(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-23
(45)【発行日】2022-03-31
(54)【発明の名称】コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための技法
(51)【国際特許分類】
H04M 3/523 20060101AFI20220324BHJP
G06Q 30/00 20120101ALI20220324BHJP
【FI】
H04M3/523
G06Q30/00 330
(21)【出願番号】P 2020148069
(22)【出願日】2020-09-03
(62)【分割の表示】P 2019158030の分割
【原出願日】2017-04-18
【審査請求日】2020-09-16
(32)【優先日】2016-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517083224
【氏名又は名称】アフィニティ, リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジア チシティー
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0183138(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0140494(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/190743(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/080573(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/523
G06Q 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の期間中に、第1のペアリング方略を複数のエージェントに関連付けることと、
コンタクトセンターのスイッチにおいて、前記第1のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第1の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第1の期間よりも後の第2の期間中に、前記第1のペアリング方略とは異なる第2のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第2のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第2の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第2の期間よりも後の第3の期間中に、前記第2のペアリング方略とは異なる第3のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第3のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第3の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第3の期間よりも後の第4の期間中に、前記第1および第3のペアリング方略とは異なる第4のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第4のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第4の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第1および第3の複数のコンタクトの成果に基づいて、第1の実績測定を決定することと、
前記第2および第4の複数のコンタクトの成果に基づいて、第2の実績測定を決定することと、
前記第1および第2の実績測定の比較を可能にするデータを出力することと
を含む方法であって、前記第1、第2、第3、および第4の期間の各期間は、それぞれの各期間の前に決定され、
前記第1、第2、第3、および第4の複数のコンタクトの各コンタクトに対して、それぞれに関連付けられた前記第1、第2、第3、または第4のペアリング方略の使用は、前記各コンタクトを前記複数のエージェントの個々のエージェントに接続し、
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの少なくとも1つは、挙動ペアリング方略を含む、方法。
【請求項2】
前記第1および第3のペアリング方略は、挙動ペアリング方略である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1および第3のペアリング方略が同じであるか、または、前記第2および第4のペアリング方略が同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
優先順位ベースルーティングペアリング方略、および
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のコンタクトを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1つのコンタクトも選択しないことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、エージェントへの接続のために少なくとも2つのコンタクトのうちの1つを選択するための前記少なくとも2つのコンタクト間
の比較
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のエージェントの各々は、前記第1の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第2の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第3の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、および前記第4の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクトとペアリングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コンタクトセンターシステムに通信可能に連結されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成された少なくとも1つのコンピュータプロセッサを備えるシステムであって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
第1の期間中に、第1のペアリング方略を複数のエージェントに関連付けることと、
コンタクトセンターのスイッチにおいて、前記第1のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第1の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第1の期間よりも後の第2の期間中に、前記第1のペアリング方略とは異なる第2のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第2のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第2の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第2の期間よりも後の第3の期間中に、前記第2のペアリング方略とは異なる第3のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第3のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第3の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第3の期間よりも後の第4の期間中に、前記第1および第3のペアリング方略とは異なる第4のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第4のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第4の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第1および第3の複数のコンタクトの成果に基づいて、第1の実績測定を決定することと、
前記第2および第4の複数のコンタクトの成果に基づいて、第2の実績測定を決定することと、
前記第1および第2の実績測定の比較を可能にするデータを出力することと
を行うようにさらに構成され、前記第1、第2、第3、および第4の期間の各期間は、それぞれの各期間の前に決定され、
前記第1、第2、第3、および第4の複数のコンタクトの各コンタクトに対して、それぞれに関連付けられた前記第1、第2、第3、または第4のペアリング方略の使用は、前記各コンタクトを前記複数のエージェントの個々のエージェントに接続し、
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの少なくとも1つは、挙動ペアリング方略を含む、システム。
【請求項11】
前記第1および第3のペアリング方略は、挙動ペアリング方略である、請求項
10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1および第3のペアリング方略が同じであるか、または、前記第2および第4のペアリング方略が同じである、請求項
10に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
優先順位ベースルーティングペアリング方略、および
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のコンタクトを選択することを含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1つのコンタクトも選択しないことを含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、エージェントへの接続のために少なくとも2つのコンタクトのうちの1つを選択するための前記少なくとも2つのコンタクト間の
比較
を含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数のエージェントの各々は、前記第1の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第2の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第3の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、および前記第4の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクトとペアリングされる、請求項
10に記載のシステム。
【請求項19】
非一過性コンピュータプロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と
を備えるデバイスであって、
前記命令は、コンタクトセンターシステムに通信可能に連結されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサに、
第1の期間中に、第1のペアリング方略を複数のエージェントに関連付けることと、
コンタクトセンターのスイッチにおいて、前記第1のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第1の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第1の期間よりも後の第2の期間中に、前記第1のペアリング方略とは異なる第2のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第2のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第2の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第2の期間よりも後の第3の期間中に、前記第2のペアリング方略とは異なる第3のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第3のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第3の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第3の期間よりも後の第4の期間中に、前記第1および第3のペアリング方略とは異なる第4のペアリング方略を前記複数のエージェントに関連付けることと、
前記コンタクトセンターの前記スイッチにおいて、前記第4のペアリング方略を使用して、前記複数のエージェントを第4の複数のコンタクトにペアリングすることと、
前記第1および第3の複数のコンタクトの成果に基づいて、第1の実績測定を決定することと、
前記第2および第4の複数のコンタクトの成果に基づいて、第2の実績測定を決定することと、
前記第1および第2の実績測定の比較を可能にするデータを出力することと
を行うように動作させ、前記第1、第2、第3、および第4の期間の各期間は、それぞれの各期間の前に決定され、
前記第1、第2、第3、および第4の複数のコンタクトの各コンタクトに対して、それぞれに関連付けられた前記第1、第2、第3、または第4のペアリング方略の使用は、前記各コンタクトを前記複数のエージェントの個々のエージェントに接続し、
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの少なくとも1つは、挙動ペアリング方略を含む、デバイス。
【請求項20】
前記第1および第3のペアリング方略は、挙動ペアリング方略である、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記第1および第3のペアリング方略が同じであるか、または、前記第2および第4のペアリング方略が同じである、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
優先順位ベースルーティングペアリング方略、および
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項23】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のコンタクトを選択することを含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項24】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1つのコンタクトも選択しないことを含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項25】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項26】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、エージェントへの接続のために少なくとも2つのコンタクトのうちの1つを選択するための前記少なくとも2つのコンタクト間の
比較
を含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項27】
前記複数のエージェントの各々は、前記第1の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第2の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第3の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、および前記第4の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクトとペアリングされる、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項28】
