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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】予約システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20220328BHJP
【FI】
G06Q10/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021215453
(22)【出願日】2021-12-29
【審査請求日】2022-01-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518073712
【氏名又は名称】東京幻実株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】大金 俊雄
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-342676(JP,A)
【文献】特開2012-083905(JP,A)
【文献】特開2021-071996(JP,A)
【文献】特開2004-265155(JP,A)
【文献】特開2015-135619(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車、および前記電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された少なくとも1つの駐車領域を含む共用施設を予約する予約処理部と、
予約された前記電気自動車の画像から前記電気自動車の車両番号を取得する画像処理部と、
取得された前記車両番号を照合し、照合された前記電気自動車の鍵が収容された鍵ボックスの認証コードを取得する車両番号認証部と、を含み、
前記共用施設の最大予約件数は、前記少なくとも1つの駐車領域の数に設定される、予約システム。
【請求項2】
さらに、前記電気自動車の予約価格を決定する予約価格決定部を含み、
前記電気自動車は、管理される複数の電気自動車のうちの1台であり、
前記予約価格決定部は、前記複数の電気自動車の未予約台数に基づき、前記電気自動車の予約価格を決定する、請求項1に記載の予約システム。
【請求項3】
前記予約価格決定部は、前記少なくとも1つの駐車領域の空き数に基づき、前記共用施設の予約価格を決定する、請求項2に記載の予約システム。
【請求項4】
前記予約価格決定部は、さらに、天候情報に基づく割引率を決定し、
前記電気自動車の予約価格および前記共用施設の予約価格の少なくとも一方は、前記割引率が適用された価格である、請求項3に記載の予約システム。
【請求項5】
さらに、予約された前記電気自動車をユーザに受け渡すために、前記電気自動車を駐車する受渡駐車場に関する配車情報を生成する配車情報生成部を含み、
前記受渡駐車場は、前記ユーザが利用する交通機関の到着場所から徒歩圏内に位置する、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の予約システム。
【請求項6】
さらに、受け渡された前記電気自動車の位置情報を取得し、前記位置情報に基づき、候補駐車場情報を生成する候補駐車場情報生成部を含む、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の予約システム。
【請求項7】
前記電気自動車は、内部に居住空間を含むキャンピングカーであり、
前記共用施設は、キャンピング場である、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の予約システム。
【請求項8】
前記複数の電気自動車は、複数の所有者によって所有されている、請求項2に記載の予約システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、電気自動車および電気自動車を駐車させる共用施設の予約に関する予約システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、温室効果ガス排出量の削減などの環境問題に鑑み、電気自動車のカーシェアリングが注目されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、電気自動車は、未だ航続距離および充電時間において課題を有する。そのため、買い物などの近距離かつ短時間の利用においては電気自動車のカーシェアリングが利用されるものの、宿泊を伴う旅行のような長時間の利用においては電気自動車のカーシェアリングの利用はあまり進んでいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-67992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、近年の新型コロナウイルスなどの感染症の影響により、人込みを避けたレジャーが人気を集め、アウトドアブームと重なり、電気自動車のキャンピングカーも提案されている。電気自動車のキャンピングカーは、内部に居住空間を有する。そのため、電気自動車のバッテリを充電する充電器が設置されている駐車領域があれば、特別な宿泊施設を必要とすることなく、ユーザは、電気自動車を駐車領域に駐車させ、バッテリを充電しながら宿泊することができる。また、バッテリを充電しながらの宿泊であるため、ユーザは、充電時間を気にする必要はない。そのため、電気自動車とともに、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車領域も予約することができれば、電気自動車のレジャーへの用途が広がり、電気自動車の普及だけでなく、観光産業の活性化にも繋がると考えられる。
【0005】
また、ユーザも、電気自動車だけでなく、電気自動車を駐車させ、電気自動車のバッテリを充電することができる共用施設も併せて予約したいとの要望があった。
【0006】
本発明の一実施形態は、上記問題に鑑み、電気自動車だけでなく、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車領域を含む共用施設を予約する予約システムを提供することを目的の一つとする。また、本発明の一実施形態は、ユーザの利便性または満足度を向上させる予約システムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る予約システムは、電気自動車、および電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された少なくとも1つの駐車領域を含む共用施設を予約する予約処理部を含み、共用施設の最大予約件数は、少なくとも1つの駐車領域の数に設定される。
【0008】
予約システムは、さらに、電気自動車の予約価格を決定する予約価格決定部を含み、電気自動車は、管理される複数の電気自動車のうちの1台であり、予約価格決定部は、複数の電気自動車の未予約台数に基づき、電気自動車の予約価格を決定してもよい。
【0009】
予約価格決定部は、少なくとも1つの駐車領域の空き数に基づき、共用施設の予約価格を決定してもよい。予約価格決定部は、さらに、天候情報に基づく割引率を決定し、電気自動車の予約価格および共用施設の予約価格の少なくとも一方は、割引率が適用された価格であってもよい。
【0010】
予約システムは、さらに、予約された電気自動車をユーザに受け渡すために、電気自動車を駐車する受渡駐車場に関する配車情報を生成する配車情報生成部を含み、受渡駐車場は、ユーザが利用する交通機関の到着場所から徒歩圏内に位置してもよい。
【0011】
予約システムは、さらに、予約された電気自動車の画像から電気自動車の車両番号を取得する画像処理部と、取得された車両番号を照合し、照合された電気自動車の鍵が収容された鍵ボックスの認証コードを取得する車両番号認証部と、を含んでもよい。
【0012】
予約システムは、さらに、受け渡された電気自動車の位置情報を取得し、位置情報に基づき、候補駐車場情報を生成する候補駐車場情報生成部を含んでもよい。
【0013】
電気自動車は、内部に居住空間を含むキャンピングカーであり、共用施設は、キャンピング場であってもよい。
