は前記ドメインネームを含む、
請求項
14記載の方法。
【請求項16】
前記サーバ装置で実行され、受信された前記要求は、前記ユーザデバイスから前記サーバ装置が受信する、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
受信された前記要求が、HTTP GET要求
、又はドメインネームシステム要求を含む、
請求項
15又は16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記情報は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む、
請求項1~17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
請求項
1から
18のいずれかに記載の方法を実行するようになっている、
装置。
【請求項20】
それが実行されたときに、請求項1~18のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるための
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを処理する方法、装置、及びコンピュータプログラム、並びに階層ドメインネームシステムのゾーンファイルに関する。
【背景技術】
【0002】
自分がその連絡先詳細を未だに持っていないエンティティ(entity)の連絡先詳細を見つけるための多くの方法がある。
【0003】
いくつかの既知の状況では、http://www.example.comにウェブサイトを有する企業の連絡先詳細を求めている人は、ウェブブラウザを使用し、そのウェブサイトにアクセスし、次いでかかる連絡先詳細のためにウェブサイトをブラウズする可能性がある。例えば、人は、ダイヤルするための電話番号、店舗を訪ねるための郵便番号、ソーシャルメディアを介して接続するためのソーシャルメディアプロファイル、又は企業との連絡を確立するための種々の他の方法を探している場合がある。
【0004】
他の既知の状況では、企業の連絡先詳細を求めている人は、検索エンジンを使用して企業の連絡先詳細を特定しようと試みる場合がある。例えば、ユーザはウェブブラウザの検索エンジンにアクセスし、かかる連絡先詳細を検索する場合がある。例えば、ユーザは、例えば「例となる企業名称 電話番号」等、必要とされる特定の種類の連絡先詳細を、企業の名前に加えて入力することができる。
【0005】
これらの既知の技術は、人が連絡先詳細を特定できるようにし得るが、該既知の技術は多大な量のデータを消費し、或いはかなりのユーザ対話を必要とし、及び/又は連絡先詳細を取り出すのに望ましくない遅延を生じさせる場合がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法が提供される。その方法は、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバ(authoritative name server)において、
前記データ通信ネットワークを介して前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信することと、
受信された前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーを処理することであって、該処理が、前記第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することを含み、前記1つ以上のリソースレコードが、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信することであって、前記応答が、異なる第2の前記ドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を含む前記1つ以上のリソースレコードを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法が提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信することであって、前記応答が、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する前記応答を処理することであって、該処理が、1つ以上のリソースレコードで前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を識別することを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行するように構成された装置が提供される。その方法は、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバにおいて、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信することと、
受信された前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを処理することであって、該処理が、前記第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することを含み、前記1つ以上のリソースレコードが、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信することであって、前記応答が、前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を含む前記1つ以上のリソースレコードを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0009】
本発明の第4の態様によれば、階層ドメインネットワークシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行するように構成された装置が提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信することであって、前記応答が、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含むものと、
前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する前記応答を処理することであって、該処理が、前記1つ以上のリソースレコードで前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を識別することを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0010】
本発明の第5の態様によれば、それが実行された場合に、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。その方法は、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバにおいて、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信することと、
受信された前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーを処理することであって、該処理が、前記第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することを含み、前記1つ以上のリソースレコードが、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信することであって、前記応答が、前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を含む前記1つ以上のリソースレコードを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0011】
本発明の第6の態様によれば、それが実行された場合に、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信することであって、前記応答が、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含むものと、
前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を処理することであって、該処理が、前記1つ以上のリソースレコードで前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を識別することを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0012】
本発明の第7の態様によれば、
第1のドメインネームを識別するデータと、
異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報と、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む、
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。
【0013】
本発明の第8の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法が提供される。その方法は、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバにおいて、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信することと、
受信された前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーを処理することであって、該処理が、前記第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することを含み、前記1つ以上のリソースレコードが、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信することであって、前記応答が、前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報は、前記1つ以上のリソースレコードの中で平文形式である、及び/又は前記1つ以上のリソースレコードがTXTタイプである。
【0014】
本発明の第9の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法が提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信することであって、前記応答が、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含むものと、
前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する前記応答を処理することであって、該処理が、前記1つ以上のリソースレコードで前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を識別することを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報は、前記1つ以上のリソースレコードの中で平文形式である、及び/又は前記1つ以上のリソースレコードがTXTタイプである。
【0015】
本発明の第10の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行するように構成された装置が提供される。その方法は、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバにおいて、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信することと、
受信された前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーを処理することであって、該処理が、前記第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することを含み、前記1つ以上のリソースレコードが、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信することであって、前記応答が、前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を含む前記1つ以上のリソースレコードを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報は、前記1つ以上のリソースレコードの中で平文形式である、及び/又は前記1つ以上のリソースレコードがTXTタイプである。
【0016】
本発明の第11の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行するように構成された装置が提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信することであって、前記応答が、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含むものと、
前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を処理することであって、該処理が、前記1つ以上のリソースレコードで前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を識別することを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報は、1つ以上のリソースレコードの中で平文形式である、及び/又は前記1つ以上のリソースレコードがTXTタイプである。
【0017】
本発明の第12の態様によれば、それが実行された場合に、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。その方法は、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバにおいて、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信することと、
受信された前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーを処理することであって、該処理が、第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することを含み、前記1つ以上のリソースレコードが、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含むものと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信することであって、前記応答が、前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を含む前記1つ以上のリソースレコードを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報は、前記1つ以上のリソースレコードの中で平文形式である、及び/又は前記1つ以上のリソースレコードがTXTタイプである。
【0018】
本発明の第13の態様によれば、それが実行された場合に、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記第1のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信することであって、前記応答が、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含むものと、
前記第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を処理することであって、該処理が、前記1つ以上のリソースレコードで前記第2のドメインネームと関連付けられた前記エンティティと関連付けられた前記連絡先情報を識別することを含むものと、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第2のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報は、前記1つ以上のリソースレコードの中で平文形式である、及び/又は前記1つ以上のリソースレコードがTXTタイプである。
【0019】
本発明の第14の態様によれば、
第1のドメインネームを識別するデータと、
異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報と、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報が平文形式である、
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。
【0020】
本発明の第15の態様によれば、
第1のドメインネームを識別するデータと、
異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報と、
を含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームを含み、
前記第1のドメインネームは、前記第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含み、
前記連絡先情報が、TXTタイプのリソースレコードである、
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。
【0021】
本発明の第16の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法が提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、ドメインネームと関連付けられたウェブサイトからのウェブサイトコンテンツについての要求を送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記ウェブサイトコンテンツを受信することと、
少なくとも1つの自動連絡先情報構文解析の技術(automated contact information parsing technique)を使用し、前記ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報について、受信された前記ウェブサイトコンテンツを解析することと、
前記連絡先情報をゾーンファイルに記録させることと、
を含む。
【0022】
本発明の第17の態様によれば、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を提供するように構成された装置が提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、ドメインネームと関連付けられたウェブサイトからのウェブサイトコンテンツについての要求を送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記ウェブサイトコンテンツを受信することと、
少なくとも1つの自動連絡先情報構文解析の技術を使用し、前記ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報について、前記受信されたウェブサイトコンテンツを解析することと、
前記連絡先情報をゾーンファイルに記録させることと、
を含む。
【0023】
本発明の第18の態様によれば、それが実行された場合に、階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。その方法は、
前記データ通信ネットワークを介して、ドメインネームと関連付けられたウェブサイトからのウェブサイトコンテンツについての要求を送信することと、
前記データ通信ネットワークを介して、前記ウェブサイトコンテンツを受信することと、
少なくとも1つの自動連絡先情報構文解析の技術を使用し、前記ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報について、前記受信されたウェブサイトコンテンツを解析することと、
前記連絡先情報をゾーンファイルに記録させることと、
を含む。
【0024】
本発明の第19の態様によれば、
ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む、階層ドメインネームシステムのゾーンファイルであって、
前記ゾーンファイルは、自動連絡先情報構文解析の技術を使用して前記連絡先情報が入手されたことを示すデータを含む、
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。
【0025】
本発明の第20の態様によれば、
ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む、階層ドメインネームシステムのゾーンファイルであって、
前記ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報が、TXTタイプの1つ以上のリソースレコードに含まれる、
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。
【0026】
追加の特徴は、添付図面を参照して行われる、ほんの一例として示される実施形態についての以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】階層ドメインネームシステムの例の概略的なブロック図である。
