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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】清掃具
(51)【国際特許分類】
   A47L 1/06 20060101AFI20220328BHJP
   B08B 1/00 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
A47L1/06
B08B1/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019112521
(22)【出願日】2019-06-18
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2018-03-28
(65)【公開番号】P2019171133
(43)【公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-01-19
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 刊行物 健康になりたければ家の掃除を変えなさい,扶桑社,109頁 発行日 平成29年12月24日 放送番組 テレビ東京,よじごじ Days, 放送日 平成30年2月1日 刊行物 ESSE,2018年,3月号,扶桑社,61頁 発行日 平成30年2月7日 放送番組 TBSテレビ,ビビット, 放送日 平成30年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】510183796
【氏名又は名称】株式会社プラナ
(74)【代理人】
【識別番号】100178906
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 充和
(72)【発明者】
【氏名】松本 忠男
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-226433(JP,A)
【文献】特開平09-276195(JP,A)
【文献】特開2009-261490(JP,A)
【文献】特開2015-205031(JP,A)
【文献】特表2015-512684(JP,A)
【文献】特開2014-121680(JP,A)
【文献】登録実用新案第3180484(JP,U)
【文献】特開平08-295497(JP,A)
【文献】登録実用新案第3101702(JP,U)
【文献】米国特許第04164801(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0120299(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 1/00-4/04,11/00-13/62
B08B 1/00-13/00
B60S 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃面に先端が線状に接触し、前記先端を前記清掃面に押し付けることにより変形可能な板状の弾性材料よりなる先端部分と、該先端部分を保持するホルダ部とを備えた清掃具であって、
前記先端部分は、前記清掃面に接触する直線状の先端を複数個有し、該複数個の直線状の先端は互いに3度以上の角度を成し、
前記清掃面と接触する先端から所定の長さの複数個の切り込みが形成され、
前記先端部分の前記先端での厚さは1~5mmであり、前記切り込みの長さは1~15mmであり、前記複数個の切り込みは2~15mmの間隔で形成され、前記切り込みの隙間の幅は、前記先端部分が変形していない状態では1mm以下であることを特徴とする清掃具。
【請求項2】
前記複数個の直線状の先端において、前記複数個の切り込みの間隔はそれぞれ異なることを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記ホルダ部に取り付けられた取手を有し、前記取手の長さ方向が、前記直線状に接する先端に対して所定の角度を成すように、前記取手は回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記先端部分と前記ホルダ部は同じ材料により一体として形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の清掃具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状の弾性体からなる先端部分を机面上や床面上を接触させながら移動させることにより、塵埃を捕獲する清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、窓ガラス等の平坦な面の汚れや塵埃を除去するために、棒状の把手の先にゴム板などを設けた清掃具が、窓ガラス用のワイパー等として使用されており、その従来例が特許文献1及び2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-23881号公報
【文献】実開昭56-168045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の窓ガラス用のワイパーと同様な形態の清掃具、すなわち、ワイパー型清掃具は、平坦な清掃面に弾力のあるゴム板等の1辺の先端を押し付けて移動させることにより、汚れや塵埃などを掻き取り、除去するものである。清掃面を水で濡らしながら行う場合もある。このようなワイパー型清掃具は、窓ガラス以外の用途にも使用され、机面、家具面、狭い床面などの塵埃を除去する目的で、簡易な清掃具として使用されている。
