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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-23
(45)【発行日】2022-03-31
(54)【発明の名称】乾燥防止装置を備える筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 24/00 20060101AFI20220324BHJP
   B43K 8/02 20060101ALI20220324BHJP
   B43K 25/02 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
B43K24/00 100
B43K8/02 100
B43K25/02 190
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020573420
(86)(22)【出願日】2019-12-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2019123274
(87)【国際公開番号】W WO2020114451
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0156472
(32)【優先日】2018-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520509823
【氏名又は名称】青▲島▼点石文具用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王元▲鴻▼
(72)【発明者】
【氏名】▲魚▼命赫
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-126874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 24/00
B43K 5/00-8/24
B43K 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥防止装置を備える筆記具であり、ペンホルダーと、前記ペンホルダー内に設置されたペン先と、インクカートリッジと、押圧ロッドと、を備え、前記ペン先は前記インクカートリッジの下部に連結され、前記押圧ロッドは前記インクカートリッジの上部に配置され、前記インクカートリッジを前記ペンホルダー内で移動させるために用いられており、
前記ペンホルダーの下端部の内壁にリミット突起と、取付溝と、バネ取付面と、が設置され、前記リミット突起が前記バネ取付面の上方に配置され、前記取付溝は前記リミット突起と前記バネ取付面との間に配置され、
前記インクカートリッジの外壁には、締付用昇降突起と、離脱防止挟持面と、が設置され、前記離脱防止挟持面は前記締付用昇降突起の上方に配置され、
前記乾燥防止装置を備える筆記具は、乾燥防止装置をさらに備え、前記乾燥防止装置は、切換スリーブと、昇降キャップと、タッピングバネと、回転式閉鎖キャップと、シールパッドと、支持バネと、を備え、
前記切換スリーブは前記ペンホルダーに挿入されており、前記切換スリーブの上端部の両側にはそれぞれ弾性部が設置され、前記切換スリーブにそれぞれ前記弾性部に沿って延びている2つの昇降溝が設置され、前記弾性部の上端部の外側には、前記リミット突起に適合するロック突起が設けられており、前記弾性部の上端部の内側には、前記離脱防止挟持面に適合する耐圧突起が設けられており、前記切換スリーブの下端部の両側にはそれぞれ回転溝が設置されており、
前記昇降キャップは前記切換スリーブに挿入され、前記昇降キャップの上端部の両側にそれぞれ支持突起が設置され、前記昇降キャップの下端の両側にそれぞれ回転軸が設置され、前記締付用昇降突起と前記支持突起は上下に配置され、それぞれ対応する側の前記昇降溝に挿入され、前記支持突起は前記取付溝に挿入され、
前記タッピングバネは前記切換スリーブ内に挿入され、前記支持昇降キャップと前記インクカートリッジとの間に配置され、
前記回転式閉鎖キャップは、閉鎖面と、前記閉鎖面の両側に配置された回転支持部と、を備え、前記回転支持部には、軸孔と、回転操作突起と、が設置され、前記回転操作突起は前記軸孔の片側に偏心して設置され、前記回転軸は対応する前記軸孔に挿入され、前記回転操作突起は前記回転溝に挿入され、
