(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】出庫方法及び装置
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20220325BHJP
【FI】
B65G1/137 B
(21)【出願番号】P 2019548507
(86)(22)【出願日】2017-08-11
(86)【国際出願番号】 CN2017097175
(87)【国際公開番号】W WO2018099134
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2019-07-17
(31)【優先権主張番号】201611077037.X
(32)【優先日】2016-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519059292
【氏名又は名称】杭州海康机器人技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hangzhou Hikrobot Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 304, Unit B, Building 2, 399 Dangfeng Road, Binjiang District, Hangzhou, Zhejiang 310051, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】銭楊偉
(72)【発明者】
【氏名】孔祥亮
(72)【発明者】
【氏名】朱可平
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-506324(JP,A)
【文献】特開2008-105795(JP,A)
【文献】特表2009-541174(JP,A)
【文献】特開2005-104732(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出庫において出庫予定注文書を受領することと、
前記出庫予定注文書と出庫中注文書とを合併し、合併注文書を取得することと、
前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することと、
予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得することと、を含
み、
前記予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、前記目標棚の情報を取得することは、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、前記出庫中の棚の情報がなくかつ前記取得された棚の情報がロットを含んでいる棚の情報である場合は、ロット番号によって先入先出の順で前記ロットを含んでいる棚の情報をソートし、ロット番号でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とすることと、
ロットの同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とすること、を含む
ことを特徴とする出庫方法。
【請求項2】
前記予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、前記目標棚の情報を取得することは、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、前記出庫中の棚の情報がある場合は前記出庫中の棚の情報を前記目標棚の情報とすることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の出庫方法。
【請求項3】
前記取得された棚の情報がロットを含んでいない棚の情報である場合は、入庫日付によって先入先出の順で前記ロットを含んでいない棚の情報をソートし、入庫日付でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とすることを含む
ことを特徴とする請求項
1に記載の出庫方法。
【請求項4】
入庫日付の同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とすることを含む
ことを特徴とする請求項
3に記載の出庫方法。
【請求項5】
在庫総量でソートする中で在庫総量の同じ棚の情報が複数である場合は、棚の情報における各方向の在庫の大小順で棚の情報をソートし、各方向の在庫でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とすることを含む
ことを特徴とする請求項
1または4に記載の出庫方法。
【請求項6】
方向でソートする中で方向の在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、方向の在庫総量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートし、距離でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とすることを含む
ことを特徴とする請求項
5に記載の出庫方法。
【請求項7】
前記目標棚の情報を取得した後、前記目標棚の情報に基づいて前記目標棚の情報に対応する目標棚をステーションに搬送するように自動ガイド台車に通知することを含む
ことを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載の出庫方法。
【請求項8】
前記目標棚の情報における各保管スペースの在庫総量を小大順でソートし、在庫総量の小さい前記保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知することを含む
ことを特徴とする請求項
7に記載の出庫方法。
【請求項9】
前記保管スペースの在庫総量の同じ前記保管スペースが複数である場合は、前記保管スペースの位置の高低順でソートし、位置の高い前記保管スペースにおける前記在庫品を優先的に選択して出庫するように通知することを含む
ことを特徴とする請求項
8に記載の出庫方法。
【請求項10】
前記合併注文書における前記各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することは、
在庫品の属性に特殊在庫が含まれているか否かにより、前記合併注文書の前記各在庫品を特殊在庫リストと非特殊在庫リストに分類することと、
前記在庫品の属性にロットが含まれているか否かにより、前記特殊在庫リストと非特殊在庫リストを更に分類することと、
予め設置された在庫リストをチェックし、更に分類された前記各在庫品がそれぞれに所属している棚の情報を取得し、取得された棚の情報を合併することと、を含む
ことを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載の出庫方法。
【請求項11】
出庫において出庫予定注文書を受領し、前記出庫予定注文書と出庫中注文書とを合併し、合併注文書を取得する注文書合併モジュールと、
前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得する棚の情報取得モジュールと、
予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得する棚の情報選択モジュールと、を備
え、
前記棚の情報選択モジュールは、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、前記出庫中の棚の情報がない場合は、第2の判断ユニットに通知する第3の判断ユニットと、
棚の情報がロットを含んでいる棚の情報であるか否かことを判断し、そうである場合はロットソートユニットに通知する第2の判断ユニットと、
ロット番号によって先入先出の順で前記ロットを含んでいる棚の情報をソートし、前記ロット番号でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とするロットソートユニットと、を備え、
前記ロットソートユニットは、さらに、ロットの同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とする
ことを特徴とする出庫装置。