第1の期間中に、第1のペアリング方略を第1の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第1の期間よりも後の第2の期間中に、前記第1のペアリング方略とは異なる第2のペアリング方略を第2の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第2の期間よりも後の第3の期間中に、前記第2のペアリング方略とは異なる第3のペアリング方略を第3の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第3の期間よりも後の第4の期間中に、前記第1および第3のペアリング方略とは異なる第4のペアリング方略を第4の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第1および第3の複数のコンタクトの成果に基づいて、第1の実績測定を決定することと、
前記第2および第4の複数のコンタクトの成果に基づいて、第2の実績測定を決定することと、
前記第1および第2の実績測定の比較を可能にするデータを出力することと
を含む方法であって、前記第1、第2、第3、および第4の期間の各期間は、それぞれの各期間の前に決定され、
前記第1、第2、第3、および第4の複数のコンタクトの各コンタクトに対して、それぞれに関連付けられた前記第1、第2、第3、または第4のペアリング方略の使用は、前記各コンタクトを個々のエージェントに接続し、
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの少なくとも1つは、挙動ペアリング方略を含む、方法。
【請求項29】
前記第1および第3のペアリング方略は、挙動ペアリング方略である、請求項
28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1および第3のペアリング方略が同じであるか、または、前記第2および第4のペアリング方略が同じである、請求項
28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
優先順位ベースルーティングペアリング方略、および
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のコンタクトを選択することを含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1つのコンタクトも選択しないことを含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、エージェントへの接続のために少なくとも2つのコンタクトのうちの1つを選択するための前記少なくとも2つのコンタクト間の
比較
を含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項36】
複数のエージェントの各々は、前記第1の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第2の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第3の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、および前記第4の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクトとペアリングされる、請求項
28に記載の方法。
【請求項37】
コンタクトセンターシステムに通信可能に連結されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成された少なくとも1つのコンピュータプロセッサを備えるシステムであって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
第1の期間中に、第1のペアリング方略を第1の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第1の期間よりも後の第2の期間中に、前記第1のペアリング方略とは異なる第2のペアリング方略を第2の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第2の期間よりも後の第3の期間中に、前記第2のペアリング方略とは異なる第3のペアリング方略を第3の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第3の期間よりも後の第4の期間中に、前記第1および第3のペアリング方略とは異なる第4のペアリング方略を第4の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第1および第3の複数のコンタクトの成果に基づいて、第1の実績測定を決定することと、
前記第2および第4の複数のコンタクトの成果に基づいて、第2の実績測定を決定することと、
前記第1および第2の実績測定の比較を可能にするデータを出力することと
を行うようにさらに構成され、前記第1、第2、第3、および第4の期間の各期間は、それぞれの各期間の前に決定され、
前記第1、第2、第3、および第4の複数のコンタクトの各コンタクトに対して、それぞれに関連付けられた前記第1、第2、第3、または第4のペアリング方略の使用は、前記各コンタクトを個々のエージェントに接続し、
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの少なくとも1つは、挙動ペアリング方略を含む、システム。
【請求項38】
前記第1および第3のペアリング方略は、挙動ペアリング方略である、請求項
37に記載のシステム。
【請求項39】
前記第1および第3のペアリング方略が同じであるか、または、前記第2および第4のペアリング方略が同じである、請求項
37に記載のシステム。
【請求項40】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
優先順位ベースルーティングペアリング方略、および
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項41】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のコンタクトを選択することを含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項42】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1つのコンタクトも選択しないことを含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項43】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項44】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、エージェントへの接続のために少なくとも2つのコンタクトのうちの1つを選択するための前記少なくとも2つのコンタクト間の
比較
を含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項45】
複数のエージェントの各々は、前記第1の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第2の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第3の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、および前記第4の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクトとペアリングされる、請求項
37に記載のシステム。
【請求項46】
非一過性コンピュータプロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と
を備えるデバイスであって、
前記命令は、コンタクトセンターシステムに通信可能に連結されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサに、
第1の期間中に、第1のペアリング方略を第1の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第1の期間よりも後の第2の期間中に、前記第1のペアリング方略とは異なる第2のペアリング方略を第2の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第2の期間よりも後の第3の期間中に、前記第2のペアリング方略とは異なる第3のペアリング方略を第3の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第3の期間よりも後の第4の期間中に、前記第1および第3のペアリング方略とは異なる第4のペアリング方略を第4の複数のコンタクトに関連付けることと、
前記第1および第3の複数のコンタクトの成果に基づいて、第1の実績測定を決定することと、
前記第2および第4の複数のコンタクトの成果に基づいて、第2の実績測定を決定することと、
前記第1および第2の実績測定の比較を可能にするデータを出力することと
を行うように動作させ、前記第1、第2、第3、および第4の期間の各期間は、それぞれの各期間の前に決定され、
前記第1、第2、第3、および第4の複数のコンタクトの各コンタクトに対して、それぞれに関連付けられた前記第1、第2、第3、または第4のペアリング方略の使用は、前記各コンタクトを個々のエージェントに接続し、
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの少なくとも1つは、挙動ペアリング方略を含む、デバイス。
【請求項47】
前記第1および第3のペアリング方略は、挙動ペアリング方略である、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項48】
前記第1および第3のペアリング方略が同じであるか、または、前記第2および第4のペアリング方略が同じである、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項49】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
優先順位ベースルーティングペアリング方略、および
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項50】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のコンタクトを選択することを含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項51】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1つのコンタクトも選択しないことを含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項52】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項53】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、エージェントへの接続のために少なくとも2つのコンタクトのうちの1つを選択するための前記少なくとも2つのコンタクト間の
比較
を含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項54】
複数のエージェントの各々は、前記第1の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第2の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、前記第3の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクト、および前記第4の複数のコンタクトからの少なくとも1つのコンタクトとペアリングされる、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項55】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)ペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
最長アイドル状態エージェントペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、および
連続的標識化エージェントペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項56】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、第2の複数のエージェントを選択することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項57】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1人のエージェントも選択しないことを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項58】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1人のエージェントを選択することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項59】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、コンタクトへの接続のために少なくとも2人のエージェントのうちの1人を選択するための前記少なくとも2人のエージェント間の
比較
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項60】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)ペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
最長アイドル状態エージェントペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、および
連続的標識化エージェントペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項61】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、第2の複数のエージェントを選択することを含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項62】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1人のエージェントも選択しないことを含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項63】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1人のエージェントを選択することを含む、請求項
10に記載のシステム。
【請求項64】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、コンタクトへの接続のために少なくとも2人のエージェントのうちの1人を選択するための前記少なくとも2人のエージェント間の
比較
を含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項65】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)ペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
最長アイドル状態エージェントペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、および
