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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】花配送システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220328BHJP
   G06Q 10/08 20120101ALI20220328BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20220328BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/08 300
G06Q20/40
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020192687
(22)【出願日】2020-11-19
【審査請求日】2020-11-20
【審判番号】
【審判請求日】2021-10-14
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518076975
【氏名又は名称】株式会社Atumist
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 薫
【合議体】
【審判長】高瀬 勤
【審判官】溝本 安展
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-342471(JP,A)
【文献】特開2003-168014(JP,A)
【文献】特開2007-109192(JP,A)
【文献】特開2006-190216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1モバイル通信端末から飲食店を特定する飲食店データを取得し、前記第1モバイル通信端末の所有者によって決済され花屋から前記飲食店に配達される花の注文を特定する第1注文データを作成する第1注文作成手段と、
第2モバイル通信端末に接続され、前記第2モバイル通信端末から入力される住所を特定する住所データを取得する通信手段と、
前記第2モバイル通信端末の操作で特定される前記第1注文データに紐付けながら、前記住所データで特定される住所に配達される花の注文を特定する第2注文データを作成する第2注文作成手段と、
前記第2注文データの作成に応じて、紐付けられた前記第1注文データから読み取られる前記所有者に対して前記第2注文データで特定される注文の代金を請求する請求データを生成する請求手段と
を備えることを特徴とする花配送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル通信端末の所有者によって決済され花屋から配達される花の注文を特定する注文データを作成する注文作成手段を備える花配送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、インターネットに接続された通信端末の操作者(注文者)から入力される受取人の氏名および住所に基づき、注文者から注文された花を配達する花配送システムを開示する。花は、花屋に通知される受取人の氏名および住所に基づき受取人に配達される。こうして注文者は自己の負担のみで受取人に花をプレゼントすることができる。ただし、注文者は受取人の個人情報(届け先に関する情報)を知らなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6685127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
注文者は自分で所有する通信端末から受取人の氏名および住所を入力する。注文者はそのまま自己の通信端末で花の注文を決済することができる。動作は1つの通信端末で完結することができる。しかしながら、受取人の氏名および住所の入力にあたって注文者は受取人から住所を聞き出さなければならない。すなわち、受取人は自分以外に個人情報を委ねなければならない。注文者によって所有される通信端末以外から受取人の個人情報を入力することができれば、花のプレゼントにあたって受取人は自分以外に個人情報を委ねずに済む。
【0005】
本発明は、花の受取手が自分以外に個人情報を委ねなくても花のプレゼントを受け取ることができる花配送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面によれば、第1モバイル通信端末から飲食店の位置を含む飲食店データを取得し、前記第1モバイル通信端末の所有者によって決済され花屋から前記飲食店に配達される花の注文を特定する第1注文データを作成する第1注文作成手段と、第2モバイル通信端末に接続され、前記第2モバイル通信端末から入力される住所を特定する住所データを取得する通信手段と、前記第2モバイル通信端末の操作で特定される前記第1注文データに紐付けながら、前記住所データで特定される住所に配達される花の注文を特定する第2注文データを作成する第2注文作成手段と、前記第2注文データの作成に応じて、紐付けられた前記第1注文データから読み取られる前記所有者に対して前記第2注文データで特定される注文の代金を請求する請求データを生成する請求手段とを備える花配送システムは提供される。
【0007】
第1注文データに基づき花屋から飲食店に花は届けられる。第1モバイル通信端末の所有者は飲食店で食事に同席する受取手(食事相手)に花をプレゼントすることができる。第1モバイル通信端末の所有者は飲食店の位置を知ればよく受取手の住所を知らなくても済む。所有者は受取手から住所を聞き出さなくても済む。花の受取手は引き続き自宅で花のプレゼントを受け取りたければ、自分で所有する第2モバイル通信端末から通信手段に向けて自宅の住所を入力することができる。第2注文作成手段は受取手の自宅に届く花の注文を特定する第2注文データを作成する。こうして第2注文データに基づき花屋から受取手の住所(例えば自宅)に花は届けられる。第2注文データは第1注文データに紐付けられることから、注文の代金は引き続き第1モバイル通信端末の所有者に請求されることができる。こうして花の「プレゼント」は実現されることができる。プレゼントの受け取りにあたって受取手は自分以外に個人情報を委ねずに済む。
【0008】
本発明の第2側面によれば、第1モバイル通信端末から飲食店の位置を含む飲食店データを取得し、前記第1モバイル通信端末の所有者によって決済され花屋から前記飲食店に配達される花の注文を特定する注文データを作成する注文作成手段と、第2モバイル通信端末の操作で特定される前記注文データに紐付けながら、前記第2モバイル通信端末から入力される住所を特定する住所データを取得する通信手段と、前記第2モバイル通信端末の操作で特定される前記注文データに紐付けながら、前記住所データで特定される住所に配達されるダイレクトメールハガキのプリントデータを生成する像生成手段とを備える花配送システムは提供される。
【0009】
第1注文データに基づき花屋から飲食店に花は届けられる。第1モバイル通信端末の所有者は飲食店で食事に同席する受取手(食事相手)に花をプレゼントすることができる。第1モバイル通信端末の所有者は飲食店の位置を知ればよく受取手の住所を知らなくても済む。所有者は受取手から住所を聞き出さなくても済む。花の受取手は受け取った花に絡んで自分で所有する第2モバイル通信端末から通信手段に向けて自宅の住所を入力することができる。像生成手段は受取手の自宅に届けられるダイレクトメールハガキのプリントデータを生成する。こうしてプレゼントの受取手にダイレクトメールハガキが届くことで受取手の購買意欲は高められることができる。花の需要は増大することができる。
【0010】
本発明の第3側面によれば、個々に少なくとも第1項目データおよび第2項目データを含む複数のデータセットを記憶する記憶手段と、前記データセットの第1項目データに、モバイル通信端末から入力される文字列を照らし合わせ、該当するデータセットを抽出する抽出手段と、前記第1項目データに基づく抽出に応じて前記第2項目データの選択肢が規定数以下に絞られると、抽出されたデータセットの第2項目の表記を含むセレクトボックスを特定する画像データを生成する候補者提示手段とを備えるデータ絞り込み装置は提供される。
【0011】
1データセットの検索にあたって複数の項目に基づき徐々に候補を絞り込む際に、絞り込みに用いられる項目の選択肢が規定数以下に絞られると、初めてセレクトボックス(ドロップダウンメニュー)は生成される。セレクトボックスでは選択肢のリストは短縮されることができる。リストのスクロールは回避されることができる。良好な選択動作は実現されることができる。
【0012】
