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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】自動排出機構
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/90 20060101AFI20220325BHJP
   B07C 5/08 20060101ALI20220325BHJP
   H01G 13/00 20130101ALI20220325BHJP
【FI】
B65G47/90 B
B07C5/08
H01G13/00 331C
H01G13/00 331E
H01G13/00 361A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019528768
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2019080320
(87)【国際公開番号】W WO2020198907
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2019-05-28
(73)【特許権者】
【識別番号】519045011
【氏名又は名称】深▲せん▼市誠捷智能装備股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】李 友舟
(72)【発明者】
【氏名】毛 ▲チー▼
(72)【発明者】
【氏名】孫 洋
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106564664(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106516629(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104008896(CN,A)
【文献】中国実用新案第203706906(CN,U)
【文献】特開昭53-070360(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/90
B07C 5/08
H01G 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンデンサ素子を搬送するための自動排出機構であって、
搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを駆動し移動させるための第1の駆動機構と、
前記搬送ベルト上に固定的に接続され、その内部に1個の前記コンデンサ素子を収容するためのチャンバが設けられ、前記搬送ベルトの搬送方向に沿って順次配置される複数のストッパケースと、
前記コンデンサ素子を締付けるための締付機構と、
前記締付機構を駆動し材料取出位置と排出位置との間に移動させ、前記排出位置で前記コンデンサ素子を前記チャンバ内へ落下させるように前記コンデンサ素子と前記ストッパケースとを一対一に対応付ける第2の駆動機構とを含み、
前記締付機構は第1の締付部材及び第2の締付部材を含み、前記第1の締付部材及び前記第2の締付部材がともに前記コンデンサ素子を締付け、
前記第2の駆動機構は第1の駆動アセンブリ及び第2の駆動アセンブリを含み、前記第1の駆動アセンブリが前記第1の締付部材を駆動し前記材料取出位置と検出位置との間に移動させるために用いられ、前記第2の駆動アセンブリが前記第2の締付部材を駆動し前記検出位置と前記排出位置との間に移動させるために用いられ、
前記検出位置で、前記第2の締付部材によって前記コンデンサ素子を締付け且つ前記コンデンサ素子が帯電かどうかを検出することを特徴とする自動排出機構。
【請求項2】
前記第1の駆動機構は第1の駆動部材、第1の歯車及び第2の歯車を含み、前記第1の駆動部材が前記第1の歯車を回転可能に駆動するように前記第1の歯車に接続され、前記搬送ベルトが前記第1の歯車と前記第2の歯車との間に噛合されることを特徴とする請求項1に記載の自動排出機構。
【請求項3】
