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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】タッセル
(51)【国際特許分類】
   A47H 19/00 20060101AFI20220328BHJP
【FI】
A47H19/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018097148
(22)【出願日】2018-05-21
(65)【公開番号】P2019201719
(43)【公開日】2019-11-28
【審査請求日】2021-03-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】橋本 いつか
(72)【発明者】
【氏名】足立 剛範
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3145116(JP,U)
【文献】実開平04-131278(JP,U)
【文献】特開2018-057772(JP,A)
【文献】特開2015-164497(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101380192(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンを束ねるタッセルであって、
紐状に延びるタッセル本体部と、
前記タッセル本体部の少なくとも一端側に形成された輪を形成する環状部と、
前記環状部に接続する前記タッセル本体部の長さを調節可能にする調節部と、を備え、
前記タッセル本体部、前記環状部及び前記調節部は、1本の紐状部材から形成されており、
前記調節部は、前記タッセル本体部に巻き付いて、前記タッセル本体部を摺動可能に内部に挟んでおり、
前記調節部は、前記環状部を介して前記タッセル本体部に接続しており、
前記調節部は、
前記調節部の内部において前記タッセルの背面側を通る背面側部分と、
前記調節部における前記タッセル本体部の中央部側に巻回されて前記背面側部分と接続される中央部側部分と、
前記調節部の中側において前記タッセル本体部に巻回されて前記中央部側部分と接続される中側部分と、
前記調節部における前記タッセル本体部の端部側において前記タッセル本体部に巻回されて前記中側部分と接続される端部側部分とを含み、
前記中央部側部分、前記中側部分、及び前記端部側部分は、前記調節部の内部に設けられて前記タッセル本体部を適度に締め付ける所定の保持力を生じさせる固定部材により、それぞれ固定されていることを特徴とするタッセル。
【請求項2】
前記タッセル本体部の中央部において結わえ付けられた結び目部と、
前記結び目部から延びる垂れ飾り部と
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のタッセル。
【請求項3】
カーテンを束ねるタッセルであって、
紐状に延びるタッセル本体部と、
前記タッセル本体部の少なくとも一端側に形成された輪を形成する環状部と、
前記環状部に接続する前記タッセル本体部の長さを調節可能にする調節部と、
前記タッセル本体部の中央部において結わえ付けられた結び目部と、
前記結び目部から延びる垂れ飾り部と、を備え、
前記タッセル本体部、前記環状部及び前記調節部は、1本の紐状部材から形成されており、
前記調節部は、前記タッセル本体部に巻き付いて、前記タッセル本体部を摺動可能に内部に挟んでおり、
前記調節部は、前記環状部を介して前記タッセル本体部に接続していることを特徴とするタッセル。
【請求項4】
前記紐状部材の端側の部分が前記環状部を形成して、前記端側の部分の端部が前記調節部を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のタッセル。
【請求項5】
前記調節部は、前記巻き付けられた前記紐状部材の部分において互いに隣接する前記紐状部材の部分が固定されて形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のタッセル。
【請求項6】
前記環状部は、前記タッセル本体部の両端側に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載のタッセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッセルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カーテンを束ねるための種々のタッセルが広く知られている。この種のタッセルとして、例えば、環状部がタッセルの両端部に設けられて房掛に掛けられるようになっており、タッセルの上縁部又は下縁部に弾性を有する線状部材を取り付けたタッセルが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この種のタッセルは、タッセルの中央部分に折り目がつかずカーテンを束ねた状態で自然な丸みを帯びた外観を発現するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-036810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のタッセルは、タッセルの長さが一定であるため、カーテンの厚さやサイズによって購入者の好むタッセルを選択することができなかった。また、購入したカーテンをタッセルで束ねたときに購入者の予想に反してカーテンのたたみ代が大きい又は小さい場合であっても、購入者の好むタッセルのたるみ具合に調節することができなかった。