(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-23
(45)【発行日】2022-03-31
(54)【発明の名称】テーブル
(51)【国際特許分類】
A47B 13/00 20060101AFI20220324BHJP
A47B 13/02 20060101ALI20220324BHJP
F16B 12/44 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B13/02
F16B12/44 D
(21)【出願番号】P 2018054331
(22)【出願日】2018-03-22
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100099966
【氏名又は名称】西 博幸
(74)【代理人】
【識別番号】100134751
【氏名又は名称】渡辺 隆一
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 貴司
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-120008(JP,A)
【文献】特開平3-140108(JP,A)
【文献】特開2009-112471(JP,A)
【文献】特開2004-159725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00
A47B 13/02
F16B 12/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、その天板を支持する複数の脚とを備えたテーブルであって、
前記脚は、上下に延びる脚支柱と、前記脚支柱の上端と前記天板とに連結されるブラケットと、前記脚支柱において前記ブラケットの下方に設けられたネジ取付け部と、前記ブラケットと前記ネジ取付け部とを上下方向に締結する固定用ネジと、を備え、
前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間の広狭を調整することで、前記天板に対する前記脚支柱の取付け角度を調整する脚角度調整機構を備えている、テーブル。
【請求項2】
前記脚角度調整機構は、平面視で前記固定用ネジとは異なる位置で、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間の距離を調整する1つ又は複数の調整用ネジを備えている、請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】
前記脚は、前記脚角度調整機構による角度調整がされておらず、かつ前記固定用ネジが締め付けられた状態で、前記脚支柱が前記天板の内側に向かって傾斜するように構成されており、
少なくとも1つの前記調整用ネジは、前記固定用ネジよりも前記天板の内側寄りの位置に配置されている、請求項2に記載のテーブル。
【請求項4】
前記脚角度調整機構は、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間に配置される1つ又は複数の弾性部材をさらに備えている、請求項2又は3に記載のテーブル。
【請求項5】
前記脚角度調整機構は、前記固定用ネジと、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間に配置される1つ又は複数の弾性部材とを備え、1つ又は複数の前記固定用ネジの締付け具合によって前記弾性部材を変形させることで、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間の広狭を調整する、請求項1に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、天板と、その天板を支持する複数の脚を備えたテーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テーブルは、天板を複数の棒状の脚で支持した構成になっていることが殆どであり、平面視形状は四角形のものが多い(例えば特許文献1参照。)。そして、2つのテーブルを左右に並べたり背中合わせに並べたりして使用されることがある。2つのテーブルを並べた際には、テーブル同士が隣接する箇所で、一方のテーブルの脚と他方のテーブルの脚とが接近して配置される。また、テーブルが壁際に設置された場合には、脚が壁に接近して配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなテーブルにおいて、脚は天板に対して直角になるように取り付けられるが、脚を構成する各部品の加工精度により、脚の直角度にばらつきが生じる。しかし、脚の直角度にばらつきが生じていると、テーブルを並べた際に互いに近接する脚同士の隙間や、テーブルを壁際に設置した際に壁と脚との隙間が上下方向で均一にならず、外観が悪くなるという問題があった。また、このような問題は、近年増加傾向にあるハイテーブルではさらに顕著になる。