【0014】
複数の電気自動車は、複数の所有者によって所有されていてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一実施形態に係る予約システムは、電気自動車だけでなく、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車領域を含む共用施設も併せて予約することができる。電気自動車を利用するユーザは、電気自動車のバッテリ残量を気にすることなく、共用施設を利用することができるため、ユーザの利便性および満足度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る予約システムの構成の概要を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る予約システムの構成の詳細を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る予約システムにおける共用車両データベースの一例である。
図4】本発明の一実施形態に係る予約システムにおける共用施設データベースの一例である。
図5】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される予約処理を説明するシーケンス図である。
図6】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される配車処理を説明するシーケンス図である。
図7】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される精算処理を説明するシーケンス図である。
図8】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される予約キャンセル処理を説明するシーケンス図である。
図9】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される予約変更処理を説明するシーケンス図である。
図10】本発明の一実施形態に係る予約システムの構成の詳細を示すブロック図である。
図11】本発明の一実施形態に係る予約システムを用いて撮影された共用車両の画像を説明する模式図である。
図12】本発明の一実施形態に係る予約システムにおいて、共用車両に設置される鍵ボックスを説明する模式図である。
図13】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される認証コード通知処理を説明するシーケンス図である。
図14】本発明の一実施形態に係る予約システムの構成の概要を示すブロック図である。
図15】本発明の一実施形態に係る予約システムの構成の詳細を示すブロック図である。
図16】本発明の一実施形態に係る予約システムで実行される駐車場予約処理を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に記載する実施形態に限定して解釈されるものではない。
【0018】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書および各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0019】
本明細書および図面において、同一または類似する複数の構成を総じて表記する際には、同一の符号または同一の符号に大文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。一つの構成のうちの複数の部分をそれぞれ区別して表記する際には、同一の符号を用い、さらにハイフンと自然数を用いる場合がある。
【0020】
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、または「第3」などの文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
【0021】
本明細書において、「共用車両」は、複数のユーザが共用で利用する車両であり、例えば、電気自動車である。なお、電気自動車は、キャンピングカーであることが好ましいが、これに限られない。
【0022】
本明細書において、「共用施設」は、複数のユーザが共用で利用する施設であり、例えば、共用駐車場またはキャンプ場などであるが、これに限られない。
【0023】
<第1実施形態>
図1図9を参照して、本発明の一実施形態に係る予約システム10について説明する。
【0024】
[1.予約システム10の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る予約システム10の構成の概要を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、予約システム10は、予約管理サーバ100、共用車両管理者端末200、第mの共用施設端末300-m(mは自然数)、天候情報提供サーバ400、交通機関情報提供サーバ500、および第nのユーザ端末600-n(nは自然数)を含む。予約管理サーバ100は、第1のネットワークNW-1を介して、共用車両管理者端末200、第mの共用施設端末300-m、天候情報提供サーバ400、ならびに交通機関情報提供サーバ500と通信可能に接続される。また、予約管理サーバ100は、第2のネットワークNW-2を介して、第nのユーザ端末600-nと通信可能に接続される。
【0026】
第1のネットワークNW-1および第2のネットワークNW-2は、無線であることが好ましく、例えば、LAN(Local Area Network)またはインターネットであるが、これらに限られない。
【0027】
共用車両管理者端末200は、1つまたは複数の共用車両を管理する管理者(以下、共用車両管理者という。)が使用する情報端末である。また、第mの共用施設端末300は、第mの共用施設の管理において使用される情報端末である。また、第nのユーザ端末600-nは、共用車両および共用施設を予約する第nのユーザが使用する情報端末である。なお、共用車両管理者端末200、第mの共用施設端末300-m、および第nのユーザ端末600-nの各々は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータなどであるが、これらに限られない。
【0028】
したがって、予約システム10において、第nのユーザは、第nのユーザ端末600-nから予約管理サーバ100にアクセスすることで、共用車両および共用施設を予約することができる。すなわち、予約システム10では、第nのユーザは、共用車両および共用施設の両方の予約が可能である。
【0029】
なお、以下では、便宜上、第mの共用施設端末300-mおよび第nのユーザ端末600-nを、それぞれ、共用施設端末300およびユーザ端末600と記載する場合がある。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態に係る予約システム10の構成の詳細を示すブロック図である。
【0031】
予約管理サーバ100は、情報またはデータを用いて、様々な情報処理を実行することができるコンピュータである。予約管理サーバ100は、1台のコンピュータであってもよく、複数のコンピュータであってもよい。予約管理サーバ100は、情報処理部110、記憶部120、および通信部130を含む。
【0032】
情報処理部110は、情報またはデータを用いて、演算処理を実行することができる。例えば、情報処理部110は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit:MPU)、画像処理装置(Graphics Processing Unit:GPU)、またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)などを含む。具体的には、情報処理部110は、プログラムを実行することによって、予約価格決定部111、予約処理部112、配車情報生成部113、および精算金額算出部114を機能させることができる。
【0033】
