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特許7046100オフライン決済、サービス処理、および決済処理のための方法およびデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-24
(45)【発行日】2022-04-01
(54)【発明の名称】オフライン決済、サービス処理、および決済処理のための方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20220325BHJP
【FI】
G06Q20/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019557424
(86)(22)【出願日】2018-08-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-27
(86)【国際出願番号】 CN2018100777
(87)【国際公開番号】W WO2019037650
(87)【国際公開日】2019-02-28
【審査請求日】2019-11-27
(31)【優先権主張番号】201710721677.8
(32)【優先日】2017-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ファチェン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ・ワン
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-513122(JP,A)
【文献】国際公開第2014/103543(WO,A1)
【文献】特開2013-186666(JP,A)
【文献】特開2002-049870(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフライン決済のためのコンピュータに実装される方法であって、
徴収デバイスと決済デバイスとの間に通信接続を確立するステップであって、前記徴収デバイスと前記決済デバイスとの両方がオフライン状態である、ステップと、
前記徴収デバイスによって送信された決済データを、前記徴収デバイスへの確立された前記通信接続を通じて前記決済デバイスによって受信するステップであって、前記決済データは前記決済デバイスによる支払われた額からなる、ステップと、
前記決済デバイスによって、決済結果を得るために前記決済データおよび前記決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行するステップであって、前記支払われた額が前記決済デバイスによって用いられるオフライン電子アカウントから差し引かれる、ステップと、
前記決済デバイスによって、前記決済デバイスの前記アカウント情報と前記徴収デバイスより取得された前記徴収デバイスのアカウント情報、および、前記決済デバイスにて実際に支払われた決定額と前記決済デバイスが該額を支払う決済時間とに基づいて、決済レコードを生成するステップと、
前記決済デバイスによって、前記通信接続を通じて前記徴収デバイスに前記決済結果を返すステップと、
前記徴収デバイスによって、徴収結果を得るために前記決済結果および前記決済デバイスより取得された前記決済デバイスの前記アカウント情報に基づいて徴収処理を実行するステップであって、前記支払われた額が前記徴収デバイスによって用いられるオフライン電子アカウントに加えられる、ステップと、
前記徴収デバイスによって、前記決済デバイスのアカウント情報と前記徴収デバイスのアカウント情報、および、前記徴収デバイスにて実際に徴収された額と前記徴収デバイスが該額を徴収する徴収時間に基づいて徴収レコードを生成するステップと、
サーバによって、前記決済デバイスがオンライン状態の際に前記決済デバイスにて送られた前記決済レコードと、前記徴収デバイスがオンライン状態の際に前記徴収デバイスにて送られた前記徴収レコードとを受信するステップと、
前記サーバよって、前記決済レコードに含まれる前記支払われた決定額、前記決済デバイスのアカウント情報、前記徴収デバイスのアカウント情報、および、前記決済時間と、前記徴収レコードに含まれる前記徴収された額、前記決済デバイスのアカウント情報、前記徴収デバイスのアカウント情報、および、前記徴収時間とに少なくとも基づいて、前記決済レコードが前記徴収レコードと一致するか判定するステップと、
前記決済レコードが前記徴収レコードと一致しないとの判定に応じて、
前記徴収デバイスのアカウント情報に対応する第1の与信限度と前記決済デバイスのアカウント情報に対応する第2の与信限度とを判定することと、
前記第1および第2の与信限度の最も高い与信限度に対応するアカウント情報に対応するデバイスによって送られた前記決済レコードまたは前記徴収レコードの金額に、前記最も高い与信限度に対応するアカウント情報に対応するデバイスと異なる前記徴収デバイスまたは前記決済デバイスの前記オフライン電子アカウントの金額を合わせることと、
を含む、コンピュータに実装される方法。
【請求項2】
前記通信接続が、Bluetooth(登録商標)、赤外線、ZigBee(登録商標)、および近距離無線通信(NFC)のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項3】
前記徴収デバイスによって前記決済デバイスの前記アカウント情報を取得することが、
前記決済デバイスによって表示されたデジタルオブジェクト識別子(DOI)を特定することによって前記決済デバイスの前記アカウント情報を前記徴収デバイスによって取得すること、または
前記徴収デバイスによって前記通信接続を通じて前記決済デバイスから前記決済デバイスの前記アカウント情報を取得することを含む請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項4】
前記徴収デバイスによって送信された前記決済データを、前記徴収デバイスへの確立された前記通信接続を通じて前記決済デバイスによって受信するステップが、
前記徴収デバイスによってブロードキャストされ、前記決済データおよび前記アカウント情報を含むBluetooth(登録商標)信号を前記決済デバイスによって取得することと、
前記Bluetooth(登録商標)信号に含まれる前記アカウント情報が前記決済デバイスの前記アカウント情報と一致すると判定するとき、前記決済データを受信することとを含む請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項5】
前記決済結果が、前記決済デバイスが前記決済デバイスの前記オフライン電子アカウントから前記金額を成功裏に差し引くことを示す情報を含む請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項6】
前記サーバによって、前記決済レコードが前記徴収レコードと一致するか判定するステップは、
前記決済レコードに含まれる前記決済デバイスの前記アカウント情報および前記徴収デバイスの前記アカウント情報、ならびに、前記徴収レコードに含まれる前記徴収デバイスの前記アカウント情報および前記決済デバイスの前記アカウント情報に基づいて、前記決済レコードが前記徴収レコードと一致するかどうかを判定することと、
を含む請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項7】
前記決済レコードが前記徴収レコードと一致するかどうかを判定することが、
前記決済レコードおよび前記徴収レコードが、
前記決済デバイスによって実際に支払われ、前記決済レコードに含まれる前記金額が、前記徴収デバイスによって実際に徴収され、前記徴収レコードに含まれる徴収された金額と一致し、
前記決済レコードに含まれる前記決済デバイスの前記アカウント情報が、前記徴収レコードに含まれる前記決済デバイスの決済アカウント情報と一致し、
前記決済レコードに含まれる前記徴収デバイスの前記アカウント情報が、前記徴収レコードに含まれる前記徴収デバイスの徴収アカウント情報と一致し、
前記決済レコードに含まれる前記決済時間と前記徴収レコードに含まれる前記徴収時間との間の差が、指定された値を超えていないことを含む条件を満たすかどうかを判定することと、
前記決済レコードと前記徴収レコードとがいずれか一つの条件を満たさないと判定することに応じて、前記決済レコードが前記徴収レコードと一致しないと判定することとを含む請求項6に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項8】
前記決済デバイスが前記オンライン状態であるときに前記サーバにリチャージ要求を送信するステップであって、前記サーバが前記決済デバイスのオンライン電子アカウントから前記決済デバイスの前記オフライン電子アカウントに前記リチャージ要求内のリチャージ金額を送金するように構成される、ステップ含む請求項6に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項9】
オフライン決済のための装置であって、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法を実行するように構成された複数のモジュールを含む、装置。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法を実行するように構成されたコンピュータによって実行可能な1または複数の命令を記憶する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、コンピュータテクノロジーの分野に関し、特に、オフライン決済、サービス処理、および決済処理のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータテクノロジーの継続的な発展によって、様々な形態のサービスが、人々によって常に利用され得る。これらのサービスは、ユーザがいつでもどこでもサービス処理を実行することを可能にし、ユーザに利便性を提供することができる。
【0003】
現在、ユーザは、常にオンライン状態でサービスを処理する必要がある。たとえば、ユーザがエンドユーザデバイスを使用することによってサービスを処理するとき、エンドユーザデバイスは、オンライン状態である必要があり、エンドユーザデバイスは、サービス処理を完了するためにサーバとサービスデータをやりとりすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存のテクノロジーに基づいて、より効果的なサービス処理方法が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済方法を提供する。
【0006】
本明細書は、オフライン決済方法であって、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスと決済デバイスとの間に通信接続を確立するステップと、徴収デバイスによって送信された決済データを、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて決済デバイスによって受信するステップと、決済デバイスによって、決済結果を得るために決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行するステップと、決済デバイスによって、通信接続を通じて徴収デバイスに決済結果を返すステップと、徴収デバイスによって、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するステップとを含む、オフライン決済方法を提供する。
【0007】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済方法を提供する。
【0008】
本明細書は、オフライン決済方法であって、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスと決済デバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信するステップと、決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済デバイスによって取得された返された決済結果を受信するステップと、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するステップとを含む、オフライン決済方法を提供する。
【0009】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済装置を提供する。
【0010】
本明細書は、オフライン決済装置であって、装置と決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに装置と決済デバイスとの間に通信接続を確立するように構成された接続確立モジュールと、通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信するように構成された送信モジュールと、決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済デバイスによって取得された返された決済結果を受信するように構成された受信モジュールと、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように構成された処理モジュールとを含む、オフライン決済装置を提供する。
【0011】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための、オフライン決済のための徴収デバイスを提供する。
【0012】
本明細書は、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを含む、オフライン決済のための徴収デバイスであって、メモリが、プログラムを記憶し、プログラムが、以下のステップ、すなわち、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスと決済デバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信するステップと、決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済デバイスによって取得された返された決済結果を受信するステップと、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される、徴収デバイスを提供する。
【0013】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済方法を提供する。
【0014】
本明細書は、オフライン決済方法であって、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて、徴収デバイスによって送信された決済データを決済デバイスによって受信するステップと、決済結果を得るために決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行するステップと、徴収デバイスが徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように徴収デバイスに決済結果を返すステップとを含む、オフライン決済方法を提供する。
【0015】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済装置を提供する。
【0016】
本明細書は、オフライン決済装置であって、徴収デバイスと装置との両方がオフライン状態であるときに、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて、徴収デバイスによって送信された決済データを受信するように構成された受信モジュールと、決済結果を得るために決済データおよび装置のアカウント情報に基づいて決済処理を実行するように構成された処理モジュールと、徴収デバイスが徴収結果を得るために決済結果および装置の取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように徴収デバイスに決済結果を返すように構成された返答モジュールとを含む、オフライン決済装置を提供する。
【0017】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための、オフライン決済のための決済デバイスを提供する。
【0018】