【0005】
上記のような様々な用途で上記のワイパー型清掃具を使用する場合、塵埃の捕獲機能がないので、掻き取られた塵埃は清掃具の先端の清掃面上に溜り、塵取り等で回収することが必要となる。この場合、清掃具の移動により塵埃が前方に飛散することや、塵埃が清掃面上に広がってしまい、回収に時間がかかるという問題が生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたものであり、塵埃の捕獲機能を有し、従来のワイパー型清掃具に比べて、塵埃の回収が容易な清掃具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の観点では、本発明の清掃具は、清掃面に先端が線状に接触し、前記先端を前記清掃面に押し付けることにより変形可能な板状の弾性材料よりなる先端部分と、該先端部分を保持するホルダ部とを備えた清掃具であって、前記先端部分には、前記清掃面と接触する先端から所定の長さの複数個の切り込みが形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の清掃具では、清掃面にゴム板等の弾性体材料よりなる先端部分の先端の1辺を押し付けて移動させることにより、先端に形成された複数の切り込みに埃等の塵埃が挟まり、その埃が清掃具を移動させることにより繋がったり、塊になったりして、切り込みからその埃等が離れることなく移動動作が行えることが、発明者らの実験により確認された。このように、本発明では先端の切込みに塵埃が捕獲されることにより、清掃面上での塵埃の拡散が少なくなり、従来のワイパー型清掃具より塵埃の回収が容易となる。なお、本発明の清掃具は、ホルダ部を手で保持して移動させてもよく、清掃具を持ちやすくするために、ホルダ部に棒状の取手を取り付けてもよい。
【0009】
第2の観点では、本発明は、第1の観点の清掃具において、前記先端部分の前記先端での厚さは1~5mmであり、前記切り込みの長さは1~15mmであり、前記複数個の切り込みは2~15mmの間隔で形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の清掃具は、表面が平坦な様々な清掃面に適用が可能である。清掃面が机や様々な家具の表面等の狭い清掃面に用いる場合であれば、清掃具の先端部分の形状は、小型の形状が適している。この場合、清掃面に接触する先端の幅は、用途に合わせて、数cm~20cm程度が望ましい。また、ゴム板等の先端の厚さは1~2mm程度が適しており、その先端には、長さ1~8mm程度の切り込みが、2~5mm程度の間隔で形成されていることが望ましい。
一方、本発明の清掃具は、平坦な床面の清掃にも適用が可能である。このような用途に対しては、清掃具の先端部分の形状は、上記の場合より大きくてもよい。清掃面に接触する先端の幅は、用途に合わせて20cm~60cm程度の形状とすることができる。その場合には、ゴム板等の先端の厚さは2~5mm程度が適しており、その先端には、長さ5~15mm程度の切り込みが、5~15mm程度の間隔で形成されていることが望ましい。また、床面のような広い面積に使用する場合には、ホルダ部に長い棒状の取手を取り付けることが望ましい。
【0011】
第3の観点では、本発明は、前記第1または第2の観点の清掃具において、前記切り込みの隙間の幅は、前記先端部分が変形していない状態では1mm以下であることを特徴とする。
本発明の清掃具に備える切り込みは、先端の隣り合う切り込みに挟まれた部分が、その外側の部分とは独立して変形することにより、切り込みに埃などを挟み込み、そのまま移動させることを目的とする。このことから、先端が変形していない時は、ゴム等の弾性体材料の弾力により切り込みによる隙間が生じていないことが最も望ましい。隙間が生じたとしても、埃などを切り込みに保持するためには、その幅は1mm以下であることが望ましい。
【0012】
第4の観点では、本発明は、前記第1乃至第3の観点の清掃具において、前記清掃面に接触する先端は直線状に形成され、前記複数個の切り込みは、前記直線状の先端に対して80~100度の角度で直線状に形成されていることを特徴とする。
本発明の清掃具に備える切り込みは、上記のように、切り込みに埃などを挟んだまま移動させることを目的とするので、その切り込みが先端から形成されていればよく、切り込みの方向や切り込みの形状は任意であってもよい。しかし、本観点の発明のように、先端が直線状である場合は、その直線に対して垂直に近い角度、すなわち80~100度の角度で、直線的に切り込みを入れる方が作製が容易である。
【0013】
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点の清掃具において、前記直線状の先端を複数個有し、該複数個の直線状の先端は互いに3度以上の角度を成して配置されていることを特徴とする。
本観点の発明の清掃具では、直線状の先端が複数個配置されている。その配置は、例えば、2つの先端の直線がなす角度がθ(ここで、3°<θ<90°とする)の場合、180°-θの鈍角を挟む3角形の2辺に先端が配置されている場合と、θの鋭角を挟む3角形の2辺に先端が配置されている場合とが可能である。