【0005】
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明のテーブルは、天板と、その天板を支持する複数の脚とを備えたテーブルであって、前記脚は、上下に延びる脚支柱と、前記脚支柱の上端と前記天板とに連結されるブラケットと、前記脚支柱において前記ブラケットの下方に設けられたネジ取付け部と、前記ブラケットと前記ネジ取付け部とを上下方向に締結する固定用ネジと、を備え、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間の広狭を調整することで、前記天板に対する前記脚支柱の取付け角度を調整する脚角度調整機構を備えているものである。
【0007】
本願発明のテーブルによれば、脚角度調整機構を用いて脚のブラケットとネジ取付け部との間の広狭を調整することで天板に対する脚支柱の取付け角度を容易に調整でき、テーブルを並べた際や壁際に設置した際の脚周辺の外観を良好にできる。また、脚の上下長さが比較的長いハイテーブルにおいては、脚の傾きの影響が顕著に外観に現れるので、本願発明は特に有効である。
【0008】
上記テーブルにおいて、前記脚角度調整機構は、平面視で前記固定用ネジとは異なる位置で、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間の距離を調整する1つ又は複数の調整用ネジを備えているようにしてもよい。
【0009】
このような構成によれば、固定用ネジでブラケットとネジ取付け部とを強固に固定した上で、調整用ネジの捩じ込み具合によってブラケットとネジ取付け部との間の距離を調整することで、天板に対する脚支柱の取付け角度を容易に調整できる。ここで、脚角度調整機構における固定ネジによる固定箇所及び調整用ネジによる調整箇所の位置や数量は、適宜変更することが可能である。
【0010】
また、このような構成において、さらに、前記脚は、前記脚角度調整機構による角度調整がされておらず、かつ前記固定用ネジが締め付けられた状態で、前記脚支柱が前記天板の内側に向かって傾斜するように構成されており、少なくとも1つの前記調整用ネジは、前記固定用ネジよりも前記天板の内側寄りの位置に配置されているようにしてもよい。
【0011】
このような構成によれば、固定用ネジでブラケットとネジ取付け部とを強固に固定した上で、平面視で固定用ネジよりも天板の内側寄りの位置におけるブラケットとネジ取付け部との間の隙間を調整用ネジで広げることで、天板に対する脚支柱の直角度を簡単な構成且つ容易に調整できる。
【0012】
また、上記テーブルにおいて、前記脚角度調整機構は、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間に配置される1つ又は複数の弾性部材をさらに備えているようにしてもよい。
【0013】
このような構成によれば、固定用ネジでブラケットと脚支柱とを固定した上で、調整用ネジの捩じ込みによって弾性部材を変形させることで、天板に対する脚支柱の取付け角度を容易に調整できる。
【0014】
また、本願発明のテーブルにおいて、前記脚角度調整機構は、前記固定用ネジと、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間に配置される1つ又は複数の弾性部材とを備え、1つ又は複数の前記固定用ネジの締付け具合によって前記弾性部材を変形させることで、前記ブラケットと前記ネジ取付け部との間の広狭を調整するようにしてもよい。
【0015】
このような構成によれば、固定用ネジの締付け具合によって天板に対する脚支柱の取付け角度を容易に調整できるとともに、簡単な構成で脚角度調整機構を実現できる。
【発明の効果】
【0016】
本願発明のテーブルは、テーブルを並べた際や壁際に設置した際の脚周辺の外観を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態に係るテーブルを示しており、(A)は全体の斜視図、(B)は分離斜視図である。
【
図2】テーブルを並べた状態を示す図であり、(A)は左右に並べた状態、(B)は背中合わせに並べた状態を示す。
【
図3】(A)は天板を仮想線で表示した平面図、(B)は骨組みの部分的な斜視図である。
【
図4】(A)は脚の分離斜視図、(B)はブラケットを下方から見た斜視図、(C)は脚とエンドフレームとの分離斜視図である。