【請求項12】
前記棚の情報選択モジュールは、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、前記出庫中の棚の情報がある場合は前記出庫中の棚の情報を前記目標棚の情報とする第1の判断ユニットを含む
ことを特徴とする請求項
11に記載の出庫装置。
【請求項13】
前記棚の情報選択モジュールは日付ソートユニットを含み、
第2の判断ユニットは、さらに、取得された棚の情報がロットを含んでいない棚の情報でる場合、前記日付ソートユニットに通知し、
前記日付ソートユニットは、入庫日付によって先入先出の順で前記ロットを含んでいない棚の情報をソートし、入庫日付でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とする
ことを特徴とする請求項
11に記載の出庫装置。
【請求項14】
前記日付ソートユニットは、さらに、入庫日付の同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とする
ことを特徴とする請求項
13に記載の出庫装置。
【請求項15】
前記ロットソートユニットは、さらに、在庫総量でソートする中で在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、棚の情報における各方向の在庫の大小順で棚の情報をソートし、各方向の在庫でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とする
ことを特徴とする請求項
11または14に記載の出庫装置。
【請求項16】
前記ロットソートユニットは、さらに、方向でソートする中で方向の在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、前記方向の在庫総量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートし、距離でソートされた棚の情報を順に選んで前記目標棚の情報とする
ことを特徴とする請求項
15に記載の出庫装置。
【請求項17】
前記目標棚の情報に基づいて前記目標棚の情報に対応する目標棚をステーションに搬送するように自動ガイド台車に通知する通知モジュールをさらに備える
ことを特徴とする請求項
11~14のいずれか1項に記載の出庫装置。
【請求項18】
前記目標棚の情報における各保管スペースの在庫総量を小大順でソートし、在庫総量の小さい前記保管スペースにおける前記在庫品を優先的に選択して出庫するように通知する出庫モジュールをさらに備える
ことを特徴とする請求項
17に記載の出庫装置。
【請求項19】
前記出庫モジュールは、さらに、保管スペースの在庫総量の同じ保管スペースが複数である場合は、前記保管スペースの位置の高低順でソートし、位置の高い前記保管スペースにおける前記在庫品を優先的に選択して出庫するように通知する
ことを特徴とする請求項
18に記載の出庫装置。
【請求項20】
前記棚の情報取得モジュールは、
在庫品の属性に特殊在庫が含まれているか否かにより、前記合併注文書の前記各在庫品を特殊在庫リストと非特殊在庫リストに分類する第1の分類ユニットと、
在庫品の属性にロットが含まれているか否かにより、前記特殊在庫リストと前記非特殊在庫リストを更に分類する第2の分類ユニットと、
予め設置された在庫リストをチェックし、更に分類された前記各在庫品がそれぞれに所属している棚の情報を取得し、取得された棚の情報を合併する棚の情報取得ユニットと、を備える
ことを特徴とする請求項
11~14のいずれか1項に記載の出庫装置。
【請求項21】
実行可能なプログラムコードを記憶するメモリと、
メモリに記憶されている前記実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、前記実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行するプロセッサと、を備え、請求項1~
10のいずれか1項に記載の出庫方法を実行する
ことを特徴とする電子装置。
【請求項22】
実行可能なプログラムコードであって、
前記実行可能なプログラムコードが実行されて請求項1~
10のいずれか1項に記載の出庫方法を実行する
ことを特徴とする実行可能なプログラムコード。
【請求項23】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体が実行可能なプログラムコードを記憶し、前記実行可能なプログラムコードが実行されて請求項1~
10のいずれか1項に記載の出庫方法を実行する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2016年11月29日に中国特許庁に出願されて、出願番号が201611077037.Xで、発明名称が「出庫方法及び装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全文を引用して組み込んでいるものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、物流自動化の分野に関し、特に出庫方法及び装置に関する。
【0003】
倉庫管理は、在庫品の仕入れ出し、棚卸などの活動を有効的に制御し、在庫品を分類記録すること及び在庫品の出庫のルートを計画することにより、生産経営活動が正常に進行し効率的に展開することを確保できる。
【0004】
物流業の急速な発展に伴い、倉庫保管の効率を効果的に向上させるために、倉庫管理の自動化に対する要求はますます高くなっている。具体的に、一回の出庫作業では、注文書における商品属性に基づいて、一回の出庫作業の複数の注文書において合併する必要のある注文書が存在するかを判断し、合併する必要のある注文書を合併しなければならない。そして、合併注文書に基づいて、合併注文書における各出庫在庫品とステーションとの間の移動距離を計算し、最短の移動距離で出庫し、合併注文書における出庫が完了してから、出庫中および出庫後に受領した注文書を処理する。
【0005】
しかしながら、この出庫方法では、出庫前に注文書を合併処理し、そして合併注文書に従い、最短の移動距離で出庫するので、出庫中に新たに受領した注文書を考慮しない。新たに受領した注文書において、一部の在庫品が出庫しようとする棚の情報にあるため、出庫回数が増やされて合計の搬送時間が延長されるので、出庫効率が低下してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、従来の出庫方法では出庫において新規注文書を考慮しないことによる出庫の回数と合計搬送の時間が増え、出庫の効率が低下するという問題を解決でき、出庫の効率を向上させる出庫方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の方面では、本出願の実施例によって提供される出庫方法は、出庫において出庫予定注文書を受領することと、出庫予定注文書と出庫中注文書とを合併し、合併注文書を取得することと、前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することと、予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得することと、を含む。
【0008】
第1の方面によれば、前記第1の方面の第1の実施の形態では、前記予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得することは、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、出庫中の棚の情報がある場合は前記出庫中の棚の情報を目標棚の情報とすることを含む。
【0009】
第1の方面によれば、前記第1の方面の第2の実施の形態では、前記予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得することは、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、出庫中の棚の情報がなくかつ前記取得された棚の情報がロットを含んでいる棚の情報である場合は、ロット番号によって先入先出の順で前記ロットを含んでいる棚の情報をソートし、ロット番号でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0010】