このように複数の先端を有することにより、清掃作業ごとに異なる先端を用いることができる。例えば、1つの先端の切り込みに挟まれた埃等が溜まった場合、他の先端を用いることができる。また、複数の先端において、切り込みの間隔や長さを互いに変えることにより、予想される塵埃の大きさや数、種類などに応じて、使用する先端を取り換えて使用することも可能である。例えば、1つの先端で大きな塵埃を取り除いた後、別の先端でより細かい塵埃を取り除くなどの作業が可能である。
【0014】
第6の観点では、本発明は、前記第5の観点の清掃具において、前記ホルダ部に取り付けられた取手を有し、前記取手の長さ方向が、前記直線状の先端に対して所定の角度を成すように、前記取手は回転可能に構成されていることを特徴とする。
本観点の発明では、ホルダ部に取り付ける取手の方向が、用いる先端に対して、例えば常に90度となるように、取手の取り付け部に回転機構を設けることができる。このような取手を用いることにより、先端を取り換えて清掃する場合の作業が容易となる。
【0015】
第7の観点では、本発明は、前記第1乃至第6の観点の清掃具において、前記先端部分と前記ホルダ部は同じ材料により一体として形成されていることを特徴とする。
本発明の清掃具の先端部分として様々なゴム等の弾性材料を含むエラストマーを用いることができ、先端部分を保持するホルダ部は弾性体材料である必要はない。しかし、先端部分とホルダ部を同じ弾性体材料で一体として形成することにより製作工程を簡易化できる。
【発明の効果】
【0016】
上記のように、本発明により、塵埃の捕獲機能を有し、従来のワイパー型清掃具に比べて、塵埃の回収が容易な清掃具が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1に係る清掃具の概略形状を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図。
図2】実施例1の清掃具の使用状態を示す斜視図。
図3】実施例1の清掃具の先端部分の先端の形状例を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図。
図4】実施例1の清掃具の先端の形状の変形例を示す正面図。
図5】実施例2に係る清掃具の概略形状を示す正面図。
図6】実施例3に係る清掃具の概略形状を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の清掃具を実施例により詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
【実施例1】
【0019】
図1は、実施例1に係る清掃具の概略形状を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図である。
図1において、本実施例の清掃具10は、板状の弾性材料よりなる先端部分1と、先端部分1を保持するホルダ部2とを備えている。先端部分1はその先端3が清掃面に直線状に接触し、先端3を清掃面に押し付けることにより変形可能に構成されている。また、先端部分1には、清掃面と接触する先端3から長さ2~8mm程度の切り込み4が、2~5mm程度の間隔で形成されている。本実施例の清掃具10は、清掃面が机や様々な家具の表面等の狭い清掃面に用いるため、先端部分1の横幅Wは、数cm~20cm程度であり、先端部分の先端での厚さは1~2mm程度である。
【0020】
本実施例の清掃具10には、清掃具10を持ちやすくするために、ホルダ部2に棒状の取手5が取り付けている。また、清掃面に対して取手5を斜めに傾けて移動させたとき、先端部分1の先端3付近の面が清掃面に対してほぼ垂直になるようにするため、先端部分1は、くの字状に折れ曲げている。
なお、本実施例の清掃具10は、切り込み4が形成されていることを除けば、従来のワイパー型清掃具と類似している。すなわち、本実施例の清掃具10は、従来のワイパー型清掃具に切り込みを形成することにより、容易に作製可能である。
【0021】
図2は実施例1の清掃具10の使用状態を示す斜視図である。
図2は、机面等の清掃面6上を、取手5を斜めに傾けて保持し、先端3を清掃面6に押し付けることにより、先端部分1の先端3付近を若干撓ませて変形させながら移動させ、清掃面6上の塵埃の一部を捕獲しながら掃き取る作業を示している。
【0022】
実施例1の清掃具10を実際に作製し、実験によりその効果の確認を行った。その結果、先端部分1の先端3の部分に切り込み4が多数形成されていることにより、その切り込み4に埃等の塵埃が挟まり、その捕獲された塵埃7が清掃具10を移動させることにより繋がったり、塊になったりして、捕獲された塵埃7が切り込み4から離れることなく移動動作がなされることが確認できた。この捕獲された塵埃7は、清掃後、先端3の部分を紙や布で拭うことにより、容易に取り除くことができた。このように、清掃具10では先端の切り込み4により塵埃が捕獲されることにより、清掃面6上での塵埃の拡散が少なくなり、従来のワイパー型清掃具より塵埃の回収が容易となる。
【0023】
図3は、実施例1の清掃具の先端部分の先端の形状例を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。
本実施例の清掃具10は、机や様々な家具の表面等の狭い清掃面に用いるため、図3(a)において、切り込み4の長さdは、d=2~8mm、複数の切り込み4の間隔pは、p=2~5mm、とすることが望ましい。また、先端3が変形していない時は、ゴム等の弾性体材料の弾力により切り込み4による隙間が生じていないことが最も望ましく、埃などを切り込みに保持するためには、隙間が生じたとしても、その隙間の幅gは、g≦1mm、とすることが望ましい。
