(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-23
(45)【発行日】2022-03-31
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置及びそれを含む車両
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220324BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20220324BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20220324BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20220324BHJP
H04R 9/00 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
B60R11/02 C
G09F9/00 346A
G09F9/00 362
H04R1/02 102Z
H04R7/04
H04R9/00 C
(21)【出願番号】P 2020119913
(22)【出願日】2020-07-13
【審査請求日】2020-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2019-0088598
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ナム, スルギ
(72)【発明者】
【氏名】キム, テヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ソン, サンボク
(72)【発明者】
【氏名】キム, スンヨン
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-184223(JP,A)
【文献】特表2016-509778(JP,A)
【文献】特開2003-233056(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0033277(KR,A)
【文献】特開2017-156623(JP,A)
【文献】特開2011-126374(JP,A)
【文献】特開2005-134971(JP,A)
【文献】特開2003-330001(JP,A)
【文献】特開2018-110369(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0098411(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0014402(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0037164(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R9/00-11/06
G09F9/00-9/46
H01L27/32
51/50
H04N5/64-5/655
H04R1/00-1/08
1/12-1/14
1/20-3/14
7/00-9/10
9/18
31/00
H05B33/00-33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、
前記ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、
前記ディスプレイパネルの背面に配置されて前記ディスプレイパネルに連結された駆動回路、
前記ディスプレイパネルの側面と前記駆動回路の側面とを囲むように構成された支持フレーム、
前記支持フレームに支持されて前記ディスプレイパネルの背面に配置される第1サポート、および
前記第1サポートに支持されて前記ディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含み、
前記駆動回路が、
前記ディスプレイパネルの背面に配置されたプリント回路基板、および
前記ディスプレイパネルの背面と前記駆動回路との間に配置された第2サポートをさらに含み、
前記第2サポートが、前記支持フレームに配置されて前記プリント回路基板を支持するホルダーを含む、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記駆動回路が、
前記ディスプレイパネルに連結したフレキシブル回路フィルム
を含み、
前記プリント回路基板が前記ディスプレイパネルの背面で前記フレキシブル回路フィルムに連結
する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第2サポートが、
前記プリント回路基板と前記ホルダーとの間に配置された両面テープまたはフォームを含む両面テープを含む、請求項
1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記プリント回路基板と重畳する第1領域及び前記振動発生モジュールと重畳する第2領域を除いた第3領域に配置された他のプリント回路基板をさらに含む、請求項
1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ホルダーが、
接着部材を介して前記プリント回路基板に配置され、前記ディスプレイパネルの背面から離隔した第2プレート、および
前記第2プレートの両側から曲げられ、前記支持フレームに連結した一対のブリッジを含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第2プレートと前記ディスプレイパネルの背面との間に配置された緩衝部材をさらに含む、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記緩衝部材が、振動吸収材または弾性材料で構成された、請求項
6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記第1サポートが、
前記ディスプレイパネルの背面に配置された第1プレート、
前記第1プレートの一側から曲げられ、前記支持フレームに支持された側部、および
前記第1プレートに配置されて前記振動発生モジュールを支持する第1フォーミング部を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第1サポートが、
前記第1プレートの中間部分から前記ディスプレイパネルの背面の方に突出した第2フォーミング部、および
前記第1フォーミング部に配置されたホールをさらに含み、
前記振動発生モジュールの背面の一部は、前記ホールに収容され、
前記第2フォーミング部は、前記第1フォーミング部を囲む、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記振動発生モジュールが、
前記第1フォーミング部の第1領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、および
前記第1フォーミング部の第2領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器を含む、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記振動発生モジュールが、
前記第1フォーミング部の第1領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、
前記第1フォーミング部の第2領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器、
前記ディスプレイパネルの背面の第3領域を振動させる第3音響発生器、および
前記ディスプレイパネルの背面の第4領域を振動させる第4音響発生器を含む、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、
前記ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、
前記ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、
前記ディスプレイパネルの側面を囲み、前記前面部材と前記第1サポートとの間に配置された支持フレーム、
前記第1サポートに支持されて前記ディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュール、および
前記ディスプレイパネルの背面と前記第1サポートとの間に配置されたプリント回路基板を含み、
前記第1サポートが、
前記ディスプレイパネルの背面に配置された第1プレート、
前記第1プレートの一側から曲げられ、前記支持フレームに支持された側部、および
前記第1プレートに配置され、前記振動発生モジュールを支持する第1フォーミング部を含む、ディスプレイ装置。
【請求項13】
前記ディスプレイパネルの背面と前記プリント回路基板との間に配置された第2サポートをさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2サポートが、両面テープまたはフォームを含む両面テープを含む、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記プリント回路基板と重畳する第1領域及び前記振動発生モジュールと重畳する第2領域を除いた第3領域に配置されたバランス部材をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記バランス部材が、
前記プリント回路基板よりも大きな大きさを有する他のプリント回路基板、および
前記ディスプレイパネルの背面と前記他のプリント回路基板との間の接着部材を含む、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ディスプレイパネルの背面と前記プリント回路基板との間に配置された第2サポートをさらに含
み、
前記第2サポートが、前記プリント回路基板を支持するホルダーを含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記ホルダーは、
接着部材を介して前記プリント回路基板の背面に配置された第2プレート、および
前記第2プレートの両側から曲げられ、前記支持フレームに連結した一対のブリッジを含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第2サポートが、前記ディスプレイパネルの背面と前記ホルダーとの間に配置された緩衝部材をさらに含む、請求項
17に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記支持フレームが、前記プリント回路基板の側面を囲む、請求項
12に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記ディスプレイパネルの背面と前記プリント回路基板との間に配置された緩衝部材をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記第1サポートが、前記第1フォーミング部に配置されたホールをさらに含み、
前記振動発生モジュールの背面の一部は、前記第1フォーミング部のホールに収容された、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記第1サポートが、
前記第1プレートの中間部分から前記ディスプレイパネルの背面の方に突出した第2フォーミング部、および
前記第1フォーミング部に配置されたホールをさらに含み、
前記振動発生モジュールの背面の一部は、前記ホールに収容され、
前記第2フォーミング部は、前記第1フォーミング部を囲む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記振動発生モジュールが、
前記第1フォーミング部の第1領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、および
前記第1フォーミング部の第2領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器を含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記振動発生モジュールが、
前記第1フォーミング部の第1領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、
前記第1フォーミング部の第2領域に配置され、前記ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器、
前記ディスプレイパネルの背面の第3領域を振動させるように構成された第3音響発生器、および
前記ディスプレイパネルの背面の第4領域を振動させるように構成された第4音響発生器を含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記第3音響発生器は圧電物質を含み、
前記第4音響発生器は圧電物質を含む、請求項25に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
前記振動発生モジュールと、前記ディスプレイパネルとの間に配置された断熱部材をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項28】
前記振動発生モジュールを、第1サポートの内側面に連結するように構成された連結部材をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項29】
運転席に面する第1領域を有するダッシュボード、および
前記ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュールを含み、
前記第1ディスプレイが、請求項1~28のいずれか一項に記載のディスプレイ装置を含む、車両。
【請求項30】
運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、
前記ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、および
前記ダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、前記ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、前記運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、及び前記助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうちの少なくとも1つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、
前記第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、請求項1~28のいずれか一項に記載のディスプレイ装置を含む、車両。
【請求項31】
前記第1ディスプレイが、前記振動発生モジュールによって振動する前記ディスプレイパネルの振動に基づいて音響を出力する、請求項29または30に記載の車両。
【請求項32】
前記第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上が、前記振動発生モジュールによって振動する前記ディスプレイパネルの振動に基づいて音響を出力する、請求項30に記載の車両。
【請求項33】
請求項1~28のいずれか一項に記載のディスプレイ装置を含むダッシュボードを含む車両。
【請求項34】
左側フロントドア、右側フロントドア、左側リアドア、右側リアドア、およびリアデコ(リアダッシュボード)をさらに含み、
前記ダッシュボードに配置された少なくとも一つのダッシュボードスピーカー、前記左側フロントドアに配置された少なくとも一つの左側フロントドアスピーカー、前記右側フロントドアに配置された少なくとも一つの右側フロントドアスピーカー、前記左側リアドアに配置された少なくとも一つの左側リアドアスピーカー、前記右側リアドアに配置された少なくとも一つの右側リアドアスピーカー、及び前記リアデコに配置された少なくとも一つのリアデコスピーカーのうち少なくとも一つをさらに含む、請求項29~33のいずれか一項に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置及びそれを含む車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、ウォッチフオン、携帯情報機器、ナビゲーション、または車両制御表示機器などの電子製品または家電製品に搭載して映像を表示する画面に使用される。
【0003】
一般的なディスプレイ装置は、映像を表現するディスプレイパネル、および映像に関連した音響を出力するための音響装置を含むことができる。しかし、一般的なディスプレイ装置は、音響装置から出力する音響が、ディスプレイパネルの後方または下方に進行するので、壁や床のような周辺構造物から反射する音響間の干渉により音質が低下し、これにより、正確な音響伝達が難しいという問題があり、視聴者の没入感が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の発明者らは、一般的なディスプレイ装置の問題点を認識し、ディスプレイパネルの前方で映像を視聴する時、音響の進行方向がディスプレイパネルの前方になることができ、音質を向上させることができるいくつかの実験を行った。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの前方に進行することができる音響を発生することができ、音質を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0005】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することである。
【0006】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、音質が改善され、視聴者または聴取者の没入感を高めることができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの振動による駆動回路部の損傷を防止し、または最小限に抑えることができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することを技術的課題とする。
【0008】
前記した本明細書の解決しようとする課題の他にも、異なる特徴および利点が、以下に記述されたり、そのような記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルに連結された駆動回路、ディスプレイパネルの側面と駆動回路部の側面とを囲むように構成された支持フレーム、支持フレームに支持されてディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、及び第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0010】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールおよび、ディスプレイパネルの背面と第1サポートとの間に配置されたプリント回路基板を含むことができる。
【0011】
本明細書の一実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルに連結された駆動回路、ディスプレイパネルの側面と駆動回路部の側面とを囲むように構成された支持フレーム、支持フレームに支持されてディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、及び第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0012】
本明細書の一実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールおよび、ディスプレイパネルの背面と第1サポートとの間に配置されたプリント回路基板を含むことができる。
【発明の効果】
【0013】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができ、音質と音響性能および音圧特性が改善された音響を出力することができ、これにより、視聴者または聴取者の没入感を高めることができる。
【0014】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両は、ディスプレイパネルの振動による駆動回路部の損傷を防止し、または最小限に抑えることで駆動回路部の信頼性を向上させることができる。
【0015】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両は、ディスプレイパネルの振動によって発生する音響の音圧と音質および再生帯域を増加することができる。
【0016】
前記した本明細書の効果に加えて、本明細書の他の特徴および利点は、以下に記述されたり、そのような記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【
図2】
図1に示したディスプレイ装置の背面を示した図である。
【
図3】
図1と
図2に示したディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図5】
図2に示した線II-II’の断面図である。
【
図7】
図4に示した「A」の部分の他の拡大図である。
【
図8】
図4に示した「A」の部分のまた他の拡大図である。
【
図9】
図4に示した「A」の部分のまた他の拡大図である。
【
図10】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図である。
【
図11】
図10に示したディスプレイパネルの背面に配置された支持フレームと駆動回路部およびホルダーを示した図である。
【
図13】本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
