(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】セパレータ紙装置
(51)【国際特許分類】
H01M 50/403 20210101AFI20220325BHJP
H01M 50/449 20210101ALI20220325BHJP
【FI】
H01M50/403 F
H01M50/403 C
H01M50/449
(21)【出願番号】P 2019530739
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2019080321
(87)【国際公開番号】W WO2020198908
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2019-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】519045011
【氏名又は名称】深▲せん▼市誠捷智能装備股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】李 友舟
(72)【発明者】
【氏名】譚 国彪
(72)【発明者】
【氏名】毛 ▲チー▼
【審査官】鈴木 雅雄
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103219541(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108886133(CN,A)
【文献】特開2001-315732(JP,A)
【文献】特開昭51-082996(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/403
H01M 50/449
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に接続されいずれも粘着性を有する第1の分割面及び第2の分割面を含む第1の表面を含むセパレータ紙を、
アルミニウム電解コンデンサに用いられる電解紙の表面に貼り付けるためのセパレータ紙装置であって、
ベースと、紙搬送アセンブリと、紙押さえアセンブリと、押し付けアセンブリとを含み、
前記紙搬送アセンブリ、前記紙押さえアセンブリ及び前記押し付けアセンブリはいずれも前記ベースに設けられ、
前記紙搬送アセンブリは、前記セパレータ紙を
押さえつけながら前記紙押さえアセンブリ
が位置する方向に搬送するために用いられ、
前記紙押さえアセンブリ
は、搬送されて前記紙搬送アセンブリにより押さえつけられた状態にある前記セパレータ紙
の一端を
押さえつけることができ、
前記紙押さえアセンブリは、第1の紙押さえユニットと第2の紙押さえユニットとを含み、
前記第2の紙押さえユニットは、前記セパレータ紙を
前記第1の紙押さえユニットに押し付けるか又は
押し付けた前記セパレータ紙から離れるように
、前記第1の紙押さえユニットに対して近接又は離間でき、
前記第1の紙押さえユニットは、
前記第2の紙押さえユニットにより押さえつけられた前記セパレータ紙の前記第1の分割面と粘着可能であり、
前記第1の分割面が粘着した状態で前記第2の分割面を前記電解紙に貼り付ける
ために、前記セパレータ紙を移動するように駆動
され、
前記押し付けアセンブリは
、前記第2の分割面が貼り付けられた前記電解紙を移動させることで、前記第1の分割面を前記第1の紙押さえユニットから引き離して前記電解紙に貼り付けることが可能であり、前記第1の分割面及び第2の分割面
を前記電解紙の表面に貼り付けて押し付けるために用いられることを特徴とするセパレータ紙装置。
【請求項2】
前記セパレータ紙装置は、前記ベースに回動可能に接続され、且つ前記セパレータ紙をセットするためのトレイと、前記セパレータ紙を前記トレイから引き出し、且つ前記セパレータ紙の張力を調整するための張力調整アセンブリと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のセパレータ紙装置。
【請求項3】
前記張力調整アセンブリは、前記ベースに回動可能に接続された引張スイングアームと、対向する両端がそれぞれ前記引張スイングアーム及び前記ベースに接続されたばねと、前記引張スイングアーム上に設けられた第1の通紙ローラとを含み、前記紙搬送アセンブリが前記セパレータ紙を引っ張る過程で、前記セパレータ紙は前記第1の通紙ローラが前記ばねを伸ばすように駆動できることを特徴とする請求項2に記載のセパレータ紙装置。
【請求項4】
前記引張スイングアームは、第1のスイングアームと第2のスイングアームとを含み、前記第1のスイングアームは前記第2のスイングアームに固接され、前記第1のスイングアームと前記第2のスイングアームとの接続箇所は前記ベースに回動可能に接続され、前記第1のスイングアームは前記ばねに接続され、前記第2のスイングアームは前記第1の通紙ローラに接続され、前記張力調整アセンブリは前記ベースに接続されたストッパをさらに含み、前記ストッパは前記ばねの変形回復過程における前記第1のスイングアームの揺動幅を制限するように、前記第1のスイングアームに突き当たることができることを特徴とする請求項3に記載のセパレータ紙装置。
【請求項5】
前記紙搬送アセンブリは、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、取り付け座と、第1の押さえブロックとを含み、
前記第1の駆動機構は
、前記ベースに設けられ、且つ前記第2の駆動機構
を前記第1の紙押さえユニット及び前記第2の紙押さえユニットに対して近接又は離間するように
移動させることができ、
前記第2の駆動機構は、前記取り付け座及び前記第1の押さえブロックに接続され、且つ前記セパレータ紙を
