(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】ハンドルを有するラッチ構成
(51)【国際特許分類】
E05C 3/22 20060101AFI20220328BHJP
E05B 57/00 20060101ALI20220328BHJP
E05C 3/00 20060101ALI20220328BHJP
E05B 63/24 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
E05C3/22
E05B57/00
E05C3/00 B
E05B63/24
(21)【出願番号】P 2018536845
(86)(22)【出願日】2017-03-02
(86)【国際出願番号】 IL2017050267
(87)【国際公開番号】W WO2017149544
(87)【国際公開日】2017-09-08
【審査請求日】2020-02-28
(32)【優先日】2016-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518247014
【氏名又は名称】ダン ラズ エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ラズ,アミール
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-270139(JP,A)
【文献】特開2004-019190(JP,A)
【文献】特開平10-196190(JP,A)
【文献】特開2013-104235(JP,A)
【文献】米国特許第02812204(US,A)
【文献】米国特許第01609342(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
E05C 1/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアまたは窓のパネルをフレーム要素に固定するための固定構成であって、該固定構成は、
ロック要素と作動機構を含み、
前記ロック要素は、前記フレーム要素上に取り付けられ、かつ、前記ロック要素が
前記パネルと係合することで
前記パネルを
前記フレーム要素にロックするロック位置と、前記ロック要素が
前記パネルから解除されることにより
前記パネルを
前記フレーム要素からアンロックするアンロック位置との間で変位可能
であり、且つ前記ロック位置と前記アンロック位置との間
で回転自在であり、
前記作動機構は前記ロック要素をアンロックするために
前記パネル上に取り付けら
れ、
前記固定構成は、前記ロック要素に関連し、かつ、前記ロック要素が前記ロック位置に固定される固定位置と、前記ロック要素が前記アンロック位置へと自由に変位する解放位置との間で選択的に変位するように構成された止めラッチをさらに含み
、
前記作動機構は、前記止めラッチを前記解放位置へと選択的に変位さ
せおよび前記ロック要素をパネルとの係合から外して前記アンロック位置に変位させることにより、
前記パネルを
前記フレーム要素からアンロックするように構成される、
ことを特徴とする固定構成。
【請求項2】
前記作動機構はハンドルを含むことを特徴とする、請求項1に記載の固定構成。
【請求項3】
前記作動機構が、
前記パネルの方へ変位するように構成されたパニック棒を含むことを特徴とする、請求項1に記載の固定構成。
【請求項4】
前記作動機構の少なくとも1つの要素が、
前記パネルの厚み寸法の少なくとも一部にわたって移動するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の固定構成。
【請求項5】
前記作動機構が
前記パネル上に変位可能に取り付けられた手動で変位可能なハンドルを含み、および作動機構は、前記ハンドルの動作が連続して前記止めラッチを解放し、続いて前記ロック要素が係合から外れて変位するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の固定構成。
【請求項6】
前記ロック位置の前記ロック要素は
前記パネルに対して斜角に延び、それによって、
前記ロック要素の第1の領域は
前記パネルに係合するように展開され、一方で
前記ロック要素の第2の領域は
前記フレーム要素で支持され、および前記ロック位置における
前記パネルの開放方向への
前記パネルの変位は、前記ロック要素にかけられた圧縮力によって対抗されることを特徴とする、請求項1に記載の固定構成。
【請求項7】
ドアまたは窓であって、
当該ドアまたは窓は、
前記フレーム要素と、
前記フレーム要素の一部に対して当接するように構成された
前記パネルと、
前記パネルを
前記フレーム要素に選択的に固定するために展開される、請求項1から6のいずれかに記載の
前記固定構成と、
を含み、
ここで、前記パネルが、閉じた状態と開いた状態との間で、前記フレーム要素の近接および離反方向に摺動するように構成された摺動パネルである、
ドアまたは窓。
【請求項8】
ドアまたは窓であって、
当該ドアまたは窓は、
前記フレーム要素と、
前記フレーム要素の一部に対して当接するように構成された
前記パネルと、
前記パネルを
前記フレーム要素に選択的に固定するために展開される、請求項1から6のいずれかに記載の
前記固定構成と、
を含み、
ここで、前記パネルが、閉じた状態と開いた状態との間で、前記フレーム要素の近接および離反方向に回転するように構成されたヒンジ式パネルである、
ドアまたは窓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ドアまたは窓のパネルをフレーム要素に固定するためのラッチ構成は、ロック要素がフレーム要素およびパネルと係合し、それによってパネルがフレーム要素から離れて移動するのを防ぐ、ロック位置間のパネルに対して変位可能なロック要素を含む構成である。ロック要素は、パネルをフレーム要素に固定するために、フレーム要素上に取り付けられ、パネルの近接および離反方向に変位可能で有り得る。代替的に、ロック要素は、パネルをフレーム要素に固定するために、パネル上に取り付けることができ、フレーム要素の近接および離反方向に変位可能である。
【0002】
米国特許第4803808号は、例えば手回しクランクの形態で、開き窓フレームを閉位置と開位置との間で移動させるための装置を備えた、外開き窓のためのスイベル継手であって、閉位置に開き窓フレームを固定するために、クランクによって動かす位置固定アーム、および固定フレームの1つのフレーム部材上の操作ハンドルを有する、スイベル継手を開示する。少なくとも1つのロックプレートが、ハンドルによって操作可能な駆動ロッド上のロック要素と協同する開き窓フレームに含まれる。窓が閉位置にある場合、窓が閉まる運動をハンドルの作動によって比較的早くに支持し、破損に対する高い保護を保証するために、ロックプレートのロック突出部は固定フレームの溝に突き出ている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に開示される主題の態様に従って、ドアまたは窓のパネルをフレーム要素に固定するためのラッチ構成が提供され、該パネルはくぼみを含む。ラッチ構成は、フレーム要素上に取り付けられたロック要素であって、前記ロック要素がパネルに形成されたくぼみと係合することでパネルをフレーム要素にロックするロック位置と、前記ロック要素がパネル上のくぼみから解除されることによりパネルをフレーム要素からアンロックするアンロック位置との間で変位可能なロック要素と、手動で操作可能なハンドルを含む作動機構を含み、該作動機構はパネル上に取り付けられ、ロック要素に選択的に係合し、およびロック要素をくぼみから遠ざけてアンロック位置へと変位させるように構成される。
