(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20220325BHJP
B41J 5/30 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
G06F3/12 350
G06F3/12 304
G06F3/12 356
G06F3/12 343
G06F3/12 378
B41J5/30 Z
G06F3/12 308
(21)【出願番号】P 2018543779
(86)(22)【出願日】2017-08-28
(86)【国際出願番号】 JP2017030690
(87)【国際公開番号】W WO2018066266
(87)【国際公開日】2018-04-12
【審査請求日】2020-03-26
(31)【優先権主張番号】P 2016198859
(32)【優先日】2016-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】グローバル・アイピー東京特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小綿 直樹
【審査官】豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-071584(JP,A)
【文献】特開2004-078375(JP,A)
【文献】特開平07-121512(JP,A)
【文献】特開2006-293682(JP,A)
【文献】特開2010-260221(JP,A)
【文献】特開2003-323582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、前記情報処理と接続可能なプリンタと、を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザの指示に応じて、固定印字オブジェクトと、1以上の可変印字オブジェクトと、を含む複数の印字オブジェクトに対応する印字情報の印字レイアウトを示す印字レイアウトデータを作成する手段と、
前記印字レイアウトデータに基づいて、前記1以上の可変印字オブジェクトに対応する印字情報の入力を受け付けるための入力フィールドを含む画面レイアウトを示す画面レイアウトデータを作成する手段と、
作成した前記印字レイアウトデータと前記画面レイアウトデータを関連付けて前記プリンタに送信する手段と、を備え、
前記画面レイアウトデータを作成する手段は、前記複数の印字オブジェクトから前記1以上の可変印字オブジェクトを特定することで、前記画面レイアウトデータを作成し、
前記プリンタは、
前記情報処理装置から受信した前記印字レイアウトデータ及び前記画面レイアウトデータを記憶する記憶装置と、
表示装置と、
前記記憶装置に記憶された
前記画面レイアウトデー
タに対応する画面を前記表示装置に表示する手段と、
前記表示装置に表示された画面に含まれる入力フィールドに対する印字情報の入力を受け付ける手段と、
前記記憶装置に記憶された前記印字レイアウトデータと、前記
入力が受け付けられた印字情報と、
に基づいて印字データを生成し、印字媒体に印字する手段と、を備える、情報処理システム。
【請求項2】
印字レイアウトデータは、前記印字レイアウトを識別する印字レイアウトIDと、前記複数の印字オブジェクトの各々を識別する印字オブジェクトIDと、各印字オブジェクトの印字位置を示す第1位置情報と、各印字オブジェクトのタイプを示すタイプ情報と、を含み、
前記画面レイアウトを作成する手段は、各印字オブジェクトのタイプを示すタイプ情報に基づいて、前記複数の印字オブジェクトから前記1以上の可変印字オブジェクトを特定する、
請求項1に記載の情報処理
システム。
【請求項3】
前記画面レイアウトデータは、前記画面レイアウトを識別する画面レイアウトIDと、前記複数の印字オブジェクトのうち前記1以上の可変印字オブジェクトの各々を識別する印字オブジェクトIDと、前記入力フィールドの位置を示す第2位置情報と、を含み、
前記画面レイアウトデータを作成する手段は、前記印字レイアウトデータに含まれる各印字オブジェクトに対応する前記第1位置情報に基づいて、前記画面レイアウトデータにおいて各可変印字オブジェクトに対応する前記第2位置情報を決定する、
請求項2に記載の情報処理
システム。
【請求項4】
前記画面レイアウトデータは、各可変印字オブジェクトに対応した参照情報であって、前記印字情報の入力を受け付けるときに参照され、印字情報の入力候補を示す参照情報をさらに含む、
請求項3に記載の情報処理
システム。
【請求項5】
前記画面レイアウトデータは、各可変印字オブジェクトのタイプに応じた入力規則を示す入力規則情報をさらに含む、
請求項3又は4に記載の情報処理
システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、
前記印字レイアウト及び前記画面レイアウトの組合せである印字アイテムを識別する印字アイテムIDと、前記印字レイアウトIDと、前記画面レイアウトIDと、を関連付けて記憶装置に記憶する手段を備える、
請求項3~5の何れかに記載の情報処理
システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、
前記作成された印字レイアウトデータに対応する画面と、前記作成された画面レイアウトデータに対応する画面と、を表示装置に表示させる手段を備える、
請求項1~6の何れかに記載の情報処理
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プリンタ、プログラム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ラベルプリンタ等のプリンタにおいて、プリンタに接続されたホストコンピュータを用いて印字情報のレイアウト(以下「印字レイアウト」という)を作成し、かつ、プリンタに表示される印字画面を介して印字レイアウトを編集する、というニーズが高まっている。このようなニーズに応えるためには、印字レイアウトに適合した印字画面をプリンタに表示することが重要である。
【0003】
従来、プリンタに接続されたホストコンピュータを用いて、印字レイアウトを作成する技術が知られている(例えば、特開平7-81150号公報)。
また、プリンタに接続されたホストコンピュータを用いて、印字画面のレイアウト(以下「画面レイアウト」という)を作成する技術が知られている(例えば、特開2004-259222号公報)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特開平7-81150号公報及び特開2004-259222号公報の技術では、印字レイアウトと画面レイアウトとを別々に作成する必要がある。そのため、ユーザの負担が大きい。
特に、複数の印字レイアウトを使い分ける場合、ユーザは、各印字レイアウトに適合した画面レイアウトを作成する必要があるので、この負担は、より大きくなる。
【0005】