前記シールパッドには、前記ペン先が出入りするための出入孔が設置され、前記シールパッドは前記切換スリーブの下方に配置され、前記支持バネは前記シールパッドと前記バネ取付面との間に設置され、前記回転式閉鎖キャップは、前記出入孔を開閉するよう回転する
ことを特徴とする乾燥防止装置を備える筆記具。
【請求項2】
ペンクリップをさらに備え、前記ペンクリップは、前記ペンホルダーの上端部に挿入され、前記押圧ロッドは、前記ペンクリップに挿入され、前記インクカートリッジに連結され、前記ペンホルダーの内壁にシールリングが設置され、前記シールリングが前記ペンクリップの外壁に接触していることを特徴とする請求項1に記載の乾燥防止装置を備える筆記具。
【請求項3】
前記押圧ロッドの外壁にゴムリング溝が設置され、前記ゴムリング溝内にシール用ゴムリングが設置され、前記シール用ゴムリングは前記ペンクリップと前記押圧ロッドとの間に配置されることを特徴とする請求項2記載の乾燥防止装置を備える筆記具。
【請求項4】
前記シールパッドの底部にはバネ挿入溝が設置され、前記支持バネの上端部が前記バネ挿入溝に挿入されることを特徴とする請求項1に記載の乾燥防止具を備える筆記具。
【請求項5】
前記ペンホルダーの内壁には、前記ペンホルダーの中心線の周りに配置された複数の回転
突起がさらに設置され、前記インクカートリッジの外管壁にガイド突起と、リミット段差面と、が設置されており、前記リミット段差面は前記ガイド突起の上方に配置され、
前記乾燥防止装置を備える筆記具は、タッピングスリーブをさらに備え、前記タッピングスリーブの内壁には前記タッピングスリーブの軸線の周りに等間隔で配置された昇降タッピング歯が設置され、前記タッピングスリーブの下端部には環状歯が設置され、前記昇降タッピング歯は前記ガイド突起に適合しており、前記環状歯は前記回転突起に挟持する
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥防止装置を備える筆記具。
【請求項6】
前記ペン先が前記ペンホルダー内に引込まれるとき、前記回転式閉鎖キャップの前記閉鎖面は、前記シールパッドに当接し、前記出入孔を密封し、前記ペン先が前記ペンホルダーから延びるとき、前記回転式閉鎖キャップの前記閉鎖面は、前記出入孔を開けるよう前記シールパッドの片側に回転することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の乾燥防止装置を備える筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペン先が乾燥するのを防ぎ、特に、押圧して延出または収縮の機能を備えた蛍光ペンまたはマーカーペンの水性インクまたは揮発性インクが乾燥するのを防ぐ乾燥防止装置を備えた筆記具である。ペンホルダー下部の内側で内部の空間を密閉するよう回転させる乾燥防止装置が設けられる筆記具である。
【背景技術】
【0002】
通常は蛍光ペンとマーカーペンタイプの水性または揮発性のインクを押圧して操作する筆記具は、その上端部の押圧部を繰り返し押し、押すことで外側にペン先を押出したり内側にペン先を収納したりする。
【0003】
大韓民国特許第10-0556569号は、インクの乾燥を防ぐために、乾燥防止構造を備える筆記具を開示している。即ちペンホルダーの内部に外気の流入を防ぐ構造を備え、ペン先の下端部の内側にペン先が外気に曝されないように設置された乾燥防止構造を片側に回転させる。
【0004】
しかし、従来の乾燥防止構造の筆記具は、ペン先の出入口を開閉するために、回転スペアパーツがペンホルダーの内側で下端部に密着し、入口を密閉する。回転スペアパーツを操作すると、摩擦力によってスムーズに回転せず、摩擦によりスペアパーツが摩耗したり、頻繁な操作によりスペアパーツが損傷したりすることによって、密閉機能を低下させ、インクの乾燥を防ぐことができないという問題がある。
【0005】