【0004】
ハンドルは、枢動可能にパネルに取り付け可能であり、および、ロック要素がくぼみから遠ざかるように促される第1の位置と、ロック要素が自由に係合し得る第2の位置との間で変位可能で有り得る。第1の位置では、ハンドルはパネルの開放方向に向かって枢動することができる。
【0005】
作動機構は、パネル上に摺動可能に取り付けられ、および、ロック要素に向かって選択的に摺動するように構成された作動部材を含み、それによってロック要素はアンロック位置へと変位することができる。ハンドルは作動部材に係合する部分を含み、およびハンドルが枢動した時に作動部材がアンロック位置に向かって押され、それによってロック要素がアンロック位置に変位可能になるように、該ハンドルは構成され得る。
【0006】
ハンドルは、パネルに向かって枢動するように構成されたパニック棒、およびパニック棒と共に枢動するように構成された傾斜部材を含み、該傾斜部材は作動部材に係合するように構成され、およびパニック棒がパネルに向かって枢動する時、傾斜部材は、作動部材がロック要素に向かって摺動するように促すように構成され得る。作動部材は、パネルの横に延びる溝内で摺動するように構成し得る。
【0007】
ラッチ構成はさらに、ロック要素上に取り付けられ、およびロック要素がロック位置で固定され得る固定位置と、ロック要素が自由にアンロック位置へと変位可能な解放位置との間で選択的に変位するように構成された止めラッチを含み、該作動機構は、止めラッチを解放位置に選択的に変位させるように構成され得る。
【0008】
ハンドルの動作によって止めラッチを連続的に解放し、続いてロック要素が解除されるように、作動機構は構成され得る。止めラッチは前記ロック要素に取り付けることができ、当接機構に選択的に係合するように構成することができ、それによって、前記ロック要素がアンロック位置へと変位するのを防ぐ。止めラッチは、前記ロック要素上に摺動可能に取り付けることができ、および、その少なくとも一部が前記当接機構と係合する固定位置と、前記少なくとも一部が前記当接機構から引き離される解放位置との間で摺動するように構成することができ、それによってロック要素はロック位置へと自由に移動する。当接機構はパネル上に画定され得る。
【0009】
止めラッチは、枢動可能にロック要素に取り付けることができ、ロック要素がロック位置に固定され得る固定位置と、前記ロック要素が自由に前記アンロック位置へと変位可能な解放位置との間で枢動するように構成することができ、および前記作動機構は、前記止めラッチを前記解放位置へと選択的に枢動させるように構成され得る。当接機構はフレーム要素上に画定され得る。
【0010】
作動機構は捕捉部材を含み、および固定位置において、止めラッチは捕捉部材と係合し得る。
【0011】
ロック要素は、枢動可能にフレーム要素上に取り付けることができ、および作動機構は、ロック要素をくぼみから遠ざけてアンロック位置へと選択的に枢動させるように構成され得る。ロック位置のロック要素はパネルに対して斜角に延び得、それによって、ロック要素の第1の端部をくぼみに係合するように構成し、同時にロック要素の第2の端部をフレーム要素の一部に係合するように構成することができ、およびロック位置におけるパネルの開放方向へのパネルの変位は、ロック要素とフレーム要素の一部にかけられた圧縮力によって対向され得る。
【0012】
本開示の主題の別の態様に従って、フレーム要素を含むドアまたは窓が提供される;フレーム要素の一部に当接するように構成されたパネルであって、該パネルはくぼみを含む;フレーム要素上に枢動可能に取り付けられ、およびパネルをフレーム要素にロックするためにロック要素がパネルのくぼみに係合するロック位置と、パネルをフレーム要素からアンロックするためにロック要素がパネルのくぼみから解除されるアンロック位置との間で変位可能なロック要素;および、フレーム要素上に取り付けられ、および手動で操作可能なハンドルを含む作動機構であって、該作動機構は選択的にロック要素に係合し、およびロック要素をくぼみから遠ざけてアンロック位置に変位させるように構成される。
【0013】
パネルは、閉じた状態と開いた状態との間で、フレーム要素の近接および離反方向に摺動するように構成された摺動式パネルでもよい。
【0014】
パネルは、閉じた状態と開いた状態との間で、フレーム要素の近接および離反方向に回転するように構成された蝶番式パネルでもよい。
【0015】
本明細書および特許請求の範囲で使用される用語「移動する(shift)」と「変位する(displace)」は、限定されないが、直線変位、枢動運動、回転運動等を含む、諸要素の機械的変位を一般的に指す。用語「パネル」は、閉じた状態の開口部の少なくとも一部で展開された要素を指すために使用される。パネルおよび対応するふたは、ドア、窓、または、ヒンジ式パネルまたは摺動式パネルによって選択的に閉じられる(または部分的に閉じられる)他の種類の開口部でもよい。
【0016】
本明細書で使用される句「上に取り付けられた」は、第2の要素上や第2の要素の内部に配された第1の要素、第2の要素の外側表面に付けられた第1の要素等を含む、2つの要素間の任意の配置において第2の要素に付けられた第1の要素を指す。
【0017】
本明細書で使用される句「上に画定された」は、部材と一体化して形成された、部材に取り付けられた等の任意の方法で部材上に設けられた機構または要素を指す。
【0018】
本明細書と特許請求の範囲で使用される用語「ドア」は、開き戸、引き戸、任意の種類の窓、および車両またはその一部を覆うためのボンネットとトランク等を含み、ビルまたは車両などの構造物への開口部を介した、密閉区域へのまたは2つの密閉区域間への入口を介したアクセスを選択的に遮断し、および選択的にアクセス可能にするように構成された、移動式パネルを一般的に指す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
開示を理解し、かつ本発明がどのように実際に実施され得るかを確かめるために、添付の図を参照しつつ、単なる非限定的な例としてここから実施形態を記載していく。
【
図1A】本開示の主題の例に従いラッチ構成を有するパネルの上面断面図である。
【
図1B】ラッチ構成のアンロック位置にある
図1Aのパネルの上面断面図である。
【
図1C】開いた状態にある
図1Aのパネルの上面断面図であり、およびラッチ構成はアンロック位置にある。
【
図1D】開いた状態にある
図1Aのパネルの上面断面図であり、およびラッチ構成はロック位置にある。
【
図2A】本開示の主題の他の例に従い、ラッチ構成を有するパネルの斜視図である。
【
図2C】ラッチ構成のロック位置にある
図2Aのパネルの上面断面図である。
【
図2D】ラッチ構成のアンロック位置にある
図2Aのパネルの上面断面図である。
【
図2E】開いた状態にある
図2Aのパネルの上面断面図であり、およびラッチ構成はアンロック位置にある。
【
図3A】本開示の主題の他の例に従いラッチ構成を有するパネルの斜視図である。
【
図3C】ラッチ構成のロック位置にある
図3Aのパネルの上面断面図である。
【
図3D】ラッチ構成のアンロック位置にある
図3Aのパネルの上面断面図である。
【
図3E】開いた状態にある
図3Aのパネルの上面断面図であり、およびラッチ構成はアンロック位置にある。
【
図4A】ラッチ構成の別のロック位置にある
図3Aのパネルの上面断面図である。
【
図4B】ラッチ構成の別のアンロック位置にある
図3Aのパネルの上面断面図である。
【