本発明の第4側面によれば、個々に少なくとも、暦日を特定する日時データ、および、特定の飲食店を識別する識別データ、および、飲食店に配達される花の贈り主を特定する主体データを含んで前記花の取引を記録する複数の取引データを記憶する記憶手段と、前記取引データの前記日時データに、モバイル通信端末から入力される暦日を照らし合わせ、該当する取引データを抽出する第1抽出手段と、前記取引データの前記識別データに、前記モバイル通信端末から入力される飲食店の識別情報を照らし合わせ、該当する取引データを抽出する第2抽出手段と、前記第1抽出手段および前記第2抽出手段で絞り込まれた前記取引データの前記主体データに基づき、前記贈り主の表記を含んだセレクトボックスを特定する画像データを生成する候補者提示手段とを備えるデータ絞り込み装置は提供される。
【0013】
飲食店に配達される花が贈り主から受取手にプレゼントされた場合、受取手は食事の日時や飲食店の識別情報(例えば店名)を記憶する。取引データは日時データおよび識別データに基づき絞り込まれることができる。こうして絞り込まれた取引データから主体データに基づきモバイル通信端末のディスプレイパネルにはセレクトボックスは表示される。具体的に贈り主の表記は受取手に提示されることから、受取手は良好に贈り主を選択することができる。曖昧な記憶であっても具体的に贈り主の表記が提示されることから、良好な選択動作は期待されることができる。こうして簡単に1取引データは抽出されることができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、花の受取手が自分以外に個人情報を委ねなくても花のプレゼントを受け取ることができる花配送システムは提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】花配送システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図2】取引記録データベースに記録される1データセットの構成を示す概念図である。
図3】サブスクリプションデータベースに記録される1データセットの構成を示す概念図である。
図4】花配送システム(クラウドサーバー)の構成を概略的に示すブロック図である。
図5】花配送システムの処理手順を概略的に示すフローチャートである。
図6】飲食店の指定にあたってスマートフォン端末の画面に表示される画像の一例を示す概念図である。
図7】商品の指定にあたってスマートフォン端末の画面に表示される画像の一例を示す概念図である。
図8】配達の受任にあたってスマートフォン端末の画面に表示される画像の一例を示す概念図である。
図9】飲食店の見取り図の一例を示す概念図である。
図10】受取手にプレゼントされる商品の構成を概略的に示す分解図である。
図11】商品に添付されるプレゼントカードの構成を概略的に示す平面図である。
図12】サブスクリプション管理アプリケーションの動作を概略的に示すフローチャートである。
図13】第1案内画像の一具体例を示す概念図である。
図14】第2案内画像の一具体例を示す概念図である。
図15】第3案内画像の一具体例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係る花配送システム11の構成を概略的に示す。花配送システム11は、インターネット12に接続されて、スマートフォン端末(第1モバイル通信端末)13の所有者(以下「利用者」という)に付与されるログインIDごとに利用者のアカウント情報を蓄積する利用者データベース14を格納する第1記憶装置15と、個々の花屋に割り振られる花屋IDごとに花屋の選択に役立つ情報を含む花屋データベース16を格納する第2記憶装置17と、個々の商品に割り振られる商品IDごとに花の選択に役立つ情報を含む商品データベース18を格納する第3記憶装置19と、個々の配達者に割り当てられるログインIDごとに配達者のアカウント情報を蓄積する配達者データベース21を格納する第4記憶装置22と、個々の飲食店に割り振られる飲食店IDごとに飲食店の選択に役立つ情報を含む飲食店データベース23を格納する第5記憶装置24と、個々の配達ごとに取引の詳細を蓄積する取引記録データベース25を格納する第6記憶装置26と、個々の会員ごとに決められた時間間隔で決められた住所に届けられる花のサブスクリプションの詳細を蓄積するサブスクリプションデータベース27を格納する第7記憶装置28と、特定の会員に対して決められた時間間隔で決められた住所に郵送されるダイレクトメールハガキ(以下「DMハガキ」という)の詳細を蓄積するDMハガキデータベース29を格納する第8記憶装置31を有する。第1記憶装置15、第2記憶装置17、第3記憶装置19、第4記憶装置22、第5記憶装置24、第6記憶装置26、第7記憶装置28および第8記憶装置31は例えばディスクアレイ装置を含む。
【0018】
利用者のアカウント情報には、例えば、利用者の氏名、ニックネーム、メールアドレスや電話番号といった連絡先、決済情報およびログインパスワードが含まれる。決済情報には、例えば、選択されたデフォルトの支払い方法、クレジットカードのカード番号、クレジットカードの有効期限が含まれる。支払い方法は、例えば、クレジットカード払いや銀行振込、代引き、コンビニエンスストア払いから選択されることができる。
【0019】
花屋の選択に役立つ情報には、例えば、花屋の位置情報が含まれることができる。位置情報は建物のフロアー番号や部屋番号を含む。位置情報は、花の配達にあたって花の搬出に用いられる出入り口にたどり着く程度に具体的に記述されることが望まれる。花屋データベースには、花屋ごとに、花屋の名称やログインID、ログインパスワード、メールアドレス、電話番号、銀行口座の情報、売上金額がさらに含まれることができる。売上金額には、予め決められた期間ごとに花の注文に応じて積算される売上の金額が記述される。花屋データベースで特定される銀行口座に売上は振り込まれることができる。
【0020】
花の選択に役立つ情報には、花束やアレンジメントといった商品形態、生花やプリザーブドフラワー、造花といった素材の種類、バラやカーネーションといった花の名称、商品の画像および商品の価格が含まれる。ここでは、個々の花屋ごとに、花の選択に役立つ情報は設定されることができる。
【0021】
配達者のアカウント情報には、例えば、配達者の氏名、メールアドレスや電話番号といった連絡先、銀行口座の情報およびログインパスワードが含まれる。ここでは、配達者データベースには個々の配達者ごとに手数料金額が書き込まれる。手数料金額には、予め決められた期間ごとに花の引き取りおよび引き渡しに応じて積算される配達手数料の金額が記述される。アカウント情報で特定される銀行口座に配達手数料は振り込まれることができる。
【0022】
飲食店の選択に役立つ情報には、例えば、飲食店のアカウント情報、料理の種類に関する情報、料理の価格帯に関する情報、評判に関する情報、および、口コミ情報が含まれることができる。アカウント情報には、飲食店の名称、メールアドレス、電話番号、飲食店の位置情報および銀行口座の情報が含まれることができる。位置情報は建物のフロアー番号や部屋番号を含む。位置情報は、花の配達にあたって花の搬入に用いられる入口にたどり着く程度に具体的に記述されることが望まれる。ここでは、アカウント情報には報酬金額が含まれる。飲食店には花の受領ごとに報酬が支払われる。報酬金額には予め決められた期間ごとに積算される報酬の金額が記述される。アカウント情報で特定される銀行口座に報酬は振り込まれることができる。
【0023】
図2に示されるように、取引の詳細(データセット34=第1注文データ)には、注文ごとに割り振られる識別子34a、注文者(=利用者)を特定する識別子34b、注文の日時34c、配達の日時34d、受取人の名前34e、配達先の飲食店を特定する識別子34f、商品の調達に関わる花屋を特定する識別子34g、商品を特定する識別子34h、商品の価格34j、商品の配達に関わる配達者を特定する識別子34k、商品の引き取り完了を特定するフラグ34m、商品の引き渡し完了を特定するフラグ34n、および、配達者の手数料金額34pが含まれる。注文者を特定する識別子34bには利用者のログインIDが用いられることができる。注文の日時34cおよび配達の日時34dは例えば西暦の年月日(8ケタの数字)および時分(4ケタの数字)で構成されることができる。受取人の名前34eは個々の注文ごとに注文者によって任意に設定されることができる。配達先の識別子34fには飲食店IDが用いられることができる。花屋の識別子34gには花屋IDが用いられることができる。配達者の識別子34kには配達者のログインIDが用いられることができる。引き取り完了のフラグ34mには、未達の場合に「0」値が書き込まれ完了の場合に「1」値が書き込まれる。引き取り完了のフラグ34nには、未達の場合に「0」値が書き込まれ完了の場合に「1」値が書き込まれる。データセット34は例えば数値を含むテキストデータで構成されることができる。
【0024】