このように、従来のタッセルに対しては、カーテンの厚さやサイズが異なる場合やカーテンのたたみ代が予想に反して大きい又は小さい場合であっても、長さを自在に調節することができる構造が求められていた。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カーテンの厚さやサイズが異なる場合やカーテンのたたみ代が予想に反して大きい又は小さい場合であっても、長さを自在に調節することができるタッセルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るタッセルは、カーテンを束ねるタッセルであって、紐状に延びるタッセル本体部と、前記タッセル本体部の少なくとも一端側に形成された輪を形成する環状部と、前記環状部に接続する前記タッセル本体部の長さを調節可能にする調節部と、を備え、前記タッセル本体部、前記環状部及び前記調節部は、1本の紐状部材から形成されており、前記調節部は、前記タッセル本体部に巻き付いて、前記タッセル本体部を摺動可能に内部に挟んでおり、前記調節部は、前記環状部を介して前記タッセル本体部に接続していることを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係るタッセルにおいて、前記紐状部材の端側の部分が前記環状部を形成して、前記端側の部分の端部が前記調節部を形成する。
【0008】
本発明の一態様に係るタッセルにおいて、前記調節部は、前記巻き付けられた前記紐状部材の部分において互いに隣接する前記紐状部材の部分が固定されて形成されている。
【0009】
本発明の一態様に係るタッセルにおいて、前記環状部は、前記タッセル本体部の両端側に形成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るタッセルによれば、カーテンの厚さやサイズが異なる場合やカーテンのたたみ代が予想に反して大きい又は小さい場合であっても、長さを自在に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係るタッセルを概略的に示す正面図である。
図2】本発明の実施の形態に係るタッセルを概略的に示す背面図である。
図3】本発明の実施の形態に係るタッセルを概略的に示す側面図である。
図4】本発明の実施の形態に係るタッセルを概略的に示す平面図である。
図5】本発明の実施の形態に係るタッセルを概略的に示す底面図である。
図6】本発明の実施の形態に係るタッセルの環状部及び調節部を概略的に示す拡大正面図である。
図7】本発明の実施の形態に係るタッセルの環状部及び調節部を概略的に示す拡大背面図である。
図8】本発明の実施の形態に係るタッセルの調節部の結付方法を説明するための図である。
図9】本発明の実施の形態に係るタッセルをカーテンで束ねて固定した状態を概略的に示す斜視図である。
図10】本発明の実施の形態に係るタッセルの環状部を長くした状態(タッセル本体部を短くした状態)を概略的に示す正面図である。
図11】本発明の実施の形態に係るタッセルの環状部を短くした状態(タッセル本体部を長くした状態)を概略的に示す正面図である。
図12】本発明の実施の形態に係るタッセルの一端側の環状部を短くした状態(一端側のタッセル本体部を長くした状態)を概略的に示す正面図である。
図13】本発明の実施の形態に係るタッセルの変形例を概略的に示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るタッセル1を概略的に示す正面図であり、図2は、タッセル1を概略的に示す背面図である。図3は、タッセル1を概略的に示す側面図であり、図4は、タッセル1を概略的に示す平面図である。図5は、タッセル1を概略的に示す底面図である。図6は、タッセル1の環状部20及び調節部30を概略的に示す拡大正面図であり、図7は、タッセル1の環状部20及び調節部30を概略的に示す拡大背面図である。
【0014】
本発明の実施の形態に係るタッセル1は、カーテン100(後述)を束ねるタッセル1であって、紐状に延びるタッセル本体部10と、タッセル本体部10の少なくとも一端側に形成された輪を形成する環状部20と、環状部20に接続するタッセル本体部10の長さを調節可能にする調節部30と、を備える。タッセル本体部10、環状部20及び調節部30は、1本の紐状部材から形成されている。調節部30は、タッセル本体部10に巻き付いて、タッセル本体部10を摺動可能に内部に挟んでいる。調節部30は、環状部20を介してタッセル本体部10に接続している。以下、タッセル1の構成について具体的に説明する。
【0015】
タッセル1は、例えば2本の繊維材から成る紐状体が捻られることにより形成された1本の紐状部材によって形成されるものである。また、タッセル1を形成する紐状部材は、樹脂等の材料から形成された1本の紐状の部材であってもよい。紐状部材の断面は、円状又は略円状に形成されている。タッセル1では、紐状部材の一部がタッセル本体部10を形成し、紐状部材の端側の部分が環状部20を形成し、この端側の部分の端部が調節部30を形成する。調節部30は、タッセル本体部10に巻き付けられた紐状部材の部分において互いに隣接する紐状部材の部分が固定されて形成されている。なお、タッセル1を形成する紐状部材は、2本の紐状体が捻られることにより形成される場合に限られず、3本以上の紐状体が捻られることにより形成されるものであってもよく、1本の紐状体であってもよい。
【0016】
タッセル1において、タッセル本体部10は、紐状に延びている。タッセル本体部10は、中央部において結わえ付けられた結び目部11が形成されており、結び目部11からは垂れ飾り部12が延びている。具体的に、タッセル本体部10は、一端側に垂れ飾り部12が設けられている2本の紐状部材について、垂れ飾り部12が設けられている一端側同士を結わえ付けることにより形成されている。なお、タッセル本体部10は、2本の紐状部材を結わえ付ける場合に限らず、全体として1本の紐状部材であってもよい。
