(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04842 20220101AFI20220328BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
G06F3/0484 120
G06F3/14 350B
G06F3/14 360A
(21)【出願番号】P 2018077900
(22)【出願日】2018-04-13
【審査請求日】2021-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】596157780
【氏名又は名称】横河計測株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100188307
【氏名又は名称】太田 昌宏
(74)【代理人】
【識別番号】100163511
【氏名又は名称】辻 啓太
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕之
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-134596(JP,A)
【文献】特開平11-004367(JP,A)
【文献】特開2013-076636(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0203596(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04842
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域の全面への全画面表示と、前記表示領域を分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能であり、前記表示領域の全面と、前記第1および第2の分割画面とにそれぞれ少なくとも第1から第3の画像を表示可能な表示部と、
前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第1の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第1の入力部と、
前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第2の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第2の入力部と、を備え
、
前記第1の入力部は、前記第1の画像が割り当てられ、操作されることにより前記第1の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の主入力部と、少なくとも前記第2の画像および前記第3の画像を含む複数の画像が割り当てられ、連続した操作により、前記第1の分割画面に表示させる画像を、前記複数の画像の中で切り替える第1の副入力部とを有し、
および/または
前記第2の入力部は、前記第1の画像が割り当てられ、操作されることにより前記第1の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の主入力部と、少なくとも前記第2の画像および前記第3の画像を含む複数の画像が割り当てられ、連続した操作により、前記第2の分割画面に表示させる画像を、前記複数の画像の中で切り替える第2の副入力部とを有し、
前記第1の画像は、前記複数の画像よりも優先度が高い画像である画像表示装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の画像表示装置において、
前記第1の入力部および/または前記第2の入力部は、1つ以上の押下げ可能なキーにより構成されている、画像表示装置。
【請求項3】
請求項1
または2に記載の画像表示装置において、
前記第1の主入力部、前記第1の副入力部、前記第2の主入力部および前記第2の副入力部はそれぞれ、表示させた画像の表示状態が維持されている間のみ、所定の視覚効果を提示する、画像表示装置。
【請求項4】
表示領域の全面への全画面表示と、前記表示領域を分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能であり、前記表示領域の全面と、前記第1および第2の分割画面とにそれぞれ少なくとも第1から第3の画像を表示可能な表示部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第1の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第1の入力部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第2の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第2の入力部とを備え
、前記第1の入力部は、前記第1の画像が割り当てられ、操作されることにより前記第1の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の主入力部と、少なくとも前記第2の画像および前記第3の画像を含む複数の画像が割り当てられ、連続した操作により、前記第1の分割画面に表示させる画像を、前記複数の画像の中で切り替える第1の副入力部とを有し、および/または、前記第2の入力部は、前記第1の画像が割り当てられ、操作されることにより前記第1の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の主入力部と、少なくとも前記第2の画像および前記第3の画像を含む複数の画像が割り当てられ、連続した操作により、前記第2の分割画面に表示させる画像を、前記複数の画像の中で切り替える第2の副入力部とを有する、画像表示装置における画像表示方法であって、
前記第1の入力部への操作により、前記第1の分割画面に前記第1から第3の画像のいずれかを表示する第1の分割画面表示ステップと、
前記第2の入力部への操作により、前記第2の分割画面に前記第1から第3の画像のいずれかを表示する第2の分割画面表示ステップと、を含
み、
前記第1の分割画面表示ステップにおいて、前記第1の副入力部に対する連続した操作により、前記第1の分割画面に表示する画像を、前記複数の画像の中で切り替え、
および/または
前記第2の分割画面表示ステップにおいて、前記第2の副入力部に対する連続した操作により、前記第2の分割画面に表示する画像を、前記複数の画像の中で切り替え、
前記第1の画像は、前記複数の画像よりも優先度が高い画像である、画像表示方法。
【請求項5】
表示領域の全面への全画面表示と、前記表示領域を分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能であり、前記表示領域の全面と、前記第1および第2の分割画面とにそれぞれ少なくとも第1から第3の画像を表示可能な表示部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第1の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第1の入力部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第2の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第2の入力部とを備え
、前記第1の入力部は、前記第1の画像が割り当てられ、操作されることにより前記第1の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の主入力部と、少なくとも前記第2の画像および前記第3の画像を含む複数の画像が割り当てられ、連続した操作により、前記第1の分割画面に表示させる画像を、前記複数の画像の中で切り替える第1の副入力部とを有し、および/または、前記第2の入力部は、前記第1の画像が割り当てられ、操作されることにより前記第1の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の主入力部と、少なくとも前記第2の画像および前記第3の画像を含む複数の画像が割り当てられ、連続した操作により、前記第2の分割画面に表示させる画像を、前記複数の画像の中で切り替える第2の副入力部とを有する、画像表示装置内のコンピュータに、
前記第1の入力部への操作により、前記第1の分割画面に前記第1から第3の画像のいずれかを表示する第1の分割画面表示ステップと、