清掃具10の先端3を清掃面6に押し付けることにより変形可能とするため、図3(b)において、先端部分1の先端3での厚さtは、t=1~2mm、とすることが望ましい。
【0024】
本実施例の清掃具10の先端部分1として様々なゴム等の弾性材料を含むエラストマーを用いることができる。また、ホルダ部2も先端部分1と同じ弾性体材料で一体として形成することも可能であり、これにより製作工程を簡易化できる。取手5の部分も同一の弾性材料で一体として形成してもよく、これによりさらに製作工程の簡易化が可能である。この場合には、成形型で全体形状を作製後、最後に切り込み4の形成を行えばよい。
【0025】
図4は、実施例1の清掃具の先端の形状の変形例を示す正面図である。
図4の先端部分11は、先端13に対して斜めに傾いた直線からなる切り込み14を有している。図3(a)のように、切り込みの形状は、先端3に対して垂直な方向に形成する方が作製が容易な場合もあるが、塵埃を切り込みに挟み込んで捕獲するという目的に対しては、図4の切り込み14でも同様な効果が得られる。さらに、切り込みの形状は直線状である必要はなく、曲線状であってもよい。
【実施例2】
【0026】
図5は、実施例2に係る清掃具の概略形状を示す正面図である。
図5において、本実施例の清掃具20の先端部分21には、2つの直線状の先端、すなわち、先端23aと先端23bとを有し、直線状の先端23aと23bの成す角度θは、10~45度程度となっている。また、先端23aと先端23bにはそれぞれ複数の切り込み、24aと24bが形成されている。本実施例の清掃具20には取手はなく、先端部分21を保持するホルダ部22を手で保持しながら、先端23a、又は先端23bを清掃面上に押し付けて移動させる。これにより、清掃面の塵埃を切り込み24a、又は24bに挟み込んで捕獲しながら清掃することができる。
【0027】
ここで、先端23aに形成された切り込み24aは、先端23bに形成された切り込み24bよりも小さな間隔で多数配置されている。これにより、先端23bで大きな塵埃を取り除いた後、先端23aでより細かい塵埃を取り除くなどの作業が可能となる。
【実施例3】
【0028】
図6は、実施例3に係る清掃具の概略形状を示す正面図である。
本実施例の清掃具30の先端部分31には、3つの直線状の先端、すなわち、先端33a、先端33b、及び先端33cを有し、直線状の先端33aと33bの成す角度、及び直線状の先端33bと33cの成す角度は、それぞれ10~45度程度となっている。また、先端33a、先端33b、及び先端33cにはそれぞれ複数の切り込み、34a、34b、及び34cが形成されている。本実施例の清掃具30は、先端部分31を保持するホルダ部32に取り付けられた取手35を有している。
【0029】
また、本実施例の清掃具30は、清掃時に先端33a、先端33b、及び先端33cを使用するとき、取手35の長さ方向がそれらの使用している各先端に対してほぼ垂直となるように、取手35は回転可能に構成されている。すなわち、ホルダ32の取手固定部37は、取手35が、実線及び破線で示した位置に回転し、その角度でほぼ固定できるような構造を有している。これにより、先端を取り換えて清掃する場合、その移動方向に作業し易いような位置に取手35を配置することができる。
【0030】
本実施例の清掃具30では、清掃作業ごとに異なる先端、すなわち、先端33a、先端33b、及び先端33cを用いることができる。この場合、先端33a、先端33b、及び先端33cにそれぞれ形成された切り込み、34a、34b、及び34cの形状は同じであってもよく、又はそれぞれ異なっていてもよい。
形状が同じ場合、例えば、1つの先端の切り込みに挟まれた埃等が溜まった場合、他の先端を用いることができる。
また、切り込み、34a、34b、及び34cの切り込みの間隔や長さを互いに変えることにより、塵埃の大きさや数、種類などに応じて、使用する先端を取り換えて使用することも可能である。例えば、大きな間隔で形成された長い切り込みを有する先端で大きな塵埃を取り除いた後、小さな間隔で形成された短い切り込みを有する先端でより細かい塵埃を取り除くなどの作業が可能である。
【0031】
以上のように、本発明の清掃具は、塵埃の捕獲機能を有し、従来のワイパー型清掃具に比べて、塵埃の回収が容易である。
【0032】
本発明の清掃具は、机面、家具面や床面上の清掃だけでなく、塵埃が溜まりやすい棚の上、ドアの上、カーテンレールの上、照明器具の傘の上など、様々な面の清掃に用いることができる。
【0033】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではないことは言うまでもなく、目的や用途に応じて設計変更可能である。例えば、図1の清掃具10においては、先端部分1は、くの字状に曲がっているが、先端部分1は1つの平面状であってもよい。また、清掃面と接触する先端は直線状である必要はなく、例えば円柱面などの凸面状の清掃面を目的とする場合や、凹面状の清掃面を目的とする場合は、先端の形状は、清掃面に合わせた曲線状であってもよい。また、4つ以上の異なる先端を有していてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 先端部分
2、22、32 ホルダ部
3、13、23a、23b、33a、33b、33c 先端
4、14、24a、24b、34a、34b、34c 切り込み
5、35 取手
6 清掃面
7 捕獲された塵埃
37 取手固定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6