予約価格決定部111は、ユーザに提供する予約価格を決定することができる。予約処理部112は、共用車両および共用施設の予約処理を実行することができる。配車情報生成部113は、予約された共用車両の配車に関する配車情報を生成することができる。精算金額算出部114は、ユーザが利用した共用車両および共用施設の利用料金の精算処理を実行することができる。なお、予約価格決定部111、予約処理部112、配車情報生成部113、および精算金額算出部114の各々の構成の詳細は後述する。
【0034】
記憶部120は、情報またはデータを格納することができるストレージである。例えば、記憶部120として、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)、RAM、またはフラッシュメモリなどを用いることができる。具体的には、記憶部120は、共用車両データベース121、共用施設データベース122、およびユーザ予約情報123を含む。
【0035】
共用車両データベース121は、予約システム10によって予約が管理される共用車両のデータベースである。図3は、本発明の一実施形態に係る予約システム10における共用車両データベース121の一例である。共用車両データベース121は、車両番号、待機位置情報、および日付ごとの予約状態を含む。待機位置情報および予約状態は、車両番号に紐付けられている。車両番号は、共用車両のナンバープレートに記載された番号である。車両番号は、複数の共用車両のそれぞれを区別することができるものであればよい。待機位置情報は、共用車両が通常駐車されている場所の位置情報である。共用車両はバッテリへの充電が必要であるため、待機位置情報は、充電器が設置された駐車領域の位置情報であることが好ましい。なお、図3に示す予約状態は、〇(予約可能状態)および×(予約不可能状態)で表されているが、これに限られない。
【0036】
共用施設データベース122は、予約システム10によって予約が管理される共用施設のデータベースである。図4は、本発明の一実施形態に係る予約システム10における共用施設データベース122の一例である。共用施設データベース122は、施設管理番号、施設位置情報、最大予約件数、および日付ごとの予約可能件数(または未予約件数)を含む。施設管理番号は、複数の共用施設のそれぞれを区別することができるものであればよく、番号に限られず、名称であってもよい。施設位置情報は、共用施設の場所を示す位置情報であり、例えば、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)の位置情報であってもよい。最大予約件数は、共用施設の最大予約件数であるが、予約システム10では、共用施設が有する充電器が設置された少なくとも1つの駐車領域の数に設定されている。すなわち、共用施設が、充電器が設置されていない駐車領域を有していたとしても、予約システム10では、充電器が設置されている駐車領域の数が共用施設の最大予約件数となる。これにより、予約システム10では、共用車両と、駐車された共用車両のバッテリに充電することができる共用施設とがセットで予約可能となる。
【0037】
ユーザ予約情報123は、ユーザの予約内容に関する情報を含む。ユーザ予約情報123は、ユーザごとに生成されてもよい。
【0038】
通信部130は、情報またはデータを送受信することができる通信インターフェースである。例えば、通信部130として、LANモジュールまたはWi-Fi(登録商標)などを用いることができる。
【0039】
共用車両管理者端末200は、表示部210、操作部220、および通信部230を含む。
【0040】
表示部210は、画面を含み、画面に情報または画像などを表示することができる表示インターフェースである。例えば、表示部210として、液晶表示装置またはOLED表示装置などを用いることができる。
【0041】
操作部220は、管理者が情報またはデータを入力することができる入力インターフェースである。例えば、操作部220として、キーボードまたはマウスなどを用いることができる。
【0042】
なお、表示部210および操作部220は、タッチパネルのように、表示部210と操作部220とが一体化されたユーザインターフェースであってもよい。
【0043】
通信部230は、上述の通信部130と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0044】
共用施設端末300は、表示部310、操作部320、および通信部330を含む。なお、表示部310、操作部320、および通信部330は、それぞれ、上述した表示部210、操作部220、および通信部330と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0045】
天候情報提供サーバ400は、任意の天候情報を収集することができるサーバである。天候情報提供サーバ400は、共用施設データベース122に含まれる共用施設が属する地域の天候情報を提供することができる天候情報提供部410を含む。
【0046】
交通機関情報提供サーバ500は、任意の交通機関情報を収集することができるサーバである。交通機関情報提供サーバ500は、ユーザが利用する交通機関情報を提供することができる交通機関情報提供部510を含む。
【0047】
ユーザ端末600は、表示部610、操作部620、および通信部630を含む。なお、表示部610、操作部620、および通信部630は、それぞれ、上述した表示部210、操作部220、および通信部330と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0048】
[2.予約システム10で実行される情報処理]
上述の構成を含む予約システム10では、共用車両および共用施設の予約処理と併せて、共用車両の配車処理ならびに共用車両および共用施設の利用料金の精算処理を実行することができる。以下では、これらの情報処理の詳細について説明する。
【0049】
[2-1.予約処理]
図5は、本発明の一実施形態に係る予約システム10で実行される予約処理を説明するシーケンス図である。予約システム10の予約処理では、共用車両および共用施設の各々の予約価格を決定し、共用車両および共用施設の各々の予約をすることができる。
【0050】
図5に示すように、予約システム10の予約処理は、ステップS100~ステップS170を含む。以下では、予約システム10の予約処理として、ステップS100~ステップS170を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム10の予約処理は、他のステップを含む場合がある。
【0051】
ステップS100では、予約管理サーバ100が、天候情報提供サーバ400から天候情報を取得する。具体的には、予約管理サーバ100は、共用施設データベース122に含まれる共用施設が属する地域の天候情報を取得する。共用施設データベース122には、施設位置情報が含まれているため、施設位置情報に基づいて天候情報を取得することができる。天候情報は、天気予報データであってもよく、過去の天気の統計データであってもよい。また、天候情報は、気温データであってもよい。
【0052】
ステップS110では、予約価格決定部111が、共用車両および共用施設の予約価格を決定する。例えば、予約価格決定部111は、休日および祝日の予約価格を平日の予約価格よりも高く設定することができる。また、予約価格決定部111は、ハイシーズンの予約価格をローシーズンの予約価格よりも高く設定することができる。このように、予約価格決定部111は、暦および時期に基づいて、第1の予約価格を設定する。
【0053】
次に、予約価格決定部111は、天候情報に基づき、第2の予約価格を設定する。例えば、天気が良くない日または気温が極端に低い日は、共用車両および共用施設を利用する人が少ないと予想される。そのため、予約価格決定部111は、このような悪天候が予想される日の予約価格を、通常の天候の日の予約価格よりも低く設定することができる。このように、予約価格決定部111は、天候情報に基づき、第1の予約価格を修正した第2の予約価格を設定する。
【0054】