インクの乾燥を防ぐため、インクカートリッジにおいてペン先を組み合わせたペン先筒体のペン先側に沿って空気が流入するのを防ぎ、ペン先筒体に接触した組み合せゴムリングによって、インクの乾燥を防ぐことができるが、昇降するインクカートリッジとゴムリングは互いに擦れ合うので、ペン先の出し入れがスムーズに行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、主に、従来の乾燥防止機能を備えた筆記具の上記問題を解決するため、乾燥防止装置を形成する回転式閉鎖キャップとシールパッドを互いに密着しており、ペン先を伸ばしたり引込めたりすると、回転式閉鎖キャップが回転してオンオフになる。回転式閉鎖キャップの回転時の摩擦を防ぎ、ペンホルダーの開閉口が柔らかく滑らかになり、摩擦や摩耗による気密性の低下を防ぐことができることを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、インクカートリッジを昇降溝に沿って降下させて弾性部に圧力を加えることができることであり、弾性部が切換スリーブ内で伸縮して弾性部が外側に膨らんだりリセットしたりするのを防ぎ、切換スリーブが上昇せずフック状態を維持し、ペン先の開閉操作がよりスムーズにする。
【0008】
ペンホルダーの上部を閉じるため、ペンホルダーが昇降すると、インクカートリッジとペンホルダーとの間に摩擦が発生せず、ペン先をよりスムーズに出し入れできる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成するために、本発明は、ペンホルダーと、前記ペンホルダー内に設置されたペン先とインクカートリッジと押圧ロッドと、を含む乾燥防止装置を備えた筆記具を提供し、前記ペン先は、前記インクカートリッジの下部に連結され、前記押圧ロッドは、前記インクカートリッジの上部に配置され、前記インクカートリッジを駆動して前記ペンホルダー内で移動するために使用される。
【0010】
前記ペンホルダーの下端部の内壁には、リミット突起と、取付溝と、バネ取付面とが設けられており、前記リミット突起は、前記バネ取付面の上方に配置され、前記取付溝は、前記リミット突起と前記バネ取付面との間に配置されている。
【0011】
前記インクカートリッジの外壁には、締付用昇降突起と、離脱防止挟持面と、が設けられており、前記離脱防止挟持面は、前記締付用昇降突起の上方に配置されている。
【0012】
前記乾燥防止装置を備える筆記具は、乾燥防止装置をさらに備え、前記乾燥防止装置は、切換スリーブと、昇降キャップと、タッピングバネと、回転式閉鎖キャップと、シールパッドと、支持バネと、を備える。
【0013】
前記切換スリーブは前記ペンホルダーに挿入され、前記切換スリーブの上端部の両側にそれぞれ弾性部が設置され、前記切換スリーブにそれぞれ前記弾性部に沿って延びている2つの昇降溝が設置され、前記弾性部の上端部の外側には、前記リミット突起に適合(対応)する耐圧突起が設けられており、前記弾性部の上端部の内側には、前記離脱防止挟持面に適合(対応)するロック突起が設けられており、前記切換スリーブの下端部の両側には回転溝が設けられている。
【0014】
前記昇降キャップは前記切換スリーブに挿入され、前記昇降キャップの上端部の両側にそれぞれ支持突起が設けられ、前記昇降キャップの下端の両側にそれぞれ回転軸が設けられ、前記締付用昇降突起と前記支持突起は上下に配置され、それぞれ対応する側の前記昇降溝に挿入され、前記支持突起は前記取付溝に挿入されている。
【0015】
前記タッピングバネは前記切換スリーブに挿入され、前記支持昇降キャップと前記インクカートリッジとの間に配置されている。
【0016】
前記回転式閉鎖キャップは、閉鎖面と、前記閉鎖面の両側に配置された回転支持部と、を備え、前記回転支持部には、軸孔と、回転操作突起と、が設置され、前記回転操作突起は前記軸孔の片側に偏心して配置され、前記回転軸は対応する前記軸孔に挿入され、前記回転操作突起は前記回転溝に挿入されている。
【0017】
前記シールパッドには、前記ペン先が出入りするための出入孔が設置され、前記シールパッドは前記切換スリーブの下方に配置され、前記支持バネは前記シールパッドと前記バネ取付面との間に設置され、前記回転式閉鎖キャップは、出入孔を開閉するよう回転するために使用される。
【0018】
ペンクリップをさらに備える。前記ペンクリップは前記ペンホルダーの上端部に挿入され、前記押圧ロッドは前記ペンクリップに挿入され、前記インクカートリッジに連結され、前記ペンホルダーの内壁にはシールリングが設置され、前記シールリングは前記ペンクリップの外壁に接触する。