前記第1の締付部材は第1の締付シリンダ、第1の板及び第2の板を含み、前記第1の板が前記第2の板に対向して配置され、前記第1の板の前記第2の板に向かう一側の表面上に第1の締付面が形成され、前記第2の板の前記第1の板に向かう一側の表面上に第2の締付面が形成され、
前記コンデンサ素子は本体及び前記本体上に接続されるガイドピンを含み、前記第1の締付面及び前記第2の締付面がともに前記本体表面に対応して設けられ、前記第1の締付シリンダが前記第1の板及び前記第2の板の対向移動を駆動し前記本体を締付け、且つ前記第1の板及び前記第2の板の離間移動を駆動し前記本体を解放するために用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動排出機構。
【請求項4】
前記第2の締付部材は第2の締付シリンダ、第3の板、第4の板、第1の通電柱及び第2の通電柱を含み、前記第3の板が前記第4の板に対向して配置され、前記第1の通電柱が前記第3の板上に接続され、前記第2の通電柱が前記第4の板上に接続され、前記第2の締付シリンダが前記第3の板及び前記第4の板の対向移動を駆動し、前記第1の通電柱及び前記第2の通電柱によって前記ガイドピンを締付け且つ前記ガイドピンが帯電かどうかを検出し、さらに前記第3の板及び前記第4の板の離間移動を駆動し前記ガイドピンを解放するために用いられることを特徴とする請求項に記載の自動排出機構。
【請求項5】
前記第1の駆動アセンブリは台座、カム揺動アーム及び伝動機構を含み、前記カム揺動アームの一端が前記台座上に回転可能に接続され、前記カム揺動アームの他端が前記伝動機構に接続され、前記第1の締付部材が前記伝動機構に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の自動排出機構。
【請求項6】
前記伝動機構は第3の歯車、第4の歯車、第5の歯車、第1の伝動軸、第2の伝動軸及び接続ロッドを含み、前記第3の歯車が前記カム揺動アームの他端に接続され、前記第3の歯車及び前記第4の歯車がともに前記伝動軸上に固定的に接続され、前記第4の歯車と前記第5の歯車とが噛合され、前記第2の伝動軸が前記第5の歯車に固定的に接続され、前記接続ロッドが前記第1の締付部材に接続され、前記接続ロッドの一端が前記第1の伝動軸に固定的に接続され、前記接続ロッドの他端が前記第2の伝動軸上に回転可能に嵌設されることを特徴とする請求項に記載の自動排出機構。
【請求項7】
前記第2の駆動アセンブリはさらに前記第2の締付部材を駆動し前記検出位置と廃棄位置との間に移動させ、前記第2の締付部材が前記廃棄位置に前記コンデンサ素子を解放することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の自動排出機構。
【請求項8】
前記第2の駆動アセンブリは第2の駆動部材、第3の駆動部材及び接続ベースを含み、前記第2の駆動部材が前記接続ベースに接続され前記接続ベースを回転させ、前記第2の締付部材が前記接続ベース上に摺接され、前記第3の駆動部材が前記第2の締付部材の前記接続ベースに対する摺動を駆動することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の自動排出機構。
【請求項9】
前記第2の駆動アセンブリはガイドレールを含み、前記ガイドレールが前記接続ベース上に設けられ、前記第2の締付部材が前記ガイドレール上に摺接され、前記第3の駆動部材が前記第2の締付部材の前記ガイドレールに沿う摺動を駆動することを特徴とする請求項に記載の自動排出機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンデンサ製造技術分野に関し、特に自動排出機構に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販されている通常の釘打機構造については、完成品であるコンデンサ素子を搬送ベルト上に配置し、駆動機構によって搬送ベルトを駆動し移動させコンデンサ素子の搬送を実現するのが一般的である。
【0003】