また、予約価格決定部111は、共用車両の未予約台数に基づき、共用車両の第3の予約価格を設定する。例えば、予約価格決定部111は、共用車両データベース121から日付ごとの共用車両の未予約台数を算出する。予約価格決定部111は、共用車両の未予約台数が少なくなるにしたがって、共用車両の第3の予約価格が高くなるように設定することができる。同様に、予約価格決定部111は、共用施設の未予約件数、すなわち、共有施設の充電器が設置された駐車領域の空き数に基づき、共用施設の第3の予約価格を決定する。例えば、予約価格決定部111は、共用施設データベース122から最大予約件数に対する未予約件数の割合を算出する。予約価格決定部111は、未予約件数の割合が小さくなるにしたがって、共用施設の第3の予約価格が高くなるように設定することができる。
【0055】
予約価格決定部111は、天候情報および共用車両の未予約台数または共用施設の駐車領域の空き数に基づく第3の予約価格を、共用車両または共用施設の予約価格として決定することができるが、予約価格決定部111は、さらに、直近の日の第3の予約価格に対して、所定の割引率を適用することもできる。このように、直近の日の予約価格を安くすることで、共用車両および共用施設の利用効率が向上することが期待される。
【0056】
なお、予約価格決定部111では、暦、時期、および天候情報が入力されると予約価格が出力されるようにニューラルネットワークまたはディープラーニングなどの機械学習によって学習された予約価格学習モデルを用いて、予約価格を決定することもできる。この場合、予約価格学習モデルが、記憶部120に格納される。
【0057】
ステップS120では、ユーザ端末600において、予約情報が取得される。すなわち、ユーザは、ユーザ端末600の操作部620を操作して、共用車両および共用施設に関する予約情報を入力することができる。予約情報は、共用車両、共用施設、利用日、ならびにユーザが利用する交通機関およびその到着場所などを含む。なお、ステップS120では、ユーザによって共用施設が予約されると、利用可能な共用車両を表示部610に表示し、表示された共用車両を選択することによって共用車両の予約ができるようにしてもよい。また、ステップS120では、ユーザが利用する交通機関の到着場所が入力されたときに、利用可能な共用車両を表示部610に表示し、共用車両の予約ができるようにしてもよい。このようにすることで、共用車両データベース121の待機位置情報を基に、ユーザが利用する交通機関の到着場所に最も近い共用車両を配車し、共用車両のバッテリ残量を大きく減少させることなく、ユーザに共用車両を受け渡すことができる。
【0058】
ステップS130では、ユーザ端末600から予約管理サーバ100に、取得された予約情報が送信される。
【0059】
ステップS140では、予約処理部112が、予約情報に基づき、記憶部120に格納された共用車両データベース121および共用施設データベース122を更新する。また、予約処理部112は、送信された予約情報に基づき各ユーザごとのユーザ予約情報123を生成する。生成されたユーザ予約情報123は、記憶部120に格納される。
【0060】
ステップS150では、予約管理サーバ100から共用車両管理者端末200に、ユーザ予約情報が送信される。なお、共用車両管理者端末200に送信されるユーザ予約情報は、予約処理部112によって生成された予約情報の一部であってもよい。共用車両管理者端末200に送信されるユーザ予約情報には、共用車両およびその利用日、ならびに共用車両を受け渡す受渡駐車場などの情報が含まれているため、共用車両管理者は、ユーザ予約情報に基づき、共用車両の準備(共用車両がキャンピングカーである場合は、居住空間内のサービスの提供の準備など)を進めることができる。
【0061】
ステップS160では、予約管理サーバ100から共用施設端末300に、ユーザ予約情報が送信される。なお、共用施設端末300に送信されるユーザ予約情報は、予約処理部112によって生成された予約情報の一部であってもよい。共用施設端末300に送信されるユーザ予約情報には、共用施設およびその利用日の情報が含まれているため、ユーザ予約情報に基づき、共用施設において必要な準備が進められる。
【0062】
ステップS170では、予約管理サーバ100からユーザ端末600に、ユーザ予約情報が送信される。なお、ユーザ端末600に送信されるユーザ予約情報は、予約処理部112によって生成された予約情報の一部であってもよい。ユーザ端末600に送信されるユーザ予約情報により、ユーザは、共用車両および共用施設の予約が完了したことを知ることができる。
【0063】
以上、説明したように、予約システム10で実行される予約処理では、天候情報に基づいて予約価格が決定される。したがって、悪天候が予想される日には、ユーザに安い予約価格を提供することができる。
【0064】
[2-2.配車処理]
図6は、本発明の一実施形態に係る予約システム10で実行される配車処理を説明するシーケンス図である。予約システム10の配車処理では、ユーザの到着時刻に合わせ、共用車両の配車を最適化することができる。
【0065】
図6に示すように、予約システム10の配車処理は、ステップS200~ステップS270を含む。以下では、予約システム10の配車処理として、ステップS200~ステップS270を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム10の配車処理は、他のステップを含む場合がある。
【0066】
ステップS200では、予約管理サーバ100が、交通機関情報提供サーバ500から交通機関情報を取得する。具体的には、ユーザ予約情報123に含まれる交通機関の交通機関情報を取得する。取得される交通機関情報には、交通機関の遅延または運休などの情報が含まれる。
【0067】
ステップS210では、配車情報生成部113が、交通機関情報に基づき、配車情報を生成する。例えば、交通機関情報により、ユーザが利用する交通機関の到着が遅れる場合、共用車両の受渡時刻を遅らせることができる。このように、配車情報生成部113は、交通機関情報を参照し、ユーザの到着時刻に合わせた配車情報を生成する。配車情報には、ユーザが利用する交通機関の到着場所から徒歩圏内に位置する受渡駐車場(例えば、空港に隣接する駐車場など)の位置情報が含まれる。受渡駐車場は、予約された共用車両をユーザに受け渡すための駐車場である。なお、配車情報には、共用車両の受渡予想時刻が含まれていてもよい。
【0068】
ステップS220では、予約管理サーバ100から共用車両管理者端末200に、生成された配車情報が送信される。これにより、共用車両管理者は、ユーザの到着時刻を知ることができるとともに、ユーザの到着時刻に合わせて受渡駐車場に共用車両を配車することができる。そのため、ユーザへの共用車両の受け渡しまで、共用車両のバッテリに充電することができる。また、受渡駐車場に共用車両を長時間駐車させておくことを防止することができる。
【0069】
ステップS230では、予約管理サーバ100からユーザ端末600に、生成された配車情報が送信される。送信された配車情報には、共用車両が駐車されている受渡駐車場の情報が含まれているため、ユーザは、配車情報によって、共用車両の受渡場所(受渡駐車場)を知ることができる。
【0070】
ステップS240では、ユーザ端末600において、共用車両利用開始情報が取得される。すなわち、ユーザは、ユーザ端末600の操作部620を操作し、共用車両の利用開始に関する情報を入力する。これにより、共用車両利用開始情報が生成される。なお、共用車両利用開始情報には、共用車両の利用開始時刻が含まれる。
【0071】
ステップS250では、ユーザ端末600から予約管理サーバ100に、取得された共用車両利用開始情報が送信される。
【0072】
ステップS260では、予約処理部112が、共用車両利用開始情報に基づき、記憶部120に格納されたユーザ予約情報123を更新する。具体的には、予約処理部112は、ユーザ予約情報123に共用車両の利用開始時刻を登録する。
【0073】
ステップS270では、予約管理サーバ100から共用車両管理者端末200に、共用車両利用開始情報が送信される。これにより、共用車両管理者は、共用車両の利用が開始されたことを知ることができる。
【0074】