【0019】
さらに、前記押圧ロッドの外壁にはゴムリング溝が設置されており、前記ゴムリング溝内にシール用ゴムリングが設置され、前記シール用ゴムリングが前記ペンクリップと前記押圧ロッドとの間に配置されている。
【0020】
さらに、前記シールパッドの底部にはバネ挿入溝が設置されており、前記支持バネの上端部が前記バネ挿入溝に挿入されている。
【0021】
さらに、前記ペンホルダーの内壁に前記ペンホルダーの中心線の周りに配置された複数の回転突起が設置されており、前記インクカートリッジの外管壁には、ガイド突起とリミット段差面が設置され、前記リミット段差面は前記ガイド突起の上方に配置されている。
【0022】
前記乾燥防止装置を備えた筆記具は、タッピングスリーブをさらに備え、前記タッピングスリーブの内壁には、その軸の周りに等間隔で配置された昇降タッピング歯が設置され、前記タッピングスリーブの下端部には、環状歯が設置されている。前記昇降タッピング歯は前記ガイド突起に適合し(噛み合い)、前記環状歯は前記回転突起に挟持する。
【0023】
さらに、前記ペン先が前記ペンホルダー内に引込まれると、前記回転式閉鎖キャップの前記閉鎖面が前記シールパッドに当接し、前記出入孔をシールする。前記ペン先が前記ペンホルダーから外側に延びると、前記出入孔が開放するよう前記回転式閉鎖キャップの前記閉鎖面が前記シールパッドの片側に回転する。
【発明の効果】
【0024】
本発明の利点および有益な効果は、ペンホルダーと、ペンホルダーの上端部に設置された押圧ロッドと、ペンホルダーに挿入されて押圧ロッドと共に昇降するインクカートリッジと、ペン先のインクが乾燥するのを防ぐ乾燥防止装置と、から構成され、前記乾燥防止装置は、インクカートリッジの下方に配置され、中空構造に挿入できる切換スリーブと、切換スリーブ内で昇降できる昇降キャップと、昇降キャップの下部と連結して軸方向に沿って回転する回転式閉鎖キャップと、ペンホルダーの内側の下部に挿入され、回転式閉鎖キャップに密着し、ペン先は出入できるよう貫通して形成されたシールパッドと、シールパッドを弾性的に支持する支持バネ、がから構成される。
【0025】
前記シールパッドが加圧されると、回転式閉鎖キャップが切換スリーブに対して移動し、インクカートリッジの上部の弾性部がインクカートリッジによって圧迫されて変形して外側に拡張するのを防ぐため、弾性部の内側に突出する反圧力突起が形成され、弾性部の外側に突出するロック用突起が形成される。
【0026】
シールパッドはペンホルダーの内側の下方で一定の間隔によって昇降され、シールパッド上のペン先の出入り用の出入孔は、片側に回転式閉鎖キャップを回転してペンホルダーの下部が閉じられ、且つペンホルダーの上部においてペンクリップの内側にシール用ゴムリングが設けられ、内外の空気循環を防ぐことによってインクの乾燥を防ぐようインクカートリッジの上端部とシール用ゴムリングと、を互いに接触させて、ペンホルダーの内部を密閉する。
【0027】
そして、回転式閉鎖キャップを回転するよう駆動することによって、出入孔を開閉する。回転式閉鎖キャップを回転する時、支持バネによりシールパッドと回転式閉鎖キャップとが分離されるため、摩擦が発生せず、出入口の開閉操作がよりスムーズになり、摩擦によるスペアパーツとの間の損傷を防止できる。
【0028】
押圧ロッドがペン先を押すと、ペン先をインクカートリッジとインクカートリッジの下部に締付された切換スリーブに追従させてペンホルダーの内部を昇降させるため、ペン先が降下する動作時に切換スリーブの両側の弾性部をインクカートリッジで外側に伸ばし、弾性部のロック用突起がペンホルダーの内部のリミット突起の上部に挟持し、下向きの圧力がかかったシールパッドが支持バネの弾性力によって上昇できなくなり、回転式閉鎖キャップとシールパッドとが分離する状態を安定に維持する。
【0029】
また、ペンホルダー上部からの空気の流入を防ぐようインクカートリッジとペンホルダーとの間は接触部分をなくし、ペン先の出し入れ操作がよりスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施例の分解斜視図である。
図2】本発明の実施例の分解断面図である。
図3】本発明の実施例の斜視図である。
図4】本発明の実施例における作動状態の断面図である。