第1の方面の第2の実施の形態によれば、前記第1の方面の第3の実施の形態では、前記方法はさらに、前記取得された棚の情報がロットを含んでいない棚の情報である場合は、入庫日付によって先入先出の順で前記ロットを含んでいない棚の情報をソートし、入庫日付でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0011】
第1の方面の第3の実施の形態によれば、前記第1の方面の第4の実施の形態では、前記方法はさらに、入庫日付の同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0012】
第1の方面の第2の実施の形態によれば、前記第1の方面の第5の実施の形態では、前記方法はさらに、ロット番号の同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を、棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0013】
第1の方面の第2または第5の実施の形態によれば、前記第1の方面の第6の実施の形態では、前記方法はさらに、在庫総量でソートする中で在庫総量の同じ棚の情報が複数である場合は、棚の情報における各方向の在庫の大小順で棚の情報をソートし、各方向の在庫でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0014】
第1の方面の第6の実施の形態によれば、前記第1の方面の第7の実施の形態では、前記方法はさらに、方向でソートする中で方向の在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、方向の在庫総量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートし、距離でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0015】
第1の方面、第1の方面の第1乃至第5の実施の形態のいずれかによれば、第1の方面の第8の実施の形態では、前記方法はさらに、目標棚の情報を取得した後、前記目標棚の情報に基づいて前記目標棚の情報に対応する目標棚をステーションに搬送するように自動ガイド台車に通知することを含む。
【0016】
第1の方面の第8の実施の形態によれば、前記第1の方面の第9の実施の形態では、前記方法はさらに、目標棚の情報における各保管スペースの在庫総量を小大順でソートし、在庫総量の小さい保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知することを含む。
【0017】
第1の方面の第9の実施の形態によれば、前記第1の方面の第10の実施の形態では、前記方法はさらに、保管スペースの在庫総量の同じ保管スペースが複数である場合は、保管スペースの位置の高低順でソートし、位置の高い保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知することを含む。
【0018】
第1の方面、第1の方面の第1乃至第5の実施の形態のいずれかによれば、第1の方面の第10の実施の形態では、前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することは、在庫品の属性に特殊在庫が含まれているか否かにより、前記合併注文書の各在庫品を特殊在庫リストと非特殊在庫リストに分類することと、在庫品の属性にロットが含まれているか否かにより、前記特殊在庫リストと非特殊在庫リストを更に分類することと、予め設置された在庫リストをチェックし、更に分類された各在庫品がそれぞれに所属している棚の情報を取得し、取得された棚の情報を合併することと、を含む。
【0019】
第2の方面では、本発明の実施例によって提供される出庫装置は、出庫において出庫予定注文書を受領し、出庫予定注文書と出庫中注文書とを合併し、合併注文書を取得する注文書合併モジュールと、前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得する棚の情報取得モジュールと、予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得する棚の情報選択モジュールと、を備える。
【0020】
第2の方面によれば、前記第2の方面の第1の実施の形態では、前記棚の情報選択モジュールは、出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、出庫中の棚の情報がある場合は前記出庫中の棚の情報を目標棚の情報とする第1の判断ユニットを含む。
【0021】
第2の方面によれば、前記第2の方面の第2の実施の形態では、前記棚の情報選択モジュールは、出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、出庫中の棚の情報がない場合は、第2の判断ユニットに通知する第3の判断ユニットと、棚の情報がロットを含んでいる棚の情報であるか否かことを判断し、そうである場合はロットソートユニットに通知する第2の判断ユニットと、ロット番号によって先入先出の順で前記ロットを含んでいる棚の情報をソートし、ロット番号でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とするロットソートユニットと、を備える。
【0022】
第2の方面によれば、前記第2の方面の第3の実施の形態では、前記棚の情報選択モジュールは日付ソートユニットを含み、第2の判断ユニットは、取得された棚の情報がロットを含んでいない棚の情報である場合は日付ソートユニットに通知し、日付ソートユニットは、入庫日付によって先入先出の順で前記ロットを含んでいない棚の情報をソートし、入庫日付でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0023】
第2の方面によれば、前記第2の方面の第4の実施の形態では、前記日付ソートユニットは、入庫日付の同じの棚の情報が複数である場合は、入庫日付によって先入である複数の棚の情報を棚の情報の在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0024】
第2の方面によれば、前記第2の方面の第5の実施の形態では、前記ロットソートユニットは、前記ロットソートユニットは、さらに、ロット番号の同じ棚の情報が複数である場合は、当該複数の棚の情報を、棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0025】
第2の方面の第4または第5の実施の形態によれば、前記第2の方面の第6の実施の形態では、前記ロットソートユニットは、在庫総量でソートする中で在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、棚の情報における各方向の在庫の大小順で棚の情報をソートし、各方向の在庫でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0026】
第2の方面の第6の実施の形態によれば、前記第2の方面の第7の実施の形態では、前記ロットソートユニットは、方向でソートする中で方向の在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、方向の在庫総量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートし、距離でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0027】
第2の方面、第2の方面の第1乃至第5の実施の形態のいずれかによれば、前記第2の方面の第8の実施の形態では、前記装置は、目標棚の情報を取得した後、前記目標棚の情報に基づいて前記目標棚の情報に対応する目標棚をステーションに搬送するように自動ガイド台車に通知する通知モジュールをさらに備える。
【0028】
第2の方面の第8の実施の形態によれば、前記第2の方面の第9の実施の形態では、前記装置は、目標棚の情報における各保管スペースの在庫総量を小大順でソートし、在庫総量の小さい保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知する出庫モジュールをさらに備える。
【0029】