本明細書は、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを含む、オフライン決済のための決済デバイスであって、メモリが、プログラムを記憶し、プログラムが、以下のステップ、すなわち、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて、徴収デバイスによって送信された決済データを決済デバイスによって受信するステップと、決済結果を得るために決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行するステップと、徴収デバイスが徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように徴収デバイスに決済結果を返すステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される、決済デバイスを提供する。
【0019】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済方法を提供する。
【0020】
本明細書は、オフライン決済方法であって、オンライン状態であるときに決済デバイスによって送信された決済レコードおよびオンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信された徴収レコードをサーバによって受信するステップであって、決済レコードが、決済デバイスと徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるときに決済デバイスによって徴収デバイスとの決済サービスを実行することによって生成され、徴収レコードが、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに徴収デバイスによって決済デバイスとの徴収サービスを実行することによって生成される、ステップと、決済レコードおよび徴収レコードに基づいてサービスのチェックを実行するステップとを含む、オフライン決済方法を提供する。
【0021】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのオフライン決済装置を提供する。
【0022】
本明細書は、オフライン決済装置であって、オンライン状態であるときに決済デバイスによって送信された決済レコードおよびオンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信された徴収レコードを受信するように構成された受信モジュールであって、決済レコードが、決済デバイスと徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるときに決済デバイスによって徴収デバイスとの決済サービスを実行することによって生成され、徴収レコードが、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに徴収デバイスによって決済デバイスとの徴収サービスを実行することによって生成される、受信モジュールと、決済レコードおよび徴収レコードに基づいてサービスのチェックを実行するように構成されたチェックモジュールとを含む、オフライン決済装置を提供する。
【0023】
本明細書は、決済処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための、オフライン決済のためのサーバを提供する。
【0024】
本明細書は、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを含む、オフライン決済のためのサーバであって、メモリが、プログラムを記憶し、プログラムが、以下のステップ、すなわち、オンライン状態であるときに決済デバイスによって送信された決済レコードおよびオンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信された徴収レコードを受信するステップであって、決済レコードが、決済デバイスと徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるときに決済デバイスによって徴収デバイスとの決済サービスを実行することによって生成され、徴収レコードが、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに徴収デバイスによって決済デバイスとの徴収サービスを実行することによって生成される、ステップと、決済レコードおよび徴収レコードに基づいてサービスのチェックを実行するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される、サーバを提供する。
【0025】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するためのサービス処理方法を提供する。
【0026】
本明細書は、サービス処理方法であって、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するステップと、サービスデバイスによって、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するステップと、エンドユーザデバイスによって、第1のサービス結果を得るためにサービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するステップと、エンドユーザデバイスによって、通信接続を通じてサービスデバイスに第1のサービス結果を返すステップと、サービスデバイスによって、第2のサービス結果を得るために第1のサービス結果およびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するステップとを含む、サービス処理方法を提供する。
【0027】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理方法を提供する。
【0028】
本明細書は、決済処理方法であって、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するステップと、サービスデバイスによって、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するステップと、エンドユーザデバイスによって、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するステップと、エンドユーザデバイスによって、サービスデバイスに第1のサービスレコードを送信するステップと、サービスデバイスによって、第1のサービスレコードおよび取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するステップと、エンドユーザデバイスがオンライン状態であるときに、エンドユーザデバイスによってサーバに第1のサービスレコードを送信するステップと、サービスデバイスがオンライン状態であるときに、サービスデバイスによってサーバに第2のサービスレコードを送信するステップと、サーバによって第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行するステップとを含む、決済処理方法を提供する。
【0029】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理方法を提供する。
【0030】
本明細書は、決済処理方法であって、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって生成された返された第1のサービスレコードを受信するステップと、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するステップと、第2のサービスレコードと、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信するステップとを含む、決済処理方法を提供する。
【0031】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理装置を提供する。
【0032】
本明細書は、決済処理装置であって、装置とエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに装置とエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するように構成された接続確立モジュールと、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するように構成された第1の送信モジュールと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって生成された返された第1のサービスレコードを受信するように構成された受信モジュールと、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するように構成された生成モジュールと、第2のサービスレコードと、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信するように構成された第2の送信モジュールとを含む、決済処理装置を提供する。
【0033】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理デバイスを提供する。
【0034】
本明細書は、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを含む決済処理デバイスであって、メモリが、プログラムを記憶し、プログラムが、以下のステップ、すなわち、デバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、デバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって生成された返された第1のサービスレコードを受信するステップと、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するステップと、第2のサービスレコードと、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される、決済処理デバイスを提供する。
【0035】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理方法を提供する。
【0036】
本明細書は、決済処理方法であって、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータをエンドユーザデバイスによって受信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するステップと、サービスデバイスが第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するようにサービスデバイスに第1のサービスレコードを返すステップと、第1のサービスレコードと、オンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信するステップとを含む、決済処理方法を提供する。
【0037】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理装置を提供する。
【0038】
本明細書は、決済処理装置であって、サービスデバイスと装置との両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータを受信するように構成された受信モジュールと、サービスデータおよび装置のアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するように構成された生成モジュールと、サービスデバイスが第1のサービスレコードおよび装置の取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するようにサービスデバイスに第1のサービスレコードを返すように構成された返答モジュールと、第1のサービスレコードと、オンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信するように構成された送信モジュールとを含む、決済処理装置を提供する。
【0039】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理エンドユーザデバイスを提供する。
【0040】
本明細書は、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを含む決済処理エンドユーザデバイスであって、メモリが、プログラムを記憶し、プログラムが、以下のステップ、すなわち、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータをエンドユーザデバイスによって受信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するステップと、サービスデバイスが第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するようにサービスデバイスに第1のサービスレコードを返すステップと、第1のサービスレコードと、オンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される、決済処理エンドユーザデバイスを提供する。
【0041】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理方法を提供する。
【0042】
本明細書は、決済処理方法であって、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードをサーバによって受信するステップであって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、ステップと、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行するステップとを含む、決済処理方法を提供する。
【0043】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理装置を提供する。
【0044】
本明細書は、決済処理装置であって、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを受信するように構成された受信モジュールであって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、受信モジュールと、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行するように構成された処理モジュールとを含む、決済処理装置を提供する。
【0045】
本明細書は、サービス処理がオフライン状態で実行され得ないという既存のテクノロジーの問題を軽減するための決済処理サーバを提供する。
【0046】
本明細書は、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを含む決済処理サーバであって、メモリが、プログラムを記憶し、プログラムが、以下のステップ、すなわち、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを受信するステップであって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、ステップと、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される、決済処理サーバを提供する。
【0047】
本明細書において使用される少なくとも1つの技術的なソリューションは、以下の有益な効果を実現することができる。
【0048】
本明細書の1つまたは複数の実装においては、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスが、決済デバイスへの確立された通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信することができ、その結果、決済デバイスが、決済結果を得るために決済データに基づいて決済処理を実行し、徴収デバイスに決済結果を返すことができ、徴収デバイスが、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行することができる。オフライン状態であるとき、決済デバイスおよび徴収デバイスは、決済デバイスと徴収デバイスとの間に確立された通信接続を通じて互いにデータを送信し、オフライン決済を行うことができる。したがって、たとえユーザによって保持されている決済デバイスがオフライン状態であるとしても、ユーザは、なおも、決済デバイスを使用することによってオフライン決済を行うことができ、ユーザに利便性をもたらす。