本発明の目的は、ホストコンピュータを用いて作成した印字レイアウトを、プリンタに表示される印字画面を介して編集するときのユーザの負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、情報処理装置と、前記情報処理と接続可能なプリンタと、を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザの指示に応じて、固定印字オブジェクトと、1以上の可変印字オブジェクトと、を含む複数の印字オブジェクトに対応する印字情報の印字レイアウトを示す印字レイアウトデータを作成する手段と、
前記印字レイアウトデータに基づいて、前記1以上の可変印字オブジェクトに対応する印字情報の入力を受け付けるための入力フィールドを含む画面レイアウトを示す画面レイアウトデータを作成する手段と、を備え、
前記画面レイアウトデータを作成する手段は、前記複数の印字オブジェクトから前記1以上の可変印字オブジェクトを特定することで、前記画面レイアウトデータを作成し、
前記プリンタは、
前記印字レイアウトデータ及び前記画面レイアウトデータを記憶する記憶装置と、
表示装置と、
前記記憶装置に記憶された画面レイアウトデータの中から、ユーザによって指定された画面レイアウトデータに対応する画面を前記表示装置に表示する手段と、
前記表示装置に表示された画面に含まれる入力フィールドに対する印字情報の入力を受け付ける手段と、
前記ユーザによって指定された画面レイアウトデータに関連付けられた第1印字レイアウトデータに対応する印字情報と、前記受け付けられた印字情報と、を印字媒体に印字する手段と、を備える、情報処理システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ホストコンピュータを用いて作成した印字レイアウトを、プリンタに表示される印字画面を介して編集するときのユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本実施形態のプリンタ及びホストコンピュータの機能ブロック図。
【
図3】本実施形態の印字アイテムデータのデータ構造を示す図。
【
図4】本実施形態の印字レイアウトデータのデータ構造を示す図。
【
図5】本実施形態の画面レイアウトデータのデータ構造を示す図。
【
図6】本実施形態の参照テーブルのデータ構造を示す図。
【
図7】本実施形態の印字レイアウトの作成の処理のシーケンス図。
【
図8】
図7の情報処理において表示される画面例を示す図。
【
図9】
図8の画面例に続いて表示される画面例を示す図。
【
図10】
図9の画面例に続いて表示される画面例を示す図。
【
図12】
図11の情報処理において表示される画面例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
(1)プリンタの構成
本実施形態のプリンタの構成について説明する。
図1は、本実施形態のプリンタの斜視図である。
【0011】
図1に示すように、プリンタ1は、フロントパネル2と、筐体8と、プリンタカバー3と、タッチパネルディスプレイ4(表示装置の一例)と、を備えている。
プリンタ1は、印字媒体に印字情報を印字するように構成される。
印字媒体は、例えば、台紙に可着されたラベル、台紙を含まない連続状のラベル、タグ、又は、これらの組合せである。
印字情報は、例えば、文字、図形、記号、バーコード、又は、これらの組合せである。
【0012】
プリンタカバー3の後端部は、筐体8の後端部に軸支されている。プリンタカバー3は、閉鎖位置と開放位置との間を筐体8に対して移動可能(つまり、回動可能)である。
閉鎖位置とは、プリンタカバー3が筐体8内を閉鎖する(例えば、プリンタ1の外部から筐体8内を視認できないようにする)位置である。
開放位置とは、プリンタカバー3が筐体8内を開放する(例えば、プリンタ1の外部から筐体8内を視認可能にする)位置である。
【0013】
プリンタカバー3と筐体8との間には、排出口2aが形成される。
排出口2aは、印字情報が印字された印字媒体を排出するように構成される。
【0014】
タッチパネルディスプレイ4は、プリンタカバー3の上面に位置する。
タッチパネルディスプレイ4は、所定の情報を表示するように構成される。所定の情報は、プリンタ1に関する情報と、指示キー画像と、を含む。ユーザが指示キー画像に触れると、プリンタ1のプロセッサは、当該指示キー画像に応じた指示を受け付ける。
タッチパネルディスプレイ4は、例えば、タッチセンサを有する液晶ディスプレイである。
【0015】
(2)プリンタ及びホストコンピュータの機能ブロック
本実施形態のプリンタ及びホストコンピュータの機能ブロックについて説明する。
図2は、本実施形態のプリンタ及びホストコンピュータの機能ブロック図である。
【0016】
図2に示すように、プリンタ1は、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ30(情報処理装置の一例)と接続される。
ホストコンピュータ30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、又は、サーバである。
ネットワークNWは、例えば、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、又は、それらの組合せである。
【0017】
(2-1)プリンタの機能ブロック
図2のプリンタの機能ブロックについて説明する。
【0018】
プリンタ1は、記憶装置101と、プロセッサ102(制御部の一例)と、入出力インタフェース103と、通信インタフェース104と、を備える。
【0019】
記憶装置101は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置101は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、ファームウェアプログラムと、ソフトウェアプログラムと、を含む。ファームウェアプログラムは、プリンタ1のハードウェアを制御するためのプログラムである。ソフトウェアプログラムは、プリンタ1の機能を実現するためのプログラムである。
データは、ファームウェアが参照する制御データと、ソフトウェアが参照する処理データと、を含む。
【0020】
プロセッサ102は、記憶装置101に記憶されたプログラムを起動し、かつ、記憶装置101に記憶されたデータを参照することによって、プリンタ1の機能を実現するように構成される。具体的には、プロセッサ102は、通信制御機能と、表示制御機能と、指示受付機能と、印字制御機能と、を実現する。プロセッサ102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。
【0021】
通信制御機能を実現するプロセッサ102は、通信インタフェース104を介して、プリンタ1とホストコンピュータ30との間の通信を制御する。通信制御機能により、プリンタ1は、ネットワークNWに接続される。
【0022】
表示制御機能を実現するプロセッサ102は、入出力インタフェース103を介して、タッチパネルディスプレイ4に情報を表示する。
【0023】
ユーザがタッチパネルディスプレイ4に表示された指示キー画像に触れると、指示受付機能を実現するプロセッサ102は、入出力インタフェース103を介して、ユーザが触れた指示キー画像に対応する指示を受け付ける。
【0024】