第2の方面の第9の実施の形態によれば、前記第2の方面の第10の実施の形態では、前記出庫モジュールは、保管スペースの在庫総量の同じ保管スペースが複数である場合は、保管スペースの位置の高低順でソートし、位置の高い保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知する。
【0030】
第2の方面、第2の方面の第1乃至第5の実施の形態のいずれかによれば、前記第2の方面の第11の実施の形態では、前記棚の情報取得モジュールは、在庫品の属性に特殊在庫が含まれているか否かにより、前記合併注文書の各在庫品を特殊在庫リストと非特殊在庫リストに分類する第1の分類ユニットと、在庫品の属性にロットが含まれているか否かにより、前記特殊在庫リストと非特殊在庫リストを更に分類する第2の分類ユニットと、予め設置された在庫リストをチェックし、更に分類された各在庫品がそれぞれに所属している棚の情報を取得し、取得された棚の情報を合併する棚の情報取得ユニットと、を備える。
【0031】
第3の方面では、本発明の実施例によって提供される電子装置は、ケースと、プロセッサと、メモリと、電気回路基板と、電源回路と、を備え、電気回路基板がケースに囲まれるスペースの内部に設置され、プロセッサとメモリが電気回路基板に設置され、電源回路が上記した電子装置の各電気回路または素子に電力を供給し、メモリが実行可能なプログラムコードを記憶し、 プロセッサがメモリに記憶されている実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行し、前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【0032】
第4の方面では、本発明の実施例によって提供される電子装置は、実行可能なプログラムコードを記憶するメモリと、メモリに記憶されている実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行するプロセッサと、を備え、前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【0033】
第5の方面では、本発明の実施例によって提供される実行可能なプログラムコードは、実行されると前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【0034】
第6の方面では、本発明の実施例によって開示させるコンピュータ可読記憶媒体は、実行可能なプログラムコードを記憶し、前記実行可能なプログラムコードが実行されると前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【発明の効果】
【0035】
本発明の実施例によって提供される出庫方法、装置および電子装置は、出庫において出庫予定注文書を受領することと、出庫予定注文書と出庫中注文書とを合併し、合併注文書を取得することと、前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することと、予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得することと、を含むことによって、従来の出庫方法において出庫中で新規注文書を考慮しないことによる出庫の回数と合計搬送の時間が増えるので、出庫の効率が低下という問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明の実施形態と従来技術の技術案をより明瞭に説明するために、以下では実施形態と従来技術に必要な図面を簡単に説明し、以下で説明される図面は単に本発明の一部の実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができることは明らかである。
【0037】
【
図1】本発明の実施形態1の出庫方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施形態1の出庫方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態3の出庫装置の構成模式図である。
【
図4】本発明の電子装置の実施形態の構成模式図である。
【
図5】本発明の電子装置の他の実施形態の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げて、本発明をより詳しく説明する。勿論、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに得るすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0039】
図1は本発明の実施例1の出庫方法のフローチャートであり、
図1に示すように、本発明の実施例の方法は、ステップ101、出庫において出庫予定注文書を受領すること、ステップ102、出庫予定注文書と出庫中注文書を合併し、合併注文書を取得することとを含む。
【0040】
本実施例では、好ましい実施例として、出庫予定注文書と出庫中注文書を合併し、合併注文書を取得することは、上述した出庫予定注文書の各在庫品の属性をトラバースして、出庫中注文書には、トラバースされた在庫品の属性と同じ在庫品があるか否かをチェックし、ある場合は、上述トラバースされた在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量に基づいて、出庫中注文書における同じ在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量を更新し、ない場合は、上述トラバースされた在庫品の属性に対応する注文書コラムを出庫中注文書に追加することを含む。
【0041】
本実施例では、好ましい実施例として、在庫品の属性は目録品名称、規格、ロット、工場、保管スペース、特殊在庫などを含むが、それに限定されない。在庫品の属性には目録品数量が含まれない。ある在庫品の目録品名称、規格、ロット、工場、保管スペース、特殊在庫はそれぞれに在庫リストの中の在庫品の目録品名称、規格、ロット、工場、保管スペース、特殊在庫と対応して同じであると、該在庫品の属性は在庫リストとマッチしている。
【0042】
本実施例では、出庫予定注文書における在庫品の在庫品属性は出庫中の在庫品の在庫品属性と同じであると、出庫予定注文書における在庫品を出庫中注文書に合併することにより、出庫回数と合計搬送時間は効果的に減少できる。
【0043】
本実施例では、出庫予定注文書に対して予めに処理してもよく、つまり在庫の中に出庫予定注文書の各在庫品があるか否かを判断してもよい。従って、他の好ましい実施例として、出庫予定注文書を受領し、出庫予定注文書と出庫中注文書を合併して、合併注文書を取得することは、
A11、上述した出庫予定注文書の各在庫品の属性をトラバースして、在庫リストにそれぞれマッチし、マッチしていると、マッチされた在庫品の属性に対応する注文書コラムを出庫中注文書に書き込むこと、
A12、マッチされた在庫品の属性が書き込まれた出庫中注文書には、マッチされた在庫品の属性と同じ在庫があるか否かをチェックし、ある場合は、マッチされた在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量により、出庫中注文書の中の同じ在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量を更新するとともに、書き込まれた上述マッチされた在庫品の属性に対応する注文書コラムを削除すること、を含む。
【0044】
前記方法は、ステップ103、前記合併注文書の各在庫品の属性により、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することを、さらに含む。
【0045】
本実施例では、好ましい実施例として、在庫リストでマッチされていない合併注文書に対して、前記合併注文書の各在庫品の属性により、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することは、
A21、在庫品の属性に特殊在庫が含まれているか否かにより、前記合併注文書の各在庫品を特殊在庫リストと非特殊在庫リストに分類することと、
本実施例では、特殊要求の在庫品に対して、例えば、予めに設置された専用材料と、専用メーカーと、特定搬送措置などを含むと要求される在庫品は、一般的に特殊在庫に置かれ、特殊要求のない在庫品の非特殊在庫と隔離する。そのため、在庫品に特殊在庫要求があるか否かことにより、合併注文書の各在庫品を在庫分類してリストする。