しかしながら、コンデンサ素子を直接に搬送ベルト上に配置し、且つコンデンサ素子がガイドピンを有するので、搬送ベルト上のコンデンサ素子が安定せず、複数のコンデンサ素子のガイドピン同士が衝突しやすく、ガイドピンが傷付き、ひいては破壊される場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来からコンデンサ素子が搬送ベルト上に安定せず複数のコンデンサ素子のガイドピン同士が衝突しやすくガイドピンを傷付けひいては破壊される技術欠点という技術課題を解決するための自動排出機構を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術課題を解決するために、本発明の実施形態では、コンデンサ素子を搬送するための自動排出機構であって、
搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを駆動し移動させるための第1の駆動機構と、
前記搬送ベルト上に固定的に接続され、その内部に1個の前記コンデンサ素子を収容するためのチャンバが設けられ、前記搬送ベルトの搬送方向に沿って順次配置される複数のストッパケースと、
前記コンデンサ素子を締付けるための締付機構と、
前記締付機構を駆動し材料取出位置と排出位置との間に移動させ、前記排出位置で前記コンデンサ素子を前記チャンバ内へ落下させるように前記コンデンサ素子と前記ストッパケースとを一対一に対応付ける第2の駆動機構とを含む自動排出機構を提供する。
【0006】
また、前記第1の駆動機構は第1の駆動部材、第1の歯車及び第2の歯車を含み、前記第1の駆動部材が前記第1の歯車を回転可能に駆動するように前記第1の歯車に接続され、前記搬送ベルトが前記第1の歯車と前記第2の歯車との間に噛合されてもよい。
【0007】
また、前記締付機構は第1の締付部材及び第2の締付部材を含み、前記第1の締付部材及び前記第2の締付部材がともに前記コンデンサ素子を締付け、
前記第2の駆動機構は第1の駆動アセンブリ及び第2の駆動アセンブリを含み、前記第1の駆動アセンブリが前記第1の締付部材を駆動し材料取出位置と検出位置との間に移動させるために用いられ、前記第2の駆動アセンブリが前記第2の締付部材を駆動し前記検出位置と排出位置との間に移動させるために用いられ、
前記検出位置で、前記第2の締付部材によって前記コンデンサ素子を締付け且つ前記コンデンサ素子が帯電かどうかを検出してもよい。
【0008】
また、前記第1の締付部材は第1の締付シリンダ、第1の板及び第2の板を含み、前記第1の板が前記第2の板に対向して配置され、前記第1の板の前記第2の板に向かう一側の表面上に第1の締付面が形成され、前記第2の板の前記第1の板に向かう一側の表面上に第2の締付面が形成され、
前記コンデンサ素子は本体及び前記本体上に接続されるガイドピンを含み、前記第1の締付面及び前記第2の締付面がともに前記本体表面に対応して設けられ、前記第1の締付シリンダが前記第1の板及び前記第2の板の対向移動を駆動し前記本体を締付け、且つ前記第1の板及び前記第2の板の離間移動を駆動し前記本体を解放するために用いられても良い。
【0009】
また、前記第2の締付部材は第2の締付シリンダ、第3の板、第4の板、第1の通電柱及び第2の通電柱を含み、前記第3の板が前記第4の板に対向して配置され、前記第1の通電柱が前記第3の板上に接続され、前記第2の通電柱が前記第4の板上に接続され、前記第2の締付シリンダが前記第3の板及び前記第4の板の対向移動を駆動し、前記第1の通電柱及び前記第2の通電柱によって前記ガイドピンを締付け且つ前記ガイドピンが帯電かどうかを検出し、さらに前記第3の板及び前記第4の板の離間移動を駆動し前記ガイドピンを解放するために用いられても良い。
【0010】
また、前記第1の駆動アセンブリは台座、カム揺動アーム及び伝動機構を含み、前記カム揺動アームの一端が前記台座上に回転可能に接続され、前記カム揺動アームの他端が前記伝動機構に接続され、前記第1の締付部材が前記伝動機構に接続されてもよい。
【0011】
また、前記伝動機構は第3の歯車、第4の歯車、第5の歯車、第1の伝動軸、第2の伝動軸及び接続ロッドを含み、前記第3の歯車が前記カム揺動アームの他端に接続され、前記第3の歯車及び前記第4の歯車がともに前記伝動軸上に固定的に接続され、前記第4の歯車と前記第5の歯車とが噛合され、前記第2の伝動軸が前記第5の歯車に固定的に接続され、前記接続ロッドが前記第1の締付部材に接続され、前記接続ロッドの一端が前記第1の伝動軸に固定的に接続され、前記接続ロッドの他端が前記第2の伝動軸上に回転可能に嵌設されてもよい。