以上、説明したように、予約システム10で実行される配車処理では、交通機関情報に基づいて最適化された配車情報が生成される。したがって、共用車両管理者は、ユーザの到着時刻に合わせて共用車両を配車することができる。
【0075】
[2-3.精算処理]
図7は、本発明の一実施形態に係る予約システム10で実行される精算処理を説明するシーケンス図である。予約システム10の精算処理では、ユーザが利用した共用車両および共用施設の利用料金を精算することができる。
【0076】
図7に示すように、予約システム10の精算処理は、ステップS300~ステップS390を含む。以下では、予約システム10の精算処理として、ステップS300~ステップS390を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム10の精算処理は、他のステップを含む場合がある。
【0077】
ステップS300では、ユーザ端末600において、共用車両返却情報が取得される。すなわち、ユーザは、ユーザ端末600の操作部620を操作し、共用車両の返却に関する情報を入力する。これにより、共用車両返却情報が生成される。なお、共用車両返却情報には、共用車両の利用終了時刻が含まれる。
【0078】
ステップS310では、ユーザ端末600から予約管理サーバ100に、取得された共用車両返却情報が送信される。
【0079】
ステップS320では、予約処理部112が、共用車両返却情報に基づき、記憶部120に格納されたユーザ予約情報123を更新する。具体的には、予約処理部112は、ユーザ予約情報123に共用車両の利用終了時刻を登録する。
【0080】
また、ステップS320では、精算金額算出部114が、ユーザ予約情報123に基づき、精算金額を算出する。具体的には、精算金額算出部114は、ユーザ予約情報123に含まれる共用施設の利用日数および予約価格に基づき、共用施設の利用金額を算出する。また、精算金額算出部114は、ユーザ予約情報123に含まれる共用車両の利用時間および予約価格に基づき、共用車両の利用金額を算出する。ユーザ予約情報123には、共用車両の利用開始時刻および利用終了時刻が含まれているため、精算金額算出部114は、日単位ではなく、時間単位での共用車両の利用金額を算出することができる。精算金額算出部114は、共用施設の利用金額と共用車両の利用金額とを合計した精算金額を算出し、精算金額を含む精算金額情報を生成する。なお、精算金額情報には、共用車両および共用施設を次回利用することができるクーポン(例えば、利用料金の割引きに関するクーポンなど)が含まれていてもよい。
【0081】
また、精算金額算出部114は、共用車両の利用日数に応じて、共用車両の利用金額に所定の割引率を適用することもできる。例えば、共用車両を長期間利用した場合は、共用車両を短期間利用した場合よりも、利用金額を安く算出することができる。
【0082】
ステップS330では、予約管理サーバ100からユーザ端末600に、生成された精算金額情報が送信される。これにより、ユーザは、精算金額を知り、精算金額を決済することができる。また、ユーザは、次回利用することができるクーポンを取得することができる。クーポンが配布されることにより、ユーザに再度の共用車両および共用施設の利用を促すことができ、共用車両および共用施設の利用効率の向上を図ることができる。
【0083】
ステップS340では、予約管理サーバ100から共用車両管理者端末200に、生成された精算金額情報が送信される。なお、共用車両管理者端末200に送信される精算金額情報は、精算金額算出部114によって生成された精算金額情報の一部であってもよい。共用車両管理者端末200に送信される精算金額情報により、共用車両管理者は、共用車両の返却が完了したことを知り、返却された共用車両を引き取りに行くことができる。
【0084】
ステップS350では、共用車両管理者端末200において、共用車両予約待機情報が取得される。すなわち、共用車両管理者は、共用車両管理者端末200の操作部220を操作し、共用車両の返却が完了し、共用車両の予約受付が可能な状態である情報(共用車両予約待機情報)を入力する。これにより、共用車両予約待機情報が生成される。
【0085】
ステップS360では、共用車両管理者端末200から予約管理サーバ100に、共用車両予約待機情報が送信される。
【0086】
ステップS370では、共用施設端末300において、共用施設予約待機情報が取得される。すなわち、共用施設端末300の操作部320を操作し、共用施設の予約受付が可能な状態である情報を入力する。これにより、共用施設予約待機情報が生成される。
【0087】
ステップS380では、共用施設端末300から予約管理サーバ100に、共用施設予約待機情報が送信される。
【0088】
ステップS390では、予約処理部112が、共用車両予約待機情報および共用施設予約待機情報に基づき、記憶部120に格納された共用車両データベース121、共用施設データベース122、およびユーザ予約情報123を更新することができる。
【0089】
以上、説明したように、予約システム10で実行される精算処理では、共用車両の利用料金だけでなく、共用施設の利用料金を合計した精算金額を算出し、決済することができる。
【0090】
予約システム10では、共用車両(電気自動車)だけでなく、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車領域を含む共用施設も併せて予約することができる。電気自動車を利用するユーザは、電気自動車のバッテリ残量を気にすることなく、共用施設を利用することができるため、ユーザの利便性および満足度が向上する。例えば、電気自動車がキャンピングカーであり、共用施設がキャンプ場である場合、ユーザは、キャンピングカーをキャンピング場に駐車し、バッテリ残量を気にすることなく、キャンピングカーのバッテリを使用しながら、キャンプ場でのレジャーを満喫することができる。
【0091】
<変形例1>
図8を参照して、本発明の一実施形態に係る予約システム10の一変形例について説明する。ユーザは、予約システム10を用いて共用車両および共用施設を予約した後、共用車両および共用施設を利用する前に予約をキャンセルする場合がある。例えば、船舶、航空機、または鉄道などの交通機関の運休により、ユーザは、当日に予約をキャンセルしなければならない場合がある。このようなユーザ起因でない予約のキャンセルの場合、一律にキャンセル料金をユーザに請求するのでは、ユーザの不満が高まり、ユーザの予約頻度が低下する可能性がある。そのため、予約システム10では、交通機関の運休などの交通機関起因による予約のキャンセルの場合、ユーザが一定のメリットを有するように予約キャンセル処理を実行することができる。
【0092】
図8は、本発明の一実施形態に係る予約システム10で実行される予約キャンセル処理を説明するシーケンス図である。
【0093】
図8に示すように、予約システム10の予約キャンセル処理は、ステップS400~ステップS470を含む。以下では、予約システム10の予約キャンセル処理として、ステップS400~ステップS470を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム10の予約キャンセル処理は、他のステップを含む場合がある。
【0094】
ステップS400では、ユーザ端末600において、予約キャンセル情報が取得される。すなわち、ユーザは、ユーザ端末600の操作部620を操作し、予約のキャンセルに関する情報を入力する。これにより、予約キャンセル情報が生成される。
【0095】
ステップS410では、ユーザ端末600から予約管理サーバ100に、予約キャンセル情報が送信される。
【0096】
ステップS420では、予約処理部112が、予約キャンセル情報に基づき、共用車両データベース121および共用施設データベース122を更新する。具体的には、予約処理部112は、共用車両データベース121中のキャンセルされる共用車両の予約を予約不可状態から予約可能状態に変更する。また、予約処理部112は、共用施設データベース122中のキャンセルされる共用施設の予約を予約不可状態から予約可能状態に変更する。これにより、他のユーザが、キャンセルされた共用車両および共用施設を予約することが可能となるため、共用車両および共用施設の利用効率の向上を図ることができる。