【0049】
本明細書において説明される添付の図面は、本明細書をさらに理解させ、本明細書の一部をなすように意図される。本明細書の説明のための実装およびその説明は、本明細書を説明するように意図され、本明細書に対するいかなる限定も定めないように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】本明細書によるオフライン決済プロセスを示す概略図である。
図2】本明細書による、バスに乗るための、ユーザによるオフライン決済方式での料金の支払いを示す概略図である。
図3】本明細書によるサービス処理プロセスを示す概略図である。
図4】本明細書による決済処理プロセスを示す概略図である。
図5A】本明細書による、エンドユーザデバイスによってユーザに対して第1のサービスレコード内の金額を表示することを示す概略図である。
図5B】本明細書による、エンドユーザデバイスによってユーザに対して第1のサービスレコード内の金額を表示することを示す概略図である。
図6】本明細書によるオフライン決済装置を示す概略図である。
図7】本明細書によるオフライン決済装置を示す概略図である。
図8】本明細書によるオフライン決済装置を示す概略図である。
図9】本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。
図10】本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。
図11】本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。
図12】本明細書による決済処理装置を示す概略図である。
図13】本明細書による決済処理装置を示す概略図である。
図14】本明細書による決済処理装置を示す概略図である。
図15】本明細書によるオフライン決済のための徴収デバイスを示す概略図である。
図16】本明細書によるオフライン決済のための決済デバイスを示す概略図である。
図17】本明細書によるオフライン決済のためのサーバを示す概略図である。
図18】本明細書によるサービス処理デバイスを示す概略図である。
図19】本明細書によるサービス処理エンドユーザデバイスを示す概略図である。
図20】本明細書によるサービス処理サーバを示す概略図である。
図21】本明細書による決済処理デバイスを示す概略図である。
図22】本明細書による決済処理エンドユーザデバイスを示す概略図である。
図23】本明細書による決済処理サーバを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
既存のテクノロジーにおいて、ユーザは、通常、エンドユーザデバイスがオンライン状態であるときにエンドユーザデバイスを使用することによって決済を行い、エンドユーザデバイスがオフライン状態になると決済を行うことができない。たとえば、ユーザが別のユーザへの送金サービスを開始するとき、送金サービスを開始するユーザによって使用されるエンドユーザデバイスは、通常、オンライン状態である必要がある。したがって、送金サービスを開始するユーザは、エンドユーザデバイスを使用することによってサーバに送金要求を送信し、サーバを使用することによって送金サービスを完了することができる。送金サービスを開始するユーザのエンドユーザデバイスがオフライン状態になると、ユーザは、エンドユーザデバイスを使用することによってサーバに送金要求を送信することができず、結果的に、送金サービスを実行することができない。
【0052】
ユーザがオフライン状態で決済を行うことを可能にするために上述の問題を効果的に軽減するために、本明細書は、オフライン決済方法を提供する。徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスが決済デバイスへの確立された通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信することができ、その結果、決済デバイスは、決済結果を得るために決済データに基づいて決済処理を実行し、決済結果を徴収デバイスに返すことができ、徴収デバイスは、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行することができる。
【0053】
オフライン状態であるとき、決済デバイスおよび徴収デバイスは、決済デバイスと徴収デバイスとの間に確立された通信接続を通じて互いにデータを送信し、オフライン決済を行うことができる。したがって、たとえユーザによって保持されている決済デバイスと決済デバイスとのオフライン決済を行う徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるとしても、ユーザは、なおも、決済デバイスを使用することによってオフライン決済を行うことができ、ユーザに利便性をもたらす。
【0054】
本明細書において、徴収デバイスは、スマートフォンもしくはタブレットコンピュータなどのインテリジェントなエンドユーザデバイスであることが可能であり、または特定の徴収サービスを実行するデバイス、たとえば、バスの電子課金デバイスもしくはスーパーマーケットの電子スキャン課金デバイスであることが可能である。本明細書において言及される決済デバイスは、スマートフォンもしくはタブレットコンピュータなどのインテリジェントなエンドユーザデバイスであることがやはり可能であり、または徴収サービスを実行する何らかの専用のデバイスであることが可能である。
【0055】
確かに、徴収デバイスおよび決済デバイスによって行われるオフライン決済は、徴収デバイスおよび決済デバイス内のクライアントを使用することによって完了され得る。具体的には、決済サービスを実行するためのクライアントが、徴収デバイスおよび決済デバイスの各々にインストールされ、徴収デバイスおよび決済デバイスは、それぞれのクライアントを実行することによってオフライン決済を完了することができる。
【0056】
当業者に本明細書の1つまたは複数の実装の技術的なソリューションをより深く理解させるために、以下で、本明細書の1つまたは複数の実装の技術的なソリューションを本明細書の1つまたは複数の実装の添付の図面を参照して明瞭で包括的に説明する。明らかに、説明される実装は、本出願の実装のすべてではなく一部であるに過ぎない。創造的な努力なしに本明細書の実装に基づいて当業者によって得られたすべてのその他の実装は、本明細書の保護範囲内に入る。
【0057】
実装1
図1は、本明細書によるオフライン決済プロセスを示す概略図である。プロセスは、以下のステップを含む。
【0058】
S100.徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスと決済デバイスとの間に通信接続を確立する。
【0059】
本明細書において、通信接続は、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスと決済デバイスとの間に確立されることが可能であり、その結果、徴収デバイスおよび決済デバイスは、通信接続を通じて互いにデータをやりとりし、オフライン決済を行う。決済デバイスは、徴収デバイスへの通信接続を能動的に確立することができる。たとえば、Bluetooth(登録商標)接続が、徴収デバイスと決済デバイスとの間に確立されることになる。徴収デバイスは、デバイス名およびデバイスアドレスを含むブロードキャストデータパケットを継続的に外部にブロードキャストすることができる。ブロードキャストデータパケットを取得した後、決済デバイスは、ブロードキャストデータパケットに含まれるデバイス名およびデバイスアドレスに基づいて、決済デバイスへのBluetooth(登録商標)接続を確立することが可能である徴収デバイスを判定することができ、それから、決済デバイス上でユーザによって実行される接続操作に基づいて徴収デバイスへのBluetooth(登録商標)接続を確立することができる。
【0060】
代替的に、徴収デバイスは、決済デバイスへの通信接続確立要求を開始し、決済デバイスが通信接続を確立することに同意すると判定するとき、決済デバイスへの通信接続を確立することができる。Bluetooth(登録商標)接続が徴収デバイスと決済デバイスとの間に確立されることになることが、引き続き例として使用される。決済デバイスは、決済デバイスの決済デバイス名および決済デバイスアドレスを含むブロードキャストデータパケットをブロードキャストすることができる。決済デバイスによってブロードキャストされたブロードキャストデータパケットを取得した後、徴収デバイスは、ブロードキャストデータパケット内の決済デバイス名および決済デバイスアドレスに基づいて決済デバイスに通信接続確立要求を送信することができる。決済デバイスは、ユーザに対して要求を表示し、ユーザが接続確認操作を実行すると判定した後、徴収デバイスに接続確認情報を返し、その結果、徴収デバイスは、情報に基づいて決済デバイスへの通信接続を確立する。
【0061】
確かに、通信接続は、徴収デバイスと決済デバイスとの間に別の方式で確立され得る。たとえば、徴収デバイスは、決済デバイスによって表示された2次元コードをスキャンし、2次元コードから決済デバイスの決済デバイス名および決済デバイスアドレスを特定し、そして、特定された決済デバイス名および決済デバイスアドレスに基づいて決済デバイスへのBluetooth(登録商標)接続を確立することができる。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0062】
本明細書において、徴収デバイスと決済デバイスとの間に確立される通信接続は、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Zigbee(登録商標)、および近距離無線通信(NFC)などの複数の形態であることが可能である。
【0063】
サービス処理中に、徴収デバイスは、決済デバイスからユーザのアカウント情報を取得することができる。本明細書において言及されるアカウント情報は、ユーザアカウント、身分証明書、またはモバイル電話番号などの、オフライン決済を行うためにユーザによって使用される情報であることが可能である。徴収デバイスは、決済デバイスからアカウント情報を複数の方式で取得し得る。たとえば、決済デバイスは、ユーザの2次元コードを表示することができ、2次元コードは、ユーザのアカウント情報を含む。徴収デバイスは、決済デバイスによって表示された2次元コードをスキャンし、2次元コードからユーザのアカウント情報を特定し、取得することができる。
【0064】
代替的に、徴収デバイスは、決済デバイスへの通信接続を確立することによって決済デバイスからユーザのアカウント情報を取得することができる。たとえば、NFCチップが決済デバイスにインストールされており、NFCチップがユーザのアカウント情報を記録すると仮定する。この場合、徴収デバイスは、決済デバイスへのNFC接続を確立することによってアカウント情報を取得することができる。具体的には、徴収デバイスは、徴収デバイスにインストールされたNFCリーダ/ライタを使用することによって決済デバイス内のNFCチップからユーザのアカウント情報を取得することができる。
【0065】
確かに、徴収デバイスは、決済デバイスからユーザのアカウント情報を別の方式で取得し得る。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0066】
S102.徴収デバイスが、通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信する。
【0067】
徴収デバイスは、決済デバイスへの確立された通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信することができる。徴収デバイスは、1対1の接続方式で通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信することができる。たとえば、Bluetooth(登録商標)接続が例として使用される。徴収デバイスは、決済デバイスへのBluetooth(登録商標)接続を確立した後、別の決済デバイスへのBluetooth(登録商標)接続を終了する。徴収デバイスは、決済デバイスへの確立されたBluetooth(登録商標)接続を通じて決済デバイスに決済データを送信することができる。徴収デバイスは、別の決済デバイスがオフライン決済を行うために徴収デバイスへの1対1のBluetooth(登録商標)接続を確立するように、決済デバイスとのオフライン決済を完了した後、確立されたBluetooth(登録商標)接続を終了することができる。
【0068】
確かに、徴収デバイスは、1対多の接続方式で決済デバイスに決済データを送信することができる。たとえば、決済デバイスに決済データを送信する前に、徴収デバイスは、まず、決済デバイスのアカウント情報を取得することができ、それから、徴収デバイスは、決済デバイスのアカウント情報を含む決済データをBluetooth(登録商標)信号に追加することによって決済データをブロードキャストすることができる。決済データを含むBluetooth(登録商標)信号を取得するとき、決済デバイスは、決済データに含まれるアカウント情報が決済デバイスから徴収デバイスによって取得されたアカウント情報と一致しているかどうかを判定し、決済データに含まれるアカウント情報が決済デバイスから徴収デバイスによって取得されたアカウント情報と一致していると判定するとき、決済データを受信することができる。
【0069】
S104.決済デバイスが、決済結果を得るために決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行する。
【0070】
徴収デバイスによって送信された決済データを受信した後、決済デバイスは、決済データに基づいて、決済デバイスによって支払われる必要がある金額を判定し、対応する決済結果を得るために決済デバイスのアカウント情報および金額に基づいて決済処理を実行することができる。
【0071】
決済データを受信した後、決済デバイスは、決済データに基づいて、決済デバイスによって支払われる必要がある金額を判定し、決済デバイスのアカウント情報に対応するアカウントがその金額以上の金額を含むかどうかをさらに判定することができる。アカウント内の金額が決済デバイスによって支払われる必要がある金額以上であると判定するとき、決済デバイスは、アカウントの金額から決済デバイスによって支払われる必要がある金額を差し引き、金額を成功裏に差し引いた後、金額が決済デバイスのアカウントから成功裏に差し引かれることを示す決済結果を生成する。
【0072】
たとえば、ユーザCが、ユーザDに60RMBを支払う必要があると仮定する。この場合、ユーザDの徴収デバイスは、ユーザCの決済デバイスへの通信接続を確立し、通信接続を通じてユーザCの決済デバイスに決済データを送信することができる。決済データは、ユーザDのアカウント情報と、今回ユーザCによって支払われる必要がある決済金額60RMBとを含む。
【0073】
ユーザCの決済デバイスは、決済データから決済金額を判定し、ユーザCのアカウントが決済金額以上の金額を含むかどうかを判定する。ユーザCのアカウントの金額が決済金額以上であると判定するとき、決済デバイスは、ユーザCのアカウントから決済金額を差し引き、金額が成功裏に差し引かれることを示す決済結果を生成することができる。
【0074】
本明細書において言及される決済デバイスのアカウントおよび徴収デバイスのアカウントは、オフライン決済を行うために決済デバイスおよび徴収デバイスによって使用されるオフライン電子アカウントである。オフライン電子アカウントは、独立したアカウントであることができ、オフライン電子アカウントは、オフライン状態で取引を実行するためにユーザによって使用され得る。オフライン電子アカウントの金額は、ユーザによって実行される送金操作を使用することによってユーザのオンライン電子アカウントからオフライン電子アカウントに送金され得る。
【0075】
ユーザによって使用される決済デバイスがオンライン状態であるとき、ユーザは、決済デバイス上で、ユーザのオンライン電子アカウントの指定された金額をオフライン電子アカウントに送金する操作を実行することができる。決済デバイスは、ユーザによって実行された送金操作に基づいて対応する送金要求を生成し、送金要求をサーバに送信することができる。サーバは、送金要求に伴う送金される金額を判定し、ユーザのオンライン電子アカウントからユーザのオフライン電子アカウントに送金される金額を送金することができる。このプロセスは、オフライン電子アカウントをリチャージすることと考えられ得る。それに対応して、本明細書において言及される指定された金額および送金される金額は、リチャージ金額と考えられることが可能であり、送金要求は、リチャージ要求と考えられることが可能である。したがって、ユーザは、オフラインアカウントを使用することによってオフライン状態で取引を直接実行することができる。