印字制御機能を実現するプロセッサ102は、プリンタ1の印字モジュールを制御する。印字モジュールは、例えば、サーマルヘッドと、プラテンローラと、収容部と、を含む。収容部には、印字媒体が収容される。プラテンローラは、収容部に収容された印字媒体を搬送するように構成される。サーマルヘッドは、プラテンローラによって搬送された印字媒体に印字情報を印字するように構成される。
【0025】
入出力インタフェース103は、タッチパネルディスプレイ4から指示を受け付け、かつ、プリンタ1のタッチパネルディスプレイ4に情報を出力するように構成される。
【0026】
通信インタフェース104は、プリンタ1に接続されるホストコンピュータ30とプリンタ1との間の通信を制御するように構成される。
【0027】
(2-2)ホストコンピュータの機能ブロック
図2のホストコンピュータ30の機能ブロックについて説明する。
【0028】
ホストコンピュータ30は、記憶装置301と、プロセッサ302と、入出力インタフェース303と、通信インタフェース304と、を備える。
【0029】
記憶装置301は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置101は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージの組合せである。
プログラムは、ホストコンピュータ30のOS(Operating System)のプログラムと、ソフトウェアプログラムと、を含む。ソフトウェアプログラムは、ホストコンピュータ30の機能を実現するためのプログラムである。ソフトウェアプログラムは、印字レイアウトを作成するためのソフトウェアプログラム(以下「印字レイアウト作成プログラム」という)を含む。
データは、OSが参照する制御データと、ソフトウェアが参照する処理データと、を含む。
【0030】
プロセッサ302は、記憶装置301に記憶されたプログラムを起動し、かつ、記憶装置301に記憶されたデータを参照することによって、ホストコンピュータ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ302は、例えば、CPUである。
【0031】
入出力インタフェース303は、ホストコンピュータ30の入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、又は、それらの組合せ)から指示を受け付け、かつ、ホストコンピュータ30の表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイ)に情報を表示するように構成される。
【0032】
通信インタフェース304は、ホストコンピュータ30とプリンタ1との間の通信を制御するように構成される。
【0033】
(3)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。
【0034】
(3-1)印字アイテムデータ
本実施形態の印字アイテムデータについて説明する。
図3は、本実施形態の印字アイテムデータのデータ構造を示す図である。
【0035】
印字アイテムデータは、印字アイテムに関するデータである。
図3に示すように、印字アイテムデータは、「印字アイテムID」フィールドと、「印字レイアウトID」フィールドと、「画面レイアウトID」フィールドと、「印字アイテム名」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
印字アイテムデータは、記憶装置301に記憶される。
印字アイテムとは、印字媒体に印字される印字情報の組合せを意味する。
【0036】
「印字アイテムID」フィールドには、印字アイテムを識別する印字アイテムIDが格納される。「印字アイテムID」フィールドの情報は、ホストコンピュータ30によって決められる。
【0037】
「印字レイアウトID」フィールドには、印字レイアウトを識別する印字レイアウトIDが格納される。「印字レイアウトID」フィールドの情報は、ホストコンピュータ30によって決められる。
印字レイアウトとは、印字媒体に印字される印字情報のレイアウトである。
【0038】
「画面レイアウトID」フィールドには、画面レイアウトを識別する画面レイアウトIDが格納される。「画面レイアウトID」フィールドの情報は、ホストコンピュータ30によって決められる。
画面レイアウトとは、タッチパネルディスプレイ4に表示される印字画面のレイアウトである。
印字画面は、印字情報に関する指示をプリンタ1に与えるための画面である。
【0039】
「印字アイテム名」フィールドには、印字アイテム名を示す情報が格納される。「印字アイテム名」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決められる。
【0040】
(3-2)印字レイアウトデータ
本実施形態の印字レイアウトデータについて説明する。
図4は、本実施形態の印字レイアウトデータのデータ構造を示す図である。
【0041】
印字レイアウトデータは、印字レイアウトに関するデータである。
図4に示すように、印字レイアウトデータは、「印字オブジェクトID」フィールドと、「印字オブジェクト名」フィールドと、「座標」フィールドと、「タイプ」フィールドと、「配置順」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
印字レイアウトデータは、印字レイアウトIDに関連付けられている。
印字レイアウトデータは、記憶装置301に記憶される。
【0042】
「印字オブジェクトID」フィールドには、印字オブジェクトを識別する印字オブジェクトIDが格納される。「印字オブジェクトID」フィールドの情報は、ホストコンピュータ30によって決められる。
印字オブジェクトとは、印字情報の構成要素である。つまり、印字情報は、少なくとも1つの印字オブジェクトを含む。
【0043】
「印字オブジェクト名」フィールドには、印字オブジェクト名を示す情報が格納される。「印字オブジェクト名」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決められる。
【0044】
「座標」フィールドには、印字オブジェクトの印字媒体上の位置(以下「印字位置」という)を示す座標(第1位置情報の一例)が格納される。「座標」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決められる。
【0045】
「タイプ」フィールドには、印字オブジェクトのタイプを示す情報(以下「タイプ情報」という)が格納される。
「FTXT」は、固定テキスト(固定印字オブジェクトの一例)を意味する。固定テキストは、プリンタ1に与えられた指示に依存しないテキストである。ユーザは、プリンタ1において、固定テキストを変更することはできない。
「VTXT」は、可変テキスト(可変印字オブジェクトの一例)を意味する。可変テキストは、プリンタ1に与えられた指示に依存するテキストである。ユーザは、プリンタ1において、可変テキストを変更することができる。
「FIMG」は、固定画像(固定印字オブジェクトの一例)を意味する。固定画像は、プリンタ1に与えられた指示に依存しない画像である。ユーザは、プリンタ1において、固定画像を変更することはできない。