図3に示されるように、サブスクリプション(以下、「サブスク」という)の詳細(データセット35=第2注文データ)には、会員(=飲食店で花を受け取った受取人)ごとに割り振られるサブスク識別子35a、会員の氏名35b、会員の住所(花の届け先)35c、会員のメールアドレス(以下「メルアド」という)35d、代金の請求先を特定する識別子35e、決済の完了を特定するフラグ35f、会費の金額35g、会費の支払期限35h、サブスク商品を特定する識別子35j、および、配送の日時35kが含まれる。サブスク識別子35aには例えば特定の1会員のログインIDが用いられることができる。ログインIDには例えばSIMカードから取得される電話番号が用いられることができる。請求先の識別子35eには、当該会員のログインIDまたは紐付けられるデータセット34から取得される注文者の識別子34bが用いられることができる。決済のフラグ35fには、未決済の場合に「0」値が書き込まれ決済済みの場合に「1」値が書き込まれる。会費の金額35gには例えば1か月あたりの金額が書き込まれる。支払期限35hは例えば西暦の年月日(8ケタの数字)および時分(4ケタの数字)で構成されることができる。配送の日時35kは例えば西暦の年月日(8ケタの数字)および時分(4ケタの数字)で構成されることができる。配送の日時35kは記述された日時に達するたびに更新される。配送の日時35kは例えば2週間ごとに更新される。データセット35は例えば数値を含むテキストデータで構成されることができる。
【0025】
図4に示されるように、花配送システム11は、利用者データベース14を管理する利用者管理手段37と、花屋データベース16を管理する花屋管理手段38と、商品データベース18を管理する商品管理手段39と、配達者データベース21を管理する配達者管理手段41と、飲食店データベース23を管理する飲食店管理手段42と、取引記録データベース25を管理する取引記録管理手段43と、サブスクデータベース27を管理するサブスク管理手段44と、DMハガキデータベース29を管理するDMハガキ管理手段45とを備える。
【0026】
利用者管理手段37は利用者のログインを管理する。ログインに応じて利用者のスマートフォン端末13と取引記録管理手段43との間で通信経路は確立される。通信経路は暗号化で保護されることができる。利用者管理手段37の働きに応じて利用者データベース14にアカウント情報は登録される。
【0027】
花屋管理手段38は花屋のログインを管理する。ログインに応じて花屋によって所有される第1端末装置(例えばデスクトップコンピューター端末やタブレットコンピューター端末)47と取引記録管理手段43との間で通信経路は確立される。通信経路は暗号化で保護されることができる。花屋管理手段38の働きに応じて花屋データベース16に花屋の選択に役立つ情報その他は登録される。
【0028】
商品管理手段39は第1端末装置47と第3記憶装置19との間で通信経路を確立することができる。花屋は第1端末装置47から商品データベース18に花の選択に役立つ情報を登録することができる。通信経路は暗号化で保護されることができる。
【0029】
配達者管理手段41は配達者のログインを管理する。ログインに応じて配達者によって所有されるスマートフォン端末(第2端末装置)48と取引記録管理手段43との間で通信経路は確立される。通信経路は暗号化で保護されることができる。配達者管理手段41の働きに応じて配達者データベース21にアカウント情報は登録される。
【0030】
飲食店管理手段42は飲食店のログインを管理する。ログインに応じて飲食店によって所有される第3端末装置(例えばデスクトップコンピューター端末やタブレットコンピューター端末)49と取引記録管理手段43との間で通信経路は確立される。通信経路は暗号化で保護されることができる。飲食店管理手段42の働きに応じて飲食店データベース23に飲食店の選択に役立つ情報その他は登録される。飲食店管理手段42は、飲食店の選択に役立つ情報の確保にあたってインターネット12上の飲食店情報サイトにリンクを確立するだけでもよい。飲食店管理手段42は併せて飲食の予約を管理してもよい。
【0031】
取引記録管理手段43は、利用者のログインに応じてスマートフォン端末13から接続される第1取得手段51および第2取得手段52と、選択された花屋の第1端末装置47に接続される注文処理手段(第1注文作成手段)53と、配達者のログインに応じてスマートフォン端末48から接続される第1送信手段54aおよび第2送信手段54bを含む配達手配手段54と、飲食店の選択にあたって特定のスマートフォン端末13に接続される第3送信手段55と、商品すなわち花の選択にあたって特定のスマートフォン端末13に接続される第4送信手段56とを備える。
【0032】
第1取得手段51は、特定のスマートフォン端末13から、届け先として指定される1飲食店を特定する飲食店データを取得する。飲食店データの取得に応じて、注文処理手段53は、注文ごとに割り振られる識別子34aを特定する注文IDデータと、注文の日時34cを特定する発注時データと、配達の日時34dを特定する配達時データと、受取人の名前34eを特定する受取人データとを生成する。配達時データおよび受取人データは飲食店データとともにスマートフォン端末13から取得されることができる。注文処理手段53は、飲食店データ、注文IDデータ、発注時データ、配達時データおよび受取人データに基づき、取引記録データベース25の1データセット34に、識別子34a、利用者のログインID(識別子34b)、注文の日時34c、配達の日時34d、受取人の名前34eおよび飲食店の識別子34fを登録する。飲食店データに飲食店の名称が記述される場合には、飲食店の名称に基づき飲食店データベース23から飲食店IDは検索されることができる。
【0033】
飲食店データの取得に応じて注文処理手段53は飲食店データベース23から飲食店の位置情報を取得する。注文処理手段53は、飲食店の位置情報に基づき、予め決められた地理的条件に従って花屋を選択する。地理的条件には、花屋から飲食店までの直線距離や移動距離、移動時間が設定されることができる。花屋は1つ選択されてもよく2つ以上選択されてもよい。花屋ごとに地理的条件に基づき配達地域DAが設定されてもよい。注文処理手段53は、取引記録データベース25のデータセット34に、選択された花屋の識別子34gを登録する。その他、飲食店データベース23では予め決められた地理的条件に従って個々の飲食店に花屋IDが紐付けられてもよい。
【0034】
第2取得手段52は、スマートフォン端末13から、注文された花を特定する注文データを取得する。注文データには、商品を特定する識別子34hおよび商品の価格34jが記述される。注文データの取得に応じて注文処理手段53は第1端末装置47に向けて注文データを送信する。注文処理手段53は、注文データに基づき取引記録データベース25のデータセット34に商品の識別子34hおよび商品の価格34jを登録する。
【0035】
第1送信手段54aは、配達者のスマートフォン端末48に向けて、花屋の位置情報に基づきスマートフォン端末48の画面に花屋の位置を表示させる第1位置データを送信する。第2送信手段54bは、配達者のスマートフォン端末48に向けて、飲食店の位置情報に基づきスマートフォン端末48の画面に飲食店の位置を表示させる第2位置データを送信する。スマートフォン端末48の画面には配達者に向けて配達作業の受託が提案される。こうして受託の提案はログイン中の全配達者のスマートフォン端末48に配信される。受託の提案の配信先は地理的条件に基づき選別されてもよい。例えば花屋の位置および飲食店の位置に近い配達者から優先的に受託の提案は配信されることができる。
【0036】
第3送信手段55は、利用者のログインに応じて、飲食店データベース23から選択肢の飲食店を抽出する。第3送信手段55は選択肢を特定する選択肢データを生成する。生成された選択肢データは利用者のスマートフォン端末13に向けて送信される。選択肢データは、スマートフォン端末13の画面に選択肢の情報を表示させる。
【0037】
第4送信手段56は、花屋の選択に応じて、商品データベース18から選択された花屋に固有に選択肢の花を抽出する。第4送信手段56は選択肢の花を特定する花データを生成する。生成された花データは利用者のスマートフォン端末13に向けて送信される。花データは、スマートフォン端末13の画面に選択肢の花を表示させる。
【0038】
サブスク管理手段44は、飲食店で花を受け取った受取人によって所有されるスマートフォン端末(第2モバイル通信端末)57から接続される通信手段58と、スマートフォン端末57の操作で特定される1データセット34に紐付けながら、サブスクデータベース27にデータセット35を登録するサブスク登録手段59と、データセット35の作成に応じてサブスクの取引の代金を請求する請求データを生成する請求手段61とを備える。ここで、通信手段58には、取引記録データベース25中の配達の日時34d(日時データ)に、スマートフォン端末57から入力される暦日を照らし合わせ、該当するデータセット34を抽出する第1抽出手段62aと、第1抽出手段62aで抽出されたデータセット34に紐付けられる飲食店の名称に、スマートフォン端末57から入力される飲食店の識別情報を照らし合わせ、該当するデータセット34を抽出する第2抽出手段62bと、日時34dおよび飲食店の名称に基づく抽出に応じて、データセット34に紐付けられた利用者の氏名の選択肢が規定数以下に絞られると、抽出されたデータセット34に紐付けられた利用者の氏名の表記を含むセレクトボックス(ドロップダウンメニュー)を特定する画像データを生成する候補者提示手段63とが接続される。候補者提示手段63は、日時34dおよび飲食店の名称に基づく抽出に応じて1データセット34が絞り込まれると、そのデータセット34に紐付けられた利用者の氏名の表記を含んだセレクトボックスを特定する画像データを生成する。