図5】本発明の実施例におけるインクカートリッジのタッピング動作を併せた状態を示す斜視図である。
図6】本発明の実施例における乾燥防止装置の締付順序を示している図である。
図7】本発明の実施例における昇降キャップと回転式閉鎖キャップとの結合状態を示す斜視図である。
図8】本発明の実施例における乾燥防止装置の要部を示す斜視図である。
図9】本発明の実施例における切換スリーブ内のインクカートリッジの降下状態を示す断面図である。
図10】本発明の実施例における動作順序を示す断面図である。
図11図10のA部のインクカートリッジと切換スリーブの作動状態を拡大して示す拡大断面図。
図12】本発明の実施例における回転閉鎖キャップとシールパッドを操作する動作順序を示す断面図である。
図13】本発明の実施例における回転閉鎖キャップとシールパッドを操作する操作例を示す拡大図である。
図14】他の実施例を使用して、押圧ロッドにシール用ゴムリングを結合する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の好ましい実施形態
図1図14に示すように、本発明は、ペンホルダー110と、ペンホルダー110の上端部に設けられ、ねじまたは係合によってペンホルダー110上端部に配置されたペンクリップ120と、ペンホルダー110の内部に挿入される押圧ロッド150と、ペン先1と、インクカートリッジ130と、ペンホルダー110の前端を密閉してインクの乾燥を防ぐための乾燥防止装置200、からなる。
【0032】
前記インクカートリッジ130は、コア連結チューブ135に設けられたペン先1にインクを供給するためのインクフィルター2が収容されている。
【0033】
前記ペンホルダー110の内側の上端部には、ペンクリップ120の下部の外周に当接して内部の連結部をシールするシールリング111が設けられ、ペンホルダー110の中央部には、タッピングスリーブ140に適合する回転突起112が設けられ、回転突起112の上部には傾斜面が設置され、回転突起112は下部まで一定の長さで延びており、回転突起112の下部にも昇降キャップ220を挿入するために形成された支持突起221の取付溝113が設置され、隣接する2つの回転突起112との間のペンホルダー110の壁面に切換スリーブ210が降下した後に再び上昇するのを防ぐための制限突出114が設置され、ペンホルダー110の内側の下方にシールパッド240を支持し、支持バネ244を取り付けるバネ取付面115が設けられている。
【0034】
前記バネ取付面115の上部には、挿入されたシールパッド240が支持バネ244の支持の下でストロークに応じて昇降するための操作空間116が設けられている。
【0035】
前記ペンホルダー110の上端部と組み合わせたペンクリップ120をシールリング111に挿入し、隙間の発生を防ぎ、筆記具の上部を密閉する役割を果たす。
【0036】
前記ペンクリップ120の内部には、シール用ゴムリング160が設けられており、シール用ゴムリング160は、インクカートリッジ130の上部のシールド面136とペンクリップ120の開放孔中で昇降する押圧ロッド150との間をシールし、外気が隙間から密閉されたペンクリップ110に流入することを防ぐ。
【0037】
前記ペンホルダー110には、ペン先1を装着したインクカートリッジ130と、インクカートリッジ130の上部に設置されたタッピングスリーブ140と、インクカートリッジ130の下部に設置された乾燥防止装置200と、が挿入されている。
【0038】
前記インクカートリッジ130の上部には、タッピングスリーブ140と連結するリミット段差面131が形成され、インクカートリッジ130の外側の中間部の両側には、タッピングスリーブ140のスライドを案内するためのガイド突起132が形成され、インクカートリッジ130には、ガイド突起132の下方に切換スリーブ210の両側に貫通して形成された昇降溝212に挿入される締付用昇降突起133が形成され、締付用昇降突起133の上方には、離脱防止挟持面134が形成され、離脱防止挟持面134は、切換スリーブ210の耐圧突起211aに適合し、切換スリーブ210の両側のそれぞれの弾性部211が元の位置に戻って拡張した後、2つの弾性部211との間の寸法は、下方の離脱防止挟持面134の寸法より大きくなり、インクカートリッジ130の底部には、ペン先1を挿入するためのコア連結チューブ135が形成され、インクカートリッジ130の頂部には、シール用ゴムリング160に密着するシールド面136が形成されている。