【0097】
ステップS430では、予約管理サーバ100から共用車両管理者端末200に、予約キャンセル情報が送信される。これにより、共用車両管理者は、共用車両の予約がキャンセルされたことを知ることができる。
【0098】
ステップS440では、予約管理サーバ100から共用施設300に、予約キャンセル情報が送信される。これにより、共用施設において、ユーザの予約がキャンセルされたことを知ることができる。
【0099】
ステップS450では、予約管理サーバ100が、交通機関情報提供サーバ500から交通機関情報を取得する。具体的には、予約キャンセル情報と対応するユーザ予約情報123に含まれる交通機関の交通機関情報を取得する。
【0100】
ステップS460では、精算金額算出部114が、交通機関情報に基づき、ユーザの予約のキャンセルが交通機関に起因するものであったか否かを判定する。交通機関起因による予約のキャンセルである場合、精算金額算出部114は、所定の割引率を適用したキャンセル料金を算出し、キャンセル料金を含む精算金額情報を生成する。なお、精算金額情報には、共用車両および共用施設を次回利用することができるクーポン(例えば、利用料金の値引きに関するクーポンなど)が含まれていてもよい。
【0101】
ステップS470では、予約管理サーバ100からユーザ端末600に、生成された精算金額情報が送信される。これにより、ユーザは、精算金額を知り、精算金額を決済することができる。
【0102】
以上、説明したように、予約システム10で実行される予約キャンセル処理では、キャンセル料金に所定の割引率が適用されているため、ユーザの不満を抑制することができる。そのため、ユーザの予約頻度の低下を抑制することができる。
【0103】
<変形例2>
図9を参照して、本発明の一実施形態に係る予約システム10のさらなる変形例について説明する。ユーザは、共用車両および共用施設の利用中に、予約内容を変更する場合がある。例えば、船舶、航空機、または鉄道などの交通機関の運休により、ユーザは、共用車両および共用施設の利用を延長しなければならない場合がある。このようなユーザ起因でない予約内容の変更の場合、変更された予約内容に対して一律に予約価格を適用するのでは、ユーザの不満が高まり、ユーザの予約頻度が低下する可能性がある。そのため、予約システム10では、交通機関の運休などの交通機関起因による予約内容の変更の場合、ユーザが一定のメリットを有するように予約変更処理を実行することができる。
【0104】
図9は、本発明の一実施形態に係る予約システム10で実行される予約変更処理を説明するシーケンス図である。
【0105】
図9に示すように予約システム10の予約変更処理は、ステップS500~ステップS560を含む。以下では、予約システム10の予約変更処理として、ステップS500~ステップS560を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム10の予約変更処理は、他のステップを含む場合がある。
【0106】
ステップS500では、ユーザ端末600において、予約変更情報が取得される。すなわち、ユーザは、ユーザ端末600の操作部620を操作し、予約内容の変更に関する情報を入力する。これにより、予約変更情報が生成される。
【0107】
ステップS510では、ユーザ端末600から予約管理サーバ100に、予約変更情報が送信される。
【0108】
ステップS520では、予約管理サーバ100が、交通機関情報提供サーバ500から交通機関情報を取得する。具体的には、予約変更情報と対応するユーザ予約情報123に含まれる交通機関の交通機関情報を取得する。
【0109】
ステップS530では、予約処理部112が、予約変更情報に基づき、共用車両データベース121および共用施設データベース122を更新する。具体的には、予約処理部112は、共用車両データベース121中の予約内容が変更される共用車両の予約を予約可能状態から予約不可能状態に変更する。また、予約処理部112は、共用施設データベース122中の予約内容が変更される共用施設の予約を予約可能状態から予約不可能状態に変更する。
【0110】
また、ステップS530では、予約処理部112は、予約変更情報に基づき、ユーザ予約情報123を更新する。具体的には、予約処理部112は、交通機関情報に基づき、ユーザの予約内容の変更が交通機関に起因するものであったか否かを判定する。交通機関起因による予約内容の変更である場合、予約処理部112は、所定の割引率を適用した予約価格を算出し、算出された予約価格をユーザ予約情報123に登録する。これにより、予約システム10の精算処理において、割引率が適用された予約価格を用いて精算を行うことができる。
【0111】
なお、予約処理部112は、上述の更新処理が完了したとき、予約変更手続完了情報を生成する。
【0112】
ステップS540では、予約管理サーバ100から共用車両管理者端末200に、予約変更情報が送信される。これにより、共用車両管理者は、共用車両の予約内容が変更されたことを知ることができる。
【0113】
ステップS550では、予約管理サーバ100から共用施設端末300に、予約変更情報が送信される。これにより、共用施設において、ユーザの予約内容が変更されたことを知ることができる。
【0114】
ステップS560では、予約管理サーバ100からユーザ端末600に、予約変更手続完了情報が送信される。これにより、ユーザは、予約内容の変更が完了したことを知ることができる。
【0115】
以上、説明したように、予約システム10で実行される予約変更処理では、所定の割引率が適用された予約価格で共用車両および共用施設を利用することができるため、ユーザの満足度を向上させることができる。そのため、ユーザの予約頻度の向上を図ることができる。また、共用車両および共用施設の予約内容を同時に行うことができるため、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0116】
<変形例3>
共用車両管理者によって管理される複数の共用車両は、共用車両管理者の所有でなくてもよい。すなわち、複数の共用車両は、任意の複数の所有者によって所有されていてもよい。この場合、共用車両の利用率に応じて、共用車両管理者から共用車両の所有者へ配当金が支払われてもよく、予約システム10では、自動で配当金支払処理を実行することもできる。また、予約システム10で予約することができる共用車両の台数を増やすことができるにより、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0117】
<第2実施形態>
図10図13を参照して、本発明の一実施形態に係る予約システム20について説明する。予約システム20は、予約された共用車両の鍵の受け渡しに関するシステムである。予約システム20は、予約システム10と別個独立したシステムであってもよく、予約システム10と連動したシステムであってもよいが、以下では、予約システム20が、予約システム10と連動したシステムであるとして説明する。そのため、予約システム20の構成が、予約システム10の構成と同様であるとき、予約システム20の構成の説明を省略する場合がある。
【0118】
[1.予約システム20の構成]
図10は、本発明の一実施形態に係る予約システム20の構成の詳細を示すブロック図である。
【0119】
図10に示すように、予約システム20は、予約管理サーバ100Aおよびユーザ端末600Aを含む。予約管理サーバ100Aは、第2のネットワークNW-2を介して、ユーザ端末600Aと通信可能に接続される。予約管理サーバ100Aは、情報処理部110A、記憶部120A、および通信部130を含む。情報処理部110Aは、画像処理部115および車両番号認証部116を含む。記憶部120Aは、ユーザ予約情報123Aを含む。ユーザ端末600Aは、表示部610、操作部620、通信部630、および撮像部640を含む。
【0120】