A22、在庫品の属性にロットが含まれているか否かにより、前記特殊在庫リストと非特殊在庫リストを更に分類することと、
A23、予め設置された在庫リストをチェックし、更に分類された各在庫品がそれぞれに所属している棚の情報を取得し、取得された棚の情報を合併することと、を含む。
【0046】
本実施例では、好ましい実施例として、上述の各在庫品の属性にマッチされた棚の情報を取得した後、棚の情報における保管スペース情報を更に取得する。
前記方法は、ステップ104、予め設置された棚出庫ポリシーに従って、取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得することを、さらに含む。
【0047】
本実施例では、好ましい実施例として、予め設置された棚の出庫ポリシーに従って、取得された棚の情報を選別することは、
出庫中の棚の情報があると確定すると、前記出庫中の棚の情報を目標棚の情報とすることを含む。
【0048】
本実施例では、出庫中の棚を優先的にステーションに搬送する。
【0049】
本実施例では、他の好ましい実施例として、予め設置された棚の出庫ポリシーに従って、取得された棚の情報を選別することは、
出庫中の棚の情報がなく、前記取得された棚の情報がロットを含んでいる棚の情報であると確定した場合は、ロット番号によって先入先出の順で前記ロットを含んでいる棚の情報をソートし、ロット番号でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0050】
本実施例では、ロット番号によって先入である棚を優先的に搬送する。
【0051】
本実施例では、他の好ましい実施例として、予め設置された棚の出庫ポリシーに従って、取得された棚の情報を選別することは、
出庫中の棚の情報がなく、前記取得された棚の情報がロットを含んでいない棚の情報であると確定した場合は、入庫日付によって先入先出の順で前記ロットを含んでいない棚の情報をソートし、入庫日付でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0052】
本実施例では、入庫日付によって先入である棚を優先的に搬送する。
【0053】
本実施例では、ロット番号によって先入先出の順でソートされた棚の情報と入庫日付によって先入先出の順でソートされた棚の情報とについて、ロット番号が同じの棚の情報や入庫日付が同じの棚の情報は複数あることもありえるので、つまりロット番号でソートされたまたは入庫日付でソートされた棚の情報には並列の棚の情報があるので、好ましい実施例として、ステーションに搬送される前に、上記方法は、
ロット番号によってまたは入庫日付によって同じである棚の情報が複数である場合は、ロット番号によってまたは入庫日付によって同じである複数の棚の情報を、棚の情報における在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0054】
本実施例では、ロット番号でソートされまたは入庫日付でソートされた棚の情報に並列で存在する棚の情報に対して再度ソートすることによって、棚の情報における在庫総量の大きい棚を優先的に搬送し、棚を最小限に出すことができるので、搬送回数と搬送時間を有効的に減少する。
【0055】
本実施例では、好ましい実施例として、前記方法は、更に、
在庫総量でソートされた棚の情報に在庫総量の同じ棚の情報が複数である場合は、棚の情報における各方向の在庫量の大小順で棚の情報をソートし、各方向の在庫でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0056】
本実施例では、在庫総量の同じ複数の棚の情報に対して、方向在庫量の大きい棚の情報を優先的に選択し、棚の回転を減らすという原則を実行する。
【0057】
本実施例では、一つの棚は4つの方向に対応し、つまり前後左右の方向であり、4つの方向のうちいずれかの1つの方向または複数の方向から在庫品を引き出して出庫できる。例えば、一つの棚の前方向の在庫量(直接にその方向から引き出せる在庫品)は15件、後方向の在庫量は8件、左方向の在庫量は6件、右方向の在庫量は3件であり、他の棚の前後左右の方向のそれぞれの在庫量のいずれも8件である場合、前方向の在庫量の15件の棚を一番前に配列し、その棚の情報を目標棚の情報として優先的に選択する。
【0058】
本実施例では、他の好ましい実施例として、前記方法は、更に、
方向でソートされた棚の情報に方向の在庫量の同じの棚の情報が複数である場合は、方向の在庫量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートし、距離でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とすることを含む。
【0059】
本実施例では、好ましい実施例として、前記方法は、
目標棚の情報の保管スペースの位置と数量情報を提示することを含む。
【0060】
本実施例では、好ましい実施例として、目標棚の情報を取得した後、前記方法は、
前記目標棚の情報に基づいて前記目標棚の情報に対応する目標棚をステーションに搬送するように自動ガイド台車に通知することを含む。
【0061】
本実施例では、他の好ましい実施例として、目標棚の情報を取得した後、前記方法は、
目標棚の情報における各保管スペースの在庫量を小大順でソートし、在庫量の小さい保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知することを含む。
【0062】
本実施例では、目標棚がステーションに搬送された後、スタッフによって目標棚から荷下ろすことにより出庫を完成するので、保管スペースの在庫量の小さい保管スペースの中の在庫品を優先的に選択し、保管スペースを空にするという原則を実行する。
【0063】
本実施例では、他の好ましい実施例として、前記方法は、更に、
在庫量の同じ保管スペースが複数である場合は、保管スペースの位置の高低順でソートし、位置の高い保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知することを含む。
【0064】
本実施例では、位置の高い保管スペースにおける在庫品を選択して出庫することにより、棚のバランスを維持できるとともに、AGVが搬送中に倒れる可能性を減少できる。
【0065】
本実施例では在庫品の出庫の最適な方法を提供し、棚を指定位置に搬送する自動ガイド台車(AGV,Automated Guided Vehicle)をインテリジェント倉庫管理システム(iWMS,Intelligent Warehouse Management System)に用い、企業資源計画(ERP、Enterprise Resource Planning)システムが生成した注文書情報に基づき、iWMSにより管理される在庫を併せて、注文書の条件にマッチしている棚の情報と、保管スペースと、在庫と、を自動的に選び出すことができるとともに、在庫品を倉庫からステーションに搬送するようにAGV台車に通知する。即ち、AGV台車は在庫品を人工処理の引継ぎ点まで搬送し、出庫過程において人間が貨物の搬送と在庫の管理に参与する必要がなくなる。出庫過程において受領した注文書を合併処理することにより、出庫回数と合計搬送時間を有効的に減少し、出庫効率を向上できる。更に、注文書に含まれる在庫品の属性を判断することにより、在庫を自動的に選別し、条件に該当する最適な在庫を見出し、出庫する在庫を最適化し、最適な在庫を見出しすることにより、精確的に在庫を管理する上で、出庫時間と搬送回数を有効的に減少し、保管スペースの在庫を空にし、棚を搬送するときの転倒リスクを減少できる。
【0066】
図2は本発明の実施例2の出庫方法のフローチャートであり、
図2に示すように、本発明の実施例の方法は、
ステップ201、受領した出庫予定注文書を処理する。
【0067】
本実施例では、出庫予定注文書を処理し、出庫予定の各在庫品の在庫リストを取得する。
ステップ202、注文書の合併処理を行うことができるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ203を実行し、NOの場合は、ステップ204を実行する。
ステップ203、注文書の合併処理を行い、ステップ204を実行する。
【0068】
本実施例では、得られた在庫リストの各在庫品の属性(目録品リスト)を比較することによって、目録品、ロット、工場、保管スペース、特殊在庫の全てが同じである在庫が存在するか否かを判断し、YESの場合は、出庫中注文書と合併処理を行う。