【0039】
前記インクカートリッジ130と押圧ロッド150とは、ねじ結合等の固定方法により連結することができる。
【0040】
タッピングスリーブ140の内部には、等間隔に配置された昇降タッピング歯141が形成され、タッピングスリーブ140の下端部に形成されている環状歯142の直径は、昇降タッピング歯141の周りに形成された円の直径よりも大きい。
【0041】
前記乾燥防止装置200は、インクカートリッジ130の下部に挿入された切換スリーブ210と、切換スリーブ210内で上下に移動できる昇降キャップ220と、昇降キャップ220の上部にインクカートリッジ130が弾性的に支持されたタッピングバネ214と、昇降キャップ220の下部と連結して回転可能な回転式閉鎖キャップ230と、ペンホルダー110の内側に挿入され、回転式閉鎖キャップ230に密着させてペン先1を露出するためのシールパッド240と、シールパッド240を弾性的に支持する支持バネ244と、から構成される。
【0042】
インクカートリッジ130の下部は切換スリーブ210に挿入され、切換スリーブ210の上端部の両側には、一定の長さに応じて切断して離間された弾性部211が形成され、切換スリーブ210には、それぞれ弾性部211に沿って延び、一定の長さで貫通して昇降溝212が形成され、切換スリーブ210の下部には、片側が開放され、回転式閉鎖キャップ230を取り付けるための回転溝213が形成されている。
【0043】
回転操作突起234が回転溝213に設けられており、回転溝213には、回転操作突起234を引っ張って回転させてシールパッド240の出入孔241を開放する開放操作面213aが形成され、回転溝213には、回転操作突起234を押して回転させて出入孔241を閉塞するための閉塞操作面213bがさらに形成される。
【0044】
前記弾性部211の上端部の内側には耐圧突起211aが形成され、弾性部211の上端部の外側にはペンホルダー110の内側のリミット突起114に適合するロック突起211bが形成されている。
【0045】
タッピングバネ214は、インクカートリッジ130を支持してその弾性を回復し、タッピング作業を完了する。
【0046】
昇降キャップ220は、切換スリーブ210の上端部から下向きに挿入して結合し、昇降キャップ220の上部の2つの側面には、支持突起221が形成され、支持突起221は、昇降溝212に挿入され、支持突起221の昇降溝212から突き出ている部位は取付溝113に挿入され、昇降キャップ220の下部の両側には回転軸222が形成され、回転軸222は回転式閉鎖キャップ230に挿入される。
【0047】
前記回転式閉鎖キャップ230は切換スリーブ210の下部に配置され、回転式閉鎖キャップ230の両側の回転操作突起234が回転溝213に挿入され、上部に挿入された昇降キャップ220に互いに連結されている。
【0048】
前記回転閉鎖キャップ230はシールパッド24の上部に密着され、回転閉鎖キャップ230はペンホルダー110の下部を閉塞するための球状の閉鎖面231と、閉鎖面231の両側から上方に突出する回転支持部232、から構成され、回転支持部232の中心には、回転軸222を挿入するための片側に切り欠かれた軸孔233と、回転溝213の上部開操作面213aと下部閉操作面213b、が形成され、回転支持部232に回転操作突起234がさらに形成されている。
【0049】
前記回転操作突起234は、軸孔233の上方に偏心して配置され、切換スリーブ210は、軸孔233の中心に対して上下に移動して、回転閉鎖キャップ230を駆動して、回転操作を完了する。
【0050】
前記回転閉鎖キャップ230は切換スリーブ210の側面から挿入して結合されると、昇降キャップ220の回転軸222が軸孔233に挿入される。
【0051】
前記シールパッド240はペンホルダー110の開いた上部から挿入され、シールパッド240の中央を貫通してペン先を出入りするための出入孔241が形成され、シールパッド240の外側にペンホルダー110の内壁に接触する接触リング242が形成され、シールパッド240の下部にバネ挿入溝234が設けられ、支持バネ244が脱落するのを防止するようにシールパッド240を弾性的に支持するための支持バネ244がバネ挿入溝234に挿入され、支持バネ244によってシールパッド240と回転閉鎖キャップ230とを弾性的に密着させる。