【
図15】本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
【
図17】本明細書の一実施例に係る車両を示す図である。
【
図18】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図19】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図20】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図21】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図22】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の音圧特性を測定したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0019】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0020】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0021】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0022】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0023】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から二つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0024】
本明細書のいくつかの例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0025】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両の例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0026】
ディスプレイ装置の駆動回路部をディスプレイパネルの背面に直接配置する場合、振動発生モジュールの振動をディスプレイパネルに伝達時に駆動回路部によって所望する音響を伝達することができないという問題点があることを認識した。そして、振動発生モジュールを相対的に小さな大きさを有する車両用ディスプレイ装置に適用する場合、振動発生モジュールの振動によって駆動回路部が損傷する問題点があることを認識した。そこで、本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて、振動発生モジュールによる駆動回路部の損傷を低減するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、振動発生モジュールによる駆動回路部の損傷を防止し、駆動回路部とディスプレイパネルとの接触を減らすことによって、駆動回路部による振動を減らし、振動発生モジュールの音響を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0027】
図1は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0028】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するためのディスプレイパネル200の振動によって音響(DVS)(またはディスプレイの振動音響)を出力することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200を音響発生のための振動板として使用して、音響(DVS)を出力することにより、ディスプレイパネル200の画面前方(FD)に音響(DVS)を出力することができ、これにより、正確な音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者または聴取者の没入感を高めることができる。
【0029】
図2は、
図1に示したディスプレイ装置の背面を示す図であり、
図3は、
図1と
図2に示したディスプレイ装置の分解斜視図であり、
図4は、
図2に示した線I-I’の断面図であり、
図5は、
図2に示した線II-II’の断面図である。
【0030】
図2~
図5を参照すると、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、前面部材100、ディスプレイパネル200、駆動回路部300、第2支持部材(または第2サポート)400、支持フレーム500、第1支持部材600(または第1サポート)および振動発生モジュール700を含むことができる。
【0031】
前面部材100は、ディスプレイ装置の最前方構造物を構成するもので、ディスプレイパネル200の画面を保護する役割をすることができる。前面部材100は、ディスプレイパネル200の前面に配置することができる。例えば、前面部材100は、ディスプレイパネル200の前面をカバーすることで、外部からの衝撃からディスプレイパネル200を保護することができる。また、前面部材100は、ディスプレイパネル200の振動と共に振動することにより、音響(DVS)を発生させることができる。
【0032】
一実施例に係る前面部材100は、透明なプラスチック材質、ガラス材質、または強化ガラス材質からなることができる。一例として、前面部材100は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)中のいずれか一つ、またはこれらの積層構造を有することができ、これに限定されるものではない。別の例として、前面部材100は、PET(polyethyleneterephthalate)などの透明プラスチック材料を含むことができる。前面部材100は、傷と透明度を考慮して、強化ガラスからなることができる。例えば、前面部材100は、前面構造物、前面ウィンドウ、カバーウィンドウ、ガラスウィンドウ、カバースクリーン、スクリーンカバー、またはウィンドウガラスなどであり得、用語に限定されるものではない。
【0033】
図3を参照すると、前面部材100は、ディスプレイパネル200の表示領域を除いた残りの非表示領域を覆う。一実施例による前面部材100は、ディスプレイパネル200の表示領域と重畳する透明領域110、ディスプレイパネル200の非表示領域と重畳する透明領域130を含むことができる。透明領域130は、ディスプレイパネル200の非表示領域だけでなく、ディスプレイ装置で映像が表示されない非表示領域を覆うことができる。
【0034】
一実施例に係る前面部材100は、四角形の形態または正方形の形態を含む多角形態を有したり、曲線形態を有する少なくとも一辺を含む非多角形態を有することができる。
【0035】
ディスプレイパネル200は、前面部材100の背面(または後面)に配置され、映像を表示することができる。ディスプレイパネル200は、前面部材100に対する使用者のタッチをセンシングするタッチセンサーの役割をすることができる。ディスプレイパネル200は、振動発生モジュール700の振動によって音響(DVS)を出力し、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0036】
ディスプレイパネル200は、パネルボンディング部材、または透明粘着部材を用いたボンディング工程を経て、前面部材100の背面に配置することができる。パネルボンディング部材はPSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0037】
ディスプレイパネル200は、自発光ディスプレイパネルまたは曲面型自発光ディスプレイパネルを含むことができる。例えば、ディスプレイパネル200は、発光ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、フレキシブル発光ディスプレイパネル、またはフレキシブルマイクロ発光ダイオードディスプレイパネルを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0038】
一実施例に係るディスプレイパネル200は、四角形の形態(または四辺形)または正方形の形態を含む多角形態を有し、または曲線形態を有する少なくとも一辺を含む非多角形態を有することができる。ディスプレイパネル200は、前面部材100と同一または異なる形態を有することができる。一例として、前面部材100は、四角形の形態を有することができ、ディスプレイパネル200は、前面部材100よりも小さい大きさを有する四角形形態を有することができる。別の例として、前面部材100は非多角形態を有することができ、ディスプレイパネル200は、前面部材100よりも小さい大きさを有する非多角形態または四角形の形態を有することができる。
【0039】
図4を参照すると、一実施例に係るディスプレイパネル200は、複数の画素からなる画素アレイ層213を有する画素アレイ基板210、および画素アレイ層213を覆う封止層(encapsulation layer)230を含むことができる。
【0040】
画素アレイ基板210は、ベース基板211および、ベース基板211上に配置された画素アレイ層213を含むことができる。
【0041】
ベース基板211は、プラスチック材質またはガラス材質を含むことができる。
【0042】
画素アレイ層213は、ベース基板211上に定義された表示領域に配置された複数の画素を有する画素アレイを含むことができる。
【0043】
複数の画素それぞれは、複数のゲートラインと複数のデータラインを含む画素駆動ラインによって設けられた画素領域にそれぞれ設けることができる。一実施例に係る複数の画素それぞれは、少なくとも2つの薄膜トランジスタと、少なくとも一つのコンデンサを有する画素回路、および画素回路から供給される電流によって発光する発光素子層を含むことができる。
【0044】
複数の画素それぞれに配置された発光素子層は、該当する画素回路に連結した第1電極、第1電極上に配置された発光素子、及び発光素子上に配置された第2電極を含むことができる。一例として、発光素子は、有機発光層または量子ドット発光層を含むことができる。他の例として、発光素子は、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0045】
一例に係る発光素子層は、発光素子から放出される光が封止層230を通過して前面部材100の方に出光する上部発光構造または前面発光構造を有することができる。例えば、上部発光構造(または前面発光構造)に係る発光素子層で、第1電極は反射電極であることができ、第2電極は透明電極であり得る。例えば、第1電極は、光反射性物質を含むことができ、第2電極は、光透過性物質を含むことができる。
【0046】
他の実施例に係る発光素子層は、発光素子から放出される光が画素アレイ基板210を通過して前面部材100の方に出光する下部発光構造または背面発光構造を有することができる。例えば、下部発光構造(または背面発光構造)に係る発光素子層では、第1電極は透明電極であることができ、第2電極は反射電極であり得る。第1電極は光透過性物質を含むことができ、第2電極は光反射性物質を含むことができる。これに限らず、発光素子層は、両面発光構造を有することができる。
【0047】
図4を参照すると、画素アレイ基板210は、ベース基板211の非表示領域に配置されたゲート駆動回路215をさらに含むことができる。
【0048】
ゲート駆動回路215は、複数のゲートラインと一対一で連結するように、ベース基板211の非表示領域に配置することができる。ゲート駆動回路215は、ベース基板211の左側非表示領域と右側非表示領域のうち少なくとも一つに配置することができる。例えば、ゲート駆動回路215は、画素領域に薄膜トランジスタを形成する工程と共に、非表示領域に形成される複数のトランジスタを含むシフトレジスタで具現することができる。
【0049】
図3~
図5を参照すると、封止層230は、画素アレイ層213を囲むように画素アレイ基板210上に形成することによって、酸素および/または水分が画素アレイ層の発光素子に侵入することを防止し、または遮断することができる。
【0050】
一実施例に係る封止層230は、有機物質層と無機材料層が交互に積層した複層構造で形成することができ、これに限定されるものではない。無機物質層は、酸素および/または水分が発光素子に侵入することを防止し、または遮断する役割をすることができる。また、有機物質層は、製造工程中に発生し得る異物(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成することができ、これに限定されるものではない。
【0051】
一実施例に係るディスプレイパネル200は、封止層230上に配置された保護基板をさらに含むことができる。保護基板(または封止基板)は、充填材または接着剤を介して封止層230の前面に配置するか、または結合することができる。一例として、保護基板は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明材料からなることができる。別の例として、保護基板は、発光素子層が下部発光構造を有するとき、透明材質、不透明材質または金属材質からなることができる。例えば、発光素子層が上部発光構造を有するとき、保護基板は省略可能である。
【0052】
一実施例に係るディスプレイパネル200は、光学フィルムをさらに含むことができる。
【0053】
光学フィルムは、外部光の反射を防止し、または最小限に抑えて、ディスプレイパネル200の視認性とコントラスト比を向上させるための偏光フィルムであり得る。偏光フィルムは、画素アレイ基板210に設けられた薄膜トランジスタおよび/または画素駆動ラインなどにより反射した外部光を円偏光状態に変更することにより、外部光の反射を防止し、または最小限に抑えることができる。
【0054】
一実施例に係る光学フィルムは、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明粘着部材を介して封止層230の上面に配置(または付着)することができる。ディスプレイパネル200が光学フィルムを有するとき、保護基板は省略可能である。
【0055】
他の実施例による光学フィルムは、発光素子層が下部発光構造を有するとき、透明粘着部材を介して画素アレイ基板210の背面に配置(または付着)することができる。
【0056】
一実施例に係るディスプレイパネル200は、前面部材100に対する使用者のタッチをセンシングするためのタッチ電極層をさらに含むことができる。
【0057】
タッチ電極層は、使用者のタッチをセンシングするための複数のタッチ電極を含むことができる。複数のタッチ電極は、相互静電容量方式または自己(self)静電容量方式に基づいて使用者のタッチをセンシングするためのタッチセンサーの役割をすることができる。
【0058】
一実施例に係るタッチ電極層は、複数のタッチ電極を含むタッチパネルで具現することができる。たとえば、アドオン(add-on)方式のタッチパネルは、発光素子層が上部発光構造を有するとき、封止層230または光学フィルム上に配置するか、または結合することができ、発光素子層が下部発光構造を有するとき、画素アレイ基板210の背面に配置するか、または結合することができる。
【0059】
他の実施例によるタッチ電極層は、インセル(in-cell)方式によって封止層230上に直接に形成することができる。たとえば、インセル(in-cell)方式のタッチ電極層は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、封止層230の前面に直接に形成することができる。
【0060】
一実施例に係るディスプレイパネル200は、複数の画素それぞれと重畳するよう封止層230上に設けられたカラーフィルター層をさらに含むこともできる。複数の画素それぞれに配置された発光素子は、白色光を放出することができる。一例として、発光素子層が上部発光構造を有するとき、カラーフィルター層は、封止層230上に配置することができる。別の例としては、発光素子層が下部発光構造を有するとき、カラーフィルター層は、画素アレイ層213内に配置することができる。
【0061】
一実施例に係るディスプレイパネル200は、バックプレート250をさらに含むことができる。
【0062】
バックプレート250は、画素アレイ基板210と同じ形態を有するように形成することができる。一例として、バックプレート250は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明粘着部材を媒介として画素アレイ基板210の背面(または後面)に配置することができる。別の例として、バックプレート250は、発光素子層が下部発光構造を有するとき、保護基板であり得る。
【0063】
バックプレート250は、ディスプレイパネル200の剛性を増加させ、ディスプレイパネル200から発生する熱を放熱させることができる。一実施例に係るバックプレート250は、熱伝導率の高い金属材質を含むことができる。例えば、バックプレート250は、アルミニウム、銅、銀、及びマグネシウム中のいずれか一つの材質であるか、これらの合金材質を含むかまたはステンレス鋼(stainless steel)材質を含むことができ、これに限定されるものではない。バックプレート250は、熱拡散シート、熱拡散層、熱拡散プレート、ヒートシンク、放熱シート、放熱層、または放熱プレートなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0064】
図2、
図3及び
図5を参照すると、駆動回路部(または駆動回路)300は、ディスプレイパネル200の背面に配置され、ディスプレイパネル200と連結することができる。例えば、駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の第1縁部分(または一側縁部分)に設けられたパッド部217に連結することができる。駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の画素アレイ基板210上に配置された複数の画素に映像を表示することができるように具現することができる。例えば、駆動回路部300は、ディスプレイパネル200の表示領域に画像を表示することができる。駆動回路部300は、ディスプレイパネル200のタッチ電極層に配置された複数のタッチ電極を介して使用者のタッチをセンシングすることができる。
【0065】
一実施例に係る駆動回路部300は、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310、少なくとも一つのデータ駆動集積回路320、およびプリント回路基板330を含むことができる。例えば、駆動回路部300は、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310および、複数のデータ駆動集積回路320を含むことができる。
【0066】
少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310は、ディスプレイパネル200の画素アレイ基板210の第1縁部分(または一縁端部分)に設けられた複数のパッド部217にそれぞれ連結することができる。複数のパッド部217は、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置することができる。これにより、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310は、一定の間隔を有する複数のパッド部217に連結することによって、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置することができる。例えば、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310の一側は、異方性導電フィルムを用いたフィルム貼付工程を経てディスプレイパネル200に設けられたパッド部217に配置(または連結)することができる。
【0067】
少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310は、支持部材50の背面を覆うことができる。少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310は、パッド部217からディスプレイパネル200の背面側に曲げる(または折り畳む)ことができる。例えば、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310の他側は、ディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分(または第1領域)上に配置することができる。少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310の一側と他側との間の中間部分(または曲げ部)は、ディスプレイパネル200の一側面を覆うように曲げる(または折り畳む)ことができる。
【0068】
複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれは、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310にそれぞれ実装することができる。複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれは、チップボンディング工程または表面実装工程によってフレキシブル回路フィルム310に実装することができる。複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれは、外部から供給されるデジタル画素データとデータ制御信号に基づいて、デジタル画素データをアナログデータ信号に変換して、該当する画素に供給する。
【0069】