連続的標識化エージェントペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項66】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、第2の複数のエージェントを選択することを含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項67】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1人のエージェントも選択しないことを含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項68】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1人のエージェントを選択することを含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項69】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、コンタクトへの接続のために少なくとも2人のエージェントのうちの1人を選択するための前記少なくとも2人のエージェント間の
比較
を含む、請求項
19に記載のデバイス。
【請求項70】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)ペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
最長アイドル状態エージェントペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、および
連続的標識化エージェントペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項71】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のエージェントを選択することを含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項72】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1人のエージェントも選択しないことを含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項73】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1つのコンタクトを選択することを含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項74】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、コンタクトへの接続のために少なくとも2人のエージェントのうちの1人を選択するための前記少なくとも2人のエージェント間の
比較
を含む、請求項
28に記載の方法。
【請求項75】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)ペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
最長アイドル状態エージェントペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、および
連続的標識化エージェントペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項76】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のエージェントを選択することを含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項77】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1人のエージェントも選択しないことを含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項78】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1人のエージェントを選択することを含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項79】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、コンタクトへの接続のために少なくとも2人のエージェントのうちの1人を選択するための前記少なくとも2人のエージェント間の
比較
を含む、請求項
37に記載のシステム。
【請求項80】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)ペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
最長アイドル状態エージェントペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、および
連続的標識化エージェントペアリング方略
のうちの少なくとも1つ
を含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項81】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、複数のエージェントを選択することを含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項82】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、1人のエージェントも選択しないことを含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項83】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、正確に1人のエージェントを選択することを含む、請求項
46に記載のデバイス。
【請求項84】
前記第1のペアリング方略、前記第2のペアリング方略、前記第3のペアリング方略、および前記第4のペアリング方略のうちの、前記挙動ペアリング方略ではない他のものは、コンタクトへの接続のために少なくとも2人のエージェントのうちの1人を選択するための前記少なくとも2人のエージェント間の
比較
を含む、請求項
46に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本国際特許出願は、2016年7月28に出願された米国特許出願第15/221,698号に対する優先権を主張するものであり、これは、2016年4月18日に出願された米国特許出願第15/131,915号の一部継続出願であり、これは、2008年1月28日に出願された米国特許出願第12/021,251号の一部継続出願であり、これは、2015年6月1日に出願された米国特許出願第14/727,271号の一部継続出願であり、これは、2014年8月29日に出願された米国特許出願第14/472,998号(現在の米国特許第9,215,323号)の継続出願であり、これは、2008年11月6日に出願された米国特許出願第12/266,446号(現在の米国特許8,824,658号)の継続出願であり、これらの各々は、本明細書中に完全に開示されているのと同然にその全体が参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本開示は、概して、コンタクトセンターに関し、より具体的には、コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
典型的なコンタクトセンターは、コンタクトセンターに着信するコンタクトを、それらのコンタクトを処理するために利用可能なエージェントにアルゴリズム的に割り当てる。ある時は、コンタクトセンターは、利用可能であって、インバウンドまたはアウトバウンドコンタクト(例えば、通話、インターネットチャットセッション、電子メール)またはアウトバウンドへの割当を待機するエージェントを有し得る。またある時は、コンタクトセンターは、エージェントが割当のために利用可能になるまで1つまたはそれを上回る待ち行列にコンタクトを待機させ得る。
【0004】
いくつかの典型的なコンタクトセンターでは、コンタクトは、着信時間に基づいて順序付けられたエージェントに割り当てられ、エージェントは、それらのエージェントが利用可能になるときの時間に基づいて順序付けられたコンタクトを受信する。本方略は、「先入れ先出し」、「FIFO」、または「ラウンドロビン」方略と称され得る。
【0005】
いくつかのコンタクトセンターは、利用可能なエージェントまたは時としてコンタクトの待ち行列の順序付けに「実績ベースルーティング」または「PBR」アプローチを使用し得る。PRB順序付け方略は、各コンタクト-エージェント対話の予期される成果を最大限にすることを試みるが、典型的には、コンタクトセンターにおけるエージェントを均一に利用することを考慮せずに行われる。
【0006】
コンタクトセンターが、1つのタイプのペアリング方略(例えば、FIFO)を使用することから別のタイプのペアリング方略(例えば、PBR)に変更すると、全体的コンタクトセンター実績は、経時的に継続して変動するであろう。経時的に増加または減少された実績のいくつかを考慮する他の要因が存在し得るため、新しいペアリング方略を使用することに起因する実績変化の量を測定することは、困難であり得る。
【0007】
前述に照らして、代替ルーティング方略のベンチマーキングが、代替ルーティング方略に起因する実績の変化を測定することを可能にするシステムの必要性があることを理解されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための技法が、開示される。一特定の実施形態では、本技法は、コンタクトセンター動作のために構成される少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも2つのペアリング方略中を循環するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定するステップとを含み、少なくとも1つのコンタクトは、コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話中に最終成果に到達するために、コンタクト対話のシーケンスにおいてペアリングされた、コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための方法として実現され得る。
【0009】
本特定の実施形態の他の側面によると、コンタクト対話のシーケンス毎の最終成果インジケータが、コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話から判定された最終成果を示し得る。
【0010】
本特定の実施形態の他の側面によると、コンタクト対話のシーケンス毎のペアリング方略インジケータが、少なくとも2つのペアリング方略のどれがコンタクト対話のシーケンスのそれぞれをペアリングするために使用されたかを示し得る。
【0011】
本特定の実施形態の他の側面によると、コンタクト対話のシーケンス毎の反復インジケータが、コンタクト対話のシーケンスのそれぞれが起こったシーケンス反復回数を示し得る。
【0012】
本特定の実施形態の他の側面によると、実績における差を判定するステップはさらに、少なくとも1つのプロセッサによって、同一のシーケンス反復回数によって示されるコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値を判定するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、全てのシーケンス反復回数に関するコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の組み合わせに基づいて、実績における全体的な差を判定するステップとを含み得る。
【0013】
本特定の実施形態の他の側面によると、組み合わせは、コンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の重み付け平均である。
【0014】
本特定の実施形態の他の側面によると、本方法はさらに、少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも1つのコンタクトの各着信時間を判定するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも1つのコンタクトに関する各着信時間に基づいて、その任意の事前ペアリングに関係なく、少なくとも1つのコンタクトの着信時間毎に少なくとも2つのペアリング方略のうちの1つを選択するステップとを含み得る。
【0015】
別の特定の実施形態では、本技法は、コンタクトセンター動作のために構成される少なくとも1つのプロセッサを備える、コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするためのシステムとして実現され得、少なくとも1つのプロセッサは、上記に説明される方法を実施するように構成される。
【0016】
別の特定の実施形態では、本技法は、非一過性プロセッサ可読媒体と、媒体上に記憶される命令とを備える、コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための製造品として実現され得、命令は、コンタクトセンター動作のために構成される少なくとも1つのプロセッサによって媒体から可読であるように構成され、それによって、少なくとも1つのプロセッサを上記に説明される方法を実施するように動作させる。
【0017】
本開示は、ここで、付随の図面に示されるようなその特定の実施形態を参照してより詳細に説明されるであろう。本開示は、特定の実施形態を参照して以下に説明されるが、本開示は、それに限定されないことを理解されたい。本明細書の教示を利用できる当業者は、付加的実装、修正、および実施形態、ならびに他の使用分野を認識し、これらは、本明細書に説明されるように本開示の範囲内であり、それらに関して、本開示は、有意に有用であり得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための方法であって、
コンタクトセンター動作のために構成される少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも2つのペアリング方略中を循環するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定するステップと
を含み、
少なくとも1つのコンタクトは、コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話中に最終成果に到達するために、前記コンタクト対話のシーケンスにおいてペアリングされる、方法。
(項目2)
前記コンタクト対話のシーケンス毎の最終成果インジケータが、前記コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話から判定された最終成果を示す、項目1に記載の方法。(項目3)
前記コンタクト対話のシーケンス毎のペアリング方略インジケータが、前記少なくとも2つのペアリング方略のどれが前記コンタクト対話のシーケンスのそれぞれをペアリングするために使用されたかを示す、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記コンタクト対話のシーケンス毎の反復インジケータが、前記コンタクト対話のシーケンスのそれぞれが起こったシーケンス反復回数を示す、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記実績における差を判定するステップはさらに、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、同一のシーケンス反復回数によって示されるコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値を判定するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、全てのシーケンス反復回数に関するコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の組み合わせに基づいて、実績における全体的な差を判定するステップと