前記第2の入力部への操作により、前記第2の分割画面に前記第1から第3の画像のいずれかを表示する第2の分割画面表示ステップと、を実行させ
、
前記第1の分割画面表示ステップにおいて、前記第1の副入力部に対する連続した操作により、前記第1の分割画面に表示する画像を、前記複数の画像の中で切り替えさせ、
および/または
前記第2の分割画面表示ステップにおいて、前記第2の副入力部に対する連続した操作により、前記第2の分割画面に表示する画像を、前記複数の画像の中で切り替えさせ、
前記第1の画像は、前記複数の画像よりも優先度が高い画像である、画像表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電力測定器などの測定器には、測定結果などを表示するために、表示部を備える画像表示装置が搭載されることがある。このような画像表示装置の中には、ある内容を示す画像を表示部の表示領域全面に表示する全画面表示の他に、表示部の表示領域を分割した各分割画面に、画像を独立に表示する分割画面表示を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような画像表示装置においては、操作者が所望の画像を選択して表示部に表示させるための手間を削減し、操作性の向上を図ることが求められている。特許文献1に記載されている画像表示装置においては、表示する画像を如何に選択するかについては十分な検討がなされておらず、操作性の向上の余地があった。
【0005】
上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、所望の画像を選択して表示部に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様としての画像表示装置は、表示領域の全面への全画面表示と、前記表示領域を分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能であり、前記表示領域の全面と、前記第1および第2の分割画面とにそれぞれ少なくとも第1から第3の画像を表示可能な表示部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第1の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第1の入力部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第2の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第2の入力部と、を備える。
【0007】
本発明の一実施形態としての画像表示装置において、前記第1の入力部は、操作されることにより前記第1の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の主入力部と、操作されることにより前記第1の画像以外の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の副入力部とを有し、および/または前記第2の入力部は、操作されることにより前記第1の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の主入力部と、操作されることにより前記第1の画像以外の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の副入力部とを有する。
【0008】
本発明の一実施形態としての画像表示装置において、前記第1の副入力部は、連続した操作により、前記第1の分割画面に表示させる画像を切り替え、および/または前記第2の副入力部は、連続した操作により、前記第2の分割画面に表示させる画像を切り替える。
【0009】
本発明の一実施形態としての画像表示装置において、前記第1の入力部および/または前記第2の入力部は、1つ以上の押下げ可能なキーにより構成されている。
【0010】
本発明の一実施形態としての画像表示装置において、前記第1の入力部は、操作されることにより前記第1の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の主入力部と、操作されることにより前記第1の画像以外の画像を前記第1の分割画面に表示させるとともに、連続した操作により、前記第1の分割画面に表示させる画像を切り替える第1の副入力部とを有し、前記第2の入力部は、操作されることにより前記第1の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の主入力部と、操作されることにより前記第1の画像以外の画像を前記第2の分割画面に表示させるとともに、連続した操作により、前記第2の分割画面に表示させる画像を切り替える第2の副入力部とを有し、前記第1の主入力部、前記第1の副入力部、前記第2の主入力部および前記第2の副入力部はそれぞれ、表示させた画像の表示状態が維持されている間のみ、所定の視覚効果を提示する。
【0011】
本発明の第2の態様としての画像表示方法は、表示領域の全面への全画面表示と、前記表示領域を分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能であり、前記表示領域の全面と、前記第1および第2の分割画面とにそれぞれ少なくとも第1から第3の画像を表示可能な表示部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第1の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第1の入力部と、前記全画面表示か前記分割画面表示かに関わらず、前記第1から第3の画像のいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、前記第2の分割画面に表示する画像を前記第1から第3の画像の中から選択可能な第2の入力部とを備えた画像表示装置における画像表示方法であって、前記第1の入力部への操作により、前記第1の分割画面に前記第1から第3の画像のいずれかを表示する第1の分割画面表示ステップと、前記第2の入力部への操作により、前記第2の分割画面に前記第1から第3の画像のいずれかを表示する第2の分割画面表示ステップと、を含む。
【0012】
本発明の一実施形態としての画像表示方法において、前記第1の入力部は、操作されることにより前記第1の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の主入力部と、操作されることにより前記第1の画像以外の画像を前記第1の分割画面に表示させる第1の副入力部とを有し、前記第1の分割画面表示ステップにおいて、前記第1の副入力部に対する連続した操作により、前記第1の分割画面に表示する画像を切り替え、および/または、前記第2の入力部は、操作されることにより前記第1の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の主入力部と、操作されることにより前記第1の画像以外の画像を前記第2の分割画面に表示させる第2の副入力部とを有し、前記第2の分割画面表示ステップにおいて、前記第2の副入力部に対する連続した操作により、前記第2の分割画面に表示する画像を切り替える。
【0013】
本発明の第3の態様としての画像表示プログラムは、表示領域を備えた表示部と、複数のキーから構成される操作部とを備える画像表示装置のコンピュータに、前記操作部を構成するキーに対する操作に応じて、前記表示部の表示を制御する処理を実行させ、前記表示領域を分割した分割領域それぞれに対応して、前記操作部を構成する1または複数のキーが割り当てられ、前記キーには、1または複数の画像が割り当てられ、前記表示部の表示を制御する処理では、前記キーに対する操作が行われると、前記操作が行われたキーが割り当てられた分割領域に、前記操作が行われたキーに割り当てられた画像を表示させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラムによれば、所望の画像を選択して表示部に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る画像表示装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図2】
図1に示す画像表示装置を搭載した測定器の外観の一例を示す図である。
【
図3】
図1に示す表示部による表示の一例を示す図である。
【
図4】
