(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】グラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム
(51)【国際特許分類】
B41C 1/18 20060101AFI20220325BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
B41C1/18
G05B19/418 Z
(21)【出願番号】P 2020500337
(86)(22)【出願日】2019-01-17
(86)【国際出願番号】 JP2019001216
(87)【国際公開番号】W WO2019159589
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】P 2018022899
(32)【優先日】2018-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000131625
【氏名又は名称】株式会社シンク・ラボラトリー
(74)【代理人】
【識別番号】100147935
【氏名又は名称】石原 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100080230
【氏名又は名称】石原 詔二
(72)【発明者】
【氏名】重田 龍男
【審査官】中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2004/029845(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/137072(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0202081(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41C 1/18
B41C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの産業用ロボットと、前記産業用ロボットのハンドリングエリアに設けられた少なくとも一つのロール処理ユニットと、前記産業用ロボットのハンドリングエリアに設けられた少なくとも一つのロールストック装置とを含む複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例を記憶する記憶部と、
ユーザ側情報として、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力するためのユーザ側情報入力操作部と、
前記入力操作部によって入力されたユーザ側情報に基づいて、前記記憶部に記憶された複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例の中からユーザに最も適したロール処理システムの構成例を選定する制御部と、
前記選定された特定のグラビア製版用ロール処理システムを表示する表示部と、
を含
み、
前記ユーザ側情報の最初の選択入力として、全ての製版工程に必要なロール処理ユニットを希望するかの選択入力があり、
前記ユーザ側情報として、日産本数をさらに入力するようにした、グラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム。
【請求項2】
前記ロール処理システムの構成例選定システムが、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して接続されたサーバと、を含み、
前記ユーザ端末装置がユーザ側情報入力操作部及び前記表示部を備え、
前記サーバが前記記憶部及び前記制御部を備えてなる、請求項1記載の
グラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザのニーズに合った最適なグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定できるようにした選定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、腐食法/レーザ製版法による被製版ロールのグラビア製版工程は、例えば、搬入-脱脂-水洗-酸洗い-水洗-バラード処理-水洗-バラード銅メッキ-水洗-砥石研磨-水洗-感光材コート-レーザ露光装置による画像焼付-現像-水洗-食刻-水洗-レジスト剥離-水洗-酸洗い-水洗-硬質皮膜処理(クロムメッキやDLC膜形成)-水洗-研磨-水洗-搬出の工程となっている。
【0003】
そして、かかるグラビア製版工程を全自動で行う全自動グラビア製版用処理システムとして、例えば特許文献1又は特許文献2に開示されたものが知られている。
【0004】
特許文献1又は特許文献2に記載された全自動グラビア製版用処理システムは、グラビア製版ロールの製造に必要な全ての製版工程を全て行うことができ、版母材となる中空ロールの搬入から全ての製版処理を終えて搬出するまで全自動で行うことができる。
【0005】
しかしながら、ユーザの中には、銅メッキ処理装置を既に所有していたり、ペーパー研磨装置や砥石研磨装置などの研磨装置を既に所有していたりして、全ての製版工程を行う全自動グラビア製版用処理システムを望まない場合も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】WO2011/125926
【文献】WO2012/043515