前記取り付け座に押し付けるか又は
押し付けた前記セパレータ紙から離れるように、前記第1の押さえブロック
を前記取り付け座に対して近接又は離間
させることができることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のセパレータ紙装置。
【請求項6】
前記第1の駆動機構は
、前記紙搬送アセンブリが前記セパレータ紙を搬送する方向と平行な第1の方向に沿って
前記第2の駆動機構を移動する
ことができ、
前記取り付け座は、
前記第1の方向に直交する第2の方向に対向して設けられた第1の取り付け板及び第2の取り付け板、並びに対向する両端がそれぞれ前記第1の取り付け板及び第2の取り付け板に接続された第3の取り付け板を含み、
前記第3の取り付け板は前記第1の駆動機構に接続され、
前記第2の駆動機構は、前記第1の取り付け板に接続され、且つ前記セパレータ紙を
前記第2の取り付け板に押し付けるか又は
押し付けた前記セパレータ紙から離れるように、前記第1の押さえブロック
を前記第2の取り付け板に対して近接又は離間するように
前記第2の方向に沿って移動させることができることを特徴とする請求項5に記載のセパレータ紙装置。
【請求項7】
前記第1の紙押さえユニットは第2の押さえブロックを含み、
前記第2の紙押さえユニットは第3の駆動機構及び前記第3の駆動機構に接続された第3の押さえブロックを含み、
前記第3の駆動機構は
、前記セパレータ紙を
前記第2の押さえブロックに押し付けるか又は
押し付けた前記セパレータ紙から離れるように、前記第3の押さえブロック
を前記第2の押さえブロックに対して近接又は離間
させることができ、前記第1の分割面は前記第2の押さえブロックの表面に貼り付けることができることを特徴とする請求項6に記載のセパレータ紙装置。
【請求項8】
前記第1の紙押さえユニットは前記第2の押さえブロックに接続された第4の駆動機構をさらに含み、
前記第4の駆動機構は
、前記第2の分割面を前記電解紙に貼り付ける
ために、
前記第1の分割面が貼り付いた前記第2の押さえブロック
を第3の方向に沿って前記電解紙に近接するように
移動させ、
前記第3の方向は前記第1の方向及び前記第2の方向の両方に直交することを特徴とする請求項7に記載のセパレータ紙装置。
【請求項9】
前記押し付けアセンブリは、前記電解紙を巻設するための第2の通紙ローラと、前記ベースに設けられた第5の駆動機構と、前記第5の駆動機構に接続された第4の押さえブロックとを含み、前記第5の駆動機構は、前記第1の分割面及び前記第2の分割面をいずれも前記電解紙の表面に貼り付けて押し付けるように、前記第4の押さえブロックが前記第2の通紙ローラに近接するように駆動できることを特徴とする請求項5に記載のセパレータ紙装置。
【請求項10】
前記第4の押さえブロックに曲率が前記第2の通紙ローラの円周面の曲率と同じである凹弧面が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のセパレータ紙装置。
【請求項11】
前記セパレータ紙装置は前記紙押さえアセンブリと前記紙搬送アセンブリとの間に位置する切断アセンブリをさらに含み、前記切断アセンブリは切断刃と第6の駆動機構とを含み、前記第6の駆動機構は前記ベースに設けられて前記切断刃に接続され、且つ前記切断刃が前記紙押さえアセンブリと前記紙搬送アセンブリとの間に位置する前記セパレータ紙を切断するように駆動できることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のセパレータ紙装置。
【請求項12】
前記セパレータ紙装置は、前記第2の紙押さえユニットに電気的に接続された制御アセンブリと、前記セパレータ紙と前記第1の紙押さえユニット及び前記第2の紙押さえユニットとの相対位置を検出するための検出器とをさらに含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のセパレータ紙装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電池生産設備の技術分野に属し、より具体的には、セパレータ紙装置及び電池マシンに関する。
【背景技術】
【0002】
電池生産設備には、一般的に電解紙を厚くするようにセパレータ紙を電解紙に貼り付けるためのセパレータ紙装置が増設されている。これによりプレス時にガイドピンの花弁部にバリが発生して電解紙を突き破り、さらに生産した電池の短絡、ひいては爆発という現象を引き起こすことを防止する。
【0003】
しかしながら、既存のセパレータ紙装置は構造が複雑であり、一般に、セパレータ紙の対向する両端を挟持するための2つの挟持機構と、セパレータ紙を搬送するための紙搬送機構と、セパレータ紙を切断するための切断機構とを含み、また、切断したセパレータ紙を吸着・搬送して電解紙と粘着させるための真空吸着機構などを含み、これらの構造が混在するため、電池生産設備のための大きなスペースを必要とするだけでなく、さらに高い材料コスト及び組み立てに時間とコストがかかり、間接的に電池の生産コストを高くする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、既存のセパレータ紙装置の構造が複雑であるという技術的問題を解決するために、セパレータ紙装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するべく、本発明は以下の技術的解決手段を採用する。相互に接続されいずれも粘着性を有する第1の分割面及び第2の分割面を含む第1の表面を含むセパレータ紙を、電解紙の表面に貼り付けるためのセパレータ紙装置を提供し、前記セパレータ紙装置はベースと、紙搬送アセンブリと、紙押さえアセンブリと、切断アセンブリと、押し付けアセンブリとを含み、
