IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社足立ライト工業所の特許一覧

<>
  • 特許-立体的表示装置 図1
  • 特許-立体的表示装置 図2
  • 特許-立体的表示装置 図3
  • 特許-立体的表示装置 図4
  • 特許-立体的表示装置 図5
  • 特許-立体的表示装置 図6
  • 特許-立体的表示装置 図7
  • 特許-立体的表示装置 図8
  • 特許-立体的表示装置 図9
  • 特許-立体的表示装置 図10
  • 特許-立体的表示装置 図11
  • 特許-立体的表示装置 図12
  • 特許-立体的表示装置 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】立体的表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 19/12 20060101AFI20220325BHJP
   G09F 9/37 20060101ALI20220325BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20220325BHJP
   G03B 21/60 20140101ALI20220325BHJP
【FI】
G09F19/12 J
G09F9/37
G03B21/00 Z
G03B21/60
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2017179042
(22)【出願日】2017-09-19
(65)【公開番号】P2019053260
(43)【公開日】2019-04-04
【審査請求日】2020-09-17
(73)【特許権者】
【識別番号】591044614
【氏名又は名称】株式会社足立ライト工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100112531
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 康一
【審査官】稲荷 宗良
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-287225(JP,A)
【文献】特開2010-134055(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 19/12
G09F 9/37
G03B 21/00
G03B 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光体が制御基板により点滅制御されるように設けられており該各発光体の光が一方向に平行に放射されるようにした投光部と、
前記投光部からの光の放射方向と直交する面内にて回転するように駆動源により回転駆動される回転受光体とからなり、
前記回転受光体には前記発光体の光を受けて輝く光輝部が前記投光部からの距離が異なるように立体的に設けられるとともに、該回転受光体の該光輝部は回転中心から離れるに従い円周方向に長く形成されていることを特徴とした立体的表示装置。
【請求項2】
前記発光体の点滅周期と前記回転受光体の回転速度とを同期させ、該回転受光体の所定部分が所定の回転位置にあるときに該回転受光体の所定部分に前記発光体の光が照射されて該所定部分を光輝させることにより、当該光輝部が目の残像現象により空中に浮遊する如くに視認されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載した立体的表示装置。
【請求項3】
前記投光部の発光体は、前記回転受光体の回転中心を中心とする同心円上に適宜間隔で複数配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載した立体的表示装置。
【請求項4】
前記回転受光体は螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載した立体的表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は図形、文字等を立体的に表示することができる表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
回転体にLED等の多数の発光体が設けられ、該回転体をモータによって回転駆動すると同時に該発光体を点滅させることにより、図形、文字等が光輝するように表示される表示装置は、レジャー施設内のディスプレイや遊技機の電飾装置、その他の表示装置として従来から一般的に使用されている。