【
図2】データ処理ネットワークの例の概略的なブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るデータ処理ネットワークの例の概略的なブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図5】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態に係るデータ処理ネットワークの例の概略的なブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態に係るデータ処理ネットワークの例の概略的なブロック図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図14A】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図14B】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図16】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図17A】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図17B】本発明の実施形態に係る方法の例を概略で示すフローチャートである。
【
図18A】本発明の実施形態に係る階層ドメインネームシステムの例の概略的なブロック図である。
【
図18B】本発明の実施形態に係る階層ドメインネームシステムの例の概略的なブロック図である。
【
図18C】本発明の実施形態に係る階層ドメインネームシステムの例の概略的なブロック図である。
【
図18D】本発明の実施形態に係る階層ドメインネームシステムの例の概略的なブロック図である。
【
図19】本発明の実施形態に係る装置の例の概略的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1を参照すると、階層ドメインネームシステム100の例が概略で示されている。この例では、階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)である。
【0029】
DNSは、コンピュータネットワークに接続されたリソースのための、グローバルな分散型階層ネーミングシステムである。DNSは、例えばRFC1034及び1035に詳説される。DNSの1つの機能は、ヒューマンフレンドリなドメインネームをマシンフレンドリなインターネットプロトコル(IP)アドレスに変換することである。例えば、DNSは「example.com」というヒューマンフレンドリなドメインネームを123.45.67.89というマシンフレンドリなIPアドレスに変換する場合がある。DNSは、インターネットのディレクトリサービスとしての機能を果たす。
【0030】
インターネット上のあらゆるドメインネームはDNSの一部である。DNSは、インターネットの基軸であり、インターネットをより使いやすくするために作られた。DNSは、覚えやすいドメインネームを、サーバ等のIPデバイスのIPアドレスに変換する。DNSは、数十億の人々によって毎日使用されている。DNSは、誰かが自分のウェブブラウザにドメインネームを入力するたびに使用される。DNSは、例えばコンピュータ又はスマートフォンで、ウェブサイト、例えば「example.com」が要求されたときに、どのウェブサーバに移動するのかをウェブブラウザに教える。
【0031】
あらゆるドメインネームは、DNSサーバ上でホストされている。世界中に動作している何千ものDNSサーバがある。ドメインネームについての情報は、DNSサーバ上でゾーンファイルに記録される。ゾーンファイルはDNSリソースレコードを含む。DNSは、DNSゾーンのドメインネームについての情報を保持するネームサーバで構成される。各ドメインネームについての情報は、ゾーンファイルに保持される。ゾーンファイルに含まれるのは、DNSリソースレコードである。
【0032】
DNS階層の最高レベルには、ルートネームサーバがある。ルートネームサーバは、トップレベルドメイン(TLD)に対する権威ネームサーバを一覧表示する。TLDの例は、「com」及び「uk」を含むが、これに限定されるものではない。
【0033】
ドメインネーム「this.example.com」では、以下のもの、つまり「this.example.com」、「example.com」、及び「com」すべてがドメインネームである。「com」がTLDである。「example.com」は、ドメインネームであることに加え、TLD「com」のサブドメインであり、「this.example.com」はドメインネーム「example.com」のサブドメインである。ドット(.)で区切られるドメインネームの部分のそれぞれはラベルと呼ばれる。ドメインネーム「this.example.com」では、「this」、「example」、及び「com」がラベルである。
【0034】
ドメインネーム「this.example.co.uk」では、以下のもの、つまり「this.example.co.uk」、「example.co.uk」、「co.uk」、及び「uk」すべてがドメインネームである。「uk」は国コードTLD(ccTLD)である。「co.uk」は、ドメインネームであることに加え、ccTLD「uk」のサブドメインであり、「example.co.uk」はドメインネーム「co.uk」のサブドメインであり、「this.example.co.uk」はドメインネーム「example.co.uk」のサブドメインである。ドメインネーム「this.example.co.uk」では、「this」、「example」、「co」、及び「uk」がラベルである。
【0035】
TLD(或いは「名前空間(name space)」)は、ドメインレジストリ(以後「レジストリ」)によって管理される。例えば、VeriSignは、「com」の名前空間を管理するレジストリである。Nominetは、「uk」の名前空間を管理するレジストリである。いくつかのレジストリはそのドメインネームをサブドメインに分割している。例えば、Nominetは、そのTLD「uk」を「co.uk」、「org.uk」、「me.uk」、及び他のものに分割している。Nominetは、最近、「example.uk」のフォーマットで「uk」の下の第2のレベルでのドメインネームの作成を許した。名前空間の中で新しいドメインを作成することは、ドメインネーム登録として知られている。
【0036】
ドメインネームは、レジストリを通して直接的に登録できることもあるが、これは推奨されておらず、レジストリ名前空間の中でのドメインネームの登録は、通常ドメイン登録機関(以後「登録機関」)を通してなされる。登録機関は、その名前空間の中での登録に対し、料金を請求する。この料金は登録機関毎に変わるが、例えば1年を基本として請求される場合がある。登録機関を通してドメインネーム(例えば、「example.com」)を登録する人は登録者として知られる。登録者は、そのドメイン(例えば、「this.example.com」)の中で追加のドメインネーム(サブドメイン)をセットアップすることを許されている。登録者は、追加料金なしでサブドメインをセットアップできる場合がある。
【0037】
あらゆるドメインネームは権威ネームサーバを有する。権威ネームサーバは、ドメインネームに対する現在のDNSリソースレコードを保持するネームサーバである。種々のタイプのDNSリソースレコードがある。1つのタイプのリソースレコードは、ネームサーバ(NS)レコードである。NSリソースレコードは、DNSゾーンの権威を別のネームサーバに委譲するために使用される。最も一般的なDNSリソースレコードは、「A」レコードである。Aレコードは、ウェブサイト要求をIPアドレスに導く(direct)ために使用される。DNSリソースレコードタイプには、e-メール用のメール交換レコード(MX)、フリーテキスト(TXT)用のレコードが含まれるが、これに限定されるものではなく、他のレコードタイプがある。
【0038】
図2を参照すると、データ通信ネットワーク200の例の図が概略で示されている。
【0039】
データ通信ネットワーク200は、ユーザデバイス201を含む。ユーザデバイスはユーザと関連付けられる。ユーザデバイス201の例は、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、衛星ナビゲーションデバイス、及びスマートテレビを含むが、これに限定されるものではない。また、データ通信ネットワーク200はローカルネットワーク202も含む。ローカルネットワーク202は1つ以上の構成要素を含む。ローカルネットワーク202の構成要素の例はルータである。また、通信ネットワーク200は、ユーザのインターネットサービスプロバイダ(ISP)において、DNSレゾルバ(DNS resolver)203も含む。通信ネットワーク200は、ルートサーバ204も含む。また、通信ネットワーク200は、レジストリネームサーバ205も含む。この例では、レジストリネームサーバ205は、トップレベルドメインネーム「com」の権威ネームサーバである。通信ネットワーク200は登録者ネームサーバ206も含む。この例では、登録者ネームサーバ206は、ドメインネーム「example.com」の権威ネームサーバである。
【0040】
ドメインネームについてのDNSリソースレコードを見つけるプロセスは、DNS解決(DNS resolution)又はドメインネーム解決(domain name resolution)として知られている。DNSレゾルバはこの目的のために使用される。DNSレゾルバは、最も右側のラベルで始まり、ドメインネームの最も左側に向かって作業を行い、フルドメインネームを解決することによって、所与のドメインネームに対する権威ネームサーバを決定する。
【0041】
この例では、ユーザは、自分のユーザデバイス201でウェブブラウザにドメインネーム「example.com」を入力する。
【0042】
あるドメインネームが最近解決された場合、そのドメインネームのために以前に取り出されたDNSリソースレコードが、ユーザデバイス201のDNSキャッシュに又はローカルネットワーク202のDNSに記録されており、それがユーザデバイス201に返される。
【0043】
例えば、ドメインネーム「example.com」のためのIPアドレスがローカルネットワーク202でキャッシュに格納されていない場合、ドメインネーム「example.com」が最近解決されていない場合、DNSクエリーはDNSレゾルバ203に渡される。
【0044】
この例では、DNSレゾルバ203は、ラベル「com」で始まる再帰的な(recursive)DNSルックアップを実行する。DNSレゾルバ203は、最初に、最も右側で始まるラベルのドメインネームを解決し、ルートサーバ204から「com」TLDに対する権威ネームサーバ205のIPアドレスを要求する。「com」ドメインネームに対する権威ネームサーバ205のIPアドレスは、ルートサーバ204から返される。
【0045】
DNSレゾルバ203は、ドメインネーム「example.com」の権威ネームサーバ206のIPアドレスについてドメインネーム「com」に対する権威ネームサーバ205に問合せを行う。
【0046】
ドメインネーム「com」に対する権威ネームサーバ205は、ドメインネーム「example.com」に対する権威ネームサーバ206のIPアドレスをDNSレゾルバ203に返す。この例では、ドメインネーム「example.com」に対する権威ネームサーバ206は、ドメインネーム「example.comの登録者がそのドメインネーム「example.comを登録したときに、ドメインネーム「example.comの登録者によって選ばれたネームサーバである。
【0047】
DNSレゾルバ203がドメインネーム「example.com」の最も左側のラベルに到達するとき、DNSレゾルバ203は、ドメインネーム「example.com」に対する権威サーバ206から、ドメインネーム「example.comのためのDNSリソースレコードを要求する。DNSレゾルバ203は、リソースレコードが見つからなかった場合、エラーを返す。
【0048】
ドメインネーム「example.com」のリソースレコードが見つかった場合、ドメインネーム「example.com」と関連付けられたウェブサーバのIPアドレスが、ドメインネーム「example.com」のためのリソースレコードとしてDNSレゾルバ203に返される。DNSレゾルバ203はリソースレコードをキャッシュに格納する。
【0049】
DNSレゾルバ203は、ローカルネットワーク202にリソースレコードを返す。ローカルネットワーク202は、リソースレコードをキャッシュに格納する。
【0050】
ローカルネットワーク202は、ユーザデバイス201にリソースレコードを返す。ユーザデバイス201は、リソースレコードをキャッシュに格納する。ユーザデバイス201で実行中のウェブブラウザは、ドメインネーム「example.com」に対するウェブサイトHTMLコンテンツの取得のためにポート80上でドメインネーム「example.com」と関連付けられたウェブサーバのIPアドレスに要求を送信する。ドメインネーム「example.com」と関連付けられたウェブサーバのIPアドレスは、DNSレゾルバ203によって返されたリソースレコードに含まれていた。
【0051】
上記に示されたように、ドメインネーム「example.com」について取り出されたリソースレコードは、指定された時間の間、ユーザデバイス201で、ローカルネットワーク202で、及びDNSレゾルバ203で、キャッシュに格納される。指定された時間は、返されたリソースレコードの有効期間(「TTL」)設定値によって決定される。
【0052】
DNSクエリーは、ポート53でユーザデータグラムプロトコル(UDP)が使用されることで、ネームサーバに送信される。ネームサーバからのDNSクエリーに対する応答は、クエリーに対する回答を含む。回答は、ドメインネームのリソースレコードを一覧表示するDNSゾーンファイルによってもたらされる。TLDさえそうであるが、あらゆるドメインネームには、関連付けられたゾーンファイルが有る。
【0053】
DNSゾーンファイルのフォーマットは、RFC1035(section 5)及びRFC1034(section 3.6.1)に定義されている。このフォーマットは、元はバークレーインターネットネームドメイン(BIND)ソフトウェアパッケージによって使用されていたが、他のDNSサーバによって幅広く採用されるようになった。ゾーンファイルは、リソースレコードのエントリのシーケンスである。ゾーンファイルの各行は、単一のリソースレコードを定義するテキスト記述である。テキスト記述は、以下のように余白で区切られたいくつかのフィールドを含む。
【0054】
例のドメインネーム「example.com」のゾーンファイルの例のエントリは、以下の通りである。
【0055】
TTL値は、この例では270秒であり、どの程度長くレコードがキャッシュに格納されるべきかを示す。
【0056】
「dig」コマンドラインツールを使用し生成された、一例となるドメインネーム「example.com」についての任意のDNSリソースレコードタイプのDNSクエリーの例は、以下の通りである。
【0057】
ドメインネーム「example.com」についてネームサーバから受信された応答の例は、以下の通りである。
【0058】
この例では、ドメインネーム「example.com」のためのDNSクエリーは5つのリソースレコードを返している。各リソースレコードはそれぞれの行に示されている。第1の行に表示された第1のリソースレコードは、ポート「80」でHTTP要求を処理するサーバのIPアドレスを示すAレコードである。第2の行に表示された第2のリソースレコードは、e-メールが「mailserver.com」によって処理されることを示す「10」という優先順位を有するMXリソースレコードである。第3の行及び第4の行に示された第3のリソースレコード及び第4のリソースレコードは、ドメインネームに対する権威ネームサーバが「ns1.nameserver.com」及び「ns2.nameserver.com」であることを示すNSレコードである。第5の行の最後のリソースレコードは、センダーポリシーフレームワーク(「SPF」)フォーマットのTXTレコードである。
【0059】
SPFは、スパムに取り組むための確立された方法である。SPFは、ドメインネームオーナーが、ドメインネームの代わりに用いてe-メールを送信できるようにされるサーバを一覧表示できるようにする。上記例のSPFレコードは、ドメインネーム「example.com」の代わりにe-メールを送信することを許されている唯一のIPアドレスが、IPアドレス123.45.67.89であることを意味する。最終部分「-all」は、他のすべてのIPアドレスからのe-メールがスパムとして処理されるべきであることを意味する。受信者のe-メールサーバは、ドメインネームからe-メールを受信するときにSPFレコードをチェックし、スパムe-メールをフィルタにかけてブロックするために、SPFのガイダンスに従う。
【0060】
図3を参照すると、データ通信ネットワーク300の例のブロック図が概略で示されている。データ通信ネットワーク300は、本明細書に詳細に説明されるようにデータを処理するために使用されてよい。
【0061】
この例では、データ通信ネットワーク300は、これ以降「ネームオーバーメソッド(Name Over Method)(NOM)フレームワーク」と呼ばれるフレームワークに適用して使用される。
【0062】
NOMフレームワークは、例えば企業及び/又は個人等のエンティティが、彼らと接続できる方法を他人に一覧表示できるようにするものである。エンティティは1つ以上のドメインネームの登録者である場合がある。例えば、エンティティは、電話、Whatsapp(商標)、Instagram(商標)、Pinterest(商標)、Facebook(商標)、Twitter(商標)及び他による連絡のための連絡先情報だけではなく、まだ発明されていない新しいソーシャルメディアプラットフォームも一覧表示できる。連絡先識別子の例は、電話番号、GPS座標、Facebook(商標)ページ等を含むが、これに限定されない。この連絡先情報は、エンティティのドメインネームと関連して記録される。また、NOMフレームワークは、連絡先情報を所与のドメインネームについてどのようにして取り出すことができるのかも定義する。NOMフレームワークは拡張可能であり、将来の通信方法に対応することができる。
【0063】
NOMフレームワークは、ドメインネームオーナーが、ドメインネームと関連してDNSに連絡先情報を記録できるようにする。続いて、ユーザは、以後「NOMレコード」と呼ばれる特別にフォーマットされたDNSレコードを使用し、ドメインネームを連絡先情報に変換するためにDNSを使用できる。NOMレコードは、1つ以上のリソースレコードを含む。
【0064】
自分のDNS設定値にアクセスできる場合、ドメインネームオーナーはNOMフレームワークを使用し、独自のNOMレコードを作成できる。このタイプのNOMレコードを、以降「独立NOMレコード(ndependent NOM Record)」と呼ぶ。多くのドメインネームオーナーは、独自の独立NOMレコードを作成するための技術的な専門知識を欠く。
【0065】
NOMレコードがホストされるNOMフレームワークの中でホストサービスは、ドメインネームオーナーに代わって利用可能である。このタイプのNOMレコードは、以後、「ホストNOMレコード(Hosted NOM Record)」と呼ばれる。ホストNOMレコードは管理されてよい、及び/又はホストNOMレコードに記録される連絡先情報が、例えばウェブインタフェースを使用して更新されてよい。
【0066】
この例では、データ通信ネットワーク300は、第1の装置301、第2の装置302、第3の装置303、及び第4の装置304を含む。この例では、4つの装置301、302、303、304は、コンピュータネットワーク305を介して相互接続されている。この例では、コンピュータネットワーク305はインターネットである。
【0067】
この例では、第1の装置301は、以後「NOM質問器(NOM Interrogator)」と呼ばれるDNSクエリー機能性を含むユーザデバイスである。この例では、NOM質問器は、ソフトウェアの一部である。NOM質問器は、例えばスマートフォンアプリケーション、ウェブアプリケーション、衛星ナビゲーションシステムアプリケーション、スマートTVアプリケーション、又は任意の他のデバイス上で実行されている別のプログラムである。NOM質問器は、DNSシステムに要求を行い、NOMレコードを取り出し、例えば結果を表示する等の処理を行う。NOMフレームワークに対するクエリーは、標準的なDNSクエリーと同じように、つまりポート53上でUDPを介して扱われてもよい。
【0068】
NOM質問器は、例えばユーザへの表示等、NOMレコードをフォーマットし、表示することを担う。NOMレコードが表示される場合の方法は、多くの要因のうちの1つに応じて変わる場合がある。かかる要因の例は、NOM質問器及び/又はユーザデバイスタイプである。例えば、衛星ナビゲーションシステムは、GPS座標を除くすべてのデータを無視し、地図上の場所としてこのデータを表示してよい。このタイプのNOM質問器は、ドメインネームによって一覧表示された場所まで、GPSシステムがナビゲーションできるようにしてよい。電話自動ダイヤル装置は、電話番号を除くすべてのデータを無視してよい。電話自動ダイヤル装置は、番号が返されるとすぐにその番号にダイヤルをしてよい。電話自動ダイヤル装置は、複数の番号が返される場合、ダイヤルする番号の選択肢を表示し、電話番号ごとにラベルを表示してよい。
【0069】
NOM質問器を使用し、ドメインネームについての連絡先情報を検索することを、以後「NOMルックアップ」と呼ぶ。NOMルックアップは、任意のドメインネームについて実行できる。NOMルックアップは、DNSクエリーに相当する。