ステップ204、特殊在庫要求があるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ205を実行し、NOの場合は、ステップ206を実行する。
ステップ205、特殊在庫要求のある在庫を特殊在庫リストに書き込み、ステップ207を実行する。
【0069】
本実施例では、出庫する在庫には特殊在庫があるか否かを判断し、YESの場合は、特殊在庫に対応している在庫リストを選び出し、NOの場合は、すべての非特殊在庫リストを選び出す。
ステップ206、特殊在庫要求のない在庫を非特殊在庫リストに書き込み、ステップ207を実行する。
ステップ207、ロット要求があるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ208を実行し、NOの場合は、ステップ210を実行する。
ステップ208、ロット要求がある在庫をロット在庫リストに書き込む。
ステップ209、ロットによって先入先出の順でソートし、ステップ211を実行する。
ステップ210、入庫日付によって先入先出の順でロット要求のないリストをソートする。
【0070】
本実施例では、出庫する在庫に特殊ロットがあるか否かを判断し、YESの場合は、ロットに対応している在庫リストを選び出すとともに、ロット番号によって先入先出の順でソートし、NOの場合は、入庫日付によって先入先出の順でソートする。
ステップ211、リストに棚が出庫しているか否かを判断し、YESの場合は、ステップ212を実行し、NOの場合は、ステップ213を実行する。
ステップ212、出庫中の棚を優先的に出庫し、ステップ221を実行する。
【0071】
本実施例では、出庫中の棚に出庫予定の在庫があるか否かを判断し、YESの場合は、これらの在庫を優先的に出庫する。
ステップ213、棚の在庫総量の大小順で棚をソートする。
【0072】
本実施例では、ロットの同じ棚の情報や入庫日付の同じ棚の情報が複数である場合は、
ステップ214、在庫総量の最大の棚を選ぶ。
【0073】
本実施例では、選び出された在庫を、所在する棚の在庫総量の大小順でソートし、在庫総量の大きい棚を優先的に選び、棚を最小限に出すという原則を実行する。
ステップ215、在庫総量の最大の棚が複数であるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ216を実行し、NOの場合は、ステップ221を実行する。
ステップ216、棚の各方向の在庫の大小順でソートする。
ステップ217、方向の在庫総量の最大の棚を選択する。
【0074】
本実施例では、選び出された在庫を、棚の情報の各方向の在庫総量の大小順でソートし、在庫総量の大きい方向を優先的に選び、棚を最小限に出すという原則を実行する。
ステップ218、方向在庫総量の最大の棚が複数であるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ219を実行し、NOの場合は、ステップ221を実行する。
ステップ219、方向在庫総量の最大の複数の棚とステーションとの距離を計算する。
ステップ220、移動距離の最短の棚を選択する。
【0075】
本実施例では、上述条件を満たしている棚とステーションとの距離を計算し、距離の近い棚を優先する。
ステップ221、最終に選ばれた目標棚をステーションに搬送する。
ステップ222、棚には複数の保管スペースが含まれるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ223を実行し、NOの場合は、ステップ228を実行する。
ステップ223、各保管スペースの在庫総量を小大順でソートする。
ステップ224、保管スペースの在庫総量の小さい保管スペースを選択する。
【0076】
本実施例では、選び出された在庫を、所在する棚の保管スペースの在庫総量で小大順によってソートし、在庫総量の小さい保管スペースを優先的に選び、保管スペースを空にするという原則を実行する。
ステップ225、保管スペースの在庫総量最小の棚が複数であるか否かを判断し、YESの場合は、ステップ226を実行し、NOの場合は、ステップ228を実行する。
ステップ226、保管スペースの位置の高低順でソートする。
ステップ227、位置の高い保管スペースにおける在庫品を選択して出庫する。
【0077】
本実施例では、複数の保管スペースの在庫総量が同じであると、位置の高い保管スペースを優先的に選択する。この原則は棚の情報のバランスを維持できるためのものであり、AGVが搬送中に転倒の可能性を減少できる。
ステップ228、フローが完了する。
【0078】
本実施例では、インテリジェント倉庫管理システムの出庫の一環を改善することにより、具体的に、出庫の際、出庫予定在庫と出庫中の在庫を比較し、もし同じ在庫がある場合は出庫中の任務に合併し、同じ目録品に対して自動的に効率的に注文書を合併する。本方法は同時に実行する注文書を合併するだけではなく、前後に実行されて異なる注文書に対しても、同じ出庫する在庫があると、合併が可能であるので、ロボットの搬送回数を有効的に減少できる。指定出庫の原則は、棚を最小限に出す原則と、棚を最小限に選択する原則と、最短距離原則と、保管スペースを空にする原則と、高い保管スペースを優先する原則とを含む。ロットを指定しない際、在庫品の入庫の順で先入先出にし、より正確的に先入先出ができる。ロットによって出庫の順を判断するだけではなく、ロットを指定しない際、在庫品の入庫の順で先入先出にし、棚の情報と保管スペースの管理をより合理的に効率的にし、ステーションと一番近い棚を選択するだけではなく、同時に棚を最小限に出すことと、保管スペースを空にすることと、低い保管スペースを優先することもできる。
【0079】
図3は本発明の実施例3の出庫装置の構成図であり、
図3に示すように、本実施例の装置は、注文書合併モジュール31と、棚の情報取得モジュール32と、棚の情報選択モジュール33とを含み、
注文書合併モジュール31は、出庫において出庫予定注文書を受領し、出庫予定注文書と出庫中注文書とを合併し、合併注文書を取得する。
【0080】
本実施例では、好ましい実施例として、出庫予定注文書を受領し、出庫中注文書と合併して処理し、合併注文書を取得するは、
上述した出庫予定注文書の各在庫品の属性をトラバースして、出庫中注文書には、トラバースされた在庫品の属性と同じ在庫品があるか否かをチェックし、ある場合は、上述トラバースされた在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量に基づいて、出庫中注文書における同じ在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量を更新し、ない場合は、上述トラバースされた在庫品の属性に対応する注文書コラムを出庫中注文書に追加することを含む。
【0081】
他の好ましい実施例として、出庫予定注文書を受領し、出庫中注文書と合併して処理し、合併注文書を取得することは、
A11、上述した出庫予定注文書の各在庫品の属性をトラバースして、在庫リストにそれぞれマッチし、マッチしていると、マッチされた在庫品の属性に対応する注文書コラムを出庫中注文書に書き込むことと、
A12、マッチされた在庫品の属性が書き込まれた出庫中注文書には、マッチされた在庫品の属性と同じ在庫があるか否かをチェックし、ある場合は、マッチされた在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量により、出庫中注文書の中の同じ在庫品の属性に対応する注文書コラムにおける数量を更新するとともに、書き込まれた上述マッチされた在庫品の属性に対応する注文書コラムを削除することと、を含む。
棚の情報取得モジュール32は、前記合併注文書における各在庫品の属性に従って、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得する。
【0082】
本実施例では、好ましい実施例として、棚の情報取得モジュール32は、第1の分類ユニットと、第2の分類ユニットと、棚の情報取得ユニット(図示せず)とを含む。
第1の分類ユニットは、在庫品の属性に特殊在庫が含まれているか否かにより、前記合併注文書の各在庫品を特殊在庫リストと非特殊在庫リストに分類する。
第2の分類ユニットは、在庫品の属性にロットが含まれているか否かにより、前記特殊在庫リストと非特殊在庫リストを更に分類する。