図5A】本開示の主題の他の例に従いラッチ構成を有するパネルの斜視図である。
【
図5C】ラッチ構成のロック位置にある
図5Aのパネルの上面断面図である。
【
図5D】ラッチ構成のアンロック位置にある
図5Aのパネルの上面断面図である。
【
図5E】開いた状態にある
図5Aのパネルの上面断面図であり、およびラッチ構成はアンロック位置にある。
【
図6A】本開示の主題のさらに別の例に従い、ラッチ構成を有するパネルの斜視図である。
【
図6C】ラッチ構成のロック位置にある
図6Aのパネルの上面断面図である。
【
図6C】ラッチ構成のアンロック位置にある
図6Aのパネルの上面断面図である。
【
図6E】開いた状態にある
図6Aのパネルの上面断面図であり、およびラッチ構成はアンロック位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、ドアまたは窓などのパネルを開口部のまわりのフレーム要素に固定するためのラッチ構成に関する。ラッチ構成は、ボルトまたはラッチなどのロック要素を含み、ドアまたは窓のパネルの対応するくぼみに選択的に係合するために、フレーム要素に対して変位可能に取り付けられる。本発明は、作動機構によってフレーム要素上のロック要素と相互に作用する、ドアまたは窓のパネルに取り付けられた手動で操作可能なハンドルを提供する。作動機構は、ドアまたは窓のパネル上に画定されたくぼみとの係合から外して、ロック要素を選択的に変位させるように構成される。
【0021】
したがって、ドアまたは窓のパネルの開放は、フレーム上の機構と互いに作用することなく、ドア上のハンドルによって行うことができる。図を参照して詳細に説明されるように、ハンドルは様々な形状を有することができ、例えば操作方向などの種々の手法で、および作動機構との相互作用の種々の方法で構成され得る。
【0022】
摺動式ボルトの文脈における本発明の第1の実装は、
図1A-1Dに関連して本明細書に提示され、本発明の態様の根本原理を例示する。残りの図面で例示される特に好ましい様々な実装は、ロック要素がフレーム要素に対して枢動可能に取り付けられるロック構造を用いる。この種のロック構造は、高度に有利な機械的性質を提供することがわかっており、特にパネルを無理やり開けようとするために加えられる荷重は、フレーム要素のかなりの長さに沿って延びるロック要素に沿って分配される(典型的にはフレーム要素の長さの10%より大きく、場合によってはその大部分に沿う)。本発明の態様は、パネル上に取り付けられた手動操作ハンドルによって、フレームを取り付けたそのようなロック機構を開放するための解決策を提供し、それによって、パネルを取り付けたロック構造のハンドルの機械的利益と、パネルを取り付けたハンドルの直観的操作とを組み合わせる。
【0023】
さらに、ある例によれば、ロック要素に本締錠が設けられている場合、ハンドルの動きが本締錠を順次解除し、そして次にロック要素を係合から外して変位させるように、作動機構は好ましくは構成される。
【0024】
図1Aから1Dは、ドアパネル(10)、フレーム要素(12)、およびパネル(10)をフレーム要素(12)に固定するためのラッチ構成(20)を含む開き戸を示す。本明細書の記載は、非限定的な例としてドアを対象とするが、窓、または変位可能なパネルが開口部をまたがる位置に選択的にロックされた状況の文脈においても、ラッチ構成を等しく実装可能であることが理解されよう。
【0025】
図1Aから1Dに示されるように、ドアパネル(10)は、その閉じた状態において、フレーム要素(12)の当接部(13)上に画定されたショルダー部(14)に当接するように構成される。当接部(13)は、ドアパネル(10)が閉じた状態にある時、ドアパネル(10)のフレーム対向部(15)に面するように、ドアパネル(10)に対して配置される。
【0026】
ラッチ構成(20)はロック要素を含み、これは、フレームの溝(24)内部に摺動可能に取り付けられた抜き差しピン(22)として本明細書に例示され、およびフレーム要素(12)の当接部(13)上に画定される。抜き差しピン(22)は、
図1Aに示されるロック位置と、
図1Bに示され以下で説明されるアンロック位置との間で、その一部がフレーム溝(24)から出入りして摺動するように構成される。ある例によれば、抜き差しピン(22)は、ロック位置においてフレーム溝(24)から延びるように構成される、傾斜した先端(23)を含み得る。抜き差しピン(22)が通常はロック位置へと駆り立てられるように、抜き差しピン(22)はフレーム溝(24)内部に取り付けられたばね(25)によって付勢され得る、つまり、抜き差しピン(22)の少なくとも一部はフレーム溝(24)から突き出している。
【0027】
ドアパネル(10)は、ドアパネル(10)のフレーム対向部(15)上に画定されたパネル溝(18)を含む。パネル(10)は、閉じた状態にある時、パネル溝(18)がフレーム溝(24)に対して同軸に配されるように構成される。このようにして、
図1Aに示されるように、ドアパネル(10)の閉じた状態では、抜き差しピン(22)はフレーム溝(24)から外に向かって、およびパネル溝(18)の中へと延び、それによってパネル(10)をフレーム要素(12)にロックする。
【0028】
したがって抜き差しピン(22)は、ロック位置とアンロック位置との間で変位可能である。ロック位置において、パネル(10)がその閉じた状態にある時、抜き差しピン(22)の少なくとも一部、すなわち傾斜した先端(23)は、パネル(10)上のパネル溝(18)と係合し、それによってパネルをフレーム要素(12)にロックするように、抜き差しピン(22)はフレーム溝(24)から外へ延びる。他方でアンロック位置においては、
図1Bに示されるように、抜き差しピン(22)はパネル溝(18)から解除され、それによってパネル(10)をフレーム要素(12)からアンロックする。アンロック位置において、抜き差しピン(22)の全体または一部をフレーム溝(24)の内部に配してもよく、それによってパネル(10)を、ドアまたは窓の開いた状態へと枢動させることができる。
【0029】
本例では、抜き差しピン(22)はロック位置においてパネル溝(18)に係合するように構成されるが、他の例によれば、パネル溝(18)を、抜き差しピン(22)との強固な係合をもたらすように構成されたくぼみに置き換えることができると理解される。
【0030】
ラッチ構成(20)はさらに作動機構を含み、本明細書において作動ピン(30)として例示される、パネル溝(18)内部に摺動可能に配された作動部材を有する。ある例によれば、ドアパネル(10)のフレーム対向部(15)に近接したパネル溝(18)の端部が占有されていない間に、作動ピン(30)がパネル溝(18)内部で摺動できるように、作動ピン(30)はパネル溝(18)の長さよりもわずかに短い長さを有する。このようにして、
図1Aおよび1Dに示されるように、作動ピン(30)がパネル溝(18)の内端に配される引き込み位置と、
図1Bおよび1Cに示されるように、作動ピン(30)がパネル溝(18)の外端に配される前方位置との間で、作動ピン(30)は摺動可能であり、それによって、作動ピン(30)の端部は、ドアパネル(10)のフレーム対向部(15)と実質的に水平である。
【0031】
従って、
図1Aに示されるように、ドアパネル(10)がその閉じた状態にある時、作動ピン(30)を引き込み位置へと摺動させることができ、それにより抜き差しピン(22)をパネル溝(18)と係合させることができ、およびパネル溝(18)の占有されていない端部の内部に傾斜した先端(23)を挿入することができ、それによってドアパネル(10)をフレーム要素(12)に固定する。しかしながら、