プリント回路基板330は、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310それぞれと共通して連結することができる。一実施例によるプリント回路基板330は、異方性導電フィルムを媒介とするフィルム貼付工程により少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310それぞれの他側と電気的に連結し、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310それぞれの曲げによってディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分の上に配置することができる。ディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分は、ディスプレイパネル200の背面の中で少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム310とプリント回路基板330が配置される領域であり得る。例えば、ディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分は、ディスプレイパネル200の背面の一側部分で表現することができる。プリント回路基板330は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600の間に位置することができる。一実施例によるプリント回路基板330は、ディスプレイパネル200の背面から離隔し、またはフローティングすることで、ディスプレイパネル200の背面と直接に非接触することができる。例えば、プリント回路基板330の背面は、ディスプレイパネル200のバックプレート250と非接触状態で配置することができる。
【0070】
例えば、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置が、大面積のテレビ用ディスプレイ装置よりも相対的に小さい大きさを有する車載用ディスプレイ装置に適用される場合に、ディスプレイパネル200の背面に配置されるプリント回路基板330の大きさは、ディスプレイパネル200の大きさの約20%~30%を占めることができ、プリント回路基板330は、振動発生モジュール700の振動によるディスプレイパネル200の振動領域上に位置するか、配置することができる。これにより、プリント回路基板330が、ディスプレイパネル200の背面と直接に接触するように配置した場合に、音響(DVS)によるディスプレイパネル200の振動が、プリント回路基板330に直接に伝達することによってプリント回路基板330が損傷し、またはプリント回路基板330の振動または震えによってプリント回路基板330とフレキシブル回路フィルム310との間の剥離現象が発生し得、プリント回路基板330の振動または震えによるフレキシブル回路フィルム310の振動または震えによって、データ駆動集積回路320が破損し得る。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200の背面に直接に接触しないように、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600との間にプリント回路基板330を配置することで、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができ、これにより、ディスプレイパネル200の振動によるプリント回路基板330の損傷を防止し、または最小限に抑えることことができ、また、フレキシブル回路フィルム310とプリント回路基板330との間の剥離現象とデータ駆動集積回路320の損傷を防止し、または最小限に抑えることができる。
【0071】
一実施例に係る駆動回路部300は、制御ボード340、信号伝達部材350、タイミング制御回路360、およびユーザコネクタ370をさらに含むことができる。
【0072】
制御ボード340は、第1支持部材600の背面上に配置して、信号伝達部材350を介してプリント回路基板330と連結することができる。制御ボード340は、ユーザコネクタ370を介してディスプレイホストシステム(またはディスプレイ駆動システム)と連結することができる。制御ボード340は、ディスプレイのホストシステムから供給されるタイミング同期信号と映像データをタイミング制御回路360に提供し、タイミング制御回路360から出力されるデジタル画素データを信号伝達部材350とプリント回路基板330およびフレキシブル回路フィルム310を介してデータ駆動集積回路320に提供することができる。
【0073】
制御ボード340は、ディスプレイ装置の駆動に必要な各種駆動電圧を生成する電圧生成回路をさらに含むことができる。
【0074】
タイミング制御回路360は、制御ボード340に実装し、ユーザコネクタ370を介してディスプレイホストシステムから供給されるタイミング同期信号と映像データを受信する。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、メインクロック信号などを含むことができる。
【0075】
タイミング制御回路360は、タイミング同期信号に基づいて、ゲート駆動回路の駆動タイミングを制御するためのゲート制御信号と複数のデータ駆動集積回路320のそれぞれの駆動タイミングを制御するためのデータ制御信号それぞれを生成することができる。例えば、ゲート制御信号は、少なくとも一つのゲートスタート信号、複数のゲートシフトクロックなどを含むことができる。データ制御信号は、ソーススタート信号は、ソースシフトクロック、およびソース出力イネーブル信号などを含むことができる。
【0076】
タイミング制御回路360は、制御ボード340に実装せずに、プリント回路基板330の前面に実装することもできる。また、電圧生成回路は、制御ボード340に実装せずに、プリント回路基板330の前面に実装することもできる。この場合、制御ボード340は、省略することができる。
【0077】
一実施例に係る駆動回路部300は、ディスプレイパネル200のタッチ電極層に連結されたタッチ駆動回路をさらに含むことができる。
【0078】
タッチ駆動回路は、タッチ電極層に配置された複数のタッチ電極それぞれを介して使用者のタッチをセンシングして、タッチローデータ(touch raw data)を生成し、生成されたタッチローデータに基づいて、使用者のタッチの座標情報をディスプレイホストシステムに提供することができる。
【0079】
ディスプレイホストシステムは、メインボード、マザーボードに実装された各種回路、各種記憶媒体、周辺機器、キーボード、および電源装置などを含むことができる。マザーボードに実装された各種回路は、各種情報を処理するための中央制御回路、中央制御回路の制御に基づいてデータを処理する画像処理回路、および中央制御回路の制御に基づいて音響を処理する音響処理回路などを含むことができる。ディスプレイホストシステムは、各種情報を処理するとともに、タイミング同期信号と映像データを生成して制御ボード340に提供し、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成して制御ボード340に提供する。例えば、音響信号は、映像データと同期し、または映像データと同期しないことがある。
【0080】
ディスプレイホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するタッチ座標と連携したアプリケーションプログラム(application program)を実行し、または使用者のタッチドローイングに基づいてユーザインターフェースを実行することができる。また、ディスプレイのホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成することができる。
【0081】
第2支持部材400は、ディスプレイパネル200の背面と駆動回路部300との間に配置することができる。第2支持部材400は、ディスプレイパネル200の背面と駆動回路部300のプリント回路基板330との間に配置することができる。第2支持部材400は、プリント回路基板330を支持することにより、ディスプレイパネル200の背面からプリント回路基板330を離隔することができる。例えば、プリント回路基板330は、第2支持部材400に支持することにより、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600との間に配置することができる。
【0082】
第2支持部材400の第1面(または前面)は、ディスプレイパネル200の背面に配置され、第2支持部材400の第1面(または前面)と反対の第2面(または背面)は、プリント回路基板330の背面に配置することができる。例えば、第2支持部材400の第1面(または前面)は、ディスプレイパネル200の最背面のバックプレート250に配置することができる。これにより、プリント回路基板330は、第2支持部材400に支持されながら第2支持部材400を介してディスプレイパネル200の背面に配置することができる。
【0083】
一実施例に係る第2支持部材400は、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができる振動吸収材質または一定程度圧縮することができる弾性材料で構成することができる。例えば、第2支持部材400は、振動吸収層(または弾性層)を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0084】
他の実施例に係る第2支持部材400は、導電性両面テープまたは導電性両面フォームテープを含むことができる。この場合、プリント回路基板330は、背面に露出した接地パターン(またはグラウンドパターン)を含むことができる。例えば、第2支持部材400の第2面(または背面)は、プリント回路基板330の背面に露出した接地パターン(またはグラウンドパターン)と電気的に連結することにより、プリント回路基板330の背面に露出した接地パターン(またはグラウンドパターン)をディスプレイパネル200のバックプレート250と電気的に連結することができる。これにより、ディスプレイパネル200のバックプレート250は、ディスプレイパネル200の放熱機能だけでなく、プリント回路基板330の接地パターン(またはグラウンドパターン)を接地する機能を兼ねることができる。
【0085】
支持フレーム500は、前面部材100の背面に配置することができる。例えば、支持フレーム500は、ディスプレイパネル200の側面または駆動回路部300の側面を囲むことができる。例えば、支持フレーム500は、ディスプレイパネル200の側面と駆動回路部300の側面を囲むことができる。支持フレーム500は、ディスプレイパネル200の駆動回路部300を収容することができる。支持フレーム500は、前面部材100と同じ形態を有することができる。支持フレーム500は、ディスプレイ装置の最外郭側面に配置して、ディスプレイ装置の外部に直接露出する。例えば、支持フレーム500は、最外郭フレーム、最外郭モールド物、最外郭機構物、ガイドフレーム、ガイドパネル、エッジフレーム、またはモールドフレームで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0086】
支持フレーム500は、第1支持部材600を支持しながら、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600との間にエアギャップ(AG)またはディスプレイパネル200の収納または収容空間を設けることができる。
【0087】
支持フレーム500は、第1連結部材(又は第1結合部材)501を介して、前面部材100の背面の縁部分に配置することができる。
【0088】
第1連結部材501は、前面部材100の背面の縁部分と支持フレーム500との間に介在して支持フレーム500を前面部材100の背面に配置することができる。一実施例に係る第1連結部材501は、接着樹脂、接着層を有する両面テープ、または接着層を有する両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。一実施例に係る第1連結部材501の接着樹脂または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1連結部材501の接着樹脂または接着層は、ディスプレイパネル200の振動による前面部材100の振動が支持フレーム500に伝達することを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度が高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0089】
一例による支持フレーム500は、フレーム部510およびフレーム側部530を含むことができる。
【0090】
フレーム部510は、前面部材100の背面に配置することができる。例えば、フレーム部510は、前面部材100の背面の縁部分に配置し、ディスプレイパネル200と重畳する開口部515を含むことができる。フレーム部510は、第1連結部材501を介して、前面部材100の背面の縁部分に支持し、または配置することができる。一実施例に係るフレーム部510は、前面部材100と同じ形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、フレーム部510は、前面部材100の形態と同じ多角形態、または非多角形態を有することができる。
【0091】
フレーム部510の開口部515は、フレーム部510の内側面によって定義することができる。フレーム部510の開口部515は、ディスプレイパネル200を収納し、または収容することができる。フレーム部510の開口部515は、ディスプレイパネル200と同じ形態を有しながら、ディスプレイパネル200よりも大きい大きさを有することができる。例えば、フレーム部510の開口部515は、ディスプレイパネル200の形態と同じ多角形態、または非多角形態を有することができる。
【0092】
フレーム側部530は、フレーム部510の内側の縁部分に配置することができる。例えば、フレーム側部530は、フレーム部510の内側の縁部分に垂直に配置するか、または突出することができる。フレーム側部530は、開口部515をさらに形成することができる。例えば、フレーム部510とフレーム側部530は、「┐┌」字形態の断面構造を有することができる。フレーム側部530は、ディスプレイパネル200の側面および/またはディスプレイパネル200の駆動回路部300を囲むことができる。
【0093】
一実施例に係る支持フレーム500は、
図4に示すように、フレーム側部530の外側壁に一定の間隔で形成された複数の連結部550をさらに含むことができる。複数の連結部550のそれぞれは、第1支持部材600を支持フレーム500に配置(または連結)するための構造物であって、フレーム側部530の外側壁から突出することができる。たとえば、複数の連結部550のそれぞれは、ホールを含むことができる。例えば、ホールはネジホールであり得、これに限定されるものではない。
【0094】
図2~
図5を参照すると、第1支持部材600は、ディスプレイパネル200の背面に配置することができる。例えば、第1支持部材600は、支持フレーム500の縁部に支持されてディスプレイパネル200の背面を覆うことができる。第1支持部材600は、振動発生モジュール700を支持し、または収納(または収容)することができる。第1支持部材600は、支持フレーム500と同じ形態を有するように形成し、支持フレーム500によって支持することができる。
【0095】
一実施例に係る第1支持部材600は、振動発生モジュール700を支持する支持台の役割をするので、金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、第1支持部材600は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄とニッケルの合金、およびステンレス鋼(stainless steel)のいずれかの材質、これらの合金材質、または接合構造を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1支持部材600は、0.5mm以上の厚さを有することができ、これに限定されるものではない。第1支持部材600は、背面カバー、バックカバー、または背面部材などであり得、用語に限定されるものではない。
【0096】
他の実施例に係る第1支持部材600は、ディスプレイ装置の重量を減らすために、0.5mm未満の厚さを有することができる。この場合、前面部材100に比べ相対的に薄い厚さに起因し、第1支持部材600は、剛性が弱いので、振動発生モジュール700の振動によって、第1支持部材600のねじれ現象が発生することにより、振動発生モジュール700の振動が前面部材100に正しく伝達されないことがある。第1支持部材600が十分な剛性を有しない場合、第1支持部材600が振動発生モジュール700のエネルギーを一部吸収する問題があることを認識した。例えば、第1支持部材600によって振動発生モジュール700のエネルギーを吸収するようになるので、第1支持部材600が吸収したエネルギー分だけ不足した振動がディスプレイパネル200に伝達するようになる。これにより、振動発生モジュール700の不足した振動によってディスプレイパネル200が、十分な音響を出力し難くなる。したがって、振動発生モジュール700のエネルギーまたは振動が消失する場合、ディスプレイパネル200から所望する音響を出力することが困難な問題があることを認識した。そこで、本明細書の発明者らは、第1支持部材600の剛性を増加させ, または補強しするためのいくつかの実験を行った。第1支持部材600の剛性を増加させるために、第1支持部材600に、他の構造物を追加で構成することができるが、そのようにする場合には、ディスプレイ装置の厚さが厚くなる問題がある。複数の実験を通じて、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに、第1支持部材600の剛性を増加させ、または補強するために、第1支持部材600にフォーミング部(または剛性補強構造)を構成した。また、本明細書の一例に係るディスプレイ装置は、第1支持部材600の剛性を補強するための少なくとも一つの補強部をさらに含むことができる。例えば、少なくとも一つの補強部は、補強バーまたは剛性補強構造をさらに含むことができる。これに対して説明すると以下の通りである。
【0097】
一例による第1支持部材600は、第1プレート610、側部620、およびフォーミング部630を含むことができる。
【0098】
第1プレート610(または支持プレート)は、ディスプレイパネル200の背面に配置することができる。例えば、第1プレート610は、ディスプレイパネル200の背面(または後面)と向き合うように配置し、ディスプレイパネル200の背面を覆うことができる。第1プレート610は、複数の第1連結部材613によって支持フレーム500のフレーム側部530に配置(または支持)することができる。第1連結部材613は、ネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。
【0099】
複数の第1連結部材613のそれぞれは、第1プレート610の縁部分に沿って設けられた複数のホール611のうち該当するホール611を貫通して支持フレーム500のフレーム側部530に形成された複数の連結部550のうち該当する連結部550に配置(または連結)することにより、第1プレート610を支持フレーム500に配置(または連結)することができる。第1プレート610は、複数の第1連結部材613によって支持フレーム500のフレーム側部530に配置(または連結)し、または支持することができる。したがって、第1プレート610と支持フレーム500は、4面支持構造を含むことにより、前面部材100と支持フレーム500及び第1支持部材600のそれぞれの4面(または上下左右側)が同じ剛性を有することができる。したがって、前面部材100と、第1支持部材600それぞれの4面(上下左右)が支持フレーム500によってすべて支持される4面支持構造を有するので、前面部材100と支持フレーム500および、第1支持部材600それぞれの4面支持面(上下左右縁部分)での剛性がすべて同じであり得、これによって、振動発生モジュール700の周りにディスプレイパネル200の1次振動モードを形成することができ、振動発生モジュール700の振動領域(または可振位置)とディスプレイパネル200の最大変位位置が互いに一致することにより、振動発生モジュール700の振動効率を向上することができ、これによってディスプレイパネル200の振動によって発生する音響の音圧と音質および再生帯域を向上することができる。
【0100】
側部620(または支持側部)は、第1プレート610の縁部から曲げることができる。側部620は、第1支持部材600の剛性を増加させ、支持フレーム500のフレーム側部530を収納するための収納(または収容)空間を第1プレート610上に設けることができる。
【0101】
側部620は、支持フレーム500の背面に配置することができる。例えば、側部620は、第2連結部材(又は第2結合部材)621を介して支持フレーム500の背面の縁部分に配置することができる。例えば、側部620は、第2連結部材621を介して支持フレーム500のフレーム部510に配置するか、または連結し、または結合することができる。
【0102】
第2連結部材621は、側部620と支持フレーム500のフレーム部510との間に介在して、側部620を支持フレーム500のフレーム部510に配置するか連結し、または結合する。一実施例に係る第2連結部材621は、接着樹脂、接着層を有する両面テープ、または接着層を有する両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。一実施例に係る第2連結部材621の接着樹脂または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材621の接着樹脂または接着層は、振動発生モジュール700の振動に伴う第1支持部材600の振動が支持フレーム500に伝達することを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質ではなく、相対的な軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0103】