「DATE」は、日付(可変印字オブジェクトの一例)を意味する。ユーザは、プリンタ1において、任意の日付を指定することができる。
「LIST」は、リスト(可変印字オブジェクトの一例)を意味する。リストは、複数の候補を含む。各候補は、テキスト、画像、又は、それらの組合せである。ユーザは、プリンタ1において、リストに含まれる複数の候補の中から任意の候補を指定することができる。
【0046】
「配置順」フィールドには、印字レイアウト作成画面(後述)における印字オブジェクトの配置順を示す情報が格納される。「配置順」フィールドの情報は、ホストコンピュータ30によって決められる。
【0047】
(3-3)画面レイアウトデータ
本実施形態の画面レイアウトデータについて説明する。
図5は、本実施形態の画面レイアウトデータのデータ構造を示す図である。
【0048】
画面レイアウトデータは、画面レイアウトに関するデータである。
図5に示すように、画面レイアウトデータは、「印字オブジェクトID」フィールドと、「表示順」フィールドと、「入力規則」フィールドと、「参照テーブルID」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
画面レイアウトデータは、画面レイアウトIDに関連付けられている。
画面レイアウトデータは、記憶装置301に記憶される。
【0049】
「印字オブジェクトID」フィールドには、印字オブジェクトIDが格納される。
【0050】
「表示順」フィールドには、印字画面(後述)における印字オブジェクトの表示順(表示位置の一例)を示す情報(第2位置情報の一例)が格納される。「表示順」フィールドの初期値は、ホストコンピュータ30によって決められる。また、「表示順」フィールドの情報は、ユーザによって任意に変更可能である。
【0051】
「入力規則」フィールドには、印字画面(後述)における印字オブジェクトの入力規則を示す入力規則情報が格納される。「入力規則」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決められる。
「TEXTIN」は、テキスト入力を意味する。ユーザは、テキスト入力に対応する印字オブジェクトについて、任意のテキストを指定することができる。
「DATEIN」は、日付入力を意味する。ユーザは、日付入力に対応する印字オブジェクトについて、任意の日付を指定することができる。
「LISTIN」は、リスト入力を意味する。ユーザは、リスト入力に対応する印字オブジェクトについて、参照テーブルに含まれる複数の候補の中から任意の候補を指定することができる。
【0052】
「参照テーブルID」フィールドには、参照テーブル(
図6)を識別する参照テーブルIDが格納される。「参照テーブルID」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決められる。入力規則フィールドに入力規則情報「LISTIN」が格納されている場合、「参照テーブルID」フィールドに参照テーブルIDが格納される。
【0053】
(3-4)参照テーブル
本実施形態の参照テーブルについて説明する。
図6は、本実施形態の参照テーブルのデータ構造を示す図である。
【0054】
図6に示すように、参照テーブル(参照情報の一例)は、「候補ID」フィールドと、「候補」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
参照テーブルは、参照テーブルIDに関連付けられている。
参照テーブルは、記憶装置301に記憶される。
【0055】
「候補ID」フィールドには、印字情報の候補を識別する候補IDが格納される。「候補ID」フィールドの情報は、ホストコンピュータ30によって決められる。
【0056】
「候補」フィールドには、印字情報の候補が格納される。「候補」フィールドの情報は、ユーザによって任意に決められる。
【0057】
(4)情報処理のフロー
本実施形態の情報処理のフローについて説明する。
【0058】
(4-1)印字レイアウトの作成の処理のフロー
本実施形態の印字レイアウトの作成の処理のフローについて説明する。
図7は、本実施形態の印字レイアウトの作成の処理のシーケンス図である。
図8は、
図7の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図9は、
図8の画面例に続いて表示される画面例を示す図である。
図10は、
図9の画面例に続いて表示される画面例を示す図である。
【0059】
図7に示すように、ホストコンピュータ30は、印字レイアウト作成画面の表示(S300)を実行する。
【0060】
具体的には、ユーザが、入力デバイスを用いて、印字レイアウト作成プログラムの実行を指示すると、プロセッサ302は、記憶装置301に記憶された印字レイアウト作成プログラムを実行する。
プロセッサ302は、印字レイアウト作成画面P100(
図8)を表示デバイスに表示する。
【0061】
図8に示すように、印字レイアウト作成画面P100は、表示領域A100と、指示キー画像B100a~B100fと、を含む。
【0062】
表示領域A100には、ユーザによって作成された印字レイアウトが表示される。
【0063】
指示キー画像B100aには、タイプ情報「VTXT」が割り当てられている。指示キー画像B100aが指定されると、可変テキストの入力フィールドが表示領域A100に配置される。
【0064】
指示キー画像B100bには、タイプ情報「FTXT」が割り当てられている。指示キー画像B100bが指定されると、固定テキストが表示領域A100に配置される。ユーザは、印字レイアウト作成画面において、複数の固定テキストの中から任意の固定テキストを選択する、又は、入力デバイスを用いて任意の固定テキストを入力することができる。
【0065】
指示キー画像B100cには、タイプ情報「FIMG」が割り当てられている。指示キー画像B100cが指定されると、固定画像が表示領域A100に配置される。
【0066】
指示キー画像B100dには、タイプ情報「LIST」が割り当てられている。指示キー画像B100dが指定されると、リスト入力用の入力フィールドが表示領域A100に配置される。
【0067】
指示キー画像B100eには、タイプ情報「DATE」が割り当てられている。指示キー画像B100eが指定されると、日付入力用の入力フィールドが表示領域A100に配置される。
【0068】
印字レイアウト作成画面P100(
図8)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B100a及びB100cを指定すると、プロセッサ302は、印字レイアウト作成画面P101(
図8)を表示デバイスに表示する。
【0069】
図8に示すように、印字レイアウト作成画面P101の表示領域A100は、印字オブジェクトOBJ1及びOBJ2が表示されている点において、印字レイアウト作成画面P100の表示領域A100とは異なる。
【0070】
印字オブジェクトOBJ1は、指示キー画像B100aの指定に応じて配置された印字オブジェクトである。印字オブジェクトOBJ1は、可変テキストの入力フィールドである。印字オブジェクトOBJ1には、印字オブジェクトID「OBJ001」と、ユーザが任意に決定した印字オブジェクト名「Price」と、印字オブジェクトOBJ1の位置を示す座標と、配置順「1」と、が割り当てられる。印字オブジェクトOBJ1は、例えば、商品の価格を示すオブジェクトである。