ところで、このようにLED等の発光体を回転可能に設けてなる電飾装置、或いは表示装置では、回転する発光体に電気を供給するため、回転電極に対して導電ブラシを摺接させる構造のスリップリングを設ける必要がある。しかし一般的にスリップリングを設けることによっては、その接点からノイズが発生し易いとともに、短期間で導電ブラシが摩耗し接点不良を起こし易く、メンテナンスが不可欠となるなど、製品全体として大幅なコストアップになるという問題がある。
【0003】
一方、下記特許文献1に示された回転表示装置は、板状の導光部材ホルダに複数本の光ファイバーを組み込み、該各光ファイバーの一端と相対するようにLED等の発光体を設け、該導光部材ホルダをモータにより回転動するとともに該発光体を点滅制御することにより、該各光ファイバーの他端が位置する該導光部材ホルダの回転周面から光が放出され、文字、図形等の情報が光輝表示されるようにしたものであり、発光体を回転させるものではないのでスリップリングは必要でなく上記のような問題が生じない利点がある。しかしながら、この回転表示装置は、導光部材ホルダの回転周面である円筒形の平面を光らせるだけであるので、面白みが少なく人目を惹くような魅力がないといった問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第4817325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、スリップリングを使用することなく構成でき、かつ、奥行がある立体的で精細な表示をすることができる新しい構造の立体的表示装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために本発明に係る立体的表示装置は、複数の発光体が制御基板により全点灯又は個々に点滅制御されるように設けられており該各発光体の光が一方向に平行に放射されるようにした投光部と、前記投光部からの光の放射方向と直交する面内にて回転するように駆動源により回転駆動される回転受光体とからなり、前記回転受光体には前記発光体の光を受けて輝く光輝部が前記投光部からの距離が異なるように立体的に設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は上記立体的表示装置において、前記発光体の点滅周期と前記回転受光体の回転速度とを同期させ、該回転受光体の所定部分が所定の回転位置にあるときに該回転受光体の所定部分に前記発光体の光が照射されて該所定部分を光輝させることにより、当該光輝部が目の残像現象により空中に浮遊する如くに視認されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は上記立体的表示装置において、前記投光部の発光体は、前記回転受光体の回転中心を中心とする同心円上に適宜間隔で複数配設されていることを特徴とする。
このように発光体を複数配設することにより、限られた空間内で奥行きのある表示をすることができ、より複雑な文字や図形を表示することが可能となる。
【0009】
また、本発明は上記立体的表示装置において、前記回転受光体は螺旋状に形成されていることを特徴とする。
このように螺旋状に形成することにより、回転受光体の投光部からの距離が順に変えられ、該回転受光体に当たる光により投光部に向けて立体的で奥行きのある表示ができる。
【0010】
また、本発明は上記立体的表示装置において、前記回転受光体の光輝部は回転中心から離れるに従い円周方向に長く形成されていることを特徴とする。
回転受光体の外周近くに位置する光輝部は、内周近くに位置する光輝部よりも高速で移動するが、円周方向に長く形成することによっては、発光体の光を内周近くに位置する光輝部と略々同等に受けられるようになるので、光輝部の位置による明暗の差がないようにできる。このため輝度が均一化され明瞭な表示をすることができる。
【0011】
また、本発明は上記立体的表示装置において、前記回転受光体は前記発光体の光を受けて輝く光輝部が各発光体と相対するように個々に形成され、該各光輝部の周囲に光遮蔽部が形成されていることを特徴とする。
このように光輝部を光遮蔽部により囲うことにより光の拡散が防がれ、各光輝部が受けた光が周囲に拡散して隣接する他の光輝部を光らせることがないので、複雑な図形や文字でも明確に表示することができる。
【0012】