フォーミング部630は、第1プレート610に配置することができる。フォーミング部630は、振動発生モジュール700を支持することができる。フォーミング部630は、第1プレート610から凹状、または凸状に形成することができる。フォーミング部630は、第1支持部材600の剛性を増加させ、または補強することができる。例えば、フォーミング部630は、振動発生モジュール700の厚さ(または高さ)によるディスプレイ装置の厚さ(または高さ)の増加を減らし、または最小限に抑え、ディスプレイ装置のスリム化のために、第1プレート610から凹に形成することができる。しかし、この形状に限定されるものではない。
【0104】
フォーミング部630は、ディスプレイパネル200の背面と向き合う第1プレート610の前面から四角形の形態を有するように凹に形成することができる。フォーミング部630は、ディスプレイパネル200の背面に向かう前面方向とは反対の背面方向に沿って第1プレート610から突出することにより、第1プレート610に凹に形成することができる。例えば、フォーミング部630は、第1フォーミング部、溝部、凹部、凸部、陰刻部、収容部、収納部、または剛性補強部で表現することができる。
【0105】
一実施例に係るフォーミング部630は、ディスプレイパネル200の背面と向き合う床面631、及び第1プレート610と床面631との間の傾斜面633を含むことができる。傾斜面633は、床面631上に収納スペース(または支持スペース)を設け、第1プレート610の剛性、さらに第1支持部材600の剛性を増加させ、または補強することができる。
【0106】
一実施例に係る第1支持部材600は、フォーミング部630に形成したホール640をさらに含むことができる。ホール640は、振動発生モジュール700の背面の一部を挿入して収容することができる大きさと形状を有するようにフォーミング部630に形成することができる。
【0107】
一実施例に係るホール640は、フォーミング部630の第1領域に形成された第1ホール641、及び第1ホール641と並びながらフォーミング部630の第2領域に形成された第2ホール643を含むことができる。
【0108】
第1ホール641は、ディスプレイパネル200の背面の第1領域(A1)と重畳するフォーミング部630の第1領域を貫通して形成することができる。例えば、ディスプレイパネル200の背面の第1領域(A1)は、第1方向(X)と並んでディスプレイパネル200の中心線(または横の長さの中心線)(CL)を基準に、ディスプレイパネル200の一側領域(または左側領域)であり得る。
【0109】
第2ホール643は、ディスプレイパネル200の背面の第2領域(A2)と重畳するフォーミング部630の第2領域を貫通して形成することができる。例えば、ディスプレイパネル200の背面の第2領域(A2)は、ディスプレイパネル200の中心線(CL)を基準に、ディスプレイパネル200の他側領域(または右側領域)であり得る。
【0110】
一実施例に係る第1ホール641と第2ホール643は、
図2及び
図3に示すように、円形態を有することができ、これに限定されない。例えば、第1ホール641と第2ホール643は、楕円形または多角形態を有し、または振動発生モジュール700の背面の一部を挿入または収容可能な形状を有することができる。
【0111】
一実施例に係る第1支持部材600は、フォーミング部630に形成したケーブルホール650および配線ホール660をさらに含むことができる。
【0112】
ケーブルホール650は、第1ホール641と第2ホール643との間のフォーミング部630に形成することができる。ケーブルホール650は、プリント回路基板330と制御ボード340とを電気的に連結するための信号伝達部材350が貫通することができる大きさと形状を有することができる。信号伝達部材350の一側は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600との間に位置するプリント回路基板330に連結し、信号伝達部材350の他側は、ケーブルホール650を通過して、第1支持部材600の背面に引き出して制御ボード340に連結することができる。
【0113】
配線ホール660は、ホール640に隣接するフォーミング部630の床面631に形成することができる。配線ホール660は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600との間に配置された振動発生モジュール700の駆動信号ケーブルが貫通して外部に引出すことができる大きさと形状を有することができる。一例による配線ホール660は、第1ホール641に隣接したフォーミング部630の床面631に形成された第1配線ホール661、及び第2ホール643に隣接したフォーミング部630の床面631に形成された第2配線ホール663を含むことができる。
【0114】
一実施例に係る第1支持部材600は、第2フォーミング部670をさらに含むことができる。
【0115】
一実施例に係る第2フォーミング部670は、第1プレート610に配置することができる。例えば、第2フォーミング部670は、第1プレート610の縁部を除いた中間部分からディスプレイパネル200の背面の方に突出することができる。第2フォーミング部670は、第1プレート610の縁部を除いた中間部分から傾斜面を有するように、ディスプレイパネル200の背面の方に突出することにより、第1プレート610の剛性を補強することができる。第2フォーミング部670は、フォーミング部630(または第1フォーミング部630)を支持することができる。これにより、フォーミング部630は、第2フォーミング部670から凹に形成することができる。例えば、第2フォーミング部670は、補助フォーミング部、溝部、凹部、凸部、陰刻部、収容部、収納部、または剛性補強部で表現することができ、用語に限定されるものではない。したがって、第1支持部材600の剛性は、フォーミング部630と第2フォーミング部670とを含む二重補強構造によって増加することができる。
【0116】
他の実施例に係る第2フォーミング部670は、第1プレート610の縁部分を除いた中間部分からディスプレイパネル200の背面方向とは反対の第1支持部材600の背面(または後面)方向に突出することで、第1プレート610の剛性を補強することができる。フォーミング部630は、第2フォーミング部670に凹部に形成し、または凸に形成することができる。
【0117】
一実施例に係る第1支持部材600は、複数の支持部680をさらに含むことができる。複数の支持部680は、支持ピン、ブラケット、または取付部などであり得、用語に限定されるものではない。
【0118】
複数の支持部680は、第1プレート610の背面に配置することができる。例えば、複数の支持部680のそれぞれは、第1プレート610の背面の縁部分に沿って配置することができる。複数の支持部680のそれぞれは、ディスプレイ装置を支持する別個の構造物または取付台に配置することができる。これにより、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、複数の支持部680を介して、別個の構造物または取付台に支持し、または配置することができる。
【0119】
図2~
図5を参照すると、振動発生モジュール700は、第1支持部材600と、ディスプレイパネル200との間に介在することができる。振動発生モジュール700は、第1支持部材600に支持されてディスプレイパネル200を振動させることができる。振動発生モジュール700は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200を直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させ、または使用者タッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0120】
振動発生モジュール700は、コイル(またはボイスコイル)とマグネットを利用する音響発生装置または音響発生器として具現することができる。一実施例に係る振動発生モジュール700は、ボビンとボビンに巻き取られたコイルを含むことができ、ボビンはディスプレイパネル200の背面に接触することができる。
【0121】
振動発生モジュール700は、一つの音響発生器または複数の音響発生器710、730を含むことができる。音響発生器710、730は、第1支持部材600に設けられたフォーミング部630に配置し、または収納(または収容)して、ディスプレイパネル200を振動させることができる。例えば、音響発生器710、730は、ボビンとボビンに巻き取られたコイルを含むことができ、ボビンはディスプレイパネル200の背面に接触することができる。
【0122】
一実施例に係る振動発生モジュール700は、ディスプレイパネル200の背面の第1領域を振動させるための第1音響発生器710およびディスプレイパネル200の背面の第2領域の振動させるための第2音響発生器730を含むことができる。
【0123】
第1音響発生器710は、第1支持部材600のフォーミング部630の第1領域に支持するか、収納(または収容)することができ、ディスプレイパネル200の背面の第1領域に配置することができる。第1音響発生器710は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第1駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200の背面の第1領域を直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させ、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。例えば、第1音響発生部710の背面の一部は、フォーミング部630の第1領域に形成された第1ホール641に挿入し、または収納することにより、ディスプレイ装置の厚さを減少させることができる。例えば、第1音響発生器710は、第1音響発生ユニット、第1音響発生部、第1音響発生装置、第1振動発生装置、または第1振動発生器であることができるが、これに限定されるものではない。
【0124】
第2音響発生器730は、第1支持部材600にあるフォーミング部630の第2領域に支持するか、収納(または収容)することができ、ディスプレイパネル200の背面の第2領域に配置することができる。第2音響発生器730は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第2駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル200の背面の第2領域を直接に振動させることで、ディスプレイパネル200の振動による音響(DVS)を発生させ、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。例えば、第2音響発生器730の背面の一部は、フォーミング部630の第2領域に形成された第2ホール643に挿入し、または収納することにより、ディスプレイ装置の厚さを減少させることができる。例えば、第2音響発生器730は、第2音響発生ユニット、第2音響発生部、第2音響発生装置、第2振動発生装置、または第2振動発生器であることができるが、これに限定されるものではない。
【0125】
第1駆動信号と第2駆動信号は互いに同一または異なることができる。例えば、第1駆動信号は、左側の音響信号またはディスプレイパネル200の第1領域(または左側領域)(A1)に対する第1ハプティックフィードバック信号を含むことができる。第2駆動信号は、右側の音響信号またはディスプレイパネル200の第2領域(または右側領域)(A2)に対する第2ハプティックフィードバック信号を含むことができる。
【0126】
第1および第2音響発生器710、730のそれぞれは、ディスプレイパネル200の中心線(または横の長さの中心線)(CL)を中心に対称になるように、第1支持部材600に配置することができ、実質的に互いに同一の構造を含むことができる。第1および第2音響発生器710、730のそれぞれは、振動ユニット、振動部、アクチュエータ、エキサイター、またはトランスデューサなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0127】
したがって、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200を音響生成のための振動板として使用することにより、ディスプレイパネル200の前方(FD)に音響(DVS)を出力することができ、これにより、音質を改善することができ、視聴者の没入感を高めることができる。
【0128】
また、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200に連結したプリント回路基板330を、ディスプレイパネル200と第1支持部材600の間に位置して、ディスプレイパネル200の背面から離隔することで、ディスプレイパネル200の振動によるプリント回路基板330の損傷を防止し、または最小化することができる。
【0129】
また、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、前面部材100と、第1支持部材600それぞれの4面(上下左右)が支持フレーム500によってすべて支持される4面支持構造を有することにより、振動発生モジュール700の振動によって発生する1次振動モードを振動発生モジュール700の周辺に形成することができ、振動発生モジュール700の振動領域とディスプレイパネル200の最大変位位置が互いに一致することにより、振動発生モジュール700の振動効率が向上することができ、これによってディスプレイパネル200の振動によって発生する音響の音圧と音質および再生帯域を増加することができる。例えば、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200の振動によって100Hz~20kHzの音響を65dB以上の音圧レベルで出力することができ、例えば、150Hz~20kHzの音響を75dB以上の音圧レベルで出力することができる。
【0130】
図6は、
図4に示した「A」部分の拡大図であり、これは本明細書の一実施例に係る振動発生モジュールの第1音響発生器を説明するための図である。
【0131】
図4及び
図6を参照すると、本明細書の一実施例に係る振動発生モジュール700の第1音響発生器710は、フレミングの左手法則(Fleming's left hand rule)を基に印加される音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号の電流によってディスプレイパネル200を振動するように構成することができる。
【0132】
一実施例に係る第1音響発生器710は、ベースプレート711、マグネット712、センターポール713、ボビン714、コイル715、エッジプレート716、ダンパー717、および縁子部718を含むことができる。
【0133】
ベースプレート711は、第1支持部材600に配置するもので、第1音響発生器710のメインボディであり得る。ベースプレート711は、マグネット712とセンターポール713およびエッジプレート716をそれぞれ支持する。ベースプレート711は、鉄(Fe)のように磁性を有する金属物質からなり得る。ベースプレート711は、下部プレート、ベースフレーム、またはヨーク(yoke)などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0134】
ベースプレート711は、マグネット712と、ボビン714を収容する溝部を含む。たとえば、溝部は、円形態を有するようにベースプレート711の上面から凹に形成することができ、形状に限定されるものではない。
【0135】
一実施例に係るベースプレート711は、接着剤または両面テープなどの固定部材を介して第1支持部材600のフォーミング部630の床面に配置することができる。
【0136】
他の実施例に係るベースプレート711には、背面の一部が第1支持部材600のフォーミング部630に形成された第1ホール641に挿入し、または収容することができる。この場合、他の実施例に係るベースプレート711は、第1支持部材600のフォーミング部630に形成された第1ホール641に挿入する背面突起711aを含むことができる。背面突起711aは、マグネット712と、ボビン714を収容する溝部を含むようにベースプレート711から第1支持部材600の方に突出し、第1支持部材600のフォーミング部630に形成された第1ホール641を貫通して第1支持部材600の背面の外部に突出し、または露出し得る。これにより、第1音響発生器710の駆動(または振動)によって発生する熱は、第1ホール641を貫通して第1支持部材600の背面の外部に突出し、または露出したベースプレート711の背面を介して空冷方式によって放熱することができる。
【0137】
他の実施例に係るベースプレート711は、第1支持部材600のフォーミング部630の床面を貫通する複数の第2連結部材701によって第1支持部材600のフォーミング部630に配置することができる。複数の第2連結部材701のそれぞれは、フォーミング部630の床面を貫通するベースプレート711の角部に形成された複数のホールそれぞれに配置することによって、第1音響発生器710を第1支持部材600のフォーミング部630に配置することができる。
【0138】
マグネット712、センターポール713、ボビン714、およびコイル715は、ベースプレート711上に配置してディスプレイパネル200を振動させる磁力回路ユニット、磁力回路部、磁力回路器、自力振動部、自力振動器、または自力振動ユニットで表現することができる。
【0139】
一実施例による磁力回路器は、コイル715の外側に配置されたマグネット712を含む外磁タイプ(external magnetic type)またはダイナミックタイプの構造を有するか、コイル715の内側に配置されたマグネット712を含む内磁タイプ(internal magnetic type)またはマイクロタイプの構造を有することができる。内磁タイプの構造を有する磁力回路器を含む第1音響発生器710は、漏洩磁束が小さく、全体的に小さい大きさを有することができる利点を有する。本明細書の実施例に係る第1音響発生器710は、外磁タイプまたは内磁タイプの構造を有することができ、以下の説明では、内磁タイプの構造を有することに仮定して説明することにする。
【0140】
一実施例に係るマグネット712は、ベースプレート711の溝部に挿入する。マグネット712は、ボビン714に挿入可能な円柱形態を有する永久磁石であり得る。一実施例によると、マグネット712は、バリウムフェライト(barium ferrite)などの焼結マグネットであり得、材質は酸化第二鉄(Fe2O3)、炭酸バリウム(BaCO3)、ネオジムマグネット、磁力成分が改善されたストロンチウム(strontium)フェライト(Fe12O19Sr)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金鋳造マグネットなどの一つ以上を含むことができる。例えば、ネオジムマグネットは、ネオジウム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)であり得る。
【0141】
一実施例に係るボビン714は、マグネット712の周囲を囲むようにベースプレート711上に配置する。ボビン714は、円形態または楕円形態(ellipse or oval)を有することができ、これに限定されるものではない。楕円形(oval shape)は、楕円形(elliptical shape)、先端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができ、実施例に限定されない。例えば、楕円形態のボビン714で、長軸の直径と短軸の直径の比は、1.3:1~2:1で構成することができる。楕円形態のボビン714は、円形態よりも高音域帯の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0142】
一実施例に係るコイル715は、ボビン714の外周面を取り囲むように巻き取り、外部からの駆動信号の電流(またはボイス電流)の供給を受ける。コイル715は、ボビン714と一緒に昇降する。コイル715は、ボイスコイルなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。コイル715に電流が印加されると、コイル715の周囲に形成される磁場とマグネット712の周囲に形成される外部磁界に基づいてフレミングの左手法則に基づいてボビン714全体が上下に移動するようになり、ボビン714の上下移動(または振動)によるディスプレイパネル200の振動によって音響(DVS)または音波が発生することになる。
【0143】
一実施例によると、コイル715をボビン714の外周面を囲むよう巻き取ることによりコイル715から発生する熱がボビン714に伝達され、このボビン714の熱によりディスプレイパネル200に影響を及ぼす画質不良を減らすために、コイル715は、相対的に放熱特性に優れた材料で構成することができる。また、ボビン714は、上下に振動するため、上下振動に起因する偏振動が発生することになり、ボビン714の偏振動はボビン714の重量に影響を受け得る。ボビン714の重量は、コイル715の重量に影響を受けるため、コイル715の重量が減少した場合、ボビン714の偏振動を減少させることができる。したがって、ボビン714に伝達される熱とボビン714の偏振動を考慮すると、コイル715は、一般的なコイルの材質である銅よりも熱伝導率が優れていて、相対的に優れた放熱特性を有しながら、銅よりも相対的に軽いアルミ材質からなることができる。
【0144】