【0076】
確かに、本明細書において言及される徴収デバイスも、徴収デバイスのオンライン電子アカウントを使用することによって徴収デバイスのオフライン電子アカウントをリチャージすることができる。特定のプロセスは、決済デバイスが決済デバイスのオフライン電子アカウントをリチャージする上述のプロセスと基本的に同じである。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0077】
S106.決済デバイスが、通信接続を通じて徴収デバイスに決済結果を返す。
【0078】
S108.徴収デバイスが、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行する。
【0079】
決済デバイスは、決済結果を生成した後、徴収デバイスに決済結果を返すことができる。徴収デバイスは、決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収結果を生成することができる。決済デバイスは、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて徴収デバイスに決済結果を返すことができる。徴収デバイスは、決済データに含まれ、決済デバイスのアカウントから決済デバイスによって成功裏に差し引かれる決済デバイスによって支払われる必要がある金額を決済結果に基づいて判定し、徴収デバイスのアカウント情報に対応するアカウントにその金額を足し、徴収の成功を示す徴収結果を生成することができる。
【0080】
先の例においては、決済デバイスから決済結果を受信した後、徴収デバイスは、決済デバイスがユーザCのオフライン電子アカウントから60RMBを成功裏に差し引くと判定することができる。この場合、徴収デバイスは、徴収デバイスのオフライン電子アカウントに対応する金額60RMBを足し、徴収の成功を示す徴収結果を生成することができる。
【0081】
決済の成功を示す情報以外に、上述の決済結果は、代替的に、決済の失敗を示す情報を含むことに留意することは有意義である。具体的には、決済デバイスのアカウントから決済デバイスによって支払われる必要がある金額を差し引くことに失敗するとき、決済デバイスは、決済の失敗を示す決済結果を生成することができる。それに対応して、決済デバイスが通信接続を通じて徴収デバイスに決済の失敗を示す決済結果を返すとき、徴収デバイスは、決済結果に基づいて、決済デバイスが対応する金額を支払うことに失敗すると判定し、それから、金額が徴収デバイスのアカウントに足されることに失敗することを示す情報、つまり、徴収結果を生成することができる。
【0082】
本明細書において、徴収デバイスは、決済デバイスによって実際に支払われた判定された金額、徴収デバイスのアカウント情報、決済デバイスの取得されたアカウント情報、および徴収デバイスが金額を徴収する徴収時間に基づいて徴収レコードを生成し、後続のプロセスにおいてサーバに徴収レコードをアップロードすることができ、その結果、サーバは、オンライン状態であるときに徴収デバイスによってアップロードされた徴収レコードおよびオンライン状態であるときに決済デバイスによってアップロードされた決済レコードに基づいて、決済デバイスおよび徴収デバイスによって行われたオフライン決済をチェックして決済サービスの正確さを保証する。決済デバイスは、決済デバイスによって実際に支払われた判定された金額、決済デバイスのアカウント情報、徴収デバイスの取得されたアカウント情報、および決済デバイスが金額を支払う決済時間に基づいて決済レコードを生成することができる。
【0083】
徴収レコードがその金額に基づいて生成される、決済デバイスによって実際に支払われた金額に関して、徴収デバイスは、決済デバイスに送信された決済データに基づいて、決済デバイスによって実際に支払われた金額を判定することができるか、または決済デバイスによって返された決済結果に基づいて、決済デバイスによって実際に支払われた金額を判定することができる。
【0084】
決済デバイスのアカウント情報、徴収デバイスのアカウント情報、決済金額、および決済時間に加えて、決済レコードは、決済受け付け番号(order number)(決済受け付け番号は、オフライン状態で所定のアルゴリズムを使用することによって生成され得る)およびデバイス番号などのその他の情報を含み得る。同様に、徴収レコードも、その他の情報を含み得る。
【0085】
本明細書において、徴収デバイスが、複数の機会に決済デバイスのアカウント情報を取得することができることに留意することは有意義である。徴収デバイスは、ステップS100の前に決済デバイスのアカウント情報を取得し得る。たとえば、決済デバイスは、決済デバイスのアカウント情報のデジタルオブジェクト識別子(DOI)(たとえば、決済デバイスのアカウント情報を含む2次元コードまたはバーコード)を徴収デバイスに対して表示することができる。徴収デバイスは、DOIから決済デバイスのアカウント情報を特定し、取得することができ、そして、徴収デバイスは、決済デバイスへの通信接続を確立する。
【0086】
徴収デバイスは、決済デバイスへの通信接続を確立した後、通信接続を通じて決済デバイスから決済デバイスのアカウント情報を取得することができる。たとえば、決済デバイスへの通信接続を確立した後、徴収デバイスは、通信接続を通じて、決済デバイスのアカウント情報を取得する要求を決済デバイスに送信することができる。決済デバイスは、要求に基づいて徴収デバイスに決済デバイスのアカウント情報を送信することができる。
【0087】
徴収デバイスは、代替的に、ステップS106において決済デバイスによって返された決済結果を使用することによって決済結果から決済デバイスのアカウント情報を取得することができる。徴収デバイスは、多くのその他の機会に決済デバイスのアカウント情報を取得し得る。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0088】
同様に、決済デバイスは、決済レコードを生成するときに徴収デバイスのアカウント情報を取得する必要がある。決済デバイスは、多くの機会に徴収デバイスのアカウント情報を取得し得る。決済デバイスは、徴収デバイスへの通信接続を確立した後、通信接続を通じて徴収デバイスから徴収デバイスのアカウント情報を取得することができる。決済デバイスは、代替的に、徴収デバイスによって送信された決済データを使用することによって徴収デバイスのアカウント情報を取得することができる。代替的に、決済デバイスへの通信接続を確立するプロセスにおいて、徴収デバイスは、徴収デバイスのアカウント情報、徴収デバイスのデバイス名、および徴収デバイスのデバイスアドレスを含む信号をブロードキャストすることができる。信号を取得した後、決済デバイスは、信号に含まれる徴収デバイスのデバイスアドレスおよびデバイス名に基づいて徴収デバイスへの通信接続を確立し、信号から徴収デバイスのアカウント情報を取得することができる。確かに、決済デバイスは、別の機会に徴収デバイスのアカウント情報を取得し得る。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0089】
サービスの正確さを保証するために、サーバは、オフライン状態で徴収デバイスおよび決済デバイスによって実行される決済サービスをチェックする必要がある。したがって、オンライン状態であるときに、徴収デバイスは、徴収デバイスによって保存された徴収レコードをサーバに送信する必要がある。同様に、オンライン状態であるときに、決済デバイスは、決済デバイスによって保存された決済レコードをサーバに送信する必要がある。サーバは、決済レコードおよび徴収レコードに基づいて、ユーザによって実行されたオフライン決済サービスをチェックすることができる。具体的には、サーバは、決済レコードに記録された内容が徴収レコードに記録された内容と一致しているかどうかをチェックしてサービスの正確さを保証する。
【0090】
サーバは、決済レコードおよび徴収レコードが以下の条件を満たすかどうかを判定することによって、決済レコードが徴収レコードと一致するかどうかを判定し得る。
【0091】
1.決済デバイスによって実際に支払われ、決済レコードに含まれる金額が、徴収デバイスによって実際に徴収され、徴収レコードに含まれる金額と同じである。
【0092】
2.決済レコードに含まれる決済デバイスのアカウント情報が、徴収レコードに含まれる決済デバイスのアカウント情報と同じである。
【0093】
3.決済レコードに含まれる徴収デバイスのアカウント情報が、徴収レコードに含まれる徴収デバイスのアカウント情報と同じである。
【0094】
4.決済デバイスが金額を支払い、決済レコードに含まれる決済時間と、徴収デバイスが金額を徴収し、徴収レコードに含まれる徴収時間との間の差が、指定された値を超えていない。
【0095】
決済レコードと徴収レコードとの両方が上述の条件を満たすと判定するとき、サーバは、決済レコードが徴収レコードと一致すると判定する。サーバは、条件のうちのいずれか1つが満たされないとき、決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定し得る。
【0096】
決済レコードが徴収レコードと一致すると判定するとき、サーバは、徴収デバイスおよび決済デバイスによって既に実行されたオフライン決済サービスにおいて問題が起こらないと判定し得る。決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定するとき、サーバは、徴収デバイスのアカウント情報に対応する与信限度額(credit limit)および決済デバイスのアカウント情報に対応する与信限度額を別々に判定することができる。サーバは、最も高い与信限度額に対応するアカウント情報に対応するデバイスによって送信された決済レコードまたは徴収レコードに基づいて徴収デバイスのアカウントの金額および決済デバイスのアカウントの金額のうちの少なくとも一方を調整することができる。
【0097】
たとえば、徴収デバイスによってサーバに送信される徴収レコードの内容が、2017-7-23、受取人:アカウントA(徴収デバイスのアカウント情報)、支払人:アカウントB(決済デバイスのアカウント情報)、および徴収金額:13であり、決済デバイスによってサーバに送信される決済レコードの内容が、2017-7-23、受取人:アカウントA、支払人:アカウントB、および決済金額:15であると仮定する。決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定するとき、サーバは、アカウントAに対応する与信限度額およびアカウントBに対応する与信限度額を別々に判定し、2つの判定された与信限度額を比較することができる。2つの与信限度額の中のアカウントAの与信限度額がより高いと判定するとき、サーバは、徴収デバイスによって送信された徴収レコードに基づいてアカウントBの金額を調整することができる。
【0098】
確かに、決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定するとき、サーバは、サービスの調整を別の方式で実行することができる。たとえば、徴収デバイスおよび決済デバイスがオンライン状態であるとき、サーバは、徴収デバイスのアカウントに含まれる金額および決済デバイスのアカウントに含まれる金額を別々に判定することができる。サーバは、決済レコードと、徴収デバイスによって別の決済デバイスとの取引を実行することによって生成された(別の決済デバイスに決済を行うことによって生成された決済レコードを含むことが可能であり、別の決済デバイスからの金額を徴収することによって生成された徴収レコードをさらに含むことが可能である)取引レコードとに基づいて徴収デバイスのアカウントの金額をチェックすることができる。同様に、サーバは、徴収レコードと、決済デバイスによって別の徴収デバイスまたは決済デバイスとの取引を実行することによって生成された取引レコードとに基づいて決済デバイスのアカウントの金額をチェックすることができる。徴収デバイスのアカウントのものであり、決済レコードと、徴収デバイスによって別の決済デバイスとの取引を実行することによって生成された取引レコードとを使用することによって計算される金額が徴収デバイスのアカウントの実際の金額と一致していないと判定するとき、サーバは、計算された金額に基づいて徴収デバイスのアカウントの実際の金額を調整することができる。サーバは、このようにして決済デバイスのアカウントの金額も調整することができる。
【0099】
決済レコードが徴収レコードと一致しないとき、サーバは、代替的に、決済デバイスおよび徴収デバイスの信頼性を別々の判定し、それから、判定された信頼性に基づいてサービスの調整を実行することができる。サーバは、オンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信され、決済デバイスとの取引を実行することによって生成される取引レコードと、オンライン状態であるときに決済デバイスによってサーバに送信され、徴収デバイスとの取引を実行することによって生成される取引レコードとに基づいて、取引レコードと一致している取引の数を判定し、それから、徴収デバイスによって決済デバイスと実行される取引の総数と、取引レコードと一致している取引の判定された数とに基づいて徴収デバイスの信頼性(信頼性は、徴収デバイスのアカウント情報に対応する信頼性であることが可能である)を判定することができる。取引レコードと一致している取引の数のより大きな値は、より高い信頼性を示す。同様に、サーバは、このようにして決済デバイスの信頼性(信頼性は、決済デバイスのアカウント情報に対応する信頼性であることが可能である)を判定することができる。
【0100】
徴収デバイスの信頼性および決済デバイスの信頼性を別々に判定した後、サーバは、徴収デバイスの信頼性と決済デバイスの信頼性とを比較し、より高い信頼性を有する方によって送信された取引レコード(決済レコードまたは徴収レコード)に基づいて徴収デバイスのアカウントの金額および決済デバイスのアカウントの金額のうちの少なくとも一方を調整することができる。確かに、サーバは、サービスの調整を多くのその他の方式で実行することができる。代替的に、サーバは、サービスの調整を手動分析方式で実行することができる。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0101】
確かに、決済レコードおよび徴収レコードは、それぞれ、取引受け付け番号などのその他の情報をさらに含み得る。したがって、決済レコードが徴収レコードと一致するかどうかを判定するとき、サーバは、決済レコードおよび徴収レコードに含まれるすべての情報を比較することができる。決済レコードおよび徴収レコードのすべての情報が同じであると判定するとき、サーバは、決済レコードが徴収レコードと一致すると判定することができる。そうでない場合、サーバは、決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定することができる。
【0102】
サービスのチェックが、チェックする責任を担うエンドユーザデバイスによって代替的に実行されることが可能であるか、またはシステムによって実行されることが可能であることに留意することは有意義である。特定のチェック方法は、上述のチェック方法と同じであり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。
【0103】
決済レコードに含まれる上述の決済時間は、代替的に、決済デバイスが決済データを受信する時間であることが可能であり、それに対応して、徴収レコードに含まれる徴収時間は、徴収デバイスが決済データを送信する時間であることが可能である。確かに、決済時間および徴収時間は、それぞれ、別の時間であることが可能である。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。
【0104】
オフライン状態であるとき、決済デバイスおよび徴収デバイスは、決済デバイスと徴収デバイスとの間に確立された通信接続を通じて互いにデータを送信し、オフライン決済を行うことができることが上述の方法から分かる。したがって、たとえユーザによって保持されている決済デバイスと決済デバイスとのオフライン決済を行う徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるとしても、ユーザは、なおも、決済デバイスを使用することによってオフライン決済を行うことができ、ユーザに利便性をもたらす。