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した従来技術に鑑みてなされたもので、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力すれば、ユーザのニーズに合った最適なグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定できるようにしたグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係るグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムは、少なくとも一つの産業用ロボットと、前記産業用ロボットのハンドリングエリアに設けられた少なくとも一つのロール処理ユニットと、前記産業用ロボットのハンドリングエリアに設けられた少なくとも一つのロールストック装置とを含む複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例を記憶する記憶部と、ユーザ側情報として、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力するためのユーザ側情報入力操作部と、前記入力操作部によって入力されたユーザ側情報に基づいて、前記記憶部に記憶された複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例の中からユーザに最も適したロール処理システムの構成例を選定する制御部と、前記選定された特定のグラビア製版用ロール処理システムを表示する表示部と、を含む、グラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムである。
【0009】
前記ユーザ側情報として、日産本数をさらに入力するようにするのが好適である。
【0010】
前記ロール処理システムの構成例選定システムが、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して接続されたサーバと、を含み、前記ユーザ端末装置がユーザ側情報入力操作部及び前記表示部を備え、前記サーバが前記記憶部及び前記制御部を備えてなるのが好適である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力すれば、ユーザのニーズに合った最適なグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定できるようにしたグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムを提供することができるという著大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明のグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムに選定される構成例(a)~(h)の実施の形態を示す図である。
【
図2】本発明のグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムのブロック構成図である。
【
図3】本発明のグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムにおける構成例選定処理の流れを示すフローチャートの1例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、これら実施の形態は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0014】
図1はグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システムに選定されるグラビア製版用ロール処理システムの構成例(a)~(h)の実施の形態を示す図である。
【0015】
図1において、グラビア製版用ロール処理システムの構成例(a)~(h)は、少なくとも一つの産業用ロボット10と、前記産業用ロボット10のハンドリングエリアに設けられた少なくとも一つのロール処理ユニット12と、前記産業用ロボットのハンドリングエリアに設けられた少なくとも一つのロールストック装置14とを含むグラビア製版用ロール処理システムの構成例16a~16hをそれぞれ示している。なお、
図1において、符号18はグラビア製版用ロール処理システムの構成例16a~16hそれぞれに備え付けられたコントロールパネルである。コントロールパネル18としては、例えば1台以上のラップトップコンピュータなどの汎用コンピュータを適用することができる。
【0016】
産業用ロボット10としては、特許文献1や特許文献2に記載された非走行型の台座固定式産業用ロボットを適用する。非走行型の産業用ロボット10は、走行型ではなく台座が固定されており、ロボットアームを備えた6軸などの多軸ロボットが適用できる。非走行型の産業用ロボット10を用いることで、ロボットが走行するための走行レーンが不要となる利点がある。
【0017】
ロール処理ユニット12としては、特許文献1や特許文献2に記載された感光膜塗布装置、電子彫刻装置、レーザ露光潜像形成装置、脱脂装置、砥石研磨装置、超音波洗浄装置、銅メッキ装置、表面硬化皮膜形成装置、現像装置、腐食装置、レジスト画像除去装置、ペーパー研磨装置などがロール処理ユニットとして適用できる。表面硬化皮膜形成装置としては、特許文献1や特許文献2に記載されたように、クロムメッキ装置、DLC膜形成装置、又は二酸化珪素被膜形成装置を表面硬化皮膜形成装置として適用できる。
【0018】
ロールストック装置14としては、特許文献1や特許文献2に記載されたロールストック装置を適用できる。
【0019】
グラビア製版用ロール処理システムの構成例(a)~(h)は、本発明のグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム20によって、ユーザによって最適な構成例が選定される。
【0020】
本発明のグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム20のブロック構成図を
図2に示す。
【0021】
グラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム20は、少なくとも一つの産業用ロボット10と、少なくとも一つのロール処理ユニット12と、少なくとも一つのロールストック装置14とを含む複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16a~16hを記憶する記憶部22と、ユーザ側情報として、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力するためのユーザ側情報入力操作部24と、前記入力操作部24によって入力されたユーザ側情報に基づいて、前記記憶部22に記憶された複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16a~16hの中からユーザに最も適したグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定する制御部26と、前記選定された特定のグラビア製版用ロール処理システムを表示する表示部28と、を含む構成とされている。
【0022】
また、前記ユーザ側情報としては、日産本数をさらに入力するように構成されている。
【0023】
図2の例では、前記記憶部22及び制御部26はサーバ30に格納されており、ユーザ端末装置32とインターネットや社内LAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク34で接続されている。
【0024】
ユーザ端末装置32には、ユーザ側情報入力操作部24及び前記表示部28が備わっている。さらにまた、ユーザ端末装置32には、入力部36、通信インターフェース38、RAM/ROM40、CPU(制御装置・演算装置)42、メモリ(主記憶装置)44、及び表示インターフェース46が備わっており、ユーザ側情報入力操作部24からの入力信号によってサーバ30内の複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16a~16hが呼び出されて、ユーザにとって最適な条件のグラビア製版用ロール処理システムの構成例が選定されて、ユーザ端末装置32の表示部28に表示される構成とされている。これらは所定のプログラムによって実行される。ユーザ側情報入力操作部24としては、キーボードやタッチパネルを適用でき、表示部28としては、例えば液晶ディスプレイを適用できる。
【0025】
ユーザに最も適したグラビア製版用ロール処理システムの構成例をプログラムによって表示部28に表示するにあたっては、例えばHTML(HyperText Markup Language)、CHTML(Compact HTML)、HDML(Handheld Device Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)、XHTML(eXtensible HyperText Markup Language)等とCGI(Common Gateway Interface)又はJava(登録商標)等とを組み合わせて表示したり、公知の種々の画像データファイルや動画ファイルと組み合わせて表示したりすればよく、特に表示にあたっての記述言語や使用するファイル形式の種類の限定はされない。また、スクリプト言語やプログラミング言語の種類には限定されない。
【0026】
なお、図示例では、ユーザ端末装置32とサーバ30とを通信ネットワーク34で接続した例を示したが、通信ネットワーク34を使用せずに、ユーザ端末装置32に複数のグラビア製版用ロール処理システムの構成例を記憶させておき、入力されたユーザ側情報に応じてプログラム処理によって、ユーザにとって最適な条件のグラビア製版用ロール処理システムの構成例が選定されて、ユーザ端末装置32の表示部28に表示される構成とすることもできる。
【0027】
図3に、本発明のグラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム20における構成例選定処理の流れを示すフローチャートの1例を示す。
【0028】
まず、ユーザは、ユーザ側情報として、ユーザ端末装置32のユーザ側情報入力操作部24に、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力する。
図3の例では、最初の選択入力として、フル工程が必要かどうか、つまり全ての製版工程に必要なロール処理ユニットを希望するかの選択入力がある(
図3のS100)。
【0029】
フル工程が必要と選択入力した場合には、ユーザは、ユーザ側情報として、ユーザ端末装置32のユーザ側情報入力操作部24に、希望する日産本数を入力する(
図3のS102)。例えば、入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が80本/日の場合(
図3のS104)、
図1に示すような構成例(a)(
図1(a))が選定されて表示部28に表示される。
【0030】
構成例(a)というのは、
図1に示したグラビア製版用ロール処理システムの構成例16aである。グラビア製版用ロール処理システムの構成例16aはフル工程に対応しており、特許文献1や特許文献2に記載されたような全自動グラビア製版処理システムである。グラビア製版用ロール処理システムの構成例16aでは、ロールストック装置14に置いてあるアルミなどの金属製中空ロールの版母材(被製版ロール)を非走行型の第一の産業ロボット及び第二の産業ロボットを用いて第一の産業ロボット及び第二の産業ロボットとの間で被製版ロールを受け渡したりしながら、全自動でロール処理ユニット12に次々に移載していき製版処理が行われるように構成されている。
【0031】
ロール処理ユニット12としては、感光膜塗布装置、電子彫刻装置、レーザ露光潜像形成装置、脱脂装置、砥石研磨装置、超音波洗浄装置、銅メッキ装置、表面硬化皮膜形成装置、現像装置、腐食装置、レジスト画像除去装置、ペーパー研磨装置などが設置されている。
【0032】
同様にして、入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が160本/日の場合(
図3のS106)、構成例(b)(
図1(b))が選定されて表示部28に表示される。構成例(b)は
図1に示したグラビア製版用ロール処理システムの構成例16bであり、グラビア製版用ロール処理システムの構成例16aに比べて、産業用ロボット10、ロール処理ユニット12及びロールストック装置14の台数がそれぞれ倍増している。これにより、従事するオペレータを増やすことなく日産本数を倍増させることができるのである。