また、アルミニウムは空気中で酸化膜が形成され、第1音響発生器710の製造時にはんだ付けが容易でないため、本明細書の一実施例に係るコイル715は、放熱のためのアルミニウム層(または第1金属層)、およびアルミニウム層を囲む金属外被層(または第2金属層)を含むことができる。金属外被層は、銅(Cu)、銀(Ag)、および金(Au)のいずれかの材料を含むことができる。例えば、コイル715は、銅で覆われたアルミニウム(copper clad aluminum wire)であり得る。金属外被層は、第1金属層の外側に薄膜形態で形成されるので、コイル715の重量増加に大きな影響を与えないことがあり得る。本明細書の一実施例に係るコイル715は、銅材質または銅線のみからなるコイルより約60%程度の重量を減少することができる。
【0145】
一実施例によると、ボビン714は、パルプや紙を加工した素材、アルミニウムやマグネシウムまたはその合金、ポリイミド(polyimide)などの合成樹脂などで形成された構造物であり得る。例えば、ボビン714は、コイル715から発生する熱によるディスプレイパネル200の局部的な画質不良を防止するために、相対的に放熱特性に優れ、相対的に軽いポリイミドフィルム(polyimide film)で具現することができる。
【0146】
ポリイミドフィルムは、氷点下273℃~摂氏400℃まで幅広い温度範囲で物性が変わらず、耐熱性、電気絶縁性、柔軟性、および不燃性などの特徴を有している。そして、ポリイミドフィルムは、熱的及び機械的強度に優れ、ボビン714の信頼性を向上させることができ、優れた放熱特性により、ボビン714の振動による熱の発生を減らすことができる効果がある。例えば、ポリイミドフィルムは、KAPTONであり得、パイロメリティックジアンハイドライド(pyromellitec dianhydride)と4,4'-オキシアニリン(4,4'-oxydianiline)の縮合であり得る。
【0147】
センターポール713は、ボビン714に収容し、または挿入して、ボビン714の昇降をガイドする。例えば、センターポール713は、ボビン714の内部に挿入することによって、センターポール713の外周面は、ボビン714によって囲まれる。センターポール713は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0148】
エッジプレート716は、ベースプレート711の前面の縁部に配置し、ダンパー717を支持する。一実施例に係るエッジプレート716は、ボビン714と同じ形態を有するように、ベースプレート711の前面の縁部に一定の高さに形成することができる。他の実施例に係るエッジプレート716は、ベースプレート711の前面の縁に一定の高さに形成してボビン714と同じ形態を有する中空部を含むことができる。
【0149】
ダンパー717は、エッジプレート716と磁力回路器の間に配置することができる。例えば、ダンパー717は、エッジプレート716とボビン714の間に配置することができる。ダンパー717は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0150】
一実施例に係るダンパー717の一側は、エッジプレート716と連結することができ、ダンパー717の他側は、ボビン714の上部外側面と連結することができる。ダンパー717は、一側と他側との間に蛇腹構造からなり、ボビン714の上下運動によって収縮および弛緩しながらボビン714の振動を調節することができる。ダンパー717は、ボビン714とエッジプレート716との間に連結することによって復元力を介してボビン714の振動距離を制限する。例えば、ボビン714が一定の距離以上に振動し、または一定の距離以下に振動するとき、ボビン714は、ダンパー717の復元力によって元の位置に原状復帰することができる。
【0151】
第1音響発生器710は、ディスプレイパネル200と第1支持部材600との間に介在するため、ディスプレイ装置の薄さまたはスリム化のために、相対的に薄い厚さを有しなければならず、これにより、ボビン714の高さ(または厚さ)が低くなる場合、音圧が低くなる問題がある。そこで、ボビン714の高さが低くなることに因る音圧が低くなる問題点を解決するために、ボビン714の周辺に配置されたダンパー717の面積を広くする構造で構成することができる。ダンパー717の面積を大きくする場合には、コイル715に電流を印加する配線の配置空間が狭くなるので、配線とダンパー717との干渉が発生することがあり得る。そこで、ダンパー717を導電体で構成してダンパー717が配線の機能を兼ねるようにすることができるように構成することができる。
【0152】
一実施例に係るダンパー717は、コイル715に電気的に連結した金属材質を含むことができる。例えば、ダンパー717は、ステンレス鋼(staineless steel)または銅(Cu)などで構成することができ、これに限定されるものではない。
【0153】
端子部718は、ベースプレート711の一側に配置してダンパー717に電気的に連結した一対の端子を含むことができる。端子部718は、第1支持部材600のフォーミング部630に形成された第1配線ホール661と重畳することによって、第1支持部材600の背面の外部に露出することができる。端子部718に配置された一対の端子は、第1配線ホール661を通過する駆動信号ケーブルと電気的に連結し、駆動信号ケーブルを介してディスプレイホストシステムから駆動信号の供給を受けることができる。
【0154】
一実施例に係る第1音響発生器710は、ボビン保護部材719をさらに含むことができる。
【0155】
ボビン保護部材719は、ボビン714の前面(または先端部)に配置してボビン714の昇降(または振動)をディスプレイパネル200の背面に伝達する。一例によるボビン保護部材719は、ボビン714の前面に配置したリング状、ボビン714の前面全体を覆う円板形状、またはボビン714の前面と上部外側面を包み込むキャップ形状を有することができ、形状に限定されるものではない。例えば、ボビン保護部材719は、ボビンリングなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0156】
ボビン保護部材719は、第1接着部材を介してディスプレイパネル200の背面に配置(または結合)することができる。第1接着部材は、ディスプレイパネル200のバックプレート250とボビン保護部材719との間に介在することができる。一例による第1接着部材は、接着剤または両面テープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0157】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール700の第2音響発生器730は、ディスプレイパネル200の中心線(または横の長さの中心線)(CL)を中心に、第1音響発生器710と対称になるように、第1支持部材600に配置することができる。第2音響発生器730は、第1音響発生器710と実質的に同一の構造を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0158】
図7は、
図4に示した「A」部分の他の拡大図であって、これはディスプレイパネルと振動発生モジュールの間に遮断部材を追加で配置したものである。これにより、以下の説明では、遮断部材及びこれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0159】
図7を参照しており、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200と振動発生モジュール700との間に配置された遮断部材720をさらに含むことができる。一実施例に係る第1音響発生器710は、遮断部材720をさらに含むことができる。
【0160】
遮断部材720(熱遮断部材または断熱部材)は、第1音響発生器710の駆動(または振動)によって、第1音響発生器710で発生する熱がディスプレイパネル200に伝達することを遮断し、または最小化することにより、第1音響発生器710で発生する熱によるディスプレイパネル200の局部的な温度上昇を防止し、または最小限に抑えることができ、これにより、第1音響発生器710と重畳するディスプレイパネル200の局部的な領域での急激な温度差によって発生するディスプレイパネル200の画質不良を防止することができる。例えば、第1音響発生器710のコイル715などで発生する熱は、遮断部材720によって、ディスプレイパネル200に伝達されず、ベースプレート711を介して第1支持部材600で拡散して放熱し、またはベースプレート711の背面(または後面)を介して空冷方式によって放熱することができる。遮断部材720は、第1音響発生部710の大きさと同じか類似に構成することができ、これに限定されない。例えば、遮断部材720は、画素アレイ基板210と同一または類似の大きさで構成することができる。
【0161】
一例として、遮断部材720は、ポリエチレン(polyethylene)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルアセテート(PVAc)、ポリ乳酸(PLA)、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PE)およびポリプロピレン(PP)のいずれかの材質を含むフィルム形態またはプレート形態を有することができ、これに限定されるものではない。他の例として、遮断部材720は、ゴム、シリコン、繊維強化材、および繊維強化材を含む複合樹脂のいずれかの材質を含むフィルム形態またはプレート形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、繊維強化材は、炭素繊維強化材(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化材(Glass Fiber Reinforced Plastics)、およびグラファイト繊維強化材(Graphite Fiber Reinforced Plastics)のいずれか、またはこれらの組み合わせなどで具現することができ、これに限定されるものではない。
【0162】
一実施例に係る遮断部材720は、ディスプレイパネル200の背面と第1音響発生器710のボビン714との間に配置することができ、この場合、ボビン保護部材719は、省略することができる。例えば、遮断部材720は、第1音響発生器710のボビン714に配置して接着部材を介してディスプレイパネル200のバックプレート250に配置するか、または連結(または結合)することができる。
【0163】
他の実施例による遮断部材720は、ディスプレイパネル200のバックプレート250と第1音響発生器710のボビン保護部材719との間に配置することができる。例えば、遮断部材720は、ボビン保護部材719の前面に配置して接着部材を介してディスプレイパネル200のバックプレート250に配置するか、または連結(または結合)することができる。
【0164】
遮断部材720は、ディスプレイパネル200と振動発生モジュール700の第2音響発生器730との間に配置することができる。一例として、遮断部材720は、ディスプレイパネル200の背面と第2音響発生器730のボビン714との間に配置することができ、この場合、第2音響発生器730のボビン保護部材719は、省略することができる。他の例として、遮断部材720は、ディスプレイパネル200のバックプレート250と第2音響発生器730のボビン保護部材719との間に配置することができる。
【0165】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル200と振動発生モジュール700との間に配置した遮断部材720を含むことにより、振動発生モジュール700から発生する熱によるディスプレイパネル200の局部的な温度上昇を防止し、または最小限に抑えることができ、これにより、振動発生モジュール700と重畳するディスプレイパネル200の局部的な領域での急激な温度差により発生するディスプレイパネル200の画質不良を防止することができる。
【0166】
図8は、
図2に示した「A」の部分のまた他の拡大図であり、これは振動発生モジュールと第1支持部材との間の配置または連結(または結合)構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動発生モジュールと第1支持部材との間の配置または連結(または結合)構造を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0167】
図8を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール700の第1音響発生器710は、複数の第2連結部材701によって第1支持部材600のフォーミング部630に配置し、または支持し、または連結(または結合)することができる。
【0168】
複数の第2連結部材701のそれぞれは、振動発生モジュール700を介して、第1支持部材600の内側面に連結し、または配置することにより、振動発生モジュール700を第1支持部材600に支持し、または連結(または結合)することができる。例えば、複数の第2連結部材701それぞれは、内側連結方式によって、第1音響発生器710のベースプレート711の縁部分を介してフォーミング部630の床面に配置するか連結することにより、第1音響発生器710をフォーミング部630の床面に支持し、または連結(または結合)することができる。
【0169】
第1支持部材600は、フォーミング部630の床面に配置された複数のボス部635をさらに含むことができる。複数のボス部635のそれぞれは、第1音響発生器710のベースプレート711の縁部分と重畳するフォーミング部630の床面から突出して複数の第2連結部材701中の該当する第2連結部材701と連結したホールを含むことができる。たとえば、複数のボス部635のそれぞれは、第1音響発生器710のベースプレート711の縁部分に設けられた複数のボスホーム中の該当するボスホームに挿入し、または収容することができる。
【0170】
本明細書の実施に伴う振動発生モジュール700の第2音響発生器730は、第1音響発生器710と同様に、複数の第2連結部材を用いた内側連結方式によって、フォーミング部の床面に配置し、または支持し、または連結(または結合)することができる。
【0171】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール700が、複数の第2連結部材701を利用した内側連結方式によって、第1支持部材600に連結(または結合)することによって、振動発生モジュール700と第1支持部材600との間の支持力または結合力を増加することができ、振動発生モジュール700の駆動(または振動)時に、振動発生モジュール700と第1支持部材600との間の不要な振動に伴う騒音の発生を防止することができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール700を第1支持部材600に支持し、または結合する複数の第2連結部材701のそれぞれが、第1支持部材600の背面(または後面)に露出しないので、背面クリーンバック(rear clean back)構造を有することで、デザイン的な美感を向上することができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール700の厚さを減少させ、ディスプレイパネル200と支持部材50との間に構成することができるので、ディスプレイ装置の厚さを減少させることができる。また、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール700は、ディスプレイパネル200と支持部材50との間に構成することができるので、第1支持部材600の背面で振動発生モジュール700の配置のためのホールを必要としなくなり、ディスプレイ装置の大きさまたはモデルによる自由度を向上させることができる。
【0172】
図9は、
図2に示した「A」部分のまた他の拡大図であり、これは振動発生モジュールと第1支持部材との間の配置または連結(または結合)の構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動発生モジュールと第1支持部材との間の配置または連結(または結合)構造を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0173】
図9を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール700の第1音響発生器710は、双方向連結方式によって、第1支持部材600のフォーミング部630に配置し、または支持し、または結合することができる。
【0174】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1支持部材600を貫通する複数の第2連結部材701それぞれと締結(または連結)する複数のカップリング部材703をさらに含むことができる。
【0175】
複数のカップリング部材703のそれぞれは、第1音響発生器710のベースプレート711の縁部分を貫通して、複数の第2連結部材701中の該当する第2連結部材701に配置するか、または連結(または結合)することができる。たとえば、複数のカップリング部材703それぞれは、第1音響発生器710のベースプレート711の縁部分に形成された複数の第2ホール711b中の該当する第2ホール711bに挿入し、または収納することができる。一実施例に係る複数のカップリング部材703は、第2ホール711bの直径よりも大きなヘッド部を有するナットまたはパムナットであり得、これに限定されるものではない。
【0176】
複数の第2連結部材701のそれぞれは、第1支持部材600のフォーミング部630の床面を貫通して、複数の第2連結部材701のうち該当する第2連結部材701と連結し、または結合しすることにより、第1音響発生器710をフォーミング部630の床面に支持し、または結合することができる。これにより、第1音響発生器710は、第2連結部材701とカップリング部材703を用いた双方向の連結方式(または内側と外側の連結方式)によってフォーミング部630の床面に配置し、または支持し、または連結(または結合)することができる。
【0177】
第1支持部材600は、フォーミング部630の床面に形成したホール642をさらに含むことができる。ホール642は、第2連結部材701と連結し、または締結するネジ山を含むか、またはホールの形態を有することができ、これに限定されるものではない。
【0178】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール700の第2音響発生器730は、第1音響発生器710と同様に、複数の第2連結部材701とカップリング部材703を用いた双方向連結方式によって、フォーミング部の床面に配置し、または支持し、または連結(または結合)することができる。
【0179】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール700と、第1支持部材600が第2連結部材701とカップリング部材703を用いた双方向連結方式によって、連結し、または結合することにより、振動発生モジュール700と第1支持部材600との間の支持力または結合力を増加することができ、振動発生モジュール700の駆動(または振動)時、振動発生モジュール700と第1支持部材600との間の不要な振動による騒音の発生を防止することができる。
【0180】
図10は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図であり、
図11は、
図10に示したディスプレイパネルの背面に配置された支持フレームと駆動回路部およびホルダーを示す図であり、
図12は、
図11に示した線III-III’の断面図であり、これは
図1~
図9に示したディスプレイ装置の第2支持部材を変更したものである。これにより、以下の説明では、第2支持部材とそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0181】
図10~
図12を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置で、第2支持部材400は、支持フレーム500に配置して駆動回路部300のプリント回路基板330を支持するホルダー410を含むことができる。
【0182】
ホルダー410は、ディスプレイパネル200の背面からプリント回路基板330を離隔させることで、プリント回路基板330に伝達されるディスプレイパネル200の振動を防止することができる。プリント回路基板330は、ホルダー410に配置することができる。第1支持部材600は、プリント回路基板330を保護することができる。
【0183】
一実施例に係るホルダー410は、第2プレート411および一対のブリッジ413を含むことができる。
【0184】
第2プレート411(またはホルダープレート)は、ディスプレイパネル200の背面とプリント回路基板330との間に配置することができる。第2プレート411は、ディスプレイパネル200の背面から一定距離に離隔することができる。例えば、第2プレート411は、プリント回路基板330よりも広い大きさを有することができる。
【0185】
一実施例に係る第2プレート411は、第2接着部材430を介してプリント回路基板330の背面に配置することができる。
【0186】
第2接着部材430は、第1支持部材600と対向する第2プレート411の背面とプリント回路基板330との間に介在することができる。一実施例に係る第2接着部材430は、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができる振動吸収材質または一定程度圧縮することができる弾性材質で構成することができる。例えば、第2接着部材430は、振動吸収層(または弾性層)を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0187】
一対のブリッジ413は、第2プレート411の両側から曲げて(または折り畳んで)支持フレーム500に連結することにより、第2プレート411を支持することができる。例えば、一対のブリッジ413は、第2プレート411の両縁または両側から曲げて(または折り畳んで)支持フレーム500に連結することにより、第2プレート411を支持することができる。一対のブリッジ413は、複数の第3連結部材415によって支持フレーム500のフレーム側部530に配置することができる。第3連結部材415は、ネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。これにより、第2プレート411は、支持フレーム500に連結するか、または配置した一対のブリッジ413によって支持することにより、ディスプレイパネル200の背面から一定距離で離隔することができる。