【0105】
本明細書において提供されるサービス処理方法を説明する過程で、サービス処理方法が、決済デバイスが支払い側であり、徴収デバイスが受け取り側であるオフライン決済の筋書きを使用することによって上で説明されていることに留意することは有意義である。しかし、本明細書において提供されるオフライン決済方法は、決済デバイスが受け取り側であり、徴収デバイスが支払い側であるオフライン決済の筋書きにも適用可能である。具体的には、徴収デバイスによって通信接続を通じて決済デバイスに送信される決済データが、決済デバイスによって徴収される必要がある金額を含む。決済デバイスは、決済データに基づいて決済デバイスのアカウントに金額を足し、徴収の成功を示す徴収結果を徴収デバイスに返すことができる。徴収結果に基づいて決済デバイスが金額を成功裏に徴収したと判定した後、徴収デバイスは、徴収デバイスのアカウントから金額を差し引き、それから、決済(または控除と呼ばれる)の成功を示す決済結果を生成することができる。
【0106】
確かに、徴収デバイスは、まず、徴収デバイスのアカウントから決済デバイスによって徴収される必要がある金額を差し引き、それから、決済デバイスによって徴収される必要がある金額を含む決済データを決済デバイスへの確立された通信接続を通じて決済デバイスに送信することができ、その結果、決済デバイスは、取得された決済データに基づいて決済デバイスのアカウントに金額を足すことができる。
【0107】
本明細書において提供されるオフライン決済方法は、完全な信用システム(credit system)に基づいて実行され得る。具体的には、ユーザの与信限度額が特定の度合いに達する(指定された与信限度額を超える)ときにのみ、オフライン電子アカウントが、徴収デバイスまたは決済デバイスのために開かれ得る。したがって、徴収デバイスおよび決済デバイスによって行われるオフライン決済のセキュリティおよび正確さが、効果的に保証され得る。確かに、徴収デバイスのアカウント情報または決済デバイスのアカウント情報が信頼できる組織に対応する場合、オフライン電子アカウントがやはり開かれ得る。
【0108】
本明細書において提供されるオフライン決済方法をさらに説明するために、図2に示されるように、ユーザがバスに乗るための料金を支払う筋書きが、詳細な説明を与えるために使用される。
【0109】
図2は、本明細書による、バスに乗るための、ユーザによるオフライン決済方式での料金の支払いを示す概略図である。
【0110】
バスに乗る前に、ユーザは、オフライン状態でオフライン決済を行うために、モバイル電話(つまり、決済デバイス)を使用することによってユーザのオフライン電子アカウントにオンライン状態でリチャージすることができる。バスに乗るとき、ユーザは、モバイル電話のBluetooth(登録商標)接続を有効にし、バスの課金デバイス(つまり、上述の徴収デバイス)によってブロードキャストされ、課金デバイスの名前および課金デバイスのアドレスを含むブロードキャストパケットを探索し、その結果、Bluetooth(登録商標)接続が、特定されたブロードキャストパケットを使用することによってモバイル電話と課金デバイスとの間に確立される。
【0111】
ユーザは、モバイル電話を使用することによって課金デバイスに対してユーザの2次元コードを表示することができる。課金デバイスは、2次元コードからユーザのアカウント情報を特定し、それから、モバイル電話への確立されたBluetooth(登録商標)接続を通じてモバイル電話に控除データ(つまり、決済データ)を送信することができる。控除データは、課金デバイスのアカウント情報および控除金額を含む。
【0112】
控除データを受信した後、モバイル電話は、控除データから控除金額を判定し、ユーザのオフライン電子アカウントの金額が控除金額以上であるかどうかをさらに判定することができる。そうである場合、モバイル電話は、オフライン電子アカウントから控除金額を差し引き、控除成功の結果(つまり、決済結果)を生成し、ユーザのアカウント情報、課金デバイスのアカウント情報、および控除金額に基づいて控除レコード(つまり、決済レコード)を生成する。そうでない場合、モバイル電話は、控除失敗の結果を生成する。
【0113】
モバイル電話は、生成された結果(つまり、決済結果)を課金デバイスに返すことができる。受信された結果に基づいて、金額がユーザのオフライン電子アカウントから成功裏に差し引かれると判定した後、課金デバイスは、控除金額を課金デバイスのオフライン電子アカウントに足し、取得されたアカウント情報、課金デバイスのアカウント情報、および控除金額に基づいて徴収レコードを生成することができる。
【0114】
モバイル電話および課金デバイスは、モバイル電話および課金デバイスによってそれぞれ生成される控除レコードおよび徴収レコードを保存することができる。オンライン状態であるとき、モバイル電話および課金デバイスがモバイル電話および課金デバイスによってそれぞれ生成される控除レコードおよび徴収レコードをサーバにそれぞれ送信し、その結果、サーバは、受信された控除レコードおよび徴収レコードを使用することによって、バスに乗るためにユーザによって既に行われた決済をチェックして決済サービスの正確さを保証する。
【0115】
実装2
図3は、本明細書によるサービス処理プロセスを示す概略図である。プロセスは、以下のステップを含む。
【0116】
S300.サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立する。
【0117】
S302.サービスデバイスが、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信する。
【0118】
S304.エンドユーザデバイスが、第1のサービス結果を得るためにサービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてサービス処理を実行する。
【0119】
S306.エンドユーザデバイスが、通信接続を通じてサービスデバイスに第1のサービス結果を返す。
【0120】
S308.サービスデバイスが、第2のサービス結果を得るために第1のサービス結果およびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいてサービス処理を実行する。
【0121】
本明細書において提供されるサービス処理方法において、サービスデバイスおよびエンドユーザデバイスは、両方ともオフライン状態であるときにサービス処理を実行することができる。特定のプロセスに関して、実装1において説明されたオフライン決済方法のプロセスに対する参照がなされ得る。サービスデバイスは、実装1の徴収デバイスと等価であり、エンドユーザデバイスは、実装1の決済デバイスと等価であり、サービスデータは、実装1の決済データと等価であり、第1のサービス結果は、実装1の決済結果と等価であり、第2のサービス結果は、実装1の徴収結果と等価である。
【0122】
エンドユーザデバイスは、取得されたサービスデータ、エンドユーザデバイスのアカウント情報、サービスデバイスの取得されたアカウント情報、およびサービス処理時間に基づいて対応する第1のサービスレコードを生成し(たとえば、決済の筋書きにおいて、エンドユーザデバイスは、エンドユーザデバイスによって実際に支払われた金額、エンドユーザデバイスのアカウント情報、サービスデバイスの取得されたアカウント情報、およびエンドユーザデバイスが金額を支払う決済時間に基づいて決済レコードを生成することができる)、エンドユーザデバイスがオンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信することができる。
【0123】
同様に、サービスデバイスは、サービスデータ、サービスデバイスのアカウント情報、エンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報、およびサービス処理時間に基づいて対応する第2のサービスレコードを生成し(たとえば、決済の筋書きにおいて、サービスデバイスは、サービスデバイスによって実際に徴収された金額、エンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報、サービスデバイスのアカウント情報、およびサービスデバイスが金額を徴収する徴収時間に基づいて徴収レコードを生成することができる)、サービスデバイスがオンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信することができる。
【0124】
エンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを取得した後、サーバは、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいて、サービスデバイスおよびエンドユーザデバイスによって実行されたサービス処理をチェックすることができる。特定のチェックプロセスは、実装1において言及されたチェックプロセスと基本的に同じであり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。
【0125】
本明細書において言及されるサービス処理方法が、決済の筋書きに限定されず、別の同様の筋書きにも適用可能であることに留意することは有意義である。たとえば、オフライン状態で友達を追加するプロセスにおいて、ユーザAが、エンドユーザデバイスを使用することによって、ユーザBのエンドユーザデバイスによって表示された2次元コードをスキャンしてユーザBのアカウント情報を取得することができる。ユーザAは、エンドユーザデバイスを使用することによってユーザBのエンドユーザデバイスへの通信接続を確立し、通信接続を通じて(サービスデータを送信する)ユーザBのエンドユーザデバイスにオフライン友達追加要求を送信することができる。ユーザBによって実行された操作に基づいて、ユーザBがユーザAによって送信された友達追加要求に同意すると判定するとき、ユーザBのエンドユーザデバイスは、要求に含まれるユーザAのアカウント情報に基づいてユーザBとのオフライン友達関係を確立し、保留友達要求リストにユーザAを一時的に追加することができる。ユーザBのエンドユーザデバイスは、ユーザAのエンドユーザデバイスにオフライン友達追加成功メッセージを返すことができ、その結果、ユーザAのエンドユーザデバイスは、メッセージに基づいて、ユーザBがユーザAとのオフライン友達関係を確立することに同意すると判定し、保留友達要求リストにユーザBを一時的に追加し、2つのエンドユーザデバイスの間に確立された通信接続に基づいてチャットすることができる。2つのエンドユーザデバイスがオンライン状態であるとき、サーバが、最終的に、2つのエンドユーザデバイスによってアップロードされた友達追加レコードに基づいて友達追加サービスを完了することができる。その他のサービスの筋書きは、上に列挙された2つのサービスの筋書きと同様であり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。
【0126】
実装3
図4は、本明細書による決済処理プロセスを示す概略図である。プロセスは、以下のステップを含む。
【0127】
S400.サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立する。
【0128】
S402.サービスデバイスが、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信する。
【0129】
S404.エンドユーザデバイスが、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成する。
【0130】
S406.エンドユーザデバイスが、サービスデバイスに第1のサービスレコードを送信する。
【0131】
S408.サービスデバイスが、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成する。
【0132】
ステップS400からS408の内容は、図1のステップS100からS108の内容と基本的に同じであり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。ステップS404において、エンドユーザデバイスは、ステップS104において説明されたように決済結果を得るために決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理をまず実行することによって決済レコードを生成する代わりに、サービスデバイスによってエンドユーザデバイスに送信されたサービスデータ、サービスデバイスのアカウント情報、およびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを直接生成することができる。エンドユーザデバイスは、生成された第1のサービスレコードをサービスデバイスに返すことができ、その結果、サービスデバイスは、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成する。
【0133】
エンドユーザデバイスは、第1のサービスレコードをサービスデバイスに返し、その結果、サービスデバイスは、エンドユーザデバイスがそれに対応して現在のサービスを記録したと判定する。確かに、第1のサービスレコードを生成した後、エンドユーザデバイスは、承認メッセージをサービスデバイスに返すことができ、その結果、サービスデバイスは、承認メッセージに基づいて、エンドユーザデバイスがそれに対応して現在のサービスを記録したと判定する。
【0134】
サービスデバイスは、エンドユーザデバイスによって返された第1のサービスレコードに基づいてエンドユーザデバイスのアカウント情報を取得し、それから、サービスデータに含まれる金額、エンドユーザデバイスのアカウント情報、およびサービスデバイスのアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成することができる。エンドユーザデバイスに既に送信されたサービスデータから金額を判定することとは異なり、サービスデバイスは、第1のサービスレコードから金額を判定することができる。第1のサービスレコードからエンドユーザデバイスのアカウント情報を取得することとは異なり、サービスデバイスは、別の機会にエンドユーザデバイスのアカウント情報を取得することができる。特定の場合は、サービスデバイスが上述の実装においてエンドユーザデバイスのアカウント情報を取得する機会と同様であり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。
【0135】
S410.エンドユーザデバイスがオンライン状態であるときに、エンドユーザデバイスが、サーバに第1のサービスレコードを送信する。
【0136】
S412.サービスデバイスがオンライン状態であるときに、サービスデバイスが、サーバに第2のサービスレコードを送信する。
【0137】
S414.サーバが、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行する。
【0138】
オンライン状態であるとき、サービスデバイスは、サーバに第2のサービスレコードを送信することができる。同様に、オンライン状態であるとき、エンドユーザデバイスは、サーバに第1のサービスレコードを送信することができる。サーバは、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行することができる。サーバは、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに含まれる金額および2人の取引の当事者のアカウント情報に基づいて、第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致するかどうかを判定することができる。第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致すると判定するとき、サーバは、エンドユーザデバイスのアカウントから金額を差し引き、サービスデバイスのアカウントに金額を足すことができる。本明細書において言及されるエンドユーザデバイスのアカウントおよびサービスデバイスのアカウントは、それぞれ、オンライン電子アカウントであることができる。第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致するかどうかをサーバが判定する方式は、決済レコードが徴収レコードと一致するかどうかをサーバが判定する、実装1において説明された方式と基本的に同じであり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。