【0052】
本発明の実施例では、押圧ロッド150の下方にゴムリング溝150aが形成され、ゴムリング溝150a上に締付シール用ゴムリング160が形成され、シール用ゴムリング160はペンクリップ120の内壁にスライドして接触した後、空気流通を密閉する。
【0053】
前記押圧ロッド150のゴムリング溝150aには、O型構造のシール用ゴムリング160が設置されている。
【0054】
次に、本発明の操作過程について説明する。
【0055】
本発明は、ペンホルダー110と、ペンホルダー110の上端部の押圧ロッド150と、ペンホルダー110に挿入されたインクの乾燥を防ぐ乾燥防止装置200、から構成される。 ペンホルダー110の上端部の押圧ロッド150の操作によって、乾燥防止装置200は、ペン先1の出入れるシールパッド240の出入孔241を開閉するよう駆動され、ペンを使用していないときは、乾燥防止装置200はインクの乾燥を防ぐようにシールパッド240の出入孔241を閉塞する。
【0056】
押圧ロッド150を押すと、押圧ロッド150がインクカートリッジ130を一緒に降下させ、リミット段差面131が下方のタッピングスリーブ140に当接し、離脱防止挟持面134は切換スリーブ210の内壁の上端部に突起された耐圧突起211aを降下すよう押し下げ、降下する切換スリーブ210は支持バネ244によって弾性的に支持された下部のシールパッド240に付勢され、一定の距離を押した後、回転閉鎖キャップ230とシールパッド240とが分離し、回転溝213の開放操作面213aが回転支持部232の外側の回転操作突起234を押して、回転式閉鎖キャップ230を回転するように操作させ、シールパッド240の出入孔24を開き、インクカートリッジ130のコア連結チューブ135上のペン先1がペンホルダー110の下方に向かって延びるようにする。
【0057】
一方、前記リミット段差面131がタッピングスリーブ140の下端部の環状歯142の回転突起112に到達すると、一定の角度で回転して降下し、回転突起112が環状歯142の縁部に配置され、タッピングスリーブ140の操作により、インクカートリッジ130上に結合されたペン先1がペンホルダー110の外側へ延びる。
【0058】
インクカートリッジ130の下部に形成された離脱防止挟持面134は、切換スリーブ210の内側の上部に形成された耐圧突起211aを下向き押し下げ、切換スリーブ210が降下すると、下部の支持バネ244は、シールパッド240を弾性的に支持し、押されたシールパッド240は、一定の距離を降下し、支持バネ244を圧縮することによって、シールパッド240と回転式閉鎖キャップ230との間に一定の間隔を形成する。
【0059】
回転式閉鎖キャップ230がシールパッド240から分離された後、インクカートリッジ130を引続き下方に移動すると、切換スリーブ210の下端部に形成された回転溝213の上部開放操作面213aが回転操作突起234を押し、回転閉鎖キャップ230は、昇降キャップ220の回転軸222を中心にして側面の方向に回し、シールパッド240の出入孔241を開け、インクカートリッジ130と結合されたペン先1が延びる。
【0060】
このとき、前記回転溝213に位置する回転操作突起234の上方と開放操作面213aとの間の移動距離の間隔Aと、切換スリーブ210を下方へ移動してシールパッド240に到達する上方の移動距離の間隔a’との差は、回転式閉鎖キャップ230はシールパッド240と離れる間隔高さの間隔a ''と同じである。回転式閉鎖キャップ230が回転して、シールパッド240の出入孔241を開け、両方との間に摩擦を発生しない。
【0061】
一方、前記切換スリーブ210は、インクカートリッジ130の加圧の下で引き続き降下し、切換スリーブ210は、シールパッド240が下方に移動し、シールパッド240が最底部まで下方に移動すると、切換スリーブ210の耐圧突起211aとロック突起211bは、ペンホルダー110の内側のリミット突起114の下方に配置されている。
【0062】
切換スリーブ210はシールパッド240と接触して最底部に移動し、離脱防止挟持面134は耐圧突起211aから分離され、弾性部211はリミット突起114の下方のスペースに移動した後、押えられて広げる。