また、本発明は上記立体的表示装置において、前記投光部は、前記回転受光体の回転中心から離れるに従い強い光を放射するように設定したことを特徴とする。
回転受光体の外周近くに位置する光輝部は、内周近くに位置する光輝部よりも高速で移動するが、このように強い光を放射するように設定することによっては、光輝部の位置による明暗の差がないようにできる。このため輝度が均一化され明瞭な表示をすることができる。
【発明の効果】
【0013】
この立体的表示装置によれば、人目を惹く興趣ある表示をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る立体的表示装置の保護カバーを取り外した状態の斜視図。
図2】本発明に係る立体的表示装置の正面図。
図3】本発明に係る立体的表示装置の平面図。
図4】本発明に係る立体的表示装置の分解斜視図。
図5】本発明に係る立体的表示装置の分解斜視図。
図6】本発明に係る立体的表示装置の縦断面図。
図7】本発明に係る立体的表示装置の回転受光体の分解斜視図。
図8図7に示した回転受光体のスクリーン片の縦断面図。
図9】本発明に係る立体的表示装置の表示状態を示す斜視図。
図10】本発明に係る立体的表示装置の表示状態を示す斜視図。
図11図10の正面図。
図12】本発明に係る立体的表示装置の表示状態を示す斜視図。
図13図12の正面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この立体的表示装置は、図1に示すように、機箱1の上に発光体基板2aと投光板2bを配設することにより投光部3を構成するとともに、該機箱1の中央から発光体基板2aおよび投光板2bを貫通して上方に突出するように設けられた回転軸4に螺旋形の回転受光体5を取着してなる。なお、6は回転受光体5を保護するためにビス7によって機箱1に止着される透明なプラスチック製の保護カバーである。
機箱1は正方形状であって、図4に示したように該機箱1の上面の四隅に前記発光体基板2aをビス10によって止着するための円柱11、および前記投光板2bを前記保護カバー6とともに前記ビス7によって止着するための円柱12が形成されている。なお、円柱12は円柱11よりも少し外周側に位置し、しかも該円柱11よりも少し背高に形成されている。また、該機箱1の上面中央に前記回転軸4を突出させるための筒状部13が形成されている。その他、該機箱1の上面にコネクタ収納用の窪み14,15が形成され、側面には電源コード挿通用の角孔16が形成されている。
【0016】
前記発光体基板2aは、略正方形板状であって中心に透孔20が形成され、該発光体基板2aの上面に複数の発光体(LED)21が取り付けられる。即ち、この実施形態では、該発光体基板2aの上面に描かれる直径が異なる8つの同心円上に等間隔で20個ずつ合計160個の発光体21が取り付けられる。なお、該各発光体21は上面にレンズが一体的に形成されたLEDからなる。そして該発光体基板2aをビス10によって前記円柱11上に止着する。
また、投光板2bは略正方形で光の反射が少ない黒色のプラスチック板からなり、該投光板2bの中心に透孔22を形成するとともに、前記各発光体21と相対するように合計160個のピンホール23が開設される。該投光板2bを前記ビス7によって前記円柱12に止着することで、該投光板2bを前記発光体基板2a上に重なるように配設する。これにより該投光板2bの各ピンホール23から各発光体21の光が一方向(この場合、上方向)に平行に放射される。なお、投光板2bを厚手にすることによってはピンホール23を深くできるので、各発光体21から該ピンホール23を通って上方向に投光される光の拡散を防ぎ上方への指向性を増すことができる。
該各発光体21は発光体基板2aの裏側に設けられたコネクタ24,25を介して制御基板(図示せず)に配線され、該制御基板の作動により個々に点滅が制御されるようにしている。
【0017】
前記機箱1の内部には図5図6に示したように駆動源30が設けられる。即ち、前記筒状部13の上端開口部と下端開口部にそれぞれ軸受31,32を設け、Eリング42が止着された回転軸4を該軸受31,32により回転自在に支持するとともに、横断面が略D字形に形成された該回転軸4の下方部4aに半円板状体33と小径歯車34とをEリング35によって固着し、さらに、該機箱1内にビス36によってステッピングモータ37を固定し、該モータ37の回転出力軸38に大径歯車39を固設し、該大径歯車39を前記小径歯車34に噛合させ、該モータ37を作動させることにより大径歯車39,小径歯車34を介して回転軸4が回転駆動されるようにする。また、前記半円板状体33を検知する光センサ40をビス41によって該機箱1内に固定し、該光センサ40により回転軸4の回転原点が検出されるようにする。