【0139】
第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致しないと判定するとき、サーバは、サービスデバイスのアカウント情報に対応する与信限度額およびエンドユーザデバイスのアカウント情報に対応する与信限度額に基づいて、サービスをどのようにして実行すべきかを判定することができる。特定の方式は、次の通りであることが可能である。サーバが、より高い与信限度額に対応するアカウント情報に対応するデバイスによって送信されたサービスレコードに基づいてサービス処理を実行することができる。
【0140】
第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致しないと判定するとき、サーバは、サービス処理を別な方式で実行することができる。たとえば、サーバは、サービスデバイスの信頼性およびエンドユーザデバイスの信頼性に基づいて、どのサービス処理が実行されるかに基づいて特定のサービスレコードを判定することができる。別の例として、第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致していないと判定するとき、サーバは、サービスデバイスのアカウント情報に対応するリスク管理情報およびエンドユーザデバイスのアカウント情報に対応するリスク管理情報を別々に取得することができる。サーバは、2つの取得されたリスク管理情報に基づいてより安全なアカウント情報を有する方を判定し、それから、より安全なアカウント情報に対応するデバイスによって送信されたサービスレコードに基づいてサービス処理を実行することができる。確かに、第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致しないと判定するとき、おそらく、サーバは、サービス処理を実行しない可能性がある。
【0141】
第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致しないとき、サーバは、サービス処理を複数の方式で実行することができる。上に挙げられた方式は、一部の方式であるに過ぎず、その他の方式は、ここでは省略される。
【0142】
サービス処理が、サービスを処理する責任を担うエンドユーザデバイスによって実行されることが可能であるか、またはシステムによって実行されることが可能であることに留意することは有意義である。特定の処理方式は、上述の方式と同じであり、簡単にするために、詳細はここでは省略される。
【0143】
第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードを生成するとき、エンドユーザデバイスおよびサービスデバイスは、エンドユーザデバイスおよびサービスデバイスによってそれぞれ生成される第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードを表示してユーザの閲覧を容易にすることができる。エンドユーザデバイスおよびサービスデバイスは、図5Aおよび図5Bに示されるように、エンドユーザデバイスおよびサービスデバイスによってそれぞれ生成されたサービスレコードに含まれる金額をユーザに対して特定の形式でそれぞれ表示することができる。
【0144】
図5Aおよび図5Bは、本明細書による、エンドユーザデバイスによってユーザに対して第1のサービスレコード内の金額を表示することを示す概略図である。
【0145】
たとえば、サービスデバイスによって送信されたサービスデータに基づいて、今回ユーザによって支払われる必要がある金額が15RMBであると判定した後、エンドユーザデバイスは、図5Aに示される形式で金額を表示することができる。図5Aの括弧の左側の数字は、ユーザのオンライン電子アカウントの残高であり、括弧内の数字は、ユーザによって行われたオフライン決済の累積の決済金額である。ユーザがエンドユーザデバイスを使用することによって再びオフライン決済を行うとき、エンドユーザデバイスは、ユーザによって支払われる必要がある新しい金額が20RMBであると判定することができる。そのとき、図5Aに基づいて、括弧内に表示される数字は、ユーザによって行われたオフライン決済の現在の累積の決済金額が35RMBであることを示す-35に更新される。
【0146】
確かに、エンドユーザデバイスは、第1のサービスレコード内の金額をユーザに対して別の方式で表示することができる。簡潔にするために、詳細はここでは省略される。同様に、サービスデバイスは、第2のサービスレコード内の金額をユーザに対して複数の方式で表示することができる。
【0147】
本明細書の1つまたは複数の実装において提供されるサービス処理方法が、上で説明されている。同じ考えに基づいて、本明細書は、図6から図14に示されるように、対応するオフライン決済装置、対応するサービス処理装置、および対応する決済処理装置をさらに提供する。
【0148】
図6は、本明細書によるオフライン決済装置を示す概略図である。装置は、装置と決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに装置と決済デバイスとの間に通信接続を確立するように構成された接続確立モジュール601と、通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信するように構成された送信モジュール602と、決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済デバイスによって取得された返された決済結果を受信するように構成された受信モジュール603と、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように構成された処理モジュール604とを含む。
【0149】
通信接続は、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Zigbee(登録商標)、および近距離無線通信(NFC)のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
装置は、決済デバイスによって表示されたデジタルオブジェクト識別子(DOI)を特定することによって決済デバイスのアカウント情報を取得するように構成されるか、または通信接続を通じて決済デバイスから決済デバイスのアカウント情報を取得するように構成された獲得モジュール605をさらに含む。
【0151】
決済結果は、決済デバイスが決済デバイスのアカウントから金額を成功裏に差し引くことを示す情報を含み、処理モジュール604は、決済結果に基づいて装置のアカウントに金額を足すように構成され、装置のアカウントは、装置によって使用されるオフライン電子アカウントである。
【0152】
処理モジュール604は、装置によって実際に徴収された金額、決済デバイスの取得されたアカウント情報、装置のアカウント情報、および装置が金額を徴収する徴収時間に基づいて徴収レコードを生成し、徴収レコードと、オンライン状態であるときに決済デバイスによって送信された決済レコードとをサーバがチェックするように、オンライン状態であるときにサーバに徴収レコードを送信するように構成され、決済レコードは、決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行することによって決済デバイスによって生成される。
【0153】
図7は、本明細書によるオフライン決済装置を示す概略図である。装置は、徴収デバイスと装置との両方がオフライン状態であるときに、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて、徴収デバイスによって送信された決済データを受信するように構成された受信モジュール701と、決済結果を得るために決済データおよび装置のアカウント情報に基づいて決済処理を実行するように構成された処理モジュール702と、徴収デバイスが徴収結果を得るために決済結果および装置の取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように徴収デバイスに決済結果を返すように構成された返答モジュール703とを含む。
【0154】
受信モジュール701は、徴収デバイスによってブロードキャストされ、決済データおよびアカウント情報を含むBluetooth(登録商標)信号を取得し、Bluetooth(登録商標)信号に含まれるアカウント情報が装置のアカウント情報と一致すると判定するとき、決済データを受信するように構成される。
【0155】
決済データは、装置によって支払われる必要がある金額を含み、処理モジュール702は、決済データに基づいて、装置によって支払われる必要がある金額を判定し、装置のアカウントから装置によって支払われる必要がある金額を差し引くように構成され、装置のアカウントは、装置によって使用されるオフライン電子アカウントである。
【0156】
処理モジュール702は、装置によって実際に支払われた判定された金額、装置のアカウント情報、徴収デバイスの取得されたアカウント情報、および装置が金額を支払う決済時間に基づいて決済レコードを生成し、決済レコードと、オンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信された徴収レコードとをサーバがチェックするように、オンライン状態であるときにサーバに決済レコードを送信するように構成され、徴収レコードは、決済データおよび装置のアカウント情報に基づいて徴収処理を実行することによって徴収デバイスによって生成される。
【0157】
装置は、装置のオンライン電子アカウントから装置のオフライン電子アカウントにリチャージ要求内のリチャージ金額をサーバが送金するように、装置がオンライン状態であるときにサーバにリチャージ要求を送信するように構成された送信モジュール704をさらに含む。
【0158】
図8は、本明細書によるオフライン決済装置を示す概略図である。装置は、オンライン状態であるときに決済デバイスによって送信された決済レコードおよびオンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信された徴収レコードを受信するように構成された受信モジュール801であって、決済レコードが、決済デバイスと徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、決済デバイスによって徴収デバイスとの決済サービスを実行することによって生成され、徴収レコードが、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスによって決済デバイスとの徴収サービスを実行することによって生成される、受信モジュール801と、決済レコードおよび徴収レコードに基づいてサービスのチェックを実行するように構成されたチェックモジュール802とを含む。
【0159】
チェックモジュール802は、決済デバイスによって実際に支払われた金額、決済デバイスのアカウント情報、徴収デバイスのアカウント情報、および決済デバイスが決済レコードに含まれる金額を支払う決済時間、ならびに徴収デバイスによって実際に徴収された金額、徴収デバイスのアカウント情報、決済デバイスのアカウント情報、および徴収デバイスが徴収レコードに含まれる金額を徴収する徴収時間に基づいて、決済レコードが徴収レコードと一致するかどうかを判定し、決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定するとき、徴収デバイスのアカウント情報に対応する与信限度額および決済デバイスのアカウント情報に対応する与信限度額を判定し、最も高い与信限度額に対応するアカウント情報に対応するデバイスによって送信された決済レコードまたは徴収レコードに基づいて徴収デバイスのアカウントの金額および決済デバイスのアカウントの金額のうちの少なくとも一方を調整するように構成される。
【0160】
チェックモジュール802は、決済レコードおよび徴収レコードが以下の条件、すなわち、決済デバイスによって実際に支払われ、決済レコードに含まれる金額が、徴収デバイスによって実際に徴収され、徴収レコードに含まれる金額と同じであり、決済レコードに含まれる決済デバイスのアカウント情報が、徴収レコードに含まれる決済デバイスのアカウント情報と同じであり、決済レコードに含まれる徴収デバイスのアカウント情報が、徴収レコードに含まれる徴収デバイスのアカウント情報と同じであり、決済レコードに含まれる決済時間と徴収レコードに含まれる徴収時間との間の差が、指定された値を超えていないことを満たすかどうかを判定することによって、決済レコードが徴収レコードと一致するかどうかを判定し、決済レコードと徴収レコードとの両方が上述の条件を満たすと判定するとき、決済レコードが徴収レコードと一致すると判定し、そうでない場合、決済レコードが徴収レコードと一致しないと判定するように構成される。
【0161】
図9は、本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。装置は、装置とエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに装置とエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するように構成された接続確立モジュール901と、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するように構成された送信モジュール902と、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって取得された返された第1のサービス結果を受信するように構成された受信モジュール903と、第2のサービス結果を得るために第1のサービス結果およびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するように構成された処理モジュール904とを含む。
【0162】
通信接続は、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Zigbee(登録商標)、および近距離無線通信(NFC)のうちの少なくとも1つを含む。
【0163】
装置は、エンドユーザデバイスのアカウント情報を取得するように構成された獲得モジュール905をさらに含み、獲得モジュール905は、エンドユーザデバイスによって表示されたデジタルオブジェクト識別子(DOI)を特定することによってエンドユーザデバイスのアカウント情報を取得するように構成されるか、または通信接続を通じてエンドユーザデバイスからエンドユーザデバイスのアカウント情報を取得するように構成される。
【0164】
サービスデータは、エンドユーザデバイスによって支払われる必要がある金額を含み、第1のサービス結果は、エンドユーザデバイスがエンドユーザデバイスのアカウントから金額を成功裏に差し引くことを示す情報を含み、処理モジュール904は、第1のサービス結果に基づいて装置のアカウントに金額を足すように構成され、装置のアカウントは、装置によって使用されるオフライン電子アカウントである。
【0165】
処理モジュール904は、装置によって実際に徴収された金額、エンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報、装置のアカウントに対応するアカウント情報、および装置が金額を徴収する徴収時間に基づいて第2のサービスレコードを生成するように構成される。
【0166】
送信モジュール902は、第2のサービスレコードと、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードとをサーバがチェックするように、装置がオンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信するように構成され、第1のサービスレコードは、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてサービス処理を実行することによってエンドユーザデバイスによって生成される。
【0167】
図10は、本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。装置は、サービスデバイスと装置との両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータを受信するように構成された受信モジュール1001と、第1のサービス結果を得るためにサービスデータおよび装置のアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するように構成された処理モジュール1002と、サービスデバイスが第2のサービス結果を得るために第1のサービス結果および装置の取得されたアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するようにサービスデバイスに第1のサービス結果を返すように構成された返答モジュール1003とを含む。