撮像部640は、共有車両を撮影することができる撮像装置であり、撮影される共用車両の画像を生成することができる。例えば、撮像部640として、カメラまたはビデオなどを用いることができる。図11(A)~図11(D)は、本発明の一実施形態に係る予約システム20を用いて撮影された共用車両1000の画像を説明する模式図である。具体的には、図11(A)~図11(D)は、それぞれ、共用車両1000の前面、左側面、背面、および右側面の画像である。なお、共用車両1000には、鍵ボックス1020が設置されている。なお、鍵ボックス1020の設置位置は、特に限定されない。図12(A)および図12(B)は、本発明の一実施形態に係る予約システム20において、共用車両1000に設置される鍵ボックス1020を説明する模式図である。具体的には、図12(A)は、鍵ボックス1020が閉じられた状態を示し、図12(B)は、鍵ボックス1020が開いた状態を示す。鍵ボックス1020内には、共用車両1000の鍵1030が収容されている。鍵ボックス1020は、所定の認証コードを設定して閉じることができる。また、鍵ボックス1020は、設定された認証コードを入力して開けることができる。
【0121】
画像処理部115は、共用車両1000の画像から車両番号1010を取得することができる。
【0122】
車両番号認証部116は、画像から取得された車両番号と、ユーザ予約情報123Aに含まれる車両番号とを照合し、両者が一致した場合には、ユーザ予約情報123Aに含まれる認証コードを取得する。
【0123】
ユーザ予約情報123Aは、共用車両管理者によって設定された認証コードを含む。また、ユーザ予約情報123Aは、ユーザによって撮影された共用車両1000の画像を含む。
【0124】
[2.認証コード通知処理]
図13は、本発明の一実施形態に係る予約システム20で実行される認証コード通知処理を説明するシーケンス図である。予約システム20の認証コード通知処理では、ユーザによって予約され、共用車両管理者によって配車された共用車両1000の鍵1030をユーザに受け渡すことができる。
【0125】
図13に示すように、予約システム20の認証コード通知処理は、ステップS241A~ステップS246Aを含む。具体的には、予約システム20では、上述したステップS240の代わりに、ステップS241A~ステップS246Aが実行される。以下では、予約システム20の認証コード通知処理として、ステップS241A~ステップS246を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム20の認証コード通知処理は、他のステップを含む場合がある。
【0126】
ステップS241Aでは、共用車両管理者端末200から予約管理サーバ100Aに、鍵ボックス1020の認証コードが送信される。共用車両1000を受渡駐車場に配車した共用車両管理者は、共用車両1000の鍵1030を鍵ボックス1020に収容し、認証コードを設定して鍵ボックス1020を閉める。共用車両管理者は、共用車両管理者端末200の操作部220を操作し、設定した認証コードを入力する。これにより、共用車両管理者端末200において、認証コードが取得され、取得された認証コードが送信される。なお、認証コードは、共用車両1000の車両番号1010とともに送信される。
【0127】
ステップS242Aでは、予約処理部112が、受信した認証コードを、共用車両1000の車両番号1010と紐付けてユーザ予約情報123Aに登録する。
【0128】
ステップS243Aでは、ユーザ端末600Aの撮像部640が、共用車両1000の画像を生成する。ユーザは、ユーザ端末600Aを用いて、共用車両1000の前面、左側面、背面、および右側面を撮影する。これにより、共用車両1000の前面、左側面、背面、および右側面の画像が生成される。なお、ユーザは、ユーザ端末600Aを用いて、共用車両1000の周囲を撮影し、共用車両1000の周囲の映像(共用車両1000の前面、左側面、背面、および右側面が含まれる映像)であってもよい。
【0129】
ステップS244Aでは、ユーザ端末600Aから予約管理サーバ100Aに、生成された画像が送信される。送信された画像は、ユーザ予約情報123Aに登録されることが好ましい。共用車両1000の画像がユーザ予約情報123Aに登録されることにより、共用車両管理者は、返却後の共用車両1000とユーザ予約情報123Aの共用車両1000の画像とを比較し、ユーザの利用前後の共用車両1000の状態を確認することができる。なお、返却後の共用車両1000が撮影された画像とユーザ予約情報123Aの共用車両1000の画像とを、画像認識によって比較することもできる。
【0130】
ステップS245Aでは、画像処理部115が、受信した画像から共用車両1000の車両番号を取得する。画像処理部115は、画像の中の文字情報を抽出し、抽出された文字情報から車両番号を取得してもよい。また、画像処理部115は、画像の中のナンバープレートの特徴量を抽出し、ナンバープレートに記載された車両番号を取得してもよい。
【0131】
また、ステップS245Aでは、車両番号認証部116が、取得された車両番号を、ユーザ予約情報に含まれる車両番号1010と照合し、両者が一致した場合には、ユーザ予約情報から認証コードを取得する。
【0132】
ステップS246Aでは、予約管理サーバ100Aからユーザ端末600Aに、取得された認証コードが送信される。これにより、ユーザは、鍵ボックス1020の認証コードを知ることができ、鍵ボックス1020に認証コードを入力し、鍵ボックス1020から共用車両1000の鍵1030を入手することができる。
【0133】
以上、説明したように、予約システム20で実行される認証コード通知処理は、ユーザが撮影した画像に応じて認証コードが送信されるため、共用車両1000の鍵1030の受け渡しの安全性を高めることできる。
【0134】
予約システム20では、共用車両1000の鍵1030を非対面で受け渡すことができため、ユーザの利便性が向上する。
【0135】
<第3実施形態>
図14図16を参照して、本発明の一実施形態に係る予約システム30について説明する。予約システム30は、共用車両の利用中における駐車場の予約に関するシステムである。予約システム30は、予約システム10と別個独立したシステムであってもよく、予約システム10と連動したシステムであってもよいが、以下では、予約システム30が予約システム10と連動したシステムであるとして説明する。そのため、予約システム30の構成が、予約システム10の構成と同様であるとき、予約システム30の構成の説明を省略する場合がある。
【0136】
[1.予約システム30の構成]
図14は、本発明の一実施形態に係る予約システム30の構成の概要を示すブロック図である。
【0137】
図14に示すように、予約システム30は、予約管理サーバ100B、第mの共用施設端末300-m(mは自然数)、第kの共用車両端末700-k(kは自然数)、および第lの駐車場サーバ800-l(lは自然数)を含む。なお、以下では、便宜上、第kの共用車両端末700-kおよび第lの駐車場サーバ800-lを、それぞれ、共用車両端末700および駐車場サーバ800として記載する場合がある。
【0138】
予約管理サーバ100Bは、第1のネットワークNW-1を介して、第lの駐車場サーバ800-lと通信可能に接続される。すなわち、予約システム30において、予約管理サーバ100Bは、1つまたは複数の駐車場サーバ800にアクセスすることができる。なお、駐車場サーバ800は、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車場を管理するサーバである。
【0139】
また、予約管理サーバ100Bは、第3のネットワークNW-3を介して、第kの共用車両端末700-kと通信可能に接続される。すなわち、予約システム30において、予約管理サーバ100Bは、1つまたは複数の共用車両端末700にアクセスすることができる。なお、共用車両端末700は、共用車両に設置され、共用車両の走行情報を取得することができる端末である。
【0140】
図15は、本発明の一実施形態に係る予約システム30の構成の詳細を示すブロック図である。
【0141】
予約管理サーバ100Bは、情報処理部110B、記憶部120B、および通信部130を含む。共用車両端末700は、位置情報生成部710、バッテリ残量生成部720、通信部730を含む。駐車場サーバ800は、駐車場情報提供部810および駐車場予約処理部820を含む。情報処理部110Bは、予約処理部112Bおよび候補駐車場情報生成部117を含む。記憶部120Bは、共用施設データベース122および駐車場データベース124を含む。