を含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記組み合わせは、前記コンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の重み付け平均である、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記少なくとも1つのコンタクトの各着信時間を判定するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記少なくとも1つのコンタクトに関する各着信時間に基づいて、その任意の事前ペアリングに関係なく、前記少なくとも1つのコンタクトの着信時間毎に少なくとも2つのペアリング方略のうちの1つを選択するステップと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするためのシステムであって、
コンタクトセンター動作のために構成される、少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも2つのペアリング方略中を循環することと、
前記少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定することと、
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサ
を備え、
少なくとも1つのコンタクトは、コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話中に最終成果に到達するために、前記コンタクト対話のシーケンスにおいてペアリングされる、システム。
(項目9)
前記コンタクト対話のシーケンス毎の最終成果インジケータが、前記コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話から判定された最終成果を示す、項目8に記載のシステム。
(項目10)
前記コンタクト対話のシーケンス毎のペアリング方略インジケータが、前記少なくとも2つのペアリング方略のどれが前記コンタクト対話のシーケンスのそれぞれをペアリングするために使用されたかを示す、項目8に記載のシステム。
(項目11)
前記コンタクト対話のシーケンス毎の反復インジケータが、前記コンタクト対話のシーケンスのそれぞれが起こったシーケンス反復回数を示す、項目8に記載のシステム。
(項目12)
前記実績における差を判定するように構成されるプロセッサはさらに、
同一のシーケンス反復回数によって示されるコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値を判定することと、
全てのシーケンス反復回数に関するコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の組み合わせに基づいて、実績における全体的な差を判定することと
を行うように構成される、項目11に記載のシステム。
(項目13)
前記組み合わせは、前記コンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の重み付け平均である、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記プロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのコンタクトの各着信時間を判定することと、
前記少なくとも1つのコンタクトに関する各着信時間に基づいて、その任意の事前ペアリングに関係なく、前記少なくとも1つのコンタクトの着信時間毎に少なくとも2つのペアリング方略のうちの1つを選択することと
を行うように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目15)
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための製造品であって、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と、
を備え、
前記命令は、コンタクトセンター動作のために構成される少なくとも1つのプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのプロセッサを、
少なくとも2つのペアリング方略中を循環することと、
前記少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定することと
を行うように動作させ、
少なくとも1つのコンタクトは、コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話中に最終成果に到達するために、前記コンタクト対話のシーケンスにおいてペアリングされる、製造品。
(項目16)
前記コンタクト対話のシーケンス毎の最終成果インジケータが、前記コンタクト対話のシーケンスの最終コンタクト対話から判定された最終成果を示す、項目15に記載の製造品。
(項目17)
前記コンタクト対話のシーケンス毎のペアリング方略インジケータが、前記少なくとも2つのペアリング方略のどれが前記コンタクト対話のシーケンスのそれぞれをペアリングするために使用されたかを示す、項目15に記載の製造品。
(項目18)
前記コンタクト対話のシーケンス毎の反復インジケータが、前記コンタクト対話のシーケンスのそれぞれが起こったシーケンス反復回数を示す、項目15に記載の製造品。
(項目19)
前記実績における差を判定するように動作させられるプロセッサはさらに、
同一のシーケンス反復回数によって示されるコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値を判定することと、
全てのシーケンス反復回数に関するコンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の組み合わせに基づいて、実績における全体的な差を判定することと
を行うように動作させられる、項目18に記載の製造品。
(項目20)
前記組み合わせは、前記コンタクト対話のセット毎の実績の中間測定値の重み付け平均である、項目19に記載の製造品。
(項目21)
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも2つのペアリング方略中を循環するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定するステップと
を含む、方法。
(項目22)
前記少なくとも1つのプロセッサによって、コンタクトの着信時間を判定するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記着信時間に基づいて、前記少なくとも2つのペアリング方略の第1のペアリング方略を選択するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1のペアリング方略を使用して、前記コンタクトをエージェントにペアリングするステップと
をさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1のペアリング方略の識別子を、前記コンタクトと前記エージェントとの間の対話の記録と関連付けるステップをさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記少なくとも2つのペアリング方略は、等しい割合のサイクル時間周期を分配される、項目21に記載の方法。
(項目25)
前記少なくとも2つのペアリング方略のそれぞれを通したサイクルの持続時間は、1時間を下回る、項目21に記載の方法。
(項目26)
前記少なくとも2つのペアリング方略のそれぞれを通したサイクルの持続時間は、1日を下回る、項目21に記載の方法。
(項目27)
前記少なくとも2つのペアリング方略のそれぞれを通したサイクルの持続時間は、1週間を下回る、項目21に記載の方法。
(項目28)
前記少なくとも1つのプロセッサによって、コンタクトの事前ペアリングを判定するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、事前ペアリング時間に基づいて、前記少なくとも2つのペアリング方略の第1のペアリング方略を選択するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1のペアリング方略を使用して、前記コンタクトをエージェントにペアリングするステップと
をさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目29)
前記少なくとも2つのペアリング方略の第2のペアリング方略が、前記事前ペアリングの不在下で、前記コンタクトの着信時間に基づいて選択される、項目28に記載の方法。(項目30)
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記少なくとも2つのペアリング方略の少なくとも1つのペアリング方略に起因する値における差を判定するステップをさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目31)
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記差の値に基づいて、前記少なくとも2つのペアリング方略の少なくとも1つのペアリング方略の提供者への報酬を判定するステップをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記少なくとも2つのペアリング方略の少なくとも1つペアリング方略は、
挙動ペアリング(BP)方略、
先入れ先出し(FIFO)ペアリング方略、
実績ベースルーティング(PBR)方略、
最高実績エージェントペアリング方略、
コンタクトタイプに対する最高実績エージェントペアリング方略、
最長利用可能エージェントペアリング方略、
最小占有エージェントペアリング方略、
無作為選択エージェントペアリング方略、
無作為選択コンタクトペアリング方略、
最少エージェント取得コンタクトペアリング方略、
連続的標識化エージェントペアリング方略、
最長待機コンタクトペアリング方略、または、
最高優先順位コンタクトペアリング方略
のうちの少なくとも1つを含む、項目21に記載の方法。
(項目33)
前記少なくとも2つのペアリング方略のそれぞれを通したサイクルの持続時間は、1日の時間の変化とまれに整合する、項目21に記載の方法。
(項目34)
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするためのシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも2つのペアリング方略中を循環することと、
前記少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定することと
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサ
を備える、システム。
(項目35)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
コンタクトの着信時間を判定することと、
前記着信時間に基づいて、前記少なくとも2つのペアリング方略の第1のペアリング方略を選択することと、
前記第1のペアリング方略を使用して、前記コンタクトをエージェントにペアリングすることと
を行うように構成される、項目34に記載のシステム。
(項目36)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記第1のペアリング方略の識別子を、前記コンタクトと前記エージェントとの間の対話の記録と関連付けるように構成される、項目35に記載のシステム。
(項目37)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
コンタクトの事前ペアリングを判定することと、
前記事前ペアリングに基づいて、前記少なくとも2つのペアリング方略の第1のペアリング方略を選択することと、
前記第1のペアリング方略を使用して、前記コンタクトをエージェントにペアリングすることと
を行うように構成される、項目35に記載のシステム。
(項目38)
コンタクトセンターシステムにおけるペアリング方略をベンチマーキングするための製造品であって、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と
を備え、
前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのプロセッサを、
少なくとも2つのペアリング方略中を循環することと、
前記少なくとも2つのペアリング方略間の実績における差を判定することと
を行うように動作させる、製造品。
(項目39)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
コンタクトの着信時間を判定することと、
前記着信時間に基づいて、前記少なくとも2つのペアリング方略の第1のペアリング方略を選択することと、
前記第1のペアリング方略を使用して、前記コンタクトをエージェントにペアリングすることと
を行うように動作させられる、項目38に記載の製造品。
(項目40)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記第1のペアリング方略の識別子を、前記コンタクトと前記エージェントとの間の対話の記録と関連付けるように動作させられる、項目38に記載の製造品。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示のより完全な理解を促進するために、ここで、同様の要素が同様の番号を用いて参照される、付随の図面を参照する。これらの図面は、本開示の限定として解釈されるべきではなく、例証にすぎないことが意図される。
【0019】
【
図1A】
図1Aは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図1B】
図1Bは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図2A】
図2Aは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図2B】
図2Bは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図3A】
図3Aは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図3B】
図3Bは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図3C】
図3Cは、本開示の実施形態による、コンタクトセンターシステムのブロック図を示す。
【
図3D】
図3Dは、本開示の実施形態による、挙動ペアリングモジュールのブロック図を示す。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態による、コンタクトセンターのブロック図を示す。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態による、ベンチマーキング方法のフロー図を示す。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態による、ベンチマーキング方法のブロック図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図7B】
図7Bは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。
【
図8】
図8は、本開示の実施形態による、ベンチマーキング方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
