(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-23
(45)【発行日】2022-03-31
(54)【発明の名称】電気制御ユニット及びエアーコンディショナー
(51)【国際特許分類】
H05K 7/12 20060101AFI20220324BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
H05K7/12 J
F24F13/20 207
F24F1/02 411E
F24F1/0007 401E
(21)【出願番号】P 2020524410
(86)(22)【出願日】2018-12-29
(86)【国際出願番号】 CN2018125494
(87)【国際公開番号】W WO2019137260
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】201820060319.7
(32)【優先日】2018-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519351934
【氏名又は名称】寧波奥克斯電気股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO AUX ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.1166, North Mingguang RD, Jiangshan Town,Yinzhou District, Ningbo City, Zhejiang Province, 315191, China
(73)【特許権者】
【識別番号】519284458
【氏名又は名称】奥克斯空調股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Aux AIR CONDITIONER CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】No.1166,North Mingguang RD,Jiangshan Town, Yinzhou District,Ningbo City,Zhejiang Province,315191,China
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】尚彬
(72)【発明者】
【氏名】張引
(72)【発明者】
【氏名】張華中
(72)【発明者】
【氏名】張坤鵬
(72)【発明者】
【氏名】霍彪
(72)【発明者】
【氏名】古湯湯
(72)【発明者】
【氏名】秦憲
(72)【発明者】
【氏名】張玉忠
(72)【発明者】
【氏名】曾友堅
【審査官】赤穂 州一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-085268(JP,A)
【文献】特開2005-016801(JP,A)
【文献】特開2011-075158(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01953461(EP,A1)
【文献】韓国登録特許第10-0389429(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-0680621(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/12
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座(2)と、電気制御ボックスユニット(3)とを備える電気制御ユニットであって、
前記電気制御ボックスユニット(3)に制限部材(4)が設けられ、
前記台座(2)に取り付け部材(5)が設けられ、
前記制限部材(4)は、制限部(6)を含み、
前記制限部(6)が前記電気制御ボックスユニット(3)の一側壁に設けられ、
前記取り付け部材(5)に当接部(12)が設けられ、
前記当接部(12)は、当接面(13)及び第2案内面(14)を有し、
前記制限部(6)は、制限面(7)及び第1案内面(8)を有し、前記制限部(6)の形状は三角柱であり、前記三角柱の3つの側面のうち、1つの側面が前記電気制御ボックスユニット(3)の側壁に接続され、他の1つの側面が前記側壁に垂直に設けられた前記制限面(7)であり、もう1つの側面が前記側壁に対して鋭角となるように設けられた前記第1案内面(8)であり、
前記
当接部(12)に、案内段(15)と制限段(16)
が設けられ、前記案内段(15)が前記取り付け部材(5)に接続され、前記制限段(16)が前記案内段(15)の一端に鋭角となるように接続され、
前記第2案内面(14)が前記案内段(15)の前記制限段(16)とは反対側の面に設けられ、
前記当接面(13)が前記制限段(16)の前記案内段(15)とは反対側の面に設けられ、