【0168】
受信モジュール1001は、サービスデバイスによってブロードキャストされ、サービスデータおよびアカウント情報を含むBluetooth(登録商標)信号を取得し、Bluetooth(登録商標)信号に含まれるアカウント情報が装置のアカウント情報と一致すると判定するとき、サービスデータを受信するように構成される。
【0169】
サービスデータは、装置によって支払われる必要がある金額を含み、処理モジュール1002は、装置のアカウントから装置によって支払われる必要がある金額を差し引くように構成され、装置のアカウントは、装置によって使用されるオフライン電子アカウントである。
【0170】
処理モジュール1002は、装置によって実際に支払われた判定された金額、装置のアカウント情報、サービスデバイスの取得されたアカウント情報、および装置が金額を支払う決済時間に基づいて第1のサービスレコードを生成するように構成される。
【0171】
装置は、第1のサービスレコードと、オンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードとをサーバがチェックするように、装置がオンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信するように構成された送信モジュール1004であって、第2のサービスレコードが、第1のサービス結果および装置のアカウント情報に基づいてサービス処理を実行することによってサービスデバイスによって生成される、送信モジュール1004をさらに含む。
【0172】
送信モジュール1004は、装置のオンライン電子アカウントから装置のオフライン電子アカウントにリチャージ要求内のリチャージ金額をサーバが送金するように、装置がオンライン状態であるときにサーバにリチャージ要求を送信するように構成される。
【0173】
図11は、本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。装置は、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを受信するように構成された受信モジュール1101であって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、受信モジュール1101と、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービスのチェックを実行するように構成されたチェックモジュール1102とを含む。
【0174】
チェックモジュール1102は、エンドユーザデバイスによって実際に支払われた金額、エンドユーザデバイスのアカウント情報、サービスデバイスのアカウント情報、およびエンドユーザデバイスが第1のサービスレコードに含まれる金額を支払う決済時間、ならびにサービスデバイスによって実際に徴収された金額、エンドユーザデバイスのアカウント情報、サービスデバイスのアカウント情報、およびサービスデバイスが第2のサービスレコードに含まれる金額を徴収する徴収時間に基づいて、第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致するかどうかを判定し、第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致しないと判定するとき、サービスデバイスのアカウント情報に対応する与信限度額およびエンドユーザデバイスのアカウント情報に対応する与信限度額を判定し、最も高い与信限度額に対応するアカウント情報に対応するデバイスによって送信されたサービスレコードに基づいてサービスデバイスのアカウントの金額およびエンドユーザデバイスのアカウントの金額のうちの少なくとも一方を調整するように構成される。
【0175】
図12は、本明細書による決済処理装置を示す概略図である。装置は、装置とエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに装置とエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するように構成された接続確立モジュール1201と、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するように構成された第1の送信モジュール1202と、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって生成された返された第1のサービスレコードを受信するように構成された受信モジュール1203と、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するように構成された生成モジュール1204と、第2のサービスレコードと、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信するように構成された第2の送信モジュール1205とを含む。
【0176】
サービスデータは、エンドユーザデバイスによって支払われる必要がある金額を含み、生成モジュール1204は、装置によって実際に徴収された金額、装置のアカウント情報、および第1のサービスレコードに含まれるエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するように構成される。
【0177】
図13は、本明細書による決済処理装置を示す概略図である。装置は、サービスデバイスと装置との両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータを受信するように構成された受信モジュール1301と、サービスデータおよび装置のアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するように構成された生成モジュール1302と、サービスデバイスが第1のサービスレコードおよび装置の取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するようにサービスデバイスに第1のサービスレコードを返すように構成された返答モジュール1303と、第1のサービスレコードと、オンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信するように構成された送信モジュール1304とを含む。
【0178】
サービスデータは、装置によって支払われる必要がある金額を含み、生成モジュール1302は、装置によって実際に支払われた金額、装置のアカウント情報、およびサービスデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するように構成される。
【0179】
図14は、本明細書によるサービス処理装置を示す概略図である。装置は、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを受信するように構成された受信モジュール1401であって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、受信モジュール1401と、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行するように構成された処理モジュール1402とを含む。
【0180】
処理モジュール1402は、金額と、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに含まれる2人の取引の当事者のアカウント情報とに基づいて第1のサービスレコードが第2のサービスレコードと一致すると判定するときに、エンドユーザデバイスのアカウントからサービスデバイスのアカウントに金額を送金するように構成される。
【0181】
図1において説明されたオフライン決済方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図15に示されるように、オフライン決済のための徴収デバイスをさらに提供する。オフライン決済のための徴収デバイスは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスと決済デバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信するステップと、決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済デバイスによって取得された返された決済結果を受信するステップと、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0182】
図1において説明されたオフライン決済方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図16に示されるように、オフライン決済のための決済デバイスをさらに提供する。オフライン決済のための決済デバイスは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに、徴収デバイスへの確立された通信接続を通じて、徴収デバイスによって送信された決済データを決済デバイスによって受信するステップと、決済結果を得るために決済データおよび決済デバイスのアカウント情報に基づいて決済処理を実行するステップと、徴収デバイスが徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行するように徴収デバイスに決済結果を返すステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0183】
図1において説明されたオフライン決済方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図17に示されるように、オフライン決済のためのサーバをさらに提供する。オフライン決済のためのサーバは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、オンライン状態であるときに決済デバイスによって送信された決済レコードおよびオンライン状態であるときに徴収デバイスによって送信された徴収レコードを受信するステップであって、決済レコードが、決済デバイスと徴収デバイスとの両方がオフライン状態であるときに決済デバイスによって徴収デバイスとの決済サービスを実行することによって生成され、徴収レコードが、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるときに徴収デバイスによって決済デバイスとの徴収サービスを実行することによって生成される、ステップと、決済レコードおよび徴収レコードに基づいてサービスのチェックを実行するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0184】
図3において説明されたサービス処理方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図18に示されるように、サービス処理デバイスをさらに提供する。サービス処理デバイスは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、デバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、デバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって取得された返された第1のサービス結果を受信するステップと、第2のサービス結果を得るために第1のサービス結果およびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0185】
図3において説明されたサービス処理方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図19に示されるように、サービス処理エンドユーザデバイスをさらに提供する。サービス処理エンドユーザデバイスは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータをエンドユーザデバイスによって受信するステップと、第1のサービス結果を得るためにサービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するステップと、サービスデバイスが第2のサービス結果を得るために第1のサービス結果およびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいてサービス処理を実行するようにサービスデバイスに第1のサービス結果を返すステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0186】
図3において説明されたサービス処理方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図20に示されるように、サービス処理サーバをさらに提供する。サービス処理サーバは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを受信するステップであって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、ステップと、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービスのチェックを実行するステップと実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0187】
図4において説明された決済処理方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図21に示されるように、決済処理デバイスをさらに提供する。決済処理デバイスは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、デバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるとき、デバイスとエンドユーザデバイスとの間に通信接続を確立するステップと、通信接続を通じてエンドユーザデバイスにサービスデータを送信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいてエンドユーザデバイスによって生成された返された第1のサービスレコードを受信するステップと、第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するステップと、第2のサービスレコードと、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第2のサービスレコードを送信するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0188】
図4において説明された決済処理方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図22に示されるように、決済処理エンドユーザデバイスをさらに提供する。決済処理エンドユーザデバイスは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときに、サービスデバイスへの確立された通信接続を通じて、サービスデバイスによって送信されたサービスデータをエンドユーザデバイスによって受信するステップと、サービスデータおよびエンドユーザデバイスのアカウント情報に基づいて第1のサービスレコードを生成するステップと、サービスデバイスが第1のサービスレコードおよびエンドユーザデバイスの取得されたアカウント情報に基づいて第2のサービスレコードを生成するようにサービスデバイスに第1のサービスレコードを返すステップと、第1のサービスレコードと、オンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードとに基づいてサーバがサービス処理を実行するように、オンライン状態であるときにサーバに第1のサービスレコードを送信するステップとを実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0189】