【0188】
本明細書の実施例に係る第2支持部材400は、緩衝部材450をさらに含むことができる。
【0189】
緩衝部材450は、ホルダー410の第2プレート411と、ディスプレイパネル200の背面との間に配置することができる。緩衝部材450は、ディスプレイパネル200の振動時、ディスプレイパネル200の背面とプリント回路基板330との間の物理的な接触を防止し、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達することを遮断し、または最小化することができる。
【0190】
一実施例に係る緩衝部材450は、ディスプレイパネル200の背面と第1支持部材600との間に配置することができる。例えば、第2プレート411の長さ方向(X)と並んで第2プレート411の両縁部分に並んで配置することができる。緩衝部材450は、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができる振動吸収材または一定程度圧縮することができる弾性材料で構成することができる。例えば、緩衝部材450は、振動吸収層(または弾性層)を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0191】
図13は、本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図であり、
図14は、
図13に示した線IV-IV’の断面図で、これは
図1~
図12に示したディスプレイ装置にバランス部材を追加で構成したものである。
図13は、
図2に示したディスプレイ装置で、第1支持部材および振動発生モジュールを除去したディスプレイパネルの背面を示す。これにより、以下の説明では、バランス部材及びそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0192】
図13及び
図14を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置で、バランス部材800は、ディスプレイパネル200の背面に配置することができる。例えば、バランス部材800は、ディスプレイパネル200の背面領域のうち駆動回路部300のプリント回路基板330と重畳する第1領域および振動発生モジュール700と重畳する第2領域を除いた残りの第3領域に配置することができる。バランス部材800は、振動発生モジュール700の振動によって発生するディスプレイパネル200の第1領域と第3領域間の振動バランスを均一にすることができる。例えば、バランス部材800は、ディスプレイパネル200の背面のうち、プリント回路基板330が配置された第1領域とプリント回路基板330が配置されない第3領域との振動偏差を防止または最小化することができる。
【0193】
例えば、プリント回路基板330(または第1プリント回路基板またはメインプリント回路基板)は、質量を有するので、ディスプレイパネル200の第1領域に対して質量体(mass)の役割をすることができる。これにより、ディスプレイパネル200の振動時、プリント回路基板330が配置された第1領域とプリント回路基板330が配置されない第3領域との振動偏差または最大振動変位偏差が発生することにより、振動発生モジュール700の振動効率が低下し得る。したがって、バランス部材800は、プリント回路基板330が配置されない第3領域に対して質量体の役割をすることにより、プリント回路基板330が配置された第1領域とプリント回路基板330が配置されない第3領域との振動バランスを合わせて、振動発生モジュール700の振動効率を増加させることができる。
【0194】
一実施例に係るバランス部材800は、第2プリント回路基板810及び第3接着部材830を含むことができる。
【0195】
第2プリント回路基板810は、ディスプレイパネル200の背面に配置することができる。例えば、第2プリント回路基板810は、ディスプレイパネル200の背面領域のうち、駆動回路部300のプリント回路基板330と重畳する第1領域および振動発生モジュール700と重畳する第2領域を除いた残りの第3領域に配置することができる。一実施例による第2プリント回路基板810は、プリント回路基板330と同じ材質からなることができ、プリント回路基板330よりも大きい大きさを有することができる。例えば、第2プリント回路基板810は、他のプリント回路基板、ダミープリント回路基板、または補助プリント回路基板などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0196】
一実施例に係る第2プリント回路基板810は、ディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分と並んで背面の第2領域の縁部分に配置されたメイン基板部811、メイン基板部811の中間部分からディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分の方に延長された第1基板延長部813、およびメイン基板部811の一側縁部分からディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分の方に延長された第2基板延長部815、およびメイン基板部811の他側縁部分からディスプレイパネル200の背面の第1領域の縁部分の方に延長された第3基板延長部817を含むことができる。例えば、第2プリント回路基板810は、ディスプレイパネル200の背面の第2領域の縁部分から背面の第1領域の縁部分に向かう「└┴┘」字型を有することができる。
【0197】
第1基板延長部813と第2基板延長部815とは、振動発生モジュール700の第1音響発生器710の配置領域を挟んで互いに並ぶことができ、第1基板延長部813と第3基板延長部817とは、振動発生モジュール700の第1音響発生器710の配置領域を挟んで互いに並ぶことができる。
【0198】
第3接着部材830は、ディスプレイパネル200の背面と第2プリント回路基板810との間に介在することができる。例えば、第2プリント回路基板810は、第3接着部材830を介してディスプレイパネル200の背面に配置(または結合)することができる。
【0199】
一実施例に係る第3接着部材830は、ディスプレイパネル200の振動による第2プリント回路基板810の振動により発生する騒音を防止し、または最小化するために、振動吸収材質または一定程度圧縮することができる弾性材質で構成することができる。例えば、第3接着部材830は、ディスプレイパネル200の振動がプリント回路基板330に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができる材料で構成することができる。例えば、第3接着部材830は、振動吸収層(または弾性層)を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0200】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、
図1~
図12に示したディスプレイ装置と同様の効果を有しながら、バランス部材800によってディスプレイパネル200の振動バランスを具現することができるので、振動発生モジュール700の振動効率が増加し、ディスプレイパネル200の振動によって発生する音響の再生帯域が増加して音響の音圧を増加することができる。
【0201】
他の例としては、本明細書の実施例に係るバランス部材800は、
図11及び
図12に示したように、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置に適用することができる。
【0202】
図15は、本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図であり、
図16は、
図15に示した線V-V’の断面図で、これは
図1~
図14に示したディスプレイ装置に配置した振動発生モジュールの構成を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動発生モジュールおよびそれと関連した構成を除いた残りの同一構成に対する重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0203】
図15及び
図16を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置で、振動発生モジュール700は、第1音響発生器710、第2音響発生器730、第3音響発生器750、及び第4音響発生器770を含むことができる。
【0204】
第1音響発生器710と第2音響発生器730のそれぞれは、前述したディスプレイ装置の第1音響発生器710と第2音響発生器730と実質的に同じなので、これに対しては同一の符号を付与し、それらに対する重複説明は省略し、または簡略にすることができる。
【0205】
一実施例に係る第1音響発生器710と第2音響発生器730のそれぞれは、ディスプレイパネル200を振動させて、第1音域の音響を出力することができる。一実施例に係る第1音域帯の音響は、ディスプレイパネル200の中間部分から前方に出力し得る。第1音域帯の音響は、低音域帯の周波数を有することができる。例えば、低音域帯は200Hz未満であり得、必ずしもこれに限定されず、3kHz未満であり得る。
【0206】
第3音響発生器750は、ディスプレイパネル200の第3背面を振動させて、第1音域帯の音響よりも高い第2音域帯の音響を出力することができる。第4音響発生器770は、ディスプレイパネル200の第4背面を振動させて、第2音域帯の音響を出力することができる。例えば、ディスプレイパネル200の第3背面は、第3背面の縁部分は、左側の縁部分は、または一側の縁部分を含むことができる。ディスプレイパネル200の第4背面は、第4背面の縁部分が、右側の縁部分は、または他側の縁部分を含むことができる。
【0207】
一実施例に係る第2音域帯の音響は、ディスプレイパネル200の縁部分から前方に出力し得る。第2音域帯の音響は、中高音域帯または高音域帯の周波数を有することができる。たとえば、中音域帯は、200Hz~3kHzであり得、必ずしもこれに限定されず、3kHz~5kHzであり得る。高音域帯は、3kHz以上であり得、必ずしもこれに限定されず、5kHz以上であり得る。
【0208】
第3音響発生器750は、第1音響発生器710と共に第1音響(または左側音響)を出力することができ、第4音響発生器770は、第2音響発生器730と共に第2音響(または右側音響)を出力することができる。第3及び第4音響発生器750、770は、第1および第2音響発生器710、730の音響、例えば高音域帯の音響を補完し、または向上させることができる。また、第1音響発生器710、第2音響発生器730、第3音響発生器750、及び第4音響発生器770のそれぞれは、多チャンネルの立体音響またはステレオ音響を出力することができる。
【0209】
一実施例に係る第3音響発生器750は、ディスプレイパネル200の第3背面の縁部分に配置された第1圧電素子751を含むことができる。
【0210】
第1圧電素子751は、圧電効果(piezoelectric effect)を有する圧電物質層を含むことができる。
【0211】
圧電材質層は、電界によって振動を発生する圧電物質を含むことができる。ここで、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽イオンと陰(-)イオンの相対的な位置変化による誘電分極によって電位差が発生し、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有する。
【0212】
一実施例に係る圧電物質層は、高分子材料の圧電物質、薄膜材料の圧電物質、複合材料の圧電物質、または単結晶セラミックまたは多結晶セラミックの圧電物質を含むことができる。一実施例に係る高分子材料の圧電物質は、PVDF(polyvinylidene fluoride)、P(VDF-TrFe)(poly(vinylidene fluoride-trifluoroethylene))、またはP(VDFTeFE)(poly(vinylidene fluoride-tetrafluoroethylene))を含むことができる。一実施例に係る薄膜材料の圧電物質は、ZnO、CdS、またはAlNを含むことができる。一実施例に係る複合材料の圧電物質は、PZT(lead zirconate titanate)-PVDF、PZT-silicon rubber、PZT-epoxy、PZT-foam polymer、またはPZT-foam urethaneを含むことができる。一実施例に係る単結晶セラミックの圧電物質は、aluminum phosphate(例えば、berlinite、α-AlPO4)、silicon dioxide(例えば、α-SiO2)、lithium niobate(LiNbO3)、terbium molydbate(Tb2(MoO4)3)、lithium tetraborate(Li2B4O7)、またはZnOを含むことができる。一実施例に係る多結晶セラミックの圧電物質は、PZT系、PT系、PZT-complex perovskite系、またはbarium titanate(BaTiO3)を含むことができる。
【0213】
他の例としては、第1圧電素子751は、複数の第1部分、および複数の第1部分との間にそれぞれ配置された複数の第2部分を含むことができる。複数の第1部分のそれぞれは、相対的に高い振動の具現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックスで構成することができる。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板形状の構造であり得る。他の例としては、複数の第1部分のそれぞれに構成される無機物質部は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)のうち1種以上を含むことができ、これに限定されるものではない。他の例としては、複数の第1部分のそれぞれに構成される無機物質部は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、及びチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。また、無機物質部は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも一つを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0214】
複数の第2部分のそれぞれに構成される有機物質部は、第1部分である無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質または有機ポリマー(polymer)で構成することができる。例えば、複数の第2部分のそれぞれは、有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第2部分のそれぞれは、フレキシビリティを有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0215】
一実施例に係る有機物質部は、有機圧電物質および有機非圧電材料のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0216】
有機圧電物質を含む有機物質部は、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することにより、第1圧電素子751の全体の耐久性を向上させることができ、一定のレベルの圧電特性を提供することができる。一実施例に係る有機圧電物質は、電気活性特性を有する有機物質であり得る。例えば、PVDF(Polyvinylidene fluoride)、ベータ-PVDF(β-Polyvinylidene fluoride)およびPVDF-TrFE(Polyvinylidene-trifluoroethylene)のうちの少なくとも一つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0217】
有機非圧電物質を含む有機物質部は、硬化性樹脂組成物及びそれを含む接着剤で構成することによって無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することにより、第1圧電素子751の全体の耐久性を向上させることができる。一実施例に係る有機非圧電材料は、エポキシ系ポリマー、アクリル系ポリマー、およびシリコン系ポリマーのうちの少なくとも一つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0218】
したがって、音響発生器を複数の第1部分、および複数の第1部分との間にそれぞれ配置した複数の第2部分で構成することにより、圧電特性、剛性、および柔軟性を向上することができる振動発生モジュールを提供することができる。したがって、音響発生器の圧電特性、剛性、および柔軟性が向上し、振動発生モジュールを構成することにより、フレキシブルディスプレイ装置に適用することができ、例えば、車載用ディスプレイ装置に適用するのに有利な長所がある。例えば、フレキシブルディスプレイ装置は、フォルダブルディスプレイ装置(foldable display apparatus)、ベンダブルディスプレイ装置(bendable display apparatus)、ウェアラブルディスプレイ装置(wearable display apparatus)、およびローラブルディスプレイ装置(rollable display apparatus)などであり得、これらの例に限定されるものではない。
【0219】
一実施例に係る第1圧電素子751の上面および下面には、それぞれ電極を含むことができる。電極は、炭素(C)、パラジウム(Pd)、鉄(Fe)、スズ(Sn)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、チタニウム(Ti)、およびモリブデン(Mo)中のいずれか一つ以上、またはこれらの合金であり得、これに限定されるものではない。例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛スズ(IZO)、またはモリブデン-チタン(Mo-Ti)合金であり得、これに限定されるものではない。
【0220】
一実施例に係る第1圧電素子751は、第3連結部材753(または第3結合部材)を介してディスプレイパネル200の第3背面の縁部分に配置することができる。第3連結部材753は、両面テープまたは自然硬化性の接着剤であり得、これに限定されるものではない。
【0221】
一実施例に係る第3音響発生器750は、第1圧電素子751の背面に配置した第1保護部材755をさらに含むことができる。例えば、第1保護部材755は、第1圧電素子751の背面に配置した電極の背面に配置することができる。他の例としては、第1保護部材755は、第1圧電素子751の上面及び下面(または後面)にそれぞれ配置することができる。
【0222】
第1保護部材755の大きさは、第1圧電素子751よりも広い大きさを有するように形成し、第1圧電素子751の背面に配置することができる。第1保護部材755は、静電気などの電気的な衝撃、および/または物理的な衝撃などにより、第1圧電素子751の損傷を防止することができる。一例による第1保護部材755は、第1圧電素子751の背面に配置する粘着層を有する片面絶縁テープまたは絶縁性の片面フォームテープを含むことができる。例えば、第1保護部材755は、ポリイミド(PI、polyimide)フィルム、PET(polyethylene terephthalate)絶縁テープ、またはPVC(polyvinyl chloride)絶縁テープであり得、これに限定されるものではない。
【0223】
第4音響発生器770は、第4連結部材773を介してディスプレイパネル200の第4背面の縁部分に配置した第2圧電素子771を含むことができる。また、第4音響発生器770は、第2圧電素子771の背面に配置した第2保護部材775をさらに含むことができる。このような構成を有する第4音響発生器770は、第4連結部材773を介してディスプレイパネル200の第4背面の縁部分に配置することを除いては、第3音響発生器750と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0224】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係るディスプレイ装置は、
図1~
図9に示したディスプレイ装置と同様の効果を有することができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、相対的に優れた低音出力特性を有するコイル方式の第1および第2音響発生器710、730の振動に応答するディスプレイパネル200の振動を介して第1音域の音響を出力し、相対的に優れた高音の出力特性を有する圧電方式の第3及び第4音響発生器750、770の振動に応答するディスプレイパネル200の振動により発生する第2音域帯の音響をディスプレイパネル200の前方に出力することにより、広い音域帯を有する音響を出力することができ、ステレオ音響を出力し、または多チャンネルの立体音響を出力することができる。
【0225】
他の例としては、本明細書の実施例による第3音響発生器750と第4音響発生器770は、
図10~
図12に示したディスプレイ装置に同様に適用することができる。また、本明細書の実施例に係る第3音響発生器750と第4音響発生器770は、
図13及び
図14に示したディスプレイ装置に同じように適用することができ、バランス部材は、ディスプレイパネルの第3領域のうち、第3音響発生器750と第4音響発生器770を配置した領域を除いた残りの領域に配置することができる。