前記第1案内面(8)が前記第2案内面(14)に対して所定の位置まで摺動した後、前記制限面(7)が前記当接面(13)に当接し、前記制限部材(4)が前記取り付け部材(5)に嵌合されることで、前記電気制御ボックスユニット(3)の前記台座(2)に対する移動を制限しつつ、前記電気制御ボックスユニット(3)及び前記台座(2)を固定することができ;
前記当接部(12)にリセット段(17)
が設けられ、
前記リセット段(17)の一端が前記制限段(16)の前記案内段(15)とは反対側の一端に接続され、
前記リセット段(17)を前記制限部(6)に接近する方向に押さえることで、前記制限段(16)及び前記案内段(15)を回転させて、前記制限面(7)と前記当接面(13)とを当接から外すことができる、ことを特徴とする電気制御ユニット(1)。
【請求項2】
前記制限部材(4)は、係止部(9)を含み、
前記取り付け部材(5)に挟持部(18)がさらに設けられ、
前記係止部(9)が前記挟持部(18)に係止される、ことを特徴とする請求項1に記載の電気制御ユニット(1)。
【請求項3】
前記係止部(9)は、L字型に相互に接続される第1係止段(10)と第2係止段(11)とを含み、
前記第1係止段(10)の一端が前記電気制御ボックスユニット(3)に接続され、他端が前記第2係止段(11)に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の電気制御ユニット(1)。
【請求項4】
前記挟持部(18)は、第1段(19)と、トランジション段(20)と、第2段(21)とを含む挟持孔であり、
前記第1段(19)が前記トランジション段(20)を介して前記第2段(21)に接続され、
前記第1段(19)の幅が前記第2段(21)の
幅より大きい、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電気制御ユニット(1)。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の電気制御ユニット(1)を備える、ことを特徴とするエアーコンディショナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアーコンディショナーの技術分野に関し、特に電気制御ユニット及びエアーコンディショナーに関する。
【背景技術】
【0002】
エアーコンディショナーは、オンオフ及び運転を制御するための電気制御ボックスを備えており、電気制御ボックスは、台座と固定する必要がある。一般的には、電気制御ボックスは、複数のボルトを介して台座に接続されるが、ボルトを使うため、ネジバカなどの現象が発生しやすく、品質の信頼性を確保することができない。ボルトで接続されるため、全体が脱着しにくい。また、ボルト締めの生産効率が低く、コストが高まってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、本発明は、脱着しやすく、コストを削減させる電気制御ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の技術案は以下のように実現される。
台座と、電気制御ボックスユニットとを備える電気制御ユニットであって、前記電気制御ボックスユニットに制限部材が設けられ、前記台座に取り付け部材が設けられ、前記制限部材が前記取り付け部材に嵌合されることで、前記電気制御ボックスユニットの前記台座に対する移動を制限し、前記電気制御ボックスユニットと前記台座とを固定する。
【0005】
更に、前記制限部材は、制限部を含み、前記制限部が前記電気制御ボックスユニットの一側面に設けられ、前記取り付け部材に当接部が設けられ、前記制限部が前記当接部に当接する。
【0006】
更に、前記当接部は、当接面を有し、前記制限部は、制限面を有し、前記制限部が前記当接部に対して所定の位置まで摺動した後、前記制限面が前記当接面に当接することで、前記電気制御ボックスユニットの前記台座に対する変位を制限する。
【0007】
更に、前記制限部は、第1案内面を有し、前記当接部は、第2案内面を有し、前記第1案内面が前記第2案内面に対して所定の位置まで摺動した後、前記制限面が前記当接面に当接する。
【0008】
更に、前記制限部は、案内段と制限段とを含み、前記案内段が前記取り付け部材に接続され、前記制限段が前記案内段の一端に鋭角となるように接続され、前記案内面が前記案内段の前記制限段とは反対側の面に設けられ、前記制限面が前記制限段の前記案内段とは反対側の面に設けられる。
【0009】
更に、前記制限部は、リセット段をさらに含み、前記リセット段の一端が前記制限段の前記案内段とは反対側の一端に接続され、前記制限段で前記制限段及び前記案内段を回転させることができ、前記制限面と前記当接面とを当接から外す。
【0010】
更に、前記制限部材は、係止部を含み、前記取り付け部材に挟持部が設けられ、前記係止部が前記挟持部に係止される。