【0039】
サブスク登録手段59は、候補者提示手段63で生成された画像データに基づき絞り込まれた1データセット34に紐付けながら、サブスク識別子35aを特定するサブスクIDデータと、会員の氏名35bを特定する氏名データと、会員の住所35cを特定する住所データと、会員のメルアド35dを特定するメルアドデータと、請求先の識別子35eを特定する請求先データと、決済フラグ35fを特定する決済データと、会費の金額35gを特定する会費データと、会費の支払期限35hを特定する支払期限データと、商品を特定する識別子35jを特定する商品データと、配送の日時35kを特定する配送時データとを生成する。サブスクIDデータ、氏名データ、住所データおよびメルアドデータの生成にあたって通信手段58はスマートフォン端末57からサブスク識別子35a、氏名35b、住所35cおよびメルアド35dを取得する。請求先データの生成にあたってサブスク登録手段59は紐付けられたデータセット34から注文者の識別子34bを取得することができる。サブスク登録手段59は、サブスクIDデータ、氏名データ、住所データ、メルアドデータ、請求先データ、決済データ、会費データ、支払期限データ、商品データおよび配送時データに基づき、サブスクデータベース27の1データセット35に、サブスク識別子35a、氏名35b、住所35c、メルアド35d、請求先の識別子35e、会費の金額35g、支払期限35h、商品の識別子35jおよび配送の日時35kを登録する。配送の日時35kは、紐付けられたデータセット34の配達の日時34dに基づき予め決められた規則に従って算出されることができる。支払期限35hは、例えば紐付けられたデータセット34の配達の日時34dに基づき予め決められた規則に従って算出されることができる。支払期限35hは配送の日時35kよりも早い時期に設定される。決済フラグ35fにはデフォルト値の未決済「0」値が書き込まれる。
【0040】
請求手段61は、サブスクデータベース27のデータセット35に基づきサブスクの取引の代金を特定する。請求データの生成にあたって請求手段61はデータセット35の請求先の識別子35e、会費の金額35gおよび支払期限35hを参照する。請求手段61は、支払期限35hの到来に先立って、識別子35eで特定される請求先に請求データを送信する。請求データは、請求先の氏名、会費の金額および支払期限を表示しながら決済を案内する画像を含めばよい。請求手段61は、会費の決済完了に応じて、決済された会費の月数に基づき支払期限35kを更新する。支払期限35hが更新されると、請求手段61は未決済の「0」値から決済済みの「1」値に決済フラグ35fを書き換える。支払期限35hが経過すると、請求手段61は「1」値から未決済の「0」値に決済フラグ35fを書き換える。
【0041】
DMハガキ管理手段45は、データセット34の配達の日時34dに基づき設定される期日ごとにDMハガキの受信者を特定するDMリストを生成するリスト生成手段64と、予め決められた構図に従って受信者の氏名、住所およびDMコンテンツを特定するプリントデータを生成する像生成手段65とを備える。プリントデータの生成にあたって像生成手段65はDMリスト中の受信者に関連づけられるデータセット35から氏名35bおよび住所35cを取得することができる。氏名35bや住所35cはDMコンテンツの画像に組み込まれればよい。
【0042】
ここでは、花配送システム11はインターネット12に接続されるクラウドサーバー67を備える。クラウドサーバー67は、利用者管理手段37、花屋管理手段38、商品管理手段39、配達者管理手段41、飲食店管理手段42、取引記録管理手段43およびサブスク管理手段44として機能する中央演算処理装置(CPU)68と、CPU68に接続されて、アプリケーションの実施にあたって一時的にプログラムやデータを保持するメモリー69と、CPU68に接続されて、プログラムやデータを格納する大容量記憶装置71とを備える。大容量記憶装置71は例えばハードディスク駆動装置(HDD)を含む。大容量記憶装置71には、例えば、利用者管理手段37を実現する利用者管理アプリケーションプログラム、花屋管理手段38を実現する花屋管理アプリケーションプログラム、商品管理手段39を実現する商品管理アプリケーションプログラム、配達者管理手段41を実現する配達者管理アプリケーションプログラム、飲食店管理手段42を実現する飲食店管理アプリケーションプログラム、取引記録管理手段43を実現する取引記録管理アプリケーションプログラム、サブスク管理手段44を実現するサブスク管理アプリケーションプログラム、および、DMハガキ管理手段45を実現するDMハガキ管理アプリケーションプログラムが格納される。
【0043】
スマートフォン端末13は、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、CPUに接続されて、贈る花モバイルアプリプログラムやデータを格納するメモリーと、CPUに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネルとを備える。ディスプレイパネルはタッチスクリーンパネルとして構成される。タッチスクリーンパネルは、画面に表示される画像と、画面で検出される接触の座標値とに基づき、CPUに向けて利用者の指示やデータを入力する。CPUは通信回路経由で通信網72に無線で接続されることができる。通信網72は、例えばゲートウエイでインターネット12に接続される携帯電話通信網であればよい。その他、CPUはWiFi(登録商標)回路経由でWiFiルーター73に無線で接続されることができる。WiFiルーター73はインターネット12にWiFi回路を接続する。
【0044】
贈る花モバイルアプリプログラムが実行されると、スマートフォン端末13で贈る花モバイルアプリは動作する。贈る花モバイルアプリは通信網72およびインターネット12経由でクラウドサーバー67の利用者管理手段37や取引記録管理手段43に接続される。贈る花モバイルアプリは利用者管理手段37や取引記録管理手段43に画像データを要求することができる。画像データは、利用者向けに花配送システム11のグラフィックユーザーインターフェイス(GUI)を提供する。
【0045】
第1端末装置47は、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、CPUに接続されて、CPUの動作にあたって一時的にプログラムやデータを保持するメモリーと、CPUに接続されて、花屋アプリケーションプログラムを格納する大容量記憶装置と、CPUに接続されて、管理者の操作に応じて指示やデータを入力するキーボードやマウスといった入力装置と、CPUに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネルとを備える。
【0046】
花屋アプリケーションプログラムが実行されると、第1端末装置47で花屋アプリケーションは動作する。花屋アプリケーションはインターネット12経由でクラウドサーバー67の花屋管理手段38や商品管理手段39、取引記録管理手段43に接続されることができる。
【0047】
スマートフォン端末48は、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、CPUに接続されて、配達モバイルアプリプログラムやデータを格納するメモリーと、CPUに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネルとを備える。ディスプレイパネルはタッチスクリーンパネルとして構成される。タッチスクリーンパネルは、画面に表示される画像と、画面で検出される接触の座標値とに基づき、CPUに向けて利用者の指示やデータを入力する。CPUは通信回路経由で通信網72に無線で接続されることができる。通信網72は、例えばゲートウエイでインターネット12に接続される携帯電話通信網であればよい。その他、CPUはWiFi(登録商標)回路経由でWiFiルーター73に無線で接続されることができる。WiFiルーター73はインターネット12にWiFi回路を接続する。
【0048】
配達モバイルアプリプログラムが実行されると、スマートフォン端末48で配達モバイルアプリは動作する。配達モバイルアプリは通信網72およびインターネット12経由でクラウドサーバー67の配達者管理手段41や取引記録管理手段43に接続される。配達モバイルアプリは配達者管理手段41や取引記録管理手段43に画像データを要求することができる。画像データは、配達者向けに花配送システム11のグラフィックユーザーインターフェイス(GUI)を提供する。
【0049】