【0071】
印字オブジェクトOBJ2は、指示キー画像B100cの指定に応じて配置された印字オブジェクトである。印字オブジェクトOBJ2は、例えば、ユーザが任意に決定したバーコード画像である。印字オブジェクトOBJ2には、印字オブジェクトID「OBJ002」と、ユーザが任意に決定した印字オブジェクト名「Barcode」と、印字オブジェクトOBJ2の位置を示す座標と、配置順「2」と、が割り当てられる。
【0072】
印字レイアウト作成画面P101(
図8)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B100b及びB100eを指定すると、プロセッサ302は、印字レイアウト作成画面P102(
図9)を表示デバイスに表示する。
【0073】
図9に示すように、印字レイアウト作成画面P102の表示領域A100は、印字オブジェクトOBJ3及びOBJ4が表示されている点において、印字レイアウト作成画面P101(
図8)の表示領域A100とは異なる。
【0074】
印字オブジェクトOBJ3は、指示キー画像B100bの指定に応じて配置された印字オブジェクトである。印字オブジェクトOBJ3は、ユーザが任意に決定した固定テキスト「Tax in」である。印字オブジェクトOBJ3には、印字オブジェクトID「OBJ003」と、ユーザが任意に決定した印字オブジェクト名「Tax in」と、印字オブジェクトOBJ3の位置を示す座標と、配置順「3」と、が割り当てられる。
【0075】
印字オブジェクトOBJ4は、指示キー画像B100eの指定に応じて配置された印字オブジェクトである。印字オブジェクトOBJ4は、日付入力用の入力フィールドである。印字オブジェクトOBJ4には、印字オブジェクトID「OBJ004」と、ユーザが任意に決定した印字オブジェクト名「Date」と、印字オブジェクトOBJ4の位置を示す座標と、配置順「4」と、が割り当てられる。印字オブジェクトOBJ4は、例えば、商品の使用期限を示すオブジェクトである。
【0076】
印字レイアウト作成画面P102(
図9)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B100dを指定すると、プロセッサ302は、印字レイアウト作成画面P103(
図9)を表示デバイスに表示する。
【0077】
図9に示すように、印字レイアウト作成画面P103の表示領域A100は、印字オブジェクトOBJ5が表示されている点において、印字レイアウト作成画面P102の表示領域A100とは異なる。
【0078】
印字オブジェクトOBJ5は、指示キー画像B100dの指定に応じて配置された印字オブジェクトである。印字オブジェクトOBJ5は、リスト入力用の入力フィールドである。印字オブジェクトOBJ5には、印字オブジェクトID「OBJ005」と、ユーザが任意に決定した印字オブジェクト名「Name」と、印字オブジェクトOBJ5の位置を示す座標と、配置順「5」と、が割り当てられる。印字オブジェクトOBJ5は、例えば、商品の名称を示すオブジェクトである。
【0079】
図7に示すように、S300の後に、ホストコンピュータ30は、印字レイアウトデータの作成(S301)を実行する。
【0080】
具体的には、印字レイアウト作成画面P103(
図9)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B100fを指定すると、プロセッサ302は、表示領域A100に表示された印字レイアウトに対応する印字レイアウトデータを作成する。
【0081】
より具体的には、プロセッサ302は、表示領域A100に表示された印字オブジェクトOBJ1~OBJ5のそれぞれに、印字オブジェクトID「OBJ001」~「OBJ005」を割り当てる。
プロセッサ302は、印字オブジェクトID「OBJ001」~「OBJ005」のそれぞれに、印字オブジェクトOBJ1~OBJ5に割り当てられた印字オブジェクト名、座標、タイプ情報、及び、配置順を関連付ける。
プロセッサ302は、印字オブジェクトID「OBJ001」~「OBJ005」の組合せに、印字レイアウトID「PLO001」を関連付ける。これにより、印字レイアウトデータ(
図4)が得られる。
プロセッサ302は、得られた印字レイアウトデータ(
図4)を記憶装置301に格納する。
【0082】
S301の後に、ホストコンピュータ30は、画面レイアウトデータの作成(S302)を実行する。つまり、ホストコンピュータ30は、印字レイアウトデータの作成に応じて、画面レイアウトデータを作成する。
【0083】
具体的には、プロセッサ302は、S301において作成した印字レイアウトデータ(
図4)において、タイプ情報「VTXT」、「DATE」、又は、「LIST」に関連付けられた印字オブジェクトID「OBJ001」、「OBJ004」、及び「OBJ005」を特定する。これにより、可変オブジェクトが特定される。
【0084】
プロセッサ302は、印字レイアウトデータにおいて、特定した印字オブジェクトID「OBJ001」、「OBJ004」、及び「OBJ005」に関連付けられた配置順の昇順に、表示順「1」~「3」を各印字オブジェクトIDに関連付ける。これにより、印字画面における可変オブジェクトの表示順が決まる。
【0085】
プロセッサ302は、印字レイアウトデータにおいて、特定した印字オブジェクトID「OBJ001」、「OBJ004」、及び「OBJ005」に関連付けられたタイプ情報に対応する入力規則を各印字オブジェクトIDに関連付ける。より具体的には、印字レイアウトデータにおいて印字オブジェクトID「OBJ001」にはタイプ情報「VTXT」が関連付けられているので、プロセッサ302は、入力規則情報「TEXTIN」を印字オブジェクトID「OBJ001」に関連付ける。また、印字レイアウトデータにおいて印字オブジェクトID「OBJ004」にはタイプ情報「DATE」が関連付けられているので、プロセッサ302は、入力規則情報「DATEIN」を印字オブジェクトID「OBJ004」に関連付ける。また、印字レイアウトデータにおいて印字オブジェクトID「OBJ005」にはタイプ情報「LIST」が関連付けられているので、プロセッサ302は、入力規則情報「LISTIN」を印字オブジェクトID「OBJ005」に関連付ける。
【0086】
プロセッサ302は、入力規則情報「LISTIN」に関連付けた印字オブジェクトID「OBJ005」に、ユーザが任意に決定した参照テーブルID「TBL1」を関連付ける。
プロセッサ302は、印字オブジェクトID「OBJ001」、「OBJ004」、及び、「OBJ005」の組合せに、画面レイアウトID「SLO001」を関連付ける。これにより、画面レイアウトデータ(
図5)が得られる。
【0087】
プロセッサ302は、得られた画面レイアウトデータ(
図5)を記憶装置301に格納する。
【0088】
図7に示すように、S302の後に、ホストコンピュータ30は、画面レイアウトのプレビュー(S303)を実行する。
【0089】
具体的には、プロセッサ302は、画面レイアウトプレビュー画面P104(