図1に示す表示内容情報格納部が記憶する、表示領域上の領域と、キーと、画像との割り当ての一例を示す図である。
【
図5】参考例としての画像表示装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図5に示す画像表示装置を搭載した測定器の外観の一例を示す図である。
【
図7】
図5に示す画像表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図1に示す画像表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図9A】
図1に示す表示部による、測定器の測定値を示す画像の表示例を示す図である。
【
図9B】
図1に示す表示部による、波形表示を示す画像の表示例を示す図である。
【
図9C】
図1に示す表示部による、ベクトル表示を示す画像の表示例を示す図である。
【
図9D】
図1に示す表示部による、バーグラフ表示を示す画像の表示例を示す図である。
【
図9E】
図1に示す表示部による、トレンド表示を示す画像の表示例を示す図である。
【
図9F】
図1に示す表示部による、測定器の測定値を示す画像と、波形表示を示す画像との分割画面表示の一例を示す図である。
【
図9G】
図1に示す表示部による、測定器の測定値を示す画像と、ベクトル表示を示す画像との分割画面表示の一例を示す図である。
【
図10】
図1に示す画像表示装置を搭載した測定器の外観の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置10の構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係る画像表示装置10は、例えば、電力測定器などの測定器に搭載され、測定器の測定結果を示す画像などを表示する。画像表示装置10は、測定器以外の電子機器に搭載されてもよい。
【0018】
図1に示す画像表示装置10は、表示部11と、操作部12と、表示内容情報格納部13と、表示制御部14とを備える。
【0019】
表示部11は、表示制御部14の制御に従い、種々の画像を表示領域に表示する。
【0020】
図2は、画像表示装置10が搭載された測定器20の外観の一例を示す図である。測定器20は、例えば、電気製品の消費電力の測定、パワーコンディショナの直流/交流の変換効率の測定などに用いられる電力測定器である。
【0021】
表示部11は、測定器20の一面に、表示領域11aが視認可能なように設けられる。表示部11は、表示制御部14の制御に従い、種々の表示態様で画像を表示することができる。
【0022】
図3は、表示部11の表示態様の一例を示す図である。
【0023】
図3に示すように、表示部11は、表示領域11a全面に、1つの画像(例えば、画像A,B,Cのいずれか)を表示する全画面表示を行うことができる。画像A,B,C(第1から第3の画像)はそれぞれ、例えば、画像表示装置10が搭載された測定器20による測定結果を示すための画像である。
【0024】
また、表示部11は、表示領域11aを複数の分割画面に分割し、各分割画面に独立して画像を表示する分割画面表示を行うことができる。
図3では、表示領域11aを上下に2つの分割画面に分割した例を示している。この例では、表示部11は、上側の分割画面と、下側の分割画面とにそれぞれ、画像A,B,Cのいずれかを表示することができる。すなわち、表示部11は、表示領域11aの全面への全画面表示と、表示領域11aを分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能である。なお、分割画面表示の場合に表示される画像A,B,Cはそれぞれ、分割画面表示用に、全画面表示用の画像A,B,Cのサイズの縮小、デザインの変更、簡素化などが行われるが、全画面表示の場合と内容は実質的に同じである。したがって、以下では、全画面表示用の画像A,B,Cと、分割画面表示用の画像A,B,Cとを特に区別することなく、画像A,B,Cと称する。
【0025】
図1を再び参照すると、操作部12は、操作者からの操作入力を受け付ける。
【0026】
操作部12は、複数のキー121(
図1においては、6個のキー121a~121f)から構成される。キー121はそれぞれ、例えば、押下げ可能であり、操作者による押下に応じて信号を表示制御部14に出力する。測定器20がタッチパネルを備える場合には、キー121は、タッチパネル上にオブジェクトとして表示されてもよい。この場合、操作者の指などが接触したタッチパネル上の位置が検出され、検出された位置に対応するキー121が押下(選択)されたものとして処理される。なお、操作者が測定器20を用いた測定を行う際には、手袋を装着しながら作業を行うことがある。この場合、手袋を装着したままでは、タッチパネルを操作できないことがある。キー121を物理的なボタンとすることで、操作者が手袋を装着しているような場合にも、操作部12への操作入力を行うことができる。キー121はそれぞれ、押下以外の操作に応じて、信号を表示制御部14に出力するように構成されてもよい。
【0027】
表示領域11aを複数に分割した分割画面のそれぞれには、操作部12を構成する1または複数のキー121が割り当てられる。また、各キー121には、そのキー121が割り当てられた分割画面に表示する1または複数の画像が割り当てられる。
【0028】
例えば、
図2,3の例では、例えば、キー121a,121bが、表示領域11aを上下に分割した2つの分割画面のうち、上側の分割画面に割り当てられる。そして、キー121aには、画像Aが割り当てられる。また、キー121bには、画像B,Cが割り当てられる。また、キー121c,121dが、表示領域11aを上下に分割した2つの分割画面のうち、下側の分割画面に割り当てられる。そして、キー121cには、画像Aが割り当てられる。また、キー121dには、画像B,Cが割り当てられる。また、キー121e,121fには、全画面表示を行う場合に、表示領域11a全面に表示する画像が割り当てられる。例えば、キー121eには画像Aが割り当てられる。また、キー121fには画像B,Cが割り当てられる。
【0029】
キー121aおよびキー121bは、第1の入力部12aを構成する。また、キー121aは第1の主入力部の一例である。キー121bは、第1の副入力部の一例である。また、キー121cおよびキー121dは、第2の入力部12bを構成する。キー121cは第2の主入力部の一例である。キー121dは、第2の副入力部の一例である。
【0030】
キー121は、LED(Light Emitting Diode)などの発光体を内蔵しており、発光体の発光に応じて、点灯可能である。
【0031】
図1を再び参照すると、表示内容情報格納部13は、表示部11が全画面表示を行う場合に、表示領域11aに表示する内容である一画面構成用表示内容を記憶する。例えば、表示内容情報格納部13は、一画面構成用表示内容として、全画面表示の際に表示領域11aに表示される画像を記憶する。また、表示内容情報格納部13は、表示部11が分割画面表示を行う場合に、表示領域11aに表示する内容である二画面構成用表示内容を記憶する。例えば、表示内容情報格納部13は、二画面構成用表示内容として、分割画面表示の際に表示領域11aを分割した分割画面に表示される画像を記憶する。
【0032】
また、表示内容情報格納部13は、表示部11が分割画面表示を行う場合の、表示領域11aを分割した分割画面それぞれへのキー121の割り当てを記憶する。また、表示内容情報格納部13は、表示部11が全画面表示を行う場合の、各キー121への画像の割り当てを記憶する。
【0033】
上述した例では、表示内容情報格納部13は、
図4に示すように、表示領域11aを上下に分割した2つの分割画面のうち、上側の分割画面には、キー121a,121bが割り当てられていると記憶する。また、表示内容情報格納部13は、下側の分割画面には、キー121c,121dが割り当てられていると記憶する。また、表示内容情報格納部13は、全画面表示を行う場合には、表示領域11a全面に、キー121e,121fが割り当てられていると記憶する。
【0034】
また、表示内容情報格納部13は、各キー121への画像の割り当てを記憶する。上述した例では、表示内容情報格納部13は、
図4に示すように、キー121a,121cには画像Aが割り当てられていると記憶する。また、表示内容情報格納部13は、キー121b,121dには画像B,Cが割り当てられていると記憶する。また、表示内容情報格納部13は、キー121eには画像Aが割り当てられていると記憶する。また、表示内容情報格納部13は、キー121fには画像B,Cが割り当てられていると記憶する。