第3端末装置49は、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、CPUに接続されて、CPUの動作にあたって一時的にプログラムやデータを保持するメモリーと、CPUに接続されて、飲食店アプリケーションプログラムを格納する大容量記憶装置と、CPUに接続されて、管理者の操作に応じて指示やデータを入力するキーボードやマウスといった入力装置と、CPUに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネルとを備える。
【0050】
飲食店アプリケーションプログラムが実行されると、第3端末装置49で飲食店アプリケーションは動作する。飲食店アプリケーションはインターネット12経由でクラウドサーバー67の飲食店管理手段42や取引記録管理手段43に接続されることができる。
【0051】
スマートフォン端末57は、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、CPUに接続されて、モバイルアプリプログラムやデータを格納するメモリーと、CPUに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネルと、CPUに接続されて、撮像される像の画像データを生成するカメラとを備える。ディスプレイパネルはタッチスクリーンパネルとして構成される。タッチスクリーンパネルは、画面に表示される画像と、画面で検出される接触の座標値とに基づき、CPUに向けて利用者の指示やデータを入力する。CPUは通信回路経由で通信網72に無線で接続されることができる。通信網72は、例えばゲートウエイでインターネット12に接続される携帯電話通信網であればよい。その他、CPUはWiFi(登録商標)回路経由でWiFiルーター73に無線で接続されることができる。WiFiルーター73はインターネット12にWiFi回路を接続する。
【0052】
スマートフォン端末13の贈る花モバイルアプリで利用者がログインすると、贈る花モバイルアプリは通信網72およびインターネット12経由でクラウドサーバー67の取引記録管理手段43に接続される。図5に示されるように、贈る花モバイルアプリは手順S1でクラウドサーバー67の取引記録管理アプリケーションに選択肢データの送信を要求する。送信の要求にあたって、利用者は、贈る花モバイルアプリで、「銀座・有楽町」「六本木・麻布」「恵比寿・代官山」といった地域や、「和食」「寿司」「フレンチ」「イタリアン」といった料理の種類、料理の価格帯、評判の度合いを指定することができる。
【0053】
取引記録管理アプリケーション(第3送信手段55)は、手順S2で、スマートフォン端末13の要求に応じて、スマートフォン端末13に向けて選択肢データを送信する。選択肢データの生成にあたって、利用者から指定された地域や料理の種類、料理の価格帯、評判の度合いに応じて飲食店は選別されることができる。
【0054】
選択肢データに基づきスマートフォン端末13の画面には、手順S3で、図6に示されるように、「花を贈れるおしゃれなレストラン」の画像74が表示される。画像74の表示にあたって贈る花モバイルアプリは予め決められた構図に選択肢データのコンテンツを嵌め込めばよい。画像74は、飲食店の選択に役立つ情報を含む。利用者は特定の操作に基づき1飲食店を指定する。
【0055】
飲食店の指定にあたって「花を手配」ボタン75がタップされると、手順S4で、贈る花モバイルアプリは飲食店データを生成する。「花を手配」ボタン75のタップに応じて贈る花モバイルアプリは受取人の名前および配達の日時を取得する。取得にあたって贈る花モバイルアプリはスマートフォン端末13の画面に特定の画像を表示する。表示される画像に促されて利用者が受取人の名前および配達の日時を入力すると、配達時データおよび受取人データは生成される。飲食店データ、配達時データおよび受取人データはクラウドサーバー67に送信される。飲食店データ、配達時データおよび受取人データの受信に応じて取引記録管理アプリケーション(注文処理手段53)は注文IDデータ、発注時データ、配達時データおよび受取人データを生成する。識別子34a、利用者のログインID(識別子34b)、注文の日時34c、配達の日時34d、受取人の名前34eおよび飲食店の識別子34fは取引記録データベース25の1データセット34に登録される。
【0056】
ここで、例えば事前に予約を済ませた飲食店や、現に食事中の飲食店を指定する際には、選択肢は検索機能に応じて予め1飲食店に絞り込まれてもよい。このとき、スマートフォン端末13の画面には飲食店の選択に役立つ情報を表示するまでもない。利用者が食事中の飲食店を指定する際には、配達時データには日時に代えて「いますぐ」が記述されてもよい。
【0057】
飲食店データの取得に応じて取引記録管理アプリケーションは手順S5で花屋を選択する。花屋の選択にあたって取引記録管理アプリケーションは飲食店の位置情報を取得する。位置情報は個々の花屋の配達地域DAに照らし合わせられる。
【0058】
花屋の識別子34gは取引記録データベース25の1データセット34に登録される。取引記録管理アプリケーション(第4送信手段56)は、手順S6で、スマートフォン端末13に向けて花データを送信する。花データに基づきスマートフォン端末13の画面には、図7に示されるように、商品の画像76が表示される。画像76の表示にあたって贈る花モバイルアプリは予め決められた構図に花データのコンテンツを嵌め込めばよい。画像76は、花の選択に役立つ情報を含む。利用者は特定の操作に基づき1商品を指定する。
【0059】
このとき、2つ以上の花屋が選択されていれば、個々の花屋ごとに順番に花データは贈る花モバイルアプリに送信されてもよい。利用者は画像76の切り換えに応じて複数の花屋の商品の中から1商品を選択することができる。この場合には、商品の選択に応じてデータセット34内の識別子34gは書き換えられればよい。
【0060】
「カートにいれる」ボタン77がタップされると、手順S7で、贈る花モバイルアプリは注文データを生成する。注文データはクラウドサーバー67に送信される。注文データの受信に応じて取引記録管理アプリケーションは取引記録データベース25で指定される1データセット34に商品の識別子34hおよび商品の価格34jを登録する。
【0061】
注文データは手順S8で取引記録管理アプリケーションから指定された花屋の第1端末装置47に送信される。送信にあたって取引記録管理アプリケーションは取引書データを生成する。取引書データは、商品の識別子34hおよび商品の価格34jに加えて、例えば注文の識別子34a、注文者の識別子34b、注文の日時34c、配達の日時34d、受取人の名前34eおよび飲食店の識別子34fを含む。花屋は、第1端末装置47に届く取引書データに基づき商品を準備することができる。
【0062】
花屋によって注文が承認されると、取引記録管理アプリケーションは第1位置データおよび第2位置データを含む配達手配書データを生成する。配達手配書データは決められた書式に則って配達者に向け配達作業に関する情報を特定する。配達手配書データは手順S9で配達者のスマートフォン端末48に配信される。配達者アプリケーションは、図8に示されるように、スマートフォン端末48の画面に「配達作業の受任を提案する」画像78を表示する。画像78は、例えば、花屋の位置79および飲食店の位置81を提示する地理情報や配達の予測時間、配達の手数料、その他配達の選択に役立つ情報を含むことができる。
【0063】
「受諾」ボタン82がタップされると、手順S10で、配達者アプリケーションは受諾通知データを生成する。受諾通知データは例えば注文の識別子34aおよび配達者の識別子34kを特定する。受諾通知データは取引記録管理アプリケーションに送信される。取引記録管理アプリケーションは受諾通知データの受信に応じて取引記録データベース25のデータセット34に配達者の識別子34aを登録する。配達の受諾は花屋アプリケーションおよび飲食店アプリケーションに通知される。この時点で花屋および飲食店は花の注文の成立を知ることができる。
【0064】
配達者が花屋から商品を引き取ると、手順S11で、配達者は配達者アプリケーションから取引記録管理アプリケーションに引き取りの完了を通知する。取引記録管理アプリケーションはデータセット34で引き取り完了のフラグ34mを書き換える。こうして引き取り完了のフラグ34mに「1」値が書き込まれると、配達者のアカウント情報に引き取りの配達手数料が加算される。花屋データベース16の売上金額に注文の売上は加算される。
【0065】
配達者が飲食店に商品を引き渡すと、手順S12で、配達者は配達者アプリケーションから取引記録管理アプリケーションに引き渡しの完了を通知する。取引記録管理アプリケーションはデータセット34で引き渡し完了のフラグ34nを書き換える。こうして引き渡し完了のフラグ34nに「1」値が書き込まれると、配達者のアカウント情報に引き渡しの配達手数料が加算される。飲食店データベース23の報酬金額に注文の報酬は加算される。取引は終了する。
【0066】