【
図5】(A)は脚とエンドフレームとの分離斜視図、(B)はブラケットとエンドフレームとの連結部を下方から見た斜視図、(C)はブラケットとエンドフレームとの裏返した状態の分離斜視図である。
【
図6】ブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は脚角度調整前のA-A位置断面図、(D)は脚角度調整後のA-A位置断面図である。
【
図7】他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は(A)のB-B位置断面図、(D)は(A)のC-C位置断面図である。
【
図8】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は(A)のD-D位置断面図、(D)は(A)のE-E位置断面図である。
【
図9】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は脚角度調整前のF-F位置断面図、(D)は脚角度調整後のF-F位置断面図である。
【
図10】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は(A)のG-G位置断面図、(D)は(A)のH-H位置断面図である。
【
図11】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は(A)のI-I位置断面図である。
【
図12】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は(A)のJ-J位置断面図である。
【
図13】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は(A)のK-K位置断面図、(D)は(A)のL-L位置断面図である。
【
図14】(A)は
図6の固定用ボルトを植込みボルト及びナットに取り換えた変形例を示す断面図、(B)は
図11の固定用ボルトを植込みボルト及びナットに取り換えた変形例を示す断面図である。
【
図15】さらに他の実施形態における脚のブラケットと脚支柱との連結部を示す図であり、(A)はブラケットの平面図、(B)は脚支柱の平面図、(C)は脚角度調整前のM-M位置断面図、(D)は脚角度調整後のM-M位置断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.テーブルの概要
本願発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態のテーブルは、長方形の天板1を有している。また、各方向を特定するため、前後・左右の文言を使用するが、
図1に示すように、テーブルにおける天板1の長手方向を前後方向とし、これと直交した方向を左右方向と定義している。
【0019】
既述のとおり、本実施形態のテーブルは長方形の仕様であり、平面視長方形の天板1と、天板1を支える4本の脚2とを有している。脚2は、天板1のコーナー部(四隅部)に位置しており、脚2上端が天板1の下面と連結することで、4本の脚2が天板1を支持している。
【0020】
複数のテーブルが、
図2(A)に示すように左右方向に並べられたり、
図2(B)に示すように前後方向に並べたりすると、テーブル同士が隣接する位置で、テーブル一方のテーブルの脚2と他方のテーブルの脚2とが互いに近接配置される。
【0021】
天板1の左右方向に延びる中心線に沿った部位の左右2か所には、平面視四角形(正方形)の配線穴6が空いている。天板1は木製であり、例えば
図1(B)に示すように、天板1の下面には、短辺の近くに配置された前後長手のエンドフレーム3と、左右のエンドフレーム3の間に配置された左右長手の補強桟4とが重ねられており、エンドフレーム3がボルト5(
図3(B)参照)で固定されている(エンドフレーム3と補強桟4との両方を天板1に固定してもよい。)。
【0022】
補強桟4とエンドフレーム3とは、溶接によって固定されていてもよいし、ボルトで固定してもてもよい。ボルトで固定する場合は、例えば、エンドフレーム3に、補強桟4の内部に嵌入する角形のボス体を横向きに突設して、補強桟4に下方から挿通したボルトを補強桟4に捩じ込む方式を採用することが可能であり、この場合は、補強桟4とエンドフレーム3とを強固に固定できる。
【0023】
補強桟4とエンドフレーム3と脚2によって、テーブルの骨組みが構成されている。天板1は木製のものを使用しているが、スチール製のものを使用したり、紙製等の軽量コア部材の上下両面に金属板(スチール板)を接着した積層品を使用したりすることも可能である。
【0024】
2.脚の構造
例えば