図1Bに示されるように、作動ピン(30)は前方位置に摺動可能であり、それによって抜き差しピン(22)をパネル溝(18)からそのアンロック位置へと押し出し、結果として傾斜した先端(23)はパネル溝(18)から解除され、およびドアパネル(10)はフレーム要素(12)から離れ、ドアパネル(10)の開いた状態へと自由に変位する。
【0032】
本例によれば、手動で操作可能なハンドル(35)は作動ピン(30)に連結され、およびパネル(10)の表面から突出し、それによってユーザーとそれらとの相互作用を可能にする。ハンドル(35)は、パネル溝(18)と、パネル(10)の外側表面との間に画定された開口部(37)を通って延びることができる。開口部(37)は、ハンドル(35)の横への変位を可能にするように構成され得る。例えば、ハンドル(35)がパネル溝(18)の軸に平行な軸で自由に変位するように、開口部(37)はハンドル(35)の幅より広くてもよい。
【0033】
従って、ドアパネル(10)がその閉じた状態にある時、ハンドル(35)はフレーム要素(12)に向かって移動可能であり、それによってパネル溝(18)内部の作動ピンをその前方方向へと変位させる。その結果、
図1Bに示されるように、抜き差しピン(22)はパネル溝(18)からそのアンロック位置へと押し出され、それによって抜き差しピン(22)の傾斜した先端(23)を押してパネル溝(18)から解除させ、結果としてドアパネル(10)はフレーム要素(12)から遠ざかり、ドアパネル(10)の開いた状態へと自由に変位する。
【0034】
パネル(10)のフレーム対向部(15)は、抜き差しピン(22)の傾斜した先端(23)と相互に作用するように構成された傾斜部(19)を含み得る。すなわち、傾斜部(19)の傾斜方向は、傾斜した先端(23)の傾斜方向に対応し、パネルがその開いた状態から閉じた状態へと枢動する時、フレーム対向部(15)の傾斜部(19)は傾斜した先端(23)に係合するようになる。このようにして、パネルがショルダー部(14)に向かって枢動する時、抜き差しピン(22)がそのロック位置にある場合でさえ、すなわち傾斜した先端(23)がフレーム溝(24)から突き出している場合でさえ、その変位を抜き差しピン(22)が阻むことはない。正しくは、傾斜部(19)は抜き差しピン(22)の傾斜した先端(23)に係合し、および抜き差しピン(22)をその引き込み位置へ徐々に変位させ、それによってフレーム対向部(15)はショルダー部(14)に当接することができる。
【0035】
抜き差しピン(22)は、他の例によれば、パネル溝(18)に選択的に係合するように構成されるボールベアリングと置き換えることができると理解される。ボールベアリングは、フレーム対向部(15)によって係合される時、例えばパネル(10)がその閉じた状態に変位する時に、引き戻されるように構成され得る。このように、フレーム対向部(15)は、傾斜部(19)なしで形成され得る。
【0036】
加えて、本例は開き戸パネルであるが、同様のラッチ構成を引き戸に使用可能であることは、当業者によって理解されるだろう。
【0037】
図2Aから2Eは、パネル(50)をフレーム要素(52)に固定するために構成されたラッチ構成(51)を有する、ドアまたは窓の別の例を例示する。本例によれば、パネル(50)は開き戸のパネルであり、およびその閉じた状態において、フレーム要素(52)上に画定されたショルダー部(54)に当接するように構成される。フレーム要素(52)はさらに、ラッチ構成(51)を中に収容するためのハウジング(55)を画定し、ドアが閉じた状態にある時に、ドアパネル(50)のフレーム対向部(57)はラッチ構成(51)によって係合され得る。
【0038】
本例によれば、ラッチ構成(51)は、フレーム要素(52)上に枢動可能に取り付けられ、および
図2Bと2Cに示されるロック位置と、
図2Aと2Dと2Eに示されるアンロック位置との間で変位可能なロック要素(58)を含む。
【0039】
ロック要素(58)は、ドアパネル(50)のフレーム対向部(57)上に画定されたくぼみ(60)に係合するように構成された第1の端部(64)、およびフレーム要素(52)に付けられた第2の端部(66)を含んでもよい。ロック要素(58)が第2の端部(66)のまわりを枢動できるようにするために、第2の端部(66)は丸い形状を有し、およびフレーム要素(52)上に画定された対応するシート上に取り付けられる。
【0040】
ある例によれば、
図2Bに示されるように、ロック位置では、ロック要素(58)はパネル(50)の方へ、およびハウジング(55)の離反方向へ枢動し、パネル(50)に対して斜角に配される。フレーム対向部(57)上のくぼみ(60)は、本例によれば、フレーム対向部(57)に対して角度を有する面を提供する、傾斜した切り落としとして画定される。斜めに切り落とされたくぼみ(60)の角度は、ロック要素(58)がロック位置にある場合、パネル(50)に対するロック要素(58)の角度に対応する。このようにして、ドアパネル(50)が閉じた状態にあり、およびロック要素がロック位置へと枢動する場合、ロック要素(58)の第1の端部(64)は、切り落とされたくぼみ(60)と係合し、それによってパネル(50)をフレーム要素(52)にロックする。用語「切り落とされた」は、くぼみ(60)の最終的な形状の描写として、本明細書において使用され、その構造を製作するために使用される生産技術を制限することはなく、必ずしも「切り取り」を含むとは限らないことに留意すべきである。
【0041】
ロック要素(58)が切り落とされたくぼみ(60)から遠ざかるように枢動する場合、
図2Dと2Eに示されるように、ロック要素(58)の第1の端部(64)は、パネル(50)上の切り落とされたくぼみ(60)から解除され、その開いた状態へと自由に回転することができる。
【0042】
ロック要素(58)はフレーム要素の全長または長さの大部分に沿って延び、ロック位置において、フレーム対向部(57)の全長または長さの大部分に沿って画定可能な切り落とされたくぼみ(60)と係合することが理解されよう。本例にかかるラッチ構造(51)はデッドロック要素をさらに含み、ここでは、ロック位置のロック要素(58)を固定するために選択的に展開可能な止めラッチ(70)として例証されている。止めラッチ(70)は、ロック要素(58)に枢動可能に取り付けられ、ロック位置のロック要素(58)を固定するように構成される。例えば、止めラッチ(70)は、ハウジング(55)へ伸びて、および、フレーム要素(52)上で画定された当接機構(74)と選択的に係合するように構成された、尾部(72)を含み得る。止めラッチ(70)は、尾部(72)に対向し、かつ、フレーム対向部(57)の方へ伸びる、止めラッチ(70)の端部上で画定された頭部先端(78)をさらに含む。
【0043】
止めラッチ(70)は、ロック要素(58)がロック位置で固定される固定位置と、ロック要素(58)がハウジング(55)に向かって自由に枢動してパネル(50)の切り落とされたくぼみ(60)を解除する解放位置との間で枢動するように構成される。
図2Bで示される固定位置において、ロック要素(58)のハウジングに向かう枢動が起きないようにし、かつ、ハウジングがロック位置で維持されるように、尾部(72)は当接機構(74)と係合する。他方では、解放位置において、ロック要素(58)のくぼみ(60)から離れてアンロック位置へ向かう変位がもはや起こらないように、尾部(72)は当接機構(74)から解除するように、止めラッチ(70)はわずかに枢動する。
【0044】