前記紙搬送アセンブリ、前記紙押さえアセンブリ、前記切断アセンブリ及び前記押し付けアセンブリはいずれも前記ベースに設けられ、前記紙搬送アセンブリは、前記セパレータ紙を前記紙押さえアセンブリに搬送するために用いられ、且つ前記紙押さえアセンブリと共に前記セパレータ紙を押し付けることができ、
前記紙押さえアセンブリは、第1の紙押さえユニットと第2の紙押さえユニットとを含み、前記第2の紙押さえユニットは、前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように前記第1の紙押さえユニットに対して近接又は離間でき、前記第1の紙押さえユニットは、前記第1の分割面と粘着可能であり、前記第2の分割面を前記電解紙に貼り付けるように、前記セパレータ紙を移動するように駆動でき、前記押し付けアセンブリは前記第1の分割面及び第2の分割面をいずれも前記電解紙の表面に貼り付けて押し付けるために用いられる。
【0006】
さらに、前記セパレータ紙装置は、前記ベースに回動可能に接続され、且つ前記セパレータ紙をセットするためのトレイと、前記セパレータ紙を前記トレイから引き出し、且つ前記セパレータ紙の張力を調整するための張力調整アセンブリと、をさらに含む。
【0007】
さらに、前記張力調整アセンブリは、前記ベースに回動可能に接続された引張スイングアームと、対向する両端がそれぞれ前記引張スイングアーム及び前記ベースに接続されたばねと、前記引張スイングアーム上に設けられた第1の通紙ローラとを含み、前記紙搬送アセンブリが前記セパレータ紙を引っ張る過程で、前記セパレータ紙は前記第1の通紙ローラが前記ばねを伸ばすように駆動できる。
【0008】
さらに、前記引張スイングアームは、第1のスイングアームと第2のスイングアームとを含み、前記第1のスイングアームは前記第2のスイングアームに固接され、前記第1のスイングアームと前記第2のスイングアームとの接続箇所は前記ベースに回動可能に接続され、前記第1のスイングアームは前記ばねに接続され、前記第2のスイングアームは前記第1の通紙ローラに接続され、前記張力調整アセンブリは前記ベースに接続されたストッパをさらに含み、前記ストッパは前記ばねの変形回復過程における前記第1のスイングアームの揺動幅を制限するように、前記第1のスイングアームに突き当たることができる。
【0009】
さらに、前記紙搬送アセンブリは、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、取り付け座と、第1の押さえブロックとを含み、前記第1の駆動機構は前記ベースに設けられ、且つ前記第2の駆動機構は前記第1の紙押さえユニット及び前記第2の紙押さえユニットに対して近接又は離間するように駆動でき、前記第2の駆動機構は、前記取り付け座及び前記第1の押さえブロックに接続され、且つ前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように、前記第1の押さえブロックが前記取り付け座に対して近接又は離間するように駆動できる。
【0010】
さらに、前記第1の駆動機構は前記第2の駆動機構が第1の方向に沿って移動するように駆動でき、前記取り付け座は、第2の方向に対向して設けられた第1の取り付け板及び第2の取り付け板、並びに対向する両端がそれぞれ前記第1の取り付け板及び第2の取り付け板に接続された第3の取り付け板を含み、前記第3の取り付け板は前記第1の駆動機構に接続され、前記第2の駆動機構は前記第1の取り付け板に接続され、且つ前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように、前記第1の押さえブロックが前記第2の方向に沿って前記第2の取り付け板に対して近接又は離間するように駆動でき、前記第1の方向及び前記第2の方向は相互に直交する。
【0011】
さらに、前記第1の紙押さえユニットは第2の押さえブロックを含み、前記第2の紙押さえユニットは第3の駆動機構及び前記第3の駆動機構に接続された第3の押さえブロックを含み、前記第3の駆動機構は前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように、前記第3の押さえブロックが前記第2の押さえブロックに対して近接又は離間するように駆動でき、前記第1の分割面は前記第2の押さえブロックの表面に貼り付けることができる。
【0012】
さらに、前記第1の紙押さえユニットは前記第2の押さえブロックに接続された第4の駆動機構をさらに含み、前記第4の駆動機構は前記第2の分割面を前記電解紙に貼り付けるように、前記第2の押さえブロックが第3の方向に沿って前記電解紙に近接するように付勢でき、前記第3の方向は前記第1の方向及び前記第2の方向の両方に直交する。
【0013】
さらに、前記押し付けアセンブリは、前記電解紙を巻設するための第2の通紙ローラと、前記ベースに設けられた第5の駆動機構と、前記第5の駆動機構に接続された第4の押さえブロックとを含み、前記第5の駆動機構は、前記第1の分割面及び前記第2の分割面をいずれも前記電解紙の表面に貼り付けて押し付けるように、前記第4の押さえブロックが前記第2の通紙ローラに近接するように駆動できる。
【0014】
さらに、前記第4の押さえブロックに曲率が前記第2の通紙ローラの円周面の曲率と同じである凹弧面が設けられている。
【0015】
さらに、前記セパレータ紙装置は前記紙押さえアセンブリと前記紙搬送アセンブリとの間に位置する切断アセンブリをさらに含み、前記切断アセンブリは切断刃と第6の駆動機構とを含み、前記第6の駆動機構は前記ベースに設けられて前記切断刃に接続され、且つ前記切断刃が前記紙押さえアセンブリと前記紙搬送アセンブリとの間に位置する前記セパレータ紙を切断するように駆動できる。