【0035】
表示制御部14は、操作部12を構成するキー121に対する操作に応じて、表示部11の表示を制御する。具体的には、表示制御部14は、キー121に対する操作が行われると、操作が行われたキー121が割り当てられた分割画面に、操作が行われたキー121に割り当てられた画像を表示する。
【0036】
例えば、表示制御部14は、キー121aが押下されると、表示内容情報格納部13を参照し、キー121aが割り当てられている表示領域11a上の領域、および、キー121aに割り当てられている画像を特定する。上述した例では、キー121aには、表示領域11aを上下に分割した2つの分割画面のうち、上側の分割画面が割り当てられている。また、キー121aには、画像Aが割り当てられている。したがって、表示制御部14は、表示領域11aを上下に分割した2つの分割画面のうち、上側の分割画面に、画像Aを表示する。また、例えば、キー121eには、表示領域11a全面が割り当てられている。また、キー121eには、画像Aが割り当てられている。したがって、表示制御部14は、キー121eが押下されると、表示領域11a全面に画像Aを表示する。
【0037】
また、表示制御部14は、表示部11の表示領域11aに表示された画像が割り当てられたキー121を点灯させる。すなわち、表示制御部14は、表示領域11aに表示された画像が割り当てられたキー121に内蔵された発光体を発光させる。
【0038】
表示制御部14は、2画面構成制御部141と、1画面構成制御部142とを備える。
【0039】
2画面構成制御部141は、キー121a~121dに対する操作が行われると、表示部11に分割画面表示を行わせ、操作されたキー121に応じて、表示部11の表示を制御する。具体的には、2画面構成制御部141は、キー121a~121dに対する操作が行われると、表示内容情報格納部13に格納されている2画面構成用表示内容を参照し、操作されたキー121に割り当てられた分割画面に、そのキー121に割り当てられた画像を表示する。
【0040】
1画面構成制御部142は、キー121e,121fに対する操作が行われると、表示部11に全画面表示を行わせ、操作されたキー121に応じて、表示部11の表示を制御する。具体的には、1画面構成制御部142は、キー121e,121fに対する操作が行われると、表示内容情報格納部13に格納されている1画面構成用表示内容を参照し、表示部11の表示領域11a全面に、操作されたキー121に割り当てられた画像を表示する。
【0041】
次に、本実施形態に係る画像表示装置10の動作について説明する。まず、比較のために、参考例としての画像表示装置10Aについて説明する。
【0042】
図5は、参考例としての画像表示装置10Aの構成の一例を示す機能ブロック図である。また、
図6は、
図5に示す画像表示装置10Aが搭載された測定器20Aの外観の一例を示す図である。なお、
図5,6において、
図1,2と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0043】
図5に示す画像表示装置10Aは、表示部11と、操作部12Aと、表示内容情報格納部13Aと、表示制御部14Aとを備える。
【0044】
操作部12Aは、
図6に示すように、キー121g,121h,121iと、複数のキーから構成されるキー群121jとを備える。例えば、キー121gは、全画面表示での画像Aの表示に用いられるキーである。キー121hは、全画面表示での画像Bの表示に用いられるキーである。また、キー121iは、全画面表示での画像Cの表示、および、分割画面表示への切り替えに用いられるキーである。キー121iが押下されると、画像Cの表示または所定の二画面構成での分割画面表示が行われる。また、キー121iが押下されると、分割画面表示を行う際の画面構成(例えば、画像A+画像A、画像A+画像B、画像A+画像C、画像B+画像A・・・)を選択するための選択肢が表示部11に表示される。キー群121jを構成する複数のキーは、表示部11に選択肢が表示された状態で有効となる。表示部11に表示された選択肢はそれぞれ、キー群121jを構成するいずれかのキーに対応付けられている。また、キー群121jを構成するキーのうち、少なくとも1つは、選択肢の切り替えを行うために用いられる。表示内容情報格納部13Aは、上述した各キーへの画像の割り当てなどを記憶する。
【0045】
図7は、
図5に示す画像表示装置10Aの動作の一例を示すフローチャートである。
図7においては、キー121gが画像Aの全画面表示に用いられ、キー121hが画像Bの全画面表示に用いられ、キー121iが、画像Cの全画面表示、および、分割画面表示を行う際の画面構成の選択肢の表示に用いられるものとして説明する。
【0046】
測定器20Aの電源がオンになると、表示制御部14Aは、画像Aの表示部11への全画面表示を行う。また、表示制御部14Aは、画像Aが割り当てられたキー121gを点灯させる(ステップS201)。
【0047】
次に、表示制御部14Aは、キー121gが押下されたか否かを判定する(ステップS202)。
【0048】
キー121gが押下されたと判定した場合には(ステップS202:Yes)、表示制御部14Aは、キー121gに割り当てられた画像Aの表示部11への全画面表示を行う。また、表示制御部14Aは、画像Aが割り当てられたキー121gを点灯させ(ステップS203)、ステップS202の処理に戻る。
【0049】
キー121gが押下されていないと判定した場合には(ステップS202:No)、表示制御部14Aは、キー121hが押下されたか否かを判定する(ステップS204)。
【0050】
キー121hが押下されたと判定した場合には(ステップS204:Yes)、表示制御部14Aは、キー121hに割り当てられた画像Bの表示部11への全画面表示を行う。また、表示制御部14Aは、画像Bが割り当てられたキー121hを点灯させ(ステップS205)、ステップS202の処理に戻る。
【0051】
キー121hが押下されていないと判定した場合には(ステップS204:No)、表示制御部14Aは、キー121iが押下されたか否かを判定する(ステップS206)。
【0052】
キー121iが押下されたと判定した場合には(ステップS206:Yes)、表示制御部14Aは、画像Cまたは所定の二画面構成の画像を表示部11に表示する。また、表示制御部14Aは、二画面構成を選択するための選択肢を表示部11に表示する。また、表示制御部14Aは、キー121iを点灯させ(ステップS207)、ステップS202の処理に戻る。
【0053】
キー121iが押下されていないと判定した場合には(ステップS206:No)、表示制御部14Aは、二画面構成を選択するための選択肢を表示部11に表示しているか否かを判定する(ステップS208)。
【0054】
二画面構成を選択するための選択肢を表示部11に表示していると判定した場合には(ステップS208:Yes)、表示制御部14Aは、キー群121jを構成するキーのうち、二画面構成の選択肢に対応付けられたキーが押下されたか否かを判定する(ステップS209)。
【0055】
二画面構成の選択肢に対応付けられたキーが押下されたと判定した場合には(ステップS209:Yes)、表示制御部14Aは、押下されたキーに対応付けられた二画面構成の画像を表示部11に表示し(ステップS210)、ステップS202の処理に戻る。
【0056】
二画面構成の選択肢に対応付けられたキーが押下されていないと判定した場合には(ステップS209:No)、表示制御部14Aは、キー群121jを構成するキーのうち、選択肢を切り替えるための「選択肢の切り替え」に対応付けられたキーが押下されたか否かを判定する(ステップS211)。
【0057】
「選択肢の切り替え」に対応付けられたキーが押下されたと判定した場合には(ステップS211:Yes)、表示制御部14Aは、現在表示している選択肢とは異なる次の選択肢を表示部11に表示し(ステップS212)、ステップS202の処理に戻る。
【0058】
二画面構成を選択するための選択肢を表示部11に表示していないと判定した場合(ステップS208:No)、および、「選択肢の切り替え」に対応付けられたキーが押下されていないと判定した場合には(ステップS211:No)、表示制御部14Aは、直前の表示部11の表示と同じ内容を表示する(ステップS213)。すなわち、表示制御部14Aは、現在の表示部11の表示を維持する。
【0059】
次に、表示制御部14Aは、測定器20Aの電源をオフにするための操作が行われたか否かを判定する(ステップS214)。
【0060】