典型的なコンタクトセンターは、コンタクトセンターに着信するコンタクトを、それらのコンタクトを処理するために利用可能なエージェントにアルゴリズム的に割り当てる。ある時は、コンタクトセンターは、利用可能であって、インバウンドまたはアウトバウンドコンタクト(例えば、通話、インターネットチャットセッション、電子メール)またはアウトバウンドコンタクトへの割当を待機するエージェントを有し得る。またある時は、コンタクトセンターは、エージェントが割当のために利用可能になるまで1つまたはそれを上回る待ち行列にコンタクトを待機させ得る。
【0021】
いくつかの典型的なコンタクトセンターでは、コンタクトは、着信時間に基づいて順序付けられたエージェントに割り当てられ、エージェントは、それらのエージェントが利用可能になるときの時間に基づいて順序付けられたコンタクトを受信する。本方略は、「先入れ先出し」、「FIFO」、または「ラウンドロビン」方略と称され得る。例えば、最長利用可能エージェントペアリング方略は、好ましくは、最長時間にわたって利用可能である利用可能なエージェントを選択する。
【0022】
いくつかのコンタクトセンターは、利用可能なエージェントまたは時としてコンタクトの待ち行列の順序付けに「実績ベースルーティング」または「PBR」アプローチを使用し得る。PRB順序付け方略は、各コンタクト-エージェント対話の予期される成果を最大限にすることを試みるが、典型的には、コンタクトセンターにおけるエージェントを均一に利用することを考慮せずに行われる。PBRのいくつかの変形例は、好ましくは、最高実績を伴う利用可能なエージェントを選択する、最高実績エージェントペアリング方略または、好ましくは、ペアリングされるコンタクトのタイプに対する最高実績を伴う利用可能なエージェントを選択する、コンタクトタイプに対する最高実績エージェントペアリング方略を含み得る。
【0023】
また別の実施例に関して、いくつかのコンタクトセンターは、「挙動ペアリング」または「BP」方略を使用し得、その下で、コンタクトおよびエージェントは、後続コンタクト-エージェントペアの割当を可能にする方式で意図的に(優先的に)ペアリングされ得、したがって、BP方略下の全ての割当の利益が合計されると、それらは、FIFOおよびPBR方略のものを超え得る。BPは、スキル待ち行列内のエージェントの均衡した利用を促すように設計されるが、それにもかかわらず、同時に、FIFOまたはPBR方法が可能にするであろうものを超えて全体的コンタクトセンター実績を向上させる。これは、BPがFIFOまたはPBR方法と同一の呼出および同一のエージェントに作用し、FIFOが提供するようにほぼ均一にエージェントを利用し、全体的コンタクトセンター実績をさらに向上させるため、優れた成果である。BPは、例えば、2015年9月30日に出願された米国特許出願第14/871,658号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。ペアリングまたはマッチングモジュール(時として、「SATMAP」、「ルーティングシステム」、「ルーティングエンジン」等とも称される)に関するこれらおよび他の特徴についての付加的情報が、例えば、米国特許第8,879,715号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。
【0024】
いくつかのコンタクトセンターは、種々の他の可能性として考えられるペアリング方略を使用し得る。例えば、最長利用可能エージェントペアリング方略では、エージェントの直近のコンタクト対話(例えば、呼出)が終了して以来最長時間待機している(アイドル状態である)エージェントが、選択され得る。最小占有エージェントペアリング方略では、待機またはアイドル時間に対するコンタクト対話時間(例えば、呼出に費やされた時間対呼出に費やされなかった時間)の最低比率を有するエージェントが、選択され得る。最少エージェント取得コンタクト対話ペアリング方略では、最少合計コンタクト対話または呼出を有するエージェントが、選択され得る。無作為選択エージェントペアリング方略では、利用可能なエージェントが、無作為に(例えば、擬似乱数生成器を使用して)選択され得る。連続的標識化エージェントペアリング方略では、エージェントが、連続的に標識化され得、順番に次の標識を伴う利用可能なエージェントが、選択され得る。
【0025】
複数のコンタクトが待ち行列内で待機しており、エージェントが待ち行列内のコンタクトのうちの1つへの接続のために利用可能になる状況では、種々のペアリング方略が、使用され得る。例えば、FIFOまたは最長待機コンタクトペアリング方略では、エージェントは、好ましくは、最も長く待ち行列内で待機しているコンタクト(例えば、待ち行列の先頭におけるコンタクト)とペアリングされ得る。無作為選択コンタクトペアリング方略では、エージェントは、待ち行列内のコンタクトの全てまたはサブセットの中から無作為に選択されるコンタクトとペアリングされ得る。優先順位ベースルーティングまたは最高優先順位コンタクトペアリング方略では、エージェントは、より低い優先順位のコンタクトが待ち行列内でより長く待機している場合であっても、より高い優先順位のコンタクトとペアリングされ得る。
【0026】
コンタクトセンターは、種々のメトリックに基づいて、実績を測定し得る。例えば、コンタクトセンターは、売上収益、売上変換率、顧客維持率、平均処理時間、顧客満足(例えば、顧客サーベイに基づく)等のうちの1つまたはそれを上回るものに基づいて、実績を測定し得る。コンタクトセンターが実績を測定するためにどのメトリックもしくはメトリックの組み合わせを使用するか、またはコンタクトセンターがどのペアリング方略(例えば、FIFO、PBR、BP)を使用するかにかかわらず、実績は、経時的に変動し得る。例えば、前年比のコンタクトセンター実績は、企業が経時的に縮小もしくは成長する、または新しい製品もしくはコンタクトセンターキャンペーンを導入するため、変動し得る。前月比のコンタクトセンター実績は、忙しい祝日シーズン販売周期または新しい製品もしくは更新ロールアウトに続く技術サポート要求の重複周期等の売上サイクルを経るため、変動し得る。前日比のコンタクトセンター実績は、例えば、顧客が平日よりも週末中に呼出をする可能性が高い、または金曜日よりも月曜日に呼出をする可能性が高い場合、変動し得る。1日以内のコンタクトセンター実績もまた、変動し得る。例えば、顧客は、日中の他の時間よりも、コンタクトセンターが最初に開くとき(例えば、午前8:00)、または昼休憩中(例えば、午後12:00)、もしくは典型的な就業時間後の夕方(例えば、午後6:00)に呼出をする可能性が高くあり得る。1時間以内のコンタクトセンター実績もまた、変動し得る。例えば、より緊急の高価値のコンタクトは、コンタクトセンターが開いた少し後(例えば、9:05)よりも、コンタクトセンターが開いた瞬間(例えば、9:00または9:01)に着信する可能性が高くあり得る。コンタクトセンター実績はまた、所与の時間に作業しているエージェントの数および力量に応じて変動し得る。例えば、エージェントの午後9:00~5:00シフトは、平均して、エージェントの午前5:00~9:00シフトよりも良好に実施し得る。
【0027】
これらの1日のある時間における、またはより長い時間周期にわたる変動の実施例は、所与の時間周期にわたる実績における変化が特定のペアリング方略に起因すると考えることを困難にし得る。例えば、コンタクトセンターが1年にわたってFIFOルーティングを使用し、20%売上変換率の平均実績を伴い、次いで、2年目においてPBRに切り替え、30%売上変換率の平均実績を伴う場合、実績における見掛けの変化は、50%向上である。しかしながら、本コンタクトセンターは、PBRの代わりにコンタクトセンターがFIFOルーティングを使用し続けた場合に2年目の平均実績がどのようなものを有していたであろうかを把握するための信頼性のある方法を有し得ない。現実世界の状況では、2年目の実績における50%利得の少なくとも一部は、制御または測定されなかった他の要因もしくは変数に起因し得る。例えば、コンタクトセンターは、そのエージェントを再訓練した、またはより高い実績のエージェントを雇用した可能性がある、またはその企業は、市場においてより良好に受け入れられる改良された製品を導入した可能性がある。その結果、コンタクトセンターは、新しいペアリング方略に起因する実績利得を測定することと関連付けられる課題に起因して、異なるペアリング方略間を切り替えることから、内部利益率または投資対効果を分析することに苦労し得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、コンタクトセンターは、少なくとも2つの異なるペアリング方略間(例えば、FIFOとPBRとの間、PBRとBPとの間、FIFOとPBRとBPとの間)を周期的に切り替え得る(または「循環する」)。加えて、各コンタクト-エージェント対話の成果は、どのペアリング方略(例えば、FIFO、PBR、またはBP)がその特定のコンタクト-エージェントペアを割り当てるために使用されたかの識別とともに記録され得る。どの対話がどの結果を生産したかを追跡することによって、コンタクトセンターは、第1の方略(例えば、FIFO)に起因する実績および第2の方略(例えば、PBR)に起因する実績を測定し得る。このように、1つの方略の相対的実績が、他のものに対してベンチマーキングされ得る。コンタクトセンターは、異なるペアリング方略間を切り替える多くの周期にわたって、実績利得が1つの方略または他のものにより確実に起因すると考え得る。
【0029】
いくつかのベンチマーキング技法は、交絡変数から雑音を低減させ、1つのペアリング方略または別のものに有利なバイアスを排除することによって、精密に測定可能な実績利得を達成し得る。いくつかの実施形態では、ベンチマーキング技法は、時間ベース(「エポックベンチマーキング」)であり得る。他の実施形態では、ベンチマーキング技法は、ランダム化またはカウント(「インラインベンチマーキング」)を伴い得る。他の実施形態では、ベンチマーキング技法は、エポックおよびインラインベンチマーキングのハイブリッドであり得る。
【0030】
エポックベンチマーキングでは、以下に詳細に説明されるように、切替頻度(または周期持続時間)は、ベンチマークの正確度および公平性(例えば、統計的純度)に影響を及ぼし得る。例えば、周期が2年であり、2つの異なる方略間を毎年切り替えると仮定する。本場合では、コンタクトセンターは、1年目に20%変換率においてFIFOを使用し、2年目に30%変換率においてPBRを使用し、利得を50%として測定し得る。しかしながら、本周期は、長すぎ、実績における予期される変動を排除または別様に制御することができない。毎月方略間を切り替える2ヶ月等のより短い周期であっても、類似する影響を受ける傾向にあり得る。例えば、FIFOが11月に使用され、PBRが12月に使用される場合、12月におけるある実績向上は、PBR自体ではなく、12月に増加された祝日売上に起因し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、経時的な実績変動の影響を低減させる、または最小限にするために、周期は、はるかに短くあり得る(例えば、1日を下回る、1時間を下回る、20分を下回る)。
図1Aは、10単位(例えば、10分)のベンチマーキング周期を示す。
図1Aでは、水平軸は、時間を表し、垂直軸は、第1のペアリング方略(「1」)または第2のペアリング方略(「0」)のいずれかが使用されていることを表す。最初の5分(例えば、午前9:00~9:05)にわたって、第1のペアリング方略(例えば、BP)が、使用され得る。5分後、コンタクトセンターは、10分周期の残りの5分(午前9:05~9:10)にわたって第2のペアリング方略(例えば、FIFOまたはPBR)に切り替え得る。午前9:10に、第2の周期が、開始され、第1のペアリング方略に戻るように切り替えられ得る(
図1Aに図示せず)。周期が30分である(すなわち、
図1Aの各時間単位が3分に等しい)場合、第1のペアリング方略は、最初の15分にわたって使用され得、第2のペアリング方略は、次の15分にわたって使用され得る。
【0032】
短い1時間以内の周期(10分、20分、30分等)では、ベンチマークは、長期変動(例えば、前年比成長、前月比売上サイクル)に基づいて、1つのペアリング方略または別のものに有利にバイアスされる可能性がより低い。しかしながら、実績変動の他の要因が、持続し得る。例えば、コンタクトセンターが、これが朝に開くと、常時、
図1Aに示される周期を適用する場合、コンタクトセンターは、常時、最初の5分にわたって第1の方略(BP)を使用するであろう。上記に説明されるように、コンタクトセンターが開く瞬間にこれに着信するコンタクトは、その時間または日の他の時間に着信するコンタクトとは異なるタイプ、緊急度、価値、またはタイプ/緊急度/価値の分布であり得る。その結果、ベンチマークは、各日の1日の始まり(例えば、午前9:00)に使用されるペアリング方略に有利にバイアスされ得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、さらに短い時間周期にわたる実績変動の影響を低減させる、または最小限にするために、ペアリング方略が各周期以内で使用される順序は、変更され得る。例えば、
図1Bに示されるように、ペアリング方略が使用される順序は、
図1Aに示される順序とは逆転されている。具体的には、コンタクトセンターは、最初の5分にわたって第2のペアリング方略(例えば、FIFOまたはPBR)を開始し、次いで、続く5分にわたって第1のペアリング方略(BP)に切り替え得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、ベンチマーキングシステムにおける信頼および公平性を確実にすることに役立てるために、ベンチマーキングスケジュールが、確立され、公開される、または別様に前もってコンタクトセンター管理者または時間の他のユーザと共有され得る。いくつかの実施形態では、コンタクトセンター管理者または他のユーザは、サイクル持続時間およびペアリング方略の順序付けを制御するためのコンピュータプログラムインターフェース等を使用して、ベンチマーキングスケジュールに対する直接のリアルタイム制御を与えられ得る。
【0035】
本開示の実施形態は、ペアリング方略が各周期以内で使用される順序を変動するための種々の技法のいずれかを使用し得る。例えば、コンタクトセンターは、
図1Aに示される第1の順序付けを用いて開始することと、
図1Bに示される第2の順序付けを用いて開始することとの間で時間毎(または1日毎もしくは1ヶ月毎)に交互に行い得る。他の実施形態では、各周期は、順序付けを無作為に選択し得る(例えば、周期間の順序付けの均一かつランダムな分布を用いて、所与の日の周期の約50%が
図1Aに示される順序付けを使用し、所与の日の周期の約50%が
図1Bに示される順序付けを使用する)。
【0036】
図1Aおよび1Bの実施例では、各ペアリング方略は、各周期以内の同一量の時間(例えば、それぞれ、5分)にわたって使用される。これらの実施例では、「デューティサイクル」は、50%である。しかしながら、実績に影響を及ぼす他の変数にかかわらず、いくつかのペアリング方略は、他のものよりも良好に実施することが予期される。例えば、BPは、FIFOよりも良好に実施することが予期される。その結果、コンタクトセンターは、FIFOを上回る割合の時間にわたってBPを使用することを所望し得、したがって、より多くのペアリングが、より高い実績のペアリング方略を使用して成される。したがって、コンタクトセンターは、より高い実績のペアリング方略を使用してペアリングされるより多くの時間(またはコンタクトの割合)を表す、より高いデューティサイクル(例えば、60%、70%、80%、90%等)を好み得る。
図2Aは、80%デューティサイクルを伴う10分周期の実施例を示す。最初の8分(例えば、午前9:00~9:08)にわたって、第1のペアリング方略(例えば、BP)が、使用され得る。最初の8分後、コンタクトセンターは、第1のペアリング方略に再び戻るように切り替える(図示せず)前に、周期の残りの2分(9:08~9:10)にわたって第2のペアリング方略(例えば、FIFO)に切り替え得る。別の実施例に関して、30分周期が使用される場合、第1のペアリング方略は、最初の24分(例えば、午前9:00~9:24)にわたって使用され得、第2のペアリング方略は、次の6分(例えば、午前9:24~9:30)にわたって使用され得る。
【0037】