一例によれば、止めラッチ(70)は、ハウジング(55)内部の当接機構(74)とフレーム対向部(57)との間で延びることができるように、ロック要素(58)の幅に沿って画定されたチャネル(76)に取り付けられる。チャネル(76)の幅は、止めラッチ(70)がチャネル(76)の内部で枢動することができるように、止めラッチ(70)の幅よりもわずかに大きい。止めラッチ(70)の最大枢動角度はこのようにチャネル(76)の幅によって決定することができることがわかる。
【0045】
このように、止めラッチ(70)のその解放位置への枢動は、頭部先端(78)を側方に押すことにより行うことが可能であり、それにより、ハウジング(55)の内部の当接機構(74)から尾部(72)を解除する。
【0046】
ラッチ構成(51)は、ロック要素(58)をアンロック位置に変位させるように構成された作動機構(80)をさらに含む。例示された例によれば、作動機構(80)は、ロック要素(58)が固定されず、アンロック位置へと枢動可能となるように、止めラッチ(70)をその解放位置へ枢動するようにさらに構成される。
【0047】
作動機構(80)は、例えば、フレーム対向部(57)のすぐ近くで画定され、およびパネル(50)に対して横方向に延びる溝(85)の内部でパネル上に摺動可能に取り付けられた作動部材(82)を含む。作動部材(82)は、パネル(50)の外側表面に面する第1の端部(84a)と、頭部先端(78)に面する第2の端部(84b)とを含む。
【0048】
作動機構(80)は、パネル(50)上で枢動可能に取り付けられた手動で操作可能なハンドル(88)をさらに含み、その第1の端部がパネル(50)から離れるように枢動されるとき、
図2Dで示されるように、第2の端部(90)はパネルの方へ押される。ハンドル(88)の第2の端部(90)は作動部材(82)の第1の端部(84a)と係合するように構成される。
【0049】
このように、ハンドル(88)がパネル(50)から離れるように枢動されるとき、作動部材(82)は、ハンドル(88)の第2の端部(90)によって押され、摺動し、それにより、止めラッチ(70)の頭部先端(78)を押すように促される。結果として、尾部(72)がハウジング(55)の内部で当接機構(74)を解除するように、止めラッチ(70)はその解放位置へ枢動し、ロック要素(58)はくぼみ(60)から離れるように自由に枢動することができる。上記に説明されるように、止めラッチ(70)が最大枢動角度まで枢動されるとき、止めラッチ(70)の尾部(72)がチャネル(76)の内壁に当接するように、止めラッチ(70)が取り付けられているチャネル(76)はあらかじめ決められた枢動角度を許可するように構成される。これに応じて、作動部材(82)のさらなる変位により、第2の端部(84b)が、もはや枢動することができない止めラッチ(70)の頭部先端(78)をさらに押し、それにより、止めラッチ(70)が取り付けられているロック要素(58)をくぼみ(60)から離れるように変位させる。
【0050】
このように、その第1の端部がパネル(50)から引き離されるようなハンドル(88)の単一の枢動動作は、止めラッチ(70)をその解放位置へと動かし、直後にロック要素(58)はアンロック位置へと枢動する。
【0051】
図2Eで示されるように、例示される例によれば、パネルの開放方向へ向かうハンドルの枢動により、作動部材(82)が止めラッチ(70)をその解放位置へ変位させ、ロック要素(58)そのアンロック位置へ変位させるように、ハンドル(88)はパネル(50)上に取り付けられる。このように、ドアパネル(50)をアンロックして開くことが望ましいとき、一方向への単一の動作が必要とされる。
【0052】
ロック要素(58)は、ロック要素(58)をハウジング(55)から離れてロック位置へと駆り立てるように構成された戻し機構(図示せず)を含み得ることがわかる。同様に、止めラッチ(70)は、その安定した位置に配置されるように通常は付勢をかけることが可能である。
図3A乃至
図4Bは、パネル(100)をフレーム要素(102)に固定するために構成された、別の例にかかるラッチ構成(101)を有するドアまたは窓を示す。前の例において、パネルは開き戸のパネルであり、その閉状態においてフレーム要素(102)上で画定されたショルダー部(104)に当接するように構成され、これは、内部でラッチ構成(101)を保持するためのハウジング(105)を含む。加えて、パネルはその端部のすぐ近くに枢動可能に取り付けられたハンドル(132)を含み、以下に詳細に説明されるようにパネル(100)の開口を許可するように構成される。
【0053】
前の例のように、ラッチ構成(101)は、フレーム要素(102)上に枢動可能に取り付けられ、および
図3Bに示されるようなロック位置と
図3Dと3Eで示されるアンロック位置との間で変位可能なロック要素(108)を含む。加えて、前の例のように、ラッチ構成(101)は、ロック位置でロック要素(108)を固定するために選択的に展開可能な止めラッチ(120)を含む。
【0054】
しかしながら、本例によれば、ロック要素(108)と止めラッチ(120)の作動は、ドアパネル(100)上に枢動可能に取り付けられた手動のアクチュエーター(137)によって、あるいはハウジング(105)の内部で取り付けられた回転アクチュエーター(117)によって実行可能である。加えて、本例によれば、止めラッチ(120)は、パネル(100)に取り付けられた手動のアクチュエーター(137)上で捕捉部材(108)と係合することにより、ロック要素(108)を固定にするように構成されることに注意されたい。これは、止めラッチ(70)が、フレーム要素(12)上に取り付けられた当接機構と係合することによりロック要素(58)を固定するように構成されている前の例とは対照的である。
【0055】
回転アクチュエーター(117)は、止めラッチ(120)とロック要素(108)を枢動するように構成されたリニアアクチュエーターとを取り替え可能であることが認識される。
【0056】
図3B乃至3Eに関して本例の詳細な説明が以下に続く。ロック要素(108)は、ドアパネル(100)のフレーム対向部(107)上に画定されたくぼみ(110)に係合するように構成された第1の端部(114)と、フレーム要素(102)に付けられた第2の端部(116)とを含む。
図3Bに示されるように、ロック位置では、ロック要素(108)はパネル(100)の方へ枢動し、およびパネル(50)に対して斜角に配される。このように、ロック位置では、ロック要素(108)の第1の端部(114)は切り落とされたくぼみ(110)と係合して、フレーム要素(102)へパネル(100)をロックし、および、アンロック位置では、
図3Eで示されるように、パネル(100)がアンロックされ、その開状態まで自由に回転することができるように、ロック要素(108)は切り落とされたくぼみ(110)から離れて枢動する。
【0057】
本例にかかる止めラッチ(120)はロック要素(108)に枢動可能に取り付けられ、および、ハウジング(105)へ延び、かつ、ハウジング(105)の内部に取り付けられた回転アクチュエーター(117)を係合するように構成された尾部(122)を含む。加えて、ロック要素(108)は、尾部(122)に対向し、フレーム対向部(107)の方へ延びる止めラッチ(120)の端部上で画定されたフック(128)を含んでいる。
【0058】
フック(128)は、ロック要素(108)がそのロック位置で固定されるように、パネル(100)の手動のアクチュエーター(137)上で画定された捕捉部材(138)を係合するように構成される。
【0059】