【0070】
この例でA、第2の装置302は、以後「独立サーバ」と呼ばれるネームサーバである。独立サーバ302は、独立したNOMレコードを記録する。独立NOMレコードは、ドメインネームの権威DNSリソースレコードに直接的に書き込まれる。
【0071】
この例では、第3の装置303は、以後「NOMサーバ」と呼ばれるネームサーバである。NOMサーバ303は、ホストNOMレコードをホストする。ホストNOMレコードは、ドメインネームと関連付けられたエンティティの代わりに、NOMサーバ303のDNSリソースレコードの中に記録される。かかるエンティティの例は、ドメインネームの登録者である。かかるエンティティの他の例は、以下により詳細に説明されるように、登録者であるか無いかに関わらず、連絡先詳細をドメインネームと関連付けさせることを願う企業である。
【0072】
この例では、第4の装置304は、以後「NOMボット(NOM Bot)」と呼ばれるサーバである。いくつかの例では、NOMボット304は、独立したNOMレコードもホストNOMレコードも有さないドメインのために自動的にNOMレコードを作成する。NOMルックアップが、未だにNOMレコードを有していないドメインネームについて実行される場合、いくつかの例では、NOMボット304は、ドメインネームに示されるウェブサイトのコンテンツに基づいて新しいNOMレコードを作成する。NOMボット304は、ウェブサイトに示される連絡先情報を収集し、ウェブサイト上の連絡先情報に基づいてNOMレコードを作成する。
【0073】
NOMボット304は、この例のデータ通信ネットワーク300内の他の装置301、302、303と別個として示されているが、その機能性の一部又はすべては、以下にさらに詳細に説明されるように、他の装置301、302、303のうちの1つ又はそれ以上に組み込むことができる。例えば、NOMボット304の機能性は、ユーザデバイス301のハードウェア及び/又はソフトウェアによって提供されてよい。
【0074】
NOMレコードは、ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上の特別にフォーマットされたDNSリソースレコードを含むレコードである。1つ以上のリソースレコードは、TXTタイプのリソースレコードだけから成っていてもよい。TXTリソースレコードは、任意のテキストを記録できるようにする。TXTリソースレコードは、他の制限された使用だけではなく、上記に示されたゾーンファイルの例でも見られるように、SPFのためにすでに使用されている。
【0075】
この例では、NOMレコードの連絡先情報は、平文形式で記録される。言い換えると、連絡先情報は、暗号化されていない形式で記録される。連絡先情報を平文形式で記録することにより、連絡先情報へのアクセスが容易になる。
【0076】
NOMルックアップは、DNSクエリーを使用しNOMレコードを要求する。<<domain_to_lookup>>が一例となる目的のためにプレースホルダーとして使用されるDNSクエリーの例の形式は、以下の通りである。
【0077】
<<domain_to_lookup>>が一例となる目的のためにプレースホルダーとして再び使用され、<<nom_record_content>>がNOMレコードのコンテンツを示す場合における、NOMルックアップに対するDNS応答の一例となる形式は、以下の通りである。
【0078】
SPFとは異なり、いくつかの例では、NOMレコードは、ドメインネームのルートに記録されていない。代わりに、独立NOMレコードの場合、独立NOMレコードは、独自のサブドメインに記録される。かかるサブドメインの一例は「nomrecordlookup」である。これは、DNSを効率的に且つ整然と保つために役立つ。
【0079】
いくつかの例では、ドメインネーム「example.com」に対するNOMルックアップは、サブドメイン「nomrecordlookup.example.com」に対するDNSクエリーを伴うであろう。言い換えると、少なくとも1つのラベルが、連絡先情報を求められるドメインネームの前に付けられる。ラベルはこの例では、「nomrecordlookup」である。かかるDNSクエリーは、NOMルックアップが関係するドメインネームの「nomrecordlookup」サブドメインに対する権威ネームサーバに対して行われるであろう。このタイプのNOMルックアップを、以後「独立NOMドメインネームルックアップ」と呼ぶ。ドメインネーム「example.com」のための独立NOMドメインネームルックアップに対するDNSクエリーの形式の例は、以下の通りである。
【0080】
この例では、任意のタイプのリソースレコードの場合とは対照的に、TXTリソースレコードだけが要求される。任意のタイプのリソースレコードは、要求にタイプ識別子「ANY」を含むことによって要求されるであろう。単にTXTリソースレコードだけを要求すると、クエリー及び応答を迅速に処理できる。この例では、TXTリソースレコードだけが返されるであろう。回答が受け取られない場合、クエリーは失敗である。回答が受け取られるが、回答がNOMレコードを含まない場合、クエリーは失敗である。
【0081】
いくつかの例では、第1のクエリーが失敗した場合、第2のNOMルックアップがNOMサーバ303に対して行われる。このタイプのNOMルックアップは、以後「ホストNOMドメインネームルックアップ」と呼ばれる。この例では、問い合わせされているドメインネーム(「example.com」)が、少なくとも1つのラベルの前に付けられる。いくつかの例では、少なくとも1つのラベルは、解決可能なドメインネームの一部を構成する。この例では、連絡先情報が求められているドメインネームの後に加えられる解決可能なドメインネームは、「lookup.nomserver.com」である。解決可能なドメインネームは、3つのラベル、つまり「lookup」、「nomserver」、及び「com」を含む。ドメインネーム「lookup.nomserver.com」は、ドメインネーム「lookup.nomserver.com」に対するDNSクエリーがDNS応答を生じさせる場合、解決可能である。ドメインネーム「example.com」のためのホストNOMドメインルックアップのためのDNSクエリーの形式の例は、以下の通りである。
【0082】
第2のNOMルックアップも失敗した場合、NOMレコードがドメインネーム上で公開されているウェブサイトコンテンツに基づいてNOMボット304によって自動的に作成される第3の段階が続いてよい。この第3の段階は、以下により詳細に説明されるように、種々の異なる方法で達成できる。
【0083】
独立NOMレコードは、以下のフォーマットで独立サーバ302から返される。
【0084】
上記の例では、独立NOMレコードは、この文書のフォーマットのために改行を有するが、NOMレコード自体に改行は含まれない。独立NOMレコードは、標準DNS応答フォーマットに従う第1の部分を有する。
【0085】
項目「nomrecordlookup.example.com」は、問い合わせられているゾーンである。項目「3600」は、秒単位で示されたTTLである。TTLは、どの程度長くレコードをキャッシュに格納できるのかを示す。項目「IN」は、応答のクラスを示す。項目「TXT」は、返されたDNSリソースレコードのタイプを示す。
【0086】
独立NOMレコードは、ドメインネーム「example.com」と関連付けられた連絡先情報を含む第2の部分を含む。この例では、明確にするために改行が加えられた連絡先情報を含む部分は、以下の通りである。
【0087】
独立サーバ302は、TXTリソースレコードを返すとき、データを引用符で囲む。いくつかの例では、NOMレコードの構文がそれぞれのデータ部分がパイプ(「|」)キャラクタで分けられるべきであることを命令する。
【0088】
項目「v=NOM1」は、TXTリソースレコードが、NOM構文のバージョン1を使用するNOMレコードであることを示す。この項目は、SPFレコードで、及びTXTレコードの他の使用で使用されるフォーマットに類似している。バージョン番号は、NOMフレームワークが展開するにつれ、異なる解釈を異なる構文に指定できるようにする。
【0089】
項目「t=r」は、NOMレコードの「タイプ」を示す。この例では、「r」は「ルート」を意味する。これは、将来のNOMフレームワークの追加の拡張を可能にする。
【0090】
項目「n=Example Company Ltd」は、NOMレコードが対象となる企業の名前である。
【0091】
項目「tel=General:0123456789」は、連絡先識別子を含む。「tel」は、連絡先識別子が電話番号であることを示す。「General」は、電話番号が一般的な問合せ用であることを示す。番号「0123456789」は、電話番号自体である。項目「tel=Support:0123498765」は、電話番号「0123498765」が「サポート」用であることを除き、同様である。
【0092】
項目「fb=nomfb」は、連絡先識別子を含む。「fb」は、連絡先識別子がFacebook(商標)プロファイルに関係することを示す。この場合、連絡先識別子と関連付けられた連絡方法はFacebook(商標)である。連絡先識別子は、Facebook(商標)ページへのリンクを提供するために、ユーザに表示される場合には、連絡方法URL(contact method URL)、この場合には、「http://www.facebook.com」がその前に付されるであろう。
【0093】
項目「tw=nomtw」は、連絡先識別子を含む。「tw」は、連絡先識別子がTwitter(商標)プロファイルに関係することを示す。この場合、連絡先識別子と関連付けられた連絡方法はTwitter(商標)である。連絡先識別子は、Twitter(商標)ページへのリンクを提供するために、ユーザに表示される場合には、連絡方法URL、この場合には、「http://www.twitter.com」がその前に付されるであろう。
【0094】
最後のピリオド(.)は、NOMレコードの終わりを示す。
【0095】
例として挙げたNOMレコードは、例示のみを目的とするものである。異なる連絡方法に関係する他の連絡先識別子、例えば地理的連絡先識別子である「gps」等をNOMレコードは含んでいても良い。
【0096】
DNS TXTリソースレコードは、255文字に制限されている。NOMレコードがこの制限を超える場合、TXTリソースレコードは以下のように互いに連鎖される(chained together)場合がある。
【0097】
上記例では、変数「p」が存在している。この変数は、NOMレコードを構成する部分の数を示す。「p=1/2」は、2つの部分のうちの1つ目を意味する。
【0098】
複数のNOMレコードは、例えば、nomrecordlookup.example.comで独立NOMレコードとして、又は例えばexample.com.lookup.nomserver.comでホストNOMレコードとして記録できる。かかるNOMレコードは、正しい順序で連結され、その後処理される。
【0099】
図4を参照すると、データを処理する方法の例を示すフローチャートが示されている。この例による方法は、NOMルックアップと関連する。
【0100】
400で、ドメインネームが識別される。例えば、ユーザはドメインネームを入力することができる。この例では、ドメインネームは「example.com」である。
【0101】
401で、独立NOMドメインネームルックアップが実行される。独立NOMドメインネームルックアップは、ドメインネーム「example.com」の前に1つ以上のラベル、例えば「nomrecordlookup」、及びドット(.)を付け足す処理を伴う。この例では、「nomrecordlookup.example.com」のルックアップドメインネームを形成するために「example.com」の前に語「nomrecordlookup.」が、付けられる。
【0102】
402で、401で実行された独立NOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されたかどうかが判定される。
【0103】
402での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて403でNOMレコードが表示される。
【0104】
402での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて404でホストNOMドメインネームルックアップが実行される。ホストNOMドメインネームルックアップは、ドメインネーム「example.com」の後に1つ以上のラベル、例えば「lookup.nomserver.com」を追加する処理を伴う。この例では、「example.com」、「lookup.nomserver.com」、及び「example.com.lookup.nomserver.com」のすべてが解決可能なドメインネームである。
【0105】
405で、404で実行されたホストNOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されたかどうかが判定される。
【0106】
405での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて403でNOMレコードが表示される。
【0107】
405での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて406でNOMボットルックアップが実行される。
【0108】
407で、406で実行されたNOMボットルックアップの結果、NOMレコードが返されたかどうかが判定される。
【0109】
407での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて403でNOMレコードが表示される。
【0110】
407での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返され、表示されることを伴う。例えば、メッセージ「このドメインネームに対してNOMレコードは見つかりませんでした」が表示される場合がある。
【0111】
この例では、項目400、402、403、405、407、及び408は、NOM質問器によって実行される。この例では、項目401、404、及び406は、NOM質問器たるユーザデバイス以外の少なくとも1つの他の装置をその実行に伴う。
【0112】
図5を参照すると、データを処理する方法の例を示すフローチャートが示されている。この例による方法は、独立NOMドメインネームルックアップと関連する。この例では、所与のドメインについての独立NOMレコードは、サブドメイン「nomrecordlookup」の下で、所与のドメインに対する権威サーバ上のドメインゾーンファイルの中に記録される。
【0113】
500で、ドメインネームが識別される。例えば、ドメインネームは、ユーザによって提供される。この例では、ドメインネームは「example.com」である。
【0114】
501で、識別されたドメインネームは、1つ以上のラベルを前に付け足される。この例では、識別されたドメインは、ラベル「nomrecordlookup」、及びドットを前に付される。この例では、用語「nomrecordlookup.」が、ルックアップドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」が入手できるように「example.com」の前に付される。
【0115】
この例では、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」は第1のドメインネームであり、ドメインネーム「example.com」は第2のドメインネームである。第1のドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」は、第2のドメインネーム「example.com」を含む。第1のドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」は、さらに「example.com」に先行する少なくとも1つのラベルを含む。この例では、ラベルは「nomrecordlookup」である。
【0116】
502で、ドメインネーム解決は、入手されたドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」を使用して実行される。これは、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」を使用し、DNSクエリーを実行することによって行われてもよい。
【0117】
503で、502で実行されたドメインネーム解決の結果、ドメインネームが解決されたかどうかが判定される。
【0118】
503での判定の結果、ドメインネームが解決しなかった場合、続けて504で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーが返されることを伴う。
【0119】
503での判定の結果、ドメインネームが解決した場合、続けて505で、TXTリソースレコードがあるかどうか判定が下される。
【0120】
505での判定の結果、TXTリソースレコードがないかった場合、続けて504で所定の措置が講じられる。
【0121】
505での決定の結果、TXTレコードがある場合、続けて506で、TXTリソースレコードが有効なNOMレコードであるかどうか判定される。
【0122】
506での判定の結果、TXTリソースレコードが有効なNOMレコードでない場合、続けて504で所定の措置が講じられる。
【0123】
506での判定の結果、TXTリソースレコードが有効なNOMレコードである場合、続けて507でNOMレコードが返される。
【0124】
図6を参照すると、データ通信ネットワーク600の例の略図が示されている。この例では、データ通信ネットワーク600は、独立NOMドメインネームルックアップを実行するために使用される。この例では、ユーザは、ドメインネーム「example.com」を入力し、そのドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を入手しようとしている。
【0125】
この例では、データ通信ネットワーク600は、NOM質問器を含むユーザデバイス601、ローカルネットワーク602、DNSレゾルバ603、及び3つのネームサーバ604、605、606を含む。
【0126】
この例では、ユーザデバイス601上のNOM質問器は、ドメインネーム「example.com」に関して独立NOMドメインネームルックアップを行う。この例では、NOM質問器は、ルックアップドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」だけを使用し、TXTリソースレコードを要求する。
【0127】
ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」のためのリソースレコードがローカルネットワーク602でキャッシュに格納されていない場合、クエリーがDNSレゾルバ603に転送される。
【0128】
DNSレゾルバ603は、最も右側のラベルから始まるルックアップドメイン「nomrecordlookup.example.com」を解決する。この例では、最も右側のラベルは「com」TLDである。
【0129】
この例では、ネームサーバ604は、「com」TLDに対する権威ネームサーバ605のIPアドレスを返すルートサーバである。
【0130】
DNSレゾルバ603は、ドメインネーム「com」についての権威ネームサーバ605からドメインネーム「example.com」に対する権威ネームサーバを要求する。
【0131】
ドメインネーム「com」についていの権威ネームサーバ605は、ドメインネーム「example.com」についての権威ネームサーバについてのネームサーバアドレスを返す。DNSレゾルバ603は、ドメインネーム「example.com」についての権威ネームサーバについてのネームサーバアドレスを、ドメインネーム「example.com」についての権威ネームサーバ606のIPアドレスとして解決する。
【0132】
DNSレゾルバ603は、ドメインネーム「example.com」についての権威ネームサーバ606から、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバを要求する。
【0133】
ドメインネーム「example.com」についての権威ネームサーバ606は、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバ606のネームサーバアドレスを返す。見つかった場合、DNSレゾルバ603は、このネームサーバアドレスを、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」に対する権威ネームサーバ606のIPアドレスとして解決する。
【0134】
DNSレゾルバ603は、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバ606からドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」のためのNOMレコードを要求するか、又はドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバが見つからなかった場合には、エラーを返す。この例では、NOMレコードは、1つ以上の特別にフォーマットされたDNS TXTリソースレコードを含む。
【0135】
ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバが見つかったと仮定すると、ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバ606は、「nomrecordlookup.example.com」のためのNOMレコードを返すか、又はNOMレコードが存在しなかった場合には、エラーを返す。