【0012】
また、前記第2の駆動アセンブリはさらに前記第2の締付部材を駆動し前記検出位置と廃棄位置との間に移動させ、前記第2の締付部材が前記廃棄位置に前記コンデンサ素子を解放してもよい。
【0013】
また、前記第2の駆動アセンブリは第2の駆動部材、第3の駆動部材及び接続ベースを含み、前記第2の駆動部材が前記接続ベースに接続され前記接続ベースを回転させ、前記第2の締付部材が前記接続ベース上に摺接され、前記第3の駆動部材が前記第2の締付部材の前記接続ベースに対する摺動を駆動してもよい。
【0014】
また、前記第2の駆動アセンブリはガイドレールを含み、前記ガイドレールが前記接続ベース上に設けられ、前記第2の締付部材が前記ガイドレール上に摺接され、前記第3の駆動部材が前記第2の締付部材の前記ガイドレールに沿う摺動を駆動しても良い。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施形態が提供する自動排出機構によれば、搬送ベルト上にストッパケースが固定的に設置され、ストッパケース内にコンデンサ素子を収容するためのチャンバが形成され、第2の駆動機構によって締付機構を駆動し材料取出位置から排出位置まで移動させた場合に、コンデンサ素子とストッパケースとが一対一に対応し、これによってコンデンサ素子をチャンバ内へ落入させることができる。複数のストッパケースが設けられ、複数のストッパケースが搬送ベルトの搬送方向に沿って配置され、搬送ベルトの移動によってストッパケースが移動する。これによって、ストッパケースが排出位置に対応する位置に移動した場合に、コンデンサ素子をチャンバ内へ落入させ、それぞれのコンデンサ素子を確実にストッパケースのチャンバ内へ落下させ、コンデンサ素子の搬送ベルト上の位置が安定になり、コンデンサ素子と搬送ベルトとの間の摩擦を低減でき、複数のコンデンサ素子同士の衝突を避け、これによってガイドピンの傷付き及び破壊を避け、コンデンサ素子を保護することができる。
【0016】
本発明の実施形態や従来技術中の解決手段をより明らかに説明するために、以下、実施形態や従来技術の記述に必要の図面を簡単に説明するが、以下の図面はただ本発明の幾つかの実施形態を説明するためのものであり、当業者にとって、創造的な労働をせずにこれらの図面に基づき他の図面を得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態が提供する自動排出機構の模式図である。
図2図1に示される自動排出機構の伝動機構の模式図である。
図3図1に示される自動排出機構の伝動機構の背面図である。
図4図1に示される自動排出機構の第2の駆動機構及び締付機構の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態中の図面を参照して、本発明の実施形態中の解決手段を明瞭かつ完全に説明する。説明する実施形態は本発明の一部の実施形態に過ぎ、すべての実施形態ではないことは言うまでもない。当業者にとって、本発明の実施形態に基づき創造的な労働をせずに得られた全ての他の実施形態も本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
図1に示されるように、本発明の実施形態では、搬送ベルト1、第1の駆動機構、ストッパケース2、締付機構及び第2の駆動機構を含み、第1の駆動機構が搬送ベルト1の移動を駆動し、ストッパケース2が搬送ベルト1上に固定的に接続され、ストッパケース2内にコンデンサ素子8を収容するためのチャンバ21が形成され、複数のストッパケース2が設けられ、複数のストッパケース2が搬送ベルト1の搬送方向に沿って順次配置される自動排出機構を提供する。締付機構がコンデンサ素子8を締付け、第2の駆動機構が締付機構を駆動し材料取出位置と排出位置との間に移動させ、排出位置にコンデンサ素子8とストッパケース2とが一対一に対応し、コンデンサ素子8をチャンバ21内へ落入させることができる。
【0020】