したがって、止めラッチ(120)は、ロック要素(108)がフック(128)の捕捉部材(138)との係合によってそのロック位置では固定される固定位置と、ロック要素(108)がハウジング(105)へ自由に枢動してパネル(100)の切り落とされたくぼみ(110)を係合する解放位置との間で、枢動するように構成される。
【0060】
上に言及されるように、本例にかかるラッチ構成(101)は、ハウジング(105)の内部に取り付けられた回転アクチュエーター(117)を含む。回転アクチュエータ(117)は、止めラッチ(120)の尾部(122)と係合する一方で、止めラッチ(120)の枢動動作に平行な動作の第1および第2の方向に選択的に回転するように構成される。
【0061】
図3Cと3Dで示されるように、回転アクチュエーター(117)が第1の方向に回転するとき、止めラッチ(120)のもう1つの端部のフック(128)が手動のアクチュエーター(137)上の捕捉部材(138)を解除し、止めラッチ(120)が解放位置へ動かされるまで、その回転動作により止めラッチ(120)の尾部(122)は枢動するように促される。
【0062】
図3Dで示されるように、第1の方向への回転アクチュエーター(117)のさらなる回転が、ロック要素(108)にくぼみ(110)から離れてアンロック位置へ枢動するように促すように、止めラッチ(120)の枢動角度は、ロック要素(108)との係合によって制限され得る。
【0063】
図3Eに関して、ロック要素(108)がくぼみ(110)から遠ざかるように枢動して、完全にそこから解除すると、ドアパネル(100)をハンドル(132)によってその開状態まで引っ張ることが可能である。
【0064】
止めラッチ(120)の尾部(122)が固定された位置へ戻るように枢動可能であり、ロック要素(108)がロック位置に戻るように枢動されるように、回転アクチュエーター(117)は、第2の方向に回転可能である。止めラッチ(120)およびロック要素(108)の、それぞれ固定位置およびロック位置への枢動は、ばね(図示せず)などの戻し機構によって実行可能であると理解される。これに応じて、回転アクチュエーター(117)は回転アクチュエーター(117)が第1の方向に回転するときに、こうした戻し機構の力に対向するように構成される。しかしながら、回転アクチュエータ(117)が第2の方向に回転するとき、止めラッチ(120)とロック要素(108)は、戻し機構の力によってそれぞれ固定位置とロック位置に戻るように促される。
【0065】
上記のように、本例によれば、ロック要素(108)と止めラッチ(120)の作動は、ドアパネル(100)上に枢動可能に取り付けられた手動のアクチュエーター(137)によって実行することができる。手動のアクチュエーター(137)は、グリップ(135)と手動のアクチュエーター(137)を含むハンドル(132)と一体的に形成可能である。ハンドル(132)はグリップ(135)と手動のアクチュエーター(137)との間で画定された枢動点(134)の回りをパネル(100)上で枢動するように構成可能である。本例によれば、手動のアクチュエーター(137)は、
図3Bで示されるように、ロック位置のロック要素(108)上で画定された凹部(112)と係合するように構成される。
【0066】
上記のように、本例によれば、ロック位置とアンロック位置との間でロック要素を変位させるための作動機構は、手動のアクチュエーター(137)と回転アクチュエーター(117)とを含む。手動のアクチュエーター(137)と回転アクチュエーター(117)は互いから独立して動作可能であることが認識される。
【0067】
ここで、手動のアクチュエーター(137)の操作が例証されている
図4Aと4Bに注意を向ける。ドアパネル(100)の手動による開口について、ハンドル(132)は、パネル(100)の開口方向に向かって枢動可能であり、それによって、手動のアクチュエーター(137)を凹部(112)から摺動させ、フック(128)から捕捉部材(138)を解除させ、ロック要素(108)は止めラッチ(120)と捕捉部材(138)によってもはや固定されなくなる。
図4Bで示されるように、パネル(100)の開口方向へハンドル(132)を枢動させることで、手動のアクチュエーター(137)がくぼみ(110)から離れてアンロック位置へとロック要素(108)を押す。
【0068】
ここで、
図5A乃至5Eに注意を向けると、ラッチ構造(151)は、パニックドアのパネル(150)をフレーム要素(152)に固定するために実装可能である。前の例において、パネル(150)は開き戸のパネルであり、その閉状態においてフレーム要素(152)上で画定されたショルダー部(154)に当接するように構成され、これは、内部でラッチ構成(151)を保持するためのハウジング(155)を含む。加えて、パネル(150)は、パネル(150)に枢動可能に取り付けられ、およびパネル(150)に沿って水平に伸びるパニック棒(164)を含む、ハンドル(162)を含んでいる。パニックドアは、以下に説明されるように、パニック棒(164)をドアの開放方向へ押すことで、パネル(150)の開口が始まるように、屋外の開放方向のために構成可能である。前の例のように、ラッチ構成(151)は、フレーム要素(152)上に枢動可能に取り付けられ、および
図5Bに示されるようなロック位置と
図5Dと3Eで示されるアンロック位置との間で変位可能なロック要素(158)を含む。加えて、前の例のように、ラッチ構成(151)は、ロック位置でロック要素(158)を固定するために選択的に展開可能な止めラッチ(160)を含む。
【0069】
しかしながら、先の実例にしたがって、止めラッチ(160)は、ロック要素(158)の内部に摺動可能に取り付けられ、および、止めラッチ(160)の少なくとも一部が凹部(156)の形態をした当接機構と係合する固定位置と、止めラッチ(160)の少なくとも一部が凹部(156)から引き戻される解放位置との間で摺動可能なように構成される。さらに、本例によって、当接機構、つまり、凹部(156)は、以下に説明されるようにパネル(150)上で画定され、これは、当接機構(74)がフレーム要素に取り付けられる
図2A-2Eの例とは対照的である。
【0070】
図5B乃至5Eに関して本例の詳細な説明が以下に続く。ロック要素(158)は、ドアパネル(150)のフレーム対向部(157)上に画定されたくぼみ(159)に係合するように構成された第1の端部(166)と、フレーム要素(152)に付けられた第2の端部(168)とを含む。
図5Bに示されるように、ロック位置では、ロック要素(58)はパネル(150)の方へ枢動し、およびパネル(150)に対して斜角に配される。このように、ロック位置では、ロック要素(158)の第1の端部(166)は切り落とされたくぼみ(159)と係合して、フレーム要素(152)へパネル(150)をロックし、および、アンロック位置では、
図5Eで示されるように、パネル(150)がアンロックされ、その開状態まで自由に回転することができるように、ロック要素(158)は切り落とされたくぼみ(159)から離れて枢動する。
【0071】
先に示されたように、本実例に従った止めラッチ(160)は、ロック要素(158)の内部に摺動可能に取り付けられ、および、少なくともその係合部(165)がロック要素(158)の第1の端部(166)から突出する固定位置と、止めラッチ(160)がロック要素(158)内に引き戻される解放位置との間で選択的に摺動するように構成される。
【0072】