【0226】
図17は、本明細書の一実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図1~
図16に示した本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を車両に適用したものである。
【0227】
図17を参照すると、本明細書の一実施例に係る車両は、ダッシュボード(DB)、計器盤モジュール(IPM)、およびインフォテインメントモジュール(ITM)を含むことができる。
【0228】
ダッシュボード(DB)は、運転席に向かう第1領域(DA)、助手席に向かう第2領域(PA)、及び第1領域(DA)と第2領域(PA)との間の第3領域(MA)を含むことができる。
【0229】
計器盤モジュール(IPM)は、ダッシュボード(DB)の第1領域(DA)に配置した第1ディスプレイ(DIS1)を含むことができる。
【0230】
第1ディスプレイ(DIS1)は、車両の運行時に、速度、燃料量、およびエンジン回転数などの運行関連情報や車両状態情報などの各種情報を運転者に提供することができる。
【0231】
第1ディスプレイ(DIS1)は、
図1~
図16に示したディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。これにより、第1ディスプレイ(DIS1)は、車両のホストシステムから提供される車両の運行情報に対応する映像をディスプレイパネルに表示することができる。また、第1ディスプレイ(DIS1)は、車両のホストシステムから提供される音響駆動信号による振動発生モジュールの振動に連動するディスプレイパネルの振動によって発生する音響を運転席側に出力することができる。
【0232】
インフォテインメントモジュール(ITM)(またはインフォテインメントシステム)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)(またはセンターフェイシア)に配置された第2ディスプレイ(DIS2)を含むことができる。
【0233】
第2ディスプレイ(DIS2)は、車両の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、マルチメディアシステムなどのように、車両利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結し、該当する車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応する音響を車両の搭乗者に提供することができる。
【0234】
第2ディスプレイ(DIS2)は、
図1~
図16に示したディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。これにより、第2ディスプレイ(DIS2)は、車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報をディスプレイパネルに表示することができる。また、第2ディスプレイ(DIS2)は、オーディオシステムおよび/またはマルチメディアシステムからの音響信号による振動発生モジュールの振動によって振動するディスプレイパネルから発生する音響を直接に出力することができる。そして、第2ディスプレイ(DIS2)は、ディスプレイパネルに配置されたタッチ電極層を介して使用者のタッチを認識して、使用者とのインターフェースを実行することができる。
【0235】
第2ディスプレイ(DIS2)は、ダッシュボード(DB)の第2領域(PA)の方に拡張された長さを有することができる。例えば、第2ディスプレイ(DIS2)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)と第2領域(PA)に渡って配置することができる。
【0236】
したがって、本明細書の一実施例に係る車両は、
図1~
図16に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を適用した第1ディスプレイ(DIS1)を有する計器盤モジュール(IPM)を含むことにより、第1ディスプレイ(DIS1)の振動によって発生する音響を運転者の顔の方に出力して運転者の耳に直接に伝達することができ、これにより、実質的に原音に近い音を運転者に伝達することができる。
【0237】
また、本明細書の一実施例に係る車両は、
図1~
図16に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置が、第2ディスプレイ(DIS2)を有するインフォテインメントモジュール(ITM)を含むことにより、第2ディスプレイ(DIS2)の振動によって発生する音響を運転者および/または車両の搭乗者の耳に出力することができ、これにより、実質的に原音に近い音を運転者および/または車両の搭乗者に提供することができる。
【0238】
また、本明細書の一実施例に係る車両は、計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2ディスプレイ(DIS2)それぞれを音響出力のためのスピーカーとして使用することができ、第1および第2ディスプレイ(DIS1、DIS2)それぞれの振動によって発生する音響を介して2チャンネルの立体音響を運転者および/または車両の搭乗者に伝達することができる。
【0239】
図18は、本明細書の他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図17に示したインフォテインメントモジュールの構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、インフォテインメントモジュールとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0240】
図18を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメントモジュール(ITM)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)に昇降可能に設置することができる。インフォテインメントモジュール(ITM)は、車両の電源オフまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード(DB)の内部に収納(または収容)し、車両の電源オンまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード(DB)上に突出することができる。
【0241】
一実施例に係るインフォテインメントモジュール(ITM)は、第2ディスプレイ(DIS2)、およびディスプレイ昇降器を含むことができる。
【0242】
第2ディスプレイ(DIS2)は、
図17に示した第2ディスプレイ(DIS2)と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0243】
ディスプレイ昇降器はダッシュボード(DB)の第3領域(MA)の内部に配置して第2ディスプレイ(DIS2)を昇降可能に支持することができる。例えば、ディスプレイ昇降器は、車両の電源がオンされ、または車両の搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ(DIS2)を上昇させてダッシュボード(DB)上に突出させることができる。そして、ディスプレイ昇降器は、車両の電源オフまたは車両搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ(DIS2)を下降させてダッシュボード(DB)の内部に収納(または収容)することができる。
【0244】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、
図17に示した車両と同じ効果を有することができる。
【0245】
図19は、本明細書のまた他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図18に示したインフォテインメントモジュールの構成を変更したものである。これにより、以下の説明では、インフォテインメントモジュールとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0246】
図19を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメントモジュール(ITM)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)に昇降可能に設けた第2ディスプレイ(DIS2)、第2ディスプレイ(DIS2)を昇降させるディスプレイ昇降器、およびダッシュボード(DB)の第2領域(PA)に設置した第3ディスプレイ(DIS3)を含むことができる。
【0247】
第2ディスプレイ(DIS2)とディスプレイ昇降器のそれぞれは、
図18に示した第2ディスプレイと、ディスプレイ昇降器のそれぞれと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0248】
第3ディスプレイ(DIS3)は、第2ディスプレイ(DIS2)の機能を共有することができる。例えば、第3ディスプレイ(DIS3)は、車両の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、およびマルチメディアシステムなどのような車両利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結し、該当する車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応する音響を車両の助手席搭乗者に提供することができる。また、第3ディスプレイ(DIS3)は助手席搭乗者の無線通信機器との無線通信を介して映像情報または音響情報を送受信することができ、受信した映像情報をディスプレイパネルに表示することができる。
【0249】
第3ディスプレイ(DIS3)は、
図1~
図16に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0250】
第3ディスプレイ(DIS3)は、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)の方に拡張された長さを有することができる。例えば、第3ディスプレイ(DIS3)は、ダッシュボード(DB)の第2領域(PA)と第3領域(MA)に渡って配置することができる。
【0251】
計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2および第3ディスプレイ(DIS2、DIS3)それぞれは、車両内での音響出力のためのスピーカーとして用いることができる。
【0252】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る車両は、
図17に示した車両と同じ効果を有することができ、計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2及び第3ディスプレイ(DIS2、DIS3)それぞれを音響出力のためのスピーカーとして用いることができて、第1~第3ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS3)それぞれの振動によって発生する音響を介して3チャンネルの立体音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0253】
図20は、本明細書のまた他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図17に示したインフォテインメントモジュールの構成を変更したものである。これにより、以下の説明では、インフォテインメントモジュールとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0254】
図20を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメントモジュール(ITM)は運転席(または運転席シート)(DS)の背面に配置された第4ディスプレイ(DIS4)、および助手席(または助手席シート)(PS)の背面に配置された第5ディスプレイ(DIS5)をさらに含むことができる。
【0255】
第4ディスプレイ(DIS4)は、運転席(DS)のヘッドレストに配置し、または埋め込むことができ、第5ディスプレイ(DIS5)は、助手席(PS)のヘッドレストに配置し、または埋め込むことができる。
【0256】
第4及び第5ディスプレイ(DIS4、DIS5)それぞれは、
図1~
図16に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0257】
第4及び第5ディスプレイ(DIS4、DIS5)それぞれは、第2ディスプレイ(DIS2)の機能を共有することができる。また、第4及び第5ディスプレイ(DIS4、DIS5)それぞれは後部座席の搭乗者の無線通信機器との無線通信を介して映像情報または音響情報を送受信することができ、受信した映像情報をディスプレイパネルに表示することができる。
【0258】
計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2、第4及び第5ディスプレイ(DIS2、DIS4、DIS5)それぞれは、車両内での音響出力のためのスピーカーとして用いることができる。
【0259】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る車両は、
図17に示した車両と同じ効果を有することができ、計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2、第4及び第5ディスプレイ(DIS2、DIS4、DIS5)それぞれを音響出力のためのスピーカーとして用いることができ、第1、第2、第4及び第5ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS4、DIS5)それぞれの振動によって発生する音響を介して、4チャンネルの立体音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0260】
さらに、本明細書のまた他の実施例に係る車両で、インフォテインメントモジュール(ITM)の第2ディスプレイ(DIS2)は、
図18に示すように、ダッシュボード(DB)の第3領域(MA)に昇降可能に設置することができる。また、インフォテインメントモジュール(ITM)は、
図19に示した第3ディスプレイ(DIS3)をさらに含むことができる。この場合、計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2~第5ディスプレイ(DIS2、DIS3、DIS4、DIS5)のうちの少なくとも一つは、音響出力のためのスピーカーとして用いることができ、第1~第5ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS3、DIS4、DIS5)のうちの少なくとも一つに含まれているディスプレイパネルの振動によって発生する音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0261】
図21は、本明細書のまた他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図17~
図20のいずれかに示した車両の内部にスピーカーを追加で構成したものである。これにより、以下の説明では、別途のスピーカーとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0262】
車両の内部には、残響(reverberation)が激しく、音波がぶつかる屈曲が多くて所望する音響を出力することが難しいという問題がある。したがって、車両の内部または車両本体に本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を構成する場合には、車両に配置されているスピーカーを小さい大きさで具現することができ、音響が改善した車両を具現することができる長所がある。
【0263】
図21を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係る車両は、ダッシュボードスピーカー(DBS)、左側フロントドアスピーカー(LFS)、右側フロントドアスピーカー(RFS)、左側リアドアスピーカー(LRS)、右側リアドアスピーカー(RRS)、およびリアデコスピーカー(リアダッシュボードスピーカー:RDS)のうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0264】
ダッシュボードスピーカー(DBS)は、ダッシュボード(DB)の左側縁に配置された第1ダッシュボードスピーカー(DBS1)、およびダッシュボード(DB)の右側縁に配置された第2ダッシュボードスピーカー(DBS2)のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1ダッシュボードスピーカー(DBS1)と第2ダッシュボードスピーカー(DBS2)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。
【0265】
左側フロントドアスピーカー(LFS)は、第1~第3左側フロントスピーカー(LFS1、LFS2、LFS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0266】
第1左側フロントスピーカー(LFS1)は、ダッシュボードに隣接する左側フロントドアの第1部分に配置することができる。第2左側フロントスピーカー(LFS2)は、左側のフロントドアの中央部に配置することができる。第3左側フロントスピーカー(LFS3)は、左側リアドアに隣接した左側のフロントドアの第2部分に配置することができる。例えば、第1左側フロントスピーカー(LFS1)は、
図1~
図16に示したディスプレイ装置で具現されたディスプレイパネルスピーカーであり得る。この場合、左側フロントスピーカーは、ディスプレイパネルの振動によって音響を出力することができ、車両の左側面に配置された左側後方カメラからの映像を表示する左側サイドミラーの役割を兼ねることができる。
【0267】
右側フロントドアスピーカー(RFS)は、第1~第3右側フロントスピーカー(RFS1、RFS2、RFS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0268】
第1右側フロントスピーカー(RFS1)は、ダッシュボードに隣接する右側フロントドアの第1部分に配置することができる。第2右側フロントスピーカー(RFS2)は、右側のフロントドアの中央部に配置することができる。第3右側フロントスピーカー(RFS3)は、右側リアドアに隣接する右側フロントドアの第2部分に配置することができる。例えば、第1右側フロントスピーカー(RFS1)は、
図1~
図16に示したディスプレイ装置で具現されたディスプレイパネルスピーカーであり得る。この場合、右側フロントスピーカーは、ディスプレイパネルの振動によって音響を出力することができ、車両の右側面に配置された右側後方カメラからの映像を表示する右側のサイドミラーの役割を兼ねることができる。
【0269】
第1左側フロントスピーカー(LFS1)と第1右側フロントスピーカー(RFS1)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1左側フロントスピーカー(LFS1)と第1右側フロントスピーカー(RFS1)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0270】
第2左側フロントスピーカー(LFS2)と第2右側のフロントスピーカー(RFS2)それぞれは、ツイーター(tweeter)または2kHz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1および第2左側フロントスピーカー(LFS1、LFS2)と、第1及び第2右側フロントスピーカー(RFS1、RFS2)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0271】
第3左側フロントスピーカー(LFS3)と第3右側フロントスピーカー(RFS3)それぞれは、ウーファー(woofer)、ミッドウーファー(mid-woofer)、およびサブウーファー(sub-woofer)のいずれかひとつであり得、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第3左側フロントスピーカー(LFS3)と第3右側フロントスピーカー(RFS3)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0272】
左側リアドアスピーカー(LRS)は、第1~第3左側リアスピーカー(LRS1、LRS2、LRS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0273】
第1左側リアスピーカー(LRS1)は、左側フロントドアに隣接する左側リアドアの第1部分に配置することができる。第2左側リアスピーカー(LRS2)は、左側リアドアの中間部分に配置することができる。第3左側リアスピーカー(LRS3)は、リアデコ(リアダッシュボード:RD)に隣接する左側リアドアの第2部分に配置することができる。
【0274】
右側リアドアスピーカー(RRS)は、第1~第3右リアスピーカー(RRS1、RRS2、RRS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0275】
第1右側リアスピーカー(RRS1)は、右側フロントドアに隣接する右側リアドアの第1部分に配置することができる。第2右側リアスピーカー(RRS2)は、右側リアドアの中間部分に配置することができる。第3右側リアスピーカー(RRS3)は、リアデコ(リアダッシュボード:RD)に隣接する右側リアドアの第2部分に配置することができる。
【0276】