【0136】
DNSレゾルバ603は、ローカルネットワーク602に結果を渡す。ドメインネーム「nomrecordlookup.example.com」についての権威ネームサーバが見つからなかった場合、DNSレゾルバ603は、NOMレコードではなくエラーを返す。
【0137】
NOM質問器は、応答を受信し、処理する。応答が有効なNOMフォーマットである場合、いくつかの例では、プロセスは完了する。応答がエラーであった、又は無効なフォーマットであった場合、NOM質問器は1つ以上の追加の措置を実行してもよい。いくつかの例では、1つ以上の追加の措置は、
図7及び
図8を参照して説明されるように、ホストNOMドメインネームルックアップを実行することを含んでもよい。
【0138】
図7を参照すると、データを処理する方法の例を示すフローチャートが示されている。この例による方法は、ホストNOMドメインネームルックアップと関連する。この例では、NOMレコードは、ドメインネーム「lookup.nomserver.com」というサブドメインで、NOMサーバのドメインゾーンファイルの中に記録されている。NOMレコードをホストすることで、DNSが持つ分散的性質と、キャッシュの機能を使用できるようになる。ドメインネーム「lookup.nomserver.com」は、3つのラベル「lookup」、「nomserver」、及び「com」を含む、解決可能なドメインネームである。
【0139】
700で、ドメインネームが識別される。この例では、ドメインネームは「example.com」である。
【0140】
701で、3つのラベル、「lookup」、「nomserver」、及び「com」が、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」を入手できるように、「lookup.nomserver.com」中の識別されたドメインネームである「example.com」の後ろに追加される。
【0141】
この例では、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」は第1のドメインネームであり、ドメインネーム「example.com」は第2のドメインネームである。第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」は、第2のドメインネーム「example.com」を含んでいる。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。この例では、第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く3つのラベル、つまり「lookup」、「nomserver」、及び「com」を含んでいる。ラベル「com」はTLDに相当する。ラベル「nomserver」は、第2のレベルのドメインネームに相当する。ラベル「lookup」は、第3のレベルのドメインネームに相当する。第1のドメインネームの中に含まれる第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルは、解決可能なドメインネームの一部を形成する。この例では、第2のドメインネーム「example.com」に続く3つのラベル「lookup」、「nomserver」、及び「com」のそれぞれが、解決可能な第3のドメインネームの一部を形成する。この例では、解決可能な第3のドメインネームは、「lookup.nomserver.com」である。また、第2のドメインネーム「example.com」は、ドメインネーム「example.com」が所与のIPアドレス自体で解決するという点で解決可能なドメインネームでもある。
【0142】
この例では、第2のドメインネーム「example.com」の前には、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」の中にラベルはない。言い換えると、第1のドメインネーム内のラベルは、第2のドメインネームに先行しない。つまり、第2のドメインネーム「example.com」は、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」の最も左端にある。
【0143】
この例では、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ、及びドメインネーム「example.com」についての追加の権威ネームサーバがある。この例では、2つの権威ネームサーバは互いに異なっている。
【0144】
702で、ドメインネーム解決が、入手されたドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」を使用して実行される。
【0145】
703で、702で実行されたドメインネーム解決の結果、ドメインネームが解決されたかどうかが判定される。
【0146】
703での判定の結果、ドメインネームが解決しなかった場合、続けて704で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返されることを伴う。
【0147】
703での判定の結果、ドメインネームが解決した場合、続けて705で、TXTリソースレコードがあるかどうか判定される。
【0148】
705での判定の結果、TXTリソースレコードがあった場合、続けて704で所定の措置が講じられる。
【0149】
705での判定の結果、TXTリソースレコードがある場合、続けて706で、TXTリソースレコードが有効なNOMレコードであるかどうか判定される。
【0150】
706での判定の結果、TXTリソースレコードが有効なNOMレコードではない場合、続けて704で所定の措置が講じられる。
【0151】
706での判定の結果、TXTレコードが有効なNOMレコードである場合、続けて707でNOMレコードが返される。
【0152】
図8を参照すると、データ通信ネットワーク800の例を示す概略的なブロック図が示されている。この例では、データ通信ネットワーク800は、ホストNOMドメインネームルックアップを実行するために使用される。この例では、ホストNOMドメインネームルックアップは、ルックアップドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」を使用し、TXTリソースレコードだけを要求する。
【0153】
この例では、データ通信ネットワーク800は、NOM質問器を含むユーザデバイス801、ローカルネットワーク802、DNSレゾルバ803、及び3つのネームサーバ804、805、806を含んでいる。
【0154】
ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのリソースレコードがローカルネットワーク802でキャッシュに格納されていない場合、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」に対するクエリーが、DNSレゾルバ803に転送される。
【0155】
DNSレゾルバ803は、最も右側のラベルから始まるルックアップドメイン「example.com.lookup.nomserver.com」を解決する。この例では、最も右側のラベルは「com」TLDである。
【0156】
この例では、ネームサーバ804は、「com」TLDに対する権威ネームサーバ805のIPアドレスを返すルートサーバである。
【0157】
DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「com」についての権威ネームサーバ805からドメインネーム「nomserver.com」についての権威ネームサーバを要求する。
【0158】
ドメインネーム「com」についての権威ネームサーバ805は、ドメインネーム「nomserver.com」についての権威ネームサーバアドレスを返す。DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「nomserver.com」についての権威ネームサーバアドレスを、ドメインネーム「nomserver.com」についての権威ネームサーバ806のIPアドレスとして解決する。
【0159】
DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「nomserver.com」についての権威ネームサーバ806からドメインネーム「lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバを要求する。
【0160】
この例ではNOMサーバであるドメインネーム「nomserver.com」についての権威ネームサーバ806は、ドメインネーム「lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバを返す。DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバアドレスを、ドメインネーム「lookup.nomserver.com」に対する権威ネームサーバ806のIPアドレスとして解決する。
【0161】
DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806から、ドメインネーム「com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバを要求する。
【0162】
この例ではNOMサーバであるドメインネーム「lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806は、ドメインネーム「com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバを返す。DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバアドレスを、ドメインネーム「com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806のIPアドレスとして解決する。
【0163】
DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806からドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバを要求する。
【0164】
この例ではNOMサーバであるドメインネーム「com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806は、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバアドレスを返す。DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバアドレスを、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806のIPアドレスとして解決する。
【0165】
DNSレゾルバ803は、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806から、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのNOMレコードを要求するか、又はドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバが見つからなかった場合には、エラーを返す。この例では、NOMレコードは、特別にフォーマットされたDNS TXTリソースレコードである。この例では、NOMレコードは、TXTタイプの1つ以上のリソースレコードを含む。
【0166】
このように、この例では、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバは、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのドメインネームシステムクエリーを受信する。この例では、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバは、ネームサーバ806である。ネームサーバ806は、ドメインネーム(「example.com.lookup.nomserver.com」)について受信されたドメインネームシステムクエリーを処理する。受信されたドメインネームシステムクエリーを処理する場合には、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」と関連付けられた1つ以上のリソースレコードが入手される。1つ以上のリソースレコードは、ドメインネーム「example.com」と関連付けられたエンティティと関連付けられたコンテンツ情報を含んでいる。
【0167】
ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバが見つかったと仮定した場合、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバ806は、「example.com.lookup.nomserver.com」についてのNOMレコードを返すか、又はNOMレコードが存在しない場合、エラーを返す。この例では、NOMレコードに含まれる1つ以上のリソースレコードは、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」を記述しているゾーンファイル内にある。いくつかの例では、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバは、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」を記述しているゾーンファイルに1つ以上のリソースレコードを事前に記録している。いくつかの例では、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」に対する権威ネームサーバは、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」を記述するゾーンファイルから1つ以上のリソースレコードを取り出す。
【0168】
いくつかの例では、1つ以上のリソースレコードは、複数のリソースレコードを含む。例えば、連鎖された複数のリソースレコードがあってよい。
【0169】
このようにして、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についての権威ネームサーバは、ドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信する。その応答は、ドメインネーム「example.com」と関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含んでいる。この例では、ドメインネームシステムクエリーに対する応答は、NOMレコードに含まれる1つ以上のリソースレコードしか含まない。
【0170】
DNSレゾルバ803は、ローカルネットワーク802に結果を渡す。ドメインネーム「example.com.domain.nomserver.com」についての権威ネームサーバが見つからなかった場合、DNSレゾルバ803はNOMレコードではなくエラーを返す。
【0171】
ユーザデバイス801上のNOM質問器は、応答を受信する。応答が有効なNOMフォーマットである場合、プロセスは完了してよい。応答がエラーであるか又は無効なフォーマットであった場合、NOM質問器は1つ以上の追加の措置を実行する。いくつかの例では、1つ以上の追加の措置は、
図9~
図11を参照して以下に説明されるように、NOMボットルックアップを実行することを含む。
【0172】
この例では、ユーザデバイス801は、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのドメインネームシステムクエリーを送信する。ユーザデバイス801は、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を受信する。その応答は、異なる第2のドメインネーム「example.com」と関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含んでいる。ユーザデバイス801は、第1のドメインネーム「example.com.lookup.nomserver.com」についてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を処理する。この処理には、1つ以上のリソースレコードの第2のドメインネーム「example.com」と関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を識別することが含まれる。
【0173】
ユーザが、独立NOMレコードもホストNOMレコードも持たないドメインネームについてのNOMレコードを要求する場合、NOMボットはドメインネームに示されるウェブサイトコンテンツに基づいてNOMレコードを自動的に作成しようと試みる。NOMボットは、ウェブサイト上のHTMLコンテンツを解析し、このコンテンツから連絡先情報を収集する。NOMボットプロセスが開始され得る種々の異なる方法がある。3つの例の技術が、
図9、
図10、及び
図11を参照してここで示される。
図9及び
図10により説明されるこれらの一例による技術のうちの2つは、「サーバ側」の技術である。これらの2つのサーバ側の技術の例では、NOMボットはサーバインフラストラクチャ上で実行される。
図11により説明されるこれらの一例による技術のうちの1つは「クライアント側」の技術である。クライアント側の技術の例では、プロセスはユーザデバイス上で実行される。
【0174】
以下に説明されるそれぞれの実施態様の例示では、HTMLコンテンツを収集し、解析するためにNOMボットを始動する。これを行うために、各方法では、ポート80上でHTTPによってドメインネーム「example.com」のウェブサイトを要求する。ドメインネーム「example.com」を担当するウェブサーバは、そのホームページについてのHTMLを返す。HTMLはリンクについて解析され、企業のための連絡先情報を含むであろうリンクのリストが作られる。これらのページは、以後「潜在的な連絡先ページ」と呼ばれる。
【0175】
NOMボットは、使用されるリンクテキスト及びページURLを評価することによって潜在的な連絡先ページを見つける。NOMボットが入手し得る例となるHTMLは、以下の通りである。
【0176】
NOMボットが入手し得るHTMLコンテンツの別の例は、以下の通りである。
【0177】
第1の例のハイパーリンクテキストが「contact us」であるため、及び第2の例のハイパーリンクURLが「contact.html」であるため、NOMボットは、これらのリンクの両方を潜在的な連絡先ページに対するリンクと見なすであろう。NOMボットは、リンクが連絡先情報を含んだページに移動する可能性があるかどうかを評価するためにリンクテキスト及びURLの中でキーワードを探す。かかるキーワードの例は「contact」である。
【0178】
この例では、NOMボットは次いで、ホームページ上のHTML及び潜在的な連絡先ページで見つかったHTMLに基づいて1つのデータの列を作成し、これをメモリに記録する。NOMボットは、パターンマッチング及び/又は正規表現を使用し、このHTMLを解析して、NOMボットが探すようにプログラムされている各方法のための連絡先情報を選び出す。
【0179】
例えば、NOMボットは、電話番号を探すとき、数字の列を探す。NOMボットは、英国のユーザの番号を探すとき、01、02、03、07、又は08から始まる、スペースがある又はスペースがない10桁又は11桁の数字の並び、及び「+」符号が先頭に付された、44から始まる、スペースがある又はスペースがない11又は12桁の数字の並びを探す。いくつかの例では、NOMボットは、09番号が英国ではプレミアム番号であり、潜在的に役に立たないので、これらを意図的に無視する。NOMボットは、他の国の番号を見つける場合には、異なる照合規則を使用することができる。NOMボットは、通貨記号が先頭に付された又は重量測定が末尾に付された数字の並びを無視する場合がある。NOMボットがこの例で識別するであろう例となる電話番号は、以下の例のHTMLコンテンツに示されている。
NOMボットが電話番号であると見なさない場合がある番号の例は、以下の例のHTMLコンテンツで示される。
【0180】
いくつかの例では、例えばTwitter(商標)、Facebook(商標)又はLinkedIn(商標)のプロファイルと関連付けられた識別子等、ソーシャルメディア連絡先識別子を探す場合、NOMボットは、NOMボットが終了文字に遭遇するまで、HTMLコンテンツの中で「twitter.com/」、「facebook.com/」又は「linkedin.com/」を探し、かかるテキストの右側の文字を、Twitter(商標)、Facebook(商標)、又はLinkedIn(商標)のプロファイルと関連付けられた連絡先識別子と見なす。いくつかの例では、終了文字は一重引用符又は二重引用符であるが、終了文字はスペース等の別の文字であってよい。いくつかの例では、検索は大文字と小文字を区別しない。NOMボットがソーシャルメディアコンテンツ識別子を識別し得るHTMLコンテンツの例は、以下の通りである。
【0181】
各連絡方法は、異なるパターンマッチング規則を有する場合があり、新しい連絡方法及び規則がNOMボットに追加される場合がある。
【0182】
例えば、連絡先情報が画像中に表示されている又はなんらかの方法でクライアント側のJavaScriptにより隠されている場合等、連絡先情報がクリアテキスト(clear text)で記録されていない場合、この情報はNOMボットによって取り出し可能ではない場合がある。