【0017】
また、タッセル本体部10には、一端側及び他端側において夫々輪を形成する環状部20が形成されている。環状部20は、一端側においてタッセル本体部10と接続されており、他端側において調節部30に接続されており、1本の紐状部材においてタッセル本体部10と調節部30との間に構成されている。環状部20は、調節部30から延びる紐状部材の部分が折り返されて再び調節部30に挿入されて形成されており、全体として環状又は略環状に形成されている。
【0018】
具体的に、環状部20は、図6及び7に示すように、折り返し部分21を中央部として、タッセル本体部10側の紐状部材の部分であるタッセル本体部側部分22と、調節部30側の紐状部材の部分である調節部側部分23とを有している。タッセル本体部側部分22は、一端側においてタッセル本体部10と接続されている。調節部側部分23は、他端側において調節部30に接続されている。
【0019】
調節部30は、タッセル本体部10と環状部20との間に位置している。調節部30は、環状部20に接続するタッセル本体部10の長さを調節可能にする。調節部30において、一端側が環状部20と接続されており、他端側が調節部30の内部に挿入されて固定されて構成されている。調節部30は、タッセル本体部10に巻き付いて、タッセル本体部10を摺動可能に内部に挟んでおり、環状部20を介してタッセル本体部10に接続している。調節部30は、タッセル1を形成する1本の紐状部材の一端側及び他端側の部分においてタッセル本体部10を巻回してタッセル本体部10を適度に締め付けた状態で形成されており、タッセル本体部10を内部に挿通している。
【0020】
調節部30は、巻き付けられた紐状部材の部分において互いに隣接する紐状部材の部分が固定されて形成されている。具体的に、調節部30は、図6及び7に示すように、調節部30の内部において背面側に延びる紐状部材の部分である背面側部分31と、調節部30におけるタッセル本体部10の中央部側に巻回されている紐状部材の部分である中央部側部分32と、調節部30の中側に巻回されている紐状部材の部分である中側部分33と、調節部30におけるタッセル本体部10の端部側に巻回されている紐状部材の部分である端部側部分34とを有している。背面側部分31は、一端側において環状部20と接続されており、タッセル本体部10の背面側を通って他端側において中央部側部分32と接続されている。
【0021】
中央部側部分32は、一端側において背面側部分31と接続されており、調節部30におけるタッセル本体部10の中央部側においてタッセル本体部10を巻回して他端側において中側部分33と接続されている。中側部分33は、一端側において中央部側部分32と接続されており、調節部30の中側においてタッセル本体部10を巻回して他端側において端部側部分34と接続されている。
【0022】
端部側部分34は、一端側において中側部分33と接続されており、調節部30におけるタッセル本体部10の端部側においてタッセル本体部10を巻回して他端側において調節部30の内部に挿入されて背面側部分31(図7)の背面側に糸等により形成される固定部材35により固定されている。また、中央部側部分32、中側部分33及び端部側部分34は、固定部材35により夫々固定されている。
【0023】
また、タッセル本体部10は、調節部30の内部に挿通されており、調節部30の内部を通って環状部20側又は中央部側に摺動可能となっている。具体的に、環状部20側に摺動されて調節部30よりも一端側又は他端側に移動されたタッセル本体部10は、環状部20のタッセル本体部側部分22の一部となるようになっている。また、中央部側に摺動されて調節部30よりも中央部側に移動された環状部20のタッセル本体部側部分22は、タッセル本体部10の一部となるようになっている。なお、タッセル本体部10は、調節部30により適度に締め付けられているため、所定以上の荷重(カーテン100(後述)を束ねるのに必要な保持力を超える荷重)によりタッセル本体部10が中央部側に引っ張られるか又はタッセル本体部側部分22が一端側又は他端側に引っ張られる場合を除いて、調節部30により固定されている。
【0024】
続いて、タッセル1の調節部30を結わえ付ける結付方法について説明する。図8は、本発明の実施の形態に係るタッセル1の調節部30の結付方法を説明するための図である。まず、図8(a)に示すように、タッセル本体部10の一端側及び他端側の紐状部材の部分を所定の位置で折り返して環状部20が形成される。その後、図8(b)に示すように、環状部20の一端側の紐状部材の部分をタッセル本体部10の背面側を通してタッセル本体部10の中央部側からタッセル本体部10に巻回されて調節部30が形成される。
【0025】
その後、図8(c)に示すように、調節部30の一端側の紐状部材の部分が調節部30の内部に挿入されて背面側部分31(図7)の背面側に固定部材35により固定されると共に、調節部30の中央部側部分32、中側部分33及び端部側部分34が固定部材35により固定される。このようにして、タッセル1では、タッセル本体部10の一端側及び他端側の紐状部材の部分を結わえ付けることで、タッセル本体部10の一端側及び他端側に環状部20及び調節部30を形成することができる。
【0026】
続いて、タッセル1をカーテン100で束ねて固定した状態について説明する。図9は、本発明の実施の形態に係るタッセル1をカーテン100で束ねて固定した状態を概略的に示す斜視図である。この場合、例えば、まず、窓の横側の壁面に設けられている房掛(図示せず)にタッセル1の一端側の環状部20が引っ掛けられる。その後、窓の横側等に束ねられたカーテン100をタッセル1のタッセル本体部10が取り囲む。そして、房掛(図示せず)にタッセル1の他端側の環状部20が引っ掛けられる。このようにして、タッセル1では、カーテン100を束ねた状態で固定することができる。