【0063】
弾性部211が外側に広がった後、耐圧突起211aは離脱防止挟持面134の上方に配置され、弾性部211が外側に広がった状態下で、弾性部211の外側に突起されたロック突起211bがペンホルダー110のリミット突起114の下部に当接して、切換スリーブ210がシールパッド240に押し付けられ、回転式閉鎖キャップ230とシールパッド240とが分離する状態にあることを維持する。
【0064】
押圧ロッド150が再度押されると、リミット段差面131がタッピングスリーブ140を押して下方へ移動し、下方に移動されたタッピングスリーブ140が昇降タッピング歯141のリミットを解除して、ペン先1が引込まれる。
【0065】
このとき、切換スリーブ210においてタッピングバネ214によってインクカートリッジ130が上方へ移動し、弾性部211は離脱防止挟持面134の外側に広げることによって、元の位置に移動し、ペンホルダー110のリミット突起114とロック突起211bとの挟持状態が解除され、切換スリーブ210が上方へ移動する。
【0066】
前記切換スリーブ210の上方へ移動する過程では、切換スリーブ210の内部のタッピングバネ214の弾性力がインクカートリッジ130を上方に押して上方に移動し、上方に移動するインクカートリッジ130上の締付用昇降突起133は、持ち上げ溝212に沿って上方に移動し、切換スリーブ210の上端部に移動する。
【0067】
前記切換スリーブ210が上方に移動すると、回転溝213の閉塞操作面213bが回転操作突起234を引っ張り、回転式閉鎖キャップ230が回転軸222を中心に回転して、閉鎖面231は切換スリーブ210の側面から回転し、移動する。
【0068】
支持バネ244の弾性力の下で、シールパッド240は操作スペース116内で上方へ一定の距離を移動し、回転式閉鎖キャップ230の閉鎖面231がシールパッド240の出入孔241に密着させ、支持バネ244は、シールパッド240に圧力を加えて、シールパッド240の出入孔241を閉塞する。
【0069】
一方、前記ペンホルダー110の上部はシールリング111のペンクリップ120の外側の下部に接触して密閉が形成され、ペンクリップ120の内部の上方はシール用ゴムリング160によってシールされて、空気の流入を防ぎ、密閉を達成する。
【0070】
シール用ゴムリング160が形成された孔径は押圧ロッド150よりも外径が大きいため、押圧ロッド150はシール用ゴムリング160に摩擦せず、タッピング操作が軽くてスムーズになる。
【0071】
一方、本発明の他の例も同様に、前記押圧ロッド150の下部には、シール用ゴムリング160を取り付けるためのシール用のゴムリング溝150aが形成され、シール用のゴムリング溝150aには、シール用ゴムリング160が設けられ、シール用ゴムリング160がペンクリップの内壁に接触しているとき、ペン先1を伸ばした状態の下で、ペンクリップ120と下方へ移動する押圧ロッド150との間に隙間が発生する。ペン先1が引込まれる状態の下で、上方に移動した押圧ロッド150は、O型リングのシール用ゴムリング160を介してペンクリップ120の内側壁との隙間をシールして連結されている。
【符号の説明】
【0072】
110 ペンホルダー
111 シールリング
112 回転突起
113 取付溝
114 リミット突起
115 バネ取付面
116 作業スペース
120 ペンクリップ
130 インクカートリッジ
131 リミット段差面
132 ガイド突起
133 締付用昇降突起
134 離脱防止挟持面
135 コア連結チューブ
136 シールド面
140 タッピングスリーブ
141 昇降タッピング歯
142 環状歯
150 押圧ロッド
160 シール用ゴムリング
200 乾燥防止装置
210 切換スリーブ
211 弾性部
211a 耐圧突起
211b ロック突起
212 昇降溝
213 回転溝
214 タッピングバネ
220 昇降キャップ
221 支持突起
222 回転軸
230 回転式閉鎖キャップ
231 閉鎖面
232 回転支持部
233 軸孔
234 回転操作突起
240 シールパッド
241 出入孔
242 接触リング
243 バネ挿入溝
244 支持バネ
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