図2Bに示されるように、コンタクトセンターは、1時間にわたって6つの10分周期を通して進み得る。本実施例では、各10分周期は、第1のペアリング方略を優先する80%デューティサイクルを有し、各周期以内の順序付けは、優先される第1のペアリング方略を用いて開始される。1時間にわたって、コンタクトセンターは、12回(例えば、9:08、9:10、9:18、9:20、9:28、9:30、9:38、9:40、9:48、9:50、9:58、および10:00に)ペアリング方略を切り替え得る。1時間以内に、第1のペアリング方略は、時間の合計80%(48分)で使用され、第2のペアリング方略は、時間の他の20%(12分)で使用された。80%デューティサイクルを伴う30分周期(図示せず)に関して、1時間にわたって、コンタクトセンターは、ペアリング方略を4回(例えば、9:24、9:30、9:48、および10:00)切り替え得、合計は、第1のペアリング方略を使用する48分および第2のペアリング方略を使用する12分のままである。
【0038】
いくつかの実施形態では、
図1Bの実施例のように、ペアリング方略が周期以内で使用される順序は、デューティサイクル(所与の方略が使用される周期以内の時間のパーセンテージ)が同一のままであっても、変更され得る(図示せず)。それにもかかわらず、60分の因数または倍数である周期(例えば、10分、30分)に関して、周期は、所与の時間の始まりにおいて周期に対して使用されるべきペアリング方略の順序付けにかかわらず、常時または頻繁に、各時間の最初における境界に整合し得る(例えば、新しい周期は、9:00、10:00、11:00等に開始される)。
【0039】
いくつかの実施形態では、
図3A-Dを参照して以下に説明されるように、60分間隔を考慮しない11分、37分、ある素数、または他の数等の周期を選定することは、特定のパターン繰り返しの前に要求される周期の数を増加させることができる。代わりに、周期の整合は、繰り返す前に、時間、日、週を通してドリフトし得る。各ペアリング方略を通したサイクルの持続時間は、まれに、1日の時間、1週間の日、1ヶ月または1年の週等と整合し得る。
【0040】
図3Aは、11分の単一の非因数周期および約73%デューティサイクルの実施例を示し、最初の8分は、第1のペアリング方略を使用し、最後の3分は、第2のペアリング方略を使用する。
図3Bは、6つの連続的サイクルを図示する。例えば、1週間の最初の日の最初の時間の最初(例えば、月曜日の午前9:00)において、第1の周期が開始され、1時間の最初、1日の第1の時間、および1週間の第1の日に整合され得る。
図3Bおよび以下の表Iに図示されるように、第1の周期は、午前9:00~9:11まで続き、第2の周期が午前9:11~9:22まで続き、以下同様である。第6の周期は、9:55に開始され、10:06に終了する。第2の時間の最初(午前10:00)は、第6のサイクル中に起こり、周期の始まりと整合されない。
図3Cは、
図3Bと同一の6つの周期を示し、水平軸は、10分間隔で時間をマーキングし、意図的な1時間以内の不整合をさらに図示する。
【表1】
【0041】
図3Dおよび以下の表IIに示されるように、最も近接する時間に対する周期の整合は、午前9:00~午後5:00(9:00~17:00時)まで開いているコンタクトセンターの実施例を使用して、1日全体を通して継続してドリフトする。第1の時間(午前9:00)の第1の周期は、その時間の最初(午前9:00)と整合される。第2の時間(午前10:00)の第1の周期は、その時間の最初の6分後の午前10:06に開始される。第3の時間(午前11:00)の第1の周期は、その時間の最初の1分後の午前11:01に開始される。ある時間の第1の周期が、再度、その時間の最初と整合するために、11時間にわたって60周期かかるであろう。表IIに示されるように、9~5まで開いているコンタクトセンターは、翌日の午後12:00(1.375×8時間日後)まで再び時間上で整合されないであろう。
【表2】
【0042】
以下の表IIIは、新しい周期が時間の最初において開始される日および時刻のシーケンスを示す。例えば、9~5の8時間日を伴う月曜日~金曜日の5日の週を仮定すると、シーケンスは、月曜日の午前9:00における整合から、火曜日の午後12:00に、水曜日の午後3:00(15:00)に、金曜日の午前10:00に進み、以下同様であろう。表IIIに示されるように、1週間あたり5日、1日あたり8時間にわたって開いているコンタクトセンターが、1日の始まりに整合されるために、2.2週間かかるであろう(例えば、2週間以上後の火曜日の午前9:00)。
【表3】
【0043】
以下の表IVは、新しい周期が1週間のその日の最初において開始される1週間の日のシーケンスを示す。本実施例では、8時間日を伴う月曜日~火曜日の5日の週を仮定すると、シーケンスは、週1の月曜日の日の始まりとの整合から、週3の火曜日、週5の水曜日に進み、以下同様であろう。表IVに示されるように、本コンタクトセンターが、再び月曜日の始まりにおいて整合されるために、11週間かかるであろう。
【表4】
【0044】
したがって、
図3A-3Dおよび表I-IVが図示したように、時間/日/週等の境界にわたって非因数周期を選択することは、周期の整合が週/月/年にわたる自然な時間境界を通して「ドリフト」することを可能にするために効果的であり得る。周期の整合がドリフトするため、複数のペアリング方略の相対的実績の測定を交絡させるパターンが生じる可能性は、より低くなる。いくつかの実施形態では、非因数周期の選択は、各周期または周期のセット以内のペアリング方略の順序付けをランダム化または別様に変更する等、実績に対する交絡変数の影響を低減させるための他の技法と組み合わせられ得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、コンタクトセンターは、ペアリング要求がコンタクトに対して成される時間に基づいて、どのペアリング方略を使用するかを判定し得る。例えば、コンタクトセンターが、
図1Aの実施例(第1の半分においてBPを用いて開始し、第2の半分においてFIFOを用いて開始する、50%デューティサイクルを伴う10分周期)を使用して、BPおよびFIFOをベンチマーキングすると仮定する。コンタクトセンターが午前9:04にペアリングを要求する場合、ペアリングの時間は、周期の第1の半分に該当し、したがって、BP方略が、使用され得る。コンタクトセンターが午前9:06にペアリングを要求する場合、ペアリングの時間は、周期の第2の半分に該当し、したがって、FIFO方略が、使用され得る。
【0046】
他の実施形態では、コンタクトセンターは、コンタクトが着信する時間に基づいて、どのペアリング方略を使用するかを判定し得る。例えば、コンタクトセンターが、前述の実施例のようにBPおよびFIFOをベンチマーキングすると仮定する。第1のコンタクトが午前9:04に着信する場合、着信の時間は、周期の第1の半分に該当し、したがって、BP方略が、コンタクトに対して使用され得る。第1のコンタクトが2分にわたって待ち行列内で待機しなければならず、ペアリングが午前9:06までに要求されない場合であっても、ペアリングは、依然として、BP方略を使用して成され得る。さらに、第2のコンタクトが午前9:05に着信する一方、第1のコンタクトが、依然として、待ち行列内で待機している場合、第2のコンタクトは、FIFOペアリングに対して指定され得る。その結果、午前9:06に、挙動ペアリング下のコンタクト選択肢は、周期のBP部分中に着信した待ち行列内のコンタクトのみに限定され得、本実施例では、最初に着信したコンタクトのみが、利用可能であろう。
【0047】
コンタクトが周期間の境界上で、または周期以内のペアリング方略の切替間の境界上で着信するエポックベースのベンチマーキングに関する実施形態では、本システムは、事前判定されたタイブレーク方略を有し得る。例えば、境界は、前述の時間の「その時または前」もしくは前述の時間の「その時または後」等と定義され得る。例えば、周期が9:00~9:08まで方略「A」と関連付けられ、9:08~9:10まで方略Bと関連付けられるように定義される場合、これは、コンタクトが9:00またはその後に着信するが、周期の第1の部分以内と見なされるべき9:08の前(例えば、9:07.99)に着信しなければならないことを意味し得る。代替として、これは、コンタクトが9:00の後に着信するが、周期の第1の部分以内であると見なされるべき9:08.00またはその前に着信しなければならないことを意味し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、インラインベンチマーキング技法が、使用され得、ペアリング方略が、コンタクト毎ベースに選択され得る。例えば、コンタクトセンターに着信するコンタクトの約50%が、第1のペアリング方法(例えば、FIFO)を使用してペアリングされるべきであり、コンタクトの他の50%が、第2のペアリング方法(例えば、BP)を使用してペアリングされるべきであると仮定する。
【0049】
いくつかの実施形態では、各コンタクトは、50%の確率で一方の方法または他方の方法を使用するペアリングに対して無作為に指定され得る。他の実施形態では、コンタクトは、特定の周期に従って連続的に指定され得る。例えば、最初の5つ(または10個、もしくは20個等)のコンタクトは、FIFO方略に対して指定され得、次の5つ(または10個、もしくは20個等)は、BP方略に対して指定され得る。BP方略を用いてペアリングされる60%(または80%等)およびFIFO方略を用いてペアリングされる他の40%(または20%等)等、他のパーセンテージおよび割合もまた、使用され得る。
【0050】
時々、コンタクトは、コンタクトセンターに複数回戻り得る(例えば、再呼出)。特に、いくつかのコンタクトは、問題を解決するために、複数の「接触」(例えば、1人またはそれを上回るコンタクトセンターエージェントとの複数の対話)を要求し得る。これらの場合では、コンタクトがコンタクトセンターに戻る度にコンタクトが同一のペアリング方略を使用してペアリングされることを確実にすることが、望ましくあり得る。同一のペアリング方略が接触毎に使用される場合、ベンチマーキング技法は、本単一のペアリング方略が複数のコンタクト-エージェント対話の最終成果(例えば、解決)と関連付けられることを確実にするであろう。他の状況では、コンタクトがコンタクトセンターに戻る度にペアリング方略を切り替えることが、望ましくあり得、したがって、各ペアリング方略は、コンタクトの必要性を解決し、最終成果を生産するペアリング中に使用される等しい機会を有し得る。また他の状況では、コンタクトが同一の問題について複数回コンタクトセンターにコンタクトしたかどうかを問わずにペアリング方略を選択することが、望ましくあり得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、繰り返しのコンタクトが同一の(または異なる)ペアリング方略に対して指定されるべきであるかどうかの判定は、他の要因に依存し得る。例えば、時間限界が存在し得、したがって、コンタクトは、考慮されるべき事前ペアリング方略に関する規定された時間周期以内(例えば、1時間以内、1日以内、1週間以内)にコンタクトセンターに戻り得る。他の実施形態では、最初の対話において使用されたペアリング方略が、最初の対話以来過ぎた時間の量にかかわらず、考慮され得る。
【0052】
別の実施例に関して、繰り返しのコンタクトは、具体的スキル待ち行列または顧客必要性に限定され得る。コンタクトセンターに呼出をし、コンタクトの請求に関してカスタマーサービスエージェントと話すことを要求するコンタクトを検討する。コンタクトは、電話を切り、次いで、数分後に再呼出をし、コンタクトの技術的困難に関して技術サポートエージェントと話すことを要求する。本場合では、第2の呼出は、請求問題に関する第2の「接触」ではなく、新しい問題と見なされ得る。本第2の呼出では、第1の呼出において使用されたペアリング方略は、第2の呼出と無関係であると判定され得る。他の実施形態では、第1の呼出において使用されたペアリング方略が、コンタクトがコンタクトセンターに戻った理由にかかわらず、考慮され得る。
【0053】
インラインベンチマーキング技法のために事前ペアリングを考慮することに対する1つのアプローチが、
図4に描写される。
図4は、本開示の実施形態による、ベンチマーキング方法400のフロー図を示す。ベンチマーキング方法400は、ブロック410において開始され得る。
【0054】
ブロック410において、コンタクト(例えば、発信者)の識別子が、識別または別様に判定され得る。本実施例では、発信者の「請求電話番号」または「BTN」が、識別され得る。本実施例は、発信者が呼出毎に同一のBTNを使用すると仮定する。他の実施形態では、コンタクトの他の識別子(例えば、顧客識別番号、インターネットプロトコル(IP)アドレス)が、代わりに使用され得る。発信者のBTN(または他のコンタクト識別子)を識別すると、ベンチマーキング方法400は、ブロック420に進み得る。
【0055】
ブロック420において、擬似乱数生成器(PRNG)が、BTN(または他のコンタクト識別子)を用いてシード値を与えられ得る。BTNを用いてPRNGにシード値を与えると、ベンチマーキング方法400は、ブロック430に進み得る。
【0056】
ブロック430において、擬似乱数が、シード値を与えられたPRNGを使用して、コンタクトに対して生成され得る。シード値は、所与のコンタクトに対して、コンタクトがコンタクトセンターに戻る度に同一になるであろうため、生成される擬似乱数もまた、所与のコンタクトに対して毎回同一となるであろう。擬似乱数を生成すると、ベンチマーキング方法400は、ブロック440に進み得る。
【0057】
ブロック440において、ペアリング方略(例えば、BPまたはFIFO)が、生成された擬似乱数に基づいて、所与のコンタクトに対して選択され得る。例えば、コンタクトの50%がBPを使用してペアリングされるべきであり、他の50%がFIFOを使用してペアリングされるべきである場合、PRNGは、1または0のいずれかを生成するように構成され得る。生成された擬似乱数が1である場合、コンタクトは、BPペアリングに対して指定され得る。生成された擬似乱数が0である場合、コンタクトは、FIFOペアリングに対して指定され得る。
【0058】
このように、コンタクトは、常時、コンタクトがコンタクトセンターに戻る度に、同一の方略を使用してペアリングされるであろう。PRNGは、毎回同一のシード値(例えば、コンタクトのBTN)を与えられ、したがって、PRNGは、毎回コンタクトに対して同一の擬似乱数を生成するであろう。したがって、ベンチマーキング方法400は、毎回コンタクトに対して同一のペアリング方略を選択し得る。このように、コンタクトが以前にペアリングされたかどうか、またはその方法を判定するために、データベースまたは他の記憶手段に依拠することなく、事前ペアリングを考慮することが可能である。このように、ベンチマーキング方法400は、コンタクトが以前にペアリングされたかどうか、またはその方法に関してステートレスである。コンタクトに対するペアリング方略を選択すると、ベンチマーキング方法400は、ブロック450に進み得る。
【0059】
ブロック450において、コンタクトは、選択されたペアリング方略を使用して、利用可能なエージェントにペアリングされ得る。コンタクトが利用可能なエージェントと選択されると、コンタクトセンターシステムのコンポーネント(例えば、スイッチ、ルータ)は、コンタクトをエージェントに接続し得る。コンタクト-エージェント対話に続いて(またはその間)、エージェントは、対話の成果の記録を作成し得る。例えば、売上待ち行列において、エージェントは、コンタクトに関する順序を生成し得る。技術サポート待ち行列において、エージェントは、サービスチケットを作成または修正し得る。コンタクトセンターシステムはまた、呼出の時間および持続時間、コンタクトのBTNまたは他の識別子、エージェント識別子、ならびに他のデータ等の対話についての情報を記録し得る。この時点で、ベンチマーキング方法は、ブロック460に進み得る。
【0060】