【0183】
図9を参照すると、データを処理する方法の例を示すフローチャートが示されている。この例では、方法は、NOMボットルックアップの第1の例と関連付けられている。この例では、NOMボットルックアップは、NOMボットDNSクエリーの形をとる。
【0184】
900で、ドメインネームが識別される。この例では、ドメインネームは「example.com」である。
【0185】
901で、ルックアップドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」が入手されるように、ドット「.」並びにラベル「bot」、「nomserver」、及び「com」が、「.bot.nomserver.com」で、識別されたドメインネーム「example.com」の後に追加される。この例では、ドメインネーム「example.com」、「bot.nomserver.com」、及び「example.com.bot.nomserver.com」はすべて解決可能なドメインネームである。
【0186】
902で、ドメインネーム解決は、入手されたドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」を使用して実行される。
【0187】
ドメイン解決プロセスの一部としてのクエリーは、以後「NOMボットサーバ」と呼ばれるカスタムDNSサーバに対して行われてもよい。この例では、問い合わせられているドメインは、ドメインネーム「bot.nomserver.com」の前に付される。クエリーの形式は以下の通りである。
【0188】
903でドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」が解決される。この例では、ドメインネーム「bot.nomserver.com」で実行中のカスタムネームサーバは、「example.com.bot.nomserver.com」が例であるドメインネーム「bot.nomserver.com」の任意のサブドメインに対するTXTリソースレコードクエリーに応答するため、ドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」は解決すべきである。
【0189】
904で、NOMボットがドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」のためのキャッシュに格納されたレコードを有しているかどうかが判定される。キャッシュに格納されたすべてのレコードは、NOMボットがドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」に対するDNS要求を行うように、ドメインネーム「cache.bot.nomserver.com」に記録される。
【0190】
904での判定の結果、NOMボットがドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」に対するキャッシュに格納されたレコードを有する場合、続けてキャッシュに格納されたレコードが返される。
【0191】
904での判定の結果、NOMボットがドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」に対するキャッシュに格納されたレコードを有さない場合、続けて905でNOMボットは、NOMボットルックアップを通知され、ポート80でドメインネーム「example.com」に対してHTTP要求を行う。NOMボットは、ホームページ上のHTMLコンテンツのすべてをダウンロードし、ダウンロードされたHTMLコンテンツを変数「html_content」に保存する。NOMボットは、ホームページ上で見つかった内部リンクの中からアレイ(array)を構築する。
【0192】
906で、アレイ内のリンクのいずれかが、それらが潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見えるかどうかが判定される。
【0193】
906での判定の結果、アレイ内のリンクのいくつかが、それらが潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見える場合、続けて907でNOMボットは、潜在的な連絡先ページに対してHTTP要求を行い、それらのページからHTMLコンテンツをダウンロードし、ダウンロードされたコンテンツを変数「html_content」に加える。
【0194】
906での判定の結果、アレイ内のリンクのいずれもが、潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見えない場合、又はかかるページが識別された場合、潜在的な連絡先ページからダウンロードされたコンテンツの付加に加えて、908でNOMボットは、パターンマッチング及び/又は正規表現を使用し、変数「html_content」のコンテンツを処理して、連絡先情報を見つける。
【0195】
909で、任意の連絡先情報が変数「html_content」において見つかったかどうかが判定される。
【0196】
909での判定の結果、連絡先情報が見つからなかった場合、続けて910で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーを返すことである。
【0197】
909での判定の結果、連絡先情報が見つかった場合、続けて911で、連絡先情報がNOMレコードとして記録され、NOMボットキャッシュに記録される。NOMレコードは続く912で返される。
【0198】
【0199】
この例では、応答は、ドメインネーム「example.com.bot.nomserver.com」を含んでいる。このドメインネームのラベル「bot」は、応答が、NOMレコードを使用して生成されたデータを含むことを示す。したがって、ラベル「bot」は、NOMレコードが自動化された連絡先情報の構文解析の技術を使用して生成されたことを示すデータである。
【0200】
この例では、項目901、902、及び904は、ユーザデバイス上のNOM質問器によって実行される。この例では、項目903は、DNSによって実行される。この例では、項目905~912は、NOMボットサーバによって実行される。
【0201】
NOMボットDNSクエリー技術は、クエリーを2つのレベルでキャッシュに格納できるようにする。クエリーは、最初により広いDNSシステムの一部としてキャッシュに格納することができる。クエリーは、第2にNOMボットキャッシュの中に格納することができる。これらは、ドメインネーム「cache.bot.nomserver.com」に記録されるDNSゾーンである。独立NOMドメインネームルックアップ及びホストNOMドメインネームルックアップに加えて、この技術を使用し、NOMボットルックアップを実行することは、1つの追加のDNSクエリーを必要とするであろう。
【0202】
図10を参照すると、データを処理する方法の例を示すフローチャートが示されている。この例による方法は、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)コールの形をとるNOMボットルックアップに関連する。
【0203】
1000で、ドメインネームが識別される。この例では、ドメインネームは、「example.com」である。
【0204】
1001で、APIコールが、JavaScript Object Notation(JSON)を使用して行われる。APIは、この例ではNOM質問器であるアプリケーションが、定義されたコマンドのセットを使用して、この例ではNOMボットサーバである他のアプリケーションと通信するための方法を提供する。この例では、APIは、応答メッセージの構造の定義とともに、HTTP要求メッセージのセットを含んでいる。この例では、情報はJSONフォーマットで送受される。行われ得るAPIコールの例は、以下の通りである。
【0205】
1002で、NOMボットは、ポート80でドメインネーム「example.com」に対してHTTP要求を行う。NOMボットは、ホームページ上のHTMLコンテンツのすべてをダウンロードし、変数「html_content」にHTMLコンテンツを保存する。NOMボットは、ホームページで見つかった内部リンクの中からアレイを構築する。
【0206】
1003で、アレイ内のリンクのいずれかが、それらが潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見えるかどうかが判定される。
【0207】
1003での判定の結果、アレイ内のリンクのいくつかが、それらが潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見えた場合、続けて1004でNOMボットは、潜在的な連絡先ページに対するHTTP要求を行い、それらのページからHTMLコンテンツをダウンロードし、ダウンロードされたコンテンツを変数「html_content」に加える。
【0208】
1003での判定の結果、アレイ内のリンクのいずれも潜在的な連絡先ページのように見えなかった場合、又はかかるページが識別された場合、潜在的な連絡先ページからダウンロードされたコンテンツの付加に続けて、1005でNOMボットは、パターンマッチング及び/又は正規表現を使用して、変数「html_content」のコンテンツを処理し、連絡先情報を見つける。
【0209】
1006で、任意の連絡先情報が変数「html_content」で見つかったかどうかが判定される。
【0210】
1006での判定の結果、連絡先情報が見つからなかった場合、続けて1007で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーを返すことである。
【0211】
1006での判定の結果、連絡先情報が見つからなかった場合、続けて1008で、連絡先情報がNOMレコードとして記録され、NOMボットキャッシュに記録される。NOMレコードは次く1009で返される。
【0212】
この例では、NOMボットサーバからの一例となる応答は、以下の形式及びコンテンツを有してよい。
【0213】
この例では、項目1000及び1001は、ユーザデバイス上の質問器によって実行される。この例では、項目1002~1009は、NOMボットサーバによって実行される。
【0214】
図11を参照すると、データを処理する方法の例を示すフローチャートが示されている。この例による方法は、クライアント側のNOMボットルックアップの形をとるNOMボットルックアップに関連する。
【0215】
1100で、ドメインネームが識別される。この例では、ドメインネームは「example.com」である。
【0216】
1101で、NOM質問器は、クライアント側のHTMLダウンロード及び構文解析を開始する。
【0217】
1102で、NOM質問器は、ポート80でドメインネーム「example.com」に対してHTTP要求を行う。NOM質問器は、ホームページ上のHTMLコンテンツのすべてをダウンロードし、HTMLコンテンツを変数「html_content」に保存する。NOM質問器は、ホームページで見つかった内部リンクの中からアレイを構築する。
【0218】
1103で、アレイ内のリンクのいずれかが、それらが潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見えるかどうかが判定される。
【0219】
1103での判定の結果、アレイ内のリンクのいくつかが、それらが潜在的な連絡先ページにつながる場合があるように見える場合、続けて1104でNOM質問器が、潜在的な連絡先ページに対するHTTP要求を行い、それらのページからHTMLコンテンツをダウンロードし、ダウンロードされたコンテンツを変数「html_content」に加える。
【0220】
1103での判定の結果、アレイ内のリンクのいずれも、アレイ内のリンクのいずれも潜在的な連絡先ページのように見えない場合、又はかかるページが識別された場合、潜在的な連絡先ページからダウンロードされたコンテンツの付加に続けて、1105でNOM質問器は、パターンマッチング及び/又は正規表現を使用して、変数「html_content」のコンテンツを処理し、連絡先情報を見つける。
【0221】
1106で、任意の連絡先情報が変数「html_content」で見つかったかどうかが判定される。
【0222】
1106での判定の結果、連絡先情報が見つからなかった場合、続けて1107で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーを返すことである。
【0223】
1106での判定の結果、連絡先情報が見つかった場合、続けて1008で、連絡先情報がNOMレコードとしてフォーマットされる。NOMレコードは次く1109で返される。
【0224】
1110で、NOMレコードはNOMボットキャッシュに記録される。
【0225】
いくつかの例では、ユーザデバイスからのNOMレコードデータは、同じデータが、例えば20等、所定数の独立したユーザによって収集されていたときだけ信頼されるであろう。
【0226】
図12を参照すると、データを処理する方法の例のフローチャートが示されている。この例による方法は、NOMサーバでNOMレコードを追加し、編集することに関連付する。
【0227】
この例では、ドメイン管理者が新しいホストNOMレコードを追加するために又はその既存のホストNOMレコードを修正するために、ウェブインタフェースが提供される。ドメイン管理者は、ホストNOMレコードを編集するとき、既存の連絡方法を編集又は削除するだけではなく、新しい連絡方法を追加することもできる。いくつかの例では、ホストNOMレコードは編集された結果、新しい連絡先情報を含むことになったら自動的に公開される。
【0228】
いくつかの例では、サーバは、ドメインに関連付けられた1つ以上のリソースレコードの連絡先情報のいくらか又はすべてを修正できるようにするために自動認証プロセスの少なくとも一部を実行するように構成される。自動認証プロセスの少なくとも一部を実行する場合、それには、管理者ウェブアプリケーションを介してログイン詳細を受信し、レコードに記録されている詳細に受信されたログイン詳細を照合することが含まれてもよい。
【0229】
事前登録されたドメイン管理者は、NOMサーバのウェブインタフェースにログインして変更を加えるために、ユーザ名及びパスワードを提供することで認証を行うように求められる。いくつかの例では、まだ登録していないドメイン管理者は、ドメイン管理者が登録しようと試みているドメインでホストされたウェブサイトのホームページ又は連絡先ページ上に示される電話番号に対する自動コールを受け入れることによって権限を証明するように求められる。ドメイン管理者は、提供されたウェブページにコールの受信者に提供されるセキュリティコードを入力するように求められる。いくつかの例では、ドメイン管理者は、自分のホームページへのランダムな文字列を含むHTMLコメントを追加することによって権限を証明することもできる。
【0230】
1200で、要求を行うドメイン管理者は、ドメインネームについてのNOMレコードに対する変更を要求する。
【0231】
1201で、要求を行うドメイン管理者が、ドメインに関してすでに認証されているかどうかが判定される。
【0232】
1201での判定の結果、要求するドメイン管理者がドメインに対してすでに認証されていた場合、続けて1202でユーザ名及びパスワードが要求される。
【0233】
1203で、ユーザ名及びパスワードが正しいかどうかが判定される。
【0234】
1203での判定の結果、ユーザ名及びパスワードが正しくない場合、続けて1204で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージである。エラーメッセージの例は、「ログイン失敗」である。
【0235】
1203での判定の結果、ユーザ名及びパスワードが正しい場合、続けて1205で、NOMレコードに対する変更が許される。
【0236】
1201での判定の結果、要求するドメイン管理者がドメインについて未だ認証されていない場合、続けて1206で、任意のドメイン管理者がドメインに対してすでに認証されているか判定される。
【0237】
1206で、ドメイン管理者がドメインに対してすでに認証されていると判定された場合、続けて1207で、ドメインに対してすでに認証されているドメイン管理者が通知される。
【0238】
1208で、ドメインに対してすでに認証されているドメイン管理者が所与の期間内に要求を承認したのか、それとも拒絶したのかが判定される。この例では、所与の期間は72時間である。
【0239】
1208で、ドメインに対してすでに認証されているドメイン管理者が要求を承認したと判定された場合、続けて1205でNOMレコードに対する変更が許される。
【0240】
1208で、ドメインに対してすでに認証されているドメイン管理者が要求を拒絶したと判定された場合、続けて1209で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージを表示することを含む。例えば、エラーメッセージは「認証拒絶」である場合がある。
【0241】
1208で、ドメインに対してすでに認証されているドメイン管理者が72時間の期間内に措置を講じていないと判定された場合、続けて1210で、要求を行うドメイン管理者は、ドメインに対するその権限を確立するように要求される。
【0242】
同様に、1206で、ドメイン管理者がドメインに対してまだ認証していないと判定された場合、続けて1210で、要求を行うドメイン管理者は、ドメインに対する権限を確立するように要求される。
【0243】
1211で、要求を行うドメイン管理者がドメインに対する権限を確立したかどうかが判定される。
【0244】
1211で、新しいドメイン管理者がドメインに対する権限を確立したと判定された場合、続けて1205でNOMレコードに対する変更が許される。
【0245】
1211で、要求するドメイン管理者がドメインに対する権限を確立していないと判定された場合、次いで所定の措置が講じられる。例では、所定の措置は、エラーメッセージを表示することである。例えば、そのメッセージは「認証失敗」である。
【0246】
以下に説明される例では、NOMフレームワークは、初期手順としてブランド(brand)及び/又はキーワードをドメインネームに変換することによって、ブランド及び/又はキーワードを検索するために使用することもできる。以下に説明される例では、「Smith&Sons」となる会社名が例として使用される。この例では、Smith&Sonsは、ウェブサイト「smithandsons.co.uk」を運営し、英国中で二重窓を提供している。
【0247】
2つの異なった方法でブランド検索を実行することができる。NOM質問器は、NOMフレームワークの中で検索を実行できるし、又はNOM質問器は、ブランドをドメイン自体に変換できる。
【0248】
図13を参照すると、データを処理する方法の例のフローチャートが示されている。この例による方法は、NOMフレームワークの中のブランド検索と関連する。この例では、ユーザは「smithandsons.co.uk」の代わりに用語「Smith&Sons」を使用して検索を行うことができる。
【0249】
1300で、少なくとも1つのデータ列が識別される。この例では、データ列「Smith&Sons」が識別される。この例では、データ列はブランドと関連付けられている。ルックアップドメインネームが作成される。この例では、ルックアップドメインネームを作成するために、1つ以上のルックアップドメインネーム規則が使用される。この例では、データ列内のスペースは、ハイフンで置換される。この例では、アンパサンド文字である「&」は、単語「and」で置換される。
【0250】
この例では、変数「record_number」は、それが現在ブランクである場合、当初「1」という値に設置される。この例では、ルックアップドメインネームでは、変数「record_number」の現在の値である「<<record_number>>」を前に付けられる。この例では、変数「record_number」の現在の値は「1」である。
【0251】
この例では、ドメインネーム「brand.<<user_country>>.nomquery.com」が、ルックアップドメインネームの後に追加される。ドメインネーム「brand.<<user_country>>.nomquery.com」は、4つのラベル、つまり「brand」、「<<user_country>>」、「nomquery」、及び「com」を含んでいる。変数「user_country」は、例えば、ユーザが現在居る国等、ユーザと関連付けられた国を示す。<<user_country>>は、変数「user_country」の現在の値を示す。この例では、ユーザは現在英国におり、したがって変数「user_country」の現在の値は「uk」である。
【0252】
この例では、作成されたドメインネームは「l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com」である。
【0253】
1301で、独立NOMドメインネームルックアップが実行される。独立NOMドメインネームルックアップのために使用されるルックアップドメインネームは、「nomrecordlookup.l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com」である。
【0254】
1302で、1301で実行された独立NOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0255】
1302での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1303でNOMレコードが表示される。
【0256】
1302での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1304でホストNOMドメインネームルックアップが実行される。ホストNOMドメインネームルックアップに使用されるルックアップドメインネームは「l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com.lookup.nomserver.com」となるであろう。