【0033】
また、入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が320本/日の場合(
図3のS108)、構成例(c)(
図1(c))が選定されて表示部28に表示される。構成例(c)は
図1に示したグラビア製版用ロール処理システムの構成例16cであり、グラビア製版用ロール処理システムの構成例16bに比べて、産業用ロボット10、ロール処理ユニット12及びロールストック装置14の台数がさらにそれぞれ倍増している。これにより、従事するオペレータを増やすことなく日産本数を倍増させることができるのである。
【0034】
一方、既に銅メッキ装置や研磨装置などを有していたりするユーザは、最初の選択肢で、フル工程が必要ではないと選択入力する(
図3のS100)。その場合、
図3の例では、銅メッキ装置が必要かどうかを選択入力する(
図3のS110)。
【0035】
ユーザが銅メッキ装置を必要とする場合、研磨装置(銅メッキを研磨するためのペーパー研磨装置)を必要かどうかで選択入力する(
図3のS112)。
【0036】
かかる研磨装置が必要と選択入力した場合、ユーザは、ユーザ側情報として、ユーザ端末装置32のユーザ側情報入力操作部24に、希望する日産本数を入力する(
図3のS114)。日産本数に応じて、グラビア製版用ロール処理システムの構成例が表示部28に表示される。入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が120本/日の場合(
図3のS116)、構成例(g)(
図1(g))が選定されて表示部28に表示される。構成例(g)、即ち
図1のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16gは銅メッキ・研磨のベースモデルである。
【0037】
入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が150本/日の場合(
図3のS118)、構成例(h)(
図1(h))が選定されて表示部28に表示される。構成例(h)、即ち
図1のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16hは銅メッキ・研磨の増強モデルである。
【0038】
かかる研磨装置が不要と選択入力した場合、
図1に示したグラビア製版用ロール処理システムの構成例以外のその他の構成例が選定されて表示部28に表示される(図示は省略)。
【0039】
一方、銅メッキ装置は不要と選択入力した場合、産業用ロボット10とロールストック装置14の他に、ロール処理ユニット12として、感光膜塗布装置、レーザ露光潜像形成装置、脱脂装置、砥石研磨装置、超音波洗浄装置、表面硬化皮膜形成装置、現像装置、腐食装置、レジスト画像除去装置などが設置された構成例となる。表面硬化皮膜形成装置としてはクロムメッキ装置の例を示した。
【0040】
かかる銅メッキ装置は不要と選択入力した場合、ユーザは、ユーザ側情報として、ユーザ端末装置32のユーザ側情報入力操作部24に、希望する日産本数を入力する(
図3のS120)。日産本数に応じて、グラビア製版用ロール処理システムの構成例が表示部28に表示される。入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が80本/日の場合(
図3のS122)、構成例(d)(
図1(d))が選定されて表示部28に表示される。構成例(d)、即ち
図1のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16dは製版メーカー向けのベースモデルである。
【0041】
入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が120本/日の場合(
図3のS124)、構成例(e)(
図1(e))が選定されて表示部28に表示される。構成例(e)、即ち
図1のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16eは、感光膜塗布装置を2台及び表面硬化皮膜形成装置としてクロムメッキ装置を2台とし、構成例(d)よりも生産性をアップさせたモデルである。
【0042】
入力されたグラビア製版用ロールの処理を行う日産本数が200本/日の場合(
図3のS126)、構成例(f)(
図1(f))が選定されて表示部28に表示される。構成例(f)、即ち
図1のグラビア製版用ロール処理システムの構成例16fは、上記した構成例(e)に加えて、さらに表面硬化皮膜形成装置として、電子彫刻用のクロムメッキ装置を1台追加したモデルである。グラビア製版用ロール処理システムの構成例16fは、ユーザが電子彫刻装置を既に有している場合に最適なモデルである。
【0043】
このようにして、必要とするロール処理ユニット又は既存のロール処理ユニットを入力すれば、ユーザのニーズに合った最適なグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定することができる。
【0044】
なお、
図3のフローチャートの例では、ユーザが必要とするロール処理ユニットを入力することでグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定できるようにした例を示したが、ユーザが既存のロール処理ユニットを入力することでグラビア製版用ロール処理システムの構成例を選定できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0045】
10:産業用ロボット、12:ロール処理ユニット、14:ロールストック装置、16a~16h:グラビア製版用ロール処理システムの構成例、18:コントロールパネル、20:グラビア製版用ロール処理システムの構成例選定システム、22:記憶部、24:ユーザ側情報入力操作部、26:制御部、28:表示部、30:サーバ、32:ユーザ端末装置、34:通信ネットワーク、36:入力部、38:通信インターフェース、40:RAM/ROM、42:CPU、44:メモリ、46:表示インターフェース。