図4に示すように、脚2は、天板1の下面に固定されるブラケット8と、ブラケット8に取り付けた脚支柱9と、脚支柱9の下端に取り付けた捩じ込み式のアジャスタ25とで構成されている。なお、各脚2において、アジャスタ25に替えてキャスター(車輪)を脚支柱9に取り付けることも可能である。
【0025】
ブラケット8は、例えばアルミを材料にしたダイキャスト品であり(樹脂の成形品でもよい)、平面視正方形の基部8aを有している。そして、基部8aの1つのコーナー部の箇所に、平面視正方形の支柱取付け部10を一体に設けて、支柱取付け部10に設けた角形の下向きボス11に、角管状の脚支柱9を下方から嵌め込んでいる。支柱取付け部10の1つの対角線と基部8aの1つの対角線とが重なっており、支柱取付け部10は、部分的に基部8aからはみ出た状態になっている。支柱取付け部10は、下向きボス11の上端部から外向きに突出するフランジ部10aを備えている。
【0026】
下向きボス11は上向きに開口した箱状の形態を成しており、内部にはボルト受け座12(
図4(A)、
図6等参照)が設けられている。ボルト受け座12に、上下に開口した固定用ボルト挿通穴13と調整用雌ネジ穴41が形成されている。他方、脚支柱9の内部のうちその上部には、ネジ取付け部としての角形のナット板14が溶接によって固定されている。下向きボス11の下面は、ナット板14に対向して配置される。
【0027】
固定用ボルト挿通穴13に上方から挿通した固定用ボルト15をナット板14の固定用雌ネジ穴14aに捩じ込むことにより、脚支柱9がブラケット8に固定されている。固定用ボルト15を締め込むことで、支柱取付け部10のフランジ部10aと脚支柱9の上端面部9aとの間に締付け力が作用して脚支柱9がブラケット8に固定される一方で、下向きボス11とナット板14の間には空間(隙間)が形成されている。
【0028】
ボルト受け座12において、調整用雌ネジ穴41は、固定用ボルト挿通穴13よりも基部8a寄りの位置に配置されている。すなわち、調整用雌ネジ穴41は固定用ボルト挿通穴13よりも天板1の内側寄りの位置に配置されている。調整用雌ネジ穴41には、上方から調整用ボルト42が捩じ込まれている。調整用ボルト42の先端部は下向きボス11の下面から下向きに突出しており、調整用ボルト42の先端はナット板14の上面に当接している。
【0029】
本実施形態では、調整用雌ネジ穴41と調整用ボルト42は、天板1に対する脚支柱9の直角度を調整可能な脚角度調整機構40の調整用ネジを構成し、固定用雌ネジ穴14aと固定用ボルト15は、固定用ネジを構成している。脚角度調整機構の調整用ネジ(脚支柱9の直角度の調整方法については後述する。
【0030】
図4(B),(C)に明示するように、ブラケット8の基部8aには、下向きボス11と繋がった下向きの脊梁部16が形成されており、これにより、ブラケット8としての強度が確保されて、脚支柱9を偏心して設けても大きな荷重を支え得るようになっている。脊梁部16が下向きボス11と繋がっているため、脚支柱9の上部には、脊梁部16との干渉を回避する切欠き部17が形成されている。切欠き部17は、脊梁部16の外形よりも大きく切り欠かれている。脊梁部16は、上向きに開口した溝形になっており、中心線に沿って補強リブ18が形成されている。また、ブラケット8のうち脊梁部16を挟んだ両側はフランジの状態になっている。
【0031】
ブラケット8における基部8aのうち、中心を挟んで支柱取付け部10と反対側のコーナー部には、エンドフレーム3に外から嵌まり込む略角形の突部19が一体に形成されている。突部19はエンドフレーム3と同じ方向に向いているので、基部8aの対角方向ではなくて、基部8aを構成する1つの辺と直交した方向に向いている。
【0032】
天板1は4本の脚2で支持されるが、前後の脚2は脚支柱9とブラケット8との位置関係が前後逆になっているので、脚2は、突部19の向きが平面視で90度相違した2種類が使用されている。また、突部19は、例えば
図4に示すように、基部8aに繋がった第1部分19aと、第1部分19aから突出した第2部分19bとの2段式になっており、第2部分19bがエンドフレーム3に嵌まり込むようになっている。従って、第2部分19bは第1部分よりも僅かに(エンドフレーム3の厚さ分だけ)小さくなっている。また、第1部分19aと基部8aとの間には、若干の寸法の段差が生じている。従って、エンドフレーム3と天板1との間には、若干の(数mmの)間隔が空いている。
【0033】
図4(B)に示すように、第2部分19bは、上面と下面とに溝を形成して中間板部19cを有するH形の形態を成しており、中間板部19cに、上下に貫通した通し穴20を空けている。エンドフレーム3と突部19とに下方からボルト21を挿通し、このボルト21を、天板1に設けた雌ネジ穴(鬼目ナット)に捩じ込むことにより、エンドフレーム3と突部19とが天板1に固定されている。