本実施形態に係る花配送システム11では、スマートフォン端末13の所有者(花の注文者)は花の注文にあたってスマートフォン端末13で飲食店を指定する。飲食店が指定されると、注文された花の届け先は特定されることができる。花の注文は花屋に通知されることから、注文データに基づき花屋で花は準備されることができる。準備された花は花屋から飲食店に届けられることができる。こうして花の注文者は飲食店での食事中(あるいは食事後)に届く花で同席する大事な相手を喜ばせることができる。
【0067】
ここでは、届け先の特定にあたって注文者は飲食店を特定すれば済む。飲食店の位置情報は予め登録されることから、届け先の特定にあたって受取人の住所を入力する手間は省かれることができる。注文者は飲食店や受取人個人の住所を知る必要さえない。受取人もわざわざ送り主(注文者)に個人の住所を教える必要はない。したがって、受取人の対象者は増大する。こうして花の需要は増大することができる。
【0068】
第3送信手段55は、個々の飲食店ごとに選択に役立つ情報を含む飲食店データベース23から選択肢の飲食店を抽出し、スマートフォン端末13に向けて選択肢データを送信する。飲食店の指定にあたってスマートフォン端末13の画面には選択肢の情報が表示される。花の注文者は表示された選択肢に基づき飲食店を指定することができる。このとき、花配送システム11の運用者は選択肢の表示にあたって事前に飲食店から表示の許可を取得しなければならない。運用者は勝手に許可なく花配送システム11に飲食店を組み込むことはできないと考えられる。こうして運用者は飲食店データベース23への登録時に予め個々の飲食店から花の配達の許可を得ることができる。花のプレゼントにあたって注文者個人はいちいち飲食店に配達の許可を得なくても済む。使い勝手は向上する。
【0069】
第4送信手段56は、個々の花屋ごとに花の選択に役立つ情報を含む商品データベース18から、選択された花屋に固有に選択肢の花を抽出し、スマートフォン端末13に向けて花データを送信する。花の注文にあたってスマートフォン端末13の画面には選択肢の花が表示される。花の注文者は表示された選択肢に基づき花を指定することができる。このとき、個々の花屋ごとに花の品揃えは設定されることができる。個々の花屋ごとに花の品質は確保されることができる。個々の花屋は独自に花の品質を決めることができる。したがって、スマートフォン端末13の画面から受ける花の印象どおりに、注文者は現実に届いた花の印象を抱くことができる。こうして顧客満足度は高められることができる。
【0070】
本実施形態では、第1取得手段51は、特定のスマートフォン端末13から、1飲食店の見取り図で指定された座席位置を特定する見取り図データを取得することができる。図9に示されるように、見取り図データは、飲食店(建造物)83内で注文者または受取人の座席位置84a、84b、84cを特定する。見取り図データは、例えば個々のデータセット34ごとに取引記録データベース25に記録されることができる。
【0071】
注文者は、スマートフォン端末13から飲食店83の見取り図に基づき座席位置84a、84b、84c(のうち該当する1つ)を指定することができる。座席位置84a、84b、84cの指定にあたって例えば注文者の着席時にスマートフォン端末13の画面には未指定の見取り図が表示されることができる。注文者は特定の操作に基づきスマートフォン端末13から座席位置84a、84b、84cを入力することができる。未指定の見取り図は、個々の飲食店ごとに予め飲食店データベース23に登録されていればよい。
【0072】
こういった場合には、クラウドサーバー67の取引記録管理手段43は、飲食店によって所有される第3端末装置49に向けて、見取り図データに基づき第3端末装置49の画面に指定された座席位置84a、84b、84cを表示させる座席位置データを送信する第5送信手段をさらに備えてもよい。見取り図の座席位置84a、84b、84cは第3端末装置49の画面に表示されることができる。こうして飲食店は画面の表示に基づき注文者の座席位置84a、84b、84cを確認することができる。飲食店は、注文者(または受取人)に、配達者の働きで飲食店に届いた花を良好に取り次ぐことができる。
【0073】
第5送信手段は、配達者によって所有されるスマートフォン端末48に向けて座席位置データを送信してもよい。見取り図の座席位置84a、84b、84cはスマートフォン端末48の画面に表示されることができる。こうして配達者は画面の表示に基づき飲食店83内で注文者の座席位置84a、84b、84cを確認することができる。飲食店の了解が得られれば、配達者は座席位置84a、84b、84cの注文者(または受取人)に直接に商品を引き渡すことができる。
【0074】
取引記録管理手段43は、飲食店によって所有される第3端末装置49から見取り図データを取得する第3取得手段を備えてもよい。飲食店の店員は、第3端末装置49から飲食店83の見取り図に基づき座席位置84a、84b、84c(のうち該当する1つ)を指定することができる。座席位置84a、84b、84cの指定にあたって例えば座席の予約時や注文者の来店時に第3端末装置49の画面には未指定の見取り図が表示されることができる。店員は特定の操作に基づき第3端末装置49から座席位置84a、84b、84cを入力することができる。
【0075】
その他、配達者の到着は飲食店内の注文者に通知されてもよい。通知は、スマートフォン端末13から発する音や振動、待ち受け画面に表示される画像で実現されることができる。通知の発信にあたって配達者は飲食店への到着時にスマートフォン端末48で特定の操作を実施する。こうして注文者に配達者の到着が通知されれば、飲食店の外で商品は注文者に引き渡されることができる。したがって、飲食店から許可されたか否かに関係なく、商品は受取人に届くことができる。
【0076】
図10に示されるように、商品86は、切り花87を収容する容器88を備える。容器88は、不透明な材質の材料から形成される下筒88aと、透明な材質の材料から形成される中筒88bと、不透明な材質の材料から形成される上筒88cとを備える。上筒88cは直立姿勢の下筒88aの上端に結合される。下筒88aおよび上筒88cは1本の円筒体を構成する。直立姿勢の下筒88aでは円筒体の中心軸Lxは重力方向に一致する。
【0077】
中筒88bは直立姿勢の下筒88aの上端から上方に延びる。中筒88bの内側に切り花87の収容空間は区画される。切り花87は透明な中筒88a越しに視覚的に提示されることができる。下筒88aに上筒88cが結合されると、上筒88cは中筒88bを覆い隠す。切り花87は目隠しされる。切り花87にはプレゼントカード89が添付される。プレゼントカード89は中筒88bの上端に結合されればよい。プレゼントカード89は中筒88bの収容空間内に配置される。
【0078】
図11に示されるように、プレゼントカード89は、第1紙片89aと、第1紙片89aから連続し、折り線91で折り曲げられて第1紙片89aに重ねられる第2紙片89bとを備える。第1紙片89aには、贈り主から受取手に伝えたい言葉を特定する文字列92aと、贈り主の氏名やニックネームを特定する文字列92bと、花配送システム11の名称を特定する文字列92cとがプリントされる。第2紙片91bには、花配送システム11の運営者から花の受取手に伝えたい言葉を特定する文字列92dと、花配送システム11のウエブサイトまたはサブスクモバイルアプリプログラムのダウンロードを特定する識別コード92eとがプリントされる。ここでは、識別コード92eにはQRコード(登録商標)が用いられる。QRコードがスマートフォン端末57のカメラで撮像されると、スマートフォン端末57のウエブブラウザーは花配送システム11のウエブサイトにアクセスすることができ、あるいは、スマートフォン端末57にサブスクモバイルプリプログラムはダウンロードされることができる。
【0079】
スマートフォン端末57でサブスクモバイルアプリプログラムが実行されると、スマートフォン端末57でサブスクモバイルアプリは動作する。サブスクモバイルアプリは通信網72およびインターネット12経由でクラウドサーバー67のサブスク管理手段44に接続される。サブスクモバイルアプリはサブスク管理手段44に画像データを要求することができる。画像データは、商品の受取手向けに花配送システム11のGUIを提供する。
【0080】
サブスクモバイルアプリは、クラウドサーバー67の通信手段58に第1案内画像データの送信を要求する。図12に示されるように、サブスク管理アプリケーション(サブスク管理手段44)は、手順T1で、スマートフォン端末57の要求を受信する。第1案内画像データは、ディスプレイパネルの画面に表示されて招待コードの入力を案内する第1案内画像を特定する。サブスク管理アプリケーション(サブスク管理手段44)は、手順T2で、スマートフォン端末57の要求に応じて、スマートフォン端末57に向けて第1案内画像データを送信する。図13(a)に示されるように、第1案内画像データに基づきスマートフォン端末57の画面には第1案内画像93が表示される。第1案内画像93は、「花を受け取った」暦日の第1入力枠93aと、「花を受け取った飲食店」を特定する識別子の第2入力枠93bと、「贈り主の氏名」の第3入力枠93cと、「贈り主のニックネーム」の第4入力枠93dとを含む。第1入力枠93a、第2入力枠93b、第3入力枠93cおよび第4入力枠93dにはタッチスクリーンパネルの働きで文字列や数値のテキストが入力されることができる。