【0018】
回転軸4の前記機箱1からの突出部4bは、図7にも示したように横断面が略D字形に形成され、該突出部4bに合計20個のスクリーン片50~69が取着される。該各スクリーン片50~69は、光を遮蔽する黒色など濃い色のプラスチックにより略扇形に成形したものであるが、図7にはそのうちのスクリーン片50とスクリーン片68とスクリーン片69を例示する。このように該各スクリーン片50~69の基端部50a~69aに回転軸4の突出部4bに嵌合し得る略D字形の取付孔50b~69bがそのD字形における平坦面の向きを18度ずつ変えつつ成形される。このため、これらの取付孔50b~69bに回転軸4の突出部4bを嵌合した際に、該各スクリーン片50~69は該回転軸4の外周にその取付角度が18度ずつずれて積み重ねられる。このため、これらのスクリーン片50~69によって回転受光体5は回転軸4を一周する螺旋状に形成される。なお、最上段に積み重ねられるスクリーン片69の基端部69aには突起69cが一体に形成され、回転軸4の上端に止着したEリング70が該突起69cに合致する。
また、図6に示したように、回転軸4の上端面には前記保護カバー6の内面中央に形成された支軸6aを当接させることで該回転軸4の先端が支軸6aにより回転可能に支持される。前記保護カバー6はこのように回転受光体5を保護するだけでなく、支軸6aにより回転軸4の先端を支持することで、該回転軸4が軸ブレを起し回転が不安定になるのを防いでいる。
【0019】
該各スクリーン片50~69は、図8にスクリーン片69について縦断面図を例示したように基端部50a~69aと一体に扇形の光遮蔽部50d~69dが形成され、該各光遮蔽部50d~69dに前記各発光体21と相対し前記回転軸4を中心とする円弧状なるように光輝部71~78をそれぞれ8個所ずつ合計160個所形成している。なお、該各光輝部71~78は、光遮蔽部50d~69dに複数の円弧状の透孔を形成し、該透孔に半透明乳白色の樹脂(例えば電熱式溶融型の接着剤(エチレン酢酸ビニル共重合体(50~60%)と炭化水素系樹脂(40~50%)を混合したもの)を盛り付けて硬化させることにより形成される。このため該各光輝部71~78は、周囲が黒色のプラスチックからなる枠状の光遮蔽部50d~69dによって夫々囲われた形態となる。該各光輝部71~78は、回転軸4を中心とする円弧状の形態であるとともに、回転軸4から離れるに従い次第に円周方向に長くに形成される。こうして、各光輝部71~78(合計160個所)は、投光部3に設けられた合計160個の発光体21とそれぞれ一対一の関係で相対する。
【0020】
このように回転受光体5は、スクリーン片50~69によって立体的に形成され、該スクリーン片50~69ごとに設けられる光輝部71~78がそれぞれ前記投光部3からの距離が異なるように立体的に配設される。そして、前記駆動源30を作動させることにより、回転受光体5の各光輝部71~78は前記発光体21からの光の放射方向と直交する面内にて回転動する。こうすることで、各発光体21から放射された光はそれぞれ回転軸4に沿って該回転軸4と平行な方向に進み、回転受光体5の各光輝部71~78に該各発光体21毎に独立して受光される。
【0021】
このため例えば該回転受光体5を1200rpmにて回転させ、前記各発光体21を毎秒400回点滅させると、該各発光体21から放射された光が該回転受光体5の各光輝部71~78に受光され、該各光輝部71~78の受光部位を定位置にて光輝させる。そして、光輝した点状部分が目の残像現象により光輝状態に持続されることから、図9に示したように光る点が空中に浮遊する如くに視認される。即ち、各発光体21を点滅させ、その光を回転する光輝部71~78に照射することにより、回転中の光輝部71~78を定位置にあるときに限定的に光輝させるので、光輝した点状部分が目の残像現象により定位置に持続的に視認され、光輝する点が空中に浮遊する如くに見える。このため、各発光体21から放射された光により多数の光輝する点が3次元方向に連なるように表示することができる。そのため複数の光輝する点の羅列により直線や曲線、或いは、平面や曲面をも表示することが可能となり、所望の図形や文字等を立体的に表示できる。なお、回転受光体5の回転は、前記光センサ40により常時検出され、制御基板の制御に反映される。
【0022】