止めラッチ(160)は、ロック要素(158)の内部に取り付けられたバネ部材(175)によってバイアスをかけられたばねでもよく、止めラッチ(160)を固定位置へと追い立てるように構成され、すなわち係合部(165)は第1の端部(166)から突出する。さらに、上述されたように、本実例に従った凹部(156)は、切り落とされたくぼみ(159)の内部に形成された凹部として構成され、止めラッチ(160)の係合部(165)と係合するように構成される。
【0073】
したがって、ドアパネル(150)がその閉じた状態にあるとき、ロック要素(158)は、その第1の端部(166)がドアパネル(150)上の切り落とされたくぼみ(159)に係合するロック位置へと枢動され得る。この位置では、止めラッチ(160)は、係合部(165)が第1の端部(166)から突出するその固定位置へと移動可能であり、それによって、切り落とされたくぼみ(159)の内部に形成された凹部(156)に係合し、ロック要素(158)がくぼみ(159)から遠ざかり、アンロック位置へと枢動するのを妨げる。
【0074】
ロック要素(158)は、その上に枢動可能に取り付けられ、および止めラッチ(160)に連結されたピボットアーム(170)をさらに含み、それによって、ピボットアーム(170)がロック要素(158)に向かって枢動するとき、止めラッチ(160)はロック要素(158)の内部に向かい、解放位置へと摺動するよう促され、ピボットアーム(170)の用途は本明細書において以下に説明される。
【0075】
ラッチ構成(151)は作動機構(180)をさらに含み、作動機構(180)は、本明細書ではパネル(150)に画定された溝(74)の内部に摺動可能に配された作動ピン(172)として例証された作動部材を有し、ドアパネル(150)のフレーム対向部(157)で終端となる第1の端部と、パネル(150)の内部に画定された中空部(184)で終端となる第2の端部を含む。例示された実例による溝(174)は、パネル(150)がその閉じた状態にあるとき、溝(174)がロック要素(158)のピボットアーム(170)と同軸に配されるように、確定される。
【0076】
(172)は、溝(174)の第1および第2の端部の間の溝の内部で、フレーム対向部(157)の外側表面に向かって、および、該外側表面から離れて摺動するように構成され、その第1の端部(173a)はピボットアーム(170)に選択的に係合することができる。
図5Bに示されるように、その第2の端部(173b)が中空部(184)の内部に配されるように、作動ピン(172)は配され、その意図は以下で説明される。
【0077】
このようにして、
図5Cに示されるように、作動ピン(172)が前方へ摺動し、およびピボットアーム(170)と係合するとき、
図5Dに示されるように、後者は枢動し、および止めラッチ(160)をロック要素(158)の内部からその解放位置へと摺動させる。
【0078】
ばね(175)によって作動ピン(172)にバイアスをかけることができ、それによって通常は、フレーム対向部(157)の外側表面から遠ざかるように促される。この位置において、ピボットアーム(170)は溝(174)の第1の端部に向かって枢動する。
【0079】
一例によれば、作動機構(180)はハンドル(162)によって手動で操作可能であり、ハンドル(162)は、上記のように、パネル(150)上に枢動可能に取り付けられたパニック棒(64)を含む。ハンドル(162)は、ロック要素(158)がくぼみ(159)から遠ざかるように促される第1の位置と、ロック要素(158)がくぼみ(159)に自由に係合する第2の位置との間で変位可能であり得る。
【0080】
例えば、ハンドル(162)は枢動台(176)を含んでもよく、枢動台の上にはパニック棒(164)が取り付けられる。枢動台(176)は、ドアパネル(150)に枢動可能に取り付けられ、および、パネル(150)内部に形成された中空部(184)に出入りするべく枢動するように構成された、傾斜部材(178)を含む。中空部(184)は、溝(174)の第2の端部が中空部(184)を通じてアクセス可能なように画定され、および作動ピン(172)の第2の端部(173b)は中空部(184)の内部で突出する。
【0081】
枢動台(176)の傾斜部材(178)は、画定された厚さの変化する部分を含み、傾斜部材(178)が中空部(184)の内部で枢動するとき、傾斜部が溝(174)の第2の端部に面し、および作動ピン(172)の第2の端部(173b)に係合し、これは、上記のように中空部分(184)内に配される。
【0082】
このようにして、パニック棒(164)がその第1の位置へ押されるとき、傾斜部材(178)が作動ピン(172)の端部に係合するように、枢動台(176)は枢動し、および傾斜部材(178)は中空部(184)の内部で摺動する。
【0083】
結果として、傾斜部材(178)は、作動ピン(172)が溝(174)内部でフレーム対向部(157)に向かって摺動するように選択的に促し、それによってピボットアーム(170)を押して枢動させ、および止めラッチ(160)を解放位置へと変位させる。パニック棒(164)をさらに押すと、傾斜部材(178)はさらに中空部(184)内へと枢動し、および作動ピン(172)はさらに溝(174)の内部へと摺動する。この位置では、ロック要素(158)により制限されたピボットアーム(170)のさらなる変位、すなわち、作動ピン(172)によるピボットアーム(170)のさらなる変位は、一部を切り落とされたくぼみ(159)から遠ざかるようにロック要素(158)を枢動させる。
【0084】
パニック棒(164)がハンドルの第2の位置へと解放されているとき、作動ピン(172)のばね(175)は、中空部(184)の方へ引き戻されるように作動ピン(172)に付勢し、およびピボットアーム(170)が戻るように枢動させ、かつ、止めラッチ(160)の係合部(165)が切り落とされたくぼみ(159)内部に形成された凹部(156)に係合する固定位置に止めラッチ(160)を変位させ、それによって、ロック要素(158)がくぼみ(159)から遠ざかりアンロック位置へと枢動するのを妨げる。
【0085】
図6A乃至6Eは、引き戸のパネル(200)をフレーム要素(202)に固定するように構成されたラッチ構成(201)を示し、これは、パネルが開き戸のパネルである前の例とは対照的である。前の例に似て、ラッチ構成(201)は、フレーム要素(202)上で枢動可能に取り付けられロック要素(210)と、パネル(200)に取り付けられた手動で操作可能なハンドル(212)を含み、およびフレーム要素(202)へパネルをロックするためにロック要素(210)と相互に作用するように構成された作動機構とを含む。
【0086】
フレーム要素(202)は、第2の側部(204b)に連結された第1の側部(204a)を含み、第2の側部(204b)は第1の側部(204a)から離間して配され、そうすることでその間のハウジング(206)を画定する。ハウジング(206)はパネル(200)の端部セグメントを収容するように構成される。
【0087】
フレーム要素(202)は、その縁と第2の側部(204b)との間の開口部(205)を画定する第1の側部(204a)からハウジング(206)の内部で横方向に延びる当接部分(208)をさらに含む。開口部(205)は、パネル(200)の端部セグメントが内部を通ってハウジング(206)へ摺動するのを可能にするように構成される。
【0088】
この例によれば、パネル(200)は、フレーム要素(202)の第1の側部(204a)に向かってパネル(200)の表面から突出するショルダー部(209)を有するくぼみを含み得る。
【0089】
ロック要素(210)は、第1の端部(212a)と第2の端部(212b)を含み、ハウジング(206)に配置され、ロック位置(
図6Aと6B)とアンロック位置(