【0257】
この例では、ホストNOMドメインネームルックアップに使用されるドメインネームである「l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com.lookup.nomserver.com」は、作成されたドメインネーム「l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com」を含んでいる。この例では、ドメインネーム「l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com.lookup.nomserver.com」に対する権威ネームサーバは、ドメインネーム「l.smith-and-sons.uk.brand.nomquery.com」に対する権威ネームサーバであってもよい。
【0258】
1305で、1304で実行されたホストNOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうか判定される。
【0259】
1305での判定の結果、NOMレコードが返される場合、次いで1303でNOMレコードが表示される。
【0260】
1305での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、次いで1306でNOMボットルックアップが実行される。
【0261】
1307で、1306で実行されたNOMボットルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうか判定される。
【0262】
1307での判定の結果、NOMレコードが返されるである場合、次いで1303でNOMレコードが表示される。
【0263】
1307での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、次いで所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返され、表示されることを伴う。例えば、メッセージ「このブランドに対してNOMレコードは見つかりませんでした」が表示される場合がある。
【0264】
この例では、項目1300、1302、1303、1305、1307、及び1308は、NOM質問器によって実行される。この例では、項目1301、1304、及び1306は、NOM質問器が位置するユーザデバイス以外の少なくとも1つの他の装置をその実行に伴う。
【0265】
図13に関して上述された例では、以下のドメイン、「nomrecordlookup.l.smith-and-sons.brand.uk.nomquery.com」(独立)及び「l.smith-and-sons.brand.uk.nomquery.com.lookup.nomserver.com」(バックアップとしてホストされる)が問い合わされる。これらのドメインネームは、NOMフレームワークの中で作成されるものであってもよく、ブランドに一致するドメインについてのNOMレコードを含んでいてもよい。NOMレコードは、検索のためのマッチ(match)としてリストされる関連性のあるドメインネーム、この例では「smithandsons.co.uk」からコピーされてよい。
図13により上述された例は、NOMインフラストラクチャに依存している。NOMフレームワークとより無関係に実行される別の技術が使用されても構わず、
図14A及び
図14Bに関して説明されるように、ブランドは、NOM質問器自体で、解決可能なドメインネームに変換されてもよい。
【0266】
図14A及び
図14Bを参照すると、データを処理する方法の例のフローチャートが示されている。この例による方法は、ブランドからドメインへの変換手順に関連している。NOM質問器は、ブランドからドメインへの変換手順を実行してブランドをドメインネームに変換してもよい。
【0267】
1400で、少なくとも1つのデータ列が識別される。この例では、データ列「Smith & Sons」が識別される。この例では、データ列はブランドと関連付けられている。
【0268】
1401で、すべてのスペースがデータ文字列から削除され、すべてのアンパサンド文字「&」は単語「and」で置換される。この例では、データ列「Smith & Sons」は、このように処理され、データ列「smithandsons」が作り出される。この例では、データ列「smithandsons」は、変数「brand_domain」に保存される。
【0269】
1402で、変数「record_number」の値が決定される。
【0270】
1402で、変数「record_number」の値が「1」であると判定された場合、続けて1403で、プライマリ国ドメインが変数<<user_country>>の現在の値に基づいて入手される。例えば、変数<<user_country>>の現在の値が「UK」である場合、プライマリ国ドメインは「co.uk」であってよい。プライマリ国ドメインは変数「brand_domain_extension」として保存される。
【0271】
1402で、変数「record_number」の値が「2」であると判定された場合、続けて1404で、変数「brand_domain_extension」が「.com」として設定される。
【0272】
1405で、変数「brand_domain」及び変数「brand_domain_extension」の値が結合される。この結果、例えば、ドメインネーム「smithandsons.co.uk」及び「smithandsons.com」が入手される。この例では、「smithandsons.co.uk」及び「smithandsons.com」は、NOMブランドからドメイン変換手順を経て生じるドメインである。
【0273】
1406で、独立NOMドメインネームルックアップが実行される。この例では、独立NOMドメインネームルックアップに使用されるルックアップドメインネームは、「nomrecordlookup.smithandsons.co.uk」及び「nomrecordlookup.smithandsons.com」である。この例では、独立NOMドメインネームルックアップは、変数「record_number」の現在の値に基づいて、一度に、これらのドメインネームのうちの1つに対して実行される。例えば、「record_number」の値が「1」であるとき、ドメインネーム「nomrecordlookup.smithandsons.co.uk」が使用され、「record_number」の値が「2」であるとき、ドメインネーム「nomrecordlookup.smithandsons.com」が使用される。他の例では、「nomrecordlookup.smithandsons.co.uk」及び「nomrecordlookup.smithandsons.com」の両方のための独立NOMドメインネームルックアップは並行して実行される。
【0274】
1407で、1406において実行された独立NOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0275】
1407での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1408でNOMレコードが表示される。
【0276】
1407での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、次いで1409でホストNOMドメインネームルックアップが実行される。この例では、ホストNOMドメインネームルックアップに使用されるルックアップドメインネームは、「smithandsons.co.uk.lookup.nomserver.com」及び「smithandsons.com.lookup.nomserver.com」である。
【0277】
この例では、ホストNOMドメインネームルックアップに使用されるドメインネーム、つまり「smithandsons.co.uk.lookup.nomserver.com」及び「smithandsons.com.lookup.nomserver.com」は、それぞれドメインネーム「smithandsons.co.uk」及び「smithandsons.com」を含んでいる。この例では、ドメインネーム「smithandsons.co.uk.lookup.nomserver.com」に対する権威ネームサーバが、ドメインネーム「smithandsons.co.uk」に対する権威ネームサーバとは異なり、ドメインネーム「smithandsons.com.lookup.nomserver.com」に対する権威ネームサーバは、ドメインネーム「smithandsons.com」に対する権威ネームサーバとは異なる。
【0278】
1410で、1409において実行されたホストNOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0279】
1410での判定の結果、NOMレコードが返される場合、次いで1408でNOMレコードが表示される。
【0280】
1410での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、次いで1411でNOMボットルックアップが実行される。
【0281】
1412で、1410で実行されたNOMボットルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0282】
1412での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1408でNOMレコードが表示される。ユーザは、返されたROMレコードをナビゲートするためにユーザデバイスでレコードナビゲータを使用することができる。ユーザが第1のNOMレコードと第2のNOMレコードとの間でナビゲートすると、変数「record_number」が1413で「1」ずつ増やされ、所望されるNOMレコードが表示される。
【0283】
1412での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、次いで所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返され、表示されることを伴う。例えば、メッセージ「このドメインネームに対してNOMレコードは見つかりませんでした」が表示される場合がある。
【0284】
図15を参照すると、データを処理する方法のフローチャートが示されている。この例による方法は、キーワード検索と関連する。この例では、ユーザは、文字列「Double Glazing」を使用し、キーワード検索を実行できる。この例では、NOM質問器がキーワードをドメインネームに変換する確実な方法がないので、NOMフレームワークの中でキーワード検索を実行する方法は1つしかない。企業は、キーワードの下でそのドメインネームを一覧表示することを許されることがある。
【0285】
1500で、少なくとも1つのデータ列が識別される。この例では、データ列「Double Glazing」が識別される。この例では、データ列は、1つ以上のキーワードと関連付けられる。ルックアップドメインネームが作成される。この例では、ルックアップドメインネームを作成するために、1つ以上のルックアップドメインネーム規則が使用される。この例では、データ列のあらゆるスペースは、ハイフンで置換される。この例では、データ列のあらゆるアンパサンド文字「&」は、単語「and」で置換される。
【0286】
この例では、変数「record_number」は、それが現在ブランクである場合、当初は「1」の値に設定される。この例では、ルックアップドメインネームの前に、変数「record_number」の現在の値である「<<record_number>>」が付けられる。この例では、変数「record_number」の現在の値は「1」である。
【0287】
この例では、ドメインネーム「keyword.<<user_country>>.nomquery.com」が、作成されたドメインネームの後に追加される。ドメインネーム「keyword.<<user_country>>.nomquery.com」は、4つのラベル、つまり、「keyword」、「<<user_country>>」、「nomquery」、及び「com」を含んでいる。変数「user_country」は、例えばユーザが現在居る国等、ユーザと関連付けられた国を示す。<<user_country>>は、変数「user_country」の現在の値を示す。この例では、ユーザは現在英国におり、したがって変数「user_country」の現在の値は「uk」である。
【0288】
この例では、作成されたドメインネームは「l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com」である。
【0289】
1501で、独立NOMドメインネームルックアップが実行される。この例では、独立NOMドメインネームルックアップのためのルックアップドメインネームは、「nonrecordlookup.l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com」である。
【0290】
1502で、1501で実行された独立NOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0291】
1502での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1503でNOMレコードが表示される。
【0292】
1502での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1504でホストNOMドメインネームルックアップが実行される。この例では、ホストNOMドメインネームルックアップのためのルックアップドメインネームは、「l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com.lookup.nomserver.com」である。
【0293】
この例では、ホストNOMドメインネームルックアップに使用されるドメインネーム「l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com.lookup.nomserver.com」は、作成されたドメインネーム「l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com」を含んでいる。この例では、ドメインネーム「l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com.lookup.nomserver.com」に対する権威ネームサーバは、ドメインネーム「l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com」に対する権威ネームサーバであってもよい。
【0294】
1505で、1504で実行されたホストNOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0295】
1505での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1503でNOMレコードが表示される。
【0296】
1505での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1506でNOMボットルックアップが実行される。
【0297】
1507で、1506で実行されたNOMボットルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0298】
1507での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1503でNOMレコードが表示される。
【0299】
1507での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返され、表示されることを伴う。例えば、メッセージ「このキーワードに対してNOMレコードは見つかりませんでした」が表示される場合がある。
【0300】
この例では、項目1500、1502、1503、1505、1507、及び1508はNOM質問器によって実行される。この例では、項目1501、1504、及び1506は、NOM質問器が位置するユーザデバイス以外の少なくとも1つの他の装置をその実行に伴う。
【0301】
上記の例では、以下のドメイン「nomrecordlookup.l.double-glazing.uk.keyword.nomquery.com」(独立)及び「l.double-glazing.keyword.uk.nomquery.com.lookup.nomserver.com」(バックアップとしてホストされる)が問い合わせられる。これらのドメインは、このキーワードに一致するドメインのためのNOMレコードを含んでいる。これらのROMレコードは、検索のための一致として一覧表示される関連性のあるドメイン、この例では「smithandsons.co.uk」からコピーされてよい。
【0302】
ユーザによって入力された検索クエリーがキーワードであるのか、それともブランドであるのかがNOM質問器にとって不明瞭である場合、NOM質問器は『文字列』検索を実行することができる。これは、ブランド及びキーワードの結合された検索であり、それがドメインネーム「<<record_number>>.<<search_text>>.string.<<country>>.nomquery.com」を使用して問い合わせを行うことを除いて、上述されたブランド検索及びキーワード検索と同じように機能する。かかるドメインネームは6つのラベル、つまり「<<record_number>>」、「<<search_text>>」、「string」、「<<country>>」、「nomquery」、及び「com」を含んでいる。この例では、<<search_text>>は、ユーザによってユーザデバイスに入力されたテキストのためのプレースホルダーである。
【0303】
図16を参照すると、データを処理する方法のフローチャートが示されている。この例による方法は、方法及びキーワード検索と関連している。方法及びキーワード検索を用いて、ユーザは、二重ガラスを提供している企業であって、Facebookを介して連絡できる企業についてのNOMレコードしか欲していないという意思表示をするために、例えば「Facebook(商標)」及び「Double Glazing」等の連絡方法及びキーワードを検索できる。
【0304】
1600で、少なくとも1つのデータ列が識別される。この例では、第1のデータ列「fb」が識別される。この例では、「fb」はFacebook(商標)を表す。この例では、文字列「fb」は、ユーザが別のエンティティと連絡をしたいと思う1つ又は複数の方法に関する変数「method」と関連付けられる。このようにして、この例では、ユーザは、ユーザがFacebook(商標)を使用し、別のエンティティと連絡をしたいと思っていることを示す。
【0305】
この例では、第2のデータ列「Double Glazing」が識別される。この例では、文字列「Double Glazing」は、変数「keyword」と関連付けられる。
【0306】
1601で、ルックアップドメインネームが作成される。この例では、ルックアップドメインネームを作成するために、1つ以上のルックアップドメインネーム規則が使用される。この例では、キーワードデータ列のあらゆるスペースは、ハイフンで置換される。この例では、キーワードデータ列のあらゆるアンパサンド文字「&」は、単語「and」で置換される。この例では、文字列<<keyword>>.<<method>>が入手される。
【0307】
この例では、変数「record_number」は、それが現在ブランクである場合、当初「1」という値に設定される。この例では、ルックアップドメインネームの前に、変数「record_number」の現在の値である「<<record_number>>」が付けられる。この例では、変数「record_number」の現在の値は「1」である。
【0308】
この例では、ドメインネーム「method-kw.<<user_country>>.nomquery.com」は、作成されたドメインネームの後に追加される。ドメインネーム「method-kw.<<user_country>>.nomquery.com」は4つのラベル、つまり「method-kw」、「<<user_country>>」、「nomquery」、及び「com」を含む。変数「user_country」は、例えば、ユーザが現在居る国等、ユーザと関連付けられた国を示す。<<user_country>>は、変数「user_country」の現在の値を示す。この例では、ユーザは現在英国におり、したがって変数「user_country」の現在の値は「uk」である。
【0309】
この例では、作成されたドメインネームは、「l.double-glazing.fb.uk.method-kw.nomquery.com」である。
【0310】
1601で、独立NOMドメインネームルックアップが実行される。この例では、独立NOMドメインネームルックアップのためのルックアップドメインネームは、「nomrecordlookup.l.double-glazing.fb.uk.method-kw.nomquery.com」である。
【0311】
1602で、1601で実行された独立NOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0312】
1602での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1603でNOMレコードが表示される。