棚の情報取得ユニットは、予め設置された在庫リストをチェックし、更に分類された各在庫品がそれぞれに所属している棚の情報を取得し、取得された棚の情報を合併する。
棚の情報選択モジュール33は、予め設置された棚出庫ポリシーに従って前記取得された棚の情報を選別することにより、目標棚の情報を取得する。
【0083】
本実施例では、好ましい実施例として、棚の情報選択モジュール33は、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、出庫中の棚の情報がある場合は前記出庫中の棚の情報を目標棚の情報とする第1の判断ユニット(図示せず)を含む。
【0084】
本実施例では、他の好ましい実施例として、棚の情報選択モジュール33は、
出庫中の棚の情報があるか否かを判断し、出庫中の棚の情報がない場合は、第2の判断ユニットに通知する第3の判断ユニットと、
棚の情報がロットを含んでいる棚の情報であるか否かことを判断し、そうである場合はロットソートユニットに通知する第2の判断ユニットと、
ロット番号によって先入先出の順で前記ロットを含んでいる棚の情報をソートし、ロット番号でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とするロットソートユニットとを備える。
【0085】
本実施例では、さらに他の好ましい実施例として、棚の情報選択モジュール33は、日付ソートユニットを含む。
第2の判断ユニットは、取得された棚の情報がロットを含んでいない棚の情報である場合は日付ソートユニットに通知する。
日付ソートユニットは、入庫日付によって先入先出の順で前記ロットを含んでいない棚の情報をソートし、入庫日付でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0086】
本実施例では、好ましい実施例として、上述した日付ソートユニットは、さらに、
入庫日付の同じ棚の情報が複数である場合は、入庫日付の同じ複数の棚の情報を棚の情報の在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0087】
本実施例では、好ましい実施例として、ロットソートユニットは、さらに、ロット番号の同じ棚の情報が複数である場合は、複数のロット番号の同じ棚の情報を、在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0088】
本実施例では、他の好ましい実施例として、ロットソートユニットは、在庫総量の同じ棚の情報が複数である場合は、棚の情報を各方向の在庫総量の大小順でソートし、在庫総量でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0089】
本実施例では、他の好ましい実施例として、ロットソートユニットは、方向の在庫総量の同じ棚の情報が複数である場合は、方向の在庫総量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートし、距離でソートされた棚の情報を順に選んで目標棚の情報とする。
【0090】
好ましい実施例として、日付ソートユニットは、さらに、入庫日付の同じ棚の情報が複数である場合は、入庫日付の同じ棚の情報を、棚の情報の在庫総量の大小順でソートする。
【0091】
本実施例では、他の好ましい実施例として、日付ソートユニットは、さらに、在庫総量によってソートする中で在庫総量の同じの棚の情報が複数である場合は、棚の情報の各方向の在庫総量の大小順でソートする。
【0092】
本実施例では、さらに他の好ましい実施例として、ロットソートユニットは、方向の在庫総量の同じ棚の情報が複数である場合は、方向の在庫総量の同じの複数の棚とステーションとの距離をそれぞれに計算し、距離の近遠順でソートする。
【0093】
本実施例では、好ましい実施例として、上述した装置は、さらに、
前記目標棚の情報に基づいて前記目標棚の情報に対応する目標棚をステーションに搬送するように自動ガイド台車に通知する通知モジュール(図示せず)を備える。
【0094】
本実施例では、好ましい実施例として、上述した装置は、さらに、
目標棚の情報における各保管スペースの在庫総量の小大順でソートし、在庫総量の小さい保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知する出庫モジュール(図示せず)を備える。
【0095】
本実施例では、好ましい実施例として、出庫モジュールは、さらに、保管スペースの在庫総量の同じの保管スペースが複数である場合は、保管スペースの位置の高低順でソートし、保管スペースの位置の高い保管スペースにおける在庫品を優先的に選択して出庫するように通知する。
【0096】
本実施例の装置は、
図1および
図2に示す方法の実施例の技術案を実行するために使用されることが可能であり、その原理と技術効果は同様であり、ここでは説明を省略する。
ここで説明するのは、第1のおよび第2のなどの関係用語は、1つのエンティティまたは操作を別のエンティティまたは操作と区別するだけのために使用されることである。これらのエンティティや操作の間にはこのような実際的な関係や順序が存在することを必ずしも要求したり暗示したりするものではない。さらに、用語「含む」、「備える」、または他の任意の変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置がそれらの要素を含むだけでなく、明示的にリストされていない他の要素、またはこのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素を含むように、非排他的な要素を含むことを意図している。これ以上の制限がない場合は,「一つ…を含む」という文が用いられる限定された要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置において、さらに同じ要素が存在することを排除しない。
【0097】
本明細書の各実施例は、関連した方法で説明されており、各実施例の間に類似の部分は互いに参照すればよく、各実施例は、他の実施例との異なるところを説明する。
特に、装置の実施例については、方法の実施例と基本的に類似しているため、記述は簡単であり、方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。
例えば、フローチャートで表示されるまたは他の方式で記載のロジックおよび/またはステップは、たとえば、論理機能を実現するための実行可能なコマンドのシーケンスリストとして見なされるものであってもよく、任意のコンピュータ可読媒体において、コマンド実行システム、装置、または設備(コンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステムや他のコマンド実行システム、装置またはデバイスからコマンドを受け取って実行するシステム)の使用のためのものであってもよく、またはこれらのコマンド実行システム、装置、または設備と協同して使用されるものであってもよい。本明細書において、「コンピュータ可読媒体」は、コマンド実行システム、装置、またはデバイス、またはこれらのコマンド実行システム、装置、またはデバイスに協同して使用するために、記憶、通信、伝播または転送プログラムを含むことができる任意の装置であってもよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非限定リスト)は、1つまたは1つ以上の配線を有する電気接続部(電子装置)、携帯型コンピュータディスクボックス(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能編集読取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、携帯用ディスク、および読み取り専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ可読媒体は、例えば上述したプログラムが印刷された紙また他の適当の媒体、例えば、紙や他の媒体を光学走査し、そして上述のプログラムをデジタル方式で得るように編集、解釈、または必要に応じて他の適切な方法で処理した後、コンピュータメモリに記憶する。
【0098】
本明細書の各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで実装され得ることが理解できる。
【0099】