【0011】
更に、前記係止部は、L字型に相互に接続される第1係止段と第2係止段とを含み、前記第1係止段の一端が前記電気制御ボックスユニットに接続され、他端が前記第2係止段に接続される。
【0012】
更に、前記挟持部は、第1段と、トランジション段と、第2段とを含む挟持孔であり、前記第1段が前記トランジション段を介して前記第2段に接続され、前記第1段の幅が前記第2段の幅より大きい。
【0013】
従来技術に比べて、本発明に記載の電気制御ユニットは、以下の利点を有する。
電気制御ユニットは、台座と電気制御ボックスユニットとを備え、電気制御ボックスユニットに制限部材が設けられ、台座に取り付け部材が設けられ、制限部材が取り付け部材に嵌合されることで、電気制御ボックスユニットの台座に対する移動を制限し、電気制御ボックスユニットと台座とを固定する。本発明では、制限部材が取り付け部材に嵌合されることで、電気制御ボックスユニットの台座に対する移動を制限することができ、電気制御ボックスユニットと台座とを固定する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、電気制御ユニットは、脱着しやすく、電気制御ユニットのコストを削減させる。
【0015】
本発明の他の目的は、脱着しやすく、電気制御ユニットのコストを削減させるエアーコンディショナーを提供することである。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の技術案は以下のように実現される。
電気制御ユニットを備えるエアーコンディショナーであって、前記電気制御ユニットは、台座と電気制御ボックスユニットとを備え、前記電気制御ボックスユニットに制限部材が設けられ、前記台座に取り付け部材が設けられ、前記制限部材が前記取り付け部材に嵌合されることで、前記電気制御ボックスユニットの前記台座に対する移動を制限し、前記電気制御ボックスユニットと前記台座とを固定する。
【0017】
前記エアーコンディショナーは、が従来技術のそれに比べて、上記電気制御ユニットのと同じ利点を有し、ここで繰り返し説明しない。
【0018】
図面は、本発明の更なる理解を提供するために用いられ、本発明の一部を構成するものである。本発明の例示的な実施例及び説明は、本発明を解釈するためのものであり、本発明に対する不適切な制限を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施例1に記載の電気制御ユニットの分解図である。
【
図2】本発明の実施例1に記載の電気制御ユニットの電気制御ボックスユニットの構造模式図である。
【
図3】本発明の実施例1に記載の電気制御ユニットの断面図である。
【
図4】本発明の実施例1に記載の電気制御ユニットの
図3におけるIV箇所の局所拡大図である。
【
図5】本発明の実施例1に記載の電気制御ユニットの台座の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
なお、本発明の実施例及び実施例の特徴は、矛盾がない限り、互いに組み合わせることができる。
【0021】
以下、図面を参照しながら実施例と組み合わせて本発明について詳細に説明する。
【0022】
実施例1
図1を参照して、本実施例は、電気制御ユニット1を提供し、本実施例に係る電気制御ユニット1は、脱着しやすく、電気制御ユニット1のコストを削減させる。
【0023】
本実施例では、電気制御ユニット1は、台座2と、電気制御ボックスユニット3とを備え、電気制御ボックスユニット3に制限部材4が設けられ、台座2に取り付け部材5が設けられ、制限部材4が取り付け部材5に嵌合されることで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する移動を制限しつつ、電気制御ボックスユニット3と台座2とを固定する。
【0024】
本実施例では、制限部材4が取り付け部材5に嵌合されることで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する移動を制限し、電気制御ボックスユニット3と台座2とを固定することができる。本実施例では、電気制御ユニット1は、脱着しやすく、電気制御ユニット1のコストを削減させる。
【0025】
図2を参照して、本実施例では、制限部材4は、制限部6を含み、制限部6が電気制御ボックスユニット3の一側面に設けられ、制限部6が取り付け部材5に当接することで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する変位を制限する。
【0026】
本実施例では、制限部6は、制限面7を有し、制限部6が取り付け部材5に対して所定の位置まで摺動した後、制限面7が取り付け部材5に当接することで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する変位を制限する。