【0313】
1602での判定の結果、NOMレコードが返されないである場合、続けて1604でホストNOMドメインネームルックアップが実行される。この例では、ホストNOMドメインネームルックアップに使用されるルックアップドメインネームは「l.double-glazing.fb.uk.method-kw.nomquery.com.lookup.nomserver.com」である。
【0314】
1605で、1604で実行されたホストNOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0315】
1605での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1603でNOMレコードが表示される。
【0316】
1605での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1606で、NOMボットルックアップが実行される。
【0317】
1607で、1606で実行されたNOMボットルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0318】
1607での判定の結果、NOMレコードが返される場合、次いで1603でNOMレコードが表示される。
【0319】
1607での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返され、表示されることを伴う。例えば、メッセージ「この方法+キーワードに対してNOMレコードは見つかりませんでした」が表示される場合がある。
【0320】
この例では、項目1600、1602、1603、1605、1607、及び1608は、NOM質問器によって実行される。この例では、項目1601,1604、及び1606は、NOM質問器が位置するユーザデバイス以外の少なくとも1つの他の装置をその実行に伴う。
【0321】
図17A及び
図17Bを参照すると、データを処理する方法のフローチャートが示されている。この例による方法は、ドメイン又は他の入力データに基づいてNOM質問器によって実行される検索と関連する。検索機能は、ドメインネームを入力することによる連絡先情報のユーザ検索のプロセスと並行して機能する。以下の例では、『BrandSearch』が示されている。
【0322】
1700で、ユーザ入力が受け取られる。ユーザ入力は、例えばドメインネーム及び/又は1つ以上のデータ列を含む場合がある。
【0323】
1701で、ユーザによって入力されたデータが所定の文字を含むかどうかが判定される。この例では、所定の文字はドット(つまり「ピリオド」)「.」である。
【0324】
1701で、データ入力がドットを含むと判定された場合、ユーザ入力がドメインネームであると判定される。1702で、独立NOMドメインネームルックアップが、ユーザによって入力されたドメインネームに対して実行される。
【0325】
1703で、1703で実行された独立NOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0326】
1703での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1704でNOMレコードが表示される。
【0327】
1703での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1705でホストNOMドメインネームルックアップが実行される。
【0328】
1706で、1705で実行されたホストNOMドメインネームルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0329】
1706での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1704でNOMレコードが表示される。
【0330】
1706での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1707でNOMボットルックアップが実行される。
【0331】
1708で、1707で実行されたNOMボットルックアップの結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0332】
1708での判定の結果、NOMレコードが返される場合、続けて1704でNOMレコードが表示される。
【0333】
1708での判定の結果、NOMレコードが返されない場合、続けて1709で所定の措置が講じられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージが返され、表示されることを伴う。例えば、メッセージ「このドメインネームに対してNOMレコードが見つかりませんでした」が表示される場合がある。
【0334】
1701で、データ入力がドットを含まないと判定された場合、ユーザ入力がドメインネームではないと判定される。
【0335】
変数「record_number」の値は「1」に設定される。1710で、フレームワーク中のNOMブランド検索手順が、変数「record_number」の現在の値に基づいて実行される。
【0336】
1711で、1710で実行されたフレームワーク中のNOMブランド検索手順の結果、NOMレコードが返されるかどうかが判定される。
【0337】
1711で、1710で実行されたフレームワーク中のNOMブランド検索手順の結果、NOMレコードが返されると判定された場合、続けて1704でNOMレコードが表示される。
【0338】
1711で、1710で実行されたフレームワーク中のNOMブランド検索手順の結果、NOMレコードが返されないと判定された場合、次いで1712で所定の措置がとられる。この例では、所定の措置は、エラーメッセージを返すことを含む。
【0339】
ユーザが、例えば「next」及び「previous」を選択することによって、質問器のレコードナビゲータ機能を介して複数のNOMレコードをナビゲートすることを希望する場合、その後変数「record_number」の値は、それぞれ「1」ずつ増やされるか又は「1」ずつ減らされる。
【0340】
図18A及び
図18Bを参照すると、階層ドメインネームシステム1800の例が示されている。
図18A~
図18Dは、NOMがどの程度DNSに適合するのかを示している。NOMフレームワークは、DNSシステムに適合し、DNSのキャッシング及び分散的性質から恩恵を受けるように設計されている。
図18A~
図18Dは、独立NOMレコード、ホストNOMレコード、NOMボット、及びNOM検索がどの程度DNSに適合するのかを示している。
【0341】
図19を参照すると、装置1900のブロック図が示されている。装置はデータを処理するように構成されている。装置1900は、例えば
図3に関連して上述された装置301、302、303、304のうちの1つ以上を含んでいてもよい。
【0342】
装置1900は、種々の異なる形式をとってよい。装置1900の形式の例は、携帯電話通信装置、衛星ナビゲーションシステム、スマートテレビ受像機、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバ、ネームサーバ、タブレットコンピューティングデバイス、ルータ等を含むが、これに限定されるものではない。
【0343】
この例では、装置1900は、情報及び/命令を処理するように構成された1つ以上のプロセッサ1901を含む。1つ以上のプロセッサ1901は、中央演算処理装置(CPU)を含んでいてもよい。1つ以上のプロセッサ1901は、バス1902と接続されている。1つ以上のプロセッサ1901によって実行される動作は、ハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてよい。
【0344】
この例では、装置1900は、1つ以上のプロセッサ1901のための情報及び/又は命令を記録するように構成されたコンピュータが使用できる揮発性メモリ1903を含む。コンピュータが使用できる揮発性メモリ1903は、バス1902と接続されている。コンピュータが使用できる揮発性メモリ1903は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでいてもよい。
【0345】
この例では、装置1900は、1つ以上のプロセッサ1901で使用される情報及び/又は命令を記録するように構成されたコンピュータが使用できる不揮発性メモリ1904を含んでいる。コンピュータが使用できる不揮発性メモリ1904は、バス1902と接続されている。コンピュータが使用できる不揮発性メモリ1904は、読出し専用メモリ(ROM)を含んでいてもよい。
【0346】
この例では、装置1900は、情報及び/又は命令を記録するように構成された1つ以上のデータストレージ部1905を含んでいる。1つ以上のデータストレージ部1905は、バス1902と接続されている。1つ以上のデータストレージ部1905は、例えば磁気ディスク又は光ディスク及びディスクドライブを含んでいてもよい。
【0347】
この例では、装置1900は、1つ以上のプロセッサ1901に情報を伝達するように構成された1つ以上の入出力(I/O)装置1906を含んでいる。1つ以上のI/O装置1906は、バス1902と接続されている。1つ以上のI/O装置1906は、少なくとも1つのネットワークインタフェースを含んでいてもよい。少なくとも1つのネットワークインタフェースは、装置1900が1つ以上のデータ通信ネットワークを介して通信できるようにしてよい。データ通信ネットワークの例は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、及び広域ネットワーク(WAN)を含むが、これに限定されるものではない。1つ以上のI/O装置1906は、ユーザが1つ以上の入力装置(不図示)を介して装置1900に入力を提供できるようにする。入力装置の例は、キーボード及びマウスを含むが、これに限定されるものではない。1つ以上のI/O装置1906は、1つ以上の出力装置(不図示)を介してユーザに情報を提供できるようにしてよい。出力装置の例は、コンピュータモニタ及びディスプレイ画面を含むが、これに限定されるものではない。
【0348】
種々の他のエンティティが、装置1900のために図示されている。例えば、存在するとき、オペレーティングシステム1907、データ処理システム1908、1つ以上のモジュール109、及びデータ1910が、コンピュータが使用できる揮発性メモリ1903、コンピュータが使用できる不揮発性メモリ1904、及び1つ以上のデータストレージ部1905のうちの1つ又は組み合わせに存在するものとして示される。データ処理システム1908は、コンピュータが使用できる不揮発性メモリ1904、又は1つ以上のデータストレージ部1905の中のコンピュータ可読記録媒体、及び/又は他の有形コンピュータ可読記録媒体の中のメモリに記録されたコンピュータプログラムコードを介して実装されていてよい。
【0349】
図面と関連して本明細書で説明される例のうちの少なくともいくつかの態様は、処理システム又はプロセッサで実行されるコンピュータプロセスを含むが、本明細書に説明される例は、例えばそれら例を実用化するために適用されるキャリヤ上又はキャリヤ内に存在するコンピュータプログラム等のコンピュータプログラムにまで及ぶ。キャリヤは、プログラムを実装することができる任意のエンティティ又はデバイスであってよい。
【0350】
装置1900が、
図19に示される構成要素より多い、少ない、及び/又は異なる構成要素を含んでいてもよいことが理解される。
【0351】
上述されたNOMフレームワークの種々の特徴がここで説明される。
【0352】
NOMフレームワークは、ネットワークに対する負荷を削減し及び/又は帯域幅コストの削減を可能にするかもしれない。企業の連絡先情報を入手するための第1の既知の技術は、インターネットへの接続が可能なデバイス上のウェブブラウザのアドレスバーに企業ドメインネームを入力することを含むが、これはウェブページあたりの平均で約2.2Mbのデータがダウンロードされることを必要とすると推定される。第2の既知の技術は、検索エンジンに企業名を入力し、企業ドメインネームに移動されるための関連性のあるリストをクリックすることを含むが、これは約2.2Mbのデータがダウンロードされることを必要とすると推定される。第3の既知の技術は、検索エンジンに企業名を入力し、結果ページ上の関連性のある情報を見つけることを含むが、これは約50kbのデータがダウンロードされることを必要とすると推定される。
【0353】
現在利用可能なデータに基づいた普通のウェブページをダウンロードするために必要とされるデータの量は2.2Mbを超えていると推定される。ウェブページあたりのデータサイズは、毎年約15%の速度で増加していると推定される。検索エンジン結果ページのデータサイズは、使用されるデバイス及びアプリケーション、並びに検索クエリーに応じて変わる。スマートフォンユーザ及びファイルキャッシング向けの検索エンジンアプリケーションは、一部の例では必要とされるデータの量を削減するが、NOMフレームワーク下で必要とされるデータの量と比較すると、データ要件は依然として多大である。上述された第3の既知の技術を使用して検索を実行する場合に必要とされる50kbの控えめの推定値を使用しても、NOMフレームワークを使用して検索を実行することにより、いくつかの例では512バイト(0.512kb)のデータしか使われない場合がある。これは、上述された第2の既知の技術及び第3の既知の技術に必要とされると推定されるデータの0.025%未満、並びに上述された第3の既知の技術に必要とされると推定されるデータの1%未満である。第1の既知の技術、第2の既知の技術、及び第3の既知の技術を用いると、多くの場合、必要とされる連絡先情報は、第1のページで見つからない場合があり、探している情報を見つけるためにユーザは2回又は3回以上のクリックを必要とする場合がある。
【0354】
NOMフレームワークは、検索エンジンを介して、より詳細な情報を返すというよりはむしろ、連絡先情報を返すように設計されている。ユーザが連絡先電話番号を探しているとき、ユーザが必要とするのは11個の数字だけであるが、既知の技術は、ユーザに、ウェブサイトに含まれるHTML、JavaScript、及びCSSを構成する何千バイトものデータを強制的にダウンロードさせる。
【0355】
NOMフレームワークは、連絡先情報を得るのために検索エンジン及び企業ウェブサイトを使用する人の人数をかなり削減し得る。これらの人々のすべてがNOMフレームワークを使用して連絡先情報を見つけると、これはインターネット上のトラフィックの顕著な減少を生じさせるであろう。これは、モバイルインターネットの使用時に特に重要である。
【0356】
NOMフレームワークを使用することのコスト節約も、特にモバイルインターネットユーザにとって多大であろう。モバイルインターネットだけが他者と接続する唯一の手段である発展途上国では、データ料金は非常に制限が多い場合がある。
【0357】
NOMフレームワークを実行するためにDNSを使用するにも関わらず、NOMフレームワークはDNSに対する負荷を大幅に削減し得る。これは、ウェブサイトが機能する方法、及びウェブサイトアセットをホストすることを外注する成長傾向のためである。ウェブページが要求されるとき、ウェブページは多くのアセットファイルを使用し、レンダリングされることがある。これらのアセットは、プレゼンテーション又はシンジケート化された広告又は高度機能を表示するためのJavaScript用の画像及びスタイルシートである場合がある。これらのアセットの多くは、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)として知られる外部サービスによって提供される。例えば、一例となるウェブサイトdomain1.comにアクセスするとき、要求は、第1のDNSクエリーを必要とするdomain1.comに対して行われ、画像は、第2のDNSクエリーを必要とするimages.domain1.comからロードされる場合が、CSSは、第3のクエリーを必要とするcss.domain1.comからロードされる場合が、jQueryは、第4のDNSクエリーを必要とするCDN code.jquery.comからロードされる場合が、また、広告は、第5のDNSクエリーを必要とするadsense.google.comからロードされる場合がある。1つのウェブサイトが要求されているが、ブラウザは5つの別々のDNSクエリーを行っている。対照的に、NOMフレームワーク下で連絡先情報を返すためには5回未満のDNSクエリーが必要とされるようになっていてもよい。
【0358】
ボイスオーバーアイピー(VoIP)は確立されており、多くの企業がVoIP接続性を有しているにも関わらず、企業はVoIP番号をめったに広告していない。電話インフラストラクチャはゆっくりとVoIPに移行しているが、通常は呼(call)を開始するために関与する従来の電話交換器が使用されている。企業は、通常、2つの異なる連絡先番号を広告することによって潜在的な顧客を混乱させたくないと考えている。NOMフレームワークは、ユーザが、企業のドメインネームを使用して企業に電話をかけることを可能にするであろう。NOMフレームワークは、利用可能なときVoIP上で呼を転送し、発呼者のコストを削減できるであろう。
【0359】
NOMフレームワークは、人々がドメインネーム(例えば、「example.com」)を使用して、多くの異なる方法で関連企業に接続できるようにする。例えば、ユーザはスマートフォンからドメインネーム「example.com」にダイヤルし得る。ユーザは、不正確なことが多い店舗郵便番号の代わりに、カスタマ駐車場又はカスタマエントランスの正確な位置についてGPSシステム(例えば、衛星ナビゲーションシステム又はスマートフォン)にドメインネーム「example.com」を入力し得る。ユーザは、ドメインネーム「example.com」を通してソーシャルメディアを介して接続し得る。ユーザは、NOM質問器アプリケーションにドメインネーム「example.com」を入力するだけで、接続方法のリストを見ることができるようになる。
【0360】
上記のいくつかの例で説明されるように、NOMサーバはドメインホスティングを提供する。いくつかの例では、NOMサーバは、ホストNOMレコードを記録し、提供する。NOMサーバは、自身のDNSサーバで独自の独立NOMレコードをセットアップする専門知識又は時間を有さない場合があるユーザによって使用されてもよい。いくつかの例では、DNSは別のドメインネーム(例えば、lookup.nomserver.com)のDNSゾーンの中のドメインネーム(例えば、example.com)のためのDNS TXTレコードの中に連絡先情報を記録し、ドメインの連絡先情報を含んだ新しいゾーンを作成する(例えば、example.com.lookup.nomserver.com)。
【0361】
NOMサーバは、ブランド又はキーワードについて検索できる。これらは「検索語」として知られている。ドメインネームは、NOMサーバのDNSシステムの中の検索語の下に一覧表示できる。これは、NOMサーバに、ドメインネームだけの代わりに、ブランド又はキーワードについて問合せを行うことを可能にする。例えば、ユーザは、『example.com』を検索する代わりに、『example』又は『double.glazing』を検索できるであろう。検索クエリー内のスペースは、自動的にハイフンで置換される。英国ユーザ向けのNOMルックアップは、「example.brand.uk.nomquery.com」及び「double-glazing.keyword.nomquery.com」のフォーマットとなるであろう。
【0362】
検索のために返されるドメインネームは、「国特有のドメイン」(例えば、英国ユーザの場合、example.co.uk及びdoubleglazing.co.uk)並びに「国際ドメイン」(例えば、example.com及びdoubleglazing.com)となる。また、ドメインネームは、ユーザの国での正確な用語のために登録商標を保持する企業について一覧表示されてもよい。いくつかの例では、登録商標の照明は、ドメインオーナーによって提出される必要がある。企業は、キーワードの下に一覧表示されるために支払いを許される場合がある。これらの検索の結果は、以下のフォーマット、「<<record_number>>.<<brand>>.brand.<<user_country>>.nomquery.com」でDNSから取り出される。例えば、第1のレコード番号は、「1.example.brand.uk.nomquery.com」となり、第2のレコードは「2.example.brand.uk.nomquery.com」となるであろう。
【0363】
NOMサーバは、DNSシステムを使用し、キーワード及び方法について検索できる。これは、NOMサーバに、特定の方法(例えば、Facebook)を介して特定の主題(例えば、「builder)について連絡できる企業について問合せを行うことを可能にする。これらの検索の結果は、以下のフォーマット、<<record_number>>.<<keyword>>.<<method>>.method-kw.<<user_country>>.nomquery.comでDNSから取り出される。第1のレコードの例は「1.builder.fb.method-kw.uk.nomquery.com」となり、第2のレコードの例は、「2.builder.fb.method-kw.uk.nomquery.com」となるであろう。
【0364】
上記のいくつかの例で説明されるように、NOMボットは、自らのDNSサーバ上に独立NOMレコードも、NOMサーバ上にホストNOMレコードも有さないドメインネームのために、NOMレコードを自動的に作成するソフトウェアである。いくつかの例では、所与のドメインネームでホストされるウェブサイトのHTMLコンテンツの中の連絡先情報は、自動的に収集され、ドメインネームのためのDNS.TXTレコードに記録される。
【0365】