図4(C)や
図5(B),(C)に示すように、エンドフレーム3における下面部の端部には、突部19の中間板部19cに重なるランド部22を形成している。
【0034】
3.ブラケットと天板との締結構造
例えば
図4に示すように、ブラケット8には、天板1への固定に使用されるボルト挿通穴23,24が上下に開口して空けられている。各ボルト挿通穴23,24の下部には、ボルトの頭が嵌まる座繰り穴を形成している。
【0035】
第1ボルト挿通穴23は、基部8aの略中央部に形成されている。他方、第2ボルト挿通穴24は、脊梁部16の中心線上の位置で突部19に寄った1つのコーナー部と、脊梁部16の中心線を挟んだ2つのコーナー部の箇所との合計3か所に形成されている。従って、脚2のブラケット8は、4本のボルト27(
図4(A)参照)で天板1に固定される。これに伴って、天板1の各コーナー部には、4つずつの雌ネジ穴(鬼目ナット)が設けられている。
【0036】
例えば
図3(B)や
図4(C)に示すように、エンドフレーム3の上面には、台錘状の上向き台座部28が飛び飛びで複数個膨出形成されており、この台座部28がボルト5で天板1に固定されている。従って、天板1とエンドフレーム3との間には、台座部28の突出高さと同じ寸法の隙間が空いている。なお、エンドフレーム3の上面に板材(スペーサ)を溶接等で固定しても、エンドフレーム3と天板1との間に隙間を空けることができる。また、エンドフレーム3のうち各台座部28の下方部には大きな穴30が空いており、この穴30に、上下に開口した樹脂製の筒体31を装着している。
【0037】
4.脚の取付け角度の調整
図6に示すように、脚角度調整機構40は、調整用雌ネジ穴41と調整用ボルト42とで構成される調整用ネジを備えている。
図6(C)は、脚角度調整機構40による角度調整がされていない状態を示し、
図6(D)は、脚角度調整機構40による角度調整後の状態を示している。
【0038】
上述のように、脚支柱9の切欠き部17は、ブラケット8の脊梁部16の外形よりも大きく切り欠かれている。
図6(C)に示すように、固定用ボルト15を締め込むと、支柱取付け部10のフランジ部10aと脚支柱9の上端面部9aとが当接する一方で、切欠き部17に脊梁部16がより深く嵌り込む。そして、天板1と平行な面(例えばブラケット8の脊梁部16の下面)と、脚支柱9の中心線43とがなす角度θは90度未満になる。この状態で、脚2が天板1に取り付けられると、脚支柱9は天板1の内側に向かって傾斜した状態になる。なお、
図6(C)では、脚支柱9の傾斜を分かりやすくするために、当該傾斜を誇張して図示している。
【0039】
図6(D)に示すように、脚角度調整機構40の調整用雌ネジ穴41に調整用ボルト42を捩じ込み、調整用ボルト42の先端をナット板14の上面に押し当てることで、ブラケット8の脊梁部16側を持ち上げて、角度θを90度に近づけることができる。すなわち、脚角度調整機構40は、調整用ボルト42の捩じ込み具合を調整することで、平面視で固定用ボルト15及び固定用雌ネジ穴14a(固定用ネジ)とは異なる位置で、支柱取付け部10(ブラケット8)とナット板14(ネジ取付部)との間の距離(隙間)を調整して、天板1に対する脚支柱9の直角度を容易に調整できる。
【0040】
このように、本実施形態のテーブルは、脚角度調整機構40を用いて脚2のブラケット8とナット板14との間の広狭を調整することで天板1に対する脚支柱9の取付け角度を容易に調整でき、テーブルを並べた際や壁際に設置した際の脚2周辺の外観を良好にできる。特に、脚2の上下長さが比較的長いハイテーブルにおいては、脚2の傾きの影響が顕著に外観に現れるので、本実施形態は特に有効である。
【0041】
また、脚角度調整機構40は、従来構造(ブラケット8と脚支柱9のナット板14とを固定用ボルト15で連結してブラケット8を脚支柱9に固定するのと同様の構造)を利用して、調整用雌ネジ穴41及び調整用ボルト42(調整用ネジ)を追加するだけで実施可能な調整機構でもある。したがって、大きな投資やコストをかけずに脚角度調整機構40を追加でき、コスト上昇を抑制しながら、テーブルを並べた際や壁際に設置した際の脚2周辺の外観を良好にできる。
【0042】
また、本実施形態では、脚2は、脚角度調整機構40による角度調整がされておらず、かつ固定用ボルト15及び固定用雌ネジ穴14a(固定用ネジ)が締め付けられた状態で、脚支柱9が天板1の内側に向かって傾斜するように構成されている。つまり、脚角度調整機構40による角度調整前の状態では、予め決められた方向に脚支柱9が傾斜する。したがって、調整用雌ネジ穴41及び調整用ボルト42(調整用ネジ)を1箇所に設けるだけでも、天板1に対する脚支柱9の直角度を良好に調整できる。これにより、天板1に対する脚支柱9の直角度を簡単な構成且つ容易に調整できる。