【0142】
位置情報生成部710は、ユーザが利用している共用車両の位置情報を生成することができる。
【0143】
バッテリ残量生成部720は、ユーザが利用している共用車両のバッテリ残量情報を生成することができる。
【0144】
候補駐車場情報生成部117は、予約可能な駐車場に関する候補駐車場情報を生成することができる。
【0145】
駐車場データベース124は、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車場のデータベースである。
【0146】
[2.駐車場予約処理]
図16は、本発明の一実施形態に係る予約システム30で実行される駐車場予約処理を説明するシーケンス図である。予約システム30の駐車場予約処理では、ユーザが利用している共用車両の駐車場(駐車領域を含む)を予約することができる。なお、予約システム30によって予約される駐車場には、充電器が設置されている。そのため、ユーザは、予約した駐車場に共用車両を駐車し、共用車両のバッテリを充電することができる。
【0147】
図16に示すように、予約システム30の駐車場予約処理は、ステップS600~ステップS660を含む。以下では、予約システム30の駐車場予約処理として、ステップS600~ステップS660を順に説明するが、ステップの順序は適宜入れ替わる場合がある。また、予約システム30の駐車場予約システム処理は、他のステップを含む場合がある。
【0148】
ステップS600では、共用車両端末700の位置情報生成部710およびバッテリ残量生成部720が、それぞれ、共用車両の位置情報およびバッテリ残量情報を生成する。
【0149】
ステップS610では、共用車両端末700から予約管理サーバ100Bに、生成された共用車両の位置情報およびバッテリ残量情報が送信される。
【0150】
ステップS620では、候補駐車場情報生成部117が、共用車両の位置情報と共用施設データベース122に含まれる利用可能な共用施設の位置情報との間の距離を算出する。また、候補駐車場情報生成部117は、共用車両の位置情報と駐車場データベース124に含まれる駐車場の位置情報との間の距離を算出する。なお、距離の算出は、共用車両が走行する道路に基づくものであってもよい。
【0151】
また、ステップS620では、候補駐車場情報生成部117が、算出された距離と受信したバッテリ残量情報に基づき、共用車両が到着可能な駐車場に関する候補駐車場情報を生成する。なお、候補駐車場情報に含まれる駐車場は、複数であってもよい。
【0152】
ステップS630では、予約管理サーバ100Bから共用車両端末700に、生成された候補駐車場情報が送信される。
【0153】
ステップS640では、共用車両端末700において、駐車場予約情報が取得される。例えば、共用車両端末700の画面に候補駐車場情報が表示され、ユーザが候補駐車場情報の中の駐車場を選択することによって駐車場予約情報が取得される。また、ユーザ端末600と共用車両端末700とを通信接続し、ユーザ端末600を用いて駐車場予約情報が生成されてもよい。
【0154】
ステップS650では、共用車両端末700から予約管理サーバ100Bに、駐車場予約情報が送信される。
【0155】
ステップS660では、予約処理部112Bが、駐車場予約情報に基づき、記憶部120Bに格納された共用施設データベース122または駐車場データベース124を更新する。具体的には、予約処理部112Bは、共用施設データベース122中の予約する共用施設の予約件数を1件減らす。または、駐車場データベース124中の予約する駐車場の予約件数を1件減らす。これにより、共用施設の駐車領域または共用施設以外の駐車場を予約することができる。
【0156】
なお、予約処理部112Bは、上述の予約処理が完了したとき、駐車場予約手続完了情報を生成する。
【0157】
ステップS670では、共用施設の駐車領域が予約されたときに、予約管理サーバ100Bから共用施設端末300に、駐車場予約情報が送信される。これにより、共用施設において、共用施設が予約されたことを知ることができる。共用施設においては、共用施設の空いている駐車領域を有効に活用することができる。また、ユーザは、共用車両のバッテリを充電している間に、共用施設を利用することができるため、ユーザの満足度が向上する。
【0158】
ステップS680では、駐車場サーバ800が管理する駐車場が予約されたときに、予約管理サーバ100Bから駐車場サーバ800に、駐車場予約情報が送信される。これにより、駐車場サーバ800が管理する駐車場において、駐車場が予約されたことを知ることができる。
【0159】
ステップS690では、予約管理サーバ100Bから共用車両端末700に、駐車場予約手続完了情報が送信される。これにより、ユーザは、駐車場が予約されたことを知ることができる。
【0160】
以上、説明したように、予約システム30で実行される駐車場予約処理では、共用施設の駐車領域を利用して駐車場を予約することができるため、共用施設を有効に活用することができる。
【0161】
予約システム30では、共用施設の駐車領域を利用することができるため、ユーザは、共用車両のバッテリを充電している間に、共用施設を利用することもできる。そのため、ユーザの満足度が向上する。
【0162】
本発明の一実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜構成要素を組み合わせて実施することができる。また、本発明の一実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または工程の追加、省略、もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0163】
また、本発明の一実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0164】
10、20、30:予約システム、 100、100A、100B:予約管理サーバ、 110、110A、110B:情報処理部、 111:予約価格決定部、 112、112B:予約処理部、 113:配車情報生成部、 114:精算金額算出部、 115:画像処理部、 116:車両番号認証部、 117:候補駐車場情報生成部、 120、120A、120B:記憶部、 121:共用車両データベース、 122:共用施設データベース、 123、123A:ユーザ予約情報、 124:駐車場データベース、 130:通信部、 200:共用車両管理者端末、 210:表示部、 220:操作部、 230:通信部、 300:共用施設端末、 310:表示部、 320:操作部、 330:通信部、 400:天候情報提供サーバ、 410:天候情報提供部、 500:交通機関情報提供サーバ、 510:交通機関情報提供部、 600、600A:ユーザ端末、 610:表示部、 620:操作部、 630:通信部、 640:撮像部、 700:共用車両端末、 710:位置情報生成部、 720:バッテリ残量生成部、 730:通信部、 800:駐車場サーバ、 810:駐車場情報提供部、 820:駐車場予約処理部、 1000:共用車両、 1010:車両番号、 1020:鍵ボックス、 鍵:1030
【要約】
【課題】電気自動車だけでなく、電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された駐車領域を含む共用施設を予約する予約システムを提供すること。
【解決手段】予約システムは、電気自動車、および電気自動車のバッテリに充電可能な充電器が設置された少なくとも1つの駐車領域を含む共用施設を予約する予約処理部を含み、共用施設の最大予約件数は、少なくとも1つの駐車領域の数に設定される。予約システムは、さらに、電気自動車の予約価格を決定する予約価格決定部を含み、電気自動車は、管理される複数の電気自動車のうちの1台であり、予約価格決定部は、複数の電気自動車の未予約台数に基づき、電気自動車の予約価格を決定してもよい。
【選択図】図2
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