【0027】
このように、本発明の実施の形態に係るタッセル1では、調節部30がタッセル本体部10に巻き付いて、タッセル本体部10を摺動可能に内部に挟んでおり、環状部20を介してタッセル本体部10に接続している。このため、タッセル1の長さを自在に調節することができ、カーテンの厚さやサイズが異なる場合であっても、購入者の好むタッセル1を選択することができる。また、購入したカーテンをタッセル1で束ねたときに購入者の予想に反してカーテンのたたみ代が大きい又は小さい場合であっても、購入者の好むタッセル1のたるみ具合に調節することができる。
【0028】
図10は、本発明の実施の形態に係るタッセル1の環状部20を長くした状態(タッセル本体部10を短くした状態)を概略的に示す正面図である。この場合、タッセル1では、所定以上の荷重により環状部20のタッセル本体部側部分22を夫々一端側又は他端側に引っ張ることで、環状部20が長くなっており、タッセル本体部10が短くなっている。環状部20は折り返し部分21を中央部として折り返されて紐状部材の部分が二重となっているため、これにより、タッセル1を全体として短く調節することができる。
【0029】
図11は、タッセル1の環状部20を短くした状態(タッセル本体部10を長くした状態)を概略的に示す正面図である。この場合、タッセル1では、所定以上の荷重によりタッセル本体部10を中央部側に引っ張ることで、環状部20が短くなっており、タッセル本体部10が長くなっている。タッセル本体部10は1本の紐状部材であるため、これにより、タッセル1を全体として長く調節することができる。
【0030】
図12は、タッセル1の一端側の環状部20を短くした状態(一端側のタッセル本体部10を長くした状態)を概略的に示す正面図である。この場合、タッセル1では、所定以上の荷重により環状部20の一端側のタッセル本体部側部分22を一端側に引っ張ることで、環状部20が長くなっており、タッセル本体部10が短くなっている。環状部20は折り返し部分21を中央部として折り返されて紐状部材の部分が二重となっているため、これにより、タッセル1を全体として短く調節することができる。
【0031】
なお、タッセル1では、上述の場合に限らず、所定以上の荷重により環状部20のタッセル本体部側部分22を夫々一端側又は他端側に引っ張る、又は所定以上の荷重によりタッセル本体部10を中央部側に引っ張ることで、環状部20及びタッセル本体部10の長さを調節することができ、これにより、タッセル1の長さを全体として調節することができる。
【0032】
このようにして、本発明の実施の形態に係るタッセル1によれば、カーテン100の厚さやサイズが異なる場合やカーテン100のたたみ代が大きい又は小さい場合であっても、長さを自在に調節することができる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
【0034】
例えば、本発明の実施の形態に係るタッセル1においては、中央部において結わえ付けられた結び目部11が形成されており、結び目部11からは垂れ飾り部12が延びている場合を一例に本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、図13に示すように、垂れ飾り部12を有していなくてもよい。
【0035】
また、本発明の実施の形態に係るタッセル1においては、一端側に垂れ飾り部12が設けられている2本の紐状部材について、垂れ飾り部12が設けられている一端側同士を結わえ付けることにより形成されている場合を一例に本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、図13に示すように、全体として1本の紐状部材により形成されていてもよい。
【0036】
また、本発明の実施の形態に係るタッセル1においては、タッセル本体部10の一端側及び他端側において夫々環状部20及び調節部30が形成されている場合を一例に本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、タッセル本体部10の少なくとも一端側に環状部20及び調節部30が形成されていればよい。
【0037】
また、本発明の実施の形態に係るタッセル1においては、調節部30がタッセル本体部10の一端側及び他端側においてタッセル本体部10を巻回してタッセル本体部10を適度に締め付けた状態で形成されている場合を一例に本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、調節部30は、例えば、ハングマンズノットや他の結び目によって形成されていてもよい。また、調節部30を、タッセル本体部10及び環状部20を形成する1本の紐状部材によって形成せず、タッセル本体部10及び環状部20を形成する1本の紐状部材の端部に設けられる、調節部30と同様にこの紐状部材を摺動可能に挟む例えば筒状の別部品(コードロックタイプ、クリップタイプ等)によって形成し、環状部20の大きさの調整(タッセル全体の長さ調整)ができるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1…タッセル、10…タッセル本体部、11…結び目部、12…垂れ飾り部、20…環状部、21…折り返し部分、22…タッセル本体部側部分、23…調節部側部分、30…調節部、31…背面側部分、32…中央部側部分、33…中側部分、34…端部側部分、35…固定部材、100…カーテン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13