階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する種々の手段((measures)例えば、方法、装置、及びコンピュータプログラム)が提供される。第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信する。第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第1のドメインネームについて受信されたドメインネームシステムクエリーを処理する。その処理には、第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することが含まれる。1つ以上のリソースレコードは、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む。第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信する。その応答は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0366】
第2のドメインネームは、解決可能なドメインネームであってよい。第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルは、解決可能な第3のドメインネームの一部を形成してよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも2つのラベルを含んでいてもよい。少なくとも2つのラベルは、トップレベルドメインネームに対応するラベルを含んでいてもよい。少なくとも2つのラベルは、第2のレベルのドメインネームを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも2つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも3つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも4つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも5つのラベルを含んでいてもよい。1つ以上のリソースレコードは、第1のドメインネームを記述するゾーンファイル内にあってよい。1つ以上のリソースレコードは、第1のドメインネームを記述するゾーンファイルに記録されてよい。第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードの入手は、第1のドメインネームを記述するゾーンファイルから第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを取り出すことにより行われてもよい。1つ以上のリソースレコードは、複数のリソースレコードを含んでいてもよい。ドメインネームシステムクエリーは、リソースレコードのTXTタイプに対する要求だけを含んでいてもよい。1つ以上のリソースレコードは、TXTタイプであってよい。ドメインネームシステムクエリーに対する応答は、1つ以上のリソースレコードだけを含んでいてもよい。エンティティは、第2のドメインネームの登録者であってよい。階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)であってよい。連絡先情報は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた複数の連絡先識別子を含んでいてもよい。追加のネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバであってもよく、追加のネームサーバは、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバとは異なっていてもよい。また、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバを兼ねてもよい。1つ以上のリソースレコードに含まれた連絡先情報のいくらか又はすべてを修正できるようにするために、サーバで自動認証プロセスの少なくとも一部が実行されてもよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームの前にラベルを含まない場合がある。
【0367】
階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理することの種々の手段(例えば、方法、装置、及びコンピュータプログラム)が提供される。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーは、データ通信ネットワークを介して送信される。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答は、データ通信ネットワークを介して受信される。応答は、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含む。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答は、処理される。その処理には、1つ以上のリソースレコードで第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を識別することが含まれる。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含む。
【0368】
第2のドメインネームは、解決可能なドメインネームであってよい。第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルは、解決可能なドメインネームの一部であってもよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも2つのラベルを含んでいてもよい。少なくとも2つのラベルは、トップレベルドメインネームに対応するラベルを含んでいてもよい。少なくとも2つのラベルは、第2のレベルのドメインネームを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも2つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも3つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも4つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも5つのラベルを含んでいてもよい。1つ以上のリソースレコードは、複数のリソースレコードを含んでいてもよい。ドメインネームシステムクエリーは、リソースレコードのTXTタイプに対する要求だけを含んでいてもよい。1つ以上のリソースレコードは、TXTタイプであってよい。ドメインネームシステムクエリーに対する応答は、1つ以上のリソースレコードだけを含んでいてもよい。エンティティは、第2のドメインネームの登録者であってよい。階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)であってよい。連絡先情報は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた複数の連絡先識別子を含んでいてもよい。追加のネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバであってもよく、追加のネームサーバは、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバとは異なっていてもよい。また、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバを兼ねてもよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームの前にラベルを含まない場合がある。第3のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーは、データ通信ネットワークを介して送信されてよい。第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報が利用できないことを示す第3のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答は、データ通信ネットワークを介して受信されてよい。第3のドメインネームは、第2のドメインネームを含んでいてもよい。第3のドメインネームは、第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含んでいてもよい。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーの送信は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報が利用できないことを示す、第3のドメインネームについての前記ドメインネームシステムクエリーに対する応答の受信に対する応えであってもよい。方法は、ユーザデバイスによって実行されてよい。
【0369】
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。階層ドメインネームシステムのゾーンファイルは、第1のドメインネームを識別するデータ、及び異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含んでいてもよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルを含んでいてもよい。
【0370】
第2のドメインネームは、解決可能なドメインネームであってよい。第2のドメインネームに続く少なくとも1つのラベルは、解決可能なドメインネームの一部であってもよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに続く少なくとも2つのラベルを含んでいてもよい。少なくとも2つのラベルは、トップレベルドメインネームに対応するラベルを含んでいてもよい。少なくとも2つのラベルは、第2のレベルのドメインネームを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも2つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも3つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも4つのラベルを含んでいてもよい。第2のドメインネームは、少なくとも5つのラベルを含んでいてもよい。1つ以上のリソースレコードは、複数のリソースレコードを含んでいてもよい。1つ以上のリソースレコードは、TXTタイプであってよい。エンティティは、第2のドメインネームの登録者であってよい。階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)であってよい。連絡先情報は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた複数の連絡先識別子を含んでいてもよい。追加のネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバであってもよく、追加のネームサーバは、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバとは異なっていてもよい。また、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバを兼ねてもよい。第1のドメインネームは、第2のドメインネームの前にラベルを含まない場合がある。
【0371】
階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する種々の手段(例えば、方法、装置、及びコンピュータプログラム)が提供される。第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーを受信する。第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第1のドメインネームに対する受信されたドメインネームシステムクエリーを処理する。その処理には、第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを入手することが含まれる。1つ以上のリソースレコードは、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む。第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、データ通信ネットワークを介して、第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答を送信する。その応答は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含む。連絡先情報は、1つ以上のリソースレコードで平文形式である、及び/又は1つ以上のリソースレコードはTXTタイプである。
【0372】
1つ以上のリソースレコードは、第1のドメインネームを記述するゾーンファイル内にあってよい。1つ以上のリソースレコードは、第1のドメインネームを記述するゾーンファイルに記録されてよい。第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードの入手は、第1のドメインネームを記述するゾーンファイルから第1のドメインネームと関連付けられた1つ以上のリソースレコードを取り出すことにより行われてもよい。1つ以上のリソースレコードは、複数のリソースレコードを含んでいてもよい。ドメインネームシステムクエリーは、リソースレコードのTXTタイプに対する要求だけを含んでいてもよい。ドメインネームシステムクエリーに対する応答は、1つ以上のリソースレコードだけを含んでいてもよい。エンティティは、第2のドメインネームの登録者であってよい。階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)であってよい。連絡先情報は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた複数の連絡先識別子を含んでいてもよい。追加のネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバであってよい。追加のネームサーバは、第1のドメインネームに対する権威サーバと異なってよい。また、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバを兼ねてもよい。
【0373】
階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する種々の手段(例えば、方法、装置、及びコンピュータプログラム)が提供される。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーは、データ通信ネットワークを介して送信される。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答は、データ通信ネットワークを介して受信される。その応答は、異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む1つ以上のリソースレコードを含む。第1のドメインネームについてのドメインネームシステムクエリーに対する応答は、処理される。その処理には、1つ以上のリソースレコードで第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を識別することが含まれる。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含む。連絡先情報は1つ以上のリソースレコードで平文形式である、及び/又は1つ以上のリソースレコードはTXTタイプである。
【0374】
1つ以上のリソースレコードは、第1のドメインネームを記述するゾーンファイル内にあってよい。1つ以上のリソースレコードは、複数のリソースレコードを含んでいてもよい。ドメインネームシステムクエリーは、リソースレコードのTXTタイプに対する要求だけを含んでいてもよい。ドメインネームシステムクエリーに対する応答は、1つ以上のリソースレコードだけを含んでいてもよい。エンティティは、第2のドメインネームの登録者であってよい。階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)であってよい。連絡先情報は、第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた複数の連絡先識別子を含んでいてもよい。追加のネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバであってもよく、追加のネームサーバは、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバとは異なっていてもよい。また、第1のドメインネームに対する権威ネームサーバは、第2のドメインネームに対する権威ネームサーバを兼ねてもよい。方法は、ユーザデバイスによって実行されてよい。
【0375】
第1のドメインネームを識別するデータ、及び異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含む。連絡先情報は、平文形式である。
【0376】
第1のドメインネームを識別するデータ、及び異なる第2のドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。第1のドメインネームは、第2のドメインネームを含む。第1のドメインネームは、第2のドメインネームに先行する少なくとも1つのラベルを含む。連絡先情報は、TXTタイプのリソースレコード内にある。
【0377】
階層ドメインネームシステムを含むデータ通信ネットワークにおいてデータを処理する種々の手段(例えば、方法、装置、及びコンピュータプログラム)が提供される。ドメインネームと関連付けられたウェブサイトからのウェブサイトコンテンツに対する要求は、データ通信ネットワークを介して送信される。ウェブサイトコンテンツは、データ通信ネットワークを介して受信される。受信されたウェブサイトコンテンツは、少なくとも1つの自動連絡先情報構文解析の技術を使用し、ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報について解析される。連絡先情報は、ゾーンファイルに記録させられる。
【0378】
階層ドメインネームシステムは、ドメインネームシステム(DNS)であってよい。上述の「記録させること」は、連絡先情報を、ゾーンファイルにおけるTXTタイプの1つ以上のリソースレコードに記録させることを含んでいてもよい。ゾーンファイルは、追加のドメインネームを定義してよく、追加のドメインはドメインネームとは異なってもよい。構文解析は、コンテンツ情報を潜在的に含む追加のウェブサイトコンテンツに対するリンクについてウェブサイトコンテンツを検査(inspect)することを含んでいてもよい。連絡先情報を潜在的に含む追加のウェブサイトコンテンツへの1つ以上のリンクを識別することに応えて(in response to)、追加のウェブサイトコンテンツに対する要求がデータ通信ネットワークを介して送信されてもよい。追加のウェブサイトコンテンツに対する連絡先情報についての検査を含んでもよい。ウェブサイトコンテンツに対する要求が、ドメインネームを含んでいてもよい。ウェブサイトコンテンツに対する要求は、HTTP GET要求を含んでいてもよい。ウェブサイトコンテンツは、HTMLコンテンツを含んでいてもよい。少なくとも1つの自動連絡先情報構文解析の技術は、少なくとも1つのパターンマッチング技術を含んでいてもよい。少なくとも1つの自動連絡先情報構文解析の技術は、少なくとも1つの正規表現マッチング技術を含んでいてもよい。方法は、ユーザデバイスで実行されてよい。方法はサーバ装置で実行されてよい。ウェブサイトコンテンツについての要求の送信は、ユーザデバイスからの要求を受信することに応えて行われもよく、要求はドメインネームを含んでもよい。ユーザデバイスからの要求は、HTTP GET要求を含んでいてもよい。ユーザデバイスからの要求は、ドメインネームシステム要求(domain name system request)を含んでいてもよい。
【0379】
ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。ゾーンファイルは、連絡先情報が、自動連絡先情報構文解析の技術を使用して入手されたことを示すデータを含む。連絡先情報が自動連絡先情報構文解析の技術を使用し、入手されたことを示すデータは、ドメインネームの中のラベルを含んでいてもよい。
【0380】
階層ドメインネームシステムのゾーンファイルが提供される。ゾーンファイルは、ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報を含む。ドメインネームと関連付けられたエンティティと関連付けられた連絡先情報は、TXTタイプの1つ以上のリソースレコードに含まれる。
【0381】
上記の実施形態は、例示的な例として理解されるべきである。本発明の追加の実施形態が予想される。
【0382】
いずれか1つの実施形態に関して説明される任意の特徴が、単独で、又は説明された他の特徴と組み合わせて使用され、実施形態のうちの任意の他の実施形態1つ以上の特徴、又は実施形態のうちの任意の他の実施形態の任意の組み合わせで使用され得ることを理解されたい。さらに、上述されていない同等物及び変更形態も、添付の特許請求の範囲に定められる本発明の範囲から逸脱することなく利用され得る。