【0016】
さらに、前記セパレータ紙装置は、前記第2の紙押さえユニットに電気的に接続された制御アセンブリと、前記セパレータ紙と前記第1の紙押さえユニット及び前記第2の紙押さえユニットとの相対位置を検出するための検出器とをさらに含む。
【0017】
本発明は、上記セパレータ紙装置を含む電池マシンをさらに提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施例を実施すると、以下の有益な効果を有する。
本発明が提供するセパレータ紙装置は、紙搬送アセンブリと、紙押さえアセンブリとを含み、該紙搬送アセンブリはセパレータ紙を搬送できるだけでなく、また紙押さえアセンブリと共にセパレータ紙を押し付けることができる。これにより紙を搬送するための1つの機構及び紙を押さえるための2つの機構を設けることなく、セパレータ紙を容易に切断し、これによりセパレータ紙装置の構造を簡素化し、且つ上記紙押さえアセンブリに含まれる第1の押し付けユニットは第2の紙押さえユニットと協力してセパレータ紙を押し付けることができるだけでなく、またセパレータ紙の第2の分割面を電解紙の表面に貼り付けるようにセパレータ紙を移動するように駆動でき、且つ押し付けアセンブリと協力して第1の分割面及び第2の分割面を共に電解紙に貼り付けて押し付ける。これにより従来の構造における真空吸着構造を省略し、さらにセパレータ紙装置の構造を簡素化し、材料コスト及び時間コストを低減させる。本発明が提供する電池マシンは上記セパレータ紙装置を含むので、該セパレータ紙装置の全ての有益な効果を備え、ここでは説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】一実施例におけるセパレータ紙装置の構造模式
図1である。
【
図2】一実施例におけるセパレータ紙装置の構造模式
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施例又は従来技術の技術的解決手段についてより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の記述に対して必要な図面を用いて簡潔に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は本発明の実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づき他の図面を想到し得る。
【0021】
本発明の解決しようとする技術的問題、技術的解決手段及び有益な効果をより明らかにするために、以下では図面及び実施例を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。理解すべきことは、本明細書に記述された具体的な実施例は、本発明を解釈するものにすぎず、本発明を限定するものではない。
【0022】
なお、素子が別の素子に「固定される」又は「設けられる」と記述されている場合、それは別の素子に直接的に固定又は設けられていてもよく、又は該別の素子に間接的に固定又はもうけられていてもよい。素子が別の素子に「接続される」と記述されている場合、それは別の素子に直接的に接続されてもよく、又は該別の素子に間接的に接続されてもよい。
【0023】
理解すべきことは、「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語が指す方位や位置関係は、図面に基づいて示した方位や位置関係であり、本発明を説明するために簡略化したものであり、指された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構築及び操作されなければならないという開示又は示唆ではなく、したがって本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0024】
また、「第1」、「第2」の用語は目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を開示又は暗示するものでなく、又は開示された技術的特徴の数を意図するものではない。これにより、「第1」、「第2」で規定された特徴は、1つ又は複数の該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。本発明の説明では、特に限定される場合を除き、「複数」の意味は2つ又は2つ以上である。
【0025】
図1に示すように、本発明の実施例では、第1の方向とは矢印Xの指す方向に重なる方向又は平行な方向であり、第2の方向とは矢印Yの指す方向に重なる方向又は平行な方向であり、第3の方向とは矢印Zの指す方向に重なる方向又は平行な方向である。
【0026】
併せて
図1乃至
図3に示すように、本発明が提供するセパレータ紙装置10について説明する。セパレータ紙装置10は、セパレータ紙20を電解紙(未図示)の表面に貼り付けて、該電解紙を厚くするために用いられる。セパレータ紙装置10は、ベース100と、トレイ200と、張力調整アセンブリ300と、紙搬送アセンブリ400と、紙押さえアセンブリ500と、切断アセンブリ600と、押し付けアセンブリ700と、を含む。具体的には、まだ電解紙に貼り付けられていないセパレータ紙20は帯状であり、該トレイ200に巻き取られ、該トレイ200は第1の回転軸800によってベース100に回動可能に接続され、すなわち、該第1の回転軸800は一端がベース100に固接され、他端は宙に浮いた状態にあり、トレイ200は第1の回転軸800の外周に挿通され、且つ第1の回転軸800の回りに自由に回動できる。このようにして、外力がセパレータ紙20の一端に作用すると、セパレータ紙20をトレイ200から引き出すことができ、セパレータ紙20を引き出す過程で、トレイ200は第1の回転軸800の回りに自由に回動する。