図10)を表示デイバスに表示する。
【0090】
図10に示すように、画面レイアウトプレビュー画面P104は、指示キー画像B104と、画像IMG104と、を含む。
【0091】
画像IMG104は、S302において作成した画面レイアウトデータに対応する印字画面のプレビュー画像である。
【0092】
図7に示すように、S303の後に、ホストコンピュータ30は、印字アイテムデータの作成(S304)を実行する。
【0093】
具体的には、画面レイアウトプレビュー画面P104(
図10)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B104を指定すると、プロセッサ302は、印字アイテム作成画面P105(
図10)を表示デバイスに表示する。
【0094】
図10に示すように、印字アイテム作成画面P105は、指示キー画像B105a及びB105bと、入力フィールドF105と、を含む。
【0095】
入力フィールドF105は、印字アイテム名を入力するための入力フィールドである。
【0096】
印字アイテム作成画面P105において、ユーザが、入力デバイスを用いて、入力フィールドF105に任意の印字アイテム名「ITEM1」を入力し、かつ、指示キー画像B105aを指定すると、プロセッサ302は、S301において作成した印字レイアウトデータを識別する印字レイアウトID「PLO001」と、S302において作成した画面レイアウトデータを識別する画面レイアウトID「SLO001」と、入力フィールドF105に入力された印字アイテム名と、印字アイテムID「PI001」と、が関連付けられた印字アイテムデータ(
図3)を、記憶装置301に格納する。
【0097】
図7に示すように、S304の後に、ホストコンピュータ30は、印字アイテムデータの送信(S305)を実行する。
【0098】
具体的には、印字アイテム作成画面P105(
図10)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B105bを指定すると、プロセッサ302は、S304において作成した印字アイテムデータをプリンタ1に送信する。
プリンタ1に送信される印字アイテムデータは、印字レイアウトID「PLO001」により識別される印字レイアウトデータ(つまり、S302において作成した印字レイアウトデータ)と、当該印字アイテムデータに含まれる画面レイアウトID「SLO001」により識別される画面レイアウトデータ(つまり、S303において作成した画面レイアウトデータ)と、を含む。
【0099】
プリンタ1は、印字アイテムデータの受付(S100)を実行する。
【0100】
具体的には、プロセッサ102は、ホストコンピュータ30から送信された印字アイテムデータを受信する。
プロセッサ102は、受信した印字アイテムデータを記憶装置101に格納する。
【0101】
(4-2)印字処理のフロー
本実施形態の印字処理のフローについて説明する。
図11は、本実施形態の印字処理のフローチャートである。
図12は、
図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図13は、
図12の画面例に続いて表示される画面例を示す図である。
図14は、
図13の画面例に続いて表示される画面例を示す図である。
図15は、
図14の画面例に続いて表示される画面例を示す図である。
図16は、
図15の画面例に続いて表示される画面例を示す図である。
【0102】
図11に示すように、プリンタ1は、印字アイテム選択画面の表示(S110)を実行する。
【0103】
具体的には、プロセッサ102は、印字アイテム選択画面P200(
図12)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0104】
図12に示すように、印字アイテム選択画面P200は、指示キー画像B200a~B200cを含む。
指示キー画像B200a~B200cには、印字アイテムID「PI001」~「PI003」が割り当てられている。
【0105】
図11に示すように、S110の後に、プリンタ1は、印字画面の表示(S111)を実行する。
【0106】
具体的には、印字アイテム選択画面P200(
図12)において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、指示キー画像B200aを指定すると、プロセッサ102は、指示キー画像B200aに割り当てられた印字アイテムID「PI001」に関連付けられた画面レイアウトID「SLO001」を特定する。
プロセッサ102は、特定した画面レイアウトID「SLO001」により識別される画面レイアウトデータに対応する印字画面P201(
図12)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0107】
図12に示すように、印字画面P201は、表示領域A201と、指示キー画像B201と、入力フィールドF201a~F201cと、を含む。
【0108】
表示領域A201には、画面レイアウトデータ(
図5)において、特定された画面レイアウトID「SLO001」に含まれる印字オブジェクトID「OBJ001」、「OBJ004」、及び、「OBJ005」に関連付けられた印字オブジェクト名「Price」、「Date」、及び、「Name」が表示される。
【0109】
入力フィールドF201a~F201cには、それぞれ、特定された画面レイアウトID「SLO001」に含まれる印字オブジェクトID「OBJ001」、「OBJ004」、及び、「OBJ005」が割り当てられている。
【0110】
印字画面P201(
図12)において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、入力フィールドF201aを指定すると、プロセッサ102は、入力フィールドF201aに割り当てられた印字オブジェクトID「OBJ001」に対応する印字画面P202(
図13)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0111】
図13に示すように、印字画面P202は、表示領域A202と、指示キー画像B202と、入力フィールドF202と、を含む。
【0112】
表示領域A202には、印字オブジェクトID「OBJ001」に関連付けられた印字オブジェクト名が表示される。
【0113】
入力フィールドF202は、可変テキストを入力するための入力フィールドである。入力フィールドF202の入力規則は、画面レイアウトデータ(
図5)において印字オブジェクトID「OBJ001」に関連付けられた入力規則情報によって決まる。
【0114】
印字画面P202において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、入力フィールドF202へ可変テキストを入力し、かつ、指示キー画像B202を指定すると、プロセッサ102は、印字画面P203をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0115】