これによって、第2の駆動機構によって締付機構を駆動し材料取出位置と排出位置との間に移動させる同時に、コンデンサ素子8の材料取出位置と排出位置との間の移動も実現できる。コンデンサ素子8が排出位置まで到達した場合に、締付機構がコンデンサ素子8を解放し、ストッパケース2のチャンバ21内へ落入させる。そこで、排出位置に位置するそれぞれのコンデンサ素子8もストッパケース2のチャンバ21内へ落入させ、コンデンサ素子8が直接搬送ベルト1上に配置されることを避け、コンデンサ素子8と搬送ベルト1との間の摩擦を避け、複数のコンデンサ素子8同士の衝突を避け、これによってガイドピン82の傷付き及び破壊を避けて、コンデンサ素子8を保護することができる。
【0021】
具体的には、本実施形態では、第1の駆動機構は、第1の駆動部材31、第1の歯車32、第2の歯車33及び接続歯車34を含み、第1の駆動部材31が第1の歯車32に接続され第1の歯車32を回転可能に駆動し、搬送ベルト1が第1の歯車32と第2の歯車33との間に噛合され、接続歯車34が搬送ベルト1に噛合され且つ第1の歯車32と第2の歯車33との間に位置する。
【0022】
本実施形態では、第1の駆動部材31は電動モータであり、第1の駆動部材31の出力軸の回転によって、第1の歯車32及び第2の歯車33が回転し、これによって搬送ベルト1を移動させる。接続歯車34の設置によって該搬送ベルト1の移動がより安定になり、構造の安定性を高める。
【0023】
他の実施形態では、特に搬送ベルト1の長さが小さい場合に、接続歯車34を省略してもよい。
【0024】
具体的には、本実施形態では、ストッパケース2上に第1の接続孔が形成され、搬送ベルト1上に前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔が形成され、締結具が順次に第1の接続孔及び第2の接続孔に挿通されてストッパケース2の搬送ベルト1上の固定を実現できる。締結具としてネジ及びボルト、ナット等の構造であってもよい。
【0025】
他の実施形態では、ストッパケース2が接着等の他の方式によって搬送ベルト1上に固定されてもよい。
【0026】
図4に示されるように、締付機構は第1の締付部材41及び第2の締付部材42を含み、第1の締付部材41及び第2の締付部材42がともにコンデンサ素子8を締付・解放できる。第2の駆動機構は第1の駆動アセンブリ51及び第2の駆動アセンブリ52を含み、第1の駆動アセンブリ51が第1の締付部材41を駆動し材料取出位置と検出位置との間に移動させ、第2の駆動アセンブリ52が第2の締付部材42を駆動し検出位置と排出位置との間に移動させ、検出位置に第2の締付部材42によってコンデンサ素子8を締付け且つコンデンサ素子8が帯電かどうかを検出できる。
【0027】
図4に示されるように、第1の駆動アセンブリ51は台座511、カム揺動アーム512及び伝動機構を含み、カム揺動アーム512の一端が台座511上に回転可能に接続され、カム揺動アーム512の他端が伝動機構に接続され、第1の締付部材41が伝動機構に接続される。その内に、カム揺動アーム512はカム5121、第1の揺動アーム5122及び第2の揺動アーム5123を含み、カム5121が台座511上に回転可能に接続され、カム5121は円形カム部及び円形カム部上に形成される突起を含み、第1の揺動アーム5122の一端が突起に接続され、第1の揺動アーム5122の他端が第2の揺動アーム5123の一端に接続され、第2の揺動アーム5123の他端が伝動機構に接続される。
【0028】
具体的には、伝動機構は第3の歯車513、第4の歯車514、第5の歯車515、第1の伝動軸516、第2の伝動軸517及び接続ロッド518を含み、第3の歯車513がカム揺動アーム512の他端に接続され、第3の歯車513及び第4の歯車514がともに伝動軸上に固定的に接続され、第4の歯車514が第5の歯車515に噛合され、第2の伝動軸517が第5の歯車515に固定的に接続され、接続ロッド518が第1の締付部材41に接続され、接続ロッド518の一端が第1の伝動軸516に固定的に接続され、接続ロッド518の他端が第2の伝動軸517上に回転可能に嵌設される。
【0029】