測定器20Aの電源をオフにするための操作が行われていないと判定した場合には(ステップS214:No)、表示制御部14Aは、ステップS202の処理に戻る。
【0061】
測定器20Aの電源をオフにするための操作が行われたと判定した場合には(ステップS214:Yes)、表示制御部14Aは、処理を終了する。
【0062】
画像表示装置10Aにおいては、分割画面表示を行うためには、操作者は、キー121iを押下して二画面構成の選択肢を表示させたのち、キー群121jを構成する複数のキーのうち、所望の二画面構成に対応するキーを選択して押下する必要がある。すなわち、画像A,Bが全画面表示されている状態では、分割画面表示への切り替えを行うことはできず、キー121iへの操作の後、キー群121jを構成するキーの中から、所望の二画面構成に対応するキーを選択して押下する必要がある。このような、全画面表示と分割画面表示との切り替えのための操作(キー121iの押下)、および、キー群121jを構成する複数のキーの中から、所望の二画面構成に対応するキーを選択するという操作は、操作者にとって手間のかかる操作である。また、画像表示装置10Aにおいては、二画面構成の選択肢が多い場合には、一度に選択肢を全て表示することができず、所望の選択肢を操作者が選択するために、別の選択肢を表示させるための操作が必要となることがある。また、画像表示装置10Aにおいては、キー121iが点灯している場合、どの画面構成の画像が表示されているかを判別することができない。
【0063】
次に、本実施形態に係る画像表示装置10の動作について、
図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、分割画面表示を行う際には、表示部11の表示領域11aが上下に2つの分割画面に分割されるものとする。そして、上側の分割画面には、キー121a,121bが割り当てられるものとする。また、下側の分割画面には、キー121c,121dが割り当てられるものとする。また、全画面表示を行う際には、表示領域11a全面にキー121e,121fが割り当てられるものとする。また、キー121a,121cには、画像Aが割り当てられるものとする。また、キー121b、121dには、複数の画像B,C,・・・が割り当てられるものとする。また、キー121eには、画像Aが割り当てられるものとする。また、キー121fには、複数の画像B,C,・・・が割り当てられるものとする。
【0064】
測定器20の電源がオンになると、表示制御部14は、例えば、表示部11の表示領域11aの全面に画像Aを表示する(ステップS101)。すなわち、表示制御部14は、画像Aを全画面表示する。なお、表示制御部14は、所定の二画面構成の画像を表示部11の表示領域11aに表示してもよい。例えば、表示制御部14は、上側の分割画面に画像Aを表示し、下側の分割画面に画像Bを表示してもよい。
【0065】
次に、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121aが押下されたか否かを判定する(ステップS102)。
【0066】
キー121aが押下されたと判定した場合には(ステップS102:Yes)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121aに割り当てられた画像Aを、表示領域11aの上側の分割画面に表示する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、表示領域11aの下側の分割画面には、直前の表示と同じ内容の画像を表示する。例えば、画像Aの全画面表示が行われている場合には、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、下側の分割画面には、画像Aを表示する。また、例えば、分割画面表示が行われている場合には、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、下側の分割画面の表示を維持する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、上側の分割画面に表示された画像Aが割り当てられたキー121aを点灯させ(ステップS103)、ステップS102の処理に戻る。
【0067】
キー121aが押下されていないと判定した場合には(ステップS102:No)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121bが押下されたか否かを判定する(ステップS104)。
【0068】
キー121bが押下されたと判定した場合には(ステップS104:Yes)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121bに割り当てられた画像B,C,・・・のいずれかを、表示領域11aの上側の分割画面に表示する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、表示領域11aの下側の分割画面には、直前の表示と同じ内容の画像を表示する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、上側の分割領域に表示された画像B,C,・・・が割り当てられたキー121bを点灯させ(ステップS105)、ステップS102の処理に戻る。なお、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121bが所定の時間内に繰り返し操作された(押下された)場合、すなわち、キー121bが連続して操作された場合には、キー121bが割り当てられた上側の分割画面に表示する画像を、キー121bに割り当てられた画像B,C,・・・の中で順次切り替える。
【0069】
ステップS102~S105で説明した、上側の分割領域に表示する画像を選択する処理は、表示部11の表示が、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、また、画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、キー121a,121bに対する操作により、実行される。上述したように、キー121a,121bは、第1の入力部12aを構成する。したがって、第1の入力部12aは、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、第1から第3の画像としての画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、上側の分割画面(第1の分割画面)に表示する画像を、画像A,B,Cの中から選択可能である。
【0070】
また、第1の入力部12aは、キー121a(第1の主入力部)と、キー121b(第1の副入力部)とを有する。キー121aは、操作されることにより、画像A(第1の画像)を上側の分割領域に表示させる。また、キー121bは、操作されることにより、画像A以外の画像B,Cを上側の分割領域に表示させる。また、キー121bは、連続した操作により、上側の分割領域に表示させる画像を切り替える。
【0071】
なお、本実施形態においては、第1の入力部12aが、2つのキー121(第1の主入力部としてのキー121a、および、第1の副入力部としてのキー121b)により構成される例を用いて説明したが、これに限られるものではない。第1の入力部12aは、1つのキー121で構成されていてもよいし、3以上のキー121で構成されてもよい。
【0072】
キー121bが押下されていないと判定した場合には(ステップS104:No)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121cが押下されたか否かを判定する(ステップS106)。
【0073】
キー121cが押下されたと判定した場合には(ステップS106:Yes)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121cに割り当てられた画像Aを、表示領域11aの下側の分割画面に表示する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、表示領域11aの上側の分割領域には、直前の表示と同じ内容の画像を表示する。例えば、画像Aの全画面表示が行われている場合には、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、上側の分割画面には、画像Aを表示する。また、例えば、分割画面表示が行われている場合には、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、上側の分割画面の表示を維持する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、下側の分割画面に表示された画像Aが割り当てられたキー121cを点灯させ(ステップS107)、ステップS102の処理に戻る。