【0043】
さらに、本実施形態では、調整用雌ネジ穴41及び調整用ボルト42は、固定用ボルト15及び固定用雌ネジ穴14aよりも天板1の内側寄りの位置に設けられている。そして、調整用ボルト42の捩じ込みによって脚支柱9の直角度が調整されても、支柱取付け部10のフランジ部10aと脚支柱9の上端面部9aとの間に隙間が形成されにくく、特にテーブルの外側から視認できる箇所に隙間が形成されにくいので、脚2の見栄えが良い。
【0044】
なお、上記実施形態において、ブラケット8と脚支柱9との固定箇所及び脚角度調整機構40による調整箇所について、場所や数量は適宜変更可能である。
【0045】
例えば、
図7に示すように、
図6に示す構成に対して、支柱取付け部10の1つの対角線(B-B断面位置)を挟む一対の調整用雌ネジ穴41をさらに設けてもよい。このような構成によれば、3つの調整用雌ネジ穴41の内の少なくとも1つに調整用ボルト42を捩じ込んで、ブラケット8の支柱取付け部10とナット板14との間の広狭を調整することで、脚支柱9の直角度を調整できる。
【0046】
また、
図8に示すように、支柱取付け部10及びナット板14の中央部に固定用ボルト挿通穴13及び固定用雌ネジ穴14aを設ける一方で、固定用ボルト挿通穴13を囲むように複数の調整用雌ネジ穴41を設けるようにしてもよい。
図8では、正方形の対角線の交点(重心)に固定用ボルト挿通穴13が配置され、該正方形の各角に調整用雌ネジ穴41がそれぞれ配置されている。
【0047】
図8に示す実施形態では、固定用ボルト挿通穴13に上方から差し込んだ固定用ボルト15を固定用雌ネジ穴14aに捩じ込んで、ブラケット8と脚支柱9とを固定する。そして、4つの調整用雌ネジ穴41の内の少なくとも1つに調整用ボルト42を捩じ込んで、ブラケット8の支柱取付け部10とナット板14との間の広狭を調整することで、脚支柱9の直角度を調整できる。
【0048】
図7及び
図8に示す各実施形態は、複数の調整用雌ネジ穴41が設けられていることで、脚支柱9の直角度を複数の方向で調整でき、脚支柱9の直角度をより正確に調整できる。なお、脚支柱9の直角度を調整するに際して、複数の調整用雌ネジ穴41のそれぞれに調整用ボルト42を予め捩じ込んでおいて各調整用ボルト42の捩じ込み具合(ナット板14への押し当て具合)を調整してもよいし、調整に必要な箇所のみに調整用ボルト42を捩じ込んでもよい。
【0049】
なお、
図7及び
図8に示す各実施形態において、切欠き部17は、脊梁部16の外形よりも大きく切り欠かれている。以下に説明する各実施形態において同様である。
【0050】
また、
図9に示すように、
図6に示す構成に対して、支柱取付け部10(ブラケット8)とナット板14(ネジ取付部)との間に、弾性部材44を設けてもよい。この実施形態では、弾性部材44は、固定用雌ネジ穴14aよりも天板1のコーナー部寄りの位置に配置されており、弾性部材44の配置箇所において支柱取付け部10の下面とナット板14の上面との間の間隔を広げる方向に作用する。
【0051】
脚角度調整機構40による角度調整がされていない状態では、弾性部材44の作用によって、脚支柱9が天板1の内側に向かって傾斜しやすくなる。そして、調整用雌ネジ穴41へ調整用ボルト42が捩じ込まれて脚角度調整機構40による角度調整が行われる際には、支柱取付け部10とナット板14との隙間を調整する一方で、弾性部材44を変形させることで、天板1に対する脚支柱9の取付け角度を容易に調整できる。
【0052】
弾性部材44は、本実施形態ではゴム材料又は金属材料で形成された簡単な形状(例えば板状)の部材であるが、材料や構造はこれに限定されず、支柱取付け部10の下面とナット板14の上面との間の間隔を広げる方向に作用するものであればよい。例えば、弾性部材44は、圧縮コイルバネや板バネ等のバネであってもよいし、圧縮空気や液体などの弾性力を利用したバネ装置であってもよい。以下に説明する実施形態でも同様である。
【0053】
また、弾性部材44が配置される位置や個数は適宜変更可能である。例えば、
図10に示すように、
図8に示す構成に対して、ナット板14の上面のほぼ全面を覆う弾性部材44を配置してもよい。弾性部材44には、固定用ボルト15や調整用ボルト42の捩じ込みに干渉しないように、平面視で固定用雌ネジ穴14a又は調整用雌ネジ穴41と重なる位置に、開口部44aを設けておくことが好ましい。
【0054】