ブロック460において、選択されたペアリング方略の識別子が、ブロック450において作成されたコンタクト-エージェント対話の記録と関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、これは、記録の作成と同時に起こり得る。例えば、コンタクトセンターシステムが呼出の時間および持続時間を記録すると、これはまた、呼出がBPまたはFIFOペアリング方略を使用してペアリングされたどうかを記録し得る。他の実施形態では、別のモジュールが、ペアリングの別個の記録を作成し得る。本モジュールは、ペアリングの時間、コンタクトおよびエージェント識別子、使用されたペアリング方略(例えば、BPまたはFIFO)、ならびに後でペアリング記録を発信者-エージェント対話成果の記録と合致させるために有用であり得る任意の他のデータを記録し得る。ある程度後の時点で、ペアリング記録は、呼発信者-エージェント対話記録と合致され得、したがって、ペアリング方略情報は、1つの記録または他のもの(もしくは両方)における成果と関連付けられ得る。ブロック460に続いて、ベンチマーキング方法400は、終了し得る。いくつかの実施形態では、ベンチマーキング方法400は、ブロック410に戻り、別のコンタクトが着信するのを待機し得る。
【0061】
エポックベンチマーキング技法との組み合わせにおける事前ペアリングを考慮することに対する別のアプローチが、
図5に描写される。本タイプの技法は、「ハイブリッドインライン-エポックベンチマーキング」と見なされ得る。
図5は、本開示の実施形態による、ベンチマーキング方法500のフロー図を示す。ベンチマーキング方法500は、ブロック510において開始され得る。
【0062】
ブロック510において、コンタクト(例えば、「コンタクトn」)が、特定の時間tにコンタクトセンターに着信する。ベンチマーキング方法500は、ブロック520に進み得る。
【0063】
ブロック520において、コンタクトが以前にペアリングされたかどうか、すなわち、本コンタクトが後続接触または対話のためにコンタクトセンターに戻っているかどうかが、判定され得る。本決定は、種々の技法を使用して成され得る。例えば、ベンチマーキングシステムは、データベース内のコンタクト識別子(例えば、BTNまたは顧客ID)を使用してコンタクトの記録を調べ、コンタクトが以前にコンタクトセンターにコンタクトしたかどうか、およびその時期を判定し得る。好適な技法を使用して、ベンチマーキングシステムは、コンタクトが以前にペアリングされたことを判定し、いくつかの実施形態では、事前ペアリングが現在のペアリングに影響を及ぼすかどうか、およびその状態を判定し得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、ベンチマーキングシステムは、好ましくは、コンタクトがコンタクトセンターに戻る度に、同一のペアリング方略を使用してコンタクトをペアリングし得る。したがって、コンタクトnが以前にペアリング方略「A」(例えば、BP)を使用してペアリングされた場合、ベンチマーキング方法500は、ペアリング方略Aを再び使用する後続ペアリングのためにブロック560に進み得る。同様に、コンタクトnが以前にペアリング方略「B」(例えば、FIFO)を使用してペアリングされた場合、ベンチマーキング方法500は、ペアリング方略Bを再び使用する後続ペアリングのためにブロック570に進み得る。
【0065】
しかしながら、ブロック520において、コンタクトnが以前にペアリングされていない(またはいくつかの実施形態では、いずれの事前ペアリングも現在のペアリングに影響を及ぼしていないはずである)と判定される場合、ベンチマーキング方法500は、ブロック550においてエポックベンチマーキングを使用するステップに進み得る。
【0066】
ブロック550において、時間が、どのペアリング方略をコンタクトnに対して使用するかを判定するために使用され得る。本実施例では、着信時間tが、使用され得る。コンタクトnが、ベンチマーキングシステムが方略Aを使用してペアリングしているときの時間周期中に着信した場合、ベンチマーキング方法500は、方略Aを使用する後続ペアリングのためにブロック560に進み得る。同様に、コンタクトnが、ベンチマーキングシステムが方略Bを使用してペアリングしているときの時間周期中に着信した場合、ベンチマーキング方法500は、方略Bを使用する後続ペアリングのためにブロック570に進み得る。
【0067】
それぞれ、ブロック560および570において、コンタクトは、ペアリング方略AまたはBを使用して、利用可能なエージェントにペアリングされ得る。いくつかの実施形態では、2つを上回るペアリング方略が、使用され得る(例えば、A、B、C等を使用する事前ペアリングまたはA、B、C等を使用する時間周期以内のエポックベンチマーキング)。いったんペアリングされると、コンタクトは、コンタクトセンターシステム内の利用可能なエージェントにルーティングまたは別様に接続され得る。ベンチマーキング方法400(
図4)に関して上記に説明されるように、エージェントは、コンタクト-エージェント対話の記録を作成し得、コンタクトセンターシステムもまた、本記録を作成または修正し得る。ベンチマーキング方法は、ブロック580に進み得る。
【0068】
ブロック580において、選択されたペアリング方略(例えば、AまたはB)への識別子が、ブロック560または570において作成された記録と関連付けられ得る。ベンチマーキング方法400に関して上記に説明されるように、本関連付けは、コンタクト-エージェント対話記録の作成と同時に起こり得る、またはこれは、ベンチマーキングモジュールもしくは他のモジュールによって作成された他の記録と後で合致され得る。ブロック580に続いて、ベンチマーキング方法500は、終了し得る。いくつかの実施形態では、ベンチマーキング方法500は、ブロック510に戻り、別のコンタクトが着信することを待機し得る。
【0069】
例えば、ベンチマーキング方法400および500のようにペアリング方略を成果と関連付けることによって、各ペアリング方略と関連付けられた成果は、測定(例えば、平均化、蓄積)され得、各ペアリング方略の相対的実績が、測定され得る(例えば、FIFOを使用するペアリングの代わりにBPを使用するペアリングに起因する相対的全体的実績利得)。本ベンチマーキングデータは、種々の目的のために使用され得る。例えば、データは、1つのペアリングモジュールの別のものに優る強みを評価するために使用され得る。別の実施例に関して、データは、「BPオン」および「BPオフ」(例えば、FIFO)コンタクト-エージェント対話記録を提供することによって、BPモジュールの強みを改良し、本システムにおける人工知能を強化するために使用され得る。別の実施例に関して、データは、請求のために使用され得る。別のものに優る1つのペアリング方略によって追加される価値は、正確かつ公平に測定され得るため、本ベンチマーキングデータは、ペイフォーパフォーマンスビジネスモデルにおいて使用され得、クライアントは、ペアリング方略ベンタに、(例えば、BPがオンであるとき、対照的に、BPがオフであるとき)ベンダのペアリング方略を使用することによって追加される実際の測定された価値のパーセンテージを支払う。
【0070】
具体的には、いくつかの実施形態では、関連付けられた成果データは、別のものの代わりに1つのペアリング方略を使用することと関連付けられる経済的価値または利得を判定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、経済的価値または利得は、経済的価値を生成するより高い実績のペアリング方略のためのモジュールまたは複数のモジュールを提供する、ベンダもしくは他のサービス提供者に対する報酬を判定するために使用され得る。例えば、コンタクトセンターがFIFOに対してBPをベンチマーキングし、所与の時間周期(例えば、1日、1週間、1ヶ月等)にわたって、そのBPが時間周期にわたって平均してFIFOよりも5%良好に実施したと判定する場合、BPベンダは、BPによって追加された5%の価値(例えば、5%の付加的売上収益のパーセンテージ、または5%の付加的コスト節約のパーセンテージ等)に対応する報酬を受け取り得る。そのようなビジネスモデル下では、コンタクトセンター所有者は、設備投資またはベンダ料金を免除され、ベンダがコンタクトセンターの実績に追加された価値を実証する時間周期に関してのみベンダに支払い得る。
【0071】
図6は、本開示の実施形態による、コンタクトセンターシステム600のブロック図を示す。本明細書の説明は、1つまたはそれを上回るモジュールを含み得るコンタクトセンターシステムをシミュレートするためのシステムならびに方法のネットワーク要素、コンピュータ、および/もしくはコンポーネントを説明する。本明細で使用されるように、用語「モジュール」は、コンピューティングソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および/またはそれらの種々の組み合わせを指すように理解され得る。しかしながら、モジュールは、ハードウェア、ファームウェア上に実装されない、またはプロセッサ可読記録可能記憶媒体上に記録されないソフトウェアとして解釈されるべきではない(すなわち、モジュールは、それ自体はソフトウェアではない)。モジュールは、例示的であることに留意されたい。モジュールは、種々の用途をサポートするために、組み合わせられる、統合される、分離される、および/または複製され得る。また、特定のモジュールにおいて実施されるように本明細書に説明される機能が、特定のモジュールにおいて実施される機能の代わりに、またはそれに加えて、1つもしくはそれを上回る他のモジュールにおいて、および/または1つもしくはそれを上回る他のデバイスによって実施され得る。さらに、モジュールは、相互にローカルまたは遠隔の複数のデバイスおよび/もしくは他のコンポーネントを横断して実装され得る。加えて、モジュールは、1つのデバイスから移動され、別のデバイスに追加され得る、および/または両方のデバイス内に含まれ得る。
【0072】
図6に示されるように、コンタクトセンターシステム600は、中央スイッチ610を含み得る。中央スイッチ610は、着信するコンタクト(例えば、発信者)を受信する、または遠隔通信ネットワーク(図示せず)を介してコンタクトへのアウトバウンド接続をサポートし得る。中央スイッチ610は、1つもしくはそれを上回るコンタクトセンター間で、またはコンタクトセンター内の1つもしくはそれを上回るPBX/ACDもしくは他の待ち行列もしくは切替コンポーネントにコンタクトをルーティングすることに役立てるためのコンタクトルーティングハードウェアおよびソフトウェアを含み得る。
【0073】
コンタクトセンターが1つしか存在しない、またはPBX/ACDルーティングコンポーネントが1つしか存在しない場合、中央スイッチ610は、コンタクトセンターシステム600において必要ではない場合がある。1つを上回るコンタクトセンターがコンタクトセンターシステム600の一部である場合、各コンタクトセンターは、少なくとも1つのコンタクトセンタースイッチ(例えば、コンタクトセンタースイッチ620Aおよび620B)を含み得る。コンタクトセンタースイッチ620Aおよび620Bは、中央スイッチ610に通信可能に結合され得る。
【0074】
コンタクトセンター毎の各コンタクトセンタースイッチは、複数のエージェント(またはその「集団」)に通信可能に結合され得る。各コンタクトセンタースイッチは、ある数のエージェント(または「座席」)が1度にログインするようにサポートし得る。任意の所与の時点で、ログインしたエージェントは、利用可能であり、コンタクトに接続されることを待機し得る、またはログインしたエージェントは、別のコンタクトに接続されている、呼出についてのロギング情報等のある呼出後機能を実施している、もしくは休憩している等のいくつかの理由のいずれかのために利用不可能であり得る。
【0075】
図6の実施例では、中央スイッチ610は、それぞれ、コンタクトセンタースイッチ620Aおよびコンタクトセンタースイッチ620Bを介して、2つのコンタクトセンターのうちの1つにコンタクトをルーティングする。コンタクトセンタースイッチ620Aおよび620Bはそれぞれ、各2人のエージェントとともに示される。エージェント630Aおよび630Bが、コンタクトセンタースイッチ620Aにログインし得、エージェント630Cおよび630Dが、コンタクトセンタースイッチ620Bにログインし得る。
【0076】
コンタクトセンターシステム600はまた、例えば、サードパーティベンダからの統合サービスに通信可能に結合され得る。
図6の実施例では、ベンチマーキングモジュール640は、中央スイッチ610、コンタクトセンタースイッチ620A、またはコンタクトセンタースイッチ620B等、コンタクトセンターシステム600のスイッチシステムにおける1つまたはそれを上回るスイッチに通信可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、コンタクトセンターシステム600のスイッチは、複数のベンチマーキングモジュールに通信可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、ベンチマーキングモジュール640は、コンタクトセンターシステムのコンポーネント内に埋設され得る(例えば、スイッチ内に埋設される、または別様にそれと統合される)。ベンチマーキングモジュール640は、スイッチにログインしたエージェント(例えば、エージェント630Aおよび630B)について、および別のスイッチ(例えば、中央スイッチ610)を介して、またはいくつかの実施形態では、ネットワーク(例えば、インターネットまたは遠隔通信ネットワーク)(図示せず)から着信するコンタクトについての情報を、スイッチ(例えば、コンタクトセンタースイッチ620A)から受信し得る。
【0077】
コンタクトセンターは、複数のペアリングモジュール(例えば、BPモジュールおよびFIFOモジュール)(図示せず)を含み得、1つまたはそれを上回るペアリングモジュールが、1つまたはそれを上回る異なるベンダによって提供され得る。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回るペアリングモジュールは、ベンチマーキングモジュール640または中央スイッチ610もしくはコンタクトセンタースイッチ620Aおよび620B等の1つもしくはそれを上回るスイッチのコンポーネントであり得る。いくつかの実施形態では、ベンチマーキングモジュールは、どのペアリングモジュールが特定のコンタクトに対するペアリングを処理し得るかを判定し得る。例えば、ベンチマーキングモジュールは、BPモジュールを介してペアリングをイネーブルにすることと、FIFOモジュールを用いてペアリングをイネーブルにすることとの間を交互に行い得る。他の実施形態では、1つのペアリングモジュール(例えば、BPモジュール)が、他のペアリング方略をエミュレートするように構成され得る。例えば、ベンチマーキングモジュールまたはBPモジュール内のBPコンポーネントと統合されたベンチマーキングコンポーネントが、BPモジュールが特定のコンタクトに対してBPペアリングまたはエミュレートされたFIFOペアリングのいずれかを使用し得ることを判定し得る。本場合では、「BPオン」は、BPモジュールがBPペアリング方略を適用しているときの時間を指し得、「BPオフ」は、BPモジュールが異なるペアリング方略(例えば、FIFO)を適用しているときの他の時間を指し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、ペアリング方略が別個のモジュールによって処理されるかどうかにかかわらず、またはいくつかのペアリング方略が単一のペアリングモジュール内でエミュレートされる場合、単一のペアリングモジュールは、任意のまたは全てのペアリング方略下で成されるペアリングについての情報を監視および記憶するように構成され得る。例えば、BPモジュールは、FIFOモジュールによって成されるFIFOペアリングについてのデータを観察および記録し得る、またはBPモジュールは、FIFOエミュレーションモードにおいて動作するBPモジュールによって成されるエミュレートされたFIFOペアリングについてのデータを観察および記録し得る。
【0079】
本開示の実施形態は、2つのみのペアリング方略をベンチマーキングすることに限定されない。代わりに、ベンチマーキングは、2つまたはそれを上回るペアリング方略に対して実施され得る。
図7Aおよび7Bは、3つのペアリング方略に関するベンチマーキングシステムの(例えば、FIFO、PBR、およびBPをベンチマーキングする)実施例を描写する。
【0080】
図7Aは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。本エポックベンチマーキング実施例では、周期は、15時間単位であり、各ペアリング方略は、時間の3分の1(5単位)にわたって使用される。