【0074】
キー121cが押下されていないと判定した場合には(ステップS106:No)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121dが押下されたか否かを判定する(ステップS108)。
【0075】
キー121dが押下されたと判定した場合には(ステップS108:Yes)、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121dに割り当てられた画像B,C,・・・のいずれかを、表示領域11aの下側の分割領域に表示する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、表示領域11aの上側の分割画面には直前の表示と同じ内容の画像を表示する。また、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、下側の分割領域に表示された画像B,C,・・・が割り当てられたキー121dを点灯させ(ステップS109)、ステップS102の処理に戻る。なお、表示制御部14(2画面構成制御部141)は、キー121dが連続して操作された場合には、キー121dが割り当てられた下側の分割画面に表示する画像を、キー121dに割り当てられた画像B,C,・・・の中で順次切り替える。
【0076】
ステップS106~S109で説明した、下側の分割領域に表示する画像を選択する処理は、表示部11の表示が、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、また、画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、キー121c,121dに対する操作により、実行される。上述したように、キー121c,121dは、第2の入力部12bを構成する。したがって、第2の入力部12bは、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、第1から第3の画像としての画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、下側の分割画面(第2の分割画面)に表示する画像を、画像A,B,Cの中から選択可能である。
【0077】
また、第2の入力部12bは、キー121c(第2の主入力部)と、キー121d(第2の副入力部)とを有する。キー121cは、操作されることにより、画像A(第1の画像)を下側の分割領域に表示させる。また、キー121dは、操作されることにより、画像A以外の画像B,Cを下側の分割領域に表示させる。また、キー121dは、連続した操作により、下側の分割領域に表示させる画像を切り替える。
【0078】
なお、本実施形態においては、第2の入力部12bが、2つのキー121(第2の主入力部としてのキー121c、および、第2の副入力部としてのキー121d)により構成される例を用いて説明したが、これに限られるものではない。第1の入力部12aは、1つのキー121で構成されていてもよいし、3以上のキーで構成されていてもよい。
【0079】
キー121dが押下されていないと判定した場合には(ステップS108:No)、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、キー121eが押下されたか否かを判定する(ステップS110)。
【0080】
キー121eが押下されたと判定した場合には(ステップS110:Yes)、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、キー121eに割り当てられた画像Aを、表示領域11a全面に表示する。また、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、表示領域11a全面に表示された画像Aが割り当てられたキー121eを点灯させ(ステップS111)、ステップS102の処理に戻る。
【0081】
キー121eが押下されていないと判定した場合には(ステップS110:No)、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、キー121fが押下されたか否かを判定する(ステップS112)。
【0082】
キー121fが押下されたと判定した場合には(ステップS112:Yes)、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、キー121fに割り当てられた画像B,C,・・・のいずれかを、表示領域11a全面に表示する。また、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、表示領域11a全面に表示された画像B,C,・・・が割り当てられたキー121fを点灯させ(ステップS113)、ステップS102の処理に戻る。なお、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、キー121fが連打された場合には、キー121fが割り当てられた表示領域11a全面に表示する画像を、キー121fに割り当てられた画像B,C,・・・の中で順次切り替える。ステップS110~S113で説明した、全画面表示で表示する画像を選択する処理は、分割画面表示が行われている状態でも、キー121e,121fに対する操作により実行される。キー121e,121fは、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、また、画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、全画面表示で表示する画像を画像A,B,Cの中から選択可能な全画面入力部を構成する。また、キー121eは、操作されることにより、画像A(第1の画像)を全画面表示で表示させる全画面主入力部を構成する。キー121fは、操作されることにより、画像A以外の画像B,Cを全画面表示で表示させる全画面副入力部を構成する。全画面副入力部(キー121f)は、連続した操作により、全画面表示で表示される画像を切り替える。
【0083】
キー121fが押下されていないと判定した場合には(ステップS112:No)、表示制御部14(1画面構成制御部142)は、現在の表示部11の表示を維持する(ステップS114)。
【0084】
次に、表示制御部14は、測定器20の電源をオフにするための操作が行われたか否かを判定する(ステップS115)。
【0085】
測定器20の電源をオフにするための操作が行われていないと判定した場合には(ステップS115:No)、表示制御部14は、ステップS102の処理に戻る。
【0086】
測定器20の電源をオフにするための操作が行われたと判定した場合には(ステップS115:Yes)、表示制御部14は、処理を終了する。
【0087】
本実施形態に係る画像表示装置10においては、全画面表示を行っているか、分割画面表示を行っているかに関わらず、画像A,B,C,・・・のいずれが表示されている状態でも、キー121a,121bを押下することで、画像A,B,C,・・・の中から、上側の分割画面に表示する画像を選択することができる。また、画像表示装置10においては、全画面表示を行っているか、分割画面表示を行っているかに関わらず、画像A,B,C,・・・のいずれが表示されている状態でも、キー121c,121dを押下することで、画像A,B,C,・・・の中から、下側の分割画面に表示する画像を選択することができる。また、本実施形態に係る画像表示装置10においては、全画面表示を行っているか、分割画面表示を行っているかに関わらず、画像A,B,C,・・・のいずれが表示されている状態でも、キー121e,121fを押下することで、画像A,B,C,・・・の中から、表示領域11a全面に表示する画像を選択することができる。したがって、操作者は、画面構成の切り替えのための操作(例えば、画像表示装置10Aにおけるキー121iの押下、および、所望の画面構成に対応するキー群121jを構成するキーの押下)を行うことなく、所望の画面構成および所望の画像に対応するキーを押下するだけで、所望の画面構成で所望の画像を表示部11に表示することができる。そのため、所望の画像を選択して表示部11に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる。また、本実施形態に係る画像表示装置10においては、表示部11に表示される画像と、その画像が表示される領域とに応じて、キー121が点灯する。そのため、操作者は、どのような表示態様で、どの画像が表示されているかを、どのキーが点灯しているかを確認するだけで判別することができる。