【0027】
具体的には、該紙搬送アセンブリ400は、セパレータ紙20の一端を押し付けアセンブリ700に搬送するために用いられ、且つ該紙押さえアセンブリ500とそれぞれ該セパレータ紙20の対向する両端を押し付けることができ、これにより切断アセンブリ600は紙搬送アセンブリ400と紙押さえアセンブリ500との間に位置するセパレータ紙20を容易に切断する。このようにして、上記紙搬送アセンブリ400は紙搬送及び紙押さえの2つの機能を有し、紙を搬送するための1つの機構及び紙を押さえるための2つの機構を同時に設ける必要がないため、セパレータ紙装置10の構造を簡素化し、材料コスト、スペースコスト及び組み立てコストを低減させる。
【0028】
また、上記紙押さえアセンブリ500は、第1の紙押さえユニット510と、第2の紙押さえユニット520とを含む。そのうち、第2の紙押さえユニット520は、該第1の紙押さえユニット510に対して近接又は離間するように第1の紙押さえユニット510に対して移動できる。これにより第1の紙押さえユニット510及び第2の紙押さえユニット520に位置するセパレータ紙20を押し付けたり又は取り離したりすることができる。本実施例では、セパレータ紙20は片面に粘性がある粘性セパレータ紙20である。具体的には、セパレータ紙20は対向して設けられた第1の表面及び第2の表面(不図示)を含む。そのうち、第1の表面は粘着性を有し、相互に接続された第1の分割面21及び第2の分割面22を含む。第2の紙押さえユニット520が、セパレータ紙20を第1の紙押さえユニット510に押し付けるとき、セパレータ紙20の第1の分割面21は第1の紙押さえユニット510に粘着でき、第2の分割面22は宙吊りになり、切断を完了すると、第1の紙押さえユニット510はさらにその上に貼り付けられたセパレータ紙20を電解紙の位置する方向に搬送でき、セパレータ紙20の第2の分割面22を電解紙に貼り付けさせ、最終的に押し付けアセンブリ700によりセパレータ紙20の第1の分割面21及び第2の分割面22のいずれも電解紙の表面に貼り付けて押し付ける。このようにして、上記紙押さえアセンブリ500は、紙押さえの機能を有するだけでなく、また切断後のセパレータ紙20を移動するように駆動して電解紙の表面に貼り付けさせるという機能も有する。これにより、真空吸着機構を増設する必要がなくなり、さらにセパレータ紙装置10の構造を簡素化し、コストを低減させる。
【0029】
一実施例では、該紙搬送アセンブリ400は、第1の駆動機構410と、第2の駆動機構420と、取り付け座430と、第1の押さえブロック440とを含む。そのうち、第1の駆動機構410は、ベース100に設けられて第2の駆動機構420が第1の紙押さえユニット510及び第2の紙押さえユニット520に対して近接又は離間するように駆動できる。第2の駆動機構420は、取り付け座430及び第1の押さえブロック440に接続され、且つセパレータ紙20を押し付けるか又は取り離すように、第1の押さえブロック440が取り付け座430に対して近接又は離間するように駆動できる。具体的には、本実施例では、上記第1の駆動機構410は、第1のシリンダ411と、スライドレール412と、スライダ413とを含む。第2の駆動機構420は、第2のシリンダであることが好ましい。そのうち、スライドレール412はベース100に固設され、スライダ413はスライドレール412に摺動可能に係合し、取り付け座430はスライダ413に固接され、第1のシリンダ411のシリンダ本体はベース100に固設され、第1のシリンダ411のピストンロッドは取り付け座430に接続される。ここで、ピストンロッド及びスライドレール412はいずれも第1の方向に延在している。このようにして、第1のシリンダ411のピストンロッドは、取り付け座430を第1の方向に沿って左右に移動するように駆動できる。上記取り付け座430は、第2の方向に沿って対向して設けられた第1の取り付け板431及び第2の取り付け板432、並びに対向する両端がそれぞれ第1の取り付け板431及び第2の取り付け板432に接続された第3の取り付け板433を含む。該第3の取り付け板433は、スライダ413に固接される。第2の取り付け板432は、第1のシリンダ411のピストンロッドに接続されると同時に、第2のシリンダのシリンダ本体に固接される。上記第1の押さえブロック440は、第2のシリンダのピストンロッドに固接される。セパレータ紙20は、該第2の取り付け板432と第1の押さえブロック440との間に延在し、且つ該第1の押さえブロック440は第2のシリンダのピストンロッドの駆動によりセパレータ紙20を第2の取り付け板432に押し付けることができる。このようにして、第1の押さえブロック440及び第3の取り付け板433がセパレータ紙20を押し付け、第1のシリンダ411のピストンロッドが取り付け座430をスライドレール412に沿って第1の紙押さえユニット510及び第2の紙押さえユニット520が位置する方向に移動するように駆動する。これにより、セパレータ紙20を第1の紙押さえユニット510及び第2の紙押さえユニット520の方向に移動するように引っ張ることができ、切断アセンブリ600が押し付けアセンブリ700と紙搬送アセンブリ400との間に位置するので、セパレータ紙20が第1の紙押さえユニット510と第2の紙押さえユニット520との間に搬送され、第1の紙押さえユニット510及び第2の紙押さえユニット520が共にセパレータ紙20の一端を押し付けると、このとき第1の押さえブロック440は依然として第2の取り付け板432とセパレータ紙20の他端を緩めずに押し付け、切断アセンブリ600は該セパレータ紙20を切断するように第2の方向に沿って移動することができる。