この実施形態によれば、固定用ボルト15及び固定用雌ネジ穴14aと弾性部材44の弾性力とによってブラケット8と脚支柱9とを強固に連結した上で、調整用ボルト42の捩じ込みによって支柱取付け部10とナット板14との隙間を調整する一方で弾性部材44を変形させることで、天板1に対する脚支柱9の取付け角度を容易に調整できる。
【0055】
次に、
図11を参照しながら、固定用ネジの締付け具合によって脚支柱9の取付け角度を調整可能な脚角度調整機構50の実施形態について説明する。本実施形態では、脚角度調整機構50は、2つの固定用ネジ(固定用雌ネジ穴14aと固定用ボルト15)と、2つの弾性部材44を備えている。
【0056】
ブラケット8の支柱取付け部10のボルト受け座12には、基部8aと交差する支柱取付け部10の対角線に沿って、2つの固定用ボルト挿通穴13が上下に開口している。脚支柱9に固着されたナット板14には、平面視で2つの固定用ボルト挿通穴13と重なる位置に、2つの固定用雌ネジ穴14aが形成されている。
【0057】
支柱取付け部10とナット板14との間には、固定用雌ネジ穴14aに対してナット板14の周縁部側の位置に、2つの弾性部材44が配置されている。弾性部材44は、支柱取付け部10とナット板14とに接触しており、両部材の間隔を広げる方向に作用している。
【0058】
本実施形態では、2つの固定用ネジ(固定用雌ネジ穴14a及び固定用ボルト15)の締付け力が支柱取付け部10のフランジ部10aと脚支柱9の上端面部9aとの間に作用する一方で、2つの弾性部材44の弾性力が支柱取付け部10及びナット板14に作用することで、脚支柱9がブラケット8に固定される。なお、本実施形態では、切欠き部17が脊梁部16の外形よりも大きく切り欠かれているので、2つの固定用ボルト15を締め込んだ状態では、脚支柱9が天板1の内側に向かって傾斜した状態になる。
【0059】
脚角度調整機構50は、2つの固定用ボルト15のうちいずれか一方又は両方の締付け具合を調整することで、脚支柱9の直角度を調整できる。例えば、2つの固定用ボルト15を締め込んだ状態で脚支柱9が天板1の内側に向かって傾斜するのであれば、2つの固定用ボルト15のうち天板1の内側(基部8a側)に位置する方の固定用ボルト15を緩めることで、弾性部材44の弾性力によってナット板14の天板1内側寄り部位と支柱取付け部10との間の距離(隙間)が広がり、脚支柱9の直角度が調整される。逆に、2つの固定用ボルト15を締め込んだ状態で脚支柱9が天板1の外側に向かって傾斜するのであれば、2つの固定用ボルト15のうち天板1の外側(基部8aとは反対側)に位置する方の固定用ボルト15を緩めればよい。
【0060】
このように、本実施形態では、脚角度調整機構50は、固定用ネジを構成する固定用雌ネジ穴14a及び固定用ボルト15と、ブラケット8とナット板14との間に配置される弾性部材44とを備え、固定用ボルト15の捩じ込み具合(固定用ネジの締付け具合)によって弾性部材44を変形させることで、ブラケット8とナット板14との間の広狭を調整できるので、天板1に対する脚支柱9の取付け角度を容易に調整できるとともに、簡単な構成で脚角度調整機構50を実現できる。
【0061】
なお、脚角度調整機構50を構成する固定用ネジ(固定用雌ネジ穴14a及び固定用ボルト15)並びに弾性部材44の配置箇所や数量は適宜変更可能である。
【0062】
例えば、
図12に示すように、平面視で支柱取付け部10及びナット板14の中央部に1組の固定用雌ネジ穴14a及び固定用ボルト15(固定用ネジ)を設ける一方で、固定用雌ネジ穴14aに対して天板1の内側(基部8a側)寄りの位置に弾性部材44を配置して、脚角度調整機構50を構成してもよい。また、切欠き部17は脊梁部16の外形よりも大きく切り欠かれており、固定用ボルト15を締め込んだ状態では、脚支柱9が天板1の内側に向かって傾斜した状態になる。 そして、固定用ボルト15を緩めるように固定用ボルト15の締め込み具合を調整することで、弾性部材44の弾性力によってナット板14の天板1内側寄り部位と支柱取付け部10との間の距離(隙間)が広がり、脚支柱9の直角度を調整できる。
【0063】
図11及び
図12に示す各脚角度調整機構50は、1本又は複数本の固定用ボルト15でブラケット8と脚支柱9とを固定する構造に、弾性部材44を追加するだけで実現可能なので、既存の構造を利用して実現可能であり、大きな投資やコストをかけずに脚角度調整機構50を追加できる。
【0064】
また、
図13に示すように、支柱取付け部10及びナット板14の複数個所に固定用ボルト挿通穴13及び固定用雌ネジ穴14aを設けるようにしてもよい。