より具体的には、伝動機構はさらに第6の歯車519、第7の歯車510及び第8の歯車5101を含み、第6の歯車519がカム揺動アーム512の他端に接続され、第7の歯車510が第6の歯車519と第3の歯車513との間に噛合される。即ち、第3の歯車513が間接にカム揺動アーム512の他端に接続され、第8の歯車5101が第4の歯車514と第5の歯車515との間に噛合される。第6の歯車519、第7の歯車510及び第8の歯車5101の設置によって該伝動機構の安定性を高める。
【0030】
他の実施形態では、第6の歯車519、第7の歯車510、第8の歯車5101中の少なくとも1つを省略してもよく、より多くの歯車を含んでカム揺動アーム512と第3の歯車513との間の接続及び第4の歯車514と第5の歯車515との間の噛合を実現してもよい。
【0031】
図1に示されるように、該自動排出機構はさらに防塵カバー6を含み、防塵カバー6が伝動機構外に設置され、異物や埃等の伝動機構への侵入を防止し、伝動機構内の複数の歯車の稼動円滑性を向上させることができる。
【0032】
第2の駆動アセンブリ52は第2の締付部材42を駆動し検出位置と廃棄位置との間に移動させる。廃棄位置に、第2の締付部材42はコンデンサ素子8を解放できる。
【0033】
図1に示されるように、自動排出機構はさらに廃棄位置に対応して設置される不良品箱7を含む。
【0034】
他の実施形態では、検出位置と廃棄位置が重なり合ってもよく、即ち検出位置に該不良品を廃棄するし、これに応じて、検出位置に対応して不良品箱7を設置する。
【0035】
具体的には、第2の駆動アセンブリ52は第2の駆動部材521、第3の駆動部材522、接続ベース523及びガイドレール524を含み、第2の駆動部材521が接続ベース523に接続され且つ接続ベース523を回転可能に駆動し、第2の締付部材42が接続ベース523上に摺接され、ガイドレール524及び第3の駆動部材522がともに接続ベース523上に設置され、第3の駆動部材522が第2の締付部材42のガイドレール524に沿う摺動を駆動する。
【0036】
本実施形態では、第2の駆動部材521は電動モータであり、第3の駆動部材522はシリンダである。
【0037】
他の実施形態では、第2の駆動部材521はモータであってもよく、第3の駆動部材522はリニアモータであってもよい。ガイドレール524はガイド溝または軌道であってもよい。ガイドレール524を省略してもよい。
【0038】
本実施形態では、第1の締付部材41は第1の締付シリンダ411、第1の板412及び第2の板413を含み、第1の板412が第2の板413に対向して配置され、第1の板412の第2の板413に向かう一側の表面上に第1の締付面4121が形成され、第2の板413の第1の板412に向かう一側の表面上に第2の締付面4131が形成され、コンデンサ素子8は本体81及び本体81上に接続されるガイドピン82を含み、第1の締付面4121及び第2の締付面4131がともに本体81表面に対応して設けられ、第1の締付シリンダ411が第1の板412及び第2の板413の対向移動を駆動し本体81を締付け、且つ第1の板412及び第2の板413の離間移動を駆動し本体81を解放するために用いられる。
【0039】
第2の締付部材42は第2の締付シリンダ421、第3の板422、第4の板423、第1の通電柱424及び第2の通電柱425を含み、第3の板422が第4の板423に対向して配置され、第1の通電柱424が第3の板422上に接続され、第2の通電柱425が第4の板423上に接続され、第2の締付シリンダ421が第3の板422及び第4の板423の対向移動を駆動し、第1の通電柱424及び第2の通電柱425によってガイドピン82を締付け且つガイドピン82が帯電かどうかを検出し、第2の締付シリンダ421がさらに第3の板422及び第4の板423の離間移動を駆動しガイドピン82を解放するために用いられる。第1の締付部材41が材料取出位置まで移動した場合に、第1の板412と第2の板413とが対向移動して検出するコンデンサ素子8の本体81を締付け、第1の締付部材41によってコンデンサ素子8の本体81を検出位置まで搬送した場合に、第2の締付部材42によってコンデンサ素子8のガイドピン82を締付け、第1の板412と第2の板413を離間移動させ本体81を解放し、第1の通電柱424及び第2の通電柱425によってガイドピン82が帯電かどうかを検出する。