【0030】
一実施例では、上記第1の紙押さえユニット510及び第2の紙押さえユニット520は第2の方向に沿って対向して設けられ、且つ第2の紙押さえユニット520は第2の方向に沿って第1の紙押さえユニット510に移動でき、且つ第1の紙押さえ表面に突き当たることができる。具体的には、上記第1の紙押さえユニット510は、第4の駆動機構511及び第2の押さえブロック512を含む。第2の紙押さえユニット520は、第3の駆動機構521及び第3の押さえブロック522を含む。本実施例では、該第3の駆動機構521は第3のシリンダであることが好ましく、第4の駆動機構511は第4のシリンダであることが好ましい。該第2の押さえブロック512は、第4のシリンダのピストンロッドに固接され、且つ該第4のシリンダのピストンロッドに追従して第3の方向に沿って前後移動できる。第3の押さえブロック522は、第3のシリンダのピストンロッドに固接され、該第3の押さえブロック522は第2の押さえブロック512に正対でき、且つ第3のシリンダのピストンロッドに追従して第2の方向に沿って該第2の押さえブロック512に移動でき、且つ該第2の押さえブロック512に突き当たり、これにより該セパレータ紙20を押し付け、セパレータ紙20の第1の分割面21を第2の押さえブロック512の表面に貼り付けさせる。このようにして、切断アセンブリ600がセパレータ紙20を切断した後、第3の押さえブロック522は第3のシリンダのピストンロッドに追従して第2の方向に沿って下方に移動して復帰し、このときセパレータ紙20の第1の分割面21は依然として第2の押さえブロック512上に貼り付けられている。次に第4のシリンダのピストンロッドは、セパレータ紙20の第2の分割面22が電解紙の表面に貼り付けられるように、セパレータ紙20が電解紙の位置する方向に移動するように駆動する。
【0031】
一実施例では、上記押し付けアセンブリ700は、電解紙を巻設するための第2の通紙ローラ710と、第5の駆動機構720と、第4の押さえブロック730とを含む。理解されるように、電解紙は第2の通紙ローラ710の円周面に沿って移動し、これによりセパレータ紙20の第2の分割面22が移動するように駆動し、さらにセパレータ紙20の第1の分割面21を上記第2の押さえブロック512から引き離す。本実施例では、該第5の駆動機構は第5のシリンダであることが好ましい。該第4の押さえブロック730は、第5のシリンダのピストンロッドに固接され、且つ該第5のシリンダのピストンロッドに追従して第2の方向に沿って移動でき、第2の通紙ローラ710の表面に突き当たる。これにより、セパレータ紙20の第1の分割面21及び第2の分割面22を電解紙の表面に押し付け、安定的に粘着するという作用を奏する。好ましくは、該第4の押さえブロック730に凹弧面731が設けられ、該凹弧面731の曲率は第2の通紙ローラ710の曲率と同じにすることが可能であり、すなわち、該凹弧面731は第2の通紙ローラ710の円周面に密着することができる。
【0032】
一実施例では、上記切断アセンブリ600は、第6の駆動機構610と、切断刃620と、補助板630とを含む。そのうち、第6の駆動機構610は、第6のシリンダであることが好ましい。切断刃620は、第6のシリンダのピストンロッドに接続され、且つ上記セパレータ紙20を切断するように、該第6のシリンダのピストンロッドに追従して第2の方向に沿って移動できる。補助板630は、ベース100に固接され、且つ補助板630及び切断刃620は、セパレータ紙20の対向する両側に位置し、切断刃620が第2の方向に沿って上方に移動するとき、切断刃620は補助板630とちょうどずれる。以下で理解されるように、ここでいう「ちょうどずれる」とは補助板630が切断刃620の移動に干渉しないが、切断刃620が上方に移動する過程で、補助板630は該切断刃620の刃面と第1の方向に沿って微小な間隔のみを有し、ハサミによる切断の原理と同様であり、このようにして切断エッジを規則的にし、切断効率をより高くし、これにより切断制御精度及び品質を向上させる。
【0033】
当然ながら、本発明の他の実施例では、該補助板630を省略する構造であってもよく、又は補助板630を省略すると同時に、切断刃620を切断ハサミに置き換えるなどの他の構造であってもよく、該セパレータ紙20を切断できる構造であればよく、ここでは1つの例に限定されない。
【0034】
一実施例では、上記セパレータ紙装置10は制御アセンブリ(不図示)をさらに含み、上記制御アセンブリは、第1のシリンダ411、第2のシリンダ、第3のシリンダ、第4のシリンダ、第5のシリンダ及び第6のシリンダのそれぞれに電気的に接続される。
【0035】
一実施例では、上記セパレータ紙装置10は、制御アセンブリに電気的に接続された検出器900をさらに含む。該検出器900は、補助板630上に設けられ、且つセパレータ紙20が第2の押さえブロック512と第3の押さえブロック522との間に移動するか否かを検出するために用いられる。これにより制御アセンブリによって、第3の押さえブロック522が適切な時間に適切な速度で移動するように制御する。
【0036】