上記の実施例では、複数のステップまたは方法は、メモリに格納され、適切なコマンドシステムによって実行されるソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。例えば、ハードウェアで実現すると、他の実施例と同様に、当技術分野で公知されている以下の技術のいずれか一項またはそれらの組み合わせで実現できる。即ち、デジタル信号の論理機能を実現するための論理ゲート回路の分散論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を備えた専用集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などである。
【0100】
本発明の実施例は、さらに、電子装置を提供し、前記電子装置は上記のいずれかの実施例に記載された装置を備える。
【0101】
図4は本発明の電子装置の1つの実施例の構成図であり、
図1乃至
図3に示す実施例のフローを実施できる。
図4に示すように、上記の電子装置は、ケース41と、プロセッサ42と、メモリ43と、電気回路基板44と、電源回路45と、を備え、電気回路基板44がケース41に囲まれるスペースの内部に設置され、プロセッサ42とメモリ43が電気回路基板に設置され、電源回路45が上記した電子装置の各回路または素子に電力を供給し、メモリ43が実行可能なプログラムコードを記憶し、プロセッサ42がメモリ43に記憶されている実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行し、前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【0102】
プロセッサ42が上記ステップを実行する具体的なプロセスおよびプロセッサ42が実行可能なプログラムコードを実行することによってさらに行うステップについては、
図1乃至
図3に示す実施例の説明を参照してもよく、ここで贅言を控える。
【0103】
この電子装置は様々な形で存在している。以下のものを含むが、それらに限定されない。
(1)移動通信装置:これらの装置は、特徴として、移動通信機能を備え、音声、データ通信を提供することを主な目的とする。このような末端装置は、スマートフォン(例えばiPhone)と、マルチメディア機能搭載携帯電話と、高機能携帯電話と、普通携帯電話などを備える。
(2)超移動パーソナルコンピュータ設備:このような設備はパーソナルコンピュータの範疇に属し、計算と処理の機能があり、移動インターネットの特性を備えるのが一般的である。このような末端設備は、PDAと、MIDと、UMPC設備などを備える。
(3)携帯型エンターテイメントデバイス:このようなデバイスはマルチメディアコンテンツを表示して再生することができる。
このような端末機はオーディオ、ビデオプレーヤー(例えばiPod)、携帯ゲーム機、電子書籍、スマート玩具、携帯車載ナビゲーション装置を含む。
(4)サーバ:計算サービスを提供する装置であり、サーバの構成はプロセッサ、ハードディスク、メモリ、システムバスなどを含む。サーバは汎用のコンピュータとアーキテクチャで類似しているが、高い信頼性のサービスを提供する必要があるので、処理能力、安定性、信頼性、安全性、拡張性、管理性などの面で要求が高い。
(5)他のデータインタアクション機能を持つ電子装置。
本技術分野の一般技術者は、上述した実施例の方法に載せられているすべてまたは一部のステップがプログラムで関連するハードウェアを指示することによって実現されることができると理解しうる。上述のプログラムはコンピュータ可読な記憶媒体に記憶されてもよい。このプログラムを実行する際に、方法の実施例のステップの1つまたはそれらの組み合わせが含まれているようになる。
【0104】
本発明の実施例は、電子装置を提供し、
図5に示すように、この電子装置は、実行可能なプログラムコードを記憶するメモリ502と、メモリ502に記憶されている実行可能なプログラムコードを読み取ることにより、実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行するプロセッサ501と、を備え、前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【0105】
本発明の実施例は実行可能なプログラムコードも提供し、上記の実行可能なプログラムコードはいずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
本実施例によって開示されるコンピュータ可読記憶媒体は、前記コンピュータ可読記憶媒体が実行可能なプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードが実行されて前記いずれか1つの態様に記載の出庫方法を実行する。
【0106】
本実施例を適用し、出庫中で出庫予定注文書を受領することと、出庫予定注文書と出庫中注文書を合併し、合併注文書を取得することと、前記合併注文書の各在庫品の属性により、前記各在庫品の属性にマッチしている棚の情報をそれぞれに取得することと、予め設置された棚情報出庫ポリシーに基づいて、取得された棚の情報にマッチすることにより、目標棚の情報を取得することと、を含むということによって、従来の出庫方法において出庫中で新規注文書を考慮しないことによる出庫の回数と合計搬送の時間が増え、出庫の効率が低下という問題を解決できる。
【0107】
説明の便宜上、上記の装置は、機能によって様々なユニット/モジュールに分けられてそれぞれに説明する。もちろん、本発明を実施する際に、各ユニット/モジュールの機能は、同一または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアで実現されてもよい。
【0108】
以上の実施例の説明により、当業者は、本発明がソフトウェアプラスと必要とする汎用ハードウェアプラットフォームによって実現可能であることが明らかである。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、本質的に、既存の技術に対して貢献する部分をソフトウェア製品として具現化することができる。このソフトウェア製品は記憶媒体に記憶することができ、例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどのように、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなど)で本発明の様々な実施例または実施例の一部に記載の方法を実行するようにするためのいくつかのコマンドを含むものである。
【0109】
ここで説明するのは、第1のおよび第2のなどの関係用語は、1つのエンティティまたは操作を別のエンティティまたは操作と区別するだけのために使用される。これらのエンティティや操作の間にはこのような実際的な関係や順序が存在することを必ずしも要求したり暗示したりするものではない。さらに、用語「含む」、「備える」、または他の任意の変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置がそれらの要素を含むだけでなく、明示的にリストされていない他の要素、またはこのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素を含むように、非排他的な要素を含むことを意図している。 これ以上の制限がない場合は,「一つ…を含む」という文が用いられる限定された要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置において、さらに同じ要素が存在することを排除しない。
【0110】
本明細書の各実施例は、関連した方法で説明されており、各実施例の間で類似の部分は互いに参照すればよく、各実施例は、他の実施例と異なる部分を重点的に説明する。
特に、
図3に示す出庫装置の実施例、
図4と
図5に示す電子装置の実施例、上記実行可能プログラムコードの実施例、上記コンピュータ可読記憶媒体の実施例については、
図1乃至
図2に示す出庫方法の実施例と基本的に類似するため、説明が簡単であり、関連する部分は、
図1乃至
図2に示す出庫方法の実施例の一部を参照して説明すればよい。
以上に記載するのは本発明の好ましい実施例だけであり、本発明を制限するものではない。本発明の主旨と原則においてなされる修正、均等物による置換え、改良などは、いずれも本発明の保護の範囲の内にある。