図6Dと6E)との間で変位可能である。ロック位置では、ロック要素(210)の第1の端部(212a)はパネル(200)のショルダー部(209)と係合し、その一方で、第2の端部(212b)はフレーム要素(202)の当接部分(208)と係合して、それによってハウジング(206)からのパネル(200)の摺動を妨げる。アンロック位置では、ロック要素(210)の第1の端部(212a)がパネル(200)のショルダー部(209)から解除され、パネル(200)がフレーム要素(202)から離れてその開状態まで摺動するように、ロック要素(210)は枢動される。
【0090】
例によれば、第1の端部(212a)が対応する角度でも形成可能なショルダー部(209)と係合するように、ロック位置のロック要素(210)はパネル(200)に対して斜角で延びる。このように、ロック要素(210)のロック位置では、パネルの開放方向に向かうパネル(200)の変位は、ロック要素(208)とフレーム要素(202)の突き合わせ部分(208)との間でもたらされる圧縮力によって対抗される。
【0091】
ラッチ構成(201)は、ハウジング(208)の内部で枢動可能に取り付けられて、第1のアーム(216a)と第2のアーム(216b)を有するポジティブロック部材(positive lock member)(215)を含む。第1のアーム(216a)は閉状態のときにパネル(200)の縁と係合するように構成され、第2の腕(216b)はロック要素(210)の表面と係合するように構成される。パネル(200)がハウジング(208)に摺動して閉状態になるとき、パネル(200)の縁は第1のアーム(216a)と係合してパネル(200)の閉方向に平行な方向にそれを押すように、ポジティブロック部材(215)は構成される。結果として、ポジティブロック部材(215)は枢動し、第2の腕(216b)はロック要素(210)をロック位置に促し、つまり、第1の端部(212a)はショルダー部(209)に係合する。したがって、ポジティブロック部材(215)は、ドアパネル(200)の閉鎖時に、ロック要素(210)のロック位置への自律的な変位を可能にする。ポジティブロック部材(215)が任意の要素であり、他の例によるラッチ構造(201)は、そのロック位置をロック要素(210)に駆り立てるように構成された戻し機構を含む。
【0092】
前の例のように、ラッチ構成(201)は、ロック位置でロック要素(210)を固定するために選択的に展開可能な止めラッチ(218)をさらに含む。止めラッチ(218)は、ロック要素(210)の内部で摺動可能に取り付けられ、その1つの端部上で画定されたフック部(220a)と、その対抗する端部上で画定された係合部分(220b)とを含む。止めラッチ(218)はロック要素(210)の内部で摺動するように構成され、その一方で、フック部(220a)はロック要素(210)の1つの側に配置され、係合部分(220b)はロック要素(210)の第2の側に配置される。止めラッチ(218)は、フック部(220a)がフレーム要素(202)上の捕捉部材(224)の形をした当接機構と係合している従事している固定位置と、フック部(220a)が捕捉部材(224)から解除される解放位置との間で摺動するように構成される。
【0093】
止めラッチ(218)のフック部(220a)とフレーム要素(202)上の捕捉部材(224)は、ロック要素(210)がそのロック位置へ枢動するときに、互いに係合するように構成される。すなわち、ロック要素(210)がロック位置にあるとき、フレーム要素(202)上の捕捉部材(224)は、止めラッチ(218)の摺動軸と平行に配置される。このように、この位置では、
図6Bと6Cで示されるように、止めラッチ(218)は、フック部(220a)がフレーム要素(202)上の捕捉部材(224)と係合し、それにより、ロック要素(210)のアンロック位置への枢動を防ぐ、固定位置と、フック部(220a)が捕捉部材(224)から解除して、ロック要素(210)がそのアンロック位置へ自由に枢動する、解放位置との間で、選択的に摺動可能である。
【0094】
止めラッチ(218)がロック要素(210)に取り付けられるため、後者がそのアンロック位置へ枢動するとき、捕捉部材(224)は止めラッチ(218)の摺動軸ともはや平行ではなく、
図6Dで示されるように、フック部(220a)はもはや捕捉部材(224)と係合することはできない。この位置では、パネル(200)は
図6Fで示されるようなハウジング(206)から摺動可能である。
【0095】
止めラッチ(218)はロック要素(210)の内部に取り付けられたばね部材(222)によって付勢され、止めラッチ(218)を固定位置へと促す。
【0096】
ラッチ構成(201)は、パネル(200)上に取り付けられた手動で操作可能なハンドル(212)を含み、および、フレーム要素(202)へパネルをロックするためにロック要素(210)と相互に作用するように構成された、作動機構をさらに含む。
【0097】
例示される例によれば、ハンドル(212)は、パネル(200)に枢動可能に取り付けられ、グリップ(230)と作動部材(232)を含む。作動部材(232)はパネル(200)の表面に近接して配置され、グリップ(230)はしっかりと握ることができるようにパネル(200)の表面から離れて突出する。
【0098】
パネル(200)の縁がハウジング(206)の内部に挿入されるとき、作動部材(232)はそれで挿入され、止めラッチ(218)の係合部分(220b)と係合するように構成されるように、ハンドル(212)は取り付けられる。
【0099】
ハンドル(212)は、作動部材(232)がパネル(200)の表面に向かって枢動する第1の位置と、作動部材(232)がパネル(200)の表面から離れて枢動する第2の位置との間で枢動可能である。
図6Cで示されるように、パネルが閉状態にあるとき、ハンドル(212)を第2の位置に枢動すると、作動部材(232)は止めラッチ(218)の係合部分(220b)と係合し、止めラッチ(218)はその解放位置へ摺動するように促される。この位置では、フック部(220a)は捕捉部材(224)から解除し、ロック要素(210)はそのアンロック位置へ自由に枢動することができる。
【0100】
図6Cで見られるように、ロック要素(210)の内部の止めラッチ(218)の摺動は、ロック要素(210)に当接する係合部分(220b)によって制限される。したがって、
図6Dで示されるように、ハンドル(212)をさらに枢動することで、係合部分(220b)はそのアンロック位置まで枢動するようにロック要素(210)を促す。
【0101】
このように、作動部材(232)がパネル(200)から引き離されるようにハンドル(212)を枢動する単一の動作は、止めラッチ(218)をその解放位置へと動かし、直後にロック要素(210)はアンロック位置へと枢動する。
【0102】
図6Eで示されるように、例示される例によれば、パネル(200)の開放方向へ向かうグリップ(230)の枢動により、作動部材(232)が止めラッチ(218)をその解放位置へ変位させ、ロック要素(210)をそのアンロック位置へ変位させるように、ハンドル(212)はパネル(200)上に取り付けられる。このように、ドアパネル(200)をアンロックして開くことが望ましいとき、一方向へグリップ(230)を引く単一の動作が必要とされる。
【0103】
本開示された主題が関係する分野の当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、必要な変更を加えて、多くの変化、変更、および修飾を行うことができることを容易に認識する。