【0081】
第1入力枠93aに「月」および「日」ごとに数値が入力されると、「月」「日」を特定する暦日[mmdd]データはサブスク管理アプリケーション(通信手段58)に送信される。例えば、第1入力枠93aに数値が入力され第2入力枠93bでカーソルが検出されると、サブスクモバイルアプリはサブスク管理アプリケーションに向かって暦日データを送信することができる。サブスク管理アプリケーションは手順T3で暦日データを受信する。サブスク管理アプリケーション(第1抽出手段62a)は、手順T4で、サブスク管理アプリケーション(通信手段58)で特定される暦日に該当するデータセット34を抽出する。データセット34の抽出にあたって、サブスク管理アプリケーションは、取引記録データベース25中の配達の日時34dに、サブスク管理アプリケーション(通信手段58)で特定される暦日を照らし合わせる。
【0082】
第2入力枠93bに例えば飲食店の店名を特定する文字列が入力されると、その文字列を特定するテキストデータはサブスク管理アプリケーションに送信される。例えば、第2入力枠93bに文字列が入力され第3入力枠93cでカーソルが検出されると、サブスクモバイルアプリはサブスク管理アプリケーションに向かってテキストデータを送信することができる。サブスク管理アプリケーションは手順T5でテキストデータを受信する。サブスク管理アプリケーション(第2抽出手段62b)は、手順T6で、第2入力枠93bに入力された文字列に合致するデータセット34をさらに抽出する。データセット34の抽出にあたって、サブスク管理アプリケーションは、サブスク管理アプリケーション(第1抽出手段62a)で絞り込まれたデータセット34の識別子34fに、サブスク管理アプリケーション(通信手段58)で特定されるテキストデータを照らし合わせる。照らし合わせにあたってサブスク管理アプリケーションは飲食店データベース23からテキストデータに対応する飲食店IDを取得することができる。
【0083】
サブスク管理アプリケーション(第1抽出手段62aおよび第2抽出手段62b)の働きでデータセット34が絞り込まれると、サブスク管理アプリケーション(候補者提示手段63)は手順T7でデータセット34の識別子34bに基づきセレクト画像データを生成する。セレクト画像データは贈り主の氏名の表記を含んだセレクトボックスを特定する。セレクト画像データはサブスク管理アプリケーションからスマートフォン端末57のサブスクモバイルアプリに引き渡される。サブスクモバイルアプリはセレクト画像データに基づき第3入力枠にセレクトボックスを紐付ける。図13(b)に示されるように、第3入力枠93cには贈り主の候補者の氏名が表示される。手順T8で第1抽出手段62aおよび第2抽出手段62bに基づき1データセット34が抽出されると、第3入力枠93cには1名の氏名が表示される。「送信」ボタン94がタップされると、サブスクモバイルアプリは承認通知データを生成する。手順T9で承認通知データの受信に応じて通信手段58は1データセット34を確定する。
【0084】
サブスク管理アプリケーション(第1抽出手段62aおよび第2抽出手段62b)の動作に基づき候補者の氏名が規定数以下に絞り込まれると、図13(b)に示されるように、第3入力枠93cには複数の氏名を含むドロップダウンメニュー95が表示される。1つの氏名がタップされると、サブスクモバイルアプリは選択通知データを生成する。選択通知データは選択された候補者の氏名を特定する。サブスク管理アプリケーション(候補者提示手段63)は手順T10で選択通知データを受信する。
【0085】
サブスク管理アプリケーションは、選択通知データの受信に応じて手順T11でリスト画像データを生成する。リスト画像データは、ニックネームのリストを含んだセレクトボックスを特定する。個々のニックネームはドロップダウンメニュー95に含まれる候補者から紐付けられる。サブスク管理アプリケーションは利用者データベース14からニックネームを取得する。リスト画像データはサブスク管理アプリケーションからスマートフォン端末57のサブスクモバイルアプリに引き渡される。サブスクモバイルアプリはリスト画像データに基づき第4入力枠93dにセレクトボックスを紐付ける。第4入力枠93dには贈り主の候補者のニックネームが表示される。1つのニックネームがタップされ「送信」ボタン94がタップされると、サブスクモバイルアプリは選択通知データを生成する。選択通知データは選択された候補者のニックネームを特定する。手順T12で、選択通知データの受信に応じてサブスク管理アプリケーション(通信手段58)は1データセット34を特定する。こうして取引記録データベース25から1データセット34は探し出される。
【0086】
「送信」ボタン94のタップに応じて、サブスクモバイルアプリは、クラウドサーバー67のサブスク管理アプリケーション(通信手段58)に第2案内画像データの送信を要求する。第2案内画像データは、ディスプレイパネルの画面に表示されて、届け先に関する情報の入力を案内する第2案内画像を特定する。サブスク管理アプリケーション(サブスク管理手段44)は、スマートフォン端末57の要求に応じて、スマートフォン端末57に向けて第2案内画像データを送信する。図14に示されるように、第2案内画像データに基づきスマートフォン端末57の画面には第2案内画像96が表示される。第2案内画像96は、「氏名」の第5入力枠96aと、「住所」の第6入力枠96bと、「ログインID」の第7入力枠96cと、「パスワード」の第8入力枠96dと、「メールアドレス」の第9入力枠96eとを含む。第5入力枠96a、第6入力枠96b、第7入力枠96c、第8入力枠96dおよび第9入力枠96eにはタッチスクリーンパネルの働きで文字列や数値のテキストが入力されることができる。
【0087】
「登録」ボタン97のタップに応じて、サブスクモバイルアプリは、第5入力枠96aに入力された「氏名」を特定する文字列のテキストデータと、第6入力枠96bに入力された「住所」を特定する文字列のテキストデータと、第7入力枠96cに入力された「ログインID」を特定する文字列のテキストデータと、第8入力枠96dに入力された「パスワード」を特定する文字列のテキストデータと、第9入力枠96eに入力された「メールアドレス」を特定する文字列のテキストデータとを生成する。生成されたテキストデータはクラウドサーバー67に送信される。テキストデータの受信に応じてサブスク管理アプリケーション(サブスク登録手段59)は、サブスクIDデータ、氏名データ、住所データ、メルアドデータ、決済データ、会費データ、支払期限データ、商品データおよび配送時データを生成する。サブスク管理アプリケーションは、サブスクIDデータ、氏名データ、住所データ、メルアドデータ、決済データ、会費データ、支払期限データ、商品データおよび配送時データに基づき、サブスクデータベース27の1データセット35に、サブスク識別子35a、氏名35b、住所35c、メルアド35d、会費の金額35g、支払期限35h、商品の識別子35jおよび配送の日時35kを登録する。ここでは、配送の日時35kは例えば配達の日時34dから2週間後に設定される。支払期限35hは例えば配達の日時34dの翌日から3日内に設定される。決済フラグ35fにはデフォルト値の未決済「0」値が書き込まれる。
【0088】
「登録」ボタン97のタップに応じて、サブスクモバイルアプリは、クラウドサーバー67のサブスク管理アプリケーション(通信手段58)に第3案内画像データの送信を要求する。第3案内画像データは、ディスプレイパネルの画面に表示されて代金の請求先の入力を案内する第3案内画像を特定する。サブスク管理アプリケーション(サブスク管理手段44)は、スマートフォン端末57の要求に応じて、スマートフォン端末57に向けて第3案内画像データを送信する。図15に示されるように、第3案内画像データに基づきスマートフォン端末57の画面には第3案内画像98が表示される。第3案内画像98は「おねだり」ボタン98aと「お試し」ボタン98bとを含む。「おねだり」ボタン98aがタップされると、サブスクモバイルアプリは「おねだり」を特定する「おねだり」データを生成する。「お試し」ボタン98bがタップされると、サブスクモバイルアプリは「お試し」を特定する「お試し」データを生成する。
【0089】
クラウドサーバー67では、サブスク管理アプリケーション(サブスク登録手段44)は「おねだり」データの受信に応じて注文者の識別子34bに基づき請求先データを生成する。注文者の識別子34bは紐付けられるデータセット34から取得される。サブスクデータベース27では該当するデータセット35の請求先の識別子35eに識別子34bが書き込まれる。その一方で、サブスク管理アプリケーションは「お試し」データの受信に応じてサブスク識別子35aに基づき請求先データを生成する。サブスク識別子35aは該当するデータセット35から取得される。サブスクデータベース27ではデータセット35の請求先の識別子35eにサブスク識別子35aが書き込まれる。該当するデータセット35ではサブスク識別子35aの書き込みに応じて決済フラグ35fは決済済みの「1」値が書き込まれる。支払期限35hは1か月延長される。