【0040】
本実施形態では、第1の通電柱424及び第2の通電柱425によってガイドピン82が帯電かどうかを検出した場合に、第3の駆動部材522は第2の締付部材42を駆動しガイドレール524に摺動させ、コンデンサ素子8が第1の締付部材41から離れて廃棄位置まで到達する。該自動排出機構はさらにコントローラ(図示しない)を含み、第2の締付部材42及び第2の駆動アセンブリ52がともにコントローラに接続される。これによって、第1の通電柱424及び第2の通電柱425によってコンデンサ素子8の帯電を検出した場合に、即ち該コンデンサ素子8が良品であると、第2の締付部材42からコントローラへ第1の信号を送信させ、コントローラが第1の信号を受信した後第2の駆動アセンブリ52を動作させ、第2の駆動部材521によって接続ベース523を回転可能に駆動し、コンデンサ素子8の本体81の軸方向とチャンバ21の軸方向を平行にし、そして第3の駆動部材522は第2の締付部材42のガイドレール524に沿う摺動を駆動し検出した結果が良品であるコンデンサ素子8を排出位置まで搬送し、排出位置まで到達した後、第2の締付シリンダ421によって第3の板422及び第4の板423の離間移動を駆動し、良品のコンデンサ素子8を解放して搬送ベルト1上のストッパケース2内へ落下させる。第1の通電柱424及び第2の通電柱425によってコンデンサ素子8の非帯電を検出した場合、即ち該コンデンサ素子8が不良品であると、第1の通電柱424及び第2の通電柱425からコントローラへ第2の信号を送信させ、コントローラが第2の信号を受信した後第2の締付シリンダ421を動作させ、第3の板422及び第4の板423の離間移動を駆動し、不良品を解放して不良品箱7内へ落下させる。
【0041】
以上の説明は本発明の好適な実施形態に過ぎ、本発明を制限するものではなく、勿論、本発明の精神及び原則を逸脱しない限り加えた全ての変更、等価置換及び改良等も本発明の保護範囲に含まれる。
【0042】
(付記)
(付記1)
コンデンサ素子を搬送するための自動排出機構であって、
搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを駆動し移動させるための第1の駆動機構と、
前記搬送ベルト上に固定的に接続され、その内部に1個の前記コンデンサ素子を収容するためのチャンバが設けられ、前記搬送ベルトの搬送方向に沿って順次配置される複数のストッパケースと、
前記コンデンサ素子を締付けるための締付機構と、
前記締付機構を駆動し材料取出位置と排出位置との間に移動させ、前記排出位置で前記コンデンサ素子を前記チャンバ内へ落下させるように前記コンデンサ素子と前記ストッパケースとを一対一に対応付ける第2の駆動機構とを含むことを特徴とする自動排出機構。
【0043】
(付記2)
前記第1の駆動機構は第1の駆動部材、第1の歯車及び第2の歯車を含み、前記第1の駆動部材が前記第1の歯車を回転可能に駆動するように前記第1の歯車に接続され、前記搬送ベルトが前記第1の歯車と前記第2の歯車との間に噛合されることを特徴とする付記1に記載の自動排出機構。
【0044】
(付記3)
前記締付機構は第1の締付部材及び第2の締付部材を含み、前記第1の締付部材及び前記第2の締付部材がともに前記コンデンサ素子を締付け、
前記第2の駆動機構は第1の駆動アセンブリ及び第2の駆動アセンブリを含み、前記第1の駆動アセンブリが前記第1の締付部材を駆動し材料取出位置と検出位置との間に移動させるために用いられ、前記第2の駆動アセンブリが前記第2の締付部材を駆動し前記検出位置と排出位置との間に移動させるために用いられ、
前記検出位置で、前記第2の締付部材によって前記コンデンサ素子を締付け且つ前記コンデンサ素子が帯電かどうかを検出することを特徴とする付記1に記載の自動排出機構。
【0045】
(付記4)
前記第1の締付部材は第1の締付シリンダ、第1の板及び第2の板を含み、前記第1の板が前記第2の板に対向して配置され、前記第1の板の前記第2の板に向かう一側の表面上に第1の締付面が形成され、前記第2の板の前記第1の板に向かう一側の表面上に第2の締付面が形成され、