【0027】
本実施例では、制限部6は、第1案内面8を有し、第1案内面8が取り付け部材5に対して所定の位置まで摺動した後、制限面7が取り付け部材5に当接する。
【0028】
本実施例では、制限部6は、三角柱であり、三角柱は、3つの側面及び2つの端面を有し、そのうち、1つの側面が電気制御ボックスユニット3の側壁に接続され、残りの2つの側面のうち、1つの側面が当接面13であり、もう1つが第1案内面8である。当接面13及び第1案内面8がいずれも電気制御ボックスユニット3の側壁まで延在している。
【0029】
本実施例では、当接面13が電気制御ボックスユニット3の側壁に垂直であり、第1案内面8が電気制御ボックスユニット3の側壁に対して鋭角となるように設けられる。
【0030】
なお、本実施例では、当接面13が電気制御ボックスユニット3の側壁に垂直であり、第1案内面8が電気制御ボックスユニット3の側壁に対して鋭角となるように設けられる。しかしながら、これに限られず、本発明の他の実施例では、当接面13が電気制御ボックスユニット3の側壁に対して鋭角となるように設けられ、第1案内面8が電気制御ボックスユニット3の側壁に垂直であってもよく、当接面13及び第1案内面8がいずれも電気制御ボックスユニット3の側壁に対して鋭角となるように設けられてもよい。本実施例の等価技術案は、本実施例の効果を実現できれば、いずれも本発明の特許範囲に属する。
【0031】
本実施例では、制限部材4は、係止部9をさらに含み、係止部9が取り付け部材5に係止され、台座2と制限部材4とを固定することができる。
【0032】
本実施例では、係止部9は、電気制御ボックスユニット3の制限部6に隣接する底壁に設けられる。
【0033】
本実施例では、係止部9は、L字型に相互に接続される第1係止段10と第2係止段11とを含み、第1係止段10の一端が電気制御ボックスユニット3に接続され、他端が第2係止段11に接続される。
【0034】
本実施例では、第2係止段11が取り付け部材5を貫通し、第1係止段10及び第2係止段11が取り付け部材5に対して移動することで、第1係止段10と第2挟持段とを当接させて、台座2と電気制御ボックスユニット3とを固定する。
【0035】
本実施例では、電気制御ボックスユニット3は、電気制御ボックス23と、電気制御ボックス23の外側に設けられる保護板24とを含み、本実施例では、制限部6が保護板24に設けられる。
【0036】
なお、本実施例では、電気制御ボックスユニット3は、電気制御ボックス23と、保護板24とを含むが、これに限られず、本発明の他の実施例では、電気制御ボックスユニット3は、制限部6が設けられる電気制御ボックス23のみを含んでもよい。本実施例の均等な代替案は、本実施例の効果を実現できれば、いずれも本発明の特許請求の範囲に属する。
【0037】
図3及び
図4を参照して、本実施例では、取り付け部材5に当接部12が設けられ、制限部6が当接部12に当接する。当接部12は、当接面13を有し、制限部6が当接部12に対して所定の位置まで摺動した後、制限面7が当接面13に当接することで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する変位を制限する。
【0038】
本実施例では、当接部12は、第2案内面14を有し、第1案内面8が第2案内面14に対して所定の位置まで摺動した後、制限面7が当接面13に当接する。
【0039】
本実施例では、第2係止段11が取り付け部材5を貫通して、取り付け部材5に対して移動するとき、第1案内面8が第2案内面14に当接し、第2案内面14に対して摺動し、第1案内面8が第2案内面14に対して所定の位置まで摺動した後、当接面13が制限面7に当接することで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する変位を制限する。
【0040】
本実施例では、第1案内面8が第2案内面14に当接し、第2案内面14に対して摺動し、第2案内面14が第1案内面8から外れるとき、第1案内面8が第2案内面14に対して所定の位置まで摺動する。
【0041】
本実施例では、当接部(12)に、案内段15と、制限段16が設けられ、案内段15が取り付け部材5に接続され、制限段16が案内段15の取り付け部材5から離れる一端に鋭角となるように接続され、案内面が案内段15の制限段16とは反対側に設けられ、制限面7が制限段16の案内段15とは反対側に設けられる。
【0042】
本実施例では、当接部(12)に、リセット段17が設けられ、リセット段17の一端が制限段16の案内段15とは反対側の一端に接続され、リセット段17で制限段16及び案内段15を回転させて、制限面7と当接面13とを当接から外すことができる。
【0043】