一実施例では、上記セパレータ紙装置10は、ベース100上に固設された通紙ホイール1000をさらに含む。該通紙ホイール1000の数は限定されず、紙搬送アセンブリ400とトレイ200との間に設けられる。上記張力調整アセンブリ300は、該通紙ホイール1000の一側に設けられ、ばね310と、第2の回転軸320と、引張スイングアーム330と、第1の通紙ローラ340と、ストッパ350とを含む。そのうち、第2の回転軸320は、一端がベース100に固接され、他端が宙吊り状態にある。引張スイングアーム330は、相互に接続された第1のスイングアーム331及び第2のスイングアーム332を含む。第1のスイングアーム331の延在方向と第2のスイングアーム332の延在方向とが相互に鋭角又は鈍角を呈する。該第1のスイングアーム331と第2のスイングアーム332との接続箇所は、上記第2の回転軸320に回動可能に接続される。ただし、第1のスイングアーム331はばね310に接続され、第2のスイングアーム332は第1の通紙ローラ340に固接される。上記ばね310は引張ばねであることが好ましく、該ばね310の対向する両端はそれぞれ第1のスイングアーム331が第2のスイングアーム332から離れる端及びベース100に固接される。セパレータ紙20は、順次上記通紙ホイール1000、第1の通紙ローラ340を通過した後に紙搬送アセンブリ400に延伸する。紙搬送アセンブリ400がセパレータ紙20を押し付けアセンブリ700の方向に移動するように引っ張るとき、セパレータ紙20は第1の通紙ローラ340が第2の回転軸320の回りに回動するように駆動する。これにより上記ばね310を伸ばし、この過程で、ばね310は変形を回復させるための位置エネルギーを蓄積しており、紙搬送アセンブリ400が移動を停止すると、ばね310は元の長さに戻る。これにより第1のスイングアーム331、第2のスイングアーム332及び第1の通紙ローラ340が復帰するように駆動し、この過程で、第1の通紙ローラ340がセパレータ紙20をトレイ200内から引き出す。このようにして、紙搬送アセンブリ400が直接トレイ200から紙を引き出すことを回避し、セパレータ紙20の引張強度を効果的に調整し、引っ張る過程でセパレータ紙20が引っ張られて損傷される可能性を減らす。且つ、上記ストッパ350はベース100に固設され、且つ第1のスイングアーム331が復帰するときに、ばね310の変形回復過程における第1のスイングアーム331の揺動幅を制限するように第1のスイングアーム331に突き当たることができる。これにより該引張スイングアーム330がセパレータ紙20を引っ張るときの動作範囲を制限し、セパレータ紙20を過度に引き出すことを回避し、また引っ張り過程に対するばね310自体の弾性性能の影響を低減し、動作の安定性を改善する。本発明の他の実施例では、該ストッパ350を省略する構造であってもよく、又は他のタイプのストッパ構造に置き換えられる構造であってもよく、ここでは1つの例に限定されない。
【0037】
併せて
図1乃至
図3に示すように、本発明は電池を生産するための電池マシンをさらに提供し、該電池マシンは上記セパレータ紙装置10を含むので、上記セパレータ紙装置10の全ての有益な効果を備え、ここでは説明を省略する。
【0038】
以上の記載は本発明の好適な実施例にすぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原則の範囲内で行われる修正、同等の置換及び改善などは如何によらず全て、本発明の保護範囲に含まれる。
【0039】
(付記)
(付記1)
相互に接続されいずれも粘着性を有する第1の分割面及び第2の分割面を含む第1の表面を含むセパレータ紙を、電解紙の表面に貼り付けるためのセパレータ紙装置であって、
ベースと、紙搬送アセンブリと、紙押さえアセンブリと、押し付けアセンブリとを含み、
前記紙搬送アセンブリ、前記紙押さえアセンブリ及び前記押し付けアセンブリはいずれも前記ベースに設けられ、前記紙搬送アセンブリは、前記セパレータ紙を前記紙押さえアセンブリに搬送するために用いられ、且つ前記紙押さえアセンブリと共に前記セパレータ紙を押し付けることができ、
前記紙押さえアセンブリは、第1の紙押さえユニットと第2の紙押さえユニットとを含み、前記第2の紙押さえユニットは、前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように前記第1の紙押さえユニットに対して近接又は離間でき、前記第1の紙押さえユニットは、前記第1の分割面と粘着可能であり、前記第2の分割面を前記電解紙に貼り付けるように、前記セパレータ紙を移動するように駆動でき、前記押し付けアセンブリは前記第1の分割面及び第2の分割面をいずれも前記電解紙の表面に貼り付けて押し付けるために用いられることを特徴とするセパレータ紙装置。
【0040】
(付記2)
前記セパレータ紙装置は、前記ベースに回動可能に接続され、且つ前記セパレータ紙をセットするためのトレイと、前記セパレータ紙を前記トレイから引き出し、且つ前記セパレータ紙の張力を調整するための張力調整アセンブリと、をさらに含むことを特徴とする付記1に記載のセパレータ紙装置。
【0041】
(付記3)
前記張力調整アセンブリは、前記ベースに回動可能に接続された引張スイングアームと、対向する両端がそれぞれ前記引張スイングアーム及び前記ベースに接続されたばねと、前記引張スイングアーム上に設けられた第1の通紙ローラとを含み、前記紙搬送アセンブリが前記セパレータ紙を引っ張る過程で、前記セパレータ紙は前記第1の通紙ローラが前記ばねを伸ばすように駆動できることを特徴とする付記2に記載のセパレータ紙装置。
【0042】
(付記4)
前記引張スイングアームは、第1のスイングアームと第2のスイングアームとを含み、前記第1のスイングアームは前記第2のスイングアームに固接され、前記第1のスイングアームと前記第2のスイングアームとの接続箇所は前記ベースに回動可能に接続され、前記第1のスイングアームは前記ばねに接続され、前記第2のスイングアームは前記第1の通紙ローラに接続され、前記張力調整アセンブリは前記ベースに接続されたストッパをさらに含み、前記ストッパは前記ばねの変形回復過程における前記第1のスイングアームの揺動幅を制限するように、前記第1のスイングアームに突き当たることができることを特徴とする付記3に記載のセパレータ紙装置。