図4において説明された決済処理方法に基づいて、本明細書は、それに対応して、図23に示されるように、決済処理サーバをさらに提供する。決済処理サーバは、1つまたは複数のプロセッサおよびメモリを含む。メモリは、プログラムを記憶し、プログラムは、以下のステップ、すなわち、オンライン状態であるときにエンドユーザデバイスによって送信された第1のサービスレコードおよびオンライン状態であるときにサービスデバイスによって送信された第2のサービスレコードを受信するステップであって、第1のサービスレコードが、エンドユーザデバイスとサービスデバイスとの両方がオフライン状態であるときにエンドユーザデバイスによってサービスデバイスとのサービスを実行することによって生成され、第2のサービスレコードが、サービスデバイスとエンドユーザデバイスとの両方がオフライン状態であるときにサービスデバイスによってエンドユーザデバイスとのサービスを実行することによって生成される、ステップと、第1のサービスレコードおよび第2のサービスレコードに基づいてサービス処理を実行するステップと実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行される。
【0190】
本明細書の1つまたは複数の実装においては、徴収デバイスと決済デバイスとの両方がオフライン状態であるとき、徴収デバイスが、決済デバイスへの確立された通信接続を通じて決済デバイスに決済データを送信することができ、その結果、決済デバイスが、決済結果を得るために決済データに基づいて決済処理を実行し、徴収デバイスに決済結果を返すことができ、徴収デバイスが、徴収結果を得るために決済結果および決済デバイスの取得されたアカウント情報に基づいて徴収処理を実行することができる。オフライン状態であるとき、決済デバイスおよび徴収デバイスは、決済デバイスと徴収デバイスとの間に確立された通信接続を通じて互いにデータを送信し、オフライン決済を行うことができる。したがって、たとえユーザによって保持されている決済デバイスがオフライン状態であるとしても、ユーザは、なおも、決済デバイスを使用することによってオフライン決済を行うことができ、ユーザに利便性をもたらす。
【0191】
1990年代には、技術的改善がハードウェアの改善(たとえば、ダイオード、トランジスタ、もしくはスイッチなどの回路構造への改善)であるのかまたはソフトウェアの改善(方法の手順への改善)であるのかは、はっきりと区別可能である。しかし、テクノロジーが発達するにつれて、多くの方法の手順への現在の改善は、ハードウェア回路構造への直接的な改善と考えられ得る。設計者は、通常、ハードウェア回路に改善された方法の手順をプログラミングして対応するハードウェア回路構造を得る。したがって、方法の手順は、ハードウェアエンティティモジュールを使用することによって改善され得る。たとえば、プログラマブルロジックデバイス(PLD)(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))は、そのような集積回路であり、PLDの論理的機能は、デバイスのプログラミングを通じてユーザによって判定される。設計者は、チップの製造業者に特定用途向け集積回路チップを設計し、製造することを要求することなくPLDにデジタルシステムを「組み込む」ためにプログラミングを実行する。さらに、現在は、集積チップを手動で製造する代わりに、この種のプログラミングは、大抵、「論理コンパイラ(logic compiler)」ソフトウェアを使用することによって実施される。プログラミングは、プログラムを開発し、記述するために使用されるソフトウェアコンパイラに似ている。元のコードが、コンパイルのために特定のプログラミング言語で記述される必要がある。言語は、ハードウェア記述言語(HDL)と呼ばれる。高度ブール表現言語(ABEL: Advanced Boolean Expression Language)、Alteraハードウェア記述言語(AHDL)、Confluence、Cornell Universityプログラミング言語(CUPL)、HDCal、Java(登録商標)ハードウェア記述言語(JHDL)、Lava、Lola、MyHDL、PALASM、およびRubyハードウェア記述言語(RHDL)などの多くのHDLが存在する。超高速集積回路ハードウェア記述言語(VHDL)およびVerilogは、最もよく使用される。当業者は、方法の手順がいくつかの説明されたハードウェア記述言語を使用することによって論理的にプログラミングされ、集積回路にプログラミングされると、論理的な方法の手順を実装するハードウェア回路が容易に得られることが可能であることも理解するはずである。
【0192】
コントローラは、任意の適切な方法を使用することによって実装され得る。たとえば、コントローラは、マイクロプロセッサまたはプロセッサ、あるいはマイクロプロセッサもしくはプロセッサ、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックコントローラ、または組み込みマイクロプロセッサによって実行され得る(ソフトウェアまたはファームウェアなどの)コンピュータ可読プログラムコードを記憶するコンピュータ可読媒体であることが可能である。コントローラの例は、以下のマイクロプロセッサ、すなわち、ARC 625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20、およびSilicone Labs C8051F320を含むがこれらに限定されない。メモリコントローラも、メモリの制御論理の一部として実装され得る。当業者は、コンピュータ可読プログラムコードを使用することによってコントローラを実装することに加えて、コントローラが論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路、プログラマブルロジックコントローラ、および組み込みマイクロコントローラの形態で同じ機能を実装することを可能にするために、方法のステップに関して論理プログラミングが実行され得ることも知っている。したがって、コントローラは、ハードウェア構成要素と考えられることが可能であり、また、コントローラに様々な機能を実装するように構成された装置は、ハードウェア構成要素内の構造と考えられることが可能である。または、様々な機能を実装するように構成された装置は、方法を実装するソフトウェアモジュールとハードウェア構成要素内の構造との両方とさえ考えられることが可能である。
【0193】
上述の実装に示されたシステム、装置、モジュール、またはユニットは、コンピュータチップまたはエンティティを使用することによって実装されることが可能であり、または特定の機能を有する製品を使用することによって実装されることが可能である。典型的な実装のデバイスは、コンピュータである。コンピュータは、たとえば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラー電話、カメラ電話、スマートフォン、携帯情報端末、メディアプレイヤー、ナビゲーションデバイス、電子メールデバイス、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、またはこれらのデバイスのいずれかの組合せであることが可能である。
【0194】
説明を容易にするために、上述の装置は、機能を様々なユニットに分割することによって説明されている。確かに、本明細書において提供されるソリューションが実装されるとき、各ユニットの機能は、1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアに実装されることが可能である。
【0195】
当業者は、本明細書の実装が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本明細書は、ハードウェアのみの実装、ソフトウェアのみの実装、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せによる実装の形態を用いることができる。さらに、本明細書は、コンピュータが使用可能なプログラムコードを含む(ディスクメモリ、CD-ROM、光学式メモリなどを含むがこれらに限定されない)1つまたは複数のコンピュータが使用可能なストレージ媒体上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を用いることができる。
【0196】
本明細書は、本明細書の1つまたは複数の実装に基づく方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。流れ図および/またはブロック図の各プロセスおよび/または各ブロックと、流れ図および/またはブロック図のプロセスおよび/またはブロックの組合せとを実装するためにコンピュータプログラム命令が使用され得ることに留意することは有意義である。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラミング可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令が流れ図の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックの特定の機能を実装するためのデバイスを生成するようにマシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラミング可能なデータ処理デバイスのプロセッサのために提供され得る。
【0197】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が指示装置を含む製品を生成するように、特定の方式で働くようにコンピュータまたは別のプログラミング可能なデータ処理デバイスに命令し得るコンピュータ可読メモリに記憶されることが可能である。指示装置は、流れ図の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックの特定の機能を実装する。
【0198】
これらのコンピュータプログラム命令は、一連の動作およびステップがコンピュータまたは別のプログラミング可能なデバイス上で実行され、それによって、コンピュータによって実施される処理を生成するようにコンピュータまたは別のプログラミング可能なデータ処理デバイスにロードされ得る。したがって、コンピュータまたは別のプログラミング可能なデバイス上で実行される命令が、流れ図の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックの特定の機能を実施するためのステップを提供する。
【0199】
典型的な構成において、コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)と、入力/出力インターフェースと、ネットワークインターフェースと、メモリとを含む。
【0200】
メモリは、非永続的なメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/またはコンピュータ可読媒体内の不揮発性メモリ、たとえば、読み出し専用メモリ(ROM)もしくはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)を含み得る。メモリは、コンピュータ可読媒体の例である。
【0201】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法またはテクノロジーを使用することによって情報を記憶することができる、永続的な媒体、非永続的な媒体、移動可能な媒体、および移動不可能な媒体を含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータであることが可能である。コンピュータストレージ媒体の例は、パラメータランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、別の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくは別のメモリテクノロジー、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)もしくは別の光学式ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、もしくは別の磁気式ストレージデバイス、またはコンピューティングデバイスによってアクセスされ得る情報を記憶するために使用されることが可能である任意のその他の非送信媒体を含むがこれらに限定されない。本明細書の定義に基づいて、コンピュータ可読媒体は、変調されたデータ信号およびキャリアなどの一時的コンピュータ可読媒体(transitory media)を含まない。
【0202】
用語「含む(include)」、「含む(comprise)」、またはそれらの任意のその他の変化形は、要素のリストを含むプロセス、方法、製品、またはデバイスがそれらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されないその他の要素も含むかまたはそのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有の要素をさらに含むように非排他的包含を含むように意図されることにさらに留意することは有意義である。「~を含む(includes a...)」と後に続く要素は、さらなる制約がなければ、その要素を含むプロセス、方法、製品、またはデバイスに追加的な同一の要素が存在することを排除しない。
【0203】
本明細書は、コンピュータによって実行されるコンピュータが実行可能な命令、たとえば、プログラムモジュールの通常の文脈で説明され得る。プログラムモジュールは、通常、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装するためのルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本明細書の1つまたは複数の実装は、代替的に、分散コンピューティング環境において実施され得る。分散コンピューティング環境において、タスクは、通信ネットワークを通じて接続される遠隔の処理デバイスによって実行される。分散コンピューティング環境においては、プログラムモジュールは、ストレージデバイスを含むローカルのコンピュータストレージ媒体と遠隔のコンピュータストレージ媒体との両方に置かれることが可能である。
【0204】
本明細書の実装が、漸進的に説明されている。実装の同じまたは同様の部分に関して、実装が相互に参照されることが可能である。各実装は、その他の実装との違いに焦点を当てる。特に、システムの実装は、方法の実装と基本的に同様であり、したがって簡潔に説明されている。関連する部分に関しては、方法の実装の関連する説明に対する参照がなされ得る。
【0205】
本明細書の特定の実装が、上で説明されている。その他の実装は、添付の請求項の範囲内に入る。場合によっては、請求項に記載の行為またはステップは、実装の順序とは異なる順序で実行されることが可能であり、所望の結果が、それでもなお達成されることが可能である。加えて、添付の図面に示されたプロセスは、所望の結果を達成するために特定の実行順序を必ずしも必要としない。一部の実装においては、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。
【0206】
上述の説明は、本明細書の1つまたは複数の実装であるに過ぎず、本明細書を限定するように意図されていない。当業者に関しては、様々な修正および変更が、本明細書の1つまたは複数の実装に対してなされ得る。本明細書の1つまたは複数の実装の精神および原理の中で行われるすべての修正、均等な置き換え、改善などは、本明細書の請求項の範囲内に入る。
【符号の説明】
【0207】
601 接続確立モジュール
602 送信モジュール
603 受信モジュール
604 処理モジュール
605 獲得モジュール
701 受信モジュール
702 処理モジュール
703 返答モジュール
704 送信モジュール
801 受信モジュール
802 チェックモジュール
901 接続確立モジュール
902 送信モジュール
903 受信モジュール
904 処理モジュール
905 獲得モジュール
1001 受信モジュール
1002 処理モジュール
1003 返答モジュール
1004 送信モジュール
1101 受信モジュール
1102 チェックモジュール
1201 接続確立モジュール
1202 第1の送信モジュール
1203 受信モジュール
1204 生成モジュール
1205 第2の送信モジュール
1301 受信モジュール
1302 生成モジュール
1303 返答モジュール
1304 送信モジュール
1401 受信モジュール
1402 処理モジュール
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23