図7Aは、ペアリング方略「2」、「1」、および「0」間を30時間単位にわたって2回循環する、2つの完全周期を示す。例えば、午前9:00~9:10まで、FIFOが、使用され得、午前9:10~9:20まで、PBRが、使用され得、午前9:20~9:30まで、BPが、使用され得る。FIFO-PBR-BPの本パターンは、第2の周期において繰り返される。
【0081】
図7Bは、本開示の実施形態による、ベンチマーキングシーケンスの概略表現を示す。本エポックベンチマーキング実施例では、完全周期は、30時間単位である。好ましいペアリング方略「2」(例えば、BP)が、時間の3分の2で使用され、他のペアリング方略「1」および「0」(例えば、FIFOおよびPBR)が、それぞれ、時間の6分の1で使用される。本実施例では、方略「2」がオフになる度に、ペアリング方略「1」および「0」が、交互にオンになる。例えば、パターンは、BP-FIFO-BP-PBRであり得る。
図7Aおよび7Bの実施例に加えて、複数のペアリング方略間を切り替えるための多くの他のパターンが、可能である。
【0082】
いくつかの実施形態では、コンタクトセンター管理者または他のユーザは、「安定化周期」または他の中立区域を好み得る。例えば、BPおよびFIFOペアリング方略をベンチマーキングするコンタクトセンターを検討する。本システムがBPからFIFOに遷移するとき(逆もまた同様である)、コンタクトセンター管理者は、1つのペアリング方略の影響が、別のペアリング方略の実績に何らかの影響を及ぼし得ることを懸念し得る。公平性についてのこれらの懸念を緩和するために、安定化周期が、追加され得る。
【0083】
安定化周期を実装するための1つの技法は、ペアリング方略を切り替えた後、コンタクトの第1の部分に関するコンタクト-エージェント対話成果を除外することであり得る。例えば、コンタクトセンターが、30分周期にわたって50%デューティサイクルを用いてBPおよびFIFOをベンチマーキングすると仮定する。前述の実施形態(例えば、
図1Aおよび1B)では、BPは、15分にわたってオンであり、15分にわたってFIFOが続き、30分周期におけるコンタクト-エージェント対話の全てが、ベンチマーキング測定内に含まれるであろう。安定化周期を用いて、BPは、例えば、10分にわたってオンになるであろう。10分後、本システムは、FIFOに切り替わるであろう。しかしながら、最初の、例えば、10分は、安定化周期と見なされ、本周期中に成されたFIFOペアリングは、ベンチマークから除外されるであろう。周期の最後の10分は、FIFOを使用して継続してペアリングし、これらのFIFOペアリングは、ベンチマーク内に含まれるであろう。
【0084】
本パターンは、
図7Aに図示される。本実施例では、3つのペアリング方略「2」、「1」、および「0」間を切り替えることを描写する代わりに、「1」が、安定化周期を表し得る。ペアリング方略「2」(例えば、BP)が、最初の5時間単位にわたってオンであり得る。5時間単位後、BPは、オフに切り替えられ得、他のペアリング方略(例えば、FIFO)が、残りの10時間単位にわたって使用され得る。次の5単位(「1」)が、安定化周期の一部であるとして除外され得、その後の5時間単位(「0」)が、FIFOベンチマーキング周期の一部であるとして含まれ得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、安定化周期は、より長いまたはより短くあり得る。いくつかの実施形態では、安定化周期は、BP-FIFO遷移の代わりに、またはそれに加えて、FIFO-BP遷移(または2つの異なるペアリング方略間の任意の遷移)において使用され得る。
【0086】
上記に留意されるように、いくつかのコンタクトは、コンタクトの必要性を解決するために、複数の「接触」(例えば、1人またはそれを上回るコンタクトセンターエージェントとの複数の対話)を要求し得る。例えば、個人が、不動産銀行に複数回呼出をする、または別様にコンタクトし得る。第1の呼出は、単に、本質的に導入的または情報提供的であり得、第2の呼出は、異なるローンオファーを評価するためであり得、第3の呼出は、ローンオファーを成立させる(許容する)または辞退するためであり得る。同様に、いくつかの技術サポートおよびカスタマーサービス要求は、解決するために1回を上回るコンタクト対話を要求し得る。
【0087】
いくつかの状況では、コンタクトが同一の問題について複数回コンタクトセンターにコンタクトしたかどうかを問わずにペアリング方略を選択することが、望ましくあり得る。代わりに、ベンチマーキング技法は、各ペアリング方略を考慮するように構成され得る。例えば、各ペアリング方略は、コンタクトの必要性の最終成果または解決をもたらした一連のコンタクト対話にこれが寄与した程度を公平に考慮する様式で認められ得る。
【0088】
図8は、本開示の実施形態による、ベンチマーキング方法800のフロー図を示す。ベンチマーキング方法800は、ブロック810において開始され得る。
【0089】
ブロック810において、コンタクト(例えば、「コンタクトn」)が、特定の時間tに、特定の反復iにおいてコンタクトセンターに着信する。例えば、コンタクトnが本特定の必要性についてコンタクトセンターにコンタクトしたのが、今回が初めてである場合、これは、1回目の反復(すなわち、i=1)と指定されるであろう、または今回は、2回目(i=2)、3回目(i=3)…ith回目の呼出であり得る。ベンチマーキング方法800は、ブロック820に進み得る。
【0090】
ブロック820において、時間が、どのペアリング方略をコンタクトnに対して使用するかを判定するために使用され得る。これらの実施形態では、これが後続着信であり、したがって、i>1である場合であっても、任意の事前ペアリングに関して選択されたペアリング方略は、現在のペアリングに影響を及ぼす必要がない。本実施例では、着信時間tが、使用され得る。コンタクトnが、ベンチマーキングシステムが方略Aを使用してペアリングしているときの時間周期中に着信した場合、ベンチマーキング方法800は、方略Aを使用する後続ペアリングのためにブロック830に進み得る。同様に、コンタクトnが、ベンチマーキングシステムが方略Bを使用してペアリングしているときの時間周期中に着信した場合、ベンチマーキング方法800は、方略Bを使用する後続ペアリングのためにブロック840に進み得る。いくつかの実施形態では、ペアリング方略Aは、挙動ペアリング方略(挙動ペアリング「オン」)であり得、ペアリング方略Bは、FIFOまたは実績ベースルーティング(挙動ペアリング「オフ」)等の異なるペアリング方略であり得る。
【0091】
それぞれ、ブロック830および840において、コンタクトは、ペアリング方略AまたはBを使用して、利用可能なエージェントにペアリングされ得る。いくつかの実施形態では、2つを上回るペアリング方略が、使用され得る。いったんペアリングされると、コンタクトは、コンタクトセンターシステム内の利用可能なエージェントにルーティングまたは別様に接続され得る。ベンチマーキング方法400(
図4)および500(
図5)に関して上記に説明されるように、エージェントは、コンタクト-エージェント対話の記録を作成し得、コンタクトセンターシステムもまた、本記録を作成または修正し得る。ベンチマーキング方法は、ブロック850に進み得る。
【0092】
ブロック850において、選択されたペアリング方略(例えば、AまたはB)への識別子が、ブロック830または840において作成された記録(または記録のセット)内のコンタクトnに関する現在の反復iの識別子と関連付けられ得る。ベンチマーキング方法400および500に関して上記に説明されるように、本関連付けは、コンタクト-エージェント対話記録の作成と同時に起こり得る、またはこれは、ベンチマーキングモジュールもしくは他のモジュールによって作成された他の記録と後で合致され得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、ベンチマーキング方法800は、ブロック860に進み得る。ブロック860において、コンタクトnの必要性が解決されたかどうかが、判定され得る。コンタクトnの必要性がまだ解決されていない場合、または所与の呼出の成果が後で合致され得る他の実施形態では、ベンチマーキング方法800は、終了する、または次に着信するコンタクトのためにブロック810に戻り得る。コンタクトnの必要性が解決された場合、ベンチマーキング方法800は、ブロック870に進み得る。
【0094】
ブロック870において、最終成果(例えば、不動産ローンが成立した、または辞退された、売上が完了した、またはキャンセルされた)が、コンタクトnに関するi反復毎の記録または複数の記録と関連付けられ得る。表Vは、それぞれ、最終解決に到達する前に3回コンタクトセンターシステムにコンタクトした、4つのコンタクトW、X、Y、およびZに関する記録の例示的セットを示す。現実世界のシナリオでは、多くのさらなるコンタクトが存在し得、個々のコンタクトの必要性を解決するために必要とされるコンタクト対話の回数は、コンタクト毎に変動し、1回だけのコンタクト反復から3回またはそれをさらに上回るものに及び得る。
【表5】
【0095】
表Vに示され、ブロック850に関して上記に説明されるように、コンタクト(W、X、Y、またはZ)および反復(1、2、または3)に関する識別子は、所与のコンタクト対話のために使用される選択されたペアリング方略(AまたはB)と関連付けられる。コンタクトWに関して、反復1が、方略Aとペアリングされ、反復2が、方略Bとペアリングされ、反復3が、方略Aとペアリングされた。コンタクトXに関して、反復1が、方略Bとペアリングされ、反復2が、方略Bとペアリングされ、反復3が、方略Aとペアリングされた。コンタクトYに関して、反復1が、方略Aとペアリングされ、反復2が、方略Aとペアリングされ、反復3が、方略Bとペアリングされた。コンタクトZに関して、反復1が、方略Bとペアリングされ、反復2が、方略Aとペアリングされ、反復3が、方略Bとペアリングされた。
【0096】
また、表Vに示され、ブロック870に関して上記に説明されるように、コンタクトに関する最終成果は、反復毎の記録と関連付けられ得る。コンタクトW、X、およびYは、売上を完了した。コンタクトZは、売上を完了しなかった。いくつかの実施形態では、「売上なし」判定は、コンタクトが、売上を完了することを意図しないと明示的に述べる場合、成され得る。他の実施形態では、コンタクトセンターシステムは、事前判定された反復回数が売上を完了することなく起きた後、または事前判定された時間量が直近の反復以来売上を完了することなく過ぎた後、「売上なし」判定を成し得る。コンタクトが技術サポートまたはカスタマーサービス必要性を解決したとき等、いくつかの状況では、最終解決は、顧客満足サーベイ結果またはスコアであり得る。
【0097】
ブロック870に続いて、ベンチマーキング方法800は、終了し得る。いくつかの実施形態では、ベンチマーキング方法800は、ブロック810に戻り、別のコンタクト(例えば、異なるコンタクトまたは新しい必要性を伴うコンタクトn)が着信することを待機し得る。
【0098】
連続、時間単位、日単位、週単位等のベースで、ペアリング方略間の実績における差が、判定され得る。いくつかの実施形態では、実績差は、反復毎に階層化され得る(反復i=1の全てのコンタクト対話、反復i=2の全てのコンタクト対話等に関する実績差)。第1のコンタクト対話後に(i=1であるとき)最終解決に到達していない場合があるが、第1の階層に関するベンチマークは、ブロック870においてその第1のコンタクト対話と以前に関連付けられたか、または他のコンタクトセンターシステム記録と後で合致されたかのいずれかである最終成果を使用して測定され得る。
【0099】
表Vに示される実施例を使用して、第1の階層(i=1)に関するベンチマークに関して、2つのコンタクト(WおよびY)が、第1の反復に関して方略Aを使用してペアリングされ、両方が、売上をもたらす最終成果を有し、100%の変換率を達成した。他の2つのコンタクト(XおよびZ)は、第1の反復に関して方略Bを使用してペアリングされ、1つのみ(X)が、売上をもたらす最終成果を有し、50%の変換率を達成した。
【0100】
同様に、第2の階層(i=2)に関するベンチマークに関して、2つのコンタクト(YおよびZ)が、第2の反復に関して方略Aを使用してペアリングされ、1つのみ(Y)が、売上をもたらす最終成果を有し、50%の変換率を達成した。他の2つのコンタクト(WおよびX)は、第2の反復に関して方略Bを使用してペアリングされ、両方が、売上をもたらす最終成果を有し、100%の変換率を達成した。
【0101】
最後に、第3の階層(i=3)に関するベンチマークに関して、2つのコンタクト(WおよびX)が、第3の反復に関して方略Aを使用してペアリングされ、両方が、売上をもたらす最終成果を有し、100%の変換率を達成した。他の2つのコンタクト(YおよびZ)は、第3の反復に関して方略Bを使用してペアリングされ、1つのみ(Y)が、売上をもたらす最終成果を有し、50%の変換率を達成した。
これらの階層および変換率は、以下の表VIに示される。
【表6】
【0102】
(最終成果に基づいて)反復毎の各ペアリング方略間の実績または実績差を判定した後、実績差は、組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、実績差は、平均化され得る。表Vの実施例では、方略Aに関する平均変換率は、約83%であり、方略Bに関する平均変換率は、約67%である。方略Aは、方略Bよりもほぼ24%良好に実施した。いくつかの実施形態では、実績差は、反復毎の方略毎のコンタクト対話の合計数に基づいて、正規化され得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、いくつかの反復は、他の反復よりも多くまたは少なく重み付けられ得る。例えば、(例えば、コンタクトセンターシステム管理者または他の企業幹部によって)最初のコンタクト対話が、望ましい最終成果が達成されるであろうかどうか、またはその程度を判定するために最も重要であると判定され得る。他の状況では、最終コンタクト対話が、最も重要であると判定され得る。これらの状況では、より重要な階層が、最終ベンチマーキング結果において、より重要ではない階層よりも重く重み付けられ得る。
【0104】
この時点で、上記に説明されるような本開示による、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングは、入力データの処理および出力データの生成をある程度伴い得ることに留意されたい。本入力データ処理および出力データ生成は、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実装され得る。例えば、具体的電子コンポーネントが、上記に説明されるような本開示による、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングと関連付けられる機能を実装するために、挙動ペアリングモジュールまたは類似もしくは関連する回路において採用され得る。代替として、命令に従って動作する1つまたはそれを上回るプロセッサが、上記に説明されるような本開示による、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングと関連付けられる機能を実装し得る。そのような場合では、そのような命令は、1つもしくはそれを上回る非一過性プロセッサ可読記憶媒体(例えば、磁気ディスクまたは他の記憶媒体)上に記憶される、または1つもしくはそれを上回る搬送波において具現化される1つもしくはそれを上回る信号を介して1つもしくはそれを上回るプロセッサに伝送され得ることが、本開示の範囲内である。
【0105】
本開示は、本明細書に説明される具体的実施形態によって範囲を限定されるべきではない。実際には、本明細書に説明されるものに加えて、本開示の他の種々の実施形態および修正が、前述の説明および付随の図面から当業者に明白となるであろう。したがって、そのような他の実施形態および修正は、本開示の範囲内に該当することが意図される。さらに、本開示は、少なくとも1つの特定の目的のための少なくとも1つの特定の環境における少なくとも1つの特定の実装の文脈において本明細書に説明されたが、当業者は、その有用性が、それに限定されず、本開示が、有益なこととして、任意の数の目的のために任意の数の環境において実装され得ることを認識するであろう。故に、以下に記載される請求項は、本明細書に説明されるような本開示の完全な範囲および精神に照らして解釈されるべきである。