【0088】
図8においては、キー121が押下げにより操作されるキーであり、表示部11に表示された画像に対応するキー121を点灯させる例を用いて説明したが、上述したように、キー121は、タッチパネル上にオブジェクトとして表示されてもよい。キー121がタッチパネル上にオブジェクトとして表示される場合には、例えば、表示部11に表示される画像に対応するキー121の表示色を他のキー121と異ならせる、表示部11に表示される画像に対応するキー121を点灯させるなどしてもよい。
【0089】
表示制御部14は、表示部11に表示される画像に対応するキーが切り替わると、点灯させるキーを切り替える。すなわち、第1の入力部12aを構成するキー121a(第1の主入力部),121b(第1の副入力部)、第2の入力部12bを構成するキー121c(第2の主入力部),キー121d(第2の副入力部)はそれぞれ、表示部11に表示させた画像の表示状態が維持されている間のみ所定の視覚効果を提示する。
【0090】
以下では、本実施形態に係る画像表示装置10と、参考例としての画像表示装置10Aとの操作の違いについて、具体的な表示例を挙げて説明する。なお、上述したように、本実施形態においては、2画面構成制御部141が分割画面表示における画面構成を制御し、1画面構成制御部142が全画面表示における画面構成を制御するが、以下では、記載の簡略化のため、これらを区別せず、表示制御部14が、分割画面表示および全画面表示における画面構成を制御するものとして説明する。
【0091】
まず、画像Aを表示領域11a全面に表示する全画面表示から、上側の分割画面に画像Aを表示し、下側の分割画面に画像Bを表示する分割画面表示への切り替えを行う場合を例として説明する。
【0092】
画像表示装置10Aにおいては、まず、キー121iが押下される。キー121iが押下されると、二画面構成を選択するための選択肢が表示部11に表示される。次に、キー群121jの中から、上側の分割画面に画像Aを表示する選択肢に対応するキーが押下される。上側の分割画面に画像Aを表示する選択肢に対応するキーが押下されると、下側の分割画面に表示する画像を選択するための選択肢が表示される。次に、下側の分割画面に画像Bを表示する選択肢に対応するキーが押下されると、上側の分割画面には画像Aが表示され、下側の分割画面には画像Bが表示された分割画面表示が行われる。このように、画像表示装置10Aでは、所望の画像を表示するために、3回のキー操作が必要となる。
【0093】
一方、本実施形態に係る画像表示装置10においては、まず、キー121dが押下される。キー121dが押下されると、上側の分割画面には画像Aに対応する画像Aが表示され、下側の分割画面には、画像B,C,・・・のいずれかが表示される。このとき、所望の画像(画像B)が表示された場合には、以降の操作は不要である。所望の画像が表示されなかった場合には、所望の画像が下側の分割領域に表示されるまで、キー121dの押下が繰り返される。このように、画像表示装置10においては、最短で1回のキー操作で所望の画像を表示することができる。
【0094】
次に、上側の分割画面に画像Aを表示し、下側の分割画面に画像Bを表示する分割画面表示から、上側の分割画面に画像Bを表示し、下側の分割画面に画像Aを表示する分割画面表示への切り替えを行う場合を例として説明する。
【0095】
画像表示装置10Aにおいては、まず、キー121iが押下される。キー121iが押下されると、二画面構成を選択するための選択肢が表示部11に表示される。次に、キー群121jの中から、上側の分割画面に画像Bを表示する選択肢に対応するキーが押下される。上側の分割画面に画像Bを表示する選択肢に対応するキーが押下されると、下側の分割画面に表示する画像を選択するための選択肢が表示される。次に、下側の分割画面に画像Aを表示する選択肢に対応するキーが押下されると、上側の分割画面には画像Bが表示され、下側の分割画面には画像Aが表示された分割画面表示が行われる。このように、画像表示装置10Aでは、所望の画像を表示するために、3回のキー操作が必要となる。
【0096】
一方、本実施形態に係る画像表示装置10において、まず、キー121bが押下される。キー121bが押下されると、上側の分割画面には画像B,C,・・・のいずれかが表示される。このとき、所望の画像(画像B)が表示された場合には、以降の操作は不要である。所望の画像が表示されなかった場合には、所望の画像が上側の分割画面に表示されるまで、キー121bの押下が繰り返される。画像Bが上側の分割画面に表示されると、キー121cが押下される。キー121cが押下されると、下側の分割画面に画像Aが表示される。このように、画像表示装置10においては、最短で2回のキー操作で所望の画像を表示することができる。
【0097】
次に、上側の分割画面に画像Bを表示し、下側の分割画面に画像Aを表示した分割画面表示から、画像Cを表示領域11a全面に表示する全画面表示への切り替えを行う場合を例として説明する。
【0098】
画像表示装置10Aにおいては、まず、キー121iが押下される。キー121iが押下されると、画像Cの表示または二画面構成を選択するための選択肢が表示部11に表示される。次に、キー群121jの中から、表示領域11a全面に画像Cを表示する選択肢に対応するキーが押下される。表示領域11a全面に画像Cを表示する選択肢に対応するキーが押下されると、表示領域11a全面に画像Cが表示される。このように、画像表示装置10Aでは、所望の画像を表示するために、2回のキー操作が必要となる。
【0099】
一方、本実施形態に係る画像表示装置10において、まず、キー121eが押下される。キー121eが押下されると、表示領域11a全面に画像B,C,・・・のいずれかが表示される。このとき、所望の画像(画像C)が表示された場合には、以降の操作は不要である。所望の画像が表示されなかった場合には、所望の画像(画像C)が表示領域11a全面に表示されるまで、キー121eの押下が繰り返される。このように、画像表示装置10においては、最短で1回のキー操作で所望の画像を表示することができる。
【0100】
上述したように、画像表示装置10Aにおいては、全画面表示と分割画面表示との間での切り替え、および、分割画面表示間での切り替えにおいて、複数のキー群121jの中から所望の選択肢に対応するキーを選択して押下する必要がある。このような、キー群121jの中から、所望の選択肢に対応するキーを選択して押下することは、操作者にとって手間となる。
【0101】
一方、本実施形態に係る画像表示装置10においては、複数の画像B,C,・・・から表示する画像を選択する場合にも、同じキー121を繰り返し押下すればよい。このような同じキー121の繰り返しの押下は、キー群121jの中の、所望の選択肢に対応するキーの押下と比べて、操作者にとって負荷が少ない。そのため、操作性の向上を図ることができる。
【0102】
また、本実施形態に係る画像表示装置10においては、1つの分割画面に対して、少なくとも2つのキー121が割り当てられている。例えば、上側の分割画面に対しては、キー121a(第1の主入力部)と、キー121b(第1の副入力部)とが割り当てられている。また、下側の分割画面に対しては、キー121c(第2の主入力部)と、キー121d(第2の副入力部)とが割り当てられている。そして、キー121a,121cには、1の画像(画像A)が割り当てられている。また、キー121b,121dには、複数の画像(画像B,C,・・・)が割り当てられている。また、キー121eには、1の画像(画像A)が割り当てられている。また、キー121fには、複数の画像(画像B,C,・・・)が割り当てられている。
【0103】
ここで、測定器20が電力測定器である場合には、画像Aは、例えば、
図9Aに示すように、測定器20による電力、電圧、電流など測定値を示す画像である。また、画像B,Cは、例えば、
図9Bに示す電流、電圧の波形表示を示す画像、
図9Cに示すベクトル表示を示す画像、
図9Dに示すバーグラフ表示を示す画像、
図9Eに示すトレンド表示を示す画像などである。なお、ベクトル表示とは、電圧、電流の基本波の位相差をベクトルで表示したものである。また、バーグラフ表示とは、電圧、電流の高調波の大きさをバーグラフで表示したものである。また、トレンド表示とは、測定器20の測定値の時系列的なトレンド(推移)を表示したものである。