図13では、正方形の対角線の交点(重心)と、該正方形の各角に固定用ボルト挿通穴13及び固定用雌ネジ穴14aがそれぞれ設けられている。また、支柱取付け部10とナット板14との間には、ナット板14の上面のほぼ全面を覆う弾性部材44が配置されている。弾性部材44には、固定用ボルト15の捩じ込みに干渉しないように、平面視で固定用雌ネジ穴14aと重なる位置に、開口部44aが設けられている。
【0065】
図13に示す実施形態では、中央の固定用ボルト挿通穴13に上方から差し込んだ固定用ボルト15を固定用雌ネジ穴14aに捩じ込んで、ブラケット8と脚支柱9とを固定した上で、周囲の4つの固定用雌ネジ穴14aの内の少なくとも1つに固定用ボルト15を捩じ込んで、ブラケット8の支柱取付け部10とナット板14との間の広狭を調整することで、脚支柱9の直角度をあらゆる方向で調整できる。
【0066】
図13に示す実施形態において、複数の固定用ボルト挿通穴13及び固定用雌ネジ穴14aのそれぞれに固定用ボルト15を予め捩じ込んでおいて各固定用ボルト15の締め込み具合を調整してもよいし、ブラケット8と脚支柱9との固定及び脚支柱9の取付け角度調整に必要な箇所のみに固定用ボルト15を捩じ込んでもよい。
【0067】
なお、脚角度調整機構50において、固定用雌ネジ穴14a及び固定用ボルト15(固定用ネジ)の個数及び配置は、上記実施形態に限定されず、例えば3つの固定用ネジを平面視で三角形の頂点に配置することも可能である。
【0068】
上記の各実施形態では、脚2のブラケット8と脚支柱9とを連結する固定用ネジは、固定用ボルト15と、ナット板14に形成された固定用雌ネジ穴14aとで構成されているが、
図14に示すように、ナット板14(ネジ取付部)に上向きに設けられた固定用植込みボルト61と、ボルト受け座12の上で固定用植込みボルト61に捩じ込まれる固定用ナット62とで構成されていてもよい。
【0069】
例として、
図14(A)は、
図6に示す実施形態の固定用ボルト15を固定用植込みボルト61及び固定用ナット62に変更した構造を示し、
図14(B)は、
図11に示す実施形態の固定用ボルト15を固定用植込みボルト61及び固定用ナット62に変更した構造を示している。なお、固定用ネジを固定用植込みボルト61及び固定用ナット62で構成する構造は、上記で説明した各実施形態のいずれにも適用可能である。また、固定用植込みボルト61に替えて、下方から固定用雌ネジ穴14aに捩じ込んだ頭部を有するボルトを設けてもよい。
【0070】
また、
図15に示すように、調整用雌ネジ穴41の内径を固定用ボルト15のネジ部の外径よりも大きく形成し、ナット板14において平面視で調整用雌ネジ穴41と重なる位置に固定用雌ネジ穴14aを形成してもよい。この実施形態は、調整用雌ネジ穴41の形成箇所を、調整用雌ネジ穴41に上方から挿通した固定用ボルト15を固定用雌ネジ穴14aに捩じ込んで固定箇所として利用できる一方、調整用雌ネジ穴41に上方から調整用ボルト42を捩じ込んで調整箇所としても利用できる。
【0071】
このように、
図15に示した実施形態の脚角度調整機構70は、固定用ボルト15による固定箇所と、調整用ボルト42による調整箇所とを適宜選択でき、脚支柱9の直角度を調整可能な方向を選択可能になっている。なお、調整用ボルト42は、そのネジ部の外径が固定用雌ネジ穴14aの内径よりも大きいものであり、固定用雌ネジ穴14aに捩じ込まれることはなく、調整用ボルト42の先端をナット板14に押し当て可能になっている。
【0072】
また、脚角度調整機構70は、複数本の固定用ボルト15でブラケット8と脚支柱9とを固定する構造に対して、固定用ボルト挿通穴を調整用雌ネジ穴41に加工するだけで実現可能なので、既存の構造を利用して実現可能であり、大きな投資やコストをかけずに脚角度調整機構70を追加できる。
【0073】
また、脚角度調整機構70において、支柱取付け部10とナット板14との間に弾性部材44を配置してもよい。また、調整用雌ネジ穴41及び固定用雌ネジ穴14aの形成箇所を固定箇所又は調整箇所に選択可能な構成は、上記で説明した各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0074】
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、脚2の脚支柱9は、角管状のものに限定されず、上下に延びる外形を有するものであればよく、例えば丸管状のものであってもよい。
【符号の説明】
【0075】
1 天板
2 脚
8 ブラケット
9 脚支柱
14 ナット板(ネジ取付部)
14a 固定用雌ネジ穴(固定用ネジ)
15 固定用ボルト(固定用ネジ)
40 脚角度調整機構
41 調整用雌ネジ穴(調整用ネジ)
42 調整用ボルト(調整用ネジ)
44 弾性部材
50 脚角度調整機構
61 固定用植込みボルト(固定用ネジ)
62 固定用ナット(固定用ネジ)
70 脚角度調整機構