前記コンデンサ素子は本体及び前記本体上に接続されるガイドピンを含み、前記第1の締付面及び前記第2の締付面がともに前記本体表面に対応して設けられ、前記第1の締付シリンダが前記第1の板及び前記第2の板の対向移動を駆動し前記本体を締付け、且つ前記第1の板及び前記第2の板の離間移動を駆動し前記本体を解放するために用いられることを特徴とする付記3に記載の自動排出機構。
【0046】
(付記5)
前記第2の締付部材は第2の締付シリンダ、第3の板、第4の板、第1の通電柱及び第2の通電柱を含み、前記第3の板が前記第4の板に対向して配置され、前記第1の通電柱が前記第3の板上に接続され、前記第2の通電柱が前記第4の板上に接続され、前記第2の締付シリンダが前記第3の板及び前記第4の板の対向移動を駆動し、前記第1の通電柱及び前記第2の通電柱によって前記ガイドピンを締付け且つ前記ガイドピンが帯電かどうかを検出し、さらに前記第3の板及び前記第4の板の離間移動を駆動し前記ガイドピンを解放するために用いられることを特徴とする付記4に記載の自動排出機構。
【0047】
(付記6)
前記第1の駆動アセンブリは台座、カム揺動アーム及び伝動機構を含み、前記カム揺動アームの一端が前記台座上に回転可能に接続され、前記カム揺動アームの他端が前記伝動機構に接続され、前記第1の締付部材が前記伝動機構に接続されることを特徴とする付記3に記載の自動排出機構。
【0048】
(付記7)
前記伝動機構は第3の歯車、第4の歯車、第5の歯車、第1の伝動軸、第2の伝動軸及び接続ロッドを含み、前記第3の歯車が前記カム揺動アームの他端に接続され、前記第3の歯車及び前記第4の歯車がともに前記伝動軸上に固定的に接続され、前記第4の歯車と前記第5の歯車とが噛合され、前記第2の伝動軸が前記第5の歯車に固定的に接続され、前記接続ロッドが前記第1の締付部材に接続され、前記接続ロッドの一端が前記第1の伝動軸に固定的に接続され、前記接続ロッドの他端が前記第2の伝動軸上に回転可能に嵌設されることを特徴とする付記6に記載の自動排出機構。
【0049】
(付記8)
前記第2の駆動アセンブリはさらに前記第2の締付部材を駆動し前記検出位置と廃棄位置との間に移動させ、前記第2の締付部材が前記廃棄位置に前記コンデンサ素子を解放することを特徴とする付記3に記載の自動排出機構。
【0050】
(付記9)
前記第2の駆動アセンブリは第2の駆動部材、第3の駆動部材及び接続ベースを含み、前記第2の駆動部材が前記接続ベースに接続され前記接続ベースを回転させ、前記第2の締付部材が前記接続ベース上に摺接され、前記第3の駆動部材が前記第2の締付部材の前記接続ベースに対する摺動を駆動することを特徴とする付記3に記載の自動排出機構。
【0051】
(付記10)
前記第2の駆動アセンブリはガイドレールを含み、前記ガイドレールが前記接続ベース上に設けられ、前記第2の締付部材が前記ガイドレール上に摺接され、前記第3の駆動部材が前記第2の締付部材の前記ガイドレールに沿う摺動を駆動することを特徴とする付記9に記載の自動排出機構。
【符号の説明】
【0052】
1 搬送ベルト;2 ストッパケース;21 チャンバ;31 第1の駆動部材;32 第1の歯車;33 第2の歯車;34 接続歯車;41 第1の締付部材;411 第1の締付シリンダ;412 第1の板;4121 第1の締付面;413 第2の板;4131 第2の締付面;42 第2の締付部材;421 第2の締付シリンダ;422 第3の板;423 第4の板;424 第1の通電柱;425 第2の通電柱;51 第1の駆動アセンブリ;511 台座;512 カム揺動アーム;5121 カム;5122 第1の揺動アーム;5123 第2の揺動アーム;513 第3の歯車;514 第4の歯車;515 第5の歯車;516 第1の伝動軸;517 第2の伝動軸;518 接続ロッド;519 第6の歯車;510 第7の歯車;5101 第8の歯車;52 第2の駆動アセンブリ;521 第2の駆動部材;522 第3の駆動部材;523 接続ベース;524 ガイドレール;6 防塵カバー;7 不良品箱;8 コンデンサ素子;81 本体;82 ガイドピン

図1
図2
図3
図4