【0104】
一般に、電力測定器などの測定器20においては、特定の画像が高頻度に表示される。例えば、測定器20が電力測定器である場合には、
図9Aに示す、測定器20による電力、電圧、電流など測定値を示す画像が高頻度に表示される。そして、
図9B~
図9Eに示したような他の画像が順次切り替えながら表示される。したがって、分割画面表示が行われる場合には、
図9Fおよび
図9Gに示すように、分割画面の一方に、測定器20による電力、電圧、電流など測定値を示す画像が表示され、分割画面の他方に、波形表示を示す画像、ベクトル表示を示す画像、バーグラフ表示を示す画像、トレンド表示を示す画像などが表示されることが多い。
図9Fでは、上側の分割画面に、測定器20による測定値を示す画像が表示され、下側の分割画面に波形表示を示す画像が表示されている例を示している。また、
図9Gでは、上側の分割画面に、測定器20による測定値を示す画像が表示され、下側の分割画面にベクトル表示を示す画像が表示されている例を示している。
【0105】
本実施形態においては、キー121a,121cには、1の画像(画像A)が割り当てられている。また、キー121b,121dには、複数の画像(画像B,C,・・・)が割り当てられている。また、キー121eには、1の画像(画像A)が割り当てられている。また、キー121fには、複数の画像(画像B,C,・・・)が割り当てられている。このように、高頻度に表示される画像、すなわち、優先度が高い画像については、キー121と1対1で割り当てられる。一方、優先度が低い画像については、キー121とN(Nは2以上の整数)対1で割り当てられる。そのため、優先度が高い画像については、その画像が割り当てられたキー121を一度押下するだけ、表示部11に表示させることができる。そのため、操作性の向上を図ることができる。
【0106】
なお、上述した実施形態においては、表示領域11aを上下に2つの分割画面に分割する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。表示領域11aは、左右に2つの分割画面に分割してもよい。また、表示領域11aは、3以上の分割画面に分割してもよい。例えば、
図10に示すように、表示領域11aは、上下方向に3つの分割画面に分割してもよい。
【0107】
図10に示す測定器20においては、9つのキー121(キー121k~121s)が設けられている。表示領域11aが上下方向3つに分割された分割画面のうち、上側の分割画面には、例えば、キー121k,121l,121mが割り当てられる。また、表示領域11aが上下方向3つに分割された分割画面のうち、真ん中の分割画面には、例えば、キー121n,121o,121pが割り当てられる。また、表示領域11aが上下方向3つに分割された分割画面のうち、下側の分割画面には、例えば、キー121q,121r,121sが割り当てられる。また、キー121k,121n,121qには、画像Aが割り当てられる。また、キー121l,121o,121rには、画像Bが割り当てられる。また、キー121m,121p,121sには、画像Cが割り当てられる。
【0108】
次に、本実施形態に係る画像表示装置10における画像表示方法について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理プログラムは、本実施形態に係る画像表示方法に含まれる各ステップを画像表示装置10内のコンピュータに実行させるものである。
【0109】
本実施形態に係る画像表示方法は、第1の入力部12aへの操作により、第1の分割画面(上側の分割画面)に第1から第3の画像(画像A,B,C)のいずれかを表示する第1の分割画面表示ステップと、第2の入力部12bへの操作により、第2の分割画面(下側の分割画面)に第1から第3の画像(画像A,B,C)のいずれかを表示する第2の分割画面表示ステップと、を含む。
【0110】
ここで、本実施形態に係る画像表示方法においては、第1の分割画面表示ステップと、第2の分割画面表示ステップとは、逆の順序で実行されてもよい。
【0111】
また、第1の分割画面表示ステップにおいては、第1の主入力部としてのキー121aへの操作により、画像Aを第1の分割画面に表示し、第1の副入力部としてのキー121bへの操作により、画像A以外の画像B,Cを第1の分割画面に表示してもよい。また、第1の副入力部としてのキー121bは、連続した操作により、第1の分割画面に表示させる画像を切り替えてもよい。
【0112】
また、第2の分割画面表示ステップにおいては、第2の主入力部としてのキー121cへの操作により、画像Aを第2の分割画面に表示し、第2の副入力部としてのキー121dへの操作により、画像A以外の画像B,Cを第2の分割画面に表示してもよい。また、第2の副入力部としてのキー121dは、連続した操作により、第2の分割画面に表示させる画像を切り替えてもよい。
【0113】
また、第1の分割画面表示ステップおよび第2の分割画面表示ステップにおいては、第1の主入力部としてのキー121a、第1の副入力部としてのキー121b、第2の主入力部としてのキー121cおよび第2の副入力部としてのキー121dはそれぞれ、表示させた画像の表示状態が維持される間のみ、所定の視覚効果を提示してもよい。
【0114】
このように本実施形態によれば、画像表示装置10は、表示領域11aの全面への全画面表示と、表示領域11aを分割した少なくとも第1および第2の分割画面への分割画面表示とが可能であり、表示領域11aの全面と、第1および第2の分割画面とにそれぞれ少なくとも画像A,B,C(第1から第3の画像)を表示可能な表示部11と、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、第1の分割画面に表示する画像を画像A,B,Cの中から選択可能な第1の入力部12aと、全画面表示か分割画面表示かに関わらず、画像A,B,Cのいずれが表示されている状態でも、操作されることにより、第2の分割画面に表示する画像を画像A,B,Cの中から選択可能な第2の入力部12bと、を備える。
【0115】
画像表示装置10においては、全画面表示を行っているか、分割画面表示を行っているかに関わらず、画像A,B,C,・・・のいずれが表示されている状態でも、第1の入力部12aを操作することで、第1の分割画面に表示する画像を選択することができる。また、画像表示装置10においては、全画面表示を行っているか、分割画面表示を行っているかに関わらず、画像A,B,C,・・・のいずれが表示されている状態でも、第2の入力部12bを操作することで、第2の分割画面に表示する画像を選択することができる。したがって、操作者は、所望の画面構成および所望の画像に対応するキーを押下するだけで、所望の画面構成で所望の画像を表示部11に表示することができる。そのため、所望の画像を選択して表示部11に表示する手間を削減し、操作性の向上を図ることができる。
【0116】
以上、画像表示装置10について説明したが、画像表示装置10として機能させるために、コンピュータを好適に用いることが可能である。そのようなコンピュータは、画像表示装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
【0117】
また、プログラムは、コンピュータが読取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。このような記録媒体を用いれば、プログラムをコンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録された記録媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体であってもよい。
【0118】
本発明は、上述した実施形態で特定された構成に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再構成可能であり、複数の構成部またはステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0119】
10,10A 画像表示装置
11 表示部
11a 表示領域
12,12A 操作部
12a 第1の入力部
12b 第2の入力部
13,13A 表示内容情報格納部
14,14A 表示制御部
141 2画面構成制御部
142 1画面構成制御部
121,121a~121i,121k~121s キー
121j キー群
20,20A 測定器