印字画面P203において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、入力フィールドF201bを指定すると、プロセッサ102は、入力フィールドF201bに割り当てられた印字オブジェクトID「OBJ004」に対応する印字画面P204(
図14)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0116】
図14に示すように、印字画面P204は、表示領域A204と、指示キー画像B204と、入力フィールドF204と、を含む。
【0117】
表示領域A204には、印字オブジェクトID「OBJ004」に関連付けられた印字オブジェクト名が表示される。
【0118】
入力フィールドF204は、日付を入力するための入力フィールドである。入力フィールドF204の入力規則は、画面レイアウトデータ(
図5)において印字オブジェクトID「OBJ004」に関連付けられた入力規則情報によって決められる。例えば、入力規則情報が日付入力を示す場合、カレンダフォーマットで表示される日付の中から任意の日付を指定可能である。
【0119】
印字画面P204において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、入力フィールドF204において日付を指定し、かつ、指示キー画像B204を指定すると、プロセッサ102は、印字画面P205をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0120】
印字画面P205において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、入力フィールドF201cを指定すると、プロセッサ102は、入力フィールドF201cに割り当てられた印字オブジェクトID「OBJ005」に対応する印字画面P206(
図15)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0121】
図15に示すように、印字画面P206は、表示領域A206と、指示キー画像B206と、入力フィールドF206と、を含む。
【0122】
表示領域A206には、印字オブジェクトID「OBJ005」に関連付けられた印字オブジェクト名が表示される。
【0123】
入力フィールドF206は、リスト入力用の入力フィールドである。入力フィールドF204に表示される複数の候補は、画面レイアウトデータ(
図5)において印字オブジェクトID「OBJ005」に関連付けられた参照テーブルID「TBL1」(
図5)によって決まる。
【0124】
印字画面P206において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、入力フィールドF206において候補を指定し、かつ、指示キー画像B206を指定すると、プロセッサ102は、印字画面P207をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0125】
図11に示すように、S111の後に、プリンタ1は、印字データの作成(S112)を実行する。
【0126】
印字画面P207(
図15)において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、指示キー画像B201を指定すると、プロセッサ102は、印字データを作成する。
印字データは、可変印字情報と、可変印字情報の印字位置情報と、固定印字情報と、固定印字情報の印字位置情報と、を含む。
可変印字情報は、S111において入力フィールドF201a~F201cに入力された情報である。
可変印字情報の印字位置情報は、指示キー画像B200aに割り当てられた印字アイテムID「PI001」に関連付けられた印字レイアウトID「PLO001」により識別される印字レイアウトデータ(第1印字レイアウトデータの一例)において、タイプ情報「VTXT」、「DATE」、及び「LIST」に関連付けられた座標である。
固定印字情報は、当該印字レイアウトデータにおいて、タイプ情報「FIMG」及び「FTXT」に関連付けられた印字オブジェクト(つまり、固定印字オブジェクト)に対応する印字情報である。
固定印字情報の印字位置情報は、当該印字レイアウトデータにおいて、タイプ情報「FIMG」及び「FTXT」に関連付けられた座標である。
【0127】
図11に示すように、S112の後に、プリンタ1は、印字レイアウトのプレビュー(S113)を実行する。
【0128】
具体的には、プロセッサ102は、印字レイアウトプレビュー画面P208(
図16)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0129】
図16に示すように、印字レイアウトプレビュー画面P208は、画像IMG208と、指示キー画像B208と、を含む。
【0130】
画像IMG208は、S112において作成された印字データに対応する印字情報が印字された印字媒体のプレビュー画像である。
【0131】
図11に示すように、S113の後に、プリンタ1は、印字(S114)を実行する。
【0132】
具体的には、印字レイアウトプレビュー画面P208(
図16)において、ユーザが、指示キー画像B208が指定されると、プロセッサ102は、サーマルヘッド及びプラテンローラを制御することにより、S112において作成した印字データに対応する印字情報を印字媒体に印字し、かつ、印字情報が印字された印字媒体を排出口2aから排出する。
【0133】
本実施形態によれば、ホストコンピュータ30は、印字アイテムデータをプリンタ1に送信する。印字アイテムデータは、印字レイアウトデータと、印字レイアウトデータに対応する画面レイアウトデータと、を含む。これにより、ホストコンピュータ30を用いて作成した印字レイアウトを、プリンタ1に表示される印字画面P201を介して編集するときのユーザの負担を軽減することができる。
【0134】
(5)変形例
以下、本実施形態の変形例について説明する。
【0135】
(5-1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1では、複数のユーザのそれぞれの印字アイテムデータを記憶装置301に記憶する例を示す。
【0136】
変形例1のプロセッサ302は、S304(
図7)において、ユーザIDと、印字アイテムデータと、を関連付けて印字アイテムデータ(
図3)に追加する。
S305の処理は、省略される。
【0137】
変形例1のプロセッサ102は、S110(
図11)において、ユーザからユーザIDの入力を受け付ける。
プロセッサ102は、ユーザによって入力されたユーザIDに関連付けられた印字アイテムデータ(
図3)を、ホストコンピュータ30から取り出す。
プロセッサ102は、取り出した印字アイテムデータに含まれる印字アイテムIDが割り当てられた指示キー画像B200a~B200cを含む印字アイテム選択画面P200(
図12)をタッチパネルディスプレイ4に表示する。
【0138】
(5-2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2では、印字レイアウトの編集の例を示す。
【0139】
変形例2のホストコンピュータ30は、ユーザの指示に基づいて、S301において作成した印字レイアウトデータを編集する。