本実施例では、電気制御ボックスユニット3と台座2とを固定する必要があるとき、第1案内面8が第2案内面14に対して所定の位置まで摺動した後、制限面7が当接面13に当接することで、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する変位を制限する。取り外すとき、リセット段17を押さえ、リセット段17で制限段16及び案内段15を台座2に対して電気制御ボックスユニット3に接近する方向に回転させて、当接面13と制限面7とを当接から外し、電気制御ボックスユニット3と台座2とを制限から外し、電気制御ボックスユニット3を取り外すことができる。
【0044】
図5を参照して、本実施例では、取り付け部材5に挟持部18が設けられ、係止部9が挟持部18に係止される。
【0045】
本実施例では、挟持部18は、第1段19と、トランジション段20と、第2段21とを含む挟持孔であり、第1段19がトランジション段20を介して第2段21に接続され、第1段19の幅が第2段21の幅がより大きい。
【0046】
本実施例では、トランジション段20が第1段19及び第2段21に中継接続され、第1段19の幅が第2段21の幅より大きく、第1段19を案内段15とし、第2段21を固定段とする。第2係止段11が第1段19で案内されてトランジション段20を介して第2段21に入った後、第2係止段11が取り付け部材5の側壁に当接することで、電気制御ボックスユニット3の取り付け部材5に垂直な方向における変位を制限し、第1係止段10が第2段21の側壁に当接し、第2段21に嵌合されることで、電気制御ボックスユニット3の取り付け部材5に平行する平面内の3つの方向の変位を制限する。第2段21と第1段19との連通方向以外の、残りの方向の変位がいずれも制限される。
【0047】
本実施例では、第1段19の幅が第2段21の幅より大きく、第2係止段11が第1段19を貫通し、第1係止段10及び第2係止段11が第2段21に接近する方向に移動し、第1係止段10及び第2係止段11が第2段21まで移動した後、第1係止段10が第2段21に当接し、電気制御ボックスユニット3を固定する。
【0048】
本実施例では、当接面13が第1段19と第2段21との相対側壁に平行する。当接面13が制限面7と相互に当接することで、第1段19と第2段21との連通方向における変位を制限し、電気制御ボックスユニット3を固定することができる。
【0049】
本実施例に係る電気制御ユニット1の運転原理は以下のとおりである。本実施例では、第2係止段11が第1段19を介して取り付け部材5を貫通して、第2段21に接近する方向に移動するとき、第1案内面8が第2案内面14に相互に当接し、且つ第1案内面8が第2案内面14に対して摺動し、第1案内面8が第2案内面14に対して所定の位置まで摺動した後、当接面13が制限面7に当接する。第1係止段10が第2段21の領域内まで摺動する。
【0050】
電気制御ボックスユニット3を取り外す必要があるとき、リセット段17を押させ、リセット段17で案内段15及び当接段を台座2に対して電気制御ボックスユニット3に接近する方向に移動させ、当接面13と制限面7とを当接から外す。当接面13と制限面7とが当接から外れた後、電気制御ボックスユニット3が第2段21から離れる方向に移動し、第2係止段11を第1段19から取り出すれば、電気制御ボックスユニット3を取り外すことができる。
【0051】
よって、本実施例に係る電気制御ユニット1は、電気制御ボックスユニット3の台座2に対する変位を制限して、電気制御ボックスユニット3を固定することができ、本実施例では、電気制御ボックスユニット3は、台座2に脱着しやすく、電気制御ユニット1のコストを削減させる。
【0052】
実施例2
本実施例は、エアーコンディショナー(図示せず)を提供し、本実施例のエアーコンディショナーは、脱着しやすく、エアーコンディショナーのコストを削減させることができる。
【0053】
説明を簡略化するために、本実施例で言及されないところは、実施例1を参照できる。
【0054】
本実施例では、エアーコンディショナーは、実施例に係る電気制御ユニット1と、ハウジング(エアーコンディショナー)とを備え、台座2がハウジングに接続される。
【0055】
以上は、本発明の好適な実施例にすぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の精神及び原理の範囲内で行われるいかなる補正及び均等な置換や改良などは、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0056】
1 電気制御ユニット
2 台座
3 電気制御ボックスユニット
4 制限部材
5 取り付け部材
6 制限部
7 制限面
8 第1案内面
9 係止部
10 第1係止段
11 第2係止段
12 当接部
13 当接面
14 第2案内面
15 案内段
16 制限段
17 リセット段
18 挟持部
19 第1段
20 トランジション段
21 第2段
23 電気制御ボックス
24 保護板