【0090】
DMハガキ管理アプリケーション(DMハガキ管理手段45)はDMハガキのプリントデータを生成する。プリントデータの生成にあたってDMハガキ管理アプリケーション(リスト生成手段64)は取引記録データベース25を検索する。配達の日時34dに基づきデータセット34は選り分けられる。配達の日時34dから7日後、14日後、21日後といった具合に1週間ごとにデータセット34はグループ化される。DMハガキ管理アプリケーションは選別されたデータセット34に紐付けられるサブスクデータベース27中のデータセット35から会員の氏名35bおよび住所35cを取得する。こうしてDMハガキの受信者を特定するDMリストは生成される。
【0091】
DMハガキ管理アプリケーション(像生成手段65)はDMリストの生成に応じてDMコンテンツの画像データを取得する。画像データは1週間ごとのグループごとに割り当てられる。個々の画像データに対応するDMリストの氏名35bおよび住所35cは組み込まれる。こうしてハガキ1枚ごとにプリントデータは生成される。プリントデータに基づきハガキの原紙に氏名35b、住所35cおよびDMコンテンツがプリントされると、DMハガキは仕上げられることができる。
【0092】
本実施形態に係る花配送システム11では、花の受取手は引き続き自宅で花のプレゼントを受け取りたければ、自分で所有するスマートフォン端末57からクラウドサーバー67の取引管理アプリケーション(取引記録管理手段43)に向けて自宅の住所を入力することができる。サブスク管理アプリケーション(サブスク管理手段44)は受取手の自宅に届く花の注文を特定するサブスクのデータセット35を作成する。こうしてサブスクデータベース27のデータセット35に基づき花屋から受取手の住所(例えば自宅)に花は届けられる。サブスクデータベース27のデータセット35は取引記録データベース25のデータセット34に紐付けられることから、注文の代金は引き続きスマートフォン端末13の所有者に請求されることができる。こうして花の「プレゼント」は実現されることができる。プレゼントの受け取りにあたって受取手は自分以外に個人情報を委ねずに済む。
【0093】
本実施形態では、取引記録データベース25のデータセット34に紐付けられながら、サブスクデータベース27のデータセット35で特定される住所に配達されるダイレクトメールハガキのプリントデータは生成される。このとき、花の受取手は受け取った花に絡んで自分で所有するスマートフォン端末57からクラウドサーバー67のサブスク管理アプリケーション(サブスク管理手段44)に向けて自宅の住所を入力することができる。DM管理アプリケーション(像生成手段65)は受取手の自宅に届けられるDMハガキのプリントデータを生成する。こうしてプレゼントの贈り主ではなくプレゼントの受取手にDMハガキが届くことで受取手の購買意欲は高められることができる。花の需要は増大することができる。
【0094】
ここでは、贈り主の多くは男性であって受取手の多くは女性であることを想定すると、贈り主に比べて受取手は花に対して強い興味を抱くことが容易く考えられる。女性は男性に対して花のプレゼントの希望を伝えることができる。その結果、女性の働きかけに応じて男性の購買意欲は高められることができる。花の需要は増大することができる。男性に直接にDMハガキが届けられてもたいてい男性の気持ちは動かないことから、あえて受取手の女性にDMハガキを届けることで花の需要の増大はより強く期待されることができる。
【0095】
本実施形態に係る花配送システム11は、個々に少なくとも第1項目データおよび第2項目データを含む複数のデータセット34を記憶する第6記憶装置26と、データセット34の第1項目データに、スマートフォン端末57から入力される文字列を照らし合わせ、該当するデータセット34を抽出する抽出手段62a、62bと、第1項目データに基づく抽出に応じて第2項目データの選択肢が規定数以下に絞られると、抽出されたデータセット34の第2項目の表記を含むセレクトボックスを特定する画像データを生成する候補者提示手段63とを備えるデータ絞り込み装置として機能する。1データセット34の検索にあたって複数の項目に基づき徐々に候補を絞り込む際に、絞り込みに用いられる項目の選択肢が規定数以下に絞られると、初めてセレクトボックス(ドロップダウンメニュー)は生成される。セレクトボックスでは選択肢のリストは短縮されることができる。リストのスクロールは回避されることができる。良好な選択動作は実現されることができる。
【0096】
ところで、例えば、飲食店に配達される花が贈り主から受取手にプレゼントされる場合には、花の配達に関するデータセット34は配達の日時34dや飲食店の識別子34fを含む。1データセット34の絞り込みにあたって指標として暦日や店名が用いられると、個々の項目ごとにドロップダウンメニューには数え切れないほどの選択肢が並べられてしまう。1つのドロップダウンメニューに多数(例えば10以上)の選択肢が含まれると、リストのスクロールが要求されることから選択の操作性は低下する。
【0097】
同様に、本実施形態に係る花配送システム11は、個々に少なくとも、暦日を特定する配達の日時34d、および、特定の飲食店を識別する識別子34f、および、飲食店に配達される花の贈り主を特定する注文者の識別子34bを含んで花の取引を記録する複数のデータセット34を記憶する第6記憶装置26と、取引記録データベース25の配達の日時34dに、スマートフォン端末57から入力される暦日を照らし合わせ、該当するデータセット34を抽出する第1抽出手段62aと、取引記録データベース25の飲食店の識別子34fに、スマートフォン端末57から入力される飲食店の識別情報を照らし合わせ、該当するデータセット34を抽出する第2抽出手段62bと、第1抽出手段62aおよび第2抽出手段62bで絞り込まれたデータセット34の注文者の識別子34bに基づき、贈り主の表記を含んだセレクトボックスを特定する画像データを生成する候補者提示手段63とを備えるデータ絞り込み装置として機能する。
【0098】
飲食店に配達される花が贈り主から受取手にプレゼントされた場合、受取手は食事の日時や飲食店の識別情報(例えば店名)を記憶する。取引記録データベース25のデータセット34は配達の日時34dおよび飲食店の識別子34fに基づき絞り込まれることができる。こうして絞り込まれたデータセット34から注文者の識別子34bに基づきスマートフォン端末57のディスプレイパネルにはセレクトボックスは表示される。具体的に贈り主の表記は受取手に提示されることから、受取手は良好に贈り主を選択することができる。曖昧な記憶であっても具体的に贈り主の表記が提示されることから、良好な選択動作は期待されることができる。こうして簡単に1取引データは抽出されることができる。
【符号の説明】
【0099】
11…花配送システム(データ取り込み装置)、13…第1モバイル通信端末またはモバイル通信端末(スマートフォン端末)、15…記憶手段(第1記憶装置)、24…記憶手段(第5記憶装置)、26…記憶手段(第6記憶装置)、34…第1注文データまたは取引データ(データセット)、34b…主体データ(注文者の識別子に紐づけられる氏名)、34d…第1項目または日時データ(配達の日時)、34f…第2項目または識別データ(飲食店の識別子に紐づけられる店名)、35…第2注文データ(データセット)、43…第1注文作成手段または注文作成手段(取引記録管理手段)、44…第2注文作成手段(サブスクリプション管理手段)、57…第2モバイル通信端末(スマートフォン端末)、58…通信手段、61…請求手段、62a…抽出手段(第1抽出手段)、62b…抽出手段(第2抽出手段)、63…候補者提示手段、65…像生成手段。
【要約】
【課題】花の受取手が自分以外に個人情報を委ねなくても花のプレゼントを受け取ることができる花配送システムを提供する。
【解決手段】花配送システム11は、飲食店の位置を含む飲食店データを取得し、モバイル通信端末13の所有者によって決済され花屋から飲食店に配達される花の注文を特定する第1注文データを作成する第1注文作成手段43と、モバイル通信端末57から入力される住所を特定する住所データを取得する通信手段58と、モバイル通信端末57の操作で特定される第1注文データに紐付けながら、住所データで特定される住所に配達される花の注文を特定する第2注文データを作成する第2注文作成手段44と、第2注文データの作成に応じて、紐付けられた第1注文データから読み取られる所有者に対して第2注文データで特定される注文の代金を請求する請求データを生成する請求手段61とを備える。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
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図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15