【0140】
一例として、ユーザが、入力デバイスを用いて、印字オブジェクトOBJ5(
図9)の削除の指示を与えると、プロセッサ302は、印字オブジェクトOBJ5に割り当てられた印字オブジェクトID「OBJ005」を含むレコードを、印字レイアウトデータ(
図4)及び画面レイアウトデータ(
図5)から削除する。
これにより、ユーザが印字レイアウトを編集すると、編集後の印字レイアウトに対応する画面レイアウトが作成される。
【0141】
(5-3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3では、画面レイアウトの編集の例を示す。
【0142】
変形例3のホストコンピュータ30は、ユーザの指示に基づいて、S302において作成した画面レイアウトデータを編集する。
【0143】
一例として、ユーザが、入力デバイスを用いて、入力フィールドF201cの削除の指示を与えると、プロセッサ302は、入力フィールドF201cに割り当てられた印字オブジェクトID「OBJ005」を含むレコードを、印字レイアウトデータ(
図4)及び画面レイアウトデータ(
図5)から削除する。
これにより、ユーザが画面レイアウトを編集すると、編集後の画面レイアウトに対応する印字レイアウトが作成される。
【0144】
別の例として、ユーザが、入力デバイスを用いて、入力フィールドF201a~F201cの表示順の変更の指示を与えると、プロセッサ302は、画面レイアウトデータに含まれる表示順を変更する。
【0145】
(5-4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4では、印字レイアウトデータ及び画面レイアウトデータを同時に作成する例を示す。
【0146】
変形例4のプロセッサ302は、印字レイアウト作成画面P100(
図8)と、画面レイアウトプレビュー画面P104(
図10)と、を表示デバイスに表示する。
プロセッサ302は、S300において、指示キー画像B100a、B100d、及び、B100e(
図8)の何れかが指定される度に、印字レイアウト作成画面P100及び画像IMG104(
図10)を更新する。
【0147】
変形例4によれば、印字レイアウトが更新される度に、更新後の印字レイアウトに対応する画面レイアウトが表示される。これにより、ユーザは、画面レイアウトのプレビュー画像を見ながら、印字レイアウトを作成することができる。
【0148】
(5-5)変形例5
変形例5について説明する。変形例5では、
図11の印字レイアウトのプレビュー(S113)を省略する例を示す。
【0149】
変形例5のプロセッサ302は、S302(
図7)において、印字を指示するための指示キー画像B208(
図16)を含む画面レイアウトを作成する。
S111(
図11)において、印字画面の指示キー画像B208をユーザが指定すると、プロセッサ102は、S112において作成した印字データに対応する印字情報を印字媒体に印字する(S114)。
【0150】
(5-6)変形例6
変形例6について説明する。変形例6では、バーコード画像を可変オブジェクトとして取り扱う例を示す。
【0151】
変形例6の指示キー画像B100c(
図8)には、タイプ情報「BARCODE」が割り当てられている。指示キー画像B100cが指定されると、バーコード番号の入力フィールドが表示領域A100に配置される。
【0152】
タイプ情報「BARCODE」は、バーコード情報を意味する。バーコード情報は、バーコード番号と、バーコード番号に対応するバーコード画像の組合せである。ユーザは、プリンタ1において、任意のバーコード番号を指定することにより、任意のバーコード情報を印字することができる。
【0153】
S300(
図7)において、ユーザが、入力デバイスを用いて、指示キー画像B100c(
図8)を指定すると、プロセッサ302は、バーコード番号の入力フィールドに対応する印字オブジェクトを含む印字レイアウト作成画面を表示デバイスに表示する。当該印字オブジェクトには、印字オブジェクトIDと、所定の印字オブジェクト名「Barcode」と、印字オブジェクトの位置を示す座標と、配置順と、が割り当てられる。
【0154】
S302(
図7)において、プロセッサ302は、タイプ情報「BARCODE」に関連付けられた印字オブジェクトIDを特定する。
プロセッサ302は、印字レイアウトデータにおいてタイプ情報「BARCODE」が関連付けられた印字オブジェクトIDに、入力規則情報「BARCODENO」を関連付ける。入力規則情報「BARCODENO」は、所定の桁数のバーコード番号の入力を意味する。
【0155】
S111(
図11)において、プロセッサ102は、バーコード番号の入力フィールドを含む印字画面を表示する。当該印字画面において、ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、バーコード番号の入力フィールドを指定すると、プロセッサ102は、バーコード番号の入力のための指示キー画像(例えば、テンキー画像)を表示する。ユーザが、タッチパネルディスプレイ4を用いて、任意のバーコード番号を指定すると、プロセッサ102は、指定されたバーコード番号に対応するバーコード画像を生成する。
【0156】
S112(
図11)において、プロセッサ102は、生成したバーコード画像を含む印字データを作成する。
【0157】
変形例6によれば、ホストコンピュータ30は、バーコード番号の入力フィールドを含む印字レイアウトデータを作成する。プリンタ1は、ユーザが入力したバーコード番号に対応するバーコード画像を生成する。したがって、バーコード画像を可変オブジェクトとして取り扱う場合にも、本実施形態と同様に、ユーザの負担を軽減することができる。
【0158】
(6)その他の変形例
その他の変形例について説明する。
【0159】
記憶装置101及び301は、ネットワークNWを介して、プリンタ1及びホストコンピュータ30と接続されてもよい。
【0160】
記憶装置101及び301は、それぞれ、プリンタ1及びホストコンピュータ30に対して着脱可能であってもよい。
この場合、
図7において、S305の処理は省略される。ユーザが、記憶装置301をホストコンピュータ30から取り外してプリンタ1に接続すると、プロセッサ102は、S100において、記憶装置301に記憶された印字アイテムデータ、印字レイアウトデータ、及び、画面レイアウトデータを記憶装置101に格納する。
【0161】
プリンタ1は、有線又は無線により、ネットワークNWを介さずに、ホストコンピュータ30と直接接続してもよい。
【0162】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態および変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0163】
1 :プリンタ
2 :フロントパネル
2a :排出口
3 :プリンタカバー
4 :タッチパネルディスプレイ
8 :筐体
30 :ホストコンピュータ
101 :記憶装置
102 :プロセッサ
103 :入出力インタフェース
104 :通信インタフェース
301 :記憶装置
302 :プロセッサ
303 :入出力インタフェース
304 :通信インタフェース