第1左側リアスピーカー(LRS1)と第1右側リアスピーカー(RRS1)それぞれは、ツイーター(tweeter)または2kHz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1左側リアスピーカー(LRS1)と第1右側リアスピーカー(RRS1)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0277】
第2左側リアスピーカー(LRS2)と第2右側リアスピーカー(RRS2)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1および第2左側リアスピーカー(LRS1、LRS2)と、第1及び第2右側リアスピーカー(RRS1、RRS2)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0278】
第3左側リアスピーカー(LRS3)と第3右側リアスピーカー(RRS3)それぞれは、ウーファー(woofer)、ミッドウーファー(mid-woofer)、およびサブウーファー(sub-woofer)のいずれかひとつであり得、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第3左側リアスピーカー(LRS3)と第3右側リアスピーカー(RRS3)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0279】
リアデコスピーカー(RDS)は、リアデコ(リアダッシュボード:RD)の左側縁に配置された第1リアデコスピーカー(RDS1)、リアデコ(RD)の右側縁に配置された第2リアデコスピーカー(RDS2)、およびリアデコ(RD)の中間に配置された第3リアデコスピーカー(RDS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0280】
第1リアデコスピーカー(RDS1)及び第2リアデコスピーカー(RDS2)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。
【0281】
第3リアデコスピーカー(RDS3)は、ウーファー(woofer)、ミッドウーファー(mid-woofer)、およびサブウーファー(sub-woofer)のいずれか一つであり得、60Hz~150Hzの音響を出力するスピーカー、少なくとも一つのツイーター(tweeter)、または2kHz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。
【0282】
車両の前方ガラスを眺める方向を基準として、左側と右側に配置するスピーカーは、対称的に構成することができる。例えば、車両内部の左側に配置するスピーカーから出力する音響の周波数は150Hz~20kHzおよび2kHz~20kHzのいずれか一つ以上であり得、車両内部の右側に配置する音響発生装置から出力する音響の周波数は、150Hz~20kHzおよび2kHz~20kHzのいずれか一つ以上であり得る。このようにスピーカーを構成する場合、車両内部の左側および右側から出力される音像定位感を向上することができる。
【0283】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、計器盤モジュール(IPM)の第1ディスプレイ(DIS1)とインフォテインメントモジュール(ITM)の第2~第5ディスプレイ(DIS2、DIS3、DIS4、DIS5)のうちの少なくとも一つを音響出力のためのスピーカーとして用いることができて、第1~第5ディスプレイ(DIS1、DIS2、DIS3、DIS4、DIS5)のうちの少なくとも一つ以上に含まれるディスプレイパネルの振動によって発生する音響を出力すると同時にダッシュボード(DB)とリアデコ(RD)および左右のドアのうち少なくとも一つに配置された少なくとも一つ以上のスピーカーから音響を出力することにより、多チャンネルのサラウンド立体音響を運転者および/または車両搭乗者に提供することができる。
【0284】
図22は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を測定したグラフである。
図22の音圧レベルの測定は、Audio Precision社のAPX525を利用し、サインスイープ(sine sweep)を100~20kHzで印加し、ディスプレイパネルから1m離れた位置で音圧を測定した。サインスイープは、短時間でスイープをする方式であることができ、この方式に制限されるものではない。
図22で、横軸は周波数(frequency, Hz)を示し、縦軸は音圧レベル(Sound Pressure Level, dB)を示す。
【0285】
図22から分かるように、
図1~
図9に示した本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置から出力する音響は、100Hz~20kHzの再生帯域を有しながら65dB以上の音圧レベルで出力され、例えば、150Hz~20kHzの音響を75dB以上の音圧レベルで出力することが分かる。したがって、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、別途のスピーカーがなくても、ディスプレイパネルの振動によって100Hz~20kHzの音響を出力することができる。
【0286】
さらに、音響の音圧は、距離の二乗に比例して減少する。一般的に、0.5m離れて会話する人の声の音圧レベルが約60dB前後である点を勘案すると、2m前後で離れている聴取者がディスプレイ装置から出力される音を容易に聴取することができる音圧レベルは、約72dB~75dBを満足しなければならない。これにより、74dBの音圧レベルを基準にしたときに、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、2m前後で離れている聴取者に75dB以上の音圧レベルを有する150Hz~20kHzの音響を提供することができる。
【0287】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの振動によって音響を出力するさまざまなアプリケーションに適用することが可能である。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、テレビ、ウォールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動発生モジュールは、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動発生モジュールを照明装置に適用する場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。
【0288】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置およびそれを含む車両は、以下のように説明することができる。
【0289】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルに連結された駆動回路、ディスプレイパネルの側面と駆動回路部の側面とを囲むように構成された支持フレーム、支持フレームに支持されてディスプレイパネルの背面に配置される第1サポート、及び第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0290】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルの背面と駆動回路との間に配置された第2サポートをさらに含み、駆動回路は、ディスプレイパネルに連結したフレキシブル回路フィルム、およびディスプレイパネルの背面のフレキシブル回路フィルムに連結し、第2サポートに支持されたプリント回路基板を含むことができる。
【0291】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2サポートは、両面テープであるかまたはフォームを含む両面テープを含むことができる。
【0292】
本明細書のいくつかの実施例によると、プリント回路基板と重畳する第1領域および振動発生モジュールと重畳する第2領域を除いた第3領域に配置された他のプリント回路基板をさらに含むことができる。
【0293】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路は、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルに連結したプリント回路基板を含み、第2サポートは、支持フレームに配置され、プリント回路基板を支持するホルダーを含むことができる。
【0294】
本明細書のいくつかの実施例によると、ホルダーは接着部材を介してプリント回路基板に配置され、ディスプレイパネルの背面から離隔した第2プレート、及び第2プレートの両側から曲げられ、支持フレームに連結した一対のブリッジを含むことができる。
【0295】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2サポートは、第2プレートとディスプレイパネルの背面との間に配置された緩衝部材をさらに含むことができる。
【0296】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路は、ディスプレイパネルの背面に配置されたプリント回路基板、およびディスプレイパネルの背面とプリント回路基板との間に配置された緩衝部材をさらに含むことができる。
【0297】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1サポートは、ディスプレイパネルの背面に配置された第1プレート、第1プレートの一側から曲げられ、支持フレームに支持された側部、及び第1プレートに配置して振動発生モジュールを支持する第1フォーミング部を含むことができる。
【0298】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1サポートは、第1プレートの中間部分からディスプレイパネルの背面の方に突出した第2フォーミング部、及び第1フォーミング部に配置されたホールをさらに含み、振動発生モジュールの背面の一部はホールに収容され、第2フォーミング部は第1フォーミング部を囲むことができる。
【0299】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールは、第1フォーミング部の第1領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器および、第1フォーミング部の第2領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器を含むことができる。
【0300】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールは、第1フォーミング部の第1領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、第1フォーミング部の第2領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器、ディスプレイパネルの背面の第3背面を振動させる第3音響発生器、およびディスプレイパネルの背面の第4背面を振動させる第4音響発生器を含むことができる。
【0301】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールおよび、ディスプレイパネルの背面と第1サポートとの間に配置されたプリント回路基板を含むことができる。
【0302】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルの背面とプリント回路基板との間に配置された第2サポートをさらに含むことができる。
【0303】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2サポートは、両面テープであるかまたはフォームを含む両面テープを含むことができる。
【0304】
本明細書のいくつかの実施例によると、プリント回路基板と重畳する第1領域および振動発生モジュールと重畳する第2領域を除いた残りの第3領域に配置されたバランス部材をさらに含むことができる。
【0305】
本明細書のいくつかの実施例によると、バランス部材は、プリント回路基板よりも大きな大きさを有する他のプリント回路基板、およびディスプレイパネルの背面と他のプリント回路基板との間の接着部材を含むことができる。
【0306】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルの側面を囲んで第1サポートを支持する支持フレーム、およびディスプレイパネルの背面とプリント回路基板との間に配置された第2サポートをさらに含むことができる。
【0307】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2サポートは、プリント回路基板を支持するホルダーを含み、ホルダーは接着部材を介してプリント回路基板の背面に配置された第2プレート、及び第2プレートの両側から曲げられ、支持フレームに連結した一対のブリッジを含むことができる。
【0308】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2サポートは、ディスプレイパネルの背面とホルダとの間に配置された緩衝部材をさらに含むことができる。
【0309】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、プリント回路基板の側面を囲むことができる。
【0310】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルの背面とプリント回路基板との間に配置された緩衝部材をさらに含むことができる。
【0311】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルの側面を囲み、前面部材と第1サポートとの間に配置された支持フレームをさらに含み、第1サポートは、ディスプレイパネルの背面に配置された第1プレート、第1プレートの一側から曲げられ、支持フレームに支持された側部、及び第1プレートに配置されて、振動発生モジュールを支持する第1フォーミング部を含むことができる。
【0312】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1サポートは、第1フォーミング部に配置されたホールをさらに含み、振動発生モジュールの背面の一部は、第1フォーミング部のホールに収容することができる。
【0313】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1サポートは、中間部分からディスプレイパネルの背面の方に突出した第2フォーミング部、及び第1フォーミング部に配置されたホールをさらに含み、振動発生モジュールの背面の一部はホールに収容され、第2フォーミング部は第1フォーミング部を囲むことができる。
【0314】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールは、第1フォーミング部の第1領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、及び第1フォーミング部の第2領域に配置されてディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器を含むことができる。本明細書のいくつかの例によると、振動発生モジュールは、第1フォーミング部の第1領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させる第1音響発生器、第1フォーミング部の第2領域に配置され、ディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させる第2音響発生器、ディスプレイパネルの第3背面を振動させるように構成された第3音響発生器、およびディスプレイパネルの第4背面振動させるように構成された第4音響発生器を含むことができる。
【0315】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3音響発生器は、圧電物質を含み、前記第4音響発生器は、圧電物質を含むことができる。
【0316】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールとディスプレイパネルとの間に配置された断熱部材をさらに含むことができる。
【0317】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールを、第1サポートの内側面に連結するように構成された連結部材をさらに含むことができる。
【0318】
本明細書のいくつかの実施例による車両は、運転席に面する第1領域を有するダッシュボード、およびダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュールを含み、第1ディスプレイは、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルに連結された駆動回路、ディスプレイパネルの側面と駆動回路部の側面とを囲むよう構成された支持フレーム、支持フレームに支持され、ディスプレイパネルの背面に配置される第1サポート、及び第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0319】
本明細書のいくつかの実施例による車両は、運転席に面する第1領域を有するダッシュボード、およびダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュールを含み、第1ディスプレイは、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュール、およびディスプレイパネルの背面と第1サポートの間に配置されたプリント回路基板を含むことができる。
【0320】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置され、ディスプレイパネルに連結された駆動回路、ディスプレイパネルの側面と駆動回路部の側面を囲むように構成された支持フレーム、支持フレームに支持されてディスプレイパネルの背面に配置される第1サポート、及び第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0321】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールおよび、ディスプレイパネルの背面と第1サポートとの間に配置されたプリント回路基板を含むことができる。
【0322】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルは、使用者のタッチをセンシングするためのタッチ電極層を含むことができる。
【0323】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1ディスプレイは、振動発生モジュールの振動によって振動するディスプレイパネルの振動に基づいて音響を出力することができる。
【0324】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、振動発生モジュールの振動によって振動するディスプレイパネルの振動に基づいて音響を出力することができる。
【0325】
本明細書の実施例に係る車両は、ディスプレイ装置を含むダッシュボードを含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置されてディスプレイパネルに連結された駆動回路、ディスプレイパネルの側面と駆動回路部の側面とを囲むよう構成された支持フレーム、支持フレームに支持されてディスプレイパネルの背面に配置される第1サポート、及び第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0326】
本明細書の実施例に係る車両は、ディスプレイ装置を含むダッシュボードを含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された第1サポート、第1サポートに支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュール、およびディスプレイパネルの背面と第1サポートとの間に配置されたプリント回路基板を含むことができる。
【0327】
本明細書のいくつかの実施例によると、左側フロントドア、右側フロントドア、左側リアドア、右側リアドア、およびリアデコをさらに含み、ダッシュボードに配置された少なくとも一つのダッシュボードスピーカー、左側フロントドアに配置された少なくとも一つの左側フロントドアスピーカー、右側フロントドアに配置された少なくとも一つの右側フロントドアスピーカー、左側リアドアに配置された少なくとも一つの左側リアドアスピーカー、右側リアドアに配置された少なくとも一つの右側リアドアスピーカー、およびリアデコに配置された少なくとも一つのリアデコスピーカーのうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0328】
上述した本明細書の例で説明した特徴、構造、効果などは、本明細書の少なくとも一つの例に含まれ、必ずしも一つの例のみに限定されるものではない。さらに、本明細書の少なくとも一つの例で例示された特徴、構造、効果などは、本明細書が属する分野の通常の知識を有する者によって他の例にも組み合わせ、または変形して実施可能である。したがって、これらの組み合わせと変形に係る内容は、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0329】
以上で説明した本明細書では、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的事項を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。