【0043】
(付記5)
前記紙搬送アセンブリは、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、取り付け座と、第1の押さえブロックとを含み、前記第1の駆動機構は前記ベースに設けられ、且つ前記第2の駆動機構は前記第1の紙押さえユニット及び前記第2の紙押さえユニットに対して近接又は離間するように駆動でき、前記第2の駆動機構は、前記取り付け座及び前記第1の押さえブロックに接続され、且つ前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように、前記第1の押さえブロックが前記取り付け座に対して近接又は離間するように駆動できることを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載のセパレータ紙装置。
【0044】
(付記6)
前記第1の駆動機構は前記第2の駆動機構が第1の方向に沿って移動するように駆動でき、前記取り付け座は、第2の方向に対向して設けられた第1の取り付け板及び第2の取り付け板、並びに対向する両端がそれぞれ前記第1の取り付け板及び第2の取り付け板に接続された第3の取り付け板を含み、前記第3の取り付け板は前記第1の駆動機構に接続され、前記第2の駆動機構は、前記第1の取り付け板に接続され、且つ前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように、前記第1の押さえブロックが前記第2の方向に沿って前記第2の取り付け板に対して近接又は離間するように駆動でき、前記第1の方向及び前記第2の方向は相互に直交することを特徴とする付記5に記載のセパレータ紙装置。
【0045】
(付記7)
前記第1の紙押さえユニットは第2の押さえブロックを含み、前記第2の紙押さえユニットは第3の駆動機構及び前記第3の駆動機構に接続された第3の押さえブロックを含み、前記第3の駆動機構は前記セパレータ紙を押し付けるか又は取り離すように、前記第3の押さえブロックが前記第2の押さえブロックに対して近接又は離間するように駆動でき、前記第1の分割面は前記第2の押さえブロックの表面に貼り付けることができることを特徴とする付記6に記載のセパレータ紙装置。
【0046】
(付記8)
前記第1の紙押さえユニットは前記第2の押さえブロックに接続された第4の駆動機構をさらに含み、前記第4の駆動機構は前記第2の分割面を前記電解紙に貼り付けるように、前記第2の押さえブロックが第3の方向に沿って前記電解紙に近接するように付勢でき、前記第3の方向は前記第1の方向及び前記第2の方向の両方に直交することを特徴とする付記7に記載のセパレータ紙装置。
【0047】
(付記9)
前記押し付けアセンブリは、前記電解紙を巻設するための第2の通紙ローラと、前記ベースに設けられた第5の駆動機構と、前記第5の駆動機構に接続された第4の押さえブロックとを含み、前記第5の駆動機構は、前記第1の分割面及び前記第2の分割面をいずれも前記電解紙の表面に貼り付けて押し付けるように、前記第4の押さえブロックが前記第2の通紙ローラに近接するように駆動できることを特徴とする付記5に記載のセパレータ紙装置。
【0048】
(付記10)
前記第4の押さえブロックに曲率が前記第2の通紙ローラの円周面の曲率と同じである凹弧面が設けられていることを特徴とする付記9に記載のセパレータ紙装置。
【0049】
(付記11)
前記セパレータ紙装置は前記紙押さえアセンブリと前記紙搬送アセンブリとの間に位置する切断アセンブリをさらに含み、前記切断アセンブリは切断刃と第6の駆動機構とを含み、前記第6の駆動機構は前記ベースに設けられて前記切断刃に接続され、且つ前記切断刃が前記紙押さえアセンブリと前記紙搬送アセンブリとの間に位置する前記セパレータ紙を切断するように駆動できることを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載のセパレータ紙装置。
【0050】
(付記12)
前記セパレータ紙装置は、前記第2の紙押さえユニットに電気的に接続された制御アセンブリと、前記セパレータ紙と前記第1の紙押さえユニット及び前記第2の紙押さえユニットとの相対位置を検出するための検出器とをさらに含むことを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載のセパレータ紙装置。
【0051】
(付記13)
電池マシンであって、
付記1~12のいずれか一つに記載のセパレータ紙装置を含むことを特徴とする電池マシン。
【符号の説明】
【0052】
10-セパレータ紙装置、100-ベース、200-トレイ、300-張力調整アセンブリ、400-紙搬送アセンブリ、500-紙押さえアセンブリ、600-切断アセンブリ、700-押し付けアセンブリ、20-セパレータ紙、21-第1の分割面、22-第2の分割面、800-第1の回転軸、510-第1の紙押さえユニット、520-第2の紙押さえユニット、410-第1の駆動機構、420-第2の駆動機構、430-取り付け座、440-第1の押さえブロック、411-第1のシリンダ、412-スライドレール、413-スライダ、431-第1の取り付け板、432-第2の取り付け板、433-第3の取り付け板、511-第4の駆動機構、512-第2の押さえブロック、521-第3の駆動機構、522-第3の押さえブロック、710-第2の通紙ローラ、720-第5の駆動機構、730-第4の押さえブロック、731-凹弧面、610-第6の駆動機構、620-切断刃、630-補助板、900-検出器、1000-通紙ホイール、310-ばね、320-第2の回転軸、330-引張スイングアーム、340-第1の通紙ローラ、350-ストッパ、331-第1のスイングアーム、332-第2のスイングアーム。