そして該制御基板の制御により、各発光体21の点滅のタイミングを変えることによっては、例えば図10図11に例示したように星形を立体的に表示したり、そのタイミングをさらに少しずつ変化させることによっては星形がゆっくり回転動するが如くの動画的な表示をすることもできる。同様に図12図13に示したような花形を表示したり、或いはその他の任意の図形、文字等を立体的、動画的に表示することができる。そしてその制御如何により、図形、文字等が動いて次第に変形する如くに表示することもできる。また、発光体21から放射される光の色を変化させることで、任意の図形、文字等を様々な色でカラー表示することも可能となる。
このため人目を惹くとともに、この表示装置を見た人を大いに楽しませることができる。従って、この表示装置は、斬新なディスプレイ装置として遊技場や遊技機、或いは公共のレジャー施設等に設置し得るなど、多方面に設置することができ、スリップリングを必要としないので、製造コストが軽減されるとともに長期にわたって安定した使用ができる。
【0023】
この実施形態で示したように、回転受光体5に光遮蔽部50d~69dを形成したことによっては、各光輝部71~78が受光した光が隣接する光輝部に拡散するのを防ぐことから、図形,文字等をより明瞭に表示することができる。
なお、この実施形態では、発光体21と光輝部71~78とが一対一の関係で相対するようにしたが、必ずしもそうしなくても、複数の発光体と一つの光輝部が相対するようにしてもよく、一つの発光体と複数の光輝部が相対するようにしてもよい。また、この実施形態ではスクリーン片50~69の一部に光輝部71~78を形成したが、回転受光体5の全体を光輝部として発光体からの光を受光して光輝し得るようにしてもよい。
また、この実施形態では回転受光体5を螺旋状に形成したが、回転受光体5は螺旋状でなくても投光部3からの距離が異なるように光輝部が立体的に形成されていれば、発光体21を点滅させるタイミングにより、投光部3からの所望の距離を隔てた光輝部を所望の回転位置にて光輝させることができるので、図形や文字を任意に表示できるようになる。
【0024】
この実施形態で示したように、光輝部71~78を回転受光体5の回転中心から離れるに従い円周方向に長く形成したことでは、該光輝部71~78が回転受光体5の外周寄りに位置するか或いは内周寄りに位置するかによって回転時の移動速度に差があるのに対し、発光体からの受光量が内外周で差が生じることなく同等にできるので、光輝部の位置による明暗の差がなく輝度が均一化され、明瞭な表示をすることが可能となる。
なお、このように光輝部の位置による明暗の差をなくすには、回転受光体5の回転中心から離れるに従い投光部3からより強い光が放射されるようにしてもよい。そのためには、例えば発光体21を内周部に位置するものから外周部に位置するものに従い順に強い光を放射し得るものにし、該各発光体21に流す電流を前記制御基板により制御すればよい。
【0025】
また、この実施形態では、駆動源30に関し、回転軸4に支持された回転受光体5が大径歯車39,小径歯車34を介してモータ37によって回転駆動されるようにしたが、これらの平歯車に代えて傘歯車を設けることでモータを該回転軸4と直交状に配置してもよい。また、回転軸4がモータによって直接回転駆動されるようにしてもよい。
またこの実施形態では回転軸4を鉛直に設けたが、回転軸4の向きは水平であってもよい。さらには回転軸4を無くし、回転受光体5を例えば透明なケース体(図示せず)の内周に支持し、その支持部を回転駆動することにより、該回転受光体5が回転するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0026】
1…機箱、 2a…発光体基板、 2b…投光板、 3…投光部、 4…回転軸、 4a…下方部、 4b…突出部、 5…回転受光体、 6…保護カバー、 6a…支軸、 7…ビス、 10…ビス、 11,12…円柱、 13…筒状部、 14,15…窪み、 16…角孔、 20…透孔、 21…発光体、 22…透孔、 23…ピンホール、 24,25…コネクタ、 30…駆動源、 31,32…軸受、 33…半円板状体、 34…小径歯車、 35…Eリング、 36…ビス、 37…モータ、 38…回転出力軸、 39…大径歯車、 40…光センサ、 41…ビス、 42…Eリング、 50~69…スクリーン片、 50a~69a…基端部、 50b~69b…取付孔、 50d~69d…光遮蔽部、 69c…突起、 70…Eリング、 71~78…光輝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13